JP4900291B2 - アンプ制御装置、アンプシステム及びプログラム - Google Patents

アンプ制御装置、アンプシステム及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP4900291B2
JP4900291B2 JP2008061925A JP2008061925A JP4900291B2 JP 4900291 B2 JP4900291 B2 JP 4900291B2 JP 2008061925 A JP2008061925 A JP 2008061925A JP 2008061925 A JP2008061925 A JP 2008061925A JP 4900291 B2 JP4900291 B2 JP 4900291B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
amplifier
group
data
matching
control device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008061925A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009218969A (ja
Inventor
健 岩山
カルトホイナー ヘニング
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Corp
Original Assignee
Yamaha Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Corp filed Critical Yamaha Corp
Priority to JP2008061925A priority Critical patent/JP4900291B2/ja
Publication of JP2009218969A publication Critical patent/JP2009218969A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4900291B2 publication Critical patent/JP4900291B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Amplifiers (AREA)

Description

この発明は、複数のアンプ装置と通信し、その複数のアンプ装置をグループ分けして制御するアンプ制御装置、このようなアンプ制御装置と制御対象のアンプ装置とを備えたアンプシステム、及びコンピュータを上記のようなアンプ制御装置として機能させるためのプログラムに関する。
従来から、PCをアンプ制御装置として利用し、アンプ(アンプリファイア)とネットワークを介して接続して、そのPCから多数のアンプ装置を集中制御及び集中管理できるようにしたアンプ制御システムが知られている。
コンサート会場や劇場のように、多数のスピーカを用いる環境では、それに伴って、多数のアンプも用いることになるが、これをPCから集中制御することができると、アンプの場所まで行かなくても各アンプの動作を設定できるため、設定作業を効率的に行うことができる。
また、制御装置において、制御対象のアンプあるいはアンプの信号処理チャンネルをグループ化し、そのグループ毎にパラメータの値を1画面に集めてまとめて参照できるようにすることも行われている。
このようなアンプ制御システムについては、例えば非特許文献1に記載されている。
「NetworkAmpManager 取扱説明書」,ヤマハ株式会社,2003年(特にp.32〜34)
ところで、上述した従来のアンプ制御システムにおいては、アンプのグループ化は、制御装置においてのみ設定可能であった。そして、これに対し、アンプ側でもある程度はグループの設定を行いたいという要求があった。
しかしながら、アンプ側でグループの設定を行えるようにしてしまうと、アンプ制御装置と接続していない状態でグループの設定が変更されてしまう場合がある。そしてこの場合、アンプ制御装置側のグループ設定のデータと、各アンプにおけるグループ設定のデータとが矛盾してしまい、アンプの制御に支障を来たすことになるという問題があった。
また、アンプ制御装置として利用するPCをいろいろな施設に持ち運んでその場所のアンプを制御しようとする場合に、PC側でグループの設定を一から行うのは面倒であるという問題もあった。
この発明は、これらのような問題を解決し、アンプ制御装置から多数のアンプを集中制御する場合でも、アンプのグループ化について、自由度の高い設定を少ない労力で行えるようにすることを目的とする。
この発明は、上記の目的を達成するため、この発明のアンプ制御装置は、それぞれ自機が属するグループを示すグループデータを記憶する複数のアンプ装置と通信し、その複数のアンプ装置を制御するアンプ制御装置において、制御対象とする各アンプ装置の属するグループを規定するグループ管理データを記憶する記憶手段と、ユーザの操作に従って上記グループ管理データを編集する編集手段と、ユーザの操作に従って、上記各アンプ装置が記憶するグループデータと上記記憶手段に記憶しているグループ管理データとの整合を取る整合手段とを設け、上記整合手段を、上記整合を行う場合に、自機から通信可能なアンプ装置からそのアンプ装置が記憶するグループデータを取得するグループデータ取得手段と、そのグループ情報取得手段が取得したグループデータと、上記記憶手段に記憶しているグループ管理データとを比較する比較手段とを備え、その比較手段による比較結果が一部でも不一致であった場合に、ユーザの指示に応じた整合方式により上記整合を取る手段とし、その整合方式には少なくとも、(a)上記グループデータ取得手段がグループデータを取得した各アンプ装置に対し、上記記憶手段に記憶しているグループ管理データのうち、そのアンプ装置と対応する部分のデータを送信して、そのアンプ装置のグループデータとして設定させる制御装置優先方式と、b)上記グループデータ取得手段が取得した各アンプ装置のグループデータの内容に従って上記グループ管理データを更新するアンプ装置優先方式とを含めるようにした。
また、この発明のアンプシステムは、上記のアンプ制御装置と、そのアンプ制御装置と通信可能であってそれぞれ自機が属するグループを示すグループデータを記憶する複数のアンプ装置とを備えたアンプシステムである。
このようなアンプシステムにおいて、上記アンプ制御装置の記憶手段が記憶する上記グループ管理データに、上記制御対象とする各アンプ装置が属するグループのID及び、各グループのIDと対応するグループの名称のデータを含め、上記各アンプ装置が記憶するグループデータに、そのアンプ装置が属するグループのIDを含め、上記グループの名称を、上記アンプ制御装置が一元管理するようにするとよい。
また、この発明のプログラムは、コンピュータを上記のアンプ制御装置として機能させるためのプログラムである。
以上のようなこの発明のアンプ制御装置及びアンプシステムによれば、アンプ制御装置から多数のアンプを集中制御する場合でも、アンプのグループ化について、自由度の高い設定を少ない労力で行えるようにすることを目的とする。
また、この発明のプログラムによれば、コンピュータを上記のようなアンプ制御装置として機能させ、同様な効果を得ることができる。
以下、この発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて具体的に説明する。
まず、図1に、この発明のアンプ制御装置の実施形態であるPCを含む、アンプシステムの構成を示す。
図1に示すように、このアンプシステムは、PC10,アンプ20a,20b,アンプ管理装置25,アンプ26a,26b,SP(スピーカ)30a〜30h,ミキサ40,マイク50a〜50nを備えている。そして、これらのうちPC10とアンプ20a〜20bとアンプ管理装置25とミキサ40は、イーサネット(登録商標)方式のネットワーク60によって接続され、相互に通信可能である。
また、アンプ管理装置25は、アンプ26a,26bとそれぞれ図に一点鎖線で示すシリアル通信ケーブルで接続され、相互に通信可能である。
また、マイク50a〜50nと、ミキサ40と、アンプ20a,20b及び26a,26bと、SP30a〜30hとは、図に破線で示すオーディオケーブルで接続され、図で上から下の向きにオーディオデータを伝送可能である。
そして、これらの各装置は、マイク50a〜50nで収音して得た音響信号をミキサ40でミキシングし、その結果の出力音響信号をアンプ20a,20b及び26a,26bで増幅してSP30a〜30hに供給し、その出力音響信号に基づく発音を行わせる音響信号処理システムを形成している。
一方、PC10は、アンプ20a,20b及び26a,26bを制御するアンプ制御装置である。そして、アンプ20a,20bとの間では、ネットワーク60を介して各種コマンド等の制御データを送受信することにより、アンプ20a,20bが音響信号の処理に使用するパラメータの値を編集したり、アンプ20a,20bに各種の設定を行ったりすることができる。
また、アンプ26a,26bについては、これらの装置はネットワーク60を介してPC10と直接通信し、その制御を受ける機能を持たない。そこで、アンプ26a,26bが音響信号の処理に使用するパラメータの値や、アンプ26a,26bが使用する設定内容を管理するアンプ管理装置25を設けてこれをネットワーク60に接続している。そして、PC10は、アンプ管理装置25に対して、アンプ26a,26bが使用するパラメータの値や設定の情報を要求したり、これらの内容を変更を要求したりすることにより、間接的にアンプ26a,26bの制御を行うようにしている。
またここでは、PC10はミキサ40を制御するミキサ制御装置としても機能し、ミキサ40に対しても、パラメータの値の編集や、各種の設定を行うことができる。
そして、図1に示したアンプシステムのうち、PC10、アンプ20a,20b,26a,26b及びアンプ管理装置25の部分が、この実施形態の特徴に関連する部分である。他の装置については、公知のものを用いてシステムを構成することができる。
なお、以降の説明について、アンプ等を個体を特定せず指す場合には、「20」等、アルファベットを付さない符号を用いる。また、以後の説明において、特に必要がない限りは、アンプに関して説明する場合、アンプ20に関する内容を代表して説明し、アンプ26については言及しない。しかし、図1のアンプシステムにおいて、アンプ26a,26bは、それぞれアンプ管理装置25と一体となって、アンプ20a,20bと同様な機能を実現していると考えて差し支えない。
次に、図2に、図1に示したPC10のハードウェア構成を示す。
PC10は、ハードウェアとしては公知のPCを用いて構成することができる。例えば、CPU101,ROM102,RAM103,表示制御回路104,操作検出回路105,通信インタフェース(I/F)106,HDD(ハードディスクドライブ)107を備え、これらがシステムバス108により接続された構成とすることができる。
そして、CPU101に、ROM102やHDD107に記憶されている適当なプログラムを実行させることにより、上述したアンプ制御装置及びミキサ制御装置としての機能を実現させることができる。
また、表示制御回路104は、ディスプレイ等の表示器111における表示を制御する回路であり、操作検出回路105は、キーボードやマウス等の操作子112における操作を検出する回路である。
PC10は、これらの回路により、ユーザに情報を提示し、またユーザの操作を受け付けることができる。なお、表示器や操作子として、PC10の外部のデバイスを利用するようにしてもよいことはもちろんである。
また、通信I/F106は、図1に示したネットワーク60に接続してアンプ20やミキサ40を始めとする外部装置との間の通信を行うためのインタフェースである。
次に、図3に、図1に示したアンプ20のハードウェア構成を示す。
図3に示すように、アンプ20は、CPU201,ROM202,RAM203,表示制御回路204,操作検出回路205,通信I/F206,オーディオ入力I/F207,DSP(デジタル・シグナル・プロセッサ)208,DA変換部209,状態監視回路211を備えこれらがシステムバス212により接続されている。また、オーディオ入力I/F207,オーディオ出力I/F208,信号処理部209は、これとは別にオーディオ信号線によっても接続され、さらに、増幅回路210もオーディオ信号線に接続して設けている。
そして、CPU201が、ROM202に記憶されている適当なプログラムを実行することにより、各I/F206,207を介したデータ及び音響信号の送受信の制御、DSP208による信号処理の制御、表示制御回路204,操作検出回路205による表示器213及び操作子214の制御等を行う。
ネットワークI/F206は、図1に示したネットワーク60に接続してPC10を始めとする外部装置との間の通信を行うためのインタフェースである。
オーディオ入力I/F207は、ケーブルを接続して音響信号の入力を行うためのインタフェースである。なお、入力する音響信号は、デジタルのオーディオ波形データであっても、アナログ信号であってもよいが、アナログ信号を入力する場合、これをAD変換してデジタル波形データとして入力する。
DSP208は、オーディオ入力I/F207から供給される波形データに対し、位相調整、アッテネート(減衰)、レベル調整、出力オンオフ制御等の信号処理を行って出力する信号処理手段である。
DA変換部209は、DSP208による処理後の波形データをアナログ音響信号に変換する。
増幅回路210は、DA変換部209が出力した音響信号の電流、電圧又は電力を増幅し、スピーカ30の駆動に適した高出力のアナログ音響信号に変換してケーブルから出力する。
状態監視回路211は、増幅回路210の動作を監視し、CPU201からその状態を把握できるようにするための回路である。
次に、図4に、アンプ管理装置25のハードウェア構成を示す。
図4に示すように、アンプ管理装置25は、CPU251,フラッシュメモリ252,RAM253,表示制御回路254,操作検出回路255,ネットワークI/F256,HDD(ハードディスクドライブ)107を備え、これらがシステムバス108により接続された構成とすることができる。
そして、CPU251が、フラッシュメモリ252に記憶されている適当なプログラムを実行することにより、PC10からの要求に従い、アンプ26を管理する機能を実現することができる。なお、アンプ管理装置25は、PC10と接続されない状態でも、単独でアンプ26の管理を行うことができる。
フラッシュメモリ252は、不揮発性の記憶手段であり、CPU251が実行するプログラムの他、管理する各アンプ26につき、ID、グループ設定、信号処理パラメータ等を含む後述するアンプデータを記憶する。
また、表示制御回路254は、表示パネルやランプ等の表示器261における表示を制御する回路であり、操作検出回路255は、キーやノブ等の操作子262における操作を検出する回路である。
アンプI/F257は、管理するアンプ26を接続するためのインタフェースである。
次に、PC10におけるアンプ20のグループ分けの設定方法について説明する。
まず、図5に、グループ分けの指示を受け付けるためのグループ設定画面の表示例を示す。
図5に示すグループ設定画面300は、PC10が表示器111に表示させるGUI(グラフィカル・ユーザ・インタフェース)であり、制御対象であるミキサ20のグループ分けに関する設定操作を受け付けるための画面である。また、この画面の表示内容は、後述するプロジェクトデータに従って規定され、この画面においてグループの設定が変更された場合、その内容は直ちにプロジェクトデータに反映される。
そして、このグループ設定画面300には、カテゴリタブ301,グループ構成表示部310,デバイスリスト表示部320を設けている。
このうちカテゴリタブ301は、グループ設定画面300で設定するグループのカテゴリを選択するためのタブである。このアンプシステムについては、アンプ20のグループ分けを複数種類規定可能であり、ここでは、「ラック(Rack)」、「フィードストラクチャ(Feed)」、「ユーザ定義(UD1)」の3つの種類を用意し、カテゴリタブ301として、これらに対応するタブを設けている。
なお、「ラック」は、アンプ20を装置1台単位で分類するグループであり、「フィードストラクチャ」は、アンプ20における出力ch(チャンネル)単位で分類するグループである。従って、「フィードストラクチャ」の場合、1台のアンプ20内の複数の出力chが別々のグループに属する場合もある。「ユーザ定義」をどちらとするかは、ユーザが設定可能である。また、ユーザ定義のグループ分けを複数種類設けることもできる。
図5では、「ラック」のタブが選択された例を示しているが、グループ分けの操作は、「フィードストラクチャ」を含め、他の種類のグループ分けでも同様なものである。
グループ構成表示部310は、PC10において階層的に定義されているグループ及びグループに属するアンプ(又はch)を、ツリー形式で表示する部分である。
最上位のエリアアイコン311を含むエントリは、後述するプロジェクトデータ1つで規定されるグループのセットであるエリアを示している。ここでは、PC10は制御対象のアンプ20全てを1セットのグループのいずれかに分けるので、エリアは1つのみである。しかし、制御対象のアンプ20をIDやアドレス等で分類し、複数のエリアに分けて、そのそれぞれについてグループ分けを設定することも可能である。
また、グループアイコン312を含むエントリは、1つのグループを示す。ここでは、グループは3つの階層に設けることができる。例えば、図の例では、「Area-1」の直下の最上位の階層には「FOH」と「Monitor」と「Others」の3つのグループが設けられ、「FOH」の下位には「Stage_L」と「Stage_R」と「Operator」の3つのグループが設けられている。さらに、「Stage_L」の下位には、「001_Rack_#1」と「002_Rack_#2」の2つのグループが設けられている。
また、エリアアイコン311及びグループアイコン312には、対応する展開ボタン313が設けられており、このボタンをクリックして「−」の状態にすると、対応するアイコンより下位の内容を表示させることができる。また、「+」の状態にすると、下位の内容を非表示にすることができる。
また、グループの下位に位置する、長方形のデバイスアイコン314を含むエントリは、そのグループに属するアンプ20を示す。図5の例では、グループ「001_Rack_#1」に、「001 : 001 Tx6n」と「002 : 002 Tx6n」の2台のアンプ20が属している。なお、この文字列のうち、コロンの前の数字は、グループ内の何番目の装置であるかを示し、コロンの後ろの数字は装置のIDを、その後ろの文字列は装置の名称(ここでは機種名を用いている)を示す。また、アンプ20は、どの階層のグループにも属することができる。
次に、デバイスリスト表示部320は、PC10の制御対象のアンプ20のリストを示す表示部である。そして、デバイスリスト表示部320には、デバイス名表示部321とデバイスID表示部322とを設けており、これらの表示部に、各アンプの名称及びIDを表示する。また、デバイス名の脇には、デバイスを示すデバイスアイコン323も表示している。このアイコンは、グループ構成表示部310のデバイスアイコン314と同じものである。
なお、PC10においては、デバイスリスト表示部320に表示されたデバイスは、必ずいずれかのグループに属させるようにしている。そして、属するグループが明示的に指定されてないデバイスは、グループ構成表示部310の最下部に表示される「Others」のグループに属すものとしている。
ここで、図6及び図7に、グループ設定画面300におけるデバイスのグループへの登録例を示す。
グループ設定画面300においては、図6に矢印で示すように、デバイスリスト表示部320に表示されたデバイスのデバイスアイコン323をドラッグして、そのデバイスを追加したいグループのグループアイコン312の位置でドロップすることにより、そのデバイスをそのグループに追加する指示をすることができる。
図6の操作の結果、図7に示すように、「001_Rack_#1」のグループに「003 : 003 Tx6n」のアンプ20を示すエントリ330が追加され、操作に従ったグループ設定の変更がなされたことがわかる。
なお、各デバイスは同時に複数のグループに属することはできず、あるデバイスがあるグループに追加された場合、そのデバイスは、以前属していたグループからは離脱する。
また、PC10とアンプ20とが接続された状態でグループ設定の変更がなされた場合、PC10は新たな所属グループの情報をアンプ20に転送し、アンプ20側のグループ設定情報を更新させる。
また、図示は省略するが、グループ構成表示部310においてはグループの追加と削除の操作も可能である。グループアイコン312を右クリックして表示されるメニューからグループの追加を選択すると、グループアイコン312が示すグループの下位に新たなグループを追加することができる。また、同メニューから削除を選択すると、グループアイコン312が示すグループを削除することができる。この場合、削除されていたグループに属するデバイスは、「Others」のグループに移動する。
ところで、PC10においてグループが作成される際には、自動でIDが割り当てられる。しかし、このIDは、ユーザが任意に変更することが可能である。
図8に、この指示を行うためのグループID設定画面の表示例を示す。
PC10は、上記のグループアイコン312を右クリックして表示されるメニューでグループIDの変更が選択されると、そのグループアイコン312と対応するグループについてのIDの設定指示を受け付けるための、図8に示すグループID設定画面400を表示器111に表示させる。
このグループID設定画面400においては、対象グループ表示部401,ID入力部402,OKボタン403,キャンセルボタン404を設けている。
このうち対象グループ表示部401は、IDを設定しようするグループの名称を表示する。図で強調表示されている「Stage_L」が設定対象のグループであり、そのグループの位置づけをわかりやすくするため、その上下の階層のグループの名称も表示している。
ID入力部402は、設定するIDの入力を受け付ける領域である。ここでは、IDとしては0から65535までの整数を用い、ユーザは、この範囲で所望の番号をID入寮部402にタイプ入力すればよい。
その後、OKボタン403の押下によりIDの設定が確定し、キャンセルボタン4040が押下された場合、IDの設定は行わずにグループ設定画面300に戻る。
なお、グループ間でIDが連番になっている必要はないが、1つのグループの下位階層には、同じIDのグループは1つしか存在することはできない。例えば、グループ「FOH」の下位に既にグループIDが「1」のグループがある場合、グループ「FOH」の下位の他のグループにID「1」を設定することはできない。
また、各グループのグループIDは、ユーザの選択により、グループ設定画面300に表示させることもできる。
図9にこの場合のグループ設定画面の表示例を示す。
ユーザがグループIDの表示を選択した場合、グループ構成表示部310において、各グループの名称の後ろに、カッコ付きの数字としてそのグループのIDを表示することが考えられる。
なお、PC10及びアンプ20において、各グループは、そのグループのID自体だけではなく、最上位から順にIDをハイフンでつないで記載することにより、特定するようにしている。この特定に用いる情報を、以後、「グループ特定情報」と呼ぶ。例えば、図9に示すグループ「Stage_L」の場合には、グループ特定情報は「0−0」であるし、グループ「001_Rack_#1」の場合には、グループ特定情報は「0−0−1」である。
また、この特定方式においては、グループ自体のIDが変化しなくても、上位グループのIDが変更された場合には、グループ特定情報が変化する。例えば、図9の例でグループ「Stage_L」のIDが「5」に変更された場合、グループ「001_Rack_#1」のグループ特定情報は「0−5−1」となる。
これらを考慮して、いずれかのグループのIDが変更された場合、そのグループに属するアンプ20だけでなく、その変更に伴ってグループ特定情報が変化する下位のグループに属するアンプにも、グループ特定情報の変更を通知し、アンプ20側のグループ設定情報を更新させる。
次に、アンプ20における自機のグループ分けの設定方法について説明する。
まず、図10に、アンプ20が備える操作パネルの構成を示す。
アンプ20が表示器213と操作子214を備えることは既に述べたが、操作パネルは、これらの表示器213と操作子214とを配置したパネルである。
より具体的には、操作パネル500には、電源スイッチ501,液晶ディスプレイによる表示パネル502,ch操作子群510,520と、その他いくつかの操作子を設けている。
このうち、ch操作子群510,520は、それぞれアンプ20が備える出力chに関する設定や表示を行うための操作子や表示器を集めた部分である。ch操作子群510,520には、出力レベルを設定するためのロータリーエンコーダ511,521及び、ミュートオンオフを設定するためのミュートボタン512,522を含むが、その詳細についてはこの実施形態の特徴と特に関係ないため、説明を省略する。
アンプ20においては、以上のような操作パネルを操作することにより、自機の属するグループを設定することができる。
図11及び図12に、その設定時の表示画面の例を示す。これらの画面は、表示パネル502に表示されるGUIである。
図11に示すのは、グループカテゴリ選択画面600である。この画面は、アンプ20において所定の操作子を操作してグループの設定を行うモードに移行すると最初に表示される画面であり、どの種類のグループについて設定を行うかの選択を受け付ける画面である。
そして、ユーザが操作パネル500上の操作子によりカーソル601を移動させて種類を選択し、次の画面への移行を指示すると、表示は図12に示すグループ特定情報設定画面610へ移行する。
グループ特定情報設定画面610は、グループカテゴリ選択画面600において選択された種類のグループにつき、アンプ20が属するグループを示すグループ特定情報の設定を受け付ける画面である。
このグループ特定情報設定画面610においては、カーソル611を移動させながら、カーソル位置のIDをロータリーエンコーダ511,521の操作に従って増減させることにより、グループ特定情報を入力することができる。そして、所望の値を入力後、操作パネル500上の操作子を操作してその値を確定させると、グループカテゴリ選択画面600に戻る。
なお、PC10の制御下にある場合には、PC10側で定義されているグループしか設定できないようにしてもよいが、アンプ20が単独で動作している場合には、PC10側のグループ定義とは関係なく、任意のグループ特定情報を設定可能である。
また、アンプ20においては、自機のデバイスIDも設定可能である。
図13に、この設定を行うためのデバイスID設定画面の例を示す。
以上の各画面でグループやIDの設定がなされた場合、その時点でアンプ20がPC10の制御下にある場合には、新たに設定された内容をPC10に送信し、PC10側のプロジェクトデータの内容を、新たに設定された内容に更新させる。しかし、アンプ20が単独で動作中に設定がなされた場合には、PC10との通信はできないため、アンプ20は、次にPC10と接続されるまで、PC10側とは無関係に更新後のデータを保持する。
次に、PC10が以上説明してきたアンプ20の制御のために使用するデータについて説明する。
図14は、PC10が制御するアンプシステムの構成を示すプロジェクトデータの例を示す図である。
PC10は、アンプシステムを構成する各アンプ20を制御する際、この図に示すプロジェクトデータをRAM102に記憶させ、そのデータに従って制御を行う。また、このプロジェクトデータは、HDD107等の記憶手段に記憶させておき、ユーザの指示に応じて読み出してRAM102に記憶させ、アンプ20の制御に反映させることもできる。
また、このプロジェクトデータは、図14に示すように、プロジェクト名称,ユーザ情報,各アンプ20に関するアンプデータ,各アンプ管理装置25に関するアンプ管理装置データ,グループ名データを含む。
このうち、プロジェクト名称は、プロジェクトデータの名称である。
ユーザ情報は、プロジェクトデータにアクセスを許可するユーザ等の権限情報を規定する情報である。
アンプデータは、PC10が直接通信して制御するアンプ20に関する情報を示すデータであり、アンプ1台につき、アンプデータを1セット設けている。
そして、このアンプデータの内容は、システム設定情報とパラメータ設定情報に大別される。
このうちシステム設定情報は、信号処理の内容とは直接関係しない、アンプ20の管理に用いるデータである。そして、システム管理情報には、ID,IPアドレス,出力ch数,グループ設定情報が含まれる。
このうちIDは、上述したアンプ20のデバイスIDである。IPアドレスは、PC10がアンプ20と通信する際に用いるアンプ20のIPアドレスである。入出力ch数は、アンプ20が備える入力ch及び出力chの数である。この情報は、出力chをグループ分けする種類のグループにおいて、いくつのchについてグループ特定情報を用意するかを定める際に用いる。また、パラメータ設定情報について、いくつのchについてのデータを用意するかを定める際にも用いる。
また、グループ設定情報は、上述した各種類のグループにつき、アンプ20が属するグループを示すグループ特定情報のデータを含む。出力chをグループ分けする種類については、出力ch毎に、その出力chが属するグループを示すグループ特定情報のデータを含む。図の例では、「Feed st.」と「UD1」がこれに該当し、#A出力ch及び#B出力chに関するデータが用意されている。このグループ設定情報が、グループ管理データである。
次に、パラメータ設定情報は、アンプ20が備える各入力ch及び出力chにつき、そのchでの信号処理に用いるパラメータの値を示すデータである。このデータには、例えば、入力レベル(Input Level),ピークホールド値(Peak),ミュートオンオフ(Mute)等が含まれる。
また、アンプ管理装置データは、PCがアンプ管理装置25を介して通信して制御するアンプ26に関する情報及び、そのアンプ管理装置25そのものの情報を示すデータであり、アンプ管理装置1台につき、アンプ管理装置データを1セット設けている。
そして、アンプ管理装置データには、アンプ管理装置25のID及びIPアドレスを示すデータと、アンプ管理装置25に接続された各アンプ26に関する情報を示すアンプデータとが含まれる。図には、#Aと#Bの2台のアンプに関するアンプデータが含まれる例を示している。なお、ここに含まれるアンプデータの構成も、上述したアンプ20に関するアンプデータと同じである。
グループ名データは、グループの名称を表示するための文字列を示すデータである。そして、グループの種類毎に、各階層において作成されているグループの名称を、グループのID毎に表示している。なお、IDが連番である必要はない。また、図14に示したデータは、図5等の内容とは一致しないし、図示の都合上、一部のグループについてのみのデータを示している。実際には、作成されている全てのグループについて、階層,ID,名称及び上下関係が明らかとなるようなデータを用意する。
また、プロジェクトデータに含まれるアンプデータは、そのままアンプ20(又はアンプ管理装置25若しくはアンプ26)に記憶させて、アンプ20に自身の制御に使わせることができる。
すなわち、図15に示すように、アンプ20は、自身のアンプデータを記憶している。
そして、このうちパラメータ設定情報に基づき、自身が実行する信号処理の内容を制御する。また、システム設定情報は、PC10による制御を受ける際に使用する。アンプ装置20側のアンプデータにおけるグループ設定情報は、グループデータに該当する。
なお、図示は省略したが、アンプ管理装置25は、図14に示したアンプ管理装置データと同じ形式のデータを記憶し、必要に応じてアンプ26にそのアンプのアンプデータを設定する。
アンプ20側のアンプデータの内容は、PC10による制御を受けている状態では、PC10側と同期が取られ、プロジェクトデータに含まれる自機のアンプデータと同じ内容となるようにしている。しかし、上述の通り、アンプ20が単独で動作している間に変更された場合には、PC10側のデータと一致しなくなる場合もある。
また、PC10が単独で動作している場合にもプロジェクトデータを編集することが可能であり、この場合にも、アンプデータをアンプ20側とは無関係に変更されることになる。
この実施形態の主な特徴は、このように、PC10側とアンプ20側とで独立してアンプデータの編集がなされ、その内容が一致しなくなった場合、あるいは、そもそも全く接点のなかったPC10とアンプ20とを接続して制御を開始しようとする場合に、PC10側とアンプ20側とでアンプデータの内容を整合させる処理を行う点である。次に、この整合のための処理について説明する。
以下に説明する処理において、PC側処理は、PC10のCPU101が所要のプログラムを実行することにより行うものであり、アンプ側処理は、アンプ20(又はアンプ管理装置25若しくはアンプ26)のCPUが所要のプログラムを実行することにより行うものである。
まず、図16に、アンプ制御開始時の処理のフローチャートを示す。
PC10のCPU101は、プロジェクトデータ(現在制御に使用中のものでも、HDD107等に記憶されているものでもよい)を指定され、そのプロジェクトデータを用いたアンプ20の制御を開始する指示を受けると、図16のフローチャートに示す処理を開始する。
そして、まず、自機から通信可能な範囲にあり、かつ自機から制御可能な(自機の持つ制御機能に対応した)アンプを検索する(S11)。この検索では、アンプ20もアンプ26もヒットするが、アンプ26については、アンプ管理装置25が代理で検索を受け、アンプ26のデータを返してもよい。以下の処理についても、同様にアンプ管理装置25がアンプ26を代理して通信を行ってもよい。
次に、CPU101は、ステップS11で発見した各アンプ20に、そのアンプ20が記憶するアンプデータの送信を要求する(S12)。これに対し、アンプ20のCPUは図16の右側のフローチャートに示す処理を開始し、自機の記憶するアンプデータを要求元に送信する(S31)。
一方、CPU101は、ステップS11で発見した各アンプからアンプデータを取得すると(S13)、有効にする(制御に使用する)プロジェクトデータの内容も取得する(S14)。そして、プロジェクトデータに含まれるアンプデータと、各アンプから取得したアンプデータとを比較する(S15)。
そして、その内容が全く同じであった場合には(S16)、PC10側とアンプ20側の整合性を取る必要がないため、そのままステップS14で取得したプロジェクトデータに基づいてアンプ20の制御を開始し(S22)、処理を終了する。
しかし、ステップS16で内容が一部でも異なった場合には、PC10側とアンプ20側とでデータの整合性を取るため、ステップS17以降の処理に進む。ここで、アンプデータの内容自体が一致していたとしても、PC10側とアンプ20側のどちらかのアンプデータが余るような場合にも、ステップS16の判断はNOとする。
そして、この場合、ユーザからPC10側とアンプ20側のどちらの設定を優先させるかの指示を受け付け(S17)、その指示内容に応じた処理を行う。
図17に、この指示を受け付けるための同期モード選択画面の例を示す。
この同期モード選択画面700においては、モード選択部701で、PC10側の設定を優先させるか、アンプ20側の設定を優先させるかの選択を受け付ける。そして、ユーザがどちらかを選択した上でOKボタン702を押下した場合、その選択がなされたものとする。また、キャンセルボタン703が押下された場合、制御の中止が選択されたものとする。
図16の説明に戻る。
CPU101は、ステップS18でいずれの選択がなされたかを判断し、アンプが選択された場合には、図18に示すアンプ側設定内容反映処理を実行し(S19)、PCが選択された場合には、図19に示すPC側設定内容送信処理を実行する(S20)。そして、これらの場合には、これらの処理後のプロジェクトデータに基づいてアンプ20の制御を開始し(S21)、処理を終了する。
また、ステップS18で中止が選択された場合には、プロジェクトデータに基づく制御は中止して、そのまま処理を終了する。
以上の図16の処理は、整合手段の機能と対応する処理であり、CPU11は、ステップS12,S13ではグループデータ取得手段として、ステップS15では比較手段として機能する。
ここで、図18に、図16のステップS19で実行するアンプ側設定内容反映処理のフローチャートを示す。この処理は、アンプ装置優先方式でアンプデータの整合を取る処理に該当する。
この処理において、CPU101はまず、プロジェクトデータ中のアンプデータを全てクリアする(S41)。その後、ステップS13で取得したアンプデータの1つを処理対象とし(S42)、そのアンプデータをプロジェクトデータに追加する(S43)。そして、処理対象のアンプデータ中のグループ設定情報が示すグループが、プロジェクトデータにおいてまだ定義されていない場合、すなわちグループIDと対応するグループ名がグループ名データ内にない場合(S44のNO)、未定義のグループに関するデータをグループ名データに追加する(S45)。この際、グループの名称は自動生成する。ステップS44でYESの場合、この処理は必要ない。
そして、いずれの場合も、まだ処理対象としていないアンプデータのある間は(S46)、次のアンプデータを処理対象として(S47)、ステップS43からの処理を繰り返す。そして、全てのアンプデータを処理対象とし、プロジェクトデータに追加が完了すると(S47のNO)、図16の処理に戻る。
以上の処理により、各アンプ20から取得したアンプデータの内容に従ってプロジェクトデータを更新することができる。従って、PC10側とアンプ20側とでアンプデータの内容を整合させることができる。
このモードは、既にアンプ装置20においてある程度適切な設定がなされている環境に新たにPC10を接続するような場合に有効である。例えば、機器のセットをレンタルして、その機器を自分のPCを用いて制御するような場合である。
なお、ステップS41において、グループ名データも全てクリアするようにしてもよい。この場合、グループ定義も、各アンプ20から取得したアンプデータの内容に従って完全に更新される。
また、アンプ管理装置25がある場合、ステップS13でアンプ管理装置のIDやIPアドレスを取得しておき、ステップS43において、アンプ管理装置データを作成して、その中に、アンプ26のアンプデータを追加するようにするとよい。
次に、図19に、図16のステップS20で実行するPC側設定内容送信処理のフローチャートを示す。この処理は、制御装置優先方式でアンプデータの整合を取る処理に該当する。
この処理において、CPU101はまず、プロジェクトデータ中の最初のアンプデータを処理対象とする(S51)。そして、自機から制御可能な範囲(S11の検索結果を利用してよい)に処理対象のアンプデータのID及びIPアドレスと一致するアンプ20があるか否か判断する(S52)。
ここで、該当のアンプがある場合、該当のアンプに処理対象のアンプデータを送信し、そのアンプのアンプデータとして記憶させる(S53)。これに対し、送信先のアンプ20のCPUは図19の右側のフローチャートに示す処理を開始し、受信したアンプデータを自機のアンプデータとして設定し、設定結果を返信する(S62)。
CPU101は、この返信に基づいて設定の成否を判断する(S54)。ここで成功であった場合、プロジェクトデータ内にまだ処理対象としていないアンプデータのある間は(S57)、次のアンプデータを処理対象として(S58)、ステップS52からの処理を繰り返す。また、ステップS54で失敗であった場合、エラー処理(S55)を行った後、同様に処理を繰り返す。
また、ステップS52で一致するアンプがなかった場合には、処理対象のアンプデータを無効にして(S56)、同様に処理を繰り返す。この場合、処理対象のアンプデータをアンプ20の制御に用いないようにすればよく、完全に消去してしまう必要はない。
そして、全てのアンプデータを処理対象として処理が完了すると(S57のNO)、図16の処理に戻る。
以上の処理により、アンプデータを取得できたアンプ装置20、すなわちPC10から通信可能であって制御対象となり得るアンプ装置20に対し、プロジェクトデータのうちそのアンプと対応するアンプデータを送信して設定させることができる。従って、プロジェクトデータに含まれていたデータの範囲で、PC10側とアンプ20側とでアンプデータの内容を整合させることができる。
なお、対応するアンプ20のないアンプデータについては、アンプの制御に使用しないようにしているため、PC10側にアンプデータがあるのに、制御対象のアンプが存在しない、という事態も発生しない。
制御対象となり得るアンプ20があってもPC10側にアンプデータがないため制御できない、という事態は発生する。しかし、この場合には、図16の処理を終了した後で、アンプの新規追加の場合と同様に、まだアンプデータのないアンプ20から個別にアンプデータを取得してプロジェクトデータに組み入れ、制御対象とすればよい。
このモードは、一旦アンプ装置20の環境に合わせてプロジェクトデータを作成した後、PC10を取り外して持ち帰り、PC10側でグループやパラメータの編集を行い、次に同じ環境のアンプ装置20を制御する際に、PC10側で編集した内容を制御に反映させたいような場合に有効である。
以上説明してきたアンプシステムによれば、PC10がアンプ20の制御を開始する際に、PC10とアンプ20との間で少なくともグループに関する設定内容について自動で整合を取って制御を開始できるため、アンプ制御装置から多数のアンプを集中制御する場合でも、アンプのグループ化について、自由度の高い設定を少ない労力で行うことができる。すなわち、PC10側でもアンプ20側でもユーザにとって好ましい装置でグループの設定を行い、PC10による制御の内容に反映させることができる。
なお、ここで説明したアンプシステムにおいては、グループの名称はPC10側で一元管理し、アンプ20においてはグループIDのみで所属グループを設定するようにしているため、アンプ20におけるグループの設定操作を簡単なものにすることができる。また、整合を取る際にも、グループ名を考慮しなくてよいため、整合の処理を単純なものにすることができる。
以上でこの実施形態の説明を終了するが、システムや装置の構成、画面の構成、データの構成、具体的な処理内容、操作方法等が上述の実施形態で説明したものに限られないことはもちろんである。
例えば、グループ設定画面300におけるグループ設定の操作方法が、上述の実施形態と異なるものであってもよい。
この例としては、図20に示すように、デバイスリスト表示部320に各デバイスと対応するチェックボックス324を設けることが考えられる。そして、グループ構成表示部310において、所望のグループのグループアイコン312を選択した後(図ではグループ「001_Rack_#1」が選択されている)そのグループに属させたいデバイスのチェックボックス324をオンにすることにより、そのデバイスをそのグループに属させるようにするとよい。また、グループアイコン312が選択された時点で、デバイスリスト表示部320において、そのグループに属するデバイスと対応するチェックボックス324のみをオンにするようにするとよい。
また、上述した実施形態においては、ネットワーク60やシリアル通信ケーブルとオーディオケーブルとを別々に設ける例について説明したが、ネットワーク60やシリアル通信ケーブルにより接続されている機器の範囲では、これらを経由してオーディオ波形データを転送するようにしてもよい。図1の例の場合、ミキサ40と各アンプ20,26との間が、これに該当する。
また、上述した実施形態において、整合方式はPC側優先とアンプ側優先のみであったが、これら以外の方式を選択できるようにしてもよい。
また、アンプ20の1台当たりのch数が2に限られないことも、もちろんである。
また、グループの階層数は3に限られないし、グループの種類に応じて階層数が異なっていてもよい。
また、上述した実施形態において、プロジェクトデータ内のアンプデータと、アンプ20に記憶させるアンプデータとが同じ形式であるとして説明したが、これらのデータ形式が異なるものであってもよい。なおこの場合、アンプ20側のアンプデータに基づいてプロジェクトデータに含めるアンプデータを作成したり、PC10側からアンプデータを送信してアンプ装置20に設定させたりする際には、必要に応じてデータ形式の変換処理を行う。
また、以上述べてきた構成及び変形例は、矛盾しない範囲で適宜組み合わせて適用することも可能である。
以上の説明から明らかなように、以上のようなこの発明のアンプ制御装置、アンプシステム又はプログラムによれば、アンプ制御装置から多数のアンプを集中制御する場合でも、アンプのグループ化について、自由度の高い設定を少ない労力で行えるようにすることができる。
従って、この発明を適用することにより、操作性のよいアンプシステムを提供することができる。
この発明のアンプ制御装置の実施形態であるPCを含む、アンプシステムの構成を示すブロック図である。 図1に示したPCのハードウェア構成を示す。 図1に示したアンプのハードウェア構成を示す図である。 図1に示したアンプ管理装置のハードウェア構成を示す図である。 グループ設定画面の表示例を示す図である。
グループ設定画面におけるデバイスのグループへの登録例を示す図である。 その続きを示す図である。 グループID設定画面の表示例を示す図である。 グループ設定画面の別の表示例を示す図である。 図1に示したアンプが備える操作パネルの構成を示す図である。
グループカテゴリ選択画面の表示例を示す図である。 グループ特定情報設定画面の表示例を示す図である。 デバイスID設定画面の表示例を示す図である。 PCが使用するプロジェクトデータの例を示す図である。 アンプが使用するアンプデータの例を示す図である。
アンプ制御開始時にPCのCPUが実行する処理のフローチャートである。 同期モード選択画面の表示例を示す図である。 図16のステップS19で実行するアンプ側設定内容反映処理のフローチャートである。 図16のステップS20で実行するPC側設定内容送信処理のフローチャートである。 グループ設定画面におけるグループ設定の操作方法の変形例について説明するための図である。
符号の説明
10…PC、20,26…アンプ、25…アンプ管理装置、30…SP、40…ミキサ、50…マイク、60…ネットワーク、300…グループ設定画面、400…グループID設定画面、500…操作パネル、600…グループカテゴリ選択画面、610…グループ特定情報設定画面

Claims (4)

  1. それぞれ自機が属するグループを示すグループデータを記憶する複数のアンプ装置と通信し、該複数のアンプ装置を制御するアンプ制御装置であって、
    制御対象とする各アンプ装置の属するグループを規定するグループ管理データを記憶する記憶手段と、
    ユーザの操作に従って前記グループ管理データを編集する編集手段と、
    ユーザの操作に従って、前記各アンプ装置が記憶するグループデータと前記記憶手段に記憶しているグループ管理データとの整合を取る整合手段とを備え、
    前記整合手段が、
    前記整合を行う場合に、自機から通信可能なアンプ装置から該アンプ装置が記憶するグループデータを取得するグループデータ取得手段と、
    該グループ情報取得手段が取得したグループデータと、前記記憶手段に記憶しているグループ管理データとを比較する比較手段とを備え、
    該比較手段による比較結果が一部でも不一致であった場合に、ユーザの指示に応じた整合方式により前記整合を取る手段であって、
    該整合方式には少なくとも、
    (a)前記グループデータ取得手段がグループデータを取得した各アンプ装置に対し、前記記憶手段に記憶しているグループ管理データのうち、該アンプ装置と対応する部分のデータを送信して、該アンプ装置のグループデータとして設定させる制御装置優先方式と、
    (b)前記グループデータ取得手段が取得した各アンプ装置のグループデータの内容に従って前記グループ管理データを更新するアンプ装置優先方式と
    を含むことを特徴とするアンプ制御装置。
  2. 請求項1に記載のアンプ制御装置と、該アンプ制御装置と通信可能であってそれぞれ自機が属するグループを示すグループデータを記憶する複数のアンプ装置とを備えたアンプシステム。
  3. 請求項2に記載のアンプシステムであって、
    前記アンプ制御装置の記憶手段が記憶する前記グループ管理データは、前記制御対象とする各アンプ装置が属するグループのID及び、各グループのIDと対応するグループの名称のデータを含み、
    前記各アンプ装置が記憶するグループデータは、該アンプ装置が属するグループのIDを含み、
    前記グループの名称は、前記アンプ制御装置が一元管理することを特徴とするアンプシステム。
  4. コンピュータを、それぞれ自機が属するグループを示すグループデータを記憶する複数のアンプ装置と通信し、該複数のアンプ装置を制御するアンプ制御装置として機能させるためのプログラムであって、
    前記コンピュータを、
    制御対象とする各アンプ装置の属するグループを規定するグループ管理データを記憶する記憶手段と、
    ユーザの操作に従って前記グループ管理データを編集する編集手段と、
    ユーザの操作に従って、前記各アンプ装置が記憶するグループデータと前記記憶手段に記憶しているグループ管理データとの整合を取る整合手段として機能させ、
    前記整合手段が、
    前記整合を行う場合に、自機から通信可能なアンプ装置から該アンプ装置が記憶するグループデータを取得するグループデータ取得手段と、
    該グループ情報取得手段が取得したグループデータと、前記記憶手段に記憶しているグループ管理データとを比較する比較手段とを備え、
    該比較手段による比較結果が一部でも不一致であった場合に、ユーザの指示に応じた整合方式により前記整合を取る手段であって、
    該整合方式には少なくとも、
    (a)前記グループデータ取得手段がグループデータを取得した各アンプ装置に対し、前記記憶手段に記憶しているグループ管理データのうち、該アンプ装置と対応する部分のデータを送信して、該アンプ装置のグループデータとして設定させる制御装置優先方式と、
    (b)前記グループデータ取得手段が取得した各アンプ装置のグループデータの内容に従って前記グループ管理データを更新するアンプ装置優先方式と
    を含むことを特徴とするプログラム。
JP2008061925A 2008-03-11 2008-03-11 アンプ制御装置、アンプシステム及びプログラム Expired - Fee Related JP4900291B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008061925A JP4900291B2 (ja) 2008-03-11 2008-03-11 アンプ制御装置、アンプシステム及びプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008061925A JP4900291B2 (ja) 2008-03-11 2008-03-11 アンプ制御装置、アンプシステム及びプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009218969A JP2009218969A (ja) 2009-09-24
JP4900291B2 true JP4900291B2 (ja) 2012-03-21

Family

ID=41190385

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008061925A Expired - Fee Related JP4900291B2 (ja) 2008-03-11 2008-03-11 アンプ制御装置、アンプシステム及びプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4900291B2 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3815618B2 (ja) * 1992-12-28 2006-08-30 ソニー株式会社 Av機器の接続設定方法
JP4023381B2 (ja) * 2003-05-20 2007-12-19 ヤマハ株式会社 ノード制御方法、ノード制御装置およびプログラム
JP2007150506A (ja) * 2005-11-25 2007-06-14 Ntt Comware Corp ネットワークグループ形成システムおよびネットワークグループ形成方法
JP4983543B2 (ja) * 2006-10-31 2012-07-25 ブラザー工業株式会社 画像形成装置及び画像形成システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009218969A (ja) 2009-09-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4621523B2 (ja) オーディオ関連システムにおけるノード構造の発見ためのシステム
CN105164678A (zh) 音频系统以及相关的设备和方法
CN105765914A (zh) 音频系统及相关设备和方法
JP2009133928A (ja) 電子音楽システム及びプログラム
JP5151435B2 (ja) 電子音楽システムおよび該電子音楽システムに含まれる電子音楽装置を制御する制御方法を実現するためのプログラム
WO2018061720A1 (ja) ミキサ、ミキサの制御方法およびプログラム
JP5056498B2 (ja) 複数の音響機器と、該複数の音響機器を制御するための少なくとも1台の制御装置とを接続したネットワークにより構成される音響システム
US7939741B2 (en) Electronic musical system and control method for controlling an electronic musical apparatus of the system
JP5359455B2 (ja) 電子音楽システム
US8249278B2 (en) Audio signal processing system
JP4192841B2 (ja) ミキサエンジン制御装置及びプログラム
JPH07236200A (ja) 音場調整器の集中制御装置
JP4900291B2 (ja) アンプ制御装置、アンプシステム及びプログラム
WO2018003729A1 (ja) 音色設定装置、電子楽器システム及び音色設定方法
JP7036190B2 (ja) オーディオ信号入出力装置、音響システム、オーディオ信号入出力方法およびプログラム
JP5613999B2 (ja) 音楽制御装置及び電子音楽システム
JP4591468B2 (ja) 音響処理装置およびその制御方法を実現するプログラム
JP7425673B2 (ja) カラオケシステム
JP5119896B2 (ja) 制御システム、該制御システムを構成する音楽制御装置および電子楽器装置、およびその制御方法を実現するためのプログラム
JP4193882B2 (ja) 音響信号処理システム
JP5338960B2 (ja) 複数の音響機器と、該複数の音響機器を制御するための少なくとも1台の制御装置とを接続したネットワークにより構成される音響システム及びプログラム
JP4232797B2 (ja) 音響システム構成表示編集装置
JP2005269603A (ja) 音響信号処理システム及びプログラム
JP6152162B1 (ja) 音楽再生アプリケーションプログラム及び当該プログラムのグラフィカルユーザインターフェース
JP5157543B2 (ja) 複数の音響機器と、該複数の音響機器を制御するための少なくとも1台の制御装置とを接続したネットワークにより構成される音響システム及びプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110119

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111130

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111206

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111219

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4900291

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150113

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees