JP3551541B2 - プレス機械の駆動装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
この発明は、パンチプレス機やその他のプレス機械一般に応用されるプレス機械の駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般の機械式パンチプレスは、定速回転するフライホイールの回転を、クラッチブレーキを介してクランク機構に伝達し、ラムの昇降動作に変換するものであり、ストローク途中で速度変更することができない。
一方、騒音防止と高速パンチとの観点から、ストローク途中で速度を変更させる制御が望まれている。すなわち、パンチ加工における騒音は、パンチ工具が実際にワークを打ち抜くときの速度を遅くすれば低下するが、ストローク速度の低下はパンチ加工のサイクルタイムの遅れを招く。そのため、1ストローク中において、パンチ工具が実際にワークを打ち抜くときの速度を低くし、その他のときはストローク速度を速くする制御が望まれる。
このようなパンチ速度の制御は、油圧式パンチプレスでは一般化されているが、油圧系統によってコスト高になる。機械式パンチプレスにおいても、サーボモータで駆動できれば、パンチ速度の制御が可能であるが、サーボモータの回転で直接にパンチ力を得るためにはモータ出力が不十分となる。
【0003】
そこで、本出願人は、トグル機構を介してサーボモータで駆動するパンチプレスを開発し、機械式パンチプレスにおけるストローク途中の速度変更制御を実現した。このパンチプレスでは、サーボモータの回転は、減速機を介して、例えば1/10程度に回転数を減速させ、トグル機構に駆動を伝達する。
しかも、このパンチプレスによると、サーボモータに大出力で回転数の可変範囲の広いものを使用することにより、ストローク途中の速度制御だけでなく、ニブリング加工のような多数の孔の高速加工から、大負荷となる大径孔の加工までを、サーボモータの回転数の制御で実現できた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記のような大出力で回転数の可変範囲の広いサーボモータは、特殊な高級モータとなるため、これを使用すると非常にコスト高になる。一般のサーボモータでは、高速加工に適した仕様であると、大負荷のパンチ加工、例えば、板厚が厚い場合や、大径孔の加工の場合、あるいは硬い材質の場合に、打ち抜きトン数が不足して打ち抜くことができなくなる。一方、大負荷の加工が可能な仕様としておくと、高速パンチが行えなくなる。このような問題は、パンチプレスに限らず、他の種々のプレス機械において生じる。
【0005】
この発明の目的は、小出力のモータでも、低負荷時の高速加工と、低速による高負荷の加工との両方が行えるプレス機械の駆動装置を提供することである。
この発明の他の目的は、変速手段の付加に伴う大型化を抑えることである。
この発明のさらに他の目的は、高速低負荷の駆動可能状態と、低速大負荷の駆動可能状態とに、加工の種類に応じて自動的に切り換えられるようにすることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明の構成を実施例に対応する図1を参照して説明する。このプレス機械の駆動装置は、回転運動を直線運動に変換してプレス型(4)を往復駆動するプレス機構(11)に、回転伝達機構(29)を介してモータ(12)の回転を伝達するプレス機械の駆動装置において、上記モータ(12)として、プレス型(4)の昇降速度をストローク途中で変える回転数の制御が行われるサーボモータを用い、前記回転伝達機構(29)に変速手段(31)を介在させたものである。
前記回転伝達機構(29)は、前記変速手段(31)の他に減速手段(30)を有するものであっても良く、その場合、前記変速手段(31)は前記減速手段(30)の入力側に配置することが好ましい。
上記構成において、加工の種類に応じて前記変速手段(31)の回転伝達比を切り換える加工種類対応切換制御手段(36)を設ける。この加工種類対応切換制御手段(36)は、板厚、材質、および工具種類等の加工種類データを設定してあり、加工プログラム(38)に記述された板厚,材質のデータ(38a)、および工具指令(38b)における工具種類を前記の加工種類データと比較し、その比較結果に応じて変速手段(31)の所定の回転伝達比を選択する機能を備えるものとする。
【0007】
【作用】
モータ(12)の回転は、変速手段(30)が介在した回転伝達機構(29)からプレス機構(11)に回転伝達され、プレス型(4)によるプレス加工が行われる。ここで、変速手段(31)の回転伝達比を小さな値に切り換えておくと、モータ(12)の回転は低速に減速されてプレス機構(11)に伝達されるため、モータ(12)に小出力のものを使用していても、加工速度は低速となるが、大負荷のプレス加工が行える。一方、変速手段(31)の回転伝達比を大きな値に設定すると、低負荷の加工しか行えないが、高速加工を行うことができる。このように、小出力のモータを使用していても、変速手段(31)の回転伝達比の切り換えにより、高速で低負荷の加工と、低速で大負荷の加工との両方を行うことができる。
回転伝達機構(29)が減速手段を有するものである場合は、減速手段(30)による減速比と、変速手段(31)による所定の回転伝達比との積となる回転伝達比でプレス機構(11)に伝達され、プレス型(4)によるプレス加工が行われる。ここで、変速手段(31)の回転伝達比を減速状態に切り換えておくと、モータ(12)の回転は、減速手段(30)と変速手段(31)の両方で減速されてプレス機構(11)に伝達されるため、モータ(12)に小出力のものを使用していても、加工速度は低速となるが、大負荷のプレス加工が行える。一方、変速手段(31)の回転伝達比を例えば1:1あるいはこれよりも大きな値に設定すると、低負荷の加工しか行えないが、高速加工を行うことができる。この場合に、変速手段(31)を減速手段(30)の入力側に配置した場合は、変速手段(31)内における回転は高速となるが、回転伝達力は小さくて済むため、変速手段(31)に大きな強度が要求されず、変速手段(31)が小さなもので済む。
加工の種類に応じて変速手段(31)の回転伝達比を切り換える制御手段(36)を設けた場合は、高速低負荷の駆動可能状態と、低速大負荷の駆動可能状態とに、加工の種類に応じて自動的に切り換えられる。
【0008】
【実施例】
この発明の一実施例を図1ないし図5に基づいて説明する。図2はこの実施例の駆動装置を装備したプレス機械であるトグル式パンチプレスの縦断側面面図、図3および図4はその側面図および平面図である。プレスフレーム1は、側面形状がC字形に形成され、その上フレーム部1aおよび下フレーム部1bに、上タレット2および下タレット3が互いに同軸に設置されている。上下のタレット2,3には、プレス金型である複数のパンチ工具4およびダイ工具5が円周方向に並べて設置されている。各パンチ工具4は、ラム位置Pに割り出されたときに、ラム6に連結されて昇降駆動される。ラム6は、ガイド部材7を介して上フレーム部1aに昇降自在に支持され、屈曲動作するトグル機構8で昇降駆動される。ラム6は、この実施例のものではタレット2,3の半径方向に並んで2個設けられ、割出機構(図示せず)で選択的に昇降動作の伝達が可能とされている。これにより、タレット2,3に同心円上に配置された内外の列のパンチ工具4が選択的にパンチ駆動される。板材W(図4)は、ワーク送り機構20のワークホルダ17に把持されてテーブル18上をラム位置Pに送られる。
【0009】
図2に示すように、トグル機構8は、短い上側トグルリンク8aと長い下側トグルリンク8bとをピン9で屈曲自在に連結したものであり、水平方向に進退自在な進退レバー10で屈曲駆動される。進退レバー10は、クランク機構13および回転伝達機構29を介してサーボモータ12で進退駆動される。これらトグル機構8、進退レバー10、およびクランク機構13により、モータ12の回転を直線運動に変換してパンチ工具4を昇降させるプレス機構11が構成される。トグル機構8の下側トグルリンク8bは、下端がラム6の上端に回動自在にピン結合されている。上側トグルリンク8aは、上端の揺動支点A1が支点支持手段21により上下位置変更可能に支持されている。支点支持手段21は、揺動支点A1となるピン23cを偏心位置に設けた丸軸状の偏心部材23と、偏心部材23を回転自在に支持したリング状の回動支持部材22と、偏心部材23を回動させるシリンダ装置26とで構成される。また、偏心部材23に対して、その周面に設けられた凹部23aに位置決めピン28aを係合させる位置決めシリンダ28が設けられている。
【0010】
進退レバー10は、進退レバー本体10bの先端側に揺動レバー10cを上下回動自在に連結したものであり、揺動レバー10cの二叉上となった先端部がトグル機構8の屈曲部のピン9に上下回動自在に連結されている。前記揺動レバー10cの上下揺動で、トグル機構8の屈曲動作に伴う屈曲部の上下変位が吸収される。進退レバー本体10bは、上フレーム部1aの中央部で上下に平行配置された2本のガイドレール19,19に、ガイド部材10aを介して進退自在に支持されている。
クランク機構13は、円板状のクランク13aをその軸心が横向きとなるように、フレーム1のコラム部1cの上部に設け、クランク13aの偏心位置に連接棒14の一端を回動自在に連結したものである。連接棒14の他端は進退レバー本体10bの基端に回動自在に連結してある。
【0011】
サーボモータ12からクランク機構13に回転を伝達する回転伝達機構29は、図1に示すように減速手段である減速機30、および変速手段である変速機31により構成される。なお、図1は見やすくするために、他の図とは円板状クランク13aからサーボモータ12までの部分を前後逆に図示してある。減速機30は、縦長のギヤボックス30a内に減速ギヤを収容したものであり、ギヤボックス30aの前面(出力側)でプレスフレーム1に取付けられる。減速比は例えば1/10に設定してある。減速機30の出力軸30bは、上部の前面から突出し、前記クランク13aが取付けられる。減速機30の入力軸30cは、ギヤボックス30aの下部背面に突出し、この入力軸30cに変速機31の出力軸(図示せず)が直結状態に連結されている。
【0012】
変速機31は、ケーシング31a内に変速ギヤやクラッチ等を収容したものであり、この例では回転伝達比を減速状態と増速状態とに、例えば2倍、1/1倍、1/2倍、1/3倍の4段に切り換え自在に設定してある。変速機31のクラッチには流体クラッチまたは噛み合いクラッチ等が使用される。変速機31は、ケーシング31aの前面に出力軸を、背面に入力軸を有するものとし、ケーシング31aの前面で減速機30の背面に取付けてある。なお、変速機31は、ギヤ式のものに限らず、各種の形式のものが使用できる。サーボモータ12は、変速機31のケーシング31aの背面に取付け、モータ軸を変速機31の入力軸に直結状態に連結してある。
また、変速機31には電気信号の入力で回転伝達比を前記の4段の任意の値に変更する電磁式等の切換操作手段32が設けてある。
【0013】
図1において、制御装置33はパンチプレスの全体を制御する手段であり、コンピュータ式の数値制御部34およびプログラマブルコントローラ部(図示せず)を備える。数値制御部34は、加工プログラム38を実行してパンチ駆動用のサーボモータ12や、ワーク送り機構20(図4)の各軸のモータに軸送り指令を出力すると共に、加工プログラム38におけるシーケンス指令をプログラマブルコントローラ部へ転送する手段である。数値制御部34から出力されたパンチ駆動の指令は、サーボコントローラ35を介してサーボモータ12に入力される。制御装置33には、加工プログラム38以外の加工に必要な各種のデータを記憶させておくパラメータ設定部39が設けてあり、加工プログラム38とパラメータ設定部39とで加工データ設定手段37が構成される。
【0014】
このような基本構成の制御装置33において、この実施例では加工種類対応切換制御手段36が設けてある。この手段36は、加工の種類に応じて変速機31の回転伝達比を切り換える手段であり、具体的には所定の回転伝達比を選ぶ切換指令sを切換操作手段32へ出力する。切換操作手段32は、この指令sに応答して変速機31を切り換える。
加工種類対応切換制御手段36は、パンチ加工の負荷に大きく影響する因子となる所定の加工種類データ、例えば板厚、材質、および工具種類等のデータを設定してあり、加工プログラム38に記述された板厚や材質のデータ38a、および工具指令38bにおける工具種類を前記の所定加工種類データと比較し、その比較結果に応じて変速機31の所定の回転伝達比を選択する機能を備える。板厚,材質のデータ38aは、一般に加工プログラム38毎に記述されるが、工具指令38bは加工プログラム38中に多数記述されるので、加工種類対応切換制御手段36は、工具指令38bを数値制御部34で読み取る毎に前記の比較および回転伝達比の選択を行わせるようにする。板厚,材質のデータ38aは、加工プログラム38に記述せずにパラメータ設定部39に設定しておいても良い。
工具指令38bは、パンチ工具4の種類を選択する指令であり、タレット2,3の回転角度を割出す指令となる。パンチ工具4の種類は、打ち抜き孔の大きさに影響し、この大きさ、特に周長がパンチ負荷に大きく影響するため、加工種類対応切換制御手段36による比較要素として設定しておく。
【0015】
上記構成の動作を説明する。サーボモータ12の回転は、変速機31および減速機30を介してクランク13aに伝達される。クランク13aが1回転すると、進退レバー10が1往復の進退動作をする。この1往復動作で、トグル機構8も1往復の屈曲動作をするが、ラム6はトグル機構8の伸長状態で下死点に位置し、両側の最屈曲状態で上死点位置となる。そのため、進退レバー10の1往復でラム6は2回昇降動作を繰り返し、パンチ工具4によるパンチ動作が2回行われる。なお、トグル機構8は、伸長状態に対して片方のみへ屈曲動作させるようにしても良い。
このパンチ加工につき、サーボモータ12を駆動源とするので、パンチ工具4の昇降速度をストローク途中で変える制御も行える。例えば、パンチ工具4が実際に板材Wを打ち抜くときの速度を低くし、その他のときはストローク速度を速くする制御も行える。そのため、騒音を抑制して高速パンチが行える。サーボモータ12の回転は、減速機30で大きく減速させ、トグル機構8で昇降動作に変換するので、駆動源をサーボモータ12としてもパンチに必要な加圧力が得られる。
【0016】
このパンチ加工に際して、多数の小孔を加工する場合や、板厚の薄い板材Wを加工する場合等、パンチ負荷の小さな加工を行う場合は、変速機31の回転伝達比を、1/1あるいは2倍に設定しておく。これにより高速のパンチ加工が行われる。厚板の加工や大径孔の加工を行う場合は、変速機31の回転伝達比を1/2または1/3に設定する。これにより、パンチ動作は低速となるが、大きな加圧力をラム6に与えることができ、サーボモータ12が小出力のものであっても、大径孔の打ち抜きが可能となる。
このように、サーボモータ12に小出力のものを使用していても、変速機31の回転伝達比の切り換えにより、高速で低負荷の加工と、低速で大負荷の加工との両方を行うことができる。サーボモータ12の出力の特性は、回転数によって変化し、サーボモータ12の回転数制御だけでは高速加工と大負荷加工との切り換えが難しいが、このようにサーボモータ12と変速機31を組み合わせることで、効率の良い制御が行える。
変速機31は、減速機30の入力側に設けてあるが、そのため変速機31は高速回転で小伝達力となり、小型のもので済む。このため、変速機31の付加に伴うパンチプレスの大型化が抑えられる。
【0017】
加工種類対応切換制御手段36は、前記のようなパンチ負荷に応じた変速機31の切り換えのための比較を、加工プログラム38の実行に従って、工具指令38bが読み出される都度行い、必要な場合に切り換え指令sを出力する。そのため、オペレータが切り換えの判断をする必要がなく、操作が容易であり、また自動運転で前記の切り換えが実現できる。
なお、加工種類対応切換制御手段36は、加工プログラム38に設定しておいた所定の指令に従って切り換え指令sを出力するものとしても良い。
【0018】
図6はこの発明の他の実施例を示す。この例は、変速機31を減速機30の出力側に連結し、変速機31の出力軸にクランク13aを取付けたものである。その他の構成は前記実施例と同じである。この構成の場合、変速機31が大型化するが、前記と同様に高速で低負荷の加工と、低速で大負荷の加工との両方を行うことができる。
【0019】
図7はこの発明のさらに他の実施例を示す。この例は、図1の実施例において、独立した減速機30を無くし、変速手段である変速機31のみでモータ12からクランク機構13へ回転伝達する回転伝達機構29を構成したものである。変速機31はケーシング31a内に各機構部品を組み込んだものである。この構成では、回転伝達機構29の全体としての回転伝達率を図1の実施例と同じ伝達率となるように4段変速とする場合、変速機31の回転伝達率は、1/5倍、1/10倍、1/20倍、および1/30倍の4段変速とする。すなわち、図1の実施例では減速機30の回転伝達率が1/10倍であって、変速機31の回転伝達率が2倍、1/1倍、1/2倍、および1/3倍の4段変速であるため、その積の値を図7の実施例における変速機31の回転伝達率とする。
このように、構成した場合も、低負荷時の高速加工と、低速による高負荷加工との両方を行うことができる。また、変速機31に大きな減速比率の減速機能を持たせて一つのケーシング31a内に機構部品を収めたので、伝達機構の一層のコンパクト化を図ることができる。
【0020】
なお、前記実施例はパンチプレスに適用した場合につき説明したが、この発明は、成形加工等を行うプレス機械や、その他のプレス機械一般に適用でき、特に加工の種類によって高速加工と大負荷の加工との両方が選択的に要求されるプレス機械に効果的である。
【0021】
【発明の効果】
この発明のプレス機械の駆動装置は、伝達機構を介してプレス機構にモータの回転を伝達する装置において、前記伝達機構に変速手段を介在させたため、小出力のモータでも、低負荷時の高速加工と、低速による高負荷の加工との両方を行うことができる。
請求項2の発明の場合は、前記伝達機構が減速手段を有するものであり、変速手段は減速手段の入力側に配置されているため、変速手段が小型のもので済み、変速手段の付加に伴う大型化を抑えることができる。
請求項3の発明の場合は、加工の種類に応じて変速手段の回転伝達比を切り換える加工種類対応切換制御手段を設けたため、高速低負荷の駆動可能状態と、低速大負荷の駆動可能状態とに、加工の種類に応じて自動的に切り換えることができ、オペレータの操作が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例にかかるプレス機械の駆動装置の概念構成を示す説明図である。
【図2】同駆動装置を装備したトグル式パンチプレスの破断側面図である。
【図3】同パンチプレスの側面図である。
【図4】同パンチプレスの平面図である。
【図5】(A)は同パンチプレスのプレス機構の部分破断平面図、(B)は同部分の縦断側面図である。
【図6】この発明の他の実施例にかかるプレス機械の駆動装置の構成説明図である。
【図7】この発明のさらに他の実施例にかかるプレス機械の駆動装置の構成説明図である。
【符号の説明】
4…パンチ工具、6…ラム、8…トグル機構、11…プレス機構、12…サーボモータ、13…クランク機構、13a…クランク、29…回転伝達機構、30…減速機(減速手段)、31…変速機(変速手段)、36…加工種類対応切換制御手段
Claims (2)
- 回転運動を直線運動に変換してプレス型を往復駆動するプレス機構に、回転伝達機構を介してモータの回転を伝達するプレス機械の駆動装置において、上記モータとして、プレス型の昇降速度をストローク途中で変える回転数の制御が行われるサーボモータを用い、前記回転伝達機構に変速手段を介在させ、加工の種類に応じて前記変速手段の回転伝達比を切り換える加工種類対応切換制御手段を設け、この加工種類対応切換制御手段は、板厚、材質、および工具種類等の加工種類データを設定してあり、加工プログラムに記述された板厚,材質のデータ、および工具指令における工具種類を前記の加工種類データと比較し、その比較結果に応じて変速手段の所定の回転伝達比を選択する機能を備えるものとしたことを特徴とするプレス機械の駆動装置。
- 前記回転伝達機構は減速手段を有しており、前記変速手段は前記減速手段の入力側に配置されている請求項1記載のプレス機械の駆動装置。
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