JP3570488B2 - レーザビーム使用亜鉛メッキ鋼板合金化度測定方法 - Google Patents

レーザビーム使用亜鉛メッキ鋼板合金化度測定方法 Download PDF

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    • G01N21/55Specular reflectivity

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はレーザビームを使用する非接触式亜鉛メッキ鋼板の合金化度測定方法に関する。更に詳しくは、本発明は、上記亜鉛メッキ鋼板からの反射レーザビーム強度の測定の際フォトダイオードアレーを使用することによって、上記亜鉛メッキ鋼板の表面粗さ及び振動に起因する誤差無しに、合金化度を正確に測定出来るレーザビーム使用合金化度測定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
亜鉛メッキ鋼板は建設材料、構造物、その他各種に、広く使用されてきた。特に、熱処理によって合金化される熔融亜鉛メッキ鋼板は優れた耐蝕性、溶接性、被覆性等を有し、かくして家庭用器具及び産業への応用のための需要は増加した。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、合金化熔融亜鉛メッキ鋼板のこれら優れた特性は、其の亜鉛メッキ層の合金化度即ち、亜鉛メッキ層内の鉄成分含有量、によって大きく左右される。応用目的に適当する合金化度を維持するよう、生産される鋼板の質的確保のために合金化度の一定した管理が必要となる。
【0004】
特に、大量生産が普通の今日、粗悪な生産物の発生を防ぎその高品質を確保するよう合金化過程をリアルタイムで制御することが必要となり、従って、合金化度のオンライン測定を実施することが不可欠となる。
【0005】
上記亜鉛メッキ鋼板の合金化度測定方法の一つとして、エックス線回折を利用する方法が知られており、日本特許出願公開公報(特開平5−45305号)に開示されている。本方法においては、熔融亜鉛メッキ鋼板からの特定回折強度を検出することによって合金化度が測定される。上記熔融亜鉛メッキ層が合金化される中で、形成される鉄及び亜鉛の相に依存する或角度で特定回折が起きる。しかしながら、本方法に於いて、回折強度を検出するためのフォトダイオードの測定角及び側定位置は測定結果の精度に最も大きく影響する。それ故、測定対象の位置が僅かにずれても、測定結果が大いに異なると言う問題が起こり得る。
【0006】
即ち、上記方法が実際に使用されたならば、鋼板がロールの上で移動の際に生じる振動に起因する測定誤差が非常に起きやすい。更に、上記の方法はエックス線を使用するので、高温作業に適用が困難であり、亦安全面の配慮が必要となる。
【0007】
他の亜鉛メッキ鋼板の合金化度測定法として、日本特許出願公開公報(特開平4−370709号)に開示されているが、合金化度に応じ、色が変化するという熔融亜鉛メッキ鋼板の特性を利用する方法がある。本公告に記載の方法は次の通りである。即ち、第一に鋼板亜鉛メッキ層表面の拡大写真を撮り、拡大写真の平均輝度(BRIGHTNESS)を亜鉛メッキ層の合金化度と繰り返し比較する。それから拡大写真の平均輝度と亜鉛メッキ層合金化度との間の比較チャートを用意することにより合金化度を測定する。即ち、この方法によって未知の亜鉛メッキ鋼板の合金化度を測定する時、鋼板の拡大写真によって其の平均輝度を計算し、次いで、前もって作成した上記比較チャートの値とその平均輝度を比較することによって、その合金化度を決定する。
【0008】
この方法はエックス線回折により合金化度を測定する方法に比較すれば、振動によって影響されることが少ないという利点を持つが、周囲の照明状態や亜鉛メッキ層の表面粗さによって、測定誤差が起き得ると言う問題をもつ。
【0009】
従って、本発明者等は高温作業条件で適当に使用が可能であり、安全な合金化度の測定を可能にし、周囲の照明状態や亜鉛メッキ層表面の表面粗さによって影響されることの少ないレーザビームを使用することによって、合金化度を測定する方法に就いて研究を行い、示唆した。この研究の成果は、図1を参照し以下に例示されるが、韓国特許出願第96−44522号に其の概要に就いての記載がある。
【0010】
この方法においては、先ず、標準サンプルを測定器100内部に設置し、鏡面反射光強度I(α)及び散乱光強度I(β)を検出する。上記標準サンプルの基礎合金化度(X)は数式7に上記鏡面反射光強度I(α)及び散乱光強度I(β)を代入することによって得られる。
【0011】
【数7】
Figure 0003570488
【0012】
上記標準サンプル113の鏡面反射光強度I(α)及び散乱光強度I(β)を検出し、上記標準サンプルの比較合金化度(X)は方程式(1)にこのようにして検出れた鏡面反射光強度I(α)及び散乱光強度I(β)を代入することによって得られる。
【0013】
レーザ発生器101、第1ビームスプリッタ102及びミラー104の配置はこのようにして得られた上記基礎合金化度(X)及び上記標準サンプルの比較合金化度(X)の比較によって補正される。それから上記亜鉛メッキ鋼板109の合金化度(X)は、上記亜鉛メッキ鋼板109の鏡面反射光強度I(α)及び散乱光強度I(β)を検出し、数式1にこのように検出された鏡面反射光強度I(α)及び散乱光強度I(β)を代入することによって得られる。ところで、図1の参照番号103、105、106、112及び113はここで説明されないが、フォトダイオードを示す。
【0014】
しかしながら、上記のレーザビーム使用の合金化度測定方法は測定対象の上記亜鉛メッキ鋼板が外部振動によって傾斜したならば合金化度の正確な測定が困難になるという問題がある。
【0015】
また、生産ラインにおいて、レーザビームを用いて亜鉛メッキ鋼板の合金化度のオンライン測定中、できるだけ沢山の合金化度情報を得るために、上記測定器を上記亜鉛メッキ鋼板の幅方向に移動しながら測定が為される。上記測定器を亜鉛メッキ鋼板の幅方向に移動して合金化度情報を得たい場合には、上記亜鉛メッキ鋼板の幅寸法の正確な知識が要求される。過去においては、作業者によってこれが直接測定された。しかしこの方法は、生産作業の中で亜鉛メッキ鋼板の幅を測定することが困難であるということのみならず、もし亜鉛メッキ鋼板の幅が変化するならば幅方向合金化度測定において誤差を生じるので、問題がある。更にこの方法において、亜鉛メッキ鋼板の幅が製造ラインの中で変化するとすれば、上記測定器の操作を途中で停止し上記亜鉛メッキ鋼板の幅についての新情報を入力後再スタートしなければならないと言う他の問題点がある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記問題点を解決するものである。従って、本発明の目的は、合金化度測定対象の亜鉛メッキ鋼板の外部振動による誤差を除くことのできるレーザビーム使用合金化度測定方法を提供することにある。
【0017】
本発明の他の目的は、上記振動に依る測定誤差を除去し得ると共に、上記亜鉛メッキ鋼板の生産ラインの中でレーザビームを使用し、上記亜鉛メッキ鋼板の両端を検出し、その幅寸法を求めることによって、自動的に上記光学測定器の幅方向スキャンニング操作を制御しうる合金化度測定方法を提供することにある。
【0018】
本発明は上記記載の目的の一つを達成し、
標準位置に配置されるミラーにレーザ発生器からレーザービームを投射し、標準位置に配置される第1レーザビームスプリッタに於いて上記ミラーから反射した上記レーザビームを2光線に分割し、多数のフォトダイオードから構成され、且つ上記亜鉛メッキ鋼板の振動を考慮して配置されたフォトダイオードアレーの中の一フォトダイオード に一光線を投射し、他の光線は上記第1ビームスプリッタを通過させて、標準位置に配置される第2レーザスプリッタに於いて、入射角(α)で標準サンプルに投射する工程;
一光検出器を用い標準サンプルにより反射角(α)で反射する鏡面反射光強度I(α)を検出し、他の光検出器を用い反射角(β)で反射する散乱光強度I
【0019】
(β)を検出する工程;
下記数式8に、このようにして検出された鏡面反射光強度I(α)及び散乱光強度I(β)を代入し上記標準サンプルの基礎合金化度(X)を求める工程。
【0020】
【数8】
Figure 0003570488
(但し数式8中kは比例定数である);
【0021】
基礎合金化度(X)を求める為と同じ条件下で上記レーザ発生器からレーザビームを発生し、上記のようにミラー及び第1ビームスプリッタを通過した後第2ビームスプリッタで分割された一ビームを入射角(α)で上記標準サンプルへ投射する工程;
一光検出器を用い標準サンプルにより反射角(α)で反射する鏡面反射光強度I(α)を検出し、他の光検出器を用い反射角(β)で反射する散乱光強度I(β)を検出する工程;
下記数式9に、このようにして検出された鏡面反射光強度I(α)及び散乱光強度I(β)を代入し上記標準サンプルの比較合金化度(X)を求める工程。
【0022】
【数9】
Figure 0003570488
(但し数式9中kは比例定数である);
【0023】
このように求められた上記標準サンプルの基礎合金化度(X)と上記標準サンプルの比較合金化度(X)を比較することによって、上記標準サンプルのこれら二つの値の間の誤差を求め、この誤差が前もって決めた範囲内となるよう、上記レーザ発生器、ミラー、第1ビームスプリッタ及び第2ビームスプリッタの配置を補正する工程;
上記レーザ発生器、ミラー、第1ビームスプリッタ及び第2ビームスプリッタの配置を補正した後、基礎合金化度(X)を求める為と同じ条件下で上記レーザ発生器からレーザビームを発生し、上記のようにミラー及び第1ビームスプリッタを通過した後第2ビームスプリッターに投射し通過して、入射角(α)で亜鉛メッキ鋼板上へ投射する工程;
上記亜鉛メッキ鋼板によって反射された鏡面反射光強度I(α)を多数のフォトダイオードから構成され上記亜鉛メッキ鋼板の振動を考慮して配置されたフォトダイオードアレー中の一フォトダイオードを用いて検出し、及び散乱光強度I(β)を、上記鏡面反射光を検出したフォトダイオードから前もって決めた距離n隔たった上記フォトダイオードアレー中の他のフォトダイオードを用いて検出する工程;並びに
下記数式10に、このようにして検出された鏡面反射光強度I(α)及び散乱光強度I(β)を代入し上記亜鉛メッキ鋼板の合金化度(X)を求める工程。
【0024】
【数10】
Figure 0003570488
(但し数式10中kは比例定数である)
から構成される。
【0025】
本発明の他の目的を達成し、
同一焦点距離fを持つ二つ収束レンズ(の相互間距離がL<2fとなるよう直線移動ステージ上に取り付けられた一つの収束レンズを移動しながら、レーザ発生器からレーザ発生し、測定器を左及び右に一回移動し、フォトダイオードアレーによって検出された反射光強度を解析しながら、上記ビームを、上記収束レンズ、ミラー、第1ビームスプリッタ及び第2スプリッタを通過して、上記亜鉛メッキ鋼板へ投射する事に依って上記亜鉛メッキ鋼板の幅Wを測定する工程;
上記亜鉛メッキ鋼板の幅Wを測定した後、上記2個のレンズ間距離をL=2fとなるよう上記直線移動ステージ上に取り付けた一レンズを移動する工程;
上記レーザ発生器から標準距離であって、互いに距離2fで隔たって配置された上記2収束レンズを通してレーザビームを導き、上記標準位置に配置されたミラーに上記レーザビームを投射し、上記標準位置に配置された第1ビームスプリッタにおいて、上記ミラーから反射された上記レーザビームを2光線に分割し、一光線を、多数のフォトダイオードから構成され、上記亜鉛メッキ鋼板の振動を考慮して配置されたフォトダイオードアレーの中の一フォトダイオードを用いて検出し、一方他の光線を、上記第1ビームスプリッタを通過せしめ、上記標準位置に配置された第2ビームスプリッタに於いて上記標準サンプルへ入射角(α)で投射する工程;
反射角(α)で上記標準サンプルによって反射される鏡面反射光強度I(α)を一光検出器を用いて検出し、反射角(β)で反射される散乱光強度I(β)を他の光検出器を用いて検出する工程;
下記数式11に、このようにして検出された鏡面反射光強度I(α)及び散乱光強度I(β)を代入し上記標準サンプルの基礎合金化度(X)を求める工程。
【0026】
【数11】
Figure 0003570488
(但し数式11中kは比例定数である);
【0027】
基礎合金化度(X)を求める為と同じ条件下で上記レーザ発生器からレーザビームを発生し、上記のようにミラー及び第1ビームスプリッタを通過した後第2ビームスプリッタで分割されたビームの一つを入射角(α)で上記標準サンプルへ投射する工程;
上記光検出器を用い標準サンプルにより反射角(α)で反射する鏡面反射光強度I(α)を検出し、上記光検出器を用い反射角(β)で反射する散乱光強度I(β)を検出する工程;
下記数式12に、このようにして検出された鏡面反射光強度I(α)及び散乱光強度I(β)を代入し上記標準サンプルの比較合金化度(X)を求める工程。
【0028】
【数式12】
Figure 0003570488
(但し数式12中kは比例定数である);
【0029】
このように求められた上記標準サンプルの基礎合金化度(X)と上記標準サンプルの比較合金化度(X)を比較することによってこれら二つの値間の誤差を求め、この誤差が前もって決めた範囲内となるよう、上記レーザ発生器、ミラー、第1ビームスプリッタ及び第2スプリッタの配置を補正する工程;
上記レーザ発生器、ミラー、第1ビームスプリッタ及び第2スプリッタの配置を補正した後、基礎合金化度(X)を求める為と同じ条件下で上記レーザ発生器からレーザビームを発生し、そのビームを上記のようにミラー及び第1ビームスプリッタを通過した後第2ビームスプリッタに投射し通過して、入射角(α)で上記亜鉛メッキ鋼板上へ投射する工程;
上記亜鉛メッキ鋼板によって反射された鏡面反射光強度I(α)を多数のフォトダイオードから構成され上記亜鉛メッキ鋼板の振動を考慮して配置されたフォトダイオードアレー中の一フォトダイオードを用いて検出し、及び散乱光度強度I(β)を、上記鏡面反射光を検出したフォトダイオードから前もって決めた距離nだけ隔たった上記フォトダイオードアレー中の他のフォトダイオードを用いて検出する工程;
下記数式13に、このようにして検出された鏡面反射光強度I(α)及び散乱光強度I(β)を代入し上記亜鉛メッキ鋼板の合金化度(X)を求める工程。
【0030】
【数式13】
Figure 0003570488
(但し数式13中kは比例定数である);
【0031】
並びに、
上記測定器を上記亜鉛メッキ鋼板の幅W内で、上記幅方向に移動しながら、上記工程を繰り返し実行することによって、上記亜鉛メッキ鋼板の合金化度(X)を連続的に求める工程から構成される。
【0032】
【発明の実施の形態】
さて、図面特に図2を参照して、レーザビーム使用亜鉛メッキ鋼板合金化度測定方法を説明する。
図2は、本発明の目的を達成する為に、多数のフォトダイオードから構成され、上記亜鉛メッキ鋼板の振動を考慮して配置された上記フォトダイオードアレーを使用する合金化度測定装置200の概要図である。図2に示すように、標準サンプル23は上記測定器の内部に設置される。
【0033】
第1に、上記測定装置を規則的に配置して、上記標準サンプルの基礎合金化度(X)を測定する。次いで、レーザ発生器11からミラー12へレーザビームが投射される。上記ミラー12から反射したレーザビームは第1ビームスプリッタ14で2光線に分割される。一光線は、多数のフォトダイオードから構成され、上記亜鉛メッキ鋼板の振動を考慮したフォトダイオードアレー16の一フォトダイオードによって反射され、検出される。一方、他の光線は、上記第1ビームスプリッタ14を通過し、上記第2ビームスプリッタ22において入射角(α)で、上記標準サンプルへ投射される。ここで、入射光の断面積を縮小するために上記第1ビームスプリッタ14及び上記フォトダイオードアレー16との間に、虹彩15を設け、上記フォトダイオードアレーによって検出されたその光線を、上記レーザ発生器11の出力変化を補正するために用いるのが望ましい。反射角(α)で上記標準サンプル23からの鏡面反射光は上記フォトダイオード24へ投射され、一方、散乱角(β)で反射された散乱光は上記フォトダイオード25へ投射される。次に、上記光検出器24及び他の光検出器25によってそれぞれ検出された鏡面反射強度I(α)及びI(β)を数式2に代入することによって、上記標準サンプル23の基礎合金化度(X)を求める。合金化度の計算に際して、上記光検知機24、25によって検知された光線強度を前置増幅器19によって増幅され、コンピュータ21に入力し、内蔵されたプログラムに従って計算される。
【0034】
次に、上記標準サンプルの基礎合金化度(X)を求めるのと同じ方法で上記亜鉛メッキ鋼板13の合金化度を連続的に測定し比較合金化度(X)を求める。
【0035】
換言すれば、ミラー12、第1ビームスプリッタ14及び第2ビームスプリッタに投射される同一強度のレーザビームが用いられる。上記第2ビームスプリッタ22は上記レーザビームを2光線に分割する。一光線は反射され上記標準サンプルへ入射角(α)で投射され、一方他の光線は透過し更に上記亜鉛メッキ鋼板13に投射される。反射角(α)で上記標準サンプルから反射される鏡面反射強度はI(α)は上記光検出器24によって検出され、一方反射角(β)で反射される散乱光強度I(β)は上記光検出器25によって検出される。上記標準サンプルの比較合金化度(X)は数式3にこのように検出された上記値を代入することによって得られる。上記比較合金化度もまた、上記基礎合金化度の計算と同様に上記コンピュータ21内で計算される。
【0036】
次に、上記標準サンプルの比較合金化度(X)と基礎合金化度(X)間の誤差を両合金化度の比較によって求める。上記レーザ発生器11、ミラー12、第1ビームスプリッタ14及び第2ビームスプリッタ22の配置が良いかどうかは、上記誤差が前もって決められた範囲内に或可動かで確認され得る。
【0037】
もしこの配置が良いと確認されたならば、上記亜鉛メッキ鋼板13の合金化度を測定する。一方、もしこの配置が良くないと確認されたならば、上記レーザ発生器11、ミラー12、第1ビームスプリッタ14及び第2ビームスプリッタ22の配置を補正し、その後、上記亜鉛メッキ鋼板13の合金化度を測定する。本発明のかかる構成は上記亜鉛メッキ鋼板13の合金化度測定結果に信頼度を与える事ができる。
【0038】
上記亜鉛メッキ鋼板13の合金化度は、上記標準サンプルの比較合金化度(X)と同時に求めることができる。
【0039】
上記亜鉛メッキ鋼板13の比較合金化度(X)を求めるに際し、上記レーザ発生器11から発生したレーザビームは上記ミラー12及び第1ビームスプリッタ14を通過し、上記第2ビームスプリッタ22に投射され、2光線に分割され、更に反射及び透過される。これらの間で、透過光線は上記亜鉛メッキ鋼板13へ投射される。入射角(α)で上記亜鉛メッキ鋼板13に投射された光線はその亜鉛メッキ鋼板13によって反射される。反射角(α)反射した鏡面反射光強度I(α)は多数のフォトダイオードで構成され、上記亜鉛メッキ鋼板の振動を考慮して配置されたフォトダイオードアレー中の一フォトダイオードによって検出され、一方、反射角(β)で反射される散乱光強度I(β)は、鏡面反射光が投射される上記フォトダイオードから前もって決められた距離nで隔たった、フォトアレー16中の他のフォトダイオードによって検出される。
【0040】
標記亜鉛メッキ鋼板13の合金化度(X)は上記フォトダイオードアレー16によって検知された鏡面反射光強度I(α)及び散乱光強度I(β)を数式4に代入することによって求められる。ここで、鏡面反射光強度I(α)は常に散乱光強度I(β)より大きいので、上記コンピュータ21はまた容易に鏡面反射光強度を検知するフォトダイオードか、上記コンピュータ21に記憶された、上記前もって決められた距離nによっても決定され、且つ散乱光強度を検出するフォトダイオードかを確認することができる。
【0041】
収束レンズ18及び同収束レンズ18の両端部に配置されたマスク17を上記亜鉛メッキ鋼板13及びフォトダイオードアレー16間に備えることが望ましい。上記レンズ18は反射光を平行光線に変換し、一方マスク17は鏡面反射光及び散乱光を通し、上記亜鉛メッキ鋼板の表面で反射される光と上記第1ビームスプリッタ14によって反射される光とが混合することを防ぐ。
【0042】
上述のように、上記フォトダイオードアレー16は整列された多数のフォトダイオードから構成される。上記フォトダイオードアレー13は反射角(α)で上記無振動亜鉛メッキ鋼板13から反射される鏡面反射が、その法線となる方向関係で配置されるのが、望ましい。
【0043】
かかるフォトダイオードアレー16の構成は、合金化度測定に際し振動による誤差を除くのに効果的である。
【0044】
発明者らは、合金化度測定対象の上記亜鉛メッキ鋼板が下記のように外部からの振動によって影響されたならば、鏡面反射光及び散乱光の反射角が変化するが、鏡面反射強度及び散乱強度が正確に測定可能である限り、数式4によって計算される合金化度が常に一定であること発見した。
【0045】
それ故、本発明の測定方法を提供するに際し、本発明者らは、合金化度測定対象の上記亜鉛メッキ鋼板が上記外部振動の故の傾斜の有無に拘わらず、上記フォトダイオードアレーを使用することに依って、散乱光が投射されるフォトダイオードが鏡面反射が投射されるフォトダイオードに関し相対的に決定され得ることを確認した。
【0046】
換言すれば、図4(a)に示すように、外部振動によって影響されない亜鉛メッキ鋼板に投射される(入射角αの)光線がその亜鉛メッキ鋼板によって反射される。反射光のうち、反射角αを持つ最も強い鏡面反射光がフォトダイオードアレー中の一フォトダイオード(k)に投射され、一方反射角βで反射される散乱光はフォトダイオードアレー中の他のフォトダイオード(k+n)に投射される。ここで、鏡面反射強度を検出するフォトダイオード(k)と散乱光強度を検出するフォトダイオード(k+n)間の離間距離はnであって、これは前もって決められた値とし上記コンピュータ21中に記憶される。
【0047】
もし、上記亜鉛メッキ鋼板が外部振動によって、左又は右に傾斜したならば、図4(b)及び図4(c)に示すように、上記亜鉛メッキ鋼板によって反射される鏡面反射の反射角はαからα’或はα”へ変化するが、上記亜鉛メッキ鋼板によって反射される散乱光の反射角はβからβ’或はβ”へ変化する。
【0048】
ここで、鏡面反射強度は常に上記亜鉛メッキ鋼板から反射される他の反射光よりも大きいので、鏡面反射を検知するフォトダイオード(m、p)はコンピュータ21内で、鋼板から反射される反射光強度を比較することによって、容易に検出できる。また、上述のように、上記亜鉛メッキ鋼板の振動に関わらず、散乱光強度が検出されるフォトダイオードは、鏡面反射光強度が検出されるフォトダイオードによって、相対的に決定されるので、散乱光強度は、鏡面反射光強度が検出されるフォトダイオード(m、p)から距離(n)によって離間するフォトダイオード(m+n、p+n)によって検出される。
【0049】
即ち、合金化度を測定する上記亜鉛メッキ鋼板が外部振動に影響されるか否かに拘わらず、鏡面反射光強度は散乱光強度よりも高いので、上記コンピュータ21内で各フォトダイオードによって検出される反射光強度を比較することによって、鏡面反射光強度を検出するフォトダイオードを決定することが可能となる。従って、散乱光強度は、コンピュータ21によって、上記鏡面反射光強度測定用フォトダイオードから前もって決められた距離nだけ離間しているフォトダイオードによって検出される値であると決定される。それ故、鏡面反射光及び散乱光が投射されるフォトダイオードは容易に決定され得、且つ各フォトダイオードによって検出された値を上記各数式に代入することによって、振動に基づく如何なる誤差も無しに、信頼出来る合金化度測定方法の提供が可能となる。
【0050】
ところで、上記フォトダイオードアレー16は左の方から上記レーザ発生器11の出力変化を補正する為の光強度、鏡面反射光強度I(α)及び散乱光強度I(β)を検出し、入射光強度に比例する電圧を創出し、創出電圧を維持する。上記フォトダイオードアレー制御装置20は上記フォトダイオードアレー16で創出された電圧を左から右への順番で放電し、前置増幅器19で増幅された放電電圧の高さを認識し、更にその電圧値を(即ち、入射光強度)を上記コンピュータ21に入力する。
【0051】
上記コンピュータ21はその中に内蔵されたプログラムにしたがって、上記フォトダイオードアレー16の信号を解析し、上記レーザ発生器11の出力を補正し或は上記亜鉛メッキ鋼板13の合金化度を計算する。ここで、上記レーザ発生器の出力補正用光強度は、狭いガウス分布を持つので散乱光強度は勿論鏡面反射光強度から区別することができる。上述のように、鏡面反射光強度は常に散乱光強度よりも高いので、上記コンピュータ21が鏡面反射光強度を確認することは可能である。
【0052】
図3は本発明の他の目的を達成する為の合金化度測定装置300の概要図であり、図2のそれと似ている。しかしながら、図3の測定装置は図2のそれとは、図3の装置が同一の焦点距離fを持つ二つの収束レンズ46、47を上記レーザ発生器31及び上記ミラー32間に備え、一方の収束レンズ46は上記直線移動ステージ48上に取り付けられる。上述の構成を持つ本発明は上記亜鉛メッキ鋼板の合金化度を測定する際、その測定対象の亜鉛メッキ鋼板の幅を測定するのに役立つ。
【0053】
一般に、合金化度測定対象のコイル形状の亜鉛メッキ鋼板33が製造ラインで変わる時は何時でも、信頼出来る合金化度を測定する為にその亜鉛メッキ鋼板の幅を測定すろことが必要となる。
【0054】
それ故、上記亜鉛メッキ鋼板33の幅を測定するために、上記レンズ46は先ず、同焦点距離fを持つレンズ46、47間の距離がL<2fとなるよう上記直線移動ステージ48によって移動される。上記レーザ発生器31からレーザビームが発生され、次いで、合金化度測定装置を一回、左から右へそして戻る間、上記レンズ46、47、第1ビームスプリッタ34及び第2ビームスプリッタ42を経て、上記亜鉛メッキ鋼板へ投射される。反射光は上記フォトダイオードアレー36へ投射され、上記亜鉛メッキ鋼板の幅Wはこのように測定された値を解析することによって測定される。本発明者らはレーザビーム断面積を縮小して亜鉛メッキ鋼板の表面をスキャンすることによって、上記亜鉛メッキ鋼板の幅方向の端部を確認出来ることを習得した後本発明に至った。
【0055】
換言すれば、上述のように、上記亜鉛メッキ鋼板の幅測定は、上記レーザ発生器31及び上記ミラー32間の同一つ焦点距離を有する,直線移動ステージ48上に取りつけられた収束レンズ46及び他の収束レンズ47を上記レーザビームの進行方向に沿って一列に配置し、上記亜鉛メッキ鋼板の表面上に投射されるレーザビームの断面積を自由に制御することによって、実施可能となる。更に詳述すると、合金化度測定一般において、二つのレーザ間距離Lを(L)=2fと設定し、従来法のようにスキャン面積を直径で5ミリメートルとなるよう設定する。しかしながら、上記亜鉛メッキ鋼板の幅方向端を測定する時は、上記コンピュータ41の信号によって、上記直線移動ステージ48及び上記直線移動ステージ制御装置を通して、L<2fとなるよう上記レンズ46を移動することによって、上記亜鉛メッキ鋼板上のレーザビームを集光し、スキャン面積を縮小する。図6に示すように、上記鋼板の幅方向の端部を測定するに際し、スキャンの断面積を縮小するのは、レーザビームの断面積が、上記レンズを通るレーザビームを集光することにより縮小されれば、(例えば、2ミリメートル)反射光の強度は上記鋼板の端部において、著しく変化し、上記フォトダイオードアレー36を通して、鋼板端部において実測中のレーザビームの変化が確認され、しかし、レーザビームの照明断面積が従来合金化度測定法のように5ミリメートルの直径を持つならば、上記鋼板端部の反射光強度の変化は、僅かであり、その端部を確認することはできない。
【0056】
上記亜鉛メッキ鋼板33の幅Wを測定した後、上記レンズ46は移動して上記レンズ46、47の離間距離をL=2fとする。これは以下述べるように上記亜鉛メッキ鋼板の合金化度を測定する通常の測定を実施するためである。
【0057】
先ず、上記標準サンプルの基礎合金化度を規則的に配列された上記測定装置300にて測定する。即ち、上記レーザ発生器31からレーザが発生され、同一焦点距離を有し、距離L=2fで離間された上記収束レンズ46、47を通過し、上記ミラー32に投射される。上記ミラー32で反射されたレーザビームは上記第1ビームスプリッタ34にて2光線に分割される。一光線は多数のフォトダイオードから構成され、上記亜鉛メッキ鋼板の振動が考慮されたフォトダイオードアレー36中の一フォトダイオードによって反射検出され、一方他方の光線は上記第1ビームスプリッタ34を通過し、上記第2ビームスプリッタ42において、入射角(α)で上記標準サンプルへ投射する。ここで、上記第1ビームスプリッタ34及び上記フォトダイオードアレー36間の入射光線の断面積を縮小するために虹彩35を備えるのが望ましい。上記フォトダイオードアレー36によって検出された、この光線は上記レーザ発生器31の出力変化を補正するために用いられる。反射角(α)で上記標準サンプル43により反射される鏡面反射光強度は光検出器44にて検出され、一方反射角(β)で反射する散乱光強度は光検出器45で検出される。次いで、上記標準サンプル43の基礎合金化度(X)は、上記光検出器44、45によって検出された鏡面反射強度I(α)及び散乱光強度I(β)を数式5に代入することによって求められる。特に、上記光検出器44、45によって検出された上記光線強度は上記増幅器39によって増幅され、上記コンピュータ41に入力され、内蔵された上記プログラムに従って基礎合金化度が計算される。
【0058】
次に、上記標準サンプルの基礎合金化度(X)測定と同じ方法において、上記亜鉛メッキ鋼板33の合金化度を連続的に求めることによって上記標準サンプルの比較合金化度(X)を求める。
【0059】
換言すれば、レンズ46、47、ミラー32、第1ビームスプリッタ34及び第2スプリッタ42に投射される同一の強度のレーザビームが使用される。上記第2ビームスプリッタ42レーザビームを2光線に分割する。一光線は標準サンプルに反射され、入射角(α)で投射され、一方他の光線は透過し、上記亜鉛メッキ鋼板33に投射される。反射角(α)で標準サンプル43によって反射された鏡面反射光強度I(α)が光検出器44によって検出され、一方反射角(β)で反射する散乱光強度I(β)は光検出器45で検出される。次いで上記標準サンプルの比較合金化度(X)は上記の値を数式6に代入することによって求められる。この比較合金化度は基礎合金化度の計算のように上記コンピュータ41内で、また計算される。
【0060】
それから、上記標準サンプルの上記基礎合金化度(X)及び比較合金化度(X)間の誤差は両合金化度を比較することによって求められる。この誤差が前もって決められた範囲にあるかどうかによって上記レーザ発生器31、ミラー32、第1ビームスプリッタ34及び第2ビームスプリッタ42の配列が良いかどうか確認し得る。
【0061】
もしこの配列の良いことが確認されれば、上記亜鉛メッキ鋼板33の測定を行う。反対に、この配列の良くないことが、確認できれば、上記レーザ発生器31、ミラー32、第1ビームスプリッタ34及び第2ビームスプリッタ42の配列を補正し、その後、上記亜鉛メッキ鋼板33の合金化度を測定する。本発明のかかる構成は、上記亜鉛メッキ鋼板33の合金化度測定結果に信頼性を与えることができる。
【0062】
上記亜鉛メッキ鋼板33の合金化度は上記標準サンプルの比較合金化度と同時に得られる。
【0063】
上記標準サンプルの合金化度(X)を測定するに当って、上記レーザ発生器31から発生したレーザビームは上記ミラー32及び第1ビームスプリッタ34を通過し、第2ビームスプリッタ42に投射され、2光線に分割され、反射されそして透過される。この間に、透過光は上記亜鉛メッキ鋼板33に投射される。入射角(α)で上記亜鉛メッキ鋼板33に投射され光線はその鋼板によって反射される。反射角(α)で反射された鏡面反射光強度I(α)は多数のフォトダイオードから構成され、上記亜鉛メッキ鋼板の振動を考慮した配置のフォトダイオードアレー36中の一フォトダイオードによって検出され、一方、反射角(β)で反射される散乱光強度I(β)は鏡面反射光が投射されるフォトダイオードから距離nで離間されたフォトダイオードアレー中の他のフォトダイオードによっ検出される。
【0064】
次に、上記亜鉛メッキ鋼板33の合金化度(X)は上記フォトダイオードアレー36によって検出された鏡面反射光強度I(α)及び散乱光強度I(β)を数式7に代入することによって求められる。ここで、鏡面反射強度I(α)は常に散乱光強度I(β)より大きいので、上記コンピュータ41は容易に鏡面反射光強度を検出するフォトダイオードと、上記コンピュータ21内に記憶された上記前もって決められた距離によっても決定され得る散乱光強度を検出するフォトダイオードを確認することができる。
【0065】
レンズ38及び同レンズ38の両端に配置されたマスク37を上記亜鉛メッキ鋼板33及びフォトダイオードアレー36間に備えることが望ましい。上記レンズ38は反射光を平行光線に変換し、一方上記マスク37は鏡面反射光及び散乱光を通し、上記亜鉛メッキ鋼板の表面によって反射する光と上記第1ビームスプリッタ34によって反射される光とが混合することを防ぐ。
【0066】
上記フォトダイオードアレー36は整列された多数のフォトダイオードアレーから構成される。これらフォトダイアレー36は反射角(α)で無振動の亜鉛メッキ鋼板33によって反射される鏡面反射光が、その法線となる方向関係で配置されるよう配置されるのが望ましい。かかるフォトダイオードアレー36の構成は合金化度を測定するに際し振動に依る誤差を除去するために効果的である。その理由は既に上述したので、ここでは説明しない。
【0067】
次に、上記亜鉛メッキ鋼板33の合金化度Xは上記の様に求められた幅W以内の上記亜鉛メッキ鋼板の幅方向に上記測定装置300を移動しながら上述の手順を繰り返すことによって連続的に測定される。
【0068】
図5(a)及び図5(b)は、フォトダイオード関連光学要素の上記ミラー1)がその元固定位置からずれる事によるレーザビームの入射角変化にしたがって生ずる測定誤差を示すグラフである。図5(a)及び図5(b)はレーザビームの入射角が元の測定角から変化する際に生じる合金化度変化を示す。ここで測定に使用されたサンプルの合金化度はそれぞれFe8.6%及びFe15.37%であった。
【0069】
図7は従来法に従って反射率と合金化度との関係を測定する比較例である。この反射率及び合金化度は上記亜鉛メッキ鋼板の表面粗さ、測定環境の光等によって影響を受け、一致した関係は見られない。
【0070】
図8は本発明の測定方法に従って、合金化度の測定結果であり、それから反射率及び合金化度が正確に測定されることが解る。
【0071】
【発明の効果】
従って、上記の本発明の構成は、振動に依る測定誤差が除去され、上記亜鉛メッキ鋼板の合金化度測定時にリアルタイムで、その幅が測定される合金化度測定方法を提供するに際し効果的である。
本発明を少数の好ましい実施態様に就いて説明したが、当業者は本発明が付属の請求項の精神及び範囲内の変形で実施可能である事を認識すべきである。
【図面の簡単な説明】
【図1】先行技術によるレーザー使用の合金化度測定装置概要図である。
【図2】本発明によるレーザー使用の合金化度測定装置概要図である。
【図3】本発明によるレーザー使用の他の合金化度測定装置概要図である。
【図4】図4(a)、図4(b)及び図4(c)は本発明による、フォトダイオードアレー要素を用いて、合金化度を測定する際の振動による誤差を除去する為のプロセスを示す。
【図5】図5(a)及び図5(b)はフォトダイオード関連光学要素の配列乱れに基づく誤差を示すグラフである。
【図6】本発明の鋼板の端部における信号図である。
【図7】先行技術測定法による、合金化度の測定結果を示すグラフである。
【図8】本発明による、合金化度の測定結果を示す。
【符号の説明】
12、32 ミラー
13 亜鉛メッキ鋼板
14 第1レーザビームスプリッタ
16 フォトダイオードアレー
17 マスク
18、46、47 収束レンズ
22 第2レーザスプリッタ
24、44 一光検出器
23、43 標準サンプル
25、45 光検出器
31 レーザ発生器
33 亜鉛メッキ鋼板
34 第1ビームスプリッタ
36 フォトダイオードアレー
42 第2スプリッタ
48 直線移動ステージ

Claims (6)

  1. レーザビーム使用合金化度測定方法であって、標準位置に配置されるミラー12にレーザ発生器からレーザビームを投射し、標準位置に配置される第1レーザビームスプリッタ14において上記ミラー12から反射した上記レーザビームを2光線に分割し、多数のフォトダイオードから構成され、且つ亜鉛メッキ鋼板の振動を考慮して配置されたフォトダイオードアレー16の中の一フォトダイオードに一光線を投射し、他の光線は上記第1ビームスプリッタ14を通過させて、標準位置に配置される第2レーザスプリッタ22において、入射角(α)で標準サンプル23に投射する工程;
    一光検出器24を用い上記標準サンプル23により反射角(α)で反射する鏡面反射光強度I(α)を検出し、他の光検出器25を用い反射角(β)で反射する散乱光強度I (β)を検出する工程;
    下記数式に、このようにして検出された鏡面反射光強度I(α)及び散乱光強度I(β)を代入し上記標準サンプル23の基礎合金化度(X 誤差のない基礎状態の測定装置において測定された正確な数値 を求める工程、(但し同数式中kは比例定数である);
    Figure 0003570488
    基礎合金化度を求める為と同じ条件下で上記レーザ発生器11からレーザビームを発生し、上記ミラー12及び第1ビームスプリッタ14を通過した後第2ビームスプリッタ22で分割された一ビームを入射角(α)で上記標準サンプル23へ投射する工程;
    上記光検出器24を用い標準サンプル23により反射角(α)で反射する鏡面反射光強度I(α)を検出し、上記光検出器25を用い反射角(β)で反射する散乱光強度I(β)を検出する工程;
    下記数式に、このようにして検出された鏡面反射光強度I(α)及び散乱光強度I(β)を代入し上記標準サンプル23の比較合金化度(X 外部振動等により測定装置の状態が変更された場合の値 を求める工程、(但し同数式中kは比例定数である);
    Figure 0003570488
    このように求められた上記標準サンプル23の基礎合金化度(X と上記標準サンプル23の比較合金化度(X)を比較することによって、上記標準サンプル23のこれら二つの値の間の誤差を求め、この誤差が前もって決めた範囲内となるように、上記レーザ発生器11、ミラー12、第1ビームスプリッタ14及び第2ビームスプリッタ22の配置を補正する工程;
    上記レーザ発生器11、ミラー12、第1ビームスプリッタ14及び第2ビームスプリッタの配置を補正した後、基礎合金化度を求める為と同じ条件下で上記レーザ発生器11からレーザビームを発生し、上記ミラー12及び第1ビームスプリッタ14を通過した後第2ビームスプリッタ22に投射し通過して、入射角(α)で上記亜鉛メッキ鋼板13上へ投射する工程;
    上記亜鉛メッキ鋼板13によって反射された鏡面反射光強度I(α)を多数のフォトダイオードから構成され上記亜鉛メッキ鋼板の振動を考慮して配置されたフォトダイオードアレー16中の一フォトダイオードを用いて検出し、及び散乱光強度I(β)を、上記鏡面反射光を検出したフォトダイオードから前もって決めた距離n隔たった上記フォトダイオードアレー16中の他のフォトダイオードを用いて検出する工程;並びに、
    下記数式に、このようにして検出された鏡面反射光強度I (α)及び散乱光強度I(β)を代入し亜鉛メッキ鋼板の合金化度(X)を求める工程、(但し同数式中kは比例定数である)
    Figure 0003570488
    から構成される方法。
  2. 収束レンズ18並びに同収束レンズ18の両端部に配置された二つのマスク17を上記亜鉛メッキ鋼板13及び上記フォトダイオードアレー16間に備えることを特徴とする請求項1記載のレーザビーム使用合金化度測定方法。
  3. 上記フォトダイオードアレー16は反射角(α)で上記無振動亜鉛メッキ鋼板13から反射される鏡面反射光が、その法線となる方向関係で配置されることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のレーザビーム使用合金化度測定方法。
  4. レーザビーム使用合金化度測定方法であって、同一焦点距離fを持つ一収束レンズ46及び他の収束レンズ47の相互間距離がL<2fとなるよう直線移動ステージ48上に取り付けられた上記収束レンズ46を移動しながら、レーザ発生器31からレーザ発生し、測定器を左及び右に一回移動し、フォトダイオードアレー36によって検出された反射光強度を解析しながら、上記ビームを、上記収束レンズ46、収束レンズ47、ミラー32、第1ビームスプリッタ34及び第2スプリッタ42を通過して、上記亜鉛メッキ鋼板33へ投射することによって上記亜鉛メッキ鋼板33の幅W0を測定する工程;
    上記亜鉛メッキ鋼板の幅W0を測定した後、上記収束レンズ46及び収束レンズ47間距離をL=2fとなるよう上記直線移動ステージ48上に取り付けた上記レンズ46を移動する工程;
    上記レーザ発生器31から標準距離であって、互いに距離2fで隔たって配置された上記収束レンズ46及び収束レンズ47を通してレーザビームを導き、上記標準位置に配置されたミラー32に上記レーザビームを投射し、標準位置に配置された上記第1ビームスプリッタ34において、上記ミラー32から反射された上記レーザビームを2光線に分割し、一光線を、多数のフォトダイオードから構成され、上記亜鉛メッキ鋼板の振動を考慮して配置されたフォトダイオードアレー36の中の一フォトダイオードを用いて検出し、一方他の光線を、上記第1ビームスプリッタ34を通過せしめ、同光線を上記標準位置に配置された第2ビームスプリッタ42において標準サンプル43へ入射角(α)で投射する工程;反射角(α)で上記標準サンプル43によって反射された鏡面反射光強度I(α)を一光検出器44を用いて検出し、反射角(β)で反射された散乱光強度I(β)を他の光検出器45を用いて検出する工程;
    下記数式に、このようにして検出された鏡面反射光強度I (α)及び散乱光強度I(β)を代入し上記標準サンプル43の基礎合金化度(X)を求める工程、(但し同数式中kは比例定数である);
    Figure 0003570488
    基礎合金化度(X)を求める為と同じ条件下で上記レーザ発生器31からレーザビームを発生し、上記ミラー32及び第1ビームスプリッタ34を通過した後第2ビームスプリッタ42で分割されたビームの一つを入射角(α)で上記標準サンプル43へ投射する工程;
    上記光検出器44を用い上記標準サンプル43により反射角(α)で反射する鏡面反射光強度I(α)を検出し、上記光検出器45を用い反射角(β)で反射する散乱光強度I(β)を検出する工程;
    下記数式に、このようにして検出された鏡面反射光強度I (α)及び散乱光強度I(β)を代入し上記標準サンプル43の比較合金化度(X)を求める工程、(但し同方程式中kは比例定数である);
    Figure 0003570488
    このように求められた上記標準サンプル43の基礎合金化度(X)と上記標準サンプル43の比較合金化度(X)を比較することによってこれら二つの値間の誤差を求め、この誤差が前もって決めた範囲内となるように、上記レーザ発生器31、ミラー32、第1ビームスプリッタ34及び第2ビームスプリッタ42の配置を補正する工程;
    上記レーザ発生器31、ミラー32、第1ビームスプリッタ34及び第2スプリッタ42の配置を補正した後、基礎合金化度(X)を求める為と同じ条件下で上記レーザ発生器31からレーザビームを発生し、そのビームを上記ミラー32及び第1ビームスプリッタ34を通過した後第2ビームスプリッタ42に投射し通過して、入射角(α)で上記亜鉛メッキ鋼板33上へ投射する工程;
    上記亜鉛メッキ鋼板33によって反射された鏡面反射光強度I(α)を多数のフォトダイオードから構成され上記亜鉛メッキ鋼板33の振動を考慮して配置されたフォトダイオードアレー36中の一フォトダイオードを用いて検出し、及び散乱光強度I(β)を、上記鏡面反射光を検出したフォトダイオードから前もって決めた距離nだけ隔たった上記フォトダイオードアレー36中の他のフォトダイオードを用いて検出する工程;
    下記数式に、このようにして検出された鏡面反射光強度I(α)及び散乱光強(β)を代入し上記亜鉛メッキ鋼板33の合金化度(X)を求める工程、(但し同数式中kは比例定数である);
    Figure 0003570488
    並びに、
    上記測定器を上記亜鉛メッキ鋼板33の幅W2内で、上記幅方向に移動しながら、上記工程を繰り返し実行することによって、上記亜鉛メッキ鋼板33の合金化度(X)を連続的に求める工程から構成される方法。
  5. 収束レンズ38及び同収束レンズ38の両端に配置された二つのマスク37を上記亜鉛メッキ鋼板33及びフォトダイオードアレー36間に備えることを特徴とする請求項4記載のレーザビーム使用合金化度測定方法。
  6. 上記フォトダイオードアレー36は反射角(α)で上記無振動亜鉛メッキ鋼板33から反射される鏡面反射光が、その法線となる方向関係で配置されることを特徴とする請求項4又は請求項5記載のレーザビーム使用合金化度測定方法。
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