JP2005316531A - 自動取引装置によるカード再生システム - Google Patents
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Abstract
【課題】 カードの磁気ストライプ情報が破壊した際に、従来は、金融機関の窓口でカードを再発行しなければならず手間がかかった。本発明の課題は、現金自動取引装置を利用することにより、読取りができないカードまたは書込みできないカードの磁気ストライプ情報の再生を可能とすることにある。
【解決手段】 前記課題は、カードのエンボスイメージ情報と利用者が入力した、個人認証情報から、磁気ストライプの情報を生成し、カードに再度書き込むことによって達成される。
【選択図】 図2
【解決手段】 前記課題は、カードのエンボスイメージ情報と利用者が入力した、個人認証情報から、磁気ストライプの情報を生成し、カードに再度書き込むことによって達成される。
【選択図】 図2
Description
本発明は、郵便局、銀行等の金融機関で種々の取引が可能な現金自動取引装置に関し、特に、カードを使用した取引又は取扱が可能な現金自動取引装置、ホスト、システム、方法、及びそれらを記憶する媒体、サービスに関するものである。
通帳を使用した取引において通帳の磁気ストライプが読めなかった場合、通帳情報(記帳途中の印字頁、印字行等)および取引印字情報(最終残高印字情報)とカード情報(口座番号等)と暗証番号を取得し、通帳の磁気ストライプの復元または再発行をホストコンピュータに要求することにより、ホストコンピュータで前記要求情報の妥当性を判断し、自動取引装置に許可の通知を行うことで、通帳の磁気ストライプの復元または再発行を可能にすることを特徴とする『自動取引装置および記録媒体』を開示する。
上述した従来技術によれば、通帳の磁気ストライプ情報の再生に関する発明であり、カードの磁気ストライプ情報を再生することができない。また、通帳を再生するには、カードの磁気ストライプ情報が必要である。
この場合、利用者がカードを携帯していない場合または、利用者の使用したカードの磁気ストライプが読み取れない場合、通帳の磁気ストライプの再生は不可能である。
本発明は、上述した課題を解決し、金融機関等に設置されているような現金自動取引装置(又はATM、自動取引装置)においてカードの磁気ストライプが読み取れなかった場合および、取引装置でカードの磁気ストライプに書き込みができなかった場合に、利用者が入力する本人認証のための情報とカードのエンボスイメージの情報から、磁気ストライプの情報を生成し、カードに生成した磁気ストライプの情報を再度書き込む方法を実現する処理ステップを記憶する媒体などを提供することを目的とする。
また、利用者が使用した現金自動取引装置でカードの磁気ストライプの再生ができなかった場合に、利用者に対し、別の現金自動取引装置へ誘導する方法を提供することを目的とする。
本発明は、上述した少なくとも1以上の目的を解決するために、以下に列挙された手段、構成等を採用する。なお、以下に示す列挙された事項は、全て備える必要があるというものではなく、適宜、2以上の事項を組み合わせても良い。以下、特に本発明に特有の特徴事項を列挙する。
利用者は現金自動取引装置において取引を選択しカードの挿入を行う。
現金自動取引でカードの磁気ストライプの読取りができないと判定した場合、利用者にカードの磁気ストライプ情報の再生を行うか否かの選択を促す。利用者がカードの再生を選択した場合は、利用者に本人認証および再生に必要な情報である暗証番号、生年月日、電話番号の入力を促す。利用者による各情報の入力後、カードが挿入された時に現金自動取引装置で読み込み取得したカードのエンボスイメージ情報とあわせて、ホストコンピュータにカード再生要求の送信を行う。ホストコンピュータは、カード再生要求を受付け、本人認証を行うために、顧客情報ファイルの暗証番号、生年月日、電話番号の情報から口座の有無を確認する。
ホストコンピュータが、本人認証において口座ありと判定した場合は、カード情報ファイルのカードストライプ情報およびエンボス情報の照会を行い、エンボス情報の一致チェックによりカード認証を行う。
カード認証で真カードと判定した場合、カード情報ファイルより照会した、カードストライプ情報を元にカード書込みデータを編集し、現金自動取引装置へ回答する。現金自動取引装置はホストコンピュータから受信したカード再生回答の情報によりカードの磁気ストライプ情報の書替えを行う。
現金自動取引装置側では、カードの磁気ストライプ情報の書替え後、書替えた旨を明細票に印字し、再生したカードと共に利用者に返却し、取引を終了する。
カードの磁気ストライプの書替えができなかった場合は、他の現金自動取引装置での取引を誘導する旨の明細票印字および画面を表示し、カードと共に利用者に返却し取引を終了する。
現金自動取引装置に挿入されたカードの磁気ストライプが正常に読取られ、暗証番号および金額入力後のホストコンピュータの指示によるカード書替えで、磁気ストライプの書替えが正常に行われなかった場合、自動で前記ホストコンピュータとのカード再生情報の送受信以降の処理を行うことにより、カードの再生を行うことが可能である。
本発明によれば、現金自動取引装置を利用することにより、読取りができないカードまたは書込みできないカードの磁気ストライプ情報の再生が可能である。
また、当該装置の装置障害に起因する読取りまたは書込みができない場合も考慮し、他現金自動取引装置での取引を利用者に促すことができる。
現在、カードの磁気ストライプの再生および再発行については使用できないカードを金融機関の窓口等に届け出る必要があり、再発行までに時間がかかる。
本発明により、利用者へのサービス向上を図ることができる。また、金融機関においては、カードの再生を行うことにより利用者からの手数料徴収等の効果も期待できる。
以下、本発明による現金自動取引装置(ATM:Automated Teller Machines、または単に自動取引装置とも言う)においてカードの磁気ストライプ情報の再生を実行する実施形態、更にはこのATMと接続しATMからのカード再生に関する要求を基に種々の処理を実行するホストコンピュータ(サーバ又は上位装置とも言う)について、図面を参照して詳細に説明する。
図1はホストに通信網を介して接続されたATMを含むシステムを示す図面を示し、図2は図1に示されるシステムの内部ブロック図を示す。
現金自動取引装置1は、現金の出金や入金取引等を行う機能を持ち、回線接続部8によりホストコンピュータ9の回線接続部11に接続されている。この現金自動取引装置1は、利用者の要求する種々の取引を自動的に実行する装置であって、それらの取引に関する操作案内(ガイダンス)、アナウンス情報などを画面に表示し、利用者の操作や指で押下された入力を受け付け、検出する操作部3を有する。なお、この操作部3はタッチパネル等により構成された入力兼表示部(入力表示部とも言う)が望ましく、後述するカード再生に伴う、様々な情報を表示画面に表示する。この表示画面に含まれる色々な項目への押下も勿論検知する。
現金自動取引装置1の取引時に使用されるキャッシュカード等の挿入、排出動作、或いはカードに付加された磁気ストライプ情報(MS:Magnetic Stripe)を読取り又は書込み機能(磁気ヘッド、磁気読書部)およびカードエンボス部分のイメージの読取り機能を有するカード機構部4と、取引した内容を印字部により明細票に印字し、装置内から排出する明細票機構部4とを有する。図1に示すようにカード機構部と明細票機構部とはカード及び明細票を同時に利用者に渡せるように、同ユニット上に設けられるのが望ましい。更に、種々の取引時に使用される通帳の挿入、排出やその通帳への印字部による印字動作や通帳に貼付された磁気ストライプ情報を磁気ヘッドにて読み取るなどの処理を実行する通帳機構部5もある。なお、以下の説明では、利用者が保有するカードにはMSが貼付され、そのMSに記憶された情報をカード機構部4によって読取る形態で説明する。
他に現金自動取引装置1は、紙幣又は硬貨(媒体)の入金又は/及び出金機能、媒体の鑑別や媒体の搬送、収納を実行する紙幣入出金機構部6、硬貨入出金機構部7を備える。そして、これら各部(機構或いは部を手段とも言う。以下同じ。)は制御部2によってその処理が制御される。
一方、ATM1と接続するホストコンピュータ9は、ATM1の回線接続部8と接続し、ATM1とのデータの送信又は受信を行う回線接続部11と、顧客情報等に係わる各種情報を記憶、保存するファイル部16と、ファイル部16に含まれる複数のファイルを制御する各制御部12,14と、これら各部を制御するホストコンピュータ制御部10(単に制御部とも言う)とを有する。なお、このホストコンピュータを単にホスト等とも呼ばれ、また上位局、上位、上位装置とも言い、さらに、サーバにて後述の各種機能を制御しても良い。
図2に図示するように、ファイル部16については異なる情報毎に、複数のファイルに分けて管理されていることが望ましいが、この一つのファイル部(記憶部)に一つのファイルとして管理する方法であっても良い。このファイル部16には、顧客情報ファイル13、カード情報ファイル15の2つのファイルを有する。そしてそれぞれのファイルに対して、顧客情報ファイル制御部12、カード情報ファイル制御部14によって情報の更新や照会などの様々な処理が実行される。なお、制御部10内に顧客情報ファイル制御部12などの各制御部の機能を持たせ、制御部10によって各ファイルの処理等を実行しても良い。
図2のファイル部16は磁気ディスクや光ディスクなどのハード構成によって構成されており各種のデータが記憶された記憶装置(記憶部、記憶手段とも言う)であって、その内部の各ファイルの詳細について図5〜6に基づいて説明する。
図5は顧客情報ファイル13を示し、主に利用者が金融機関等に持っている口座に基づいた情報を記憶しているファイル、記憶部である。図に示すように顧客の「顧客基本情報」には、利用者の口座を開設した金融機関の支店番号を示す店番1000、利用者単位にユニークに付けられ識別可能な顧客番号1001、利用者の住所情報を格納する住所1002、生年月日1003および利用者の電話番号1004を有する。この「顧客基本情報」の詳細情報である「口座情報」には、利用者の口座情報単位でユニークに付けられ識別可能な口座番号1005、この口座番号に対応する利用者の預金残高の情報を記憶する預金残高1006、利用者にキャッシュカードを発行するときに利用者自身で設定する暗証番号1007、口座毎にユニークに付加されるカードID1008などの情報を記憶している。この顧客情報ファイル13のように、「顧客基本情報」を基にツリー構造として口座情報1,2をその下位に持つ形態が望ましい。なお、本図は1人の利用者が口座を複数持つ形態を示すが1つの口座しか持たない場合は1つの「口座情報」のみしかない。また「顧客基本情報」は金融機関に登録されている利用者分、つまり複数あることは言うまでもない。
図6はカード情報ファイル15を示し、前記カードID1008に基づいた情報を記憶しているファイル、記憶部である。図に示すようにカードの「カード基本情報」には、前記カードIDとの対応付けができるカードID1100を有する。この「カード基本情報」の詳細情報である「カード情報」にはカードの磁気ストライプ情報であるカードストライプ情報1101、カードのエンボス部分のイメージ情報であるエンボス情報1102などの情報を記憶している。このカード情報ファイル15のように、「カード基本情報」を基にツリー構造としてカード情報1,2をその下位に持つ形態が望ましい。また「カード基本情報」は金融機関に登録されている利用者分、つまり複数あることは言うまでもない。
<読取り異常カードの再生> 図3に基づいてATMにおける挿入カード読取り異常の場合のカード再生処理を説明する。
<読取り異常カードの再生> 図3に基づいてATMにおける挿入カード読取り異常の場合のカード再生処理を説明する。
以下の説明ではATM1の各部を制御する制御部2が画面の読み出し、操作の検知、画面の編集やホストとのデータの送受信などを行い、ホストコンピュータ9の各部を制御するホストコンピュータ制御部10がファイルの照会、判定、ATM1とのデータ送受信を行うが省略して説明する。これら制御部はプロセッサ(CPU)、制御プログラムの蓄積用のメモリ、データ蓄積用のメモリなどから構成される。
ATM1の操作部3は『いらっしゃい・取引選択』の初期画面を表示し、利用者は複数表示されている選択キーの中から利用者の行いたい取引を選択することで取引を開始する。
利用者は、取引選択画面より取引を選択後、利用者が保有するカードをカード機構部4に挿入する(ステップ100、ステップ101、ステップ102)。
ATM1は挿入されたカードの磁気ストライプ情報の読取りおよびエンボス情報のイメージの読取りを行う(ステップ103)。
挿入されたカードの磁気ストライプ情報読取りの結果、正常に読み取れなかった場合、利用者へカードの再生を促すためにG104を表示する(ステップ104)。
利用者が操作部3に表示される前述したカード再生画面を確認し、G104の「確認」キーを押下すると、ATM1は本人認証のために操作部3により、利用者へカードの暗証番号入力を促す(ステップ105)。
暗証番号入力後、操作部3に、本人認証情報画面としてG106を表示し、利用者へ生年月日および電話番号の入力を促す(ステップ106、ステップ107)。
これは、本人認証の情報として前述した暗証番号のみでも本人認証は可能であるが、セキュリティ性の向上を図るために本形態を採用している。
本人認証情報の入力後、ATM1は利用者の挿入したカードのエンボスイメージ情報、利用者の入力した暗証番号、生年月日および電話番号の情報を基にカード再生要求のためのデータを編集し、ホストコンピュータ9と中央交信を行う(ステップ108)。このステップ108の中央交信(カード再生)に関しては、図4において後述する。ATM1はホストコンピュータ9より受信したカード再生回答に基づき、カードの磁気ストライプ情報の書替えを行う(ステップ109)。
カードの磁気ストライプの書替えが正常に終了した場合は、カードを書替えた旨を明細票機構部4により明細票に印字し、再生したカードと共に放出し、利用者の受取りを待つ。利用者による受取り後、取引を終了する(ステップ110、ステップ111)。
カードの磁気ストライプの書替えが正常に終了しなかった場合は、カードの書替えができなかった旨を明細票機構部4により明細票に印字する(ステップ121)。また、他のATMに誘導するG122を表示する(ステップ122)。
これは、磁気ストライプの読取りまたは書込みができない要因が、利用者のカードではなくATMの場合も考慮し本形態を採用している。
利用者が操作部3に表示される内容を読み、G122の「確認」キーを押下すると、印字済みの明細票と利用者の挿入したカードを放出し、利用者の受取りを待つ。利用者による受取り後、取引を終了する(ステップ123)。
<書込み異常カードの再生>
次に、図3に基づいて現金自動取引装置における読取り正常カードのカード書込み異常時のカード再生処理を説明する。
<書込み異常カードの再生>
次に、図3に基づいて現金自動取引装置における読取り正常カードのカード書込み異常時のカード再生処理を説明する。
尚、本実施例では現金を払い出す「支払取引」を例に説明するが他の取引でも同様の処理を行うのは言うまでもない。
<読取り異常カードの再生>で前述したステップ100からステップ102の実行後、カードの磁気ストライプ情報読取りの結果、正常に読取れた場合、本人認証のために操作部3により利用者に暗証番号の入力を促す(ステップ112)。
そして、暗証番号入力後、利用者への金額の入力を促す(ステップ113)。
利用者による金額入力後、ATM1のカード機構部3で読取った、磁気ストライプ情報および利用者の入力した暗証番号および取引金額を基に支払取引要求ためのデータを編集し、ホストコンピュータ9と交信を行う(ステップ114)。
ホストコンピュータ9は支払取引要求を受付け、支払取引回答の編集を行い、現金自動取引装置1へ支払取引回答を行う。この際、ホストコンピュータ9が利用者の挿入したカードの磁気ストライプ情報の書替えが必要と判断した場合は支払取引回答に磁気ストライプ書替え用の磁気ストライプ情報を付加して回答する。
支払取引回答を受付けたATM1は、ホストコンピュータ9より磁気ストライプ情報の書替え指示があった場合、利用者の挿入したカードの磁気ストライプ情報の書替えを行う(ステップ115)。
書込みが正常に行えた場合は、明細票機構部3により明細票の印字を行い、カードと共に明細票を放出し、利用者による受取り後、紙幣入出金機構部6により紙幣を放出・受取り後、取引を終了する(ステップ116、ステップ117、ステップ118)。
書込みが正常に行えなかった場合は、ATM1は利用者の挿入したカードの磁気ストライプ情報、エンボスのイメージ情報、利用者の入力した暗証番号を基にカード再生要求のためのデータを編集し、ホストコンピュータ9と交信を行う(ステップ119)。このステップ119の中央交信(カード再生)に関しては、図4において後述する。ATM1はホストコンピュータ9より受信した、カード再生回答に基づき、カードの磁気ストライプ情報の書替えを行う(ステップ120)。
<読取り異常カードの再生>で前述した、カード再生要求のためのデータ編集では、ステップ106、ステップ107で説明した本人認証情報の入力を利用者に行わせる形態を採用したが、<書込み異常カードの再生>では、利用者の挿入したカードの磁気ストライプ情報が正常に読取れているため、本人認証情報の入力は行わず、ATM1は内部メモリに保有している情報に基にカード再生要求のデータを編集する。また、利用者による操作を不要にすることで、ATM1で自動的にカード再生処理が行えることができる様に本形態を採用している。
カードの磁気ストライプ情報の書替えが正常に行えた場合は、カードを書替えた旨を明細票機構部4により明細票に印字し、再生したカードと共に放出し、利用者による受け取り後、紙幣入出金機構部6により紙幣を放出・受取り後、取引を終了する(ステップ116、ステップ117、ステップ118)。
書込みが正常に行えなかった場合は、<読取り異常カードの再生>で説明したステップ121以降と同様の処理を行い、取引を終了する。
これまでの説明では、図3のフロー図を基に図7〜8の操作部3に表示される各種画面を例にとり、ATM1をメインとして説明したが、続いて、主にホストコンピュータ9の処理について詳細に説明する。
<ホストコンピュータの処理> ATM1はカード再生要求の中央交信時(ステップ108およびステップ119)、カード再生要求をホストコンピュータ9に送信する(ステップ200)。ホストコンピュータ9はATM1から送信されたカード再生要求を受付け、顧客情報ファイル制御部12によりカード再生要求(カード再生要求はATM1から送信される電文、データであり、種々の情報がデータ化されている。他の「要求」或いは「回答」についても同様。)にセットされた、または含まれたカードの磁気ストライプ情報である店番、顧客番号または利用者の入力したカード再生情報である生年月日、電話番号をキーとし、図5に図示する顧客情報ファイル13の店番1000、顧客番号1001を検索する。検索後、利用者の入力した暗証番号をキーとし、顧客情報ファイル13の口座番号1105、カードID1008を照会し、口座の有無チェックにより利用者が本人であるか否かの認証判定を行う(ステップ201、ステップ202、ステップ203)。
<ホストコンピュータの処理> ATM1はカード再生要求の中央交信時(ステップ108およびステップ119)、カード再生要求をホストコンピュータ9に送信する(ステップ200)。ホストコンピュータ9はATM1から送信されたカード再生要求を受付け、顧客情報ファイル制御部12によりカード再生要求(カード再生要求はATM1から送信される電文、データであり、種々の情報がデータ化されている。他の「要求」或いは「回答」についても同様。)にセットされた、または含まれたカードの磁気ストライプ情報である店番、顧客番号または利用者の入力したカード再生情報である生年月日、電話番号をキーとし、図5に図示する顧客情報ファイル13の店番1000、顧客番号1001を検索する。検索後、利用者の入力した暗証番号をキーとし、顧客情報ファイル13の口座番号1105、カードID1008を照会し、口座の有無チェックにより利用者が本人であるか否かの認証判定を行う(ステップ201、ステップ202、ステップ203)。
なお、生年月日1003および電話番号1004の検索は、カード再生要求にデータがセットされている場合のみ行う。
口座の有無チェックで本人であることの認証判定後、顧客情報ファイル制御部14により顧客情報ファイル1から照会した、図5に示すカードID1008をキーとし、図6に示すカード情報ファイル15のカードID1100と一致するカード情報を検索する。これにより、カード情報ファイル15のカードストライプ情報1101、エンボスのイメージ情報であるエンボス情報1102の照会を行う。ホストコンピュータ9はATM1から受信したエンボス情報1102と一致チェックを行うことにより挿入されたカードが真カードか否かのカード認証判定を行う(ステップ204、ステップ205)。
本人認証およびカード認証の結果、ホストコンピュータ9がカード再生可能と判定した場合は、カード情報ファイル15から照会したカードストライプ情報1101に基いて、カード書込みデータおよびカードを書替えた旨を示す明細票印字情報の編集を行い、カード再生回答をATM1へ回答する。なお、カード再生不可と判定した場合は、ATM1に拒否応答を回答する(ステップ206、ステップ207、ステップ208)。
ATM1はカード再生回答を受付け、既に説明した上述の以降の処理を実行する(ステップ209)。
以上説明したように、利用者による取引を一例として挙げ、取引の中でのカード再生を自動取引装置側から見た特徴、ホスト側から見た特徴とに分けて詳細に説明した。基本的には自動取引装置とホストとが連動して実行するが、自動取引装置又はホストそれぞれにも上述した様々な特徴がある。
なお、ホストコンピュータ側のエンボス情報の登録については、新規カードの発行時のみではなく、通常の取引において、自動取引装置からエンボス情報をホストコンピュータに送信することにより、ホストコンピュータにエンボス情報を自動的に登録するようなシステム構築もできる。
1…現金自動取引装置、2…制御部、3…操作部、4…カード機構部・明細票機構部、5…通帳機構部、6…紙幣入出金機構部、7…硬貨入出金機構部、8…回線接続部、9…ホストコンピュータ、10…ホストコンピュータ制御部、11…回線接続部、12…顧客情報ファイル制御部、13…顧客情報ファイル、14…カード情報ファイル制御部、15…カード情報ファイル。
Claims (4)
- 種々の画面を表示し、当該画面の特定項目への入力を検知する操作手段と、カード情報の読み書きおよび明細票への印字を行うカード・明細票機構手段と、通帳情報の読み書きおよび印字を行う通帳機構手段を有し、紙幣の入出金を自動的に取引する自動取引装置であって、利用者が挿入したカードの磁気ストライプが読み取れないと判定したとき、前記操作手段にカードの再生を促す画面を表示し、利用者が入力した再生に必要な本人認証のための情報と、挿入されたカードから読込んだエンボスイメージを、ホストコンピュータに送信し、ホストコンピュータにて本人認証のための情報とエンボスイメージから磁気ストライプ情報を生成し、該生成した磁気ストライプ情報を前記自動取引装置にて受信し、受信した該磁気ストライプ情報をカードに書き込むことで、カードの磁気ストライプの再生をすることを特徴とする自動取引装置によるカード再生システム。
- 自動取引装置でカードの磁気ストライプへの書込みエラーが発生した場合に、自動でカードの磁気ストライプを再生する手段を有することを特徴とする請求項1記載の自動取引装置によるカード再生システム。
- 請求項1および請求項2でカードの磁気ストライプ再生でエラーとなった場合に、別の自動取引装置での取引へ誘導する手段を有することを特徴とする請求項1記載の自動取引装置によるカード再生システム。
- 自動取引装置でカードによる取引を行った場合に、読取ったエンボス情報をホストコンピュータに送信することにより、ホストコンピュータにカード認証および顧客情報抽出のためのエンボス情報を登録する手段を有することを特徴とする請求項1記載の自動取引装置によるカード再生システム。
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