JP2004206248A - カード取扱装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】利用者の指定により複数種のカードから任意の種類のカードを一枚のカードに纏めて発行することができると共に、複数種のカードを一枚のカードに統合する場合、統合されるカードの発行元に自動的に当該カードの無効通知等が行えるようにする。
【解決手段】利用者のカードを用いて金融に関する取引を自動的に行うことができる自動取引装置において、当該装置で受付可能な異なる複数種類のカードに関する情報を予め登録しておく登録手段と、利用者より装置に挿入されたカードが受付可能か否かを該登録手段を参照して判定する手段と、受付けられた複数のカードから一枚のカードに統合すべき対象のカードを利用者に選択させるための選択手段と、一枚のカードに統合されたカードの機能を無効化するための無効化手段と、統合された1枚のカードを排出する手段とを有する。
【選択図】 図1
【解決手段】利用者のカードを用いて金融に関する取引を自動的に行うことができる自動取引装置において、当該装置で受付可能な異なる複数種類のカードに関する情報を予め登録しておく登録手段と、利用者より装置に挿入されたカードが受付可能か否かを該登録手段を参照して判定する手段と、受付けられた複数のカードから一枚のカードに統合すべき対象のカードを利用者に選択させるための選択手段と、一枚のカードに統合されたカードの機能を無効化するための無効化手段と、統合された1枚のカードを排出する手段とを有する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はカード取扱装置に係り、特に銀行等の現金自動取引装置(以下ATMと言う)において使用される銀行カード等を含む複数種のカードの取扱装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
銀行カードを用いてATMから現金の引き出しや預金の取引きをすることが日常行なわれている。また、1人の個人が複数の銀行のカードを所有したり、複数のクレジットカードを所有することも一般的になって来ている。そのためそれらのカードの管理が重要になる。
【0003】
従来、複数種のカードの内容を一枚のカードに纏めて、そのカードを発行する技術として、例えば特許文献1(特開平6−176252号公報)に開示されているものがある。この技術はプリペイドカードの発行に好適なものであり、例えば電話、電車、バス等複数種のカードの内容をカードの種別毎に金額を合計した一枚のカードを発行するものである。これは、複数種のカードから統合したいカードの種別の1つを指定して、指定された種別のカードに関して、複数枚のカードの金額を合計して纏めている。従って、一枚に纏めるカードはあくまで同種のカードであり、一枚に纏める内容も金額、口座番号を対象にしている。
【0004】
【特許文献1】
特開平06−176252号公報 (第2、3頁)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記公知例によれば、指定された同種のカードの範囲内でないと一枚に纏めることが出来ない。また、種種のカードを受付けて一枚のカードを発行するに際し、一枚に纏めることが出来ないカードまでも受付けてしまう。
また上記公知例には、受付けた種種のカードのうち制定されなかったカードをどのように無効するのか、また、カードの返却、回収の指定をどうするのか等についての配慮も記載されていない。
【0006】
本発明の目的は、利用者の指定により複数種のカードから任意の種類のカードを一枚のカードに纏めて発行することができるカード取扱装置を提供することにある。
また、本発明の目的は、複数種のカードを一枚のカードに統合する場合、統合されるカードの発行元に自動的に当該カードの無効通知等が行えるカード取扱装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、利用者のカードを用いて金融に関する取引を自動的に行うことができる自動取引装置において、この装置で受付可能な異なる複数種類のカードに関する情報を予め登録しておく登録手段と、利用者より装置に挿入されたカードが受付可能か否かを登録手段を参照して判定する手段と、受付けられた複数のカードから一枚のカードに統合すべき対象のカードを利用者に選択させるための選択手段と、一枚のカードに統合されたカードの機能を無効化するための無効化手段と、統合された新たなカードを排出する手段とを有するように構成したカード取扱装置である。
前記判定手段による判定の結果、一枚のカードに統合できないと判定されたカードを利用者に返却する返却手段を設けることができる。また、前記無効化手段によって無効化するカードを回収又は返却するかを利用者に選択させる為の選択手段と、回収するカードを収納する収納手段とを設けることができる。また、この無効化手段により無効化されたカードの発行元にカードが無効処理された旨の情報を送信する手段を有しても良い。
【0008】
本発明はまた、利用者のカードを用いて金融に関する取引を自動的に行うことができるカード取引装置において、この装置で受付可能な異なる複数種類のカードに関する情報を予め登録しておく登録手段と、利用者より装置に挿入されるカードが受付可能か否かを登録手段を参照して判定する手段と、受付けられた複数のカードから一枚のカードに統合すべき対象のカードを利用者に選択させるための第1の選択手段と、新規に発行すべきカードを収納する収納手段と、第1の選択手段により選択された複数のカードの機能を一枚のカードに統合するに際して、該収納手段に収納された新規のカードに複数のカードの機能を統合するか、又は利用者が所持する既存のカードに、複数のカードの機能を統合するかを利用者に選択させるための第2の選択手段と、第2の選択手段により選択されたカードに対して選択された複数のカードの機能を統合する統合処理手段と、統合処理されたカードを排出する手段を有して構成される。また、一枚のカードに統合された複数のカードの内容を利用者に確認させる確認手段を設けることもできる。
更に、上記無効化手段により無効にした複数のカードの情報を記憶する記憶手段と、この記憶手段に記憶した無効化カードの情報を明細票に出力する旨の指定を行う手段とを有し、明細票に情報を出力した後、記憶手段から無効化カード情報の記憶を消去することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の一実施例について説明する。
図1は、本発明の一実施例によるATMにおける複数種カードの統合処理の概念を示す図である。この例では、複数種のカードの機能を一枚のカードに纏め、発行する機能をATMに適用した例について説明するものである。
銀行系カード101,102やクレジットカード103、他の取引に用いるICカード104や他のカード105など複数枚からなる種種のカード(以下、単に種種カードと言う。)101〜105を自動取引装置100が受付け、これらカードの機能を統合して作成した一枚の新規カード106を発行する。或いは、その利用者が既に一枚に統合したカード107を持っている場合には、種種カード101〜105の内容をカード107に新たに追加して統合するものである。ここで、ATM1に受け入れられた種種カードはその適否が判断され、統合処理後の種種カードは無効処理され、回収または利用者に返却され、最終的に一枚の統合カード106,107が発行される。
【0010】
図2は、ATMの構成を示す図である。ATM201は、利用者が操作する操作入力部203、利用者の取引き操作の案内をするための表示を行う表示部204、取引結果を印字し、利用者へ明細票を放出する明細票印字部205、種種のカードを受付ける媒体入力部206、新規のカードを発行するために新規のカードを収納しておくカード収納部208、ホストコンピュータ等の上位装置と回線210を介して通信制御する接続部207、種種のカード情報、受付けカード情報、各処理を行うプログラム等を記憶する記憶部209、装置全体を制御する制御部202を備えて構成される。ここで、操作入力部203と表示部204は、例えば公知の液晶表示器とタッチパネル式の入力器を併せて構成したものが使用される。媒体入力部206から受入れられる、図1に示すような種種カード101〜105は、搬送機構にて搬送されてカード読取り記録部(図示せず)へ送られ、読取り記録処理される。媒体入力部206の出入口にはセンサ(図示せず)が設けられ、カードの挿入、排出を検知する。読取り記録部の後方奥には、挿入されたカードを一時的に退避するための退避機構(図示せず)が設けられている。この退避機構は例えば搬送機構上から分岐された搬送路であれば良い。また搬送路の後方には、無効処理したカードを収納する廃棄ボックス(図示せず)が設けられる。尚、前述のカード収納部208は独自の搬送路と排出口を設けず、旧カードが搬送される上記の搬送路に接続して、新規のカードを媒体入力部206に排出されるように構成してもよい。
【0011】
図3は、上位装置301の構成を示す。ホストコンピュータのような上位装置301は、回線210を介してATM210と通信を行う通信制御部303、他の上位装置との通信を制御する他上位通信制御305、種種カードの取扱いに関する情報を記憶している記憶部304、上位装置301全体を制御している制御部302から構成される。
記憶部304は、種種カードの発行に関する取扱い情報を記憶するほか、ATMによる現金の取引きに関する色々な情報を口座番号毎に記憶している。
【0012】
図4は、ATM201の表示部204における利用者への取引き案内を行う取引画面400例を示す。取引画面には、通常の現金取引を行うためのキーである引出しキー404や預入れキー401の他に、一枚カード作成キー402、カード内容照会キー403を備える。一枚カード作成キー402は、利用者に対して種種のカードを一枚のカードに纏めて作成する旨の取引を示すものであり、利用者はこの一枚カード作成キー402を操作入力部203にて操作することでその取引き処理を進めることができる。又、カード内容照会キー403は利用者が所有する一枚のカード毎の内容を照会したい場合に操作される。
【0013】
図5は、表示部204に表示される取引画面のうち、種種カードの取扱いに関する画面の表示例を示す。利用者が図4の一枚カード作成キー402を操作すると、表示画面は(A)に示すような種種カード受付画面500に変る。種種カード挿入表示501には例えば種種カードを挿入するアニメーションが表示される。利用者はこの案内画面に従い、持参した種種のカードを媒体入力部206に挿入する。この操作を取消したい場合は取消キー508を操作することで、取引きが取消しできる。
【0014】
図5(B)は、種種のカードを媒体入力部206に挿入させた後、2枚目以降のカードがあるかの確認する次カード有り確認画面510を示す。種種のカードで更に次ぎカードがある場合は次カード有りキー513が操作される。全ての種種カードが媒体入力部206に挿入された場合には終了キー512が操作される。取消す場合は取消キ511を操作する。
【0015】
図6は、ATMが種種のカードを受付けた後、利用者に一枚にするカード内容を表示部204に表示する種種受付けカード確認画面600を示す。この画面には受付された種種カードの種類、カード情報、発行元、その他の情報、及び取消指定の項目が設けられた一覧表が表示される。
利用者は種種のカード内容を確認し、次ぎのカードのデータ(この例では受付NO.6以降のカード)を見たい場合は次データキー603を操作することで、次のカードのデータがATM201の記憶部209から読み出されて表示部204に表示される。利用者は画面に表示された内容を確認して、問題無ければ確認キー602を操作する。この確認により以後、一枚のカードに統合するためのデータ処理が行われることになる。
一方、種種のカードの内、特定のカードのみを一枚のカードに統合しない場合は、表示画面600の当該カードに対応するカラム部分604を操作することで、除外取消の指定ができる。除外取消の指定、更には一枚カードへ統合することの全体操作を取消したい場合は取消しキー601を操作する。
【0016】
図7は、取引表示画面における旧カードの処置選択画面を示す図である。
旧カード処置選択画面700は、種種カードを統合して一枚のカードを作成した場合、受付けた旧カードを回収するか、それとも返却するか?について利用者に選択させるための案内画面である。旧カードを全て回収する場合は回収キー702を操作する。旧カードをすべて返却する場合は返却キー703を操作する。旧カードの一部を返却する場合は一部返却キー704を操作する。一部返却については図8を参照して後述する。取消の場合は取消キー701を操作する。
【0017】
図8は、取引表示画面における旧カード一部返却確認画面を示す図である。
この旧カード一部返却確認画面800は、図7に示す旧カードの処置で一部のカードを返却したい場合に、一部返却キー704を操作したときに表示され、一部返却する旧カードを選択するものである。利用者は返却したい旧カードを選択し、選択画面に表示された種種カードのうち、返却対象とするカードのカラム804を指定して操作する。その指定は操作入力部203から制御部202に検知され、返却対象とするカードは特定されて、その旨が記憶部209に記憶される。次データを見る場合は次データキー803を操作する。取消の場合は取消しキー801を操作する。
【0018】
図9は、取引表示画面におけるカード発行選択画面を示す図である。
(A)に示すカード発行選択画面900は、一枚のカードに統合する場合、新規にカードを発行するか?それとも利用者が持参しているカードに追加登録するか?を選択する為の画面である。新規にカードを発行する場合には新規発行キー902を操作する。利用者が持参しているカードに、他の種種カードの機能を追加登録する場合は旧カード追加登録キー903を操作する。これらのキー902,903が操作されると、その旨が記憶部209に記憶される。取消しの場合は取消しキー901を操作する。
【0019】
図9(B)は、一枚のカードに統合してその一枚のカードを作成している場合の表示部204に表示されるカード発行処理中画面910である。矢印マーク912、911は作成の進捗状況を矢印で表したものであり、マーク911まで変色するとカードが完成して放出されてくる。
【0020】
図9(C)は、利用者が所持している一枚カードに追加して登録する場合、挿入済みのカードに追加登録するか?それともこれから挿入するカードに追加登録するか?を利用者に選択させる追加登録カード挿入または選択画面920である。既存のカードに追加登録する旨の指示表示922は、追加登録するカードを利用者が所持している場合、この画面が表示されている時に媒体入力部206よりそのカードを挿入させることを明示する部分である。既に挿入済みカードに追加登録する場合は挿入済みカード選択キー923を操作することで、画面に表示される挿入済みカードから対象とするカードを選択させるようにする。これについては後述する。取消しする場合は取消しキー921を操作する。
【0021】
図9(D)は、挿入済みカードに他の種種カードの機能を統合して追加登録する場合の表示画面である。(D)の画面において、挿入済みカード選択キー923が操作された場合に、挿入済カード選択画面930が表示される。利用者は画面に表示されているカード一覧表の挿入済みカードの中から一枚に集約すべき目的とするカードを選択する。これは対象とするカードのカラム部分934をタッチ操作することでそのカードが選択され、そのカードに他の種種カードの機能、情報が統合されて追加的に記録される。種種カードの情報が既存の1つのカードに統合された旨は記憶部209に記憶される。次データを表示する場合は次データキー933を操作する。選択後確認した場合は確認キー932を操作すると、その指定したカードに追加登録することになる。取消しする場合は取消キー931を操作する。
【0022】
図10は、取引表示画面の一枚カード内容確認画面を示す図であり、(A)に示す一枚カード内容確認画面1000は、一枚のカードに統合されている種種カードの内容を示す。利用者が一枚のカードに登録されている内容を見たいときに、図4のカード内容照会キー403を操作した場合に、一枚カードの内容が表示される。通常ATMの媒体入力部206に、統合後の一枚カードが挿入されると、カード読取り記録部でカードの記録部に記録された情報が読み取られる。読み取られたカード情報は一時的にATMの記憶部209に格納される。記憶部209に記憶された一枚カードの情報が読み出されて、(A)に示すように画面に表示されるのである。
画面の表示例では種種カード5枚相当の情報しか見えない。NO.6以降のカードに対応する登録内容を見たいときは、次データキー1003を操作することで、次のデータが記憶部209から読み出されて表示される。登録内容の確認が出来た場合、利用者は確認キー1002を操作する。取消す場合は取消キー1001を操作する。一枚のカードに登録されている種種カードの内容の内からあるカードに対応するデータを削除したい場合には、該当するカード情報部分1004をタッチして指定することで、そのカード情報は一枚カードから削除される。これは例えば一枚カードの該当するカード情報部分1004に「削除」のフラグが付与されて、記憶部209に記憶され、一連の取引操作が終了したとき、記憶部209に記憶された内容が一枚カードの記録部に更新記録されることにより、有効(即ち当該カード部分が削除された)として処理される。
【0023】
図10(B)は、一枚のカード内容照会取引で一枚のカードを挿入する旨の案内をする一枚カード受付け画面1010を示す。カード挿入の表示1011には例えばカード挿入の状況を表すアニメーションが表示される。取消しする場合には、取消しキーを操作する。
【0024】
図11は、一枚のカードを作成した場合の明細票の印字例を示す。明細票1100には一枚のカードに統合した種種カードの内容が印字される。
明細票の印字は次のように行われる。種種カードの統合に関する一連の取引きの終了処理に際して、記憶部209に記憶されている統合後の当該一枚カードの記憶情報が読み出されて当該カードの記録部に記録される。また、その情報は明細票印字部205に送られ、明細票に印字されるのである。
【0025】
図12は、一枚カードに統合することが可能な対象となる種種カードの種類を登録する記録部209における登録テーブル1200の記憶フォーマットを示す図である。
ATM201の媒体入力部206から挿入されるカードは色々あるが、その中には統合が困難なものもある。そこで一枚カードに統合が可能な対象となる種種カードの対象をテーブルとして記憶部209に記憶している。登録テーブル1200は、カードの種類、発行元の情報、支店の情報、及びカード通知先の情報を含む。カードの通知先情報とは、当該カードを無効にした場合などに、通知する先であり、本例の場合には例えばメールアドレスが記憶されている。
あるカードが媒体挿入部206から挿入されて、読取り記録部でカードの記録情報が読まれる。その読まれたカードの情報は、制御部202にて登録テーブルの内容と逐次比較される。
テーブルの登録情報と、あるカードの記録情報が一致する場合には一枚のカードに統合できると判断する。反対に不一致の場合には統合が不可である。又、種種カードを一枚のカードに統合した場合、旧カードの発行元に通知する必要があるが、本例によれば、カードの通知先情報1201に従って発行元に自動的に電子メールにて通知される。メールの送信はATMから直接行っても良いが、好ましくは上位装置301にこの登録テーブル1200と同じテーブルを保持しておき、カード統合後の情報を一旦上位装置301に送信して、上位装置から該当する通知先にメール送信するようにして良い。
尚、通知が不要な場合は、「不要」1202が登録されているので、通知されない。
【0026】
図13は、カードを無効にする旨の通知電文のフォーマットを示す図である。カード無効発行通知電文種別、カード種類、カード情報、カード発行元、新規カードの発行NO,カード通知先情報(Eメールアドレスなど)の情報項目により構成される。カード発行元にカードの無効を通知する場合、無効にする旨の指令がATM201の制御部202で作成され、接続部207より回線210を介して、上位装置301に通知される。上位装置310の制御部302では無効にすべきカードを判定し、そのカードの発行元へ無効を通知するために、この電文1300を作成する。その電文1300は上位装置301の他上位通信制御部305を介してカード発行元のコンピュータ(上位装置など)へ送信される。
【0027】
図14は、無効にしたカードの明細票の印字例を示す図である。
明細票1400は、種種のカードを一枚のカードに統合したとき、無効としたカードの情報を係員等の指示により印字部205で印字して、作成されるものである。これにより係員は一枚カード発行によるトラブル調査、事務効率の向上が図れる。
【0028】
図15は一枚カード作成のための処理フローチャートを示す図である。
この処理はATM201の制御部302で行われる、一枚のカードを作成するためのカード作成処理動作である。
利用者はATM201の取引表示画面から取引の選択を行う(1501)。取引選択画面400で一枚カード作成キー402の操作を検知した場合、種種のカードを受付る処理に移る(1502)。図5に示す案内画面に従って利用者は種種カードを媒体入力部206に挿入する。挿入されたカードは順次搬送されて、読取り記録部に送られる。種種カードの受付けをすると、ATMは利用者を確認するための処理を行う(1503)。この処理は例えば制御部202において、利用者より入力された暗証番号とカードの記録部に記憶した番号とを照合することにより行う。
統合すべき種種カードが全てATMに挿入され、カード毎の記録情報が判別されると、それらの情報は整理され、図6に示すような一覧表で表示される。そして図7に示す画面に従い、旧カードの処置を選択する処理が行われる(1504)。その処理で旧カードの回収、返却が選択され得る。次に一枚のカードに統合する方法を選択処理する(1505)。この処理において、新規の一枚カードを発行するか又は既存のカードに追加登録するかが選択される。その選択により新規カード又は追加登録されるべきカードに統合される種種カードの内容情報が記録され、新規カードの場合には一枚の新規カードが作成される。一方、既存のカードに集約する場合には、種種カードの内容がその既存カードに追加登録される(1506)。
次に旧カードの無効にすると同時に、旧カードの発行元への通知が必要な場合には、旧カードの発行元へカード無効にする旨の指令がATMから上位装置に発信される。また、一枚カード発行を通知する無効発行通知処理を行う(1507)。上位装置301では、ATMからカード無効の通知を受けて、当該カードの無効通知、及び一枚カードの発行通知の処理を行う(1510)。次に種種のカードを受付けしたカードの回収または利用者が返却指定したカードを返却するカード回収/返却処理を「実行する(1508)。
一枚のカードに統合した場合、統合した新規のカードはATM201の媒体入力部206より排出される。また、一枚のカードに統合された種種カードの内容が明細票印字部205で明細票(図11)に印字されて排出される。利用者は排出された新規カード及び明細票を受取り(1509)、一連の処理を終わる。
尚、上記した各ステップの詳細について図16から図40を参照して後述する。
【0029】
図16は、ATMにおける一枚カード作成取引又は一枚カード内容照会取引の取引選択を行う取引選択処理フローチャート(図15の取引選択処理1501の詳細)を示す図である。
ATMの取引選択画面(図4)が表示部204に表示されている状態(1601)において、利用者は案内に従い、取引したい取引キー401〜404の操作を行う。ATMの制御部302が一枚カード作成キー402の操作を検知した場合(1604)は、一枚カード作成を記憶部209に記憶する(1605)。また制御部302がカード内容照会キー403の操作を検知(1606)した場合には、カード内容照会を記憶部209に記憶(1607)する。また、その他キー401,404の操作を検知(1608)した場合はそのキー情報を記憶(ステップ1609)する。
【0030】
図17は、一枚カード作成取引処理における、種種カード受付け処理(図15のステップ1502の詳細)処理フローチャートを示す図である。
一枚カードの作成が選択されると、種種のカードを受付ける為の利用者へ種種カードを媒体入力部206に挿入させる旨の表示を表示部204に表示する種種カード受付け画面(図5)が表示される(1700)。ATMは利用者のカード挿入を待つ状態にある。種種カードが媒体入力部206に挿入され、それらの挿入が検知されると(1701)、搬送機構はカードを吸入し(1703)、読取り記録部(図示せず)に送る。そこでカードの記録情報を読取り(1704)、読取られた情報はATM201の記憶部209に記憶される。カードが挿入されず、取消キーの押下げを検知すると(1702)、取引を取消して終了する。
読取られたカード情報に基づき、そのカードがこのATMに受付けが可能か?の確認判断が行われる(1705)。この確認処理は、記憶部209に予め記憶している取引可能な種種受付けカード情報(図12)と、読取られたカード情報とを比較チェックすることにより行われる。比較の結果一致している場合は受付け可能と判断し(1705)、そのカードは受け付けられる。一方、不一致の場合には、受付け不可能と判断され、そのカードは返却される(1711)。
確認の結果、受付けられたカードは読み取り読取り記録部の後方に一旦待避される(1706)。そして次カードが有るか否かの確認画面(図5(B))を表示し(1707)、利用者から次のカードの挿入を待つ。利用者は次ぎのカードが無い場合は終了キー512を操作し、制御部202は終了キーの操作を検知すると(1708)、受付した種種カードの情報を記憶部209に記憶し(1710)、受け付けを終了する。一方、次ぎのカードが有る場合は、次カード有りキー513が操作されるので、その操作が検知されると(1709)、種種カード受付け画面表示(1700)に移行し、次ぎカードの挿入を待つ。取消キー511の操作を検知した場合には(1712)、取引きを取消して、終了する。
【0031】
図18は、一枚カード作成取引処理における、種種受付カード確認処理(図15のステップ1503の詳細)のフローチャートを示す図である。種種カードを受付けした後、受付けカードの内容を確認する処理である。
受付けられた種種カードの確認に際しては、種種受付けカード確認画面(図6)が表示部204に表示される(1715)。受付けられたカード情報が表示部204の画面に順次表示される(1716)。そして利用者の確認結果の操作を待つ。確認キー602の操作を検知した場合は(1717)、一枚のカードに統合するカード情報を記憶部209に記憶(1724)する。種種受付けしたカードで一枚化したく無いカードがある場合、利用者はそのカード情報604の部分(図6)をタッチして操作する。制御部202がその操作を検知した場合(1718)、そのカード取消状態が取消しか否かを判断し(1720)、取消でない場合は取消状態を取消表示604とする(1722)。一方、そのカードの取消状態が取消の場合は、一枚に統合するための表示とし(1723)、次ぎの指定待ちとする。種種カード情報の次ぎデータを表示する場合は次データキー603が操作される。その操作が検知された場合には(1719)、次の種種受付けカード情報を表示するためのステップ(1716)へ移行する。取消キー601の操作を検知した場合には(1721)、取引を取消して、終了する。
【0032】
図19は、一枚カード作成取引処理における、旧カード処置選択処理(図15ステップ1504)の詳細処理フローチャートを示す図である。
この場合、旧カード処置を利用者に選択させる旨の旧カード処置選択画面(図7)が表示部204に表示される(1800)。そして利用者の選択操作を待つ。旧カードを全部回収する場合は回収キー702が操作されるが、制御部202がこの回収キー702の操作を検知した場合(1803)、全部の受付けカードを回収する旨を記憶部209に記憶する(1806)。全部の受付けカードを返却する場合は返却キー703が操作されるが、このキー703の操作を検知すると(1802)、全部の受付けカード返却する旨を記憶する(1804)。
利用者が一部のカードについて返却を望む場合は、一部返却キー704を操作するが、このキー704を検知すると(1801)、旧カードの一部を返却するための確認画面(図8)を表示し(1807)、種種受付けカード情報を画面に表示し(1808)、利用者の選択操作を待つ。利用者は画面800の表示から、返却して欲しいカードの情報部分804を選択してタッチ操作する。その操作部分を制御部202が検知すると(1810)、カードの返却状態が返却でないと判断した場合(1813)、返却状態を返却と表示する(1814)。また、返却状態が返却と判断した場合(1813)、カードの返却状態を回収として表示する(1816)。この指定により利用者が確認キー802の操作したことを検知した場合(1809)、種種カードの返却状態を記憶部209に記憶(1815)し、一部のカードの返却を選択することが出きる。取消キー701,801の操作を検知した場合(1805,1812)には、取引を取消し、終了する。
【0033】
図20は、一枚カード作成取引処理における、一枚にするカード発行選択処理(図15のステップ1505)の詳細な処理フローチャートを示す図である。
この場合、カード発行選択画面(図9)が表示部204に表示される(1901)。そして利用者の選択操作を待つ。一枚のカードに集約するに際して、新規カードを作成する場合には、新規カードの発行キー902が操作されるが、このキー902を検知すると(1904)、新規カードが発行される旨が記憶部209に記憶される(1905)。既に発行済みの旧カードに統合される内容を追加して登録する場合、旧カード追加登録キー903が操作されるが、このキー903を検知すると(1906)、旧カードに追加登録した旨が記憶部209に記憶される(1907)。そして追加されたカード発行の選択が行なわれる。取消キー901の操作を検知した場合には(1908)、取引を取消して終了する。
【0034】
図21は、一枚カード作成取引処理における、新規作成/追加登録処理(図15のステップ1506)の詳細処理フローチャート、特に新規カードの作成処理動作のフローチャートを示すものである。
新規カードの発行中である旨を利用者に知らせるカード発行処理中画面(図9(B))を表示し(2001)、カード発行選択(図20)で新規カードの発行を指定した場合と判断した場合(2002)、種種カードの一枚統合化するカードの情報を含めて一枚カードを作成する(2003)。作成した一枚のカード情報は明細票に印字される(2004)。また統合される種種カードの情報は新規カードに記録され、新規カードの作成が行なわれる。既存のカードに追加登録する旨が判定されると(2002)、図22のフローチャートの動作へ移行する。
【0035】
図22は、新規カードの作成処理フローチャートにおける、図21から移行した追加登録カードの作成処理動作を示す図である。
追加登録カード挿入または挿入済みカードを選択するかの案内画面(図9(C))を表示する(2101)。そして利用者からの追加登録カードの挿入か選択キーの操作を待つ。追加登録用のカードが媒体入力部206に挿入されたこと検知すると(2102)、搬送機構はこのカードを吸入し(2104)、読取り記録部でこのカードの記録情報を読取る(2106)。そして挿入されたカードに一枚にするカード情報を追加登録する(2107)。また、挿入済みカードに追加登録する場合は、挿入済みカード選択キーの操作を検知し(2103)、受付けしている一枚化するカードから一枚化できるカードを選択する旨の案内画面930(図9(D))を表示し、利用者の選択操作を待つ。追加登録するカードが選択されたことを検知すると(2108)、指定されたカードを待避位置(図示せず)から読取り記録部へ搬送し(2110)、統合すべき種種カードの情報を、指定されたこのカードに追加登録する(2107)。次データキーが操作されたことを検知すると(2111)、受付けカード情報の次ぎデータを表示する(2105)。選択の訂正を行う場合、訂正キーが操作されるが、この操作が検知されると(2109)、追加登録するカードの選択(2101)へ移行する。取消する場合、取消キーの操作を検知し(2112)、取消しする。追加登録した結果は明細票に印字され(2113)、追加登録処理を終了する。
【0036】
図23は、一枚カード作成取引処理における、無効発行通知処理(図15のステップ1507、1510)の詳細処理フローチャートを示す図である。
一枚化した旧カードを無効とし(2200)、旧カードの発行元への通知が記憶部209に記憶している種種受付カード情報(図12)の旧カード情報と一致する部分のカード通知先情報1201が通知先情報有りの場合、通知必要と判断し、通知先情報が無い1202場合は通知不要と判断(2201)する。通知必要と判断した場合、旧カードの発行元へ無効通知(図13)を上位装置301へ通知(2202)する。上位装置301は更に発行元で通知処理(2205)し自動取引装置201へ回答する。この処理をカード一枚毎に繰り返し行い、一枚化した旧カードに対し処理した場合(2203)、一枚化したカード発行通知を上位装置301に通知(2204)し、上位装置301は新カードの発行を関連に通知処理する(2206)。無効カードにした情報を記憶部209に記憶(2207)し無効発行通知処理を終了する。
【0037】
図24は、一枚カード作成取引処理における、カード回収/返却処理(図15のステップ1508)の詳細処理フローチャートを示す図である。
旧カードの利用者は返却すべきカードの指定をすることができる。その指定した返却すべきカードが判定されると(2301)、旧カードが返却され、利用者はそれを受取る(2302)。旧カードの回収が指定されると、旧カードがATM内に回収される(2305)。旧カードの回収は、例えばカードの搬送路の後方に設置された回収用のボックスに収納されることにより行われる。この回収処理は、ATMに挿入されたカード全てに対して行われ(2303)、一連の処理を終了する。
【0038】
図25は、一枚カード作成取引処理における、新規カードの受取り、明細票の受取り処理(図15のステップ1509)の詳細処理フローチャートを示す図である。
この場合新カード受取り画面(図9(E))が表示される(2401)。統合された新規カードが放出されると共に、一枚カード化に関する内容が印字された明細票が放出される(2402)。利用者は排出された新規カードを受け取る。この時、カードの出口に備えられたセンサが、新規カードの受け取り(抜き取り)を検知すると(2403)、一連の処理を終了する。
以上、一枚カード作成取引処理に関する一連の処理動作を説明した。
【0039】
次に、一枚カードの照会処理動作について説明する。
【0040】
図26は、一枚カードの照会処理フローチャートを示す図である。この照会とは、統合された一枚カードに含まれる種種カードの内容が何であるかを照会して知らせるための処理である。
ATMの表示部204に取引選択画面が表示されている状態で、利用者はカード内容照会を行う旨の指定ができる(1501)。利用者がカード内容の照会を指定すると、照会の処理が開始される。そして照会の対象となるカードの受付けを行う(3002)。一枚カードの記録情報は、読取り記録部で読取られ、その読取られた内容は表示画面(図10)に表示される(3003)。利用者は、その表示画面を見て内容確認を行う。その際、削除指定があると(3004)、一枚のカード内容から指定されたカードの情報が削除の処理が行われる(3005)。そして上位装置に対して、削除した旨が通知され、無効処理される(1510)。無効処理された後、ATMの外に当該カード、及び内容印字された明細票が排出される。利用者はこれらを受取って(1509)、一連の処理を終わる。
【0041】
図27は、図26に示した一枚カード照会処理における、一枚カード受付け処理動作(ステップ3002)の詳細な処理を示すフローチャートである。
この場合、表示画面には一枚カード受付け画面(図10(B))が表示され(3100)、利用者からのカード挿入を待つ状態にある。媒体入力部206にカードが挿入されたことが検知されると(3101)、カードは搬送機構により吸入され(3103)、読取り記録部に搬送され、カードの記録情報が読み取られる(3104)。一方、取消キーが操作されたことが検知されると(3102)、取引を取消して終了する。
【0042】
図28は、図26の一枚カード照会処理における、一枚カードの内容確認処理(ステップ3003)の詳細な処理を示すフローチャートである。
この場合、ATMの表示部204には一枚カード内容確認画面(図10)が表示され(3200)、一枚カードの受付情報が表示される(3201)。この状態で、利用者の内容確認を待つ。統合カード内容からあるカードを削除する場合はそのカード情報部分1004が操作されるが、その操作が検知されると(3203)、その指定されたカード情報の削除指定は削除でない場合(3205)、そのカード情報の削除指定を削除とし削除表示する(3207)。そのカード情報の削除指定が削除の場合(3205)、削除指定を削除しないとし、◎を表示し(3208)、利用者の指定を行う。次データキー1003が操作されたことが検知されると(3204)、次データを表示するステップ(3201)へ移行する。取消キーの操作を検知すると(3206)、取引を取消す。最後に利用者の確認が終了した場合、確認キーが操作されたことが検知されると(3202)、利用者の各カード情報の指定を記憶部209に記憶し(3209)、処理を終了する。
【0043】
図29は、図26の一枚カード照会処理における、一枚カード登録削除処理(ステップ3005)の詳細な処理を示すフローチャートである。
利用者によるカードの削除指定が有るカード情報と判断した場合(3301)、そのカード情報を削除し、上位装置301に通知する(3302)。上位装置301は削除の対象となるカードの発行元に削除の旨の通知を処理し(3305)、ATM201へ処理した旨を回答する。一枚カードに記憶されているカード情報全て処理したと判断(3303)した場合、処理を終了する。
以上で一枚カード内容照会及びカード情報削除することが出来る。
【0044】
図30は、種種無効カードの記憶印字処理を示すフローチャートである。
この処理は、ATM201を扱う係員等が種種カードを一枚カードにした場合、又は追加登録で一枚カードに種種カードの内容を追加登録した場合、種種カードを無効とした結果の情報を後日、係員等が印字し事務処理する場合の種種無効カードの記憶印字処理動作を説明するものである。
係員等の指示を待って(4000)、指示有りの場合、記憶部209に記憶している種種無効カード記録情報を印字編集し(4001)、明細票に印字する(4002)。その印字した明細票を係員に受け取り(4003)させることで無効カード記録情報を得ることが出きる。
【0045】
以上の説明した様に、ATMで種種カードを受付け、一枚に統合できるカードかを判断し、その結果に基づいて種種カードの内容を統合した一枚のカードが作成できる。また、無効にしたカードの発行元への無効の旨、及び統合した一枚カード発行通知を自動的に行うことができる。また、利用者の選択により対象のカードを一枚カードへの統合から削除することもできる。また、既存の一枚のカードへの種種カードの内容を追加して登録することで統合化が行える。
【0046】
本発明は上記実施例に限定されず、種種変形して実施し得る。例えば、上記実施例では、ATMに取引カードの統合機能を設けたが、ATMに限らず、金融機関のカード扱う他の装置であっても良いし、カード統合機能を持つ専用の装置であっても良い。
【0047】
付記:
(1)利用者のカードを用いて金融に関する取引を自動的に行うことができる自動取引装置において、当該装置で受付可能な異なる複数種類のカードに関する情報を予め登録しておく登録手段と、利用者より装置に挿入されたカードが受付可能か否かを該登録手段を参照して判定する手段と、受付けられた複数のカードから一枚のカードに統合すべき対象のカードを利用者に選択させるための選択手段と、一枚のカードに統合されたカードの機能を無効化するための無効化手段と、統合された新たなカードを排出する手段とを有するカード取扱装置。
【0048】
(2),(1)の装置において、前記判定手段による判定の結果、一枚のカードに統合できないと判定されたカードを利用者に返却する返却手段を設けることを特徴とするカード取扱装置。
【0049】
(3),(1)の装置において、前記無効化手段によって無効化するカードを回収又は返却するかを利用者に選択させる為の選択手段と、回収するカードを収納する収納手段とを設けることを特徴とするカード取扱装置。
【0050】
(4),(3)の装置において、前記選択手段によって選択され得る返却すべきカードは、カード毎に指定されることことを特徴とするカード取扱装置。
【0051】
(5),(1)又は(3)の装置において、更に、該無効化手段により無効化されたカードの発行元に該カードが無効処理された旨の情報を送信する手段を有することを特徴とするカード取扱装置。
【0052】
(6)利用者のカードを用いて金融に関する取引を自動的に行うことができるカード取引装置において、当該装置で受付可能な異なる複数種類のカードに関する情報を予め登録しておく登録手段と、利用者より装置に挿入されるカードが受付可能か否かを該登録手段を参照して判定する手段と、受付けられた複数のカードから一枚のカードに統合すべき対象のカードを利用者に選択させるための第1の選択手段と、新規に発行すべきカードを収納する収納手段と、該第1の選択手段により選択された複数のカードの機能を一枚のカードに統合するに際して、該収納手段に収納された新規のカードに複数のカードの機能を統合するか、又は利用者が所持する既存のカードに、複数のカードの機能を統合するかを利用者に選択させるための第2の選択手段と、該第2の選択手段により選択されたカードに対して選択された複数のカードの機能を統合する統合処理手段と、統合処理されたカードを排出する手段とを有することを特徴とするカード取扱装置。
【0053】
(7),(1)又は(6)の装置において、更に、一枚のカードに統合された複数のカードの内容を利用者に確認させる確認手段を設けることを特徴とするカード取扱装置。
【0054】
(8),(1)又は(3)の装置において、該無効化手段により無効にした複数のカードの情報を記憶する記憶手段と、該記憶手段に記憶した無効化カードの情報を明細票に出力する旨の指定を行う手段とを有し、明細票に情報を出力した後、該記憶手段から無効化カード情報の記憶を消去することを特徴とするカード取扱装置。
【0055】
(9),(6)の装置において、該第2の選択手段は、利用者が所持する既存のカードに、複数のカードの機能を統合することが選択された場合、利用者により既存の一枚のカードを選択する手段を備えることを特徴とするカード取扱装置。
【0056】
(10),(1)の装置において、更に、複数のカードの機能が統合された一枚のカードに対して、該カードに登録されているカード情報を利用者の選択によりカード単位に削除又は無効にする手段と、削除又は無効にされたカード情報に対応する、カードの発行元へ削除又は無効の通知する手段とを有することを特徴とするカード取扱装置。
【0057】
【発明の効果】
本発明によれば、いろいろな発行元から発行されたカードを一枚のカードに集約して発行できる。一枚のカードへの統合処理においては、利用者が一枚カードの内容を容易に確認でき、利用者の選択により希望のカードを作成することができる。また、原カードの発行元に対して当該カードの無効/発行通知が自動的に行える為、種種カード発行元である銀行へ出向く必要がなく利用者の利便性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるATMにおける複数種カードの統合処理の概念を示す図。
【図2】ATMの構成を示すブロック図。
【図3】上位装置の構成を示すブロック図。
【図4】ATMの表示部204における取引画面を示す図。
【図5】ATMにおける取引画面のうち、種種カードの受付け画面を示す図。
【図6】ATMにおける取引画面のうち、種種カード受付け確認画面を示す図。
【図7】取引表示画面における旧カードの処置選択画面を示す図。
【図8】取引表示画面における旧カード一部返却確認画面を示す図。
【図9】取引表示画面におけるカード発行選択画面A〜Eを示す図。
【図10】取引表示画面における一枚カード内容確認画面を示す図。
【図11】
一枚カード作成における明細票の印字例を示す図。
【図12】
カードの統合が可能な種種カードの対象を示す記憶部の登録テーブルのフォーマ
ットを示す図。
【図13】
カードを無効にする旨の通知電文のフォーマットを示す図。
【図14】
無効にしたカードの明細票の印字例を示す図。
【図15】
一枚カード作成処理のフローチャートを示す図。
【図16】
取引選択処理の詳細なフローチャートを示す図。
【図17】
種種カード受付け処理の詳細なフローチャートを示す図。
【図18】
種種受付けカードの確認処理の詳細なフローチャートを示す図。
【図19】
旧カード処置選択処理フローチャートを示す図。
【図20】
カード発行選択処理処理フローチャートを示す図。
【図21】
新規作成/追加登録処理フローチャートを示す図。
【図22】
追加登録カード作成処理フローチャートを示す図。
【図23】
無効発行通知処理フローチャートを示す図。
【図24】
カード回収/返却処理フローチャートを示す図。
【図25】新規カード受取り処理フローチャートを示す図。
【図26】一枚カード照会処理フローチャートを示す図。
【図27】一枚カード受付処理フローチャートを示す図。
【図28】一枚カード内容確認処理フローチャートを示す図。
【図29】一枚カード登録削除処理フローチャートを示す図。
【図30】種種無効カード記憶印字処理フローチャートを示す図。
【符号の説明】
100、201:ATM 101〜105:種種カード
106、107:一枚カード 202:制御部
203:操作入力部 204:表示部
205:明細票印字部 206:媒体入力部
207:接続部 208:媒体収納部
209:記憶部 210:回線
301:上位装置 302:制御部
303:通信制御部 304:記憶部
305:他上位通信制御
400:取引選択画面 401、404:他取引キー
402:一枚カード作成キー 403:カード内容照会キー
【発明の属する技術分野】
本発明はカード取扱装置に係り、特に銀行等の現金自動取引装置(以下ATMと言う)において使用される銀行カード等を含む複数種のカードの取扱装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
銀行カードを用いてATMから現金の引き出しや預金の取引きをすることが日常行なわれている。また、1人の個人が複数の銀行のカードを所有したり、複数のクレジットカードを所有することも一般的になって来ている。そのためそれらのカードの管理が重要になる。
【0003】
従来、複数種のカードの内容を一枚のカードに纏めて、そのカードを発行する技術として、例えば特許文献1(特開平6−176252号公報)に開示されているものがある。この技術はプリペイドカードの発行に好適なものであり、例えば電話、電車、バス等複数種のカードの内容をカードの種別毎に金額を合計した一枚のカードを発行するものである。これは、複数種のカードから統合したいカードの種別の1つを指定して、指定された種別のカードに関して、複数枚のカードの金額を合計して纏めている。従って、一枚に纏めるカードはあくまで同種のカードであり、一枚に纏める内容も金額、口座番号を対象にしている。
【0004】
【特許文献1】
特開平06−176252号公報 (第2、3頁)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記公知例によれば、指定された同種のカードの範囲内でないと一枚に纏めることが出来ない。また、種種のカードを受付けて一枚のカードを発行するに際し、一枚に纏めることが出来ないカードまでも受付けてしまう。
また上記公知例には、受付けた種種のカードのうち制定されなかったカードをどのように無効するのか、また、カードの返却、回収の指定をどうするのか等についての配慮も記載されていない。
【0006】
本発明の目的は、利用者の指定により複数種のカードから任意の種類のカードを一枚のカードに纏めて発行することができるカード取扱装置を提供することにある。
また、本発明の目的は、複数種のカードを一枚のカードに統合する場合、統合されるカードの発行元に自動的に当該カードの無効通知等が行えるカード取扱装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、利用者のカードを用いて金融に関する取引を自動的に行うことができる自動取引装置において、この装置で受付可能な異なる複数種類のカードに関する情報を予め登録しておく登録手段と、利用者より装置に挿入されたカードが受付可能か否かを登録手段を参照して判定する手段と、受付けられた複数のカードから一枚のカードに統合すべき対象のカードを利用者に選択させるための選択手段と、一枚のカードに統合されたカードの機能を無効化するための無効化手段と、統合された新たなカードを排出する手段とを有するように構成したカード取扱装置である。
前記判定手段による判定の結果、一枚のカードに統合できないと判定されたカードを利用者に返却する返却手段を設けることができる。また、前記無効化手段によって無効化するカードを回収又は返却するかを利用者に選択させる為の選択手段と、回収するカードを収納する収納手段とを設けることができる。また、この無効化手段により無効化されたカードの発行元にカードが無効処理された旨の情報を送信する手段を有しても良い。
【0008】
本発明はまた、利用者のカードを用いて金融に関する取引を自動的に行うことができるカード取引装置において、この装置で受付可能な異なる複数種類のカードに関する情報を予め登録しておく登録手段と、利用者より装置に挿入されるカードが受付可能か否かを登録手段を参照して判定する手段と、受付けられた複数のカードから一枚のカードに統合すべき対象のカードを利用者に選択させるための第1の選択手段と、新規に発行すべきカードを収納する収納手段と、第1の選択手段により選択された複数のカードの機能を一枚のカードに統合するに際して、該収納手段に収納された新規のカードに複数のカードの機能を統合するか、又は利用者が所持する既存のカードに、複数のカードの機能を統合するかを利用者に選択させるための第2の選択手段と、第2の選択手段により選択されたカードに対して選択された複数のカードの機能を統合する統合処理手段と、統合処理されたカードを排出する手段を有して構成される。また、一枚のカードに統合された複数のカードの内容を利用者に確認させる確認手段を設けることもできる。
更に、上記無効化手段により無効にした複数のカードの情報を記憶する記憶手段と、この記憶手段に記憶した無効化カードの情報を明細票に出力する旨の指定を行う手段とを有し、明細票に情報を出力した後、記憶手段から無効化カード情報の記憶を消去することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の一実施例について説明する。
図1は、本発明の一実施例によるATMにおける複数種カードの統合処理の概念を示す図である。この例では、複数種のカードの機能を一枚のカードに纏め、発行する機能をATMに適用した例について説明するものである。
銀行系カード101,102やクレジットカード103、他の取引に用いるICカード104や他のカード105など複数枚からなる種種のカード(以下、単に種種カードと言う。)101〜105を自動取引装置100が受付け、これらカードの機能を統合して作成した一枚の新規カード106を発行する。或いは、その利用者が既に一枚に統合したカード107を持っている場合には、種種カード101〜105の内容をカード107に新たに追加して統合するものである。ここで、ATM1に受け入れられた種種カードはその適否が判断され、統合処理後の種種カードは無効処理され、回収または利用者に返却され、最終的に一枚の統合カード106,107が発行される。
【0010】
図2は、ATMの構成を示す図である。ATM201は、利用者が操作する操作入力部203、利用者の取引き操作の案内をするための表示を行う表示部204、取引結果を印字し、利用者へ明細票を放出する明細票印字部205、種種のカードを受付ける媒体入力部206、新規のカードを発行するために新規のカードを収納しておくカード収納部208、ホストコンピュータ等の上位装置と回線210を介して通信制御する接続部207、種種のカード情報、受付けカード情報、各処理を行うプログラム等を記憶する記憶部209、装置全体を制御する制御部202を備えて構成される。ここで、操作入力部203と表示部204は、例えば公知の液晶表示器とタッチパネル式の入力器を併せて構成したものが使用される。媒体入力部206から受入れられる、図1に示すような種種カード101〜105は、搬送機構にて搬送されてカード読取り記録部(図示せず)へ送られ、読取り記録処理される。媒体入力部206の出入口にはセンサ(図示せず)が設けられ、カードの挿入、排出を検知する。読取り記録部の後方奥には、挿入されたカードを一時的に退避するための退避機構(図示せず)が設けられている。この退避機構は例えば搬送機構上から分岐された搬送路であれば良い。また搬送路の後方には、無効処理したカードを収納する廃棄ボックス(図示せず)が設けられる。尚、前述のカード収納部208は独自の搬送路と排出口を設けず、旧カードが搬送される上記の搬送路に接続して、新規のカードを媒体入力部206に排出されるように構成してもよい。
【0011】
図3は、上位装置301の構成を示す。ホストコンピュータのような上位装置301は、回線210を介してATM210と通信を行う通信制御部303、他の上位装置との通信を制御する他上位通信制御305、種種カードの取扱いに関する情報を記憶している記憶部304、上位装置301全体を制御している制御部302から構成される。
記憶部304は、種種カードの発行に関する取扱い情報を記憶するほか、ATMによる現金の取引きに関する色々な情報を口座番号毎に記憶している。
【0012】
図4は、ATM201の表示部204における利用者への取引き案内を行う取引画面400例を示す。取引画面には、通常の現金取引を行うためのキーである引出しキー404や預入れキー401の他に、一枚カード作成キー402、カード内容照会キー403を備える。一枚カード作成キー402は、利用者に対して種種のカードを一枚のカードに纏めて作成する旨の取引を示すものであり、利用者はこの一枚カード作成キー402を操作入力部203にて操作することでその取引き処理を進めることができる。又、カード内容照会キー403は利用者が所有する一枚のカード毎の内容を照会したい場合に操作される。
【0013】
図5は、表示部204に表示される取引画面のうち、種種カードの取扱いに関する画面の表示例を示す。利用者が図4の一枚カード作成キー402を操作すると、表示画面は(A)に示すような種種カード受付画面500に変る。種種カード挿入表示501には例えば種種カードを挿入するアニメーションが表示される。利用者はこの案内画面に従い、持参した種種のカードを媒体入力部206に挿入する。この操作を取消したい場合は取消キー508を操作することで、取引きが取消しできる。
【0014】
図5(B)は、種種のカードを媒体入力部206に挿入させた後、2枚目以降のカードがあるかの確認する次カード有り確認画面510を示す。種種のカードで更に次ぎカードがある場合は次カード有りキー513が操作される。全ての種種カードが媒体入力部206に挿入された場合には終了キー512が操作される。取消す場合は取消キ511を操作する。
【0015】
図6は、ATMが種種のカードを受付けた後、利用者に一枚にするカード内容を表示部204に表示する種種受付けカード確認画面600を示す。この画面には受付された種種カードの種類、カード情報、発行元、その他の情報、及び取消指定の項目が設けられた一覧表が表示される。
利用者は種種のカード内容を確認し、次ぎのカードのデータ(この例では受付NO.6以降のカード)を見たい場合は次データキー603を操作することで、次のカードのデータがATM201の記憶部209から読み出されて表示部204に表示される。利用者は画面に表示された内容を確認して、問題無ければ確認キー602を操作する。この確認により以後、一枚のカードに統合するためのデータ処理が行われることになる。
一方、種種のカードの内、特定のカードのみを一枚のカードに統合しない場合は、表示画面600の当該カードに対応するカラム部分604を操作することで、除外取消の指定ができる。除外取消の指定、更には一枚カードへ統合することの全体操作を取消したい場合は取消しキー601を操作する。
【0016】
図7は、取引表示画面における旧カードの処置選択画面を示す図である。
旧カード処置選択画面700は、種種カードを統合して一枚のカードを作成した場合、受付けた旧カードを回収するか、それとも返却するか?について利用者に選択させるための案内画面である。旧カードを全て回収する場合は回収キー702を操作する。旧カードをすべて返却する場合は返却キー703を操作する。旧カードの一部を返却する場合は一部返却キー704を操作する。一部返却については図8を参照して後述する。取消の場合は取消キー701を操作する。
【0017】
図8は、取引表示画面における旧カード一部返却確認画面を示す図である。
この旧カード一部返却確認画面800は、図7に示す旧カードの処置で一部のカードを返却したい場合に、一部返却キー704を操作したときに表示され、一部返却する旧カードを選択するものである。利用者は返却したい旧カードを選択し、選択画面に表示された種種カードのうち、返却対象とするカードのカラム804を指定して操作する。その指定は操作入力部203から制御部202に検知され、返却対象とするカードは特定されて、その旨が記憶部209に記憶される。次データを見る場合は次データキー803を操作する。取消の場合は取消しキー801を操作する。
【0018】
図9は、取引表示画面におけるカード発行選択画面を示す図である。
(A)に示すカード発行選択画面900は、一枚のカードに統合する場合、新規にカードを発行するか?それとも利用者が持参しているカードに追加登録するか?を選択する為の画面である。新規にカードを発行する場合には新規発行キー902を操作する。利用者が持参しているカードに、他の種種カードの機能を追加登録する場合は旧カード追加登録キー903を操作する。これらのキー902,903が操作されると、その旨が記憶部209に記憶される。取消しの場合は取消しキー901を操作する。
【0019】
図9(B)は、一枚のカードに統合してその一枚のカードを作成している場合の表示部204に表示されるカード発行処理中画面910である。矢印マーク912、911は作成の進捗状況を矢印で表したものであり、マーク911まで変色するとカードが完成して放出されてくる。
【0020】
図9(C)は、利用者が所持している一枚カードに追加して登録する場合、挿入済みのカードに追加登録するか?それともこれから挿入するカードに追加登録するか?を利用者に選択させる追加登録カード挿入または選択画面920である。既存のカードに追加登録する旨の指示表示922は、追加登録するカードを利用者が所持している場合、この画面が表示されている時に媒体入力部206よりそのカードを挿入させることを明示する部分である。既に挿入済みカードに追加登録する場合は挿入済みカード選択キー923を操作することで、画面に表示される挿入済みカードから対象とするカードを選択させるようにする。これについては後述する。取消しする場合は取消しキー921を操作する。
【0021】
図9(D)は、挿入済みカードに他の種種カードの機能を統合して追加登録する場合の表示画面である。(D)の画面において、挿入済みカード選択キー923が操作された場合に、挿入済カード選択画面930が表示される。利用者は画面に表示されているカード一覧表の挿入済みカードの中から一枚に集約すべき目的とするカードを選択する。これは対象とするカードのカラム部分934をタッチ操作することでそのカードが選択され、そのカードに他の種種カードの機能、情報が統合されて追加的に記録される。種種カードの情報が既存の1つのカードに統合された旨は記憶部209に記憶される。次データを表示する場合は次データキー933を操作する。選択後確認した場合は確認キー932を操作すると、その指定したカードに追加登録することになる。取消しする場合は取消キー931を操作する。
【0022】
図10は、取引表示画面の一枚カード内容確認画面を示す図であり、(A)に示す一枚カード内容確認画面1000は、一枚のカードに統合されている種種カードの内容を示す。利用者が一枚のカードに登録されている内容を見たいときに、図4のカード内容照会キー403を操作した場合に、一枚カードの内容が表示される。通常ATMの媒体入力部206に、統合後の一枚カードが挿入されると、カード読取り記録部でカードの記録部に記録された情報が読み取られる。読み取られたカード情報は一時的にATMの記憶部209に格納される。記憶部209に記憶された一枚カードの情報が読み出されて、(A)に示すように画面に表示されるのである。
画面の表示例では種種カード5枚相当の情報しか見えない。NO.6以降のカードに対応する登録内容を見たいときは、次データキー1003を操作することで、次のデータが記憶部209から読み出されて表示される。登録内容の確認が出来た場合、利用者は確認キー1002を操作する。取消す場合は取消キー1001を操作する。一枚のカードに登録されている種種カードの内容の内からあるカードに対応するデータを削除したい場合には、該当するカード情報部分1004をタッチして指定することで、そのカード情報は一枚カードから削除される。これは例えば一枚カードの該当するカード情報部分1004に「削除」のフラグが付与されて、記憶部209に記憶され、一連の取引操作が終了したとき、記憶部209に記憶された内容が一枚カードの記録部に更新記録されることにより、有効(即ち当該カード部分が削除された)として処理される。
【0023】
図10(B)は、一枚のカード内容照会取引で一枚のカードを挿入する旨の案内をする一枚カード受付け画面1010を示す。カード挿入の表示1011には例えばカード挿入の状況を表すアニメーションが表示される。取消しする場合には、取消しキーを操作する。
【0024】
図11は、一枚のカードを作成した場合の明細票の印字例を示す。明細票1100には一枚のカードに統合した種種カードの内容が印字される。
明細票の印字は次のように行われる。種種カードの統合に関する一連の取引きの終了処理に際して、記憶部209に記憶されている統合後の当該一枚カードの記憶情報が読み出されて当該カードの記録部に記録される。また、その情報は明細票印字部205に送られ、明細票に印字されるのである。
【0025】
図12は、一枚カードに統合することが可能な対象となる種種カードの種類を登録する記録部209における登録テーブル1200の記憶フォーマットを示す図である。
ATM201の媒体入力部206から挿入されるカードは色々あるが、その中には統合が困難なものもある。そこで一枚カードに統合が可能な対象となる種種カードの対象をテーブルとして記憶部209に記憶している。登録テーブル1200は、カードの種類、発行元の情報、支店の情報、及びカード通知先の情報を含む。カードの通知先情報とは、当該カードを無効にした場合などに、通知する先であり、本例の場合には例えばメールアドレスが記憶されている。
あるカードが媒体挿入部206から挿入されて、読取り記録部でカードの記録情報が読まれる。その読まれたカードの情報は、制御部202にて登録テーブルの内容と逐次比較される。
テーブルの登録情報と、あるカードの記録情報が一致する場合には一枚のカードに統合できると判断する。反対に不一致の場合には統合が不可である。又、種種カードを一枚のカードに統合した場合、旧カードの発行元に通知する必要があるが、本例によれば、カードの通知先情報1201に従って発行元に自動的に電子メールにて通知される。メールの送信はATMから直接行っても良いが、好ましくは上位装置301にこの登録テーブル1200と同じテーブルを保持しておき、カード統合後の情報を一旦上位装置301に送信して、上位装置から該当する通知先にメール送信するようにして良い。
尚、通知が不要な場合は、「不要」1202が登録されているので、通知されない。
【0026】
図13は、カードを無効にする旨の通知電文のフォーマットを示す図である。カード無効発行通知電文種別、カード種類、カード情報、カード発行元、新規カードの発行NO,カード通知先情報(Eメールアドレスなど)の情報項目により構成される。カード発行元にカードの無効を通知する場合、無効にする旨の指令がATM201の制御部202で作成され、接続部207より回線210を介して、上位装置301に通知される。上位装置310の制御部302では無効にすべきカードを判定し、そのカードの発行元へ無効を通知するために、この電文1300を作成する。その電文1300は上位装置301の他上位通信制御部305を介してカード発行元のコンピュータ(上位装置など)へ送信される。
【0027】
図14は、無効にしたカードの明細票の印字例を示す図である。
明細票1400は、種種のカードを一枚のカードに統合したとき、無効としたカードの情報を係員等の指示により印字部205で印字して、作成されるものである。これにより係員は一枚カード発行によるトラブル調査、事務効率の向上が図れる。
【0028】
図15は一枚カード作成のための処理フローチャートを示す図である。
この処理はATM201の制御部302で行われる、一枚のカードを作成するためのカード作成処理動作である。
利用者はATM201の取引表示画面から取引の選択を行う(1501)。取引選択画面400で一枚カード作成キー402の操作を検知した場合、種種のカードを受付る処理に移る(1502)。図5に示す案内画面に従って利用者は種種カードを媒体入力部206に挿入する。挿入されたカードは順次搬送されて、読取り記録部に送られる。種種カードの受付けをすると、ATMは利用者を確認するための処理を行う(1503)。この処理は例えば制御部202において、利用者より入力された暗証番号とカードの記録部に記憶した番号とを照合することにより行う。
統合すべき種種カードが全てATMに挿入され、カード毎の記録情報が判別されると、それらの情報は整理され、図6に示すような一覧表で表示される。そして図7に示す画面に従い、旧カードの処置を選択する処理が行われる(1504)。その処理で旧カードの回収、返却が選択され得る。次に一枚のカードに統合する方法を選択処理する(1505)。この処理において、新規の一枚カードを発行するか又は既存のカードに追加登録するかが選択される。その選択により新規カード又は追加登録されるべきカードに統合される種種カードの内容情報が記録され、新規カードの場合には一枚の新規カードが作成される。一方、既存のカードに集約する場合には、種種カードの内容がその既存カードに追加登録される(1506)。
次に旧カードの無効にすると同時に、旧カードの発行元への通知が必要な場合には、旧カードの発行元へカード無効にする旨の指令がATMから上位装置に発信される。また、一枚カード発行を通知する無効発行通知処理を行う(1507)。上位装置301では、ATMからカード無効の通知を受けて、当該カードの無効通知、及び一枚カードの発行通知の処理を行う(1510)。次に種種のカードを受付けしたカードの回収または利用者が返却指定したカードを返却するカード回収/返却処理を「実行する(1508)。
一枚のカードに統合した場合、統合した新規のカードはATM201の媒体入力部206より排出される。また、一枚のカードに統合された種種カードの内容が明細票印字部205で明細票(図11)に印字されて排出される。利用者は排出された新規カード及び明細票を受取り(1509)、一連の処理を終わる。
尚、上記した各ステップの詳細について図16から図40を参照して後述する。
【0029】
図16は、ATMにおける一枚カード作成取引又は一枚カード内容照会取引の取引選択を行う取引選択処理フローチャート(図15の取引選択処理1501の詳細)を示す図である。
ATMの取引選択画面(図4)が表示部204に表示されている状態(1601)において、利用者は案内に従い、取引したい取引キー401〜404の操作を行う。ATMの制御部302が一枚カード作成キー402の操作を検知した場合(1604)は、一枚カード作成を記憶部209に記憶する(1605)。また制御部302がカード内容照会キー403の操作を検知(1606)した場合には、カード内容照会を記憶部209に記憶(1607)する。また、その他キー401,404の操作を検知(1608)した場合はそのキー情報を記憶(ステップ1609)する。
【0030】
図17は、一枚カード作成取引処理における、種種カード受付け処理(図15のステップ1502の詳細)処理フローチャートを示す図である。
一枚カードの作成が選択されると、種種のカードを受付ける為の利用者へ種種カードを媒体入力部206に挿入させる旨の表示を表示部204に表示する種種カード受付け画面(図5)が表示される(1700)。ATMは利用者のカード挿入を待つ状態にある。種種カードが媒体入力部206に挿入され、それらの挿入が検知されると(1701)、搬送機構はカードを吸入し(1703)、読取り記録部(図示せず)に送る。そこでカードの記録情報を読取り(1704)、読取られた情報はATM201の記憶部209に記憶される。カードが挿入されず、取消キーの押下げを検知すると(1702)、取引を取消して終了する。
読取られたカード情報に基づき、そのカードがこのATMに受付けが可能か?の確認判断が行われる(1705)。この確認処理は、記憶部209に予め記憶している取引可能な種種受付けカード情報(図12)と、読取られたカード情報とを比較チェックすることにより行われる。比較の結果一致している場合は受付け可能と判断し(1705)、そのカードは受け付けられる。一方、不一致の場合には、受付け不可能と判断され、そのカードは返却される(1711)。
確認の結果、受付けられたカードは読み取り読取り記録部の後方に一旦待避される(1706)。そして次カードが有るか否かの確認画面(図5(B))を表示し(1707)、利用者から次のカードの挿入を待つ。利用者は次ぎのカードが無い場合は終了キー512を操作し、制御部202は終了キーの操作を検知すると(1708)、受付した種種カードの情報を記憶部209に記憶し(1710)、受け付けを終了する。一方、次ぎのカードが有る場合は、次カード有りキー513が操作されるので、その操作が検知されると(1709)、種種カード受付け画面表示(1700)に移行し、次ぎカードの挿入を待つ。取消キー511の操作を検知した場合には(1712)、取引きを取消して、終了する。
【0031】
図18は、一枚カード作成取引処理における、種種受付カード確認処理(図15のステップ1503の詳細)のフローチャートを示す図である。種種カードを受付けした後、受付けカードの内容を確認する処理である。
受付けられた種種カードの確認に際しては、種種受付けカード確認画面(図6)が表示部204に表示される(1715)。受付けられたカード情報が表示部204の画面に順次表示される(1716)。そして利用者の確認結果の操作を待つ。確認キー602の操作を検知した場合は(1717)、一枚のカードに統合するカード情報を記憶部209に記憶(1724)する。種種受付けしたカードで一枚化したく無いカードがある場合、利用者はそのカード情報604の部分(図6)をタッチして操作する。制御部202がその操作を検知した場合(1718)、そのカード取消状態が取消しか否かを判断し(1720)、取消でない場合は取消状態を取消表示604とする(1722)。一方、そのカードの取消状態が取消の場合は、一枚に統合するための表示とし(1723)、次ぎの指定待ちとする。種種カード情報の次ぎデータを表示する場合は次データキー603が操作される。その操作が検知された場合には(1719)、次の種種受付けカード情報を表示するためのステップ(1716)へ移行する。取消キー601の操作を検知した場合には(1721)、取引を取消して、終了する。
【0032】
図19は、一枚カード作成取引処理における、旧カード処置選択処理(図15ステップ1504)の詳細処理フローチャートを示す図である。
この場合、旧カード処置を利用者に選択させる旨の旧カード処置選択画面(図7)が表示部204に表示される(1800)。そして利用者の選択操作を待つ。旧カードを全部回収する場合は回収キー702が操作されるが、制御部202がこの回収キー702の操作を検知した場合(1803)、全部の受付けカードを回収する旨を記憶部209に記憶する(1806)。全部の受付けカードを返却する場合は返却キー703が操作されるが、このキー703の操作を検知すると(1802)、全部の受付けカード返却する旨を記憶する(1804)。
利用者が一部のカードについて返却を望む場合は、一部返却キー704を操作するが、このキー704を検知すると(1801)、旧カードの一部を返却するための確認画面(図8)を表示し(1807)、種種受付けカード情報を画面に表示し(1808)、利用者の選択操作を待つ。利用者は画面800の表示から、返却して欲しいカードの情報部分804を選択してタッチ操作する。その操作部分を制御部202が検知すると(1810)、カードの返却状態が返却でないと判断した場合(1813)、返却状態を返却と表示する(1814)。また、返却状態が返却と判断した場合(1813)、カードの返却状態を回収として表示する(1816)。この指定により利用者が確認キー802の操作したことを検知した場合(1809)、種種カードの返却状態を記憶部209に記憶(1815)し、一部のカードの返却を選択することが出きる。取消キー701,801の操作を検知した場合(1805,1812)には、取引を取消し、終了する。
【0033】
図20は、一枚カード作成取引処理における、一枚にするカード発行選択処理(図15のステップ1505)の詳細な処理フローチャートを示す図である。
この場合、カード発行選択画面(図9)が表示部204に表示される(1901)。そして利用者の選択操作を待つ。一枚のカードに集約するに際して、新規カードを作成する場合には、新規カードの発行キー902が操作されるが、このキー902を検知すると(1904)、新規カードが発行される旨が記憶部209に記憶される(1905)。既に発行済みの旧カードに統合される内容を追加して登録する場合、旧カード追加登録キー903が操作されるが、このキー903を検知すると(1906)、旧カードに追加登録した旨が記憶部209に記憶される(1907)。そして追加されたカード発行の選択が行なわれる。取消キー901の操作を検知した場合には(1908)、取引を取消して終了する。
【0034】
図21は、一枚カード作成取引処理における、新規作成/追加登録処理(図15のステップ1506)の詳細処理フローチャート、特に新規カードの作成処理動作のフローチャートを示すものである。
新規カードの発行中である旨を利用者に知らせるカード発行処理中画面(図9(B))を表示し(2001)、カード発行選択(図20)で新規カードの発行を指定した場合と判断した場合(2002)、種種カードの一枚統合化するカードの情報を含めて一枚カードを作成する(2003)。作成した一枚のカード情報は明細票に印字される(2004)。また統合される種種カードの情報は新規カードに記録され、新規カードの作成が行なわれる。既存のカードに追加登録する旨が判定されると(2002)、図22のフローチャートの動作へ移行する。
【0035】
図22は、新規カードの作成処理フローチャートにおける、図21から移行した追加登録カードの作成処理動作を示す図である。
追加登録カード挿入または挿入済みカードを選択するかの案内画面(図9(C))を表示する(2101)。そして利用者からの追加登録カードの挿入か選択キーの操作を待つ。追加登録用のカードが媒体入力部206に挿入されたこと検知すると(2102)、搬送機構はこのカードを吸入し(2104)、読取り記録部でこのカードの記録情報を読取る(2106)。そして挿入されたカードに一枚にするカード情報を追加登録する(2107)。また、挿入済みカードに追加登録する場合は、挿入済みカード選択キーの操作を検知し(2103)、受付けしている一枚化するカードから一枚化できるカードを選択する旨の案内画面930(図9(D))を表示し、利用者の選択操作を待つ。追加登録するカードが選択されたことを検知すると(2108)、指定されたカードを待避位置(図示せず)から読取り記録部へ搬送し(2110)、統合すべき種種カードの情報を、指定されたこのカードに追加登録する(2107)。次データキーが操作されたことを検知すると(2111)、受付けカード情報の次ぎデータを表示する(2105)。選択の訂正を行う場合、訂正キーが操作されるが、この操作が検知されると(2109)、追加登録するカードの選択(2101)へ移行する。取消する場合、取消キーの操作を検知し(2112)、取消しする。追加登録した結果は明細票に印字され(2113)、追加登録処理を終了する。
【0036】
図23は、一枚カード作成取引処理における、無効発行通知処理(図15のステップ1507、1510)の詳細処理フローチャートを示す図である。
一枚化した旧カードを無効とし(2200)、旧カードの発行元への通知が記憶部209に記憶している種種受付カード情報(図12)の旧カード情報と一致する部分のカード通知先情報1201が通知先情報有りの場合、通知必要と判断し、通知先情報が無い1202場合は通知不要と判断(2201)する。通知必要と判断した場合、旧カードの発行元へ無効通知(図13)を上位装置301へ通知(2202)する。上位装置301は更に発行元で通知処理(2205)し自動取引装置201へ回答する。この処理をカード一枚毎に繰り返し行い、一枚化した旧カードに対し処理した場合(2203)、一枚化したカード発行通知を上位装置301に通知(2204)し、上位装置301は新カードの発行を関連に通知処理する(2206)。無効カードにした情報を記憶部209に記憶(2207)し無効発行通知処理を終了する。
【0037】
図24は、一枚カード作成取引処理における、カード回収/返却処理(図15のステップ1508)の詳細処理フローチャートを示す図である。
旧カードの利用者は返却すべきカードの指定をすることができる。その指定した返却すべきカードが判定されると(2301)、旧カードが返却され、利用者はそれを受取る(2302)。旧カードの回収が指定されると、旧カードがATM内に回収される(2305)。旧カードの回収は、例えばカードの搬送路の後方に設置された回収用のボックスに収納されることにより行われる。この回収処理は、ATMに挿入されたカード全てに対して行われ(2303)、一連の処理を終了する。
【0038】
図25は、一枚カード作成取引処理における、新規カードの受取り、明細票の受取り処理(図15のステップ1509)の詳細処理フローチャートを示す図である。
この場合新カード受取り画面(図9(E))が表示される(2401)。統合された新規カードが放出されると共に、一枚カード化に関する内容が印字された明細票が放出される(2402)。利用者は排出された新規カードを受け取る。この時、カードの出口に備えられたセンサが、新規カードの受け取り(抜き取り)を検知すると(2403)、一連の処理を終了する。
以上、一枚カード作成取引処理に関する一連の処理動作を説明した。
【0039】
次に、一枚カードの照会処理動作について説明する。
【0040】
図26は、一枚カードの照会処理フローチャートを示す図である。この照会とは、統合された一枚カードに含まれる種種カードの内容が何であるかを照会して知らせるための処理である。
ATMの表示部204に取引選択画面が表示されている状態で、利用者はカード内容照会を行う旨の指定ができる(1501)。利用者がカード内容の照会を指定すると、照会の処理が開始される。そして照会の対象となるカードの受付けを行う(3002)。一枚カードの記録情報は、読取り記録部で読取られ、その読取られた内容は表示画面(図10)に表示される(3003)。利用者は、その表示画面を見て内容確認を行う。その際、削除指定があると(3004)、一枚のカード内容から指定されたカードの情報が削除の処理が行われる(3005)。そして上位装置に対して、削除した旨が通知され、無効処理される(1510)。無効処理された後、ATMの外に当該カード、及び内容印字された明細票が排出される。利用者はこれらを受取って(1509)、一連の処理を終わる。
【0041】
図27は、図26に示した一枚カード照会処理における、一枚カード受付け処理動作(ステップ3002)の詳細な処理を示すフローチャートである。
この場合、表示画面には一枚カード受付け画面(図10(B))が表示され(3100)、利用者からのカード挿入を待つ状態にある。媒体入力部206にカードが挿入されたことが検知されると(3101)、カードは搬送機構により吸入され(3103)、読取り記録部に搬送され、カードの記録情報が読み取られる(3104)。一方、取消キーが操作されたことが検知されると(3102)、取引を取消して終了する。
【0042】
図28は、図26の一枚カード照会処理における、一枚カードの内容確認処理(ステップ3003)の詳細な処理を示すフローチャートである。
この場合、ATMの表示部204には一枚カード内容確認画面(図10)が表示され(3200)、一枚カードの受付情報が表示される(3201)。この状態で、利用者の内容確認を待つ。統合カード内容からあるカードを削除する場合はそのカード情報部分1004が操作されるが、その操作が検知されると(3203)、その指定されたカード情報の削除指定は削除でない場合(3205)、そのカード情報の削除指定を削除とし削除表示する(3207)。そのカード情報の削除指定が削除の場合(3205)、削除指定を削除しないとし、◎を表示し(3208)、利用者の指定を行う。次データキー1003が操作されたことが検知されると(3204)、次データを表示するステップ(3201)へ移行する。取消キーの操作を検知すると(3206)、取引を取消す。最後に利用者の確認が終了した場合、確認キーが操作されたことが検知されると(3202)、利用者の各カード情報の指定を記憶部209に記憶し(3209)、処理を終了する。
【0043】
図29は、図26の一枚カード照会処理における、一枚カード登録削除処理(ステップ3005)の詳細な処理を示すフローチャートである。
利用者によるカードの削除指定が有るカード情報と判断した場合(3301)、そのカード情報を削除し、上位装置301に通知する(3302)。上位装置301は削除の対象となるカードの発行元に削除の旨の通知を処理し(3305)、ATM201へ処理した旨を回答する。一枚カードに記憶されているカード情報全て処理したと判断(3303)した場合、処理を終了する。
以上で一枚カード内容照会及びカード情報削除することが出来る。
【0044】
図30は、種種無効カードの記憶印字処理を示すフローチャートである。
この処理は、ATM201を扱う係員等が種種カードを一枚カードにした場合、又は追加登録で一枚カードに種種カードの内容を追加登録した場合、種種カードを無効とした結果の情報を後日、係員等が印字し事務処理する場合の種種無効カードの記憶印字処理動作を説明するものである。
係員等の指示を待って(4000)、指示有りの場合、記憶部209に記憶している種種無効カード記録情報を印字編集し(4001)、明細票に印字する(4002)。その印字した明細票を係員に受け取り(4003)させることで無効カード記録情報を得ることが出きる。
【0045】
以上の説明した様に、ATMで種種カードを受付け、一枚に統合できるカードかを判断し、その結果に基づいて種種カードの内容を統合した一枚のカードが作成できる。また、無効にしたカードの発行元への無効の旨、及び統合した一枚カード発行通知を自動的に行うことができる。また、利用者の選択により対象のカードを一枚カードへの統合から削除することもできる。また、既存の一枚のカードへの種種カードの内容を追加して登録することで統合化が行える。
【0046】
本発明は上記実施例に限定されず、種種変形して実施し得る。例えば、上記実施例では、ATMに取引カードの統合機能を設けたが、ATMに限らず、金融機関のカード扱う他の装置であっても良いし、カード統合機能を持つ専用の装置であっても良い。
【0047】
付記:
(1)利用者のカードを用いて金融に関する取引を自動的に行うことができる自動取引装置において、当該装置で受付可能な異なる複数種類のカードに関する情報を予め登録しておく登録手段と、利用者より装置に挿入されたカードが受付可能か否かを該登録手段を参照して判定する手段と、受付けられた複数のカードから一枚のカードに統合すべき対象のカードを利用者に選択させるための選択手段と、一枚のカードに統合されたカードの機能を無効化するための無効化手段と、統合された新たなカードを排出する手段とを有するカード取扱装置。
【0048】
(2),(1)の装置において、前記判定手段による判定の結果、一枚のカードに統合できないと判定されたカードを利用者に返却する返却手段を設けることを特徴とするカード取扱装置。
【0049】
(3),(1)の装置において、前記無効化手段によって無効化するカードを回収又は返却するかを利用者に選択させる為の選択手段と、回収するカードを収納する収納手段とを設けることを特徴とするカード取扱装置。
【0050】
(4),(3)の装置において、前記選択手段によって選択され得る返却すべきカードは、カード毎に指定されることことを特徴とするカード取扱装置。
【0051】
(5),(1)又は(3)の装置において、更に、該無効化手段により無効化されたカードの発行元に該カードが無効処理された旨の情報を送信する手段を有することを特徴とするカード取扱装置。
【0052】
(6)利用者のカードを用いて金融に関する取引を自動的に行うことができるカード取引装置において、当該装置で受付可能な異なる複数種類のカードに関する情報を予め登録しておく登録手段と、利用者より装置に挿入されるカードが受付可能か否かを該登録手段を参照して判定する手段と、受付けられた複数のカードから一枚のカードに統合すべき対象のカードを利用者に選択させるための第1の選択手段と、新規に発行すべきカードを収納する収納手段と、該第1の選択手段により選択された複数のカードの機能を一枚のカードに統合するに際して、該収納手段に収納された新規のカードに複数のカードの機能を統合するか、又は利用者が所持する既存のカードに、複数のカードの機能を統合するかを利用者に選択させるための第2の選択手段と、該第2の選択手段により選択されたカードに対して選択された複数のカードの機能を統合する統合処理手段と、統合処理されたカードを排出する手段とを有することを特徴とするカード取扱装置。
【0053】
(7),(1)又は(6)の装置において、更に、一枚のカードに統合された複数のカードの内容を利用者に確認させる確認手段を設けることを特徴とするカード取扱装置。
【0054】
(8),(1)又は(3)の装置において、該無効化手段により無効にした複数のカードの情報を記憶する記憶手段と、該記憶手段に記憶した無効化カードの情報を明細票に出力する旨の指定を行う手段とを有し、明細票に情報を出力した後、該記憶手段から無効化カード情報の記憶を消去することを特徴とするカード取扱装置。
【0055】
(9),(6)の装置において、該第2の選択手段は、利用者が所持する既存のカードに、複数のカードの機能を統合することが選択された場合、利用者により既存の一枚のカードを選択する手段を備えることを特徴とするカード取扱装置。
【0056】
(10),(1)の装置において、更に、複数のカードの機能が統合された一枚のカードに対して、該カードに登録されているカード情報を利用者の選択によりカード単位に削除又は無効にする手段と、削除又は無効にされたカード情報に対応する、カードの発行元へ削除又は無効の通知する手段とを有することを特徴とするカード取扱装置。
【0057】
【発明の効果】
本発明によれば、いろいろな発行元から発行されたカードを一枚のカードに集約して発行できる。一枚のカードへの統合処理においては、利用者が一枚カードの内容を容易に確認でき、利用者の選択により希望のカードを作成することができる。また、原カードの発行元に対して当該カードの無効/発行通知が自動的に行える為、種種カード発行元である銀行へ出向く必要がなく利用者の利便性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるATMにおける複数種カードの統合処理の概念を示す図。
【図2】ATMの構成を示すブロック図。
【図3】上位装置の構成を示すブロック図。
【図4】ATMの表示部204における取引画面を示す図。
【図5】ATMにおける取引画面のうち、種種カードの受付け画面を示す図。
【図6】ATMにおける取引画面のうち、種種カード受付け確認画面を示す図。
【図7】取引表示画面における旧カードの処置選択画面を示す図。
【図8】取引表示画面における旧カード一部返却確認画面を示す図。
【図9】取引表示画面におけるカード発行選択画面A〜Eを示す図。
【図10】取引表示画面における一枚カード内容確認画面を示す図。
【図11】
一枚カード作成における明細票の印字例を示す図。
【図12】
カードの統合が可能な種種カードの対象を示す記憶部の登録テーブルのフォーマ
ットを示す図。
【図13】
カードを無効にする旨の通知電文のフォーマットを示す図。
【図14】
無効にしたカードの明細票の印字例を示す図。
【図15】
一枚カード作成処理のフローチャートを示す図。
【図16】
取引選択処理の詳細なフローチャートを示す図。
【図17】
種種カード受付け処理の詳細なフローチャートを示す図。
【図18】
種種受付けカードの確認処理の詳細なフローチャートを示す図。
【図19】
旧カード処置選択処理フローチャートを示す図。
【図20】
カード発行選択処理処理フローチャートを示す図。
【図21】
新規作成/追加登録処理フローチャートを示す図。
【図22】
追加登録カード作成処理フローチャートを示す図。
【図23】
無効発行通知処理フローチャートを示す図。
【図24】
カード回収/返却処理フローチャートを示す図。
【図25】新規カード受取り処理フローチャートを示す図。
【図26】一枚カード照会処理フローチャートを示す図。
【図27】一枚カード受付処理フローチャートを示す図。
【図28】一枚カード内容確認処理フローチャートを示す図。
【図29】一枚カード登録削除処理フローチャートを示す図。
【図30】種種無効カード記憶印字処理フローチャートを示す図。
【符号の説明】
100、201:ATM 101〜105:種種カード
106、107:一枚カード 202:制御部
203:操作入力部 204:表示部
205:明細票印字部 206:媒体入力部
207:接続部 208:媒体収納部
209:記憶部 210:回線
301:上位装置 302:制御部
303:通信制御部 304:記憶部
305:他上位通信制御
400:取引選択画面 401、404:他取引キー
402:一枚カード作成キー 403:カード内容照会キー
Claims (6)
- 利用者のカードを用いて金融に関する取引を自動的に行うことができる自動取引装置において、当該装置で受付可能な異なる複数種類のカードに関する情報を予め登録しておく登録手段と、利用者より装置に挿入されたカードが受付可能か否かを該登録手段を参照して判定する手段と、受付けられた複数のカードから一枚のカードに統合すべき対象のカードを利用者に選択させるための選択手段と、一枚のカードに統合されたカードの機能を無効化するための無効化手段と、統合された新たなカードを排出する手段とを有するカード取扱装置。
- 請求項1の装置において、更に、前記無効化手段によって無効化するカードを回収又は返却するかを利用者に選択させる為の選択手段と、回収するカードを収納する収納手段を有することを特徴とするカード取扱装置。
- 請求項1又は2の装置において、更に、該無効化手段により無効化されたカードの発行元に該カードが無効処理された旨の情報を送信する手段を有することを特徴とするカード取扱装置。
- 利用者のカードを用いて金融に関する取引を自動的に行うことができるカード取引装置において、当該装置で受付可能な異なる複数種類のカードに関する情報を予め登録しておく登録手段と、利用者より装置に挿入されるカードが受付可能か否かを該登録手段を参照して判定する手段と、受付けられた複数のカードから一枚のカードに統合すべき対象のカードを利用者に選択させるための第1の選択手段と、新規に発行すべきカードを収納する収納手段と、該第1の選択手段により選択された複数のカードの機能を一枚のカードに統合するに際して、該収納手段に収納された新規のカードに複数のカードの機能を統合するか、又は利用者が所持する既存のカードに、複数のカードの機能を統合するかを利用者に選択させるための第2の選択手段と、該第2の選択手段により選択されたカードに対して選択された複数のカードの機能を統合する統合処理手段と、統合処理されたカードを排出する手段とを有することを特徴とするカード取扱装置。
- 請求項1又は4の装置において、更に、一枚のカードに統合された複数のカードの内容を利用者に確認させる確認手段を設けることを特徴とするカード取扱装置。
- 請求項1又は2の装置において、該無効化手段により無効にした複数のカードの情報を記憶する記憶手段と、該記憶手段に記憶した無効化カードの情報を明細票に出力する旨の指定を行う手段とを有し、明細票に情報を出力した後、該記憶手段から無効化カード情報の記憶を消去することを特徴とするカード取扱装置。
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2002
- 2002-12-24 JP JP2002372265A patent/JP2004206248A/ja active Pending
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