JPH0632062U - 複合感圧複写紙 - Google Patents
複合感圧複写紙Info
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- JPH0632062U JPH0632062U JP7061292U JP7061292U JPH0632062U JP H0632062 U JPH0632062 U JP H0632062U JP 7061292 U JP7061292 U JP 7061292U JP 7061292 U JP7061292 U JP 7061292U JP H0632062 U JPH0632062 U JP H0632062U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 カーボンインキが用紙の表面側に滲み出るい
わゆる裏抜け現象を防止する。 【構成】 バーコード印字部1cとOCR用文字印字部
1dとが表面に設定された用紙1eの裏面全体には、発
色カプセル層1fが形成されている。さらに、OCR用
文字印字部1dの裏面側となる発色カプセル層1fの表
面一部に目止め剤を塗布して目止め層1gが形成されて
いるとともに、この目止め層1gの表面にカーボンイン
キを塗布してスポットカーボン1hが形成されている。
このような構成からなる複合感圧複写紙1にノーカーボ
ン紙2を重ね合わせ、バーコード印字部1cにバーコー
ドを、またOCR用文字印字部1dにOCR用文字を印
字することにより、ノーカーボン紙2の表面には、発色
反応によりバーコードが、またカーボン転移によりOC
R用文字が印字される。
わゆる裏抜け現象を防止する。 【構成】 バーコード印字部1cとOCR用文字印字部
1dとが表面に設定された用紙1eの裏面全体には、発
色カプセル層1fが形成されている。さらに、OCR用
文字印字部1dの裏面側となる発色カプセル層1fの表
面一部に目止め剤を塗布して目止め層1gが形成されて
いるとともに、この目止め層1gの表面にカーボンイン
キを塗布してスポットカーボン1hが形成されている。
このような構成からなる複合感圧複写紙1にノーカーボ
ン紙2を重ね合わせ、バーコード印字部1cにバーコー
ドを、またOCR用文字印字部1dにOCR用文字を印
字することにより、ノーカーボン紙2の表面には、発色
反応によりバーコードが、またカーボン転移によりOC
R用文字が印字される。
Description
【0001】
本考案は、発色反応、カーボン転移の両者による印字が可能な複合感圧複写紙 に関し、特にカーボンインキの裏抜け防止を図った帳票等に使用される複合感圧 複写紙に関する。
【0002】
一般に、ノーカーボン紙は、用紙の裏面に発色剤封入のマイクロカプセルを塗 布して発色カプセル層が形成された上用紙と、用紙の表面に顕色剤を塗布して顕 色層が形成された下用紙とからなり、これら上用紙と下用紙の両層が向かい合う ように重ね合わせて機械的圧力を加えることにより、加圧部分のカプセルが破壊 されて発色反応で下用紙の表面に文字等が印字されるようになっている。
【0003】 また、カーボン紙は、用紙の裏面にカーボンインキを塗布してカーボンが形成 されてなるものであり、このカーボン紙のカーボンを下用紙と向かい合うように 重ね合わせて機械的圧力を加えることにより、加圧部分のカーボンが下用紙に転 移して下用紙の表面に文字等が印字されるようになっている。
【0004】 ところで、デパート等で配送伝票として使用される帳票では、配送情報として バーコードやOCR(光学式文字読取り装置)用文字が印字され、これらバーコ ードとOCR用文字は、専用の読取り装置で読取られているが、上記ノーカーボ ン紙、カーボン紙それぞれを帳票に使用してバーコードとOCR用文字を同一紙 面に印字した場合、読取りの可能性においてそれぞれの場合に欠点が存在するこ とが知られている。
【0005】 すなわち、下記の表1に示すように、ノーカーボン紙の発色反応によりバーコ ード及びOCR用文字を印字した場合、バーコードは読取り装置で読取ることが 可能であるが、OCR用文字はPCS値が不足するためOCRで読取ることがで きない。
【0006】 一方、カーボン紙のカーボン転移によりバーコード及びOCR用文字を印字し た場合、OCR用文字はOCRで読取ることができるが、バーコードはペンスキ ャナ等との接触により汚れが発生するため読取ることができない。
【0007】
【表1】 そこで、ノーカーボン紙、カーボン紙両者の利点のみを兼ね備えた複合感圧複 写紙なるものが従来より利用されており、この複合感圧複写紙は、図3に示すよ うに、用紙10aの裏面に発色カプセル層10bが形成されたノーカーボン紙1 0に対して、さらにその裏面の一部にカーボンインキを塗布することによりスポ ットカーボン11を形成して構成されるものである。
【0008】 そして、このような複合感圧複写紙では、発色カプセル層10bの露出する部 分をバーコード印字部10c、スポットカーボンの存在する部分をOCR用文字 印字部10dとし、これらバーコード印字部10c及びOCR用文字印字部10 dを表面から加圧することにより、発色反応でバーコードを、かつ、カーボン転 移でOCR用文字を顕色層12aが形成された下用紙12の表面に印字し、上述 の表1に示すような欠点を改善している。
【0009】
しかしながら、上記従来から帳票に使用されている複合感圧複写紙では、用紙 10aの表面側にスポットカーボン11からのカーボンインキが滲み出るいわゆ る裏抜け現象が発生するので、以下に列挙するような問題点があった。
【0010】 (1)カーボンインキが用紙10a中に浸透してスポットカーボン11のカー ボン量が減るため、カーボンの転移能力が低下し、カーボン転移により印字され たOCR用文字の読取りにミスが発生する。
【0011】 (2)スポットカーボン11にはワックスが含まれており、このワックスもカ ーボンインキとともに用紙10a中に浸透するため、カーボンインキにより複写 される下用紙12が汚れ易くなる。
【0012】 (3)カーボンインキが用紙10aの表面に滲み出てくるため、この用紙10 aの表面に記入した文字が判読しづらくなる。
【0013】 そこで、本考案は、上記列挙した問題点に着目してなされたものであり、その 目的とするところは、いわゆる裏抜け現象の防止を図り、同一紙面上にOCR用 文字とバーコードとを複写した場合でも正確な読取りが可能な複合感圧複写紙を 提供することにある。
【0014】
上記目的を達成するために、本考案は、用紙の裏面に発色カプセル層を形成し てなるとともに、該発色カプセル層の一部にスポットカーボンを積層してなる複 合感圧複写紙において、上記発色カプセル層とスポットカーボンとの間にカーボ ンインキの目止め層を形成してなることを特徴とする。
【0015】
本考案では、発色カプセル層とスポットカーボンとの間に形成された目止め層 が、このスポットカーボンのカーボンインキを用紙の裏面側で遮断するため、カ ーボンインキが用紙の表面側に滲み出ることなく、いわゆる裏抜け現象が発生し ない。
【0016】
以下、本考案を適用した実施例について図面に基づき詳細に説明する。
【0017】 図1は、本考案に係る複合感圧複写紙を帳票に使用した場合の一実施例を示し た斜視図である。なお、この図では、帳票が分解して示されている。
【0018】 この図に示すように、複合感圧複写紙1は、帳票に使用される3枚の複写紙の のうちの1枚であり、この複合感圧複写紙1の裏面側にノーカーボン紙2、さら に、ノーカーボン紙2の裏面側にセルフタック紙3を重ね合わせて帳票が構成さ れている。
【0019】 複合感圧複写紙1は、その両端のミシン目1aに沿って送り穴1b…が開けら れているとともに、表面の一部には、バーコードを印字するバーコード印字部1 cと、OCR用文字を印字するOCR用文字印字部1dが設定されている。
【0020】 また、ノーカーボン紙2、セルフタック紙3それぞれにも、両端または一端の ミシン目2a,3aに沿って送り穴2b…,3b…が開けられている。
【0021】 図2は、複合感圧複写紙1のX−X´断面をノーカーボン紙2とともに示した 断面図であり、この図に基づき複合感圧複写紙1をさらに詳細に説明する。
【0022】 この図に示すように、複合感圧複写紙1は、バーコード印字部1cとOCR用 文字印字部1dとが表面に設定された用紙1e、用紙1eの裏面全体に発色剤封 入のマイクロカプセルを塗布して形成された発色カプセル層1f、上記OCR用 文字印字部1dの裏面側となる発色カプセル層1fの表面一部にカーボンインキ の目止め剤を塗布して形成された目止め層1g、及び目止め層1gの表面にカー ボンインキを塗布して形成されたスポットカーボン1hから構成されている。
【0023】 次に、複合感圧複写紙1を製作する場合について説明すると、発色カプセル層 1fが形成されている用紙1eの裏面一部に、目止め剤の一例としてUVメジュ ーム(無彩色インキ)を塗布して目止め層1gが形成される。
【0024】 続いて、UVメジューム塗布により形成された目止め層1gに対してワックス を含んだカーボンインキを重ね刷りすることにより、スポットカーボン1hが形 成されて複合感圧複写紙1の製作が完了する。
【0025】 再び図1に基づき説明すると、ノーカーボン紙2は、図2にも示すように下用 紙として利用されるため、複合感圧複写1とほぼ同一の面をもって表面全体に顕 色層2cが形成されているとともに、ミシン目2a付近が複合感複写紙1のミシ ン目1a付近と接着されて複合感圧複写紙1と一体になっている。
【0026】 セルフタック紙3は、複合感圧複写紙1とほぼ同一の面をもって表面の加圧部 分が発色するように形成されているとともに、ミシン目3a付近がノーカーボン 紙2のミシン目2a付近と接着されてノーカーボン紙2と一体になっている。
【0027】 よって、この帳票では、複合感圧複写紙1、ノーカーボン紙2、及びセルフタ ック紙3の3枚が互いに一体となって形成されている。
【0028】 次に、この実施例に係る複合感圧複写紙1の作用について説明する。
【0029】 複合感圧複写紙1の製作時、発色カプセル層1fが形成された用紙1eの裏面 には、スポットカーボン1hを形成するためにカーボンインキが塗布されるが、 このカーボンインキは、UVメジュームからなる目止め層1gの表面に塗布され ることにより、目止め層1gがカーボンインキと発色カプセル層1fとを遮断す ることになる。
【0030】 よって、カーボンインキが目止め層1gにより遮断されて用紙1eの表面側に 滲み出ることなく、いわゆる裏抜け現象の発生が防止される。
【0031】 そして、複合感圧複写紙1のバーコード印字部1cには、バーコード印字機等 の加圧によりバーコードを印字し、また、OCR用文字印字部1dには、ボール ペンや印字機等の加圧によりOCR用文字を印字するが、この時、バーコード印 字部1cの裏面側の発色カプセル層1fとノーカーボン紙2表面の顕色層2cと が発色反応することにより、ノーカーボン紙2の表面にバーコードが印字される とともに、OCR用文字印字部1d裏面側のスポットカーボン1hからノーカー ボン紙2にカーボンが転移することにより、ノーカーボン紙2の表面にOCR用 文字が印字される。
【0032】 したがって、この実施例に係る複合感圧複写紙1によれば、カーボンインキの 裏抜け現象の発生が防止されているので、以下に列挙するような効果を得る。
【0033】 (1)カーボンインキが用紙1e中に浸透することなくスポットカーボン1h のカーボン量が塗布時の量のまま維持されるので、OCR用文字印字部1dのカ ーボン転移能力が低下することなく、カーボン転移によりノーカーボン紙2の表 面に印字されたOCR用文字をOCRが正確に誤ることなく読取ることができる 。
【0034】 (2)カーボンインキに含まれるワックスも用紙1e中に浸透することがない ので、カーボンインキにより複写されるノーカーボン用紙2の汚れを抑えること ができる。
【0035】 (3)カーボンインキが複合感圧複写紙1の表面に滲み出ることがないので、 この複合感圧複写紙1の表面に記入された文字を容易に判読することができる。
【0036】
以上の説明から明らかなように、本考案によれば、用紙の裏面側でスポットカ ーボンのカーボンインキが目止め層により遮断されているので、このカーボンイ ンキが用紙の表面側に滲み出るいわゆる裏抜け現象の発生を防止することができ 、本考案の複合感圧複写紙により下用紙に複写されたOCR用文字とバーコード とをそれぞれ正確に読取ることができる。
【図1】本考案に係る複合感圧複写紙を帳票に使用した
場合の一実施例を示した斜視図。
場合の一実施例を示した斜視図。
【図2】この複合感圧複写紙のX−X´断面をノーカー
ボン紙とともに示した断面図。
ボン紙とともに示した断面図。
【図3】従来の複合感圧複写紙の断面を示した断面図。
1 複合感圧複写紙 1c バーコード印字部 1d OCR用文字印字部 1e 用紙 1f 発色カプセル層 1g 目止め層 1h スポットカーボン 2 ノーカーボン紙 3 セルフタック紙
Claims (1)
- 【請求項1】 用紙の裏面に発色カプセル層を形成して
なるとともに、該発色カプセル層の一部にスポットカー
ボンを積層してなる複合感圧複写紙において、 上記発
色カプセル層とスポットカーボンとの間にカーボンイン
キの目止め層を形成してなることを特徴とする複合感圧
複写紙。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7061292U JPH0632062U (ja) | 1992-10-09 | 1992-10-09 | 複合感圧複写紙 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7061292U JPH0632062U (ja) | 1992-10-09 | 1992-10-09 | 複合感圧複写紙 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0632062U true JPH0632062U (ja) | 1994-04-26 |
Family
ID=13436598
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7061292U Withdrawn JPH0632062U (ja) | 1992-10-09 | 1992-10-09 | 複合感圧複写紙 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0632062U (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002160448A (ja) * | 2000-11-28 | 2002-06-04 | Toppan Forms Co Ltd | 改竄防止用感圧複写シート |
JP2013082183A (ja) * | 2011-10-12 | 2013-05-09 | Dainippon Printing Co Ltd | 複写帳票及びその製造方法 |
JP2013086362A (ja) * | 2011-10-18 | 2013-05-13 | Dainippon Printing Co Ltd | 複写帳票及びその製造方法 |
-
1992
- 1992-10-09 JP JP7061292U patent/JPH0632062U/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002160448A (ja) * | 2000-11-28 | 2002-06-04 | Toppan Forms Co Ltd | 改竄防止用感圧複写シート |
JP4582738B2 (ja) * | 2000-11-28 | 2010-11-17 | トッパン・フォームズ株式会社 | 改竄防止用感圧複写シート |
JP2013082183A (ja) * | 2011-10-12 | 2013-05-09 | Dainippon Printing Co Ltd | 複写帳票及びその製造方法 |
JP2013086362A (ja) * | 2011-10-18 | 2013-05-13 | Dainippon Printing Co Ltd | 複写帳票及びその製造方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19970306 |