JP3550714B2 - 音場調整器の集中制御装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
この発明は、音場空間の各所の音場制御を行うために複数箇所に配置された複数の音場調整器を集中制御する音場調整器の集中制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
大規模ホール等のPA(Public Address)制御においては、ホール内の各部にPAスピーカシステムが配置され、観衆に対する再生音場が適正となるように、各位置での周波数特性、残響特性等の音響特性を調整している。これらの調整は、各部に配置されたイコライザ等の音場調整器によってなされている。
従来、この種の音場調整器に対する調整は、音場調整器の操作パネルに配置された調整つまみを直接操作することによってなされるのが一般的であるが、この場合、理想とするリスニングポジョンで実際の音を聞きながら調整することができない。このため、リモートコントローラを用いて音場調整器を適当なポジョンで調整するシステムも開発されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、リモートコントローラを使用して音場調整器を調整する従来のシステムでは、ホールの各所に設置された多数の音場調整器を個々に調整して全体として最適な音場を得るための調整作業を行う場合、音場調整器を一つ一つ切替えながら、個々の音場調整器に対してパラメータデータのロード、調整、セーブ等の作業を行う必要があり、音場調整器の数に比例して調整作業が煩雑化する。
また、最適な音場特性は、ボーカル、パーカッション、オーケストラ等、個々のシーン毎に異なるため、シーン毎に多数の音場調整器を調整することは、より困難な作業となる。更に、これらのシーンを切替える場合でも、複数の音場調整器を一つずつ切替えて各シーンにマッチングしたパラメータデータを指定する操作が必要であり、オペレータの負担が大きいという問題があった。
【0004】
この発明はこのような問題点を解決するためになされたもので、多数の音場調整器の集中管理を容易にすることができる音場調整器の集中制御装置を提供するとことを目的とする。
また、この発明は、多数の音場調整器を使用して個々のシーン毎の最適音場を極めて容易に作り出すことができる音場調整器の集中制御装置を提供することを他の目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る音場調整器の集中制御装置は、音場制御のためのパラメータデータを記憶すると共に入力音響信号に前記パラメータデータに基づく音場効果を付与する複数の音場調整器を、所定の音場空間内の音場制御のために複数箇所に配置した状態で集中制御する音場調整器の集中制御装置であって、全ての前記音場調整器に関する情報及びそれら音場調整器に記憶されたパラメータデータを受信するデータ受信手段と、このデータ受信手段で受信された前記音場調整器に関する情報及びパラメータデータからこれら情報を含む一括データを作成する一括データ作成手段と、前記データ受信手段で受信された各種情報及び前記一括データ作成手段で作成された一括データを記憶する記憶手段と、前記一括データに基づいて前記各音場調整器を表す画面情報及び前記パラメータ調整用の画面情報を表示する表示手段と、この表示手段に表示された画面情報に基づいて前記各音場調整器のパラメータデータを修正するための修正情報を入力する入力手段と、この入力手段によって入力された修正情報に基づいて前記記憶手段に記憶された一括データを修正するパラメータデータ調整手段と、前記各音場調整器から受信したパラメータデータと前記一括データとの不整合部分を整合させるべく必要なデータを前記音場調整器に送信するデータ送信手段とを具備してなることを特徴とする。
【0006】
また、この発明の他の音場調整器の集中制御装置は、音場制御のためのパラメータデータを複数シーン分記憶すると共に入力音響信号に前記各シーン毎のパラメータデータに基づく音場効果を付与する複数の音場調整器を、所定の音場空間内の音場制御のために複数箇所に配置した状態で集中制御する音場調整器の集中制御装置であって、全ての前記音場調整器に関する情報及びそれら音場調整器に記憶されたパラメータデータを受信するデータ受信手段と、このデータ受信手段で受信された前記音場調整器に関する情報及びパラメータデータからこれら情報及び各シーンについてのパラメータデータの組み合わせ情報を含む一括データを作成する一括データ作成手段と、前記データ受信手段で受信された各種情報及び前記一括データ作成手段で作成された一括データを記憶する記憶手段と、前記一括データに基づいて前記各音場調整器を表す画面情報、前記パラメータ調整用の画面情報及びシーン指定用の画面情報を表示する表示手段と、この表示手段に表示された画面情報に基づいて前記各音場調整器のパラメータデータを修正するための修正情報及びシーン指定情報を入力する入力手段と、この入力手段によって入力された修正情報に基づいて前記記憶手段に記憶された一括データを修正するパラメータデータ調整手段と、前記各音場調整器から受信したパラメータデータと前記一括データとの不整合部分を整合させるべく必要なデータを前記音場調整器に送信すると共に、前記入力手段から入力されたシーン指定情報に基づいて指定されたシーンに対応する前記パラメータデータの組み合わせ情報を前記一括データから抽出し、前記各音場調整器のパラメータデータを一括切り換えすべく前記各音場調整器に送信するデータ送信手段とを具備してなることを特徴とする。
【0007】
【作用】
この発明によれば、各音場調整器に記憶されたパラメータデータとは別個に、全ての音場調整器のパラメータデータを一括データとして記憶手段に記憶し、パラメータデータの調整は、この一括データに対してのみ行えばよい。このため、従来のように、音場調整器を一つ一つ切替えて、パラメータデータをロード、調整、セーブするといった面倒な操作が不要で、しかも全ての音場調整器のパラメータデータを一括して管理することができる。
【0008】
パラメータデータの調整に際しては、各音場調整器を表す画面情報やパラメータ調整用の画面情報が表示手段に表示され、これらの画面情報に基づいて一括データを適宜調整することができる。このため、全体のシステムのイメージを考慮しながら、データの調整作業をあたかも実際の音場調整器を直接操作しているイメージで進めることができる。
【0009】
なお、一括データを修正したことにより実際の各音場調整器のパラメータデータと一括データとの間に不整合が生じた場合でも、その不整合を解消すべく、データ送信手段を介して必要なデータが各音場調整器に送信され、常に各音場調整器と一括データとの間の整合が図られることになる。
このため、この発明によれば、どの音場調整器をどのように変えたかという点を全く意識せずに、また、音場調整器そのものは初期設定以降は電源スイッチ以外を全く操作することなく、所望のリスニングポジションで各音場調整器を調整することができる。
【0010】
また、パラメータデータが各シーン毎に設定されたシステムにおいては、一括データ中に、各シーンについてのパラメータデータの組み合わせ情報を含ませておき、シーン切替え時に次のシーンを指定するシーン指定情報を入力すると、指定されたシーンに対応するパラメータデータの組み合わせ情報が前記一括データから抽出され、前記各音場調整器に送信されるので、各シーンのパラメータデータの一括切替えが可能になる。これにより、シーン毎の最適音場を極めて容易に作り出すことができる。
【0011】
【実施例】
以下、添付の図面を参照してこの発明の実施例について説明する。
図1はこの発明の一実施例に係る音場制御システムの構成を示すブロック図である。
このシステムは、複数台の音場調整器1a,1b,…,1nと、これら音場調整器1a〜1nを集中管理する集中制御装置2と、これら音場制御装置1a〜1nと集中制御装置2との間で所定のデータの送受を行うための通信ケーブル3及び通信インタフェース4とにより構成されている。
【0012】
音場調整器1a,1b,1c,…,1nは、イコライザ、残響調整器、モジュレータ、ピッチシフタ等、外部からの制御によって調整された音場特性を決定するパラメータデータに基づいて入力音響信号に音場効果を付与するもので、コンサートホール、劇場、放送スタジオ等の制御すべき音場空間内の各所に分散配置され、通信ケーブル3を介して相互に接続されている。ネットワーク上の各音場調整器1a〜1nには、固有のアドレスが付加されており、このアドレスは例えばグループIDとデバイスIDからなる。これら音場調整器1a〜1nの入力部には、マイクロフォン、プレイヤー、MIDI楽器等の音響入力装置5a〜5nが接続され、音場調整器1a〜1nの出力部には、アンプ、スピーカシステム等の音響出力装置6a〜6nが接続される。各音場調整器1a〜1nには、音場制御のためのパラメータデータを複数シーン分記憶するメモリ7a〜7nが備えられている。
【0013】
集中制御装置2は、汎用コンピュータ及び音場制御に必要なソフトウェア又は専用回路にて構成されたコントローラ等から構成されている。この集中制御装置2には、メモリ11が備えられ、このメモリ11にプロジェクトデータを記憶する。プロジェクトデータは、接続された全ての音場調整器1a〜1nに関する情報及びこれら音場調整器1a〜1nのメモリ7a〜7nに記憶されたパラメータデータに基づいて一括ファイル形式でまとめられた一括データである。各音場調整器1a〜1nに記憶されているデータとプロジェクトデータとは、常に整合していることが必要であり、そのためにデータ受信部12は、所定のタイミングで音場調整器1a〜1nから必要なデータを受信する。受信されたデータは、共有データ構築部13で共有データとして構築されメモリ11に記憶される。
【0014】
接続認識部14は、この共有データを構築するため、システムの起動時又は機器構成が変化したときに外部からの指定により集中制御装置2に接続されている音場調整器1a〜1nを検索し認識する。
プロジェクトデータは、キーボード、マウス等の入力手段から構成される操作部15の操作に基づき、プロジェクトデータ作成・編集部16によって作成、編集される。プロジェクトデータには、接続されている音場調整器1a〜1nの種類及び位置等を示す表示用情報が含まれるが、この情報に基づき、表示制御部17はCRTディスプレイ、LCDディスプレイ等の表示部18に音場調整器1a〜1nを示すアイコンを該当位置に表示する。
【0015】
各音場調整器1a〜1nのパラメータデータの調整は、操作部15の操作に基づき、パラメータデータ調整部19がプロジェクトデータを修正することによりなされる。このとき、表示制御部17は、各音場調整器1a〜1nの操作パネルを疑似的に表現したパラメータ調整用のウィンドウを表示する。プロジェクトデータが修正された場合には、各音場調整器1a〜1nに記憶されているデータとプロジェクトデータとの整合を図るべく、データ送信部20はリアルタイムで修正により生じた変化分のデータを該当する音場調整器1a〜1nに送信する。また、データ送信部20は、操作部15の操作に基づくシーン切替え時にプロジェクトデータに含まれるシーン情報を各音場調整器1a〜1nに一括転送する。
なお、外部記憶装置21は、プロジェクトデータを一括ファイルとして記憶しておくものである。
【0016】
次に、このように構成されたシステムの動作について説明する。
図2は、集中制御装置2の起動時の処理を示すフローチャートである。
集中制御装置2が起動されると、まず接続されている音場調整器1a〜1nの検索処理が実行される。接続認識部14は、各音場調整器1a〜1nに順次検索パケットを送信し(S1)、これに応答する音場調整器1iからの存在を示すパケットを受信したら(S2)、その音場調整器1iのID(グループID、デバイスID)を要求し(S3)受信する(S4)。この処理により、音場制御装置3は制御可能な音場調整器1a〜1nを認識する(S5)。認識された音場調整器1a〜1nは、表示制御部17において所定のアイコンに割り付けられる(S6)。
【0017】
次に、データ構築処理が実行される。このデータ構築処理は、システムが持つ2種類のモードのうちのいずれのモードであるかによって異なる処理となる(S7)。
即ち、第1のモードはマスター装置がデバイス(音場調整器1)であるデバイスモードで、集中制御装置2は単なる端末としてのリモートコントロール装置として機能する。第2のモードはマスター装置がホスト(集中制御装置2)であるホストモードで、集中制御装置2は、接続認識された全ての音場調整器1a〜1nを集中制御するコントローラとして機能する。
ホストモードの場合、データ送信部20及びデータ受信部12は、接続認識された全ての音場調整器1a〜1nから全てのディジタル情報をデバイス情報として要求し(S8)、受信する(S9)。また、デバイスモードの場合、データ送信部20及びデータ受信部12は、デバイス情報のうち、そのときアクティブであるプログラム上の情報のみをカレント情報として要求し(S10)、受信する(S11)。これらの情報に基づいて、共有データ構築部13によりデータが再編成され、共有データが生成される(S12)。
【0018】
共有データは、例えば図3に示すように、各音場調整器1a〜1nから取り込まれたデバイス情報又はカレント情報の他に、接続機器数、グループID、デバイスID及び機種ID等の情報を付加したものである。各デバイス情報には、その音場調整器1iに記憶されているプログラムNo.、プログラム名、そのプログラムのパラメータデータ等が含まれる。1つのプログラムは1つのシーンに対応して生成されている。
この共有データは、不揮発性メモリ又はバックアップされたRAM、外部記憶装置21等の記憶手段に保存される(S13)。
【0019】
接続認識された音場調整器1a〜1nは、表示制御部17によって例えば図4に示すように、音場空間イメージ上にアイコン31として表示される。このとき、アイコン31の位置は、操作部15のマウスのドラッギング操作等によって任意の位置に移動可能にする。バックグラウンド32は、周知のイメージ生成処理によって任意のイメージを張り付け可能にしておく。これにより、実際のホールや音場調整器1a〜1nの配置場所等、システム全体のイメージを容易に把握することができ、多数の音場調整器1a〜1nを集中制御する際の操作性向上につながる。アイコン31の表示位置の座標及びバックグラウンド32の番号は、プロジェクトデータ又は共有データの中に登録される。
【0020】
接続認識された音場調整器1a〜1nの構成に変化があると、集中制御装置2のデータと音場調整器1a〜1n上のデータとの間に不整合が生じるので、定期的に、図5に示すような接続監視処理を実行する。この処理は、前述した接続認識処理(S21)の後、機器構成に変化があるか無いかを判定し(S22)、変化がなければそのまま終了し、機器構成が増えた場合には、前述したデータ構築処理(S23)を実行する。また、機器構成が減った場合には、データ構築処理は実行せずに、減った音場調整器1iに対応するアイコン31の色を例えば黒色がかった色に変更する(S24)。これにより、不測の電源コード外れや接続ケーブル断線等のトラブルが生じた音場調整器1iを直ちに認識することができる。この処理は、定期的に行う代わりにオペレータが指定した任意の時点で行うようにしてもよい。
【0021】
次に、プロジェクトデータの作成・編集手順について説明する。
図6は、プロジェクトデータの作成・編集処理のフローチャートである。
プロジェクト作成・編集コマンドを実行すると、プロジェクト作成・編集部16が起動され、まず、共有データが参照される(S31)。次に、表示部18の表示画面上の一部に図4に示すようなウィンドウ表示が現れる。このようにして認識可能な音場調整器1a〜1nのアイコン31のうち調整したい音場調整器1iに対応するアイコン31をダブルクリックし、操作パネルウィンドウの表示を指示すると、表示制御部17は、表示部18の画面上に操作パネルウィンドウを表示させる(S32)。
【0022】
図7は、グラフィックイコライザのイメージのウィンドウの例、図8は、パラメトリックイコライザのイメージのウィンドウの例を示している。これらのウィンドウに対して操作部15のマウスをドラッギング操作及びクリック操作することにより、指定されたプログラムのパラメータデータを修正する(S33)。特に、パラメトリックイコライザイメージのウィンドウの場合、下方に配置される円形回転つまみは、各々の上方にある左右矢印部をクリックして、増加又は減少させることができるが、それ以外にも、このつまみ表示をマウスのポインタ指示を用いて実際に引き回すイメージでも操作可能である。このようなつまみ回転形の操作の場合、つまみの回しすぎを防止するため、つまみの回転速度や回転角度に制限を設けるようにすると、使い勝手が向上する。例えば、実際のつまみは最小値から時計回りで最大値へ至り、また、最大値からは反時計回りで最小値に至るが、このようにウィンドウ表示上の操作を用いると、前記最大値から時計回りのまま最小値へ至ったり、逆に最小値から反時計回りで最大値へ至るような、いわゆる急激な変化が生じ得る。このような動きは実際の操作ではあり得ないことであるし、更には、この制御はスピーカへの音量レベルに関係する内容であり、レベル急変等によるスピーカ機器への悪影響も考慮して、これら急激な変化を生じるようなマウス操作には応答しないようにしてある。パラメトリックイコライザの場合、調整されるパラメータは、中心周波数、各周波数のゲインとQ等であり、これ以外にも位相シフト量等も調整可能である。なお、マルチタスク処理が可能な装置では、複数台の音場調整器1iの操作パネルウィンドウを同時に表示して同時に調整可能とすることにより、パラメータ調整の操作性及び柔軟性は更に向上する。
【0023】
パラメータデータが修正されると、音場調整器1i上のデータと集中制御装置2上のデータとが不一致となるので、データ送信部20は、図9に示すような、グループID、パケットID、データID及びデータ変化量からなるパケットデータを該当する音場調整器1iにリアルタイムで送信する(S34)。これにより、音場調整器1i上のパラメータデータも変化するので、集中制御装置2の操作位置で実際の音を聴きながら、最適なパラメータを求めていくことができる。
【0024】
任意の台数の音場調整器1iの調整が終了したら(S35)、これらパラメータデータの組み合わせをシーンとして登録する(S36)。シーン情報は、使用する音場調整器1iの構成、プログラムNo.の構成、割り当てるアイコン情報等を指定することにより行われる。シーンのアイコンとしては、例えば図10に示すように、そのシーンに最もマッチングしたイメージのものを選択する。必要な全てのシーンを登録したら(S37)、これらをプロジェクトデータとして登録する(S38)。
【0025】
登録されるプロジェクトデータは、図11に示すように、バックグラウンド、アイコン座標、画面サイズ等からなるデバイス画面情報と、各音場調整器1a〜1nのグループID、デバイスID、デバイス名及びデバイス情報と、デバイス構成、プログラムNo.、アイコン情報等からなるシーン情報とにより構成される。
【0026】
このようにして構成されたプロジェクトデータを使用してシーン切替えを行う場合には、先に登録したシーンアイコンを操作部15のマウスの操作によって指定する。特定のシーンアイコンが指定されると、図12のフローチャートに示すように、データ送信部20は、指定されたアイコン情報を持つシーン情報をプロジェクトデータから検索し(S41)、そのシーン情報のデバイス構成及びプログラムNo.構成を抽出する(S42)。そして、データ送信部20は、該当する音場調整器1iに、図13に示すような、グループID、パケットID、データID及びプログラムNo.からなるデータを送信し(S43)、該当する音場調整器1iのプログラムを一括切替えする。
【0027】
このように、全ての音場調整器1a〜1n上のデータを、集中制御装置2側でもプロジェクトデータとして保存し、このプロジェクトデータに対して操作を行うことにより、オペレータは、個々の音場調整器1a〜1nとのデータのやりとりを全く意識せずに、あたかも集中制御装置2上に全ての音場調整器1a〜1nが存在するように調整作業を実行することができる。
また、プロジェクトデータに各シーンの情報を含ませることにより、シーンの切替えも1つのプロジェクトデータに対して指定すればよく、シーン切替え時の操作が極めて簡略化されると共に、リアルタイムでのシーン切替えも可能になる。
【0028】
【発明の効果】
以上述べたように、この発明によれば、各音場調整器に記憶されたパラメータデータとは別個に、全ての音場調整器のパラメータデータを一括データとして記憶手段に記憶し、パラメータデータの調整を、この一括データに対してのみ行うようにしたので、従来のように、音場調整器を一つ一つ切替えて、パラメータデータをロード、調整、セーブするといった面倒な操作が不要で、しかも全ての音場調整器のパラメータデータを一括して管理することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例に係る音場制御システムの構成を示すブロック図である。
【図2】同システムにおける集中制御装置の起動時の処理を示すフローチャートである。
【図3】同装置における共有データの構成を示す図である。
【図4】同装置における接続認識された機器の表示画面の例を示す図である。
【図5】同装置における接続監視処理のフローチャートである。
【図6】同装置におけるプロジェクトデータの作成・編集処理のフローチャートである。
【図7】同装置に表示されるグラフィックイコライザイメージのウィンドウを示す図である。
【図8】同装置に表示されるパラメトリックイコライザイメージのウィンドウを示す図である。
【図9】同装置におけるパラメータデータ修正時に音場調整器に伝送されるデータを示す図である。
【図10】同装置におけるシーンアイコンの例を示す図である。
【図11】同装置におけるプロジェクトデータの例を示す図である。
【図12】同装置におけるシーン切替え時の処理を示すフローチャートである。
【図13】同装置におけるシーン切替え時に音場調整器に伝送されるデータを示す図である。
【符号の説明】1a〜1n…音場調整器、2…集中制御装置、3…通信ケーブル、4…通信インタフェース、5a〜5n…音響入力装置、6a〜6n…音響出力装置、7a〜7n,11…メモリ、12…データ受信部、13…共有データ構築部、14…接続認識部、15…操作部、16…プロジェクトデータ作成・編集部、17…表示制御部、18…表示部、19…パラメータデータ調整部、20…データ送信部、21…外部記憶装置。
Claims (2)
- 音場制御のためのパラメータデータを記憶すると共に入力音響信号に前記パラメータデータに基づく音場効果を付与する複数の音場調整器を、所定の音場空間内の音場制御のために複数箇所に配置した状態で集中制御する音場調整器の集中制御装置であって、
全ての前記音場調整器に関する情報及びそれら音場調整器に記憶されたパラメータデータを受信するデータ受信手段と、
このデータ受信手段で受信された前記音場調整器に関する情報及びパラメータデータからこれら情報を含む一括データを作成する一括データ作成手段と、
前記データ受信手段で受信された各種情報及び前記一括データ作成手段で作成された一括データを記憶する記憶手段と、
前記一括データに基づいて前記各音場調整器を表す画面情報及び前記パラメータ調整用の画面情報を表示する表示手段と、
この表示手段に表示された画面情報に基づいて前記各音場調整器のパラメータデータを修正するための修正情報を入力する入力手段と、
この入力手段によって入力された修正情報に基づいて前記記憶手段に記憶された一括データを修正するパラメータデータ調整手段と、
前記各音場調整器から受信したパラメータデータと前記一括データとの不整合部分を整合させるべく必要なデータを前記音場調整器に送信するデータ送信手段と
を具備してなることを特徴とする音場調整器の集中制御装置。 - 音場制御のためのパラメータデータを複数シーン分記憶すると共に入力音響信号に前記各シーン毎のパラメータデータに基づく音場効果を付与する複数の音場調整器を、所定の音場空間内の音場制御のために複数箇所に配置した状態で集中制御する音場調整器の集中制御装置であって、
全ての前記音場調整器に関する情報及びそれら音場調整器に記憶されたパラメータデータを受信するデータ受信手段と、
このデータ受信手段で受信された前記音場調整器に関する情報及びパラメータデータからこれら情報及び各シーンについてのパラメータデータの組み合わせ情報を含む一括データを作成する一括データ作成手段と、
前記データ受信手段で受信された各種情報及び前記一括データ作成手段で作成された一括データを記憶する記憶手段と、
前記一括データに基づいて前記各音場調整器を表す画面情報、前記パラメータ調整用の画面情報及びシーン指定用の画面情報を表示する表示手段と、
この表示手段に表示された画面情報に基づいて前記各音場調整器のパラメータデータを修正するための修正情報及びシーン指定情報を入力する入力手段と、
この入力手段によって入力された修正情報に基づいて前記記憶手段に記憶された一括データを修正するパラメータデータ調整手段と、
前記各音場調整器から受信したパラメータデータと前記一括データとの不整合部分を整合させるべく必要なデータを前記音場調整器に送信すると共に、前記入力手段から入力されたシーン指定情報に基づいて指定されたシーンに対応する前記パラメータデータの組み合わせ情報を前記一括データから抽出し、前記各音場調整器のパラメータデータを一括切り換えすべく前記各音場調整器に送信するデータ送信手段と
を具備してなることを特徴とする音場調整器の集中制御装置。
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