JP3562153B2 - アルカリイオン整水器 - Google Patents

アルカリイオン整水器 Download PDF

Info

Publication number
JP3562153B2
JP3562153B2 JP19190996A JP19190996A JP3562153B2 JP 3562153 B2 JP3562153 B2 JP 3562153B2 JP 19190996 A JP19190996 A JP 19190996A JP 19190996 A JP19190996 A JP 19190996A JP 3562153 B2 JP3562153 B2 JP 3562153B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
sensor
value
glass electrode
ion water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP19190996A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH1034154A (ja
Inventor
高志 江原
毅 西田
利彦 松田
進 上村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP19190996A priority Critical patent/JP3562153B2/ja
Publication of JPH1034154A publication Critical patent/JPH1034154A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3562153B2 publication Critical patent/JP3562153B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Water Treatment By Electricity Or Magnetism (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、水道水等の原水を電気分解して、飲用、医療用として利用するアルカリイオン水および化粧水、殺菌洗浄水等として利用する酸性イオン水を製造するアルカリイオン整水器に関し、さらに詳しくは吐出側の通水路にイオン水のpH値を検出するpHセンサを装備したアルカリイオン整水器に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、連続電解方式のイオン水生成器としてアルカリイオン整水器が普及している。このアルカリイオン整水器は、電解槽内で水道水等を電気分解して、陽極側に酸性イオン水を生成し、陰極側にアルカリイオン水を生成する。前記アルカリイオン水の生成において、pH値を検出するpHセンサを吐出側の通水路に備え、そのpH値から電気分解の強さを判断して電気分解の強度を補正し、目的のpH値のイオン水を生成している。
【0003】
以下、従来のアルカリイオン整水器について説明する。図6は従来のアルカリイオン整水器の概略構成図、図7は同アルカリイオン整水器の要部の電気回路図、図4はpHセンサの概略構成図、図5はpHセンサの動作原理図である。
【0004】
図6に示すように、水道水等の原水管1は水栓2を介してアルカリイオン整水器3に接続されている。アルカリイオン整水器3は、原水流入側に、内部に原水中の残留塩素を吸着する活性炭および一般細菌や不純物を取り除く中空糸膜等を備えた浄水部4と、グリセロリン酸カルシウムや乳酸カルシウム等のカルシウムイオンを原水に付与して導電率を高めるカルシウム供給部5と、通水を確認して後述の制御手段に制御指示する流量センサ6を設け、その後流側に電解槽7を備えている。
【0005】
前記電解槽7は隔膜8で2分されて2つの電極室を有しており、各電極室には電極板9、10を配設している。そして前記電解槽7の電極板10側の水(電極板10が陽極の場合は酸性イオン水)は排水管11で排水される。前記電解槽7と排水管11の接続部付近には、アルカリイオン水を効率よく生成するために吐水流量調節用の流量調整部12を設けてあり、また、電解槽7の電極板9側の水(電極板9が陰極の場合はアルカリイオン水)は吐出管13で吐出される。
【0006】
前記吐出管13から分岐し排水管11もしくは放水管に接続される分岐管には、電解槽7の電極板9側の水(電極板9が陰極の場合はアルカリイオン水)のpH値を確認し、後述の制御手段に制御指示するガラス電極をもつpHセンサ31を設けている。
【0007】
電解槽7内の滞留水や、電極板洗浄時のCa、Mg等からなるスケールが溶解した洗浄水の排出路には、排出用の電磁弁14を設けてあり、排水管11を介して電解槽7の電極板10側の水(電極板10が陽極の場合は酸性イオン水)や、電解槽7内の滞留水や、電極板洗浄水は放水管16で排出される。
【0008】
図中の55は浄水部4内のカートリツジ(図示せず)の有無を検出する浄水器センサ、17は電源投入プラグ、18は電源投入プラグ17からの交流電源を直流電源に変える電源部、19はアルカリイオン整水器3の動作を制御する制御手段、20はアルカリイオン整水器3の操作状態を表示し操作する操作表示部である。
【0009】
前記操作表示部20には、生成するイオン水のpHを複数の濃度レベルに分けて段階的に設定できるpH設定部201、生成しているイオン水のpHを表示する表示部202、およびpHセンサ31の検出値に誤差が生じた場合に校正するpH校正部203が設けられている。
【0010】
21はアルカリイオン整水器3の制御動作等を記憶する記憶部である。
次に図7に基づいて、従来のアルカリイオン整水器3の電気回路について説明する。電源部18は内部にトランス22を有し、制御手段19等に必要な直流電圧電流を発生する制御用直流電源23と、電気分解に必要な直流電圧電流を発生する電解用直流電源24を備えており、また、電解用直流電源24へ流入する交流電源を監視するカレントトランスデューサ25からの信号は平滑化回路26で直流レベルに変換され、制御手段19に与えられる。電解槽7に印加される電圧は、FET等からなる出力制御回路27で制御されるようになっている。また、この回路には、電解槽−電磁弁切り替えリレー28、電極板9、10の極性を切り替える極性切り替えリレー29、電磁弁14の電磁弁ソレノイド30が設けられている。
【0011】
上記構成において、電源用直流電源24からの直流電圧電流は、出力制御回路27、電解槽−電磁弁切り替えリレー28、極性切り替えリレー29を介して電解槽7の電極板9、10に給電される。この直流電圧電流は、出力電圧が一定で数百Hzの基本パルスから構成されるが、出力制御回路27がこの基本パルスの出力パルス幅を変調することによって、平均電圧を変化させるパルス幅制御方式の電圧制御を行っている。すなわち、このパルス幅を出力制御回路27で変更させると、直流電圧電流のデューティ比が変化し、見かけ上、電圧が変化したのと等価な状態をつくるものである。
【0012】
利用者が操作表示部20のpH設定部201より所望のpHを選択すると、流量センサ6で検出される水の量から、制御手段19が平均印加電圧とそれに応じたデューティ比を記憶部21から読みだし、このデューティ比に基ずいて出力制御回路27を動作させる。さらに、pHセンサ31は吐出管13より分岐された電極板9側の水(電極板9が陰極の場合はアルカリイオン水)のpH値を確認し、制御手段19にフィードバックを行い、制御手段19はデューティ比を変化させ、出力制御回路27を所望のpHのイオン水が生成されるようアルカリイオン整水器3の電圧制御を行うものである。
【0013】
次に図4を用いてpHセンサ31について説明する。図中の32はpHセンサ31のガラス電極部、33は厚肉の円筒状で、先端が十分に薄いガラス球状になっているガラス管、34は銀線の周囲を無数の微細な孔が開いた塩化銀によってコーティングした銀・塩化銀電極であり、前記ガラス電極部32の薄い球状の先端とは反対側の一方端に、銀・塩化銀電極34の一方端をガラス管33より突出させた状態で、pH緩衝液と飽和塩化カリウム溶液35と共に封入して構成され、突出した銀・塩化銀電極34の一方端は、後述の増幅部の入力に接続される。
【0014】
図中の36は銀・塩化銀電極よりなる基準電極、37はpHセンサ外郭、38、39はシリコーンゴム等からなる封止体、40は無数の微細な孔が開いたセラミック等からなる液絡部、41は増幅部である。
【0015】
pHセンサ31はガラス電極部32のガラス管33の厚肉円筒部を封止体38より先端の薄膜部が外に突出するように、基準電極36と一緒にpHセンサ外郭37と封止体38、39で取り囲まれ、その中は塩橋となる飽和塩化カリウム溶液42で満たされる。基準電極36の一方端は封止体39より突出し、増幅部41の後述のCOMラインに接続される。液絡部40は封止体38を貫通するように構成し、被検査体溶液を介して基準電極36とガラス電極部32の先端の薄膜部との電気的導通を保つ。増幅部41は、増幅部41が作動するのに必要な電圧電流を入力するVcc端子43と、基準電圧を入力するCOM端子44と、被検査溶液のpHに比例した電圧を出力するSGL端子45と、電気的に接地するGND端子46で制御手段19に接続される。
【0016】
次に図5を用いてpHセンサの動作原理について説明する。ガラス電極型のpHセンサは、十分に薄いガラス膜が選択的に水素イオンを通し、水素イオン濃度が異なる2液をガラス薄膜を隔てて相接させると、2液の水素イオン濃度の比に応じた膜電位が現れる特性を利用したものである。ガラス電極部32に封入された塩化水素溶液あるいは塩化カリウム溶液およびpH緩衝液とガラス薄膜を隔てて相接する水素イオンを含む比検溶液の間には、膜電位が発生する。また、ガラスには不斉電位と呼ばれる現象があり、pH緩衝液と比検溶液に同じ溶液を用いても膜電位は零とならず、ある一定の不斉電位と呼ばれる電位が発生する。したがって、ガラス電極部32に封入された塩化水素溶液あるいは塩化カリウム溶液とガラス薄膜を隔てて相接する水素イオンを含む比検溶液の間には膜電位と不斉電位の和があらわれる。また、液絡部40を隔てて相接する水素イオンを含む比検溶液と飽和塩化カリウム溶液の間には、僅かであるが液間電位が発生する。したがって、水素イオンを含む比検溶液と飽和塩化カリウム溶液の間には、液間電位と基準電極36に印加された基準電位の和があらわれる。よって、ガラス電極部32の銀・塩化銀電極34に現れる電位は、前記膜電位、不斉電位、液間電位、基準電位の総和となり、SGL端子45の出力電位は、膜電位と不斉電位と液間電位の和に増幅部41の増幅率を乗じた電位とCOM端子44に印加される基準電位の和が出力される。
【0017】
SGL端子45の出力電位を(式1)に示す。
出力電位=(膜電位+不斉電位+液間電位)×増幅率+基準電位・・(式1)
次に、pHセンサ31のSGL端子45の出力電位から、比検溶液のpH値への換算法について説明する。(式2)で定義するpH値の基準となる補正量を中性リン酸塩標準液(pH6.86 25℃)を比検溶液として求める。
【0018】
補正量=中性リン酸塩標準液を比検溶液としたときの出力電位(EPH7 )
−基準電位 ・・(式2)
その後、フタル酸塩標準液(pH4.01 25℃)を比検溶液としたときの出力電位(EPH4 )を測定することにより、その他の比検溶液の出力電位に対するpH値は、(式3)となる。
【0019】
pH値=(出力電位−基準電位−補正量)×(6.86−4.01)
/(EPH7 −EPH4 )+6.86 ・・(式3)
また、単位pHあたりの出力電位を△出力電位として(式4)であらわせば、(式3)は(式5)であらわすことができる。
【0020】
△出力電位=(EPH7 −EPH4 )/(6.86−4.01) ・・(式4)
pH値=(出力電位−基準電位−補正量)/△出力電位 ・・(式5)
このように、pHが明らかな2種類のpH標準緩衝液により出力電位を測定し、その値をあらかじめ測定し記憶部21に記憶しておくこと、すなわち、校正を行うことにより、ガラス薄膜の膜厚のバラツキ等の影響により膜電位が異なるガラス電極を用いても、他の比検溶液に対する出力電位を測定することにより、比検溶液のpH値を測定することができる。
【0021】
つぎに、以上のように構成されたアルカリイオン整水器3について、以下にアルカリイオン水を生成する際の動作を説明する。利用者は、操作表示部20のpH設定部201を操作し、生成したいアルカリイオン水のpH値を設定するとともに、水栓2から通水された原水は、浄水部4で原水中の残留塩素や一般細菌等が取り除かれ、カルシウム供給部5でグリセロリン酸カルシウム等が溶解され電解容易な水に処理された後、流量センサ6を経て電解槽7に通水される。
【0022】
一方、電源投入用プラグ17よりAC100Vが供給され、電源部18内部のトランス22を介して制御用直流電源23で電気分解の制御に必要な直流電圧電流を発生する。また、電解用直流電源24からの直流電圧電流は、出力制御回路27を経て、後記するように電解槽7の電極板9、10に給電される。相対的にプラス電圧を印加する電極板を陽極、マイナス電圧を印加する電極板を陰極とすると、これにより、電解槽7内に隔膜8で仕切られた陽極室と陰極室とが形成される。
【0023】
さて、通水後、制御手段19は流量センサ6の信号を読み取り、流量レベルが一定レベルを越えるとこの状態を通水中と判断する。このとき、pH設定部201により生成したいアルカリイオン水のpHが設定されているため、制御手段19は電解槽7による電気分解を行うために、電解槽−電磁弁切り替えリレー28を電解槽側へ切り替え、極性切り替えリレー29を設定されたpH値がpH7を越える、つまりアルカリイオン水が設定された場合は、電極板9側が陰極となるように動作指令の出力をする。そして、記憶部21に記憶されている目標のpH値に対応したデューティ比を読み出して、出力制御回路27を動作させて電気分解を行う。これにより、陰極室には目標のpH値のアルカリイオン水が、陽極室には酸性イオン水が生成されることになる。
【0024】
また、アルカリイオン整水器3に供給される原水の炭酸イオンや重炭酸イオン等の濃度、あるいは導電率等の影響により、目標のpH値とは異なるイオン水が生成されても、pHセンサ31によってpH値に比した出力電位が制御手段19にフィードバックされ、制御手段19は出力電位の値に記憶部21に記憶された補正量や△出力電位等を用いて正確なイオン水のpH値を演算し、目標のpH値との差分に応じてデューティ比を増減し、目標とするpH値に近づけるように制御手段19は電気分解を制御する。
【0025】
水栓2を止めると、制御手段19は流量センサ6からの信号で通水終了と判断し、電気分解を終了する。そして、pHセンサ31のガラス電極部のイオン水は放水路16より排出され、液絡部40とイオン水の接触を断たれる。これにより、pHセンサ31内部に充填された塩化カリウム溶液が液絡部40を通じて滞留したイオン水中に溶出し、pHセンサ31の使用期間が短くなることを防止する。
【0026】
以上はpH設定部201でpH7を越えるpH値が設定された場合であるが、pH設定部201ではpH7未満の酸性イオン水が設定された場合は、極性切り替えリレー29を電極板9側が陽極となるように動作指令の出力をする。そして、以下前述と同様に電気分解が行われて酸性イオン水が生成される。
【0027】
ところで、pHセンサ31は長期間使用すると、ガラス電極部32の表面へのスケール等の付着等により、検出値に誤差が生じるようになる。そのため、pH標準液を用いてpH値が明らかな比検溶液に対するpHセンサ31の出力値よりpH校正部203を操作して、記憶部21に記憶された補正量等を記憶しなおす校正を定期的に行う。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】
このように従来のアルカリイオン整水器は、生成したイオン水のpH値をpHセンサによって検出してフィードバックを行うことにより、安定したpH値のイオン水を得るものであった。ところが、長期間使用するpHセンサのカラス電極の表面へのスケールの付着等により、ガラス膜を透過するH+ イオンの透過量や透過速度が変化し、検出値に誤差を生じたり、pHセンサの応答が遅くなるという問題がある。しかしながら、イオン水を生成する電気分解によって生じるMgやCaのスケールの付着は、pHが低い酸性イオン水やクエン酸等の酸性溶液を通水することにより防止できる。
【0029】
ところが、pHセンサ自身に充填されている塩化カリウムが液絡部より外部に出て、ガラス電極にコーティングが生じる場合がある。塩化カリウムは水溶性の結晶であり、溶液の状態ではK+ イオンとCl− イオンに解離した状態で存在する。しかし、蒸気の状態ではKCl蒸気として分離せずに存在する。未通水のアルカリイオン整水器が高温の雰囲気中に置かれると、液絡部より流出したpHセンサ自身に充填されている塩化カリウムが、KCl蒸気としてガラス電極の周囲に充満する。この状態でアルカリイオン整水器が置かれている雰囲気温度が下がると、ガラス電極表面に塩化カリウムが非常に薄い被膜となって付着する。このようにして生成されたKCl被膜は、ファンデルワース力等により強くガラス分子と結合する。そのため、水と接触しても溶解せず、pHが低い酸性イオン水やクエン酸等の酸性溶液を用いても除去できない。
【0030】
このようなKCl被膜がガラス電極表面に付着したpHセンサは応答速度が遅く、そのため目標のpHのイオン水を生成するためにフィードバック制御を行っても、オーバーシュートにより目標のpH値とは異なるpHのイオン水が生成されたり、イオン水のpH値の変化が持続振動的になり、安定したpHのイオン水を得ることができなくなる。
【0031】
また、KCl被膜は、40℃を越える雰囲気中に置かれると特に発生しやすくなる。特に、貨物輸送のコンテナボックスや貨物保管倉庫内等において、40℃を越える雰囲気が発生し易く、アルカリイオン整水器の購入者が使用を開始する前にpHセンサのガラス電極表面にKCl被膜が発生し、前述の理由により目標のイオン水を得ることができず、アルカリイオン整水器の購入者に多大な不利益を与える可能性があるものであった。
【0032】
そこで本発明は、pHセンサのガラス電極の劣化を防止し、生成したイオン水のpH値を精度よく検出し、目標のpHのイオン水を生成することのできるアルカリイオン整水器を提供することを目的とする。
【0033】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は吐出側の通水路に生成したイオン水のpH値を検出するpHセンサを装備し、pHセンサのガラス電極の周囲に液体を滞留させることができる容器を設け、容器の排水系に止水弁を設けて、制御手段によって液体の滞留と排水を制御するアルカリイオン整水器であって、pH7未満の酸性のpH緩衝液でpHセンサのp H 校正を行った後に、制御手段が止水弁を制御して、該pH緩衝液を、ガラス電極を保護するための液体としてガラス電極の周囲に滞留させる構成とする。
【0034】
本発明によれば、ガラス電極を保護するための液体でpHセンサのガラス電極の保護とpH値の校正を同時に行い、pHセンサのガラス電極の劣化を防止し、生成したイオン水のpH値を精度よく検出し、目標のpHのイオン水を生成することができる。
【0035】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、吐出側の通水路に生成したイオン水のpH値を検出
するpHセンサを装備し、pHセンサのガラス電極の周囲に液体を滞留させることができる容器を設け、容器の排水系に止水弁を設けて、制御手段によって液体の滞留と排水を制御するアルカリイオン整水器であって、pH7未満の酸性のpH緩衝液でpHセンサのp H 校正を行った後に、制御手段が止水弁を制御して、該pH緩衝液を、ガラス電極を保護するための液体としてガラス電極の周囲に滞留させるアルカリイオン整水器であり、使用しないときはpHセンサのガラス電極の周囲にガラス電極を保護する溶液を滞留させ、ガラス電極に封入された液が溶出して皮膜化するのを抑え、pHセンサのガラス電極の劣化を防止し、生成したイオン水のpH値を精度よく検出し、目標のpHのイオン水を生成させる作用を有する。
【0036】
そして、pH7未満の酸性のpH緩衝液は、ガラス電極の周囲をp H 7未満に保ち、ガラス電極の表面の活性化を促し、ガラス電極の劣化を防止することができる。
【0037】
本発明の請求項に記載の発明は、請求項1のアルカリイオン整水器において、pH7未満の酸性のpH緩衝液を、pH4の標準液であるフタル酸塩標準液としたものであり、pH4の標準液であるフタル酸塩標準液によりガラス電極の校正と保護を同時に行うという作用を有する。
【0038】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1のアルカリイオン整水器の概略構成図、図2は同アルカリイオン整水器における要部の電気回路図、図3は同アルカリイオン整水器におけるpHセンサ周囲部の概略構成図である。なお、図1、図2、図3において、従来例の説明で用いた符号と同一符号のものは、本実施の形態1においても基本的に同一であるため、詳細な説明は従来例に譲って省略する。
【0039】
図1において、1は水道水等の原水管、2は水栓、3はアルカリイオン整水器、4は浄水部、5はカルシウム供給部、6は流量センサ、7は電解槽、8は隔膜、9、10は電極板、11は排水管、12は流量調整部、13は吐出管、31はpHセンサ、14は電磁弁、16は放水管、55は浄水器センサ、17は電源投入プラグ、18は電源部、19は制御手段、20は操作表示部、201はpH設定部、202は表示部、203はpH校正部、21は記憶部である。
【0040】
図2において、22はトランス、23は制御用直流電源、24は電解用直流電源、25はカレントトランスデューサ、26は平滑回路、27は出力制御回路、28は電解槽−電磁弁切り替えリレー、29は極性切り替えリレー、30は電磁弁ソレノイドである。
【0041】
本実施の形態1の特徴的構成は、図1に示すように吐出管13から分岐してpHセンサ31へ接続される通水路に接続され、アルカリイオン整水器3の外郭に開口し、pH緩衝液を注入する校正液注入路47を設け、校正液注入路47にはキャップ48を装着し、排水管11および吐出管13から分岐してpHセンサ31を経由して排水管もしくは放水管に対し止水する止水弁15を設けたことにある。また、図3に示すようにPHセンサ31は、そのガラス電極部32の周囲に被検水もしくはpH緩衝液を溜められる容器部をもつホルダ49に挿入されている。そして吐出管13より分岐されpHセンサ31へ接続される通水路を経由したイオン水はホルダ49内を通過し、pHセンサ31によりpH値を検出されたのち放水管16へ排出されるようにしたことにある。なお、図2中の50は止水弁15を駆動するソレノイドである。
【0042】
次に、以上のように構成されたアルカリイオン整水器3について、以下にアルカリイオン水を生成する際の動作を説明する。利用者は、操作表示部20のpH設定部201を操作し、生成したいアルカリイオン水のpH値を設定するとともに、水栓2を開く。水栓2から通水された原水は、浄水部4で原水中の残留塩素や一般細菌等の不純物が取り除かれ、カルシウム供給部5でグリセロリン酸カルシウム等が溶解され、電解容易な水に処理された後、流量センサ6を経て電解槽7に通水される。
【0043】
一方、電源投入プラグ17よりAC100Vが供給され、電源部18内部のトランス22を介して制御用直流電源23で電気分解の制御に必要な直流電圧電流を発生する。また、電解用直流電源24からの直流電圧電流は、出力制御回路27を経て、後述するように電解槽7の電極板9、10に給電される。相対的にプラス電圧を印加する電極板を陽極、マイナス電圧を印加する電極板を陰極とすると、これにより、電解槽7内に隔膜8で仕切られた陽極室と陰極室とが形成される。
【0044】
さて通水後、制御手段19は流量センサ6の信号を読み取り、流量レベルが一定レベルを越えると、この状態を通水中と判断する。制御手段19は止水弁ソレノイド50に通電し止水弁15を開く。その後、pH設定部201により生成したいアルカリイオン水のpHが設定されているため、制御手段19は電解槽7による電気分解を行うために、電解槽−電磁弁切り替えリレー28を電解槽側へ切り替え、極性切り替えリレー29を設定されたpH値がpH7を越える、つまりアルカリイオン水が設定された場合は、電極板9側が陰極となるように動作指令の出力をする。そして、記憶部21に記憶されている目標のpH値に対応したデューティ比を読み出して、出力制御回路27を動作させて電気分解を行う。これにより、陰極室には目標のpH値のアルカリイオン水が、陽極室には酸性イオン水が生成されることになる。
【0045】
また、アルカリイオン整水器3に供給される原水の炭酸イオンや重炭酸イオン等の濃度、あるいは導電率等の影響により、目標のpH値と異なるイオン水が生成されても、pHセンサ31によってpH値に比した出力電位が制御手段19にフィードバックされ、制御手段19は出力電位の値に記憶部21に記憶された補正量や△出力電位等を用いて正確なイオン水のpH値を演算し、目標のpH値との差分に応じてデューティ比を増減し、目標とするpH値に近づけるように制御手段19は電気分解を制御する。
【0046】
水栓2を止めると、制御手段19は流量センサ6からの信号で通水終了と判断し、電気分解を終了する。そして、通水終了後、一定時間止水弁15を開いたままの状態で保持し、pHセンサ31のガラス電極部のイオン水を放水路16より排出し、液絡部40とイオン水の接触を断ち、十分にガラス電極部のイオン水を排出した後、止水弁ソレノイド50への通電を終了し、止水弁15を閉じる。これにより、pHセンサ31内部に充填された塩化カリウム溶液が液絡部40を通じて滞留したイオン水中に溶出し、pHセンサ31の使用期間が短くなることを防止する。
【0047】
以上はpH設定部20でpH7を越えるpH値が設定された場合であるが、pH設定部201ではpH7未満の酸性イオン水が設定された場合は、極性切り替えリレー29を電極板9側が陽極となるように動作指令の出力をする。そして、以下、前述と同様に電気分解の制御が行われ、酸性イオン水が生成される。
【0048】
次に、pH7の中性、つまり電気分解を行わない浄水が設定された場合の動作を説明する。浄水が設定された場合、通水後、制御手段19が流量センサ6の信号を読み取り通水と判断しても、制御手段19は電解槽−電磁弁切り替えリレー28の切り替えは行わず、出力制御回路27も動作させない。さらに止水弁15も開かず、浄水部4によってろ過された浄水はそのまま電解槽7を通過し、吐出管13より吐出される。また、止水弁15が閉じられているため、放水管16より排出される無駄な捨て水がなくなるものである。
【0049】
次に、pHセンサ31の校正手順について説明する。まず、pH6.86の校正を行う。利用者が操作部20のpH校正部203を操作し、pH6.86の校正モードにすると、制御手段19は一定時間止水弁15を開いたままの状態で保持する。これにより、既に通水し使用したアルカリイオン整水器3であっても、pHセンサ31のガラス電極部32の残水等を放水路16より排出し、ガラス電極部32が挿入されたpHセンサホルダ49内を空にする。一定時間終了後、制御手段19は止水弁15を閉じ、排水が終了したことを表示部203に表示する。利用者は校正液注路47の入口のキャップ48を開き、校正液注路47を経由してpHセンサホルダ49内に所定の量の中性リン酸標準液(pH6.86 25℃)を注入し、pH校正部203を操作し校正を開始する。制御手段19はpHセンサ31のSGL端子45より出力電位(EPH7 )を読み取り記憶部21に記憶する。記憶が完了すると制御手段19は一定時間止水弁15を開き、中性リン酸塩標準液を排出するとともに、表示部202に校正が完了したことを表示する。
【0050】
次に、pH4.01の校正を行う場合、利用者は操作部20のpH校正部203を操作しpH4.01の校正モードにする。制御手段19は一定時間止水弁15を開いたままの状態で保持する。これにより、残水等を放水路16より排出し、ガラス電極部32が挿入されたpHセンサホルダ49内を空にする。一定時間終了後、制御手段19は止水弁15を閉じ、排水が終了したことを表示部202に表示する。利用者は、校正液注路47を経由してpHセンサホルダ49内に所定の量のフタル酸塩標準液(pH4.01 25℃)を注入し、pH校正部203を操作し校正を開始する。制御手段19はpHセンサ31のSGL端子45より出力電位(EPH4 )を読み取り記憶部21に記憶する。記憶が完了すると制御手段19は一定時間止水弁15を開き、ガラス電極部32のガラス薄膜部がフタル酸塩標準液(pH4.01 25℃)に浸り、かつ、液絡部40がフタル酸塩標準液(pH4.01 25℃)に浸らない程度、フタル酸塩標準液(pH4.01 25℃)を排出するとともに、表示部202に校正が終了したことを表示する。利用者はキャップ48を閉じ、校正を終了する。
【0051】
これにより、pHセンサ31の校正作業後、pH7未満の酸性のpH緩衝液であるフタル酸塩標準液(pH4.01 25℃)をガラス電極部32のガラス薄膜部の周囲に滞留させることが可能になる。特にアルカリイオン整水器を長期間使用せず保管する場合には、pH4.01の校正のみを実施することにより、ガラス電極の周囲にガラス電極を保護するpH緩衝液を充填し、ガラス電極の活性化を促し、ガラス電極の劣化を防止することができるものである。
【0052】
【発明の効果】
前記説明より明らかなように、本発明によれば、生成したイオン水のpH値を検出するpHセンサを装備し、前記pHセンサのガラス電極の周囲にガラス電極を保護するための液体を滞留させ、前記滞留させた液体を止水弁の開閉で排水あるいは滞留させる構成としたので、pHセンサのガラス電極の表面の活性化を促がし、ガラス電極の劣化を防止でき、また、生成したイオン水のpH値を精度よく検出し、目標のpHのイオン水を得ることができるアルカリイオン整水器を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1のアルカリイオン整水器の概略構成図
【図2】本発明の実施の形態1のアルカリイオン整水器における要部の電気回路図
【図3】本発明の実施の形態1のアルカリイオン整水器におけるpHセンサ周囲部の概略構成図
【図4】pHセンサの概略構成図
【図5】pHセンサの動作原理図
【図6】従来のアルカリイオン整水器の概略構成図
【図7】従来のアルカリイオン整水器の要部の電気回路図
【符号の説明】
1 原水管
2 水栓
3 アルカリイオン整水器
4 浄水部
5 カルシウム供給部
6 流量センサ
7 電解槽
8 隔膜
9 電極板
10 電極板
11 排水管
12 流量調整部
13 吐出管
14 電磁弁
15 止水弁
16 放水管
17 電源投入プラグ
18 電源部
19 制御手段
20 操作表示部
21 記憶部
22 トランス
23 制御用直流電源
24 電解用直流電源
25 カレントトランスデューサ
26 平滑回路
27 出力制御回路
28 電解槽−電磁弁切り替えリレー
29 極性切り替えリレー
30 電磁弁ソレノイド
31 pHセンサ
32 ガラス電極部
33 ガラス管
34 銀・塩化銀電極
35 pH緩衝液と飽和塩化カリウム溶液
36 基準電極
37 pHセンサ外郭
38 封止体
39 封止体
40 液絡部
41 増幅部
42 飽和塩化カリウム溶液
43 Vcc端子
44 COM端子
45 SGL端子
46 GND端子
47 校正液注入路
48 キャップ
49 pHセンサホルダ
50 止水弁ソレノイド
55 浄水器センサ
201 pH設定部
202 表示部
203 pH校正部

Claims (2)

  1. 吐出側の通水路に生成したイオン水のpH値を検出するpHセンサを装備し、前記pHセンサのガラス電極の周囲に液体を滞留させることができる容器を設け、前記容器の排水系に止水弁を設けて、制御手段によって前記液体の滞留と排水を制御するアルカリイオン整水器であって、pH7未満の酸性のpH緩衝液で前記pHセンサのp H 校正を行った後に、前記制御手段が前記止水弁を制御して、該pH緩衝液を、前記ガラス電極を保護するための液体として前記ガラス電極の周囲に滞留させることを特徴とするアルカリイオン整水器。
  2. pH緩衝液がpH4の標準液であるフタル酸塩標準液であることを特徴とする請求項1記載のアルカリイオン整水器。
JP19190996A 1996-07-22 1996-07-22 アルカリイオン整水器 Expired - Fee Related JP3562153B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19190996A JP3562153B2 (ja) 1996-07-22 1996-07-22 アルカリイオン整水器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19190996A JP3562153B2 (ja) 1996-07-22 1996-07-22 アルカリイオン整水器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1034154A JPH1034154A (ja) 1998-02-10
JP3562153B2 true JP3562153B2 (ja) 2004-09-08

Family

ID=16282474

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19190996A Expired - Fee Related JP3562153B2 (ja) 1996-07-22 1996-07-22 アルカリイオン整水器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3562153B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4543884B2 (ja) * 2004-11-04 2010-09-15 パナソニック電工株式会社 アルカリイオン整水器
JP5121013B2 (ja) * 2008-04-02 2013-01-16 株式会社イガデン 高濃度濃縮水製造装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH1034154A (ja) 1998-02-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6235188B1 (en) Water pollution evaluating system with electrolyzer
JP3562153B2 (ja) アルカリイオン整水器
EP1314699B1 (en) Method for cleaning an electrolyzed water production apparatus
JP4955844B2 (ja) アルカリイオン整水器
JP3612902B2 (ja) 電解水生成装置
JP3648867B2 (ja) アルカリイオン整水器
JPH1080686A (ja) 強酸性水生成装置
JPH09189141A (ja) 水泳用プール水の殺菌消毒装置
JP3477333B2 (ja) 酸化還元電位センサの洗浄方法
JP3903524B2 (ja) 電解水生成装置
JP3709051B2 (ja) 電解水生成装置
JP3911727B2 (ja) アルカリイオン整水器
JP3508409B2 (ja) 電解水生成装置
JP3440674B2 (ja) イオン水生成器
JPH10192854A (ja) 電解水生成装置
JP3572662B2 (ja) 電解水生成器
JP3539459B2 (ja) 強電解水測定用orpセンサ装置および強電解水のorp測定方法
JPH10468A (ja) 電解水生成装置
JPH09236566A (ja) pH簡易校正方法
JPH05154478A (ja) 電解イオン水生成装置
JPH1190446A (ja) 殺菌装置
JPH0985245A (ja) 電解水生成器
JPH089032B2 (ja) 連続式電解イオン水生成装置
JPH0866684A (ja) 電解水製造装置
JP2000126770A (ja) 電解水生成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040206

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040217

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040409

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040511

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040524

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090611

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090611

Year of fee payment: 5

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090611

Year of fee payment: 5

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100611

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100611

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110611

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120611

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120611

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130611

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees