JP3551502B2 - カメラの情報設定装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、各種の情報を設定すると共に設定された情報に応じて運用を行うカメラの情報設定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
マイクロコンピュータを用いたカメラにおいては、ユーザの設定情報やカメラの各種機構を制御するために必要な可変情報は予めRAMに記憶され、カメラはこの記憶された設定情報等に基づいて運用される。
このような各種の情報が設定されるRAMは、電源が供給されている限りはその内容を保持しているが、一旦電源が遮断され次に電源が供給された時点では、その記憶内容は破壊されてその内容は不定となる。このため、従来は、電気的に書き込み及び消去が可能なEEPROM等の不揮発性記憶手段を用いて対処するようにしている。
【0003】
即ち、マイクロコンピュータ及びRAMに電源が投入された時に、EEPROMの記憶内容をRAMに転送する。そして電源供給中には、RAMに記憶された各種情報の変更を許容すると共に、その記憶内容に基づいてカメラの各種動作を制御し、電源が遮断される前にRAMの記憶内容をEEPROMに転送する。
ところで、EEPROMの他にRAMを用いている理由は、EEPROMがRAMに比べて格段に読み書きのアクセス時間がかかること、及び書き込みの回数に耐久寿命の限界があるためである。
【0004】
一方、マイクロコンピュータに給電するカメラの電源は、その携帯性から電池が用いられることが多い。従って、特に消耗時等には、必ずしも電源としての能力を十分確保できない場合がある。即ち、電池を電源としたカメラにおいて、内蔵フラッシュの昇圧や、ミラーアップ・ダウン、フィルム給送等の機構制御が行われた場合のように、電気的に重い負荷がかかった時には、電源電圧が低下してマイクロコンピュータが動作できる電源電圧の下限を下回る状況が発生する場合がある。
このような状況を放置すると、マイクロコンピュータの暴走につながり、結果としてカメラの異常動作、ひいては各種部品の破壊等、製品として許容できない事故につながる。
【0005】
これを防止するために従来では、電源電圧を監視する手段を設けて、その電圧が所定のしきい値を下回った時には、マイクロコンピュータにリセットをかけ、マイクロコンピュータがアクティブな状態に制御している各種手段のすべてを一気に解除する緊急リセット手段をカメラに持たせるようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述した電源投入時にEEPROMの記憶内容をRAMに転送する動作を起動するための信号は、電源を司る手段による電源投入に伴うリセット信号である。これを通常リセットと呼ぶことにすると、この通常リセットと先に述べた緊急リセットとがマイクロコンピュータに入力されることになる。
【0007】
従来このような2種類のリセットは何れも区別のないリセットとして扱われ、したがってマイクロコンピュータは、これらのリセット信号が入力された場合は何れもEEPROMの記憶内容をRAMへ転送するようにしている。このため、通常リセットによりEEPROMからRAMへ転送された記憶内容が、その後ユーザの設定操作により変更された後に、緊急リセットが入力されると、ユーザの設定した情報が、再び元のEEPROMの記憶内容に上書きされることになり、したがってユーザの変更が全く反映されないものになってしまうという欠点があった。
したがって本発明は、電源能力の限界によって引き起こされるカメラの事故を未然に防止しつつ、ユーザの設定情報を確実に保持することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
このような課題を解決するために本発明は、マイクロコンピュータ,RAM及び不揮発性記憶手段(EEPROM)をカメラに備え、マイクロコンピュータは設定情報及び動作状態等の変数情報をRAMに記憶すると共に、この記憶内容に基づいてカメラを運用し、かつ、電源遮断時のために上記各情報を不揮発性記憶手段に記憶するカメラの情報設定装置において、マイクロコンピュータを電源投入に伴いリセットするための通常リセット信号を発生する通常リセット発生手段と、マイクロコンピュータを電源電圧の低下に伴いリセットするための緊急リセット信号を発生する緊急リセット発生手段と、リセットが解除された後に通常リセット信号によるリセットか緊急リセット信号によるリセットかを判別するリセット種別判別手段と、通常リセット信号によるリセットと判別された場合は不揮発性記憶手段の内容をRAMに転送すると共に、緊急リセット信号によるリセットと判別された場合は不揮発性記憶手段の記憶内容の転送を行わずにRAMの記憶内容を維持するRAM内容初期設定手段とを設けたものである。
【0009】
また、電源を緊急リセット発生手段に供給するスイッチング素子を設け、かつリセット種別判別手段は、マイクロコンピュータのポートのレベルを検出することで上記の判別を行い、通常リセット発生手段は電源投入時にマイクロコンピュータのリセット端子へ通常リセット信号を出力し、かつリセット種別判別手段に判別されるポートを通常リセットを示すレベルに設定すると共に、スイッチング素子を制御して電源を緊急リセット発生手段,マイクロコンピュータ,RAM及び不揮発性記憶手段に供給し、緊急リセット発生手段は供給された電源の電圧が低下した場合にマイクロコンピュータのリセット端子に緊急リセット信号を出力するようにしたものである。
また、通常リセット発生手段はマイクロコンピュータに対する通常リセット信号を解除してから一定時間後にリセット種別判別手段により判別されるポートを緊急リセットを示すレベルに設定するようにしたものである。
【0010】
【作用】
電源投入された後のリセット解除後には、不揮発性記憶手段の記憶内容がRAMに転送されると共に、緊急リセットの解除後には不揮発性記憶手段の記憶内容はRAMには転送されない。従って、電源投入時には前回の電源遮断直前に設定されていた情報が復活する一方、電源電圧低下による緊急事態に際してはマイクロコンピュータの暴走を未然に防ぎつつ、現在の設定情報がそのまま維持されるため、ユーザがそれまでに自分の意志で変更した情報をそのまま保全できる。
また、電源投入時にマイクロコンピュータのリセット端子には通常リセット信号が出力され、かつリセット種別判別手段により判別されるポートが通常リセットを示すレベルに設定されると共に、電源電圧低下による緊急事態時にはマイクロコンピュータのリセット端子に緊急リセット信号が出力される。この結果、リセット解除後には通常リセットか緊急リセットかを的確に識別できる。
また、マイクロコンピュータに対する通常リセット信号を解除してから一定時間後にリセット種別判別手段により判別されるポートが緊急リセットを示すレベルに設定される。この結果、リセット種別判別手段は、電源投入時のリセットが解除された後にこのリセットが通常リセット信号によるリセットであることを正確に識別できる。
【0011】
【実施例】
以下、本発明について図面を参照して説明する。
図2は、本発明の一実施例を示す回路図である。同図において、BATは電池であり、本実施例回路の電源となる。また、11は第1のマイクロコンピュータであり第1のマイクロコンピュータ11(以下、MCU11)は電池BATにより給電される。また、12は第2のマイクロコンピュータ、13は電圧検出器、14はEEPROMであり、これら第2のマイクロコンピュータ12(以下、MCU12)等の各部には、電池BATからの電源が抵抗付トランジスタQ1によりスイッチングされて供給される。
【0012】
MCU11は、ユーザの操作に連動するスイッチSW1を外部割込入力ポートINT1を介して入力し、出力ポートP21によりトランジスタQ1のベース端子を制御する。また、MCU11の入力ポートP31、出力ポートP22,P23は、それぞれMCU12の出力ポートP01、入力ポートP11、リセット端子RESETと接続されている。また、電圧検出器13の出力端子OUTはMCU11の出力ポート23と、MCU12のリセット端子RESETとの接続ラインに接続されている。
【0013】
なお、MCU11の出力ポートP23と電圧検出器13の出力端子OUTは共に、オープンドレインタイプの出力形式となっており、各々が並列接続されることにより、何れかが「L」レベルならばMCU12のリセット端子RESETは「L」レベルとなる。また、MCU12と電気的書き込み及び消去が可能なEEPROM14は、シリアル通信回線を形成する3本の入出力ポートどうしで結ばれている。
【0014】
図6は、図2に示す実施例回路の各部の動作タイミングを示すタイミングチャートである。ここで図6(a)はMCU11の出力ポートP21からトランジスタQ1への出力タイミング、図6(b)は電圧検出器13の電源入力端子INの入力タイミング、図6(c)は電圧検出器13の出力端子OUTからMCU12のリセット端子RESETへの出力タイミング、図6(d)はMCU11の出力ポートP23からMCU12のリセット端子RESETへの出力タイミングをそれぞれ示している。
【0015】
また、図6(e)はMCU11及び電圧検出器13の各出力結果によるMCU12のリセット端子RESETの入力波形、図6(f)はMCU11の出力ポートP22からMCU12の入力ポートP11への出力タイミング、図6(g)はMCU12の出力ポートP01からMCU11の入力ポートP31への出力タイミングをそれぞれ示している。
【0016】
なお、図6(h)はMCU12がEEPROM14に対しデータの読み書きを行うためのシリアルクロック信号を端子SCKから出力する状況を示している。
次に図3〜図5は上記実施例回路の要部動作を示すフローチャートである。
まず、図3のフローチャート及び図6のタイミングチャートを用い、MCU11の要部動作について説明する。
MCU11は電源電圧が印加されることによってリセットされる機能を有しており、その時に図3のステップ100からプログラムの実行が開始される。この場合、ステップ101,102では、それぞれ出力ポートP22と出力ポートP23とを共に「L」レベルになるように設定すると共に、さらにステップ103で出力ポートP21を「L」レベルに設定してMCU12等に電源供給する。
【0017】
ステップ104では10msecの待ち時間を待ち、その後ステップ105で出力ポートP23を「H」レベルに設定する。なお、ステップ103からステップ105に至るまでの時間は図6のタイミングチャートではa点からb点までの時間に相当し、この期間はMCU12にリセットをかけながらトランジスタQ1をオン状態に転じさせてMCU11の電源を供給する期間である。
【0018】
次にステップ106ではさらに1msecの時間を待ち、その後ステップ107で出力ポートP22を「H」レベルに設定する(図6のd点)。その後ステップ108では、入力ポートP31が「L」レベルになるのを待ち続け、これが「L」レベルになった時点(図6のm点)で、それを受けてステップ109,110の各ステップでそれぞれ出力ポートP23、P22を順次「L」レベルに設定する(図6のn点)。さらに、ステップ111で出力ポートP21を「H」レベルに設定してMCU12の電源を遮断してから、ステップ112で自らをスリープ(SLEEP)状態に移行させて内部のCPU(中央処理装置)の動作を停止させる。
【0019】
ここでスリープ状態とは、電源電圧が印加されつつも電源電流を抑えるためにMCU11等のマイクロコンピュータに設けられた機能であり、割込等の周辺機能等を動作可能な状態にしつつ、CPUの動作のみを停止させる機能のことをいう。また、このスリープ状態の解除は、電源投入時のリセット入力の他に、上述の外部割込入力ポートINT1を介する割込入力によっても解除される。
【0020】
次に図4は外部割込入力ポートINT1を介する割込入力により起動されるMCU11の割り込み処理を示すフローチャートである。この割り込み処理は、MCU11が外部割込入力ポートINT1の立ち下がりエッジに応答することにより実行される。
即ち、ユーザ操作によりスイッチSW1がオンになると、外部割込入力ポートINT1が「H」レベルから「L」レベルに転じ、割り込みルーチンがステップ150から開始される。この場合ステップ151では、スリープ状態か否かを判別し、スリープ状態になければそのままリターンしてメインルーチンに復帰すると共に、スリープ状態にあれば、ステップ152でラン(RUN)状態へ移行することを指示してステップ153でこの割り込み処理をリターンする。
【0021】
ここでラン状態とは、スリープ状態に対応する用語であり、CPUが通常に動作している状態をいう。スリープ状態にあっても割り込み処理実行中のみはCPUが動作することを許可されているので、図4の割り込み処理は実行される。そしてこの割り込み処理をリターンした後は、この割り込み処理でラン状態への移行を指示することによって図3に示すメインルーチンでのCPUの動作が復活するようになっている。
即ち、図3のメインルーチンのステップ112でスリープ状態への移行が指示された後は、図4の割り込み処理がリターンすることで、次のステップとなる図3のステップ103から処理を再開する。なお、図6に示すタイミングチャートでは、電池装填時と、MCU11がスリープ状態から外部割り込みにより動作を再開した時点は、ともにa点からの動作になる。
【0022】
次に図5は以上のようなMCU11の動作に応動するMCU12の動作を示すフローチャートである。
MCU12は、MCU11または電圧検出器13によってリセットがかかり、その後リセット入力端子RESETの電圧が「L」レベルから「H」レベルになってリセットが解除された時点のステップ200からプログラムの実行を開始する。
ここでステップ200でスタートすると、図6のc点のタイミングでステップ201に示す入力ポートP11の「L」レベルの検出判断を実行する。なお、このステップ200からステップ201で判定を行うまでの遅れ時間は、MCU11が出力ポートP23を「H」レベルに設定してから出力ポートP22を「H」レベルに設定するまでの待ち時間1msecよりも短くする必要がある。
【0023】
これは、MCU11が電池装填時またはスリープ状態からスイッチSW1の操作に応答してMCU12をリセットする時に、MCU12に対し確実に入力ポートP11のレベルを「L」レベルと判定させるためである。
このようにして入力ポートP11が「L」レベルになる場合は、ステップ202へ進み、EEPROM14からシリアル通信回線を介して所定の領域のデータを連続的に読み出して(図6のe点〜f点)、MCU12の内部に設けたRAMの所定の領域へコピーする。
【0024】
一方、MCU12に電源が供給されている間に、MCU12が図示しない重い電気的負荷を駆動したことによりその電源電圧が瞬間的に低下した場合は、図6のg点に示すように、電圧検出器13の出力端子OUTが「L」レベルとなる。
この「L」レベルの信号は、MCU12のリセット端子RESETに入り、MCU12をリセットする。すると、MCU12が駆動制御している重い電気的負荷を制御する端子もハイインピーダンス状態にリセットされ、その電気的負荷は軽くなり、直ちにMCU12の電源電圧は元の電圧に復帰し、図6のh点に示すように、電圧検出器13の出力端子OUT、即ちMCU12のリセット端子RESETは「H」レベルに戻る。
【0025】
そしてこの場合もMCU12はステップ200から処理を開始するが、直後のステップ201で入力ポートP11のレベルを判定したとき(図6のj点)にはMCU11の出力ポートの状態は変化していないため、これと接続される入力ポートP11は、「H」レベル状態となっている。この場合、MCU12は、ステップ202の処理を実行しないで、ステップ203へ進む。即ち、EEPROMの記憶内容をRAMへコピーせずに、ステップ203以降の処理を実行する。
【0026】
以上の動作を簡単にまとめると、MCU12は、MCU11によって通常のリセットがかけられた場合はEEPROM14の記憶データをRAMにコピーするが、電圧検出器13により緊急のリセットがかけられた場合は、RAMのデータ内容はその直前の状態のまま維持する。
【0027】
次にMCU12はステップ203で、マイクロコンピュータ内部に設けられたタイマTMRに8秒に相当する値を書き込んで、ステップ204で図示しないその他の一般的なカメラ動作に関する処理を、タイマTMRの値が「0」になるまでの8秒間繰り返し実行する。これらのカメラ動作に関する処理の中には、上述した重い電気的負荷を制御する処理やRAM内の記憶データの変更処理等も含まれる。
【0028】
このタイマTMRの時間は、1回のユーザの操作によってカメラが自動的に動作状態を維持するいわゆる電源保持タイマであり、ステップ205でこのタイマTMRの値が「0」になりYESと判定されると、ステップ206では、RAMの所定領域に記憶されているデータを、シリアル通信回線を介してEEPROM14に全て書き込む(ステップ6のj点〜k点)。そして最後にステップ207で出力ポートP01を「L」レベルに設定する処理を無限に繰り返す(図6のm点以降)。こうしてMCU12がステップ207の処理を繰り返し実行している間に、MCU11がトランジスタQ1をオフすることによりMCU12の電源が遮断される(図6のn点)。
【0029】
図1は、以上のような動作を行う実施例回路の要部機能を示す機能ブロック図である。ここで、通常リセット発生手段1はMCU11に相当し、緊急リセット発生手段2は電圧検出器13に相当する。また、リセット種別判別手段3はMCU12内に設けられMCU12の入力ポートP11の「H」レベルまたは「L」レベルを検出してリセット種別を判別する。さらに、不揮発記憶手段4はEEPROM14に相当すると共に、RAM内容初期設定手段5及びRAM6はMCU12に設けられている。
【0030】
このように、電池装填やユーザ操作によりカメラの制御情報を管理、運用するMCU12に電源が投入される時には、EEPROM14に記憶した内容がRAMへ転送されるため、前回の電源遮断直前に設定されていた情報が復活すると共に、MCU12の電源電圧が低下したことによる緊急事態に際してはMCU12の暴走を未然に防ぎつつ現在の設定情報をそのまま維持するため、それまでに変更された情報はそのまま維持され、ユーザの意図に反した情報の後戻りを防止することができる。
【0031】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、リセット解除された後にこのリセットが通常リセットか緊急リセットかを判別し、電源投入時の通常リセットと判別されると不揮発性記憶手段の記憶内容をRAMに転送すると共に、緊急リセットと判別されると不揮発性記憶手段の記憶内容をRAMに転送しないようにしたので、電源投入時には前回の電源遮断直前に設定されていた情報が復活する一方、電源電圧低下による緊急事態に際してはマイクロコンピュータの暴走を未然に防ぎつつ現在の設定情報をそのまま維持するため、ユーザがそれまでに自分の意志で変更した情報をそのまま保全できる。
また、電源投入時にはマイクロコンピュータのリセット端子に通常リセット信号を出力し、かつリセット種別判別手段により判別されるポートを通常リセットを示すレベルに設定すると共に、電源電圧低下による緊急事態時にはマイクロコンピュータのリセット端子に緊急リセット信号を出力するようにしたので、リセット解除後には通常リセットか緊急リセットかを的確に識別できる。
また、マイクロコンピュータに対する通常リセット信号を解除してから一定時間後にリセット種別判別手段により判別されるポートを緊急リセットを示すレベルに設定するようにしたので、リセット種別判別手段は、電源投入時のリセットが解除された後にこのリセットが通常リセット信号によるリセットであることを確実に識別することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るカメラの情報設定装置の要部を示す機能ブロック図である。
【図2】上記カメラの情報設定装置の一実施例を示す回路図である。
【図3】実施例装置を構成する第1のマイクロコンピュータの動作を示すフローチャートである。
【図4】第1のマイクロコンピュータの要部動作を示すフローチャートである。
【図5】実施例装置を構成する第2のマイクロコンピュータの動作を示すフローチャートである。
【図6】実施例装置の各部の動作タイミングを示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
1…通常リセット発生手段、2…緊急リセット発生手段、3…リセット種別判別手段、4…不揮発性記憶手段、5…RAM内容初期設定手段、6…RAM、11…第1のマイクロコンピュータ、12…第2のマイクロコンピュータ、13…電圧検出器、14…EEPROM、Q1…トランジスタ、BAT…電池、SW1…スイッチ。
Claims (3)
- マイクロコンピュータと、RAMと、不揮発性記憶手段とをカメラに備え、前記マイクロコンピュータは設定情報及び動作状態等の変数情報を前記RAMに記憶すると共に、この記憶内容に基づいてカメラを運用し、かつ電源遮断時のために前記各情報を前記不揮発性記憶手段に記憶するカメラの情報設定装置において、
電源投入に伴いマイクロコンピュータをリセットするための通常リセット信号を発生する通常リセット発生手段と、電源電圧の低下に伴いマイクロコンピュータをリセットするための緊急リセット信号を発生する緊急リセット発生手段とを備えると共に、リセットが解除された後に通常リセット信号によるリセットか緊急リセット信号によるリセットかを判別するリセット種別判別手段と、通常リセット信号によるリセットと判別された場合は前記不揮発性記憶手段の内容をRAMに転送すると共に、緊急リセット信号によるリセットと判別された場合は前記不揮発性記憶手段の記憶内容の転送を行わずにRAMの記憶内容を維持するRAM内容初期設定手段とをマイクロコンピュータに備えたことを特徴とするカメラの情報設定装置。 - 請求項1記載のカメラの情報設定装置において、
電源を前記緊急リセット発生手段に供給するためのスイッチング素子を備え、
前記リセット種別判別手段は、前記マイクロコンピュータのポートのレベルを検出することで前記判別を行い、
前記通常リセット発生手段は電源投入時にマイクロコンピュータのリセット端子へ通常リセット信号を出力し、かつ前記リセット種別判別手段により判別されるマイクロコンピュータのポートを通常リセットを示すレベルに設定すると共に、前記スイッチング素子を制御して電源を前記緊急リセット発生手段,マイクロコンピュータ,RAM及び不揮発性記憶手段に供給し、前記緊急リセット発生手段は供給された電源の電圧が低下した場合にマイクロコンピュータのリセット端子に緊急リセット信号を出力することを特徴とするカメラの情報設定装置。 - 請求項2記載のカメラの情報設定装置において、
前記通常リセット発生手段は前記マイクロコンピュータに対する通常リセット信号を解除してから一定時間後に前記リセット種別判別手段により判別されるマイクロコンピュータのポートを緊急リセットを示すレベルに設定することを特徴とするカメラの情報設定装置。
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