JP5664730B2 - 自動取引システム及び自動取引装置 - Google Patents

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本発明は自動取引システム及び自動取引装置に関し、例えば、銀行その他の金融機関等の店舗に設置され、顧客の操作に基づき入出金若しくは出金等の自動取引を行う、通帳への印字機能を有するATM(Automatic Tellers Machine)やCD(Cash Dispenser)に適用し得るものである。
従来、自動取引装置では、現金の支払いや入金処理においてその取引の内容を通帳に印字する機能が設けられている。この通帳の背面等には磁気ストライプ(以下、通帳MSと呼ぶ)によって銀行名、営業店名、口座番号、残高、最終印字の頁及び行、必要に応じて暗証番号等のデータが記録されており、取引時に通帳を自動取引装置へ挿入することでその磁気ストライプを読み取るようにしている。読み取られた通帳MSのデータは自動取引装置からセンタへ送られ、そのデータとセンタ内に格納されたデータとの照合が行われる。照合が得られた後は、顧客の指定した取引を行い、取引後に通帳にその内容を印字するとともに、新たなデータを磁気ストライプに書き込み、通帳を排出する。また、磁気ストライプに書き込まれた新たなデータはセンタにも格納される。
ここで、通帳MSのデータが何らかの影響で消磁されていて自動取引装置で読み取ることができない場合、顧客が自動取引を実行できず、窓口へ通帳を持ち込むことになる。
このような不都合を解決するため、従来、通帳MSのデータが消磁等により自動取引装置で読取れない場合に、自動取引装置によって通帳MSのデータを復元すると共に、自動取引を可能とする方法が提案されている。自動取引装置自身で通帳MSのデータを復元する方法として、通帳と同じ口座のカード(キャッシュカード)を挿入することによって、自動取引装置が読取った頁や印字済行を、センタの元帳を比較することによって妥当性を確認し、通帳MSのデータを復元するものがあった(特許文献1、2参照)。
特開平11−175810 特開2000−187756
しかしながら、自動取引装置で検知した通帳の頁と印字済行と、元帳の該当データとの比較のみで妥当性のチェックを行っていたので、頁と印字済行が同じ他の通帳に係るデータを、消磁している通帳MSに書き込む可能性がある。通帳MSにデータが書き込まれた(復元された)通帳を外部から見ただけでは、通帳MSに誤ったデータが書き込まれて復元されたのか、本来の口座番号等の正しいデータが通帳MSに書き込まれて適切にデータが復元されたかのか判断が付かない。このように目視で判断が付かないため、通帳MSに書き込まれたデータが誤ったデータであることの発見が遅れる可能性がある。
そのため、通帳の磁気ストライプに復元されたデータが正しいか否かを顧客に早期に認識させることができる自動取引システム及び自動取引装置が望まれている。
第1の本発明は、顧客の操作を受け付けると共に上位装置から許可を受信して取引を行う自動取引装置において、(1)挿入された通帳の磁気ストライプのデータが破壊されているか否かを判断するMSデータ破壊判別手段と、(2)磁気ストライプのデータが破壊されている場合に、磁気ストライプのデータを復元するのに必要な情報を取得し、該取得した情報に基づいて、上記通帳の磁気ストライプのデータを復元するMSデータ復元手段と、(3)上記MSデータ復元手段が磁気ストライプのデータを復元できた場合、磁気ストライプのデータを復元したことを示す情報を、上記通帳に印字する復元印字手段と、(4)磁気ストライプのデータが破壊されている場合に、上記MSデータ復元手段による磁気ストライプのデータを復元することを行うか否かを利用者に選択させる復元有無選択手段と、(5)復元を実行しないことが選択された場合に、通帳を窓口に持参することを促すメッセージを表示させるメッセージ表示手段とを備えることを特徴とする。
第2の本発明は、自動取引装置が顧客の操作を受け付けると共に上位装置から許可を受信して取引を行う自動取引システムにおいて、上記自動取引装置が、(1)挿入された通帳の磁気ストライプのデータが破壊されているか否かを判断するMSデータ破壊判別手段と、(2)磁気ストライプのデータが破壊されている場合に、磁気ストライプのデータを復元するのに必要な情報を取得し、該取得した情報に基づいて上記通帳の磁気ストライプのデータを復元するMSデータ復元手段と、(3)上記MSデータ復元手段が磁気ストライプのデータを復元できた場合、磁気ストライプのデータを復元したことを示す情報を、上記通帳に印字する復元印字手段と、(4)磁気ストライプのデータが破壊されている場合に、上記MSデータ復元手段による磁気ストライプのデータを復元することを行うか否かを利用者に選択させる復元有無選択手段と、(5)復元を実行しないことが選択された場合に、通帳を窓口に持参することを促すメッセージを表示させるメッセージ表示手段とを備えることを特徴とする。
本発明の自動取引システム及び自動取引装置によれば、通帳の磁気ストライプに復元されたデータが正しいか否かを顧客が早期に認識することができる。
第1の実施形態の自動取引装置を含めた自動取引システムの構成を示すブロック図である。 第1の実施形態の自動取引装置における、通帳MSのデータ復元動作を示すフローチャートである。 第1の実施形態の自動取引装置で、通帳MSのデータを復元したことを示す内容を通帳に印字した一例を示す説明図である。 第2の実施形態の自動取引装置における、通帳MSのデータ復元動作を示すフローチャートである。 第2の実施形態で、復元時に通帳MSに記録するデータの構成例を示す説明図である。 第2の実施形態で、通帳取引が選択されて挿入された通帳の通帳MSデータが正常に読めた場合の処理を示すフローチャートである。
(A)第1の実施形態
以下、本発明による自動取引システム及び自動取引装置の第1の実施形態を、図面を参照しながら詳述する。
(A−1)第1の実施形態の構成
図1は、第1の実施形態の自動取引装置を含めた自動取引システムの構成を示すブロック図である。
図1において、自動取引システム1は、店舗等に設置されている自動取引装置2と、センタに設置されているホストコンピュータ3とを備え、自動取引装置2とホストコンピュータ3とは通信回線4を介して通信し得るようになされている。自動取引装置2は、顧客が所持している通帳5やカード(キャッシュカード)6が適宜挿入されるものである。また、ホストコンピュータ3には関連して元帳データベース7が設けられている。
元帳データベース7には、例えば、各口座について、銀行名、営業店名、口座番号等の口座情報、暗証番号、通帳に記帳していない未記帳情報、最終印字の頁情報、最終印字の行情報、最終印字時の残高情報、現時点の残高情報等が記憶されている。
自動取引装置2は、通帳記帳機11、カードリーダライタ12、帳票記帳機13、顧客操作部14、紙幣入出金機15、硬貨入出金機16及び制御部17を有する。
通帳記帳機11は、顧客の通帳5が適宜挿入されるものである。通帳記帳機11は、通帳への印字構成や通帳の頁めくり構成や通帳の走行構成だけでなく、通帳MSのアクセス構成や通帳面のイメージ処理構成を備え、制御部17の制御下で、通帳5の該当箇所に印字を行ったり、通帳MSのデータを読み出したり、通帳MSにデータを書き込んだり、通帳面から情報を取得したりするものである。
カードリーダライタ12は、顧客のカード6が適宜挿入されるものである。カードリーダライタ12は、カード6の走行構成やアクセス構成を備え、制御部17の制御下で、カード6をアクセスするものである。ここで、カード6は、磁気ストライプにデータが記録されているものであっても良く、また、ICチップなどにデータが記録されているものであっても良い。
帳票記帳機13は、帳票への印字構成や帳票の走行構成等を備え、制御部17の制御下で、帳票への印字を行うものである。
顧客操作部14は、タッチパネルやディスプレイ等からなり、制御部17の制御下で、ガイダンスメッセージ画面等を表示させたり、顧客が入力操作したアイコン情報を取り込んだりするものである。
紙幣入出金機15は、制御部17の制御下で、紙幣の入出金を行うものであり、硬貨入出金機16は、制御部17の制御下で、硬貨の入出金を行うものである。
制御部17は、自動取引装置2の全体の制御を司るものであり、図1では、ホストコンピュータ3側との通信機能も担っているものである。制御部17は、通信用のハードウェアを除けば、CPU、ROM、RAM、ハードディスクなどを備えた、ソフトウェアとソフトウェアの実行構成からなる。制御部17で実行するソフトウェアが、図2に示すような自動取引装置用プログラムである。
通帳5やカード6は既存のものと同様なものであり、第1の実施形態では、通帳5やカード6そのものには特徴は存在しない。
ホストコンピュータ3のハードウェア構成は既存のものと同様である。ホストコンピュータ3における通帳MSのデータ復元に係る処理や機能(プログラム部分)は、従来のものと多少異なるが、後述する動作説明の項で明らかにする。
(A−2)第1の実施形態の動作
次に、第1の実施形態の自動取引装置2の動作、特に、通帳MSのデータを復元するのに関係する動作を、図2を参照しながら説明する。図2は、制御部17を構成するCPUが実行する自動取引装置用プログラムにおける、通帳MSのデータ復元に係るプログラム部分を取り出して示したものである。
通帳5に対する処理が必要な、通帳記帳、通帳を用いることが可能な入金、通帳を用いることが可能な出金等の通帳取引が顧客によって選択されると(S101)、制御部17は、顧客操作部14に通帳5を挿入することを求めるメッセージを表示させ、それに応じて、顧客が挿入した通帳5を取り込む(S102)。
そして、この通帳5の取込時に通帳記帳機11が読み込んだ通帳MSのデータを取り込み、通帳MSのデータが正常に読めたか否かを判断する(S103)。ここで、通帳MSのデータが正常に読めた場合には、制御部17は、通常の通帳取引処理へ移行する(S104)。
これに対して、通帳MSのデータが正常に読めなかった場合には、制御部17は、顧客操作部14に、通帳MSのデータを復元することを実行するか否かのガイダンス画面を表示させ、顧客が復元を望んだか否かを取り込む(S105)。顧客が通帳MSデータの復元を希望しなかった場合には、制御部17は、通帳記帳機11によって通帳5を顧客に返却させる(S106)。この返却時には、制御部17は、顧客操作部14に、通帳MSのデータが破壊されているので通帳5を窓口へ持っていくことを促すメッセージを表示させる。
顧客が通帳MSのデータの復元を指示した場合には、制御部17は、通帳記帳機11によって、該当する通帳5の印字頁を特定させると共に(S107)、印字済行を確定させる(S108)。印字頁の特定は、例えば、各頁に予め印刷されている頁特定マークを、見開き頁から読み取ることで行う。印字済行の確定は、画像処理によって、取引内容が記載されている行の中で最も行番号が大きいものを認識することで行う。
その後、制御部17は、顧客操作部14に当該通帳5と同じ口座番号のカード6を挿入することを求めるメッセージを表示させ、それに応じて、顧客が挿入したカード6を取り込むと共に(S109)、顧客操作部14にカード6の暗証番号を入力することを求めるメッセージ画面を表示させ、それに応じて、顧客が入力した暗証番号を取り込む(S110)。図2では記載を省略しているが、生体認証対象のカードの場合には、生体読取動作なども実行し、カード6を確認する。
その後、制御部17は、センタに設置されているホストコンピュータ3と交信し、ホストコンピュータ3によって、カード6の口座番号や暗証番号が元帳データベース7に記憶されているものと一致することを確認させた上で、元帳データベース7から該当口座の印字頁、印字済行のデータと通帳MSのデータ復元に必要な他の情報を読み出させて当該自動取引装置2に送信させる(ステップS111)。なお、図2では記載を省略しているが、センタのホストコンピュータ3が、自動取引装置2から送信されてきたカード6の口座番号や暗証番号が元帳データベース7に記憶されているものと一致することを確認できない場合には、その旨が自動取引装置2に返信され、自動取引装置2は通帳MSのデータを復元できない旨などを顧客操作部14に表示すると共に、通帳5及びカード6をそれぞれ通帳記帳機11、カードリーダライタ12から返却させる。
自動取引装置2の制御部17は、センタのホストコンピュータ3から、該当口座の印字頁、印字済行のデータとMS復元に必要な他の情報が与えられると、与えられた印字頁及び印字済行と、当該自動取引装置2で検出した印字頁及び印字済行(上述したS107及びS108参照)とを比較する(S112)。
比較結果が異なった場合には、挿入されたカード6と通帳5の口座番号は異なるものと判断し、カード6及び通帳5をそれぞれ通帳記帳機11、カードリーダライタ12から返却させると共に、顧客操作部14に表示させるガイダンスメッセージによって、窓口で通帳MSのデータを修復するように案内する(S113)。
これに対して、センタのホストコンピュータ3から与えられた印字頁及び印字済行と、当該自動取引装置2で検出した印字頁及び印字済行とが一致していると、制御部17は、通帳記帳機11を制御して、ホストコンピュータ3から与えられた通帳MSのデータ復元に必要な情報を基に、通帳MSへ所定のデータを書き込むことにより、通帳MSのデータを復元する(S114)。
その後、制御部17は、通帳記帳機11を制御して、書き込んだばかりの通帳MSのデータを読み出して、通帳MSに正常にデータが書き込めたかを確認する(S115)。
制御部17は、通帳MSに正常にデータが書き込めなかった場合には、カード6及び通帳5をそれぞれ通帳記帳機11、カードリーダライタ12から返却させると共に、顧客操作部14に表示させるガイダンスメッセージによって、窓口で通帳MSのデータを修復するように案内する(S116)。図2では、1回の書込み失敗で直ちに、失敗処理を行うものを示しているが、最大N(例えばNは2)回連続して書込み失敗で始めて失敗処理を行うようにし、失敗回数がN回に達する前に書込みが成功した場合には、書込みが成功したときのステップS117の処理を行うようにしても良い。
一方、制御部17は、通帳MSに正常にデータが書き込めた場合には(通帳MSのデータを復元できた場合には)、通帳記帳機11を制御して、通帳MSのデータを復元したことを示す内容を通帳5に印字する(S117)。印字内容は、例えば、復元したこと、復元した年月日、復元した店舗・装置の記号、復元したカードの口座番号である。印字する箇所は、通帳5の中紙(入金額、出金額、残高等を印字する記載用頁)であっても良く、通帳5の表紙であっても良く、表紙の裏面(金融機関名、本支店名、口座番号などが記載されている表紙の裏面)であっても良い。表紙や表紙の裏面には、元々口座番号が印字してあるので、簡単に目視で、復元処理で通帳MSに書き込んだデータにおける口座番号が同じか否かを判別できるので、表紙や表紙の裏面に、通帳MSのデータを復元したことを示す内容を印字することが望ましい。
図3は、通帳MSのデータを復元したことを示す内容を通帳5に印字した一例を示す説明図である。図3に示す印字例PEXは、通帳5の表紙における、店番号、口座番号の記載されている行に近接して、「復元:カード口座番号1234567 20-05-30 店番・装置番号:345-1374」を印字したものである。
なお、各口座について発行した通帳枚数を元帳データベース7で管理すると共に、通帳MSのデータを復元するときに、その枚数(X枚目)の通帳で何回目の復元かを元帳データベース7で管理するようにし、復元回数に応じて、印字位置を変えるようにしても良い。又は、同一枚数の通帳に対する通帳MSのデータの復元を所定回数(例えば1回)に制限するようにしても良い。
制御部17は、復元した旨の印字を行った後には、上述したステップS101で顧客によって選択された通帳取引の処理を実施した後(S118)、カード6及び通帳5をそれぞれ通帳記帳機11、カードリーダライタ12から返却させて(S119)、自動取引を完了させる。
(A−3)第1の実施形態の効果
以上のように、第1の実施形態によれば、読み出せない通帳MSのデータを、同じ口座のカードの挿入を基に復元し、復元に利用したカードの口座番号を、データが読み出せない通帳MSが設けられている通帳に印字するようにしたので、その通帳に元々印字してある口座番号と顧客が目視で確認することができる。その結果、異なった口座のカードが挿入され、復元条件が成立したために、通帳の通帳MSに、異なった口座のデータが書き込まれたとしても、印字された復元データに係る口座番号と通帳に元々印字してある口座番号とを比較することにより、復元での間違いを早く(復元直後に)認識することが可能となる。
(B)第2の実施形態
次に、本発明による自動取引システム及び自動取引装置の第2の実施形態を、図面を参照しながら説明する。
第2の実施形態の自動取引装置を含めた自動取引システムの構成も、上述した第1の実施形態で説明した図1で示すことができる。
第2の実施形態は、通帳MSに書き込む復元データに、復元通帳であることが分かる情報(以下、MS復元情報と呼ぶ)を追加して書込むこと、同様なMS復元情報を元帳データベース7でも管理すること、復元された通帳を用いた通帳取引ではMS復元情報を利用した確認処理を行うことなどが第1の実施形態と異なっている。
第1の実施形態では、通帳MSのデータの復元に利用したカードの形跡等を情報の印字で通帳に残すことにより、本来の口座番号などの情報が、通帳MSに本当に復元されたかを容易に判断(顧客の目視による)できるようにしたものであった。第2の実施形態は、これに加え(なお、これに代えても良い)、通帳MSのデータの中にMS復元情報として形跡を残し、これによっても、本来の口座番号などの情報が、通帳MSに本当に復元されたかを容易に判断(MS復元情報の照合による)できるようにしたものである。
図4は、第2の実施形態の自動取引装置における、通帳MSのデータ復元動作を示すフローチャートであり、第1の実施形態に係る図2との同一、対応ステップには同一、対応符号を付して示している。
第2の実施形態においても、復元のために、センタのホストコンピュータ3から与えられた印字頁及び印字済行と、当該自動取引装置2で検出した印字頁及び印字済行とが一致していると、制御部17は、通帳記帳機11を制御して、ホストコンピュータ3から与えられた所定のデータを通帳MSへ書き込むが、この際に、復元したこと、復元した年月日、復元した店舗・装置の記号などのMS復元情報を追加して、通帳MSに記録する(S214)。
図5は、通帳MSに記録するデータの構成例を示す説明図である。従来であれば(第1の実施形態も同様)、図5(A)に示すように、通帳MSには、銀行コード番号、店番号、口座番号、残高情報、印字頁、印字済行が記録され、残りが空エリアとなるが、この第2の実施形態では、図5(B)に示すように、ステップS214の処理により、銀行コード番号、店番号、口座番号、残高情報、印字頁、印字済行、MS復元情報が記録され、残りが空エリアとなる。
その後、制御部17は、通帳記帳機11を制御して、書き込んだばかりの通帳MSのデータを読み出して、通帳MSに正常にデータが書き込めたかを確認した後(S115)、通帳MSのデータを復元したことを示す内容を通帳5に印字する(S117)。
第2の実施形態では、このような通帳MSのデータが復元できたタイミングで、制御部17は、センタのホストコンピュータ3と交信して、通帳MSに追加記録したMS復元情報を元帳データベース7にも追加させる(S220)。この後、制御部17は、ステップS101で顧客によって選択された通帳取引の処理を実施した後(S118)、カード6及び通帳5をそれぞれ通帳記帳機11、カードリーダライタ12から返却させて(S119)、自動取引を完了させる。
次に、通帳MSや元帳データベース7に記憶されたMS復元情報を利用する処理を、図6のフローチャートを参照しながら説明する。
図6に示す処理は、通帳取引が顧客によって選択され(S101)、通帳5が挿入され(S102)、挿入された通帳5の通帳MSのデータが正常に読めた場合に実行される処理(図4のS104参照)である。なお、図6は、カード6が挿入されない通帳取引を示しているが、カード6が挿入された場合にも、MS復元情報を処理に利用するという第2の実施形態の技術思想を適用することができる。
制御部17は、挿入された通帳5の通帳MSのデータが正常に読めた場合には、通帳記帳機11によって、該当する通帳5の印字頁を特定させると共に(S301)、印字済行を確定させる(S302)。
その後、制御部17は、センタのホストコンピュータ3から、元帳データベース7に記憶されている該当口座の印字頁、印字済行のデータや、MS復元情報などを取り出し(S303)、挿入された通帳5の通帳MSに記録されている情報と、元帳データベース7に記憶されている情報とが一致しているかを判別する(S304)。この際の判別では、通帳MSのMS復元情報と元帳データベース7のMS復元情報との一致も確認される。
上記では、制御部17が一致判別を行っているが、ホストコンピュータ3側で一致判別を行うようにしても良い。例えば、制御部17からホストコンピュータ3へ通帳MSの復元情報を送信し、ホストコンピュータ3側で元帳データベース7のMS復元情報とを照合し、その照合結果を制御部17が受信し、一致するという照合結果である場合には通常の通帳取引処理へ移行するようにしても良い。
制御部17は、通帳MSのMS復元情報と元帳データベース7のMS復元情報とが一致する場合には、通常の通帳取引処理へ移行する(S305)。
一方、制御部17は、通帳MSのMS復元情報と元帳データベース7のMS復元情報とが一致しない場合には、センタのホストコンピュータ3と交信して当該口座を凍結し一時的に使用禁止とすると共に(S306)、当該自動取引装置2をエラー状態とし、通帳記帳機11から通帳5を返却させずに、顧客操作部14によって係員対応となった旨を表示させる(S307)。
なお、MS復元情報が記憶された通帳5に対する記帳が満杯となり、新たな通帳5を発行する際には、新たな通帳5の通帳MSにはMS復元情報を記憶せず、また、元帳データベース7からMS復元情報を削除するようにしても良い。逆に、新たな通帳5を発行するときにも、新たな通帳5の通帳MSにMS復元情報を記憶し、元帳データベース7のMS復元情報を維持するようにしても良い。
以上のように、第2の実施形態によれば、第1の実施形態の効果に加え、通帳MSのデータ復元のミスや、通帳MSのデータの改竄などを、復元後の次回の通帳取引の際に発見することができるという効果を奏する。
通帳MSのデータが復元された場合には、通帳MS及び元帳データベース7にMS復元情報を記憶するようにしたので、復元された口座(通帳)に関して、MS復元情報が通帳MSに記憶されていない通帳5が挿入されることはないはずである。元帳データベース7にMS復元情報があるのに通帳5側にMS復元情報がなかった場合、又は、逆に通帳5にはMS復元情報があるのに元帳データベース7側にMS復元情報がない場合は、復元時に異なった口座のカード6が挿入され印字頁と印字済行が偶然に元帳データベース7と一致したため間違った口座番号のデータが通帳MSに書き込まれてしまったか、通帳5が偽造若しくは改竄されて使われた可能性がある。
(C)他の実施形態
上記各実施形態の説明においても種々変形実施形態に言及したが、さらに、以下に例示するような変形実施形態を挙げることができる。
上記各実施形態での処理の流れは、技術的の特徴に影響を与えないならば、その順序を変更しても良いことは勿論である。例えば、図2におけるステップS107及びS108の処理の前に、ステップS109及びS110の処理を実行するようにしても良い。
上記各実施形態では、通帳MSのデータを復元し印字した際には、当初選択された通帳取引に自動的に移行するものを示したが、通帳MSのデータを復元し印字した際には通帳及びカードを直ちに返却し、当初選択された通帳取引を自動的にキャンセルし、当初選択された通帳取引を顧客が望む場合には、再度選択操作から実行させるようにしても良い。
このようにした場合には、通帳取引を再度選択する前に、印字された復元に関する内容(口座番号)と通帳の元々の情報とを比較でき、復元データのミスによる誤った取引を防止することができる。
なお、通帳MSのデータを復元し印字した際に、当初選択された通帳取引に自動的に移行する場合であっても、一旦、少なくとも通帳を返却し、復元内容を顧客に確認させた後、通帳を再挿入させて、当初選択された通帳取引に自動的に移行するようにしても良い。
また、上記各実施形態では、復元したことを明らかにする内容を通帳に印字するものを示したが、通帳以外に印字するようにしても良い。例えば、振込取引等で内容を印字する帳票に対して、復元したことを明らかにする内容を印字するようにしても良い。このような場合であれば、例えば、通帳MSのデータを復元し帳票に印字した際には通帳及びカードを直ちに返却すると共に帳票を排出させ、帳票の印字内容と通帳の元々の印字内容との比較により復元内容を直ちに確認させるようにすれば良い。
さらに、上記各実施形態では、データ復元が正常になされたと判断したときには、復元内容の印字を自動的に行うものを示したが、顧客に、復元内容の印字を行うか否かを選択させるようにしても良く、さらに、印字する箇所(通帳の中紙、通帳の表紙、通帳の表紙裏面、帳票など)をも顧客に選択させるようにしても良い。また、復元内容を印字ではなく、顧客操作部14に表示させて、通帳の元々の情報と照合可能とするようにしても良い。この場合には、復元時に当初選択された通帳取引に自動的に移行する場合であっても一旦通帳を返却することを行い、又は、復元時に当初選択された通帳取引に自動的に移行しないようにすることを要する。
上記各実施形態では、通帳MSのデータが読み取れない場合に、通帳に代えて、元帳データベースをアクセスする情報をカードから得るものを示したが、他の認証用媒体(例えば、携帯電話)から得るようにしても良い。
また、本発明に係る自動取引装置は、通帳と、認証用媒体とを取り扱うことができるものであればその種類は問わないものである。例えば、通帳記帳専用装置であっても、カードの挿入、読取構成を追加して設けたならば、本発明を適用することができる。
1…自動取引システム、2…自動取引装置、3…ホストコンピュータ、5…通帳、6…カード(キャッシュカード)、7…元帳データベース、11…通帳記帳機、12…カードリーダライタ、14…顧客操作部、17…制御部。

Claims (2)

  1. 顧客の操作を受け付けると共に上位装置から許可を受信して取引を行う自動取引装置において、
    挿入された通帳の磁気ストライプのデータが破壊されているか否かを判断するMSデータ破壊判別手段と、
    磁気ストライプのデータが破壊されている場合に、磁気ストライプのデータを復元するのに必要な情報を取得し、該取得した情報に基づいて、上記通帳の磁気ストライプのデータを復元するMSデータ復元手段と、
    上記MSデータ復元手段が磁気ストライプのデータを復元できた場合、磁気ストライプのデータを復元したことを示す情報を、上記通帳に印字する復元印字手段と
    磁気ストライプのデータが破壊されている場合に、上記MSデータ復元手段による磁気ストライプのデータを復元することを行うか否かを利用者に選択させる復元有無選択手段と、
    復元を実行しないことが選択された場合に、通帳を窓口に持参することを促すメッセージを表示させるメッセージ表示手段とを備える
    ことを特徴とする自動取引装置。
  2. 自動取引装置が顧客の操作を受け付けると共に上位装置から許可を受信して取引を行う自動取引システムにおいて、
    上記自動取引装置が、
    挿入された通帳の磁気ストライプのデータが破壊されているか否かを判断するMSデータ破壊判別手段と、
    磁気ストライプのデータが破壊されている場合に、磁気ストライプのデータを復元するのに必要な情報を取得し、該取得した情報に基づいて上記通帳の磁気ストライプのデータを復元するMSデータ復元手段と、
    上記MSデータ復元手段が磁気ストライプのデータを復元できた場合、磁気ストライプのデータを復元したことを示す情報を、上記通帳に印字する復元印字手段と
    磁気ストライプのデータが破壊されている場合に、上記MSデータ復元手段による磁気ストライプのデータを復元することを行うか否かを利用者に選択させる復元有無選択手段と、
    復元を実行しないことが選択された場合に、通帳を窓口に持参することを促すメッセージを表示させるメッセージ表示手段とを備える
    ことを特徴とする自動取引システム。
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