JP5051993B2 - 自動取引装置 - Google Patents
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Description
まず、自動取引システムの構成を説明する。
図2において、1は自動取引装置であり、銀行等の金融機関の店舗またはコンビニエンスストア等の店舗に設置されるものである。この自動取引装置1は顧客等の操作により現金引出しや現金入金および振込み等の取引ができるものである。また、通信回線2に通信可能に接続されている。
3はホストコンピュータであり、銀行等の金融機関の事務センタ等に設置されるものである。このホストコンピュータ3はCPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)等の演算および制御手段である制御部、磁気ディスク、半導体メモリ等の記憶手段である記憶部および通信手段である通信部等を備えるものであり、通信回線2を介して自動取引装置1等と相互に通信可能に接続されている。
4はICカードであり、記憶素子を備えたものである。このICカード4は顧客の口座情報等を記憶し、顧客が自動取引装置1において現金支払いや振込み等の取引を行うとき、記憶した口座情報等が読み出されるものである。また、ICカード4は顧客が行なった取引の内容等を記録する取引履歴および顧客が振り込み取引において入力した振込先の金融機関名、支店名、口座番号、電話番号等の振込先情報等を記憶させることもできるものである。ICカード4に記憶する情報の詳細は後述する。
次に、自動取引装置の構成を説明する。
図1および図2において、11は顧客操作表示部であり、タッチパネル等の操作部および液晶ディスプレイ等の表示部で構成されたものである。この顧客操作表示部11はCRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイや液晶ディスプレイ等の表示部上にタッチパネルを配置し顧客が行なう入力操作等を検知するものであり、また、取引選択画面、顧客が選択した取引に対して顧客の入力操作等の誘導を行なう画面および入力された情報等を表示するものである。
13は入出金部であり、紙幣入出金機および硬貨入出金機で構成されたものである。この入出金部13は現金引出し取引や現金入金取引に伴う紙幣や硬貨の入出金処理を行なう。ここで、入金処理とは顧客が入出金口に入れた紙幣を紙幣入出金機で計数して金庫に収納し、入出金口に入れた硬貨を硬貨入出金機で計数して金庫に収納することである。また、出金処理とは顧客の操作により指定した金額に相当する紙幣および硬貨をそれぞれ紙幣入出金機および硬貨入出金機の金庫から繰り出して計数し入出金口に搬送して顧客に払い出すことである。
なお、入出金部13は紙幣入出金機および硬貨入出金機で構成されたものに限られることなく、紙幣入出金機のみで構成されたものであってもよく、さらに、この入出金部13を備えないものであってもよい。
16は記憶部であり、半導体メモリや磁気ディスク等で構成され情報を記憶し、記憶した情報を読取ることができるものである。この記憶部16には自動取引装置1全体の動作を制御する制御プログラム(ソフトウェア)、顧客操作表示部11に表示する画面データおよび顧客が行なう取引に必要な情報等を記憶する。
図1において、171はICカード取引処理部であり、顧客の操作により行なうICカードに記憶された情報を他のICカードに移行させるICカード情報引継ぎ等の取引の処理を行うものである。
図3において、31は口座情報であり、金融機関コード311、店番123および口座番号313で構成された顧客が所有する口座に関する情報である。金融機関コード311は顧客が所有する口座の金融機関を識別するためのものであり、店番123は顧客が所有する口座の支店を識別するためのものであり、口座番号313は顧客が所有する口座を識別するためのものである。
33は振込先情報であり、金融機関331、支店332、口座番号333および電話番号334等で構成され、顧客が登録した振込先の情報を記録するものである。例えば、この振込先情報33は、顧客が自動取引装置1で行なった振込取引で入力した振込先金融機関、支店名、口座番号および電話番号をそれぞれ金融機関331、支店332、口座番号333および電話番号334に記憶させたものである。この振込先情報33も複数の金融機関331、支店332、口座番号333および電話番号334を記憶できるものとする。
なお、本実施例では、ICカード4に口座情報31、取引履歴情報32、振込先情報33および依頼人情報34を記憶するようにしたが記憶する情報はこれに限られることなく、その他、顧客の生体情報等を記憶したものであってもよい。
上述した構成の作用について説明する。
図4は実施例におけるICカード取引の流れを示すフローチャートであり、図中Sで表すステップにしたがって説明する。
「ICカード取引」51の取引選択ボタンの押下を検知すると顧客操作表示部11はICカード取引処理部171の指示により図6に示すICカード取引選択画面を表示する。このICカード取引選択画面は「ご希望のICカード取引を押してください。」等の文言および「取引内容確認」、「振込情報確認」、「ICカード情報引継ぎ」61等の選択ボタンで構成されたものである。本実施例では、「ICカード情報引継ぎ」61の選択ボタンが押下されたものとする。
なお、本人確認は暗証番号を使用したものに限られるものでなく、生体認証等を使用した本人確認であってもよい。
なお、情報引継ぎ元のICカード4から読み取った取引履歴情報32、振込先情報33および依頼人情報34等をICカード取引処理部171が記憶部16に記憶させるようにしてもよい。
なお、本人確認は暗証番号を使用したものに限られるものでなく、生体認証等を使用した本人確認であってもよい。
S12:情報引継ぎ先のICカード4が受取られたことを検知するとカードリーダプリンタ部12はICカード取引処理部171の指示により情報引継ぎ元のICカード4をカード挿入排出口から排出して顧客に返却する。このとき、顧客操作表示部11は図15に示すICカード返却画面を表示する。このICカード返却画面は「情報引継ぎ元のICカードをお受取りください。」等の文言で構成され、顧客に情報引継ぎ元のICカード4の受取りを促す。
なお、本実施例では、2枚のICカードの挿入を受け付けるカードリーダプリンタ部12を1台備えた自動取引装置1で説明したが、情報引継ぎ元のICカード4および情報引継ぎ先のICカード4の2枚のICカード4をそれぞれ別のカード挿入排出口から受け付けることができるようにカードリーダプリンタ部12が2台備えられた自動取引装置1の構成であってもよい。
2 通信回線
3 ホストコンピュータ
4 ICカード
11 顧客操作表示部
12 カードリーダプリンタ部
13 入出金部
14 通帳部
15 ジャーナルプリンタ部
16 記憶部
17 制御部
Claims (2)
- 顧客の操作を誘導する画面を表示部に表示するとともにその顧客の操作を操作部で受け付けて取引を行う自動取引装置において、
挿入されたICカードの記憶素子との間で情報の読み取りおよび書込みをするカードリーダ部と、
情報引継ぎ元ICカードから異なる複数の種別の情報を読み取り、読み取った前記情報を情報引継ぎ先ICカードへ書き込む指示を前記カードリーダ部に出力するICカード取引処理部と、
前記情報引継ぎ先ICカードへ書き込む前記異なる複数の種別の情報のうち、その一部または全部を顧客の操作により選択できる選択釦を表示した画面とを設け、
前記カードリーダ部に挿入された情報引継ぎ元ICカードから前記異なる複数の種別の情報を読み取り、前記画面に表示された選択釦により選択された情報を前記カードリーダ部に挿入され、本人確認済みの情報引継ぎ先ICカードへ書き込むようにしたことを特徴とする自動取引装置。 - 請求項1の自動取引装置において、
前記カードリーダ部に、挿入されたICカードを退避するICカード退避機構を設け、
挿入された前記情報引継ぎ元ICカードから情報を読み取り記憶手段に記憶した後、該ICカードを前記ICカード退避機構に退避し、前記情報引継ぎ先ICカードの挿入を受付け、前記記憶手段に記憶した情報の一部または全部を前記情報引継ぎ先ICカードへ書き込むようにしたことを特徴とする自動取引装置。
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