JPH10219629A - 忍び返し付き防風・防雪柵及びその折畳・架設方法 - Google Patents

忍び返し付き防風・防雪柵及びその折畳・架設方法

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JPH10219629A
JPH10219629A JP3977197A JP3977197A JPH10219629A JP H10219629 A JPH10219629 A JP H10219629A JP 3977197 A JP3977197 A JP 3977197A JP 3977197 A JP3977197 A JP 3977197A JP H10219629 A JPH10219629 A JP H10219629A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 防風・防雪板群や支柱の折畳・再架設性能を
向上する。 【解決手段】 支柱の垂直部間に折り畳み可能に連結し
かつ上下可能に嵌装して架設した下部防風・防雪板群5
aと、支柱の斜傾部間に折り畳み可能に連結しかつ上下
可能に嵌装して架設した上部防風・防雪板群5bと、支
柱に設けた中段滑車8a及び上端滑車8bと、支柱に装
着するワイヤ12a,12b操作用のウインチ11とを
具備し、また、下部支柱1a上に上部支柱1bを連結金
具3により倒立可能に連設した支柱1に構成した忍び返
し付き防風・防雪柵に特徴を有し、折畳・架設手段によ
り、支柱の下部に下部防風・防雪板群と上部防風・防雪
板群とを個別の2段階で下降して折り畳み格納し、ま
た、上部支柱1bを倒し格納し、逆の操作で上部支柱1
bを立てた後、上部防風・防雪板群と下部防風・防雪板
群とを個別の2段階で上昇して、支柱の斜傾部と垂直部
に展開させて固定し架設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、道路の側部や駐車
場、建築物の敷地の周囲等に構築して防風や防雪する忍
び返し付き防風・防雪柵及びその折畳・架設方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来の忍び返し付き防風・防雪柵は、通
常、図5に示すように道路の側部や駐車場、建築物の敷
地の周囲等に、上部に斜傾部a1を設けてラチス材bで
補強した比較的に長尺の支柱aをコンクリート基礎Sに
適宜の間隔をおきアンカーして建て込み、各支柱aの間
に多数の防風・防雪板c(必要に応じ多孔板に形成)を
横方向に指向させて配置し、各防風・防雪板の両端部を
支柱にボルト・ナツト等で固着して張り詰めて架設する
とともに、各防風・防雪板の中間部に連結材dを当てボ
ルト・ナツト等で連結して補強し、斜傾部を忍び返し部
c1とした忍び返し付き防風・防雪柵として構築されて
いる。この忍び返し付き防風・防雪柵は、冬季等におい
て図示のように張り詰め架設した多数の防風・防雪板c
により風・雪F等を遮蔽して防護し、風・雪等の恐れが
ない季節になると、各防風・防雪板cを取り外し撤去し
て視界即ち展望を高めている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の忍び返し部付き
防風・防雪柵は、前記のように比較的に長尺の支柱間に
多数の防風・防雪板の両端部や中央部をボルト・ナツト
等で支柱に固着し相互に連結し張り詰めて架設した構造
になつているため、風・雪等の恐れがない季節になる
と、視界即ち展望を高めるために多数の防風・防雪板を
を取り外し撤去し、また、冬季等に再び架設する必要が
あり、その撤去や再架設に多くの手数、手間を要し面倒
な作業になるなどの課題がある。
【0004】本発明は、前記のような課題を解決するた
めに開発されたものであつて、その目的とする処は、支
柱間に多数の防風・防雪板を折り畳み格納及び昇降可能
な上部防風・防雪板群と上部防風・防雪板群として架設
し、折畳・架設手段を付設して、また、支柱上部を倒立
可能にして、折り畳み格納性能及び再架設性能を向上し
た忍び返し付き防風・防雪柵及びその折畳・架設方法を
提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数の斜傾部
付き支柱に多数の防風・防雪板を架設した忍び返し付き
防風・防雪柵において、支柱の垂直部間に折り畳み可能
に連結した下部防風・防雪板群を上下可能に嵌装して架
設し、支柱の斜傾部間に折り畳み可能に連結した上部防
風・防雪板群を上下可能に嵌装して架設するとともに、
支柱に中段滑車と上端滑車を設けて、防風・防雪板群の
昇降用ワイヤのウインチを組み合わせた忍び返し付き防
風・防雪柵に特徴を有する。
【0006】また、前記の忍び返し付き防風・防雪柵に
おいて、支柱にウインチを装着しワイヤを操作して、中
段滑車を介し支柱の垂直部の下部防風・防雪板群を下降
して支柱の下部に折り畳み格納し、次に上端滑車を介し
支柱の斜傾部の上部防風・防雪板群を下降して支柱の下
部に折り畳み格納し、また、ワイヤを操作して上端滑車
を介し上部防風・防雪板群を上昇して支柱の斜傾部に展
開させて固定し、次に中段滑車を介し下部防風・防雪板
群を上昇して支柱の垂直部に展開させて固定し架設する
忍び返し付き防風・防雪柵の折畳・架設方法に特徴を有
し、前記の忍び返し付き防風・防雪柵と折畳・架設方法
において、ウインチ,ワイヤ及び両滑車からなる折畳・
架設手段により、下部防風・防雪板群と上部防風・防雪
板群とを個別の各2段階操作で容易に能率良く折り畳み
視界即ち展望を高め、容易に能率良く再び架設可能にし
ている。
【0007】さらに、前記の忍び返し付き防風・防雪柵
において、下部支柱上に斜傾部付き上部支柱を連結金具
を介し倒立可能に連設した支柱に構成した忍び返し付き
防風・防雪柵に特徴を有し、また、下部防風・防雪板群
と上部防風・防雪板群を下部支柱に折り畳み格納した
後、上部支柱を下部支柱上に倒して格納し、また、上部
支柱を下部支柱上に立てた後、上部防風・防雪板群と下
部防風・防雪板群を支柱の斜傾部と垂直部に展開させて
固定し架設する忍び返し付き防風・防雪柵の折畳・架設
方法に特徴を有し、下部防風・防雪板群と上部防風・防
雪板群の個別の折り畳み格納とともに上部支柱の倒し格
納を可能にして、視界即ち展望をさらに高めている。
【0008】
【発明の実施の形態】図1ないし図4に本発明の忍び返
し付き防風・防雪柵とその折畳・架設方法の各実施例を
示している。図中1は支柱、1aは下部支柱、1bは上
部支柱、1cは支柱の上部(上部支柱)に形成した斜傾
部、2,2a,2bは支柱又は下部支柱及び上部支柱を
補強したラチス材、3は下部支柱上に上部支柱を倒立可
能に連結した連結金具、5a,5bは支柱(下部支柱,
上部支柱)の垂直部と斜傾部に配置した防風・防雪板又
は下部防風・防雪板群と上部防風・防雪板群、6は防風
・防雪板の両端軸部、7は防風・防雪板を折り畳みかつ
展開可能に連結したリンク、8a,8bは支柱(上部支
柱)に設けた中段滑車と上端滑車、9は下部防風・防雪
板群及び上部防風・防雪板群を展開状態に固定する固定
金具、11は支柱の下部(下部支柱)に着脱可能に装着
されるウインチ、12a,12bはウインチで操作され
て各防風・防雪板群を個別に昇降するワイヤである。
【0009】図示の実施例は、複数の斜傾部1c付き支
柱1に多数の防風・防雪板5a,5bを架設した忍び返
し付き防風・防雪柵において、支柱1の垂直部間に折り
畳み可能に連結した下部防風・防雪板群5aを上下可能
に嵌装して架設し、支柱1の斜傾部1c間に折り畳み可
能に連結した上部防風・防雪板群5bを上下可能に嵌装
して架設するとともに、支柱1に中段滑車8aと上端滑
車8bを設けて、防風・防雪板群5a,5bの昇降用ワ
イヤ12a,12bのウインチ11を組み合わせたこと
を特徴とする忍び返し付き防風・防雪柵になつている。
【0010】前記の忍び返し付き防風・防雪柵におい
て、支柱1にウインチ11を装着しワイヤ12a,12
bを操作して、中段滑車8aを介し支柱1の垂直部の下
部防風・防雪板群5aを下降して支柱1の下部に折り畳
み格納し、次に上端滑車8bを介し支柱の斜傾部1cの
上部防風・防雪板群5bを下降して支柱1の下部に折り
畳み格納し、また、ワイヤを操作して上端滑車8bを介
し上部防風・防雪板群5bを上昇して支柱の斜傾部に展
開させて固定し、次に中段滑車8bを介し下部防風・防
雪板群5aを上昇して支柱の垂直部に展開させて固定し
架設することを特徴とする忍び返し付き防風・防雪柵の
折畳・架設方法になつている。
【0011】さらに、前記の忍び返し付き防風・防雪柵
において、下部支柱1a上に斜傾部1c付き上部支柱1
bを連結金具3を介し倒立可能に連設して支柱1に構成
したことを特徴とする忍び返し付き防風・防雪柵になつ
ている。
【0012】また、前記の忍び返し付き防風・防雪柵及
びその折畳・架設方法において、下部防風・防雪板群5
aと上部防風・防雪板群5bを下部支柱1aに折り畳み
格納した後、上部支柱1bを下部支柱1a上に折り畳み
格納し、また、上部支柱1bを下部支柱1a上に立てた
後、上部防風・防雪板群5bと下部防風・防雪板群5a
を上部支柱1bの斜傾部1cと支柱1(上部支柱1b及
び下部支柱1a)の垂直部に展開させて固定し架設する
ことを特徴とする忍び返し付き防風・防雪柵の折畳・架
設方法になつている。
【0013】図示の忍び返し付き防風・防雪柵をさらに
詳述すると、支柱1は、比較的に長尺のH形鋼材等で形
成し、上部に適宜の角度及び長さの斜傾部1cを設けて
ラチス材2等で補強し、コンクリート基礎Sにこの底板
1dをアンカー1eして、道路の側部や駐車場、建築物
の敷地の周囲等に適宜の間隔を建て込んだ構造になつて
いる(図示省略)。又は、好ましくは図示のように同様
に建て込みラチス材2a等で補強した下部支柱1aと、
下部支柱の上端部に蝶番機構及びボルト・ナツト等の連
結金具3で倒立可能に連設して斜傾部1cを設けラチス
材2a等で補強した上部支柱1bからなつている。
【0014】各支柱1(下部支柱1a,上部支柱1b)
の垂直部の間及び斜傾部1cの間に複数(図示例は垂直
部に6枚、斜傾部に5枚)の防風・防雪板5a,5bを
配置して、図1Aに示すように各支柱間のほぼ全長にわ
たり防風・防雪板5aと5bを固定し張り詰め架設して
風・雪Fを遮蔽するとともに、図2Bに示すように各防
風・防雪板5a,5bを支柱1の下部(下部支柱1a)
に折り畳み格納し、あるいはまた、下部支柱1a上に上
部支柱1bを倒して折り畳み格納可能にしている。支柱
1(上部支柱1b)の中段部(屈曲部)と上端部に、中
段滑車8aと上端滑車8bを突設して、支柱1の下部
(下部支柱1a)に着脱可能に装着されるウインチ11
及びワイヤ12a,12b等の折畳・架設手段を設けて
いる。
【0015】防風・防雪板5a,5bは、図示のように
各種の鉄板や合成樹脂板等に複数本の折曲線を設けて補
強し、支柱1の間隔に対応させて比較的に長尺に形成し
ている。また、必要に応じ多孔板に形成して風・雪Fの
遮蔽機能を高め、好ましくは中央部に軸を付設して補強
し、両端に突出したスライド部材6a付き両端軸部6を
設けて支柱1(下部支柱1a,上部支柱1b)の溝部に
遊嵌し、各防風・防雪板5a,5bの両端側を支柱の両
側溝部で上下可能に嵌装して架設している。さらに、支
柱(下部支柱,上部支柱)の垂直部の間に架設される各
防風・防雪板5a間に、リンク7を順次に斜めに軸支し
組み合わせてX状に連結した蛇腹状とし(図1B参
照)、折り畳み格納(図2A参照)及び展開させ架設
(図1A参照)可能な下部防風・防雪板群5aとし、支
柱の斜傾部1cの間に架設される各防風・防雪板5b間
を、同様にリンク7で順次に連結し蛇腹状とし(図2A
参照)、折り畳み格納(図2B参照)及び展開させ架設
(図1A参照)可能な上部防風・防雪板群5bにして、
この下部防風・防雪板群5a及び上部防風・防雪板群5
bは、ウインチ11,ワイヤ12a,12b,中段滑車
8a及び上端滑車8bからなる折畳・架設手段で個別に
昇降操作して折り畳み格納及び展開させて架設する構造
にしている。
【0016】前記の折畳・架設手段は、支柱1(上部支
柱1b)の折曲部に中段滑車8aをブラケットやピン等
で回転可能に突設し、支柱(上部支柱)の上端部に上端
滑車8bを同様に回転可能に突設するとともに、支柱1
の下部(下部支柱1a)にハンドル11b付きウインチ
11をアーム11a及び複数のボルト・ナツト等で着脱
可能に装着して突設し、このウインチ11でワイヤ12
aと12bを操作して中段滑車8a又は上端滑車8bを
介し下部防風・防雪板群5aと上部防風・防雪板群5b
を個別に昇降する構造になつている。また、ワイヤ12
a及びワイヤ12bの先端部に防風・防雪板5a,5b
の端軸部6に係止するフツク等(図示省略)を設けてい
る。
【0017】支柱1(上部支柱1a)に図示のような掛
止具15を付設し、ワイヤ12a及び12bの中間部を
中段滑車8a又は上端滑車8bに掛け、各ワイヤの両端
部をワイヤ掛止具15に巻き付けて、不使用時に両ワイ
ヤを支柱1に装着して常備する構造にしている。
【0018】前記の忍び返し付き防風・防雪柵は、複数
の支柱1を間隔をおき建て込み、複数の防風・防雪板5
aをリンク7で相互に連結して折り畳まれる下部防風・
防雪板群5aにして、各防風・防雪板5aの両端軸部6
を各支柱1の両側の溝部に嵌装しこの垂直部の間に上下
可能に嵌装して展開状態とし、この上下部の防風・防雪
板5aの両端軸部6をボルト・ナツト等からなる固定金
具9で支柱1(下部支柱1a,上部支柱1b)に固定し
て、支柱の垂直部の間に張り詰めて架設する。また、複
数の防風・防雪板5bをリンク7で相互に連結して折り
畳まれる下部防風・防雪板群5bにして、各防風・防雪
板5bの両端軸部6を各支柱1(上部支柱1b)の斜傾
部1c両側の溝部間に嵌装し上下可能に嵌装して展開状
態とし、この上下部の防風・防雪板5aの両端軸部6を
ボルト・ナツト等の固定金具9で支柱1(上部支柱1
b)に固定し、支柱の斜傾部1cの間に張り詰めて架設
し忍び返し部として機能せしめ、風・雪(冬季)等の季
節に、下部防風・防雪板群と上部防風・防雪板群で風・
雪F等を効果的に遮蔽して防護する忍び返し付き防風・
防雪柵に構築される(図1A参照)。
【0019】また、風・雪等の恐れがない季節になる
と、下部防風・防雪板群5a及び上部防風・防雪板群5
bを、図2Bに示すように支柱1の下部(下部支柱1
a)に下降し折り畳み格納して容易に視界を広くし、必
要に応じ下部支柱1aの上側に上部支柱1bを倒して格
納しさらに視界を広くして展望を高めることができる。
風・雪等の季節になると、逆に各支柱1の間に下部防風
・防雪板群5aと上部防風・防雪板群5bを展開させて
固定して張り詰め再び架設することができる。
【0020】図示の忍び返し付き防風・防雪柵による折
畳・架設方法をさらに詳述すると、図1Aに示すように
架設した忍び返し付き防風・防雪柵において、風・雪F
等の恐れのない季節になると、隣接した両支柱1の下部
(下部支柱1a)にウインチ11を装着して、隣接した
両中段滑車8aに掛けた2本のワイヤ12aの先端部
(フック等)を支柱の直線部に架設されている下部防風
・防雪板群5aの上部の両端軸部6に係止し、ウインチ
11のドラムにワイヤ12aの基部側を巻き取りかつ巻
き戻し操作して、中段滑車8aを介し支柱の垂直部の下
部防風・防雪板群5aを両側で吊持し、固定金具9を外
し下部防風・防雪板群5aを下降すると、下部防風・防
雪板群5aは、容易に支柱下部に折り畳み格納される
(図1B,図2A参照)。なお、必要に応じ支柱の下方
に取り付けた固定金具9等で折り畳まれた下部防風・防
雪板群5aを適宜の高さに支持する。
【0021】次に、隣接した上端滑車8bに掛けた両ワ
イヤ12bの先端部(フック等)を両支柱の斜傾部1c
に架設されている上部防風・防雪板群5bの下部の両端
軸部6に係止し、同様にワイヤ12bを操作して、上端
滑車8bを介し支柱の斜傾部1cの上部防風・防雪板群
5bを吊持し、固定金具9を外して上部防風・防雪板群
を下降すると、上部防風・防雪板群5bは、容易に支柱
1の下部で下部防風・防雪板群5a上に折り畳み格納さ
れる(図2B参照)。中間滑車8aと上端滑車8bにか
けたワイヤ12a,12bの各端部を掛止具15に巻き
付けて装備し、ウインチ11を取り外して支柱間の視
界、展望を高めることができる。
【0022】下部支柱1a上に上部支柱1bを連結金具
3で倒立可能に連結した支柱1の場合は、支柱1の下部
(下部支柱1a)に下部防風・防雪板群5a及び上部防
風・防雪板群5bを折り畳み格納した後、上部支柱1b
を下部支柱1a上に倒し格納して視界、展望をさらに高
めることができる。
【0023】また、風・雪F等の季節になると、同様に
ウインチ11を支柱下部に装着し、ワイヤ12bの先端
部を上部防風・防雪板群5bの上部の軸端部6に係止
し、ウインチ11のドラムにワイヤ12bの基部を巻き
付け上部防風・防雪板群5bを吊持して上昇すると、上
部防風・防雪板群5bが支柱の斜傾部1cに展開されて
配置され、上下部の上部防風・防雪板群5bの両軸端部
6を固定金具9で支柱に固定すると、上部防風・防雪板
群5bの各防風・防雪板群5bを斜傾部1cに張り詰め
て再び架設することができる(図1B参照)。次に、同
様にワイヤ12aの先端部を上部の下部防風・防雪板群
5aの両端軸部6に係止して操作し、下部防風・防雪板
群5aを吊持して上昇すると、支柱の垂直部に下部防風
・防雪板群5aが展開されて配置され、この上下部の両
軸端部6を固定金具9で支柱に固定して、上部防風・防
雪板群5b及び下部防風・防雪板群5aを支柱の斜傾部
1c及び垂直部の間に容易に張り詰めて再び架設される
(図1A参照)。ウインチ11を取り外し、両ワイヤ1
2a,12bを中段滑車8a,上端滑車8b及び掛止具
15の間に格別に目立たないように配置して常備する。
【0024】忍び返し付き防風・防雪柵は、通常、比較
的に長尺の支柱1間に多数の防風・防雪板5a,5bを
張り詰めて高く構築し風・雪Fの遮蔽効果を高めた構造
になつているため、図5に示す従来例のように多数の防
風・防雪板をボルト・ナツトで固着すると、各防風・防
雪板の取り外しや再架設が極めて面倒な作業になつてい
たが、図示の忍び返し付き防風・防雪柵及びこの折畳・
架設方法は、各支柱の垂直部に架設する複数の防風・防
雪板5aを、リンク7で折り畳み可能に連結しかつ支柱
に対し上下可能に嵌装した下部防風・防雪板群5aと
し、各支柱の斜傾部1cに架設する複数の防風・防雪板
5bを、リンク7で折り畳み可能に連結しかつ支柱に対
し上下可能に嵌装した上部防風・防雪板群5bとし、支
柱1に中間滑車8aと上端滑車8bを設け、昇降用のワ
イヤ12a,12bを操作するウインチ11を支柱下部
に着脱可能に組み合わせているので、折畳・架設手段
(ウインチ11、ワイヤ12a,12b、中間滑車8
a,上端滑車8b)により、前記のように下部防風・防
雪板群5aと上部防風・防雪板群5bを個別の2段階操
作で吊支して下降し、支柱下部に容易に能率良くコンパ
クトに折り畳み格納され、逆に個別の2段階操作で吊支
して上昇し、支柱の斜傾部1cと直線部に展開させて固
定し張り詰めて容易に能率良く再び架設される。また、
架設した多数の各防風・防雪板5a,5bは、支柱に対
し昇降可能に配置しているにも係わらずリンク7による
連結により揺動が抑制されて、風・雪Fの遮蔽性能、信
頼性が高められている。
【0025】また、図示のように下部支柱1a上に上部
支柱1bを連結金具3を介し倒立可能に連結した支柱1
に構成にすると、下部支柱1aに下部防風・防雪板群5
a及び上部防風・防雪板群5bを折り畳み格納後、連結
金具3のボルト・ナツト等を外して上部支柱1bを下部
支柱1a上に倒し格納してさらに視界、展望を高めるこ
とができる。再架設時は、下部支柱1a上に上部支柱1
bを立て連結金具3のボルト・ナツト等で固定した後、
前記のように上部防風・防雪板群5bと下部防風・防雪
板群5aを上昇し展開させて固定し容易に再び架設する
ことができる。なお、必要に応じ1本でワイヤで前記の
折り畳み格納や再架設を遂行することも可能である。
【0026】
【発明の効果】本発明は、前述のように構成し複数の斜
設部付き支柱の間に多数の防風・防雪板を架設した忍び
返し付き防風・防雪柵において、支柱の垂直部間に複数
の防風・防雪板を折り畳みかつ上下可能に嵌装して架設
した下部防風・防雪板群とし、支柱の斜傾部間に複数の
防風・防雪板を折り畳みかつ上下可能に嵌装して架設し
た上部防風・防雪板群として、折畳・架設手段(支柱に
装着するウインチとワイヤと支柱に設けた中段滑車及び
上端滑車)により、下部防風・防雪板群と上部防風・防
雪板群を、個別に吊支して下降する簡単な2段階の操作
で支柱の下部にコンパクトに折り畳み格納して容易に能
率良く視界を広めることができる。また、その折畳・架
設手段により、支柱下部の上部防風・防雪板群と下部防
風・防雪板群を個別に吊支して上昇し展開せしめて固定
する簡単な2段階の操作で、支柱の斜傾部と直線部に各
防風・防雪板を容易に能率良く展開させ固定し張り詰め
て再び架設できるなど、施工性とともに折畳及び架設性
能を著しく向上している。
【0027】また、前記の忍び返し付き防風・防雪柵に
おいて、下部支柱上に斜傾部付きの上部支柱を連結金具
を介し倒立可能に連設した支柱に構成し、下部防風・防
雪板群及び上部防風・防雪板群を下部支柱に折り畳んだ
後、上部支柱を下部支柱の上側に折り畳み格納し、上部
支柱を下部支柱の上側に立てた後、上部防風・防雪板群
を上部支柱の斜傾部に展開して張設し、次に下部防風・
防雪板群を上部支柱及び下部支柱の垂直部に展開して架
設することにより、下部防風・防雪板群及び上部防風・
防雪板群の折り畳み格納とともに上部支柱の倒し格納も
可能とし、視界をさらに広めることができるなど、折畳
性能をさらに高めている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す架設時の側視図(A)
及び下部防風・防雪板群の折畳工程を示す側視図(B)
【図2】本発明の一実施例を示す上部防風・防雪板群の
折畳工程を示す側視図(A)及び下部防風・防雪板群と
防雪板上段群の折畳状態を示す側視図(B)
【図3】忍び返し付き防風・防雪柵の支柱上部の拡大正
面図(A)及び上面図(B)
【図4】忍び返し付き防風・防雪柵の折畳状態を示す正
面図(A)とその上面図(B)及び側視図(C)
【図5】従来の忍び返し付き防風・防雪柵の正面図
(A)及び側視図(B)である。
【符号の説明】
1 支柱 1a 下部支柱 1b 上部支柱 1c 斜傾部 3 連結金具 5a,5b 防風・防雪板又は下部防風・防雪板群,上
部防風・防雪板群 8a 中段滑車 8b 上端滑車 11 ウインチ 12a,12b ワイヤ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の斜傾部付き支柱に多数の防風・防
    雪板を架設した忍び返し付き防風・防雪柵において、支
    柱の垂直部間に折り畳み可能に連結した下部防風・防雪
    板群を上下可能に嵌装して架設し、支柱の斜傾部間に折
    り畳み可能に連結した上部防風・防雪板群を上下可能に
    嵌装して架設するとともに、支柱に中段滑車と上端滑車
    を設けて、防風・防雪板群の昇降用ワイヤのウインチを
    組み合わせたことを特徴とする忍び返し付き防風・防雪
    柵。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の忍び返し付き防風・防雪
    柵において、支柱にウインチを装着しワイヤを操作し
    て、中段滑車を介し支柱の垂直部の下部防風・防雪板群
    を下降して支柱の下部に折り畳み格納し、次に上端滑車
    を介し支柱の斜傾部の上部防風・防雪板群を下降して支
    柱の下部に折り畳み格納し、また、前記のワイヤを操作
    して上端滑車を介し上部防風・防雪板群を上昇して支柱
    の斜傾部に展開させて固定し、次に中段滑車を介し下部
    防風・防雪板群を上昇して支柱の垂直部に展開させて固
    定し架設することを特徴とする忍び返し付き防風・防雪
    柵の折畳・架設方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の忍び返し付き防風・防雪
    柵において、下部支柱上に斜傾部付き上部支柱を連結金
    具を介し倒立可能に連設した支柱に構成したことを特徴
    とする忍び返し付き防風・防雪柵。
  4. 【請求項4】 請求項2及び請求項3記載の忍び返し付
    き防風・防雪柵及びその折畳・架設方法において、下部
    防風・防雪板群と上部防風・防雪板群を下部支柱に折り
    畳み格納した後、上部支柱を下部支柱上に倒して格納
    し、また、上部支柱を下部支柱上に立てた後、上部防風
    ・防雪板群と下部防風・防雪板群を支柱の斜傾部と垂直
    部に展開させて固定し架設することを特徴とする忍び返
    し付き防風・防雪柵の折畳・架設方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009243207A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Sekisui Jushi Co Ltd 防風雪柵及び防風雪柵の設置方法
JP2009287323A (ja) * 2008-05-30 2009-12-10 Sekisui Jushi Co Ltd 防風雪柵

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