JP3555830B2 - 現金自動取引装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、銀行などの金融機関で使用される現金自動取引装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
銀行などの金融機関で使用される現金自動取引装置では、例えば特開平7−254030号公報に示されているように、装置前面側に操作案内表示と操作部を兼ねた案内操作部を配置し、この案内操作部により磁気カード入出口への磁気カードの挿入、通帳挿入口への通帳の挿入などの案内表示を行ない、その案内表示に従って顧客が例えば磁気カードを磁気カード入出口に挿入したならば、次に暗証番号を案内操作部のタッチパネル操作によって入力するように指示し、顧客が案内操作部の数値ボタンの位置を押圧することによって顧客固有の暗証番号を入力したならば、その暗証番号が正しいか否かを判定し、正しい時は、その後の顧客操作に応じて、現金の預け入れ、払い出し、振り込み等の取り引きを行なうように構成している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような現金自動取引装置で使用される磁気カードおよび通帳には磁気記録部が設けられ、その磁気記録部には、金融機関コードや顧客コード、口座番号などが記録されている。ところが、この磁気記録部の磁気はハンドバッグの止め具等の日常生活用品に使用されている磁石に近付けると、消磁され、磁力が弱くなる。このような磁力が低下した磁気カードまたは通帳を現金自動取引装置の読み書き部に挿入した場合、その磁気記録部からの読出し出力信号のレベルが小さいため、記録されている金融機関コードや顧客コード等を正常に判別することができなくなる。
【0004】
このような問題に対処するために、読み書き部に低出力レベルの読出し出力信号を抽出するための機能を付加したものがある。しかし、この機能で抽出可能なレベル未満まで読出し出力信号レベルが低下した場合、金融機関コードや顧客コード等を正常に判別できなくなり、顧客が希望する取引を行なうことが不可能になる。このような異常に対しては、金融機関の窓口に申し出て読み取り可能なように再記録してもらうことになる。
【0005】
しかしながら、最近では、顧客に対するサービスの向上をねらって現金自動取引装置を休日も稼動させる金融機関が増加している。従って、顧客が休日に現金自動取引装置で現金を払い出す操作を行なった際に、磁気記録部の磁力低下によって金融機関コードや顧客コードが読み取れない事態が発生した場合、窓口が不在であるため、顧客は現金の払い出しを断念せざるを得なくなるという問題が生じる。
【0006】
本発明の目的は、磁気カードや通帳などの情報記録媒体に磁気記録された情報の磁力が異常に低下していることを検出し、取引不能となる前に顧客に通知することができる現金自動取引装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の現金自動取引装置は、読み書き部で読み取った情報記録媒体の読み取り出力信号レベルが異常か否かを判定する判定処理手段と、この判定処理手段から出力されるレベル異常情報により案内部から情報記録媒体の異常を示す案内メッセージを出力させる媒体異常通知処理手段とを備えたことを特徴とする。
【0008】
案内メッセージとは、例えば「この磁気カードのデータには異常が見られます。窓口にお申しつけください。」等であり、案内表示,音声,明細票への印字のいずれか、または全部を使用して顧客に通知する。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を用いて詳細に説明する。
【0010】
図1は、本発明を適用する現金自動取引装置の実施形態を示す外観構成図であり、この実施形態の現金自動取引装置1は、装置前面側に、顧客に取引種別、暗証番号、取引金額等の入力を行わせたり、操作案内等の表示を行う操作案内部2と、現金取引時の入金及び出金を行う紙幣入出金口3と、出金や残高等の明細情報を発行する明細票発行口4と、磁気カードAの書込み情報の読み取り/書込みを行なうための磁気カード入出口5と、音声スピーカ6とが設けられている。
【0011】
図2は、図1の現金自動取引装置1の電気的な構成を示したブロック図であり、入力/表示部10、主制御部11媒体、読み取り/書込み部12、紙幣入出金部13、明細票発行部14、音声出力部15から構成されている。入力/表示部10は、操作案内部2の操作画面上で操作者に暗証番号や取引金額の入力を行わせたり、操作案内等の表示を行うものである。音声出力部15は操作案内等のガイダンスを音声スピーカ6から発生させるものである。主制御部11は、現金自動取引装置1全体の制御を行い、紙幣入出金部13は紙幣入出金口3から現金取引時の入金及び出金の制御を行うものである。明細票発行部14は、出金や残高等の明細情報を明細票発行口4から出力し、媒体読み取り/書込み部12は、磁気カード入出口5から挿入された磁気カードAの書込み情報の読み取り/書込みと磁気カードAを磁気カード入出口5へ放出する制御を行なうものである。
【0012】
次に、図3のフローチャートに従い、図1の実施形態の動作を説明する。
まず、ステップ301で、操作操作案内部2に表示される現金の預け入れ、払い出し、振り込み等の取引種別の1つを顧客が選択する。ここでは、顧客が「払い出し」の取引種別を選択したものと仮定して説明する。顧客が「払い出し」の取引種別を選択した場合、主制御部11は顧客固有の磁気カードAを磁気カード入出口5に挿入するように案内表示する。
【0013】
その案内表示に従い顧客が自身の磁気カードAを磁気カード入出口5に挿入したならば、媒体読み取り/書き込み部12がステップ302で磁気カードAに書込まれている情報を読み取る。このとき、媒体読み取り/書き込み部12の制御部121は、ステップ303で磁気カードAの読出し出力信号のレベルが異常に低いかどうか判断する。例えば、読出し出力信号のピーク値が規定値の10%未満に低下しているかどうかを判定する。この判定において、規定値の10%未満に低下していなければ磁気カードAの記録状態は良好であるものとし、次のステップ305で操作案内部2のタッチパネル操作によって暗証番号を入力させる。しかし、規定値の10%未満に低下していた場合、媒体読み取り/書き込み部12の制御部121はステップ304で磁気カードAの読出し出力信号レベルが異常に低いことを示すフラグをONにセットする。
【0014】
磁気カードAの記録状態が良好であり、正しい暗証番号が入力されたならば、次にステップ306で払い出し金額を入力させる。次に、ステップ307で主制御部11によるホストコンピュータとの送受信により残高を照会し、払出希望金額以上の残高があれば、紙幣入出金口3から払い出し金額を一括して出金し、さらに顧客の磁気カードAを磁気カード入出口5から放出すると共に、明細票発行口4から明細票を発行する。
【0015】
この後、ステップ308で読出し出力信号の状態を示すフラグがONかどうかを判定し、ONであれば、ステップ309で操作案内部に「この磁気カードのデータには異常が見られます。窓口にお申しつけください。」等の表示する。または音声スピーカ6からの音声あるいは明細票への印字によって同様のガイダンスの通達を行い、顧客を窓口に誘導する。
【0016】
ここで、顧客の取引終了とほぼ同時に磁気カードの異常を通知する方法に代えて、図4の他の実施形態のフローチャートのステップ410に示すように、磁気カードの記録状態の異常を主制御部11が管理している記憶装置あるいはホストコンピュータの記憶装置に記憶させておき、その記憶された情報を別途係員が確認した後、磁気カード保有者に郵送等で磁気カードAの異常及び処置について別途通知するようにしてもよい。
【0017】
次に、磁気カードAの記録状態の異常を検出する判断する方法について説明する。図5は、媒体読み取り/書込み部12の主要部の概略構成図であり、顧客によって磁気カード入出口5に入力された磁気カードAはセンサ21によって検知される。そのセンサ21の検知出力に従い、媒体読み取り/書込み部12の制御部121はモータ22を駆動する。モータ22が駆動されると、その回転運動がタイミングプーリ23a,23b,23cに伝達され、そのタイミングプーリ23a,23b,23cのそれぞれの回転軸に取り付けられた駆動ローラ24a,24b,24cが時計回りに回転する。駆動ローラ24a,24b,24cの時計回りの回転によって、磁気カード入出口5に入力された磁気カードAは駆動ローラ24a,24b,24cとその従動ローラ25a,25b,25cに挾まれた状態で磁気ヘッド26a,26bの位置に搬送され、この磁気ヘッド26a,26bによって磁気記録情報が読み取られる。なお、図5は駆動ローラと従動ロー等によって磁気カードAを搬送する構成を示したが、磁気カードAをトレーに乗せて搬送する構成であっても同様である。
【0018】
磁気カードAが磁気ヘッド26a,26bの位置に搬送されると、図5に示すような再生出力信号27が磁気ヘッド26aから出力される。媒体読み取り/書込み部12は、この再生出力波形27を処理し、磁気カードAの情報を読み取る。
【0019】
この実施形態の媒体読み取り/書込み部12は、図6の波形図に示すように、再生出力信号27の抽出用設定値を規定出力用設定値SD(50%)とSD(10%)の2段階と、低出力用設定値SD(3%)の計3段階を有している。規定出力とは、磁気カードAに新規に情報を記録し、その磁力がほとんど劣化していない時の再生出力信号レベルのことであり、規定出力用設定値SD(50%)とは、規定出力レベルに対し、そのほぼ50%のレベルに相当する。また、規定出力用設定値SD(10%)とは、規定出力レベルに対しほぼ10%のレベルに相当し、同じく低出力用設定値SD(3%)とは規定出力レベルに対しほぼ3%のレベルに相当する。
【0020】
従って、再生出力信号27の抽出用設定値として、規定出力用設定値SD(50%)が選択設定されていた場合、新規記録の磁気カードの規定出力レベル100%に対し、その50%以上の出力レベルを有する再生出力信号のみが有効になる。同様に、規定出力用設定値SD(10%)が選択設定されていた場合、新規記録の磁気カードの規定出力レベル100%に対し、その10%以上の出力レベルを有する再生出力信号のみが有効になり、また低出力用設定値SD(3%)が選択設定されていた場合、3%以上の出力レベルを有する再生出力信号のみが有効になる。
【0021】
なお、規定出力用設定値SD(50%)は主に書込み後のデータチェックをするためのものである。すなわち、金融機関によっては暗証番号の誤り回数を磁気カードに書き込んでおき、その誤り回数が所定回数を超えた場合には、その磁気カードを無効にする処理を行なうものがあるが、規定出力用設定値SD(50%)はこのような書き込みデータが正しく書き込まれたかどうかをチェックするために主として使用される。従って、通常は、規定出力用設定値SD(10%)と低出力用設定値SD(3%)が再生出力信号27の抽出用設定値として使用される。
【0022】
図6の再生出力信号27において、正の2番目のピーク値P2は規定出力(100%)の10%未満となっている。従って、規定出力用設定値SD(10%)が選択設定されていた場合には、ピーク値P2は抽出されずに無視される。そのため、このピーク値P2に対応する情報を正確に読み取ることができず、読み取り異常となる。しかし、規定出力(100%)の3%以上になっているので、抽出用設定値を低出力用設定値SD(3%)に選択設定することにより、正常に読み取ることが可能である。
【0023】
本実施形態の媒体読み取り/書き込み部12の制御部121は、通常は規定出力用設定値SD(10%)に設定して再生出力信号27の読み取りを実施し、その規定出力用設定値SD(10%)での読み取りデータが正常でなければ、切替指示を出力して規定出力用設定値を低出力用設定値SD(3%)に切替え、その低出力用設定値SD(3%)での読み取りデータが正常でないときに磁気カードAの記録状態が異常であると判定する。また、規定出力用設定値SD(10%)での読み取りデータが正常ではなかったが、低出力用設定値SD(3%)に選択設定することによって正常に読み取ることが可能であった場合は、磁気カードAの読出し出力信号が低下していると判定する。
【0024】
磁気カードAからの再生出力信号27は、図8に示す媒体読み取り/書き込み部12の記録再生回路81に入力される。記録再生回路81は、再生出力信号27を微分し、その微分信号の零交差検出信号であるF2F信号を取り出し、そのF2F信号からビット追従方式もしくは定時方式にて“0”,“1”ビット化する。ここで、ビット追従方式とは、判定ビット直前のビット長を基準長とするものであり、定時方式とはある固定値を基準長とするものであり、磁気カード読み取り技術における公知技術であるので、その詳細説明は省略する。
【0025】
ビット化後の信号は、バイト単位のデータに纏められる。そのバイト単位のデータは、開始符号及び終了符号の有無、水平、垂直パリティチェックを受け、データが正常であるかどうか判断される。もし、開始符号または終了符号が欠如していたり、水平または垂直パリティが誤っていた場合にはデータ異常となる。
【0026】
磁気カードの記録状態が異常かどうか、すなわち、再生出力信号27の出力レベルが異常に低いかどうかの判断は図7のフローチャートによる。
【0027】
図7において、まず磁気ヘッド26aに搬送された磁気カードAはステップ701で規定出力用設定値SD(10%)のビット追従方式にてデータ化される。開始符号及び終了符号の有無、水平、垂直パリティチェックにより、データ異常である場合は、磁気カードAを排出方向に搬送した後、磁気ヘッド側に再度搬送し、今度はステップ702で規定出力用設定値SD(10%)の定時方式にてデータ化される。ステップ701,702でデータが正常の場合は、磁気カードAの書込み情報の読出し出力は正常と判断される。
【0028】
ステップ702でデータ異常である場合は、磁気カードAを排出方向に搬送した後、磁気ヘッド側に再度搬送し、今度はステップ703で低出力用設定値SD(3%)に切り替え、この低出力用設定値SD(3%)のビット追従方式でデータ化される。さらに、低出力用設定値SD(3%)のビット追従方式でデータが正常であった場合でも、磁気カードAを排出方向に搬送した後、磁気ヘッド側に再度搬送し、ステップ704で低出力用設定値SD(3%)の定時方式にてデータ化される。
【0029】
この後、ステップ705でステップ703,704において得られたデータが一致するか確認し、一致する場合は、ステップ706でそのデータを正常と判断し、かつ磁気カードAの書込み情報の出力は低いと判断する。この場合に、磁気カードの磁力が低下しているので、取引不能になる前に窓口に申し出て再記録してもらうように、所有者に通知する。しかし、ステップ703,704でデータが異常であった場合、もしくはステップ705において2種のデータ化方式のデータが一致しない場合は磁気カードAの再生出力信号27はそのレベルが異常に低く、記録状態は異常であると判断する。
【0030】
このように、低出力用設定値SD(3%)に切り替え、2種のデータ化方式で再生出力信号をデータ化し、各データ化結果でデータ異常と判定された場合、あるいは2種のデータ化方式のデータが一致しない場合は磁気カードAの再生出力信号27はそのレベルが異常に低く、記録状態は異常であると判断する。換言すれば、2種のデータ化方式のデータが一致する場合にのみデータを有効として扱う。
【0031】
これにより、低出力用設定値SD(3%)に切り替えた状態でいずれかのデータ化方式でデータ異常となるような記録状態の磁気カードは、異常カードとして所有者に通知される。
【0032】
図8は、制御部121が2つの信号A,Bを出力することにより、再生出力信号抽出用設定値がSD(50%)、SD(10%)、SD(3%)の3段階に切り替わることを示す概略回路図であり、磁気ヘッド82(図5の26a,26bに相当)の出力信号は記録再生回路81に入力され、ここで上述したようなデータ化方式によってデータ化される。記録再生回路81の再生出力信号抽出用設定値は、設定回路83で設定され、その設定内容は制御部121が出力する2つの信号A,Bによって変化する。
【0033】
図9(a)は、信号A,Bによる再生出力信号抽出用設定値(図9では読み取り設定値として表わしている)の設定内容を示す図表であり、例えば信号A,Bが共にLの場合は、設定回路83のスイッチS1,S2,S3が共にoff(図示の状態)となり、記録再生回路81の再生出力信号抽出用設定値としてSD(50%)が選択される。しかし、信号A=LでかつB=Hの場合は、スイッチS1がon、S2,S3がoffとなり、再生出力信号抽出用設定値としてSD(10%)が選択される。また、A=HでかつB=Lの場合は、スイッチS1がoff、S2,S3がonとなり、再生出力信号抽出用設定値としてSD(10%)が選択される。さらに、信号A,Bが共にHの場合は、スイッチS1,S2,S3が共にonとなり、再生出力信号抽出用設定値としてSD(3%)が選択される。
【0034】
このようにして、制御部121が2つの信号A,Bを出力することにより、再生出力信号抽出用設定値をSD(50%)、SD(10%)、SD(3%)の3段階に切り替えることができる。
【0035】
ここで、制御部121が信号Bの出力機能あるいは出力端子を有しない媒体読み取り/書き込み部12を使用する場合もある。このような場合、スイッチS4を設定回路83内または媒体読み取り/書き込み部12のいずれかに設け、このスイッチS4で信号の端子をHレベルまたはLレベルに切り替えることにより、再生出力信号抽出用設定値をSD(50%)、SD(10%)、SD(3%)の3段階に切り替える。すなわち、制御部121が信号Bの出力機能を有しない場合、スイッチS4をonにし、信号Bの端子をLレベルに固定する。すると、スイッチS2,S3はoffに固定され、信号Aの変化に従ってスイッチS1のみがon,offするため、図9(b)に示すように、信号Aの変化に従って再生出力信号抽出用設定値としてSD(50%)とSD(10%)が設定される。また、信号Bの端子をHレベルに固定すると、スイッチS2,S3はonに固定され、信号Aの変化に従ってスイッチS1のみがon,offするため、図9(c)に示すように、信号Aの変化に従って再生出力信号抽出用設定値としてSD(10%)とSD(3%)が設定される。
【0036】
従って、制御部121が信号Bの出力機能あるいは出力端子を有しない場合であっても、スイッチS4を設定回路83内または媒体読み取り/書き込み部12のいずれかに設け、このスイッチS4で信号の端子をHレベルまたはLレベルに切り替えることにより、再生出力信号抽出用設定値をSD(50%)、SD(10%)、SD(3%)の3段階に切り替えることが可能になる。これによって、制御部121として、信号Bの出力機能あるいは出力端子を有しないタイプのもの、信号Bの出力機能あるいは出力端子を備えたタイプの2つのタイプのいずれにも対応することが可能になる。
【0037】
図10は、他の実施形態の動作を示すフローチャートであり、このフローチャートは磁気カードAの異常通知を操作案内部2で行なうと共に、窓口への誘導も通知するようにしたものである。まず、ステップ101で取引内容が顧客によって選択された後、顧客が磁気カードAを挿入したならば、ステップ102で磁気カードAの記録情報を読み取り、ステップ103で記録状態の異常、また取引選択内容に対応した磁気カードであるか判断する。ステップ103にて正常の判定であれば、ステップ105において顧客が要求した取引内容の取引を実行する。
【0038】
しかし、ステップ103の判定が異常であれば、ステップ104で磁気カードAを返却し、次のステップ106で異常内容を操作パネル2に表示、または音声スピーカ6から音声により通達し、媒体不良の場合は担当窓口への誘導も通知する。
【0039】
なお、上記実施形態においては、磁気カードの異常を判定する場合について説明したが、通帳の磁気記録部の異常を判定する場合にも同様に適用することができる。また、銀行等の金融機関が発行する媒体のみでなく、病院が発行する診察カード、交通機関が発行する定期券などの各種の磁気記録媒体の異常検知に適用することができる。
【0040】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、読み書き部で読み取った情報記録媒体の読み取り出力信号レベルが異常か否かを判定し、その判定結果により、案内部から情報記録媒体の異常を示す案内メッセージを出力するようにしたため、磁気カードや通帳などの情報記録媒体に磁気記録された情報の磁力が異常に低下していることを検出し、取引不能となる前に顧客に通知することができる。これによって、担当窓口が不在である休日等において現金取引ができないなどの事態を解消するのに極めて有効なものとなるなどの効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の現金自動取引装置の実施形態を示す外観図である。
【図2】図1の現金自動取引装置の機能構成を示すブロック図である。
【図3】媒体の異常を通知する手順の一例を示すフローチャートである。
【図4】媒体の異常を通知する手順の他の例を示すフローチャートである。
【図5】媒体読み取り/書込み部の概略機構構成図である。
【図6】磁気カードの出力が低い場合の再生波形図である。
【図7】再生波形が低出力であるか否かを判定する手順のフローチャートである。
【図8】読み取り設定値の切り替え回路の一例を示す概略構成図である。
【図9】読み取り設定値の切り替え状態を示す図である。
【図10】媒体の異常を通知する手順のさらに他の例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…現金自動取引装置、2…操作案内部、3…紙幣入出金口、4…明細票発行口、5…磁気カード入出口、6…音声スピーカ、10…入力/表示部、11…主制御部、12…媒体読み取り/書込み部、13…紙幣入出金部、14…明細票発行部、15…音声出力部、21…センサ、22…モータ、23a、b、c…タイミングプーリ、24a、b、c…駆動ローラ、25a、b、c…従動ローラ、26a、b…磁気ヘッド、27…再生出力信号。
Claims (2)
- 情報記録媒体の磁気記録部に対しデータの読み書きを行なう読み書き部と、音声,表示および印字のいずれか1つまたは全部を用いて操作者に対して操作案内を行なう案内部とを備えた現金自動取引装置において、
前記読み書き部の読み取り出力信号の抽出用設定値を規定出力用設定値に設定して読み取りを実施し、前記規定出力用設定値で読み取ったデータが正常でなければ、規定出力用設定値を低出力用設定値に切替え、前記低出力用設定値においてビット追従方式で読み取ったデータと前記低出力用設定値において定時方式で読み取ったデータが正常でありかつ一致する場合はそのデータは正常でありかつ出力は低いと判断し、前記低出力用設定値においてビット追従方式で読み取ったデータと前記低出力用設定値において定時方式で読み取ったデータが正常でありかつ一致しない場合、前記低出力用設定値においてビット追従方式で読み取ったデータが正常でない場合、または前記低出力用設定値において定時方式で読み取ったデータが正常でない場合は、そのデータは異常であると判断しレベル異常情報を出力する判定処理手段と、
前記判定処理手段から出力されるレベル異常情報により前記案内部から情報記録媒体の異常を示す案内メッセージを出力させる媒体異常通知処理手段とを備えたことを特徴とする現金自動取引装置。 - 前記抽出用設定値を前記規定出力用設定値に設定して読み取りを実施する時に、前記規定出力用設定値において追従方式で読み取ったデータが正常でなく、かつ前記規定出力用設定値において定時方式で読み取ったデータが正常でない場合に、前記規定出力用設定値で読み取ったデータが正常でないと判断することを特徴とする請求項1記載の現金自動取引装置。
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