JP3556782B2 - 高電気抵抗を有する磁気抵抗膜 - Google Patents

高電気抵抗を有する磁気抵抗膜 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、一般式(Co1-aFea)100-x-yMxOyで表され、MはBe(ベリリウム)、Mg (マグネシウム)、 Si (ケイ素)、Ca(カルシウム)、Ti(チタン)、V(バナジウム)、Cr(クロム)、Mn(マンガン)、Sr(ストロンチウム)、Zr(ジルコニウム)、Nb(ニオブ)、Ba(バリウム)、Hf(ハフニウム)、Ta(タンタル)、希土類元素のうちから選択される1種または2種以上の元素からなり、電気比抵抗が極めて大きく、且つ室温で大きな磁気抵抗効果を有する磁気抵抗膜に関するものである。尚、Coはコバルト、Feは鉄、Oは酸素である。
【0002】
【従来の技術】
近年、情報の大容量化、高速化に伴い、磁気記録の分野においても更なる記録密度の高密度化が進められ、垂直磁気記録方式などの様々な試みがなされている。磁気抵抗効果(MR)を利用した磁気ヘッド(MRヘッド)は、上記の要請に対応するものとして注目され、現在盛んに研究されている。また、MRセンサは、サーボモーターやロータリーエンコーダーの磁界センサとしても広く利用されている。このような状況の中で、最近、従来のMR材料の10倍以上もの巨大磁気抵抗効果(GMR)を示す材料が、Fe/Cr系などの金属人工格子膜で見出された(M.N.Baibich et al,Phys.Rev.Lett.61(1988)2472)。ただし、GMRを示す人工格子膜を得るためには、作製工程が複雑な上に、高度な成膜技術が必要となり、コストの面でも問題がある。
【0003】
1992年に、Berkowitz等とChien等は、別個にCo−Cu系グラニュラー合金がGMRを示すことを見出した(A.E.Berkowitzet al,Phys.Rev.Lett.68(1992)3745,J.Q Xiao et al,Phys.Rev.Lett.68(1992)3749)。その後、同じ金属−金属系において、グラニュラー構造を有する新たなGMRを示す合金系が見出され、そのうちの幾つかは液体急冷法や水焼き入れでも作製できることがわかるなど、多くの研究者によって盛んに研究されている。ところが、これらのほとんどの材料は、GMRを示す温度が液体He温度であり、実用的に重要な室温でのMR値は高々2〜3%で、従来の材料と同程度の値しか示さない。しかも10kOe以上の大きな磁界においても、MR曲線は飽和に至らなく、磁界感度が極めて悪い。
【0004】
(Fe,Co,Ni)−O系グラニュラー膜の磁気構造などの基礎物性を知るための研究手段として、磁気抵抗効果の温度変化を検討しているときに、Ni−Si−O膜が約2%の磁気抵抗効果を示すことが見出された(S.Barzilai et al,Phys.Rev.B23(1981)1890)。しかし、2%ではNiやパーマロイなど既存の材料とほぼ同じ値であり、且つ、その後系統的な研究もなされず、この分野での進展は見られなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
成膜方法の簡便さ、また発想のユニークさの故に、多くのGMRを示すグラニュラー合金の研究が、基礎、応用の両面で盛んに研究されているが、そのほとんどがXiaoやBerkowitz等と類似のCo−Cu,Co−AgやNiFe−Cu等の金属−金属系グラニュラー合金膜ばかりで、その上、彼らの材料学上の問題点は未だに解決していない。すなわち、GMRを発現させるために適当な熱処理を施さなければならないこと、電気比抵抗が100μΩcm以下で小さいこと、また、人口格子膜と比較すると磁界感度が悪く、室温でのMR比が小さいことなどである。
【0006】
特に、従来の磁気抵抗材料の電気比抵抗の値は100μΩcm以下であるために、MRヘッドなどに組み込む場合に、十分な出力を得るための磁性層の膜厚を200〜500Å程度の薄さにしなければならない。一般に、薄膜の磁気特性はその膜厚が1000Å以下になると劣化することが知られており、それを避けるためには基板や膜のトライポロジーを始めとする、様々な事項について配慮しなければならない。
【0007】
本発明は上記の事情を鑑みてなされたもので、大きな電気比抵抗を有し、且つ 小さな磁場でも飽和値に近い値を示す磁界感度を示し、それらの特性が室温で 得られる新しい磁気抵抗膜を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の事情を鑑みて鋭意努力した結果であり、一般式(Co1-aFea)100-x-y MxOyで表され、MはBe,Mg,Si,Ca,Ti,V,Cr,Mn,Sr,Zr,Nb,Ba,Hf,Ta,希土類元素のうちから選択される1種または2種以上の元素からなるグラニュラー膜で、室温において3%以上の磁気抵抗効果を示すことを見出した。これらの薄膜はスパッタ法によって作製されるが、例えばRFスパッタ成膜装置を用い、純Fe、純Coあるいは合金円板上に酸化物等のチップを均等に配置した複合ターゲットを用いて行なう。この際導入されるガスは純Ar(アルゴン)あるいはAr+O等の混合ガスを用いる。また、基板温度を100〜400℃の範囲の適当な温度に保ちながら成膜することによって、MR特性の飽和に至る磁界を著しく低減する事が出来る。
【0009】
本発明の特徴とするところは次の通りである。
第1発明は、一般式(Co1-aFea)100-x-yMxOyで表され、MはBe,Mg,Si,Ca,Ti,V,Cr,Mn,Sr, Zr,Nb,Ba,Hf,Ta,希土類元素のうちから選択される1種または2種以上の元素であり、かつ組成比aは0≦a≦1で、そのx,yは原子比率で、
10≦x≦40
20≦y≦50
30≦x+y≦70
である組成と少量の不純物からなり、室温で3%以上の磁気抵抗効果を示す高電気抵抗を有する磁気抵抗膜。
【0010】
第2発明は、一般式(Co1-aFea)100-x-yMxOyで表される組成において、Mの元素からSiを除いた請求項1記載の高電気抵抗を有する磁気抵抗膜。
【0011】
第3発明は、一般式(Co1−aFe100−x−yで表される組成において、組成比aが0≦a<1である請求項1または請求項2に記載の高電気抵抗を有する磁気抵抗膜。
【0012】
第4発明は、電気比抵抗値が10〜10μΩcmの範囲にあることを特徴とする、請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の高電気抵抗を有する磁気抵抗膜。
【0013】
第5発明は、薄膜の構造がグラニュラー構造であり、膜中に超常磁性成分が存在することを特徴とする、請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の高電気抵抗を有する磁気抵抗膜。
【0014】
第6発明は、膜の保磁力が30 Oe以下であることを特徴とする、請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の高電気抵抗を有する磁気抵抗膜。
【0015】
第7発明は、請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の高電気抵抗を有する磁気抵抗膜と、絶縁物、非磁性物質あるいは強磁性物質からなる薄膜を交互に積層して作製された多層膜で、室温で3%以上の磁気抵抗効果を有する磁気抵抗膜
【0016】
第8発明は、請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の高電気抵抗を有する磁気抵抗膜を、磁場中あるいは無磁場中において、100℃以上450℃以下の温度で焼純した、室温で3%以上の磁気抵抗効果を有する磁気抵抗膜
【0017】
第9発明は、請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の高電気抵抗を有する磁気抵抗膜を作製する際に、基板の温度を100℃以上450℃以下の温度に設定して作製することを特徴とする、室温で3%以上の磁気抵抗効果を有する磁気抵抗膜
【0018】
第10発明は、一般式(Co1-aFea)100-x-yMxOyで表され、MはBe,Mg,Si,Ca,Ti,V,Cr,Mn,Sr, Zr,Nb,Ba,Hf,Ta,希土類元素のうちから選択される1種または2種以上の元素であり、かつ組成比aは0≦a≦1で、そのx,yは原子比率で、
10≦x≦40
20≦y≦50
30≦x+y≦70
である組成と少量の不純物からなり、室温で3%以上の磁気抵抗効果を示す高電気抵抗を有する磁気抵抗膜よりなる磁気記録用MRヘッド。
【0019】
第11発明は、一般式(Co1-aFea)100-x-yMxOyで表され、MはBe,Mg,Si,Ca,Ti,V,Cr,Mn,Sr, Zr,Nb,Ba,Hf,Ta,希土類元素のうちから選択される1種または2種以上の元素であり、かつ組成比aは0≦a≦1で、そのx,yは原子比率で、
10≦x≦40
20≦y≦50
30≦x+y≦70
である組成と少量の不純物からなり、室温で3%以上の磁気抵抗効果を示す高電気抵抗を有する磁気抵抗膜よりなる磁気記録用MRセンサ。
【0020】
【作用】
本発明の磁気抵抗膜は、ナノサイズの金属微粒子(グラニュール)と、それを囲む非磁性の薄い粒界からなるグラニュラー構造をとっていることが必要である。薄膜の磁気特性は、その構造と強く関っている。すなわち、グラニュラー磁性体のような磁性−非磁性界面を有する不均一な物質では、界面でのスピン依存不純物散乱が磁気抵抗に重要な役割を果たしている。グラニュールの粒径が大きくなり界面が薄ければ、粒子間の磁気的相互作用が強くなり、膜は軟磁性を示す。特に、膜の電気比抵抗が10μΩcm以下の場合では、電子は金属粒子間をかなり自由に流れ得る事を意味し、MRは発現しない。本実施例の磁気抵抗膜の磁気抵抗はその電気比抵抗の大きさから、電子のトンネル伝導による効果が強く寄与している事が考えられる。膜の電気比抵抗値が10μΩcm以上の場合では、粒径が小さすぎ、且つ粒界が厚くなり過ぎるために、トンネル伝導が起きなくなり、また膜全体が超磁性体になり、MRは生じない。
【0021】
磁界曲線とMR特性の磁場依存性が密接に関係しているために、本発明の高電気比抵抗を有する磁気抵抗膜の磁化曲線の保持力は、30 0e以下であることが望ましい。保持力が30 0e以上では、低磁界での磁気抵抗の磁界感度が小さくなり、適切でない。
【0022】
一方、本発明の磁気抵抗膜は単層の厚い膜でも十分磁気抵抗効果を示すが、他の絶縁物(例えばAlN,SiO,BN,ZrOAl 等)、非磁性物質(例えばCr,Cu,Ag等)あるいは強磁性物質(例えばFe,Co,FeCo,FeNi等)からなる層と交互に積層してもよい。積層する中間層の物質や膜厚の組み合わせによって、膜応力の軽減、柱状構造の発達の抑制、磁性層間の静磁結合による軟磁性の改善と、それにもとずく磁気抵抗の磁界感度の向上などの様々な効果が現れる。同様な特性の改善が熱処理を施す事により行われる。具体的に100℃以上450℃以下で熱処理することにより、内部応力の緩和と相分離の促進がおき、特性の改善がなされる。
【0023】
【実施例】
本発明を具体的に図を用いてさらに詳しく説明する。
〔実施例1〕薄膜の作製と評価
コンベンショナルタイプのRFスパッタ装置あるいはRFマグネトロンスパッタ装置を用い、直径80〜100mmの純Fe,純Coあるいは合金円板上に、酸化物あるいは金属チップをのせたターゲットをスパッタすることにより薄膜を作製した。スパッタ成膜に際しては純ArあるいはAr+O混合ガスを用いた。膜厚のコントロールは成膜時間を加減することによって行い、約2μmになるように調節した。基板には、約0.5mm厚のコーニング社製#7059ガラスを用いた。尚、基板は間接水冷した。成膜時のスパッタ圧力は1〜60mTorrで、スパッタ電力は100〜200Wである。スパッタガスにAr+O混合ガスを用いる場合は、アルゴンに対する酸素の流量比を1〜10%の範囲で種種選択し、膜中の酸素濃度を変えた。
【0024】
前記のようにして作製した薄膜試料は、直流4端子法を基本とする電気比抵抗の測定装置を用いて、電気比抵抗値と(ρ)と0〜15kOeの磁界中での磁気抵抗効果(MR比)を測定した。また磁化曲線は試料振動型磁化測定装置(VSM)で測定し、膜組成はラザフォード後方散乱法(RBS)によって決定した。また、膜の構造は、Cu−Kα線を用いたX線回折法によって決定した。前記の方法で作製した薄膜と諸特性を表1および表2に示す。
【0025】
【表1】
Figure 0003556782
【0026】
【表2】
Figure 0003556782
【0027】
表1に示したサンプルは請求項記載の組成範囲の膜である。但し、試料番号30は参考例である。表2に示すとおり、これらのサンプルのMR比はいずれも3%以上で、比較例として挙げたパーマロイの値を上回る。そして、電気比抵抗はいずれも104〜107μΩcmの範囲の値であり、パーマロイのそれと比較すると非常に大きい。また、保磁力(Hc)はパーマロイと比較すると若干大きいが、30Oeを大きく下回っている。図1に試料番号13の膜のX線回折図形を示す。2θが30°付近には主にY2O3からなる酸化物相のピーク、また2θが45°付近にはfcc-Coの(110)面に対応すると思われるピークが観察され、この膜が微細なCo粒子と酸化物相の2相かならるグラニュラー構造を有していることを示している。図2および図3には、これらの薄膜MR比の組成依存性を示す。
【0028】
〔実施例2〕基板温度を変えての試料の作製
図3には、実施例1の条件下で、基板温度を500℃以下の温度範囲で変えて作製したCo39.017.443.6膜のMR曲線の半値幅と、基板温度の関係を示す。MR曲線の半値幅が小さいほど、磁界に対するMR変化が敏感であり、感度が高いことを示している。500℃以上の温度で半値幅の値が大きくなるのは、成膜中に原子の拡散が起こり、グラニュラー構造が得られないためにMR比の値そのものが小さくなってピークがブロードになるためである。図3から明らかなように、100℃以上450℃以下の温度範囲で基板温度を上げて成膜することによって、膜のMR特性の磁界感度が向上する。
【0029】
〔実施例3〕熱処理
熱処理は、実施例1に示す方法で作製した膜を1×10−6Torr以下の真空中で500℃以下の任意の温度で約1時間保持した。図4には試料番号13の単層膜と多層膜の熱処理温度とMR曲線の半値幅の関係を示す。500℃以上の温度で半値幅が大きくなるのは、膜中の原子が拡散しグラニュラー構造が壊れてMR比の値そのものが小さくなり、ピークがブロードになってしまうからである。図4から明らかなように、成膜後100℃以上450℃以下の温度範囲で熱処理することによって、膜のMR特性の磁界感度が向上する。
【0030】
尚、希土類元素とは、Sc(スカンジウム),Y(イットリウム)およびランタン系元素を表し、磁気抵抗効果に対する添加効果は均等である。
【0031】
【発明の効果】
本発明の高電気比抵抗を有する磁気抵抗膜は、高い電気比抵抗と大きな磁気抵抗効果を併せ持ち、且つ磁気抵抗効果の磁界感度が大きいことを特徴とする。そのため、小さな電流変化も大きな電圧変化として取り出すことができ、また、膜厚が多少厚い場合でも、大きな電圧出力を得ることが出来る。さらに、それらの特性はターゲット組成やチップの種類、また成膜条件を変えることによって容易にコントロールできるため、高密度磁気記録用MRヘッドおよびMRセンサに好適であり、その工業的意義は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】Co39.017.443.6合金膜の構造を示すX線回折図形である。
【図2】Co−M−O合金膜のMR比とM+Oの関係を示す特性図である。
【図3】(Co1−X39.017.443.6合金膜のMR比とXの関係を示す特性図である。
【図4】基板温度を変えて作製した、Co39.017.443.6合金膜のMR曲線の半値幅と基板温度の関係を示す特性図である。
【図5】Co39.017.443.6合金膜について、単層膜と、AlNを介して10層積層した多層膜のMR曲線の半値幅と熱処理温度の関係を示す特性図である。

Claims (11)

  1. 一般式(Co1-aFea)100-x-yMx O yで表され、MはBe,Mg,Si,Ca,Ti,V,Cr,Mn,Sr, Zr,Nb,Ba,Hf,Ta,希土類元素のうちから選択される1種または2種以上の元素であり、かつ組成比aは0≦a≦1で、そのx,yは原子比率で、
    10≦x≦40
    20≦y≦50
    30≦x+y≦70
    である組成と少量の不純物からなり、室温で3%以上の磁気抵抗効果を示す高電気抵抗を有する磁気抵抗膜。
  2. 一般式(Co1-aFea)100-x-yMxOyで表される組成において、Mの元素からSiを除いた請求項1記載の高電気抵抗を有する磁気抵抗膜。
  3. 一般式(Co1−aFe100−x−yで表される組成において、組成比aが0≦a<1である請求項1または請求項2に記載の高電気抵抗を有する磁気抵抗膜。
  4. 電気比抵抗値が10〜10μΩcmの範囲にあることを特徴とする、請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の高電気抵抗を有する磁気抵抗膜。
  5. 薄膜の構造がグラニュラー構造であり、膜中に超常磁性成分が存在することを特徴とする、請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の高電気抵抗を有する磁気抵抗膜。
  6. 膜の保磁力が30 Oe以下であることを特徴とする、請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の高電気抵抗を有する磁気抵抗膜。
  7. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の高電気抵抗を有する磁気抵抗膜と、絶縁物、非磁性物質あるいは強磁性物質からなる薄膜を交互に積層して作製された多層膜で、室温で3%以上の磁気抵抗効果を有する磁気抵抗膜
  8. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の高電気抵抗を有する磁気抵抗膜を、磁場中あるいは無磁場中において、100℃以上450℃以下の温度で焼純した、室温で3%以上の磁気抵抗効果を有する磁気抵抗膜
  9. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の高電気抵抗を有する磁気抵抗膜を作製する際に、基板の温度を100℃以上450℃以下の温度に設定して作製することを特徴とする、室温で3%以上の磁気抵抗効果を有する磁気抵抗膜
  10. 一般式(Co1-aFea)100-x-yMxOyで表され、MはBe,Mg,Si,Ca,Ti,V,Cr,Mn,Sr, Zr,Nb,Ba,Hf,Ta,希土類元素のうちから選択される1種または2種以上の元素であり、かつ組成比aは0≦a≦1で、そのx,yは原子比率で、
    10≦x≦40
    20≦y≦50
    30≦x+y≦70
    である組成と少量の不純物からなり、室温で3%以上の磁気抵抗効果を示す高電気抵抗を有する磁気抵抗膜よりなる磁気記録用MRヘッド。
  11. 一般式(Co1-aFea)100-x-yMxOyで表され、MはBe,Mg,Si,Ca,Ti,V,Cr,Mn,Sr, Zr,Nb,Ba,Hf,Ta,希土類元素のうちから選択される1種または2種以上の元素であり、かつ組成比aは0≦a≦1で、そのx,yは原子比率で、
    10≦x≦40
    20≦y≦50
    30≦x+y≦70
    である組成と少量の不純物からなり、室温で3%以上の磁気抵抗効果を示す高電気抵抗を有する磁気抵抗膜よりなる磁気記録用MRセンサ。
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