JP3553349B2 - 高周波用の半導体パッケージと半導体装置 - Google Patents

高周波用の半導体パッケージと半導体装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、高周波用の半導体チップを収容するためのLCCパッケージ(Leadless Chip Carrier Package)タイプの半導体パッケージと、該パッケージを用いて形成された高周波用の半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
数GHz等で動作させる高周波用の半導体チップを収容する半導体パッケージには、一般に、セラミックパッケージが用いられる。
このパッケージは、セラミック層が複数積層されてなり、多層構造をしている。パッケージに備えられた信号線路は、マイクロストリップ線路又はストリップ線路に形成さている。そして、その信号線路の特性インピーダンスが、50オーム等に調整されている。そして、その信号線路に伝わる高周波信号の伝送損失が、少なく抑えられるように構成されている。
【0003】
ところで、セラミックパッケージは、その製造材料が高く、その製造工程が複雑なため、高価なものであり、一般に汎用される半導体パッケージとしては、不向きである。
【0004】
このような課題を解消可能なパッケージとして、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂等の有機材料を用いて形成されたパッケージが考えられる。
有機材料は、セラミックに比べて、その誘電率が低い。従って、パッケージを、有機材料を用いて形成すれば、該パッケージの有機層表面に形成された信号線路を伝わる高周波信号の伝送速度を、セラミックパッケージのセラミック層表面に形成された信号線路を伝わる高周波信号の伝送速度に比べて、早めることができる。そのため、高周波用のパッケージは、低誘電率の有機材料を用いて形成するのが、好ましい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、セラミックパッケージと同様な多層構造をした高周波用の半導体パッケージを、有機材料を用いて形成した場合には、該パッケージの有機層に該層を上下に貫通させて備えるビア(接続線路)が、スルーホール内周面に金属めっき層を被着してなる構造となる。そして、そのビアが、中央に上下に貫通する透孔を持った構造となる。そのため、そのビアを通して、パッケージの有機層の気密性が損なわれて、パッケージの気密性が失われてしまう。
【0006】
また、有機層表面に形成された信号線路の上方又はその下方に位置する有機層表面にグランド層を備えて、信号線路をマイクロストリップ線路又はストリップ線路に形成し、その信号線路の特性インピーダンスを50オーム等にマッチングさせようとした場合には、有機層の誘電率が低いため、グランド層を備えた有機層を、0.1mm等に薄く形成しなければならない。しかしながら、有機層は、その層厚を、0.1mm等に薄く形成することが極めて困難である。
【0007】
他方、上記のグランド層を備えた有機層の形成を容易化するために、該有機層を厚く形成した場合には、その有機層表面に形成されたグランド層の下方又は上方の有機層表面に備える信号線路を、該線路の特性インピーダンスを50オーム等にマッチングさせるために、極端に幅広く形成しなければならない。
従って、そのようにした場合には、パッケージのコンパクト化と、パッケージに備える信号線路の高密度化とが図れない。
【0008】
本発明は、このような課題に鑑みてなされたもので、有機材料を用いて形成された気密性のあるパッケージであって、その有機材料表面に形成された信号線路をマイクロストリップ線路又はそれに近い構造の線路に形成して、その信号線路に伝わる高周波信号の伝送速度を早めたり、その信号線路に伝わる高周波信号の伝送損失を少なく抑えたりできる、構造が簡単であって、その製造が容易な高周波用の半導体パッケージ(以下、パッケージという)と、該パッケージを用いて形成された高周波用の半導体装置(以下、半導体装置という)とを提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の第1のパッケージは、有機材料を用いて形成された基板の上面に凹部が形成されて、該凹部の内側面が凹部の底面から凹部の上端開放縁に向かって斜め外側に拡開する傾斜面に形成され、前記凹部の底面に半導体チップ収容用のキャビテイがその底部に基板の一部を残した有底状態に形成され、信号線路が前記凹部の底面、傾斜面及びそれに連なる基板の上面に連続して形成されて、該信号線路の特性インピーダンス調整用のグランド層が前記基板の下面に形成されてなることを特徴としている。
【0010】
また、本発明の第2のパッケージは、有機材料を用いて形成された基板の上面に凹部が形成されて、該凹部の内側面が凹部の底面から凹部の上端開放縁に向かって斜め外側に拡開する傾斜面に形成され、前記凹部の底面に半導体チップ収容用のキャビテイが基板を上下に貫通して形成され、信号線路が前記凹部の底面、傾斜面及びそれに連なる基板の上面に連続して形成されて、該信号線路の特性インピーダンス調整用のグランド層が前記基板の下面に形成され、該グランド層にヒートシンクが接合されて、該ヒートシンクにより前記キャビテイの底部が封止されてなることを特徴としている。
【0011】
この第1又は第2のパッケージにおいては、信号線路が、低誘電率の有機材料を用いて形成された基板の凹部、基板の傾斜面及びそれに連なる基板の上面に連続して形成されている。そのため、セラミックからなる基板に形成された信号線路に比べて、その有機材料からなる基板に形成された信号線路を伝わる高周波信号の伝送速度を早めることができる。
【0012】
また、基板の凹部の内側面が、凹部の上端開放縁に向かって斜め外側に拡開する傾斜面に形成されている。そして、その傾斜面に信号線路が形成されて、その信号線路の下方に位置する、基板の下面にグランド層が形成されている。そのため、その傾斜面に形成された信号線路を、マイクロストリップ線路に近い構造に形成できる。そして、その信号線路の特性インピーダンスを、上記のグランド層を用いて、50オーム等にマッチングさせることができる。そして、その信号線路に伝わる高周波信号の伝送損失を少なく抑えることができる。
【0013】
また、基板の凹部の底面に形成された信号線路と、基板の上面に形成された信号線路との下方に位置する、基板の下面にグランド層が形成されている。そのため、それらの信号線路を、マイクロストリップ線路に形成できる。そして、それらの信号線路の特性インピーダンスを、上記のグランド層を用いて、50オーム等にマッチングさせることができる。そして、それらの信号線路に伝わる高周波信号の伝送損失を少なく抑えることができる。
【0014】
また、信号線路が、上記のように、有機材料を用いて形成された基板の凹部の底面、基板の傾斜面及びそれに連なる基板の上面に連続して形成されている。そのため、有機材料からなる基板の有機層間に信号線路を備えたり、その有機層間に備えた信号線路を基板の外部に露出した有機層表面の信号線路に電気的に接続するためのスルーホール内周面に金属めっき層を被着してなるビアを、有機層を上下に貫通させて備える必要を無くすことができる。そして、基板を構成する有機層の気密性が上記のビアにより損なわれるのを防ぐことができる。
【0015】
また、第2のパッケージにおいては、キャビテイの底部に露出したヒートシンクに半導体チップを搭載して、該チップが発する熱を、ヒートシンクを通して、パッケージの外部に効率良く放散させることができる。
【0016】
本発明の第1又は第2のパッケージにおいては、グランド線路が凹部の底面、傾斜面及びそれに連なる基板の上面の信号線路の両側に信号線路に並べて連続して形成されて、該グランド線路が基板の下面に形成されたグランド層に基板の外側面又はキャビテイの内側面に形成された接続線路を介して電気的に接続された構造とすることを好適としている。
【0017】
この第1又は第2のパッケージにあっては、信号線路を挟んでその両側に信号線路に並べて形成されたグランド線路を用いて、信号線路を、コプレナー線路に形成できる。加えて、信号線路の下方に位置する、基板の下面に備えられたグランド層を用いて、信号線路を、グランド付きのコプレナー線路に形成できる。そして、その信号線路の特性インピーダンスを、50オーム等に正確にマッチングさせることができる。それと共に、信号線路を伝わる高周波信号が、その信号線路に隣合う信号線路であって、同じ基板の凹部、傾斜面及びそれに連なる基板の上面に連続して形成された他の信号線路に混入して、それらの信号線路の間でクロストークが生ずるのを、それらの信号線路の間に信号線路に並べて形成されたグランド線路により防ぐことができる。
【0018】
本発明の第1の半導体装置は、半導体パッケージの有底のキャビテイの底部に半導体チップが搭載されて、該チップの電極と凹部の底面に形成された信号線路とが電気的に接続され、前記半導体チップが封止樹脂に封止されてなることを特徴としている。
【0019】
また、本発明の第2の半導体装置は、半導体パッケージのキャビテイの底部に露出したヒートシンクに半導体チップが搭載されて、該チップの電極と凹部の底面に形成された信号線路とが電気的に接続され、前記半導体チップが封止樹脂に封止されてなることを特徴としている。
【0020】
この第1又は第2の半導体装置においては、半導体チップが湿気や塵埃の悪影響を受けるのを、封止樹脂により防ぐことができる。
【0021】
また、第1又は第2の半導体装置を上下に反転させて、該半導体装置を回路基板に搭載できる。そして、該半導体装置の基板の上面に形成された信号線路を、それに対応する回路基板上面に形成された信号用の接続線路にはんだ付け等により電気的に接続できる。そして、第1又は第2の半導体装置を回路基板に表面実装できる。
【0022】
また、第2の半導体装置においては、ヒートシンクに搭載された半導体チップが発する熱を、ヒートシンクを通して、第2の半導体装置の外部に効率良く放散させることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を図面に従い説明する。
図1及び図2は本発明の第1のパッケージの好適な実施の形態を示し、図1はその斜視図、図2はその正面断面図である。以下に、この第1のパッケージを説明する。
【0024】
図において、10は、エポキシ樹脂等の熱可塑性樹脂、ポリブチレンテレフタレート等の熱硬化性樹脂などの有機材料を用いて形成された基板である。基板10は、方形ブロック状をしている。基板10の上下面は、互いに平行に形成されている。基板10の上面には、方形状をした凹部12が形成されている。凹部12の底面16は、基板10の上下面と平行に形成されている。
【0025】
凹部12の内側面は、図2に示したように、凹部12の上端開放縁に向かって、斜め外側に拡開する傾斜面14に形成されている。
【0026】
凹部12の底面の中央には、半導体チップ収容用のキャビテイ20が、その底部に基板10の一部を残した有底状態に形成されている。
【0027】
凹部12の底面16、傾斜面14及びそれに連なる基板10の上面18には、細帯状の信号線路30が、キャビテイ20の周囲にほぼ放射状に複数本並べて形成されている。
【0028】
信号線路30の下方に位置する、基板10の下面には、信号線路30の特性インピーダンス調整用のグランド層40が連続して広く形成されている。
【0029】
信号線路30及びグランド層40は、プラスチック成形品の表面に金属めっき層を形成するためのMID(Molded Interconnect Device)の技術を用いて、有機材料からなる基板10に立体的及び平面的に形成されている。具体的には、信号線路30及びグランド層40形成用のCuめっき層が、MIDの技術を用いて、基板10に立体的及び平面的に形成されている。Cuめっき層には、防錆用のNiめっき及び表装用のAuめっき又はAgめっきが重ねて施されている。そして、信号線路30及びグランド層40が基板10に立体的及び平面的に形成されている。
【0030】
図1及び図2に示した第1のパッケージは、以上のように構成されている。
この第1のパッケージにおいては、低誘電率の有機材料を用いて形成された基板10の凹部の底面16、基板10の傾斜面14及びそれに連なる基板の上面18に連続して形成された信号線路30に、高周波信号を伝送速度早く伝えることができる。
【0031】
また、基板10の傾斜面14に形成された信号線路30を、その下方の基板10の下面に広く形成されたグランド層40を用いて、マイクロストリップ線路に近い構造に形成できる。即ち、傾斜面14に形成された信号線路30を、グランド層40の上方に、グランド層40と平行に近い、斜め上下方向に配置できる。そして、その信号線路30の特性インピーダンスを、上記のグランド層40を用いて、50オーム等に的確にマッチングさせることができる。そして、その信号線路30に伝わる高周波信号の伝送損失を少なく抑えることができる。
【0032】
また、基板10の上下面と平行な凹部12の底面16に形成された信号線路30と、基板10の上面18に形成された信号線路30とを、それらの下方の基板10の下面に広く形成されたグランド層40を用いて、マイクロストリップ線路に形成できる。即ち、凹部12の底面16に形成された信号線路30と、基板10の上面18に形成された信号線路30とを、グランド層40の上方に、グランド層40と平行に並べて配置できる。そして、それらの信号線路30の特性インピーダンスを、上記のグランド層40を用いて、50オーム等に的確にマッチングさせることができる。そして、それらの信号線路30に伝わる高周波信号の伝送損失を少なく抑えることができる。
【0033】
また、基板10の有機層間に信号線路30を備えたり、その有機層間に備えた信号線路30を基板10の外部に露出した有機層表面の信号線路30に電気的に接続するためのスルーホール内周面に金属めっき層を被着してなるビアを、有機層を上下に貫通させて備える必要を無くすことができる。そして、基板10の有機層の気密性が上記のビアにより損なわれるのを、防ぐことができる。
【0034】
図3及び図4は本発明の第2のパッケージの好適な実施の形態を示し、図3はその斜視図、図4はその正面断面図である。以下に、この第2のパッケージを説明する。
【0035】
図の第2のパッケージでは、凹部の底面16の中央に、半導体チップ収容用のキャビテイ22が、基板10を上下に貫通して形成されている。
【0036】
基板10の下面には、信号線路30の特性インピーダンス調整用のグランド層40が、前述のMIDの技術を用いて形成されている。そして、そのグランド層40に、熱伝導性の良いCu等からなるヒートシンク70が、ろう付け等により接合されている。そして、そのヒートシンク70により、キャビテイ22の底部が気密に封止されている。
【0037】
その他は、図1及び図2に示した第1のパッケージと同様に構成されている。この第2のパッケージにおいては、そのキャビテイ22の底部に露出したヒートシンク70に半導体チップを搭載して、該チップが発する熱を、ヒートシンク70を通して、パッケージの外部に効率良く放散させることができる。
この第2のパッケージのその他の作用は、図1及び図2に示した第1のパッケージと同様である。
【0038】
図5は本発明の第1のパッケージの他の好適な実施の形態を示し、図5はその斜視図である。図6は本発明の第2のパッケージの他の好適な実施の形態を示し、図6はその斜視図である。以下に、この第1又は第2のパッケージを説明する。
【0039】
図の第1又は第2のパッケージでは、グランド線路50が、凹部の底面16、傾斜面14及びそれに連なる基板の上面18の信号線路30の両側に、信号線路30に並べて連続して形成されている。
【0040】
グランド線路50の外端は、基板10の外側面に形成された接続線路60を介して、基板10の下面に形成されたグランド層40に一連に電気的に接続されている。
【0041】
グランド線路50及び接続線路60は、前述のMIDの技術を用いて、有機材料からなる基板10に立体的及び平面的に形成されている。具体的には、グランド線路50及び接続線路60形成用のCuめっき層が、MIDの技術を用いて、基板10に立体的及び平面的に形成されている。Cuめっき層には、防錆用のNiめっき及び表装用のAuめっき又はAgめっきが重ねて施されている。そして、グランド線路50及び接続線路60が、基板10に立体的及び平面的に形成されている。
【0042】
その他は、図1及び図2に示した第1のパッケージ、又は図3及び図4に示した第2のパッケージと同様に構成されている。
この第1又は第2のパッケージにおいては、信号線路30の両側に信号線路30に並べて形成されたグランド線路50を用いて、信号線路30を、コプレナー線路に形成できる。加えて、基板10の下面に備えられたグランド層40を用いて、又はそれに加えて、グランド層40に接合されたグランドを構成するヒートシンク70を用いて、信号線路30を、グランド付きのコプレナー線路に形成できる。そして、その信号線路30の特性インピーダンスを、50オーム等に正確にマッチングさせることができる。それと共に、信号線路30を伝わる高周波信号が、その信号線路30に隣合う信号線路30であって、同じ基板10の凹部の底面16、傾斜面14、及びそれに連なる基板の上面18に連続して形成された他の信号線路30に混入して、それらの信号線路30の間でクロストークが生ずるのを、それらの信号線路30の間に形成されたグランド線路50により防ぐことができる。
この第1又は第2のパッケージのその他の作用は、図1及び図2に示した第1のパッケージ、又は図3及び図4に示した第2のパッケージと同様である。
【0043】
図7は本発明の第2のパッケージのもう一つの好適な実施の形態を示し、図7はその斜視図である。以下に、この第2のパッケージを説明する。
【0044】
この第2のパッケージにおいては、信号線路30に並べて形成されたグランド線路50の内端が、キャビテイ22の内側面に形成された接続線路62を介して、基板10の下面に形成されたグランド層40に電気的に接続されている。又はそれに加えて、信号線路30に並べて形成されたグランド線路50の外端が、基板10の外側面に形成された接続線路60を介して、基板10の下面に形成されたグランド層40に電気的に接続されている。そして、信号線路30が、コプレナー線路に形成されている。
この第2のパッケージのその他の作用は、図6に示した第2のパッケージと同様である。
【0045】
図8は本発明の第1の半導体装置の好適な実施の形態を示し、図8はその使用状態を示す正面断面図である。以下に、この第1の半導体装置を説明する。
【0046】
この第1の半導体装置では、図1及び図2に示した第1のパッケージ、又は図5に示した第1のパッケージ(図8は、図1及び図2に示した第1のパッケージの例を示している)であって、有底のキャビテイ20を持つ第1のパッケージのキャビテイ20の底部に、半導体チップ80が搭載されている。そして、キャビテイ20に半導体チップ80が収容されている。
【0047】
半導体チップ80の電極は、凹部の底面16に形成された信号線路30の内端に、ワイヤ90を介して、電気的に接続されている。
【0048】
半導体チップ80は、該チップの電極が接続された信号線路30の内端及びワイヤ90と共に、封止樹脂100に気密に封止されている。封止樹脂100には、紫外線硬化性の樹脂等が用いられていて、該樹脂が半導体チップ80、該チップの電極が接続された信号線路30の内端及びワイヤ90に、その上方からポッティングされて硬化されている。
【0049】
図8に示した第1の半導体装置は、以上のように構成されている。
この第1の半導体装置においては、半導体チップ80が湿気や塵埃の悪影響を受けるのを、封止樹脂100により防ぐことができる。
【0050】
また、図8に示したように、第1の半導体装置を上下に反転させて、該半導体装置を回路基板110に搭載できる。そして、該半導体装置の基板10の上面18に形成された信号線路30を、それに対応する回路基板110上面に形成された信号用の接続線路120にはんだ付け等により電気的に接続できる。そして、第1の半導体装置を回路基板110に表面実装できる。
【0051】
図9は本発明の第2の半導体装置の好適な実施の形態を示し、図9はその使用状態を示す正面断面図である。以下に、この第2の半導体装置を説明する。
【0052】
この第2の半導体装置では、図3及び図4に示した第2のパッケージ、又は図6に示した第2のパッケージ(図9は、図3及び図4に示した第1のパッケージの例を示している)であって、キャビテイ22の底部がヒートシンク70により気密に封止されてなる第2のパッケージのキャビテイ22の底部に露出したヒートシンク70に、半導体チップ80が搭載されている。そして、キャビテイ22に半導体チップ80が収容されている。
【0053】
その他は、図8に示した第1の半導体装置と同様に構成されている。
この第2の半導体装置においては、ヒートシンク70に搭載された半導体チップ80が発する熱を、ヒートシンク70を通して、第2の半導体装置の外部に効率良く放散させることができる。
この第2の半導体装置のその他の作用は、図8に示した第1の半導体装置と同様である。
【0054】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の第1又は第2のパッケージを用いて、本発明の第1又は第2の半導体装置を形成すれば、その第1又は第2の半導体装置に備えられた信号線路の特性インピーダンスを、その信号線路の全長に亙って50オーム等に正確にマッチングさせることができる。そして、その信号線路に伝わる高周波信号の伝送損失を、少なく抑えることができる。
【0055】
また、低誘電率の有機材料からなる基板に信号線路を形成できる。そして、その信号線路に伝わる高周波信号の伝送速度を早めることができる。
【0056】
また、基板の有機層間に信号線路を備える必要を無くすことができる。そして、基板の有機層に、該層を上下に貫通するビアであって、スルーホール内周面に金属めっき層を被着してなるビアを備える必要を無くすことができる。そして、そのビアにより基板の有機層の気密性が損なわれて、第1又は第2のパッケージや第1又は第2の半導体装置の気密性が失われるのを防ぐことができる。また、基板の有機層間に信号線路を形成する面倒な作業を不要として、第1又は第2のパッケージや第1又は第2の半導体装置の構造の大幅な簡易化とその製造の容易化とが図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1のパッケージの斜視図である。
【図2】本発明の第1のパッケージの正面断面図である。
【図3】本発明の第2のパッケージの斜視図である。
【図4】本発明の第2のパッケージの正面断面図である。
【図5】本発明の第1のパッケージの斜視図である。
【図6】本発明の第2のパッケージの斜視図である。
【図7】本発明の第2のパッケージの斜視図である。
【図8】本発明の第1の半導体装置の使用状態を示す正面断面図である。
【図9】本発明の第2の半導体装置の使用状態を示す正面断面図である。
【符号の説明】
10 基板
12 凹部
14 傾斜面
16 凹部の底面
18 基板の上面
20、22 キャビテイ
30 信号線路
40 グランド層
50 グランド線路
60、62 接続線路
70 ヒートシンク
80 半導体チップ
90 ワイヤ
100 封止樹脂
110 回路基板
120 信号用の接続線路

Claims (5)

  1. 有機材料を用いて形成された基板の上面に凹部が形成されて、該凹部の内側面が凹部の底面から凹部の上端開放縁に向かって斜め外側に拡開する傾斜面に形成され、前記凹部の底面に半導体チップ収容用のキャビテイがその底部に基板の一部を残した有底状態に形成され、信号線路が前記凹部の底面、傾斜面及びそれに連なる基板の上面に連続して形成されて、該信号線路の特性インピーダンス調整用のグランド層が前記基板の下面に形成されてることを特徴とする高周波用の半導体パッケージ。
  2. 有機材料を用いて形成された基板の上面に凹部が形成されて、該凹部の内側面が凹部の底面から凹部の上端開放縁に向かって斜め外側に拡開する傾斜面に形成され、前記凹部の底面に半導体チップ収容用のキャビテイが基板を上下に貫通して形成され、信号線路が前記凹部の底面、傾斜面及びそれに連なる基板の上面に連続して形成されて、該信号線路の特性インピーダンス調整用のグランド層が前記基板の下面に形成され、該グランド層にヒートシンクが接合されて、該ヒートシンクにより前記キャビテイの底部が封止されてることを特徴とする高周波用の半導体パッケージ。
  3. グランド線路が凹部の底面、傾斜面及びそれに連なる基板の上面の信号線路の両側に信号線路に並べて連続して形成されて、該グランド線路が基板の下面に形成されたグランド層に基板の外側面又はキャビテイの内側面に形成された接続線路を介して電気的に接続された請求項1又は2記載の高周波用の半導体パッケージ。
  4. 請求項1又は該請求項1が引用された請求項3記載の半導体パッケージの有底のキャビテイの底部に半導体チップが搭載されて、該チップの電極と凹部の底面に形成された信号線路とが電気的に接続され、前記半導体チップが封止樹脂により封止されてることを特徴とする高周波用の半導体装置。
  5. 請求項2又は該請求項2が引用された請求項3記載の半導体パッケージのキャビテイの底部に露出したヒートシンクに半導体チップが搭載されて、該チップの電極と凹部の底面に形成された信号線路とが電気的に接続され、前記半導体チップが封止樹脂により封止されてることを特徴とする高周波用の半導体装置。
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