JP3561867B2 - レーザープリンタ用包装部材 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、レーザープリンタ用包装部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、レーザープリンタを箱詰めする場合には、保管時や輸送時における外部からの衝撃で損傷しないように、発泡ポリスチロール、発泡ポリエチレン、空気封入クッションシート等の緩衝性のある合成樹脂材料が使用されている。
特に発泡ポリスチロールは、複雑な立体形状の成形が可能であり、緩衝性に優れ、軽量であり製造コストも安い等の利点から、緩衝材として広く使用されている。
しかし、これらの合成樹脂製の緩衝材は、燃焼処理する場合には高熱を発するため焼却炉を損傷し、又、そのまま廃棄処分する場合にはゴミ処理公害を招くことになる。
そこで、再生利用ができると共に、これらの公害を招くことなく燃焼処理のできる段ボールが見直されて使用されるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
一方、段ボールは、その製作方法からも明らかなように、段ボールの波方向によって、切断面や厚さ方向の緩衝力に差異がある。
又、レーザープリンタは、その構造上、重量バランスが異なり、材質の違い等により各部位の強度が異なることから、段ボールだけで十分な緩衝効果が得られるようにするために、種々の工夫が必要になる。
【0004】
本発明は、前記従来技術に鑑み、再生利用ができると共に、焼却処理可能な段ボールを使用して、重量バランスが異なり、材質の違い等により各部位の強度が異なるレーザープリンタを損傷しないように保護できるレーザープリンタ用包装部材を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、レーザープリンタを載置する底板部材(A) と、レーザープリンタの上面に載置する天板部材(B) と、これらを覆い底板部材(A) と連結する外装ケース(C) とからなり、
底板部材(A) は、底板(1) の前部内側に前底ブロック(3) を、後部内側に後底ブロック(4) をそれぞれ接当させて配設し、前底ブロック(3) 及び後底ブロック(4) の各載置板(53)(99)の左端間に左アングル(6) を、同右端間に右アングル(5) をそれぞれ載置してなり、
底板(1) は、左から順に差込片(30)を上下両側に連設した左内枠板(21)、縦板(22)、ジョイント孔(31)を設けた左外枠板(23)、底部板(24)、ジョイント孔(32)を設けた右外枠板(25)、縦板(26)、差込片(33)を上下両側に連設した右内枠板(27)をそれぞれ折目を介して連設し、この底部板(24)の上下部に、後枠板(28)及び前枠板(29)をそれぞれ折目を介して連設し、ジョイント孔(34)(38)を有する補強片(35)(39)を左右両側に連設し、各折目を折曲して各枠板を起立させ、前後枠板(29)(28)の各補強片(39)(35)を左外枠板(23)及び右外枠板(25)にそれぞれ接着し、この左右両内側に、ジョイント孔(40)を有する補強パッド(2) を重ね、この補強パッド(2) に左右内枠板(21)(27)を重ねて各ジョイント孔を連通させ、左右内枠板(21)(27)の各差込片(30)(33)を前後枠板(29)(28)にそれぞれ接着してなり、前底ブロック(3) は、左から順に貼着片(50)、底部板(51)、縦板(52)、左上板部(71)、載置板(53)、右上板部(74)、中縦板部(54)、前上板部(55)、前縦板(56)をそれぞれ折目を介して連設し、底部板(51)は、左端中央に縦長矩形の挿入孔(60)を設け、縦長の押込片部(63)を底部板(51)及び縦板(52)に半切線(62)を介して設け、縦板(52)と前縦板(56)との間に複数の切込線(64)(65)(67)(68)を設けて、上方には縦板(52)の左張出部(70)と左上板部(71)を連設して設け、下方には縦板(52)の右張出部(73)と右上板部(74)を連設して設け、中央部には載置板(53)を形成し、この載置板(53)の右端の上部から下部にかけてそれぞれ折目を介して連設する左縦片部(76)、補強片(77)、中縦板部(54)、補強片(77)、右縦片部(78)を形成し、左縦片部(76)に左上板部(71)の前張出部(72)を、中縦板部(54)に前上板部(55)を、右縦片部(78)に右上板部(74)の前張出部(75)をそれぞれ折目を介して連設し、前上板部(55)を折目を介して前縦板(56)の中央に連設し、各折目で折曲して補強片(77)を前縦板(56)の内側に、貼着片(50)を前縦板(56)の外側にそれぞれ接着し、底部板(51)と縦板(52)との間の前記半切線(62)を内側に押し込み、各押込片部(63)を内側に凹ませた筒状体としてなり、
前記前底ブロック(3) の左筒状部及び右筒状部には、積層縦貼段ボール(58)の波方向が前底ブロック(3) の長手方向と直交する方向になるように裁断した左上外前片体(80)と左下外前片体(81)を、右上外前片体(84)と右下外前片体(85)をそれぞれ積み重ねて配設し、これよりさらに奥の筒状部に、積層クロス貼段ボール(59)を裁断してなる左下内前片体(87)及び右下内前片体(88)をそれぞれ配設し、この左下外前片体(80)と左下内前片体(87)の前方上部、右下外前片体(85)と右下内前片体(88)の前方上部、及び前記筒状部の内部前方中央部に、積層縦貼段ボール(58)の波方向が前底ブロックの長手方向と同一方向になるように裁断した左上内前片体(82)、右上内前片体(86)及び中央前片体(83)をそれぞれ配設してなり、後底ブロック(4) は、後縦板(90)、左右上板部(91)(92)、縦板(93)、底部板(94)、貼着片(95)をそれぞれ折目を介して連設し、縦長の押込片部(104) を底部板(94)及び縦板(93)に半切線(103) を介して設け、後縦板(90)の右中央に折目と連続する縦長矩形の打抜孔(96)を穿設し、この打抜孔(96)の上下端と連続する二条の切込線(97)を縦板(93)の中央部にかけて並行に設けて、補強縦板(98)及び載置板(99)を折目を介して縦板(93)に連設し、各折目を折曲して、内側から順に補強縦板(98)、後縦板(90)及び貼着片(95)を互いに重ねて接着し、底部板(94)と縦板(93)との間の前記半切線(103) を内側に押し込み、各押込片部(104) を内側に凹ませた筒状体としてなり、
前記後底ブロック(4) の左筒状部及び右筒状部には、積層縦貼段ボールの波方向が後底ブロック(4) の長手方向と直交する方向になるように裁断した左外後片体(110) 、右外後片体(111) をそれぞれ配設し、これら左右外後片体(110) (111) の奥の筒状部に、積層クロス貼段ボール(59)を裁断してなる左内後片体(113) 、右内後片体(114) をそれぞれ配設し、載置板(99)の中央後端部には、積層縦貼段ボール(58)の波方向が後底ブロックの長手方向と同一方向になるように裁断してなる中央後片体(112) を配設してなり、
右アングル(5) は、横長の厚紙を長手方向で折曲して縦板部(120) と横板部(121) とを形成し、積層縦貼段ボール(58)の短尺片体(123) を、その波方向が長手方向と直交するように横板部(121) の左端に貼着してなり、
左アングル(6) は、横長の厚紙を長手方向で折曲して縦板部(125) と横板部(126) とを形成し、その波方向が長手方向と同一方向とした積層縦貼段ボール(58)の長尺片体(127) を、横板部(126) の左端から右方にかけて貼着し、その波方向が長手方向と直交する方向とした積層縦貼段ボール(58)の短尺片体(128) を横板部(126) の右端に貼着してなる構成である。
【0006】
この構成によれば、底板(1) の各側枠板に補強パッド(2) を巻き込み補強し、前底ブロック(3) 及び後底ブロック(4) の左右両端の筒状部に、段ボールの波方向が左右方向と直交する方向になるように裁断した積層縦貼段ボール(58)を配設し、これらの段ボールが直接プリンタ底部側面と接触しないように左右アングル(5) (6) を配し、この左右アングル(5) (6) を載置した載置板(53)(99)の下部筒状部に、積層クロス貼段ボール(59)を配しているため、段ボールの切断面でプリンタを傷めることなく、プリンタが左右方向にずれないように保持することができる。
又、前底ブロック(3) 及び後底ブロック(4) の各上部中央、左右アングル(5) (6) の後端に、段ボールの波方向が前後方向と直交する方向になるように裁断した積層縦貼段ボールを配設し、プリンタの強度の弱い部分には、段ボールの切断面が直接当たらないようにして保護して、プリンタが前後方向にずれないように保持することができる。
さらに、各底ブロック(3) (4) の載置板(53)(99)の下部筒状部に、積層クロス貼段ボール(59)を配しているため、前後左右からの衝撃を均一に分散することができ、左右アングル(5) (6) が厚紙製であることと相俟って、重量物であるプリンタを確実に保持することができる。
左右アングル(5) (6) を配設しているため、底部からの突き上げ力を分散することができ、プリンタの底面を傷めることがない。
以上の相互作用により、重量バランスが異なり、材質の違い等により各部位の強度が異なるレーザープリンタ(G) を損傷しないように保護することができる。
【0007】
請求項2の発明は、請求項1において、天板部材(B) が、天板(10)の左筒状部の前部に左前天ブロック(12)を、右筒状部の前部に右前天ブロック(11)をそれぞれ挿入し、この天板(10)の左右筒状部の後部に後天ブロック(13)の左右の舌片部(207) (208) を挿入し、天板(10)の天部板(134) に天枠(14)を接着して、部品ケース(F) を収納する左室を、複数のカセット(E) を収納する右室を形成し、この右室の左右内側にカセット固定部材(17)、仕切パッド(18)及び天蓋(19)をそれぞれ配設してなり、
天板(10)は、左から順に補強板(130) 、右内縦板(131) 、右下板(132) 、右外縦板(133) 、天部板(134) 、左外縦板(135) 、左下板(136) 、内縦板(137) 、補強板(138) をそれぞれ折目を介して順に連設し、各折目を折曲し、左右の補強板(130)(138)を天部板(134) にそれぞれ接着して左右に筒状部を形成してなり、
右前天ブロック(11)は、重合板 (160) 、幅板 (161)、重合板 (162) 、連結板(163) 、重合板 (164)、幅板(165) 、重合板(166) 、打抜孔(173) 重合板(167) をそれぞれ折目を介して連設し、幅板(161) の折目を谷折し重合板(162) 上に重合板(160) を重ねて、折抜孔(173) の上下の折目を山折りして、幅板(165) の折目を谷折して、連結板(163) の折目を谷折りして図17の右前天ブロック(11)のごとく扁平に折畳む、次に左前天ブロック(12)は重合板(180) 、幅板(181) 、重合板(182) 、連結板(183) 、重合板(184) 、幅板(185) 、重合板(186) 、打抜孔(193) 、 重合板(187) をそれぞれ折目を介して連設し、幅板(181) の折目を谷折し重合板(182) 上に重合板(180) を重ねて、折抜孔(193) の上下の折目を山折りして、幅板(185) の折目を谷折りして、連結板(183) の折目を谷折りして図17の左前天ブロック(12)のごとく扁平に折畳む、各重合板を折り重ねた前端面に切欠部(190)(170)を形成する。
後天ブロック(13)は、それぞれが横に細長い内板(200) 、外縦板(201) 、上板(202) 、縦板(203) 、下板(204) 、内縦板(205) をそれぞれ折目を介して連設し、上板(202) 及び下板(204) の左右両端に舌片部(207)(208)を設け、各折目を谷折りして、左右両端の各舌片部(207)(208)を互いに並行にし、内板(200) を下板(204) に、内縦板(205) を外縦板(201) にそれぞれ重ねて差込孔(206) に差込片(205) を差し込み中央部を筒状体に形成する。
天枠(14)は、天枠半体(15)は差込片(215) 、折曲片(216) を有する左枠板(212) 、上部に切込部(214) を有し、下部に折目を介して折曲片(213) を有する後枠板(211) からなり、天枠半体(16)は、右から順に貼着片、右枠板、前枠板、中枠板、貼着片からなり、貼着片(224) は折目を介して右枠板(223) を連接し、右枠板の上部に差込孔(229) 、(229) を形成し、下部に折目を介して折曲片(227) 、 (227) 、と差込片(228) を有し、前枠板(222) は折目を介して折曲片(226) を形成し、中枠板は折目の上端に突出片部(225) を介して貼着片(220) を形成し、 前枠板(222) は、後枠板(211) の長さより短くしてなり、各折目を折曲して、後枠板(211) の中央に貼着片(220) をステープルで固着し、前記各折曲片(216) (213)(227)(226) を折曲し、天板(10)の天部板(134) に天枠(14)を載置して、左方に前方を開放した左室を、右方に四方を囲まれた右室を形成してなり、
カセット固定部材(17)は、貼着板(231) 、側板(232) 、幅板(233) 、側板(234) 、背板(235) 、側板 (236)、幅板(237) 、側板 (238)、背板(239) 、側板 (240)、幅板(241) 、側板(242) 、重合板(243) 、重合板(244) をそれぞれ折目を介して連設し、各折目を折曲し、貼着板(231)ヲ背板(235) に、重合板(243) を背板(239) にそれぞれ接着して、左右両端に矩形の筒状部を形成し、側板(236) 、幅板(237) 及び側板(238) に囲まれてなる三角状筒状部(248) を中央に形成してなり、また仕切パレット(18)は、各四隅に切欠部(252) を設け、上下辺中央に切込部(253) を設けてなり、
天蓋(19)は、矩形の蓋板(260) の左端、上端及び右端のそれぞれに折目を介して枠片(262) を連設し、下端に差込片部(263) を突設してなる構成である。
【0008】
この構成によれば、レーザープリンタの上部の左右側面及びを後面覆うように、天板部材(B) の左右筒状部に前天ブロック(11)(12)及び後天ブロック(13)を配設しているため、プリンタ上部の合成樹脂面を当該段ボールで傷めることなく、プリンタを包持できる。
又、各前天ブロック(11)(12)の前端面に切欠部(170)(190)を設けているため、衝撃吸収性に優れ、プリンタの上部角部を確実に保護することができる。
各前天ブロック(11)(12)を左右に分割しているため、プリンタのフロントドアへ衝撃が加わるのを防止できる。
【0009】
請求項3の発明は、請求項1及び2において、外装ケース(C) が、左蓋板(276) を連設した左側板(271) 、前蓋板(277) を連設した前板(272) 、右蓋板(286) を連設した右側板(281) 、後蓋板(287) を連設した後板(282) で形成された筒状体とし、左側板(271) 及び右側板(281) の下方左右両側にジョイント孔(274)(284)をそれぞれ設けてなる構成である。
【0010】
この構成によれば、上面を天板部材(B) で保持したプリンタを載置した底板部材(A) に、ジョイント孔で連結して一体化しているため、当該包装部材の中でプリンタががたついたり、ずれたりすることがなく、確実に保護することができ、保管や輸送が容易となる。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明に係るレーザープリンタ用包装部材の実施の形態例を図面に基づき説明する。
本発明に係るレーザープリンタ用包装部材は、図1に示したように、レーザープリンタ(以下、単にプリンタと記す)(G) を載置する底板部材(A) と、プリンタ(G) の上面に載置する天板部材(B) と、これらに覆い被せて底板部材(A) と連結して一体化する外装ケース(C) とからなるものである。
【0012】
以下に、底板部材(A) について、図面に基づき説明する。
底板部材(A) は、図14に示すように、底板(1) の前部内側に前底ブロック(3) を、後部内側に後底ブロック(4) をそれぞれ接当させて配設し、前底ブロック(3) の載置板(53)の左端と後底ブロック(4) の載置板(99)の左端とに左アングル(6) を、前底ブロック(3) の載置板(53)の右端と後底ブロック(4) の載置板(99)の右端とに右アングル(5) をそれぞれ載置してなるものである。
【0013】
底板(1) は、図2に示すように、左から順に左内枠板(21)、縦板(22)、左外枠板(23)、底部板(24)、右外枠板(25)、縦板(26)、右内枠板(27)をそれぞれ折目を介して連設し、底部板(24)の上部には後枠板(28)を、下部には前枠板(29)をそれぞれ折目を介して連設してなるものである。
左内枠板(21)は、上下部にそれぞれ右方に行くに従って少許狭くなった折目を介して差込片(30)を連設してなり、この右端に、上下部が右方に行くに従って少許幅広になった細長い縦板(22)を折目を介して連設してなる。
左外枠板(23)は、上下幅が右方に行くに従って少許幅広になっており、上方及び下方に縦長のジョイント孔(31)を穿設してなり、右外枠板(25)は、上下幅が右方に行くに従って少許幅狭くなっており、その上方及び下方に長孔のジョイント孔(32)を穿設してなり、この右端に、上下部が右方に行くに従って少許幅狭になった細長い縦板(26)を折目を介して連設してなる。
右内枠板(27)は、上下部にそれぞれ右方に行くに従って少許広がった折目を介して差込片(33)を連設してなる。
後枠部(28)は、左右両側に折目を介してジョイント孔(34)を有する補強片(35)を少許上方へ傾斜した状態で連設してなる。
前枠板(29)は、下部中央に接当壁部(36)を設け、この接当壁部(36)の両側に互いに対向する折曲片(37)を折目を介して設け、ジョイント孔(38)を有する補強片(39)を前枠板(29)の左右両側に折目を介して少許下方に傾斜した状態で連設してなる。
ここで、各補強片(35)(39)に設けたジョイント孔(34)(38)は、少し縦長矩形で、その中央部を長孔のジョイント孔(31)(32)と同じ長さに、少許膨出させてなるものである。
【0014】
そして、各折目を谷折りにして、各補強片(35)(39)を折り曲げ、前後枠板(29)(28)を起立させた後、折目を谷折りにして各補強片(35)(39)と左外枠板(23)及び右外枠板(25)とをそれぞれ接着して、各ジョイント孔(31)(32)(34)(38)をそれぞれ重ねて連通させ、図4に示す状態とする。この左右外枠板(23)(25)の内側に補強パッド(2) を重ね、各ジョイント孔(31)(32)(34)(38)(40)をそれぞれ連通させ、折目を谷折りにして、当該補強パッド(2) に左右内枠板(21)(27)をそれぞれ重ね、各差込片(30)(33)を前後枠板(29)(28)にそれぞれ接着して、各内外枠板(21)(23)(25)(27)の間に補強パッド(2) を重合し、折曲片(37)を折曲して接当壁部(36)の内側に重ね、図5に示す状態に組み立てる。当該接当壁部(36)を二重とすることにより、より緩衝力を効果的に発揮させることができる。
なお、補強パッド(2) は、図3に示すように、長手方向と段ボールの波方向とが直交する方向になるように段ボールを裁断し、横長矩形で左右両側にジョイント孔(40)を穿設してなるものである。
左右両側の枠板は、補強パッド(2) を巻き込んだ三重構造なっているため、左右方向からの衝撃を効果的に吸収でき、又、当該内枠板(21)(27)に接当する各片体(後述)がジョイント孔(31)(32)(34)(38)(40)に食い込むのを防止できる。
【0015】
前底ブロック(3) は、図6に示すように、貼着片(50)、底部板(51)、縦板(52)、載置板(53)、中縦板部(54)、前上板部(55)、前縦板(56)をそれぞれ折目を介して連設してなるものである。
底部板(51)は、左端中央に縦長矩形の挿入孔(60)を折目と連続して設け、右方から縦板(52)の左方にかけて三本の切込線(61)を横に並行に設け、この上部の切込線(61)から下部の切込線(61)にかけて三本の半切線(62)を、その真ん中の半切線(62)が底部板(51)と縦板(52)との間の折目と連続するように縦に設けて、上下に連続する縦長の押込片部(63)を底部板(51)及び縦板(52)にそれぞれ形成する。縦板(52)の右方折目の上端及び下端から前縦板(56)の近傍にかけて二条の切込線(64)(65)を設け、この切込線(64)(65)の間でさらに右方に略矩形の打抜孔(66)の上辺及び下辺と連続する二条の切込線(67)(68)を上下に二組設けて、縦板(52)と前縦板(56)との間に各部位を形成する。
すなわち、上方には、縦板(52)の左張出部(70)と左上板部(71)を連設させて設け、下方には、縦板(52)の右張出部(73)と右上板部(74)を連設させて設け、さらに二条の前記切込線(64)(65)間には、折目を介して連設する載置板(53)を形成し、この載置板(53)の上下に円形の打抜孔(57)を設け、載置板(53)の右端の上部から下部にかけてそれぞれ折目を介して連設する左縦片部(76)、補強片(77)、中縦板部(54)、補強片(77)、右縦片部(78)を形成する。左縦片部(76)に左上板部(71)の前張出部(72)を、中縦板部(54)に前上板部(55)を、右縦片部(78)に右上板部(74)の前張出部(75)をそれぞれ折目を介して連設し、前上板部(55)を折目を介して前縦板(56)の中央に連設する。
そして、折目を谷折りし、折目を山折りして、補強片(77)を前縦板(56)の内側に重ねて接着し、各折目を谷折りして、前縦板(56)の外側に貼着片(50)を重ねて接着し、底部板(51)と縦板(52)との中央の前記半切線(62)からなる稜線部を内側に押し込み、各押込片部(63)を内側に凹ませ、図9に示す筒状体に組み立てる。
【0016】
前記前底ブロック(3) の各筒状部には、図7に示すような、段ボールの波方向を一定方向にして積層してなる積層縦貼段ボール(58)や、図8に示すような、段ボールの波方向を縦横に交互に直交させて積層してなる積層クロス貼段ボール(59)を、各部位の形状に合わせてそれぞれ裁断して配設する。
【0017】
すなわち、前記前底ブロック(3) 前縦板(56)の左端、左上板部(71)、縦板(52)の左張出部(70)及び底部板(51)の左端で囲まれる左端筒状部には、段ボールの波方向が前底ブロック(3) の長手方向と直交する方向になるように積層縦貼段ボール(58)を裁断した左上外前片体(80)、左下外前片体(81)を積み上げて配設する。前縦板(56)の左端、左上板部(71)の前張出部(72)、左縦片部(76)で囲まれる部位には、波方向が前底ブロック(3) の長手方向と同一方向になるように積層縦貼段ボール(58)を裁断した左上内前片体(82)を配設する。
前縦板(56)の中央、前上板部(55)、中縦板部(54)及び底部板(51)で囲まれる前方中央筒状部には、波方向が前底ブロック(3) の長手方向と同一方向になるように積層縦貼段ボール(58)を裁断した中央前片体(83)を、底部板(51)の挿通孔(60)から前上板部(55)の裏面に接当するまで挿入して配設する。
前縦板(56)の右端、右上板部(74)、縦板(52)の右張出部(73)及び底部板(51)の右端で囲まれる右端筒状部には、積層縦貼段ボール(58)の波方向が前底ブロック(3) の長手方向と直交する方向になるように裁断した右上外前片体(84)及び右下外前片体(85)を積み上げて配設する。
前縦板(56)の右端、右上板部(74)の前張出部(75)、右縦片部(78)で囲まれる部位には、段ボールの波方向が前底ブロック(3) の長手方向と同一方向になるように積層縦貼段ボール(58)を裁断した右上内前片体(86)を配設する。
前記左右端筒状部のさらに奥の、前縦板(56)の左方、載置板(53)の左端、縦板(52)の左方及び底部板(51)の左方で囲まれる左方筒状部、及び前縦板(56)の右方、載置板(53)の右端、縦板(52)の右方及び底部板(51)の右方で囲まれる右方筒状部に、積層クロス貼段ボール(59)を裁断してなる左下内前片体(87)、右下内前片体(88)をそれぞれ配設する。
前記したように、前底ブロック(3) の各押込片部(63)を内側に凹ませているため、載置板(53)の下部の筒状部に配設する積層クロス貼段ボール(59)製の左右両下内前片体(87)(88)が当該押込片部(63)の端部に接当し、当該筒状部の奥に移動することが防止でき、落下時の底部板(51)からの突き上げ衝撃を効果的に吸収できる。
【0018】
後底ブロック(4) は、図10に示すように、後縦板(90)、左右上板部(91)(92)、縦板(93)、底部板(94)、貼着片(95)をそれぞれ折目を介して連設し、後縦板(90)の右中央に折目と連続する縦長矩形の打抜孔(96)を穿設し、この打抜孔(96)の上下端と連続する二条の切込線(97)を縦板(93)の中央部にかけて並行に設け、補強縦板(98)及び載置板(99)を折目を介して縦板(93)に連設してなる。
後縦板(90)は、前記打抜孔(96)により右辺中央に切欠部(101) を形成してなり、縦板(93)と底部板(94)との間の折目中央には、縦板(93)の右方から底部板(94)の中央にかけて三本の切込線(102) を横に並行に設け、この上部の切込線(102) から下部の切込線(102) にかけて三本の半切線(103) を、その真ん中の半切線(103) が縦板(93)と底部板(94)との間の折目と兼用して設けて、上下に連続する縦長の押込片部(104) を縦板(93)及び底部板(94)にそれぞれ形成する。
載置板(99)は、折目と連続する逆コ字状の切込線を設けて舌片部(105) を左端中央に形成し、右方上下部に円形の打抜孔(106) を穿設してなる。
そして、各折目を谷折りして、内側から順に補強縦板(98)、後縦板(90)及び貼着片(95)を互いに重ねて接着し、載置板(99)の舌片部(105) を後縦板(90)の切欠部(101) に載置し、底部板(94)と縦板(93)との中央の前記半切線(103) からなる稜線部を内側に押し込み、各押込片部(104) を内側に凹ませ、図11に示す筒状体に組み立てる。
ここで、前後底ブロック(3)(4)の左右両端の筒状部の前後幅を、それぞれ同一の幅とすることにより、落下による衝撃を均一に分散できて、変形を防止でき、これら前後底ブロック(3)(4)を再使用可能としている。
【0019】
前記後底ブロック(4) の後縦板(90)の左端、左上板部(91)、縦板(93)の左端及び底部板(94)の左端で囲まれる左端筒状部、及び、後縦板(90)の右端、右上板部(92)、縦板(93)の右端及び底部板(94)の右端で囲まれる右端筒状部には、波方向が後底ブロック(4) の長手方向と直交する方向になるように積層縦貼段ボールを裁断した左外後片体(110) 、右外後片体(111) を配設する。
載置板(99)の後部中央の舌片部(105) には、波方向が後底ブロック(4) の長手方向と同一方向になるように積層縦貼段ボール(58)を裁断した短尺の中央後片体(112) を配設する。
積層クロス貼段ボール(59)を、後縦板(90)の左方、載置板(99)の左端、縦板(93)の左方及び底部板(94)の左方で囲まれる左方筒状部、及び、後縦板(90)の右方、載置板(99)の右端、縦板(93)の右方及び底部板(94)の右方で囲まれる右方筒状部に、積層クロス貼段ボール(59)を裁断してなる左内後片体(113) 、右内後片体(114) をそれぞれ配設する。
【0020】
右アングル(5) は、図12に示すように、横長の厚紙を長手方向で折曲して縦板部(120) と横板部(121) とを形成し、縦板部(120) の幅より横板部(121) の幅を少許狭くする。積層縦貼段ボール(58)製の短尺片体(123) を、その波方向が長手方向と直交するように横板部(121) の左端に貼着してなる。
【0021】
左アングル(6) は、図13に示すように、横長の厚紙を長手方向で折曲して縦板部(125) と横板部(126) とを形成し、縦板部(125) の幅より横板部(126) の幅を広くする。その波方向が長手方向と同一方向とした積層縦貼段ボール製の長尺片体(127) を、横板部(126) の左端から右方にかけて貼着し、その波方向が長手方向と直交する方向とした積層縦貼段ボール製の短尺片体(128) を横板部(126) の右端に貼着してなる。
前記のように左右アングル(6)(5)の縦板部の幅と横板部の幅とを違えることにより、これらアングル(6)(5)が厚紙製のファイバーアングルであるため、強固で力を分散させることができることと相俟って、プリンタの強度差のある底部の各部位を効果的に保護することができる。
【0022】
以下に、天板部材(B) について、図面に基づき説明する。
天板部材(B) は、図1に示すように、天板(10)の左筒状部の前部に左前天ブロック(12)を、右筒状部の前部に右前天ブロック(11)をそれぞれ挿入し、この天板(10)の左右筒状部の後部に後天ブロック(13)の舌片部(207)(208)を挿入し、天板(10)の天部板(134) に天枠(14)を接着して、部品ケース(F) を収納する左室を、複数のカセット(E) を収納する右室を形成し、この右室の左右内側にカセット固定部材(17)を配設し、この両カセット固定部材(17)の間に仕切パッド(18)を、上部に天蓋(19)をそれぞれ配設してなるものである。
【0023】
天板(10)は、図16に示すように、補強板(130) 、右内縦板(131) 、右下板(132) 、右外縦板(133) 、天部板(134) 、左外縦板(135) 、左下板(136) 、左内縦板(137) 、補強板 (138)をそれぞれ折目を介して順に連設してなるものである。補強板(130) 、右内縦板(131) 、右下板(132) 、右外縦板(133) は、二条の平行な切込線(140) を左端から天部板(134) の左端折目まで設けて、これらを三分割し、上方の切込線(140) に連続し、上部の右内縦板(131) の下部右方から天部板(134) の折目にかけて横長の打抜孔(141) を穿設し、下方の切込線(140) に連続し、下部の右内縦板(131) の上部右方から天部板(134) の折目にかけて横長で略逆凸状の打抜孔(142) を穿設して右下板(132) に係止部(143) を形成し、この二条の切込線(140) の間における右下板(132) 及び右外縦板(133) の中央に横長の打抜孔(144) を穿設してなる。
上部の補強板(130) の上端は、折目と連続して折目の上方に至る逆L字状の切込線(145) を設けて張出片部(146) を設け、下部の右内縦板(131) は、前記補強板(130) や右下板(132) の幅より幅狭に形成し、右後切欠部(151) 及び右前切欠部(152) を形成する。
天部板(134) は、左右両端の近傍の中央部には、縦に細長い長細孔(147) を穿設してなる。
左外縦板(135) 及び左下板(136) は、天部板(134) の右端から内縦板(137) の左端にかけての各折目の上方及び下方に二個の横長の打抜孔(148)(149)を穿設して、それぞれ三分割にしてなり、下方の打抜孔(149) を略逆凸状として左下板(136) に係止部(150) を形成し、左内縦板(137) の上下幅を補強板(138) の上下幅より幅狭に形成し、左後切欠部(153) 及び左前切欠部(154) を形成している。
各折目を谷折りして各補強板(130) を天部板(134) に重ねて接着し、各折目を谷折りして補強板(138) を天部板(134) に重ねて接着し、図17に示すように、天部板(134) の左右両側に、その前面及び後面の内側に切欠部(152)(154)(151)(153)を設けた筒状部を形成して、組み立てる。このように前面の内側に切欠部(152)(154)を設けた筒状部を形成しているため、後述する左右前天ブロック(3)(4)を当該筒状部の前部に収納したときに、前天ブロック(3)(4)の各張出部(171)(191)が内側に少許突出して、プリンタの前面上部を効果的に保護する。
【0024】
右前天ブロック(11)は、図18に示すように、重合板(160) 、幅板(161) 、重合板(162) 、連結板 (163)、重合板(164) 、幅板 (165)、重合板(166) 、重合板(167) をそれぞれ折目を介して連設してなる。
各重合板(160)(162)(164)(166)(167) は、折り重ねられるように同一形状で、例えば、最左端の重合板(160) でその形状を説明すると、上辺及び右辺を一直線状に形成し、左辺の略中央には略すり鉢状の切欠部(170) を設け、下辺の中央から右端折目にかけて切り込み、この左下角に張出部(171) を形成してなるものである。
そして、各重合板(160)(162)(164)(166)(167) を折り重ねたときに、一辺が前記切欠部(170) のように少許凹んだ状態となるように、重合板(162) の右端辺と重合板(164) の左端辺との中央を連結板(163) で連設すると共に、この連結板(163) の上下端にスリット(172) を設け、この重合板(164) と重合板(166) とのを幅板(165) で連設し、この重合板(166) と重合板(167) との間に、前記切欠部(170) を二つ、折目で合わせた形状の打抜孔(173) を穿設してなる。
又、幅板(161) の右折目中央に当該折目と連続する略コ字状の切込線を設けて係止片(174) を形成してなる。
各折目を谷折りし、折目を山折りした後、折目を谷折りして切欠部(170) に連結板(163) を押し当てた状態で各重合板を折り重ね、前端面に切欠部(170) 及び張出部(171) を形成した図17に示す状態に組み立てる。
【0025】
左前天ブロック(12)は、図19に示すように、重合板(180) 、幅板(181) 、重合板(182) 、連結板(183) 、重合板(184) 、幅板(185) 、重合板(186) 、重合板(187) をそれぞれ折目を介して連設し、前記右前天ブロック(11)と同形としてなるものであり、各重合板を折り重ね、前端面に切欠部(190) 及び張出部(191) を形成した図17に示す状態に組み立てる。このとき、左前天ブロック(12)の切欠部(190) の底辺(195) の方が、右前天ブロック(11)の切欠部(170) の底辺(175) の幅より狭く形成してなるものである。
これにより、プリンタの上部にかかる衝撃を調整しているものである。
又、幅板(185) の左折目中央に当該折目と連続する略コ字状の切込線を設けて係止片(194) を形成してなる。
【0026】
後天ブロック(13)は、図20に示すように、それぞれが横に細長い内板(200) 、外縦板(201) 、上板(202) 、縦板(203) 、下板(204) 、内縦板(205) をそれぞれ折目を介して連設し、外縦板(201) の方中央に横に細長い差込孔(206) を折目と連続して穿設し、上板(202) は、内板(200) 及び外縦板(201) の左右端を囲むように舌片部(207) を左右両端に設けてなり、下板(204) は、内縦板(205) の左右両端を囲むように舌片部(208) を左右両端に設けてなり、内縦板(205) の下端中央に差込片(209) を突設してなる。
そして、各折目を谷折りして、内板(200) を下板に、内縦板(205) を外縦板(201) にそれぞれ重ね、差込片(209) を差込孔(206) に差し込み、各舌片部(207)(208)を互いに並行にし、中央部を筒状体として、図17に示したように組み立てる。
【0027】
天枠(14)は、図21 に示すように、二種類の天枠半体(15)(16)を組み立ててな るものである。
天枠半体(15)は、後枠板(211) に左枠板(212) を折目を介して連設してなり、後枠板(211) は、下端に折目を介して折曲片(213) を連設し、上端略中央に切込部(214) を形成してなり、左枠板(212) は、下端略中央に差込片(215) を突設し、下端右端に折曲片(216) を折目を介して連設してなるものである。 他方の天枠半体(16)は、貼着片(220) 、中枠板(221) 、前枠板(222) 、右枠板(223) 及び貼着片(224) をそれぞれ折目を介して連設し、中枠板(221) は、左上端に折目の上端と連続して切込線を設けて突出片部(225) を形成し、前枠板(222) は、下端に折目を介して折曲片(226) を連設し、右枠板(223) は、下端左右両側に折目を介して折曲片(227) を連設し、下端中央に差込片(228) を突設し、上方左右に横に細長い差込孔(229) をそれぞれ穿設してなるものである。
そして、天枠半体(15)の折目を山折りし、他方の天枠板(16)の各折目を山折りし、貼着片(224) を後枠板(211) の左端裏面に接着し、中枠板(221) の突出片部(225) を後枠板(211) の切込部(214) にはめ込み、貼着片(220) を後枠板(211) の裏面に接着し、図22に示すように組み立てる。
【0028】
カセット固定部材(17)は、図23に示すように、貼着板(231) 、側板(232) 、幅板(233) 、側板(234) 、背板(235) 、側板(236) 、幅板(237) 、側板(238) 、背板(239) 、側板(240) 、幅板(241) 、側板(242) 、重合板(243) 、重合板(244) をそれぞれ折目を介して連設し、貼着板(231) の右端に逆コ字状の切込線を設けて補強片部(245) を形成し、側板(242) の右端中央に折目と連続する逆コ字状の切込線を設け切込部(246) を形成し、重合板(244) の右端中央に張出片部(247) を形成してなるものである。
そして、折目を山折りし、折目を谷折りして、補強片部(245) を背板(235) の左端に、その背板(235) の右方に貼着板(231) を、重合板(243) を背板(239) にそれぞれ接着し、重合板(244) を折り重ね、前記張出片部(247) を側板(242) の切込部(246) にはめて、左右両端に矩形の筒状部を形成し、図24に示した状態にした後、折目を山折りし、折目を谷折りし、側板(236) 、幅板(237) 及び側板(238) に囲まれてなる三角筒状部(248) を中央に形成した状態に組み立てる。
【0029】
仕切パレット(18)は、図25に示すように、中央に略H字状の打抜孔(251) を穿設し、各四隅に切欠部(252) を設け、上下辺中央に切込部(253) を設けてなるものである。
【0030】
天蓋(19)は、図26に示すように、矩形の蓋板(260) の中央に横長の打抜孔(261) を穿設し、この蓋板(260) の左端、上端及び右端のそれぞれに折目を介して枠片(262) を連設し、蓋板(260) の下端に二つの差込片部(263) を突設してなるものである。
【0031】
以下に、天板部材(B) の組立方法について、図面に基づき説明する。
天板部材(B) は、図1に示すように、天板(10)の左筒状部の前部に左前天ブロック(12)を、右筒状部の前部に右前天ブロック(11)を、各前天ブロック(11)(12)の係止片(174)(194)を起立させた状態で、それぞれ挿入し、天板(10)の係止部(143)(150)に各前天ブロック(11)(12)の係止片(174)(194)を係止させ、この天板(10)の左右筒状部の後部に後天ブロック(13)の舌片部(207)(208)を挿入する。
このように、各係止片(174)(194)が天板(10)の係止部(143)(150)に係止するため、左、右前天ブロック(11)(12)が天板(10)の左右筒状部に脱落することなく確実に配設でき、各前天ブロック(11)(12)の前端面に切欠部(170)(190)及び張出部(171)(191)を設けていることと相俟って、緩衝性を向上させることができ、レーザープリンタの上部角部を確実に保護することができる。又、前天ブロック(11)(12)を左右に分割して配設しているため、プリンタのフロントドアへ衝撃が加わるのを防止することができる。
天枠(14)の各折曲片(213)(216)(226)(227)を折曲し、天枠(14)の差込片(215) を天板(10)の細長孔(147) に差し込み、天板 (10) の天部板 (134)に天枠(14)の各折曲片(213)(216)(226)(227)を載置して、左方に前方を開放した左室を、右方に四方を囲まれた右室を形成し、この右室の左右内側にカセット固定部材(17)をそれぞれ配設する。
この右室に二個のカセットを収納した後、仕切パッド(18)の切込部(253) や切欠部(252) をカセット固定部材(17)の突出筒状部にはめ合わせて内装し、この仕切パッド(18)上に二個のカセットを置き、天蓋(19)の差込片(263) を右室の差込孔(229) に差し込み、当該右室を天蓋(19)で蓋をし、左室に部品ケースを収納してなるものである。天蓋(19)の差込片部(263) を天枠(14)の差込孔(229) に差し込んで、天蓋(19)を装着することができ、作業性に優れている。
【0032】
以下に、外装ケース(C) について、図面に基づき説明する。
外装ケース(C) は、図27に示すように、二枚の外装ケース半体(270)(280)を連結してなるものである。
外装ケース半体(270) は、左側板(271) 、前板(272) 及び貼着板(273) をそれぞれ折目を介して順に連設し、左側板(271) の下方左右両側にジョイント孔(274) を、上方左右両側に長円形の切込線により囲まれてなる持上孔(275) をそれぞれ設け、この左側板(271) の上部に左蓋板(276) を折目を介して連設し、前板(272) の上部に折目を介して前蓋板(277) を連設してなるものである。
他方の外装ケース半体(280) は、右側板(281) 、後板(282) 及び貼着板(283) をそれぞれ折目を介して順に連設し、下方左右にジョイント孔(284) を、上方左右両側に切込線及び折目により囲まれてなる長円形の持上孔(285) をそれぞれ設け、この右側板(281) の上部に右蓋板(286) を折目を介して連設し、後板(282) の上部に折目を介して後蓋板(287) を連設してなるものである。
そして、外装ケース半体(270) の貼着板(273) を外装ケース半体(280) の右側板(281) の左端に接着し、各折目を谷折りし、貼着板(283) を左側板(271) に接着して、左側板(271) 、前板(272) 、右側板(281) 及び後板(282) で形成してなる筒状体の外装ケース(C) に組み立てる。
【0033】
次に、本発明に係るレーザープリンタ用包装部材の使用方法について、図面に基づき説明する。
レーザープリンタ(G) の底部突起(図示せず)を底板部材(A) の載置板(53)(99)の円形の各打抜孔(57)(106) に挿入して、底板部材(A) の前底ブロック(3) の載置板(53)、後底ブロック(4) の載置板(99)、左右アングル(5)(6)の横板部(121)(126)に、プリンタ(G) の底部を載置し、プリンタ(G) の前面下部を前底ブロック(3) の中縦板部(54)、左右縦片部(76)(78)に接当させ、プリンタ(G) の後面下部を後底ブロック(4) 及び左右アングル(5)(6)の各短尺片体(123)(128)に接当させ、プリンタ(G) の左右面下部を左右アングル(5)(6)の縦板部(120)(125)に接当させて、プリンタ(G) を底板部材(A) に載置する。
このプリンタ(G) の上面に天板部材(B) の天板(10)を載置し、プリンタ(G) の左右側面上部に天板部材(B) の左右内縦板(137)(131)を、後面上部に後天ブロック(13)の内縦板(205) をそれぞれ接当させる。
この天板部材(B) の右室に二個のカセット(E) を収納した後、仕切パッド(18)の切込部(253) や切欠部(252) をカセット固定部材(17)の突出部にはめ合わせて内装し、この仕切パッド(18)上に二個のカセット(E) を置き、天蓋(19)の差込片(263) を右室の差込孔(229) に差し込み、当該右室を天蓋(19)で蓋をし、左室に部品ケース(F) を収納する。
この後、外装ケース(C) を天板部材(B) 、プリンタ(G) 、底板部材(A) の順に覆い被せ、底板部材(A) のジョイント孔(31)(32)と外装ケース(C) のジョイント孔(284) とを重ね、このジョイント孔(31)(32)(284) にジョイント部材(D) を係止して、外装ケース(C) と底板部材(A) とを連結し、外装ケース(C) の左右蓋板(276)(286)及び前後蓋板(277)(287)を折曲して蓋をし、レーザープリンタ(G) を包装するものである。
ここで、ジョイント部材(D) は、市販のものを使用する。
【0034】
前記実施の態様例では、左上外前片体(80)と左下外前片体(81)とを、右上外前片体(84)と右下外前片体(85)とをそれぞれ別々に形成した例で説明したが、これらを一体的に形成したものとしてもよい。
また前記実施の態様例では、天板(10)の左側を三分割した補強板(130) の例で説明したが、右側と同様に一体化した補強板としてもよい。
さらに前記実施の態様例では、天枠(14)を一組の天枠半体(15)(16)で形成した例で説明したが、右枠板(223) に後枠板(211) を折目を介して連設して一体化したものとしてもよい。
そしてまた前記実施の態様例では、右前天ブロック(11)、左前天ブロック(12)に係止片(174) (194) を形成したが、これはなくてもよい。
また前記実施の態様例では、外装ケース(C) を一組の外装ケース半体(270)(280)で形成した例で説明したが、前板(272) に右側板(281) を連設したり、後板(282) に左側板(271) を連設してりして一体化したものとしてもよい。
【0035】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように本発明に係るレーザープリンタ用包装部材は、以下に列挙する実用上の様々の優れた効果を有する。
【0036】
底板部材Aは、底板(1) の各側枠板に補強パッド(2) を巻き込み補強し、前底ブロック(3) 及び後底ブロック(4) の左右両端の筒状部に、段ボールの波方向が左右方向と直交する方向になるように裁断した積層縦貼段ボール(58)を配設し、これらの段ボールが直接プリンタ底部側面と接触しないように左右アングル(5) (6) を配し、この左右アングル(5)(6)を載置した載置板(53)(99)の下部筒状部に、積層クロス貼段ボール(59)を配しているため、段ボールの切断面でプリンタを傷めることなく、またプリンタが左右方向にずれないように保持することができる。
【0037】
又、前底ブロック(3) 及び後底ブロック(4) の各上部中央、左右アングル(5) (6) の後端に、段ボールの波方向が前後方向と直交する方向になるように裁断した積層縦貼段ボールを配設し、プリンタの強度の弱い部分には、段ボールの切断面が直接当たらないようにして保護して、プリンタが前後方向にずれないように保持することができる。
【0038】
さらに、各底ブロック(3)(4)の載置板(53)(99)の下部筒状部に、積層クロス貼段ボール(59)を配しているため、前後左右からの衝撃を均一に分散することができ、左右アングル(5)(6)が厚紙製であることと相俟って、重量物であるプリンタを確実に保持することができる。
【0039】
左右アングル(5)(6)を配設しているため、底部からの突き上げ力を分散することができ、プリンタの底面を傷めることがない。
以上の相互作用により、重量バランスが異なり、材質の違い等により各部位の強度が異なるレーザープリンタ(G) を損傷しないように保護することができる。
【0040】
天板部材(B) は、レーザープリンタの上部の左右側面及び後面覆うように、天板部材(B) の左右筒状部に前天ブロック(11)(12)及び後天ブロック(13)を配設しているため、プリンタ上部の合成樹脂面を当該段ボールで傷めることなく、プリンタを包持できる。
【0041】
又、各前天ブロック(11)(12)の前端面に切欠部(170)(190)を設けているため、衝撃吸収性に優れ、プリンタの上部角部を確実に保護することができる。
各前天ブロック(11)(12)を左右に分割しているため、プリンタのフロントドアへ衝撃が加わるのを防止できる。
【0042】
外装ケース(C) は、上面を天板部材(B) で保持したプリンタを載置した底板部材(A) に、ジョイント孔で連結して一体化しているため、当該包装部材の中でプリンタががたついたり、ずれたりすることがなく、確実に保護することができ、保管や輸送が容易となる。
【0043】
すべて紙製品で出来ているから再生利用ができると共に、焼却処理可能な段ボールを使用して、重量バランスが異なり、材質の違い等により各部位の強度が異なるレーザープリンタを損傷しないように保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るレーザープリンタ用包装部材の使用方法を示す斜視図である。
【図2】包装部材中の底板の展開図である。
【図3】包装部材中の補強パッドの打ち抜き状態を示す正面図である。
【図4】包装部材中の底板の組立順序を示す説明斜視図である。
【図5】包装部材中の底板の組立完了状態を示す斜視図である。
【図6】包装部材中の前底ブロックの展開図である。
【図7】包装部材中の積層縦貼段ボールの説明斜視図である。
【図8】包装部材中の積層クロス貼段ボールの説明斜視図である。
【図9】包装部材中の前底ブロックの組立状態を示す説明斜視図である。
【図10】包装部材中の後底ブロックの展開図である。
【図11】包装部材中の後底ブロックの組立状態を示す説明斜視図である。
【図12】包装部材中の右アングルを示す説明斜視図である。
【図13】包装部材中の左アングルを示す説明斜視図である。
【図14】包装部材中の底板部材の組立順序を示す説明斜視図である。
【図15】底板部材の組立完了状態を示す説明斜視図である。
【図16】包装部材中の天板の展開図である。
【図17】包装部材中の天板の裏面を示す縮小説明斜視図である。
【図18】包装部材中の右前天ブロックの拡大展開図である。
【図19】包装部材中の左前天ブロックの拡大展開図である。
【図20】包装部材中の後天ブロックの縮小展開図である。
【図21】包装部材中の天枠の展開図である。
【図22】天枠の組立状態を示す説明斜視図である。
【図23】包装部材中のカセット固定部材の展開図である。
【図24】カセット固定部材の組立順序を示す説明斜視図である。
【図25】包装部材中の仕切パッドの展開図である。
【図26】包装部材中の天蓋の展開図である。
【図27】包装部材中の外装ケースの展開図である。
【符号の説明】
(A) 底板部材
(B) 天板部材
(C) 外装ケース
(D) ジョイント部材
(E) カセット
(F) 部品ケース
(G) レーザープリンタ
(1) 底板
(2) 補強パッド
(3) 前底ブロック
(4) 後底ブロック
(5) 右アングル
(6) 左アングル
(10) 天板
(11) 右前天ブロック
(12) 左前天ブロック
(13) 後天ブロック
(14) 天枠
(17) カセット固定部材
(18) 仕切パレット
(19) 天蓋
(21) 左内枠板
(22)(26) 縦板
(23) 左外枠板
(24) 底部板
(25) 右外枠板
(27) 右内枠板
(28) 後枠板
(29) 前枠板
(30)(33) 差込片
(31)(32) ジョイント孔
(34)(38) ジョイント孔
(35)(39) 補強片
(40) ジョイント孔
(50) 貼着片
(51) 底部板
(52) 縦板
(53) 載置板
(54) 中縦板部
(55) 前上板部
(56) 前縦板
(57) 積層縦貼段ボール
(58) 積層キロス貼段ボール
(60) 挿入孔
(62) 半切線
(63) 押込片部
(64)(65) 切込線
(67)(68) 切込線
(70) 左張出部
(71) 左上板部
(72)(75) 前張出部
(73) 右張出部
(74) 右上板部
(76) 左縦片部
(77) 補強片
(78) 右縦片部
(80) 左上外前片体
(81) 左下外前片体
(82) 左上内前片体
(83) 中央前片体
(84) 右上外前片体
(85) 右下外前片体
(86) 右上内前片体
(87) 左下内前片体
(88) 右下内前片体
(90) 後縦板
(91) 左上板部
(92) 右上板部
(93) 縦板
(94) 底部板
(95) 貼着片
(96) 打抜孔
(97) 切込線
(98) 補強縦板
(99) 載置板
(103) 半切線
(104) 押込片部
(110) 左外後片体
(111) 右外後片体
(112) 中央後片体
(113) 左内後片体
(114) 右内後片体
(120) 縦板部
(121) 横板部
(122) 短尺片体
(125) 縦板部
(126) 横板部
(127) 長尺片体
(128) 短尺片体
(130)(138) 補強板
(131) 右内縦板
(132) 右下板
(133) 右外縦板
(134) 天部板
(135) 左外縦板
(136) 左下板
(137) 内縦板
(160)(180) 重合板
(161)(181) 幅板
(162)(182) 重合板
(163)(183) 連結板
(164)(184) 重合板
(165)(185) 幅板
(166)(186) 重合板
(167)(187) 重合板
(170)(190) 切欠部
(171)(191) 張出部
(174)(194) 係止片
(200) 内板
(201) 外縦板
(202) 上板
(203) 縦板
(204) 下板
(205) 内縦板
(207)(208) 舌片部
(211) 後枠板
(212) 左枠板
(213)(216) 折曲片
(220) 貼着片
(221) 中枠板
(222) 前枠板
(223) 右枠板
(226)(227) 折曲片
(231) 貼着板
(232) 側板
(233) 幅板
(234) 側板
(235) 背板
(236) 側板
(237) 幅板
(238) 側板
(239) 背板
(240) 側板
(241) 幅板
(242) 側板
(243)(244) 重合板
(242) 三角状筒状部
(251) 打抜孔
(252) 切欠部
(253) 切込部
(260) 蓋板
(261) 打抜孔
(262) 枠片
(263) 差込片部
(271) 左側板
(272) 前板
(273) 貼着板
(274) ジョイント孔
(281) 右側板
(282) 後板
(283) 貼着板
(284) ジョイント孔
Claims (3)
- レーザープリンタを載置する底板部材(A) と、レーザープリンタの上面に載置する天板部材(B) と、これらを覆い底板部材(A) と連結収納する外装ケース(C) とからなり、
底板部材(A) は、底板(1) の前部内側に前底ブロック(3) を、後部内側に後底ブロック(4) をそれぞれ接当させて配設し、前底ブロック(3) 及び後底ブロック(4) の各載置板(53)(99)の左端間に左アングル(6) を、同右端間に右アングル(5) をそれぞれ載置固定してなり、
底板(1) は、差込片(30)を上下両側に連設した左内枠板(21)、縦板(22)、ジョイント孔(31)を設けた左外枠板(23)、底部板(24)、ジョイント孔(32)を設けた右外枠板(25)、縦板(26)、差込片(33)を上下両側に連設した右内枠板(27)をそれぞれ折目を介して連設し、この底部板(24)の上下部に、ジョイント孔(34)(38)を有する補強片(35)(39)を左右両側に連設した後枠板(28)及び前枠板(29)をそれぞれ折目を介して連設し、各折目を折曲して各枠板を起立させ、前後枠板(29)(28)の各補強片(39)(35)を左外枠板(23)及び右外枠板(25)にそれぞれ接着し、この左右両内側に、ジョイント孔(40)を有する補強パッド(2) を重ね、この補強パッド(2) に左右内枠板(21)(27)を重ねて各ジョイント孔を連通させ、左右内枠板(21)(27)の各差込片(30)(33)を前後枠板(29)(28)にそれぞれ固着してなり、
前底ブロック(3) は、貼着片(50)、底部板(51)、縦板(52)、左上板部(71)、載置板(53)、右上板部(74)、中縦板部(54)、前上板部(55)、前縦板(56)をそれぞれ折目を介して連設し、底部板(51)は、左端中央に縦長矩形の挿入孔(60)を設け、縦長の押込片部(63)を底部板(51)及び縦板(52)に半切線(62)を介して設け、縦板(52)と前縦板(56)との間に複数の切込線(64)(65)(67)(68)を設けて、上方には縦板(52)の左張出部(70)と左上板部(71)を連設して設け、下方には縦板(52)の右張出部(73)と右上板部(74)を連設して設け、中央部には載置板(53)を形成し、この載置板(53)の右端の上部から下部にかけてそれぞれ折目を介して連設する左縦片部(76)、補強片(77)、中縦板部(54)、補強片(77)、右縦片部(78)を形成し、左縦片部(76)に左上板部(71)の前張出部(72)を、中縦板部(54)に前上板部(55)を、右縦片部(78)に右上板部(74)の前張出部(75)をそれぞれ折目を介して連設し、前上板部(55)を折目を介して前縦板(56)の中央に連設し、各折目で折曲して補強片(77)を前縦板(56)の内側に、貼着片(50)を前縦板(56)の外側にそれぞれ接着し、底部板(51)と縦板(52)との間の前記半切線(62)を内側に押し込み、各押込片部(63)を内側に凹ませた筒状体としてなり、
前記前底ブロック(3) の左筒状部及び右筒状部には、積層縦貼段ボールの波方向が前底ブロック(3) の長手方向と直交する方向になるように裁断した左上外前片体(80)と左下外前片体(81)を、右上外前片体(84)と右下外前片体(85)をそれぞれ積み重ねて配設し、これよりさらに奥の筒状部に、積層クロス貼段ボールを裁断してなる左下内前片体(87)及び右下内前片体(88)をそれぞれ配設し、この左下外前片体(80)と左下内前片体(87)の前方上部、右下外前片体(85)と右下内前片体(88)の前方上部、及び前記筒状部の内部前方中央部に、積層縦貼段ボールの波方向が前底ブロックの長手方向と同一方向になるように裁断した左上内前片体(82)、右上内前片体(86)及び中央前片体(83)をそれぞれ配設してなり、
後底ブロック(4) は、後縦板(90)、左右上板部(91)(92)、縦板(93)、底部板(94)、貼着片(95)をそれぞれ折目を介して連設し、縦長の押込片部(104) を底部板(94)及び縦板(93)に半切線(103) を介して設け、後縦板(90)の右中央に折目と連続する縦長矩形の打抜孔(96)を穿設し、この打抜孔(96)の上下端と連続する二条の切込線(97)を縦板(93)の中央部にかけて並行に設けて、補強縦板(98)及び載置板(99)を折目を介して縦板(93)に連設し、各折目を折曲して、内側から順に補強縦板(98)、後縦板(90)及び貼着片(95)を互いに重ねて接着し、底部板(94)と縦板(93)との間の前記半切線(103) を内側に押し込み、各押込片部(104) を内側に凹ませた筒状体としてなり、
前記後底ブロック(4) の左筒状部及び右筒状部には、積層縦貼段ボールの波方向が後底ブロック(4) の長手方向と直交する方向になるように裁断した左外後片体(110) 、右外後片体(111) をそれぞれ配設し、これら左右外後片体(110) (111) の奥の筒状部に、積層クロス貼段ボールを裁断してなる左内後片体(113) 、右内後片体(114) をそれぞれ配設し、載置板(99)の中央後端部には、積層縦貼段ボールの波方向が後底ブロックの長手方向と同一方向になるように裁断してなる中央後片体(112) を配設してなり、
右アングル(5) は、横長の厚紙を長手方向で折曲して縦板部(120) と横板部(121) とを形成し、積層縦貼段ボールの短尺片体(123) を、その波方向が長手方向と直交するように横板部(121) の左端に貼着してなり、
左アングル(6) は、横長の厚紙を長手方向で折曲して縦板部(125) と横板部(126) とを形成し、その波方向が長手方向と同一方向とした積層縦貼段ボールの長尺片体(127) を、横板部(126) の左端から右方にかけて貼着し、その波方向が長手方向と直交する方向とした積層縦貼段ボールの短尺片体(128) を横板部(126) の右端に貼着してなることを特徴とするレーザープリンタ用包装部材。 - 請求項1において、天板部材(B) が、天板(10)の左筒状部の前部に左前天ブロック(12)を、右筒状部の前部に右前天ブロック(11)をそれぞれ挿入し、この天板(10)の左右筒状部の後部に後天ブロック(13)の左右の舌片部(207) (208) を挿入し、天板(10)の天部板(134) に天枠(14)を接着して、部品ケース(F) を収納する左室を、複数のカセット(E) を収納する右室を形成し、この右室の左右内側にカセット固定部材(17)、仕切パッド(18)及び天蓋(19)をそれぞれ配設してなり、
天板(10)は、補強板(130) 、右内縦板(131) 、右下板(132) 、右外縦板(133) 、天部板(134) 、左外縦板(135) 、左下板(136) 、内縦板(137) 、補強板(138) をそれぞれ折目を介して順に連設し、各折目を折曲し、左右の補強板(130) (138) を天部板(134) にそれぞれ接着して左右に筒状部を形成してなり、
左右前天ブロック(12)(11)は、重合板(180)(160)、幅板(181) (161)、重合板(182) (162) 、連結板(183) (163) 、重合板(184) (164) 、幅板(185) (165) 、重合板(186) (166) 、重合板(187) (167) をそれぞれ折目を介して連設し、各重合板を折り重ねた前端面に切欠部(190) (170) を形成してなり、
後天ブロック(13)は、それぞれが横に細長い内板(200) 、外縦板(201) 、上板(202) 、縦板(203) 、下板(204) 、内縦板(205) をそれぞれ折目を介して連設し、上板(202) 及び下板(204) の左右両端に舌片部(207) (208) を設け、各折目を折曲して、左右両端の各舌片部(207) (208) を互いに並行にし、内板(200) を下板(204) に、内縦板(205) を外縦板(201) にそれぞれ重ねて中央部を筒状体としてなり、
天枠(14)は、左枠板(212) 、後枠板(211) 、右枠板(223) 、前枠板(222) 、中枠板(221) 、貼着片(220) を折目を介して連設し、左枠板(212) 、後枠板(211)、右枠板 (223)、前枠板(222) の下端に折目を介してそれぞれ折曲片(216) (213) (227) (226) を連設し、右枠板(223) は、上方に差込孔(229) を設け、前枠板(222) は、後枠板(211) の長さより短くしてなり、各折目を折曲して、後枠板(211) の中央に貼着片(220) を接着し、前記各折曲片(216) (213) (227) (226) を折曲し、天板(10)の天部板(134) に天枠(14)を接着して、左方に前方を開放した左室を、右方に四方を囲まれた右室を形成してなり、
カセット固定部材(17)は、貼着板(231) 、側板(232) 、幅板(233) 、側板(234) 、背板(235) 、側板(236) 、幅板(237) 、側板(238) 、背板(239) 、側板(240) 、幅板(241) 、側板(242) 、重合板(243) 、重合板(244) をそれぞれ折目を介して連設し、各折目を折曲し、貼着板(231) を背板(235) に、重合板(243) を背板(239) にそれぞれ接着して、左右両端に矩形の筒状部を形成し、側板(236) 、幅板(237) 及び側板(238) に囲まれてなる三角状筒状部を中央に形成してなり、仕切パレット(18)は、各四隅に切欠部(252) を設け、上下辺中央に切込部(253) を設けてなり、
天蓋(19)は、矩形の蓋板(260) の左端、上端及び右端のそれぞれに折目を介して枠片(262) を連設し、下端に差込片部(263) を突設してなることを特徴とする請求項1記載のレーザープリンタ用包装部材。 - 外装ケース(C) が、左蓋板(276) を連設した左側板(271) 、前蓋板(277) を連設した前板(272) 、右蓋板(286) を連設した右側板(281) 、後蓋板(287) を連設した後板(282) で形成された筒状体とし、左側板(271) 及び右側板(281) の下方左右両側にジョイント孔(274) (284) をそれぞれ設けてなることを特徴とする請求項1又は2記載のレーザープリンタ用包装部材。
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