JP3550427B2 - 写真フイルムパトローネ - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は写真フイルムをロール状に収納した、写真フイルムパトローネに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
最近、カメラへの写真フイルムパトローネの装填簡易化、現像所での作業効率向上、写真フイルムパトローネの取扱い性の向上等を目的として、写真フイルムをその先端までもスプールに巻き付けてパトローネ本体に収納しておき、これをカメラに装着してスプールを回転させたときに写真フイルムの先端をパトローネ本体に設けた開口から外部に送り出すようにした写真フイルムパトローネが種々考案されている(米国特許第4634306号明細書、同第4832275号明細書、特開平3−37645号公報等)。
【0003】
これらに記載された写真フイルムパトローネは、いずれも樹脂の成型品として作ったパトローネ本体やスプール、さらにはスプールの両端に固着あるいは回動自在に取り付けたディスクの構造に工夫が施され、スプールを回転したときに写真フイルムがパトローネ本体内で巻き緩まないようにしてスプールの回転を写真フイルムに伝達している。
【0004】
上述した一対のディスクは、互いに対向し合った内面で写真フイルムの両側縁を挟み付けたり、あるいは各々のディスクの外周縁に互いに向かい合う方向にわずかに突出させた舌片状のリップで写真フイルムロールの最外周を包み込むことによって写真フイルムの巻き緩みを防いでいる。そして、パトローネ本体には、開口の奥に先端分離爪と側面規制用リブとが一体に設けられており、先端分離爪によって写真フイルムの先端をすくい上げることで、写真フイルムが一対のディスクを互いに離れる方向に部分的に変形させながら、写真フイルムの先端がディスクの間から開口に向かって容易に移動できるようにしている。
【0005】
パトローネ本体の側面内壁には、ディスクを側面から規制する側面リブが設けられている。この側面リブの位置により、ディスクの変形量と写真フイルムの変形量とが異なり、特にフイルム通路側の側面リブ間の間隔が、粉の発生や給送力、或いは耐久性に影響を与える。このリブ間隔が広いと、写真フイルムを挟み込む力が小さくなり、耐久性は向上するが給送力は低下する。また、リブ間隔が狭いと、写真フイルムを強く挟み込んで、給送力は向上するが耐久性は低下することになる。
【0006】
上述した写真フイルムパトローネの構成部品は、これまでは成型性を考慮し、ハイインパクトポリスチレン(HIPS)樹脂や高密度ポリエチレン樹脂の成型品として得ていた。ところが、特にディスクは、上述した側面リブと常に強く擦れ合っているため消耗が甚だしく、さらに写真フイルムの端面とディスクとが押し付けられて擦れ合っており、前述の樹脂でディスクを成型したのでは耐久性の点で実用的でないことが分かった。
【0007】
さらに、写真フイルムの送り出しや巻き込み時には、その内面が常時写真フイルムの端面と擦れて摩耗しやすく、摩耗によって粉を発生させ、写真フイルムと一緒にパトローネから送り出されて、カメラを汚染し、画像に写し込まれることがあった。また、このような粉により、写真フイルムを傷つけたり、カブリを発生させたりすることがあった。
【0008】
また、写真フイルムの給送力を上げるには、ディスクで写真フイルムを挟み込んで、樋状カールを付ける必要がある。ディスクが柔軟になると樋状カールは小さくなり、給送力が低下する。また、ディスクが硬くなると樋状カールは大きくなり、パトローネのフイルム通路やカメラ、フイルム観察装置の圧板等と接触し、キズや粉を発生させる。また、ディスクと写真フイルムが強く接触することになるので、給送耐久性が悪化する原因となったり、不快なノイズを発生させる原因ともなる。一方、写真フイルムの柔軟度も、ディスクと同じ事が言えるが、写真フイルムでは、使用する支持体の種類、厚さ、感光材料の種類等によって異なり、さらに、温度、湿度によっても大きく変化する。
【0009】
本発明に使用する写真フイルムは、支持体がトリアセテート、ポリエステル、ポリフェニレンナフタレート、ポリカーボネート等を使用でき、その厚さは0.07〜0.15mmの範囲である。感光材料は、カラーネガフイルム、カラーリバーサルフイルム、白黒フイルム等を上記支持体に塗布したものである。バック層は、特に設けなくても良いが、磁気記録層、帯電防止剤、導電物質、滑剤等を添加したニトロセルロース、ジアセチルセルロース、トリアセチルセルロース、ブチラール樹脂、ゼラチン、ポリカーボネート等の層を形成したものを使用できる。
【0010】
さらに、ディスクは写真フイルムパトローネをコンパクトにするために肉厚を薄めにしておくのが好ましいが、高温度環境下では熱変形しやすい。例えば真夏の自動車内では、車内温度が80℃程度まで上がることがあり、こうした場合、これまでの樹脂素材で作ったディスクでは、熱変形して所期の機能が得られないことがあった。
【0011】
この様な背景から、本出願人においても、上述したようなディスクの耐久性等の問題点を解決するために、例えば特願平5−49662号では、ディスクを構成する素材として、スチレンと合成ゴムの共重合体と、変性ポリフェニレンエーテル樹脂とを3対7から8対2の範囲で混合した混合樹脂を用いた写真フイルムパトローネが提案されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような写真フイルムパトローネの使用形態として想定される、現像した写真フイルムを上述したようなパトローネに巻き込んでユーザーに返却するシステムにおいては、撮影した写真画像をディスプレイ装置等で観察することが多いため、何回も反復して写真フイルムをパトローネから出し入れすることも充分考えられる。そして、このような使用形態を考慮すると、前述したような、スチレンと合成ゴムの共重合体と、変性ポリフェニレンエーテル樹脂との混合比率を変更しただけでは、多回数の給送に充分耐えうる材料とは言えず、更に耐久性の高いディスク材料が要求されている。
【0013】
本発明は上記事情を考慮してなされたもので、写真フイルムパトローネの構成部品であるディスクの樹脂素材を検討し、摩耗適性に優れ、耐久性、給送力がともに高い写真フイルムパトローネを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するために、パトローネ本体のスプールに固着しているか、もしくは回動自在に取り付けたディスクの材質を、スチレン系樹脂とポリフェニレンエーテル樹脂を60対40から10対90の範囲の重量比率で混合したものを100重量部とし、この100重量部に対し6〜19重量部の範囲の重量比率でエラストマーを混合して得られるポリフェニレンエーテル系樹脂組成物にしたものである。
【0015】
前記エラストマーとしては、請求項2記載のように、共役ジエン系エラストマー、スチレン−共役ジエン共重合体エラストマー及びその水素添加物、エチレン−αオレフィン共重合体エラストマー、エチレン−有機酸エステル共重合体エラストマーの中から選ばれた少なくとも1つのエラストマー成分を含有したものがよい。
【0016】
また、請求項3記載のように、このディスクの材質の物理的性質としては、JIS−K6732に準拠した縦方向の引張弾性率が105kg/mm2 〜180kg/mm2 であり、また、JIS−P8115に準拠した耐折強度が1000回以上となっている。
【0017】
さらに請求項4記載のように、ディスクの材質をポリフェニレンエーテル系樹脂組成物100重量部に対し、平均粒子径が20μm以下のシリコーン化合物を0.03〜3重量部の範囲で含有した樹脂組成物にすることも有効である。
【0018】
また、請求項5記載のように、ディスクの成形に用いられるスチレン系樹脂としては、重量平均分子量(GPC測定)が10万〜40万、分子量分布が1.5〜7、引張弾性率(JIS−K7113)が120kg/mm2 〜300kg/mm2 、メルトフローレート(以後MFRと表示,JIS−K7210,温度200℃,荷重5kg)が1.0g/10分〜25g/10分のものを用いるのがよい。
【0019】
上に述べたように、本発明のディスクの材質としては、スチレン系樹脂とポリフェニレンエーテル樹脂を60対40から10対90の範囲の重量比率で混合したものを100重量部とし、この100重量部に対し6〜19重量部の範囲の重量比率でエラストマーを混合して得られるポリフェニレンエーテル系樹脂組成物が好ましい。このポリフェニレンエーテル系樹脂組成物は、前記各成分を前記重量比率にて含有するものであれば、混合順序には特に制限されない。また、スチレン系樹脂とポリフェニレンエーテル樹脂の混合比率は、60対40から10対90の範囲が好ましく、特に好ましくは40対60から20対80である。
【0020】
本発明に用いられるスチレン系樹脂としては、耐衝撃の強化がなされた耐衝撃ポリスチレン樹脂(通常、HIと表示)又は耐衝撃ポリスチレン樹脂と透明ポリスチレン樹脂(スチレン単独重合体、通常GPと表示)の混合物が適している。
【0021】
本発明で使用するポリスチレン系樹脂としては、重量平均分子量が10万〜40万であるが、好ましくは12万〜30万、特に好ましくは12万〜25万である。また、分子量分布は1.5〜7、好ましくは1.8〜5、特に好ましくは2.0〜3.5であり、引張弾性率は120kg/mm2 〜300kg/mm2 、好ましくは135kg/mm2 〜275kg/mm2 、特に好ましくは150kg/mm2 〜200kg/mm2 である。MFR(メルトフローレート)は、1.0g/10分〜25g/10分、好ましくは1.5g/10分〜20g/10分、特に好ましくは2.0g/10分〜15g/10分である。
【0022】
本発明のポリフェニレンエーテル樹脂(以後PPE樹脂と表示)としては、米国特許第3383435号明細書に記載されているホモポリマーあるいはコポリマーが使用できる。
【0023】
本発明のエラストマーとして、具体的には、共役ジエン系エラストマー、スチレン−共役ジエン共重合体エラストマー及びその水素添加物、エチレン−αオレフィン共重合体エラストマー及びエチレン−有機酸エステル共重合体エラストマーの中から選ばれた少なくとも一つのエラストマー成分が使用できる。
【0024】
共役ジエン系エラストマーとしては、ブタジエン、イソプレン、1,3−ペンタジエン、2,3−ジメチルブタジエン等の重合体、及びこれらの混合物から得られる共重合体等が挙げられる。スチレン−共役ジエン共重合体エラストマー及びその水素添加物の具体例としては、スチレン−ブタジエンランダム共重合体、スチレン−イソプレンランダム共重合体、スチレン−ブタジエンブロック共重合体、スチレン−イソプレンブロック共重合体及びそれらの共重合体の水素添加物が挙げられる。
【0025】
共重合体中のスチレンと共役ジエンの重量比率は10対90〜85対15が好ましく、20対80〜80対20が特に好ましい。共重合体の流動指数を示すMFR(測定条件:ASTMD1238、温度200℃,荷重5kg)は、0.01g/10分〜200g/10分が好ましい。
【0026】
エチレン−αオレフィン共重合体エラストマーの具体例としては、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−1ブテン共重合体、エチレン−1ヘキセン共重合体等が挙げられる。エチレン−αオレフィン共重合体の密度は、0.85g/cm3 〜0.91g/cm3 が好ましく、MFR(測定条件:ASTMD1238、温度190℃,荷重2.16kg)は、0.1g/10分〜50g/10分が好ましい。
【0027】
エチレン−有機酸エステル共重合体エラストマーの具体例としては、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−エチルアクリレート共重合体、エチレン−ブチルアクリレート共重合体等が挙げられる。エチレン−エチルアクリレート共重合体において、エチレンとエチルアクリレートの重量比率は、97対3〜70対30が好ましい。MFR(ASTMD1238、温度190℃,荷重2.16kg)は、0.1g/10分〜500g/10分が好ましい。
【0028】
また、本発明において、ポリフェニレンエーテル系樹脂組成物100重量部に対して平均粒子径が20μm以下のシリコーンを0.03重量部〜3重量部を含有する樹脂組成物を用いることもできる。
【0029】
さらに、本発明のポリフェニレンエーテル系樹脂組成物には、必要に応じ滑剤、帯電防止剤、酸化防止剤、遮光性物質、帯電防止剤、導電性物質等の添加剤を、特性が著しく変化しない範囲で添加することができる。滑剤は、ディスクと側面リブ、ディスクリップ部と写真フイルムの端部間の摩擦を減少させ、ディスク、側面リブ、写真フイルムなどの摩耗の減少、粉の発生の低減、耐久性向上、不快な騒音の低減などに大きな効果がある。
【0030】
このような滑剤の例として、高級アルコールエステルワックス(ポリエチレン等)、高級脂肪酸アミド化合物(オレイン酸アミド、エルカ酸アミド等)などが挙げられるが、PPE樹脂は一般に製膜温度が高いため、耐熱性の滑剤が好ましい。また、ディスクが摩擦を受けるため、シリコーンの添加が好ましいことが今回初めて分かった。
【0031】
検討の結果、PPE樹脂/スチレン系樹脂の混合樹脂中に分散可能な平均粒子径が20μm以下のシリコーンが最も適していることが分かった。このシリコーンはポリジメチルシロキサンを高分子量化したもので、その平均粒子径としては、20μm以下、好ましくは15μm以下、特に好ましくは10μm以下である。20μmより大きくなると物性の低下をひき起こすので好ましくない。また、平均粒子径が小さ過ぎた場合には樹脂内に平均的に分散させにくくなるため、1μm以上、好ましくは1.2μm以上にしておくのがよい。添加量としては、0.03〜3.0重量%の範囲が好ましく、ほとんど物性低下を起こさずに充分な滑性効果を得るには0.1〜2.0重量%が最適な範囲と言える。
【0032】
帯電防止剤を添加することにより、写真フイルムパトローネの組み立て中の取扱い性、ごみの付着防止、ディスクの型抜き時の抜き刃からの離型性等を改良することが可能である。ディスクは、10〜40mg程度と重量が軽いため、この取扱い性の改良は生産上重要である。
【0033】
これらの改良は、表面抵抗値を1015Ω以下(帯電防止剤を添加しない場合は約1016Ω)まで下げられれば充分目的が達成されるので、ほとんどの帯電防止剤が使用可能であるが、製膜温度が高いため、製膜時に分解するものでは発泡を起こし、平滑な膜が形成できなくなる。好ましい帯電防止剤の具体例としては、「便覧ゴム・プラスチック配合薬品 改訂第2版」(株式会社ラバーダイジャスト社)の381〜388頁に記載されている練り込み用帯電防止剤等がある。
【0034】
遮光性物質は、パトローネのケースから光が侵入した場合の対策として、ディスクに添加されている方が望ましい。遮光性物質が添加されていない透明のディスクでは、光が侵入したときにディスク全体が光ってしまい、写真フイルムのカブリが発生する。以下、遮光性物質の代表例を示す。
【0035】
(1) 無機化合物
▲1▼ 酸化物: シリカ、ケイソウ土、アルミナ、酸化チタン、酸化鉄、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、酸化アンチモン、バリウムフェライト、ストロンチウムフェライト、酸化ベリリウム、軽石、軽石バルーン、アルミナ繊維
▲2▼ 水酸化物: 水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、塩基性炭酸マグネシウム
▲3▼ 炭酸塩: 炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ドロマイト、ドーソナイト
▲4▼(亜)硫酸塩: 硫酸カルシウム、硫酸バリウム、硫酸アンモニウム、亜硫酸カルシウム
▲5▼ 珪酸塩: タルク、クレー、マイカ、アスベスト、ガラス繊維、ガラスバルーン、ガラスビーズ、珪酸カルシウム、モンモリロナイト、ベントナイト
▲6▼ 炭素: カーボンブラック、グラファイト、炭素繊維、炭素中空球
▲7▼ その他: 鉄粉、銅粉、鉛粉、錫粉、ステンレス粉、パール顔料、アルミニウム粉、アルミニウムフレーク、硫化モリブデン、ボロン繊維、炭化珪素繊維、アルミニウム繊維、ステンレス繊維、ニッケル繊維、黄銅繊維、チタン酸カリウム、チタン酸ジルコン酸鉛、硼酸亜鉛、メタ硼酸バリウム、硼酸カルシウム、硼酸ナトリウム、アルミニウムペースト、タルク
【0036】
(2) 有機化合物
木粉(松、樫、ノコギリクズ等)、殻繊維(アーモンド、ピーナッツ、モミ殻等)、着色した各種繊維(木綿、ジュート、紙細片、セロハン片、ナイロン繊維、ポリプロピレン繊維、デンプン、芳香族ポリアミド繊維等)
【0037】
このような遮光性物質の中で、不透明化する無機化合物が好ましく、特に、耐熱性、耐光性が優れ、比較的不活性な物質である、光吸収性のカーボンブラックと窒化チタンとグラファイトが好ましい。特に好ましい、カーボンブラックの原料による分類例を挙げると、ガスブラック、ファーネスブラック、チャンネルブラック、アントラセンブラック、アセチレンブラック、ケッチェンカーボンブラック、サーマルブラック、ランプブラック、油煙、松煙、アニマルブラック、ベジタブルブラック等である。
【0038】
本発明では、遮光性、コストの目的ではファーネスカーボンブラックが好ましく、高価であるが、帯電防止効果を有する遮光性物質としては、アセチレンカーボンブラック、変性副生カーボンブラックであるケッチェンカーボンブラック、導電性カーボンブラックが好ましい。必要により前者と後者を必要特性に従ってミックスすることも好ましい。
【0039】
遮光性物質を配合した形態を大別すると以下のようになる。
▲1▼ 均一着色ペレット状
カラーコンパウンドと言われている最も一般的に用いられているもの。
▲2▼ 分散性粉末状
ドライカラーとも呼ばれる、種々の表面処理剤で処理し、さらに分散助剤を加えて微粒子状に粉砕した粉末状のもの。
▲3▼ ペースト状
可塑剤等を分散させたもの。
▲4▼ 液状
リキッドカラーとも呼ばれる界面活性剤等に分散した液状のもの。
▲5▼ マスターバッチペレット状
遮光性物質を着色しようとするプラスチック中に、高濃度に分散したもの
▲6▼ 潤性粒粉末状
遮光性物質をプラスチック中に、高濃度に分散させたのち、粒粉末状に加工したもの。
▲7▼ 乾燥粉末状
普通の未処理の乾燥粉末状のもの。
【0040】
遮光性物質を配合する形態は上記のように種々あるが、マスターバッチ法がコスト、作業場の汚染防止等の点で好ましい。このようなマスターバッチ法の例として、特公昭40−26196号公報では、有機溶媒に溶解した重合体の溶液中にカーボンブラックを分散して、重合体−カーボンブラックのマスターバッチを作る方法が、また、特公昭43−10362号公報では、カーボンブラックをポリエチレンに分散してマスターバッチを作る方法が、各々記載されている。
【0041】
カーボンブラックの中でも、写真感光材料のカブリの発生が少なく、感光度の増減の発生が少なく、遮光能力が大きく、カーボンブラックの固まり(ブツ)の発生やフイッシュアイ等、写真フイルムの中にピンホールが発生しにくい点で、pH6.0〜9.0、平均粒子径10〜120μm、揮発成分が2.0重量%以下、吸油量が50ml/100g 以上のファーネスカーボンブラックが好ましい。また、米国特許第5040009号明細書に記載されている硫黄含有量の少ないカーボンブラックも好ましい。
【0042】
WO(国際公開)89/12847号公報によると、カーボンブラック中にはシアン化合物が含まれているのが通常である。シアン化合物は写真フイルムに化学的な影響を与えることが知られており、その含有量が増えると写真性能に悪影響を及ぼす。写真性能に問題のないシアン化合物含有量は、カーボンブラックの使用量によって異なるが、一般的には3ppm/カーボンブラック重量である。ここで言うシアン化合物含有量は、以下の方法で求められる。
【0043】
カーボンブラックを硫酸存在下にて還流し、発生したシアン化水素を0.1N水酸化ナトリウム水溶液でトラップしたのち、4−ピリジンカルボン酸・ピラゾロン吸光分析法にて定量する。その後、このシアン化水素量をカーボンブラック重量に対するppm単位に換算する。カーボンブラックのシアン化合物含有量は、DBP(過酸化ジブチル)吸油量と非常に相関がある。DBP吸油量が65ml/100g 未満のカーボンブラックでは、シアン化合物含有量が写真性能に危険領域に入る。また、カーボンに含まれる灰分量の関係においても非常に相関があり、その灰分量は0.5%以上でシアン化合物含有量が写真性能に危険領域に入る。
【0044】
従って、本発明に使用するカーボンブラックは、DBP吸油量が65ml/100g 以上、または灰分量で規定するならば0.5%以下のカーボンブラックであり、上記の測定方法でシアン化合物含有量が2ppm以下であるカーボンブラックが好ましい。具体的には、三菱化成(株)社製のカーボンブラックCB♯950、CB♯45、CB♯30B(いずれも商品名)等が挙げられる。
【0045】
酸化防止剤は、樹脂の劣化を防止し、物性低下を防止するために添加する。特にエラストマー成分は、不飽和の結合基を有しているものもあるため、製膜時の高温処理、成型時の高温処理、及びその後の保存状態により酸化、分解を受けることがある。特に、オゾン酸化防止剤は有効である。その具体例として、パラフェニレンジアミン誘導体が挙げられる。その他、フェノール系酸化防止剤、リン系酸化防止剤なども使用できる。特に、ヒンダードフェノール系酸化防止剤が好ましい。
【0046】
また、プラスチックデータハンドブック(1980年7月5日,KK工業調査会発行)の794〜799頁に開示された各種酸化防止剤や、プラスチック添加剤データー集(昭和43年10月1日,KK化学工業社発行)の327〜329頁に開示された各種酸化防止剤や、PLASTICS AGE ENCYCLOPEDIA 進歩編 1986(KKプラスチック・エージ発行)の211〜212頁に開示された各種酸化防止剤等を、写真フイルムに悪影響を及ぼさない種類と添加量を選択して用いることができる。
【0047】
このような酸化防止剤の添加量は、写真フイルムに悪影響を及ぼさないようにするために、0.0001〜1.0重量%、好ましくは0.001〜0.5重量%、特に好ましくは0.005〜0.35重量%である。
【0048】
本発明のディスク材質の物理的特性は、JIS規格K6732に準拠した縦方向の引張弾性の数値として、105kg/mm2 〜180kg/mm2 、好ましくは110kg/mm2 〜170kg/mm2 、特に好ましくは120kg/mm2 〜160kg/mm2 であり、また、JIS規格P8115に準拠した耐折強度とし、1000回以上、好ましくは1100回以上、特に好ましくは1200回以上である。またディスク材料の厚みは、0.1mm〜0.5mm、好ましくは0.12mm〜0.4mm、特に好ましくは 0.13mm〜0.3mmである。
【0049】
本発明のディスクを成形する樹脂材料を製造するには、スチレン系樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂及びエラストマーの混合物又はこれらを二軸押出機、連続混練機などの混練機によって混練りしたものを、押出製膜機にてフイルム,シート化する方法、又はインジェクション成形法にてフイルム,シート化する方法が用いられる。こうして得られたフイルム,シートからディスクを作るには、例えば真空成形,圧空成形,熱プレス等の方法を用いて所望の形状を得ることができるが、例えば図5に示す真空成形によるものが好適である。
【0050】
図5に示す製造設備を用いる場合、上記のようにしてフイルム形態にした混合樹脂フイルム26をロール27にし、これをフイルム供給機25にセットする。混合樹脂フイルム26はローラ28により真空成形機29に送られ、真空成形機29内の一対のヒータ30,31により加熱される。加熱により軟化した混合樹脂フイルム26は成形部32に送られる。なお、加熱方式としては、熱板方式、輻射方式などが挙げられ、加熱部と成型部を同じ位置にすることが好ましい。
【0051】
この成形部32は金型33,34から構成されており、金型33にはサクションホース35を介して真空ポンプ36が接続されている。混合樹脂フイルム26は真空ポンプ36で2秒間吸引され、金型33に密着する。この後、加圧板34で混合樹脂フイルム26を挟み、混合樹脂フイルム26に圧縮空気を吹きつけて混合樹脂フイルム26の金型33への密着を強化する。この状態で混合樹脂フイルム26を例えば2秒間程度冷却した後、抜打機37に送る。抜打機37では混合樹脂フイルム26からディスク6を型抜きし、これにより1枚のディスク6の製造が完了する。
【0052】
次に、上記のようにして製造されたディスクを用いた本発明の写真フイルムパトローネの構造について、図面を参照して説明する。図1において、パトローネ本体2は、各々プラスチックで形成された上ケース2a、下ケース2bから構成されている。パトローネ本体2の内部にはスプール4が回動自在に収納され、このスプール4に写真フイルム9がロール状に巻き付けられる。
【0053】
上下ケース2a,2bはいずれも樹脂成形によって作られており、その成形材料には、ディスクとの摩擦抵抗が小さいこと、落下衝撃に充分に耐え得ること、また熱変形しにくいことが要求される。具体的には、スチレン系樹脂、ポリカーボネート樹脂、ABS樹脂、ポリエステル樹脂、ナイロン樹脂、変性ポリフェニレンエーテル樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂、メチルメタクリル樹脂、テフロン樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂、又はこれらの樹脂の混合樹脂が挙げられる。
【0054】
上下ケース2a,2bはそれぞれ略半円筒形状をしており、その一部にはそれぞれポート部10が突出して形成されている。上ケース2aと下ケース2bとを嵌合させるときに、ポート部10内に遮光蓋8が回転自在に嵌め込まれる。遮光蓋8には平坦なフイルム通路7が形成され、遮光蓋8が開き位置に回動したときにはパトローネ本体2内から送り出されてくる写真フイルム9の通路となる。また、遮光蓋8が閉じ位置に回動したときには、ポート部10の先端部分に形成される開口(写真フイルム出入り口)が完全に閉じられ、パトローネ本体2内は遮光状態となる。
【0055】
下ケース2bのポート部10の奥には、突起1が形成されている。この突起1は、スプール4に巻かれた写真フイルム9の先端部をすくい上げてフイルム通路7に導くためのガイドである。ディスク6a、6bはスプール4に嵌め込まれ、スプール4に対して回転可能に軸着される。ディスク6a,6bは、柔軟な樹脂材料で成形されており、各々の外周にはリップ11が形成されている。図3及び図4はディスク6aについて図示したものであるが、各々のリップ11はそれぞれ他方のディスクに向き合うように突出しており、スプール4に巻かれた写真フイルム9の最外周を両端面側から部分的に包み込むようになっている。
【0056】
ディスク6aは、使用表示部品12がスプール4に嵌め込まれると、クラッチ爪15とディスク6aの係止穴16とが、スプール4をフイルム送り出し方向に回転したときに互いに係止して、ディスク6aを強制的に回転できるようになる。また、フイルム巻き込み方向にスプール4を回転したときには、クラッチ爪15とディスク6aの係止穴16とは係止せずにディスク6aは自由に回転できる。また、他方のディスク6bはスプール4に対して回転自在のままである。なお、使用表示部品12には扇形の表示板12aが一体化され、その位置をパトローネ本体に形成された表示窓を通して確認することによって、この写真フイルムパトローネの使用状態が判別できるようになっている。
【0057】
上ケース2a、下ケース2bの側面内壁には側面リブ3が設けられ、ディスク6a,6bが互いに広がらないように規制している。スプール4には扇形板18が固定され、その表面にはデータディスクラベル14が貼付される。このラベル14には放射状にバーコードが記されており、バーコードはスプール4を回転したときにパトローネ本体の側面に形成された窓を通して光電検出される。これにより、パトローネ本体内に収納された写真フイルムの品種情報,撮影枚数情報などを電気的に検知することができる。なお、パトローネ本体に貼付されるラベル15には、フイルム品種表示やパトローネの固有番号などが表示される。
【0058】
スプールロック部品13は、遮光蓋8が閉じ位置に回動したときに、スプール4が回転しないようにロックする。このロックは、遮光蓋8が開き位置に移動したときに解除される。なお、符号17は上ケース2に一体に成形されたロックポールを示し、このロックポール17によって遮光蓋8は閉じ位置に回動したときにロックされる。このロックは、写真フイルムパトローネをカメラやディスプレイ装置等の装置にセットしたときに、これらの装置に設けられた遮光蓋8の開放機構によって開示される。また、遮光蓋8を用いる代わりに、ポート部10の内壁にフイルム通路を形成し、このフイルム通路にテレンプを貼付することによってパトローネ本体内を光密に保つことも可能である。
【0059】
図2の断面図に示したように、写真フイルム9がパトローネ本体内に完全に巻き込まれている状態では、写真フイルム9の最外周はディスク6a,6bのリップ11,11によって部分的に包み込まれ、スプール4からの巻き緩みが防止されている。これにより、スプール4が写真フイルムの送り出し方向に回転したとき、写真フイルム9はスプール4とともに一体となって回転するようになる。
【0060】
上下ケース2a,2bの側面内壁に設けられた側面リブ3は、ディスク6a,6bが互いに広がらないように規制しているが、ポート部10の奥ではその規制が解除されるように、対面し合った側面リブ3相互間の間隔が広げられている。このため、突起1で写真フイルム9の先端がすくい上げられた後、フイルム通路7に進むときには、ディスク6a,6bがわずかに外側に広がり、写真フイルム9はリップ11,11の間から樋状カールを作って送り出されるようになる。なお、側面リブ3は片側だけに設けても同様の効果が期待できる。
【0061】
上記写真フイルムパトローネをカメラに装填すると、カメラ側の機構によってドアロック部品13による遮光蓋8の係止が解除された後、遮光蓋8が開き方向に回動される。その後、スプール4が送り出し方向に駆動され、写真フイルム9の送り出しが開始される。ディスク6a,6bの外周に形成したリップ11,11が写真フイルム9の巻き緩みを防いでいるため、写真フイルム9はスプール4と一体となって回転する。この回転中に、写真フイルム9の先端が突起1ですくい上げられ、フイルム通路7に導かれる。
【0062】
こうして写真フイルム9の先端がフイルム通路7に導かれると、リップ11,11は写真フイルム9により両側に押し広げられるため、フイルム通路7の奥では写真フイルム9の包み込みが解除される。なお、一方のディスク6aはクラッチ爪15と係止穴16との係合により強制的に送り出し方向に回転されるため、写真フイルム9を送り出す力が強められる。こうして写真フイルム9がパトローネ本体外に送り出されるようになる。
【0063】
巻戻し時にはスプール4が逆向きに回転される。写真フイルム9の後端はスプール4に係止されているため、写真フイルム9はスプール4の逆転によりパトローネ本体内に巻き込まれる。このとき、フイルム通路7の奥ではディスク6a,6bが広げられ、またリップ11,11は写真フイルム6の両側縁で押し広げられるため、写真フイルム9はディスク6a,6b間に引き込まれ、スプール4に巻きつけられる。
【0064】
上記のように、ディスク6a,6bはスプール4が回動されるときに側面リブ3と擦れ合い、また、リップ11は常に写真フイルムロールと接触し擦れ合う。このため、ディスク6a,6bには充分な強度,耐久性,柔軟性が必要になるが、このようなディスク6a,6bに用いられる好適な素材について検討した結果を以下に説明する。
【0065】
【実施例】
〔実施例1〕
ディスクを成形する樹脂を作るために、スチレン系樹脂(以下、PS樹脂と表示)として耐衝撃性ポリスチレン樹脂(電気化学工業(株)社製、商品名「デンカスチロールHI」平均分子量20万、分子量分布2.3、縦方向の引張弾性率190kg/mm2 )30重量部と、ポリフェニレンエーテル樹脂(三菱瓦斯化学(株)社製、商品名「YPX」、以下PPE樹脂と表示)70重量部を混合し、これにエラストマーとしてスチレン−ブタジエンブロック共重合体エラストマー(スチレン含有35重量%、MFR3.0g/10分)12重量部を混合し、混練機によりペレットを作成し、このペレットを用い押出製膜設備にて、厚さ0.2mmのディスク用シートを作成した。
【0066】
このディスク用シートをロール状にして図5に示す製造設備にセットし、ヒータ30,31により180°Cで2秒間加熱して軟化させた後、真空成形機29に送り成型し、円周にリップを形成したディスク6を打ち抜いた。なお、上記PS樹脂は、重量平均分子量が20万、分子量分布が2.3、縦方向の引張強度が190kg/mm2 、MFRが3g/10分のものである。
【0067】
〔実施例2〕
実施例1において、スチレン−ブタジエンブロック共重合体エラストマーに代えて、エチレン−1ブテンランダム共重合体エラストマー(三井石油化学(株)社製、商品名「タフマー」、密度0.89g/cm3 、MFRが3.6g/10分)を用いた。それ以外は実施例1と同様。
〔実施例3〕
実施例1において、スチレン−ブタジエンブロック共重合体エラストマーに代えて、エチレン−エチルアクリレートランダム共重合体エラストマー(日本ユニカー(株)社製、商品名「NUCコポリマー」、エチレン含有82重量%、MFRが6.0g/10分)を用い、それ以外は実施例1と同様。
【0068】
〔実施例4,5〕
PS樹脂とPPE樹脂との重量比率を変えた以外は、実施例1と同様。
〔実施例6,7〕
スチレン−ブタジエンブロック共重合体エラストマーの重量比率を変えた以外は、実施例1と同様。
〔実施例8〕
実施例1において、ポリフェニレンエーテル系樹脂組成物100重量部に対し、平均粒子径2μmのシリコーンとしてジメチルポリシロキサンを2重量部添加した。それ以外は実施例1と同様。
【0069】
さらに、本発明の効果を確認するために、次の比較例を用意した。
〔比較例1,2〕
実施例1において、スチレン−ブタジエンブロック共重合体エラストマーを混合しなかった。それ以外は実施例1と同様。
〔比較例3,4〕
実施例1において、PS樹脂とPPE樹脂との重量比率をさらに変えた。それ以外は実施例1と同様。
【0070】
上記実施例1〜8、比較例1〜4のディスクの物理的性質,写真フイルムパトローネに組み込んで使用したときの耐久性及び写真フイルムの給送力についてテストを行った。そのテスト結果について、各々の原材料の配合比率とともに表1に示す。なお、物理的性質においては、シート押出し方向をディスク材質の縦方向とした。
【0071】
【表1】
【0072】
上記表1において、耐久性テストを行うにあたっては、ポリエチレンナフタレート樹脂を基材とした厚み90μmのベース層の表面に、カラーネガフイルムG400(商品名:富士写真フイルム(株)社製)に用いられている感光層を塗布し、またベース層の裏面にジアセチルセルロースに磁性体を分散した磁気層とその上に更に滑り層とをを設けた写真フイルムをCN−16処理で現像したものを用いた。この現像後の写真フイルムをパトローネ本体に全長1.5m巻き込み、これをパトローネ本体からほぼ全長送り出しを行った後、再び全長巻き込みを完了するまでを1回の給送とし、サンプルが破損して送り出し、巻き込みができなくなるまでの給送の回数を耐久性として評価した。
【0073】
耐折強度は、JIS−P8115により、荷重1000gをかけて、サンプル用に製膜した混合樹脂フイルムを15cm幅にカットし、耐折試験機で左右各135°の屈曲を行ない、サンプルが破断するまでの回数を測定したものである。混合樹脂フイルムからの15cm幅のサンプリングは、縦方向と横方向について行い、この内の小さい方の回数を測定値として採用した。給送力は、写真フイルムの先端がパトローネ本体から18cm繰り出されるまでの、写真フイルムが押すことのできる荷重の最大値である。さらに、引張弾性率(縦方向)は、JIS−K6732により、引張速度200mm/分における測定値である。
【0074】
表1から分るように、サンプルの耐久性はエラストマーの添加量が増加するほど顕著に高くなる。この耐久性は、通常の写真フイルムパトローネの使用状態を考慮すると、少なくとも200回以上の数値が必須である。次に耐折強度は、図6に示すように、エラストマーの添加量にほぼ比例するように高くなる。これは、エラストマーの添加により樹脂の柔軟性が増加し、疲労強度が増すためと考えられる。
【0075】
給送力が280g以下になると、写真フイルムパトローネをカメラやディスプレイ装置に装填して写真フイルムを送り出すときに、写真フイルムの先端がこれらの装置のフイルム通路の抵抗に対抗できなくり、給送不良が発生しやすくなる。この給送力は、エラストマーの添加量を減らすほど高くなり、樹脂が硬いほど給送力が高くなることを示している。
【0076】
引張弾性率は、図7に示すように、エラストマーの添加量にほぼ反比例しているが、この引張弾性率と、前述した耐久性、及び給送力を比較すると、図8に示すグラフのようになる。図8によれば、引張弾性率が増加するほど給送力は緩やかに上昇し、耐久性は急激に低下することを示している。
【0077】
以上のテスト結果から、耐久性,耐折強度,給送力を総合的に評価すると、実施例1〜8は比較例1〜4に対して優れていることが分る。PS樹脂とPPE樹脂との配合割合としては、PPE樹脂を増やしてゆく程、耐久性,耐折強度,給送力の良化を図ることができるが、PPE樹脂が多くなりすぎると、成型加工性が不十分となり、目的とするディスク形状を得ることが困難となるため、PS樹脂とPPE樹脂との重量比率は10対90に留めるのがよい。また比較例2で分るように、PPE樹脂が少ないと満足する耐久性,耐折強度,給送力を得ることができない。これらを考慮し、PS樹脂とPPE樹脂との重量比率は60対40から10対90の範囲、好ましくは40対60から20対80である。
【0078】
実施例1と比較例1とを対照して分るように、エラストマーの添加が耐久性と耐折強度に大きな影響力をもつ。しかし、エラストマーを20重量部添加した比較例3では、耐久性及び耐折強度の点で最も良好な結果を示すものの、給送力が280gに満たず、写真フイルムパトローネに組み込むディスクの素材としては不向きである。これらを考慮し、エラストマーの添加量はPS樹脂とPPE樹脂とを混合した樹脂100重量部に対し、6重量部〜19重量部の範囲、好ましくは8重量部〜16重量部の範囲がよい。
【0079】
また、これらのサンプルで50回,100回,300回の給送テストを行い、その都度、ディスクとパトローネ本体との摺接部分を観察したが、実施例1〜8のサンプルの方が比較例1〜4のものよりも樹脂粉の発生が格段に減少していることが確認された。
【0080】
さらに、本実施例のディスクサンプルを使った写真フイルムパトローネについて、給送した写真フイルムを巻き込む際の騒音を、パトローネ本体から15cm離れた位置で測定したところ、比較例1では75デシベルであったのに対して、実施例1〜7ではいずれも60〜65デシベルの範囲であり、不快な騒音も低減されていることが確認された。特に、シリコーンを添加した実施例8のものでは、騒音が57デシベルまで低下した他、実施例1のディスクと比較して耐摩耗性が良化し、摩耗による樹脂粉の発生がなくなった。
【0081】
以上から、本発明の写真フイルムパトローネのディスクに要求される耐久性、耐折強度、及び給送力を全て満足する材質として、PS樹脂とPPE樹脂を60対40から10対90の範囲の重量比率で混合したものを100重量部とし、これに6〜19重量部の範囲内でエラストマーを混合した混合樹脂を用いることが最適である。また、この混合樹脂に対し、滑剤としてシリコーンを添加することが効果的である。
【0082】
なお、前述した実施例では、ディスクの成形材料は全体が均一なものであったが、これ以外にも、例えば図9に示すように、三層構造のディスク44を製造することも可能である。このディスク44は、外層44a,44aと内層44bとで混合樹脂の組成を変えたもので、外層44aの方が、内層44bよりも変性ポリフェニレンエーテル樹脂の混合比率を高くしてある。したがって、パトローネ本体や写真フイルムに摺接する外層44aが摩耗しにくくなり、写真フイルムの擦り傷防止やディスクの耐久性向上に一層の効果を発揮する。また、内層44bは変性ポリフェニレンエーテル樹脂の混合比率が低いので、ディスク全体の剛性を良好に保つことができる。
【0083】
このような三層構造のディスクを作るには、三層構造の共押出し製膜機を用い、各層ごとの混合樹脂を同時に押出しして三層共押出しウェッブを作成し、これをロールにしてから図5に示したディスク製造設備を用いて同様に処理すればよい。さらに、複層構造の共押し出しウェッブを用いる場合には、内層44bの部分に一度使用したフイルム層の再生品を使用し、外層44aは未使用の同一組成の樹脂を使用すれば、見かけ上、一層のフイルムとして扱うことができ、上述したような各種性能を変化させることなく、材料の使用量を大幅に低減することが可能である。また、この方法を用いれば、外層のみに添加剤を加えることで、例えば帯電防止性能、耐摩耗性、滑性等を外層だけに付与することができる。
【0084】
以上、実施例をもとに説明してきたが、本発明の適用対象となる写真フイルムパトローネとしては、ディスクをスプールに回転自在に取り付けたものの他に、例えばディスクをスプールに一体に連結したものや、ディスクをスプールと一体形成したものであってもよく、ディスクをスプールと一体成形したものでは、スプールもディスクと同様の樹脂組成とすることができる。さらにスプール自体の構造としても、米国特許第4846418号明細書で知られるもののように、軸方向に相対的に移動するような2部品形態のものにも適用できる。
【0085】
【発明の効果】
以上のように、本発明の写真フイルムパトローネによれば、ディスクの成形材料として、PS樹脂とPPE樹脂を60対40から10対90の範囲で混合したものを100重量部とし、このPS樹脂とPPE樹脂の混合物にエラストマーを6〜19重量部の範囲で混合した混合樹脂を使用したので、摩耗適性が向上し、耐久性、給送力が従来より大幅に改善された写真フイルムパトローネを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施した写真フイルムパトローネの分解斜視図である。
【図2】本発明を実施した写真フイルムパトローネの断面図である。
【図3】本発明を実施したディスクの斜視図である。
【図4】図3に示すディスクの断面図である。
【図5】ディスクの製造設備を示す概略図である。
【図6】エラストマーの添加量と耐折強度との関係を示すグラフである。
【図7】エラストマーの添加量と引張弾性率との関係を示すグラフである。
【図8】引張弾性率と、耐久性及び給送力との関係を示すグラフである。
【図9】三層構造のディスクを示す断面図である。
【符号の説明】
2 パトローネ本体
3 側面リブ
4 スプール
6 ディスク
8 遮光蓋
9 写真フイルム
Claims (5)
- パトローネ本体に回動自在に収納されたスプールを回動させることにより、スプールにロール状に巻きつけられた写真フイルムをその先端からパトローネ本体の開口から外部に送り出す写真フイルムパトローネにおいて、
前記スプールの両端に固定もしくは回動自在に取り付けられ、スプールに巻き付けられた写真フイルムロールの側縁または写真フイルムロールの最外周に接して写真フイルムロールの巻き緩みを防ぐディスクの材質を、スチレン系樹脂とポリフェニレンエーテル樹脂を60対40から10対90の範囲の重量比率で混合したものを100重量部とし、この100重量部に対し6〜19重量部の範囲の重量比率でエラストマーを混合して得られるポリフェニレンエーテル系樹脂組成物にしたことを特徴とする写真フイルムパトローネ。 - 前記エラストマーが、共役ジエン系エラストマー、スチレン−共役ジエン共重合体エラストマー及びその水素添加物、エチレン−αオレフィン共重合体エラストマー、エチレン−有機酸エステル共重合体エラストマーの中から選ばれた少なくとも一つのエラストマー成分を含有することを特徴とする請求項1記載の写真フイルムパトローネ。
- 前記ディスクの材質の物理的性質が、JIS規格K6732に準拠した縦方向の引張弾性率の数値として、105kg/mm2 〜180kg/mm2 であり、また、JIS規格P8115に準拠した耐折強度が1000回以上であることを特徴とする請求項1記載の写真フイルムパトローネ。
- 前記ディスクの材質が、ポリフェニレンエーテル系樹脂組成物100重量部と平均粒子径が20μm以下のシリコーン化合物を0.03〜3重量部を含有する樹脂組成物からなることを特徴とする請求項1記載の写真フイルムパトローネ。
- 前記スチレン系樹脂は、重量平均分子量(GPC測定)が10万〜40万、分子量分布が1.5〜7、引張弾性率(JIS−K7113)が120kg/mm2 〜300kg/mm2 、メルトフローレート(JIS−K7210,温度200℃,荷重5kg)が1.0g/10分〜25g/10分であることを特徴とする請求項1記載の写真フイルムパトローネ。
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