JP3571880B2 - 画像読取装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する分野】
本発明は、イメージセンサを用いて原稿画像を読み取る画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、リニアCCD(電化結合素子)イメージセンサを用いて原稿画像を読み取る画像読取装置において、原稿の明るさに応じて自動的に読み取り信号を可変するABC(Auto Back−ground Control)回路を搭載したものが知られている。
【0003】
図17には、このようなABC回路を搭載した従来の画像読取装置(以下、第1の従来装置と記述する)の構成例を示す。同図において、1801はB/W(白黒)CCDイメージセンサで、図示しない光学系からの光信号を電気信号に変換して画像信号として出力するものである。1802はアンプで、CCDイメージセンサ1801の出力を所定のレベルまで増幅するものである。1803はA(アナログ)/D(デジタル)変換回路で、アンプ1802の出力をデジタル信号に変換するものである。1804はコンパレータで、A/D変換回路1803から出力されるデジタル画像信号と所定のABC比較用基準レベルとを比較するものである。1805はLPF(ローパスフィルタ)で、コンパレータ1804の高域成分(高周波成分)を除去(カット)するものである。1806は基準電圧源で、A/D変換回路1803の入力レンジ決定するVT(上側基準)とVB(下側基準)のうち、VB(下側基準)に入力する基準電圧VREFを発生するものである。
【0004】
図17において、コンパレータ1804の出力の高域成分をLPF1805で除去された信号は、A/D変換回路1803のVT(上側基準)に入力される。このため、A/D変換回路1803から出力されるデジタル画像信号が、ABC比較用基準レベルより大きい場合は、A/D変換回路1803のVT(上側基準)は大きくなるように制御され、その結果、A/D変換回路1803の出力のデジタル画像信号が小さくなる。逆に、デジタル画像信号が、ABC比較用基準レベルより小さくなると、A/D変換回路1803のVT(上側基準)は小さくなるように制御され、その結果、A/D変換回路1803の出力のデジタル画像信号が大きくなる。
【0005】
上記制御の結果、A/D変換回路1803の出力のデジタル画像信号の平均レベルがABC比較用基準レベルと一致した状態となる。
【0006】
なお、図17において、コンパレータ1804にはABC用領域信号が入力されており、ABC比較の対象となる画像領域でのみコンパレータ1804の出力を動作させ、ABC比較の対象外となる画像領域(例えば、非画像期間及び画像端部)では、コンパレータ1804の出力を停止するように構成されている。
【0007】
従って、第1の従来装置では、原稿画像を読み取った平均レベルが常にABC比較用基準レベルと一致するように読み取り信号レベルが制御されるため、暗い原稿も明るい原稿も、常に最適な信号レベルで読み取ることができる。
【0008】
また、図18には、リニアイメージセンサを用いた別の従来の画像読取装置(以下、第2の従来装置と記述する)の構成例を示す。この第2の従来装置は、原稿台ガラス1910上の原稿1911を原稿照明用の光源体1909及び反射体1908で照明し、原稿画像を第1ミラー1907、第2ミラー1904、第3ミラー1905及びレンズ1902により、CCDリニアイメージセンサ1901の受光面上に結像させる構造となっている。また、図18で一点鎖線で囲まれた部分である第1移動ユニット1906が、図中矢印A方向に速度Vで移動し、同時に二点鎖線で囲まれた部分である第2移動ユニット1903が、図中矢印B方向に速度V/2で移動することにより(以下、副走査スキャン動作と記述する)、原稿1911全体の画像をCCDリニアイメージセンサ1901で読み取ることができる。
【0009】
図19には、図18のCCDリニアイメージセンサ1901から得られた画像信号の信号処理の流れの一例を示す。同図において、CCDリニアイメージセンサ1901の出力信号は、ゲインアンプ2001で増幅され、アナログ信号処理回路2002で画像信号成分を取り出し、A(アナログ)/D(デジタル)変換回路2003によってアナログ画像信号をデジタル画像信号に変換し、シェーディング補正回路2004で原稿画像を均一に読み取るためのシェーディング補正を行った後、出力端子2005から出力される。
【0010】
更に、別の従来の画像読取装置(以下、第3の従来装置と記述する)では、ファクシミリ装置等に見られるように、原稿画像の読み取り速度が遅かったともあって、1ラインの光電変換素子は1個のA/D変換器で対応がとれていたため、原稿の1ラインデータを別々のA/D変換器で処理することによるA/D変換器の個体差(特性のばらつき)を考慮することが無かった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
ところで近年、カラーCCDイメージセンサを用いたカラー画像読取装置においても、上述したような第1の従来装置におけるABC回路を搭載したいといった要求が強まっている。
【0012】
しかしながら、上述したABC回路の構成をカラー画像読取装置に採用した場合、以下に示すような問題点が発生する。
【0013】
即ち、カラー画像読取装置で読み取った各色の読み取り信号に独立したABC回路を付加した場合、各色の読み取りレベルが独立に制御されてしまう。このため、読み取った画像の色味と原稿の色味とに大きな差が生じてしまう場合があった。
【0014】
また、上述した第2の従来装置における図19に示した信号処理の流れでは、原稿の下地に色もしくは柄が印刷され、その上に文字が印刷されている場合、の原稿を画像読取装置により読み取ると、下地と文字の明るさのレベルの差が小さいため、プリンタまたはTVモニタに出力或いはファックスとして出力したりする場合、文字が潰れてしまうという問題点があった。
【0015】
また、上述した第3の従来装置においては、画像形成装置の複合化に伴い各々の機能のプロダクティビティを落とさずに、作業効率の良い装置を構成しようとした場合、原稿画像の読み取り速度が遅くても問題の無かった機能の中にも、プロダクティビティの最適化のために原稿画像の読み取り速度の高速化が必要となる機能がある。画像読み取り部においては、読み取り手段である光電変換素子の電化転送速度に限界があることから、主走査方向である1ライン上に並んでいるフォトセルを偶数列、奇数列のように分解して並列信号処理を行い、見掛上の読み取り速度の高速化を実現している。
【0016】
しかし、流し読み原稿の下地飛ばし(白と認識させる)処理を行うためには、原稿を再度読み取ることができないという問題があり、必然的にリアルタイム処理が求められるが、リアルタイム処理を行うものは従来存在しなかった。
【0017】
本発明は上述した従来の技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり、その第1の目的とするところは、原稿画像の色味に対して読取画像の色味が大幅に変化することなく、複数の異なる色のデジタル色信号として出力される読取画像の明るさを制御することができる画像読取装置を提供しようとするものである。
また、本発明の第2の目的とするところは、複数のA/D変換手段の基準電圧を原稿画像の読み取りに対してリアルタイムで制御する場合に、原稿画像における特定の色成分の濃度変化による影響を軽減することができ、全ての色信号を適切な基準電圧に基づいてA/D変換することで原稿画像の持つ色味及び濃度を適切に再現した読取画像を得ることができる画像読取装置を提供しようとするものである。
【0020】
【課題を解決するための手段】
上記第1の目的を達成するために請求項1に記載の画像読取装置は、複数の異なる色の色信号を出力するイメージセンサと、前記複数の異なる色の色信号を複数の異なる色のデジタル色信号に変換する複数のA/D変換手段と、前記複数のA/D変換手段により変換された前記複数の異なる色のデジタル色信号のなかの所定の1色のデジタル色信号を基準レベルと比較し、該比較結果に応じて前記複数のA/D変換手段の上側基準電圧を制御する制御手段と、を有することを特徴とする。
【0021】
また、上記第1の目的を達成するために請求項2に記載の画像読取装置は、請求項1に記載の画像読取装置において、前記制御手段は、前記所定の1色のデジタル色信号を前記基準レベルと比較する比較手段と、前記比較手段の比較結果から高周波成分を除去する高周波成分除去手段とを有し、前記高周波成分除去手段の出力を前記A/D変換手段の入力レンジを定める上側基準電圧として前記A/D変換手段に入力するように制御することを特徴とする。
【0023】
また、上記第1の目的を達成するために請求項に記載の画像読取装置は、請求項2に記載の画像読取装置において、前複数のA/D変換手段によりA/D変換された前記複数の異なる色のデジタル色信号をシェーディング補正するシェーディング補正手段を有し前記比較手段は、前記シェーディング補正手段によりシェーディング補正された所定の1色のデジタル色信号を所定の基準レベルと比較することを特徴とする。
【0025】
また、上記第2の目的を達成するために請求項4に記載の画像読取装置は、原稿画像を読み取り複数の異なる色の色信号を出力するイメージセンサと、前記イメージセンサにより前記原稿画像を読み取りながら前記複数の異なる色の色信号を複数の異なる色のデジタル色信号に変換する複数のA/D変換手段と、前記複数のA/D変換手段によりA/D変換された前記複数の異なる色のデジタル色信号から輝度信号を算出する演算手段と、前記輝度信号を基準レベルと比較し、該比較結果に応じて前記複数のA/D変換手段の基準電圧を前記原稿画像の読み取りに対してリアルタイムで制御する制御手段と、を有することを特徴とする。
【0026】
また、上記第2の目的を達成するために請求項5に記載の画像読取装置は、請求項4に記載の画像読取装置において、前記制御手段は、前記輝度信号を前記基準レベルと比較する比較手段と、前記比較手段の比較結果から高周波成分を除去する高周波成分除去手段とを有し、前記高周波成分除去手段の出力を前記A/D変換手段の入力レンジを定める基準電圧として前記A/D変換手段に入力するように制御することを特徴とする。
【0027】
また、上記第2の目的を達成するために請求項に記載の画像読取装置は、請求項4に記載の画像読取装置において、前記複数のA/D変換手段によりA/D変換された前記複数の異なる色のデジタル色信号をシェーディング補正するシェーディング補正手段を有し、前記演算手段は、前記シェーディング補正手段によりシェーディング補正された複数の異なる色のデジタル色信号から前記輝度信号を算出することを特徴とする。
【0044】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の各実施の形態を図1〜図16に基づき説明する。
【0045】
(第1の実施の形態)
まず、本発明の第1の実施の形態を図1〜図3に基づき説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態に係る画像読取装置の構成を示すブロック図であり、同図中、101はカラーCCDイメージセンサで、光学系からの光信号を電気信号に変換して画像信号として出力するものである。102,103,104はアンプで、カラーCCDイメージセンサ101から出力されるR(赤)、G(緑)、B(青)の各信号を所定のレベルまで増幅するものである。105,106,107はA/D変換回路で、各アンプ102〜104から出力されたアナログ信号をデジタル信号に変換するものである。108はコンパレータで、G信号用のA/D変換回路106の出力であるGのデジタル信号出力レベルをABC比較用基準レベルと比較するものである。109はLPF(ローパスフィルタ)で、コンパレータ108からの出力信号の高域成分(高周波成分)を除去(カット)するものである。110は基準電圧源で、A/D変換回路105〜107のVB(下側基準)を発生するものである。
【0046】
なお、A/D変換回路105〜107のVT(上側基準)には、各チャネル全てにLPF109の出力信号が供給される。
【0047】
コンパレータ108に入力されるABC用領域信号は、図2(b)に示すように1H(主走査)の読み取り期間のうち、ABC制御の対象となる画像区間を示す領域信号であり、コンパレータ108は、このABC制御対象画像区間のみ動作し、ABC制御対象画像区間外の区間では出力を停止するように制御される。
【0048】
コンパレータ108及びLPF109は、例えば、図3のように構成されている。
【0049】
図3においてコンパレータ108は、比較回路310、2入力ANDゲート307,308及びインバータ309により構成されている。比較回路310は、G入力(デジタル信号)とABC比較用基準レベルとを比較し、[G入力≧ABC比較用基準レベル]の場合はハイ(High)レベル信号を、[G入力<ABC比較用基準レベル]の場合はロー(Low)レベル信号をそれぞれ出力する。そして、ABC用領域信号=ハイ(High)の場合のみLPF109に比較結果が出力される。
【0050】
また、図3においてLPF109は、アナログスイッチ303,304、抵抗305,306、コンデンサ302及びバッファ301により構成されている。そして、コンパレータ108での比較結果に応じて、コンデンサ302への充電/放電が行われる。なお、ABC制御対象画像区間外の区間ではコンデンサ302の電圧はホールドされる。
【0051】
上述したようなコンパレータ108及びLPF109の構成により、以下のような制御が実現される。
(1)[G入力≧ABC比較用基準レベル]且つ[ABC領域]の場合は、A/D変換回路105〜107のVTは上がるように制御される。
(2)[G入力<ABC比較用基準レベル]且つ[ABC領域]の場合は、A/D変換回路105〜107のVTは下がるように制御される。
(3)[ABC領域外]の場合は、A/D変換回路105〜107のVTはホールド制御される。
【0052】
上記のように制御されたVTは、R,G,B全てのチャネルのA/D変換回路105〜107の上側基準として入力されるため、読み取り出力となるR,G,Bの各デジタル信号は、全て同じゲイン制御を受けることになる。このため、原稿画像の色味に対して、読取り画像の色味が大幅に変化するということはなく、読み取り信号レベルの明るさのみが自動制御されることになる。
【0053】
なお、図1には、G出力をABC比較用基準レベルと比較して、読み取り信号レベルを制御するようにした構成例を示したが、その他の例として、B出力或いはR出力をABC比較用基準レベルと比較して、読み取り信号レベルを制御するようにした構成でも良い。
【0054】
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態を図4及び図5に基づき説明する。図4は本発明の第2の実施の形態に係る画像読取装置の構成を示すブロック図、図5はABC回路の動作説明図である。なお、図4において、上述した第1の実施の形態における図1と同一部分には同一符号が付してある。
【0055】
図4において図1と異なる点は、図1の構成にシェーディング補正回路401,402,403を設けると共に、シェーディング補正回路402によりシェーディング補正後のG出力をコンパレータ108でABC比較用基準レベルと比較するようにしたことである。
【0056】
上述した第1の実施の形態における図1の構成の場合、シェーディング補正前のG信号の平均レベルがABC比較用基準レベルと一致するようにABC制御が行われる。この様子を図5(a)に示す。図5(a)において、実線はシェーディング補正前のG出力を、点線はABC比較用基準レベルをそれぞれ示す。
【0057】
この読み取り信号にシェーディング補正を施すと図5(b)に示すようになる。図5(b)において、実線はシェーディング補正後のG出力の平均レベルを、点線はABC比較用基準レベルをそれぞれ示す。このようにシェーディング補正を施した結果、ABC比較用基準レベルとシェーディング補正後のG信号の平均レベルとの間には、図5(b)に示すように△分のずれが生じてしまう。更に、この△分のずれ量がシェーディングむらのばらつきの影響を受けるため、画像読取装置間のばらつきが発生してしまう。
【0058】
一方、本実施の形態における図4の構成の場合、シェーディング補正回路402によりシェーディング補正後のG信号をコンパレータ108でABC比較用基準レベルと比較してABC制御を行うため、図5(c)に示すように、シェーディング補正後のG出力の平均レベル(実線)とABC比較用基準レベル(点線)とが一致するように制御される。このため、画像読取装置のシェーディングむらのばらつきの影響を受けるとなく、一定したABC制御の効果を得ることができる。
【0059】
(第3の実施の形態)
次に、本発明の第3の実施の形態を図6に基づき説明する。図6は本発明の第3の実施の形態に係る画像読取装置の構成を示すブロック図であり、同図において、上述した第2の実施の形態における図4と同一部分には同一符号が付してある。
【0060】
図6において図4と異なる点は、図4の構成にL信号演算回路601を付加し、ABC比較用基準レベルと比較する信号としてG信号を使用するのではなく、R,G,Bの各信号からL信号演算回路601による所定の演算により得られるL信号を使用するようにしたことである。
【0061】
このL信号は輝度信号であり、例えば、下記(1)式に基づくR,G,Bの1次線型演算により得ることができる。
【0062】
L=α・R+α・G+α・B … (1)
勿論、上記(1)式以外の演算でも良い。
【0063】
ABC制御に前記L信号を使用することで、原稿上の特定の色(R,G,B等)に応じてではなく、輝度に応じたABC制御を実現することができる。
【0064】
(第4の実施の形態)
次に、本発明の第4の実施の形態を図7〜図9に基づき説明する。図7は本発明の第4の実施の形態に係る画像読取装置における原稿の下地飛ばし処理回路の構成を示すブロック図である。同図において、701はCCDリニアイメージセンサで、光学系からの光信号を電気信号に変換して画像信号として出力するものである。702はゲインアンプで、CCDリニアイメージセンサ701から出力される信号(図の簡素化のため、ODD、EVEN画素の区別の無いイメージセンサを想定する)に所定のゲイン分を増幅するものである。703はアナログ信号処理回路で、ゲインアンプ702からの出力信号から画像信号成分を取り出す処理を行う回路である。704はA/D変換回路で、アナログ信号処理回路703から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換する回路である。705はDC電圧を供給するDC電圧供給回路、706はシェーディング補正回路で、原稿を均一に読み取るためのシェーディング補正を行う回路である。707はローパスフィルタ等のフィルタ回路で、後述する比較回路708からの出力信号中の高域成分(高周波成分)を除去(カット)するものである。708は比較回路で、シェーディング補正回路706の出力と後述するCPU(中央演算処理装置)709から出力される所定値(通常は255レベル)とを比較する回路である。709はCPUで、本装置全体を制御するものである。
【0065】
フィルタ回路707の出力によりDC電圧供給回路705からA/D変換回路704のリファレンス電圧の上限値Vtに供給する電圧を変化させる。比較回路708では、前記所定値より小さいデータの場合は、シェーディング補正回路706の出力がそのまま出力され、逆に前記所定値より大きいデータの場合は、前記所定値をそのままフィルタ回路707に入力する。
【0066】
次に上記構成になる本実施の形態に係る画像読取装置の動作を図7と共に、図8及び図9を用いて説明する。
【0067】
図8はシェーディング補正回路706によりシェーディング補正後の出力信号と、設定すべきA/D変換回路704のリファレンス電圧Vtを示す。また、図8における下方の横線が原稿上での黒を、上方の横線が原稿上での白をそれぞれ示す。ここで、シェーディング補正回路706の出力はデジタル信号のため、ここではデータを8ビットとし、8ビット中(0)レベル黒とし、(255)レベル白とする。また、図8における実線がシェーディング補正回路706から出力される出力信号であり、その実線の下方向に向けて出力されている部分が、原稿上の文字もしくは線である。
【0068】
図8では、最初は下地の出力レベルが低く(黒に近い)、中央部では下地の出力レベルが高く(白に近い)なり、再び下地の出力レベルが低く(黒に近い)なる。
【0069】
図8で太い実線がA/D変換回路704のリファレンス電圧の上限値Vtに設定する電圧に対応したレベルである。これは点線で示す原稿の下地の出力レベルとほぼ同じであるが、フィルタ回路707により文字、線等の急激な出力信号レベルの変化には応答しないようになっている。前記太い実線のレベルをDC電圧供給回路705に入力し、その入力されたレベルに対応したA/D変換回路704のVtに入力する。その太い実線部分を出力信号の白レベル(255レベル)とすることにより、画像出力は下地を飛ばした文字、線の見やすい画像となる。
【0070】
図9に下地のある原稿と、本実施の形態における画像出力のイメージを示す。図9(a)が基になる原稿であり、図9(b)が出力画像である。実際に点線レベルを白レベル(255レベル)にするため、DC電圧供給回路705によりA/D変換回路704のリファレンス電圧の上限値Vtを下げる方向に変化させる。
【0071】
本実施の形態では、シェーディング補正回路706の出力をA/D変換回路704のリファレンス電圧Vtにフィードバックさせているが、原理的にはCCDリニアイメージセンサ701の出力信号(アナログ信号)、A/D変換回路704の出力信号(デジタル信号)をフィードバックすることにより、本実施の形態と同様の効果を得ることができる。しかし、アナログ信号をフィードバックさせる場合は、本実施の形態に比べて比較回路等の回路規模が大きくなってしまい、コストダウン及びユニットの小型化という点では、あまり好ましくない。
【0072】
また、A/D変換回路704の出力をフィードバックさせる場合、回路規模という点では本実施の形態と同様であるが、シェーディング補正前の信号ため配光が一定でない場合、出力の地レベルがちらついてしまうという欠点がある。また、シェーディング補正前のデータである点(ターゲット値)を白レベル(255レベル)としてシェーディング補正回路によって各ビッドごとに係数を掛け合わせるため、シェーディング補正前の前記ターゲット値より数レベル下のデータも、シェーディング補正後は白レベル(255レベル)となってしまうため、画像として再現できないレベルが存在してしまう。
【0073】
(第5の実施の形態)
次に、本発明の第5の実施の形態を図10に基づき説明する。図10は本発明の第5の実施の形態に係る画像読取装置における原稿の下地飛ばし処理回路の構成を示すブロック図である。同図において、1001はCCDリニアイメージセンサで、光学系からの光信号を電気信号に変換して画像信号として出力するものである。1002はゲインアンプで、CCDリニアイメージセンサ1001から出力される信号(図の簡素化のため、ODD、EVEN画素の区別の無いイメージセンサを想定する)に所定のゲイン分を増幅するものである。1003はアナログ信号処理回路で、ゲインアンプ1002からの出力信号から画像信号成分を取り出す処理を行う回路である。1004はA/D変換回路で、アナログ信号処理回路1003から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換する回路である。1005は比較回路で、後述するシェーディング補正回路1006の出力と後述するCPU(中央演算処理装置)1007から出力される所定値(通常は255レベル)とを比較する回路である。1006はシェーディング補正回路で、原稿を均一に読み取るためのシェーディング補正を行う回路である。1007はCPUで、本装置全体を制御するものである。1008はスイッチ回路で、スイッチ1010、コンデンサ1009、抵抗1011,1012を有している。スイッチ1010の共通端子はコンデンサ1009を介してグランド(GND)と、A/D変換回路1004のリファレンス電圧の上限値Vtにそれぞれ接続される。また、スイッチ1010の一方の端子は一方の抵抗1011を介してVccに且つ他方の端子は他方の抵抗1012を介してグランド(GND)にそれぞれ接続される。
【0074】
次に上記構成の本実施の形態に係る画像読取装置における原稿の下地飛ばし処理回路の動作を説明する。
【0075】
図10において比較回路1005では、シェーディング補正回路1006の出力とCPU1007から出力される所定値とを比較し、前記所定値よりもシェーディング補正回路1006の出力が小さい場合は、スイッチ1010を他方の抵抗1012側に接続し、コンデンサ1009にチャージされた電荷の放電により、A/D変換回路1004のリファレンス電圧の上限値Vtを下げる方向に変化させ、原稿の下地レベルを上げていく(255レベルに近づけていく)。
【0076】
逆に、前記所定値よりもシェーディング補正回路1006の出力が大きい場合は、スイッチ1010を一方の抵抗1011側に接続し、コンデンサ1009に電荷をチャージすることにより、A/D変換回路1004のリファレンス電圧の上限値Vtを上げる方向に変化させ、原稿の下地レベルを下げていく(255レベルから遠ざかる)。このような制御を行うことで原稿の下地レベルが白レベル(255レベル)に近づいていく。
【0077】
また、CCDリニアイメージセンサ1001の1Hデータの先端部で前記所定値よりもシェーディング補正回路1006の出力が大きいとを想定し、コンデンサの電荷を放電するために、CPU1007は1Hごとに出力する所定値を(0)レベルに設定する。
【0078】
(第6の実施の形態)
次に、本発明の第6の実施の形態を図11〜図14に基づき説明する。図11は本発明の第6の実施の形態に係る画像読取装置を具備した原稿処理装置である複写機の構成を示す縦断面図である。同図において、リーダ部1100aの原稿給送装置1101は、不図示の原稿を最終ページから順に1枚ずつプラテンガラス1102上へ給送し、原稿の読み取り動作終了後、プラテンガラス1102上の原稿を所定箇所に排出するものである。また、原稿がプラテンガラス1102上給送されると原稿照明用のランプ1103を点灯し、スキャナユニット1104の移動を開始させて原稿を露光走査する。この露光走査による原稿からの反射光は、ミラー1105,1106,1107及びレンズ1108によって、イメージセンサ(以下、CCDと記述する)1109へ導かれる。このように露光走査された原稿の画像は、CCD1109によって読み取られる。このCCD1109から出力される画像データは、所定の処理が施された後、プリンタ部1100bへ転送される。
【0079】
プリンタ部1100bのレーザドライバはレーザ発光部1114を駆動し、リーダ部1100aから出力された画像データに応じたレーザ光をレーザ発光部1114にて発光させる。そして、このレーザ光は、感光ドラム1115の異なる位置に照射され、感光ドラム1115には、これらのレーザ光に応じた潜像が形成される。この感光ドラム1115の潜像の部分には、現像機1116によって現像剤が付着される。そして、レーザ光の照射開始と同期したタイミングで、カセット1117及びカセット1118のいずれかから記録紙を給紙して転写部1119へ搬送し、感光ドラム1115に付着された現像剤をこの記録紙上に転写する。
【0080】
そこで、現像剤が転写された記録紙は、定着部1120に搬送されて熱と圧力により現像剤は記録紙上に定着される。定着部1120を通過した記録紙は、排出ローラ1121によって排出され、ソータ1124は排出された記録紙をそれぞれのビンに収納して記録紙の仕分けを行う。なお、ソータ1124は仕分けが設定されていない場合には、排出ローラ1121まで記録紙を搬送した後、排出ローラ1121の回転方向を逆転させ、フラッパ1122によって記録紙を再給紙搬送路1123へ導く。また、多重記録が設定されている場合は、記録紙を排出ローラ1121まで搬送しないようにフラッパ1122によって再給紙搬送路1123へ導き、再給紙搬送路1123へ導かれた記録紙は、上述したタイミングと同じタイミングで転写部1119へ給紙される。
【0081】
CCD1109から出力された画像データは、アナログ・デジタル変換/シェーディング補正(A/D・SH)部1110でアナログ/デジタル変換が行われると共に、シェーディング補正も行われる。このA/D・SH部1110によって処理された画像データは、画像処理部1111を介してプリンタ部1100bへ転送される。CPU1112は操作部1125で設定された設定内容に応じて画像処理部1111を制御する。この様なCPU1112の制御プログラムは、記憶装置1113に記憶されており、CPU1112はこの記憶装置1113の記憶内容を参照しながら所定の制御を行う。また、記憶装置1113はCPU1112の作業領域(ワーク)としても使用される。
【0082】
図12は本実施の形態に係る画像読取装置における原稿画像読み取りの形式を模式化した図である。従来の複写機のような移動光学系が原稿台ガラス上にセットされた原稿をフルスキャンして読み取るのとは違い、移動光学系を固定し原稿を一定速度で搬送することによって読み取る方法である。流し読みのメリットは、フルスキャンの読み取りに対して、移動光学系のバックの時間が不要であるため、同じプロセススピードのままで、原稿の紙間制御によって原稿読み取り枚数がアップするというメリットを持っている。
【0083】
図12において、1301は流し読み原稿で、図示しない原稿給送装置から所定の速度で流し込まれてくる。1302は通常の移動光学系である読み取り部であり、ホームポジションからレンズ1303側のプラテンガラスの下まで移動し、原稿照明用のランプを点灯したままジョブが終わるまで固定される。
【0084】
読み取り部1302を通過した原稿1301はレンズ1303を介してCCD1304に結像され、CCD処理基板1305上でビデオ信号に変換され、イメージプロセッサ1306で画像処理が施された後、出力装置1307から排出される。
【0085】
本発明で問題となる原稿の下地飛ばしは、従来のフルスキャン時の場合には原稿をプレスキャンし、そのときの画像データのヒストグラムを基に、原稿読み取り時にデジタル的に補正を施す手法を採用していた。ところが、上述したように流し読みではプレスキャンができないためにフルスキャン時と同等の手法がとれない。そこで、本発明では、従来からファクシミリ装置等で用いられている手法であるA/D変換回路のリファレンス電圧のリアルタイム制御による原稿の下地飛ばしを複写機の事情に合わせて改良したものである。
【0086】
図13は本実施の形態に係る画像読取装置を具備した画像処理装置における原稿の下地飛ばし処理回路の構成を示すブロック図である。同図において、1401は読み取り手段であるCCD(電荷結合素子)で、その出力信号は出力回路1402を通してコンデンサ1403の結合でアナログプロセッサ(AP)1404に入力される。アナログプロセッサ(AP)1404は、後段のA/D変換回路1405の入力レンジ内に、読み取り信号を合わせ込むためのDCオフセット調整、ゲイン調整機能を持っており、イメージプロセッサ1408からの制御信号によって調整される。
【0087】
A/D変換回路1405のデジタル信号は、ンパレータ1406にリアルタイムで入力されると同時に、イメージプロセッサ1408に画像信号として入力されて画像処理を施された後、出力装置1409から出力される。
【0088】
ここで、本発明と従来との違いは、リファレンス設定部1407にある。画像処理装置は、原稿読み取りのプロセススピードに従って等速で処理されており、ファクシミリ装置等、低速の画像処理系では従来から1つのCCDに対して1つのA/D変換回路の構成を持ったスキャナに対してリアルタイムでAEを行なっていた。
【0089】
しかし、複写機のように原稿画像の読み取り及びプリントアウトが高速なものに対してはデジタル信号処理が高速なため、画像処理系を1対1で対応させるのが困難になってきている。そのため、画像処理における並列処理化が必須となっている。また、従来から行われているリアルタイムAEの概要は、流し読み原稿を読み取った信号がコンパレータ1406によって所定のレベル、例えば8ビットデータでのFFH等、白色系の輝度信号がリアルタイムに加算されていき、その加算結果をA/D変換回路1405のVRT(リファレンス)にフィードバックさせて、原稿の濃度調整を行なっている。即ち、A/D変換回路1405のリファレンスは、見掛上常に変動していることになる。
【0090】
所定のリファレンス電圧でA/D変換回路1405の出力がFFHを出力し続けると、このFFHデータは、A/D変換回路1405の入力としてはリファレンス電圧によって規定される。A/D入力のダイナミックレンジを超えている可能性があり、そういったダイナミックレンジを保証しつつ、所定輝度データをキャンセルすることが目的となる。
【0091】
読み取り系の動作の概要を図14に示す。実際に原稿を読み取る場合には、図14(B)、(C)に示すように、主走査方向の各画素データは原稿に対応して、その画素ごとのレベルはまちまちになる。A/Dリファレンスを調整する際、VRTのレベルが読み取り値のFFHとなり、これを超えたものは一律にFFHとなる。このときのリファレンス制御信号は、図14(B)、(C)に示すように方形波となり、その区間(H)の時間分だけリファレンス制御に加算される。この動作により、図14(D)に示すようにA/D変換回路のリファレンス電圧VRTは常に変動することになる。また、この動作ではA/D変換回路の入力信号のレベルは制御されているわけではないので、リファレンス電圧を下げれば画像データは白側にシフトし、リファレンス電圧を上げれば画像データは相対的に黒側にシフトすることになる。本発明は、このような関係を流し読み時に制御してリアルタイムでの原稿の下地飛ばし処理を行なっている。
【0092】
図14(D)において、区間(C)、(E)は、読み取りデータにFFHを超えるデータが無いため、自由放電であり、また、区間(A)、(B)、(D)は、FFHを超えるデータ部分で、電荷がコンデンサにチャージされ、VRTが変動する。
【0093】
しかし、上述したように、装置の高速化に伴い、信号処理の高速化が進むと、1つのCCDに対して2つまた4つのA/D変換回路を並列駆動しないと処理速度が追いつかなくなってきている。この複数個のA/D変換回路を並列駆動した場合に問題となるのは、各々のA/D変換回路の特性のばらつきとリファレンス電圧のフィードバックのばらつきである。
【0094】
本実施の形態における図13が、このばらつきを簡単な構成で除去できるようにしたものである。即ち、本来各々のA/D変換回路1405の出力信号をモニタした結果を個々のA/D変換回路1405に戻すべきところを、図13のリファレンス設定部1407内でANDやORを取った結果を全てのA/D変換回路1405に共通のリファレンスとして設定するようにしている。また、リファレンス設定部1407は、図示してないが上述したリファレンス設定の切換手段、即ち、個別設定機能と同一設定機能を持ち、複数個のA/D変換回路1405の出力データからのリファレンス設定も、原稿の種類、写真原稿、文字原稿、文字写真原稿等によって、各々のンパレート結果の参照方式も切り換えられるように構成されている。特に、文字原稿等の場合、通常は原稿のバックグランドが白、もしくは一定濃度であることが多く、リファレンス電圧の変動はほとんど無くて良く、また、写真原稿においては、画像データの変動が大きく、その結果を高速にフィードバックさせると原稿のバックグランドに出力画像の悪影響が出てしまう。本発明は、このような不具合も解消することができる。
【0095】
但し、最大の効果としては、各々のA/D変換回路1405のリファレンス電圧の差によって生じる原稿読み取りデータに相対的な差が生じることを防ぐことができることである。
【0096】
(第7の実施の形態)
次に、本発明の第7の実施の形態を図15に基づき説明する。図15は本発明の第7の実施の形態に係る画像読取装置における原稿の下地飛ばし処理回路の構成を示すブロック図である。同図においては、原稿読み取り部であるスキャナ部と画像処理部とが分かれた系を示している。
【0097】
図15において、1601は読み取り手段であるCCD(電荷結合素子)、1602は出力回路、1603はアナログプロセッサ(AP)、1604はA/D変換回路、1605はイメージプロッサ、1606はリファレンス設定部、1607は出力装置、1608はコンデンサである。
【0098】
そして、CCD1601の出力信号は出力回路1602を介してコンデンサ1608の結合でアナログプロセッサ(AP)1603に入力される。アナログプロセッサ(AP)1603は、後段のA/D変換回路1604の入力レンジ内に、読み取り信号を合わせ込むためのDCオフセット調整、ゲイン調整機能を持っており、イメージプロセッサ1605からの制御信号によって調整される。
【0099】
A/D変換回路1604のデジタル信号は、イメージプロセッサ1605に画像信号として入力されて画像処理を施された後、出力装置1607から出力される。また、イメージプロセッサ1605からの出力信号はリファレンス設定部1606に入力される。
【0100】
上述した第6の実施の形態においては、スキャナ部であるCCD1401で読み取った画像データを演算処理することなくコンパレート機能によって所定の値に達したものを全てA/Dリファレンスにフィードバックさせていた。即ち、スキャナ部の内部で閉じた系になっている。そのため、画像データに関する設定は、動作前のオペレートで決まってしまう。
【0101】
本実施の形態では、スキャナ部であるCCD1601で読み取った画像データは、ダイレクトにイメージプロセッサ1605に入力される。そこで、画像処理を施しながら原稿のバックグランドに対する制御データを演算し、リファレンス設定部(例えば、D/Aコンバート機能による電圧設定機能を持ったもの)1606に調整データをフィードバックさせている。そのため、CCD1601で閉じた系よりもリファレンス電圧調整の制御面、スピード面では高速とすることが可能である。
【0102】
本実施の形態において上述した第6の実施の形態との大きな違いは、第6の実施の形態が原稿読み取り時の主走査1ライン中の1画素ごとにリファレンス電圧が少しずつ変化するのに対して、本実施の形態では主走査1ラインごとの調整、または複数ラインごとの調整も可能となる構成となっていることである。
【0103】
(第8の実施の形態)
次に、本発明の第8の実施の形態を図16に基づき説明する。図16は本発明の第8の実施の形態に係る画像読取装置における原稿の下地飛ばし処理回路の構成を示すブロック図である。同図において、1701は読み取り手段であるCCD(電荷結合素子)、1702は出力回路、1703はアナログプロセッサ(AP)、1704はモニター切り換えスイッチ、1705はA/D変換回路、1706はコンパレータ、1707はリファレンス設定部、1708はDC平均化回路、1709は比較回路、1710はデータ補正部、1711はイメージプロセッサ、1712は出力装置、1713はコンデンサ、1714は抵抗である。
【0104】
即ち、本実施の形態は、上述した第6の実施の形態における図13の構成に、モニター切り換えスイッチ1704、DC平均化回路1708、比較回路1709及びデータ補正部1710を付加した構成である。
【0105】
データ補正部1710は複数個のA/D変換回路1708のばらつきをデジタル的に補正するもので、モニター切り換えスイッチ1704によって画像領域外のデータ区間の間、各々のA/D変換回路1708にリファレンス電圧から参照電圧を作成し、各々のA/D変換回路1708で読み取り、その読み取り出力の平均値がDC平均化回路1708によって演算され、比較回路1709で差分を演算した後に、データ補正部1710でデータが補正される。
【0106】
図16では、データ補正部1710無い方が基準となる。ここで求められた補正信号は、主走査信号の1区間で有効であり、1ラインごとに補正された値が演算される。これは、各々のA/D変換回路1708のリファレンスレベルを制御しているために生じる画像データの補正をより高精度で行なうことを可能にしている。
【0107】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明の画像読取装置によれば、原稿画像と読取画像とで色味の差を減少させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る画像読取装置におけるABC回路の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る画像読取装置におけるABC回路のABC用領域信号の制御状態を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る画像読取装置におけるABC回路のローパスフィルタ及びコンパレータの構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る画像読取装置におけるABC回路の構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係る画像読取装置におけるABC回路の動作を説明するための図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態に係る画像読取装置におけるABC回路の構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の第4の実施の形態に係る画像読取装置における原稿の下地飛ばし処理回路の構成を示すブロック図である。
【図8】本発明の第4の実施の形態に係る画像読取装置における原稿の下地飛ばし処理回路のシェーディング補正後の出力信号とA/DのVt設定値との関係を示す図である。
【図9】下地のある原稿と本発明の第4の実施の形態に係る画像読取装置における原稿の下地飛ばし処理回路の出力とを示す図である。
【図10】本発明の第5の実施の形態に係る画像読取装置における原稿の下地飛ばし処理回路の構成を示すブロック図である。
【図11】本発明の第6の実施の形態に係る画像読取装置を具備した画像処理装置である複写機の構成を示す縦断面図である。
【図12】本発明の第6の実施の形態に係る画像読取装置における流し読みの一例を示す図である。
【図13】本発明の第6の実施の形態に係る画像読取装置の構成を示すブロック図である。
【図14】本発明の第6の実施の形態に係る画像読取装置におけるリアルタイムの原稿下地飛ばし処理を説明するための図である。
【図15】本発明の第7の実施の形態に係る画像読取装置の構成を示すブロック図である。
【図16】本発明の第8の実施の形態に係る画像読取装置の構成を示すブロック図である。
【図17】従来の画像読取装置におけるABC回路の構成を示すブロック図である。
【図18】図17とは異なる従来の画像読取装置の構成を示す図である。
【図19】図18に示す従来の画像読取装置における画像信号処理の一例を示す図である。
【符号の説明】
101 カラーCCDイメージセンサ
102 アンプ
103 アンプ
104 アンプ
105 A/D変換回路
106 A/D変換回路
107 A/D変換回路
108 コンパレータ
109 ローパスフィルタ(LPF)
110 VREF
301 バッファ
302 コンデンサ
303 スイッチ
304 スイッチ
305 抵抗
306 抵抗
307 2入力ANDゲート
308 2入力ANDゲート
309 インバータ
310 比較回路
401 シェーディング補正回路
402 シェーディング補正回路
403 シェーディング補正回路
601 L信号演算回路
701 CCDリニアイメージセンサ
702 ゲインアンプ
703 アナログ信号処理回路
704 A/D変換回路
705 DC電圧供給回路
706 シェーディング補正回路
707 フィルタ回路
708 比較回路
709 CPU
1001 CCDリニアイメージセンサ
1002 ゲインアンプ
1003 アナログ信号処理回路
1004 A/D変換回路
1005 比較回路
1006 シェーディング補正回路
1007 CPU
1008 スイッチ回路
1009 コンデンサ
1010 スイッチ
1011 抵抗
1012 抵抗
1100a リーダ部
1100b プリンタ部
1101 原稿給送装置
1102 プラテンガラス
1103 ランプ
1104 スキャナユニット
1105 ミラー
1106 ミラー
1107 ミラー
1108 レンズ
1109 CCD
1110 アナログ・デジタル変換/シェーディング補正(A/D・SH)部
1111 画像処理部
1112 CPU
1113 記憶装置
1114 レーザ発光部
1115 感光ドラム
1116 現像機
1117 カセット
1118 カセット
1119 転写部
1120 定着部
1121 排出ローラ
1122 フラッパ
1123 再給紙搬送路
1124 ソータ
1125 操作部
1301 流し読み原稿
1302 読み取り部
1303 レンズ
1304 CCD
1305 CCD処理基板
1306 イメージプロセッサ
1307 出力装置
1401 CCD
1402 出力回路
1403 コンデンサ
1404 アナログプロセッサ(AP)
1405 A/D変換回路
1406 コンパレータ
1407 リファレンス設定部
1408 イメージプロセッサ
1409 出力装置
1601 CCD
1602 出力回路
1603 アナログプロセッサ(AP)
1604 A/D変換回路
1605 イメージプロセッサ
1606 リファレンス設定部
1607 出力装置
1608 コンデンサ
1701 CCD
1702 出力回路
1703 アナログプロセッサ(AP)
1704 モニタ切り換えスイッチ
1705 A/D変換回路
1706 コンパレータ
1707 リファレンス設定部
1708 DC平均化回路
1709 比較回路
1710 データ補正部
1711 イメージプロセッサ
1712 出力装置

Claims (6)

  1. 複数の異なる色の色信号を出力するイメージセンサと、
    前記複数の異なる色の色信号を複数の異なる色のデジタル色信号に変換する複数のA/D変換手段と、
    前記複数のA/D変換手段により変換された前記複数の異なる色のデジタル色信号のなかの所定の1色のデジタル色信号を基準レベルと比較し、該比較結果に応じて前記複数のA/D変換手段の上側基準電圧を制御する制御手段と、
    を有することを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記制御手段は、前記所定の1色のデジタル色信号を前記基準レベルと比較する比較手段と、前記比較手段の比較結果から高周波成分を除去する高周波成分除去手段とを有し、前記高周波成分除去手段の出力を前記A/D変換手段の入力レンジを定める上側基準電圧として前記A/D変換手段に入力するように制御することを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 前記複数のA/D変換手段によりA/D変換された前記複数の異なる色のデジタル色信号をシェーディング補正するシェーディング補正手段を有し、前記比較手段は、前記シェーディング補正手段によりシェーディング補正された所定の1色のデジタル色信号を所定の基準レベルと比較することを特徴とする請求項2に記載の画像読取装置。
  4. 原稿画像を読み取り複数の異なる色の色信号を出力するイメージセンサと、
    前記イメージセンサにより前記原稿画像を読み取りながら前記複数の異なる色の色信号を複数の異なる色のデジタル色信号に変換する複数のA/D変換手段と、
    前記複数のA/D変換手段によりA/D変換された前記複数の異なる色のデジタル色信号から輝度信号を算出する演算手段と、
    前記輝度信号を基準レベルと比較し、該比較結果に応じて前記複数のA/D変換手段の基準電圧を前記原稿画像の読み取りに対してリアルタイムで制御する制御手段と、
    を有することを特徴とする画像読取装置。
  5. 前記制御手段は、前記輝度信号を前記基準レベルと比較する比較手段と、前記比較手段の比較結果から高周波成分を除去する高周波成分除去手段とを有し、前記高周波成分除去手段の出力を前記A/D変換手段の入力レンジを定める基準電圧として前記A/D変換手段に入力するように制御することを特徴とする請求項4に記載の画像読取装置。
  6. 前記複数のA/D変換手段によりA/D変換された前記複数の異なる色のデジタル色信号をシェーディング補正するシェーディング補正手段を有し、前記演算手段は、前記シェーディング補正手段によりシェーディング補正された複数の異なる色のデジタル色信号から前記輝度信号を算出することを特徴とする請求項4に記載の画像読取装置。
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