JP2003226207A - 車両用電源システム - Google Patents

車両用電源システム

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JP2003226207A
JP2003226207A JP2002029368A JP2002029368A JP2003226207A JP 2003226207 A JP2003226207 A JP 2003226207A JP 2002029368 A JP2002029368 A JP 2002029368A JP 2002029368 A JP2002029368 A JP 2002029368A JP 2003226207 A JP2003226207 A JP 2003226207A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両走行中および駐車中のバッテリ上がりを
防止できる車両用電源システムを提供すること。 【解決手段】 バッテリ1およびサブバッテリ22の残
存容量を算出する残存容量算出手段4と、車両の停止時
には第1の遮断手段23をバッテリ1の電源ラインを遮
断するように駆動しかつ車両の走行時には第2の遮断手
段25をサブバッテリ22の電源ラインを遮断するよう
に駆動すると共に、バッテリ1の残存容量が予め決めら
れた第1のバッテリ基準値以下になった場合、第2の遮
断手段25による遮断を解除しかつサブバッテリ22の
残存容量が予め決められた第1のサブバッテリ基準値以
下になった場合、第1の遮断手段23による遮断を解除
する駆動手段4とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用電源システ
ムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両用電源システムとして、たとえば特
開平10−70844号に開示され、図2の回路図に示
すものがある。図2において、エンジン停止後のバッテ
リ14の残存容量を、電流値検出手段50で検出される
電流値や電圧値検出手段52で検出される電圧値に基づ
いて算出し、算出したバッテリ残存容量がエンジンを再
作動させるために最低限必要な容量まで低下するまで
に、イグニッションスイッチがオフポジションでも作動
可能な負荷A1〜AYへのバッテリ電源の供給をリレー
R1〜RYの開放によって強制的に停止するようにした
ことにより、駐車時のヘッドライトや室内灯の消し忘れ
によるバッテリ上がりを防止するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
車両用電源システムでは、駐車時のバッテリ上がりを防
止することができるが、車両走行中に多くの負荷が動作
し続け、オルタネータの発電量では容量不足のため電気
をバッテリから供給することによる、車両走行中のバッ
テリ上がりは防止することができない。
【0004】また、新機能追加によってバッテリから電
源供給すべき負荷が増えた場合、1個のバッテリだけで
は、自然放電容量を考慮しかつエンジンを始動させるの
に最低限必要な容量まで下がるまたはその容量が足りな
い場合、バッテリ上がりを防止することができない。
【0005】そこで本発明は、上述した従来の問題点に
鑑み、車両走行中および駐車中のバッテリ上がりを防止
できる車両用電源システムを提供することを目的として
いる。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
になされた請求項1記載の発明は、車両に搭載されたバ
ッテリから車両内の複数の負荷に電源を供給する車両用
電源システムであって、上記バッテリの電源ラインを遮
断する第1の遮断手段と、サブバッテリと、上記バッテ
リと上記サブバッテリ間に接続された充電用ダイオード
と、上記充電用ダイオードと並列に接続され、上記サブ
バッテリの電源ラインを遮断する第2の遮断手段と、上
記バッテリおよび上記サブバッテリの残存容量を算出す
る残存容量算出手段と、上記車両の停止時には上記第1
の遮断手段を遮断するように駆動しかつ上記車両の走行
時には上記第2の遮断手段を遮断するように駆動すると
共に、上記バッテリの残存容量が予め決められた第1の
バッテリ基準値以下になった場合、上記第2の遮断手段
による遮断を解除しかつ上記サブバッテリの残存容量が
予め決められた第1のサブバッテリ基準値以下になった
場合、上記第1の遮断手段による遮断を解除する駆動手
段と、を備えたことを特徴とする車両用電源システムに
存する。
【0007】請求項1記載の発明においては、車両に搭
載されたバッテリから車両内の複数の負荷に電源を供給
する車両用電源システムであって、バッテリの電源ライ
ンを遮断する第1の遮断手段と、サブバッテリと、バッ
テリとサブバッテリ間に接続された充電用ダイオード
と、充電用ダイオードと並列に接続され、サブバッテリ
の電源ラインを遮断する第2の遮断手段と、バッテリお
よびサブバッテリの残存容量を算出する残存容量算出手
段と、車両の停止時には第1の遮断手段を遮断するよう
に駆動しかつ車両の走行時には第2の遮断手段を遮断す
るように駆動すると共に、バッテリの残存容量が予め決
められた第1のバッテリ基準値以下になった場合、第2
の遮断手段による遮断を解除しかつサブバッテリの残存
容量が予め決められた第1のサブバッテリ基準値以下に
なった場合、第1の遮断手段による遮断を解除する駆動
手段とを備えているので、車両のバッテリ上がりを防止
することができ、バッテリの寿命向上にもなるので、車
両用電源としての信頼性が向上する。
【0008】上記課題を解決するためになされた請求項
2記載の発明は、前記バッテリの残存容量が予め決めら
れた第1のバッテリ基準値以下になった場合および/ま
たは前記サブバッテリの残存容量が予め決められた第1
のサブバッテリ基準値以下になった場合、ウォーニング
を出すウォーニング手段と、前記複数の負荷のうちの走
行系以外の負荷を含む、第1の負荷グループへの電源供
給を遮断する第3の遮断手段と、前記複数の負荷のうち
の、電源冗長を要する重要な負荷を除く走行系の負荷を
含む、第2の負荷グループへの電源供給を遮断する第4
の遮断手段と、前記複数の負荷のうちの前記電源冗長を
要する重要な負荷を含む、第3の負荷グループへの電源
供給を遮断する第5の遮断手段とを含み、前記駆動手段
は、さらに、前記バッテリの残存容量が前記第1のバッ
テリ基準値以下より低い予め決められた第2のバッテリ
基準値以下になった場合および/または前記サブバッテ
リの残存容量が前記第1のサブバッテリ基準値以下より
低い予め決められた第2のサブバッテリ基準値以下にな
った場合、上記第3の遮断手段を遮断するように駆動
し、前記バッテリの残存容量が前記第2のバッテリ基準
値以下より低い予め決められた第3のバッテリ基準値以
下になった場合および/または前記サブバッテリの残存
容量が前記第2のサブバッテリ基準値以下より低い予め
決められた第3のサブバッテリ基準値以下になった場
合、上記第3および第4の遮断手段を遮断するように駆
動し、盗難防止装置からの盗難検知信号を受信した場
合、上記第5の遮断手段を駆動することを特徴とする請
求項1記載の車両用電源システムに存する。
【0009】請求項2記載の発明においては、バッテリ
の残存容量が予め決められた第1のバッテリ基準値以下
になった場合および/またはサブバッテリの残存容量が
予め決められた第1のサブバッテリ基準値以下になった
場合、ウォーニングを出すウォーニング手段と、複数の
負荷のうちの走行系以外の負荷を含む、第1の負荷グル
ープへの電源供給を遮断する第3の遮断手段と、複数の
負荷のうちの、電源冗長を要する重要な負荷を除く走行
系の負荷を含む、第2の負荷グループへの電源供給を遮
断する第4の遮断手段と、複数の負荷のうちの前記電源
冗長を要する重要な負荷を含む、第3の負荷グループへ
の電源供給を遮断する第5の遮断手段とを含み、駆動手
段は、さらに、バッテリの残存容量が第1のバッテリ基
準値以下より低い予め決められた第2のバッテリ基準値
以下になった場合および/または前記サブバッテリの残
存容量が前記第1のサブバッテリ基準値以下より低い予
め決められた第2のサブバッテリ基準値以下になった場
合、上記第3の遮断手段を遮断するように駆動し、前記
バッテリの残存容量が前記第2のバッテリ基準値以下よ
り低い予め決められた第3のバッテリ基準値以下になっ
た場合および/または前記サブバッテリの残存容量が前
記第2のサブバッテリ基準値以下より低い予め決められ
た第3のサブバッテリ基準値以下になった場合、上記第
3および第4の遮断手段を遮断するように駆動し、盗難
防止装置からの盗難検知信号を受信した場合、上記第5
の遮断手段を駆動するので、車両のバッテリ上がりを防
止することができ、それに加えて、電源冗長が必要と思
われる重要な負荷への電源確保、さらには車両の盗難防
止に対応でき、また、バッテリの寿命向上にもなること
で、車両用電源としての信頼性が向上する。
【0010】上記課題を解決するためになされた請求項
3記載の発明は、前記ウォーニング手段は、前記第3、
第4または第5の遮断手段による遮断状態を前記ウォー
ニングと異なる形態のウォーニングで報知することを特
徴とする請求項2記載の車両用電源システムに存する。
【0011】請求項3記載の発明においては、ウォーニ
ング手段は、第3、第4または第5の遮断手段による遮
断状態を前記ウォーニングと異なる形態のウォーニング
で報知するので、バッテリの残存容量がどの段階にある
のかを報知することができる。
【0012】上記課題を解決するためになされた請求項
4記載の発明は、前記バッテリを流れる電流を検知する
第1の電流検知手段と、前記バッテリの電圧を検知する
第1の電圧検知手段と、前記サブバッテリを流れる電流
を検知する第2の電流検知手段と、前記サブバッテリの
電圧を検知する第2の電圧検知手段とを含み、前記残存
容量算出手段は、上記第1の電流検知手段からの電流検
知信号および/または上記第1の電圧検知手段からの電
圧検知信号に基づいて前記バッテリの残存容量を算出す
ると共に、上記第2の電流検知手段からの電流検知信号
および/または上記第2の電圧検知手段からの電圧検知
信号に基づいて前記サブバッテリの残存容量を算出する
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載
の車両用電源システムに存する。
【0013】請求項4記載の発明においては、バッテリ
を流れる電流を検知する第1の電流検知手段と、バッテ
リの電圧を検知する第1の電圧検知手段と、サブバッテ
リを流れる電流を検知する第2の電流検知手段と、サブ
バッテリの電圧を検知する第2の電圧検知手段とを含
み、残存容量算出手段は、第1の電流検知手段からの電
流検知信号および/または第1の電圧検知手段からの電
圧検知信号に基づいてバッテリの残存容量を算出すると
共に、第2の電流検知手段からの電流検知信号および/
または第2の電圧検知手段からの電圧検知信号に基づい
てサブバッテリの残存容量を算出するので、必要な精度
でバッテリ上がりを防止することができる。
【0014】上記課題を解決するためになされた請求項
5記載の発明は、前記バッテリを流れる電流を検知する
第1の電流検知手段と、前記サブバッテリを流れる電流
を検知する第2の電流検知手段とを含み、 前記駆動手
段は、前記第1または第2の電流検知手段からの電流検
知信号が予め決められた第1の基準値より大きい場合、
前記第3の遮断手段を駆動し、前記第1または第2の電
流検知手段からの電流検知信号が上記第1の基準値より
大きい予め決められた第2の基準値より大きい場合、前
記第3及び第4の遮断手段を駆動することを特徴とする
請求項1から3のいずれか1項に記載の車両用電源シス
テムに存する。
【0015】請求項5記載の発明においては、バッテリ
を流れる電流を検知する第1の電流検知手段と、サブバ
ッテリを流れる電流を検知する第2の電流検知手段とを
含み、駆動手段は、前記第1または第2の電流検知手段
からの電流検知信号が予め決められた第1の基準値より
大きい場合、前記第3の遮断手段を駆動し、前記第1ま
たは第2の電流検知手段からの電流検知信号が上記第1
の基準値より大きい予め決められた第2の基準値より大
きい場合、前記第3及び第4の遮断手段を駆動するの
で、ワイヤハーネスに大電流が流れて破損するのを回避
することができる。
【0016】上記課題を解決するためになされた請求項
6記載の発明は、前記ウォーニング手段は、前記第1ま
たは第2の電流検知手段からの電流検知信号が予め決め
られた第1の基準値または第2の基準値より大きい場
合、前記第3または第4の遮断手段による遮断状態を前
記ウォーニングと異なる形態のウォーニングで報知する
ことを特徴とする請求項5記載の車両用電源システムに
存する。
【0017】請求項6記載の発明においては、ウォーニ
ング手段は、第1または第2の電流検知手段からの電流
検知信号が予め決められた第1の基準値または第2の基
準値より大きい場合、第3または第4の遮断手段による
遮断状態を前記ウォーニングと異なる形態のウォーニン
グで報知するので、異常大電流による電源遮断であるこ
とを報知することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は、本発明による車両用電源
システムの実施の形態を示す回路図である。図1におい
て、車両用電源システムは、バッテリ1、オルタネータ
2、電源分配ボックス3およびサブバッテリ22を備え
ている。電源分配ボックス3は、残存容量算出手段、第
1および第2の電圧検知手段および駆動手段として働く
バッテリマネジメントECU(電子制御ユニット)(以
下、単にECUと記す)4と、ヒュージブルリンク5
と、それぞれ第1、第2、第3、第4及び第5の遮断手
段として働く負荷電源遮断ラッチリレー23,25,
6,7,8と、第1及び第2の電流検知手段として働く
電流センサ9,26と、ヒューズ10〜18と、充電用
ダイオード24とを有する。
【0019】バッテリ1は鉛バッテリ等からなり、その
電源ラインに接続された電源遮断ラッチリレー23およ
びヒュージブルリンク5を介してオルタネータ2および
負荷電源遮断ラッチリレー6に接続されている。負荷電
源遮断ラッチリレー23は、励磁コイル23aおよびリ
レースイッチ23bを有し、励磁コイル23aは、バッ
テリ1とECU4の間に接続され、リレースイッチ23
bは、バッテリ1とヒュージブルリンク5の間に接続さ
れている。負荷電源遮断ラッチリレー6は、励磁コイル
6aおよびリレースイッチ6bを有し、励磁コイル6a
は、ヒュージブルリンク5とECU4の間に接続され、
リレースイッチ6bは、ヒュージブルリンク5とヒュー
ズ11,12,13の間に接続されている。
【0020】また、バッテリ1は、負荷電源遮断リレー
23を介して負荷電源遮断ラッチリレー7にも接続され
ている。負荷電源遮断ラッチリレー7は、励磁コイル7
aおよびリレースイッチ7bを有し、励磁コイル7a
は、リレースイッチ23bとECU4の間に接続され、
リレースイッチ7bは、リレースイッチ23bとヒュー
ズ15,16の間に接続されている。
【0021】さらに、バッテリ1は、負荷電源遮断リレ
ー23を介して負荷電源遮断ラッチリレー8にも接続さ
れている。負荷電源遮断ラッチリレー8は、励磁コイル
8aおよびリレースイッチ8bを有し、励磁コイル8a
は、リレースイッチ23bとECU4の間に接続され、
リレースイッチ8bは、リレースイッチ23bとヒュー
ズ17,18の間に接続されている。さらにまた、バッ
テリ1は、ECU4に接続されている。
【0022】サブバッテリ22は鉛バッテリ等からな
り、ECU4に含まれる充電用ダイオード24を介し
て、負荷電源遮断ラッチリレー23のリレースイッチ2
3bとヒュージブルリンク5間に接続されたヒューズ1
0に接続されている。充電用ダイオード24には、負荷
電源遮断リレー25が並列に接続されている。負荷電源
遮断ラッチリレー25は、励磁コイル25aおよびリレ
ースイッチ25bを有し、励磁コイル25aは、サブバ
ッテリ22とECU4の間に接続され、リレースイッチ
25bは、サブバッテリ22とヒューズ10の間に接続
されている。
【0023】ECU4は、CPU、ROMおよびRAM
等を含むマイクロコンピュータ等からなり、上述の負荷
電源遮断リレー23,25,6,7,8およびヒューズ
10のほかに、バッテリ1の電源ラインを流れる電流を
検知する電流センサ9と、サブバッテリ22の電源ライ
ンを流れる電流を検知する電流センサ26と、ウォーニ
ング手段として働く表示部19および警報部20と、通
信ライン21と、走行センサ27と、盗難防止装置80
に接続されている。
【0024】ヒューズ11,12,13は、それぞれ、
負荷31,32,33に接続されている。負荷31,3
2,33は、たとえば、パワーウインドウやエアコン等
の、走る・曲がる・止まるのに直接関係のない、走行系
以外のシステムであり、これらの走行系以外のシステム
をまとめて第1の負荷グループ30と呼ぶことにする。
【0025】ヒューズ15,16は、それぞれ、負荷6
1,62に接続されている。負荷61,62は、たとえ
ば、EFY(エンジン制御コンピュータ)、ETC、パ
ワーステアリング等の走行系のシステム(ただし、後述
の電源冗長が必要な重要なシステムを除く)であり、こ
れらの走行系のシステムをまとめて第2の負荷グループ
60と呼ぶことにする。
【0026】ヒューズ17,18は、それぞれ、負荷7
1,72に接続されている。負荷71,72は、たとえ
ば、ブレーキ、夜間のヘッドライト等の電源冗長が必要
な重要なシステムであり、これらの電源冗長が必要な重
要なシステムをまとめて第3の負荷グループ70と呼ぶ
ことにする。
【0027】盗難防止装置80は、盗難防止モードにお
けるドア開閉センサ81、ショックセンサ82や、電圧
センサ等のその他センサ83からの、正常時にはあり得
ない異常検出信号に応答して、盗難検知信号をECU4
に供給する。
【0028】次に、上述の構成の車両用電源システムの
動作について説明する。上述の構成において、その動作
を要約すると、ECU4は、電流センサ9からの電流検
知信号と、バッテリ1の電源およびバッテリライン正常
/異常を表す電圧検知信号とに基づいて、バッテリ1の
状態(劣化、放電可能容量など)を検知(算出)すると
共に、電流センサ26からの電流検知信号と、サブバッ
テリ22の電源およびバッテリライン正常/異常を表す
電圧検知信号とに基づいて、サブバッテリ22の状態
(劣化、放電可能容量など)を検知(算出)することに
より、バッテリ上がり防止、電源冗長が必要な重要な負
荷への電源の確保、異常大電流によるワイヤハーネス破
損の回避に対応し、かつバッテリ1およびサブバッテリ
22の状態を把握しながら、バッテリ1およびサブバッ
テリ22を最適に充放電させることができ、それによ
り、バッテリ1およびサブバッテリ22の寿命向上も可
能となるものである。
【0029】以下、上述の動作を詳述すると、ECU4
は、車両の走行中には、走行センサ27からの検出信号
に基づいて、電流センサ9からの電流検知信号とヒュー
ズ10からの電圧検知信号に基づきバッテリ1の残存容
量を算出し、算出した残存容量の状態を監視し、各負荷
への電源供給が十分に行える範囲内にあれば、負荷電源
遮断ラッチリレー23,6,7,8の各励磁コイル23
a,6a、7a、8aを駆動して、各リレースイッチ2
3b,6b,7b,8bがオンとなり遮断解除となるよ
うに制御すると共に、負荷電源遮断ラッチリレー25の
励磁コイル25aをリレースイッチ25bがオフとなり
遮断するように制御している。それにより、各負荷31
〜33,61〜62,71〜72には、バッテリ1およ
びオルタネータ2から電源が供給され、また、サブバッ
テリ22は、充電用ダイオード24を介してバッテリ1
またはオルタネータ2から充電されている。
【0030】また、車両が停止した場合は、ECU4
は、走行センサ27からの検出信号がないことに基づ
き、負荷電源遮断ラッチリレー23の励磁コイル23a
をリレースイッチ23bがオフとなり遮断するように制
御すると共に、負荷電源遮断ラッチリレー25の励磁コ
イル25aを駆動してリレースイッチ25bがオンとな
り遮断解除するように制御する。それにより、各負荷3
1〜33,61〜62,71〜72には、サブバッテリ
22から停止時必要な暗電流または動作電流が供給され
る。
【0031】次に、バッテリ上がり防止について説明す
ると、車両の走行中、ECU4は、電流センサ9からの
電流検知信号とヒューズ10からの電圧検知信号に基づ
きバッテリ1の残存容量を算出し、残存容量が予め決め
られた第1のバッテリ基準値(エンジン始動に必要な容
量および車両放置可能設定日数内の自然放置減容量を考
慮した容量を示す値)以下になった場合は、負荷電源遮
断ラッチリレー25の励磁コイル25aを駆動してリレ
ースイッチ25bがオンとなり遮断解除するように制御
する。それにより、各負荷31〜33,61〜62,7
1〜72には、バッテリ1およびオルタネータ2に加え
て、サブバッテリ22からもフェールセーフ的に電源が
供給される。
【0032】次に、車両の停止時、ECU4は、電流セ
ンサ26からの電流検知信号とサブバッテリ22からの
電圧検知信号に基づきサブバッテリ22の残存容量を算
出し、残存容量が予め決められた第1のサブバッテリ基
準値以下になった場合は、負荷電源遮断ラッチリレー2
3の励磁コイル23aを駆動してリレースイッチ23b
がオンとなり遮断解除するように制御する。それによ
り、各負荷31〜33,61〜62,71〜72には、
サブバッテリ22に加えて、バッテリ1からもフェール
セーフ的に停止時必要な暗電流または動作電流が供給さ
れる。
【0033】また、上述のように、バッテリ1の残存容
量が予め決められた第1のバッテリ基準値以下になった
場合および/またはサブバッテリ22の残存容量が予め
決められた第1のサブバッテリ基準値以下になった場合
は、メータ内インジケータ等からなる表示部19やブザ
ー等からなる警報部20に、ウォーニングを出したり
(送信したり)、また、イグニッションスイッチ(図示
しない)のオン、オフ時に表示部19に放置可能日数を
表示させたりする。
【0034】その後、ECU4は、バッテリ1の残存容
量が、さらに、第1のバッテリ基準値より低い予め決め
られた第2のバッテリ基準値以下に少なくなった場合お
よび/またはサブバッテリ22の残存容量が、さらに、
第1のサブバッテリ基準値より低い予め決められた第2
のサブバッテリ基準値以下に少なくなった場合、電源遮
断ラッチリレー6の励磁コイル6aの駆動を停止し、リ
レースイッチ6bをオフにラッチすることにより、第1
の負荷グループ30に含まれる負荷31,32,33
(すなわち、走る・曲がる・止まるのに直接関係のな
い、走行系以外のシステム)への電源供給を遮断する。
【0035】また、ECU4は、バッテリ1の残存容量
が、さらに、第2のバッテリ基準値より低い予め決めら
れた第3のバッテリ基準値以下に少なくなった場合およ
び/またはサブバッテリ22の残存容量が、さらに、第
2のサブバッテリ基準値より低い予め決められた第3の
サブバッテリ基準値以下に少なくなった場合は、第1の
負荷グループ30への電源供給の遮断を維持しながら、
電源遮断ラッチリレー7の励磁コイル7aの駆動を停止
し、リレースイッチ7bをオフにラッチすることによ
り、第2の負荷グループ60に含まれる負荷61,62
(すなわち、電源冗長が必要で重要なシステム以外の走
行系システム)への電源供給も遮断する。
【0036】それにより、走行中も駐車(車両停止)中
も多くの負荷が動作し続け、オルタネータ2の発電量で
は容量不足で電源をバッテリ1から供給している場合で
も、可能な限りバッテリ1およびサブバッテリ22のバ
ッテリ上がりを防止することができる。
【0037】次に、電源冗長が必要な重要な負荷、すな
わち、第3の負荷グループ70に含まれる負荷(たとえ
ば、負荷71,72)への電源の確保について説明する
と、ECU4は、電流センサ9からの電流検知信号とヒ
ューズ10からの電圧検知信号に基づき、バッテリ1の
劣化、放電可能容量等を算出し、電源冗長が必要な重要
なシステムへの電源を確保する。
【0038】すなわち、ECU4は、バッテリ1の残存
容量が、電源冗長が必要な重要なシステム、すなわち、
第3の負荷グループ70に含まれる負荷(たとえば、負
荷71,72)の必要電気量に対して足りなくなりそう
な場合(すなわち、バッテリ1の残存容量が第1のバッ
テリ基準値以下になった場合)は、負荷電源遮断ラッチ
リレー25の励磁コイル25aを駆動してリレースイッ
チ25bがオンとなり遮断解除するように制御する。そ
れにより、サブバッテリ22からもフェールセーフ的に
電源が供給され、第3の負荷グループ70に含まれる負
荷(たとえば、負荷71,72)への電源が確保され
る。
【0039】また、バッテリ1の残存容量が、さらに、
第1のバッテリ基準値より低い予め決められた第2のバ
ッテリ基準値以下に少なくなった場合および/またはサ
ブバッテリ22の残存容量が、さらに、第1のサブバッ
テリ基準値より低い予め決められた第2のサブバッテリ
基準値以下に少なくなり、電源確保がもう少しでできそ
うもなくなるときは、電源遮断ラッチリレー6の励磁コ
イル6aの駆動を停止し、リレースイッチ6bをオフに
ラッチし、第1の負荷グループ30に含まれる負荷3
1,32,33(すなわち、走る・曲がる・止まるのに
直接関係のない、走行系以外のシステム)への電源供給
を遮断する。
【0040】また、ECU4は、電源確保が本当にでき
なくなりそうなとき(すなわち、バッテリ1の残存容量
が、さらに、第2のバッテリ基準値より低い第3のバッ
テリ基準値以下に少なくなった場合および/または、サ
ブバッテリ22の残存容量が、さらに、第2のサブバッ
テリ基準値より低い第3のサブバッテリ基準値以下に少
なくなった場合)は、第1の負荷グループ30への電源
供給の遮断を維持しながら、電源遮断ラッチリレー7の
励磁コイル7aの駆動を停止し、リレースイッチ7bを
オフにラッチし、第2の負荷グループ60に含まれる負
荷61,62(すなわち、電源冗長が必要で重要なシス
テム以外の走行系システム)の電源を電源遮断ラッチリ
レーをオフすることで遮断する。それにより、電源冗長
が必要な重要なシステム、すなわち、第3の負荷グルー
プ70に含まれる負荷(たとえば、負荷71,72)へ
の電源が確保される。
【0041】また、バッテリ1の異常判定時には、メー
タ内インジケータ等からなる表示部19やブザー等から
なる警報部20にウォーニングを出力し、バッテリ1の
交換を示唆する。
【0042】次に、ワイヤハーネス破損の回避について
説明すると、ECU4は、電流センサ9または電流セン
サ26からの電流検知信号に基づき、異常大電流および
大きな突入電流を検知した場合、その大電流が予め決め
られた第1の基準値より大きい場合は、電源遮断ラッチ
リレー6の励磁コイル6aの駆動を停止し、リレースイ
ッチ6bをオフにラッチし、第1の負荷グループ30に
含まれる負荷31,32,33(すなわち、走る・曲が
る・止まるのに直接関係のない、走行系以外のシステ
ム)への電源供給を遮断する。
【0043】また、ECU4は、異常大電流が第1の基
準値より高い予め決められた第2の基準値より大きい場
合は、第1の負荷グループ30への電源供給の遮断を維
持しながら、電源遮断ラッチリレー7の励磁コイル7a
の駆動を停止し、リレースイッチ7bをオフにラッチ
し、第2の負荷グループ60に含まれる負荷61,62
(すなわち、電源冗長が必要で重要なシステム以外の走
行系システム)への電源供給を遮断する。
【0044】それにより、電源ラインを構成するワイヤ
ハーネスに大電流が流れて破損するのを回避することが
できる。
【0045】さらに、ECU4は、盗難防止装置80か
らの盗難信号を受信した場合、電源遮断ラッチリレー8
の励磁コイル8aの駆動を停止し、リレースイッチ8b
をオフにラッチし、第3の負荷グループ70に含まれる
負荷71,72(すなわち、電源冗長が必要で重要なシ
ステムであって、スタータモータ等を含む)への電源供
給を遮断する。それにより、車両の始動や走行が不能に
なり、車両の盗難を防止することができる。
【0046】このように、本発明によれば、バッテリマ
ネジメントECU4を活用する車両用電源システムを提
供することで、車両のバッテリ上がり防止や、電源冗長
が必要と思われる重要な負荷への電源確保およびワイヤ
ハーネスの破損防止、さらには車両の盗難防止に対応で
き、また、バッテリの寿命向上にもなることで、車両用
電源としての信頼性が向上する。
【0047】以上の通り、本発明の実施の形態について
説明したが、本発明はこれに限らず、種々の変形、応用
が可能である。
【0048】たとえば、本発明の車両用電源システムに
おけるバッテリマネジメントの付加価値として、充電、
始動、回生、アイドルストップ制御等のバッテリの状態
を知りたい様々な機能を実行するECUへ、バッテリ1
の状態を通信ライン21を介して伝えることにより、燃
費向上を図ることができる。
【0049】また、上述の実施の形態では、バッテリ1
の残存容量を電流センサ9からの電流検知信号とヒュー
ズ10からの電圧検知信号に基づき算出しているが、電
流センサ9からの電流検知信号またはヒューズ10から
の電圧検知信号のどちらかのみで算出するように構成し
ても良い。同様に、サブバッテリ22の残存容量を電流
センサ26からの電流検知信号とサブバッテリ22から
の電圧検知信号に基づき算出しているが、電流センサ2
6からの電流検知信号またはサブバッテリ22からの電
圧検知信号のどちらかのみで算出するように構成しても
良い。
【0050】また、上述の実施の形態では、バッテリ1
の残存容量が予め決められた第1のバッテリ基準値以下
になった場合および/またはサブバッテリ22の残存容
量が予め決められた第1のサブバッテリ基準値以下にな
った場合に、表示部19および警報部20にウォーニン
グを出しているが、これに限らず、バッテリ1の残存容
量が予め決められた第2のバッテリ基準値または第3の
バッテリ基準値以下になった場合および/またはサブバ
ッテリ22の残存容量が予め決められた第2のサブバッ
テリ基準値または第3のサブバッテリ基準値以下になっ
た場合や、異常大電流が第1または第2の基準値以上に
なった場合にも、表示部19および警報部20に、それ
ぞれ異なる形態のウォーニングを出すように構成しても
良い。
【0051】さらに、バッテリ1の第1のバッテリ基準
値とサブバッテリ22の第1のサブバッテリ基準値は、
同一または異なる値としても良く、同様に、バッテリ1
の第2のバッテリ基準値とサブバッテリ22の第2のサ
ブバッテリ基準値は、同一または異なる値としても良
く、バッテリ1の第3のバッテリ基準値とサブバッテリ
22の第3のサブバッテリ基準値は、同一または異なる
値としても良い。
【0052】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、車両のバ
ッテリ上がりを防止することができ、バッテリの寿命向
上にもなるので、車両用電源としての信頼性が向上す
る。
【0053】請求項2記載の発明によれば、車両のバッ
テリ上がりを防止することができ、それに加えて、電源
冗長が必要と思われる重要な負荷への電源確保、さらに
は車両の盗難防止に対応でき、また、バッテリの寿命向
上にもなることで、車両用電源としての信頼性が向上す
る。
【0054】請求項3記載の発明によれば、バッテリの
残存容量がどの段階にあるのかを報知することができ
る。
【0055】請求項4記載の発明によれば、必要な精度
でバッテリ上がりを防止することができる。
【0056】請求項5記載の発明によれば、ワイヤハー
ネスに大電流が流れて破損するのを回避することができ
る。
【0057】請求項6記載の発明によれば、異常大電流
による電源遮断であることを報知することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による車両用電源システムの実施の形態
を示す回路図である。
【図2】従来の車両用電源システムの一例を示す回路図
である。
【符号の説明】
1 バッテリ 4 バッテリマネジメントECU(残存容量算出手
段;第1及び第2の電圧検知手段;駆動手段) 6 電源遮断ラッチリレー(第3の遮断手段) 7 電源遮断ラッチリレー(第4の遮断手段) 8 電源遮断ラッチリレー(第5の遮断手段) 9 電流センサ(第1の電流検知手段) 19 表示部(ウォーニング手段の一部) 20 警報部(ウォーニング手段の一部) 22 サブバッテリ 23 電源遮断ラッチリレー(第1の遮断手段) 24 充電用ダイオード 25 電源遮断ラッチリレー(第2の遮断手段) 26 電流センサ(第2の電流検知手段) 27 走行センサ 30 第1の負荷グループ 60 第2の負荷グループ 70 第3の負荷グループ 80 盗難防止装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02J 7/00 302 H02J 7/00 302D 9/06 503 9/06 503A // B60R 25/00 601 B60R 25/00 601

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に搭載されたバッテリから車両内の
    複数の負荷に電源を供給する車両用電源システムであっ
    て、 上記バッテリの電源ラインを遮断する第1の遮断手段
    と、 サブバッテリと、 上記バッテリと上記サブバッテリ間に接続された充電用
    ダイオードと、 上記充電用ダイオードと並列に接続され、上記サブバッ
    テリの電源ラインを遮断する第2の遮断手段と、 上記バッテリおよび上記サブバッテリの残存容量を算出
    する残存容量算出手段と、 上記車両の停止時には上記第1の遮断手段を遮断するよ
    うに駆動しかつ上記車両の走行時には上記第2の遮断手
    段を遮断するように駆動すると共に、上記バッテリの残
    存容量が予め決められた第1のバッテリ基準値以下にな
    った場合、上記第2の遮断手段による遮断を解除しかつ
    上記サブバッテリの残存容量が予め決められた第1のサ
    ブバッテリ基準値以下になった場合、上記第1の遮断手
    段による遮断を解除する駆動手段と、 を備えたことを特徴とする車両用電源システム。
  2. 【請求項2】 前記バッテリの残存容量が予め決められ
    た第1のバッテリ基準値以下になった場合および/また
    は前記サブバッテリの残存容量が予め決められた第1の
    サブバッテリ基準値以下になった場合、ウォーニングを
    出すウォーニング手段と、 前記複数の負荷のうちの走行系以外の負荷を含む、第1
    の負荷グループへの電源供給を遮断する第3の遮断手段
    と、 前記複数の負荷のうちの、電源冗長を要する重要な負荷
    を除く走行系の負荷を含む、第2の負荷グループへの電
    源供給を遮断する第4の遮断手段と、 前記複数の負荷のうちの前記電源冗長を要する重要な負
    荷を含む、第3の負荷グループへの電源供給を遮断する
    第5の遮断手段とを含み、 前記駆動手段は、さらに、前記バッテリの残存容量が前
    記第1のバッテリ基準値以下より低い予め決められた第
    2のバッテリ基準値以下になった場合および/または前
    記サブバッテリの残存容量が前記第1のサブバッテリ基
    準値以下より低い予め決められた第2のサブバッテリ基
    準値以下になった場合、上記第3の遮断手段を遮断する
    ように駆動し、前記バッテリの残存容量が前記第2のバ
    ッテリ基準値以下より低い予め決められた第3のバッテ
    リ基準値以下になった場合および/または前記サブバッ
    テリの残存容量が前記第2のサブバッテリ基準値以下よ
    り低い予め決められた第3のサブバッテリ基準値以下に
    なった場合、上記第3および第4の遮断手段を遮断する
    ように駆動し、盗難防止装置からの盗難検知信号を受信
    した場合、上記第5の遮断手段を駆動することを特徴と
    する請求項1記載の車両用電源システム。
  3. 【請求項3】 前記ウォーニング手段は、前記第3、第
    4または第5の遮断手段による遮断状態を前記ウォーニ
    ングと異なる形態のウォーニングで報知することを特徴
    とする請求項2記載の車両用電源システム。
  4. 【請求項4】 前記バッテリを流れる電流を検知する第
    1の電流検知手段と、 前記バッテリの電圧を検知する第1の電圧検知手段と、 前記サブバッテリを流れる電流を検知する第2の電流検
    知手段と、 前記サブバッテリの電圧を検知する第2の電圧検知手段
    とを含み、 前記残存容量算出手段は、上記第1の電流検知手段から
    の電流検知信号および/または上記第1の電圧検知手段
    からの電圧検知信号に基づいて前記バッテリの残存容量
    を算出すると共に、上記第2の電流検知手段からの電流
    検知信号および/または上記第2の電圧検知手段からの
    電圧検知信号に基づいて前記サブバッテリの残存容量を
    算出することを特徴とする請求項1から3のいずれか1
    項に記載の車両用電源システム。
  5. 【請求項5】 前記バッテリを流れる電流を検知する第
    1の電流検知手段と、 前記サブバッテリを流れる電流を検知する第2の電流検
    知手段とを含み、 前記駆動手段は、前記第1または第2の電流検知手段か
    らの電流検知信号が予め決められた第1の基準値より大
    きい場合、前記第3の遮断手段を駆動し、前記第1また
    は第2の電流検知手段からの電流検知信号が上記第1の
    基準値より大きい予め決められた第2の基準値より大き
    い場合、前記第3及び第4の遮断手段を駆動することを
    特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の車両
    用電源システム。
  6. 【請求項6】 前記ウォーニング手段は、前記第1また
    は第2の電流検知手段からの電流検知信号が予め決めら
    れた第1の基準値または第2の基準値より大きい場合、
    前記第3または第4の遮断手段による遮断状態を前記ウ
    ォーニングと異なる形態のウォーニングで報知すること
    を特徴とする請求項5記載の車両用電源システム。
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