JP2000309163A - ノーカーボン帳票 - Google Patents

ノーカーボン帳票

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JP2000309163A
JP2000309163A JP11120156A JP12015699A JP2000309163A JP 2000309163 A JP2000309163 A JP 2000309163A JP 11120156 A JP11120156 A JP 11120156A JP 12015699 A JP12015699 A JP 12015699A JP 2000309163 A JP2000309163 A JP 2000309163A
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秀造 岡部
Tomofumi Konishi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 顕色剤上に減感剤が塗布されたノーカーボン
用紙にNIP機で各種情報等を印字しても、トナー熱定
着ローラを汚すことを防止するノーカーボン帳票を提供
する。 【解決手段】 ノーカーボン帳票1は上用紙10と下用
紙20とから形成されている。上用紙10は裏面に発色
剤が塗布された発色剤層101を有している。下用紙2
0は表面に顕色剤が塗布された顕色剤層201を有して
いるとともに、この顕色剤層201上の複写不要な箇所
に減感剤202を塗布している。また下用紙20は減感
剤202を覆うようにして形成された耐熱性インキから
なる減感剤保護層203を有している。減感剤保護層2
03がNIP機で印字する際にトナー熱定着ローラ50
が発する熱から減感剤202を保護し、減感剤202の
軟化およびトナー熱定着ローラ50への付着を防止する
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ノーカーボン紙か
らなる帳票に関し、特に、発色剤層と顕色剤層が向かい
合う様に重ね合わせて使用するものである。
【0002】
【従来の技術】ノーカーボン帳票、例えば保険申込書等
のように、NIP機(ノンインパクトプリンタ)を用い
て各種情報等が印字されたノーカーボン紙を互いに発色
剤層と顕色剤層を向かい合わせて使用するとともに、複
写不要箇所の顕色剤層に減感剤が塗布されたものが従来
から用いられている。
【0003】つまり、上述した帳票は、NIP機で各種
情報等が印字され、それらを発色剤層と顕色剤層が向か
い合う様に重ね合わせ、裏面に発色剤層を有する用紙、
例えばノーカーボン上用紙または中用紙の表面にボール
ペン等で文字,記号等を記入したとき、筆圧等により表
面に顕色剤層を有する用紙、例えばノーカーボン中用紙
または下用紙に同一な文字,記号等が複写されるもので
ある。
【0004】ここで、このような帳票例として図3を参
照して説明する。
【0005】上述した帳票1を構成する上用紙10は、
図3に示すように、その裏面において発色剤が塗布され
た発色剤層101を有している。
【0006】また、下用紙20は、表面に顕色剤が塗布
された顕色剤層201を有しており、その上に減感剤2
02を有している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たノーカーボン帳票1において、図4に示すように、下
用紙20にNIP機で各種情報等を印字する際に、NI
P機のトナー熱定着ローラ50からの加熱により減感剤
202が軟化して剥離し、それがトナー熱定着ローラ5
0に付着し、汚してしまう問題点があった。
【0008】そこで、本発明は上述の問題点に鑑み、N
IP機で印字を行っても、減感剤によるトナー熱定着ロ
ーラの汚れを防止するノーカーボン帳票を提供すること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、請求項1記載の発明は、発色剤層と顕色剤層が向
かい合う様に重ね合わせて使用するノーカーボン帳票に
おいて、複写不要箇所の顕色剤上に減感剤が塗布され、
さらに、この減感剤が耐熱性インキからなる減感剤保護
層で被覆されるようにする。
【0010】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、上記減感剤保護層が、無色透明なものであ
るようにする。
【0011】本発明では、ノーカーボン紙の顕色剤層上
に塗布されている減感剤が耐熱性インキからなる減感剤
保護層で被覆されるので、NIP機で各種情報等を印字
した際、トナー熱定着ローラからの熱を減感剤保護層で
低減し、減感剤の軟化および顕色剤層からの剥離を防止
することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るノーカーボン
帳票の実施形態を、図面を参照して説明する。
【0013】図1は本発明に係るノーカーボン帳票の構
成を示す断面図である。
【0014】なお、従来と同様な構成部分については同
一の参照符号を付ける。
【0015】この実施形態のノーカーボン帳票1は、N
IP機を用いて、予め、上用紙と下用紙に各種情報等、
例えば保険申込書等を印字し、印字された上用紙と下用
紙を重ね合わせて使用するものであって、図1に示すよ
うに、上用紙10と下用紙20とから形成されている。
【0016】上用紙10は、下面において例えばロイコ
染料を包んでいるカプセルを有する発色剤が塗布されて
形成された発色剤層101を有している。
【0017】下用紙20は上面において顕色剤が塗布さ
れて形成された顕色剤層201を有しているとともに、
この顕色剤層201上の複写不要な箇所に減感剤202
が塗布されている。
【0018】また、下用紙20は減感剤202を耐熱性
インキからなる減感剤保護層203で被覆されている。
【0019】減感剤202は、発色剤層101の発色剤
と顕色剤層201の顕色剤との反応による発色を抑制す
るものであって、NIP機のトナー熱定着ローラ50で
の熱によって軟化するものである。
【0020】この減感剤202にはアミン,ジアミン,
第4級アンモニウム塩等が使用されている。
【0021】減感剤保護層203に使用される耐熱性イ
ンキは、紫外線硬化型や酸化重合型で、無色透明で耐熱
性を有するインキが使用される。例えば商品名;RNC
無変色メジウム、T&K TOKA製のものがある。
【0022】この減感剤保護層203は、凸版印刷,オ
フセット印刷等で耐熱性インキを減感剤202の上に塗
布されて形成される。
【0023】この実施形態のノーカーボン帳票1では、
上用紙にボールペン等で文字,記号等を記入したとき、
ボールペン等の加圧により、上用紙10の発色剤層10
1に含有するロイコ染料のカプセルが破壊し、カプセル
内の染料と下用紙201の顕色剤層201の顕色剤が化
学反応し、上用紙10に記入したものと同一な文字,記
号等が下用紙20に複写される。
【0024】なお、上述したように、減感剤202があ
る場合には、減感剤202が発色剤層101の発色剤と
下用紙201の顕色剤層201の顕色剤の化学反応を抑
制するので、下用紙20には複写されない。
【0025】この実施形態のノーカーボン帳票1では、
下用紙20に有する減感剤202が減感剤保護層203
で被覆されていることにより、NIP機で下用紙20に
各種情報等を印字しても、トナー定着の際に減感剤20
2に加わる熱量が低減され、減感剤202の軟化および
顕色剤層201からの剥離を防止することができる。
【0026】上述した実施形態のノーカーボン帳票1
は、上用紙10と下用紙20からなる2枚の用紙で形成
されているものであるが、これに代えて、複数の中用紙
および下用紙を有するものであってもよい。
【0027】もちろん、これらの中用紙および下用紙の
顕色剤層201上に減感剤202および減感剤保護層2
03を有してもかまわない。
【0028】
【発明の効果】以上、本発明によれば、ノーカーボン紙
の顕色剤層上に塗布されている減感剤が耐熱性インキか
らなる減感剤保護層で被覆されているので、NIP機で
各種情報等を印字した際、トナー熱定着ローラからの熱
を減感剤保護層で低減し、減感剤の軟化および顕色剤層
からの剥離を防止する。
【0029】従って、剥離した減感剤によりトナー熱定
着ローラを汚すことを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るノーカーボン帳票の実施形態の構
成を示す断面図。
【図2】この実施形態のノーカーボン帳票の下用紙をN
IP機で各種情報等を印字した際に減感剤がトナー熱定
着ローラに付着しないことを説明する説明図。
【図3】従来のノーカーボン帳票の構成を示す断面図。
【図4】従来のノーカーボン帳票の下用紙をNIP機で
各種情報等を印字した際に減感剤がトナー熱定着ローラ
に付着することを説明する説明図。
【符号の説明】
1 ノーカーボン帳票 10 上用紙 101 発色剤層 20 下用紙 201 顕色剤層 202 減感剤 203 減感剤保護層 50 トナー熱定着ローラ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発色剤層と顕色剤層が向かい合う様に重
    ね合わせて使用するノーカーボン帳票において、複写不
    要箇所の顕色剤上に減感剤が塗布され、さらに、この減
    感剤が耐熱性インキからなる減感剤保護層で被覆された
    ことを特徴とするノーカーボン帳票。
  2. 【請求項2】 上記減感剤保護層は、無色透明なもので
    あることを特徴とする請求項1記載のノーカーボン帳
    票。
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