JP2005094300A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005094300A
JP2005094300A JP2003324242A JP2003324242A JP2005094300A JP 2005094300 A JP2005094300 A JP 2005094300A JP 2003324242 A JP2003324242 A JP 2003324242A JP 2003324242 A JP2003324242 A JP 2003324242A JP 2005094300 A JP2005094300 A JP 2005094300A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reading
document
image
unit
level
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003324242A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichiro Wada
真一郎 和田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2003324242A priority Critical patent/JP2005094300A/ja
Publication of JP2005094300A publication Critical patent/JP2005094300A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Optical Systems Of Projection Type Copiers (AREA)
  • Image Input (AREA)
  • Facsimile Scanning Arrangements (AREA)
  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)

Abstract

【課題】本発明はブック読取モードと自動搬送読取モードとで読取手段による読取レベルを同等のレベルにする画像読取装置を提供する。
【解決手段】スキャナ1は、コンタクトガラス3上に載置された原稿Gをスキャナ部9が移動しながら読み取るブック読取モードと、SDF10により原稿読取位置Yを搬送される原稿Gを停止するスキャナ部9で読み取るSDF読取モードを有し、両モードにおいてスキャナ部9で所定の基準原稿Paを読み込んだときに、当該各読取モードでの読取レベルを同等のレベルに補正する。したがって、安価かつ高精度に両読取モードの読取レベルを関連させて補正して、読取画像の画像品質を向上させることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、画像読取装置に関し、詳細には、ブック読取モードと自動搬送読取モードとで同じ読取レベルにする画像読取装置に関するものである。
スキャナ装置、複写装置及びファクシミリ装置等の原稿の画像を光学的に読み取る画像読取装置においては、従来から複数枚の原稿を効率的に読み取るために、SDF(シートスルー・ドキュメント・フィーダ)を使用して、複数枚の原稿を1枚ずつ分離して読取部の読取位置に搬送し、読取部のコンタクトガラス上を搬送される原稿に、当該コンタクトガラスの下方に配置された読取部の光源から光を投射して、原稿で反射された光を所定の光路を通過させてCCD(Charge Coupled Device )等の光電変換素子に入射して、原稿の画像を読み取っている。
このような画像読取装置においては、装置の小型化を図るために、SDFの搬送経路が原稿を反転させる構成となっている。
したがって、SDF用コンタクトガラスの読取位置で原稿の紙のこし等によって、ガラス面に密着しない、いわゆる原稿に浮きが生じやすい。すなわち、原稿台にセットされた原稿を上から圧板で押さえつけて読み取りを行う圧板モード(ブック読取モード)に比較して、SDF読取モード(自動搬送読取モード)では暗い画像になる。また、原稿に対するランプの照射条件もSDF読取モードと圧板モードで異なるため、同じ原稿を読み取っても読取レベルが変化してしまう。
そして、従来、原稿台を用いる第1読取手段の入出力特性に対応する補正用データ、および自動原稿送り装置および原稿読取窓を用いる第2読取手段の入出力特性に対応する補正用データのいずれかを、各読取手段の作動状態に応じて選択し、画像処理部に入力される読取画像データを上記選択した補正用データに基づいて補正する画像形成装置が提案されている(特許文献1参照)。
また、原稿自動搬送手段によって搬送中の原稿に、光照射手段によって光が照射され、該照射された光に応じて当該原稿から反射された光を受光し電気信号に変換する光電変換手段によって変換された電気信号に対して信号処理が施され、この信号処理のうち所定の信号処理が、所定画像の記載された原稿から前記原稿自動搬送手段、光照射手段および光電変換手段を介して得られた電気信号に基づいて補正することで、原稿自動搬送手段によって原稿を当該画像読み取り装置に送りながら原稿画像を読み取る場合でも、原稿画像を正確な読み取りを行って、搬送ローラの上下変動に起因する原稿画像読み取り信号の劣化のない画像読み取りを図った図った画像読み取り装置、その制御方法および記憶媒体が提案されている(特許文献2参照)。
さらに、本出願人は、先に、読み取り光学系を備えたキャリッジと、原稿搬送手段と、キャリッジ移動手段とを備え、キャリッジを移動させ、定置した原稿を読み取るモード及びキャリッジを固定し、原稿搬送手段による搬送途中に原稿を読み取るモードの両モードの動作が可能な画像読み取り装置であって、キャリッジの移動位置に第1の白基準体を、読み取り光学系の全読み取り領域にわたって設けるとともに、キャリッジの前記固定位置に第2の白基準体を、読み取り光学系の全読み取り領域にわたって設け、第1又は第2の白基準体の読み取りデータに基づいてシェーディング補正を行う手段と、第1及び第2の白基準体の読み取りデータに基づいて両モードの読み取りデータ間の差を補正する手段を備えたことを特徴とする画像読み取り装置(特許文献3参照)。
すなわち、この画像読取装置は、キャリッジの移動位置に第1の白基準体、キャリッジの前記固定位置に第2の白基準体を設け、第1又は第2の白基準体の読み取りデータに基づいてシェーディング補正を行い、第1及び第2の白基準体の読み取りデータに基づいてブック読み取りとシートスルー読み取りの両モードの読み取りデータ間の差を補正するようにしたことにより、いずれのモードの読み取りを行っても、読み取り出力に違いがなく、適正な画像データを得ることが可能になる。
特開2002−176540号公報 特開2002−325167号公報 特開2002−271620号公報
しかしながら、簡単にかつ精度よくブック読取モードと自動搬送読取モードでの読取レベルを同等のレベルに補正して、画像品質を向上させる上で改良の必要があった。
すなわち、上記従来技術にあっては、ブック読取モードと自動搬送読取モードでの読取レベルをそれぞれ独立して調整しているために、大がかりな部品や回路構成を必要とし、コストが高くなるとともに、補正精度が不十分であり、読取画像の画像品質を向上させる上で改良の必要があった。
そこで、請求項1記載の発明は、原稿読取台上に載置された原稿を読取手段が移動しながら読み取るブック読取モードと、自動原稿搬送装置により原稿読取位置を搬送される原稿を停止する読取手段で読み取る自動搬送読取モードとで、読取手段で所定の基準原稿を読み込んだときに、当該各読取モードでの読取レベルを同等のレベルに補正手段で補正することにより、簡単な構成で、両読取モードでの読取レベルを同等のレベルに補正し、安価かつ高精度に両読取モードの読取レベルを関連させて補正して、安価に読取画像の画像品質を向上させる画像読取装置を提供することを目的としている。
請求項2記載の発明は、補正手段が、ブック読取モードと自動搬送読取モードとで、読取手段で基準原稿を読み取ったときに、当該基準原稿の予め設定された基準領域の読取レベルを自動検出し、当該基準領域の各読取モードでの読取レベルを同等のレベルに補正することにより、安価かつより一層高精度に両読取モードの読取レベルを同等のレベルに補正し、安価に読取画像の画像品質をより一層向上させる画像読取装置を提供することを目的としている。
請求項3記載の発明は、補正手段が、ブック読取モードと自動搬送読取モードとで、読取手段で基準原稿を読み取ったときの基準領域の読取データに補正係数を演算処理して、各読取モードでの読取レベルを同等のレベルに補正することにより、安価かつより一層高精度に両読取モードの読取レベルを同等のレベルに補正し、安価に読取画像の画像品質をより一層向上させる画像読取装置を提供することを目的としている。
請求項4記載の発明は、基準原稿を、基準領域に、濃度の異なる複数の基準パターンが形成されたものとし、補正手段が、当該基準原稿の各基準パターンの読取レベルに基づいて、各読取モードでの読取レベルを同等のレベルに補正することにより、基準原稿の基準パターンに基づいて、より一層高精度に両読取モードの読取レベルを同等のレベルに補正し、読取画像の画像品質をより一層向上させる画像読取装置を提供することを目的としている。
請求項5記載の発明は、画像読取装置を、読取手段としてカラー画像を読み取って各色の色信号を出力するカラー読取手段を備えたものとし、補正手段が、ブック読取モードと自動搬送読取モードとで、当該カラー読取手段の読み取った基準原稿の読取レベルを各色信号毎に検出して、当該各色信号毎に各読取モードでの読取レベルを同等のレベルに補正することにより、カラーの画像読取装置のブック読取モードと自動搬送読取モードでの読取手段の各色毎の読取レベルを同等のレベルに高精度に補正し、読取画像の画像品質を向上させるカラーの画像読取装置を提供することを目的としている。
請求項1記載の発明の画像読取装置は、原稿が載置される原稿読取台と、原稿台上に載置された複数枚の原稿を1枚ずつ分離して原稿読取位置に搬送するとともに、当該原稿読取位置で読み取られる原稿を搬送しつつ排出する自動原稿搬送装置と、前記原稿読取台の下方に配設され当該原稿読取台上の原稿に読取光を照射して当該原稿からの反射光を光電変換素子で光電変換して当該原稿を主走査するとともに副走査方向に移動して当該原稿を副走査して当該原稿の画像を読み取るとともに、前記原稿読取位置の下方に移動して当該原稿読取位置に停止し、当該原稿読取位置を前記自動原稿搬送装置で搬送される原稿に読取光を照射して当該原稿からの反射光を前記光電変換素子で光電変換して当該搬送される原稿の画像を読み取る読取手段と、を備え、前記原稿読取台上に載置された原稿を前記読取手段が移動しながら読み取るブック読取モードと、前記自動原稿搬送装置により前記原稿読取位置を搬送される原稿を停止する前記読取手段で読み取る自動搬送読取モードと、を備えた画像読取装置において、前記ブック読取モードと前記自動搬送読取モードとで、前記読取手段で所定の基準原稿を読み込んだときに、当該各読取モードでの読取レベルを同等のレベルに補正する補正手段を備えていることにより、上記目的を達成している。
この場合、例えば、請求項2に記載するように、前記補正手段は、前記ブック読取モードと前記自動搬送読取モードとで、前記読取手段で前記基準原稿を読み取ったときに、当該基準原稿の予め設定された基準領域の読取レベルを自動検出し、当該基準領域の前記各読取モードでの読取レベルを同等のレベルに補正するものであってもよい。
また、例えば、請求項3に記載するように、前記補正手段は、前記ブック読取モードと前記自動搬送読取モードとで、前記読取手段で前記基準原稿を読み取ったときの前記基準領域の読取データに補正係数を演算処理して、各読取モードでの読取レベルを同等のレベルに補正するものであってもよい。
さらに、例えば、請求項4に記載するように、前記基準原稿は、前記基準領域に、濃度の異なる複数の基準パターンが形成されており、前記補正手段は、当該基準原稿の各基準パターンの読取レベルに基づいて、前記各読取モードでの読取レベルを同等のレベルに補正するものであってもよい。
また、例えば、請求項5に記載するように、前記画像読取装置は、前記読取手段としてカラー画像を読み取って各色の色信号を出力するカラー読取手段を備え、前記補正手段は、前記ブック読取モードと前記自動搬送読取モードとで、当該カラー読取手段の読み取った前記基準原稿の読取レベルを各色信号毎に検出して、当該各色信号毎に各読取モードでの読取レベルを同等のレベルに補正するものであってもよい。
請求項1記載の発明の画像読取装置によれば、原稿読取台上に載置された原稿を読取手段が移動しながら読み取るブック読取モードと、自動原稿搬送装置により原稿読取位置を搬送される原稿を停止する読取手段で読み取る自動搬送読取モードとで、読取手段で所定の基準原稿を読み込んだときに、当該各読取モードでの読取レベルを同等のレベルに補正手段で補正するので、簡単な構成で、両読取モードでの読取レベルを同等のレベルに補正することができ、安価かつ高精度に両読取モードの読取レベルを関連させて補正して、安価に読取画像の画像品質を向上させることができる。
請求項2記載の発明の画像読取装置によれば、補正手段が、ブック読取モードと自動搬送読取モードとで、読取手段で基準原稿を読み取ったときに、当該基準原稿の予め設定された基準領域の読取レベルを自動検出し、当該基準領域の各読取モードでの読取レベルを同等のレベルに補正するので、安価かつより一層高精度に両読取モードの読取レベルを同等のレベルに補正することができ、安価に読取画像の画像品質をより一層向上させることができる。
請求項3記載の発明の画像読取装置によれば、補正手段が、ブック読取モードと自動搬送読取モードとで、読取手段で基準原稿を読み取ったときの基準領域の読取データに補正係数を演算処理して、各読取モードでの読取レベルを同等のレベルに補正するので、安価かつより一層高精度に両読取モードの読取レベルを同等のレベルに補正することができ、安価に読取画像の画像品質をより一層向上させることができる。
請求項4記載の発明の画像読取装置によれば、基準原稿を、基準領域に、濃度の異なる複数の基準パターンが形成されたものとし、補正手段が、当該基準原稿の各基準パターンの読取レベルに基づいて、各読取モードでの読取レベルを同等のレベルに補正するので、基準原稿の基準パターンに基づいて、より一層高精度に両読取モードの読取レベルを同等のレベルに補正することができ、読取画像の画像品質をより一層向上させることができる。
請求項5記載の発明の画像読取装置によれば、画像読取装置を、読取手段としてカラー画像を読み取って各色の色信号を出力するカラー読取手段を備えたものとし、補正手段が、ブック読取モードと自動搬送読取モードとで、当該カラー読取手段の読み取った基準原稿の読取レベルを各色信号毎に検出して、当該各色信号毎に各読取モードでの読取レベルを同等のレベルに補正するので、カラーの画像読取装置のブック読取モードと自動搬送読取モードでの読取手段の各色毎の読取レベルを同等のレベルに高精度に補正することができ、読取画像の画像品質を向上させることができる。
以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述べる実施例は、本発明の好適な実施例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
図1〜図5は、本発明の画像読取装置の第1実施例を示す図であり、図1は、本発明の画像読取装置の第1実施例を適用したスキャナ1の要部正面概略構成図である。
図1において、スキャナ1は、スキャナ本体部2の上部にコンタクトガラス(原稿読取台)3が配設されており、コンタクトガラス3の下方のスキャナ本体部2の内部には、第1キャリッジ4、第2キャリッジ5、レンズユニット6及び光電変換素子としてのCCD(Charge Coupled Device )7を搭載するセンサボード8等からなるスキャナ部(読取手段)9が配設されており、第1キャリッジ4は、光源としての照明ランプ4a及びミラー4bを、また、第2キャリッジ5は、ミラー5a、5bを、それぞれ搭載している。
スキャナ1は、スキャナ本体部2のコンタクトガラス3の上部に、SDF(シートスルー・ドキュメント・フィーダ:自動原稿搬送装置)10が設けられており、SDF10は、原稿テーブル(原稿台)11、ピックアップローラ12、フィードローラ13、分離ローラ14、レジストローラ15、搬送ドラム16、従動コロ17、排紙ローラ対18及び排紙トレイ19等を備えている。また、スキャナ本体部2の上面であって、搬送ドラム16と対向する部分には、図2に示すように、シートスルー用コンタクトガラス20が配設されており、このシートスルー用コンタクトガラス20と搬送ドラム16との間には、搬送されてきた原稿Gを当該シートスルー用コンタクトガラス20上にガイドする上ガイド板21が設けられている。
スキャナ本体部2の上面であって、コンタクトガラス3の原稿セット面側のシートスルー用コンタクトガラス20側の端部には、コンタクトガラス20がわの面が白色に施された白基準板22が配設されており、白基準板22は、光学系の濃度ムラ、CCD7の感度バラツキに関する補正を各RGB信号に対して行うためのシェーディングデータを提供する。
排紙トレイ19は、コンタクトガラス3の上面を開閉可能に、コンタクトガラス3上に配設されており、排紙トレイ19の裏面は、白色に施されていて、コンタクトガラス3上にセットされた原稿Gをコンタクトガラス3に密着させるように押さえつける。
SDF10は、原稿テーブル11上に、複数枚の原稿Gが重ねて載置され、原稿テーブル11上に載置された複数枚の原稿Gを、回転駆動されるピックアップローラ12によりフィードローラ13と分離ローラ14の間に送り出して、当該フィードローラ13と分離ローラ14で1枚ずつ原稿Gを分離して、レジストローラ15に送り出す。レジストローラ15は、送り出されてきた原稿Gをタイミング調整して、搬送ドラム16に搬送し、搬送ドラム16と従動コロ17により、シートスルー用コンタクトガラス20上に搬送する。
スキャナ1は、シートスルー用コンタクトガラス20の原稿読取位置(図1及び図2にYで示す位置)を搬送される原稿Gの原稿面(シートスルー用コンタクトガラス20側の面)の画像をスキャナ部9で読み取る。
SDF10は、読み取りの完了した原稿Gをさらに排紙ローラ対18へと搬送して、排紙ローラ対18により、原稿Gを排紙トレイ19上に排出する。
そして、上記スキャナ部9は、第1キャリッジ4と第2キャリッジ5が図示しないステッピングモータにより水平方向(副走査方向)に移動され、第1キャリッジ4上の照明ランプ4a、例えば、蛍光灯等から出射されて図示しないリフレクタ等で集光した光を、コンタクトガラス3上に載置された原稿Gに照射して、当該原稿Gで反射された光の反射光を第1キャリッジ4上のミラー4bで第2キャリッジ5方向に反射し、第2キャリッジ5上のミラー5a及びミラー5bで第1キャリッジ4から入射される光を順次反射して、レンズユニット6方向に出射させる。レンズユニット6は、第2キャリッジ5から入射される光をCCD7に集光して照射させる。CCD7は、1次元に複数の光電変換素子としてCCD素子が配列されており、レンズユニット6から入射される入射光を光電変換して、アナログの画像データ(画像信号)を出力する。また、スキャナ部9は、白基準板22に光を照射して、当該白基準板22からの反射光を上記同様にCCD7に入射し、CCD7からシェーディング補正用の基準データとして出力する。
そして、スキャナ1は、原稿読取モードとして、SDF10を開いてコンタクトガラス3上に載置された原稿Gの画像を読み取るブック読取モードと、SDF10を用いて、原稿テーブル11上に載置された複数枚の原稿Gを1枚ずつシートスルー用コンタクトガラス20と上ガイド板21との間の原稿読取位置Yに搬送し、停止する第1キャリッジ4の照明ランプ4aから原稿Gに光を照射して、原稿Gの画像を読み取るSDF読取モード(自動搬送読取モード)とがある。
スキャナ1は、ブック読取モードでは、SDF10を開いてコンタクトガラス3上に原稿Gがセットされると、照明ランプ4aを点灯させて、まず、白基準板22の読み取りを行って、シェーディング補正用の基準データを取得し、その後、第1キャリッジ4及び第2キャリッジ5を、原稿GからCCD7までの光路長が一定となる状態で副走査方向に移動して、コンタクトガラス3上の原稿Gの画像を読み取る。スキャナ1は、ブック読取モードで原稿Gの画像の読取を完了すると、第1キャリッジ4及び第2キャリッジ5を、図1及び図2にYで示すホームポジションに戻す。
また、スキャナ1は、SDF読取モードでは、原稿テーブル11上に複数枚の原稿Gがセットされると、まず、照明ランプ4aを点灯させて、白基準板22の読み取りを行った後、第1キャリッジ4をシートスルー用コンタクトガラス20の真下の読取位置(ホームポジション)Yまで移動させて、停止させる。次に、スキャナ1は、原稿テーブル11にセットされた原稿Gを、回転駆動されるピックアップローラ12によりフィードローラ13と分離ローラ14の間に送り出して、当該フィードローラ13と分離ローラ14で1枚ずつ原稿Gを分離して、レジストローラ15に送り出す。レジストローラ15は、送り出されてきた原稿Gをタイミング調整して、搬送ドラム16に搬送し、搬送ドラム16と従動コロ17により、シートスルー用コンタクトガラス20上の原稿読取位置を搬送する。このとき、原稿Gは一定速度で搬送され、第1キャリッジ4及び第2キャリッジ5は停止したままで、第1キャリッジ4上の照明ランプ4aからシートスルー用コンタクトガラス20上の原稿読取位置(ホームポジション)Yを通して当該搬送される原稿Gに光を照射して、当該原稿Gで反射された光を、再度シートスルー用コンタクトガラス20を通して、ミラー4b及び第2キャリッジ5上のミラー5a、5bで反射して、レンズユニット6を通してCCD7に入射させ、CCD7で光電変換して、原稿Gの画像を読み取る。
SDF10は、読み取りの完了した原稿Gをさらに排紙ローラ対18へと搬送して、排紙ローラ対18により、原稿Gを排紙トレイ19上に排出する。
そして、スキャナ1は、図3に示すようにブロック構成されており、上記SDF10及びスキャナ部9を備えているとともに、画像処理部40とプリンタ部60及び図示しない操作部等を備えている。
操作部は、各種操作キーを備えているとともに、表示部を備えており、操作キーで各種操作が行われて、当該操作キーで操作された各種命令や設定内容を表示部に表示し、また、スキャナ1からオペレータに通知する各種情報を表示部に表示出力する。
プリンタ部60は、LD(レーザダイオード)書込部61を備え、LD書込部61が各色(例えば、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック等)の画像データに基づいてそれぞれ変調したレーザを各色毎の感光体に出射して各色毎の静電潜像を形成して、当該各色の静電潜像を各色のトナーで現像して各色のトナー像を感光体に形成する。プリンタ部60は、各色のトナー像を順次記録紙上に転写して、フルカラーのトナー像を記録紙に形成し、当該カラーのトナー像の転写された記録紙を定着部で定着させて、カラー画像を形成する。
スキャナ1は、SDF10により原稿Gを1枚ずつ読取位置に搬送して、スキャナ部9が当該搬送される原稿Gの画像を読み取って、画像処理部40で一連の画像処理を行い、プリンタ部60で用紙に画像を記録出力する。
そして、スキャナ部9は、上記CCD7の他に、アナログ処理回路31及びA/Dコンバータ32等を備えており、CCD7は、RGBのフィルタを被せたCCDセンサが、3列並んだカラー3ラインCCDが用いられている。アナログ処理回路31は、CCD7から出力されるアナログ波形の信号部分をサンプリングするとともに、アンプを内蔵して、サンプリングしたアナログ信号のゲインを調整して、A/Dコンバータ32に出力する。A/Dコンバータ32は、R、G、B各色のアナログ画像信号を8ビットのカラーデジタル画像情報として画像処理部40に出力する。
そして、画像処理部40は、ライン間補正部41、シェーディング補正部42、ドット補正部43、像域分離部44、レベル検出部45、スキャナγ部46、フィルタ部47、色補正部48、変倍部49、プリンタγ部50及び階調処理部51等を備えており、上記スキャナ部9のA/Dコンバータ32でデジタル変換されたカラーデジタル画像情報がライン間補正部41に入力される。
ライン間補正部41は、3ラインCCDであるCCD7から出力されるR、G、Bの各色の信号には、等倍時に、4ライン間隔の位置ズレが存在しているため、このライン間の位置ずれを補正してシェーディング補正部42に出力する。、すなわち、R−B間では、8ラインの位置ズレが存在しているため、ライン間補正部41は、R信号を8ライン蓄えて、G信号を4ライン蓄えて遅延させることで、ライン間の位置ズレを補正している。
シェーディング補正部43は、光学系の濃度ムラ、CCD7の感度バラツキに関する補正を各RGB信号に対して行って、シェーディング補正後の信号をドット補正部43に出力する。
ドット補正部43は、変倍時において、ライン間補正部41だけでは位置ズレが合わない場合が生じるため、ライン間補正部41で補正しきれない1ライン以下の位置ズレを、囲の画素を参照して補正して、補正した信号をスキャナγ部46に出力するとともに、像域分離部44とレベル検出部45にも出力する。
スキャナγ部46は、反射率に関してリニアな特性を有しているデータを後段の色補正部48で色補正の補正精度が向上するような特性に変換して、フィルタ部47に出力する。
像域分離部44は、後段の処理において画像の特徴に合った最適な処理を行うために、画像が文字領域であるか絵柄領域であるかを判定し、判定結果を、フィルタ部47、色補正部48、プリンタγ部50及び階調処理部51に出力する。
フィルタ部47は、文字領域に対しては、シャープにするためにエッジを強調し、絵柄領域に対しては、滑らかにするために平滑化処理を行って、色補正部48に出力する。
色補正部48は、CCD7で読み取ったR、G、Bの信号をC、M、Y、Kの信号に変換する。すなわち、CCD7の感度、インクの特性は、理想とは異なるため、スキャナ1は、スキャナ部9で読み取った原稿の画像をプリンタ部60で適切に記録出力するために、色補正部48が、原稿との差を補正するように色補正パラメータを調整する。
変倍部49は、主走査方向の変倍処理を行う。この場合、変倍部49は、一般的なコンボリューション法を使用して変倍処理を行うことで、読取光学系のMTFを保持したまま変倍処理を行い、画像データの解像力を維持する。なお、副走査方向に関しては、副走査方向の走査速度を制御することにより行う。
プリンタγ部50は、原稿とトナーの分光特性の差、グレーバランス、トップ濃度が適正になるように処理を行い、原稿とコピー濃度を最終的に一致させて、階調処理部51に出力する。
階調処理部51は、8ビットの濃度情報を2値化、あるいは、多値化する。このとき、階調処理部51は、文字領域では、2値化あるいは数段間の多値化を行い、絵柄領域では、ディザ処理あるいは誤差拡散処理を行って、プリンタ部60に出力する。
プリンタ部60は、画像処理部40で処理されたC、M、Y、Kの画像データに基づいて、上述のように、LD書込部61を介して、記録紙に印字する。
レベル検出部45は、図4に示すような基準チャートの基準原稿Paを読み取り、基準チャートを読み取ったときの予め設定された基準領域のデータを内部メモリに保存する。レベル検出部45は、この保存したデータに基づいて、SDF読取モードでの読み取り時とブック読取モードでの読み取り時のレベル変換の補正係数Kを後述するように決定する。
そして、上記スキャナ部9は、図5に示すように、CCD7、アナログ処理回路31及びA/Dコンバータ32を備えているとともに、I/F(インタフェース)71、制御ASIC72、DAC(D/Aコンバータ)73及び切替回路74等を備えており、アナログ処理回路31は、サンプルホールド回路75、黒レベル補正回路76、増幅回路(アンプ)77及びマルチプレクサ回路78等を備えている。
スキャナ部9は、制御ASIC72からの駆動パルスに同期して、まず、CCD7から画像信号Ve、Voがアナログ処理回路31のサンプルホールド回路75に出力され、サンプルホールド回路60が、画像信号Ve、Voをそれぞれサンプルパルスでサンプリングして保持することにより、画像信号を連続したアナログ信号にして黒レベル補正回路76に出力する。黒レベル補正回路76は、CCD7の暗出力のレベルのバラツキを補正した後、増幅回路77に出力し、増幅回路77は、各色信号の奇数、偶数画素の出力を一定レベルに合わせた後、マルチプレクス回路78に出力する。マルチプレクス回路78は、奇数画素、偶数画素の出力をマルチプレクスした信号をA/Dコンバータ32に出力し、A/Dコンバータ32は、入力信号をデジタルデータに変換して、画像データをI/F71を介して後段の画像処理部40に出力する。スキャナ部9は、CCD7及びその他の回路の駆動に必要な信号を、制御ASIC72で生成される。そして、CCD7が3ラインCCDの場合は、上記同様の回路を各RGB信号毎に備える。
次に、本実施例の作用を説明する。本実施例のスキャナ1は、読取モードとしてSDF10を用いたSDF読取モードとコンタクトガラス3上に直接セットされた原稿Gを読み取るブック読取モードとがあり、両モードでの読取レベルが同等になるように調整するところにその特徴がある。
まず、スキャナ1は、原稿読取前に白基準板22を読み取ってシェーディングデータを取得してメモリに格納し、当該シェーディングデータに基づいて、原稿Gの画像を読み取った画像データをシェーディング補正するが、このシェーディングデータ生成時と原稿Gの画像データの生成時とで、CCD7の読み取った画像データをA/Dコンバータ32でデジタル変換する際のリファレンス・トップ電圧を変更する。
すなわち、スキャナ1は、シェーディング補正部42でシェーディング補正処理を行うが、このシェーディング補正処理では、まず、原稿Gを読む前に、白基準板22をCCD7で読み取り、白基準板22を読み取ったときの画像データをシェーディングデータSdとして、シェーディング補正部42の内部メモリに格納する。そして、シェーディング補正部42は、原稿Gを読み取った画像データに対して、主走査方向の各読取位置に対し、ドット単位でシェーディングデータSdと読取データDとの間で補正処理を行う。シェーディング補正部42は、データが8ビットの場合、次式(1)に示すシェーディング演算を行うことで、シェーディング補正処理を行う。
シェーディング補正後データDa=D/Sd×255・・・(1)
そして、スキャナ1は、シェーディングデータSdの生成時と、原稿読取時(読取データD)とで、A/Dコンバータ32に供給するリファレンス・トップ電圧Vreftを切替回路74で切り換える。
いま、シェーディングデータSdの生成時のリファレンス・トップ電圧Vreftを、V1とし、原稿読取時のリファレンス・トップ電圧Vreftを、V2としたとき、工場調整、あるいは、市場において、基準チャートの原稿Pa(図4参照)を読み込んで、基準チャートの原稿Paの各パターンの読取レベルがSDF読取モードとブック読取モードとで同等になるように、原稿読取時のリファレンス・トップ電圧Vreftであるリファレンス・トップ電圧V2を調整する。この原稿読取時のリファレンス・トップ電圧V2の調整を、スキャナ1の各機種毎に行い、機種間の読取レベルのバラツキを無くすようにする。
スキャナ1は、リファレンス・トップ電圧V1、V2を、初期化時に、制御ASIC72によりD/Aコンバータ73に設定して、切替回路74を介してA/Dコンバータ32に出力する。
そして、SDF読取モードとブック読取モードとの読取レベルを同等に調整する方法としては、基準チャートの原稿Paの読み取りを、SDF読取モードとブック読取モードの両方で行い、その読取レベルを同じにする方法と、ブック読取モードでの読取レベルは、工場調整時の読取レベルを記憶し、市場では、基準チャートの原稿PaをSDF読取モードでのみ読み取り、その読取レベルが予め記憶されている読取レベルと同等になるように補正する方法等を用いることができる。
このように、本実施例のスキャナ1は、コンタクトガラス3上に載置された原稿Gをスキャナ部9が移動しながら読み取るブック読取モードと、SDF10により原稿読取位置Yを搬送される原稿Gを停止するスキャナ部9で読み取るSDF読取モード(自動搬送読取モード)とで、スキャナ部9で所定の基準原稿Paを読み込んだときに、当該各読取モードでの読取レベルを同等のレベルに補正している。
したがって、簡単な構成で、両読取モードでの読取レベルを同等のレベルに補正することができ、安価かつ高精度に両読取モードの読取レベルを関連させて補正して、安価に読取画像の画像品質を向上させることができる。
また、本実施例のスキャナ1は、ブック読取モードと自動搬送読取モードとで、スキャナ部9で基準原稿Paを読み取ったときに、当該基準原稿Paの予め設定された基準領域の読取レベルを自動検出し、当該基準領域の各読取モードでの読取レベルを同等のレベルに補正している。
したがって、安価かつより一層高精度に両読取モードの読取レベルを同等のレベルに補正することができ、安価に読取画像の画像品質をより一層向上させることができる。
図6は、本発明の画像読取装置の第2実施例を適用したスキャナによる読取レベル調整処理を示すフローチャートである。
なお、本実施例は、上記第1実施例のスキャナ1と同様のスキャナに適用したものであり、本実施例の説明においては、必要に応じて、上記第1実施例で用いた符号をそのまま用いて説明する。
本実施例のスキャナ1は、上記シェーディング演算式(1)に、ブック読取モード時とSDF読取モード時とで異なるシェーディングデータ補正係数Kを乗算することで、ブック読取モードとSDF読取モードとで読取レベルを同等のレベルに補正している。
すなわち、上記シェーディング演算式(1)において、シェーディングデータ補正係数Kを、次式(2)に示すように、乗算するが、この補正係数Kをブック読取モード時とSDF読取モード時とで切り換えて、SDF読取モードとブック読取モードとで読取レベルを同等にする。
シェーディング補正後データDa=D/Sd×255×K・・・(2)
すなわち、SDF読取モードでは、ホームポジションYでの読み取りとなり、原稿Gの浮き、照明ランプ4aの照射条件等の影響で、通常は、ブック読取モード時よりも、暗めとなる。
例えば、ブック読取モードでの読取レベルを100%としたとき、SDF読取モードでの読取レベルが90%と少し暗めになるときには、以下に示すように補正係数Kを設定して切り換える。
ブック読取モード時:K=1.0
SDF読取モード時:K=1.1
このように、ブック読取モード時とSDF読取モード時とで、シェーディング補正時の補正係数Kを切り換えることで、SDF読取モード時のシェーディング補正後の読取レベルをブック読取モード時の読取レベルと同等にすることができる。
このシェーディングデータ補正係数Kは、前述したように基準チャートの原稿Paを読み取り、各パターンの読取レベルから決定する。
スキャナ1が、カラースキャナの場合は、シェーディング補正演算もRGB毎に行い、SDF読取モードでの読取データとブック読取モードでの読取データのレベル変動の比率が、RGBで異なる場合には、RGB毎にシェーディング補正係数Kを持つこともできる。
そして、スキャナ1は、図6に示すように読取レベル調整処理を行う。すなわち、スキャナ1は、コピー時において、操作部のスタートキーが押された後、図示しないシステムコントローラで、SDF10に原稿Gがセットされているかチェックして読取モードがSDF読取モードであるか、ブック読取モードであるかを判断する(ステップS101)。
スキャナ1は、ステップS101で、SDF10に原稿Gがセットされていない場合、すなわち、ブック読取モードのときには、スキャナ1の読取モードをブック読取モードに設定して、シェーディングデータ補正係数Kとして、ブック読取モード時の値Kaをセットし(ステップS102)、ステップS101で、SDF10の原稿テーブル11に原稿Gがセットされている場合、すなわち、SDF読取モードのときには、スキャナ1の読取モードをSDF読取モードに設定して、シェーディングデータ補正係数Kとして、SDF読取モード時の値Kdをセットする(ステップS103)。なお、シェーディング補正係数Kは、ブック読取モード時を基準とする場合は、例えば、ブック読取モード時シェーディング補正係数Ka=1.0、SDF読取モード時シェーディング補正係数Kd=1.1となる。
そして、スキャナ1は、制御ASIC72が、D/Aコンバータ73の出力1チャンネルを電圧V1に、もう1チャンネルを電圧V2にセットし、続いて、切替回路74で、電圧V1を、リファレンス・トップ電圧VreftとしてA/Dコンバータ32に出力する(ステップS104)。
次に、スキャナ1は、モータスタート及び照明ランプ4aをON(オン)して、第1キャリッジ4、第2キャリッジ5をフォワード方向に移動させ(ステップS105)、第1キャリッジ4が白基準板22に到達すると、白基準板22を走査しながらシェーディングデータSdを生成する(ステップS106)。
スキャナ1は、シェーディングデータを生成すると、切替回路74により電圧V2をリファレンス・トップ電圧Vreftとして、A/Dコンバータ32に出力させ(ステップS107)、第1キャリッジ4がコンタクトガラス3上の原稿Gの先端に到達した時点で、原稿Gの画像の読み取りを開始して、原稿Gの画像読取データに対して、シェーディング補正部42で、上記シェーディング補正係数Kの乗算された上記(2)式でシェーディング補正演算を行う(ステップS108)。
スキャナ1は、第1キャリッジ4が原稿Gの終端に到達した時点で原稿Gの画像の読み取りを終了するとともに、モータストップ及びランプのOFF(オフ)を行い(ステップS109)、続いて、第1キャリッジ4及び第2キャリッジ5をリターン方向に移動させる(ステップS110)。
スキャナ1は、第1キャリッジ4及び第2キャリッジ5がホームポジションに到達した時点で、モータをストップさせて、ブック読取モードでの読取動作を終了する(ステップS111)。
このように、本実施例のスキャナ1は、ブック読取モードとSDF読取モード(自動搬送読取モード)とで、スキャナ部9で基準原稿Paを読み取ったときの所定領域の読取データに補正係数Kを演算処理して、各読取モードでの読取レベルを同等のレベルに補正している。
したがって、安価かつより一層高精度に両読取モードの読取レベルを同等のレベルに補正することができ、安価に読取画像の画像品質をより一層向上させることができる。
図7及び図8は、本発明の画像読取装置の第3実施例を示す図であり、図7は、本発明の画像読取装置の第3実施例を適用したスキャナによる読取レベル調整処理を示すフローチャートである。
なお、本実施例は、上記第1実施例のスキャナ1と同様のスキャナに適用したものであり、本実施例の説明においては、必要に応じて、上記第1実施例で用いた符号をそのまま用いて説明する。
本実施例のスキャナ1は、図7にその読取レベル調整処理を示すように、スキャナγ部46でのγデータをブック読取モードとSDF読取モードで変化させて、両モードでの読取レベルが同等になるように調整する。
すなわち、スキャナ1は、コピー時において、操作部のスタートキーが押された後、図示しないシステムコントローラで、SDF10に原稿Gがセットされているかチェックして読取モードがSDF読取モードであるか、ブック読取モードであるかを判断する(ステップS201)。
スキャナ1は、ステップS201で、SDF10の原稿テーブル11に原稿Gがセットされていない場合、すなわち、ブック読取モードのときには、スキャナ1の読取モードをブック読取モードに設定して、γデータとして、ブック読取モード時のγデータをセットし(ステップS202)、ステップS201で、SDF10に原稿Gがセットされている場合、すなわち、SDF読取モードのときには、スキャナ1の読取モードをSDF読取モードに設定して、γデータとして、SDF読取モード用のγデータを設定する(ステップS203)。
すなわち、原稿反射率と読取画像データとが、図8(a)に示すように、リニアな場合は、上述のように、シェーディング補正係数Kを、ブック読取モードとSDF読取モードとで切り換えることで、ブック読取モードとSDF読取モードの読取レベルを同等にすることができるが、SDF読取モードでの読取時の原稿反射率と読取画像データの関係が、図8(b)に示すように、リニアではない関係の場合には、上述のようにシェーディング補正係数Kを、ブック読取モードとSDF読取モードとで切り換えるだけでは、ブック読取モードの読取レベルとSDF読取モードの読取レベルの誤差が大きくなってしまう。
すなわち、スキャナγ部46は、反射率に関してリニアな特性を持っているデータを後段の色補正部48での色補正の補正精度が向上するような特性に変換しているが、このスキャナγ部46のγデータを、図8(b)の特性を補正するためにも使用することで、誤差を小さくすることができる。
そこで、図4に示したような濃度の異なる基準チャートの基準原稿Paのパターンを読み取ることによりγデータを作成する。なお、このパターンが多いほどより正確なγ変換を行うことができる。このとき、スキャナ1がカラースキャナの場合は、各RGB信号毎にγデータを生成する。
そして、このようにして作成してメモリに保存したγデータを上記ブック読取モード用のγデータとSDF読取モード用のγデータとして異なるγデータを設定する。
スキャナ1は、γデータの設定を行うと、制御ASIC72が、D/Aコンバータ73の出力1チャンネルを電圧V1に、もう1チャンネルを電圧V2にセットし、続いて、切替回路74で、電圧V1を、リファレンス・トップ電圧VreftとしてA/Dコンバータ32に出力する(ステップS204)。
次に、スキャナ1は、モータスタート及び照明ランプ4aをON(オン)して、第1キャリッジ4、第2キャリッジ5をフォワード方向に移動させ(ステップS105)、第1キャリッジ4が白基準板22に到達すると、白基準板22を走査しながらシェーディングデータSdを生成する(ステップS206)。
スキャナ1は、シェーディングデータを生成すると、切替回路74により電圧V2をリファレンス・トップ電圧Vreftとして、A/Dコンバータ32に出力させ(ステップS207)、第1キャリッジ4がコンタクトガラス3上の原稿Gの先端に到達した時点で、原稿Gの画像の読み取りを開始して、原稿Gの画像読取データに対して、シェーディング補正部42で、上記シェーディング補正を行うとともに、スキャナγ部46で読取モードに応じてγ変換を行う。
スキャナ1は、第1キャリッジ4が原稿Gの終端に到達した時点で原稿Gの画像の読み取りを終了するとともに、モータストップ及びランプのOFF(オフ)を行い(ステップS209)、続いて、第1キャリッジ4及び第2キャリッジ5をリターン方向に移動させる(ステップS210)。
スキャナ1は、第1キャリッジ4及び第2キャリッジ5がホームポジションに到達した時点で、モータをストップさせて、ブック読取モードでの読取動作を終了する(ステップS211)。
このように、本実施例のスキャナ1は、SDF読取モードでの読取時の原稿反射率と読取画像データの関係がリニアではない関係の場合にも、γデータをブック読取モードとSDF読取モードとで、切り換えて、適切なγ変換を行い、ブック読取モードとSDF読取モードとで、読取レベルを同等のレベルにして、画像品質を向上させることができる。
また、本実施例のスキャナ1は、スキャナ部9としてカラー画像を読み取って各色の色信号を出力するものとし、ブック読取モードとSDF読取モードとで、当該スキャナ部9の読み取った基準原稿Paの読取レベルを各色信号毎に検出して、当該各色信号毎に各読取モードでの読取レベルを同等のレベルに補正している。
したがって、カラーのスキャナ1のブック読取モードとSDF読取モードでのスキャナ部9の各色毎の読取レベルを同等のレベルに高精度に補正することができ、読取画像の画像品質を向上させることができる。
以上、本発明者によってなされた発明を好適な実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記のものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
ブック読取モードとSDF読取モード(自動搬送読取モード)の両モードで原稿の読み取りを行う画像読取装置一般に適用することができる。
本発明の画像読取装置の第1実施例を適用したスキャナの要部正面概略構成図。 図1のシートスルー用コンタクトガラス部分の拡大正面図。 図1のスキャナの要部回路ブロック構成図。 基準チャートの原稿の一例の平面図。 図3のスキャナ部の詳細な回路ブロック構成図。 本発明の画像読取装置の第2実施例を適用したスキャナによる読取レベル調整処理を示すフローチャート。 本発明の画像読取装置の第3実施例を適用したスキャナによる読取レベル調整処理を示すフローチャート。 原稿反射率と読取画像データとがリニアな場合(a)と非リニアな場合(b)の原稿反射率と読取画像データの関係を示す図。
符号の説明
1 スキャナ
2 スキャナ本体部
3 コンタクトガラス
4 第1キャリッジ
4a 照明ランプ
4b ミラー
5 第2キャリッジ
5a、5b ミラー
6 レンズユニット
7 CCD
8 センサボード
9 スキャナ部
10 SDF
11 原稿テーブル
12 ピックアップローラ
13 フィードローラ
14 分離ローラ
15 レジストローラ
16 搬送ドラム
17 従動コロ
18 排紙ローラ対
19 排紙トレイ
20 シートスルー用コンタクトガラス
21 上ガイド板
22 白基準板
40 画像処理部
60 プリンタ部
61 LD書込部
31 アナログ処理回路
32 A/Dコンバータ
41 ライン間補正部
42 シェーディング補正部
43 ドット補正部
44 像域分離部
45 レベル検出部
46 スキャナγ部
47 フィルタ部
48 色補正部
49 変倍部
50 プリンタγ部
51 階調処理部
71 I/F(インタフェース)
72 制御ASIC
73 DAC(D/Aコンバータ)
74 切替回路
75 サンプルホールド回路
76 黒レベル補正回路
77 増幅回路
78 マルチプレクサ回路
G 原稿
Pa 基準チャートの原稿

Claims (5)

  1. 原稿が載置される原稿読取台と、原稿台上に載置された複数枚の原稿を1枚ずつ分離して原稿読取位置に搬送するとともに、当該原稿読取位置で読み取られる原稿を搬送しつつ排出する自動原稿搬送装置と、前記原稿読取台の下方に配設され当該原稿読取台上の原稿に読取光を照射して当該原稿からの反射光を光電変換素子で光電変換して当該原稿を主走査するとともに副走査方向に移動して当該原稿を副走査して当該原稿の画像を読み取るとともに、前記原稿読取位置の下方に移動して当該原稿読取位置に停止し、当該原稿読取位置を前記自動原稿搬送装置で搬送される原稿に読取光を照射して当該原稿からの反射光を前記光電変換素子で光電変換して当該搬送される原稿の画像を読み取る読取手段と、を備え、前記原稿読取台上に載置された原稿を前記読取手段が移動しながら読み取るブック読取モードと、前記自動原稿搬送装置により前記原稿読取位置を搬送される原稿を停止する前記読取手段で読み取る自動搬送読取モードと、を備えた画像読取装置において、前記ブック読取モードと前記自動搬送読取モードとで、前記読取手段で所定の基準原稿を読み込んだときに、当該各読取モードでの読取レベルを同等のレベルに補正する補正手段を備えていることを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記補正手段は、前記ブック読取モードと前記自動搬送読取モードとで、前記読取手段で前記基準原稿を読み取ったときに、当該基準原稿の予め設定された基準領域の読取レベルを自動検出し、当該基準領域の前記各読取モードでの読取レベルを同等のレベルに補正することを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
  3. 前記補正手段は、前記ブック読取モードと前記自動搬送読取モードとで、前記読取手段で前記基準原稿を読み取ったときの前記基準領域の読取データに補正係数を演算処理して、各読取モードでの読取レベルを同等のレベルに補正することを特徴とする請求項2記載の画像読取装置。
  4. 前記基準原稿は、前記基準領域に、濃度の異なる複数の基準パターンが形成されており、前記補正手段は、当該基準原稿の各基準パターンの読取レベルに基づいて、前記各読取モードでの読取レベルを同等のレベルに補正することを特徴とする請求項2または請求項3記載の画像読取装置。
  5. 前記画像読取装置は、前記読取手段としてカラー画像を読み取って各色の色信号を出力するカラー読取手段を備え、前記補正手段は、前記ブック読取モードと前記自動搬送読取モードとで、当該カラー読取手段の読み取った前記基準原稿の読取レベルを各色信号毎に検出して、当該各色信号毎に各読取モードでの読取レベルを同等のレベルに補正することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の画像読取装置。
JP2003324242A 2003-09-17 2003-09-17 画像読取装置 Pending JP2005094300A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003324242A JP2005094300A (ja) 2003-09-17 2003-09-17 画像読取装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003324242A JP2005094300A (ja) 2003-09-17 2003-09-17 画像読取装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005094300A true JP2005094300A (ja) 2005-04-07

Family

ID=34455043

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003324242A Pending JP2005094300A (ja) 2003-09-17 2003-09-17 画像読取装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005094300A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007235420A (ja) * 2006-02-28 2007-09-13 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像読取り装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007235420A (ja) * 2006-02-28 2007-09-13 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像読取り装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4432504B2 (ja) 画像読み取り装置
US8259370B2 (en) Image reading device having line sensor performing pre-scan based on condition set for main-scan
JP5740361B2 (ja) 画像読取装置及びこれを備えた画像形成装置
EP1615421B1 (en) Image scanner
US20040057087A1 (en) Image reading device and image forming apparatus
US10250773B2 (en) Image reading device, method of adjusting distance between document and light receiving sensor in the device, and distance adjustment program
JP3571880B2 (ja) 画像読取装置
JP4528170B2 (ja) 原稿読み取り装置および複写装置
JP2005094300A (ja) 画像読取装置
JP5298928B2 (ja) 画像読取装置、画像形成装置及び画像読取方法
JP4465997B2 (ja) 画像読み取り装置、画像処理装置、および画像処理方法
JP4022178B2 (ja) 画像読取装置
US6979809B2 (en) Image reading apparatus
JP2006304186A (ja) 画像読み取り装置および複写装置
US9516287B2 (en) Imaging device, image reading device, image forming apparatus, and method of driving imaging device
JP4616716B2 (ja) 画像読み取り装置及び画像形成装置
JP2005094220A (ja) 画像読取装置、プログラム及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP2006254149A (ja) 画像読取装置、画像形成装置
JP4414276B2 (ja) 画像読取装置
JP5251644B2 (ja) 画像読取装置および画像読取方法
JP2006087051A (ja) 画像読取装置および画像形成装置
JP4070026B2 (ja) 画像処理装置及び同装置に用いるプログラム
JPH09116702A (ja) 画像読取装置
JP2003046774A (ja) 画像読取装置
JP2004193741A (ja) 画像読み取り装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051130

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20051202

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071127

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071204

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080401