JP2010138763A - アイドリングストップ車両用の電源装置 - Google Patents

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Toshio Goto
敏夫 後藤
Fumihiko Ito
文彦 伊藤
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Abstract

【課題】昇圧回路の間欠動作に起因したリップルの発生を防止することができるアイドリングストップ車両用の電源装置の提供。
【解決手段】本発明による電源装置1,2は、バッテリ10と、前記バッテリと負荷30の間に設けられ、前記バッテリの電圧を昇圧して前記負荷側に出力する昇圧回路20と、前記昇圧回路の出力電圧と前記バッテリの電圧の電位差を検出する電位差検出手段62と、前記負荷を流れる電流を検出する負荷電流検出手段60と、前記負荷とは別の追加負荷40とを備え、前記電位差検出手段により検出された電位差が所定閾値よりも小さく、且つ、前記負荷電流検出手段により検出された負荷電流が所定閾値よりも小さい場合に、前記昇圧回路の出力側に前記追加負荷を追加的に接続することを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、アイドリングストップ車両用の電源装置に関する。
従来から、車両が信号待ち等で停車しているときに、エンジンを一時的に自動停止させるアイドリングストップを行うアイドリングストップ車両が知られている。かかるアイドリングストップ車両において、車両のバッテリと電気負荷との間に設けられて、バッテリ電圧を昇圧する昇圧回路を備え、エンジン始動条件が成立してスタータの作動に伴ってバッテリ電圧が第1の設定値以下に低下したときに、昇圧回路を作動させ、エンジンの始動完了によるオルタネータの作動に伴ってバッテリ電圧が第2の設定値以上となったときに、昇圧回路の作動を停止させる構成が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−38984号公報
ところで、昇圧回路は、図1のタイミングチャートに示すように、例えばアイドリングストップ後のエンジン始動条件が成立してエコランECUからの昇圧信号がオンしたときに(LoからHiに反転したときに)、昇圧動作を開始し、その後、スタータの駆動によりエンジンの始動が完了し、昇圧信号がオフしたときに(HiからLoに反転したときに)、昇圧動作を終了する。昇圧回路は、出力電圧が目標電圧になるように昇圧動作し、出力電圧が目標電圧を超えると昇圧を停止する。即ち、図1に示すように、昇圧信号のオン期間中であっても、出力電圧が目標電圧を超えると昇圧を停止し、その後、出力電圧が目標電圧を下回ると、昇圧を再開する。このような昇圧回路の間欠動作は、クランキング開始前とクランキング終了後に発生しうり、昇圧回路の出力電圧の変動を伴うリップル電圧の原因となる。特に出力電圧と目標電圧の差が小さく、且つ出力負荷が小さい場合、再昇圧時のエネルギによりリップルが発生するという問題がある。
そこで、本発明は、昇圧回路の間欠動作に起因したリップルの発生を防止することができるアイドリングストップ車両用の電源装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一局面によれば、停止中のエンジンを車両状態に基づいて自動で始動するアイドリングストップ車両用の電源装置であって、
バッテリと、
前記バッテリと負荷の間に設けられ、前記バッテリの電圧を昇圧して前記負荷側に出力する昇圧回路と、
前記昇圧回路の出力電圧と前記バッテリの電圧の電位差を検出する電位差検出手段と、
前記負荷を流れる電流を検出する負荷電流検出手段と、
前記負荷とは別の追加負荷とを備え、
前記電位差検出手段により検出された電位差が所定閾値よりも小さく、且つ、前記負荷電流検出手段により検出された負荷電流が所定閾値よりも小さい場合に、前記昇圧回路の出力側に前記追加負荷を追加的に接続することを特徴とする、電源装置が提供される。
本発明によれば、昇圧回路の間欠動作に起因したリップルの発生を防止することができるアイドリングストップ車両用の電源装置が得られる。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態の説明を行う。
図2は、本発明によるアイドリングストップ車両の電源装置1の一実施例を示す要部構成図である。電源装置1は、バッテリ10と、昇圧回路20と、エコランECU22と、負荷30と、追加負荷40と、負荷切替スイッチ42とを備える。また、電源装置1は、負荷電流監視部60と、電位差監視部62と、負荷切替判断部64とを備える。負荷電流監視部60、電位差監視部62、及び、負荷切替判断部64は、ECU(Electronic Control Unit、電子制御ユニット)やセンサにより実現されてもよい。
バッテリ10は、車両に搭載され、車両内の電気系統に電力を供給するための電源であって、蓄電池が好適に用いられる。バッテリ10は、例えば鉛バッテリ、ニッケル水素バッテリ、リチウムイオン電池等、種々の形式のものを用いてよいが、好適には鉛バッテリが用いられる。また、バッテリ10は、複数設けられてもよいが、1つだけ設けられてもよい。なお、図示しないが、バッテリ10は、オルタネータに接続され、走行中にオルタネータで発電する電力を充電するように構成されてよい。
昇圧回路20は、バッテリ200から供給された電圧を昇圧して、出力電圧を一定に保つための回路である。本実施例では、昇圧回路20は、バッテリ10に接続され、安定化したIG電源を出力する。昇圧回路20の一例が図2に示されている。図示の例では、昇圧回路20は、入力端子からバッテリ電圧が入力されている。昇圧回路20の動作時には、エコランECU22は、スイッチング素子(図2の例ではパワーMOS)SW1を可変のデューティでON/OFF切替制御(例えばPWM制御)し、昇圧回路20の出力電圧が一定の目標電圧を保持するようにする。即ち、エコランECU22は、昇圧回路20の入力側が変動しても、いつもコンデンサCには同じ電圧(目標電圧)が常に保たれるようにフィードバック制御し、入力電圧が下がったとしても、OUT端子から出力される出力電圧は常に一定の目標電圧に保たれるように制御する(即ち安定化された出力電圧が生成される)。例えば、目標電圧が12Vなら、常に出力電圧は12Vとなるように昇圧制御する。また、エコランECU22は、出力電圧が目標電圧を超えると昇圧を一時停止し、その後、出力電圧が目標電圧を下回ると、昇圧を再開する。以下、この一時停止及び再開の動作を「昇圧回路20の間欠動作」ともいう。なお、昇圧回路20の内部回路構成は、昇圧機能(電圧安定化機能)を実現できるものであれば、任意であってよい。
昇圧回路20は、エコランECU22による制御下で、作動/非作動状態が切替えられる。典型的には、エコランECU22からのエンジン始動指令が無い場合(昇圧信号がオフである場合)は、常に昇圧回路20の非作動状態(昇圧回路20を動作させない状態)が実現されてもよい。昇圧回路20がオフにされた非作動状態では、昇圧回路20の入力電圧はダイオードD2を介してそのまま出力される。
エコランECU22は、アイドリングストップ等の、燃料消費量の節減と二酸化炭素等の排出ガスの低減を目的とした車両走行、いわゆるエコランと呼ばれている走行方式を実行するためのエコラン制御を行うECUである。エコランECU22は、車両停止時にエンジンを停止させるための指令をエンジンECU(図示せず)に送信し、車両走行開始時にエンジンを再始動させるための指令をエンジンECU(図示せず)に送信する。エコランECU22は、また、上述の如く昇圧回路20の動作を制御する。尚、エコランECU22の機能の一部又は全部は、エンジンを制御するエンジンECU自体により実現されてもよいし、他のECUにより実現されてもよい。
負荷30は、図2に示すように、昇圧回路20の出力側に接続され、バッテリ10に昇圧回路20を介して接続される。負荷30は、車両に搭載される電気負荷であり、その種類や数は任意である。負荷30は、典型的には、ブロアモータ、デフォッガ、ワイパモータ、オーディオシステム、各種ランプや、メータ類、各種ECU(電子制御ユニット)、空調システム、ディスプレイ装置等であってよい。
追加負荷40は、後述の如く昇圧回路20の間欠動作が生じないようにする目的で設定される負荷であり、それ自体の他の用途を有していなくてもよい。例えば、追加負荷40は、単なる抵抗であってよい。或いは、追加負荷40は、負荷30の中の選択された所定の負荷であってもよい。この場合、追加負荷40として機能する負荷30は、アイドリングストップ中に作動していない負荷又は作動しえない負荷であり、且つ、その作動がユーザに気付かれないような負荷であることが望ましい。これは、後述の如く、追加負荷40はアイドリングストップ中に昇圧回路20の間欠動作が生じないようにする目的で動作しうる負荷であり、通常的には動作するはずでない負荷が動作していることがユーザに気付かれることは望ましくないためである。追加負荷40は、負荷30と同様、図2に示すように、昇圧回路20の出力側に設けられる。
負荷切替スイッチ42は、昇圧回路20と追加負荷40の間に設けられる。負荷切替スイッチ42がオンすると、追加負荷40が昇圧回路20の出力側に接続され、追加負荷40が動作する(即ち、追加負荷40による追加的な電力消費量が発生する)。他方、負荷切替スイッチ42がオフすると、追加負荷40が昇圧回路20の出力側から切り離され、追加負荷40には電力が供給されない。負荷切替スイッチ42は、常態でオフのスイッチであり、後述の負荷切替判断部64からの信号に基づいてオン/オフする。
負荷電流監視部60は、負荷30を流れる電流(負荷電流)を監視する。負荷電流監視部60は、ホール素子等を用いて負荷電流を検出するセンサを備えてもよいし、負荷30の動作状態に関する情報(制御情報を含む)に基づいて負荷電流を予測(推定)するものであってもよい。負荷電流監視部60は、等価的に、負荷電流に代えて、負荷30で消費される電力量(消費電力)を監視するものであってもよい。
電位差監視部62は、バッテリ電圧と昇圧回路20の出力電圧の電位差、即ち昇圧回路20の入力電圧と出力電圧の差を監視する。電位差監視部62は、昇圧回路20の制御部に組み込まれてもよい。電位差監視部62は、等価的に、バッテリ電圧と昇圧回路20の出力電圧の電位差に代えて、バッテリ電圧と昇圧回路20の出力電圧の目標電圧の差を監視してもよい。この場合、目標電圧が一定であるときはバッテリ電圧のみを監視することと等価である。
負荷切替判断部64は、負荷電流監視部60の監視結果と電位差監視部62の監視結果とに基づいて、負荷切替スイッチ42のオン/オフを切り替える。即ち、負荷切替判断部64は、負荷電流監視部60の監視結果と電位差監視部62の監視結果とに基づいて、追加負荷40を付加する状態と付加しない状態(通常状態)との間を切り替える。負荷切替判断部64は、アイドリングストップ中に昇圧回路20の間欠動作が生じないようにすべく、(1)電位差が所定閾値Th1よりも小さく、且つ、(2)負荷電流が所定閾値Th2よりも小さい場合に、負荷切替スイッチ42をオンして追加負荷40を作動させ、それ以外の場合(いずれか一方でも満たさない場合を含む)は、負荷切替スイッチ42をオフに維持する。
ここで、昇圧回路20の入力電圧をVin,入力電流をIin,出力電圧をVout,出力電流をIout、昇圧回路20の効率をαとすると、入出力のエネルギの関係により、下記の関係式が成立する。
α×Vin×Iin=Vout×Iout (式1)
また、コイルCLに蓄積されるエネルギEは、次式のとおりである。
E=L×Iin×Iin×1/2 (式2)
ここで、簡易的にα=1として考えると、例えばVout≒Vinの場合は、Iin≒Ioutとなる。これは、電位差が小さい場合には入力電流は小さくなることを意味する。従って、式2から、電位差が小さい場合には、入力電流は小さく、コイルCLに蓄積すべきエネルギは小さくてよいことになる。また、式1から、出力電流(負荷電流)Ioutに比例して入力電流Iinも小さくなることから、負荷電流が小さい場合はコイルCLに蓄積すべきエネルギは小さくてよいことになる。
他方、昇圧回路20では、スイッチング素子SWをオン/オフすることにより、コイルCLにエネルギを蓄積・放出することで、出力側にエネルギを供給している。そして、スイッチング素子SWのオン時間(デューティ)により、コイルCLに蓄積するエネルギを制御している。オンデューティが短いほど供給エネルギは小さい。しかしながら、スイッチング素子SW(本例ではパワーMOS)自身のスイッチングノイズに起因してスイッチング素子SWをオン/オフ制御できない場合があるため、制御回路内にマスク時間(必ずスイッチング素子をオンする時間)を設けることがある。このマスク時間と制御回路の遅延により最小のオン時間(デューティ)が決定される。従って、この最小のオン時間で供給されるエネルギよりも、小さいエネルギの負荷30しか存在しない場合は、エネルギの過供給となり、出力電圧にリップルが発生する。
本実施例によれば、上述の如く、電位差が所定閾値Th1よりも小さく、且つ、負荷電流が所定閾値Th2よりも小さい場合に、追加負荷40が付加されるので、昇圧回路20の最小のオン時間で供給されるエネルギに対して、出力側の消費エネルギを同等若しくはそれ以上にすることができ、リップルの発生を防止することができる。この観点から、追加負荷40は、最悪条件を考慮して、昇圧回路20の最小のオン時間で供給されるエネルギと同等の消費電力の負荷であってよい。
次に、図3のタイミングチャートを用いて、本実施例のアイドリングストップ車両の電源装置1の主要動作について説明する。
図3では、上から順に、(A)は、昇圧信号の波形を示し、(B)は、昇圧回路20の昇圧動作の有無を表し、(C)は、負荷電流監視部60で検出される負荷30の負荷電流の波形を概略的に示し、(D)は、電位差監視部62で検出される電位差を概略的に示し、(E)は、負荷切替スイッチ42のオン/オフ状態を示し、(F)は、追加負荷40の電流(追加負荷電流)の発生態様を概略的に示し、(G)は、負荷電流と追加負荷電流とを足し合わせた合計負荷電流を示すと共に、バッテリ電圧及び目標電圧の波形をそれぞれ一点鎖線及び二点鎖線で示す。
アイドリングストップ中において、時刻t1にて、所定のエンジン始動条件が満たされた場合に(例えば、MT車でクラッチペダルが踏み込まれた場合や、ブレーキペダルがオフされた場合等)、エコランECU22は、図3(A)に示すように、昇圧信号をオンにする(LoからHiにする)。これに伴い、時刻t1では、昇圧回路20が動作開始される(昇圧動作状態となる)。また、エコランECU22は、エンジン始動を指令する。エンジン始動が指令されると、図3(G)で2点鎖線に示すように、遅れ時間(例えば260ms)の後の時刻t2にて、スタータが作動される(クランキングが開始される)。これに伴い、バッテリ10から大電流が持ち出され、図3(G)で2点鎖線に示すように、バッテリ電圧が瞬時的に低下し、それに伴い、図3(D)に示すように、電位差が瞬時的に大きくなる。クランキング中、燃料噴射・点火制御によりエンジンが十分な機関回転数に達すると、時刻t3にて、スタータの作動が停止される(エンジン始動成功となる)。そして、時刻t4にて、図3(G)で2点鎖線に示すように、バッテリ電圧が通常値に戻る。これを受けて、エコランECU22は、時刻t5にて、図3(A)に示すように、昇圧信号をオフにする(HiからLoにする)。
ここで、図示の例では、負荷電流は、図3(C)に示すように、時刻t1では、閾値Th2よりも小さく、スタータの作動が完了した時刻t4にて作動する負荷30が増えて閾値Th2を越えている。即ち、図示の例では、アイドリングストップ中のエンジン始動前の期間(時刻t1からt2)やクランキング後の期間(時刻t3からt4)、負荷電流が閾値Th2よりも小さい状態である。また、図示の例では、電位差は、図3(D)に示すように、アイドリングストップ中のエンジン始動前の期間(時刻t1からt2)やクランキング後の期間(時刻t3からt4)、閾値Th1よりも小さい状態である。
このような負荷電流が小さく且つ電位差が小さい期間では、上述の如く昇圧回路20の間欠動作によりリップルが発生し易くなる(図1参照)。
これに対して、本実施例では、アイドリングストップ中のエンジン始動前の期間(時刻t1からt2)やクランキング後の期間(時刻t3からt4)は、図3(E)に示すように、負荷切替スイッチ42がオンにされる。これにより、図3(F)に示すように、追加負荷40による追加負荷電流が発生し、これにより、合計負荷電流は、図3(G)に示すように、アイドリングストップ中のエンジン始動前の期間(時刻t1からt2)やクランキング後の期間(時刻t3からt4)、閾値Th2を越えることになる。これにより、アイドリングストップ中のエンジン始動前の期間(時刻t1からt2)やクランキング後の期間(時刻t3からt4)、図3(B)に示すように、昇圧回路20の間欠動作が発生せず(図1を対照参照)、リップルの発生を防止することができる。尚、スタータの作動期間(t2からt3)は、電位差が閾値Th1より大きく負荷切替スイッチ42がオフである。従って、スタータの作動期間(t2からt3)は、通常通り、合計負荷電流は小さいままであるが、スタータの作動により電位差が大きいため、昇圧回路20の間欠動作は起こらずリップルが生ずることは無い。
このように本実施例によれば、アイドリングストップ中、昇圧信号がオンになると、負荷電流及び電位差を監視し、負荷電流が小さく且つ電位差が小さい期間では、追加負荷40を作動させることにより、昇圧回路20の間欠動作が発生せず、リップルの発生を防止することができる。
尚、図2乃至図3に示した実施例では、負荷切替スイッチ42の切替により追加負荷40の作動/非作動を切り替えているが、追加負荷40を可変抵抗で構成した場合には、追加負荷40の抵抗をゼロとゼロ以外の所定値との間で切り替えることとしてもよい。この場合、可変抵抗の抵抗値を切り替えることが負荷切替スイッチ42の切替と同様の機能を実現することになるので、負荷切替スイッチ42は省略されてもよい。
また、図2乃至図3に示した実施例では、負荷電流及び電位差の検出結果に基づいて、昇圧回路20の間欠動作が発生しないように追加負荷40を作動させているが、代替例では、昇圧回路20の間欠動作が検出又は予測された場合に、追加負荷40を作動させることとしてもよい。例えば、昇圧回路20の間欠動作、特に昇圧動作の一時停止の条件(出力電圧が目標電圧よりも大きいこと)が検出された場合に、追加負荷40を作動させることとしてもよい。或いは、エコランECU22は、自身が昇圧回路20の昇圧動作の一時停止を行う主体であることから、かかる一時停止を行った場合に、追加負荷40を作動させることとしてもよい。
また、図2乃至図3に示した実施例では、負荷電流及び電位差の検出結果に基づいて、昇圧回路20の間欠動作が発生しないように追加負荷40を作動させているが、昇圧回路20の間欠動作が、上述の如く、アイドリングストップ中の昇圧信号オン後のエンジン始動前の期間(図3の時刻t1からt2)やクランキング後の期間(図3の時刻t3からt4)に発生し易いことを考慮して、かかる期間だけ決め打ち的に追加負荷40を作動させることとしてもよい。この場合、負荷電流及び電位差のいずれか一方のみを監視し、追加負荷40を作動させるための条件を付加してもよい。例えば、負荷電流が閾値Th2よりも小さい場合に限り、アイドリングストップ中の昇圧信号オン後のエンジン始動前の期間及び/又はクランキング後の期間にだけ追加負荷40を作動させることとしてもよい。
図4は、本発明によるアイドリングストップ車両の電源装置2のその他の一実施例を示す要部構成図である。
図4に示す電源装置2は、負荷切替スイッチ42と追加負荷40とがセットになってN個設定されている点が、図2に示した電源装置1と異なる。即ち、電源装置2は、第1の負荷切替スイッチ42−1及び追加負荷40−1、第2の負荷切替スイッチ42−2及び追加負荷40−2といった具合に、Nセットの負荷切替スイッチ42及び追加負荷40を備える。Nは、2以上の任意の数であってよい。各追加負荷40−1,40−2、・・・、40−Nは、消費電力の同一の負荷であってもよいし、異なる負荷であってもよい。ここでは、簡易的に、各追加負荷40−1,40−2、・・・、40−Nは、消費電力の同一の負荷であるとして以下の説明を続ける。
負荷切替判断部64は、負荷電流監視部60の監視結果と電位差監視部62の監視結果とに基づいて、各負荷切替スイッチ42−1,42−2、・・・、42−Nのオン/オフを切り替える。負荷切替判断部64は、負荷電流監視部60の監視結果と電位差監視部62の監視結果とに基づいて、負荷切替スイッチ42−1,42−2、・・・、42−Nのうちのどの負荷切替スイッチ42をオンすべきかを判断し、オンすべきと判断した負荷切替スイッチ42のみをオンする。即ち、負荷切替判断部64は、負荷電流監視部60の監視結果と電位差監視部62の監視結果とに基づいて、追加負荷40−1,40−2、・・・、40−Nのうちのどの追加負荷40を作動させるべきかを判断し、作動させるべきと判断した追加負荷40に係る負荷切替スイッチ42のみをオンする。
この際、負荷切替判断部64は、好ましくは、負荷電流監視部60により検出された負荷電流が小さいほど消費電力の大きい追加負荷42(数多くの追加負荷42)が作動されるように、各負荷切替スイッチ42−1,42−2、・・・、42−Nのオン/オフを切り替える。それに加えて若しくは代えて、負荷切替判断部64は、好ましくは、電位差監視部62により検出された電位差が小さいほど消費電力の大きい追加負荷42(数多くの追加負荷42)が作動されるように、各負荷切替スイッチ42−1,42−2、・・・、42−Nのオン/オフを切り替える。
図5は、電位差・負荷電流と追加負荷との関係を示す表図である。図5に示す例では、負荷切替判断部64は、負荷電流監視部60により検出された負荷電流が小さいほど消費電力の大きい追加負荷42が作動されるように、且つ、電位差監視部62により検出された電位差が小さいほど消費電力の大きい追加負荷42が作動されるように、各負荷切替スイッチ42−1,42−2、・・・、42−Nのオン/オフを切り替える。例えば、図5に示す例では、負荷電流及び電位差が共に3段階(大、中、小)で区分され、例えば負荷電流及び電位差が共に“中”である場合には、中レベルの消費電力の追加負荷42が作動され、負荷電流“中”であり電位差が“大”である場合には、やや小さいレベルの消費電力の追加負荷42が作動される。また、負荷電流“小”であり電位差が“小”である場合には、大レベルの消費電力の追加負荷42が作動される。この場合、典型的には、各負荷切替スイッチ42−1,42−2、・・・、42−Nが全てオンすることになる。
このように本実施例によれば、負荷電流及び電位差に応じた適切な追加負荷42を選択して作動させることにより、不必要に大きな追加負荷42を追加することに起因して生じる無駄な消費電流を低減することが可能である。即ち、リップルの発生を防止しつつ、追加負荷42の消費電力を最適化することができる。
尚、図4乃至図5に示した実施例では、負荷切替スイッチ42−1,42−2、・・・、42−Nの切替により追加負荷40−1,40−2、・・・、40−Nの作動/非作動を切り替えているが、代替例として、追加負荷40−1,40−2、・・・、40−Nを1つの可変抵抗で構成し、可変抵抗の抵抗値を多段階に切り替えることとしてもよい。
以上、本発明の好ましい実施例について詳説したが、本発明は、上述した実施例に制限されることはなく、本発明の範囲を逸脱することなく、上述した実施例に種々の変形及び置換を加えることができる。
従来の昇圧回路のタイミングチャートである。 本発明によるアイドリングストップ車両の電源装置1の一実施例を示す要部構成図である。 本実施例のアイドリングストップ車両の電源装置1の主要動作を示すタイミングチャートである。 本発明によるアイドリングストップ車両の電源装置2のその他の一実施例を示す要部構成図である。 電位差・負荷電流と追加負荷との関係を示す表図である。
符号の説明
1,2 電源装置
10 バッテリ
20 昇圧回路
22 エコランECU
30 負荷
40 追加負荷
42 負荷切替スイッチ
60 負荷電流監視部
62 電位差監視部
64 負荷切替判断部

Claims (5)

  1. 停止中のエンジンを車両状態に基づいて自動で始動するアイドリングストップ車両用の電源装置であって、
    バッテリと、
    前記バッテリと負荷の間に設けられ、前記バッテリの電圧を昇圧して前記負荷側に出力する昇圧回路と、
    前記昇圧回路の出力電圧と前記バッテリの電圧の電位差を検出する電位差検出手段と、
    前記負荷を流れる電流を検出する負荷電流検出手段と、
    前記負荷とは別の追加負荷とを備え、
    前記電位差検出手段により検出された電位差が所定閾値よりも小さく、且つ、前記負荷電流検出手段により検出された負荷電流が所定閾値よりも小さい場合に、前記昇圧回路の出力側に前記追加負荷を追加的に接続することを特徴とする、電源装置。
  2. 前記追加負荷は、複数の追加負荷を含み、
    前記昇圧回路の出力側に追加的に接続される追加負荷は、前記複数の追加負荷のうちから、前記電位差検出手段により検出された電位差及び前記負荷電流検出手段により検出された負荷電流に応じて選択される、請求項1に記載の電源装置。
  3. 前記電位差検出手段により検出された電位差が小さいほど消費電力の大きい追加負荷が選択される、請求項2に記載の電源装置。
  4. 前記負荷電流検出手段により検出された負荷電流が小さいほど消費電力の大きい追加負荷が選択される、請求項2又は3に記載の電源装置。
  5. 停止中のエンジンを車両状態に基づいて自動で始動するアイドリングストップ車両用の電源装置であって、
    バッテリと、
    前記バッテリと負荷の間に設けられ、昇圧信号のオン期間中に動作し、前記バッテリの電圧を昇圧して前記負荷側に出力する昇圧回路と、
    前記負荷とは別の追加負荷とを備え、
    前記昇圧回路は、前記昇圧信号のオン期間中に、出力電圧が目標電圧よりも大きい場合に、昇圧動作を一時停止する一方、出力電圧が目標電圧よりも小さい場合に、昇圧動作を行うように制御され、
    前記昇圧回路の昇圧動作の一時停止が実行された場合若しくは前記昇圧回路の昇圧動作の一時停止が予測された場合に、前記昇圧回路の出力側に前記追加負荷を追加的に接続することを特徴とする、電源装置。
JP2008314662A 2008-12-10 2008-12-10 アイドリングストップ車両用の電源装置 Pending JP2010138763A (ja)

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