JP3558013B2 - コールセンターサービス提供方法及びコールセンターサービス提供システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、電話受付業務を行う企業又は組織に対してコールセンターサービスを提供するコールセンターサービス提供方法及びコールセンターサービス提供システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
コールセンターとは、通信販売や顧客サポートなどの電話受付業務(電話による顧客対応窓口業務)をいう。電話受付業務を行う企業又は組織は、電話受付業務を実現するためのハードウェア、ソフトウェアなどのコールセンターシステムを独自に備えている。
【0003】
図4は、従来のコールセンターシステムの構成を示すブロック図である。図4において、PBX(Private Branch eXchange )1は、企業などが自社内で利用するために独自に設置した構内交換機である。このPBX1には、その企業などにかかってきた電話(着信)を内線電話機2−1〜2−nに均等に分配する機能などを実現するACDプロセッサ(Automatic Call Distribution )1Aが内蔵されている。
【0004】
内線電話機2−1〜2−nは、各オペレータが受付業務に使用する電話機であり、それぞれPBX1と内線で接続されている。データベース3は、PBX1と接続され、PBX1から送られる内線電話機2−1〜2−nの稼働状況(接続状況)などに関する情報を蓄積するものである。
【0005】
次に、動作について説明する。
顧客から電話がかかってくると、PBX1は、回線交換(スイッチング)して、公衆電話回線などのネットワークと企業内の内線とを接続するが、回線交換する際に、PBX1内部のACDプロセッサ1Aで着信を内線電話機2−1〜2−nに均等に分配して接続する。これにより、オペレータの業務負担を平均化することができる。オペレータは、内線電話機2−1〜2−nで顧客からの電話に応答し、顧客の要求に対応する。
【0006】
データベース3は、PBX1から送られる内線電話機2−1〜2−nの稼働状況などに関する情報(例えば、PBX1が内線電話機2−1〜2−nに電話をつなぐ毎にカウントしたデータなど)を随時蓄積していく。オペレータを監督する監督者は、データベース3に蓄積されている情報に基づいて、顧客のコールセンターの利用状況やオペレータの顧客対応状況などを認識することができる。例えば、監督者は、MIS(Management Information System ;管理情報システム)などのアプリケーションを利用して、データベース3に蓄積されている情報の統計をとることによって、オペレータの数が適切であるか、オペレータの仕事量が満足できるものか、また、どのような製品が顧客の需要が多いか、などの情報を把握することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、各企業又は組織は、上記のような電話受付業務(コールセンター)を行うために、それぞれ独自にコールセンターシステムを設置していたので、コールセンターシステムを独自に設置するための費用がかかり、またコールセンターシステムを設置する場所を確保しなければならなかった。また、各企業又は組織は、コールセンターシステムの設定変更や故障の度に、専門の工事担当者などを呼ばなければならず、そのための時間や費用がかかってしまうなどの課題があった。
【0008】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、各企業や組織が独自にコールセンターシステムを設置する必要をなくし、コールセンターシステムに必要な費用や、コールセンターを運営するために必要な時間、労力などを削減することができるコールセンターサービス提供方法及びコールセンターサービス提供システムを得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るコールセンターサービス提供方法は、コールセンター機能を実現するコールセンターシステムを備えたコールセンターサービス提供者が、電話受付業務を行っている企業又は組織の代わりに、顧客からの企業又は組織に対する電話を受け、コールセンターシステムで電話を分配し回線接続して、電話をネットワークを介して企業又は組織のオペレータ端末に分配するものである。
【0011】
コールセンターサービス提供方法は、コールセンターサービス提供者が、コールセンターサービスを提供する企業又は組織毎に、コールセンターシステムを分割して割り当て、その割り当てたコールセンターシステムの設定を企業又は組織毎に変更可能としてもよい。
【0012】
コールセンターサービス提供方法は、コールセンターサービス提供者が、コールセンターシステムの稼働状況などに関する情報を蓄積するデータベースを備え、企業又は組織にデータベースに蓄積されている情報をネットワークを介して認識するためのアプリケーションを提供するように構成されていてもよい。
【0013】
コールセンターサービス提供方法において、ネットワークを、インターネットとしてもよい。
【0014】
本発明に係るコールセンターサービス提供システムは、コールセンターサービス提供者側に設置され、顧客からの企業又は組織に対する電話を受けると、その電話を分配し回線接続してネットワークを介して分配するコールセンター機能を有するコールセンターシステムと、企業又は組織側に設置され、ネットワークを介して分配された電話を受けるオペレータ端末とを備えたものである。
【0016】
コールセンターサービス提供システムは、コールセンターシステムが、複数のテナントに分割され、複数のテナントが、企業又は組織毎に割り当てられ、企業又は組織毎に設定変更可能であるように構成されていてもよい。
【0017】
コールセンターサービス提供システムは、コールセンターサービス提供者側に、コールセンターシステムの稼働状況などに関する情報を蓄積するデータベースを設置するとともに、企業又は組織側に、ネットワークを介してデータベースに蓄積されている情報を認識するためのアプリケーションを備えた端末を設置した構成であってもよい。
【0018】
コールセンターサービス提供システムにおいて、ネットワークを、インターネットとしてもよい。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の一形態を説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1によるコールセンターサービス提供システムの構成を示すブロック図である。この実施の形態1によるコールセンターサービス提供システムは、コールセンターサービスプロバイダ(コールセンターサービス提供者)側にコールセンターシステム10及びデータベース12が設置され、企業又は組織側にそれぞれA社システム20,B社システム30・・・が設置され、コールセンターサービスプロバイダと各企業又は組織とを公衆電話回線などのネットワーク100で接続して構成したものである。
【0020】
図1において、コールセンターシステム10は、交換機、ACDプロセッサなどのハードウェア、ソフトウェアから構成され(上記図4に示したACDプロセッサ1Aを内蔵したPBX1に相当する構成である)、顧客から電話がかかると、回線交換して、その電話(着信)をネットワーク100を介して外部の企業又は組織(A社システム20)の端末21−1〜21−nに分配するものである。コールセンターシステム10に内蔵されたACDプロセッサは、企業などにかかってきた電話(着信)を当該企業の端末21−1〜21−nに分配する際、オペレータの負担を平均化するため、上記したように、端末21−1〜21−nに均等に分配する機能(コールセンター機能)などを実現する。
【0021】
コールセンターシステム10は、交換機の回線数に相当するテナント11−1〜11−mに分割されている。例えば、コールセンターシステム10内の交換機が収容する回線のうち、回線1〜50をテナント11−1、回線51〜150をテナント11−2、回線151〜180をテナント11−3、・・・という具合に、コールセンターシステム10がテナント11−1〜11−nに分割される。
【0022】
各テナント11−1〜11−mは、それぞれ各企業又は組織毎に割り当てられる。例えば、図1の例では、テナント11−1はA社に割り当てられ、テナント11−2はB社に割り当てられる。
【0023】
尚、交換機(PBX)は、最大回線収容数(例えば回線数1000)が定められており、ある企業又は組織が最大回線収容数以上の回線を使用したい場合には、複数台の交換機が割り当てられる。例えば、ある企業が3000の回線を使用したい場合には、最大回線収容数1000の交換機が3台割り当てられる。
【0024】
データベース12は、コールセンターシステム10の各テナント11−1〜11−mと接続され、各テナント11−1〜11−m(交換機)から送られるコールセンター稼働状況(端末21−1〜21−nの回線接続状況)などに関する情報を蓄積するものである。データベース3は、テナント11−1〜11−mと同様に、その領域が各企業又は組織毎に割り当てられている。
【0025】
図1に示すように、コールセンターサービスプロバイダに設置されているコールセンターシステム10の各テナント11−1〜11−m及びデータベース12は、それぞれ、ネットワーク100に接続されている。
【0026】
A社システム20は、あるA社という企業又は組織が備えているシステムであって、端末(オペレータ端末)21−1〜21−n及び監督者端末(端末)22から構成されている。端末21−1〜21−nは、各オペレータが受付業務に使用する電話機、パーソナルコンピュータなどの端末であり、それぞれネットワーク100と接続されている。
【0027】
監督者端末22は、オペレータを監督する監督者が使用するパーソナルコンピュータなどの端末であり、ネットワーク100と接続されている。この監督者端末22には、ネットワーク100を介してデータベース12に蓄積されている情報にアクセスするためのアプリケーションを備えている。このアプリケーションは、コールセンターサービスプロバイダから提供されるものである。
【0028】
尚、B社システム30については、A社システム20と同様の構成であるため、その内部の具体的な構成の図示及び説明を省略する。
【0029】
次に、動作について説明する。
各企業又は組織は、コールセンターサービスプロバイダからコールセンターサービスを受ける前提として、コールセンターサービスプロバイダとコールセンターサービスの契約を行う必要がある。図2は、そのようなコールセンターサービスの契約内容の一例を示す図である。各企業又は組織は、図2に示すような、サービス名(左欄)に対応したサービス内容(中欄)をコールセンターサービスプロバイダから提供される。右欄のA社の契約は、A社が契約したコールセンターサービスの具体的な内容を示している。
【0030】
ここで、「オペレータID」は、オペレータが受付業務を行うために受付台にログオンするためのIDであり、このオペレータIDの数だけ同時にオペレータが受付業務を行うことができる(即ち、各オペレータにID(番号)が割り振られ、このIDの数によって企業などがオペレータを何人配置できるかが決定される)。A社は、オペレータIDの契約数を「10」としているので、最大10人のオペレータが同時に受付業務を行うことができる。
【0031】
「受付台グループ」は、顧客からの問い合わせ内容毎に対応するオペレータ(受付台)をグループ化するものである。例えば、顧客からの問い合わせ内容毎に代表番号を変えて、その代表番号にかかってきた電話をつなぐ受付台を設定することによりグループ化する。A社は、受付台を3つのグループに分ける旨契約(代表番号を3つ契約)しているので、オペレータが顧客からの問い合わせの種類を直ちに判断することができ、顧客に迅速に対応することができる。
【0032】
「受付台」は、オペレータが受付業務を行うための電話機(即ち、図1の端末21−1〜21−n)である。A社は、受付台の契約数を「7」としている。尚、オペレータIDの契約数「10」と受付台の契約数「7」が異なるのは、オペレータは一般に交代制であり、10人のオペレータのうち7人が交代で受付業務を行う場合(残りの3人は休み)を想定している。
【0033】
「自動音声応答」は、オペレータにつながる前に音声による自動案内サービスを提供するものであり、A社は、自動音声応答「あり」としている。「受付時間」は、企業又は組織が受付業務を行っている時間であり、A社は、10:00〜17:00を受付時間に設定している。
【0034】
「キューの深さ」は、対応可能なオペレータがいない場合に待機させる顧客の最大数である。例えば、オペレータが1人の場合に、そのオペレータが顧客と対応中に他の顧客から電話がかかってくると、顧客の最大3人まで音楽がなって待ってもらう。4人目の顧客が電話をかけてくると、ビジートーンがなってつながらなくする。
【0035】
上記コールセンターサービスは、コールセンターシステム10内のACDプロセッサで実現される。コールセンターサービスプロバイダは、上記サービスの契約内容に応じてコールセンターシステム10のテナント11−1〜11−mを企業又は組織に割り当てる。尚、この実施の形態1では、A社に対してテナント11−1が割り当てられているものとする。
【0036】
コールセンターサービスプロバイダと契約した各企業又は組織は、コールセンターサービス利用料をコールセンターサービスプロバイダに支払う。コールセンターサービス利用料は、例えば、オペレータID毎に設定される(例えば、1つのオペレータID毎に月額1万円などである)。
【0037】
次に、A社が図2に示したサービス内容に従ってコールセンターの業務を行う動作(コールセンターサービスの提供を受ける動作)について説明する。顧客がA社のコールセンターに対して電話をかけると、その電話はコールセンターシステム10内のA社に割り当てられているテナント11−1にかかる。テナント11−1は、電話がかかると、テナント11−1内の交換機で回線交換(スイッチング)して、その電話をネットワーク100を介してA社の端末21−1〜21−nに分配する。
【0038】
ここで、テナント11−1は、A社の端末21−1〜21−nに電話を分配する際、コールセンターシステム10内のACDプロセッサ(コールセンター機能)で、上記図2のサービス内容に従って、着信をA社の端末21−1〜21−nに均等に分配するように制御する。A社のオペレータは、端末21−1〜21−nでテナント11−1から分配された電話に応答し、顧客と対応する。
【0039】
コールセンターシステム10のテナント11−1は、コールセンターの稼働状況(端末21−1〜21−nの回線接続状況)などに関する情報をデータベース12に出力し、データベース12は、その情報を随時蓄積している。
【0040】
A社の監督者は、監督者端末22内の専用のアプリケーションを使用して、ネットワーク100を介してデータベース12にアクセスし、そのデータベース12に蓄積されているコールセンターの稼働状況の統計情報を取得することができる。監督者は、この情報により、顧客のコールセンターの利用状況やオペレータの顧客対応状況などを確認する。
【0041】
仮に、電話で問い合わせをした顧客の総数に対して、電話がつながる前に切断した顧客の割合が30%を超えていた場合、監督者は、オペレータの数を増やさなければならないと判断することができる。
【0042】
A社は、オペレータの数を増やす必要性が生じた場合、コールセンターサービスプロバイダにオペレータ追加(オペレータIDの追加)を要求するだけで、オペレータの数を増やすことができる。コールセンターサービスプロバイダは、A社からのオペレータ追加の要求を受けると、コールセンターシステム10のテナント11−1の設定変更を行う。
【0043】
以上のように、この実施の形態1によれば、受付業務を行う各企業又は組織が、コールセンターサービスプロバイダからコールセンターサービスの提供を受けるように構成したので、各企業などが独自にコールセンターシステムを設置する必要がなく、コールセンターシステムの設置に必要な費用や、コールセンターを運営するために必要な時間、労力などを削減することができる。
【0044】
特に、コールセンターシステムを構成するハードウェアとして交換機があげられるが、この交換機は大型であり場所をとるので、従来では、企業などにとって、交換機を設置する場所を確保するのが大変であり、また、オペレータ数の増加などに伴って交換機の設定変更などを行う場合、専門の工事担当者などを呼ぶ必要があったが、この実施の形態1では、交換機などはコールセンターサービスプロバイダに設置されているので、企業などが交換機を設置する場所を確保する必要がなく、また、オペレータ数を増加する場合などであっても、コールセンターサービスプロバイダに依頼するだけでよく、専門の工事担当者などを呼ぶ必要がなくなる。
【0045】
また、コールセンターサービスプロバイダにとっても、従来では、客先の企業などのコールセンターシステムで問題が発生した場合、現場に調査要員や担当工事者を派遣し、調査や工事を行う必要があったが、この実施の形態1では、コールセンターサービスプロバイダ自体がコールセンターシステムを備えているので、客先に調査要員などを派遣する必要がなく、コールセンターシステムの保守、運営の時間、労力などを軽減することができる。
【0046】
実施の形態2.
上記実施の形態1では、図1に示すように、コールセンターサービスプロバイダ側に、コールセンターシステム10及びデータベース12を設置し、企業又は組織側に端末21−1〜21−n及び監督者端末22を設置していたが、この実施の形態2では、図3に示すように、コールセンターサービスプロバイダ側に、コールセンターシステム10、データベース12及び内線電話機13−1〜13−nを設置し、企業又は組織側に監督者端末41のみ設置したものである(即ち、企業又は組織側に設置されていた端末21−1〜21−nをコールセンターサービスプロバイダ側に設置したものである)。
【0047】
図3は、この発明の実施の形態2によるコールセンターサービス提供システムの構成を示すブロック図である。図3において、内線電話機(オペレータ端末)13−1〜13−nは、オペレータが受付業務に使用する電話機であり、それぞれコールセンターシステム10と内線で接続されている。
【0048】
また、A社システム40は、A社が備えているシステムであって、監督者端末(端末)41のみから構成されている。監督者端末41は、オペレータを監督する監督者が使用するパーソナルコンピュータなどの端末であり、ネットワーク100と接続されている。この監督者端末41には、上記図1の監督者端末22と同様、ネットワーク100を介してデータベース12に蓄積されている情報にアクセスするためのアプリケーションを備えている。
【0049】
尚、その他の構成については、上記図1に示したものと同様の構成であるため、重複する説明を省略する。
【0050】
この実施の形態2では、コールセンターサービスプロバイダ自身が、オペレータを保有し、コールセンターサービスプロバイダは、電話受付業務(コールセンター)自体をサービスとして企業又は組織に提供する。従って、企業又は組織は、受付業務のためにオペレータを雇用する必要がなくなる。
【0051】
顧客からA社への問い合わせの電話は、コールセンターサービスプロバイダが保有するオペレータが対応する。コールセンターサービスプロバイダは、A社に受付業務を監視するアプリケーションを提供し、A社の監督者は、そのアプリケーションを使用して、コールセンターの稼働状況などに関する情報を監視する。A社の監督者は、この情報により、顧客のコールセンターの利用状況などを確認する。
【0052】
A社は、オペレータの数を増やす必要性が生じた場合、コールセンターサービスプロバイダにオペレータ追加を要求するだけで、オペレータの数を増やすことができる。また、A社がコールセンターサービスプロバイダに支払うコールセンターサービス利用料は、例えば、オペレータ数毎に設定される。
【0053】
このように、この実施の形態2では、コールセンターサービスプロバイダが、電話受付業務(コールセンター)自体を企業又は組織の代わりに請け負っているので、企業又は組織は、オペレータを雇用する必要がなく、コールセンター業務に伴う費用や労力などが一層軽減される。また、企業又は組織は、オペレータが使用する複数台の端末が不要となり、その端末のスペースを削減することができる(オフィスのスペースを縮小化することができる)。また、企業又は組織は、オペレータの数などを変更する場合でも、コールセンターサービスプロバイダに連絡するだけでよく、一層負担が軽減される。
【0054】
実施の形態3.
上記実施の形態1では、コールセンターシステム10のテナント11−1〜11−mが、顧客からの電話を企業又は組織の端末21−1〜21−nに対して分配しているが、コールセンターサービスプロバイダと企業または組織間の回線の使用料は企業または組織が負担することになる。企業または組織がコールセンターサービスプロバイダの近くに存在する場合(例えば、コールセンターサービスプロバイダ及び企業などが都内に存在する場合)は問題ないが、企業又は組織がコールセンターサービスプロバイダの遠隔地に存在する場合(例えば、コールセンターサービスプロバイダが日本にあって、企業又は組織が外国に存在する場合)には、企業または組織の負担する回線使用料が増え、電話受付業務を行うためのコストが高くなってしまう。
【0055】
そこで、コールセンターサービスプロバイダと各企業又は組織をインターネットで接続し(即ちネットワーク100をインターネットとし)、インターネット電話(端末同士がインターネットを介して行うリアルタイムの音声通信)で顧客からの電話を企業又は組織に分配することにより、企業または組織の負担する電話受付業務を行うためのコストを低減することができる。
【0056】
この場合、企業又は組織の監督者は、コールセンターの稼働状況(利用状況)などを確認するために、監督者端末22を使用して、ブラウザ上でコールセンターサービスプロバイダのデータベース12内の情報を見ることができる。上記実施の形態2における監督者端末41でも同様であり、インターネットでコールセンターサービスプロバイダと接続することにより、監督者は、監督者端末41を使用して、ブラウザ上でコールセンターサービスプロバイダのデータベース12内の情報を見ることができる。
【0057】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、コールセンター機能を実現するコールセンターシステムを備えたコールセンターサービス提供者が、電話受付業務を行っている企業又は組織の代わりに、顧客からの企業又は組織に対する電話を受け、コールセンターシステムで電話を分配し回線接続して、電話をネットワークを介して企業又は組織のオペレータ端末に分配するので、各企業又は組織が独自にコールセンターシステムを設置する必要がなく、コールセンターシステムの設置に必要な費用や、コールセンターを運営するために必要な時間、労力などを削減することができるなどの効果を奏する。
【0059】
コールセンターサービス提供者が、コールセンターサービスを提供する企業又は組織毎に、コールセンターシステムを分割して割り当て、その割り当てたコールセンターシステムの設定を企業又は組織毎に変更可能とする場合には、コールセンターの内容変更を行う場合でも、コールセンターサービス提供者に依頼するだけでよく、企業又は組織にとって便利であるなどの効果を奏する。
【0060】
コールセンターサービス提供者が、コールセンターシステムの稼働状況に関する情報を蓄積するデータベースを備え、企業又は組織にデータベースに蓄積されている情報をネットワークを介して認識するためのアプリケーションを提供するように構成されている場合には、企業などの監督者が、顧客のコールセンターの利用状況やオペレータの顧客対応状況などを的確に把握するとができるなどの効果を奏する。
【0061】
ネットワークが、インターネットであれば、企業または組織の負担する電話受付業務を行うためのコストを低減する効果を奏する。
【0062】
本発明によれば、コールセンターサービス提供システムを、コールセンターサービス提供者側に設置され、顧客からの企業又は組織に対する電話を受けると、その電話を分配し回線接続してネットワークを介して分配するコールセンター機能を有するコールセンターシステムと、企業又は組織側に設置され、ネットワークを介して分配された電話を受けるオペレータ端末とを備えたので、請求項1と同様、各企業又は組織が独自にコールセンターシステムを設置する必要がなく、コールセンターシステムの設置に必要な費用や、コールセンターを運営するために必要な時間、労力などを削減することができるなどの効果を奏する。
【0064】
コールセンターシステムが、複数のテナントに分割され、複数のテナントは、企業又は組織毎に割り当てられ、企業又は組織毎に設定変更可能に構成されている場合には、請求項3と同様、コールセンターの内容変更を行う場合でも、コールセンターサービス提供者に依頼するだけでよく、企業又は組織にとって便利であるなどの効果を奏する。
【0065】
コールセンターサービス提供者側に、コールセンターシステムの稼働状況などに関する情報を蓄積するデータベースを設置するとともに、企業又は組織側に、ネットワークを介してデータベースに蓄積されている情報を認識するためのアプリケーションを備えた端末を設置した場合には、請求項4と同様、企業などの監督者が、顧客のコールセンターの利用状況やオペレータの顧客対応状況などを的確に把握するとができるなどの効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1によるコールセンターサービス提供システムの構成を示すブロック図である。
【図2】コールセンターサービスの契約内容の一例を示す図である。
【図3】この発明の実施の形態2によるコールセンターサービス提供システムの構成を示すブロック図である。
【図4】従来のコールセンターシステムの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
10 コールセンターシステム
11−1〜11−m テナント
12 データベース
13−1〜13−n 内線電話機(オペレータ端末)
20,40 A社システム
21−1〜21−n 端末(オペレータ端末)
22 監督者端末(端末)
30,50 B社システム
41 監督者端末(端末)
100 ネットワーク
Claims (5)
- オペレータが受付業務に使用するオペレータ端末を備えた企業又は組織であってコールセンターを運用している企業又は組織に対してコールセンターサービスを提供するコールセンターサービス提供者に、コールセンターサービスを実行するプロセッサおよび交換機を設け、
前記コールセンターサービス提供者における前記交換機が、顧客からの前記企業又は組織に対する電話の着信を代行して受け、
前記コールセンターサービス提供者における前記プロセッサが、あらかじめ決められているオペレータ端末数の範囲内で顧客からの前記企業又は組織に対する着信を受け付け、
前記交換機が、前記プロセッサが受け付けた着信を、ネットワークを介して前記企業又は組織のオペレータ端末に分配する
ことを特徴とするコールセンターサービス提供方法。 - ネットワークは、インターネットであることを特徴とする請求項1記載のコールセンターサービス提供方法。
- コールセンターを運用している企業又は組織側に設置され、オペレータが受付業務に使用するオペレータ端末と、
前記企業又は組織に対してコールセンターサービスを提供するコールセンターサービス提供者側に設置され、コールセンターサービスを実行するプロセッサと、前記企業又は組織に対する顧客からの電話の着信を代行して受ける交換機とを含むコールセンターシステムと
備え、
前記プロセッサは、あらかじめ決められているオペレータ端末数の範囲内で顧客からの前記企業又は組織に対する着信を受け付け、前記交換機は、前記プロセッサが受け付けた着信を、ネットワークを介して前記企業又は組織のオペレータ端末に分配する
ことを特徴とするコールセンターサービス提供システム。 - コールセンターサービス提供者側に、コールセンターシステムの稼働状況に関する情報を蓄積するデータベースが設置されるとともに、企業又は組織側に、ネットワークを介して前記データベースに蓄積されている前記情報を認識するためのアプリケーションを備えた端末が設置されたことを特徴とする請求項3記載のコールセンターサービス提供システム。
- ネットワークは、インターネットであることを特徴とする請求項3または請求項4記載のコールセンターサービス提供システム。
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