JPH06295017A - 写真フイルムパトローネ - Google Patents

写真フイルムパトローネ

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JPH06295017A
JPH06295017A JP3176164A JP17616491A JPH06295017A JP H06295017 A JPH06295017 A JP H06295017A JP 3176164 A JP3176164 A JP 3176164A JP 17616491 A JP17616491 A JP 17616491A JP H06295017 A JPH06295017 A JP H06295017A
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JP
Japan
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film
shaft
spool
cam
cam follower
Prior art date
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Pending
Application number
JP3176164A
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English (en)
Inventor
Tetsuya Takatori
徹也 高取
Toshiharu Naito
俊晴 内藤
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Priority to US07/901,841 priority patent/US5251841A/en
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B17/00Details of cameras or camera bodies; Accessories therefor
    • G03B17/28Locating light-sensitive material within camera
    • G03B17/30Locating spools or other rotatable holders of coiled film
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B2217/00Details of cameras or camera bodies; Accessories therefor
    • G03B2217/26Holders for containing light-sensitive material and adapted to be inserted within the camera
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スプール回転によりフランジでフイルムを挟
持してフイルムをパトローネ本体外に送り出す写真フイ
ルムパトローネにおいて、スプールのカムとカムフォロ
ワの強度が高いとともに、これらが万が一破壊した場合
にもフイルム巻き戻しを行うことができ、また組立工程
においてスプールの2つの部品が不用意に外れることが
ない。 【構成】 カムフォロワ突起12をガイド軸11の表面
及び段差壁部9aの両方に支持させる。第2軸4bの端
部とカム溝17と間を360°完全に円筒状に形成し
た。カムフォロワ突起12が破壊した場合に係合される
第2係合突起9b,14を第1軸4a,第2軸4bの各
々に形成した。ガイド軸11のカムフォロワ突起12近
傍に抜け防止ピン13を設けるとともに、カム溝17に
抜け防止ピン13を規制する突起17aを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パトローネ本体内に収
容されたロールフイルムをスプールの回転によって外部
へ送り出す写真フイルムパトローネに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、例えば米国特許第4846418
号や同第4887776号の各公報に見られるように、
パトローネ本体に収容したロールフイルムをスプールの
回転によって外部へ送出する形式の写真フイルムパトロ
ーネが提案されている。これらの写真フイルムパトロー
ネでは、いずれもスプールを2つの部品から構成し、こ
れらの部品がカム手段を介して互いに係合し合ってい
る。スプールをフイルム送出方向に回転させると、一対
のフランジの一方が他方のフランジに向かって移動し、
これらのフランジ間でロールフイルムを巻き緩みがない
ように挟持してスプールの回転をロールフイルムに伝達
させるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の前者
公報記載の写真フイルムパトローネでは、カム筒のカム
フォロワ導入部分が閉じた構造となっているので、カム
筒の強度が高い反面、カムフォロワが挿入されるときに
カムフォロワ突起が撓むことが必要なので、カムフォロ
ワには切欠きが設けられ、カムフォロワの強度が弱いと
いう欠点がある。また、後者公報記載の写真フイルムパ
トローネでは、カム筒のカムフォロワ導入部分が切り欠
かれた構造となっている。したがって、カムフォロワを
設けた部分は円筒状でよく、強度が高い反面、切欠きが
設けられたカム筒は強度が弱いという欠点がある。
【0004】このように、カムとカムフォロワとは強度
が両立しにくいという問題点がある。さらにカムフォロ
ワは細く突出した形状に設けられているので、これに過
剰な力が加わったときには破壊しやすく、一旦カムフォ
ロワが破壊すると、フイルムの送り出しは勿論巻き戻し
もできなくなるという欠点があった。また、2つの部品
から構成されたスプールはパトローネ組立工程において
分離しやすいので、常に外側から軸方向に規制しておく
必要があり、このためスプールの搬送装置が複雑になる
という欠点があった。
【0005】本発明は上記従来技術の問題点を考慮して
なされたもので、カムとカムフォロワは強度が高い構造
であるとともに、万が一破壊した場合にもフイルムの巻
き戻しは行なえる安全性の高い、また、組立工程におい
てスプールの2つの部品が不用意に外れることなく取扱
性が良好な写真フイムパトローネを提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、パトローネ本体の内部に回動自在に収納さ
れ、フイルムを巻き回したスプールと、このスプールを
構成し、それぞれフランジを備えた2つの軸部と、一方
の軸部の端部に設けられ、軸部と同心のガイド軸と、こ
のガイド軸の表面に形成されたカムフォロワ突起と、他
方の軸部の端部に設けられ、前記ガイド軸が挿入される
中空部及びカムフォロワ突起に係合するカム溝とからな
り、前記中空部を有する軸部の端部を360°完全な筒
状に形成するとともに、前記中空部の内周面にカムフォ
ロワ突起をカム溝まで案内する溝状のカムフォロワ突起
導入部を形成し、前記スプールをフイルム送出方向に回
転させたときにガイド軸が中空部内を移動して2つのフ
ランジ間の距離を狭め、この間にフイルムロールを挟持
してフイルム先端部をパトローネ本体の外部に送り出す
ようにしたものである。
【0007】また、別の本発明の写真フイルムパトロー
ネは、パトローネ本体の内部に回動自在に収納され、フ
イルムを巻き回したスプールと、このスプールを構成
し、それぞれフランジを備えた2つの軸部と、一方の軸
部の端部に設けられ、軸部と同心のガイド軸と、このガ
イド軸の表面及び軸部に垂直な壁面の両面に支持される
ように形成されたカムフォロワ突起と、他方の軸部の端
部に設けられ、前記ガイド軸が挿入される中空部及びカ
ムフォロワ突起に係合するカム溝とからなり、前記中空
部を有する軸部の端部を360°完全な筒状に形成する
とともに、前記中空部の内周面にカムフォロワ突起をカ
ム溝まで案内する溝状のカムフォロワ突起導入部を形成
し、前記スプールをフイルム送出方向に回転させたとき
にガイド軸が中空部内を移動して2つのフランジ間の距
離を狭め、この間にフイルムロールを挟持してフイルム
先端部をパトローネ本体の外部に送り出すようにしたも
のである。
【0008】また、別の本発明の写真フイルムパトロー
ネは、フイルムを巻き回したスプールをパトローネ本体
の内部に回動自在に収納し、このスプールを回転させて
フイルム先端部をパトローネ本体の外部に送り出す写真
フイルムパトローネにおいて、前記スプールをそれぞれ
フランジを備えた2つの軸部で構成し、前記スプールを
フイルム送出方向に回転させることにより、2つのフラ
ンジ間の距離を狭めてこれらの間にフイルムロールを挟
持するカム手段を2つの軸部の間に設けるとともに、こ
のカム手段が破壊した場合に2つの軸部を互いに係合さ
せる予備係合手段を2つの軸部の間に設けたものであ
る。
【0009】また、別の本発明の写真フイルムパトロー
ネは、フイルムを巻き回したスプールをパトローネ本体
の内部に回動自在に収納し、このスプールを回転させて
フイルム先端部をパトローネ本体の外部に送り出す写真
フイルムパトローネにおいて、前記スプールをそれぞれ
フランジを備えた2つの軸部で構成し、前記スプールを
フイルム送出方向に回転させることにより、2つのフラ
ンジ間の距離を狭めてこれらの間にフイルムロールを挟
持するカム手段を2つの軸部の間に設けるとともに、前
記2つの軸部が不用意に軸方向に外れることを防止する
規制手段を2つの軸部の間に設けたものである。以下本
発明の実施例を図面を参照して説明する。
【0010】
【実施例】本発明の第1実施例を分解して示す図2にお
いて、写真フイルムパトローネ2のパトローネ本体3は
一対のケーシング3a,3bからなり、この内部にスプ
ール4が回動自在に収納され、このスプール4にフイル
ム5が一端を係止されてロール状に巻き付けられてい
る。
【0011】前記スプール4は2つの部品,第1軸4a
及び第2軸4bから構成されており、それぞれ樹脂で一
体成形されている。一方の第1軸4aは、リップ6付き
のフランジ8が形成された大径の軸部9と、この軸部9
と同心で小径のガイド軸11とからなる。このガイド軸
11の側面には一対のカムフォロワ突起12及び後述す
る抜け防止ピン13がそれぞれ一体に成形されており、
カムフォロワ突起12は軸部9の段差壁部9aとも一体
に成形され、強度が高い構造になっている。また、段差
壁部9aの一部には軸部9と一体に第2係合突起9bが
形成されており、万一カムフォロワ突起12が破壊され
た場合に、第2軸4bの第2係合突起14(図1を参
照)と係合してフイルム5の巻き戻しが行なえるように
なっている。
【0012】なお、フランジ8のリップ6の先端には、
図3に示すように、フイルムの痛みと削り屑発生を軽減
するために端部2ヶ所にRがとってある。また、環状傾
斜面の角度αはスプール軸芯に対して30°〜45°と
した。そして、リップ6の高さTは、例えば1mmとし
た。
【0013】他方の第2軸4bは、その一端側に平板状
のフランジ15が形成されており、他端側にガイド軸1
1を受け入れる中空部16及びカムフォロワ突起12と
係合される一対のカム溝17が形成されている。なお、
詳しくは後述するが、図4に示すカム溝17のカム角度
θを、スプール軸芯方向を基準に測って50°以上87
°以下とした。
【0014】中空部16の端部は360°完全な円筒状
に形成され、中空部16の端部とカム溝17との間の内
壁面には、カムフォロワ突起12及び抜け防止ピン13
を案内する一対のガイド溝18が形成されている。ま
た、カム溝17の一部には、抜け防止ピン13に係合し
て一旦カム溝17に係合したカムフォロワ突起12がカ
ム溝17から抜け出ないように防止する突起17aが形
成されている。また、第2軸4bには、フイルム5の端
部が挿入され、これを係止するフイルム係止部21が形
成されている。
【0015】なお、第1軸4a及び第2軸4bの各外端
部には、図5に示すように、各々切欠き22,23が設
けられており、これによって第1軸4a及び第2軸4b
を組み合わせる際にそれぞれの回転角度を合わせること
ができるようになっている。
【0016】前記ケーシング3a,3bの内周面には一
対のリング状の内周リブ25,26がそれぞれ形成され
ており、この内周リブ25,26はロール状のフイルム
5の最外周面に当接して、フイルム5の巻き緩みを防止
するとともに、ケーシング3a,3bの内周面にフイル
ム5の全面が摺接しないようにして、送り出すときの摩
擦抵抗を減じている。また、ケーシング3a,3bの合
わせ目には、フイルム5を出し入れする送出口27が形
成される。ケーシング3bに形成された内周リブ25の
一端側には分離爪28が、また内周リブ26の一端側に
はガイド突起29がそれぞれ形成されている。分離爪2
8はフイルム5の先端に係合して、これを下層のフイル
ム面から分離させ、前記送出口27に誘導する。なお、
送出口27には外光がパトローネ本体3の内部に入らな
いようにテレンプ31,32が上下に接合されている。
【0017】このように構成された写真フイルムパトロ
ーネ2を組み立てるには、まずスプール4を組み立て
る。治具によって切欠き22,23の位置を合わせ、第
1軸4aのガイド軸11を第2軸4bの中空部16に挿
入してゆくと、カムフォロワ突起12及び抜け防止ピン
13はガイド溝18に案内されてカム溝17に到達す
る。このとき、抜け防止ピン13が突起17aに当接す
るが、これに抗して押し込むと、突起17aが変形し、
ガイド軸11を中空部16の奥まで挿入することがで
き、カムフォロワ突起12はカム溝17と係合される。
そして、この直後に突起17aが復元するので、抜け防
止ピン13は突起17aによって規制され、カムフォロ
ワ突起12とカム溝17との係合は不用意に外れること
がなくなる。したがって、以後の生産工程においてスプ
ール4を常に軸方向の外側から規制しておく必要がなく
なる。
【0018】このように組み立てられたスプール4のフ
イルム係止部21に、暗室内でフイルム5の端部を挿入
して係止させ、フランジ8,15の間にフイルム5を巻
き付ける。これを一方のケーシング3aに入れ、他方の
ケーシング3bで光密に閉じれば、写真フイルムパトロ
ーネ2が完成される。
【0019】このように組み立てられた写真フイルムパ
トローネ2をカメラに装填すると、第1軸4aの切欠き
22はカメラの駆動軸35に係合する。カメラのフイル
ム初期送り機構によって駆動軸35が巻き上げ方向に回
転されると、第1軸4aは図1及び図2において時計方
向に回転される。第1軸4aが回転すると、カムフォロ
ワ突起12がカム溝17のテーパ部に沿って奥側に移動
し、図5に示すように、第1軸4aは第2軸4b側に移
動する。これにより、フイルム5はフランジ8,15の
間に挟持される。このとき、フランジ8のリップ6は内
側でフイルム5の最外周の端部を押さえつけて、フイル
ム5の巻き緩みを防止するので、第1軸4aの回転はフ
イルム5の先端に伝達され、フイルム先端部5aは時計
方向に回転される。この後、フイルム先端部5aは分離
爪28に当接して、下層のフイルム面からすくい上げら
れ、送出口27からパトローネ本体3外に送り出され
る。
【0020】撮影が終了すると、駆動軸35が逆回転さ
れる。これによって、図6に示すように、抜け防止ピン
13がカム溝17のテーパ部と反対側の縁に当接してこ
れを押圧し、第1軸4aは図の右方に移動してフランジ
8,15の距離が大きくなり、フイルム5の挟持は解除
される。したがって、フイルム5の巻戻しは極めて少な
いトルクで行うことができる。
【0021】前記カムフォロワ突起12は、前述したよ
うにガイド軸11の表面及び段差壁部9aの両方に支持
されているので、高い強度を有している。しかしなが
ら、極めて強い力がこれに加えられて万一破壊した場合
には、第2係合突起9b,14が係合するようになるの
で、フイルム5の巻き戻し操作は支障なく行うことがで
きる。
【0022】以上説明した本発明に係るパトローネ本体
3及びスプール4は、金属,プラスチック,セラミック
スのいずれの材料を使用してもよいが、中でもプラスチ
ックが最も望ましい。例えば、ハイインパクトポリスチ
レン(HIPS)と一般用ポリスチレン(GPPS)を
3:7に混合し、信越化学製ジメチルポリシロキサンK
F96(30,000cs)1%とカーボン0.5wt
%を添加した樹脂を用いて射出成形することができる。
なお、この樹脂の力学的特性は以下の通りである。
【0023】 M.R.F( 200℃/5kg):10g/10min アイゾット衝撃値 :2.5g/cm2 曲げ弾性率 :30,000kg/cm2 熱変形温度 :80℃
【0024】なお、第1軸4aと第2軸4bの材質は異
なってもよい。また、射出成形の成形条件は下記の通り
とした。 成形機 :50tf型 型締め力:30tf 射出速度:35mm/s 保圧 :600kg/cm2 保持時間:4秒 冷却時間:12秒(水冷) 金型温度:180〜200℃
【0025】また、フイルム5は、厚さ122μmのト
リアセチルセルロース(TAC)ベースに感光層を塗布
した総厚145μmの35mm幅フイルムである。ここ
で、カムフォロワ突起12が破壊されるに要するトルク
を測定した結果を下記の表1に示す。なお、これと比較
測定した従来例は、米国特許第4887776号公報記
載の写真フイルムパトローネである。
【0026】
【表1】
【0027】また、図5,図7及び図8に示すスプール
4の寸法は以下の通りである。 軸部9の直径d1 :5〜13mm,望ましくは7〜12mm カムフォロワ突起12の先端から先端までの距離d2
4mm〜13mm,望ましくは5mm〜10mm ガイド軸11の直径d3 :3〜12mm,望ましくは4〜
9mm 第2軸4bの直径d4 :5〜13mm,望ましくは7〜1
2mm 中空部16の内径d5 :3〜12mm,望ましくは4〜9
mm ガイド溝18が形成された中空部16の内径d6 :3〜
12mm,望ましくは4〜11mm なお、寸法に幅があるのはフイルム5の長さ(撮影可能
枚数)に応じてスプール4の直径を変更することが好ま
しいからである。
【0028】フランジ8の内側平面部から第2係合突起
9bの先端までの距離L1 :5〜20mm,望ましくは5
〜10mm フランジ8の平面部からガイド軸11の先端までの距離
2 :10〜25mm,望ましくは10〜20mm フランジ15の内側平面部から第2係合突起14までの
距離L1 :15〜35mm,望ましくは25〜35mm である。また、d2 とd6 とは、スプール4を組むとき
にスムースにガイド軸11を中空部16に挿入できるよ
うに、 −2mm≦d6 −d2 ≦2mm の関係にあることが望ましい。
【0029】前記カム角度θ,フランジ8,15の挟持
力,フイルム5の給送トルク,リップ6の高さT等に関
して図3,図4,図9,図10,図11,図12,図1
3及び図14を参照して説明する。図4において、カム
フォロワ突起12が力Fで回転されるとき、μをカムフ
ォロワ突起12とカム溝17との摩擦係数とすると、カ
ムフォロワ突起12をカム溝17の奥側に押し進める力
fは、f=F sinθ−μF cosθ(≧0)で表され、こ
れをグラフ化した図9から明らかなように、カム角度θ
が大きい方が大きくなり、フイルムロールの挟持に有利
であることがわかる。
【0030】フランジ8,15の挟持力の大小によって
フランジ8,15のフイルムロール5bの挟み方がどの
ようになるかを示す図11〜図13において、挟持力が
小さいと、カメラの駆動軸35の回転力がフイルムロー
ル5bに十分伝わらず、またフイルムロール5b最外周
が内周リブ25,26と強い力で接触して摩擦を生じて
給送トルクが大きくなる。これに対して挟持力が十分大
きいと、フランジ8,15からフイルムロール5bに回
転力が伝わり、またフランジ8のリップ6の外周規制効
果によってフイルムロール5bの最外周と内周リブ2
5,26との接触が緩やかになり摩擦も減少するので小
さいトルクで確実な給送ができる。
【0031】一方、給送トルクは、図10に示すよう
に、カム角度θが大きくなるにつれて下がっていくこと
がわかる。カム角度θが50°以上であれば給送トルク
が400gf・cmを切る。この400gf・cmは現行の35
mmフイルムパトローネのフイルムをカメラが巻き上げる
のに要するトルクとほぼ等しく、給送トルクを400gf
・cm以下に抑えることはカメラのモータ負荷や消費電力
の点で有利である。このように、カム角度θが大きい方
が有利であるが、大き過ぎるとスプール4の径を大きく
とる必要が生じ、パトローネ本体3の大型化を招く。し
たがって、自ずとカム角度θには望ましい上限がある。
【0032】ここで、例えばスプール4の軸方向移動
量,スプール4の直径を次のように決める。 (a)スプール4の軸方向移動量:最低でもフランジ8
のリップ6の高さTと等しくとる必要があるため、1mm
とする。 (b)スプール4の直径:スプール径はパトローネ本体
3の大きさが一定の場合に、撮影枚数に対応したフイル
ム5の長さに応じて変更するのが望ましく、24枚撮り
用よりも36枚撮り用の方が径が細い(フイルムロール
5b最内周とスプール4とのクリアランスを一定に保つ
ため)。36枚撮り用のスプール4の径は、強度や、フ
イルムの巻癖をあまり強くしないという点で13mm以下
が適切である。
【0033】以上のように、スプール4の軸方向移動量
とスプール4の直径を決めると、スプール4にカム溝1
7を2つ設けた場合、カム角度θの適切な上限は87°
であり、それ以上大きくする場合にはスプール径を13
mm以上にしなければならない。したがって、本実施例で
は、スプール外周面上のカム溝17を平面上に展開した
場合のカム溝17のカム角度θを、スプール軸芯方向を
基準に測って50°以上87°以下と規定した。なお、
一般にカム角度θは15°以上90°未満でもよく、好
ましくは40°以上88°以下,特に好ましくは60°
以上85°以下である。これは、15°未満では摩擦力
が大きくカムフォロワ突起12がカム溝17のテーパ面
を滑らないので、フイルム5を挟持できなくなり、また
90°以上ではフイルム5を挟持する力が働かない。
【0034】表2は第1実施例におけるリップ6の高さ
Tとフイルムロール巻緩み,屑発生の関係の調査結果で
ある。なお、フイルムールの巻緩みが発生せず(即ち外
周規制効果がある)、かつ屑発生の無いリップ高さTの
範囲は太線の枠内である。また、屑発生の度合いは、
1:屑発生無し,2:感光乳剤層の削れ屑発生,3:感
光乳剤層の削れ屑及びベース材の削れ屑発生とした。
【0035】
【表2】
【0036】また、リップ高さTとフイルム給送トルク
を測定すると、図14に示すように、リップ高さTが
0.2mmに満たないと、フイルムロール巻緩み防止効果
がないためフイルム5がフランジ8に乗り上げ、フイル
ム5と内周リブ25,26との強い摩擦で給送トルクは
非常に大きい。しかし、0.2mm以上になるとフイルム
ロール巻緩み防止効果が出てくるため給送トルクが急激
に下がる。また、リップ高さTが大きくなるに従ってフ
イルム側端部がリップ6と擦られて変形する量が大きく
なるために給送トルクも徐々に大きくなる。以上のこと
から、リップ高さTは0.2mm以上1mm以下が最適であ
ることがわかる。
【0037】次に、本発明の第2実施例に係るスプール
を示す図15において、スプール40は、第1実施例と
同様に2つの部品,第1軸40a及び第2軸40bから
構成されているが、カムフォロワ突起41a,41bが
棒状であるとともに、カム溝42と第1軸40aの端部
との間にスリット43が設けられており、このスリット
43に沿ってカムフォロワ突起41a,41bを案内す
る肉薄部44が設けられている。第2軸40bのガイド
軸45を第1軸40aの中空部46に挿入していくと、
カムフォロワ突起41a,41bが肉薄部44を外側に
変形させながら移動し、カム溝42に到達してこれと係
合する。一旦係合すると、肉薄部44の変形が元に戻る
ので、カムフォロワ突起41a,41bがカム溝42か
ら不用意に抜け出ることがなく、以後の生産工程におい
てスプール40を両側から規制する必要がなくなる。な
お、符号47,48は、第1実施例と同様の第2係合突
起である。
【0038】次に、本発明の第3実施例に係るスプール
を示す図16において、スプール50は第1軸50a及
び第2軸50bから構成され、第1軸50aに形成され
たカム溝51に係合される第2軸50bのカムフォロワ
突起52が、ガイド軸53の表面及び段差面54の両面
と一体に形成されているので、カムフォロワ突起52の
対破壊強度が高い構造となっている。
【0039】次に、本発明の第4実施例に係るスプール
を示す図17において、スプール60は、第1実施例の
ガイド溝18を省略して第2軸60bの端部に肉薄部を
設けず、第2軸60bの端部の対破壊強度を強化したも
のである。このため、第1軸60aのガイド軸61を第
2軸60bの中空部62に挿入した後に、第2軸60b
のカム溝63を介して棒状のカムフォロワ突起64をガ
イド軸61に形成された穴65に嵌入させたものであ
る。また、第1実施例と同様に、万一カムフォロワ突起
64が破壊した場合に第1軸60aと第2軸60bとの
係合を確保するため、それぞれの端部に第2係合突起6
6,67を設けてある。
【0040】次に、本発明の第5実施例に係るスプール
を示す図18において、スプール70は、前記スプール
60と逆に、第1軸70aに中空部71とカム溝72を
設け、第2軸70bにガイド軸73を設けたもので、他
の構成は第4実施例と同様である。なお、符号74は棒
状のカムフォロワ突起,符号75はカムフォロワ突起7
4が嵌入される穴,符号76,77は第2係合突起であ
る。
【0041】なお、以上説明したスプール用の材料とし
ては、熱可塑性樹脂,熱硬化性樹脂,金属,セラミック
ス等を用いることができるが、大量製造特性,価格等の
点で樹脂材料が好ましい。スプール用樹脂の組成として
は、遮光性物質,例えばカーボンブラック等の黒色顔料
又は黒色染料,金属粉末,アルミニウムペースト等を含
むポリスチレン樹脂(ゴム入ハイインパクトポリスチレ
ン樹脂も含む),ABS樹脂,ポリオレフィン樹脂(高
密度ポリエチレン樹脂,ホモポリプロピレン樹脂,プロ
ピレン・αオレフィンランダム共重合体樹脂,プロピレ
ン・αオレフィンブロック共重合体樹脂等)等の熱可塑
性樹脂が射出成形が可能であり、安価なので好ましい。
【0042】特に、ハイインパクトポリスチレン樹脂と
各種ポリプロピレン樹脂(ホモポリプロピレン樹脂,プ
ロピレン・エチレンランダム共重合体樹脂,プロピレン
・エチレンブロック),各種ポリプロピレン樹脂及び又
はエチレン共重合体樹脂及び又はゴムの2種以上のブレ
ンド樹脂を主成分とする樹脂に上記遮光性物質を少なく
とも含む熱可塑性樹脂が好ましい。スプールを構成する
2つの軸の樹脂は同一でも異なっていてもよい。
【0043】以上スプール用樹脂の組成として好ましい
ものについて記載したが、本発明は射出成形が可能な熱
可塑性樹脂であれば、特に限定されるものではなく、あ
らゆる樹脂を用いることができる。また、各種機能付
与,成形性改良,樹脂劣化防止等の目的で各種の添加物
を加えることもできる。
【0044】例えば、導電性物質を静電気による故障防
止のために添加することが好ましい。この導電性物質の
代表例としては、非イオン界面活性剤(代表的成分ポリ
オキシエチレングリコール類),アニオン界面活性剤
(代表的成分ポリオキシエチレングリコール類),陽イ
オン界面活性剤(代表的成分第4級アンモニウム塩),
両面界面活性剤,アルキルアミン誘導体,脂肪酸誘導
体,各種滑剤,カーボンブラック,グラファイト,金属
表面被服顔料,金属粉末,金属フレーク,炭素繊維,金
属繊維,ウィスカー(チタン酸カリウム,窒化アルミ
ナ,アルミナ)がある。
【0045】前記非イオン界面活性剤の代表例として
は、例えばポリエチレングリコール樹脂酸エステル,ポ
リオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル,ポリオキ
シエチレン脂肪酸アルコールエーテル,ポリオキシエチ
レンアルキルフェニルエーテル,ポリオキシエチレング
リセリン脂肪酸エステル,ポリオキシエチレン脂肪酸ア
ミン,ソルビタンモノ脂肪酸エステル,脂肪酸ペンタエ
リスリット,脂肪アルコールのエチレンオキサイド付加
物,脂肪酸のエチレンオキサイド付加物,脂肪酸アミノ
又は脂肪酸アミドのエチレンオキサイド付加物,アルキ
ルフェノールのエチレンオキサイド付加物,アルキルナ
フトールのエチレンオキサイド付加物,多価アルコール
の部分的脂肪酸エステルのエチレンオキサイド付加物,
その他特公昭63−26697号公報120頁記載の各
種非イオン帯電防止剤等がある。
【0046】前記アニオン界面活性剤の代表例として
は、例えばリシノレイン酸硫酸エステルソーダ塩,各種
脂肪酸金属塩,リシノレイン酸エステル硫酸エステルソ
ーダ塩,硫酸化オレイン酸エチルアニリン,オレフィン
の硫酸エステル塩類,オレイルアルコール硫酸エステル
ソーダ塩,アルキル硫酸エステル塩,脂肪酸エチルスル
フォン酸塩,アルキルスルフォン酸塩,アルキルナフタ
レンスルフォン酸塩,アルキルベンゼンスルフォン酸
塩,コハク酸エステルスルフォン酸塩,リン酸エステル
塩等がある。
【0047】前記陽イオン界面活性剤の代表例として
は、例えば第1級アミン塩,第3級アミン塩,第4級ア
ンモニウム塩,ピリジン誘導体等がある。前記両面界面
活性剤の代表例としては、カルボン酸誘導体,イミダゾ
リン誘導体,ペタイン誘導体等がある。以上のような帯
電防止剤は、0.01〜3.0重量%添加されるのが好
ましい。
【0048】また、スプールから光漏れが生じないよう
に、スプール用樹脂には遮光性物質を添加する必要があ
る。この遮光性物質には無機化合物が用いられ、この無
機化合物の代表例としては、以下に示すようなものがあ
る。 (1)酸化物:シリカ,ケイ藻土,アルミナ,酸化チタ
ン,酸化鉄,酸化亜鉛,酸化マグネシウム,酸化アンチ
モン,バリウムフェライト,ストロンチウムフェライ
ト,酸化ベリリウム,軽石,軽石バルーン,アルミナ繊
維等。 (2)水酸化物:水酸化アルミニウム,水酸化マグネシ
ウム,塩基性炭酸マグネシウム等。 (3)炭酸塩:炭酸カルシウム,炭酸マグネシウム,ド
ロマイト,ドーンナイト等。 (4)(亜)硫酸塩:硫酸カルシウム,硫酸バリウム,
硫酸アンモニウム,亜硫酸カルシウム等。 (5)ケイ酸塩:タルク,クレー,マイカ,アスベス
ト,ガラス繊維,ガラスバルーン,ガラスビーズ,ケイ
酸カルシウム,モンモリロナイト,ベントナイト等。 (6)炭素:カーボンブラック,グラファイト,炭素繊
維,炭素中空球等。 (7)その他:鉄粉,銅粉,鉛粉,アルミニウム粉,硫
化モリブデン,ポロン繊維,炭化ケイ素繊維,黄銅繊
維,チタン酸カリウム,チタン酸ジルコン酸鉛,ホウ酸
亜鉛,メタホウ酸バリウム,ホウ酸カルシウム,ホウ酸
ナトリウム,アルミニウムペースト等。
【0049】なお、特に写真用フイルムに悪影響を与え
ることが少なく、遮光能力が大きく、安価である点で各
種カーボンブラックが好ましい。カーボンブラックの原
料による分類例をあげると、ガスブラック,ファーネス
ブラック,チャンネルブラック,アントラセンブラッ
ク,アセチレンブラック,ケッチェンカーボンブラッ
ク,サーマルブラック,ランプブラック,油煙,松煙,
アニマルブラック,ベジタブルブラック等がある。
【0050】遮光性,コスト,物性向上の目的ではファ
ーネスブラックが望ましく、高価ではあるが、帯電防止
効果を有する遮光性物質としてはアセチレンカーボンブ
ラック,変性副性カーボンブラックであるケッチェンカ
ーボンブラックが望ましい。必要により前者と後者を必
要特性に従ってミックスすることも望ましい。遮光性物
質をポリエチレン系ポリマーに配合する形態は上記のよ
うに種々あるが、マスターバッチ法がコスト,作業場の
汚染防止等の点で望ましい。
【0051】また、滑剤を、押出適性及びフイルム成形
性の改良,静電気防止等のために、0.01〜5.0重
量%添加するのが好ましい。特に滑性効果の大きく、ブ
リードアウトしやすい脂肪酸アミド系滑剤の場合は、
0.01〜1.0重量%添加するのが好ましい。
【0052】写真フイルムに悪影響を与えない市販の代
表的滑剤名と製造メーカー名を以下に記載する。 (1)シリコーン系滑剤:各種グレードのジメチルポリ
シロキサン及びその変性物(信越シリコーン,東レシリ
コーン)等。 (2)オレイン酸アミド滑剤:アーモスリップCP(ラ
イオン・アクゾ),ニュートロン(日本精化),ニュー
トロンE−18(日本精化),アマイドO(日東化
学),アルフロE−10(日本油脂),ダイヤミッドO
−200(日本化成),ダイヤミッドG−200(日本
化成)等。 (3)エルカ酸アミド系滑剤:アルフローP−10(日
本油脂)等。 (4)ステアリン酸アミド系滑剤:アルフローS−10
(日本油脂),ニュートロン2(日本精化),ダイヤミ
ッド200ビス(日本化成)等。 (5)ビス脂肪酸アミド系滑剤:ビスアマイド(日本化
成),ダイヤミッド200ビス(日本化成),アーモワ
ックスEBS(ライオン・アクゾ)等。 (6)アルキルアミン系滑剤:エレクトロストリッパー
TS−2(花王石鹸)等。 (7)炭化水素系滑剤:流動パラフィン,天然パラフィ
ン,マイクロワックス,合成パラフィン,ポリエチレン
ワックス,ポリプロピレンワックス,塩素化炭化水素,
フルオロカルボン等。 (8)脂肪酸系滑剤:高級脂肪酸(C12以上が好まし
い),オキシ脂肪酸等。 (9)エステル系滑剤:脂肪酸の低級アルコールエステ
ル,脂肪酸の多価アルコールエステル,脂肪酸のポリグ
リコールエステル,脂肪酸の脂肪アルコールエステル
等。 (10)アルコール系滑剤:多価アルコール,ポリグリコ
ール,ポリグリセロール等。 (11)金属石鹸:ラウリン酸,ステアリン酸,リシノー
ル酸,ナフテン酸,オレイン酸等の高級脂肪酸とLi,
Mg,Ca,Sr,Ba,Zn,Cd,Al,Sn,P
h等の金属との化合物等。
【0053】また、添加剤とその代表例を以下に記載す
るが、本発明はこれに限定されるものではなく、公知の
あらゆるものの中から選択することができる。 (1)可塑剤:フタル酸エステル,グリコールエステ
ル,脂肪酸エステル,リン酸エステル等。 (2)安定剤:鉛系,カドミウム系,亜鉛系,アルカリ
土類金属系,有機スズ系等。 (3)難燃剤:燐酸エステル,ハロゲン化燐酸エステ
ル,ハロゲン化物,無機物,含燐ポリオール等。 (4)充填剤:アルミナ,カオリン,クレー,炭酸カル
シウム,マイカ,タルク,酸化チタン,シリカ等。 (5)補強剤:ガラスロービング,金属繊維,ガラス繊
維,ガラスミドルファイバー,炭素繊維等。 (6)発泡剤:無機発泡剤(炭酸アンモニア,重炭酸ソ
ーダ),有機発泡剤(ニトロン系,アゾ系)等。 (7)加硫剤:加硫促進剤,促進助剤等。 (8)劣化防止剤:紫外線吸収剤,金属不活性化剤,過
酸化物分解剤等。 (9)カップリング剤:シラン系,チタネート系,クロ
ム系,アルミニウム系等。 (10)各種の熱可塑性樹脂,ゴム等。 (11)造核剤:有機造核剤(ジベンジリデンソルピトー
ル化合物等)、無機造核剤(炭酸カルシウム等)。
【0054】
【発明の効果】以上のように、本発明の写真フイルムパ
トローネによれば、カムが形成された中空部を有する部
品の端部を360°完全な筒状に形成したので、カム部
分の強度が極めて高くなった。また、カムフォロワ突起
をガイド軸の表面及び軸部に垂直な壁面の両面に支持さ
れるように形成したので、カムフォロワ突起の強度が高
くなった。また、カム手段が破壊した場合に2つの軸部
を互いに係合させる予備係合手段を2つの軸部の間に設
けたので、少なくとも巻戻しだけは行うことができ、安
全性が極めて高くなった。また、2つの軸部が不用意に
軸方向に外れることを防止する規制手段を2つの軸部の
間に設けたので、組立工程においてスプールの2つの部
品が不用意に外れることなくスプールの取扱性が良好に
なった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施した第1実施例の写真フイルムパ
トローネに係るスプールの要部を示す分解斜視図であ
る。
【図2】本発明を実施した写真フイルムパトローネの分
解斜視図である。
【図3】図1に示したスプールのフランジのリップを示
す要部断面図である。
【図4】図1に示したスプールのカム溝とカムフォロワ
突起との係合状態を示す部分平面図である。
【図5】図2に示した写真フイルムパトローネのフイル
ム給送時の状態を示す平面図である。
【図6】図2に示した写真フイルムパトローネのフイル
ム巻戻し時の状態を示す平面図である。
【図7】図1に示したスプールの第1軸をガイド軸の先
端側から観て各部寸法を示す平面図である。
【図8】図1に示したスプールの第2軸を中空部が形成
された端部側から観て各部寸法を示す平面図である。
【図9】カムフォロワ突起を押し進める力fとカム角度
θとの関係を示すグラフである。
【図10】給送トルクとカム角度θとの関係を示すグラ
フである。
【図11】フランジの挟持力が小さいときのフイルムロ
ールの挟み方を示す平面図である。
【図12】フランジの挟持力が中程度であるときのフイ
ルムロールの挟み方を示す平面図である。
【図13】フランジの挟持力が大きいときのフイルムロ
ールの挟み方を示す平面図である。
【図14】給送トルクとリップの高さTとの関係を示す
グラフである。
【図15】本発明を実施した第2実施例に係るスプール
の要部を示す分解斜視図である。
【図16】本発明を実施した第3実施例に係るスプール
の要部を示す分解斜視図である。
【図17】本発明を実施した第4実施例に係るスプール
の要部を示す分解斜視図である。
【図18】本発明を実施した第5実施例に係るスプール
の要部を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
2 写真フイルムパトローネ 4,40,50,60,70 スプール 4a,40a,50a,60a,70a 第1軸 4b,40b,50b,60b,70b 第2軸 5 フイルム 6 リップ 8,15 フランジ 9b,14,47,48,66,67,76,77 第
2係合突起 11,45,53,63,73 ガイド軸 12,41a,41b,52,64,74 カムフォロ
ワ突起 13 抜け防止ピン 16,46,62,71 中空部 17,42,51,63,72 カム溝 17a 突起 18 ガイド溝 44 肉薄部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成3年10月29日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】このように、カムとカムフォロワとは強度
が両立しにくいという問題点がある。さらにカムフォロ
ワは細く突出した形状に設けられているので、これに過
剰な力が加わったときには破壊しやすく、一旦カム及び
/又はカムフォロワが破壊すると、フイルムの送り出し
は勿論巻き戻しもできなくなるという欠点があった。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】中空部16の端部は360°完全な円筒状
に形成され、中空部16の端部とカム溝17との間の内
壁面には、カムフォロワ突起12及び抜け防止ピン13
を案内する一対の溝状導入部18が形成されている。ま
た、カム溝17の一部には、抜け防止ピン13に係合し
て一旦カム溝17に係合したカムフォロワ突起12がカ
ム溝17から抜け出ないように防止する突起17aが形
成されている。また、第2軸4bには、フイルム5の端
部が挿入され、これを係止するフイルム係止部21が形
成されている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】このように構成された写真フイルムパトロ
ーネ2を組み立てるには、まずスプール4を組み立て
る。治具によって切欠き22,23の位置を合わせ、第
1軸4aのガイド軸11を第2軸4bの中空部16に挿
入してゆくと、カムフォロワ突起12及び抜け防止ピン
13は溝状導入部18に案内されてカム溝17に到達す
る。このとき、抜け防止ピン13が突起17aに当接す
るが、これに抗して押し込むと、突起17aが変形し、
ガイド軸11を中空部16の奥まで挿入することがで
き、カムフォロワ突起12はカム溝17と係合される。
そして、この直後に突起17aが復元するので、抜け防
止ピン13は突起17aによって規制され、カムフォロ
ワ突起12とカム溝17との係合は不用意に外れること
がなくなる。したがって、以後の生産工程においてスプ
ール4を常に軸方向の外側から規制しておく必要がなく
なる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】このように組み立てられた写真フイルムパ
トローネ2をカメラに装填すると、第1軸4aの切欠き
22はカメラの駆動軸35に係合する。カメラのフイル
ム初期送り機構によって駆動軸35がフイルム送り出し
方向に回転されると、第1軸4aは図1及び図2におい
て時計方向に回転される。第1軸4aが回転すると、カ
ムフォロワ突起12がカム溝17のテーパ部に沿って奥
側に移動し、図5に示すように、第1軸4aは第2軸4
b側に移動する。これにより、フイルム5はフランジ
8,15の間に挟持される。このとき、フランジ8のリ
ップ6は内側でフイルム5の最外周の端部を押さえつけ
て、フイルム5の巻き緩みを防止するので、第1軸4a
の回転はフイルム5の先端に伝達され、フイルム先端部
5aは時計方向に回転される。この後、フイルム先端部
5aは分離爪28に当接して、下層のフイルム面からす
くい上げられ、送出口27からパトローネ本体3外に送
り出される。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】以上説明した本発明に係るパトローネ本体
3及びスプール4は、金属,プラスチック,セラミック
スのいずれの材料を使用してもよいが、中でもプラスチ
ックが最も望ましい。例えば、ハイインパクトポリスチ
レン(HIPS)と一般用ポリスチレン(GPPS)を
3:7に混合し、信越化学製ジメチルポリシロキサンK
F96(30,000cs)1%とカーボンブラック
0.5wt%を添加した樹脂を用いて射出成形すること
ができる。なお、この樹脂の力学的特性は以下の通りで
ある。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】 M.R.F( 200℃/5kg):10g/10min アイゾット衝撃値 :2.5kg/cm2 曲げ弾性率 :30,000kg/cm2 熱変形温度 :80℃
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】また、フイルム5は、厚さ122μmのト
リアセチルセルロース(TAC)ベースに感光層を塗布
した総厚145μmの35mm幅フイルムである。ここ
で、カムフォロワ突起12及び/又はカム溝17が破壊
されるに要するトルクを測定した結果を下記の表1に示
す。なお、破壊トルクは第2のスプール4bを回転しな
いように保持しておいて、第2のスプール4bと組み合
わせた第1のスプール4aにトルクをかけ、破壊したと
きのトルク値を測定したものである。また、単位はgf・
cmである。なお、これと比較測定した従来例は、米国特
許第4887776号公報記載の写真フイルムパトロー
ネである。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】また、図5,図7及び図8に示すスプール
4の寸法は以下の通りである。 軸部9の直径d1 :5〜13mm,望ましくは7〜12mm カムフォロワ突起12の先端から先端までの距離d2
4mm〜13mm,望ましくは5mm〜10mm ガイド軸11の直径d3 :3〜12mm,望ましくは4〜
9mm 第2軸4bの直径d4 :5〜13mm,望ましくは7〜1
2mm 中空部16の内径d5 :3〜12mm,望ましくは4〜9
mm ガイド溝18が形成された中空部16の内径d6 :3〜
12mm,望ましくは4〜11mm なお、寸法に幅があるのはフイルム5の長さ(撮影可能
枚数)に応じてスプール4の直径を変更することによっ
て、フイルム5を全部パトローネ本体3の内部に巻き取
った状態でのスプール4とフイルムロール5bの最内周
とのクリアランスを一定に保つことが好ましいからであ
る。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】前記カム角度θ,フランジ8,15の挟持
力,フイルム5の給送トルク(フイルム5をパトローネ
本体3外に送り出すのに必要とする,スプール4aを回
転させるトルク),リップ6の高さT等に関して図3,
図4,図9,図10,図11,図12,図13及び図1
4を参照して説明する。図4において、カムフォロワ突
起12が力Fで回転されるとき、μをカムフォロワ突起
12とカム溝17との摩擦係数とすると、カムフォロワ
突起12をカム溝17の奥側に押し進める力fは、f=
F sinθ−μF cosθ(≧0)で表され、これを0°≦
θ≦90°の範囲でグラフ化した図9から明らかなよう
に、カム角度θが大きい方が大きくなり、フイルムロー
ルの挟持に有利であることがわかる。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正内容】
【0033】以上のように、スプール4の軸方向移動量
とスプール4の直径を決めると、スプール4にカム溝1
7を2つ設けた場合、スプール4の外周長さは13×π
(mm)であるからカム溝17の片方をスプール4の外周
長さの1/2の13×π×1/2(mm)の長さの中に入
れなければならず、また前記(a)で決めたようにスプ
ール4の軸方向移動量が1mmであるから、カム角度θの
適切な上限は長さ13×π×1/2(mm)とスプール4
の軸方向移動量1mmとの逆正接tan-1{(13×π×
1/2)/1}をとって87°であり、それ以上大きく
する場合にはスプール径を13mm以上にしなければなら
ない。したがって、本実施例では、スプール外周面上の
カム溝17を平面上に展開した場合のカム溝17のカム
角度θを、スプール軸芯方向を基準に測って50°以上
87°以下と規定した。なお、一般にカム角度θは15
°以上90°未満でもよく、好ましくは40°以上88
°以下,特に好ましくは60°以上85°以下である。
これは、15°未満では摩擦力が大きくカムフォロワ突
起12がカム溝17のテーパ面を滑らないので、フイル
ム5を挟持できなくなり、また90°以上ではフイルム
5を挟持する力が働かない。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正内容】
【0034】表2は第1実施例におけるリップ6の高さ
Tとフイルムロール巻緩み,フイルム屑発生の関係の調
査結果である。なお、フイルム屑は、フイルム5をパト
ローネ本体3外に送り出したときに、リップ6とフイル
ム5の側端部とが互いにこすれ合うことよって発生する
もので、画面内に付着して写真に写り込んだり、フイル
ムに傷を付ける原因になったりする。なお、フイルムー
ルの巻緩みが発生せず(即ち外周規制効果がある)、か
フイルム屑発生の無いリップ高さTの範囲は太線の枠
内である。また、フイルム屑発生の度合いは、1:屑発
生無し,2:感光乳剤層の削れ屑発生,3:感光乳剤層
の削れ屑及びフイルムベース材の削れ屑発生とした。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正内容】
【0035】
【表2】 ┌─────────────┬──┯━━┯━━┯━━┯━━┯━━┓ │リップ高さT(mm) │ 0.1┃ 0.2│ 0.3│ 0.4│ 0.5│ 0.6┃ ├─────────────┼──╂──┼──┼──┼──┼──┨ │フイルムロール5bの巻緩み│発生┃無し│無し│無し│無し│無し┃ ├─────────────┼──╂──┼──┼──┼──┼──┨ │フイルム屑発生の度合い │ 1 ┃ 1 │ 1 │ 1 │ 1 │ 1 ┃ └─────────────┴──┷━━┷━━┷━━┷━━┷━━┛ ┌─────────────┯━━┯━━┯━━┯━━┯──┬──┬──┐ │リップ高さT(mm) ┃ 0.7│ 0.8│ 0.9│ 1.0┃ 1.1│ 1.2│ 1.3│ ├─────────────╂──┼──┼──┼──╂──┼──┼──┤ │フイルムロール5bの巻緩み┃無し│無し│無し│無し┃無し│無し│無し│ ├─────────────╂──┼──┼──┼──╂──┼──┼──┤ │フイルム屑発生の度合い ┃ 1 │ 1 │ 1 │ 1 ┃ 2 │ 2 │ 3 │ └─────────────┷━━┷━━┷━━┷━━┷──┴──┴──┘
【提出日】平成3年10月29日
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正内容】
【0036】また、リップ高さTとフイルム給送トルク
を測定すると、図14に示すように、リップ高さTが
0.2mmに満たないと、フイルムロール巻緩み防止効果
がないためフイルム5がフランジ8に乗り上げ、フイル
ム5と内周リブ25,26との強い摩擦で給送トルクは
非常に大きい。しかし、0.2mm以上になるとフイルム
ロール巻緩み防止効果が出てくるため給送トルクが急激
に下がる。また、リップ高さTが大きくなるに従ってフ
イルム側端部がリップ6と擦られて変形する量が大きく
なるために給送トルクも徐々に大きくなり、リップ高さ
Tが1mmを越えると給送トルクは400gf・cmを越え
る。以上のことから、リップ高さTは0.2mm以上1mm
以下が最適であることがわかる。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0039
【補正方法】変更
【補正内容】
【0039】次に、本発明の第4実施例に係るスプール
を示す図17において、スプール60は、第1実施例の
溝状導入部18を省略して第2軸60bの端部に肉薄部
を設けず、第2軸60bの端部の対破壊強度を強化した
ものである。このため、第1軸60aのガイド軸61を
第2軸60bの中空部62に挿入した後に、第2軸60
bのカム溝63を介して棒状のカムフォロワ突起64を
ガイド軸61に形成された穴65に嵌入させたものであ
る。棒状のカムフォロワ突起64の材質はステンレス鋼
SUS303,SUS304,機械構造用炭素鋼材S3
0C,S45C,S55C,黄銅C3602,C360
4,リン青銅C5191,C5441,アルミニウム合
金A5056など各種金属が望ましく、中でもステンレ
ス鋼SUS303,SUS304は最も望ましい。
た、第1実施例と同様に、万一カムフォロワ突起64が
破壊した場合に第1軸60aと第2軸60bとの係合を
確保するため、それぞれの端部に第2係合突起66,6
7を設けてある。またカムフォロワ突起64の長さをL
4 ,中空部62の内径をd7 ,第2軸60bの直径をd
8 としたとき、d7 とL4 との間にd7 <L4 の関係が
あるため第1軸60aに嵌入されたカムフォロワ突起6
4が第2軸60bのカム溝63に引掛かり、第1軸60
aと第2軸60bとが不用意に軸方向に外れることがな
い。またL4 とd8 との間にL4 ≦d8 の関係があるた
め、カムフォロワ突起64の端部が第2軸60bの外側
に突出して写真フイルムに傷を付けたりすることがな
い。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】符号の説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【符号の説明】 2 写真フイルムパトローネ 4,40,50,60,70 スプール 4a,40a,50a,60a,70a 第1軸 4b,40b,50b,60b,70b 第2軸 5 フイルム 6 リップ 8,15 フランジ 9b,14,47,48,66,67,76,77 第
2係合突起 11,45,53,61,73 ガイド軸 12,41a,41b,52,64,74 カムフォロ
ワ突起 13 抜け防止ピン 16,46,62,71 中空部 17,42,51,63,72 カム溝 17a 突起 18 溝状導入部 44 肉薄部
【手続補正16】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正17】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
【手続補正18】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図11
【補正方法】変更
【補正内容】
【図11】
【手続補正19】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図12
【補正方法】変更
【補正内容】
【図12】
【手続補正20】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図13
【補正方法】変更
【補正内容】
【図13】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パトローネ本体の内部に回動自在に収納
    され、フイルムを巻き回したスプールと、このスプール
    を構成し、それぞれフランジを備えた2つの軸部と、一
    方の軸部の端部に設けられ、軸部と同心のガイド軸と、
    このガイド軸の表面に形成されたカムフォロワ突起と、
    他方の軸部の端部に設けられ、前記ガイド軸が挿入され
    る中空部及びカムフォロワ突起に係合するカム溝とから
    なり、前記中空部を有する軸部の端部を360°完全な
    筒状に形成するとともに、前記中空部の内周面にカムフ
    ォロワ突起をカム溝まで案内する溝状のカムフォロワ突
    起導入部を形成し、前記スプールをフイルム送出方向に
    回転させたときにガイド軸が中空部内を移動して2つの
    フランジ間の距離を狭め、この間にフイルムロールを挟
    持してフイルム先端部をパトローネ本体の外部に送り出
    すことを特徴とする写真フイルムパトローネ。
  2. 【請求項2】 パトローネ本体の内部に回動自在に収納
    され、フイルムを巻き回したスプールと、このスプール
    を構成し、それぞれフランジを備えた2つの軸部と、一
    方の軸部の端部に設けられ、軸部と同心のガイド軸と、
    このガイド軸の表面及び軸部に垂直な壁面の両面に支持
    されるように形成されたカムフォロワ突起と、他方の軸
    部の端部に設けられ、前記ガイド軸が挿入される中空部
    及びカムフォロワ突起に係合するカム溝とからなり、前
    記中空部を有する軸部の端部を360°完全な筒状に形
    成するとともに、前記中空部の内周面にカムフォロワ突
    起をカム溝まで案内する溝状のカムフォロワ突起導入部
    を形成し、前記スプールをフイルム送出方向に回転させ
    たときにガイド軸が中空部内を移動して2つのフランジ
    間の距離を狭め、この間にフイルムロールを挟持してフ
    イルム先端部をパトローネ本体の外部に送り出すことを
    特徴とする写真フイルムパトローネ。
  3. 【請求項3】 フイルムを巻き回したスプールをパトロ
    ーネ本体の内部に回動自在に収納し、このスプールを回
    転させてフイルム先端部をパトローネ本体の外部に送り
    出す写真フイルムパトローネにおいて、前記スプールを
    それぞれフランジを備えた2つの軸部で構成し、前記ス
    プールをフイルム送出方向に回転させることにより、2
    つのフランジ間の距離を狭めてこれらの間にフイルムロ
    ールを挟持するカム手段を2つの軸部の間に設けるとと
    もに、このカム手段が破壊した場合に2つの軸部を互い
    に係合させる予備係合手段を2つの軸部の間に設けたこ
    とを特徴とする写真フイルムパトローネ。
  4. 【請求項4】 フイルムを巻き回したスプールをパトロ
    ーネ本体の内部に回動自在に収納し、このスプールを回
    転させてフイルム先端部をパトローネ本体の外部に送り
    出す写真フイルムパトローネにおいて、前記スプールを
    それぞれフランジを備えた2つの軸部で構成し、前記ス
    プールをフイルム送出方向に回転させることにより、2
    つのフランジ間の距離を狭めてこれらの間にフイルムロ
    ールを挟持するカム手段を2つの軸部の間に設けるとと
    もに、前記2つの軸部が不用意に軸方向に外れることを
    防止する規制手段を2つの軸部の間に設けたことを特徴
    とする写真フイルムパトローネ。
JP3176164A 1991-06-20 1991-06-20 写真フイルムパトローネ Pending JPH06295017A (ja)

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