JPH08246712A - 仮設屋根装置 - Google Patents

仮設屋根装置

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JPH08246712A
JPH08246712A JP4867495A JP4867495A JPH08246712A JP H08246712 A JPH08246712 A JP H08246712A JP 4867495 A JP4867495 A JP 4867495A JP 4867495 A JP4867495 A JP 4867495A JP H08246712 A JPH08246712 A JP H08246712A
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tracks
traveling
track
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JP4867495A
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Keizo Umemoto
慶三 梅本
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Hazama Corp
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Hazama Gumi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 降雨、降雪等の悪天候時には大面積を覆うこ
とができる一方で、好天候時には折りたたみ可能で、コ
ンクリート打設工事に使用した場合、打設直後のコンク
リート上を走行するなどといった不都合がない仮設屋根
装置を提供することにある。 【構成】 本発明の仮設屋根装置1は、並行して配置し
た一対の軌道11a,11bと、この一対の軌道11a,11bをそれ
ぞれ昇降自在に支持する複数の仮設支柱10a,10bと、一
対の軌道11a,11bを複数の仮設支柱10a,10bに沿ってそれ
ぞれ昇降する昇降手段15と、一対の軌道11a,11bそれぞ
れに走行可能に配した走行台車12a,13a,12b,13bと、こ
れら走行台車12a,13a,12b,13bの間に架け渡され、軌道1
1a,11b方向に折りたたみ自在且つ拡張自在に張設した膜
部材14とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は仮設屋根装置に関し、更
に詳細には降雨、降雪等の悪天候に関係なく、その下方
において建設作業およびその他の催しを行なうことので
きる仮設屋根装置に関する。
【0002】
【従来の技術】廃棄物地下処理場等を構築するための大
規模掘削工事、あるいはダムの堤体コンクリート施工と
いった建設作業において、降雨、降雪等の悪天候時に
は、工事の安全管理や、コンクリートの品質管理上の理
由により作業を行なうことができないため、かかる施工
が遅延してしまい、当該施工計画を変更しなければなら
ないなどの問題があった。
【0003】また、悪天候時においても掘削工事やコン
クリート打設ができるように、下端に車輪を備えた支柱
と、この支柱に固定され支持された屋根骨組みと、この
屋根骨組みの表面を覆うように張設された膜材とを備え
た仮設テントが提案されている。
【0004】そして、このような仮設テントは、所定の
掘削区域やコンクリート打設区域を覆い、この仮設テン
トの下方で作業を行ない、この区域の作業が終了した
ら、この打設面上を車輪等で移動し、次々に、掘削した
り、堤体コンクリートを打設していくといった施工方法
に使用するように提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
仮設テントでコンクリート打設区域を覆う場合には、移
動するために、打設直後のコンクリート上で車輪を走行
させることとなり、スムーズに走行させることが困難で
あり、さらに、轍の後始末をしなければならず多大な手
間を要するという問題がある。
【0006】また、上記移動方法では屋根自重の軽減策
として、ヘリウムガス等の比重の軽い不活性ガスを充填
した二重膜(袋)構造のテントを用いることも検討され
ているが、体積が非常に大きなものとなってしまうた
め、その強風時対策として、ある程度の重量を負荷する
必要があり、余り効果的でないといった問題がある。
【0007】さらに、上述の仮設テントを大規模掘削工
事に使用する場合には、大面積の仮設テントを常に掘削
全域に張り渡しておくことになり、風の影響を受けて転
倒し易いという問題がある。
【0008】本発明は上記問題点に着目し、これを解決
せんとしたものであり、その目的は、コンクリート打設
工事に使用した場合、打設直後のコンクリート上を走行
するなどといった不都合がなく、降雨、降雪等の悪天候
時には大面積を覆うことができる一方で、好天候時には
折りたたみ可能な仮設屋根装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的に鑑
みてなされたものであり、その要旨は、並行して配置し
た一対の軌道と、この一対の軌道をそれぞれ昇降自在に
支持する複数の仮設支柱と、前記一対の軌道を前記複数
の仮設支柱に沿ってそれぞれ昇降する昇降手段と、前記
一対の軌道それぞれに走行可能に配した走行台車と、こ
れら走行台車の間に架け渡され、軌道方向に折りたたみ
自在且つ拡張自在に張設された膜部材とを備える仮設屋
根装置にある。
【0010】ここで、本発明の仮設屋根装置において、
一対の軌道それぞれは、建設作業区域や催物会場の所定
区域の全長あるいは全幅よりも長く形成し、その軌道軸
方向全長の表裏両側面のいずれか一面あるいは複数面
に、走行台車が走行可能な凹部および/または凸部、例
えばレールあるいは複数の案内輪を設けて形成すること
ができる。
【0011】また、本発明の仮設屋根装置において、複
数の仮設支柱は一対の軌道をそれぞれ昇降自在に支持す
ることができれば、その本数は適宜選択可能である。ま
た、仮設支柱は、所定長に形成された柱状部材を軸方向
に複数本連結して垂直方向に延長するように形成しても
良い。
【0012】なお、本発明の仮設屋根装置は、ダム堤体
コンクリート打設や大規模掘削等の建設工事に加えて、
これ以外の催物、例えば、仮設の露店、スポーツ雨天練
習場、園芸用温室あるいは自動車展示場等にも使用する
ことができる。
【0013】
【作用】本発明の仮設屋根装置は、例えば、建設施工現
場や催物会場を挟む位置で並行して配置した一対の軌道
を、昇降手段を介して複数の仮設支柱でそれぞれ昇降自
在に支持し、施工が進捗するにしたがって構築物が上方
に建設されていくような場合には、現場のクレーン等を
用いて複数の仮設支柱の上端に仮設支柱を順次継ぎ足し
て上方に延長する。そして、昇降手段により軌道を仮設
支柱に沿って昇降することにより、仮設屋根装置で覆わ
れた下方空間の高さを自在に調整することができる。ま
た、走行台車をこの軌道に沿って走行することによって
膜部材を水平方向に移動することができる。さらに、膜
部材を軌道方向に折りたたんだり、あるいは拡張したり
して、仮設屋根装置で覆う下方空間の面積を自在に調整
することができる。
【0014】
【実施例】本発明の実施例を添付図面に基づいて説明す
るが、本発明はこれに限定されるものではない。図1は
本発明の仮設屋根装置をダムの堤体コンクリート施工に
適用した際の平面図、図2は図1の仮設屋根装置を一点
鎖線II−II方向から見た側面図、図3は図1の仮設屋根
装置を一点鎖線III−III方向から見た側面図である。図
1において本発明の仮設屋根装置1は、並行して配置し
た二本の軌道11a,11bと、この二本の軌道11
a,11bのそれぞれ両端部で昇降自在に支持する各二
本の仮設支柱10a,10bと、二本の軌道11a,1
1bを各二本の仮設支柱10a,10bに沿ってそれぞ
れ昇降する昇降手段15と、二本の軌道11aと11b
とのそれぞれに走行可能に配した走行台車12a,13
aと12b,13bと、これら走行台車12a,13
a,12b,13bの間に架け渡され、軌道方向に折り
たたみ自在、且つ拡張自在に設けた膜部材14とを備え
る。
【0015】前記軌道11a,11bそれぞれは、鉄骨
トラス構造(図示せず)によってダム堤体の全長(水流
に交差する方向の長さ)よりも長く形成し、図1の平面
図に示したように、ダム堤体を越えた上流側と下流側と
に並行するように配置する。そして、軌道11a,11
bそれぞれの上面に各二本のレール11a’,11b’
を敷設する。また、軌道11a,11bの両端部には、
それぞれ仮設支柱10a,10bが貫通可能な開口部
(図示せず)を形成する。
【0016】この開口部に貫通して設けた前記仮設支柱
10a,10bは、鋼管あるいは鉄骨トラス等の所定長
のブロックを連結して形成することができ、その両表面
の軸方向には後述する昇降手段15の固定ピンを抜き差
しできるピン受け部10a’,10b’が形成され、さ
らに、昇降手段15が嵌合摺動できる嵌合溝(図示せ
ず)が軸方向に形成されている。
【0017】前記昇降装置15は、仮設支柱10a,1
0bに設けられた複数のピン受け部10a’,10b’
の何れか対向する二個に選択的にピンを抜き差しする第
一の固定ピン着脱装置15aおよび第二の固定ピン着脱
装置15cと、一端が第一の固定ピン着脱装置15aに
ヒンジ(図示せず)で枢着され、他端が第二の固定ピン
着脱装置15cにヒンジ(図示せず)で枢着され、伸縮
作動するシリンダ15bとを備える。ここで、それぞれ
の第一の固定ピン着脱装置15aは、前記軌道11aあ
るいは11bに固定されており、これによって、軌道の
荷重が昇降装置15を介して仮設支柱に支持される。ま
た、第一及び第二の固定ピン着脱装置15a,15c
は、その内側が凹形状に形成されており、この凹部(図
示せず)が前記仮設支柱の嵌合溝と嵌合し、上下方向に
摺動可能に構成されており、更に、その内側には、仮設
支柱10a,10bに設けられた複数のピン受け部10
a’,10b’の何れか対向する二個に、選択的に抜き
差し可能な二本のピン(図示せず)が設けられ、さら
に、このピンを作動するピン作動装置(図示せず)を備
える。
【0018】かような構成の昇降装置15を仮設支柱1
0bに沿って上昇させるには、最初に、第一の固定ピン
着脱装置15aのピンを、ピン受け部10b’に差し込
んで、第二の固定ピン着脱装置15cのピンをピン受け
部10b’から抜き出し、シリンダ15bを収縮し、再
び、最初よりも上方のピン受け部10b’に第二の固定
ピン着脱装置15cのピンを差し込む。そして、今度は
逆に、第一の固定ピン着脱装置15aのピンをピン受け
部10b’から抜き出して、第二の固定ピン着脱装置1
5cのピンをピン受け部10b’に差し込んだままで、
シリンダ15bを伸長して、第一の固定ピン着脱装置1
5aのピンを上方のピン受け部10b’に差し込む。軌
道11aに固定された昇降装置15も同様にして、仮設
支柱10aに沿って上昇させることができ、これら複数
の昇降装置15のそれぞれの高さを同調させるように、
上記動作を繰り返すと、昇降装置15は軌道11a,1
1bを水平に保持して上昇することができる。
【0019】また、通常のダム堤体工事のように、下か
ら上にコンクリートを打設して積み上げて構造物を構築
する場合には必要が無いものの、昇降装置15は、仮設
支柱10bに沿って下降させることもできる。それは、
最初に、第一の固定ピン着脱装置15aのピンをピン受
け部10b’に差し込んで、第二の固定ピン着脱装置1
5cのピンをピン受け部10b’から抜き出し、シリン
ダ15bを伸長し、再び、第二の固定ピン着脱装置15
cのピンを最初よりも下方のピン受け部10b’に差し
込む。そして、今度は逆に、第一の固定ピン着脱装置1
5aのピンをピン受け部10b’から抜き出して、第二
の固定ピン着脱装置15cのピンをピン受け部10b’
に差し込んだままで、シリンダ15bを収縮して、第一
の固定ピン着脱装置15aのピンを下方のピン受け部1
0b’に差し込む。同様に、軌道11aに固定された昇
降装置15も、仮設支柱10aに沿って下降させること
ができ、それぞれの昇降装置15は軌道11a,11b
を水平に保持して下降することができる。したがって、
昇降装置15は上昇のみならず、下降もできる構成を備
えているため、屋根解体時のクレーン等による揚重作業
が少なくて済み、また、ダム堤体工事以外にも使用する
ことができ、例えば、仮設の露店、スポーツ雨天練習
場、園芸用温室あるいは自動車の展示場等にも使用する
ことができる。
【0020】前記走行台車12a,13aおよび12
b,13bは、それぞれ軌道のレール11a’,11
b’の上を走行可能な車輪22と、車輪22の走行を制
御するための制御装置(図示せず)とを備えており、図
1に示したように、走行台車12aと12b、及び13
aと13bは、それぞれ離隔した軌道11aと11bの
上で対向する位置に配置されている。また、走行台車1
2a,12bには光波距離計23が、走行台車13a,
13bには光波ターゲット20が設けられており、光波
距離計23から発した光を光波ターゲット20で受け
て、走行台車12aと13aとの距離、および走行台車
12bと13bとの距離を計測することができる。ここ
で、これら光波距離計23及び光波ターゲット20に替
えて、ロータリーエンコーダー(図示せず)を走行台車
12a,13a,12b,13bに搭載しても良く、こ
れによって同様に走行台車間の距離を計測することがで
きる。
【0021】同一軌道11a上に配された走行台車12
a,13aは、それぞれにウインチ24,21を備えて
おり、このウインチ24には上段索条体14aとしての
ワイヤーの一端が巻回し、その他端14a’は走行台車
13aに固定され、また、走行台車13aのウインチ2
1には下段索条体14bとしてのワイヤーの一端が巻回
し、その他端14b’は走行台車12aに固定され、か
ようにして上下二段の索条体14a,14bが、走行台
車12a,13a間で巻き取り巻き出し可能に張設され
る。さらに、これら上下段索条体14a,14bそれぞ
れは、リング状の係止具14d,14eを貫通して係止
しており、同様にして、軌道11aと対向する軌道11
b上の走行台車12b,13b間にも、上下二段の索条
体14a,14bを張設し、それぞれの索条体14a,
14bにリング状の係止具14d,14eを係止してい
る。ここで、図3において、上段の索条体14aの右端
に設けられた係止具14d’、および下段の索条体14
bの左端に設けられた係止具14e’は、それぞれ端部
で上下段索条体14a,14bに固定されている。
【0022】上述のようにして設けられた走行台車12
a,13a間の係止具14d,14eと、走行台車12
b,13b間の係止具14d,14eとに、連結索条体
14fとしてのワイヤーの両端を繋止して、複数の連結
索条体14fがダム堤体30の構築予定地上方で上下二
段に並行して張設される。すなわち、連結索条体14f
は、それぞれ上段索条体14aに設けられた係止具14
dどうし、および、下段索条体14bに設けられた係止
具14eどうしを連結して張設する。
【0023】かように張設した複数の連結索条体14f
間に、例えば防水ビニルシートあるいはワイヤーメッシ
ュ入り防水シートからなる膜材料14cを、図1及び図
3で示したようにジグザグに張設して前記膜部材14を
形成する。すなわち、膜材料14cは上段の連結索条体
14fに固定され、ここから隣の下段の連結索条体14
fに張設して固定され、この下段の連結索条体14fか
ら更に隣の上段の連結索条体14fに張設して固定さ
れ、同様に、全ての隣設する上段と下段との連結索条体
14f間に膜材料14cが張設固定されて膜部材14が
形成される。
【0024】なお、前記レール11a’,11b’に
は、所定間隔毎に小孔(図示せず)を設けても良く、こ
の小孔にくさび部材25を嵌合すれば、強風などの外力
を受けても走行台車12a,13a,12b,13b
が、レール上を勝手に移動することを防止できる。ま
た、これ以外にかような防止手段としては、走行台車1
2a,13a,12b,13bの車輪制御装置に車輪2
2の動きをロックする停止手段を設けても良い。
【0025】次に、上記構成の膜部材14の巻き取り巻
き出し動作、および軌道11a,11b方向の移動方法
について説明する。例えば、膜部材14を、図1におけ
る矢印P方向に拡張する場合、走行台車12a,12b
はそれぞれ軌道11a,11bの対向する位置で停止
し、走行台車13a,13bは軌道11a,11b上で
同じ速度で同じ距離だけ矢印P方向に走行させる。そし
て、走行時に、走行台車12a,12bのウインチ24
からそれぞれ上段索条体14aを巻き出し、一方、走行
台車13a,13bのウインチ21からそれぞれ下段索
条体14bを巻き出す。また、走行台車12aと13a
との間隔および走行台車12bと13bとの間隔が、常
にほぼ同じ長さになり、且つ、膜材料14cの拡張限界
長さを越えないように、前記光波距離計23および光波
ターゲット20を用いて制御する。ここで、係止具14
d’,14e’は、上述のようにそれぞれ上下段索条体
14a,14bの端部に固定されており、この係止具に
繋止された連結索条体14f’や、この連結索条体14
f’に固定された膜材料14cも、上下段索条体14
a,14bの端部で固定されている。そのため、走行台
車13a,13bを矢印P方向に走行させると、図1に
おいて右端部の連結索条体14f’が膜材料14cに同
方向への牽引力を与え、さらに、この牽引力が膜材料1
4cを介して次々に連結索条体14fに伝達される。す
ると、連結索条体14fが、その両端の係止具14d,
14eの上下段索条体14a,14bに沿う摺動で、膜
材料14c全体を矢印P方向に引張り拡張することがで
きる。
【0026】また、上記とは逆に拡張した膜部材14を
折りたたむ場合、例えば、図1における矢印Pの逆方向
に膜部材14cを折りたたむ場合には、走行台車12
a,12bをそれぞれ軌道11a,11bの対向する位
置で停止し、走行台車13a,13bは軌道11a,1
1b上で同じ速度で同じ距離だけ矢印Pの逆方向に走行
させる。そして、走行時に、上段索条体14aを走行台
車12a,12bのウインチ24でそれぞれ巻き取り、
下段索条体14bも走行台車13a,13bのウインチ
21でそれぞれ巻き取る。すると、図1において右端部
の連結索条体14f’が膜材料14cに同方向への押圧
力を与え、さらに、この押圧力が膜材料14cを介して
次々に連結索条体14fに伝達され、連結索条体14f
の両端の係止具14d,14eが、上下段索条体14
a,14bに沿って摺動し、膜材料14c全体を矢印P
の逆方向に折りたたむことができる。
【0027】なお、上記した膜部材14の拡張や折りた
たみ動作の際に、走行台車12a,12bおよび走行台
車13a,13bのうち、いずれの走行台車を停止し
て、いずれの走行台車を走行させるかは、それぞれの走
行台車の場所や、膜部材14で覆う場所の配置によって
適宜定めることができる。
【0028】さらに、ダム堤体30のコンクリート打設
箇所が矢印P方向に移動する場合には、膜材料14cを
所定長拡げた状態、あるいは膜材料14cを折たたんだ
状態で、走行台車12aと12bとを対向させると共
に、走行台車13aと13bとも同様に対向させて、離
隔した軌道11a,11b上をそれぞれ矢印P方向に走
行させる。
【0029】更にまた、本発明の仮設屋根装置の昇降装
置15および走行台車12a,12b,13a,13
b、(光波距離計23、光波ターゲット20、ウインチ
21,23および車輪の制御装置を含む)は、堤体施工
現場の作業者が、無線あるいは有線の遠隔制御装置によ
って制御室(図示せず)から制御することができる。
【0030】
【発明の効果】本発明の仮設屋根装置は、軌道それぞれ
に走行可能に配した走行台車に折りたたみ自在、且つ拡
張自在に張設した膜部材と、この軌道を仮設支柱に沿っ
てそれぞれ昇降する昇降手段と備えたので、工事の進捗
に応じてコンクリート打設区画が水平方向に移動した
り、垂直方向に上昇移動するようなダム堤体コンクリー
ト施工にも適用することができ、常にコンクリート打設
区画の上方に、膜部材で覆われた所定面積の作業空間を
確保することができる。したがって、打設直後のコンク
リート上で仮設屋根装置を移動するなどといった不都合
がなく、さらに、降雨、降雪等の悪天候に関係なく、作
業を行なうことができる。
【0031】また、本発明の仮設屋根装置は、軌道方向
に折りたたみ自在、且つ拡張自在な膜部材を備えている
ため、晴天時等のように、仮設屋根が必要無いときに
は、容易に、膜部材を折りたたむことができ、逆に、悪
天候に変わったときには逐次早急に膜部材を拡張して所
要部分を覆うことができる。
【0032】さらに、本発明の仮設屋根装置は、仮設支
柱に沿って軌道を昇降自在な昇降装置を備えているた
め、走行台車や膜部材を自在に降下することができて、
これらの部材のメンテナンスを容易に行なうことができ
ると共に、台風などの強風によって吹き飛ばされたり、
あるいは仮設支柱が転倒したりするのを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の仮設屋根装置をダムの堤体コンクリー
ト施工に適用した際の平面図である。
【図2】図1の仮設屋根装置を一点鎖線II−II方向から
見た側面図である。
【図3】図1の仮設屋根装置を一点鎖線III−III方向か
ら見た側面図である。
【符号の説明】
1 仮設屋根装置 10a,10b 仮設支柱 11a,11b 軌道 12a,12b,13a,13b 走行台車 14 膜部材 15 昇降装置(昇降手段)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 並行して配置した一対の軌道と、この一
    対の軌道をそれぞれ昇降自在に支持する複数の仮設支柱
    と、前記一対の軌道を前記複数の仮設支柱に沿ってそれ
    ぞれ昇降する昇降手段と、前記一対の軌道それぞれに走
    行可能に配した走行台車と、これら走行台車の間に架け
    渡され、軌道方向に折りたたみ自在且つ拡張自在に張設
    された膜部材とを備える仮設屋根装置。
JP4867495A 1995-03-08 1995-03-08 仮設屋根装置 Pending JPH08246712A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101145728B1 (ko) * 2009-09-08 2012-05-17 (주)한아테크 폐기물 처리장용 레일 구동형 막 구조물
KR101221072B1 (ko) * 2010-10-29 2013-01-11 주식회사 동아스트 원자력 발전소의 메인 컨트롤 룸 구간에서 전천후 시공이 가능한 개폐식 지붕 시스템
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