JP3570665B2 - バッテリー上がり防止装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両等に設けられた負荷装置(電装品)に対してバッテリー電源を有効に供給するための技術に係り、特に通常時における車両等の駐車時中におけるエンジン停止(オルタネータ停止)状態、或いは海外輸出等の輸送時中における車両等の長期におよぶエンジン停止(オルタネータ停止)状態におけるバッテリー上がりを未然に回避するためのバッテリー上がり防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、バッテリーの負荷装置としてのECU(electronic Control Unit )が電装品のほとんどに搭載されるようになり、そのバックアップ用として常時流れている暗電流といわれる電流によるバッテリーの電力消費が無視できない状況にある。
【0003】
このため、車両が組み立てられ、完成して以降、廃棄されるまでの間、常に流れ続けるこの暗電流によって、知らぬ間にバッテリーの電力消費が進行し、ついにはバッテリーを使い果たしてバッテリー上がりとなるという現象が、従来に増して多々発生している状況にある。
【0004】
そこで従来より、海外輸出における輸送時等において、車両等に搭載されたエンジン(オルタネータ)を長期にわたって停止させて置くような場合などで、車両等に搭載されたエンジンをOFFした後の状態、即ち、エンジンを停止し、イグニッションキーをキーシリンダより引き抜いた状態(OFFポジション)において、バッテリーの主な負荷装置である電装品に搭載されたECUを流れる暗電流によって発生し得るバッテリー上がりを未然に防止する為の方法として、例えば、エンジン停止(オルタネータが停止する等によりバッテリー充電が行われなくなった状態。以降同様)後、一定時間が経過すると、自動的に全ECU、即ちECUの搭載された全負荷装置(電装品)へのバッテリー電源の供給を停止(遮断)することにより、暗電流によるバッテリー上がりを未然に回避するという方法がとられていた。
【0005】
また、同様に、車両等に搭載されたエンジン(オルタネータ)をOFFした後の状態、即ち、エンジンを停止し、イグニッションキーを、キーシリンダに差し込んだままの状態(ACCまたはOFFポジション)またはイグニッションキーをキーシリンダより引き抜いた状態(OFFポジション)において、バッテリーの主な負荷装置(電装品)であるランプ類の消し忘れや車載AV機器等の連続使用により発生し得るバッテリー上がり(一般負荷によるバッテリー上がり)を未然に防止する為の方法として、従来より、例えばエンジン停止後、一定時間が経過すると、自動的に全負荷装置(電装品)へのバッテリー電源の供給を停止(遮断)することにより、一般負荷(電装品)によるバッテリー上がりを未然に回避するという方法がとられていた。
【0006】
図12はこのような従来のバッテリー上がり防止装置の一例を示したブロック図である。
図12において、イグニッションキーがONポジションにある時に動作可能な負荷(負荷2)である、例えば、車高制御装置11及びフューエルポンプ14にはリレーRLY1を介してバッテリー1(または図示しないオルタネータ)より駆動電源が供給されている。
【0007】
また、イグニッションキーがACCポジションにある時に動作可能な負荷(負荷4)である、例えば、ラジオ12及びエアクリーナー15や、イグニッションキーがOFFポジションにある時に動作可能な負荷(負荷5)である、例えば、時計13及びルームランプ16には、リレーRLY3を介してバッテリー1(または図示しないオルタネータ)より駆動電源が供給されている。
【0008】
さらに、暗電流負荷を有する車高制御装置11,ラジオ12,並びに時計13のECU負荷(以降、暗電流負荷ともいう)3には、リレーRLY2を介してバッテリー1(または図示しないオルタネータ)より駆動電源が、イグニッションキーのキーポジションにかかわらず、常時供給されている。
【0009】
そして、RLY1,RLY2,並びにRLY3がオンまたはオフするためのcoil1,coil2,並びにcoil3は、遮断制御回路6により制御されていて、遮断制御回路6は、車両の使用状態(海外輸出の輸送状態または通常のユーザー使用の状態)を示すスイッチSW1のオン/オフ,及びイグニッションキーのキーポジションを示すキーポジション信号p1に基づいて、RLY1,RLY2,並びにRLY3のオン/オフ制御を行うように構成されている。
【0010】
ところで、図12における車高制御装置11,ラジオ12,並びに時計13の有する各ECU負荷3には、前述の通りイグニッションキーのキーポジションにかかわらず、常時電源(暗電流)が供給されるようになっている。
そこで、以降便宜上(説明の簡単のため)、図13に示す如くに、各ECU負荷3を暗電流負荷3として1つにまとめ、さらにイグニッションキーがACCポジションにある時に動作可能な負荷であるラジオ12及びエアクリーナー15をエンジン停止後継続して(付け放して)使用する負荷4として1つにまとめ、イグニッションキーがOFFポジションにある時に動作可能な負荷である時計13及びルームランプ16をエンジン停止後消し忘れ易い負荷5として1つにまとめ、イグニッションキーがONポジションにある時に動作可能な負荷である車高制御装置11及びフューエルポンプ14をその他の負荷2として1つにまとめて説明を行う。
【0011】
以降、暗電流負荷3を暗電流負荷と呼び、それ以外のエンジン停止後継続して(付け放して)使用することがある負荷4,並びにエンジン停止後消し忘れ易い負荷5を一般負荷と呼び,エンジン稼働時に動作可能な負荷2をその他の負荷という(以降の説明において全て同様)。尚、図13は図12を簡略化して示した図である。
【0012】
以上の構成(図13の構成)において、図14のフローチャートを参照しながら従来のバッテリー上がり防止装置における動作について説明を行う。尚、図14は従来のバッテリー上がり防止装置の動作の一例を示すフローチャートである。
【0013】
車両等に搭載されたエンジンが停止、即ちイグニッションキーをキーシリンダに差し込んだ状態でイグニッションキーがACCポジションまたはOFFポジションにある状態となると、遮断制御回路6は、RLY1をオフ制御して、その他の負荷(イグニッションキーがONポジションにある時に動作可能な負荷)2への給電を停止し(ステップS1,S2)、遮断制御回路6の内部に設けられた図示しないタイマー装置に、2つの所定のタイマー時間(タイマー1及びタイマー2)をセットし、各々のタイマーをスタートする(ステップS3)。尚、タイマー1<タイマー2である。
【0014】
遮断制御回路6は、タイマー1がタイムアップ(タイマー時間が経過)するまでウェイトし、タイマー1がタイムアップすると、RLY3をオフ制御して、負荷(ンジン停止後継続して使用する負荷)4,及び負荷(エンジン停止後消し忘れ易い負荷)5への給電を停止する(ステップS4,S5)。また、遮断制御回路6は、タイマー2がタイムアップ(タイマー時間が経過)するまでさらにウェイトし、タイマー2がタイムアップすると、RLY2をオフ制御して、負荷(暗電流負荷)3への給電を停止する(ステップS6,S7)。
【0015】
これにより、エンジン停止後、所定の時間が経過すると、最初に車両等に設けられた一般の負荷装置(暗電流負荷以外の負荷である電装品)へのバッテリー電源の供給がタイマー1に設定された時間が経過後、自動的に全て停止(遮断)され、続いて暗電流負荷へのバッテリー電源の供給がタイマー2に設定された時間が経過後、自動的に全て停止(遮断)される。
【0016】
上記制御により、エンジン停止後におけるバッテリー負荷装置(一般負荷装置)であるランプ類の消し忘れや、ラジオ(車載AV機器)等の連続使用によるバッテリー上がりが未然に防止されると共に、暗電流負荷であるECU負荷を流れる暗電流によるバッテリー上がりが未然に防止される。
【0017】
ところで、上記従来のバッテリー上がり防止装置において、例えばエンジン停止後、複数の電装品が稼働状態(バッテリー電源が供給された状態)となった場合や、単数であっても消費電力の大きい電装品が稼働状態となった場合等には、予想に反して(結果として予め設定されているタイマー時間が不適切なものとなってしまい)バッテリー容量を消費してしまい、バッテリー上がり(不具合)が発生する可能性がある。
【0018】
また、エンジン停止後に適正な数または消費電力(予め設定されているタイマー時間が適切である場合)の電装品が稼働状態となっている場合でも、例えば、夜間、エアコンやAV機器を稼働させた状態で、長時間、雨中走行をした後等のような場合であって、エンジン停止時におけるバッテリー容量が、満充電状態に対して減少していた場合等には、予想に反して(結果として予め設定されているタイマー時間が不適切なものとなってしまい)タイマー時間経過以前にバッテリー容量を消費してしまい、バッテリー上がり(不具合)が発生する可能性がある。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
以上、述べたように従来のバッテリー上がり防止装置によると、エンジン停止後におけるバッテリーの残容量や、エンジン停止後に使用(稼働)される一般負荷並びに暗電流負荷等の負荷装置(電装品)の総負荷容量(総消費電力量)を考慮して電装品へのバッテリー電源の供給及び停止(遮断)が行われていないため、結果としてバッテリーの残存容量を考慮することなく電装品へのバッテリー電源の供給及び停止(遮断)が行われているため、エンジン停止直後におけるバッテリーの残容量によっては、設定されたタイマー時間以前にバッテリー上がりが発生する可能性があるという問題(欠点)があった。
【0020】
本発明は、上記問題に鑑みて為されたもので、エンジン停止後におけるバッテリーの残容量が予想外の値となってしまった場合や、エンジン停止後に使用される負荷装置(電装品)の総負荷容量(総消費電力量)が予想外の値となってしまった場合であっても、バッテリー上がりの発生を確実に防止することが可能なバッテリー上がり防止装置を提供することを目的とするものである。
【0021】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明により為された請求項1に記載のバッテリー上がり防止装置は、図1の本発明のバッテリー上がり防止装置の第1の実施の形態における基本構成を示すブロック図から明らかなように、エンジン停止後、複数の暗電流負荷3に対し第1の電源線開閉手段RLY2を介してバッテリー電源を供給し、複数の一般負荷4,5に対し第2の電源線開閉手段RLY3を介してバッテリー電源を供給する車両に搭載されたバッテリー上がり防止装置であって、バッテリー電圧を検知するバッテリー電圧検知手段31と、異った第1及び第2のバッテリー残存容量に対応した第1及び第2のスレッシュホールド電圧を記憶するスレッシュホールド電圧記憶手段43と、車両の使用状態を検出する使用状態検出手段32と、イグニッションスイッチのキーポジションを検出すると共に、該キーポジションからエンジンが停止したことを検出するキーポジション検出手段37と、前記キーポジション検出手段37によりエンジンの停止が検出され、且つ前記使用状態検出手段32により車両のエンジンが長期間始動されることのない状態が検出された場合、前記スレッシュホールド電圧記憶手段43より第1のスレッシュホールド電圧を読み出し、該第1のスレッシュホールド電圧と、前記バッテリー電圧検知手段31により検知されたバッテリー電圧とを比較する電圧比較手段35と、前記電圧比較手段35により、前記バッテリー電圧が前記第1のスレッシュホールド電圧以下であると判別されると、前記第1の電源線開閉手段RLY2を制御し、前記複数の暗電流負荷3に対して電源の供給を停止する電源供給停止手段36とを備えて構成されることを特徴とするものである。
【0022】
上記請求項1に記載の発明は、エンジン停止後、使用状態検出手段32によって、車両が海外輸出の輸送状態(長期間エンジンが起動されない状態)であると検出された場合に、バッテリー電圧がスレッシュホールド電圧記憶手段43に記憶された、第1のスレッシュホールド電圧(Vth1)とを比較し、暗電流負荷3によるバッテリー容量の消耗により、バッテリー電圧が前記第1のスレッシュホールド電圧以下となった場合、負荷3,負荷4,並びに負荷5への電源の供給を停止するようにしたものである。
【0023】
また、本発明により為された請求項2に記載のバッテリー上がり防止装置は、請求項1に記載のバッテリー上がり防止装置において、前記複数の一般負荷4,5それぞれを稼働または停止するための、前記複数の一般負荷4,5それぞれに設けられた複数のオン/オフスイッチs1,s2,s3,s4,…と、前記複数のスイッチs1,s2,s3,s4,…のオン状態をそれぞれ検出し、動作中負荷の検出を行う動作負荷装置検知手段38と、前記複数の一般負荷4,5それぞれに流れる定格電流を記憶する負荷電流記憶手段40と、前記動作負荷装置検知手段38により検知された各動作中負荷を流れる定格電流を負荷電流記憶手段40より読み出し、前記キーポジション検出手段37により検出されたキーポジションのときに動作状態となる各負荷を流れる前記定格電流のみ加算し、当該負荷を流れる電流の総和を求める総負荷電流値算出手段39と、前記総負荷電流値算出手段39により求められた当該負荷を流れる電流の総和から放電終止電圧を求める放電終止電圧検出手段41と、前記放電終止電圧に所定の値を加算することによりしきい値を生成するしきい値生成手段42と、を備え、前記キーポジション検出手段37によりエンジンの停止が検出され、前記使用状態検出手段32により車両のエンジンが長期間始動されない状態には無いことが検出された場合、前記しきい値と前記バッテリー電圧値とを前記電圧比較手段35により比較し、該電圧比較手段35により、前記バッテリー電圧値が前記しきい値以下となったことが検出されると、前記電源供給停止手段36により前記第2の電源線開閉手段RLY3を制御し、前記一般負荷4,5全てに対して電源の供給を停止することを特徴とするものである。
【0024】
上記請求項2に記載の発明は、エンジン停止後、使用状態検出手段32によって、車両が通常のユーザー使用の状態(定期的または不定期的にではあるが、長期間エンジンが起動されない状態ではない状態)であると検出された場合に、バッテリー1の残容量が、暗電流負荷以外の一般負荷によって消耗し、例えばエンジンを始動するのに最低限必要な容量まで減少すると、遮断制御回路22の制御により、車両等に設けられた暗電流負荷以外の一般負荷装置(電装品)へのバッテリー電源の供給が自動的に全て停止(遮断)するようにしたものである。
【0025】
また、本発明により為された請求項3に記載のバッテリー上がり防止装置は、請求項2に記載のバッテリー上がり防止装置において、前記電源供給停止手段36が、前記一般負荷全てに対して電源の供給を停止する直前において、電源の供給が停止されることをユーザーに対して通知する手段と、前記電源の供給の停止を中断させる手段と、を備えたことを特徴とするものである。
【0026】
上記請求項3に記載の発明は、エンジン停止後、前記電源供給停止手段36が、前記一般負荷全てに対して電源の供給を停止する直前に、その旨を音や光等を用いてユーザーに対して通知するようにし、さらにユーザーによって強制的な電源の供給停止を中断させることを可能としたものである。
【0027】
また、本発明により為された請求項4に記載のバッテリー上がり防止装置は、請求項2または3に記載のバッテリー上がり防止装置において、前記キーポジション検出手段37によりエンジンの停止が検出され、前記使用状態検出手段32により車両のエンジンが長期間始動されない状態には無いことが検出され、さらに前記動作負荷装置検知手段38により全ての一般負荷4,5が動作していない状態であることが検出された場合、前記スレッシュホールド電圧記憶手段43より第2のスレッシュホールド電圧を読み出し、該第2のスレッシュホールド電圧と、前記バッテリー電圧検知手段31により検知されたバッテリー電圧とを、前記電圧比較手段35により比較し、該電圧比較手段35により、前記バッテリー電圧が前記第2のスレッシュホールド電圧以下であると判別されると、前記電源供給停止手段36により前記第1の電源線開閉手段RLY2を制御し、前記複数の暗電流負荷3に対して電源の供給を停止することを特徴とするものである。
【0028】
上記請求項4に記載の発明は、エンジン停止後、バッテリー電圧が、予め設定された第2のスレッシュホールド電圧(Vth2)以下となると、車両等に設けられた負荷装置(特に、暗電流負荷装置)へのバッテリー電源の供給が、遮断制御回路22の制御によって自動的に全て停止(遮断)されるようにしたものである。
【0029】
また、本発明により為された請求項5に記載のバッテリー上がり防止装置は、請求項2乃至4のいずれかに記載のバッテリー上がり防止装置において、前記しきい値生成手段42により生成されたしきい値は、前記エンジンを始動するのに最低限必要なセルモーターに供給すべきエネルギー量に相当する電圧値を、前記放電終止電圧に加算した値に設定されることを特徴とするものである。
【0030】
上記請求項5に記載の発明は、しきい値として、前記エンジンを始動するのに最低限必要なセルモーターに供給すべきエネルギー量に相当する電圧値を、前記放電終止電圧に加算した値に設定したものである。
【0031】
また、本発明により為された請求項6に記載のバッテリー上がり防止装置は、請求項1乃至5のいずれかに記載のバッテリー上がり防止装置において、前記使用状態検出手段32は、前記車両の現在の使用状態を、そのオン/オフの状態によって通知するスイッチSW1のオン/オフの状態によって検出し、前記スイッチSW1が、オン状態のとき、前記車両の使用状態が長期間の輸送状態にあって、該車両のエンジンが長期間始動されない状態にあることを示し、オフ状態のとき、前記車両の使用状態がユーザによる通常使用状態にあって、該車両のエンジンが長期間始動されない状態にはないことを示していることを特徴とするものである。
【0032】
上記請求項6に記載の発明は、前記車両の現在の使用状態を、スイッチSW1のオン/オフの状態によって判別するようにしたので、車両等の船積み輸送時に従来行われていたフューズ抜きと比べ、作業の煩雑さを軽減でき、抜いた後のフューズの管理等の手間を大幅に低減することができるものである。
【0033】
また、本発明により為された請求項7に記載のバッテリー上がり防止装置は、請求項1乃至6のいずれかに記載のバッテリー上がり防止装置において、前記第1のスレッシュホールド電圧は、車両のエンジンが長期間始動されない状態が解除された際に、エンジンを始動する以前に行われる各種の作業に要するバッテリー容量及びエンジン始動に必要なバッテリー容量を確保している電圧値に設定され、前記第2のスレッシュホールド電圧は、少なくともエンジン始動に必要なバッテリー容量を確保している電圧値に設定されることを特徴とするものである。
【0034】
上記請求項7に記載の発明は、第1のスレッシュホールド電圧を、車両のエンジンが長期間始動されない状態が解除された際に、エンジンを始動する以前に行われる各種の作業に要するバッテリー容量及びエンジン始動に必要なバッテリー容量を確保している電圧値に設定し、第2のスレッシュホールド電圧を、少なくともエンジン始動に必要なバッテリー容量に相当する電圧値に設定したものである。
【0035】
また、本発明により為された請求項8に記載のバッテリー上がり防止装置は、請求項1乃至7のいずれかに記載のバッテリー上がり防止装置において、前記キーポジション検出手段37は、前記イグニッションスイッチがONポジションにあるときエンジンが稼働中であると検出し、前記イグニッションスイッチがOFFまたはACCの何れのポジションにあるときエンジンが停止中であると検出する、ことを特徴とするものである。
【0036】
上記請求項8に記載の発明は、エンジンの停止状態をイグニッションスイッチのキーポジション(ACCまたはOFFポジション)から検出するようにしたものである。
また、本発明により為された請求項9に記載のバッテリー上がり防止装置は、請求項2乃至8のいずれかに記載のバッテリー上がり防止装置において、前記放電終止電圧検出手段41は、バッテリーの解放端電圧をVOPEN ,バッテリーの規格容量に依存する比例定数をa,前記総負荷電流値算出手段により求められた前記負荷を流れる電流の総和をIとしたとき、前記放電終止電圧VEND を、次式、
END = −a・I + VOPEN ・・・・・ (式1)
により求めることを特徴とするものである。
【0037】
上記請求項9に記載の発明は、放電終止電圧VEND を、簡単な演算を行うことにより算出できるため、時間が経過するに従って急激に電圧値が減少するといったバッテリの特性を反映した放電終止電圧VEND を容易に、且つ正確に算出することができるものである。
【0038】
また、本発明により為された請求項10に記載のバッテリー上がり防止装置は、図2の本発明のバッテリー上がり防止装置の第2の実施の形態における基本構成を示すブロック図から明らかなように、エンジン停止後、第1の暗電流負荷3aに対し第1のフューズFUSE1及び第1の電源線開閉手段(スイッチ手段)46を介してバッテリー電源を供給し、第2の暗電流負荷3bに対し第2のフューズFUSE2及び第2の電源線開閉手段(スイッチ手段)47を介してバッテリー電源を供給し、さらに複数の一般負荷4,5に対し第3の電源線開閉手段RLY3を介してバッテリー電源を供給する車両に搭載されたバッテリー上がり防止装置であって、バッテリー電圧を検知するバッテリー電圧検知手段31と、第1のバッテリー残存容量に対応したスレッシュホールド電圧を記憶する第1のスレッシュホールド電圧記憶手段45aと、第2のバッテリー残存容量に対応したスレッシュホールド電圧を記憶する第2のスレッシュホールド電圧記憶手段45bと、第3のバッテリー残存容量に対応したスレッシュホールド電圧を記憶する第3のスレッシュホールド電圧記憶手段45cと、車両の使用状態を検出する使用状態検出手段32と、エンジンが停止したことを検出するエンジン停止検出手段44と、前記エンジン停止検出手段44によりエンジンの停止が検出され、且つ前記使用状態検出手段32により車両のエンジンが長期間始動されることのない状態が検出された場合、前記第3の電源線開閉手段RLY3を制御して前記複数の一般負荷4,5全てに対して電源の供給を停止する電源供給停止手段36と、前記第2のスレッシュホールド電圧記憶手段45bよりスレッシュホールド電圧を読み出し、該スレッシュホールド電圧と、前記バッテリー電圧検知手段31により検知されたバッテリー電圧とを比較し、前記バッテリー電圧が前記スレッシュホールド電圧以下であると判別されると、前記電源供給停止手段36を介して前記第1の電源線開閉手段46を制御して前記第1の暗電流負荷3aに対して電源の供給を停止する電圧比較手段35とを備えて構成されることを特徴とするものである。
【0039】
上記請求項10に記載の発明は、エンジンの停止が検出され、且つ車両のエンジンが長期間始動されることのない状態が検出された(フューズ抜きが行われた)場合、前記複数の一般負荷全てに対して電源の供給を停止し、その後、前記第1の暗電流負荷3aによってバッテリー容量が消耗され、バッテリー電圧が第2のスレッシュホールド電以下に低下した場合、前記第1の暗電流負荷3aに対して電源の供給を停止するようにしたものである。
【0040】
また、本発明により為された請求項11に記載のバッテリー上がり防止装置は、請求項10に記載のバッテリー上がり防止装置において、前記電圧比較手段は、前記エンジン停止検出手段44によりエンジンの停止が検出され、且つ前記使用状態検出手段32により車両のエンジンが長期間始動されることのない状態が検出されない状態には無いことが検出された場合、前記第1のスレッシュホールド電圧記憶手段45aよりスレッシュホールド電圧を読み出し、該スレッシュホールド電圧と、前記バッテリー電圧検知手段31により検知されたバッテリー電圧とを比較し、前記バッテリー電圧が前記スレッシュホールド電圧以下であると判別されると、前記電源供給停止手段36を介し前記第3の電源線開閉手段RLY3を制御して前記複数の一般負荷4,5に対して電源の供給を停止し、さらに、前記第3のスレッシュホールド電圧記憶手段45cよりスレッシュホールド電圧を読み出し、該スレッシュホールド電圧と、前記バッテリー電圧検知手段31により検知されたバッテリー電圧とを比較し、前記バッテリー電圧が前記スレッシュホールド電圧以下まで低下したことが判別されると、前記電源供給停止手段36を介し前記第2の電源線開閉手段47を制御して前記第2の暗電流負荷3bに対して電源の供給を停止することを特徴とするものである。
【0041】
上記請求項11に記載の発明は、エンジンの停止が検出され、且つ車両が通常のユーザー使用の状態(定期的または不定期的にではあるが、長期間エンジンが起動されない状態ではない状態)であると検出された(フューズ抜きが行われなかった)場合、バッテリー電圧が第1のスレッシュホールド電圧以下に低下すると、前記複数の一般負荷に対する電源の供給を停止し、さらに、バッテリー電圧が第3のスレッシュホールド電圧以下に低下すると、前記第2の暗電流負荷3bに対する電源の供給を停止するようにしたものである。
【0042】
また、本発明により為された請求項12に記載のバッテリー上がり防止装置は、請求項11に記載のバッテリー上がり防止装置において、前記電源供給停止手段36が前記第3の電源線開閉手段RLY3を制御して前記複数の一般負荷4,5に対して電源の供給を停止する直前において、電源の供給が停止されることをユーザーに対して通知する手段と、前記電源の供給の停止を中断させる手段と、を備えたことを特徴とするものである。
【0043】
上記請求項12に記載の発明は、エンジン停止後、前記電源供給停止手段36が、前記一般負荷全てに対して電源の供給を停止する直前に、その旨を音や光等を用いてユーザーに対して通知するようにし、さらにユーザーによって強制的な電源の供給停止を中断させることを可能としたものである。
【0044】
また、本発明により為された請求項13に記載のバッテリー上がり防止装置は、請求項10乃至12のいずれかに記載のバッテリー上がり防止装置において、前記第1の暗電流負荷3aは、車両のエンジンが長期間始動されることのない状態であっても、可能な限り、バッテリー電源を供給したい暗電流負荷であって、前記第2の暗電流負荷3bは、車両のエンジンが長期間始動されることのない状態の時には、バッテリー電源の供給を停止しても良い暗電流負荷であることを特徴とするものである。
【0045】
上記請求項13に記載の発明は、暗電流負荷を車両のエンジンが長期間始動されることのない状態であっても、可能な限り、バッテリー電源を供給したい暗電流負荷3aと車両のエンジンが長期間始動されることのない状態の時には、バッテリー電源の供給を停止しても良い暗電流負荷3bとに分け、バッテリー残容量を、優先的に前記暗電流負荷3aに供給するようにしたものである。
【0046】
また、本発明により為された請求項14に記載のバッテリー上がり防止装置は、請求項10乃至13のいずれかに記載のバッテリー上がり防止装置において、前記第1、第2の電源線開閉手段46,47は半導体スイッチング素子によって構成されており、前記第3の電源線開閉手段RLY3は、リレーによって構成されていることを特徴とするものである。
【0047】
上記請求項14に記載の発明は、比較的大きな電流の流れる負荷に対してはリレーを介して電源を供給し、小さな電流しか流れない暗電流負荷に対しては半導体スイッチング素子を介して電源を供給するようにしたものである。
【0048】
また、本発明により為された請求項15に記載のバッテリー上がり防止装置は、請求項10乃至13のいずれかに記載のバッテリー上がり防止装置において、前記第1のスレッシュホールド電圧は前記第2のスレッシュホールド電圧より高く、前記第2のスレッシュホールド電圧は前記第3のスレッシュホールド電圧より高く、さらに前記第3のスレッシュホールド電圧は少なくとも前記エンジンを始動するのに最低限必要なセルモーターに供給すべきエネルギー量に相当する電圧値に設定されていることを特徴とするものである。
【0049】
上記請求項15に記載の発明は、電圧差(設定値)の異なる複数のスレッシュホールド電圧を設け、重要な負荷に対して最後まで電源を供給するようにしたものである。
【0050】
また、本発明により為された請求項16に記載のバッテリー上がり防止装置は、請求項10乃至13のいずれかに記載のバッテリー上がり防止装置において、前記使用状態検出手段32は、前記第2のフューズFUSE2が挿入された状態において前記エンジンが長期間始動されることのない状態であると検出し、前記第2のフューズFUSE2が抜かれた状態において前記エンジンが長期間始動されない状態ではないと検出することを特徴とするものである。
【0051】
上記請求項16に記載の発明は、前記使用状態検出手段32が車両の状態検出を行うための新たな部品(スイッチSW1等)を追加する必要がないという利点を有する。
【0052】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1の実施の形態について図面を参照して説明を行う。
図3は本発明におけるバッテリー上がり防止装置の第1の実施の形態を示すブロック図である。
図3において、イグニッションキーがONポジションにある時に動作可能な、例えば車高制御装置やフューエルポンプ等により構成される負荷2には、リレーRLY1を介してバッテリー1(または図示しないオルタネータ)より駆動電源が供給されている。
【0053】
また、イグニッションキー(キーSW)がACCポジションにある時に動作可能な、例えばラジオやエアクリーナー(空気清浄機)等により構成される負荷4や、イグニッションキーがOFFポジションにある時に動作可能な、例えば時計やルームランプ等より構成される負荷5には、リレーRLY3を介してバッテリー1(または図示しないオルタネータ)より駆動電源が供給されている。
【0054】
さらに、前記車高制御装置,ラジオ,並びに時計のECU負荷である暗電流負荷3(既述の如く、説明の簡単のため、負荷2,負荷4,負荷5とは別の負荷として取り扱う。従来の技術参照)には、リレーRLY2を介してバッテリー1(または図示しないオルタネータ)より駆動電源が供給されている。
【0055】
そして、RLY1,RLY2,並びにRLY3を、オンまたはオフするためのcoil1,coil2,並びにcoil3は、遮断制御回路22により制御されていて、遮断制御回路22は車両の使用状態、即ち海外輸出の輸送状態(長期間エンジンが起動されることのない状態)または通常のユーザー使用の状態(定期的または不定期的にではあるが、長期間エンジンが起動されない状態ではない状態)を示すスイッチSW1のオン/オフ,及びイグニッションキー(キーSW)のキーポジションを示すキーポジション信号p1に基づいて、RLY1,RLY2,並びにRLY3のオン/オフ制御を行うように構成されている。
【0056】
また、遮断制御回路22はバッテリー1の電圧を常時検知しており、検知された電圧値に基づいて、前記RLY1,RLY2,並びにRLY3のオン/オフ制御を行うと共に、少なくともRLY3のオフ制御を行う際、例えばブザー等による警告音や光、その他の方法を用いて、ユーザーに対してRLY3を介してバッテリー電源の供給される負荷4及び負荷5に対するバッテリー電源の供給が停止されることを通知するようになっている。
【0057】
さらに、各負荷装置(図3では室内灯,尾灯,オーディオ,TV)のオン/オフを行うための各スイッチS1,S2,S3,S4は、例えば、そのオン/オフ情報をスイッチ信号として遮断制御回路22に供給している。
尚、上記構成において、車両によって装備(搭載)される負荷装置の数や種類が増減(変化)するのは勿論である。
【0058】
次に、図4のフローチャートを参照しながら上記本発明のバッテリー上がり防止装置におけるバッテリー上がり防止処理動作について説明する。尚、図4は本発明のバッテリー上がり防止装置の第1の実施の形態における動作の一例を示すフローチャートである。
【0059】
遮断制御回路22は、車両等に搭載されたエンジンが停止、即ち、キーポジション検出手段37により、イグニッションキーがキーシリンダに差し込まれた状態でイグニッションキーがOFFまたはACCポジションにある状態(オルタネータによるバッテリー充電が行われなくなった状態)、或いはイグニッションキーがキーシリンダより抜かれた状態となったことが検出されると、電源供給停止手段36によりRLY1をオフ制御して、負荷2への電源の供給を停止する(ステップU1,U2)。
【0060】
次に、使用状態検出手段32により、SW1のオン/オフの状態から車両の使用状態を検出する。SW1がオンのとき、即ち使用状態検出手段32によって、車両が海外輸出の輸送状態(長期間エンジンが起動されない状態)であると検出された場合には、所定の方法によりスレッシュホールド電圧記憶手段43に記憶された、図5に示す如くの第1のスレッシュホールド電圧(Vth1)をスレッシュホールド電圧記憶手段43より読み出す(ステップU3,U4)。尚、図5はバッテリー1の放電特性を示したグラフである。また、図5から明らかなように、第1のスレッシュホールド電圧(Vth1)は、例えば海外輸出の輸送到着後(長期間エンジンが起動されない状態が続いた後)において必要とされるバッテリー容量に相当する電圧値に設定されているためである。
【0061】
この後、遮断制御回路22は、バッテリー電圧検知手段31より最新のバッテリー電圧を読み込み(ステップU5)、電圧比較手段35にて、ステップU4にて得られた第1のスレッシュホールド電圧と、バッテリー電圧検知手段31より得られた最新のバッテリー電圧とを比較し(ステップUT6)、最新のバッテリー電圧が前記第1のスレッシュホールド電圧より高いと判別されると、所定の時間ウェイトした後(ステップU7)、再度バッテリー電圧検知手段31より最新のバッテリー電圧を読み込み(ステップU5)、ステップU4にて得られた第1のスレッシュホールド電圧と比較する(ステップU6)。
【0062】
そして、ステップU6で、最新のバッテリー電圧が第1のスレッシュホールド電圧以下であると判別されると、電源供給停止手段36によりRLY2及びRLY3をそれぞれオフ制御して、負荷3,負荷4,並びに負荷5への電源の供給を停止する(ステップU8)。
【0063】
一方、ステップU3にて、SW1がオフと判別、即ち使用状態検出手段32によって、車両が通常のユーザー使用の状態(定期的または不定期的にではあるが、長期間エンジンが起動されない状態ではない状態)であると判別された場合には、負荷装置全て(図3の本実施の形態では、室内灯,尾灯,オーディオ,TV)のオン/オフを行うための各スイッチS1,S2,S3,S4がオフであるか否かが検出される(ステップU9)。
【0064】
ステップU9にて、スイッチS1,S2,S3,S4の何れか1つでもオン状態であると判別された場合、遮断制御回路22を構成する動作負荷装置検知手段38は、前記スイッチS1,S2,S3,S4の状態(スイッチ信号)に基づいて、現在通電(動作)中の負荷装置(電装品)を検出し、動作負荷装置検知手段38により検知された各動作中負荷を流れる各定格電流をを記憶する負荷電流記憶手段40より読み出し加算する(ステップU10)。
【0065】
そして、キーポジション検出手段37により現在のキーポジション(ACCまたはOFF)を検出し(ステップU11)、キーポジションがOFFポジションであると検出された場合、当該キーポジションのときに動作状態とならない前記負荷を流れる定格電流を、ステップU10により求めた値から減算し(ステップU12,U13)、ステップU14へ進む。一方、キーポジションがACCポジションであると検出された場合には、ステップU13の減算処理は行わずステップU14へ進む。
【0066】
次に以上のようにして総負荷電流値算出手段39により求められた、当該負荷(実際に動作状態にある暗電流負荷以外負荷)を流れる電流の総和に基づいて、放電終止電圧検出手段41により、放電終止電圧を求め(ステップU14)、さらに、ステップU14にて求められた放電終止電圧に所定の値αを加算することで、しきい値生成手段42によりしきい値(第3のスレッシュホールド電圧Vth3)を生成する(ステップU15)。尚、αの値としては、例えば、セルモーターを回してエンジンを始動するのに最低限必要な、セルモーターに供給すべきエネルギー(バッテリー容量)に相当する電圧値が設定される。
【0067】
続いて、遮断制御回路22は、バッテリー電圧検知手段31により検出されたバッテリー1のバッテリー電圧を読み出し(ステップU16)、しきい値生成手段42により求められたしきい値と、バッテリー電圧検知手段31から読み取ったバッテリー1の最新のバッテリー電圧値との比較を、電圧比較手段35にて行う(ステップU17)。
【0068】
ステップU17における比較の結果、バッテリー電圧がしきい値より高電圧であると判断された場合、即ち、エンジン停止後に稼働している各負荷装置によって消費されたエネルギー量(バッテリー容量)をバッテリー1のバッテリー容量から差し引いた値(バッテリー残容量)が、例えばエンジンを始動するのに十分な容量を残していると判断された場合、遮断制御回路22は継続して各負荷装置に対して通電(給電)を行い、所定の時間が経過するのを待って(ステップU18)、再度、バッテリー電圧検知回路31により検出されたバッテリー1のバッテリー電圧を読み出し(ステップU16)、しきい値生成手段42により求められたしきい値と、バッテリー電圧検知手段31から読み取った最新のバッテリー電圧との比較を電圧比較手段35にて行う(ステップU17)。
【0069】
ステップU17における比較の結果、電圧比較手段35にてバッテリー電圧が放電終止電圧値に所定の値αを加算したしきい値以下であると判断された場合、即ち、エンジン停止後に稼働している各負荷装置(暗電流負荷以外)によって消費されたエネルギー量(バッテリー容量)をバッテリー5のバッテリー容量から差し引いた値(バッテリー残容量)が、例えばエンジンを始動するのに最低限必要な容量しか残っていないと判断された場合、遮断制御回路22を構成する電源供給停止手段36はRLY2及びRLY3をオフ制御して、その管理下にある全負荷装置(負荷3,負荷4,並びに負荷5)への通電(給電)を停止するよう制御を行う(ステップU8)。また、このとき、即ち負荷3,負荷4,並びに負荷5(少なくとも負荷4,並びに負荷5)への電源の供給を停止する直前に、例えばブザー等による警告音や光、その他の方法を用いて、ユーザーに電源の供給の停止を知らせる。
【0070】
ところでこのとき、ユーザーが電源の供給停止を実行させたくない場合には、例えばキーをキーシリンダに挿入するか、或いは既にキーがキーシリンダに挿入されている場合には、一度抜いて、再度挿入することにより電源の供給停止の実行が、強制的に行われないようにしても良い。
【0071】
以上により、エンジン停止後、バッテリー1の残容量が、暗電流負荷以外の一般負荷によって消耗し、例えばエンジンを始動するのに最低限必要な容量まで減少すると、遮断制御回路22の制御により、車両等に設けられた暗電流負荷以外の一般負荷装置(電装品)へのバッテリー電源の供給が自動的に全て停止(遮断)され、エンジン停止後におけるバッテリー負荷装置(電装品)であるランプ類の消し忘れや、ラジオ(車載AV機器等)の連続使用等によるバッテリー上がりの発生が防止される。少なくとも、最低限、エンジンを始動(オルタネータを稼働)するためのバッテリー残存容量は確保されるため、エンジンの再始動は可能である。
【0072】
尚、前記電源供給停止手段36,動作負荷装置検知手段38,総負荷電流値算出手段39,負荷電流記憶手段40,放電終止電圧検出手段41,しきい値生成手段42,電圧比較手段35,並びにキーポジション検出手段37は、遮断制御回路22の1機能(処理ステップ)を構成するものである。
【0073】
ところで、図4のステップU14にて、総負荷電流値算出手段39により求められた、当該負荷(実際に動作状態にある暗電流負荷以外負荷)を流れる電流の総和(総負荷電流値)に基づいて、放電終止電圧VEND を求めているが、以下にその詳細(一例)について説明を行う。
【0074】
一般に、総負荷電流と放電終止電圧との関係は、次式(近似式)で示すことができる。したがって、放電終止電圧VEND は、以下の近似式、
END = −a・I + VOPEN ・・・・・ (式1)
END :放電終止電圧
OPEN :バッテリーの解放端電圧
a :比例定数(バッテリーの規格容量に依存)
I :総負荷電流
を用いて、総負荷電流Iより求めることが可能である。以下、図6及び図7を参照し、前記近似式から放電終止電圧を演算により求める方法について説明を行う。
【0075】
充電することにより再使用が可能な二次電池(バッテリー)は、その性能維持のため、所定の閉回路電圧にて放電を打ち切る必要がある。これは、バッテリーを無条件に放電(過放電)させた場合、その電極の活物質が元の状態に戻りにくくなるためであり、これを繰り返すとバッテリーの規格容量が低下したり、寿命が短くなる。
【0076】
一般に、バッテリー放電中の電圧は、ある値から急に降下して0Vとなり、使用に耐えなくなる。この電圧が急に下降し始める少し手前の電圧を放電終止電圧と呼び、バッテリー電圧がこの放電終止電圧以下となったら使用(放電)を中止し、充電を行うようにすればバッテリーの過剰な劣化を防止することができ、本来のバッテリー寿命を有効に使いきることができる。
【0077】
図6はバッテリーの放電電流における放電時間とバッテリー電圧及び放電終止電圧VEND との関係を示したグラフである。
図6は、放電電流をI1,I2,……,In(nは自然数、以下同様)と変化させた場合における各放電電流毎の放電特性を示したものである。この各放電電流における各放電特性グラフにおいて、バッテリー電圧VBAT が急に下降し始める少し手前(点k1,k2,……,knの少し先)の電圧を、放電終止電圧としてグラフ上にプロットし、各放電特性グラフ毎にプロットされた点(放電終止電圧)を結ぶと、図6に示す如くに、ほぼ1本の直線l上に乗ることがわかる。
【0078】
この直線lを、横軸を放電電流,縦軸を放電終止電圧としたグラフ平面上に再配置したものが図7のバッテリーの放電電流と放電終止電圧との相関関係を示したグラフである。
図7から放電電流と放電終止電圧VEND とは相関関係(近似的に比例の関係)があることが読みとれ、この直線lから、前述の(式1)に示した近似式を導くことができる。したがって、図4のフローチャートにおけるステップU14の処理において、前段の処理で求まった総負荷電流値を(式1)に代入して演算することにより、放電終止電圧VEND を求めることができる。
【0079】
さて最後に、前記ステップU9にて、スイッチS1,S2,S3,S4の全てがオフ状態であると判別された場合についてであるが、遮断制御回路22は、所定の方法によりスレッシュホールド電圧記憶手段43に記憶された、図8に示す如くの第2のスレッシュホールド電圧(Vth2)をスレッシュホールド電圧記憶手段43より読み出す(ステップU9,U19)。尚、図8はバッテリーの放電電流との相関関係及びバッテリーの放電電流としきい値との相関関係を示したグラフである。
【0080】
この後、遮断制御回路22は、バッテリー電圧検知手段31より最新のバッテリー電圧を読み込み(ステップU20)、電圧比較手段35にて、ステップU19にて得られた第2のスレッシュホールド電圧と、バッテリー電圧検知手段31より得られた最新のバッテリー電圧とを比較し(ステップU21)、最新のバッテリー電圧が前記第2のスレッシュホールド電圧より高いと判別されると、所定の時間ウェイトした後(ステップU22)、再度バッテリー電圧検知手段31より最新のバッテリー電圧を読み込み(ステップU20)、ステップU19にて得られた第2のスレッシュホールド電圧と比較する(ステップU21)。
【0081】
そして、ステップU21で、最新のバッテリー電圧が第2のスレッシュホールド電圧以下であると判別されると、電源供給停止手段36によりRLY2をオフ制御して、負荷3への電源の供給を停止する(ステップU23)。尚、このとき負荷4及び負荷5は動作していない。
【0082】
以上から、エンジン停止後、バッテリー電圧が、予め設定されたスレッシュホールド電圧(この場合Vth2)以下となると、車両等に設けられた負荷装置(電装品)へのバッテリー電源の供給が、遮断制御回路21の制御によって自動的に全て停止(遮断)され、バッテリー上がりを未然に防止することができる。少なくとも、最低限、エンジンを始動(オルタネータを稼働)するためのバッテリー残存容量は確保されるため、エンジンの再始動は可能である。
【0083】
次に、本発明の第2の実施の形態について図面を参照して説明を行う。
図9は本発明におけるバッテリー上がり防止装置の第2の実施の形態を示すブロック図である。
図9において、イグニッションキーがONポジションにある時に動作可能な、例えば車高制御装置やフューエルポンプ等により構成される負荷2には、RLY1を介してバッテリー1(または図示しないオルタネータ)より駆動電源が供給されている。
【0084】
また、イグニッションキー(キーSW)がACCポジションにある時に動作可能な、例えばラジオやエアクリーナー(空気清浄機)等により構成される負荷4や、イグニッションキーがOFFポジションにある時に動作可能な、例えば時計やルームランプ等より構成される負荷5には、リレーRLY3を介してバッテリー1(または図示しないオルタネータ)より駆動電源が供給されている。
【0085】
さらに、前記車高制御装置,ラジオ,並びに時計のECU負荷である暗電流負荷(既述の如く、説明の簡単のため、負荷2,負荷4,負荷5とは別の負荷として取り扱う。従来の技術参照)のうち、車両の海外輸出の輸送時等(長期間エンジンが起動されない状態)において、可能な限りバッテリー電源をカットしたくない、EFI,エアコンECU,ドアECU等の暗電流負荷3aには、FUSE1及びスイッチ手段(例えばトランジスタTr1等の半導体スイッチング素子)46を介してバッテリー1(または図示しないオルタネータ)より駆動電源が供給されている。
【0086】
同様に前記車高制御装置,ラジオ,並びに時計のECU負荷である暗電流負荷のうち、車両の海外輸出の輸送時等(長期間エンジンが起動されない状態)において、バッテリー電源の供給をカットしても良い、エアサスペンションECU,トラクションコントロールECU,エアバックECU等の暗電流負荷3bには、FUSE2及びスイッチ手段(例えばトランジスタTr2等の半導体スイッチング素子)47を介してバッテリー1(または図示しないオルタネータ)より駆動電源がそれぞれ供給されている。
【0087】
そして、RLY1,RLY3,Tr1,並びにTr2のオン/オフ動作は、遮断制御回路23により制御されていて、遮断制御回路23は車両の使用状態、即ち海外輸出の輸送状態(長期間エンジンが起動されることのない状態)または通常のユーザー使用の状態(定期的または不定期的にではあるが、長期間エンジンが起動されない状態ではない状態)を示すスイッチSW1のオン/オフ,及び図示しないオルタネータALT(L)出力から判断されるエンジンの稼働状況に基づいて、RLY1,RLY3,Tr1,並びにTr2のオン/オフ制御を行うように構成されている。
【0088】
さらに、遮断制御回路23はバッテリー電圧検知手段31により、バッテリー1の電圧を常時検知しており、検知された電圧値に基づいて、前記RLY1,RLY3,Tr1,並びにTr3のオン/オフ制御を行うようになっている。
尚、上記構成において、車両によって装備(搭載)される負荷装置の数や種類が増減(変化)するのは勿論である。
次に、図10のフローチャートを参照しながら上記本発明のバッテリー上がり防止装置におけるバッテリー上がり防止処理動作について説明する。尚、図10は本発明のバッテリー上がり防止装置の第2の実施の形態における動作の一例を示すフローチャートである。
【0089】
遮断制御回路23は、車両等に搭載されたエンジンが停止、即ち、図示しないオルタネータALT(L)からの出力がなくなった状態となったこと(エンジンの停止)がエンジン停止検出手段44によって検出されると、電源供給停止手段36によりRLY1をオフ制御して、負荷2への電源の供給を停止する(ステップV1,V2)。
【0090】
次に、使用状態検出手段32は、FUSE2の挿抜の状態から車両の使用状態を検出する。現在、FUSE2が抜き取られた状態であったとすると、使用状態検出手段32によって、現在の車両の状況は、海外輸出の輸送状態(長期間エンジンが起動されない状態)であると判断する。遮断制御回路23はこの検出結果に基づき、電源供給停止手段36を介してTr1をオン制御して、前記暗電流負荷3aに電源の供給を行うと共に、RLY3をオフ制御して負荷4,負荷5への電源の供給を停止する(ステップV3,V4)。
【0091】
続いて、所定の方法により第2のスレッシュホールド電圧記憶手段45bに記憶された、図11に示す如くの第2のスレッシュホールド電圧(Vth2)を第2のスレッシュホールド電圧記憶手段45bより読み出す(ステップV5)。
この後、遮断制御回路23は、バッテリー電圧検知手段31より最新のバッテリー電圧を読み込み(ステップV6)、電圧比較手段35にて、ステップV5にて得られた第2のスレッシュホールド電圧と、バッテリー電圧検知手段31より得られた最新のバッテリー電圧とを比較し(ステップV7)、最新のバッテリー電圧が前記第2のスレッシュホールド電圧より高いと判別されると、所定の時間ウェイトした後(ステップV8)、再度バッテリー電圧検知手段31より最新のバッテリー電圧を読み込み(ステップV6)、ステップV5にて得られた第2のスレッシュホールド電圧と比較する(ステップV7)。
【0092】
そして、ステップV7で、最新のバッテリー電圧が第2のスレッシュホールド電圧以下であると判別されると、電源供給停止手段36によりTr1をオフ制御して、負荷3aへの電源の供給を停止する(ステップV9)。
一方、ステップV3にて、FUSE2が挿入された状態であったとすると、使用状態検出手段32によって、現在の車両の状況は、通常のユーザー使用の状態(定期的または不定期的にではあるが、長期間エンジンが起動されない状態ではない状態)であると判断する。遮断制御回路23はこの検出結果に基づき、所定の方法により第1のスレッシュホールド電圧記憶手段45aに記憶された、図11に示す如くの第1のスレッシュホールド電圧(Vth1)を第1のスレッシュホールド電圧記憶手段45aより読み出す(ステップV10)。
【0093】
この後、遮断制御回路23は、バッテリー電圧検知手段31より最新のバッテリー電圧を読み込み(ステップV11)、電圧比較手段35にて、ステップV10にて得られた第1のスレッシュホールド電圧と、バッテリー電圧検知手段31より得られた最新のバッテリー電圧とを比較し(ステップV12)、最新のバッテリー電圧が前記第1のスレッシュホールド電圧より高いと判別されると、所定の時間ウェイトした後(ステップV13)、再度バッテリー電圧検知手段31より最新のバッテリー電圧を読み込み(ステップV11)、ステップV10にて得られた第1のスレッシュホールド電圧と比較する(ステップV12)。
【0094】
そして、ステップV12で、最新のバッテリー電圧が第1のスレッシュホールド電圧以下であると判別されると、電源供給停止手段36によりリレー3をオフ制御して、負荷4,負荷5への電源の供給を停止する(ステップV15)。
この後さらに、遮断制御回路23は、所定の方法により第3のスレッシュホールド電圧記憶手段45cに記憶された、図11に示す如くの第3のスレッシュホールド電圧(Vth3)を第3のスレッシュホールド電圧記憶手段45cより読み出す(ステップV15)。
【0095】
続いて、遮断制御回路23は、バッテリー電圧検知手段31より最新のバッテリー電圧を読み込み(ステップV16)、電圧比較手段35にて、ステップV15にて得られた第3のスレッシュホールド電圧と、バッテリー電圧検知手段31より得られた最新のバッテリー電圧とを比較し(ステップV17)、最新のバッテリー電圧が前記第3のスレッシュホールド電圧より高いと判別されると、所定の時間ウェイトした後(ステップV18)、再度バッテリー電圧検知手段31より最新のバッテリー電圧を読み込み(ステップV16)、ステップV15にて得られた第3のスレッシュホールド電圧と比較する(ステップV17)。
【0096】
そして、ステップV17で、最新のバッテリー電圧が第3のスレッシュホールド電圧以下であると判別されると、電源供給停止手段36によりTr1及びTr2をオフ制御して、暗電流負荷3a,暗電流負荷3bへの電源の供給を停止する(ステップV19)。
【0097】
尚、図11はバッテリー1の放電特性を示したグラフである。また、図11から明らかなように、第1のスレッシュホールド電圧(Vth1)は、例えば、海外輸出の輸送到着後(長期間エンジンが起動されない状態が続いた後)において必要とされるバッテリー容量(例えばバッテリー残容量80%)に相当する電圧値に設定され、第3のスレッシュホールド電圧(Vth3)は、例えば、セルモーターを回してエンジンを始動するのに最低限必要な、セルモーターに供給すべきエネルギー(例えばバッテリー残容量30%)に相当する電圧値が設定され、第2のスレッシュホールド電圧(Vth2)は、例えば、第1のスレッシュホールド電圧(Vth1)と第3のスレッシュホールド電圧(Vth3)の間のバッテリー容量(例えばバッテリー残容量60%)に相当する電圧値に設定されている。
【0098】
【発明の効果】
以上述べたように、上記請求項1に記載の発明によれば、エンジン停止後、使用状態検出手段32によって、車両が海外輸出の輸送状態(長期間エンジンが起動されない状態)であると検出された場合に、バッテリー電圧がスレッシュホールド電圧記憶手段43に記憶された、第1のスレッシュホールド電圧(Vth1)とを比較し、暗電流負荷3によるバッテリー容量の消耗により、バッテリー電圧が前記第1のスレッシュホールド電圧以下となった場合、負荷3,負荷4,並びに負荷5への電源の供給を停止するようにしたので、バッテリ1は、例えば海外輸出の輸送到着後(長期間エンジンが起動されない状態が続いた後)において、必要とされるバッテリー容量に相当する電圧値を確保(維持)することができる。
【0099】
請求項2に記載の発明によれば、エンジン停止後、使用状態検出手段32によって、車両が通常のユーザー使用の状態(定期的または不定期的にではあるが、長期間エンジンが起動されない状態ではない状態)であると検出された場合に、バッテリー1の残容量が、暗電流負荷以外の一般負荷によって消耗し、例えばエンジンを始動するのに最低限必要な容量まで減少すると、遮断制御回路22の制御により、車両等に設けられた暗電流負荷以外の一般負荷装置(電装品)へのバッテリー電源の供給が自動的に全て停止(遮断)するようにしたので、バッテリー負荷装置(電装品)であるランプ類の消し忘れや、ラジオ(車載AV機器等)の連続使用等によるバッテリー上がりの発生が防止され、少なくとも、最低限、エンジンを始動(オルタネータを稼働)するためのバッテリー残存容量は確保される。
【0100】
請求項3に記載の発明によれば、エンジン停止後、前記電源供給停止手段36が、前記一般負荷全てに対して電源の供給を停止する直前に、その旨を音や光等を用いてユーザーに対して通知するようにし、さらにユーザーによって強制的な電源の供給停止を中断させることを可能としたので、ラジオや車載AV機器等を視聴している際に、いきなり電源の供給停止が為されることにより、ユーザーが味わうであろうところの不快感を回避することができる。
【0101】
請求項4に記載の発明によれば、エンジン停止後、バッテリー電圧が、予め設定された第2のスレッシュホールド電圧(Vth2)以下となると、車両等に設けられた負荷装置(特に、暗電流負荷装置)へのバッテリー電源の供給が、遮断制御回路22の制御によって自動的に全て停止(遮断)されるようにしたので、バッテリー上がりを未然に防止することができ、少なくとも、最低限、エンジンを始動(オルタネータを稼働)するためのバッテリー残存容量を確保することができる。
【0102】
請求項5に記載の発明によれば、しきい値として、前記エンジンを始動するのに最低限必要なセルモーターに供給すべきエネルギー量に相当する電圧値を、前記放電終止電圧に加算した値に設定したので、バッテリの残存容量がエンジンを再作動させることができなくなるまで低下する前に、バッテリ電源の消費を抑えることができる。
【0103】
請求項6に記載の発明によれば、前記車両の現在の使用状態を、スイッチSW1のオン/オフの状態によって判別するようにしたので、車両等の船積み輸送時に従来行われていたフューズ抜きと比べ、作業の煩雑さを軽減できる。また、抜いた後のフューズの管理等の手間を大幅に低減することができる。
【0104】
請求項7に記載の発明によれば、第1のスレッシュホールド電圧を、車両のエンジンが長期間始動されない状態が解除された際に、エンジンを始動する以前に行われる各種の作業に要するバッテリー容量及びエンジン始動に必要なバッテリー容量を確保している電圧値に設定し、第2のスレッシュホールド電圧を、少なくともエンジン始動に必要なバッテリー容量に相当する電圧値に設定したので、車両の使用状態が海外輸出の輸送状態または通常のユーザー使用の状態の何れの場合であっても、確実にバッテリー上がりを防止することができる。
【0105】
請求項8に記載の発明によれば、エンジンの停止状態をイグニッションスイッチのキーポジション(ACCまたはOFFポジション)から検出するようにしたので、新たな部品や回路等を追加することなく、容易にエンジンの停止/稼働状態を検出することができる。
【0106】
請求項9に記載の発明によれば、放電終止電圧VEND を、簡単な演算を行うことにより算出できるため、時間が経過するに従って急激に電圧値が減少するといったバッテリの特性を反映した放電終止電圧VEND を容易に、且つ正確に算出することができる。
【0107】
請求項10に記載の発明によれば、エンジンの停止が検出され、且つ車両のエンジンが長期間始動されることのない状態が検出された(フューズ抜きが行われた)場合、前記複数の一般負荷全てに対して電源の供給を停止し、その後、前記第1の暗電流負荷3aによってバッテリー容量が消耗され、バッテリー電圧が第2のスレッシュホールド電圧以下に低下した場合、前記第1の暗電流負荷3aに対して電源の供給を停止するようにしたので、車両のエンジンが長期間始動されない状態から解除された際に、エンジンを始動する以前に行われる各種の作業に要するバッテリー容量及びエンジン始動に必要なバッテリー容量を確保(バッテリー上がりを防止)することができる。
【0108】
請求項11に記載の発明によれば、エンジンの停止が検出され、且つ車両が通常のユーザー使用の状態(定期的または不定期的にではあるが、長期間エンジンが起動されない状態ではない状態)であると検出された(フューズ抜きが行われなかった)場合、バッテリー電圧が第1のスレッシュホールド電圧以下に低下すると、前記複数の一般負荷に対する電源の供給を停止し、さらに、バッテリー電圧が第3のスレッシュホールド電圧以下に低下すると、前記第2の暗電流負荷3bに対する電源の供給を停止するようにしたので、少なくとも、エンジン始動時に必要なバッテリー容量を確保(バッテリー上がりを防止)することができる。
【0109】
請求項12に記載の発明によれば、エンジン停止後、前記電源供給停止手段36が、前記一般負荷全てに対して電源の供給を停止する直前に、その旨を音や光等を用いてユーザーに対して通知するようにし、さらにユーザーによって強制的な電源の供給停止を中断させることを可能としたので、ラジオや車載AV機器等を視聴している際に、いきなり電源の供給停止が為されることにより、ユーザーが味わうであろうところの不快感を回避することができる。
【0110】
請求項13に記載の発明によれば、暗電流負荷を車両のエンジンが長期間始動されることのない状態であっても、可能な限り、バッテリー電源を供給したい暗電流負荷3aと車両のエンジンが長期間始動されることのない状態の時には、バッテリー電源の供給を停止しても良い暗電流負荷3bとに分け、バッテリー残容量を、優先的に前記暗電流負荷3aに供給するようにしたので、少ないバッテリー残容量を有効に使用することができる。
【0111】
請求項14に記載の発明によれば、比較的大きな電流の流れる負荷に対してはリレーを介して電源を供給し、小さな電流しか流れない暗電流負荷に対しては半導体スイッチング素子を介して電源を供給するようにしたので、バッテリー上がり防止装置における製造コストの低下が期待できる。
【0112】
請求項15に記載の発明によれば、電圧差(設定値)の異なる複数のスレッシュホールド電圧を設け、重要な負荷に対して最後まで電源を供給するようにしたので、少ないバッテリー残容量を有効に使用することができる。
【0113】
請求項16に記載の発明によれば、前記使用状態検出手段32が車両の状態検出を行うための新たな部品(スイッチSW1等)を追加することがないという利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるバッテリー上がり防止装置の基本構成図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態におけるバッテリー上がり防止装置の基本構成図である。
【図3】本発明におけるバッテリー上がり防止装置の第1の実施の形態を示すブロック図である。
【図4】本発明のバッテリー上がり防止装置の第1の実施の形態における動作の一例を示すフローチャートである。
【図5】バッテリー1の放電特性を示したグラフである。
【図6】放電電流を変化させた場合における各放電電流毎の放電特性を示したグラフである。
【図7】バッテリーの放電電流と放電終止電圧との相関関係を示したグラフである。
【図8】バッテリーの放電電流との相関関係及びバッテリーの放電電流としきい値との相関関係を示したグラフである。
【図9】本発明におけるバッテリー上がり防止装置の第2の実施の形態を示すブロック図である。
【図10】本発明のバッテリー上がり防止装置の第2の実施の形態における動作の一例を示すフローチャートである。
【図11】バッテリー1の放電特性を示したグラフである。
【図12】従来のバッテリー上がり防止装置の一例を示したブロック図である。
【図13】図12を簡略化して示した図である。
【図14】従来のバッテリー上がり防止装置の動作の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 バッテリー
2 負荷(ONポジションで動作する負荷)
3,3a,3b 負荷(暗電流負荷)
4 負荷(ACCポジションで動作する負荷)
5 負荷(OFFポジションで動作する負荷)
22,23 遮断制御回路(CPU)
31 バッテリー電圧検知手段
32 使用状態検出手段
44 エンジン停止検出手段
35 電圧比較手段
36 電源供給停止手段
37 キーポジション検出回路
38 動作負荷装置検知手段
39 総負荷電流値算出手段
40 負荷電流記憶手段
41 放電終止電圧検出手段
42 しきい値生成手段
43 スレッシュホールド電圧記憶手段
45a 第1のスレッシュホールド電圧記憶手段
45b 第2のスレッシュホールド電圧記憶手段
45c 第3のスレッシュホールド電圧記憶手段
46 スイッチ手段(Tr1)
47 スイッチ手段(Tr2)
48 制御ユニット
RLY1,2,3,4リレー(電源線開閉手段)
p1 キーポジション信号
p2 オルタネータ出力(ALT(L))

Claims (16)

  1. エンジン停止後、複数の暗電流負荷に対し第1の電源線開閉手段を介してバッテリー電源を供給し、複数の一般負荷に対し第2の電源線開閉手段を介してバッテリー電源を供給する車両に搭載されたバッテリー上がり防止装置であって、
    バッテリー電圧を検知するバッテリー電圧検知手段と、
    異った第1及び第2のバッテリー残存容量に対応した第1及び第2のスレッシュホールド電圧を記憶するスレッシュホールド電圧記憶手段と、
    車両の使用状態を検出する使用状態検出手段と、
    イグニッションスイッチのキーポジションを検出すると共に、該キーポジションからエンジンが停止したことを検出するキーポジション検出手段と、
    前記キーポジション検出手段によりエンジンの停止が検出され、且つ前記使用状態検出手段により車両のエンジンが長期間始動されることのない状態が検出された場合、前記スレッシュホールド電圧記憶手段より第1のスレッシュホールド電圧を読み出し、該第1のスレッシュホールド電圧と、前記バッテリー電圧検知手段により検知されたバッテリー電圧とを比較する電圧比較手段と、
    前記電圧比較手段により、前記バッテリー電圧が前記第1のスレッシュホールド電圧以下であると判別されると、前記第1の電源線開閉手段を制御し、前記複数の暗電流負荷に対して電源の供給を停止する電源供給停止手段と、
    を備えたことを特徴とするバッテリー上がり防止装置。
  2. 前記複数の一般負荷それぞれを稼働または停止するための、前記複数の一般負荷それぞれに設けられた複数のオン/オフスイッチと、
    前記複数のスイッチのオン状態をそれぞれ検出し、動作中負荷の検出を行う動作負荷装置検知手段と、
    前記複数の一般負荷それぞれに流れる定格電流を記憶する負荷電流記憶手段と、
    前記動作負荷装置検知手段により検知された各動作中負荷を流れる定格電流を負荷電流記憶手段より読み出し、前記キーポジション検出手段により検出されたキーポジションのときに動作状態となる各負荷を流れる前記定格電流のみ加算し、当該負荷を流れる電流の総和を求める総負荷電流値算出手段と、
    前記総負荷電流値算出手段により求められた当該負荷を流れる電流の総和から放電終止電圧を求める放電終止電圧検出手段と、
    前記放電終止電圧に所定の値を加算することによりしきい値を生成するしきい値生成手段と、
    を備え、
    前記キーポジション検出手段によりエンジンの停止が検出され、前記使用状態検出手段により車両のエンジンが長期間始動されない状態には無いことが検出された場合、前記しきい値と前記バッテリー電圧値とを前記電圧比較手段により比較し、該電圧比較手段により、前記バッテリー電圧値が前記しきい値以下となったことが検出されると、前記電源供給停止手段により前記第2の電源線開閉手段を制御し、前記一般負荷全てに対して電源の供給を停止する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のバッテリー上がり防止装置。
  3. 電源供給停止手段が、前記一般負荷全てに対して電源の供給を停止する直前において、電源の供給が停止されることをユーザーに対して通知する手段と、
    前記電源の供給の停止を中断させる手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項2に記載のバッテリー上がり防止装置。
  4. 前記キーポジション検出手段によりエンジンの停止が検出され、前記使用状態検出手段により車両のエンジンが長期間始動されない状態には無いことが検出され、さらに前記動作負荷装置検知手段により全ての一般負荷が動作していない状態であることが検出された場合、前記スレッシュホールド電圧記憶手段より第2のスレッシュホールド電圧を読み出し、該第2のスレッシュホールド電圧と、前記バッテリー電圧検知手段により検知されたバッテリー電圧とを、前記電圧比較手段により比較し、該電圧比較手段により、前記バッテリー電圧が前記第2のスレッシュホールド電圧以下であると判別されると、前記電源供給停止手段により前記第1の電源線開閉手段を制御し、前記複数の暗電流負荷に対して電源の供給を停止する、
    ことを特徴とする請求項2または3に記載のバッテリー上がり防止装置。
  5. 前記しきい値生成手段により生成されたしきい値は、
    前記エンジンを始動するのに最低限必要なセルモーターに供給すべきエネルギー量に相当する電圧値を、前記放電終止電圧に加算した値に設定されることを特徴とする請求項2乃至4のいずれかに記載のバッテリー上がり防止装置。
  6. 前記使用状態検出手段は、
    前記車両の現在の使用状態を、そのオン/オフの状態によって通知するスイッチのオン/オフの状態によって検出し、
    前記スイッチは、
    オン状態のとき、前記車両の使用状態が長期間の輸送状態にあって、該車両のエンジンが長期間始動されない状態にあることを示し、
    オフ状態のとき、前記車両の使用状態がユーザによる通常使用状態にあって、該車両のエンジンが長期間始動されない状態にはないことを示している、
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のバッテリー上がり防止装置。
  7. 前記第1のスレッシュホールド電圧は、車両のエンジンが長期間始動されない状態が解除された際に、エンジンを始動する以前に行われる各種の作業に要するバッテリー容量及びエンジン始動に必要なバッテリー容量を確保している電圧値に設定され、
    前記第2のスレッシュホールド電圧は、少なくともエンジン始動に必要なバッテリー容量を確保している電圧値に設定される、
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のバッテリー上がり防止装置。
  8. 前記キーポジション検出手段は、
    前記イグニッションスイッチがONポジションにあるときエンジンが稼働中であると検出し、
    前記イグニッションスイッチがOFFまたはACCの何れのポジションにあるときエンジンが停止中であると検出する、
    ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載のバッテリー上がり防止装置。
  9. 前記放電終止電圧検出手段は、
    バッテリーの解放端電圧をVOPEN ,バッテリーの規格容量に依存する比例定数をa,前記総負荷電流値算出手段により求められた前記負荷を流れる電流の総和をIとしたとき、前記放電終止電圧VEND を、次式、
    END = −a・I + VOPEN ・・・・・ (式1)
    により求めることを特徴とする請求項2乃至8のいずれかに記載のバッテリー上がり防止装置。
  10. エンジン停止後、第1の暗電流負荷に対し第1のフューズ及び第1の電源線開閉手段を介してバッテリー電源を供給し、第2の暗電流負荷に対し第2のフューズ及び第2の電源線開閉手段を介してバッテリー電源を供給し、さらに複数の一般負荷に対し第3の電源線開閉手段を介してバッテリー電源を供給する車両に搭載されたバッテリー上がり防止装置であって、
    バッテリー電圧を検知するバッテリー電圧検知手段と、
    第1のバッテリー残存容量に対応したスレッシュホールド電圧を記憶する第1のスレッシュホールド電圧記憶手段と、
    第2のバッテリー残存容量に対応したスレッシュホールド電圧を記憶する第2のスレッシュホールド電圧記憶手段と、
    第3のバッテリー残存容量に対応したスレッシュホールド電圧を記憶する第3のスレッシュホールド電圧記憶手段と、
    車両の使用状態を検出する使用状態検出手段と、
    エンジンが停止したことを検出するエンジン停止検出手段と、
    前記エンジン停止検出手段によりエンジンの停止が検出され、且つ前記使用状態検出手段により車両のエンジンが長期間始動されることのない状態が検出された場合、前記第3の電源線開閉手段を制御して前記複数の一般負荷全てに対して電源の供給を停止する電源供給停止手段と、
    前記第2のスレッシュホールド電圧記憶手段よりスレッシュホールド電圧を読み出し、該スレッシュホールド電圧と、前記バッテリー電圧検知手段により検知されたバッテリー電圧とを比較し、前記バッテリー電圧が前記スレッシュホールド電圧以下であると判別されると、前記電源供給停止手段を介して前記第1の電源線開閉手段を制御して前記第1の暗電流負荷に対して電源の供給を停止する電圧比較手段と、
    を備えたことを特徴とするバッテリー上がり防止装置。
  11. 前記電圧比較手段は、
    前記エンジン停止検出手段によりエンジンの停止が検出され、且つ前記使用状態検出手段により車両のエンジンが長期間始動されることのない状態が検出されない状態には無いことが検出された場合、前記第1のスレッシュホールド電圧記憶手段よりスレッシュホールド電圧を読み出し、該スレッシュホールド電圧と、前記バッテリー電圧検知手段により検知されたバッテリー電圧とを比較し、前記バッテリー電圧が前記スレッシュホールド電圧以下であると判別されると、前記電源供給停止手段を介し前記第3の電源線開閉手段を制御して前記複数の一般負荷に対して電源の供給を停止し、
    さらに、前記第3のスレッシュホールド電圧記憶手段よりスレッシュホールド電圧を読み出し、該スレッシュホールド電圧と、前記バッテリー電圧検知手段により検知されたバッテリー電圧とを比較し、前記バッテリー電圧が前記スレッシュホールド電圧以下まで低下したことが判別されると、前記電源供給停止手段を介し前記第2の電源線開閉手段を制御して前記第2の暗電流負荷に対して電源の供給を停止する、
    ことを特徴とする請求項10に記載のバッテリー上がり防止装置。
  12. 前記電源供給停止手段が前記第3の電源線開閉手段を制御して前記複数の一般負荷に対して電源の供給を停止する直前において、電源の供給が停止されることをユーザーに対して通知する手段と、
    前記電源の供給の停止を中断させる手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項11に記載のバッテリー上がり防止装置。
  13. 前記第1の暗電流負荷は、車両のエンジンが長期間始動されることのない状態であっても、可能な限り、バッテリー電源を供給したい暗電流負荷であって、前記第2の暗電流負荷は、車両のエンジンが長期間始動されることのない状態の時には、バッテリー電源の供給を停止しても良い暗電流負荷であることを特徴とする請求項10乃至12のいずれかに記載のバッテリー上がり防止装置。
  14. 前記第1及び第2の電源線開閉手段は半導体スイッチング素子によって構成されており、前記第3の電源線開閉手段は、リレーによって構成されていることを特徴とする請求項10乃至13のいずれかに記載のバッテリー上がり防止装置。
  15. 前記第1のスレッシュホールド電圧は前記第2のスレッシュホールド電圧より高く、前記第2のスレッシュホールド電圧は前記第3のスレッシュホールド電圧より高く、さらに前記第3のスレッシュホールド電圧は少なくとも前記エンジンを始動するのに最低限必要なセルモーターに供給すべきエネルギー量に相当する電圧値に設定されていることを特徴とする請求項10乃至13のいずれかに記載のバッテリー上がり防止装置。
  16. 前記使用状態検出手段は、
    前記第2のフューズが挿入された状態において前記エンジンが長期間始動されることのない状態であると検出し、前記第2のフューズが抜かれた状態において前記エンジンが長期間始動されない状態ではないと検出することを特徴とする請求項10乃至13のいずれかに記載のバッテリー上がり防止装置。
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