JP4360503B2 - 自動取引装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、銀行、その他の金融機関等の店舗に設置され、顧客の操作に基づき入出金等の取引を行うATM(Autmatic Tellers Machine)、出金取引を行うCD(Cash Dispencer)等の自動取引装置に関し、特に、MSデータの破壊された通帳をその場で復元したり、MSデータの復元が不可能な場合は、元の通帳の取引情報を記帳した新通帳の発行ができるようにした自動取引装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
以下、従来例について説明する。
【0003】
§1:自動取引装置の説明
従来、銀行等の金融機関等の店舗に設置され、顧客の操作に基づき入出金等の取引を行うATM、出金取引を行うCD等の自動取引装置には、顧客の取引通帳(以下、単に「通帳」と記す)やその他の冊子媒体(例えば、冊子式伝票)に取引情報を印字するためのプリンタ装置が設けられていた。
【0004】
前記自動取引装置では、内部のプリンタ(通帳プリンタユニット)で通帳に印字している途中で通帳印字が満杯となった場合、係員を介在することなく、自動的に表紙に必要な口座情報を印字した新通帳を発行する。このため、表紙に必要な口座情報を印字した新しい通帳を再発行するための通帳発行ユニットが設けてある。
【0005】
そして、前記通帳には、顧客の取引情報を書き込むための磁気ストライプ(以下「MS」と記す)が設けてあり、このMSに磁気ストライプデータ(以下「MSデータ」と記す)を書き込むようになっている。
【0006】
ところで、顧客が取引に使用する通帳のMSデータを破壊することがある。これは、例えば、通帳の側に磁石が置いてあったような場合に発生することがある。このように、通帳のMSデータが磁石等により破壊されると、自動取引装置では通帳による取引ができなくなる。すなわち、MSデータが破壊されると、その通帳は自動取引装置で扱えなくなるので、顧客は、金融機関等の窓口に出向いて申告する必要がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
前記のような従来のものにおいては、次のような課題があった。
【0008】
前記のように、通帳のMSデータが破壊された場合には、自動取引装置で扱えなくなる。すなわち、自動取引装置において、通帳を使用した取引を行うためには、通帳を挿入してMSデータが正常にリードできる必要があり、MSデータの破壊によりリードエラーとなった通帳は、顧客に返却され取り扱い不可となっていた。
【0009】
従って、このような場合には、顧客がMSデータの破壊された通帳を持参して、窓口へ出向き申告する必要がある。ところが、銀行等の金融機関の窓口は、営業時間外(休日、祭日、平日の夜間など)は閉まっており、通帳が扱えない。従って、顧客は窓口が開くまで待つ必要があり、不便であった。
【0010】
本発明は、このような従来の課題を解決し、通帳のMSデータが破壊された場合、窓口に出向くことなく、その場で、破壊されたMSデータの復元、又は通帳再発行ができるようにすることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
図1は本発明の原理説明図であり、1は自動取引装置、2はセンタのホストコンピュータ、3は通信回線、4はセンタ元帳、7は制御部、9はカードリーダ/プリンタユニット、10は通帳プリンタユニット、14は顧客操作部、26は通帳印字文字読み取り部、29はMS復元キーを示す。本発明は前記の目的を達成するため、次のように構成した。なお、以下の説明では磁気ストライプを「MS」と記す。
【0012】
(1) :取引情報を記録したMSを有する通帳及び取引情報を記録したカード(キャッシュカード)を扱い、顧客の操作に基づいて取引を行う自動取引装置1において、通帳を使用した取引中に、該通帳のMSデータのリードエラーが発生した場合、顧客が挿入したカードから読み出したカード情報(口座番号、店番号等)および顧客が入力した暗証番号とを取得する情報取得手段(制御部7の一部)と、前記情報取得手段が取得した情報をセンタ(センタ内のホストコンピュータ2)へ送り、通帳のMSデータの復元又は通帳の再発行を要求するためのMS復元/通帳再発行要求を行うMS復元/通帳再発行要求手段(制御部7の一部)と、前記情報取得手段が取得しセンタへ送信した前記カード情報および前記暗証番号に基づいてセンタ(センタ内のホストコンピュータ2)が口座番号の妥当性を判断した結果の許可情報が通知された場合、該許可情報に基づいて通帳のMSデータの復元処理を行い、正常終了したら該通帳を顧客に返却し、処理を終了し、異常終了したら通帳の再発行を行うMS復元/通帳再発行手段(制御部7の一部)とを備えている。
【0013】
(2) :前記(1) の自動取引装置において、前記通帳から最終印字残高情報を含む取引印字情報を読み取るための通帳印字文字読み取り部26を備えるとともに、前記通帳印字文字読み取り部で読み取った最終印字残高情報をホストへ送信する
【0016】
(3) :前記(1) の自動取引装置において、MS復元/通帳再発行手段は、通帳のMSデータを復元する場合、或いは通帳を再発行する場合、前記MSデータを復元する通帳に、顧客を特定し、通帳の妥当性を判断できる情報(例えば、カードから読み出した口座番号等)が印字されていることで、通帳の妥当性を得る機能を備えている。
【0018】
(作用)
前記構成に基づく本発明の作用を、図1に基づいて説明する。
【0019】
(1) :自動取引装置1の制御部7(情報取得手段)は、通帳を使用した取引中に、通帳のMSデータのリードエラーが発生した場合、該通帳から読み出した通帳情報(記帳途中の印字頁、印字行等)及び取引印字情報と、顧客が挿入したカード(取引用のキャッシュカード)から読み出したカード情報(口座番号、店番号等)と、顧客が入力した暗証番号とを取得する。
【0020】
次に、自動取引装置1の制御部7(MS復元/通帳再発行要求手段)は、前記情報取得手段が取得した情報をセンタ内のホストコンピュータ2へ送り、通帳のMSデータの復元又は通帳の再発行を要求する。前記要求に対し、センタ内のホストコンピュータ2から、前記要求の妥当性を判断した結果の許可情報(許可電文+MSデータ)が通知された場合、自動取引装置1の制御部7(MS復元/通帳再発行手段)は、該許可情報に基づいて通帳のMSデータの復元、又は通帳の再発行を行う。
【0021】
このようにすれば、顧客は、自動取引装置1の所定の挿入口に、通帳と、同口座番号のカード(キャッシュカード)を挿入し、顧客操作画面から暗唱番号を入力するだけの簡単な操作により、即その場で、MSデータの復元された通帳、又は再発行された通帳を手にいれることができる。従って、即その場で取引を継続して行うことができる。
【0022】
すなわち、通帳のMSデータが破壊された場合、銀行等の金融機関の窓口に出向くことなく、即その場で、破壊されたMSデータの復元、又は記帳済み通帳の再発行ができ、顧客へのサービスを向上させることができる。また、金融機関での窓口業務の省力化を達成することができる。
【0023】
(2) :通帳プリンタユニット10に、新たに通帳印字文字読み取り部26を設けたことにより、制御部7からの指示に基づいて通帳印字文字読み取り部26が、前記取引印字情報として、通帳から最終印字残高情報を読み出すことができる。そして、読み出した最終印字残高情報は制御部7へ送り、制御部7では、MSデータの復元/通帳再発行要求を行う際に前記情報をセンタへ送るが、センタでは最終印字残高情報を用いて前記要求の妥当性を判断することにより、正確な妥当性の判断を行うことができる。
【0027】
(3) :MS復元/通帳再発行手段は、通帳のMSデータを復元する場合、或いは通帳を再発行する場合、前記MSデータを復元する通帳に、顧客を特定し、通帳の妥当性を判断できる情報(例えば、カードから読み出した口座番号等)が印字されている(欄外に印字しても良い)ことで、通帳の妥当性を得る。このようにすれば、通帳の妥当性をより一層正確に判断することができる。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0032】
§1:システムの説明・・・図2参照
図2はシステムの説明図である。このシステムは、銀行等の金融機関において取引を行うために使用されるシステムであり、各営業店等に設置した自動取引装置1(一般には複数台)と、遠隔地にあるセンタ内のホストコンピュータ2とが通信回線3により接続されたシステムである。この場合、1台のホストコンピュータ2に対し、各営業店の複数台の自動取引装置1が接続されている。
【0033】
そして、センタのホストコンピュータ2には、センタ元帳4(元帳データを格納した記憶装置)が設けてあり、このセンタ元帳4には、顧客の取引情報等が格納され、センタの係員により管理されている。前記センタ元帳4のデータとしては、口座番号、暗証番号、未記帳情報、通帳頁情報、行情報、通帳残高情報等が含まれている。
【0034】
各営業点の自動取引装置1は、顧客の取引を行う場合、ホストコンピュータ2と交信しながら取引情報を送受信することで必要な処理を行う。
【0035】
§2:自動取引装置の構成の説明・・・図3参照
図3は自動取引装置のブロック図である。前記自動取引装置1には、全体の制御を行う制御部7と、顧客が取引に使用するカード(キャッシュカード)の情報を読み取ったり、用紙に取引情報を印字したりするカードリーダ/プリンタユニット9と、通帳に取引情報を印字するための通帳プリンタユニット10と、紙幣の計数を行うための現金計数ユニット(紙幣)12と、硬貨の計数を行うための現金計数ユニット(硬貨)13と、顧客が取引時に操作を行う顧客操作部14と、係員が装置の管理を行う場合に操作する管理操作部15と、前記ホストコンピュータ2と通信するためのホスト通信部16等が設けてある。
【0036】
前記制御部7には、各種制御を行うCPU40と、ワーク用のメモリとして使用するRAM41と、CPU40が処理を行う際に使用する各種のプログラムや、その他のデータを格納するためのROM42等が設けてある。
【0037】
また、前記カードリーダ/プリンタユニット9には、カードのMSに対するMSデータのリード/ライトを行うカードMSリード/ライト部19と、カードのエンボス(凹凸による取引情報)の光学的な読み取りを行うエンボス読み取り部21と、レシート等の用紙に取引情報を印字するためのプリンタ部20と、前記プリンタ部20で使用する用紙を自動的に補充する自動補充部22が設けてある。
【0038】
前記通帳プリンタユニット10には、通帳のMSに対してMSデータのリード/ライトを行う通帳MSリード/ライト部23と、通帳の印字頁、及び印字行等の情報(通帳情報)を光学的に読み取るイメージリーダ部24と、通帳に取引情報等を印字する印字部27と、通帳を発行する通帳発行部25と、通帳の印字途中の最終印字残高情報(印字された最終残高データ)を光学的に読み取る通帳印字文字読み取り部26が設けてある。
【0039】
前記通帳印字文字読み取り部26は、新たに設けたもの(従来装置にはない)であり、通帳の印字面から最終印字残高データを光学的に読み取り、そのイメージデータから文字認識処理を行って前記データを認識する機能を有するものである。従って、前記通帳印字文字読み取り部26には、イメージセンサ等の光学的読み取り用の素子と、文字認識処理を行う文字認識処理部(プログラムにより構成)が設けてある。
【0040】
なお、前記文字認識処理部は、制御部7内に設けても実現可能である。この場合、通帳印字文字読み取り部26のイメージセンサ等により、最終印字残高データを光学的に読み取り、そのイメージデータを制御部7へ送り、制御部7内で文字認識を行ってもよい。
【0041】
前記顧客操作部14は、取引時に顧客が操作するものであり、情報を表示するための表示部(表示画面)を備えている。この場合、前記表示部は、タッチパネルで構成され、表示された情報の部分を顧客が指でタッチすることで情報の入力ができるようになっている。
【0042】
そして、この表示部には、顧客が通帳のMSを復元したり、MSデータの破壊された通帳の再発行を選択するためのMS復元キー29が設けてあり(表示できるようになっており)、この表示されたMS復元キーの操作により、前記選択操作ができるようになっている。なお、前記MS復元キー29は新たに設けたキー(従来装置にはない)である。
【0043】
§3:通帳プリンタユニットの説明・・・図4参照
図4は通帳プリンタユニットの構成図である。以下、図4に基づいて通帳プリンタユニットの機構部を説明する。前記通帳プリンタユニット10には、通帳を挿入するための挿入口30が設けてあり、この挿入口30から通帳を挿入できるようになっている。
【0044】
また、前記挿入口30の周辺部にはセットセンサ(図示省略)が設けてあり、挿入口30から挿入された通帳が所定の位置にセットされたことを検出できるようになっている。前記挿入口30に続いて通帳の搬送路31が設けてあり、この搬送路31に沿って複数の搬送用のローラ(図示省略)が設けてあり、この搬送用のローラを回転駆動することにより、挿入された通帳を内部に吸引して搬送するようになっている。
【0045】
また、搬送路31に沿って、MSヘッドを有する通帳MSリード/ライト部23、イメージセンサを有するイメージリーダ部24、通帳印字文字読み取り部26、印字ヘッドを有する印字部27、媒体一時退避部35、媒体取り込み部36等が設けてある。更に、このプリンタユニット10には、通帳の用紙を捲るための通帳捲り機構部39、複数の通帳発行カセット37を有する通帳発行部25等が設けてある。また、前記各機構部(メカ部)の制御を行うため、プリンタ機構制御部38が設けてある。
【0046】
前記イメージリーダ部24は、通帳の頁や印字行等の情報を光学的に検出するためのものであり、通帳印字文字読み取り部26は、通帳の印字面から印字文字を読み取るものであり、例えば、最終印字残高データを読み取る機能を備えている。
【0047】
また、印字部27は、通帳に取引情報等の印字を行うものであり、通帳MSリード/ライト部23は通帳のMSから取引情報(口座番号等)を読み取ったり、前記MSに取引情報を書き込んだりするものであり、媒体一時退避部35は媒体を一時退避させておく機構部であり、媒体取り込み部36は顧客の取り忘れ通帳を取り込むための機構である。
【0048】
制御通帳捲り機構部39は通帳を捲るものであり、通帳発行部25は新規に通帳を発行するものである。この場合、各通帳発行カセット37から通帳を発行する。なお、前記通帳発行カセット37は通帳の種類毎に複数個設けてある。
【0049】
通帳プリンタユニット10の動作概要は次の通りである。顧客により挿入口30から挿入された通帳は、プリンタ機構制御部38の制御により搬送路31上のローラで搬送し、イメージリーダ部24の読み取り位置まで搬送してイメージセンサにより通帳の情報(頁、行の情報)を光学的に読み取ることで頁数を確認し、更に通帳を印字位置まで搬送し、印字位置で停止し、印字部27により印字データが印字される。
【0050】
そして、通帳の印字頁の最終行まで印字してもまだ残りの印字データ(未印字データ)がある場合は、プリンタ機構制御部38の制御により搬送路31を切り替えて通帳捲り機構部39まで通帳を搬送し、通帳捲り機構部39で通帳の次頁に改頁する。
【0051】
その後、プリンタ機構制御部38の制御により、通帳捲り機構部39から通帳を排出し、イメージリーダ部24の読み取り位置まで搬送し、イメージセンサにより通帳の情報(頁、行の情報)を光学的に読み取ることで頁数を確認し、更に通帳を印字位置まで搬送して、印字部27により通帳に残りの印字データを印字する。そして、通帳MSリード/ライト部23の位置まで通帳を搬送し、MSヘッドにより通帳のMSのMSデータを更新する。その後、通帳を挿入口30まで搬送して排出し顧客に通帳を返却する。
【0052】
また、通帳の最終頁の最終行まで印字した場合は、その通帳で新たな取引ができなくなるので、新規に通帳の発行を行う。この場合、顧客の操作により、通帳発行部25の通帳発行カセット37で通帳を発行し、その後、通帳を挿入口30まで搬送して排出し顧客に通帳を渡す。
【0053】
前記のようにして処理を行う過程で、通帳MSリード/ライト部23により通帳のMSをリードしている時、通帳のMSデータが破壊されていてリードエラーが発生すると、プリンタ機構制御部38の制御により、通帳印字文字読み取り部26で通帳の印字面から最終印字残高データを読み取り、前記データを制御部7へ送る。
【0054】
§4:通帳発行時の処理説明・・・図5参照
図5は自動取引装置の処理フローチャートである。以下、図5の処理フローチャートに基づいてMS復元/通帳再発行時の処理を説明する。なお、S1〜S12は各処理ステップを示す。
【0055】
前記自動取引装置において、通帳を使用した取引を行うためには、通帳プリンタユニット10の挿入口30に通帳を挿入して通帳のMSを正常にリードできる必要があり、リードエラーとなった通帳は顧客に返却され取り扱い不可となっている。
【0056】
そこで、本発明の実施の形態では、MSリードエラー発生時に、MS復元又は通帳再発行の必要有無を顧客が確認し、MS復元又は通帳再発行希望であれば、同口座のカード(キャッシュカード)を挿入させ、MSデータの復元、又は記帳済み通帳の再発行処理を行う。これにより、顧客は、即その場でMSデータを復元した通帳、又は新しい通帳(記帳済み)を手に入れることが可能になる。
【0057】
この処理は、前記のように通帳発行機能を有する自動取引装置において行う処理であり、顧客の操作に基づいて処理を行う。先ず、顧客操作部14の画面で顧客が取引上必要な操作を行う。この時、種別選択画面にて、通帳取引キー(記帳/入金等)が押されると(S1)、顧客の通帳挿入待ちとなる。この時、通帳が前記挿入口30から挿入されると、通帳プリンタユニット10では、通帳MSリード/ライト部23によりMSのリードを行い、続いて通帳の行セット処理を行う(S2)。
【0058】
ここで、通帳のMSリード/行セットが正常終了した場合(S3)は、通常の取引処理を行う。しかし、MSリードエラーが発生した場合、通帳のMSデータが破壊されたと判断し、MS復元/通帳再発行の選択画面を表示して、顧客に選択させる(S4)。この場合、前記制御部7からの指示に基づいて顧客操作部14が顧客操作画面上にMS復元キー29を表示し、このキー操作により前記選択を行う。
【0059】
そして、顧客がMS復元キー29を押さずに、通常の処理終了を選択した場合は、顧客にMSデータの破壊された通帳を返却し、その後、顧客待ちとする。このような処理をするのは、例えば、顧客がカードを持参しない場合、或いは、何らかの理由により窓口へ出向くことを希望した場合等である。すなわち、MSデータの破壊された通帳と同口座のカードの所持の確認を行い、MS復元/通帳再発行が希望されなかった場合は、今までどおり窓口申告とし、通帳を顧客に返却する。
【0060】
また、顧客が前記MS復元キー29を選択した(押した)場合は、MSデータの復元又は通帳の再発行を行う。この場合、通帳プリンタユニット10では、制御部7からの指示により、イメージリーダ部24が通帳情報(通帳の未記帳情報、頁情報、行情報等)を読み取り、この情報を制御部7へ送る。その後、通帳印字文字読み取り部26が、通帳の取引印字情報(通帳印字最終残高データ)を読み取り、この情報を制御部7へ送る(S5)。そして、制御部7では前記情報を受け取ると、CPU40がRAM41に格納しておく。
【0061】
続いて、顧客がMS復元キー29を選択し、MS復元/通帳再発行が希望された場合は、同口座番号のカード挿入待ちとなり、カード挿入後本人確認のための暗証番号入力を行う。この場合、顧客がカードを挿入すると、カードリーダ/プリンタユニット9ではカードMSリード/ライト部19により前記カードのMSデータをリードし、そのデータ(店番号、口座番号等)を制御部7へ送る。そして、制御部7では前記データを受け取ると、CPU40がRAM41に格納しておく。
【0062】
続いて、顧客操作部14の画面上で顧客が暗証番号を入力すると、顧客操作部14はその入力データ(暗証番号)を制御部7へ送る。そして、制御部7では前記データを受け取ると、そのデータをCPU40がRAM41に格納しておく。このようにして制御部7では、カード情報と暗証番号を取得し、RAM41に格納する(S6)。
【0063】
次に、制御部7のCPU40は、RAM41のデータ(カード情報、暗証番号、通帳情報、取引印字情報)をセンタのホストコンピュータ2へ送り、MS復元/通帳再発行要求を行う(S7)。前記要求を受けたセンタでは、ホストコンピュータ2が受信した前記データを基に、センタ元帳4のデータと比較して前記要求の妥当性を判断する。
【0064】
すなわち、ホストコンピュータ2では、カードから読み出した口座番号、顧客が入力した暗証番号、通帳から読み出した記帳情報、頁情報、行情報、及び通帳残高情報を、センタ元帳4内の情報と比較することで前記要求の妥当性を判断する。
【0065】
その結果、前記要求が妥当なものであると判断した場合には、ホストコンピュータ2から自動取引装置に対し、MS復元/通帳再発行指示(許可電文)が送られる。この場合、ホストコンピュータ2側では、前記口座番号を基に、通帳のMSデータ復元指示、通帳再発行指示、未記帳印字指示等の指示を前記許可電文により行う。
【0066】
前記指示を受けた自動取引装置1の制御部7では、通帳プリンタユニット10に指示して通帳のMSデータの復元処理を行う。この場合、通帳MSリード/ライト部23が通帳のMSに、ホストコンピュータ2から受信したMSデータを書き込み、MSデータの復元を行う(S8)。
【0067】
その結果、前記MSデータの書き込み処理が正常完了した場合(S9)には、顧客にカードを返却する(S11)。その後、印字部27により通帳に情報(ホストコンピュータ2から受信した口座番号等の妥当性を確認するための情報)を印字し、該通帳を顧客に返却する(S12)。その後、顧客待ち状態となる。
【0068】
また、前記S9の処理で異常終了した場合は、通帳のMSデータの破壊が復元できないと判断し、通帳の再発行を行う(S10)。この場合、制御部7の指示により、通帳発行部25が、指定された通帳発行カセット37から新たな通帳を発行する。この時、再発行した通帳には、元の通帳の情報を書き込み、継続して取引ができる状態(記帳済み通帳)にする。
【0069】
その後、顧客にカードを返却し(S11)、印字部27により通帳に情報(ホストコンピュータ2から受信した口座番号等の妥当性を確認するための情報)を印字(例えば、印字面の欄外に印字)し、該通帳を顧客に返却する(S12)。その後、顧客待ち状態となる。このようにして返却された通帳を使用することにより、その後の通帳取引が可能となる。
【0070】
前記のように、顧客に、MS破壊された通帳と同口座番号のカードを挿入させ、かつ、暗証番号を入力させることにより、通帳の妥当性と本人確認を行うとともに、記帳途中頁と印字行をホストコンピュータ側で管理しておき、発行要求の頁/行をチェックすることにより妥当性を得る。また、通帳印字明細の残高欄の読み取り機能を付加し、ホストコンピュータのセンタ元帳との整合性をとることにより、妥当性を高めることも可能である。
【0071】
§5:MSリードエラー発生時の処理説明・・・図6参照
図6はMS復元/通帳再発行処理のシーケンス図である。以下、図6に基づいて、通帳のMSデータ破壊に対する復元処理、及び通帳再発行処理を説明する。先ず、顧客操作部14の画面で顧客が取引上必要な操作を行う。この時、種別選択画面にて、顧客が通帳取引キー(記帳/入金等)を押すと、顧客の通帳挿入待ちとなる。この時、通帳が前記挿入口30から挿入されると、制御部7の指示により、通帳プリンタユニット10では、通帳MSリード/ライト部23がMSリードを行い、通帳の行セットを行う。
【0072】
そして、MSリードが完了すると、通帳プリンタユニット10から制御部7へ完了通知を送る。ここで、通帳のMSリード/行セットが正常終了した場合は、通常の取引処理を行うが、MSリードエラーが発生した場合、前記完了通知でリードエラーを通知する。
【0073】
前記リードエラーが発生した場合、制御部7では、顧客操作部14に指示して、MS復元キー29を表示させ、顧客の選択待ちとする。そして、顧客がMS復元キー29を選択すると、顧客操作部14では、通帳のMSデータ復元、又は通帳の再発行希望有の入力情報を制御部7へ送る。
【0074】
この時、制御部7では、通帳プリンタユニット10に対し、通帳からの情報(頁、行、印字データ等)のリードを指示する。この指示により、通帳プリンタユニット10では、イメージリーダ部24により通帳情報(通帳の記帳情報、頁情報、行情報等)を読み取り、この情報を制御部7へ送る。その後、通帳印字文字読み取り部26により、通帳の取引印字情報(通帳印字最終残高データ)を読み取り、この情報を制御部7へ送る。
【0075】
続いて、同口座番号のカード挿入待ちとなり、カード挿入後本人確認のための暗証番号入力を行う。この場合、顧客がカードを挿入すると、制御部7からカードリーダ/プリンタユニット9に対し、挿入したカードのMSデータをリードする指示を行う。この指示により、カードリーダ/プリンタユニット9では、カードMSリード/ライト部19により前記カードのMSデータを読み取り、そのMSデータ(店番号、口座番号等)を制御部7へ送る。
【0076】
続いて、制御部7から顧客操作部14に対し、暗証番号入力を指示する。この指示により、顧客操作部14では画面に暗証番号入力を促す情報を表示する。この表示により、顧客操作部14の画面上で顧客が暗証番号を入力すると、顧客操作部14はその入力データ(暗証番号)を制御部7へ送る。そして、制御部7では前記情報(カード情報、暗証番号、通帳情報、取引印字情報)を受け取ると、その情報をCPU40がRAM41に格納しておく。
【0077】
次に、制御部7のCPU40は、前記RAM41のデータ(カード情報、暗証番号、通帳情報、取引印字情報)をセンタのホストコンピュータ2へ送り、MS復元/通帳再発行要求を行う。前記要求を受けたセンタでは、ホストコンピュータ2が受信した前記データを基に、センタ元帳4のデータと比較して前記要求の妥当性を判断する。
【0078】
すなわち、ホストコンピュータ2では、カードから読み出した口座番号、顧客が入力した暗証番号、通帳から読み出した記帳情報、頁情報、行情報、及び通帳残高情報を、センタ元帳4内の情報と比較することで前記要求の妥当性を判断する。
【0079】
その結果、前記要求が妥当なものであると判断した場合には、ホストコンピュータ2から自動取引装置の制御部7に対し、MS復元/通帳再発行指示(許可電文)を送る。この場合、ホストコンピュータ2側では、前記口座番号を基に、通帳のMSデータ復元指示、通帳再発行指示、未記帳印字指示等の指示を前記許可電文により行う。
【0080】
前記指示を受けた自動取引装置の制御部7では、通帳プリンタユニット10に指示して通帳のMSデータの復元処理を行う。この場合、通帳MSリード/ライト部23が通帳のMSに、ホストコンピュータ2から受信したMSデータを書き込み、MSデータの復元を行う。
【0081】
その結果、通帳プリンタユニット10から制御部7に対し、前記MSデータの書き込み処理が正常完了した完了通知を送ると、制御部7はカードリーダ/プリンタユニット9に指示して顧客にカードを返却する。その後、カードリーダ/プリンタユニット9から制御部7に対し、正常完了した旨の完了通知を送ると、制御部7は通帳プリンタユニット10に対し、通帳返却の指示を行う。
【0082】
この指示により、通帳プリンタユニット10では、顧客に通帳を返却する。そして、前記返却処理が正常完了した場合には、正常完了した旨の管理用通知を制御部7へ送る。
【0083】
前記処理において、通帳プリンタユニット10の印字部27により、通帳に情報(ホストコンピュータ2から受信した口座番号等の妥当性を確認するための情報)を印字し、該通帳を顧客に返却する。その後、顧客待ち状態となる。
【0084】
前記のように、顧客に、MSデータの破壊された通帳と同口座番号のカードを挿入させ、かつ暗証番号を入力させることにより、通帳の妥当性と本人確認を行うとともに、記帳途中頁と印字行をホストコンピュータ側で管理しておき、発行要求の頁/行をチェックすることにより妥当性を得る。また、通帳印字明細の残高欄の読み取り機能を付加し、ホストコンピュータのセンタ元帳との整合性をとることにより、妥当性を高めることも可能である。
【0085】
§6:MSリードエラー発生時のその他の説明
(1) :自動取引装置1の制御部7は、通帳を使用した取引中に、該通帳のMSデータのリードエラーが発生した場合、該通帳から読み出した通帳情報(記帳途中の印字頁、印字行等)及び取引印字情報と、顧客が挿入したカード(取引用のキャッシュカード)から読み出したカード情報(口座番号、店番号等)と、顧客が入力した暗証番号とを取得する。
【0086】
次に、制御部7は、前記情報取得手段が取得した情報をセンタ内のホストコンピュータ2へ送り、通帳のMSデータの復元又は通帳の再発行を要求する。前記要求に対し、センタ内のホストコンピュータ2から、前記要求の妥当性を判断した結果の許可情報(許可電文+MSデータ)が通知された場合、制御部7は、該許可情報に基づいて通帳のMSデータの復元、又は通帳の再発行を行う。
【0087】
このようにすれば、顧客は、自動取引装置1の所定の挿入口に、通帳と、同口座番号のカード(キャッシュカード)を挿入し、顧客操作画面から暗唱番号を入力するだけの簡単な操作により、即その場で、MSデータの復元された通帳、又は再発行された通帳を手にいれることができる。従って、即その場で取引を継続して行うことができる。
【0088】
すなわち、通帳のMSデータが破壊された場合、銀行等の金融機関の窓口に出向くことなく、即その場で、破壊されたMSデータの復元、又は記帳済み通帳の再発行ができ、顧客へのサービスを向上させることができる。また、金融機関での窓口業務の省力化を達成することができる。
【0089】
(2) :通帳プリンタユニット10に、新たに通帳印字文字読み取り部26を設けたことにより、制御部7からの指示に基づいて通帳印字文字読み取り部26が、前記取引印字情報として、通帳から最終印字残高情報を読み出すことができる。そして、読み出した最終印字残高情報は制御部7へ送り、制御部7では、MSデータの復元/通帳再発行要求を行う際に前記情報をセンタへ送るが、センタでは最終印字残高情報を用いて前記要求の妥当性を判断することにより、正確な妥当性の判断を行うことができる。
【0090】
(3) :顧客操作部14にMS復元キーを新たに設けたので、通帳プリンタユニット10において、通帳のMSデータのリードエラーが発生した場合、顧客は、顧客操作部14に表示されたMS復元キー29により、通帳のMSデータの復元又は通帳の再発行を選択することができる。
【0091】
従って、顧客は、MS復元キーを操作することで、簡単に、即その場で、MSデータの復元された通帳、又は再発行された通帳を手にいれることができる。従って、即その場で取引を継続して行うことができる。
【0092】
(4) :前記センタへ送る情報は、カードから読み取った口座情報(口座番号)、顧客が入力した暗証番号、通帳から読み取った記帳情報、頁情報、行情報、最終印字残高情報を含んでいる。従って、センタでは前記情報を基に、MSデータの復元/通帳再発行要求に対する妥当性の判断を正確、かつ迅速に行うことができる。
【0093】
(5) :制御部7は、センタから受信した許可情報を基に、前記リードエラーが発生した通帳のMSに対し、MSデータの書き込みを行ってMSデータの復元処理を行い、正常終了したら該通帳を顧客に返却して処理を終了し、異常終了したら記帳済み通帳を再発行する。このようにすれば、MSデータの復元のみで済む場合は通帳の再発行は必要なく、処理が簡単、かつ短時間で済む。
【0094】
(6) :制御部7は、通帳のMSデータを復元する場合、或いは通帳を再発行する場合、前記MSデータを復元する通帳に、顧客を特定し、判断できる情報(例えば、カードから読み出した口座番号等)が印字されている(欄外に印字しても良い)ことで、通帳の妥当性を得る。このようにすれば、通帳の妥当性をより一層正確に判断することができる。
【0095】
§7:記録媒体とプログラムの説明
前記のように、自動取引装置の制御部7では、ROM42にプログラムを格納しておき、CPU40が前記ROM42のプログラムを読み出して実行することにより、前記処理を行う。
【0096】
この場合、ROM42に格納するプログラムとしては、取引情報を記録したMSを有する通帳及び取引情報を記録したカードを扱い、顧客の操作に基づいて取引を行う自動取引装置1に、
イ:通帳を使用した取引中に、通帳のMSのリードエラーが発生した場合、通帳から読み出した通帳情報及び取引印字情報と、顧客が挿入したカードから読み出したカード情報と、顧客が入力した暗証番号とを取得する第1の手順と、
ロ:前記第1の手順で取得した情報をセンタへ送り、通帳のMSデータの復元又は通帳の再発行を要求する第2の手順と、
ハ:前記要求に対し、センタから、前記要求の妥当性を判断した結果の許可情報が通知された場合、該許可情報に基づいて通帳のMSデータの復元、又は通帳の再発行を行う第3の手順とを行わせるためのプログラムである。
【0097】
前記のように、制御部7が行う処理は、CPU40がROM42内のプログラムを実行することにより行うが、このような例に限らず次のようにしても実現可能である。例えば、ホストコンピュータ2にはハードディスク装置が設けてあり、このハードディスク装置の記録媒体(ハードディスク)に、前記制御部7の処理を実現するためのプログラムやその他のデータを格納しておく。
【0098】
そして、ホストコンピュータ2内のCPUの制御により、ハードディスク装置の記録媒体に格納されている前記プログラムを読み出して、各自動取引装置へ転送する。前記プログラムを受信した自動取引装置では、制御部7内のCPU40の制御により、ホストコンピュータ2から受信した前記プログラムをRAM41へ格納する。その後、CPU40がRAM41に格納してあるプログラムの内、必要なプログラムから順次読み出して実行することにより、前記制御部7の処理を行う。
【0099】
この場合、各自動取引装置に、ハードディスク装置(磁気ディスク装置)、或いは他の任意の書き込み可能な不揮発性メモリ等を備えている場合は、この磁気ハードディスク装置、或いは他の任意の書き込み可能な不揮発性メモリ(例えば、EEPROM)に前記制御部7が使用するプログラムを格納しておき、運転時に前記プログラムをRAM41に格納して使用しても良い。
【0100】
なお、前記ホストコンピュータ2のハードディスク装置に格納するプログラムは、例えば、次のようにして記録(記憶)する。
【0101】
▲1▼:フレキシブルディスク(フロッピィディスク)に格納されているプログラム(他の装置で作成したプログラムデータ)を、ホストコンピュータ2に設けたフレキシブルディスクドライブにより読み取り、ハードディスク装置の記録媒体(ハードディスク)に格納する。
【0102】
▲2▼:光磁気ディスク、或いはCD−ROM等の記憶媒体に格納されているデータを、前記ホストコンピュータ2に設けたドライブ装置(CD−ROMドライブ12等)により読み取り、ハードディスク装置の記録媒体(ハードディスク)に格納する。
【0103】
▲3▼:LAN等の通信回線を介して他の装置から伝送されたプログラム等のデータを、ホストコンピュータ2が通信制御部を介して受信し、そのデータをハードディスク装置の記録媒体(ハードディスク)に格納する。
【0104】
なお、前記自動取引装置のハードディスク装置、或いは書き込み可能な不揮発性メモリに前記プログラムを格納する場合にも、前記▲1▼〜▲3▼の方法により格納することも可能である。
【0105】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば次のような効果がある。
【0106】
(1) :自動取引装置の運用時間延長に伴い、通帳の時間外の取り扱いも可能になってきているが、磁石等の影響によりMSデータの破壊された通帳は自動取引装置で扱えないため、窓口申告が必要である。この発明では、自動取引装置において、MSデータの破壊された通帳と判断した場合に、即その場で、MSデータの復元、又は通帳の再発行を行うことができる。従って、顧客は窓口に出向くことなく、即その場で取引を継続して行うことが可能になる。その結果、顧客へのサービス向上につながり、また、窓口業務の省力化にもつながる。
【0107】
(2) :自動取引装置の制御部(情報取得手段)は、通帳を使用した取引中に、該通帳のMSデータのリードエラーが発生した場合、該通帳から読み出した通帳情報(記帳途中の印字頁、印字行等)及び取引印字情報と、顧客が挿入したカード(取引用のキャッシュカード)から読み出したカード情報(口座番号、店番号等)と、顧客が入力した暗証番号とを取得する。
【0108】
次に、自動取引装置の制御部7(MS復元/通帳再発行要求手段)は、前記情報取得手段が取得した情報をセンタ内のホストコンピュータへ送り、通帳のMSデータの復元又は通帳の再発行を要求する。前記要求に対し、センタ内のホストコンピュータ2から、前記要求の妥当性を判断した結果の許可情報(許可電文+MSデータ)が通知された場合、自動取引装置1の制御部7(MS復元/通帳再発行手段)は、該許可情報に基づいて通帳のMSデータの復元、又は通帳の再発行を行う。
【0109】
このようにすれば、顧客は、自動取引装置の所定の挿入口に、通帳と、同口座番号のカード(キャッシュカード)を挿入し、顧客操作画面から暗唱番号を入力するだけの簡単な操作により、即その場で、MSデータの復元された通帳、又は再発行された通帳を手にいれることができる。従って、即その場で取引を継続して行うことができる。
【0110】
すなわち、通帳のMSデータが破壊された場合、銀行等の金融機関の窓口に出向くことなく、即その場で、破壊されたMSデータの復元、又は記帳済み通帳の再発行ができ、顧客へのサービスを向上させることができる。また、金融機関での窓口業務の省力化を達成することができる。
【0111】
(3) :通帳プリンタユニットに、新たに通帳印字文字読み取り部を設けたことにより、制御部からの指示に基づいて通帳印字文字読み取り部が、前記取引印字情報として、通帳から最終印字残高情報を読み出すことができる。そして、読み出した最終印字残高情報は制御部7へ送り、制御部では、MSデータの復元/通帳再発行要求を行う際に前記情報をセンタへ送るが、センタでは最終印字残高情報を用いて前記要求の妥当性を判断することにより、正確な妥当性の判断を行うことができる。
【0112】
(4) :顧客操作部にMS復元キーを新たに設けたので、通帳プリンタユニットにおいて、通帳のMSデータのリードエラーが発生した場合、顧客は、顧客操作部に表示されたMS復元キーにより、通帳のMSデータの復元又は通帳の再発行を選択することができる。
【0113】
従って、顧客は、MS復元キーを操作することで、簡単に、即その場で、MSデータの復元された通帳、又は再発行された通帳を手にいれることができる。従って、即その場で取引を継続して行うことができる。
【0114】
(5) :前記センタへ送る情報は、カードから読み取った口座情報(口座番号)、顧客が入力した暗証番号、通帳から読み取った記帳情報、頁情報、行情報、最終印字残高情報を含んでいる。従って、センタでは前記情報を基に、MSデータの復元/通帳再発行要求に対する妥当性の判断を正確、かつ迅速に行うことができる。
【0115】
(6) :MS復元/通帳再発行手段は、センタから受信した許可情報を基に、前記リードエラーが発生した通帳のMSに対し、MSデータの書き込みを行ってMSデータの復元処理を行い、正常終了したら該通帳を顧客に返却して処理を終了し、異常終了したら記帳済み通帳を再発行する。このようにすれば、MSデータの復元のみで済む場合は通帳の再発行は必要なく、処理が簡単、かつ短時間で済む。
【0116】
(7) :MS復元/通帳再発行手段は、通帳のMSデータを復元する場合、或いは通帳を再発行する場合、前記MSデータを復元する通帳に、顧客を特定し、判断できる情報(例えば、カードから読み出した口座番号等)が印字されている(欄外に印字しても良い)ことで、通帳の妥当性を得る。このようにすれば、通帳の妥当性をより一層正確に判断することができる。
【0117】
(8) :記録媒体からプログラムを読み出して実行することにより、通帳を使用した取引中に、該通帳のMSデータのリードエラーが発生した場合、該通帳から読み出した通帳情報及び取引印字情報と、顧客が挿入したカードから読み出したカード情報と、顧客が入力した暗証番号とを取得する情報取得手段と、前記情報取得手段が取得した情報をセンタへ送り、通帳のMSデータの復元又は通帳の再発行を要求するMS復元/通帳再発行要求手段と、前記要求に対し、センタから、前記要求の妥当性を判断した結果の許可情報が通知された場合、該許可情報に基づいて通帳のMSデータの復元、又は通帳の再発行を行うMS復元/通帳再発行手段の機能を実現するための処理を行う。
【0118】
このようにすれば、顧客は、自動取引装置の所定の挿入口に、通帳と、同口座番号のカード(キャッシュカード)を挿入し、顧客操作画面から暗唱番号を入力するだけの簡単な操作により、即その場で、MSデータの復元された通帳、又は再発行された通帳を手にいれることができる。従って、即その場で取引を継続して行うことができる。
【0119】
すなわち、通帳のMSデータが破壊された場合、銀行等の金融機関の窓口に出向くことなく、即その場で、破壊されたMSデータの復元、又は記帳済み通帳の再発行ができ、顧客へのサービスを向上させることができる。また、金融機関での窓口業務の省力化を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】本発明の実施の形態におけるシステムの説明図である。
【図3】本発明の実施の形態における自動取引装置のブロック図である。
【図4】本発明の実施の形態における通帳プリンタユニットの構成図である。
【図5】本発明の実施の形態における自動取引装置の処理フローチャートである。
【図6】本発明の実施の形態におけるMS復元/通帳再発行処理のシーケンス図である。
【符号の説明】
1 自動取引装置
2 ホストコンピュータ
3 通信回線
4 センタ元帳
7 制御部
9 カードリーダ/プリンタユニット
10 通帳プリンタユニット
12 現金計数ユニット(紙幣)
13 現金計数ユニット(硬貨)
14 顧客操作部
15 管理操作部
16 ホスト通信部
19 カードMSリード/ライト部
20 プリンタ部
21 エンボス読み取り部
22 自動補充部
23 通帳MSリード/ライト部
24 イメージリーダ部
25 通帳発行部
26 通帳印字文字読み取り部
27 印字部
29 MS復元キー
30 挿入口
31 搬送路
35 媒体一時退避部
36 媒体取り込み部
37 通帳発行カセット
38 プリンタ機構制御部
40 CPU(中央処理装置)
41 RAM
42 ROM

Claims (3)

  1. 取引情報を記録した磁気ストライプを有する通帳及び取引情報を記録したカードを扱い、顧客の操作に基づいて取引を行う自動取引装置において、
    前記通帳を使用した取引中に、該通帳の磁気ストライプデータのリードエラーが発生した場合、顧客が挿入したカードから読み出したカード情報および顧客が入力した暗証番号とを取得する情報取得手段と、
    前記情報取得手段が取得した情報をセンタへ送り、通帳の磁気ストライプデータの復元又は通帳の再発行を要求するためのMS復元/通帳再発行要求を行うMS復元/通帳再発行要求手段と、
    前記情報取得手段が取得しセンタへ送信した前記カード情報及び暗証番号に基づいてセンタが口座番号の妥当性を判断した結果の許可情報が通知された場合、該許可情報に基づいて通帳の磁気ストライプデータの復元処理を行い、正常終了したら該通帳を顧客に返却し、処理を終了し、異常終了したら通帳の再発行を行うMS復元/通帳再発行手段と、
    を備えていることを特徴とする自動取引装置。
  2. 前記通帳から最終印字残高情報を含む取引印字情報を読み取るための通帳印字文字読み取り部を備えるとともに、前記通帳印字文字読み取り部で読み取った最終印字残高情報をホストへ送信することを特徴とする請求項1記載の自動取引装置。
  3. 前記MS復元/通帳再発行手段は、通帳の磁気ストライプデータを復元する場合、或いは通帳を再発行する場合、前記磁気ストライプデータを復元する通帳に、顧客を特定し、通帳の妥当性を判断できる情報が印字されていることで、通帳の妥当性を得る機能を備えていることを特徴とする請求項1記載の自動取引装置。
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