JP5051993B2 - 自動取引装置 - Google Patents

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本発明は、金融機関やコンビニエンスストア等に設置される自動取引装置に関し、特に、顧客の操作によりICカードを使用して現金支払いや現金振込み等の取引を行う自動取引装置に関する。
従来の自動取引装置は、金融機関等が発行したICカードの記憶素子に顧客の口座番号等の口座情報や顧客が入力した振込先口座番号等の振込先情報等を記憶させ、その情報を使用して現金支払いや現金振込み等の取引を行い、顧客の操作負担を軽減させるようにしている。このICカードの記憶素子には、通信回線で接続された勘定系ホストコンピュータや各種サーバ等の上位装置から受信した各種情報や顧客が自動取引装置で行った取引の履歴情報、顧客が自動取引装置で入力した振込先情報等が自動取引装置に備えたICカード書込み機構等により書き込まれ記憶されるようにしている。
また、顧客に発行されたICカードは有効期限が設けられているのが一般であるが、パーソナルコンピュータおよびICカードリーダ等を使用して古いICカードに記憶した情報の一部または全部を新たなICカードにコピーしてICカードの再発行を行うものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開平6−231312号公報(段落「0012」〜段落「0017」、図1)
しかしながら、上述した従来の技術においては、ICカードを所持する顧客は、そのICカードに記憶された取引履歴や振込先情報等を再発行されたICカードや口座が異なる他のICカードへ移行させることを希望する場合、ICカードに記憶された情報を他のICカードへ移行させることができるパーソナルコンピュータおよびICカードリーダ等の特別な装置を用意する必要があり、容易にその情報の移行を行うことができないという問題がある。
本発明は、このような問題を解決することを課題とする。
そのため、本発明は、顧客の操作を誘導する画面を表示部に表示するとともにその顧客の操作を操作部で受け付けて取引を行う自動取引装置において、挿入されたICカードの記憶素子との間で情報の読み取りおよび書込みをするカードリーダ部と、情報引継ぎ元ICカードから異なる複数の種別の情報を読み取り、読み取った前記情報を情報引継ぎ先ICカードへ書き込む指示を前記カードリーダ部に出力するICカード取引処理部と、前記情報引継ぎ先ICカードへ書き込む前記異なる複数の種別の情報のうち、その一部または全部を顧客の操作により選択できる選択釦を表示した画面とを設け、前記カードリーダ部に挿入された情報引継ぎ元ICカードから前記異なる複数の種別の情報を読み取り、前記画面に表示された選択釦により選択された情報を前記カードリーダ部に挿入され、本人確認済みの情報引継ぎ先ICカードへ書き込むようにしたことを特徴とする。
このようにした本発明は、ICカードを所持する顧客は、ICカードに記憶された情報を他のICカードへ移行させることができるパーソナルコンピュータおよびICカードリーダ等の特別な装置を用意することなく、自動取引装置において顧客自身の操作により容易にICカードに記憶された情報を他のICカードへ移行させることができるという効果が得られる。
以下、図面を参照して本発明による自動取引装置の実施例を説明する。
図1は実施例における自動取引装置の構成を示すブロック図、図2は実施例における自動取引システムの構成を示すブロック図、図3は実施例におけるICカードが記憶する情報の構成を示す説明図である。
まず、自動取引システムの構成を説明する。
図2において、1は自動取引装置であり、銀行等の金融機関の店舗またはコンビニエンスストア等の店舗に設置されるものである。この自動取引装置1は顧客等の操作により現金引出しや現金入金および振込み等の取引ができるものである。また、通信回線2に通信可能に接続されている。
なお、この自動取引装置1は銀行等の金融機関の営業店に設置され、係員等の操作により現金引出しや現金入金および振込み等の取引を行うことができる窓口端末装置を含む概念である。
3はホストコンピュータであり、銀行等の金融機関の事務センタ等に設置されるものである。このホストコンピュータ3はCPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)等の演算および制御手段である制御部、磁気ディスク、半導体メモリ等の記憶手段である記憶部および通信手段である通信部等を備えるものであり、通信回線2を介して自動取引装置1等と相互に通信可能に接続されている。
また、このホストコンピュータ3は自動取引装置1との間で現金引出し、現金入金、振込み等の取引電文の送受信を行い顧客の取引を成立させるか否かを判断するとともにその取引の処理を行う。また、顧客の口座番号と顧客の暗証番号等で本人であるか否かの本人確認も行なう。
4はICカードであり、記憶素子を備えたものである。このICカード4は顧客の口座情報等を記憶し、顧客が自動取引装置1において現金支払いや振込み等の取引を行うとき、記憶した口座情報等が読み出されるものである。また、ICカード4は顧客が行なった取引の内容等を記録する取引履歴および顧客が振り込み取引において入力した振込先の金融機関名、支店名、口座番号、電話番号等の振込先情報等を記憶させることもできるものである。ICカード4に記憶する情報の詳細は後述する。
なお、このICカード4は接触型ICカードまたは非接触型ICカードのどちらであってもよく、また、記憶素子に加え磁気ストライプを備えたものであってもよい。
次に、自動取引装置の構成を説明する。
図1および図2において、11は顧客操作表示部であり、タッチパネル等の操作部および液晶ディスプレイ等の表示部で構成されたものである。この顧客操作表示部11はCRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイや液晶ディスプレイ等の表示部上にタッチパネルを配置し顧客が行なう入力操作等を検知するものであり、また、取引選択画面、顧客が選択した取引に対して顧客の入力操作等の誘導を行なう画面および入力された情報等を表示するものである。
12はカードリーダプリンタ部であり、カード読取り書込み機構およびカード搬送機構等を備えたものである。このカードリーダプリンタ部12は、顧客によりカード挿入返却口から挿入されたICカード4の記憶素子等に記憶された口座番号等の口座情報等を読取る。口座番号等を読取ったICカード4はカード挿入返却口から排出して顧客に返却する。このカード挿入返却口はICカード4の挿入を検知する機構およびICカード4の受取りを検知する機構を設けたものである。
また、このカードリーダプリンタ部12は、ICカード退避機構を備え、カード挿入返却口から挿入された1枚目のICカード4に記憶された情報の読み取り等した後、そのICカード4をICカード退避機構へ搬送して退避させることにより、カード挿入返却口から2枚目のICカード4の挿入を受け付け、その2枚目のICカード4に記憶された情報の読み取りや情報の書込み等ができるものである。例えば、このICカード退避機構は、カード挿入返却口とカード読取り書込み機構を結ぶカード搬送路の延長上の奥部に設けたものである。
さらに、カードリーダプリンタ部12は、明細票印刷機構および明細票搬送機構等を備え、顧客の操作により行なった取引の内容を明細票に印刷し、その明細票を明細票搬送路により搬送して明細票排出口から排出し、顧客は排出された明細票を受取る。この明細票排出口は排出した明細票が受取られたことを検知する機構を設けたものである。
13は入出金部であり、紙幣入出金機および硬貨入出金機で構成されたものである。この入出金部13は現金引出し取引や現金入金取引に伴う紙幣や硬貨の入出金処理を行なう。ここで、入金処理とは顧客が入出金口に入れた紙幣を紙幣入出金機で計数して金庫に収納し、入出金口に入れた硬貨を硬貨入出金機で計数して金庫に収納することである。また、出金処理とは顧客の操作により指定した金額に相当する紙幣および硬貨をそれぞれ紙幣入出金機および硬貨入出金機の金庫から繰り出して計数し入出金口に搬送して顧客に払い出すことである。
この入出金口は挿入された紙幣ならびに硬貨を検知する機構および搬送された紙幣ならびに硬貨の受取りを検知する機構を設けたものである。
なお、入出金部13は紙幣入出金機および硬貨入出金機で構成されたものに限られることなく、紙幣入出金機のみで構成されたものであってもよく、さらに、この入出金部13を備えないものであってもよい。
14は通帳部であり、通帳の磁気ストライプを読取りならびに書込みする機構、通帳搬送機構および通帳印刷機構等を備えたものである。この通帳部14は通帳挿入返却口から挿入された通帳の磁気ストライプを読取り、また、顧客が行なった取引内容等を印刷し、通帳挿入返却口から排出する。この通帳挿入返却口は通帳の挿入を検知する機構および通帳の受取りを検知する機構を設けたものである。なお、この通帳部14を備えないものであってもよい。
15はジャーナルプリンタ部であり、連続紙印刷機構等を備えたものである。このジャーナルプリンタ部15は顧客が行なう取引の内容や取引を行った日時等を連続紙等に印刷して記録しておくものである。
16は記憶部であり、半導体メモリや磁気ディスク等で構成され情報を記憶し、記憶した情報を読取ることができるものである。この記憶部16には自動取引装置1全体の動作を制御する制御プログラム(ソフトウェア)、顧客操作表示部11に表示する画面データおよび顧客が行なう取引に必要な情報等を記憶する。
17は制御部であり、CPU等の演算および制御手段や図示しない記憶手段、通信回線2を介して接続されたホストコンピュータ3等との間で情報の送受信を行う通信手段および後述するICカード取引処理部等で構成されたものである。この制御部17は顧客操作表示部11、カードリーダプリンタ部12、入出金部13、通帳部14、ジャーナルプリンタ部15および記憶部16を含めて自動取引装置1全体の動作を記憶部16に格納された制御プログラム(ソフトウェア)に基づいて制御する。
なお、制御部17は日時や時刻等を計測する手段であるカレンダーおよび時計機能等も有している。
図1において、171はICカード取引処理部であり、顧客の操作により行なうICカードに記憶された情報を他のICカードに移行させるICカード情報引継ぎ等の取引の処理を行うものである。
次に、ICカードに記憶する情報30について説明する
図3において、31は口座情報であり、金融機関コード311、店番123および口座番号313で構成された顧客が所有する口座に関する情報である。金融機関コード311は顧客が所有する口座の金融機関を識別するためのものであり、店番123は顧客が所有する口座の支店を識別するためのものであり、口座番号313は顧客が所有する口座を識別するためのものである。
32は取引履歴情報であり、顧客が自動取引装置において取引を行った日時やその取引の内容等を記録したものである。この取引履歴情報32は複数の取引履歴を記録できるものとする。
33は振込先情報であり、金融機関331、支店332、口座番号333および電話番号334等で構成され、顧客が登録した振込先の情報を記録するものである。例えば、この振込先情報33は、顧客が自動取引装置1で行なった振込取引で入力した振込先金融機関、支店名、口座番号および電話番号をそれぞれ金融機関331、支店332、口座番号333および電話番号334に記憶させたものである。この振込先情報33も複数の金融機関331、支店332、口座番号333および電話番号334を記憶できるものとする。
34は依頼人情報であり、振込依頼人の氏名、電話番号等で構成され、振込依頼人の情報を記録するものである。
なお、本実施例では、ICカード4に口座情報31、取引履歴情報32、振込先情報33および依頼人情報34を記憶するようにしたが記憶する情報はこれに限られることなく、その他、顧客の生体情報等を記憶したものであってもよい。

上述した構成の作用について説明する。
なお、以下に説明する各部の動作は、図示しないメモリや磁気ディスク等の記憶手段に格納されたプログラム(ソフトウェア)に基づいて図示しない中央処理装置等の制御手段により制御される。
図4は実施例におけるICカード取引の流れを示すフローチャートであり、図中Sで表すステップにしたがって説明する。
S1:図示しない自動取引装置1の近接センサにより顧客の接近を検知すると自動取引装置1の顧客操作表示部11は図5に示すように「いらっしゃいませ」等の文言および「お引き出し」、「お預け入れ」、「お振り込み」、「カード暗証変更」、「残高照会」、「通帳記入」、「クレジット取引」、「ICカード取引」51等の取引選択ボタンから構成される取引選択画面を表示する。
S2:顧客操作表示部11に取引選択画面が表示されると顧客は希望する取引に対応する取引選択ボタンを押下する。本実施例では、顧客により「ICカード取引」51の取引選択ボタンが押下されたものとする。
「ICカード取引」51の取引選択ボタンの押下を検知すると顧客操作表示部11はICカード取引処理部171の指示により図6に示すICカード取引選択画面を表示する。このICカード取引選択画面は「ご希望のICカード取引を押してください。」等の文言および「取引内容確認」、「振込情報確認」、「ICカード情報引継ぎ」61等の選択ボタンで構成されたものである。本実施例では、「ICカード情報引継ぎ」61の選択ボタンが押下されたものとする。
S3:「ICカード情報引継ぎ」61ボタンの押下を検知すると顧客操作表示部11はICカード取引処理部171の指示により図7に示すICカード挿入誘導画面を表示する。このICカード挿入誘導画面は「情報引継ぎ元のICカードを入れてください。」等の文言で構成され、顧客にICカード4の挿入を促すものである。顧客はICカード挿入誘導画面にしたがって所持している情報引継ぎ元のICカード4をカード挿入排出口から挿入する。
S4:カードリーダプリンタ部12は挿入されたICカード4の記憶素子や磁気ストライプ等から口座番号等の口座情報を読取る。ICカード4が挿入されると顧客操作表示部11は図8に示す暗証番号入力画面を表示する。この暗証番号入力画面には「情報引継ぎ元ICカードの暗証番号を入れてください。」等の文言および「1」から「9」および「0」ボタン等で構成される操作ボタンを表示する。顧客操作表示部11が暗証番号入力画面を表示すると顧客は表示された操作ボタンを押下して暗証番号を入力する。顧客が暗証番号を入力すると制御部17は通信手段を介してその暗証番号をICカード4から読取った口座番号等とともにホストコンピュータ3へ送信する。このとき顧客操作表示部11は図9に示す通信中画面を表示する。この通信中画面は「通信中 しばらくそのままでお待ちください。」等の文言で構成されるものである。
S5:ホストコンピュータ3は受信した顧客の口座番号等の口座情報に基づいて図示しない顧客データベースを検索して暗証番号を抽出し、受信した暗証番号と比較して一致するか否かの照合、すなわち、本人確認を行う。ホストコンピュータ3は通信部を介してその結果を自動取引装置1へ送信する。
なお、本人確認は暗証番号を使用したものに限られるものでなく、生体認証等を使用した本人確認であってもよい。
S6:本人確認の結果、本人であることが確認できるとカードリーダプリンタ部12はICカード取引処理部171の指示により情報引継ぎ元のICカード4に記憶された取引履歴情報32、振込先情報33および依頼人情報34等を読み取り、図示しない記憶部に記憶させた後、情報引継ぎ元のICカード4をカード退避機構へ搬送し、情報引継ぎ先のICカード4の挿入を待つ。一方、顧客操作表示部11はICカード取引処理部171の指示により図10に示すICカード挿入誘導画面を表示する。
このICカード挿入誘導画面は「情報引継ぎ先のICカードを入れてください。」等の文言で構成され、顧客にICカード4の挿入を促すものである。顧客はICカード挿入誘導画面にしたがって所持している情報引継ぎ先のICカード4をカード挿入排出口から挿入する。
なお、情報引継ぎ元のICカード4から読み取った取引履歴情報32、振込先情報33および依頼人情報34等をICカード取引処理部171が記憶部16に記憶させるようにしてもよい。
S7:カードリーダプリンタ部12は挿入されたICカード4の記憶素子や磁気ストライプ等から口座番号等の口座情報を読取る。ICカード4が挿入されると顧客操作表示部11は図11に示す暗証番号入力画面を表示する。この暗証番号入力画面には「情報引継ぎ先ICカードの暗証番号を入れてください。」等の文言および「1」から「9」および「0」ボタン等で構成される操作ボタンを表示する。顧客操作表示部11が暗証番号入力画面を表示すると顧客は表示された操作ボタンを押下して暗証番号を入力する。顧客が暗証番号を入力すると制御部17は通信手段を介してその暗証番号をICカード4から読取った口座番号等とともにホストコンピュータ3へ送信する。このとき顧客操作表示部11は図9に示す通信中画面を表示する。この通信中画面は「通信中 しばらくそのままでお待ちください。」等の文言で構成されるものである。
S8:ホストコンピュータ3は受信した顧客の口座番号等の口座情報に基づいて図示しない顧客データベースを検索して暗証番号を抽出し、受信した暗証番号と比較して一致するか否かの照合、すなわち、本人確認を行う。ホストコンピュータ3は通信部を介してその結果を自動取引装置1へ送信する。
なお、本人確認は暗証番号を使用したものに限られるものでなく、生体認証等を使用した本人確認であってもよい。
S9:本人確認の結果、本人であることが確認できると顧客操作表示部11はICカード取引処理部171の指示により図12に示す引継ぎデータ選択画面を表示する。この引継ぎデータ選択画面は「引き継ぐ情報を選択してください。」等の文言および「取引履歴」、「取引履歴1ヵ月」、「取引履歴1週間」、「全情報」、「振込先情報」121、「振込先情報選択」、「全依頼人情報」、「依頼人情報選択」等の選択ボタンで構成されたものである。本実施例では、「振込先情報」121の選択ボタンが押下されたものとする。
S10:「全振込先情報」121の選択ボタンが押下されたことを検知するとカードリーダプリンタ部12はICカード取引処理部171の指示により記憶部に記憶した振込先情報33を情報引継ぎ先のICカード4に書き込む。このとき顧客操作表示部11は図13に示す情報引継ぎ中画面を表示する。この情報引継ぎ中画面は「情報引継中 しばらくそのままでお待ちください。」等の文言を表示する。
S11:振込先情報33を情報引継ぎ先のICカード4に書き込む処理が終了するとカードリーダプリンタ部12はICカード取引処理部171の指示により情報引継ぎ先のICカード4をカード挿入排出口から排出して顧客に返却する。このとき、顧客操作表示部11は図14に示すICカード返却画面を表示する。このICカード返却画面は「情報引継ぎ先のICカードをお受取りください。」等の文言で構成され、顧客に情報引継ぎ先のICカード4の受取りを促す。
なお、上述した振込先情報33を情報引継ぎ先のICカード4に書き込む処理が終了したとき情報引継ぎ元のICカード4の振込先情報33を消去するようにしてもよい。
S12:情報引継ぎ先のICカード4が受取られたことを検知するとカードリーダプリンタ部12はICカード取引処理部171の指示により情報引継ぎ元のICカード4をカード挿入排出口から排出して顧客に返却する。このとき、顧客操作表示部11は図15に示すICカード返却画面を表示する。このICカード返却画面は「情報引継ぎ元のICカードをお受取りください。」等の文言で構成され、顧客に情報引継ぎ元のICカード4の受取りを促す。
情報引継ぎ元のICカード4が受取られたことを検知するとICカード取引を終了する。
なお、本実施例では、2枚のICカードの挿入を受け付けるカードリーダプリンタ部12を1台備えた自動取引装置1で説明したが、情報引継ぎ元のICカード4および情報引継ぎ先のICカード4の2枚のICカード4をそれぞれ別のカード挿入排出口から受け付けることができるようにカードリーダプリンタ部12が2台備えられた自動取引装置1の構成であってもよい。
また、1枚のICカードの挿入を受け付けるカードリーダプリンタ部12を1台備え、情報引継ぎ元のICカード4の挿入を受付け、記憶素子に記憶された情報を読み取った後、そのICカード4を顧客に返却し、次に、情報引継ぎ先のICカード4の挿入を受付け、情報引継ぎ元のICカード4の記憶素子から読み取った情報を書き込むようにしてもよい。
以上説明したように、本実施例では、2枚以上のICカードを所持する顧客は自動取引装置を使用して情報引継ぎ元のICカードに記憶された情報を情報引継ぎ先のICカードへ容易に移行させることができ、顧客の利便性が向上するという効果が得られる。
実施例における自動取引装置の構成を示すブロック図 実施例における自動取引システムの構成を示すブロック図 実施例におけるICカードが記憶する情報の構成を示す説明図 実施例におけるICカード取引の流れを示すフローチャート 実施例における取引選択画面を示す説明図 実施例におけるICカード取引選択画面を示す説明図 実施例におけるICカード挿入誘導画面を示す説明図 実施例における暗証番号入力画面を示す説明図 実施例における通信中画面を示す説明図 実施例におけるICカード挿入誘導画面を示す説明図 実施例におけるICカード挿入誘導画面を示す説明図 実施例における引継ぎデータ選択画面を示す説明図 実施例における情報引継ぎ中画面を示す説明図 実施例におけるICカード返却画面を示す説明図 実施例におけるICカード返却画面を示す説明図
符号の説明
1 自動取引装置
2 通信回線
3 ホストコンピュータ
4 ICカード
11 顧客操作表示部
12 カードリーダプリンタ部
13 入出金部
14 通帳部
15 ジャーナルプリンタ部
16 記憶部
17 制御部

Claims (2)

  1. 顧客の操作を誘導する画面を表示部に表示するとともにその顧客の操作を操作部で受け付けて取引を行う自動取引装置において、
    挿入されたICカードの記憶素子との間で情報の読み取りおよび書込みをするカードリーダ部と、
    情報引継ぎ元ICカードから異なる複数の種別の情報を読み取り、読み取った前記情報を情報引継ぎ先ICカードへ書き込む指示を前記カードリーダ部に出力するICカード取引処理部と、
    前記情報引継ぎ先ICカードへ書き込む前記異なる複数の種別の情報のうち、その一部または全部を顧客の操作により選択できる選択釦を表示した画面とを設け、
    前記カードリーダ部に挿入された情報引継ぎ元ICカードから前記異なる複数の種別の情報を読み取り、前記画面に表示された選択釦により選択された情報を前記カードリーダ部に挿入され、本人確認済みの情報引継ぎ先ICカードへ書き込むようにしたことを特徴とする自動取引装置。
  2. 請求項1の自動取引装置において、
    前記カードリーダ部に、挿入されたICカードを退避するICカード退避機構を設け、
    挿入された前記情報引継ぎ元ICカードから情報を読み取り記憶手段に記憶した後、該ICカードを前記ICカード退避機構に退避し、前記情報引継ぎ先ICカードの挿入を受付け、前記記憶手段に記憶した情報の一部または全部を前記情報引継ぎ先ICカードへ書き込むようにしたことを特徴とする自動取引装置。
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