JP3554583B2 - 塔式クレーンのブームの組立て方法及び装置 - Google Patents
塔式クレーンのブームの組立て方法及び装置 Download PDFInfo
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、塔式クレーンのブームの組立て方法、及びこの方法を実施する装置に関する。本発明は特に、建物建築及び土木工事の現場で使用される塔式クレーンの、分配ブーム、及び釣合い錘の支えを構成する組合わされる反対側ブームの組立てにその利用が見出だされる。
【0002】
【従来の技術】
このようなクレーンの分配ブームは、一般に対称三角形の横断面を有し、三角形の上部頂点は上側フレームに対応し、一方二つの下部頂点は、現場上で荷物を分配する台車の走行軌道を形成する下側フレームに対応する。この分配ブームは主として、上側フレーム及び下側フレームの端部に配置された仮留軸によって、互いに整列させられて組立てられたブーム要素、ブームの中央平面に直角に取付けられた仮留軸によって、端部と端部を合わせて互いに組立てられた複数の部分で形成された固定筋交いで構成され、筋交いの前端部は、ブームの中央平面に同様に直角に取付けられた仮留軸によって、ブーム要素の上側フレームの高さで連接される。
【0003】
このようなブームの組立ては、一般に次のように行われる。
分配ブームは、ブームの根元の要素の方向に上側フレーム上に静置した筋交いと、地上で整列させられて組立てられ、次いで移動クレーンのような組立て補助装置を用いて、持上げ用に吊り縄を装備される。持上げの最後に、ブームの根元の連接部は、マスト頭部の前面又は回転軸に当てがわれ、仮留めされる。
【0004】
作業の第1のやり方によれば、ブームは、組立て補助装置による位置に保持され、筋交いの自由端部とマスト頭部の頂部のその固定点の間に複滑車が設けられる。ウインチ又は引上げケーブルを用いて、マスト頭部の頂部に筋交いの仮留部を作ることができるまで、複滑車の自由ロープに近づけられる。
複滑車の作業は高所で行われ、困難な作業条件、特に風又は他の悪天候の場合には、一人又は数人の作業員を必要とし、一方、組立て補助装置はこの全時間の間駐留させられ、この装置は一般に高い費用で賃貸しされる。
【0005】
さらに一層微妙な作業の他のやり方によれば、組立て組立て補助装置が、ブーム及びその筋交いをブームの根元の連接部の周りに持上げるのに用いられ、この持上げは、ブームの根元の要素上で待機する筋交いの自由端部と、マスト頭部の頂部で待機する十分に長い吊り具の端部の間で仮留めが行えるまで上げられる。仮留めが行われると、組立て補助装置を用いて、筋交いが整列させられ緊張するまでブームが下げられる。
反対側ブームの組立ては、分配ブームの組立てと同様なやり方で行われ、したがって同一の不都合を示す。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、安全性を改良し、組立て補助装置の駐留時間を短縮する、塔式クレーンのブームの組立て方法、及びその方法を実施する装置を提供することによって、上に述べられた不都合な点を修正することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
そのため本発明による塔式クレーンのブームの組立て方法は、一方の端部がブームの要素又は反対側ブームと連接され、最初は自由端部である他方の端部が、クレーンのマスト頭部の頂部に仮留めによって接続されるようになっている固定筋交いを備えた、分配ブーム、及び場合によっては反対側ブームも組立てるために、
−ブームの要素をその筋交いとともに地上で整列させて組立てること、
−まだ地上にあるブームの筋交い、及び場合によっては反対側ブームの筋交いを持上げて整列させ、その結果、筋交いの自由端部が、マスト頭部の頂部に直接仮留めのために正しく扱われるように、前記自由端部が、ブーム又は反対側ブームの上方高くに配置されて保持されること、
−持上げられ整列させられて保持された筋交いとブーム又は反対側ブームの組立て体を持上げること、
−持上げの最後に、ブーム又は反対側ブームをマスト頭部の面に当てがうこと、
−ブーム又は反対側ブームを、マスト頭部の下部に取付けること、並びに
−ブーム又は反対側ブームの筋交いの自由端部を、マスト頭部の頂部に直接仮留めすること
に存する。
【0008】
容易に理解されるように、筋交いを最初に分配ブーム又は反対側ブーム上の適当な高さに上げることは、この筋交いの自由端部を直接組合わせることができ、したがって現在の複滑車装置を不要にする形状で、マスト頭部の前にブーム又は反対側ブームを当てがうことを可能にする。組立ては一層迅速で一層容易に、したがって従業員については一層安全な条件で、かつ組立て補助装置を短縮された時間しか駐留させないことによって行うことができる。
【0009】
油圧式移動式クレーンのようなこの組立て補助装置は、まだ地上にある筋交い、ブーム又は反対側ブームを持上げて整列させ、次いで持上げられ整列させられて保持されたその筋交いとブーム又は反対側ブームの組立て体の持上げを行い、マスト頭部の前面に当てがうのにも使用されるのが有利である。
【0010】
上に定義された方法を実施するための本発明による装置は、一方では、分配ブームの場合にはブームの根元の要素の固定点を、又は反対側ブームの固定点を筋交いの固定点に接続し、組立て補助装置のフックに直接又は間接的に吊下げられるに適した、少なくとも一つの吊り縄又は吊り縄セットを有し、他方では、持上げられ整列させられて保持された筋交いと分配ブーム又は反対側ブームの組立て体を持上げられる、釣合い装置のような吊下げ手段を有する。したがってブーム又は反対側ブームの組立て体が持上げられる前の、分配ブーム又は反対側ブームがまだ地上に静置されているときに、筋交いを持上げ位置にもたらすために、まず筋交いに牽引力がかけられる。
【0011】
塔式クレーンの分配ブーム組立て方法の好ましい一実施態様によれば、前記装置は、ブームの根元の要素の固定点を筋交いの固定点に接続する少なくとも1本の吊り縄以外に、第1の端部が筋交いの固定点に連接され、一方第2の端部が、ブームの根元の要素の上側フレームに沿って移動するための支持・案内手段をもった持上げ束を有し、手段が、束を立ち上げられた位置に停止され、その位置で前記フレームへの仮留めを保証するためにさらに設けられている。
【0012】
持上げ束の第2の端部は、ブームの根元の要素の上側フレームに沿って移動し、束が立ち上げられた位置に達したときは、前記フレームによって支えられる車止めと接触するようになる走行車輪を支持することができる。この束はブームの筋交いと同時に持上げられ、その剛性によって、分配ブーム組立て体の持上げとそれをマスト頭部の前に当てがう間、持上げられて整列させられた位置に筋交いを確実に保持する。
【0013】
分配ブームの筋交いは順次複数の部分で作られ、該部分それぞれの長さが、運搬時には筋交いの各部分が上に取付けられ、組立て時には結合連接棒によって互いに結合されるブームの要素の長さとほぼ対応するのが有利である。
【0014】
塔式クレーンの分配ブームに利用された本発明による装置に関する他の特徴によれば、この装置は、分配ブームの上側フレームへの二つの固定金具をもったブーム持上げ釣合い装置をさらに有し、この固定金具の一方が固定長連接棒を支持し、他方が、分配ブームの傾斜を修正するために長さ調整吊り具を支持する。
【0015】
本発明の補足的一特徴によれば、固定長連接棒及び長さ調整吊り具は、分配ブームの横勾配を修正するために、連接棒及び吊り具のそれぞれ固定金具への仮留軸の両側に配置された、厚みのあるワッシャによって横方向に位置決めされている。
【0016】
組立て補助装置を用いて筋交い及び束の持上げを行った後に、釣合い装置はブーム組立て体を持上げ、それをマスト頭部の前に当てがうために、同一組立て補助装置とともに使用される。この釣合い装置は、装置の重心区域において、分配ブーム上に常に固定して静置される。
【0017】
塔式クレーンの反対側ブームの組立てに特に一層適した本発明による装置の他の実施態様によれば、装置は、塔式クレーンの反対側ブームを組立てるために、中点が組立て補助装置のフックへの吊下げに役立つ釣合い装置、及び釣合い装置の両端部に固定され、反対側ブームの両側に取付けられた2組の吊り縄を有し、この吊り縄は、釣合い装置を反対側ブームのフレームの固定点に接続する後方吊り縄、及び二つの部分からなる前方吊り縄をそれぞれ有し、前方吊り縄の一方が、釣合い装置を筋交いの持上げ用に筋交いに接続し、他方が、持上げられた筋交いと反対側ブームの組立て体の持上げ用に、筋交いを反対側ブームのフレームの固定点に接続している。
【0018】
したがって、吊り縄と釣合い装置で構成された単一セットは、ここでは反対側ブームの筋交いの持上げ、及び持上げられた筋交いと反対側ブームの組立て体の持上げに役立ち、二つの作業は、組立て補助装置のフックへの吊下げ点を修正することなしに、一方に続いて他方が直接に行われる。
本発明による他の態様によれば、筋交い自由端部のマスト頭部の頂部への仮留めは、好ましくは分配ブームの側の筋交い自由端部に、及び反対側ブームの側の接続連接棒に設けられた孔の存在によって容易に行われる。
【0019】
いずれにせよ本発明は、限定されない例として、塔式クレーンのブームの組立て方法を実施するやり方を説明し、その方法を実施する装置のいくつかの実施態様を示した添付の図面を参照しながら、以下になされる記載から一層理解されるであろう。
【0020】
【実施例】
図1に示されたクレーンは公知のやり方で、固定又は回転式基礎台枠1、方向転換装置4を介してそれ自身マスト頭部6を載せた回転軸5を支える固定軸3を載せた、高さを調節できるマスト2を有する。このクレーンは、本発明による組立て用に装置の両側に設けられた、分配ブーム7及び釣合い錘をもった反対側ブーム8を備えている。
【0021】
分配ブーム7は、台車9及び台車9の走行機構10、並びに作業場上で荷物扱いするための荷揚ウインチ11を備えており、分配ブームは、マスト頭部6又は回転軸5で水平軸周りに連接して取付けられ、前記マスト頭部の頂部に14で接続された筋交い13を介して、ほぼ水平の位置に維持される。長さを調節できるこの分配ブーム7は、根元の要素15、一つ又は複数の中間要素16、いわゆる筋交い取付け要素17、及び筋交い取付け要素の先に位置する一つ又は複数の普通の要素18を有する。
【0022】
分配ブーム7の筋交い13は、前記分配ブームの要素、さらに詳しくは根元の要素15、中間要素16、及び筋交いの下に位置する部分に限定された筋交い取付け要素17の長さとほぼ対応する、それぞれの長さをもった複数部分19、20、21で順次形成される。
図2、3及び4に示されたように、筋交い13の異なる部分19、20、21は、輸送のために、対応する分配ブーム要素の上に配置される。
【0023】
図3を参照すると、筋交い13の中間部分20は、後部はキャップ23によって両端部を終わる円形断面の長い要素22で構成され、前部は筋交い13の線及び分配ブーム7の中央平面と直角に取付けられた軸26によって、互いに組合わされてほぞを形成する、握り部25を備えた連接棒24で構成される。運搬位置では、長い要素22は、張索軸29を備えた前方支持部28、及び仮留軸29を備えた後方支持部30によって、対応するブームの中間要素16の上側フレーム27の上に静置され、仮留軸上には長い要素が位置決めされるようになり、一方、連接棒24は、前記上側フレーム27の前端部に下ろされる。
【0024】
図4に示されたように、筋交い13の前方部分21は、後部は、ほぞ33によって前端部を、キャップ34によって後端部を終わる円形断面の長い要素32で構成され、前部は軸36によって互いに組合わされてキャップを形成する二重吊具35で終わる。二重吊具35はさらに、軸39によってほぞを形成するガセットプレート38の高さで、ブームの筋交い取付け要素17の上側フレーム37上に組立てられる。軸36及び39は、いずれも筋交い13の線及び分配ブーム7の中央平面と直角に取付けられる。運搬位置では、長い要素32は、張索軸41を備えた後方支持部40によって、分配ブーム7の筋交い取付け要素17の上側フレーム37の上に静置される。
【0025】
図2に示されたように、筋交い13の後方部分19は、支持部44を通って両側の延長上に取付けられた円形断面の2本の長い要素42、43を有し、支持部44の上部は、分配ブーム7の筋交い13の持上げ用に役立つ吊り縄46の係止用軸45を受入れ、一方、その下部は、筋交い13の線及び分配ブーム7の中央平面と直角に取付けられ、前記長い要素4、43の組立てと、前記筋交い13の持上げにも役立つ束48の連接に同時に役立っている軸47を受入れる。
【0026】
長い要素42、43の軸47で組立てられた両端部は、それぞれほぞ49及びキャップ50を形成し、前記両端部が平角以下の角度を形成するときは、支え板51を介して互いに当接するようになる。さらに筋交い13の後方部分19は、筋交い13の線及び分配ブーム7の中央平面と直角に取付けられた軸54によって組立て用のほぞを形成する、握り部53を備えた連接棒52を前方に有し、2本の長い要素42、43の組立て体の前端部はキャップ55を形成する。2本の長い要素42、43の組立て体の後端部は、筋交い13をマスト6の頭部の頂部に14で容易に接続するために、楕円形孔57を備えたほぞ56を形成する。
【0027】
図11に詳細に示されたように、一方の端部を筋交い13に軸47で連接される束48は、他方の端部にブームの根元の要素15の円形断面の上側フレーム59上を回転することができる、空中ゴマの形状をした車輪58を備えている(図2も参照)。
運搬位置では、束48は筋交い13の後方部分19の下方の前方に下ろされ、2本の長い要素42、43の組立て体は、張索軸又は仮留軸61を備えた前方支持部60、及び仮留軸63を備えた後方支持部62によってブームの根元の要素15の上側フレーム上に静置され、軸上には束が位置決めされるようになり、一方、連接棒52は前記フレーム59の前端部に下ろされる。
【0028】
図5、6及び7に図示された分配ブーム7の筋交い13の持上げ及び整列は、次のように行われる。
完全に装備されたブーム7の要素15、16、17、18は、地上に並べられて互いに組立てられる。そのとき筋交い13の部分19、20、21は、連接棒52、24をそれぞれキャップ23、34に接続することによって、筋交いの線及び分配ブーム7の中央平と直角に取付けられた軸64、65によって組立てられる。
【0029】
こうして装備された分配ブーム7は、装備された台車9の通過に十分な高さがある少なくとも二つの架台66、67上に上げられる。架台66はブームの根元の要素15の後部に配置され、一方架台67は、前記筋交い13の持上げ時にブーム7の傾きを避けるために、筋交い13の組立て軸を越えてブーム7の前部に配置される。
ブーム7の後ろ側のブーム軸に配置された組立て補助装置69のフック68を用いて、筋交い13の後方部分19の支持部44の軸45に吊り下げられた持上げ吊り縄46の自由端部が捕捉される。フック68への吊り縄46の捕捉は、地面の高さで行われる。次いで図5に示されたように、組立て補助装置69のフック68は、吊り縄46が緊張するまで再び上げられる。
【0030】
フック68の上昇を継続することによって、筋交い13の部分は徐々に次々と持上げられ、一方、その自重の作用で前記筋交い13に軸47で吊下げられた持上げ束48は、ブームの根元の要素15の上側フレーム59上を、車輪58を介して回転することによって立上がる(図6参照)。
【0031】
この作業中、ブームの根元の要素15の後端部に位置する二重固定点71を、持上げ束48の頂部に位置する軸72に接続する二重固定吊り縄70は、徐々に緊張する。作業の終りには、二重固定吊り縄70は緊張され、筋交い13は持上げ位置でほぼ真直ぐにされ、一方、持上げ束48の下端部は、上側フレーム59の、ブームの根元の要素15の長さのほぼ中央に固定された支持部74と一体の軸73に当接するようになる(図2及び7参照)。この位置で、持上げ束48の下端部は、軸75によって手動又は自動で支持部74に施錠される。
【0032】
完全に装備されたブーム7及び筋交い13で構成された組立て体を持上げ位置に引上げるには、図12に示されたような釣合い装置76が使用される。釣合い装置76は、ブーム7の上側フレーム79への二つの固定金具77、78を有する。各金具77、78は、ブーム7の構造体の結合部81、82に配置された上部鐙部80、及び結合部81、82の両側に配置されたそれぞれ二つの下部鐙部83、84で形成される。下部鐙部83及び84の上部鐙部80への取付けは、ねじ87、88によって行われる。
【0033】
ブーム7の上側フレーム79周りの回転、固定金具77、78の固定化は、下部鐙部83、84を通るブーム7の変形防止設備86に係合された軸85によって保証される。各上部鐙部80は、ブーム7の中央平面と直角に取付けられた握り部付きの軸89、90を高い部分に支持している。固定金具77は、第1の持上げ吊り縄92によって延長された固定長連接棒91を、その軸によって再捕捉する。異なる厚さのワッシャ93は、支持部間の軸の両側からの要求で、前記固定金具77及び連接棒91に分配される。
【0034】
他の側では、固定金具78は、第2の持上げ吊り縄95によって延長された長さ調整吊り具94をその軸90によって再捕捉する。異なる厚さのワッシャ96も、軸90の両側からの要求で分配される。長さ調整吊り具94は、軸90に一方の端部で連接される調整連接棒97を有し、その本体は、複数の仮留孔98、調整連接棒97の仮留孔98を一方の端部で軸としている部品99、及びその必要があれば、部品99の他方の端部に101で接続される追加連接棒100を有する。
【0035】
ブーム7の傾斜は、吊り具94の長さを調整することによって正しくされ、一方、その横勾配は、軸89及び90の両側のワッシャ93の分配によって修正される。原則として調整は、与えられた長さのブームのすべてについて一度行われる。
完全に装備されたブーム7及び筋交い13で構成された組立て体を、持上げ位置に調整して持上げる釣合い装置76は、組立て補助装置69によってマスト頭部6の高さまで持上げられる。この作業は図8に示されている。
【0036】
図9及び10に示されたように、こうして持上げられたブーム7は、マスト頭部6の前面にブームの根元の要素15を結合するように図示される。結合は、ブームの根元の要素15の下側フレーム104を後方に延長するキャップ103に、回転軸5のほぞを形成する二つのガセットプレート102を接続する2本の軸12によって行われる。ガセットプレート102の内側では、アングル型の案内装置105が、キャップ103をガセットプレート102にあらかじめ中心決めするのを保証し、軸12に容易に正しい位置を取らせる。
【0037】
ブームの根元要素15のマスト頭部6への結合が行われ、ほぞ56を形成する筋交い13の自由後方端部は、マスト頭部6の頂部106付近に現れる。頂部106から二重吊り具107が、ほぞ56と組合わされるために設けられたキャップを形成する(図14も参照)。梯子108及び作業台109は、組立工によって連結軸14を正しい位置にするために設けられる。マスト頭部6の頂部106に筋交い13の組立てを行うことは、筋交い13の横方向の柔軟性、及びほぞ56の楕円形孔57によって容易にされる。
【0038】
そちらの側からは、図13に詳細に示された反対側ブーム8が、分配ブーム7と同じ高さで、マスト頭部6又は回転軸5の後面に、110で連接して取付けられ、前記マスト頭部6の頂部106に138で連接された筋交い111を介して、ほぼ水平の位置に保持される。筋交い111は、反対側ブーム8の両側に対称的に取付けられ、その両端部がキャップ113、114によって終わる、円形断面の2本の同一の長い要素112で構成される。
【0039】
後方キャップ113は、軸117によってほぞを形成するガセットプレート116の高さで、フレーム115上に組立てられる。前方キャップ114は、ほぞを形成する基部121及び頂部122で折畳まれ、スペーサ123、124によって接続される2枚の平鉄板120で構成された連結要素119に軸118によって組立てられる。連結要素119は、キャップ114とほぞ121の間の支え板125を介して、長い要素112の延長上に保持される。
【0040】
反対側ブーム8の組立て方法を実施するための装置は、中点127が組立て補助装置69のフック68の係止に役立つ釣合い装置126を有し、釣合い装置126の両端部128に接続され、反対側ブーム8の両側に取付けられた2本の吊り縄は、それぞれ釣合い装置126の端部128を反対側ブーム8の対応するフレーム115の後部に配置された固定点130に直接接続する後方吊り縄129、及び二つの部分131、132で作られ、その第1部分131は釣合い装置126の端部128を筋交い111の固定点133に接続し、その第2部分132は、筋交い111の固定点134を反対側ブーム8の対応するフレーム115の前部に配置された固定点135に接続する前方吊り縄を有する。
【0041】
筋交い111の持ち上げ及び反対側ブーム8の組立ては、次のようにして行われる。
反対側ブーム8は、フレーム115上に下ろされた筋交い111と地上で組立てられる。組立て補助装置69のフック68を用いて、釣合い装置126の中点127が地面の高さで吊され、次いでフック68が徐々に上げられる。
【0042】
最初の時点で後方吊り縄129及び前方吊り縄131が張られ、筋交い111が、今度は前方吊り縄132が張れるまで持上げられる。次の時点で、持上げられた位置で筋交い111をもった反対側ブーム8が、組立て補助装置69によってマスト頭部6の高さに持上げられる。次いで分配ブーム7におけるように、反対側ブーム8は当てがわれ、マスト頭部6又は回転軸5の後面に110で取付けられ、筋交い111は、軸138の組立てを容易にするように、楕円形孔137を備えた連接棒136によって前記マスト頭部6の頂部106に取付けられる(図1及び14参照)。
【0043】
本発明が、同一の塔式クレーンの分配ブーム7及び反対側ブーム8に同時に適用されるならば、原則として反対側ブーム8の組立てを行い、それから場合によっては反対側ブーム8に部分釣合い錘を配置し、次いで分配ブーム7の取付けを行う。
【0044】
言うまでもないように、本発明は、例として上に述べられた本発明の方法を実施する唯一の態様、及び塔式クレーンのブームを組立てる装置の実施態様に限定されるものではなく、もしろ同一原理に基いた実施及び応用のあらゆる変形を含んでいる。したがって、例えば筋交い13及び111の細部を支える建設的修正や、ブームの根元の要素15の上側フレーム59を滑動する車輪58をシューに取替えるような、あらゆる同等技術の取入れによって、本発明の範囲から遠ざかるものではない。方法に関する同じ考え方の順で、ある作業の順番は、本発明の精神から離れることなしに修正することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による方法を適用した塔式クレーンの組立て状態の全体図。
【図2】分配ブームの場合について、本発明による方法を実施するために、固定筋交いを持上げて整列させるのに役立つ装置を支えるブームの根元の要素の斜視図。
【図3】運搬位置に対応する筋交いの一部の配置を示すブーム中間要素の斜視図。
【図4】分配ブームの筋交い取付け要素の斜視図。
【図5】ブームの筋交いの持上げ及び整列の第1状態を示す図。
【図6】同じく第2状態を示す図。
【図7】同じく第3状態を示す図。
【図8】持上げた筋交いをもった分配ブーム組立て体の持上げ作業を示す図。
【図9】マスト頭部に取付けるブームの配置の詳細を示す図。
【図10】同じく斜視図。
【図11】分配ブームの筋交いの持上げ及び整列に役立つ束の詳細斜視図。
【図12】分配ブーム組立て体の持上げに役立つ釣合い装置の全体斜視図。
【図13】反対側ブームの場合について、本発明による方法を実施するための装置の全体斜視図。
【図14】クレーンのマスト頭部の高い部分の詳細斜視図。
【符号の説明】
2 マスト
3 固定軸
5 回転軸
6 マスト頭部
7 分配ブーム
8 反対側ブーム
9 台車
10 台車走行機構
11 荷揚ウインチ
13、111 筋交い
15 分配ブーム7の根元の要素
16 同中間要素
17 同筋交い取付け要素
18 同普通の要素
19 筋交い13の後方部分
20 同中間部分
21 同前方部分
22、32、42、43、112 長い要素
23、34、50、55、103、113、114 キャップ
24、52、91、97、100、136 連接棒
25、53 握り部
26、36、39、45、47、54、64、65、72、73、75、85、117、118、138 軸
27、37、59、79 上側フレーム
28、60 前方支持部
29、41、61 張索軸
30、40、62 後方支持部
31、63 仮留軸
33、49、56 ほぞ
35、107 二重吊り具
38、102、106 ガセットプレート
44、74 支持部
46 吊り縄
48 束(持上げ束)
51、125 支え板
57、137 楕円形孔
58 車輪
66、67 架台
68 フック
69 組立て補助装置
70 二重固定吊り縄
71 二重固定点
76、126 釣合い装置
77、78 固定金具
80 上部鐙部
81、82 結合部
83、84 下部鐙部
86 変形防止設備
87、88 ねじ
89、90 握り部付きの軸
92、95 持上げ吊り縄
93、95 ワッシャ
94 長さ調整吊り具
104 下側フレーム
105 案内装置
106 マスト頭部6の頂部
108 梯子
109 作業台
115 フレーム
119 連結要素
120 平鉄板
123、124 スペーサ
127 釣合い装置126の中点
128 同端部
129 後方吊り縄
130、133、134、135 固定点
131、132 前方吊り縄
【産業上の利用分野】
本発明は、塔式クレーンのブームの組立て方法、及びこの方法を実施する装置に関する。本発明は特に、建物建築及び土木工事の現場で使用される塔式クレーンの、分配ブーム、及び釣合い錘の支えを構成する組合わされる反対側ブームの組立てにその利用が見出だされる。
【0002】
【従来の技術】
このようなクレーンの分配ブームは、一般に対称三角形の横断面を有し、三角形の上部頂点は上側フレームに対応し、一方二つの下部頂点は、現場上で荷物を分配する台車の走行軌道を形成する下側フレームに対応する。この分配ブームは主として、上側フレーム及び下側フレームの端部に配置された仮留軸によって、互いに整列させられて組立てられたブーム要素、ブームの中央平面に直角に取付けられた仮留軸によって、端部と端部を合わせて互いに組立てられた複数の部分で形成された固定筋交いで構成され、筋交いの前端部は、ブームの中央平面に同様に直角に取付けられた仮留軸によって、ブーム要素の上側フレームの高さで連接される。
【0003】
このようなブームの組立ては、一般に次のように行われる。
分配ブームは、ブームの根元の要素の方向に上側フレーム上に静置した筋交いと、地上で整列させられて組立てられ、次いで移動クレーンのような組立て補助装置を用いて、持上げ用に吊り縄を装備される。持上げの最後に、ブームの根元の連接部は、マスト頭部の前面又は回転軸に当てがわれ、仮留めされる。
【0004】
作業の第1のやり方によれば、ブームは、組立て補助装置による位置に保持され、筋交いの自由端部とマスト頭部の頂部のその固定点の間に複滑車が設けられる。ウインチ又は引上げケーブルを用いて、マスト頭部の頂部に筋交いの仮留部を作ることができるまで、複滑車の自由ロープに近づけられる。
複滑車の作業は高所で行われ、困難な作業条件、特に風又は他の悪天候の場合には、一人又は数人の作業員を必要とし、一方、組立て補助装置はこの全時間の間駐留させられ、この装置は一般に高い費用で賃貸しされる。
【0005】
さらに一層微妙な作業の他のやり方によれば、組立て組立て補助装置が、ブーム及びその筋交いをブームの根元の連接部の周りに持上げるのに用いられ、この持上げは、ブームの根元の要素上で待機する筋交いの自由端部と、マスト頭部の頂部で待機する十分に長い吊り具の端部の間で仮留めが行えるまで上げられる。仮留めが行われると、組立て補助装置を用いて、筋交いが整列させられ緊張するまでブームが下げられる。
反対側ブームの組立ては、分配ブームの組立てと同様なやり方で行われ、したがって同一の不都合を示す。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、安全性を改良し、組立て補助装置の駐留時間を短縮する、塔式クレーンのブームの組立て方法、及びその方法を実施する装置を提供することによって、上に述べられた不都合な点を修正することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
そのため本発明による塔式クレーンのブームの組立て方法は、一方の端部がブームの要素又は反対側ブームと連接され、最初は自由端部である他方の端部が、クレーンのマスト頭部の頂部に仮留めによって接続されるようになっている固定筋交いを備えた、分配ブーム、及び場合によっては反対側ブームも組立てるために、
−ブームの要素をその筋交いとともに地上で整列させて組立てること、
−まだ地上にあるブームの筋交い、及び場合によっては反対側ブームの筋交いを持上げて整列させ、その結果、筋交いの自由端部が、マスト頭部の頂部に直接仮留めのために正しく扱われるように、前記自由端部が、ブーム又は反対側ブームの上方高くに配置されて保持されること、
−持上げられ整列させられて保持された筋交いとブーム又は反対側ブームの組立て体を持上げること、
−持上げの最後に、ブーム又は反対側ブームをマスト頭部の面に当てがうこと、
−ブーム又は反対側ブームを、マスト頭部の下部に取付けること、並びに
−ブーム又は反対側ブームの筋交いの自由端部を、マスト頭部の頂部に直接仮留めすること
に存する。
【0008】
容易に理解されるように、筋交いを最初に分配ブーム又は反対側ブーム上の適当な高さに上げることは、この筋交いの自由端部を直接組合わせることができ、したがって現在の複滑車装置を不要にする形状で、マスト頭部の前にブーム又は反対側ブームを当てがうことを可能にする。組立ては一層迅速で一層容易に、したがって従業員については一層安全な条件で、かつ組立て補助装置を短縮された時間しか駐留させないことによって行うことができる。
【0009】
油圧式移動式クレーンのようなこの組立て補助装置は、まだ地上にある筋交い、ブーム又は反対側ブームを持上げて整列させ、次いで持上げられ整列させられて保持されたその筋交いとブーム又は反対側ブームの組立て体の持上げを行い、マスト頭部の前面に当てがうのにも使用されるのが有利である。
【0010】
上に定義された方法を実施するための本発明による装置は、一方では、分配ブームの場合にはブームの根元の要素の固定点を、又は反対側ブームの固定点を筋交いの固定点に接続し、組立て補助装置のフックに直接又は間接的に吊下げられるに適した、少なくとも一つの吊り縄又は吊り縄セットを有し、他方では、持上げられ整列させられて保持された筋交いと分配ブーム又は反対側ブームの組立て体を持上げられる、釣合い装置のような吊下げ手段を有する。したがってブーム又は反対側ブームの組立て体が持上げられる前の、分配ブーム又は反対側ブームがまだ地上に静置されているときに、筋交いを持上げ位置にもたらすために、まず筋交いに牽引力がかけられる。
【0011】
塔式クレーンの分配ブーム組立て方法の好ましい一実施態様によれば、前記装置は、ブームの根元の要素の固定点を筋交いの固定点に接続する少なくとも1本の吊り縄以外に、第1の端部が筋交いの固定点に連接され、一方第2の端部が、ブームの根元の要素の上側フレームに沿って移動するための支持・案内手段をもった持上げ束を有し、手段が、束を立ち上げられた位置に停止され、その位置で前記フレームへの仮留めを保証するためにさらに設けられている。
【0012】
持上げ束の第2の端部は、ブームの根元の要素の上側フレームに沿って移動し、束が立ち上げられた位置に達したときは、前記フレームによって支えられる車止めと接触するようになる走行車輪を支持することができる。この束はブームの筋交いと同時に持上げられ、その剛性によって、分配ブーム組立て体の持上げとそれをマスト頭部の前に当てがう間、持上げられて整列させられた位置に筋交いを確実に保持する。
【0013】
分配ブームの筋交いは順次複数の部分で作られ、該部分それぞれの長さが、運搬時には筋交いの各部分が上に取付けられ、組立て時には結合連接棒によって互いに結合されるブームの要素の長さとほぼ対応するのが有利である。
【0014】
塔式クレーンの分配ブームに利用された本発明による装置に関する他の特徴によれば、この装置は、分配ブームの上側フレームへの二つの固定金具をもったブーム持上げ釣合い装置をさらに有し、この固定金具の一方が固定長連接棒を支持し、他方が、分配ブームの傾斜を修正するために長さ調整吊り具を支持する。
【0015】
本発明の補足的一特徴によれば、固定長連接棒及び長さ調整吊り具は、分配ブームの横勾配を修正するために、連接棒及び吊り具のそれぞれ固定金具への仮留軸の両側に配置された、厚みのあるワッシャによって横方向に位置決めされている。
【0016】
組立て補助装置を用いて筋交い及び束の持上げを行った後に、釣合い装置はブーム組立て体を持上げ、それをマスト頭部の前に当てがうために、同一組立て補助装置とともに使用される。この釣合い装置は、装置の重心区域において、分配ブーム上に常に固定して静置される。
【0017】
塔式クレーンの反対側ブームの組立てに特に一層適した本発明による装置の他の実施態様によれば、装置は、塔式クレーンの反対側ブームを組立てるために、中点が組立て補助装置のフックへの吊下げに役立つ釣合い装置、及び釣合い装置の両端部に固定され、反対側ブームの両側に取付けられた2組の吊り縄を有し、この吊り縄は、釣合い装置を反対側ブームのフレームの固定点に接続する後方吊り縄、及び二つの部分からなる前方吊り縄をそれぞれ有し、前方吊り縄の一方が、釣合い装置を筋交いの持上げ用に筋交いに接続し、他方が、持上げられた筋交いと反対側ブームの組立て体の持上げ用に、筋交いを反対側ブームのフレームの固定点に接続している。
【0018】
したがって、吊り縄と釣合い装置で構成された単一セットは、ここでは反対側ブームの筋交いの持上げ、及び持上げられた筋交いと反対側ブームの組立て体の持上げに役立ち、二つの作業は、組立て補助装置のフックへの吊下げ点を修正することなしに、一方に続いて他方が直接に行われる。
本発明による他の態様によれば、筋交い自由端部のマスト頭部の頂部への仮留めは、好ましくは分配ブームの側の筋交い自由端部に、及び反対側ブームの側の接続連接棒に設けられた孔の存在によって容易に行われる。
【0019】
いずれにせよ本発明は、限定されない例として、塔式クレーンのブームの組立て方法を実施するやり方を説明し、その方法を実施する装置のいくつかの実施態様を示した添付の図面を参照しながら、以下になされる記載から一層理解されるであろう。
【0020】
【実施例】
図1に示されたクレーンは公知のやり方で、固定又は回転式基礎台枠1、方向転換装置4を介してそれ自身マスト頭部6を載せた回転軸5を支える固定軸3を載せた、高さを調節できるマスト2を有する。このクレーンは、本発明による組立て用に装置の両側に設けられた、分配ブーム7及び釣合い錘をもった反対側ブーム8を備えている。
【0021】
分配ブーム7は、台車9及び台車9の走行機構10、並びに作業場上で荷物扱いするための荷揚ウインチ11を備えており、分配ブームは、マスト頭部6又は回転軸5で水平軸周りに連接して取付けられ、前記マスト頭部の頂部に14で接続された筋交い13を介して、ほぼ水平の位置に維持される。長さを調節できるこの分配ブーム7は、根元の要素15、一つ又は複数の中間要素16、いわゆる筋交い取付け要素17、及び筋交い取付け要素の先に位置する一つ又は複数の普通の要素18を有する。
【0022】
分配ブーム7の筋交い13は、前記分配ブームの要素、さらに詳しくは根元の要素15、中間要素16、及び筋交いの下に位置する部分に限定された筋交い取付け要素17の長さとほぼ対応する、それぞれの長さをもった複数部分19、20、21で順次形成される。
図2、3及び4に示されたように、筋交い13の異なる部分19、20、21は、輸送のために、対応する分配ブーム要素の上に配置される。
【0023】
図3を参照すると、筋交い13の中間部分20は、後部はキャップ23によって両端部を終わる円形断面の長い要素22で構成され、前部は筋交い13の線及び分配ブーム7の中央平面と直角に取付けられた軸26によって、互いに組合わされてほぞを形成する、握り部25を備えた連接棒24で構成される。運搬位置では、長い要素22は、張索軸29を備えた前方支持部28、及び仮留軸29を備えた後方支持部30によって、対応するブームの中間要素16の上側フレーム27の上に静置され、仮留軸上には長い要素が位置決めされるようになり、一方、連接棒24は、前記上側フレーム27の前端部に下ろされる。
【0024】
図4に示されたように、筋交い13の前方部分21は、後部は、ほぞ33によって前端部を、キャップ34によって後端部を終わる円形断面の長い要素32で構成され、前部は軸36によって互いに組合わされてキャップを形成する二重吊具35で終わる。二重吊具35はさらに、軸39によってほぞを形成するガセットプレート38の高さで、ブームの筋交い取付け要素17の上側フレーム37上に組立てられる。軸36及び39は、いずれも筋交い13の線及び分配ブーム7の中央平面と直角に取付けられる。運搬位置では、長い要素32は、張索軸41を備えた後方支持部40によって、分配ブーム7の筋交い取付け要素17の上側フレーム37の上に静置される。
【0025】
図2に示されたように、筋交い13の後方部分19は、支持部44を通って両側の延長上に取付けられた円形断面の2本の長い要素42、43を有し、支持部44の上部は、分配ブーム7の筋交い13の持上げ用に役立つ吊り縄46の係止用軸45を受入れ、一方、その下部は、筋交い13の線及び分配ブーム7の中央平面と直角に取付けられ、前記長い要素4、43の組立てと、前記筋交い13の持上げにも役立つ束48の連接に同時に役立っている軸47を受入れる。
【0026】
長い要素42、43の軸47で組立てられた両端部は、それぞれほぞ49及びキャップ50を形成し、前記両端部が平角以下の角度を形成するときは、支え板51を介して互いに当接するようになる。さらに筋交い13の後方部分19は、筋交い13の線及び分配ブーム7の中央平面と直角に取付けられた軸54によって組立て用のほぞを形成する、握り部53を備えた連接棒52を前方に有し、2本の長い要素42、43の組立て体の前端部はキャップ55を形成する。2本の長い要素42、43の組立て体の後端部は、筋交い13をマスト6の頭部の頂部に14で容易に接続するために、楕円形孔57を備えたほぞ56を形成する。
【0027】
図11に詳細に示されたように、一方の端部を筋交い13に軸47で連接される束48は、他方の端部にブームの根元の要素15の円形断面の上側フレーム59上を回転することができる、空中ゴマの形状をした車輪58を備えている(図2も参照)。
運搬位置では、束48は筋交い13の後方部分19の下方の前方に下ろされ、2本の長い要素42、43の組立て体は、張索軸又は仮留軸61を備えた前方支持部60、及び仮留軸63を備えた後方支持部62によってブームの根元の要素15の上側フレーム上に静置され、軸上には束が位置決めされるようになり、一方、連接棒52は前記フレーム59の前端部に下ろされる。
【0028】
図5、6及び7に図示された分配ブーム7の筋交い13の持上げ及び整列は、次のように行われる。
完全に装備されたブーム7の要素15、16、17、18は、地上に並べられて互いに組立てられる。そのとき筋交い13の部分19、20、21は、連接棒52、24をそれぞれキャップ23、34に接続することによって、筋交いの線及び分配ブーム7の中央平と直角に取付けられた軸64、65によって組立てられる。
【0029】
こうして装備された分配ブーム7は、装備された台車9の通過に十分な高さがある少なくとも二つの架台66、67上に上げられる。架台66はブームの根元の要素15の後部に配置され、一方架台67は、前記筋交い13の持上げ時にブーム7の傾きを避けるために、筋交い13の組立て軸を越えてブーム7の前部に配置される。
ブーム7の後ろ側のブーム軸に配置された組立て補助装置69のフック68を用いて、筋交い13の後方部分19の支持部44の軸45に吊り下げられた持上げ吊り縄46の自由端部が捕捉される。フック68への吊り縄46の捕捉は、地面の高さで行われる。次いで図5に示されたように、組立て補助装置69のフック68は、吊り縄46が緊張するまで再び上げられる。
【0030】
フック68の上昇を継続することによって、筋交い13の部分は徐々に次々と持上げられ、一方、その自重の作用で前記筋交い13に軸47で吊下げられた持上げ束48は、ブームの根元の要素15の上側フレーム59上を、車輪58を介して回転することによって立上がる(図6参照)。
【0031】
この作業中、ブームの根元の要素15の後端部に位置する二重固定点71を、持上げ束48の頂部に位置する軸72に接続する二重固定吊り縄70は、徐々に緊張する。作業の終りには、二重固定吊り縄70は緊張され、筋交い13は持上げ位置でほぼ真直ぐにされ、一方、持上げ束48の下端部は、上側フレーム59の、ブームの根元の要素15の長さのほぼ中央に固定された支持部74と一体の軸73に当接するようになる(図2及び7参照)。この位置で、持上げ束48の下端部は、軸75によって手動又は自動で支持部74に施錠される。
【0032】
完全に装備されたブーム7及び筋交い13で構成された組立て体を持上げ位置に引上げるには、図12に示されたような釣合い装置76が使用される。釣合い装置76は、ブーム7の上側フレーム79への二つの固定金具77、78を有する。各金具77、78は、ブーム7の構造体の結合部81、82に配置された上部鐙部80、及び結合部81、82の両側に配置されたそれぞれ二つの下部鐙部83、84で形成される。下部鐙部83及び84の上部鐙部80への取付けは、ねじ87、88によって行われる。
【0033】
ブーム7の上側フレーム79周りの回転、固定金具77、78の固定化は、下部鐙部83、84を通るブーム7の変形防止設備86に係合された軸85によって保証される。各上部鐙部80は、ブーム7の中央平面と直角に取付けられた握り部付きの軸89、90を高い部分に支持している。固定金具77は、第1の持上げ吊り縄92によって延長された固定長連接棒91を、その軸によって再捕捉する。異なる厚さのワッシャ93は、支持部間の軸の両側からの要求で、前記固定金具77及び連接棒91に分配される。
【0034】
他の側では、固定金具78は、第2の持上げ吊り縄95によって延長された長さ調整吊り具94をその軸90によって再捕捉する。異なる厚さのワッシャ96も、軸90の両側からの要求で分配される。長さ調整吊り具94は、軸90に一方の端部で連接される調整連接棒97を有し、その本体は、複数の仮留孔98、調整連接棒97の仮留孔98を一方の端部で軸としている部品99、及びその必要があれば、部品99の他方の端部に101で接続される追加連接棒100を有する。
【0035】
ブーム7の傾斜は、吊り具94の長さを調整することによって正しくされ、一方、その横勾配は、軸89及び90の両側のワッシャ93の分配によって修正される。原則として調整は、与えられた長さのブームのすべてについて一度行われる。
完全に装備されたブーム7及び筋交い13で構成された組立て体を、持上げ位置に調整して持上げる釣合い装置76は、組立て補助装置69によってマスト頭部6の高さまで持上げられる。この作業は図8に示されている。
【0036】
図9及び10に示されたように、こうして持上げられたブーム7は、マスト頭部6の前面にブームの根元の要素15を結合するように図示される。結合は、ブームの根元の要素15の下側フレーム104を後方に延長するキャップ103に、回転軸5のほぞを形成する二つのガセットプレート102を接続する2本の軸12によって行われる。ガセットプレート102の内側では、アングル型の案内装置105が、キャップ103をガセットプレート102にあらかじめ中心決めするのを保証し、軸12に容易に正しい位置を取らせる。
【0037】
ブームの根元要素15のマスト頭部6への結合が行われ、ほぞ56を形成する筋交い13の自由後方端部は、マスト頭部6の頂部106付近に現れる。頂部106から二重吊り具107が、ほぞ56と組合わされるために設けられたキャップを形成する(図14も参照)。梯子108及び作業台109は、組立工によって連結軸14を正しい位置にするために設けられる。マスト頭部6の頂部106に筋交い13の組立てを行うことは、筋交い13の横方向の柔軟性、及びほぞ56の楕円形孔57によって容易にされる。
【0038】
そちらの側からは、図13に詳細に示された反対側ブーム8が、分配ブーム7と同じ高さで、マスト頭部6又は回転軸5の後面に、110で連接して取付けられ、前記マスト頭部6の頂部106に138で連接された筋交い111を介して、ほぼ水平の位置に保持される。筋交い111は、反対側ブーム8の両側に対称的に取付けられ、その両端部がキャップ113、114によって終わる、円形断面の2本の同一の長い要素112で構成される。
【0039】
後方キャップ113は、軸117によってほぞを形成するガセットプレート116の高さで、フレーム115上に組立てられる。前方キャップ114は、ほぞを形成する基部121及び頂部122で折畳まれ、スペーサ123、124によって接続される2枚の平鉄板120で構成された連結要素119に軸118によって組立てられる。連結要素119は、キャップ114とほぞ121の間の支え板125を介して、長い要素112の延長上に保持される。
【0040】
反対側ブーム8の組立て方法を実施するための装置は、中点127が組立て補助装置69のフック68の係止に役立つ釣合い装置126を有し、釣合い装置126の両端部128に接続され、反対側ブーム8の両側に取付けられた2本の吊り縄は、それぞれ釣合い装置126の端部128を反対側ブーム8の対応するフレーム115の後部に配置された固定点130に直接接続する後方吊り縄129、及び二つの部分131、132で作られ、その第1部分131は釣合い装置126の端部128を筋交い111の固定点133に接続し、その第2部分132は、筋交い111の固定点134を反対側ブーム8の対応するフレーム115の前部に配置された固定点135に接続する前方吊り縄を有する。
【0041】
筋交い111の持ち上げ及び反対側ブーム8の組立ては、次のようにして行われる。
反対側ブーム8は、フレーム115上に下ろされた筋交い111と地上で組立てられる。組立て補助装置69のフック68を用いて、釣合い装置126の中点127が地面の高さで吊され、次いでフック68が徐々に上げられる。
【0042】
最初の時点で後方吊り縄129及び前方吊り縄131が張られ、筋交い111が、今度は前方吊り縄132が張れるまで持上げられる。次の時点で、持上げられた位置で筋交い111をもった反対側ブーム8が、組立て補助装置69によってマスト頭部6の高さに持上げられる。次いで分配ブーム7におけるように、反対側ブーム8は当てがわれ、マスト頭部6又は回転軸5の後面に110で取付けられ、筋交い111は、軸138の組立てを容易にするように、楕円形孔137を備えた連接棒136によって前記マスト頭部6の頂部106に取付けられる(図1及び14参照)。
【0043】
本発明が、同一の塔式クレーンの分配ブーム7及び反対側ブーム8に同時に適用されるならば、原則として反対側ブーム8の組立てを行い、それから場合によっては反対側ブーム8に部分釣合い錘を配置し、次いで分配ブーム7の取付けを行う。
【0044】
言うまでもないように、本発明は、例として上に述べられた本発明の方法を実施する唯一の態様、及び塔式クレーンのブームを組立てる装置の実施態様に限定されるものではなく、もしろ同一原理に基いた実施及び応用のあらゆる変形を含んでいる。したがって、例えば筋交い13及び111の細部を支える建設的修正や、ブームの根元の要素15の上側フレーム59を滑動する車輪58をシューに取替えるような、あらゆる同等技術の取入れによって、本発明の範囲から遠ざかるものではない。方法に関する同じ考え方の順で、ある作業の順番は、本発明の精神から離れることなしに修正することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による方法を適用した塔式クレーンの組立て状態の全体図。
【図2】分配ブームの場合について、本発明による方法を実施するために、固定筋交いを持上げて整列させるのに役立つ装置を支えるブームの根元の要素の斜視図。
【図3】運搬位置に対応する筋交いの一部の配置を示すブーム中間要素の斜視図。
【図4】分配ブームの筋交い取付け要素の斜視図。
【図5】ブームの筋交いの持上げ及び整列の第1状態を示す図。
【図6】同じく第2状態を示す図。
【図7】同じく第3状態を示す図。
【図8】持上げた筋交いをもった分配ブーム組立て体の持上げ作業を示す図。
【図9】マスト頭部に取付けるブームの配置の詳細を示す図。
【図10】同じく斜視図。
【図11】分配ブームの筋交いの持上げ及び整列に役立つ束の詳細斜視図。
【図12】分配ブーム組立て体の持上げに役立つ釣合い装置の全体斜視図。
【図13】反対側ブームの場合について、本発明による方法を実施するための装置の全体斜視図。
【図14】クレーンのマスト頭部の高い部分の詳細斜視図。
【符号の説明】
2 マスト
3 固定軸
5 回転軸
6 マスト頭部
7 分配ブーム
8 反対側ブーム
9 台車
10 台車走行機構
11 荷揚ウインチ
13、111 筋交い
15 分配ブーム7の根元の要素
16 同中間要素
17 同筋交い取付け要素
18 同普通の要素
19 筋交い13の後方部分
20 同中間部分
21 同前方部分
22、32、42、43、112 長い要素
23、34、50、55、103、113、114 キャップ
24、52、91、97、100、136 連接棒
25、53 握り部
26、36、39、45、47、54、64、65、72、73、75、85、117、118、138 軸
27、37、59、79 上側フレーム
28、60 前方支持部
29、41、61 張索軸
30、40、62 後方支持部
31、63 仮留軸
33、49、56 ほぞ
35、107 二重吊り具
38、102、106 ガセットプレート
44、74 支持部
46 吊り縄
48 束(持上げ束)
51、125 支え板
57、137 楕円形孔
58 車輪
66、67 架台
68 フック
69 組立て補助装置
70 二重固定吊り縄
71 二重固定点
76、126 釣合い装置
77、78 固定金具
80 上部鐙部
81、82 結合部
83、84 下部鐙部
86 変形防止設備
87、88 ねじ
89、90 握り部付きの軸
92、95 持上げ吊り縄
93、95 ワッシャ
94 長さ調整吊り具
104 下側フレーム
105 案内装置
106 マスト頭部6の頂部
108 梯子
109 作業台
115 フレーム
119 連結要素
120 平鉄板
123、124 スペーサ
127 釣合い装置126の中点
128 同端部
129 後方吊り縄
130、133、134、135 固定点
131、132 前方吊り縄
Claims (13)
- 一方の端部がブームの一要素(17)又は反対側ブーム(8)に連接され、最初は自由である他方の端部が、塔のマスト頭部(6)の頂部(106)に仮留めによって接続されるように設けられている固定筋交い(13、111)を備えた、分配ブーム(7)及び場合によっては反対側ブーム(8)の組立てを可能にする塔式クレーンのブームの組立て方法において、
−ブームの要素(15、16、17、18)をその筋交い(13)とともに地上で整列させて組立てること、
−まだ地上にあるブーム(7)の筋交い(13)、及び場合によっては反対側ブーム(8)の筋交い(111)を持上げて整列させ、その結果、筋交い(13、111)の自由端部(56、122)が、マスト頭部(6)の頂部(106)に直接仮留めのために正しく扱われるように、前記自由端部が、ブーム(7)又は反対側ブーム(8)の上方高くに配置されて保持されること、
−持上げられ整列させられて保持された筋交い(13、111)とブーム(7)又は反対側ブーム(8)の組立て体を持上げること、
−持上げの最後に、ブーム(7)又は反対側ブーム(8)をマスト頭部(6)の面に当てがうこと、
−ブーム(7)又は反対側ブーム(8)を、マスト頭部(6)の下部(5)に取付けること、並びに
−ブーム(7)又は反対側ブーム(8)の筋交い(13、111)の自由端部(56、122)を、マスト頭部(6)の頂部(106)に直接仮留めすること
に存することを特徴とする塔式クレーンのブームの組立て方法。 - 移動式クレーンのような組立て補助装置(69)を使用し、前記組立て補助装置(69)が、まだ地上にある筋交い(13、111)、ブーム(7)又は反対側ブーム(8)を持上げて整列させるのにも、次いで持上げられ整列させられて保持された筋交い(13、111)とブーム(7)又は反対側ブーム(8)の組立て体の持上げを行い、マスト頭部(6)の前面に当てがうのにも使用されることを特徴とする請求項1記載の塔式クレーンのブームの組立て方法。
- 前記方法が、同一の塔式クレーンの分配ブーム(7)及び反対側ブーム(8)に利用されること、まず反対側ブーム(8)の組立てが行われ、次いで分配ブーム(7)の組立てが行われることを特徴とする請求項1又は2記載の塔式クレーンのブームの組立て方法。
- 請求項1から3のいずれか1項に記載の方法を実施する塔式クレーンのブームの組立て装置において、該装置が、一方では、分配ブーム(7)の場合にはブームの根元の要素(15)の固定点(71)を、又は反対側ブーム(8)の固定点(130、135)を筋交い(13、111)の固定点(47、133、134)に接続し、組立て補助装置(69)のフック(68)に直接又は間接的に吊下げられるに適した、少なくとも一つの吊り縄(46、70)又は吊り縄セット(129、131、132)を有し、他方では、持上げられ整列させられて保持された筋交い(13、111)と分配ブーム(7)又は反対側ブーム(8)の組立て体を持上げられる、釣合い装置(76、126)のような吊下げ手段を有することを特徴とする塔式クレーンのブームの組立て装置。
- 塔式クレーンの分配ブーム(7)の組立てのために、前記装置が、ブームの根元の要素(15)の固定点(71)を筋交い(13)の固定点(47)に接続する少なくとも1本の吊り縄(70)以外に、第1の端部が筋交い(13)の固定点(47)に連接され、一方第2の端部が、ブームの根元の要素(15)の上側フレーム(59)に沿って移動するための支持・案内手段をもった持上げ束(48)を有し、手段(73、74、75)が、束(48)を立ち上げられた位置に停止され、該位置で前記フレーム(59)への仮留めを保証するためにさらに設けられていることを特徴とする請求項4記載の塔式クレーンのブームの組立て装置。
- 持上げ束(48)の第2の端部が、ブームの根元の要素(15)の上側フレーム(59)に沿って移動し、束(48)が立ち上げられた位置に達したときは、前記フレーム(59)によって支えられる車止め(73、74)と接触するようになる走行車輪(58)を支持することを特徴とする請求項5記載の塔式クレーンのブームの組立て装置。
- 分配ブーム(7)の筋交い(13)が順次複数の部分(19、20、21)で作られ、該部分それぞれの長さが、運搬時には筋交い(13)の各部分(19、20、21)が上に取付けられ、組立て時には結合連接棒(24、52)によって互いに結合されるブームの要素(15、16、17)の長さとほぼ対応することを特徴とする請求項5又は6記載の塔式クレーンのブームの組立て装置。
- 前記装置が、分配ブーム(7)の上側フレーム(79)への二つの固定金具(77、78)をもったブーム持上げ釣合い装置(76)をさらに有し、前記固定金具の一方(77)が固定長連接棒(91)を支持し、他方(78)が、分配ブーム(7)の傾斜を修正するために長さ調整吊り具(94)を支持することを特徴とする請求項5から7のいずれか1項に記載の塔式クレーンのブームの組立て装置。
- 固定長連接棒(91)及び長さ調整吊り具(94)が、分配ブーム(7)の横勾配を修正するために、連接棒(91)及び吊り具(94)のそれぞれ固定金具(77、78)への仮留軸(89、90)の両側に配置された、厚みのあるワッシャ(93、96)によって横方向に位置決めされることを特徴とする請求項8記載の塔式クレーンのブームの組立て装置。
- 長さ調整吊り具(94)が、固定金具(78)への吊り具(94)の仮留軸(90)に一端部で連接され、吊り具本体が、複数の仮留孔(98)、調整連接棒(97)の仮留孔(98)を一端部で軸としている部品(99)、及び必要ならば部品(99)の他端部に仮留めされる追加連接棒(100)を有することを特徴とする請求項8又は9記載の塔式クレーンのブームの組立て装置。
- 固定金具(77、78)が、上部鐙部(80)及び上部鐙部にねじ(87、88)によって取付けられる二つの下部鐙部(83、84)でそれぞれ形成され、前記ブーム(7)構造体の結合部(81、82)の両側に配置された、下部鐙部(83、84)を横切るブーム(7)の変形防止設備(86)に係合された軸(85)によって回転を固定されることを特徴とする請求項8から10のいずれか1項に記載の塔式クレーンのブームの組立て装置。
- 前記装置が、塔式クレーンの反対側ブーム(8)を組立てるために、中点(127)が組立て補助装置(69)のフック(68)への吊下げに役立つ釣合い装置(126)、及び釣合い装置(126)の両端部(128)に固定され、反対側ブーム(8)の両側に取付けられた2組の吊り縄(129、131、132)を有し、前記吊り縄が、釣合い装置(126)を反対側ブーム(8)のフレーム(115)の固定点(130)に接続する後方吊り縄(129)、及び二つの部分(131、132)からなる前方吊り縄をそれぞれ有し、前方吊り縄の一方(131)が、釣合い装置(126)を筋交い(111)の持上げ用に筋交い(111)に接続し、他方(132)が、持上げられた筋交い(111)と反対側ブーム(8)の組立て体の持上げ用に、筋交い(111)を反対側ブーム(8)のフレーム(115)の固定点(135)に接続することを特徴とする請求項4記載の塔式クレーンのブームの組立て装置。
- 孔(57、137)が、筋交い(13、111)の自由端部(56、122)をマスト頭部(6)の頂部(106)に仮留めするのために設けられ、前記孔(57、137)が、好ましくは分配ブーム(7)側の筋交い(13)の自由端部(56)、及び反対側ブーム(8)側の結合連接棒(136)に設けられることを特徴とする請求項4から12のいずれか1項に記載の塔式クレーンのブームの組立て装置。
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