JPH05281667A - 写真フイルムパトローネとその検査方法 - Google Patents

写真フイルムパトローネとその検査方法

Info

Publication number
JPH05281667A
JPH05281667A JP4081999A JP8199992A JPH05281667A JP H05281667 A JPH05281667 A JP H05281667A JP 4081999 A JP4081999 A JP 4081999A JP 8199992 A JP8199992 A JP 8199992A JP H05281667 A JPH05281667 A JP H05281667A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
display
photographic film
spool
cartridge
slide plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4081999A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideaki Kataoka
英明 片岡
Akemasa Koya
明正 香谷
Tomoyuki Takahashi
知之 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP4081999A priority Critical patent/JPH05281667A/ja
Publication of JPH05281667A publication Critical patent/JPH05281667A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構造の使用状況を表示する表示手段を
備えた写真フイルムパトローネを提供するとともに、そ
の検査工程を効率的に設ける。 【構成】 スライド板5がパトローネ本体2内に移動自
在に収納され、そのスライド方向は上ケース2aと下ケ
ース2bの成形パーティングライン2cに対し直交する
ように設けられている。スライド板5の下ケース2b側
の一端には、傾斜面を有するカメラピンの受け部5aが
形成され、他端にはスプール3に形成されている切欠3
aに係合するスプールロック用の突起5bが設けられて
いる。上ケース2aの突起5bの後端に対応する位置に
戻し窓10が開設されており、いったん使用済表示位置
にスライド移動したスライド板5を所定の治具により未
使用表示位置に戻せるようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、写真フイルムパトロー
ネに関し、詳しくは写真フイルムパトローネの使用状況
を表示する表示部の構造及びその検査方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】現在、一般に普及している写真フイルム
パトローネは、カメラに装填する際に写真フイルムのリ
ーダ部をカメラの巻取り軸に係合させる等の操作が必要
であり、不慣れなユーザーにとっては極めて取扱いが面
倒なものである。このようなカメラへの装填操作を簡便
化するため、例えば米国特許第4832275号,同第
4834306号,同第4846418号の各明細書に
開示されているように、未使用状態でも写真フイルム先
端部をパトローネ本体内に収めておき、パトローネ本体
内のスプールをカメラ側の機構で回転させることによっ
て写真フイルム先端部をパトローネ本体外に送り出せる
ようにした写真フイルムパトローネが提案されている。
【0003】また、このような写真フイルムパトローネ
では、使用の前後で外観が変化しないため、使用済であ
るか否かの判断ができずに再使用してしまう事故が生じ
やすい。これを改善するため、写真フイルムパトローネ
が使用済であるか否かを識別できるように、例えば米国
特許第4978985号明細書や特開平3−17783
5号、特願平2−240397号公報等に開示されてい
る写真フイルムパトローネには、写真フイルムの使用状
況を表示する表示手段が備えられており、使用,未使用
を簡単に識別することができる。前記特開平3−177
835号公報記載の写真フイルムパトローネでは、写真
フイルム送り出し方向へのスプールの回転によって表示
部材を一方向に移動させ、表示部の表示を未使用から使
用済に変更する構造となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような写真フイ
ルムパトローネにおいては、ユーザーは使用表示により
のみ写真フイルムの使用済であるか否かを判断すること
になるので、生産工程ではその表示部の検査に万全を尽
くす必要がある。しかしながら、上記表示手段ではいっ
たん未使用から使用表示へ表示部材を動かすと戻すこと
が不可能であり、非破壊検査が行えない欠点があった。
また、表示手段の構造が複雑になると写真フイルムパト
ローネのコストアップにもつながったり、カメラ側に大
きな負荷がかかる等の問題も生じた。
【0005】本発明は上記従来技術の問題点を考慮して
なされたもので、カメラ負荷の少ない簡単な構造の使用
状況を表示する表示手段を備えた写真フイルムパトロー
ネを提供するとともに、前記表示手段の検査工程を写真
フイルムパトローネ製作工程中に効率的に設けることを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、パトローネ本体に設けられた写真フイルム使用状況
を表示する表示窓と、この表示窓を通し観察できる移動
自在な表示部材を備え、前記表示部材は少なくとも「使
用前」「使用後」の表示固定位置を持ち、「使用後」へ
切り替えた表示部材を再び「使用前」へ戻す手段を備え
るようにし、写真フイルムパトローネの製作工程におい
て、使用表示部材の動作を表示窓を通して検査する工程
と使用表示を初期位置へ戻す工程を設けたものである。
【0007】
【実施例】以下本発明の実施例を図面を参照して説明す
る。本発明を実施した写真フイルムパトローネの外観を
示す図1において、パトローネ本体2は上ケース2aと
下ケース2bの2部品で構成されている。パトローネ本
体2内には、未露光の写真フイルムの一端を固着して巻
きつけたスプール3が回動自在に収納されている。写真
フイルムパトローネの側面部には、カメラ側の写真フイ
ルム巻き上げ機構と係合するようにスプール3の一端が
臨出しており、同じ側面に写真フイルム使用状況を表示
する表示窓4が設けられている。表示窓4は成形パーテ
ィングライン2cに接して設けられ、サイズは見やすさ
の関係から2mm×2mm以上が望ましく、本実施例で
は2mm×5mmとした。
【0008】前記表示窓4を通して観察することができ
るスライド板5が、図3に示すようにパトローネ本体2
内に移動自在に収納されている。スライド板5のスライ
ド方向は、パトローネ本体2を構成する上ケース2aと
下ケース2bの成形パーティングライン2cに対し直交
するように設けられている。スライド板5の下ケース2
b側の一端には、図4に示すように傾斜面を有するカメ
ラピン6の受け部5aが形成されている。パトローネ本
体2の下ケース2bには、前記受け部5aに対応する位
置にピン受け開口7が開設されており、写真フイルムパ
トローネをカメラに装填した時、スプール3の軸方向か
ら押圧するカメラピン6が受け部5aの傾斜面に当接し
スライド板5がスライド移動するようになっている。カ
メラピン6のサイズは通常φ1mm〜φ5mm程度で、
本実施例ではφ3mmのカメラピン6に対応してピン受
け開口7のサイズをφ3.6mmとした。
【0009】スライド板5の上ケース2a側の一端に
は、スプール3に形成されている切欠3aに係合するス
プールロック用の突起5bが設けられ、スライド板5が
スプールロック位置(未使用表示位置)にあるとき突起
5bが切欠3aに係合しスプール3の回動を阻止する。
前記突起5bの上面にはクリック5cが設けられ、スプ
ールロック位置(未使用表示位置)とスプールロック解
除位置(使用済表示位置)において上ケース2aに設け
られた凹部8a,8bにそれぞれ係合する。上ケース2
aの突起5bの後端に対応する位置に戻し窓10が開設
されており、いったん使用済表示位置にスライド移動し
たスライド板5を所定の治具により未使用表示位置に戻
せるようになっている。戻し窓10のサイズは、ユーザ
ーが不用意に誤操作しないように2mm×2mmにし
た。
【0010】スライド板5の表示窓4に対向する面に
は、未使用状態を表す表示部11aと使用済状態を表す
表示部11bが設けられており、スライド板5が未使用
表示位置にあるときには表示部11aが表示窓4に臨出
し、スライド板5が使用済表示位置にあるときには表示
部11bが表示窓4に臨出する。写真フイルムパトロー
ネのパトローネ本体2内では、スライド板5がスライド
移動自在に収納されている収納部と、スプール3に巻つ
けられた写真フイルムが収納されている収納部は分けら
れているので未露光の写真フイルムは光密に収納され
る。なお、図3の2点鎖線は使用済表示位置にあるスラ
イド板5を示す仮想線である。
【0011】以下、上記のように構成された写真フイル
ムパトローネの作用について説明する。図5に示すよう
に、まずスプール3に未露光の写真フイルムの後端を固
定し、次に組立工程において上ケース2aと下ケース2
bとに分かれているパトローネ本体2の間に、前記写真
フイルムの後端を固着したスプール3を回動自在に収納
するとともに、スライド板5をスライド移動自在に所定
の場所に収納する。組み立てられた写真フイルムパトロ
ーネは、超音波溶着により成形パーティングライン2c
に沿って溶着される。その後、巻込工程によりパトロー
ネ本体2の写真フイルム排出口から引き出されている写
真フイルムを、スプール3の回転によりパトローネ本体
2内に写真フイルム先端までも完全に巻き込む。ここま
での写真フイルムパトローネの成形、組み立て、溶着工
程において、本実施例では表示窓4を成形パーティング
ライン2c接して設けたので成形金型にスライド部材が
不要となり成形しやすい構造といえる。
【0012】続いて写真フイルムパトローネは、周知の
ベルトライン上に整列され検査工程に送られる。検査工
程では、図6に示すように写真フイルムパトローネのカ
メラへの挿入方向より検査ヘッド12へ挿入される。検
査ヘッド12にはカメラピン6に対応するピン13が設
けられており、このピン13がピン受け開口7に臨出し
ているスライド板5の受け部5aを押圧して、スライド
板5を未使用表示位置から使用済表示位置へスライド移
動させる。前記ピン13には力センサが接続されてお
り、スライド板5の移動に要する力を検査する。さら
に、検査ヘッド12に設けられているスプール駆動用の
フォーク14がスプール3の一端に係合しているので、
フォーク14を回動しスプール3の回動による写真フイ
ルムの頭出しを行う。
【0013】前記フォーク14にはトルクセンサが接続
されており、写真フイルムの頭出しに必要なトルクを検
出する。トルクセンサによる検査が終了するとフォーク
14が逆転され、再び写真フイルムをパトローネ本体2
内に完全に巻き込む。次に色センサ15により、表示窓
4を通して使用済状態を表す表示部11bが臨出してい
ることを検査し確認する。確認後、使用済表示位置へス
ライド移動したままのスライド板5を未使用表示位置に
戻すために、戻しピン16が戻し窓10を介して図3に
示す矢印X方向から挿入され、スライド板5が未使用表
示位置に戻される。戻しピン16にも力センサが接続さ
れており、スライド板5の復帰に要する力を検査する。
最後に色センサ15により、表示窓4を通して未使用状
態を表す表示部11aが臨出していることを検査し検査
工程を終了する。
【0014】前述の検査工程で異常がない写真フイルム
パトローネにかぎり包装工程に送られ、異常が発見され
た写真フイルムパトローネは再検査あるいは廃棄処分と
される。検査工程は上記のような構成のものに限定はさ
れず、たとえば検査ヘッド12と色センサ15及び戻し
ピン16を一体にすることも可能である。また、未使用
及び使用済の表示状態の検査に色センサ15を用いて表
示部11a,11bの文字の色を検出したが、表示に関
してはマークあるいは物理的な凹凸等も考えられ、その
場合それぞれに対応するよう検査器具も画像センサやタ
ッチセンサ等を用いるようにする。さらに、検査終了後
に戻し窓10にラベル等を貼っておけば、ユーザーが小
窓を使ってスライド板5を戻すような誤操作がすぐに判
るようにすることもできる。
【0015】製品としてできあがった写真フイルムパト
ローネは、ユーザーがカメラに装填するまでは表示窓1
0に未使用状態を示す表示部11aが露呈しており、ス
プール3の回動も阻止されている。このためユーザーは
表示窓10を観察すれば簡単に未露光の写真フイルムが
収められていることが判り、またスプール3の回転によ
り誤って未露光の写真フイルムがパトローネ本体2外に
送り出されることもない。ユーザーが写真フイルムパト
ローネをカメラの所定の位置に装填すると、カメラ側に
設けられているカメラピン6がスライド板5の端部に形
成された受け部5aを押圧し、スライド板5が未使用表
示位置から使用済表示位置へスライド移動する。
【0016】スライド板5の移動にともない、スプール
3に設けられた切欠3aに係合していたスプールロック
用の突起5bが退去し、スプール3の回動阻止が解除さ
れる。スプール3の端部にはカメラ側のスプール駆動機
構が係合して、撮影準備のためにスプール3を回転させ
パトローネ本体2外に写真フイルムを送り出す。以後、
周知のカメラの露光機構により撮影が繰り返され、写真
フイルムの全コマ撮影が終了したところで写真フイルム
パトローネ内に再び写真フイルムが巻き込まれる。写真
フイルムの先端までもパトローネ本体2内に完全に巻き
込んだ写真フイルムパトローネは、表示窓10に使用済
状態を示す表示部11bが露呈しているので、ユーザー
が誤って使用済の写真フイルムに重ねて露光するミスを
防ぐことができる。また、スライド板5の戻し窓10は
指や爪等でスライド板5を誤操作できないようなサイズ
となっているので、表示ミス等を起こすことは少ない。
【0017】図7及び図8は、本発明を実施した写真フ
イルムパトローネの別の実施例を示している。前述の実
施例同様にパトローネ本体22は上ケース22aと下ケ
ース22bの2部品で構成され、パトローネ本体22内
には未露光の写真フイルムの一端を固着して巻きつけた
スプール23が回動自在に収納されている。写真フイル
ムパトローネの側面部には、カメラ側の写真フイルム巻
き上げ機構と係合するようにスプール23の一端が臨出
しており、同じ側面に写真フイルム使用状況を表示する
表示窓24が設けられている。表示窓24は成形パーテ
ィングライン22cに接してまたぐように設けられ、サ
イズは見やすさの関係から2mm×5mmとした。
【0018】前記表示窓24を通して観察することがで
きる表示スライド板25が、図8に示すようにパトロー
ネ本体22内に移動自在に収納されている。表示スライ
ド板25のスライド方向は、パトローネ本体22を構成
する上ケース22aと下ケース22bの成形パーティン
グライン22cに対し直交するように設けられている。
表示スライド板25の下ケース22b側の一端に対応す
る位置には、開口26が開設されている。表示スライド
板25のスプール23に対向する面には、三角突起25
aが突出形成されており、スプール23の軸部に一体成
形されたギヤ23aに係合している。三角突起25aの
反対側に折れ曲がった表示スライド板25の端部には、
表示スライド板25のロックを解除するためにカメラ側
から挿入される解除ピン(φ1mmとする)のピン受け
25bが設けられている。
【0019】前記カメラ側の解除ピンは、図7に示した
ように写真フイルムパトローネの側面に設けられた表示
窓24の下に開設された開口26(1.5mm×1.5m
m)を介して挿入される。表示スライド板25の一端に
設けられたピン受け25bは、図9及び図10に示すよ
うにパトローネ本体2の上ケース22aに形成された突
起27と係合し、表示スライド板25の図10に示す矢
印Y方向へのスライド移動を阻止している。ただし前記
突起27の下面はテーパーとなっているので、表示スラ
イド板25の矢印Y方向の逆向き(図8に示す矢印Z方
向)のスライド移動は、ピン受け25bにより妨げられ
ることはない。表示スライド板25の上ケース22a側
の後端に対応する位置には戻し窓28が開設されてお
り、いったん使用済表示位置にスライド移動した表示ス
ライド板25を所定の治具により未使用表示位置に戻せ
るようになっている。
【0020】前述の表示スライド板25とスプール23
を挟んで対向する位置に、スプールロック30が設けら
れている。スプールロック30のスライド方向は、表示
スライド板25と同様にパトローネ本体22を構成する
上ケース22aと下ケース22bの成形パーティングラ
イン22cに対し直交するに設けられている。スプール
ロック30の下ケース22b側の一端に対応する位置に
は開口31が開設されており、スプールロック30がロ
ック解除位置にあるとき、その一端30aが前記開口3
1から突出する。スプールロック30のスプール23に
対向する面には、三角突起30bが突出形成されてお
り、スプール23の軸部に一体成形されたギヤ23aに
係合している。
【0021】三角突起30bの反対側に折れ曲がったス
プールロック30の上ケース22aに対向する面には、
クリック30cが設けられ、ロック位置とロック解除位
置において上ケース22aに設けられた凹部32a,3
2bにそれぞれ係合する。表示スライド板25及びスプ
ールロック30ともに、スプール23がカメラ側の機構
により回転するのにともない、ギヤ23aに係合してい
る三角突起25a及び三角突起30bを介してスライド
移動される。その際、表示スライド板25はピン受け2
5bと突起27の係合が外れた時のみスライド移動可能
で、表示スライド板25及びスプールロック30のロッ
ク解除トルクは100gfcm程度が好ましい。
【0022】表示スライド板25の表示窓24に対向す
る面には、未使用状態を表す表示部33aと使用済状態
を表す表示部33bが設けられており、表示スライド板
25が未使用表示位置にあるときには表示部33aが表
示窓24に臨出し、表示スライド板25が使用済表示位
置にあるときには表示部33bが表示窓24に臨出す
る。写真フイルムパトローネのパトローネ本体22内で
は、表示スライド板25がスライド移動自在に収納され
ている収納部と、スプール23に巻つけられた写真フイ
ルムが収納されている収納部は分けられているので未露
光の写真フイルムは光密に収納される。なお、図7,図
8の2点鎖線は使用済表示位置にある表示スライド板2
5及びロック解除位置にあるスプールロック30を示す
仮想線である。
【0023】以下、上記のように構成された写真フイル
ムパトローネの作用について説明する。第1の実施例と
同様で図5に示すように、まずスプール23に未露光の
写真フイルムの後端を固定し、次に組立工程において上
ケース22aと下ケース22bとに分かれているパトロ
ーネ本体22の間に、前記写真フイルムの後端を固着し
たスプール23を回動自在に収納するとともに、表示ス
ライド板25及びスプールロック30をスライド移動自
在に所定の場所に収納する。組み立てられた写真フイル
ムパトローネは、超音波溶着により成形パーティングラ
イン22cに沿って溶着される。その後、巻込工程によ
りパトローネ本体22の写真フイルム排出口から引き出
されている写真フイルムを、スプール23の回転により
パトローネ本体22内に写真フイルム先端までも完全に
巻き込む。ここまでの写真フイルムパトローネの成形、
組み立て、溶着工程において、本実施例では表示窓24
を成形パーティングライン22cをまたいで設けたので
成形金型にスライド部材が不要となり成形しやすい構造
といえる。
【0024】続いて写真フイルムパトローネは、周知の
ベルトライン上に整列され検査工程に送られる。検査工
程では、図6に示すように写真フイルムパトローネのカ
メラへの挿入方向より検査ヘッド12へ挿入される。検
査ヘッド12にはカメラピンに対応するピン13が設け
られており、このピン13が開口26に臨出している表
示スライド板25のピン受け25bを押圧して、表示ス
ライド板25のスライド移動を可能にさせる。前記ピン
13には力センサが接続されており、表示スライド板2
5のスライドロック解除に要する力を検査する。さら
に、検査ヘッド12に設けられているスプール駆動用の
フォーク14がスプール23の一端に係合しているの
で、フォーク14を回動しスプール23の回動による写
真フイルムの頭出しを行う。
【0025】写真フイルムの頭だしのためのスプール2
3の回転にともない、表示スライド板25及びスプール
ロック30がスライド移動される。前記フォーク14に
はトルクセンサが接続されており、写真フイルムの頭出
し及び表示スライド板25とスプールロック30のスラ
イド移動に必要なトルクを検出する。トルクセンサによ
る検査が終了するとフォーク14が逆転され、再び写真
フイルムをパトローネ本体22内に完全に巻き込む。次
に色センサ15により、表示窓24を通して使用済状態
を表す表示部33bが臨出していることを検査し確認す
る。
【0026】確認後、使用済表示位置へスライド移動し
たままの表示スライド板25を未使用表示位置に戻すた
めに、戻しピン16が戻し窓28を介して図8に示す矢
印Z方向から挿入され、表示スライド板25が未使用表
示位置に戻される。同様にスライド移動したままのスプ
ールロック30をロック位置に戻すために、戻し機構が
パトローネ本体22から突出している一端30aを押し
戻す。戻しピン16にも力センサが接続されており、表
示スライド板25の復帰に要する力を検査する。最後に
色センサ15により、表示窓28を通して未使用状態を
表す表示部33aが臨出していることを検査し検査工程
を終了する。前述の検査工程で異常がない写真フイルム
パトローネにかぎり包装工程に送られ、異常が発見され
た写真フイルムパトローネは再検査あるいは廃棄処分と
される。本実施例でも検査工程は上記のような構成のも
のに限定はされない。
【0027】製品としてできあがった写真フイルムパト
ローネは、ユーザーがカメラに装填するまでは表示窓2
4に未使用状態を示す表示部33aが露呈しており、ス
プール23の回動も阻止されている。このためユーザー
は表示窓24を観察すれば簡単に未露光の写真フイルム
が収められていることが判り、またスプール23の回転
により誤って未露光の写真フイルムがパトローネ本体2
2外に送り出されることもない。ユーザーが写真フイル
ムパトローネをカメラの所定の位置に装填すると、カメ
ラ側に設けられているカメラピンが表示スライド板25
のピン受け25bを開口26を通して押圧し、表示スラ
イド板25のスライド移動が可能になる。
【0028】スプール23の端部にはカメラ側のスプー
ル駆動機構が係合して、撮影準備のためにスプール23
を回転させパトローネ本体22外に写真フイルムを送り
出す。このスプール23の回転にともない、表示スライ
ド板25及びスプールロック30がスライド移動し、表
示窓24に使用済状態を示す表示部33bが露呈しスプ
ールロック30の一端30aがパトローネ本体22外に
突出する。スプールロック30の一端30aは、カメラ
側に設けられた所定の収納部に収まる。以後、周知のカ
メラの露光機構により撮影が繰り返され、写真フイルム
の全コマ撮影が終了したところで写真フイルムパトロー
ネ内に再び写真フイルムが巻き込まれる。
【0029】写真フイルムパトローネがカメラの所定の
位置から取り出されるとき、前記スプールロック30の
一端30aは、カメラ側の機構によロック位置に戻され
スプール23の回転を阻止する。写真フイルムの先端ま
でもパトローネ本体22内に完全に巻き込んだ写真フイ
ルムパトローネは、表示窓24に使用済状態を示す表示
部33bが露呈しているので、ユーザーが誤って使用済
の写真フイルムに重ねて露光するミスを防ぐことができ
る。また、表示スライド板25の戻し窓28は指や爪等
で表示スライド板25を誤操作できないようなサイズと
なっているので、表示ミス等を起こすことは少ない。ま
た、表示スライド板25の端部は未使用表示位置にある
とき開口26を介して露出しているので、カメラ側にタ
ッチセンサ等を設けておけば、未使用表示位置に表示ス
ライド板25がある写真フイルムパトローネが装填され
たときだけスプール駆動機構が作動するようにすること
もできる。
【0030】2つの実施例ともに使用済表示位置にスラ
イド板5及び表示スライド板25があるとき、戻し窓1
0及び28に表示部材の端部が臨出するので、カメラ側
にセンサを設ければ使用済の写真フイルムパトローネを
判別することができる。また、2つの実施例ともに、使
用済表示位置にスライド板5及び表示スライド板25が
ある時、パトローネ本体2,22側に設けられたピン受
け開口7と開口26は空きとなるので、カメラ側でここ
をひっかけて使用済の写真フイルムパトローネの装填を
阻止することもできる。
【0031】なお、以上説明したパトローネ本体2,2
2及びスプール3,23用の材料としては、熱可塑性樹
脂,熱硬化性樹脂,金属,セラミックス等を用いること
ができるが、大量製造適性,価格等の点で熱可塑性樹脂
材料が好ましい。パトローネ本体2,22及びスプール
3,23用樹脂の組成としては、遮光性物質,例えばカ
ーボンブラック等の黒色顔料又は黒色染料,金属粉末,
アルミニウムペースト等を含むポリスチレン樹脂(ゴム
入ハイインパクトポリスチレン樹脂も含む),ABS樹
脂,ポリオレフィン樹脂(高密度ポリエチレン樹脂,ホ
モポリプロピレン樹脂,プロピレン・αオレフィンラン
ダム共重合体樹脂,プロピレン・αオレフィンブロック
共重合体樹脂等)等の熱可塑性樹脂が射出成形が可能で
あり、安価なので好ましい。ポリカーボネート樹脂は高
価であるが物理強度が大きく、耐熱性を有するので好ま
しい。
【0032】特に、ハイインパクトポリスチレン樹脂と
各種ポリプロピレン樹脂(ホモポリプロピレン樹脂,プ
ロピレン・エチレンランダム共重合体樹脂,プロピレン
・エチレンブロック),各種ポリプロピレン樹脂及び又
はエチレン共重合体樹脂及び又はゴムの2種以上のブレ
ンド樹脂を主成分とする樹脂に上記遮光性物質を少なく
とも含む熱可塑性樹脂が好ましい。特願平3−1761
64号明細書のように2つの軸から成るスプールを構成
する2つの軸の樹脂は同一でも異なっていてもよい。特
にスプール用樹脂としては耐摩耗性,耐熱性,物理強度
が優れているのでポリカーボネート樹脂とポリアミド樹
脂が好ましい。
【0033】以上パトローネ本体2,22及びスプール
3,23用樹脂の組成として好ましいものについて記載
したが、本発明は射出成形が可能な熱可塑性樹脂であれ
ば、特に限定されるものではなく、あらゆる樹脂を用い
ることができる。また、各種機能付与,成形性改良,樹
脂劣化防止等の目的で各種の添加物を加えることもでき
る。
【0034】例えば、導電性物質を静電気による故障防
止のために添加することが好ましい。この導電性物質の
代表例としては、非イオン界面活性剤(代表的成分ポリ
オキシエチレングリコール類),アニオン界面活性剤
(代表的成分ポリオキシエチレングリコール類),陽イ
オン界面活性剤(代表的成分第4級アンモニウム塩),
両面界面活性剤,アルキルアミン誘導体,脂肪酸誘導
体,各種滑剤,カーボンブラック,グラファイト,金属
表面被服顔料,金属粉末,金属フレーク,炭素繊維,金
属繊維,ウィスカー(チタン酸カリウム,窒化アルミ
ナ,アルミナ)がある。
【0035】前記非イオン界面活性剤の代表例として
は、例えばポリエチレングリコール樹脂酸エステル,ポ
リオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル,ポリオキ
シエチレン脂肪酸アルコールエーテル,ポリオキシエチ
レンアルキルフェニルエーテル,ポリオキシエチレング
リセリン脂肪酸エステル,ポリオキシエチレン脂肪酸ア
ミン,ソルビタンモノ脂肪酸エステル,脂肪酸ペンタエ
リスリット,脂肪アルコールのエチレンオキサイド付加
物,脂肪酸のエチレンオキサイド付加物,脂肪酸アミノ
又は脂肪酸アミドのエチレンオキサイド付加物,アルキ
ルフェノールのエチレンオキサイド付加物,アルキルナ
フトールのエチレンオキサイド付加物,多価アルコール
の部分的脂肪酸エステルのエチレンオキサイド付加物,
その他特公昭63−26697号公報120頁記載の各
種非イオン帯電防止剤等がある。
【0036】前記アニオン界面活性剤の代表例として
は、例えばリシノレイン酸硫酸エステルソーダ塩,各種
脂肪酸金属塩,リシノレイン酸エステル硫酸エステルソ
ーダ塩,硫酸化オレイン酸エチルアニリン,オレフィン
の硫酸エステル塩類,オレイルアルコール硫酸エステル
ソーダ塩,アルキル硫酸エステル塩,脂肪酸エチルスル
フォン酸塩,アルキルスルフォン酸塩,アルキルナフタ
レンスルフォン酸塩,アルキルベンゼンスルフォン酸
塩,コハク酸エステルスルフォン酸塩,リン酸エステル
塩等がある。
【0037】前記陽イオン界面活性剤の代表例として
は、例えば第1級アミン塩,第3級アミン塩,第4級ア
ンモニウム塩,ピリジン誘導体等がある。前記両面界面
活性剤の代表例としては、カルボン酸誘導体,イミダゾ
リン誘導体,ペタイン誘導体等がある。以上のような帯
電防止剤は、0.01〜3.0重量%添加されるのが好
ましい。
【0038】また、パトローネ本体2,22及びスプー
ル3,23から光漏れが生じないように、パトローネ本
体2,22及びスプール3,23用樹脂には遮光性物質
を添加する必要がある。この遮光性物質には無機化合物
が用いられ、この無機化合物の代表例としては、以下に
示すようなものがある。 (1)酸化物:シリカ,ケイ藻土,アルミナ,酸化チタ
ン,酸化鉄,酸化亜鉛,酸化マグネシウム,酸化アンチ
モン,バリウムフェライト,ストロンチウムフェライ
ト,酸化ベリリウム,軽石,軽石バルーン,アルミナ繊
維等。 (2)水酸化物:水酸化アルミニウム,水酸化マグネシ
ウム,塩基性炭酸マグネシウム等。 (3)炭酸塩:炭酸カルシウム,炭酸マグネシウム,ド
ロマイト,ドーンナイト等。 (4)(亜)硫酸塩:硫酸カルシウム,硫酸バリウム,
硫酸アンモニウム,亜硫酸カルシウム等。 (5)ケイ酸塩:タルク,クレー,マイカ,アスベス
ト,ガラス繊維,ガラスバルーン,ガラスビーズ,ケイ
酸カルシウム,モンモリロナイト,ベントナイト等。 (6)炭素:カーボンブラック,グラファイト,炭素繊
維,炭素中空球等。 (7)その他:鉄粉,銅粉,鉛粉,アルミニウム粉,硫
化モリブデン,ポロン繊維,炭化ケイ素繊維,黄銅繊
維,チタン酸カリウム,チタン酸ジルコン酸鉛,ホウ酸
亜鉛,メタホウ酸バリウム,ホウ酸カルシウム,ホウ酸
ナトリウム,アルミニウムペースト等。
【0039】なお、特に写真用フイルムに悪影響を与え
ることが少なく、遮光能力が大きく、安価である点で各
種カーボンブラックが好ましい。カーボンブラックの原
料による分類例をあげると、ガスブラック,ファーネス
ブラック,チャンネルブラック,アントラセンブラッ
ク,アセチレンブラック,ケッチェンカーボンブラッ
ク,サーマルブラック,ランプブラック,油煙,松煙,
アニマルブラック,ベジタブルブラック等がある。市販
品としては、例えば三菱化成製のカーボンブラック♯2
0(B),♯30(B),♯33(B),♯40
(B),♯44(B),♯45(B),♯50,♯5
5,♯100,♯600,♯2200(B),♯240
0(B),MA8,MA11,MA100等が上げられ
る。
【0040】海外の製品としては、例えばキャボット社
のBlack Pearls2,46,70,71,7
4,80,81,607等、Regal300,33
0,400,660,991,SRF−S等、Vulc
an3,6等、Sterling10,SO,V,S,
FT−FF,MT−FF等が挙げられる。さらに、アシ
ュランド・ケミカル社のUniteel R,BB,1
5,102,3001,3004,3006,300
7,3008,3009,3011,3012,XC−
3016,XC−3017,3020等が挙げられる
が、これらに限定されるものではない。
【0041】遮光性,コスト,物性向上の目的ではファ
ーネスブラックが好ましく、高価ではあるが、帯電防止
効果を有する遮光性物質としてはアセチレンカーボンブ
ラック,変性副性カーボンブラックであるケッチェンカ
ーボンブラックが好ましい。必要により前者と後者を必
要特性に従ってミックスすることも好ましい。遮光性物
質をポリエチレン系ポリマーに配合する形態は上記のよ
うに種々あるが、マスターバッチ法がコスト,作業場の
汚染防止等の点で好ましい。
【0042】また、滑剤を、押出適性・射出成形性の改
良,滑性向上,写真フイルム給送トルク低減及び静電気
防止等のために、0.01〜5.0重量%添加するのが
好ましい。特に滑性効果の大きく、ブリードアウトしや
すい脂肪酸アミド系滑剤の場合は、0.01〜1.0重
量%添加するのが好ましい。ポリエチレン樹脂(ゴム入
ハインパクトポリエチレン樹脂も含む)やABS樹脂等
の結晶性樹脂の場合はジメチルポリンロキサン及びその
変性物等のラリコーン系滑剤を0.1〜5.0重量%添
加するのが射出成形性改良,滑性向上,写真フイルム給
送トルク低減等ができるので好ましい。
【0043】写真フイルムに悪影響を与えない市販の代
表的滑剤名と製造メーカー名を以下に記載する。 (1)シリコーン系滑剤:各種グレードのジメチルポリ
シロキサン及びその変性物(信越シリコーン,東レシリ
コーン)等。 (2)オレイン酸アミド滑剤:アーモスリップCP(ラ
イオン・アクゾ),ニュートロン(日本精化),ニュー
トロンE−18(日本精化),アマイドO(日東化
学),アルフロE−10(日本油脂),ダイヤミッドO
−200(日本化成),ダイヤミッドG−200(日本
化成)等。 (3)エルカ酸アミド系滑剤:アルフローP−10(日
本油脂)等。 (4)ステアリン酸アミド系滑剤:アルフローS−10
(日本油脂),ニュートロン2(日本精化),ダイヤミ
ッド200ビス(日本化成)等。 (5)ビス脂肪酸アミド系滑剤:ビスアマイド(日本化
成),ダイヤミッド200ビス(日本化成),アーモワ
ックスEBS(ライオン・アクゾ)等。 (6)アルキルアミン系滑剤:エレクトロストリッパー
TS−2(花王石鹸)等。 (7)炭化水素系滑剤:流動パラフィン,天然パラフィ
ン,マイクロワックス,合成パラフィン,ポリエチレン
ワックス,ポリプロピレンワックス,塩素化炭化水素,
フルオロカルボン等。 (8)脂肪酸系滑剤:高級脂肪酸(C12以上が好まし
い),オキシ脂肪酸等。 (9)エステル系滑剤:脂肪酸の低級アルコールエステ
ル,脂肪酸の多価アルコールエステル,脂肪酸のポリグ
リコールエステル,脂肪酸の脂肪アルコールエステル
等。 (10)アルコール系滑剤:多価アルコール,ポリグリコ
ール,ポリグリセロール等。 (11)金属石鹸:ラウリン酸,ステアリン酸,リシノー
ル酸,ナフテン酸,オレイン酸等の高級脂肪酸とLi,
Mg,Ca,Sr,Ba,Zn,Cd,Al,Sn,P
h等の金属との化合物等。
【0044】また、添加剤とその代表例を以下に記載す
るが、本発明はこれに限定されるものではなく、公知の
あらゆるものの中から選択することができる。 (1)可塑剤:フタル酸エステル,グリコールエステ
ル,脂肪酸エステル,リン酸エステル等。 (2)安定剤:鉛系,カドミウム系,亜鉛系,アルカリ
土類金属系,有機スズ系等。 (3)難燃剤:燐酸エステル,ハロゲン化燐酸エステ
ル,ハロゲン化物,無機物,含燐ポリオール等。 (4)充填剤:アルミナ,カオリン,クレー,炭酸カル
シウム,マイカ,タルク,酸化チタン,シリカ等。 (5)補強剤:ガラスロービング,金属繊維,ガラス繊
維,ガラスミドルファイバー,炭素繊維等。 (6)加硫剤:加硫促進剤,促進助剤等。 (7)劣化防止剤:紫外線吸収剤,金属不活性化剤,過
酸化物分解剤等。 (8)カップリング剤:シラン系,チタネート系,クロ
ム系,アルミニウム系等。 (9)各種の熱可塑性樹脂,ゴム等。 (10)造核剤:有機造核剤(ジベンジリデンソルピトー
ル化合物等)、無機造核剤(炭酸カルシウム等)。
【0045】
【発明の効果】以上のように、本発明の写真フイルムパ
トローネとその検査方法によれば、パトローネ本体に設
けられた写真フイルム使用状況を表示する表示窓と、こ
の表示窓を通し観察できる移動自在な表示部材を備え、
前記表示部材は少なくとも「使用前」「使用後」の表示
固定位置を持ち、「使用後」へ切り替えた表示部材を再
び「使用前」へ戻す手段を備えるようにしたので、表示
手段の検査工程を写真フイルムパトローネ製作工程中に
効率的に設けることができる。また、表示手段のための
部品もスライダーだけなので写真フイルムパトローネも
簡単な構造になり、カメラ側の負荷も固定ピン1本と少
なくできる。さらに、検査方法において検査工程を組
立,巻込工程の後に設けるようにしたので、製品完成直
前で全数検査が可能となり効果的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施した写真フイルムパトローネの外
観斜視図である。
【図2】図1に示した写真フイルムパトローネの側面図
である。
【図3】図1に示した写真フイルムパトローネの要部断
面図である。
【図4】図1に示した写真フイルムパトローネの要部説
明図である。
【図5】図1に示した写真フイルムパトローネの製作工
程の説明図である。
【図6】図1に示した写真フイルムパトローネの検査工
程の説明図である。
【図7】本発明を実施した別の写真フイルムパトローネ
の側面図である。
【図8】図7に示した写真フイルムパトローネの断面図
である。
【図9】図7に示した写真フイルムパトローネの要部説
明図である。
【図10】図7に示した写真フイルムパトローネの要部説
明図である。
【符号の説明】
2,22 パトローネ本体 2a,22a 上ケース 2b,22b 下ケース 3,23 スプール 3a 切欠 4,24 表示窓 5 スライド板 5a 受け部 5b 突起 10,28 戻し窓 11a,11b 表示部 12 検査ヘッド 14 フォーク 15 色センサ 16 戻しピン 23 ギヤ 25 表示スライド板 25a 三角突起 26 開口 30 スプールロック 30b 三角突起

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 写真フイルムを巻き付けたスプールをパ
    トローネ本体の内部に回動自在に収納し、スプールを回
    転させることにより写真フイルムをパトローネ本体外に
    送り出すようにした写真フイルムパトローネにおいて、
    前記パトローネ本体に設けられた写真フイルム使用状況
    を表示する表示窓と、この表示窓を通し観察できる移動
    自在な表示部材を備え、前記表示部材は少なくとも「使
    用前」「使用後」の表示固定位置を持ち、「使用後」へ
    切り替えた表示部材を再び「使用前」へ戻す手段を備え
    たことを特徴とする写真フイルムパトローネ。
  2. 【請求項2】 前記写真フイルムパトローネの製作工程
    において、スプール及び表示部材を収納し組み立てられ
    たパトローネ本体内に写真フイルムを巻き込んだ後、使
    用表示部材の動作を表示窓を通して検査する工程と使用
    表示を初期位置へ戻す工程とを持つことを特徴とする写
    真フイルムパトローネの検査方法。
JP4081999A 1992-04-03 1992-04-03 写真フイルムパトローネとその検査方法 Pending JPH05281667A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4081999A JPH05281667A (ja) 1992-04-03 1992-04-03 写真フイルムパトローネとその検査方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4081999A JPH05281667A (ja) 1992-04-03 1992-04-03 写真フイルムパトローネとその検査方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05281667A true JPH05281667A (ja) 1993-10-29

Family

ID=13762179

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4081999A Pending JPH05281667A (ja) 1992-04-03 1992-04-03 写真フイルムパトローネとその検査方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05281667A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS58185074A (ja) 磁気テ−プ・カセツト
US6783715B2 (en) Method of recycling molded plastic parts for photosensitive material and recycled plastic molded parts
JPH05281667A (ja) 写真フイルムパトローネとその検査方法
US5174519A (en) Film cassette
JP2781295B2 (ja) 写真フイルムパトローネ
JP2771357B2 (ja) 写真フイルムパトローネ
JPH06295017A (ja) 写真フイルムパトローネ
US6021973A (en) Roll photo film and take-up spool combined therewith
US6756422B1 (en) Member used for photographic sensitive material
JPH0254934B2 (ja)
JP3408861B2 (ja) 写真フイルムパトローネ及びその製造方法
US5381980A (en) Light shielding container for photo-sensitive material
JPH0572673A (ja) 写真フイルムパトローネ
JPH05119434A (ja) 写真フイルムパトローネ
JPH07104433A (ja) 写真フイルムパトローネ
JPH0519441A (ja) 現像済みネガフイルムの収納容器
STANDARD Model 1 Camera Cartridge—Interface and Take-Up Core Drive (200-Ft Capacity)
JPH0527372A (ja) 写真フイルムパトローネ
JPH0743859A (ja) レンズ付きフイルムユニットおよびその製造方法
JP2006176191A (ja) 感光性記録媒体用カートリッジ
JPH05297559A (ja) 現像済み写真フイルムの収納容器
JPH08146562A (ja) 写真フイルムパトローネ
JP3165334B2 (ja) 写真フイルム用スプール
US6442353B2 (en) Camera
JPH1152516A (ja) 写真フイルムカートリッジ

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Effective date: 20041130

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20041214

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20050204

A521 Written amendment

Effective date: 20050210

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Effective date: 20050210

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050510

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050523

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 4

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090610

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 4

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090610

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100610

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 6

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110610

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 7

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120610

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 8

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130610

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350