JP2000110406A - 屋上鉄塔におけるステーの構築方法 - Google Patents

屋上鉄塔におけるステーの構築方法

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JP2000110406A
JP2000110406A JP10285225A JP28522598A JP2000110406A JP 2000110406 A JP2000110406 A JP 2000110406A JP 10285225 A JP10285225 A JP 10285225A JP 28522598 A JP28522598 A JP 28522598A JP 2000110406 A JP2000110406 A JP 2000110406A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、建築物の屋上に構築する鉄塔におけ
る支持部材である複数のステーを、限られた狭いスペー
ス内において構築できるようにすることが課題である。 【解決手段】屋上に立設した鉄塔1を支持する複数のス
テーA,B,Cを構築する工法であって、前記鉄塔1の
周囲にスライド用の軌条梁11,20,21を敷設した
スライド用架台2,3を構築し、前記軌条梁の上に所要
のステーを搬入し、前記鉄塔の上に設けたリフトアップ
架台23のジャッキで前記ステーの先端部をリフトアッ
プさせるとともに、ステーの後端部を前記軌条梁11,
20,21上をスライドさせながら、当該ステーA,
B,Cを屋上から外側に突出させることなく前記鉄塔1
に取り付ける屋上鉄塔におけるステーの構築方法とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物の屋上に構
築する鉄塔における支持部材である複数のステーを、限
られた狭いスペース内において構築する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、建築物の屋上に構築する鉄塔、例
えば、通信アンテナ,パラボラアンテナ等を設置するた
めの鉄塔には、該鉄塔の周囲に立設状態を維持する支持
部材としての複数のステーが設けられる。このステーを
構築するに、例えば、クレーン等の揚重装置により、建
築物のサイトで構築したステーを屋上につり上げて、該
ステーの先端部を鉄塔に固定し、ステーの後端部を基礎
ブロックに固定する方法がある。
【0003】また、他の方法として、建築物の屋上にお
いてステーを構築し、クレーンによりつり上げて鉄塔に
固定したり、鉄塔上に設けたジャッキ等でつり上げたり
して鉄塔に固定する方法も知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、建築物
の屋上が狭く、隣接する土地に高層建築物があったりす
ると、ステーを予め鉄塔のサイトで水平に作って吊り上
げる方法を採用できないことがある。また、建築物の屋
上が細長い矩形状であると、その長手方向においてはス
テーを屋上にて形成することが出来るが、短手方向にお
いてはステーを形成することができないという課題があ
る。本発明に係るステーの構築工法は、このような課題
を解消するために提案されるものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の上記課題を解決
するための要旨は、屋上に立設した鉄塔を支持する複数
のステーを構築する工法であって、前記鉄塔の周囲にス
ライド用の軌条梁を敷設したスライド用架台を構築し、
前記軌条梁の上に所要のステーを搬入し、前記鉄塔の上
に設けたリフトアップ架台のジャッキで前記ステーの先
端部をリフトアップさせるとともに、ステーの後端部を
前記軌条梁上をスライドさせながら、当該ステーを屋上
から外側に突出させることなく前記鉄塔に取り付けるこ
ととした屋上鉄塔におけるステーの構築方法である。
【0006】また、屋上に立設した鉄塔を支持する複数
のステーを構築する工法であって、前記鉄塔の周囲にス
ライド用の軌条梁を敷設したスライド用架台を構築し、
前記軌条梁の上に所要のステーを搬入し、該ステーの後
端部を前記軌条梁の上で上下方向に回転自在にピン結合
させ、かつ、水平方向に回転自在にして係合させ、前記
鉄塔の上に設けたリフトアップ架台のジャッキで前記ス
テーの先端部をリフトアップさせるとともに、ステーの
後端部を前記軌条梁上をスライドさせ、かつ、水平方向
に回転させながら、当該ステーを屋上から外側に突出さ
せることなく前記鉄塔に取り付けることとした屋上鉄塔
におけるステーの構築方法である。
【0007】本発明に係るステーの構築方法によれば、
建築物の屋上に鉄塔を建ててその周囲に複数のステーを
配設して支持補強させる場合において、建築物が敷地い
っぱいに建てられていて、該建築物の周囲に大型クレー
ンを設置できない場合や、屋上の中央部でなく周辺に偏
在させて鉄塔を設けた場合等では、屋上に搬入したステ
ーをスライドさせながらリフトアップさせて、鉄塔と定
着用基礎ピースとに架設し定着させることが可能とな
る。また、鉄塔に対して斜めにした状態でステーを搬入
し、このステーをスライドさせながら、且つ、水平方向
に回転させて鉄塔に対して真っ直ぐな状態にし、その
後、ステーの先端部をリフトアップさせ、かつ、ステー
後端部を鉄塔に向かってスライドさせることで、長いス
テーの後端部を屋上部分から建築物外部に突出させる事
なく、鉄塔と定着用基礎ピースとの間にステーを架設し
定着させることが出来るようになる。
【0008】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係るステーの構築
方法について図面を参照して説明する。本構築方法にお
いては、建築物の屋上において、図1に示すように、鉄
塔1を支持させるステーA,B,Cをスライドさせるた
めのスライド用架台2,3と、当該ステーをリフトアッ
プさせるため鉄塔1の上面に取り付けられるリフトアッ
プ架台及びジャッキと、を各々設けるものである。
【0009】まず、最初にステー用のスライド用架台
2,3の構築について説明する。このスライド用架台
は、鉄塔1の周囲の左右方向と前後方向との3箇所に配
設されるステーのために、図1に示すように、鉄塔1の
左右方向と後方向とに設けられる。
【0010】例えば、鉄塔1の右方向に設けられるスラ
イド用架台3の構造を説明すると、図1乃至図2(イ)
に示すように、屋上において、建築物の鉄骨本体5に先
付けされた基礎ピース6,6間の上に、山留め材(H−
400)を使用した軌条受け梁7を横架する。この軌条
受け梁7の上に、所要幅をおいて一組の軌条受け支柱
8,8を立設する。
【0011】前記軌条受け支柱8は、例えば、鉄塔1に
対して左右方向(図1参照)にスライドさせる第2ステ
ーA用として当該左右方向に所要間隔をおいて、前後方
向に当該受け支柱8,8が一対にして、複数配設され
る。また、例えば、第1ステーBと第3ステーC用とし
て、塔1の前後方向に全体として平面視において格子状
に配設される。当該軌条受け支柱8には、支持部材とし
て、火打ち受けピース9aと調整材9bとからなる火打
ち材9が設けられている。
【0012】前記軌条受け支柱8の上に、適宜な高さ調
整材10を介在させ、その上に左右方向に架け渡すこと
により、前記第2ステーAを左右方向にスライドさせる
軌条梁11を敷設する。この軌条梁11が、ステー用の
スライド軌条となる。
【0013】更に、前記軌条梁11の上において、図2
(ロ)に示すように、該梁11の両端縁部に沿ってスラ
イド用のL形のガイド12,12を背向配置にしてシャ
コ万12bで挟持させて敷設する。該ガイド12,12
の立ち上がり部分でスライド用の溝13が軌条梁11上
に出来る。この他にも、図2(ハ)に示すように、溝型
鋼12cを軌条梁11上に仮置きボルト12dで載置
し、溶接手段で固定して敷設することで、前記溝13を
形成することもできる。なお、前記ボルト12dは溝型
鋼12cの溶接後に撤去しておく。
【0014】前記背向させたガイド12,12の間の軌
条梁11上面に、摺動自在な高さ調整材14と受け材1
5とを前後方向において一対にして、これを左右方向に
おいて適宜間隔毎に載置する。
【0015】更に、図2(イ)に示すように、この前後
方向の受け材15,15の間に受け梁16又は上弦材受
け梁16aを横架する。このようにして、図1乃至図4
に示すように、前記軌条受け梁7の上に門型の地組・ス
ライド軌条兼用のスライド用架台3を形成する。なお、
前記第2ステーAには、スライド用の引張りワイヤ34
aとそれに連結されたチルホール34、及び、惜しみ側
のワイヤ35a(弛みが生じないようにする)とそれに
連結されたチルホール35とが装備される。
【0016】前記スライド用架台3における第2ステー
Aとの結合構造は、例えば、第2ステーの場合は、図2
(ニ),(ホ)に示すように、前記上弦材受け梁16a
と第2ステーAの上弦材A1とからヒンジ17,17a
を配設しピン18で回動自在に結合する。
【0017】また、第1ステーBと第3ステーCの場合
には、図1に示すように、鉄塔1の後方側に、平面視に
おいて全体矩形状に形成したスライド用架台2を構築す
る。
【0018】前記スライド用架台2において、第1ステ
ーB用の軌条梁20をスライド用架台2の左端で前後方
向に設け、第3ステーC用の軌条梁21を、スライド用
架台2の後部中央から右端部へ湾曲させたR軌条梁にし
て鉄塔1へ敷設する。
【0019】また、図5に示すように、前記軌条梁2
0,21の上をスライドする受け梁16においては、そ
の中央部上に回転機構19を設け、各第1,第3ステー
B,Cの下端部を当該回転機構19の上部にピン結合す
る。これにより、前記第1,3ステーB,Cは、それぞ
れスライド用架台2に対して水平方向に回転可能とな
る。
【0020】以上のようにして、スライド用架台2,3
を構築後に、該架台2,3の上で第1ステーから第3ス
テーをそれぞれ載置する作業に入る。図1に示すよう
に、第1ステーと第3ステーとは、その長さの割に作業
面積が狭いので鉄塔1に対して、左右方向と前後方向と
において斜め状態にして搬入される。
【0021】第1,第2,第3の各ステーは、三角トラ
スによる立体トラスに組み立てられていて、各々が前記
スライド用架台2,3上に搬入される。そして、図6に
示すように、一例として第2ステーAの先端部に、鉄塔
1に取り付けるための単柱22を仮付けする。他の第
1,第3ステーB,Cも同様にする。
【0022】次に、鉄塔1の頂部においてジャッキ等を
設置するためのリフトアップ架台23を作成する。この
リフトアップ架台23は、鉄塔1の矩形状の頂部上面か
ら水平に外側へ突出させたH形鋼である。第1から第3
の各ステーA,B,Cに対して2本ずつH形鋼が突出さ
れている(図1参照)。
【0023】このリフトアップ架台23の突出端側にダ
ブルツインジャッキ(能力約70トン×2個)24が載
置されている。
【0024】前記ダブルツインジャッキ24と各ステー
A,B,Cとの取り合いの一例として、図7に示すよう
に、リフトアップさせるステーの先端部25にPCスト
ランド26の一端を繋着し、他端をダブルツインジャッ
キ24に繋着させる。
【0025】また、リフトアップ時のステーの振れ止め
として、図8に示すように、ステー先端部25の両側
に、メッセンジャーワイヤ27をリフトアップ架台23
とその下位置の本体鉄骨28との間で上下に張設する。
ターンバックル29によりワイヤの張設具合を調節す
る。
【0026】前記両メッセンジャーワイヤ27,27の
内側に、振れ止めワイヤ30を前記リフトアップ架台2
3と前記本体鉄骨28との間で架設するとともに、ステ
ー側に設けた滑車31とメッセンジャーワイヤ27に係
合させた滑車32とに通して張設する。その張設具合
は、ターンバックル33によって行う。この振れ止めワ
イヤ30により、各ステーA,B,Cのリフトアップ方
向に直交する前後方向又は左右方向の振れが弾力的に抑
制される。
【0027】次に、各ステーのリフトアップ作業につい
て説明する。例えば、図6に示すように、第2ステーA
の場合には、リフトアップ架台23のダブルツインジャ
ッキ24でステーの先端部25を吊り上げる。また、同
時に、当該ステーの後端部36をスライド軌条である軌
条梁11の上で、鉄塔1に向かって左右方向にスライド
させる。
【0028】このスライド作業においては、図4に示す
ように、引張り側チルホール34(電動式)と惜しみ側
チルホール35(手動式)とでステーの移動の具合を調
節しながら、第2ステーAをスライドさせる。
【0029】前記ダブルツインジャッキ24で第2ステ
ーAの先端部25を、約20m程でリフトアップさせて
所定の位置まで吊り上げた後に、該第2ステーAの先端
部25を鉄塔1に接続する。
【0030】次に、図9に示すように、ステー後端部3
6のスライド完了後に、軌条梁11上のガイド12を取
り外し、該軌条梁11上にチェーンブロック用架台37
を構築する。
【0031】このチェーンブロック架台37にタワーク
レーンで手動のチェーンブロック38を、水平な架台の
下に取り付けた直吊金具39を介して4台を吊り下げて
取り付ける。このチェーンブロック38のチェーン端部
を第2ステーAの後端部36に係止させる。
【0032】前記チェーンブロック38にて、前記後端
部36を定着用基礎ピース40へとゆっくり落とし、ボ
ルトにて両者を接続する。
【0033】次に、第2ステーAの先端部25における
エレクションピースの全ての本締めを行う。そして、図
10に示すように、安全性の確保のために落下防止装置
41に該先端部25を盛り替えるべく、リフトアップ架
台23の下面に固着した直吊り金具41aと、ステー先
端部25の吊りピース25aに係合させたシャンクとに
ワイヤー41bを少し弛ませた状態にて繋着させてお
く。
【0034】その後、第2ステーAの先端部25と後端
部36との定着をそれぞれ行う。即ち、第2ステー先端
部25の単柱22を溶接手段により鉄塔1に連結し、エ
レクションピースを撤去する。
【0035】次に、図1に示すように、第1ステーBの
リフトアップを行う。この場合に、鉄塔1に対して斜め
の状態に搬入された第1ステーBの先端部は、ワイヤを
取り付ける吊り部分が鉄塔1に対して平行でないので、
図11に示すように、リフトアップ架台23の下フラン
ジ23aにおいて、水平方向に走行できるような桁吊り
金具42を用意して、そのワイヤ42aでバランスを保
って吊ることで、斜め状態の第1ステーBをリフトアッ
プ出来るようにする。
【0036】また、第1ステーBの後端部は、前述の通
りに、スライド用架台2における受け梁16との間に設
けられる回転機構19により、水平方向に回転できる。
【0037】この第1ステーBを、その後端部をスライ
ド用架台2の軌条梁20の上をスライドさせながら、前
方向に向けて所定の位置に移動させる。
【0038】第1ステーBが、鉄塔1に対して斜め状態
から真直ぐになった状態で、第1ステーBの先端部を、
リフトアップ架台23におけるダブルツインジャッキ2
4のPCストランド26に盛り替える。また、メッセン
ジャーワイヤ27及び振れ止めワイヤ30を張設してお
く。
【0039】前記ダブルツインジャッキ24で第1ステ
ーBをリフトアップさせるとともに、第1ステーBの後
端部をチェーンブロックで支持して介錯させる。そし
て、第1ステーBの先端部を所定の位置にまでリフトア
ップさせた後、前記第2ステーAの場合と同様に、その
先端部に落下防止装置41のワイヤ41bを取り付け
る。
【0040】前記第1ステーBの先端部を鉄塔1に取り
付けて、後端部をチェーンブロックで吊りながら定着用
基礎ピース40に取り付ける。
【0041】その後、第1ステーBの先端部のエレクシ
ョンピースの本締めを行う。そして、当該先端部を前記
落下防止装置41に盛り替える。第1ステーBの先端部
と後端部とを鉄塔1及び定着用基礎ピース40にそれぞ
れ固着する。
【0042】第3ステーCのリフトアップは、図1に示
すように、第3ステーCの先端部を桁吊り金具42によ
り吊り、床部にセットした巻上げ機等の手段で前記先端
部を吊り上げると共に、該第3ステーCの後端部をスラ
イド用架台2におけるR状の軌条梁21の上をスライド
させ、かつ、ステーCを水平方向に回転させながら鉄塔
1に向けて移動させ、鉄塔1に対して斜め状態から真直
ぐな状態にする。
【0043】第3ステーCが鉄塔1に対して真直ぐにな
った状態で、当該第3ステーCの先端部を桁吊り金具4
2によるワイヤ42aからダブルツインジャッキ24の
PCストランド26に盛り替える。
【0044】その後は、前記第1ステーBのリフトアッ
プと同様にして施工し、鉄塔1に第3ステーCを取り付
けるものである。
【0045】このようにして、建築物の屋上において鉄
塔を立てる際に、該鉄塔を支持するステーが鉄塔サイト
で水平に構築すると屋上からはみ出してしまう場合に、
仮受け台を構築し、ステーを鉄塔に対して斜めに構築し
て長さを確保し、ステー先端部をリフトアップさせなが
らステー後端部をスライドさせ、かつ、スライド用架台
に対して水平方向に回転させながら移動させることで、
狭い屋上の範囲内においてステーをリフトアップさせる
ことが出来るようになるものである。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、屋上に
立設した鉄塔を支持する複数のステーを構築する工法で
あって、前記鉄塔の周囲にスライド用の軌条梁を敷設し
たスライド用架台を構築し、このスライド用架台の上に
所要のステーを搬入し、前記鉄塔の上に設けたリフトア
ップ架台のジャッキで前記ステーの先端部をリフトアッ
プさせるとともに、ステーの後端部を前記軌条梁上をス
ライドさせながら、当該ステーを屋上から外側に突出さ
せることなく前記鉄塔に取り付けるようにしたステーの
構築方法なので、狭い屋上でクレーンを設置できないよ
うな限られた条件の中で、ステーを屋上から外部に突出
させることなく、ステーを鉄塔に取り付けて支持させる
ことができるという優れた効果を奏するものである。
【0047】本発明は、屋上に立設した鉄塔を支持する
複数のステーを構築する工法であって、前記鉄塔の周囲
にスライド用の軌条梁を敷設したスライド用架台を構築
し、このスライド用架台の上に所要のステーを搬入し、
該ステーの後端部を前記軌条梁の上で上下方向に回転自
在にピン結合させ、かつ、水平方向に回転自在にして係
合させ、前記鉄塔の上に設けたリフトアップ架台のジャ
ッキで前記ステーの先端部をリフトアップさせるととも
に、ステーの後端部を前記軌条梁上をスライドさせ、か
つ、水平方向に回転させながら、当該ステーを屋上から
外側に突出させることなく前記鉄塔に取り付けるように
したステーの構築方法なので、屋上の中央部でなく周囲
に偏在させて鉄塔を設けた場合等においても、鉄塔に対
して斜めにした状態で分割されたステーを搬入して溶接
手段で一体化し、このステーをスライドさせながら且つ
水平方向に回転させて鉄塔に対して真っ直ぐな状態に
し、その後、ステーの先端部をリフトアップさせ、か
つ、鉄塔に向かってスライドさせることで、長いステー
の後端部を屋上部分から建築物外部に突出させる事な
く、鉄塔と定着用基礎ピースとの間にステーを架設し定
着させることができるという優れた効果を奏するもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るステーの構築方法の実施状態を示
す平面図である。
【図2】同ステーの構築方法における、第2ステーの後
端部とスライド用架台との取り合いを示す正面図(イ)
と、各部の詳細図(ロ)、(ハ)、(ニ)、(ホ)であ
る。
【図3】同第2ステーの後端部をスライド用架台に載置
した状態の平面図である。
【図4】同第2ステーの後端部をスライド用架台に載置
した状態の正面図である。
【図5】同第1ステーと第3ステーをスライド用架台に
載置して、その後端部が回転機構に支持されている様子
を示す説明図である。
【図6】同第2ステーを鉄塔にリフトアップさせる様子
を示す説明図である。
【図7】同ステーをリフトアップさせる際において、第
2ステーの例で示すステー先端部のリフトアップ状態に
おけるメッセンジャーワイヤとPCストランドとの係合
状態を示す側面図である。
【図8】同図7における正面図である。
【図9】同ステーを屋上の定着用基礎ピースに定着させ
る様子を示す説明図(イ)、(ロ)である。
【図10】同ステーをリフトアップさせて所定の位置に
きたときに、落下防止装置に盛り替える様子を示し、第
2ステーの例で示す説明図(イ)、(ロ)である。
【図11】同第1ステーと第3ステーの場合において、
鉄塔に対して斜め状態にしてスライド用架台上に載置さ
れて平行状態ではないので、リフトアップ架台に設けた
桁吊り金具42とワイヤ42aとによりステー先端部を
バランスを保って吊る様子を示す説明図である。
【符号の説明】
1 鉄塔、2,3 スライド用架台、5 鉄骨本体、
6 基礎ピース、7 軌条受け梁、8 軌条受け支柱、
9 火打ち材、10 高さ調整材、11 軌条梁、12
ガイド、13 スライド用の溝、14 高さ調整材、
15 受け材、16 受け梁、16a 上弦受け梁、1
7,17a ヒンジ、18 ピン、19 回転機構、2
0 軌条梁、21 軌条梁、22 単柱、23 リフト
アップ架台、23a 下フランジ、24 ダブルツイン
ジャッキ、25 ステーの先端部、26 PCストラン
ド、27 メッセンジャーワイヤ、28 本体鉄骨、2
9 ターンバックル、30 振れ止めワイヤ、31,3
2 滑車、33 ターンバックル、34 引張り側チル
ホール、35 惜しみ側チルホール、36 第2ステー
の後端部、37 チェーンブロック用架台、38 チェ
ーンブロック、39 直吊金具、40 定着用基礎ピー
ス、41 落下防止装置、42 桁吊り金具。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木村 和史 東京都中央区京橋1−7−1 戸田建設株 式会社内 (72)発明者 市村 元 東京都中央区京橋1−7−1 戸田建設株 式会社内 Fターム(参考) 2E174 AA01 BA03 CA07 CA30 DA02 DA24

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】屋上に立設した鉄塔を支持する複数のステ
    ーを構築する工法であって、前記鉄塔の周囲にスライド
    用の軌条梁を敷設したスライド用架台を構築し、前記軌
    条梁の上に所要のステーを搬入し、前記鉄塔の上に設け
    たリフトアップ架台のジャッキで前記ステーの先端部を
    リフトアップさせるとともに、ステーの後端部を前記軌
    条梁上をスライドさせながら、当該ステーを屋上から外
    側に突出させることなく前記鉄塔に取り付けること、 を特徴とする屋上鉄塔におけるステーの構築方法。
  2. 【請求項2】屋上に立設した鉄塔を支持する複数のステ
    ーを構築する工法であって、前記鉄塔の周囲にスライド
    用の軌条梁を敷設したスライド用架台を構築し、前記軌
    条梁の上に所要のステーを搬入し、該ステーの後端部を
    前記軌条梁の上で上下方向に回転自在にピン結合させ、
    かつ、水平方向に回転自在にして係合させ、前記鉄塔の
    上に設けたリフトアップ架台のジャッキで前記ステーの
    先端部をリフトアップさせるとともに、ステーの後端部
    を前記軌条梁上をスライドさせ、かつ、水平方向に回転
    させながら、当該ステーを屋上から外側に突出させるこ
    となく前記鉄塔に取り付けること、 を特徴とする屋上鉄塔におけるステーの構築方法。
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