JP4578636B2 - クッション材 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、カムコーダー、ハンディカム等の撮像機器、または電子機器等の製品を搬送する場合に使用される段ボール箱等の包装容器または個装カートンにおいて、落下衝撃を吸収して製品を保護するために用いられるクッション材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の包装容器においては、クッション材として梱包用段ボール材、多気泡シート、または発泡スチロール等が使用されている。この種のクッション材の中で、発泡スチロールは、収納される製品の全体形状および包装容器の内側形状・サイズに略一致させた形に形成できることから、クッション材としては優れている。
【0003】
また、梱包用段ボール材は、収納しようとする製品の形状に対応させて罫線や切り込みを入れたり、係止用の舌状部を形成したりし、複数の部材を組み合わせたりして使用し、包装容器内に折り込んで組み付け、製品と包装容器との間に所定の空間部を形成して、段ボール紙の有する弾性と剛性とでクッション作用を行わせて保持するものであり、使用後においても資源ゴミとしての再利用または可燃物として廃棄できる点で優れている。
【0004】
更に、多気泡シートは、包装容器に収納される製品の形状にはとらわれることなく、製品に巻き付けたり、製品の周囲と包装容器の内側との空間部に詰め込むことによりクッション作用を行わせる点で優れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、クッション材としての発泡スチロールは、使用後にゴミとしての処分において、全体が嵩張ってゴミとしての回収および取り扱いが厄介であるばかりでなく、埋め立て廃棄しても腐食せず、また焼却した場合にダイオキシンの発生等による環境汚染問題があって、その使用が抑制される方向にある。
【0006】
また、多気泡シートは、取り扱いが容易であるが、包装容器と被包装物である製品との空間部を全部埋めるようにしなければならないので多量のシート材を必要とするばかりでなく、多気泡は温度差によって膨張したり縮小したりすると共に、落下衝撃によって一部の気泡が破裂したりするので、収納した被包装物と包装容器との間にガタツキが生じ自由に被包装物が移動したりして、安定した包装ができないという問題点と、多気泡シートは樹脂材で形成されていることから、ゴミとしての処理に環境汚染の問題点を有している。
【0007】
更に、梱包用段ボール材は、被包装物の形状に合わせたクッション材として機能する形状に形成することが困難であり、そのために複数の部材を組み合わせたりして使用することから、段ボール材を折り込んで包装容器内に組み付ける作業が厄介であると共に、落下衝撃が複数回付与されたときに、変形した状態になって充分な耐衝撃性を維持できず、被包装物にダメージを与えるという問題点を有している。
【0008】
従って、環境対策としてのクッション材が要求されることから、段ボール材が選択された場合に、組み付け作業を容易にすること、および複数回の落下衝撃が付与されても、被包装物にダメージを与えないように改良すること、に解決しなければならない課題を有している。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記従来例の課題を解決する具体的手段として本発明は、被包装物を包装容器に収納する際に使用されるクッション材であって、 該クッション材は略長方形を呈する一枚の段ボール紙で形成され、該段ボール紙の中央部に底部壁を形成し、該底面壁を中心にして、左右に内側側面壁と、上部スペーサ部材と、外側側面壁と、下部スペーサ部材と、立ち上がり側面内壁とをそれぞれ罫線を介して連接すると共に、底面壁の前後に罫線を介して妻面壁を形成し、前記底面壁と、前記内部側面壁と、前記妻面壁とで被包装物の収納空間を形成させると共に、収納空間における一方の対向する両側には、上下スペーサ部材と、外側側面壁と、立ち上がり側面壁とで緩衝空間を形成し、他方の対向する両側には各妻面壁の外側に緩衝空間を形成し、前記立ち上がり側面内壁を上部スペーサ部材に当接させることにより収納空間形成部材を吊垂状態に維持して底面壁の下部に緩衝空間を形成したことを特徴とするクッション材を提供するものである。
【0010】
また、本発明においては、立ち上がり側面内壁に、落下衝撃を緩衝させる緩衝手段を設けたこと;内側側面壁と、立ち上がり側面内壁とに、両者の係合手段を設けたこと;内側側面壁と、上部スペーサ部材との連接部に落下衝撃を緩衝させる剛性軽減手段を設けたこと;少なくとも一方の妻面壁に、被包装物の形状に対応させた加工部と設けたこと;および四周側面を起立させてトレー形状に形成できる付属品収納スペーサを補助クッション材として組み合わせて使用できること;を付加的な要件として含むものである。
【0011】
本発明に係るクッション材によれば、一枚の段ボール紙により被包装物の収納空間と、その収納空間の周囲および下部に緩衝空間を形成すべく底面壁と、内側側面壁と、上下スペーサ部材と、外側側面壁と、立ち上がり側面内壁と、底面壁の前後に妻面壁を一連に形成したものであり、しかも、収納空間を形成する部材を吊垂状態に維持して落下衝撃による被包装物のダメージを解消させると共に、使用後においてゴミとしての廃棄を容易にしたものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係る包装容器用のクッション材について好ましい実施の形態を図面を参照して説明する。図1に示したクッション材1は、いわゆる一枚の段ボール紙で形成したブランク状態を示すもので、全体が略長方形を呈し、その中央部に、被包装物である製品が載置される底面壁2を形成し、この底面壁2を中心にして左右対称に緩衝機能部材が一連に連設形成されるものである。
【0013】
即ち、底面壁2の両側に折り目となる罫線3、4を介して内側側面壁5、6が連設形成され、該内側側面壁に罫線7、8を介して上部スペーサ部材9、10が連設され、該上部スペーサ部材に罫線11、12を介して外側側面壁13、14が連設され、該外側側面壁に罫線15、16を介して下部スペーサ部材17、18が連設され、該下部スペーサ部材に罫線19、20を介して立ち上がり側面内壁21、22が一連に連設形成される。
【0014】
そして、底面壁2の前後には罫線23、24を介して妻面壁25、26が連設形成され、この妻面壁25、26は、内側側面壁5、6よりも突出した状態で形成されると共に、突出部分において一部が内側側面壁5、6に跨って連設形成され、その跨って形成されている張り出し部分は、いわゆる妻面壁の補強部であって、一部においては被包装物の形状などによって妻面壁と共にその構成が変更されるものである。その点については、後述において詳しく説明する。
【0015】
内側側面壁5、6には、それぞれ上部スペーサ部材9、10寄りに、一部を打ち抜いて形成したスリット部30、31とフラップ部32、33とが形成されると共に、罫線7、8の部分に内側側面壁5、6と上部スペーサ部材9、10とに跨って複数の打ち抜き部34、35が形成されている。これらの打ち抜き部34、35は、折り目部分となる罫線7、8部分における段ボール紙の剛性を軽減または弱めるためのものである。
【0016】
特に、段ボール紙は、その目方向の剛性が強いために、目方向からの落下衝撃が直に被包装物に加えられることになるのを避けなければならないのである。そこで、前記立ち上がり側面内壁21、22には、緩衝手段が設けられる。その緩衝手段は、例えば、それぞれ罫線19、20に直交する方向で且つ前後端部寄りに、対をなす切り込み線36、37が形成され、該対をなす切り込み線間に罫線38、39が設けられた構成である。対をなす切り込み線36、37は、立ち上がり側面内壁21、22の幅の略1/3程度の長さに形成され、罫線38、39は、対をなす切り込み線36、37の略中間部付近の位置に形成されており、落下衝撃を受けた時にその衝撃を緩和するために折れ曲がり易いように予め一方向に癖付けされた状態で形成されている。
【0017】
特に、対をなす切り込み線36、37の間隔は、被包装物の重量を考慮して決定される。即ち、被包装物の重量が大きいときには間隔を狭くし、重量が小さいときには間隔を広くする。このように対をなす切り込み線36、37の間隔を調整することで、段ボール紙の目方向を横切る罫線38、39の長さが変わり、それによって、立ち上がり側面内壁21、22自体の剛性度を弱める方向に変えることができるのであり、被包装物の重量に基づいて罫線38、39の長さを変えて落下衝撃が加わる方向の剛性度を弱める方向で調整し、被包装物への落下衝撃によるダメージを解消させようとしているのである。
【0018】
また、立ち上がり側面内壁21、22の自由端部側には、それぞれその中央部に、内側側面壁5、6に形成したスリット部30、31に差し込まれる舌状部40、41が形成されると共に、それらの舌状部の両側に打ち抜き部34、35に略対応した切欠部42、43がそれぞれ形成されている。
【0019】
妻面壁25、26において、内側側面壁5、6に跨って形成された張出部25a、25b、26a、26bは、一般的には、罫線3、4を延長した状態の罫線3a、3b、4a、4bと、罫線3、4と罫線23、24との交点と張出基部とを結ぶ罫線44、45、46、47とで一連に連結されている。
【0020】
前述した構成がクッション材1としての基本的構成であるが、被包装物の形状などによって、構成部材の一部において、特に、両方または一方の妻面壁の構成を変えることができるのであり、図示の実施の形態もその一例を示したものである。例えば、被包装物がハンディカムのような商品である場合に、包装時にレンズ側が位置する妻面壁26は、そのままの状態にし、ビューファインダー側が位置する妻面壁25側の構成をそれに対応させて変更したものである。
【0021】
即ち、妻面壁25は、ハンディカムにおいて突出しているビューファインダーの位置を考慮して、ビューファインダーが接触しない位置において外側に折り返せる罫線48を形成すると共に、その罫線位置に、例えば、スタートスイッチ等の操作ボタンのような突出した部分が干渉しないように、逃げの打ち抜き部49を形成したり、ショルダーバンドを取り付けるための金具が干渉しないように、打ち抜き舌部53を罫線23に沿って形成したりする。そして、罫線48から妻面壁25を外側に折り返し易くするために、両側の張出部25a、25bには罫線48と対応する位置に切り込み50、51を形成し、妻面壁25が外側に折り返されたときに、前記舌部53の存在で浮き上がった状態にならないように、自由端部に切欠部52が設けられ、その切欠部52と舌部53とが係合することで妻面壁25の折り返し状態を維持させても良い。
【0022】
いずれにしても、被包装物の形状に基づいて、妻面壁に限らず被包装物が載置される底面壁2の周囲の構成部材、即ち、内側側面壁5、6の構成も適宜変更することができる。
【0023】
このような構成のクッション材1を組み立てる場合について、図2〜図4に基づき説明すると、まず、底面壁2を中心にした両側の一番外側の立ち上がり側面内壁21、22を罫線19、20に沿って外側に折り、次ぎに、下部スペーサ部材17、18を罫線15、16に沿って外側に折り、さらに、外側側面壁13、14と上部スペーサ部材9、10とをそれぞれ罫線11、12、罫線7、8に沿って順次外側に折り曲げる。
【0024】
このように各部を外側から順次折り曲げてくると、立ち上がり側面内壁21、22が全面的にそれぞれ内側側面壁5、6の裏面側に面接触する状態になる。この状態で、立ち上がり側面内壁21、22の端部に形成した舌状部40、41を内側側面壁5、6のスリット部30、31に差し込むと舌状部40、41が表側に突出し、その差し込み摩擦抵抗と舌状部40、41の裏面側に当接するフラップ部32、33との接触抵抗とによって、図3に示したように、各部の折り曲げ形状を維持できる。
【0025】
そして、所定の包装容器に組み込む際に、罫線3、4を内側に折って内側側面壁5、6を起立させると共に、罫線23、24も内側に折って妻面壁25、26を起立させるのであるが、この作業の際に、妻面壁25、26の罫線3a、3b、4a、4bは外側に折り、罫線44、45、46、47は内側に折り畳むことにより、全体として中央部の底面壁2の広さを一面とする立方空間、即ち収納空間が確立される。
【0026】
この場合に、内側に折り畳まれる罫線44、45、46、47は、他の罫線の交点から形成されていることと、段ボール紙の目方向を斜めに横切っている関係で、内側への折り畳みに反発し易い状況にあって折り畳みの形状維持が比較的困難で、作業性に支障を来すことになる。従って、これらの各罫線44、45、46、47は、その裏面側を、いわゆるハーフカットした状態、つまり、裏面側から段ボール紙の波形板までの深さに渡り罫線に沿って切り離して剛性を弱めておく方が良い。
【0027】
次ぎに、被包装物に対応して、実施の形態においては、妻面壁25を罫線48に沿って外側に折り返す。この時に、外側に折り返される部分において、罫線48と対応する位置に切り込み50、51が形成されていることから、折り返しが容易であり、また、罫線48部分も、例えば、被包装物における操作ボタン等の出っ張り部分が干渉しないように打ち抜き部49が形成されていることから、反発剛性も少なく折り返しが容易であって、折り返し後は舌部53と切欠部52とを係合させれば折り返し状態を維持でき、図4に示したように、クッション材としての形状維持ができるのである。
【0028】
クッション材としての形状維持において、図5に略示したように、底面壁2と両内側側面壁5、6および前後の妻面壁26(25)とによって囲まれた被包装物の収納空間Bが形成されるのであり、この収納空間Bの周囲には、上下スペーサ材と外側側面壁と立ち上がり側面内壁とで囲まれた緩衝空間Cが左右に形成され、底面壁2が底上げ状態に位置していることで下部に緩衝空間Dが形成され、妻面壁25、26によって前後に緩衝空間E(図4参照)が形成され、結局、収納空間Bの前後・左右および下部方向の少なくとも5方向において、所定の緩衝空間が形成され、被包装物に対して5方向の衝撃を緩衝・緩和することができるものである。
【0029】
そこで、上部方向の衝撃緩和に対しては、第6図に示した蓋部材または付属品収納スペーサ60が使用される。この付属品スペーサ60は、要するに、被包装物を前記のクッション材に収納した後に、そのクッション材に施蓋するようにして包装容器内にセットするものであって、その付属品収納スペーサ60を利用して上部方向の緩衝機能を付与させるものである。
【0030】
この付属品収納スペーサ60は、略矩形状の段ボール紙が使用され、その段ボール紙の中央部に中央底板61を折り目となる罫線62、63、64、65により確立させると共に、中央底板61の四周に側板66、67、68、69が形成され、対峙する一方の側板66、67と他方の側板68、69との間は、対峙する一方の罫線62、63と他方の罫線64、65との交点から斜め方向に形成した罫線70、71、72、73によって確立されており、これ等罫線を所定の方向に折って中央底板61に対して側板66、67、68、69を立ち上がらせることにより、一種のトレー形状に形成されるものである。
【0031】
そのトレー形状を維持するために、一つの側板66の端部から所定長さで且つ鈎状の切り込み74が形成され、該切り込み74によって分離された部分を内側に折り曲げて突出させることができる罫線75を設ける。この切り込み74と罫線75とで囲まれた部分は、係止片66aとなるものであり、該係止片66aは全体として長方形状を呈するものであり、その長方形状の略中央部に更に内側への折り目となる罫線76を設けると共に、係止片66aの内側端部寄りに係合用スリット77が形成されている。
【0032】
さらに、側板66と隣接する側板68の端部には、前記係止片66aが係合する係合用スリット78が設けられる。なお、被包装物の構成にもよるが、ハンディカムのような物品である場合に、例えば、ビューファインダーなどのゴム部分が押し潰されないように、中央底板61に窓孔79を開けたり、また必要があれば、側板69の一部に切り込み80を設けて一部を開放できるように構成しても良い。要するに、被包装物または付属品の種類・形状等によって適宜の加工が可能なのである。
【0033】
このように構成した付属品収納スペーサ60は、図7に示したように、トレー形状に形成される。即ち、罫線62〜65、70〜73をそれぞれ内側に折り、罫線62a、62b、63a、63bを外側に折って各側板66〜69を起立させ、罫線75、76をそれぞれ内側に折って係止片66aを鈎状に折り曲げ、側板68の係合用スリット78に係止片66aの係合用スリット77を嵌め合わせることにより、少なくとも2辺の側板66、68における起立状態が維持され、それによって全体が平板にならず、トレー形状を維持できるのである。
【0034】
前記した構成のクッション材1および付属品収納スペーサ60が適用できる包装容器81としては、例えば、図8に示したような構成を有するものである。この包装容器81も段ボール紙で形成されるものであり、長方形の段ボール紙の一方の端部から側面板82、妻面板83、側面板84および妻面板85をそれぞれ折り目となる罫線86、87、88を介して連設し、端部の側面板82には妻面板85との結合のために糊代89が設けられている。
【0035】
各側面板82、84および妻面板83、85の下端部側には、一連の罫線90を介してそれぞれ底面板91、92、93、94が連設され、側面板82、84に設けた底面板91、93には、妻面板83、85に設けた底面板92、94と結合させるための連結フラップ95、96が罫線97、98を介して連設されている。
【0036】
そして、各側面板82、84および妻面板83、85の上端部側には、2条の連続する罫線99、100を介して、側面板には天蓋フラップ101、102を妻面板には内フラップ103、104をそれぞれ連接する。この場合に、天蓋フラップ101、102の高さは妻面板の幅と略等しく形成され、内フラップ103、104の高さもそれに合わせて形成されている。従って、箱体形成時に、天蓋フラップ101、102はいずれも箱体上部を全面的に覆える大きさに形成されていることになる。
【0037】
一方の天蓋フラップ101には、その自由端部側の中央部に差込用舌片105が連設されると共に、その連設基部の中央部にストッパー用スリット106が形成されている。そして、他方の天蓋フラップ102には、側面板84との連設部分の中央部に、ストッパー用舌片107と、罫線99、100に沿って差込用スリット108が設けられている。また、他方の天蓋フラップ102と内フラップ103、104には、施蓋時に内側へ折り込むための罫線109、110、111が設けられている。
【0038】
なお、この包装容器を箱形状に形成するには、罫線90に沿って全ての底面板91、92、93、94を内側に折り、連結フラップ95、96は罫線97、98に沿って外側に折ると共に、その表出した部分に接着剤を塗布した後、一方においては罫線86を内側に折って側面板82を妻面板83に重ねるようにし、他方においては、側面板82の糊代89に接着剤を塗布した後罫線88を内側に折って妻面板85を側面板82に重ねるようにするのである。このように形成することで、底面板91は連結フラップ95によって底面板92に連結され、底面板93は連結フラップ96を介して底面板94に連結され、また、側面板82は糊代89を介して妻面板85に連結されるのであり、この平坦な状態で包装容器として保管され、使用時には、平坦な状態のものを両側から押圧することにより箱形状に開き、隣接する底面板の係合によってその開いた箱形状を維持できるのである。
【0039】
そこで、実際の使用について説明すると、図9に示したように、包装容器81に対して、まず、クッション材1を図4に示した形状に組み立てた後に装着またはセットし、続いて、例えば、撮像機器等の被包装物112を所定の保護袋113等に入れた状態でクッション材1の収納空間B内に納め、その上に付属品収納スペーサ60を装着またはセットし、その付属品収納スペーサ60に、必要とされる種々の付属品114を収納するのである。
【0040】
装着またはセットされたクッション材1に対する被包装物112の収納は、方向性等を充分注意しながら行うことは当然であり、その上に装着される付属品収納スペーサ60においては、全体がトレー形状を呈しているので、装着作業が比較的容易である。そして、付属品収納スペーサ60をセットすることにより、上部方向の緩衝機能が付与されたことになるのである。
【0041】
包装容器81に被包装物112および付属品114が収納された後に、図10(A)に示したように、まず、内フラップ103、104を罫線110、111部分で外側に折り、続いて罫線99、100を内側に折って包装容器81内に納め、次ぎに、天蓋フラップ102を罫線109で外側に折り、続いて罫線99、100で内側に折って包装容器81内に納める。このように内フラップ103、104を納めることで、それらの自由端部側が突き合わせ状態になり、続いて天蓋フラップ102を折り畳むことで全体が安定した状態に納まると共に、図10(B)に示したように、上部に生じた空間に取り扱い説明書115等を入れることができる。
【0042】
次ぎに、罫線99、100を内側に折って天蓋フラップ101を施蓋し、その差込用舌片105を差込用スリット108に差し込み、ストッパー用舌片107をストッパー用スリット106に差し込むことにより天蓋フラップ101が開かない状態に維持され、包装が完了する。そして、図10(C)に示したように、包装容器81の所定位置に、例えば、被包装物の種類、製造工場、製造年月日等を識別するバーコード116を貼着して出荷に供するものである。
【0043】
このようにクッション材1を用いて包装された包装容器81が、搬送中に不用意に落下した場合に、被包装物112は落下衝撃を受けることになる。しかしながら、この落下衝撃は、図11に示したように、立ち上がり側面内壁21、22の存在によって緩衝されるのである。即ち、落下衝撃が大きい場合に、立ち上がり側面内壁21、22に設けられた緩衝手段である罫線38、39と対をなす切り込み線36、37によって立ち上がり側面内壁21、22の一部が座屈し、瞬時に落下衝撃を緩衝して被包装物112にダメージを与えないのである。
【0044】
仮に、立ち上がり側面内壁21、22を設けない場合には、図12に示したように、収納空間を吊垂状態に維持していたとしても、落下衝撃によって、上部スペーサ部材9、10と内側側面壁5、6との支持角度が伸びた状態になり、底面壁2が包装容器81の底面にぶつかる状態になって、落下衝撃が直接的に被包装物112に伝わり、受けるダメージが大きなものとなるのである。
【0045】
なお、前記の実施の形態においては、クッション材1と付属品収納スペーサ60とを組み合わせて使用する例について説明したが、クッション材1だけを用いて包装することもできるのである。即ち、二個のクッション材1を上下に向かい合わせて使用し、向かい合わせたクッション材1の収納空間Bに被包装物112を収納するようにすれば良いのである。この場合には、一つのクッション材1の全体の高さを約1/2程度に形成し、二つ合わせた収納空間Bが被包装物の外形の大きさに略対応するようにして、被包装物との間で遊びが生じないようにすれば足りるのである。
【0046】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るクッション材は、被包装物を包装容器に収納する際に使用されるクッション材であって、 該クッション材は略長方形を呈する一枚の段ボール紙で形成され、該段ボール紙の中央部に底部壁を形成し、該底面壁を中心にして、左右に内側側面壁と、上部スペーサ部材と、外側側面壁と、下部スペーサ部材と、立ち上がり側面内壁とをそれぞれ罫線を介して連接すると共に、底面壁の前後に罫線を介して妻面壁を形成し、前記底面壁と、前記内部側面壁と、前記妻面壁とで被包装物の収納空間を形成させると共に、収納空間における一方の対向する両側には、上下スペーサ部材と、外側側面壁と、立ち上がり側面壁とで緩衝空間を形成し、他方の対向する両側には各妻面壁の外側に緩衝空間を形成し、前記立ち上がり側面内壁を上部スペーサ部材に当接させることにより収納空間形成部材を吊垂状態に維持して底面壁の下部に緩衝空間を形成した構成とすることによって、一枚の段ボール紙により取り扱いが容易で簡易に且つ安全性に優れたクッション材が形成でき、しかも、収納空間を形成する部材が上部スペーサ部材に立ち上がり側面内壁を当接させるだけで吊垂状態に支持されると共に、収納空間の周囲および下部に緩衝空間が形成されて落下衝撃を緩衝するので、落下衝撃による被包装物のダメージを解消若しくは著しく軽減させることができると共に、使用後においてゴミとしての廃棄がし易くなるという優れた効果を奏する。
【0047】
また、本発明においては、収納空間の形成部材を吊垂状態に支持する立ち上がり側面内壁を設け、その立ち上がり側面内壁に、落下衝撃を緩衝させる緩衝手段を設けたことによって、被包装物にダメージを与えるような強い落下衝撃を受けたときに、緩衝手段が座屈などして、落下衝撃を緩和し被包装物のダメージを著しく軽減させることができるという優れた効果を奏する。
【0048】
更に、四周側面を起立させてトレー形状に形成できる付属品収納スペーサを補助クッション材として組み合わせて使用できる構成にしたことにより、必要な付属品の収納機能と相俟って、更なる緩衝機能が付加されるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るクッション材を展開して示した(ブランク)平面図である。
【図2】同クッション材の組立途上の状況を示す斜視図である。
【図3】同クッション材の組立状況を示す斜視図である。
【図4】同クッション材を使用する状態まで組み立てた斜視図である。
【図5】図4のA−A線に沿う略示的断面図である。
【図6】同クッション材と一緒に組み合わせて使用できる付属品収納スペーサを展開して示した(ブランク)平面図である。
【図7】同付属品収納スペーサの組立状況を示す斜視図である。
【図8】本発明のクッション材が適用できる包装容器を展開して示した(ブランク)平面図である。
【図9】同包装容器に本発明のクッション材を使用して被包装物を収納する状況を示す斜視図である。
【図10】図(A)は同包装容器の包装途中を示し、図(B)は同包装容器の天蓋フラップの施蓋直前を示し、図(C)は包装完了状態をそれぞれ示す斜視図である。
【図11】同包装容器に被包装物を収納した状態で落下衝撃を受けたときに、クッション材による緩衝状況を説明するための略示的断面図である。
【図12】同包装容器に被包装物を収納した状態で落下衝撃を受けたときに、本発明によらないクッション材による緩衝状況を説明するための略示的断面図である。
【符号の説明】
1 クッション材、 2 底面壁、 5、6 内側側面壁、
9、10 上部スペーサ部材、 13、14 外側側面壁、
17、18 下部スペーサ部材、 21、22 立ち上がり側面内壁、
25、26 妻面壁、 25a、25b、26a、26b 張出部、
30、31 スリット部、 32、33 フラップ部、
34、35、49 打ち抜き部、 36、37 切り込み線、
40、41 舌状部、 42、43、52 切欠部、
50、51、74、80 切り込み、 53 舌部、
60 付属品スペーサ、 61 中央底板、
66、67、68、69 側板、 66a 係止片、
77、78 係合用スリット、 79 窓孔、 81 包装容器、
82、84 側面板、 83、85 妻面板、 89 糊代、
91、92、93、94 底面板、 95、96 連結フラップ、
101、102 天蓋フラップ、 103、104 内フラップ、
105 差込用舌片、 106 ストッパー用スリット、
107 ストッパー用舌片、 108 差込用スリット、
112 被包装物、 113 保護袋、 114 付属品、
115 取り扱い説明書、 116バーコード、
B 収納空間、C、D、E 緩衝空間、
3、3a、3b、4、4a、4b、7、8、11、12、15、16、19、
20、23、24、38、39、44、45、46、47、48、62、
62a、62b、63、63a、63b、64、65、70、71、72、
73、75、76、86、87、88、90、97、98、99、100、
109、110、111 折り目となる罫線。

Claims (6)

  1. 被包装物を包装容器に収納する際に使用されるクッション材であって、
    該クッション材は略長方形を呈する一枚の段ボール紙で形成され、
    該段ボール紙の中央部に底部壁を形成し、該底面壁を中心にして、左右に内側側面壁と、上部スペーサ部材と、外側側面壁と、下部スペーサ部材と、立ち上がり側面内壁とをそれぞれ罫線を介して連接すると共に、底面壁の前後に罫線を介して妻面壁を形成し、
    前記底面壁と、前記内部側面壁と、前記妻面壁とで被包装物の収納空間を形成させると共に、
    収納空間における一方の対向する両側には、上下スペーサ部材と、外側側面壁と、立ち上がり側面壁とで緩衝空間を形成し、他方の対向する両側には各妻面壁の外側に緩衝空間を形成し、
    前記立ち上がり側面内壁を上部スペーサ部材に当接させることにより収納空間形成部材を吊垂状態に維持して底面壁の下部に緩衝空間を形成したこと
    を特徴とするクッション材。
  2. 立ち上がり側面内壁に、
    落下衝撃を緩衝させる緩衝手段を設けたこと
    を特徴とする請求項に記載のクッション材。
  3. 内側側面壁と、立ち上がり側面内壁とに、
    両者の係合手段を設けたこと
    を特徴とする請求項1または2に記載のクッション材。
  4. 内側側面壁と、上部スペーサ部材との連接部に
    落下衝撃を緩衝させる剛性軽減手段を設けたこと
    を特徴とする請求項1、2または3に記載のクッション材。
  5. 少なくとも一方の妻面壁に、
    被包装物の形状に対応させた加工部と設けたこと
    を特徴とする請求項に記載のクッション材。
  6. 四周側面を起立させてトレー形状に形成できる付属品収納スペーサを補助クッション材として組み合わせて使用できること
    を特徴とする請求項1に記載のクッション材。
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