JP3565550B2 - ノーカーボン帳票 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ノーカーボン紙からなる帳票に関し、特に、発色剤層と顕色剤層が向かい合う様に重ね合わせて使用するものである。
【0002】
【従来の技術】
ノーカーボン帳票、例えば保険申込書等のように、NIP機(ノンインパクトプリンタ)を用いて各種情報等が印字されたノーカーボン紙を互いに発色剤層と顕色剤層を向かい合わせて使用するとともに、複写不要箇所の顕色剤層に減感剤が塗布されたものが従来から用いられている。
【0003】
つまり、上述した帳票は、NIP機で各種情報等が印字され、それらを発色剤層と顕色剤層が向かい合う様に重ね合わせ、裏面に発色剤層を有する用紙、例えばノーカーボン上用紙または中用紙の表面にボールペン等で文字,記号等を記入したとき、筆圧等により表面に顕色剤層を有する用紙、例えばノーカーボン中用紙または下用紙に同一な文字,記号等が複写されるものである。
【0004】
ここで、このような帳票例として図3を参照して説明する。
【0005】
上述した帳票1を構成する上用紙10は、図3に示すように、その裏面において発色剤が塗布された発色剤層101を有している。
【0006】
また、下用紙20は、表面に顕色剤が塗布された顕色剤層201を有しており、その上に減感剤202を有している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したノーカーボン帳票1において、図4に示すように、下用紙20にNIP機で各種情報等を印字する際に、NIP機のトナー熱定着ローラ50からの加熱により減感剤202が軟化して剥離し、それがトナー熱定着ローラ50に付着し、汚してしまう問題点があった。
【0008】
そこで、本発明は上述の問題点に鑑み、NIP機で印字を行っても、減感剤によるトナー熱定着ローラの汚れを防止するノーカーボン帳票を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、請求項1記載の発明は、発色剤層と顕色剤層が向かい合う様に重ね合わせて使用され、かつNIP機のトナー熱定着ローラで熱定着するノーカーボン帳票において、複写不要箇所の顕色剤層上に発色剤と顕色剤との化学反応を抑制する減感剤が塗布され、さらに、この減感剤が、減感剤に加わる熱量を低減する耐熱性を備えた紫外線硬化型または酸化重合型インキからなる減感剤保護層で被覆されるようにする。
【0010】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、上記減感剤保護層が、無色透明なものであるようにする。
【0011】
本発明では、ノーカーボン紙の顕色剤層上に塗布されている減感剤が耐熱性インキからなる減感剤保護層で被覆されるので、NIP機で各種情報等を印字した際、トナー熱定着ローラからの熱を減感剤保護層で低減し、減感剤の軟化および顕色剤層からの剥離を防止することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るノーカーボン帳票の実施形態を、図面を参照して説明する。
【0013】
図1は本発明に係るノーカーボン帳票の構成を示す断面図である。
【0014】
なお、従来と同様な構成部分については同一の参照符号を付ける。
【0015】
この実施形態のノーカーボン帳票1は、NIP機を用いて、予め、上用紙と下用紙に各種情報等、例えば保険申込書等を印字し、印字された上用紙と下用紙を重ね合わせて使用するものであって、図1に示すように、上用紙10と下用紙20とから形成されている。
【0016】
上用紙10は、下面において例えばロイコ染料を包んでいるカプセルを有する発色剤が塗布されて形成された発色剤層101を有している。
【0017】
下用紙20は上面において顕色剤が塗布されて形成された顕色剤層201を有しているとともに、この顕色剤層201上の複写不要な箇所に減感剤202が塗布されている。
【0018】
また、下用紙20は減感剤202を耐熱性インキからなる減感剤保護層203で被覆されている。
【0019】
減感剤202は、発色剤層101の発色剤と顕色剤層201の顕色剤との反応による発色を抑制するものであって、NIP機のトナー熱定着ローラ50での熱によって軟化するものである。
【0020】
この減感剤202にはアミン,ジアミン,第4級アンモニウム塩等が使用されている。
【0021】
減感剤保護層203に使用される耐熱性インキは、紫外線硬化型や酸化重合型で、無色透明で耐熱性を有するインキが使用される。例えば商品名;RNC無変色メジウム、T&K TOKA製のものがある。
【0022】
この減感剤保護層203は、凸版印刷,オフセット印刷等で耐熱性インキを減感剤202の上に塗布されて形成される。
【0023】
この実施形態のノーカーボン帳票1では、上用紙にボールペン等で文字,記号等を記入したとき、ボールペン等の加圧により、上用紙10の発色剤層101に含有するロイコ染料のカプセルが破壊し、カプセル内の染料と下用紙20の顕色剤層201の顕色剤が化学反応し、上用紙10に記入したものと同一な文字,記号等が下用紙20に複写される。
【0024】
なお、上述したように、減感剤202がある場合には、減感剤202が発色剤層101の発色剤と下用紙20の顕色剤層201の顕色剤との化学反応を抑制するので、下用紙20には複写されない。
【0025】
この実施形態のノーカーボン帳票1では、下用紙20に有する減感剤202が減感剤保護層203で被覆されていることにより、NIP機で下用紙20に各種情報等を印字しても、トナー定着の際に減感剤202に加わる熱量が低減され、減感剤202の軟化および顕色剤層201からの剥離を防止することができる。
【0026】
上述した実施形態のノーカーボン帳票1は、上用紙10と下用紙20からなる2枚の用紙で形成されているものであるが、これに代えて、複数の中用紙および下用紙を有するものであってもよい。
【0027】
もちろん、これらの中用紙および下用紙の顕色剤層201上に減感剤202および減感剤保護層203を有してもかまわない。
【0028】
【発明の効果】
以上、本発明によれば、ノーカーボン紙の顕色剤層上に塗布されている減感剤が耐熱性インキからなる減感剤保護層で被覆されているので、NIP機で各種情報等を印字した際、トナー熱定着ローラからの熱を減感剤保護層で低減し、減感剤の軟化および顕色剤層からの剥離を防止する。
【0029】
従って、剥離した減感剤によりトナー熱定着ローラを汚すことを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るノーカーボン帳票の実施形態の構成を示す断面図。
【図2】この実施形態のノーカーボン帳票の下用紙をNIP機で各種情報等を印字した際に減感剤がトナー熱定着ローラに付着しないことを説明する説明図。
【図3】従来のノーカーボン帳票の構成を示す断面図。
【図4】従来のノーカーボン帳票の下用紙をNIP機で各種情報等を印字した際に減感剤がトナー熱定着ローラに付着することを説明する説明図。
【符号の説明】
1 ノーカーボン帳票
10 上用紙
101 発色剤層
20 下用紙
201 顕色剤層
202 減感剤
203 減感剤保護層
50 トナー熱定着ローラ
Claims (2)
- 発色剤層と顕色剤層が向かい合う様に重ね合わせて使用され、かつNIP機のトナー熱定着ローラで熱定着するノーカーボン帳票において、複写不要箇所の顕色剤層上に発色剤と顕色剤との化学反応を抑制する減感剤が塗布され、さらに、この減感剤が、減感剤に加わる熱量を低減する耐熱性を備えた紫外線硬化型または酸化重合型インキからなる減感剤保護層で被覆されていることを特徴とするノーカーボン帳票。
- 上記減感剤保護層は、無色透明なものであることを特徴とする請求項1記載のノーカーボン帳票。
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JP12015699A Expired - Fee Related JP3565550B2 (ja) | 1999-04-27 | 1999-04-27 | ノーカーボン帳票 |
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JP (1) | JP3565550B2 (ja) |
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