JPH0527372A - 写真フイルムパトローネ - Google Patents

写真フイルムパトローネ

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JPH0527372A
JPH0527372A JP20251491A JP20251491A JPH0527372A JP H0527372 A JPH0527372 A JP H0527372A JP 20251491 A JP20251491 A JP 20251491A JP 20251491 A JP20251491 A JP 20251491A JP H0527372 A JPH0527372 A JP H0527372A
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JP
Japan
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photographic film
spool
film
photo film
disk
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Application number
JP20251491A
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English (en)
Inventor
Kiichiro Kitagawa
喜一郎 北河
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 パトローネ本体内に回転自在に収納したスプ
ールの両端部に柔軟な円板を有した写真フイルムパトロ
ーネにおいて、写真フイルムの送り出し時には円板を容
易に変形させて写真フイルムを送り出すとともに、写真
フイルム巻き込み時にはスプールに写真フイルムが整然
と巻かれるようにする。 【構成】 写真フイルム2を巻きつけた状態でパトロー
ネ本体1内に収納されたスプール3はその両端部に柔軟
な樹脂で出来た円板7を遊嵌し、円板7の外周縁に沿っ
て一体成型された突起7aにより写真フイルム2の最外
周面を規制する。スプール3を写真フイルム送り出し方
向に回転させると写真フイルム2も一緒に回り、円板7
を変形させ写真フイルム出入り口4から送り出される。
逆に巻き込み時にはスプール3に一体化したフランジ8
が写真フイルム2の巻きズレを防ぐ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スプールの両端部にそ
れぞれ設けた円板に舌片状の突起を形成し、この突起に
よりスプールに巻かれた写真フイルムを両側端から部分
的に包み込んで巻き緩みを防ぐとともに、写真フイルム
出口部分では突起を変形させて写真フイルムの送り出し
を可能とした写真フイルムパトローネに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】米国特許第4834306号公報記載の
写真フイルムパトローネは、写真フイルムを巻きつけた
スプールの両端に円板を嵌め、この円板の周縁に一体成
形された舌片状の突起(以下、リップという)でスプー
ルに巻かれた写真フイルムの最外周を両側端から部分的
に包み込んで写真フイルムの巻き緩みを防いでいる。こ
れにより、スプールを写真フイルム送り出し方向に回転
させると、写真フイルムは巻き緩むことなくスプールと
ともに一体的に回転する。さらに前記リップは、パトロ
ーネ本体に設けられた写真フイルム出入口付近で、パト
ローネ本体の内壁に設けた拡開突起によって写真フイル
ムの幅方向に広げられ、写真フイルムはその間から写真
フイルム出入口に向かって導出される構造になってい
る。したがって、未使用状態では写真フイルム先端部ま
でパトローネ本体内に巻き込んでおいても、スプールを
回転させることによって写真フイルム先端部の送り出し
が可能となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記写真フイルムパト
ローネの場合、スプール回転による写真フイルムの円滑
な送り出しのためには円板を柔軟な素材で成形しておく
必要がある。ところが、このリップ付きの円板を柔軟に
すると、写真フイルムの巻き込み時に写真フイルムを幅
方向に規制する作用が必然的に弱められてしまう。この
ため、スプールに写真フイルムを巻きつけてゆくときに
充分な巻きズレ規制効果が得られず、写真フイルムの側
端部が揃うように写真フイルムを整然とスプールに巻き
付けることができなくなる。このような理由でスプール
に写真フイルムが蛇行しながら巻かれたりすると、円板
が太鼓状に撓んで円板の一部がパトローネ本体の内壁と
強く擦れあったりして、スプールの回転に大きな負荷が
かかる原因になる。また、円板の材質として摩擦抵抗の
小さいものを選ぶことによって前述した影響を減らすこ
とはできるが、柔軟性に富み、しかも耐摩耗性,耐熱性
にも優れたものを得ることは非常に困難である。
【0004】本発明はこのような問題を解決するために
なされたもので、写真フイルムの送り出し時には円板を
容易に変形させて写真フイルムを円滑に送り出すことを
可能にするとともに、写真フイルム巻き込み時にはスプ
ールに写真フイルムが整然と巻かれるようにした写真フ
イルムパトローネを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するにあたり、周縁に写真フイルムの巻き緩み防止用の
突起を形成した柔軟性をもった円板の内側に、写真フイ
ルムの側端に摺接して写真フイルムの幅方向の位置規制
を行う規制板を設け、写真フイルムの送り出し時には写
真フイルム出入口近傍で前記突起を拡開して写真フイル
ムの導出を容易にし、規制板については前記円板よりも
剛性に富んだ部材で構成することによって、写真フイル
ム巻き込み時の巻きズレを防ぐようにしたものである。
【0006】
【実施例】以下本発明の実施例を図面を参照して説明す
る。図1及び図2において、パトローネ本体1は上ケー
ス1aと下ケース1bの2部品で構成されている。そし
て、写真フイルム2はその後端をスプール3に固着し
て、スプール3に巻きつけた状態でパトローネ本体1内
に収納される。上ケース1aと下ケース1bにはポート
部4a,4bが一体に形成され、これらの合わせ目に形
成される開口が写真フイルム2を出し入れするときの写
真フイルム出入り口4となる。上ケース1a,下ケース
1bの側面の両側もしくは片側にスプール軸端部3aの
露出する開口部5a,5bがそれぞれ開いていて、一体
に結合されるとこの合わせ目に円形の軸部開口5ができ
る。そして各々のケース1a,1bの側面内壁に、円板
7の外周円に沿って内向きに突出した円弧状のリブ6
a,6bを形成してある。
【0007】スプール3の両端部には、写真フイルム2
を巻き込むときにその側縁に摺接して写真フイルム2の
巻きズレを防止するためのフランジ8,8が一体に形成
されている。さらにスプール3のフランジ8,8の外側
には、柔軟な樹脂で作られた円板7,7が遊嵌されてい
る。円板7,7には、その外周縁に沿って円環状の突起
7aが一体に形成されている。これらの突起7aの高さ
は、図2に示したようにフランジ8よりも高く、フラン
ジ8よりも内側に突出する。また、前述したように、
上,下ケース1a,1bの側面内壁に形成したリブ6
a,6bは、円板7,7がスプール3の軸方向に移動し
ないように位置決めしている。また、これらのリブ6
a,6bは、ポート部4a,4bに近い部分には設けら
れていない。下ケース1bのポート部奥には先端分離爪
9が設けられている。この先端分離爪9は、スプール3
の回転とともに写真フイルム2が回転したときに、写真
フイルム先端2aを掬い上げてポート部側に導く作用を
行う。なお、ポート部4a,4bの内壁には遮光用テレ
ンプ15が貼付されているが、図2,図3及び図5では
図示を省略した。
【0008】図3のように写真フイルム2がパトローネ
本体1内に完全に巻き込まれている状態では、円板7に
形成した突起7aが写真フイルム2の最外周の側縁を部
分的に包み込んでおり、写真フイルム2の巻き緩みが規
制されている。そこで、スプール3を写真フイルム送り
出し方向に回転させると、写真フイルム2はスプール3
と一緒に回り出す。写真フイルム先端2aがポート部4
bまで移動してくると、先端分離爪9によって掬い上げ
られ写真フイルム出入り口4に導かれる。そのままスプ
ール3が回転をつづけると、写真フイルム2は図2に示
したようにその側縁で突起7aを押し広げ、またこの部
分ではリブ6a,6bによる規制がないため、柔軟な円
板7を外向きに湾曲変形させながら写真フイルム出入り
口4から送り出される。そして写真フイルム2の送り出
しが進み、スプール3上の写真フイルム巻径が小さくな
ると突起7aは写真フイルム2の最外周には接しなくな
り、それ以後はスプール3が回転しても円板7は回転し
なくなる。
【0009】上記のように、写真フイルム2がスプール
3に一杯に巻かれているときには、円板7の突起7aを
介してスプール3の回転が写真フイルム2に伝達され、
また柔軟な円板7が変形して写真フイルム先端2aの送
り出しが行われる。これに対し写真フイルム2をパトロ
ーネ本体1に巻き込むときには、スプール3に一体化し
たフランジ8が写真フイルム2の巻きズレを防ぐ。スプ
ール3の巻き込み方向への回転により写真フイルム2は
スプール3に巻き取られてゆくが、このときには円板7
は停止したままである。円板7の突起7aはフランジ8
よりも内側に突出しているから、写真フイルム巻き込み
時には写真フイルム2の側縁は突起7aに乗り上げる。
しかし、円板7は柔軟な樹脂で成形されているから、突
起7aに対する押圧により円板7は容易に変形し、写真
フイルム2はフランジ8,8間に落ち込む。そしてフラ
ンジ8,8によって写真フイルム2の巻きズレは生じる
ことがなく、写真フイルム2はスプール3に整然と巻き
付けられるようになる。
【0010】上記実施例において、写真フイルム巻き込
み時に円板7がスプール3とともに回転した場合には、
突起7aとフランジ8との間に写真フイルム2の側縁が
噛み込んだりするなどのトラブルが生じやすい。写真フ
イルム巻き込み時に円板7がスプール3と同調して回転
しないようにするには、フランジ8の外面と円板7の内
面との接触摩擦抵抗を小さくしておくのがよい。このた
め、各々の樹脂材料を低摩擦抵抗のものにする他、フラ
ンジ8の外面にはシボ加工が施され、円板7との接触面
積が小さくされている。もちろん、円板7の内面にシボ
加工を施すようにしてもよい。図4は、フランジ8の外
面と円板7の内面との間の摩擦係数と写真フイルム巻き
込み時の不良発生率との相関を表したグラフである。こ
のグラフから分るように、フランジ8と円板7との間の
摩擦係数を0.4以下に抑えることによって、写真フイ
ルム巻き込み時の不良率を「0」にすることができる。
【0011】また、フランジ8を一体化したスプール3
をポリスチレン樹脂で成形した場合には、円板7の素材
としてはポリプロピレン樹脂,ポリエチレン樹脂,ポリ
スチレン樹脂,塩化ポリビニル樹脂のいずれかを用いる
のが好ましく、厚みとしては充分な柔軟性を得るために
0.1mm〜1mm程度がよい。特に好ましくは、ポリ
プロピレン樹脂もしくはポリエチレン樹脂がよく、厚み
としては0.1mm〜0.3mmが好適である。なお、
写真フイルム2の幅Fを35mmとしたときには、フラ
ンジ8,8の相互間隔としては34.5〜38mmの範
囲がよく、好ましくは35〜36mm、特に好ましくは
35.1〜35.2mmがよい。
【0012】さらに上記実施例ではフランジ8をスプー
ル3と一体に形成してあるが、図5に示したように、写
真フイルム2の巻きズレ規制用の規制板12をスプール
14に遊嵌させてもよい。この場合でも、規制板12が
写真フイルム2の幅方向でずれないように、スプール1
4に設けた段差部とケース体1a,1bの内壁に設けた
突起6a,6bにより位置決めしておけば、写真フイル
ム2をスプール14に整然と巻き取ってゆくことができ
る。また、上記フランジ8,規制板12の形状としても
必ずしも円板状である必要はなく、例えば図6(a),
(b)に示したような形状であってもよい。
【0013】続いて本発明の写真フイルムパトローネの
主要部材の組成などについて説明する。まずスプール3
の材料としては、熱可塑性樹脂,熱硬化性樹脂組,金
属,セラミックス等を用いることが可能であるが、量産
適性,価格などの点で樹脂材料が好ましい。スプール3
の樹脂組成としては、遮光性物質(詳しくは後述する)
を含むポリスチレン樹脂(ゴム入ハイインパクトポリス
チレン樹脂も含む),ABS樹脂ポリオレフィン樹脂
(高密度ポリエチレン樹脂,ホモポリプロピレン樹脂,
プロピレン・αオレフィンランダム共重合体樹脂,プロ
ピレン・αオレフィンブロック共重合体樹脂等)等の熱
可塑性樹脂が射出成形が可能であり安価なので好まし
い。
【0014】特にハイインパクトポリスチレン樹脂と各
種ポリプロピレン樹脂(ホモポリプロピレン樹脂,プロ
ピレン・エチレンランダム共重合体樹脂,プロピレン・
エチレンブロック共重合体樹脂),各種ポリプロピレン
樹脂及びエチレン共重合体樹脂及びゴムの2種類以上の
ブレンド樹脂を主成分とする樹脂に、上記遮光性物質を
少なくとも含む熱可塑性樹脂が好ましい。以上はスプー
ル3の樹脂組成として好ましいものについて述べてきた
が、本発明では射出成形が可能な熱可塑性樹脂であれば
特に限定されることなくあらゆる樹脂を用いることが出
来る。
【0015】規制板12は、PS(ポリスチレン),A
BS樹脂などで形成されることが望ましい。当然、その
内径は円板7の突起7aの内径よりも小さくなければな
らない。また、規制板12の厚みにより、パトローネ本
体1の幅方向の寸法が大きくなるのを防ぐため、規制板
12はできるだけ薄いのが望ましい。ただし図3の実施
例のようにスプール3と一体成形する場合では0.6mm
程度の薄さが限界である。そこで、図6のように規制板
12の一部を切り欠いた構造として成形性を良化させて
もよい。
【0016】次に、本発明の写真フイルムパトローネの
各部材の様々な特性を高めるために、それぞれ適した添
加剤を添加することが好ましいが、以下その例をあげ
る。スプール3及び/又は規制板12に導電性物質を、
静電気故障などを防止するために添加することが好まし
い。この導電性物質の代表例を以下に示す。 (1)非イオン界面活性剤 代表例を以下に示す。ポリエチレングリコール脂肪酸エ
ステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステ
ル、ポリオキシエチレン脂肪族アルコールエーテル、ポ
リオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキ
シエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチ
レン脂肪族アミン、ソルビタンモノ脂肪酸エステル、脂
肪酸ペンタエリスリット、
【0017】脂肪アルコールのエチレンオキサイド付加
物、脂肪酸のエチレンオキサイド付加物、脂肪酸アミノ
または脂肪酸アミドのエチレンオキサイド付加物、アル
キルフェノールのエチレンオキサイド付加物、アルキル
ナフトールのエチレンオキサイド付加物、多価アルコー
ルの部分的脂肪酸エステルのエチレンオキサイド付加
物、その他特公昭63─26697号公報120頁記載
の各種非イオン帯電防止剤等。
【0018】(2)アニオン界面活性剤 代表例を以下に示す。リシノレイン酸硫酸エステルソー
ダ塩、各種脂肪酸金属塩、リシノレイン酸エステル硫酸
エステルソーダ塩、硫酸化オレイン酸エチルアニリン、
オレフィンの硫酸エステル塩類、オレイルアルコール硫
酸エステルソーダ塩、アルキル硫酸エステル塩、脂肪酸
エチルスルフォン酸塩、アルキルスルフォン酸塩、アル
キルナフタレンスルフォン酸塩、アルキルベンゼンスル
フォン酸塩、コハク酸エステルスルフォン酸塩、リン酸
エステル塩等。
【0019】(3)陽イオン界面活性剤 代表例を以下に示す。第1級アミン塩、第3級アミン
塩、第4級アンモニウム塩、ビリジン誘導体等。 (4)両性界面活性剤 代表例を以下に示す。カルボン酸誘導体、イミダゾリン
誘導体、ベタイン誘導体等。
【0020】 (5)アルキルアミン誘導体 (6)脂肪酸誘導体 (7)各種滑剤 (8)カーボンブラック、グラファイト (9)金属表面被履顔料 (10)金属粉末、金属フレーク (11)炭素繊維 (12)金属繊維 (13)ウィスカー(チタン酸カリウム、窒化アルミナ、
アルミナ) 以上のような帯電防止剤は、0.01〜3.0重量%添
加されるのが好ましい。
【0021】スプール3の組成の所でも触れたが、スプ
ール3の遮光性を確保するために遮光性物質をスプール
3用樹脂に添加することが必要である。遮光性物質の代
表例を以下に示す。 (1)酸化物 代表例を以下に示す。シリカ、ケイ藻土、アルミナ、酸
化チタン、酸化鉄、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、酸化
アンチモン、バリウムフェライト、ストロンチウムフェ
ライト、酸化ベリリウム、軽石、軽石バルーン、アルミ
ナ繊維等。 (2)水酸化物 代表例を以下に示す。水酸化アルミニウム、水酸化マグ
ネシウム塩基性炭酸マグネシウム等。
【0022】(3)炭酸塩 代表例を以下に示す。炭酸カルシウム、炭酸マグネシウ
ム、ドロマイト、ドーソナイト等。 (4)(亜)硫酸塩 代表例を以下に示す。硫酸カルシウム、硫酸バリウム、
硫酸アンモニウム、亜硫酸カルシウム等。 (5)ケイ酸塩 代表例を以下に示す。タルク、クレー、マイカ、アスベ
スト、ガラス繊維、ガラスバルーン、ガラスビーズ、ケ
イ酸カルシウム、モンモリロナイト、ベントナイト等。
【0023】(6)炭素 代表例を以下に示す。カーボンブラック、グラファイ
ト、炭素繊維、炭素中空球等。 (7)その他 鉄粉、銅粉、鉛粉、アルミニウム粉、硫化モリブデン、
ボロン繊維、炭化ケイ素繊維、黄銅繊維、チタン酸カリ
ウム、チタン酸ジルコン酸鉛、ホウ酸亜鉛、メタホウ酸
バリウム、ホウ酸カルシウム、ホウ酸ナトリウム、アル
ミニウムペースト、タルク等。
【0024】特に写真用写真フイルムに悪影響を与える
ことが少なく、遮光能力が大きく、安価である点で各種
カーボンブラックが好ましい。カーボンブラックの原料
による分類例を以下に示しておく。ガスブラック、ファ
ーネスブラック、チャンネルブラック、アントラセンブ
ラック、アセチレンブラック、ケッチェンカーボンブラ
ック、サーマルブラック、ランプブラック、油煙、松
煙、アニマルブラック、ベジタブルブラック等がある。
【0025】本発明では遮光性、コスト、物性向上の目
的ではファーネスカーボンブラックが望ましく、高価で
あるが帯電防止効果を有する遮光性物質としてアセチレ
ンカーボンブラック、変性副生カーボンブラックである
ケッチェンカーボンブラックが望ましい。必要により前
者と後者を必要特性にしたがってミックスすることも望
ましい。遮光性物質をポリエチレン系ポリマーに配合す
る形態は上記のように種々あるが、マスターバッチ法が
コスト、作業場の汚染防止などの点で望ましいといえ
る。
【0026】本発明において、フランジ8と一体となっ
たスプール3と円板7、または規制板12と円板7との
間の摩擦抵抗が少ないことが重要となる。そこでスプー
ル3及び/又は規制板12に摩擦係数を小さくし、あわ
せて成形性の改良、静電気防止のために、滑剤を0.0
1〜5.0重量%添加するのが好ましい。特に滑性効果
の大きく、ブリードアウトしやすい脂肪酸アミド系滑剤
の場合は0.01〜1.0重量%添加するのが好まし
い。写真フイルムに悪影響を与えない市販の代表的滑剤
名と製造メーカー名を以下に示す。
【0027】(1)シリコーン系滑剤 各種グレードのジメチルポリシロキサンお呼びその変性
物(信越シリコーン、東レシリコーン)等。 (2)オレイン酸アミド滑剤 アーモスリップCP(ライオン・アクド)、ニュートロ
ン(日本精化)、ニュートロンE−18(日本精化)、
アマイドO(日東化学)、アルフロE−10(日本油
脂)、ダイヤミッドO−200(日本化生)、ダイヤミ
ッドG−200(日本化生)等。 (3)エルカ酸アミド系滑剤 アルフロ−P−10(日本油脂)等。
【0028】(4)ステアリン酸アミド系滑剤 アルフロ−S−10(日本油脂)、ニュートロン2(日
本精化)、ダイヤミッド200ビス(日本化生)等。 (5)ビス脂肪酸アミド系滑剤 ビスアマイド(日本化生)、ダイヤミッド200ビス
(日本化生)、アーモワックスEBS(ライオン・アク
ド)等。 (6)アルキルアミン系滑剤 エレクトロストリッパ−7S−2(花王石鹸)等。
【0029】(7)炭化水素系滑剤 流動パラフィン、天然パラフィン、マイクロワックス、
合成パラフィン、ポリエチレンワックス、塩素化炭化水
素、フルオロカルボン等。 (8)脂肪酸系滑剤 高級脂肪酸(C12以上が好ましい)、オキシ脂肪酸等。 (9)エステル系滑剤 脂肪酸の低級アルコールエステル、脂肪酸の多価アルコ
ールエステル、脂肪酸の脂肪アルコールエステル等。
【0030】(10)アルコール系滑剤 多価アルコール、ポリグリコール、ポリグリセロール
等。 (11)金属石けん ラウリン酸、ステアリン酸、リシノール酸、ナフテン
酸、オレイン酸等の高級脂肪酸とLi,Mg,Ca,S
r,Ba,Zn,Cd,Al,Sn,Pb,等の金属と
の化合物等。
【0031】最後にスプール3及び/又は規制板12
に、必要により添加される添加剤の代表例を以下に示
す。ただし本発明はこれに限定されるものではなく、公
知のあらゆる物の中から選択できる。 (1)可塑剤 (代表例)フタル酸エステル、グリコールエステル、脂
肪酸エステル、リン酸エステル等。 (2)安定剤 (代表例)鉛系、カドミウム系、亜鉛系、アルカリ土類
金属系、有機スズ系等。 (3)難燃剤 (代表例)燐酸エステル、ハロゲン化燐酸エステル、ハ
ロゲン化物、無機物、含燐ポリオール等。
【0032】(4)充填剤 (代表例)アルミナ、カオリン、クレー、炭酸カルシウ
ム、マイカ、タルク、酸化チタン、シリカ等。 (5)補強剤 (代表例)ガラスロービング、金属繊維、ガラス繊維、
ガラスミルドファイバー、炭素繊維等。 (6)発泡剤 (代表例)無機発泡剤(炭酸アンモニア、重炭酸ソー
ダ)、有機発泡剤(ニトロリ系、アゾ系)等。 (7)加硫剤 (代表例)加硫促進剤、促進助剤等。
【0033】(8)劣化防止剤 (代表例)紫外線吸収剤、金属不活性化剤、過酸化物分
解剤等。 (9)カップリング剤 (代表例)シラン系、チタネート系、クロム系、アルミ
ニウム系等。 (10)各種の熱可塑性樹脂、ゴム等。 (11)造核剤 (代表例)有機造核剤(ジベンジリデンソルビトール化
合物)、有機造核剤(炭酸カルシウム)等。
【0034】以上、図示した実施例にしたがって説明し
てきたが、本発明は円板7を写真フイルム2の側縁で押
し広げるようにした写真フイルムパトローネだけでな
く、米国特許第4834306号公報に記載されたよう
に、パトローネ本体の内壁に拡開用の突起を設けたもの
にも適用することができる。
【0035】
【発明の効果】上述のように、本発明の写真フイルムパ
トローネによれば、写真フイルムの巻き緩みを規制する
突起を設けた柔軟な円板の他に、その内側には写真フイ
ルムの幅方向のズレを規制する規制板を設けたから、写
真フイルム送り出し時には円板を容易に変形させて写真
フイルムの確実な送り出しが可能となるとともに、写真
フイルム巻き込み時にもスプールに整然と写真フイルム
を巻きつけてゆくことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施した写真フイルムパトローネの分
解斜視図である。
【図2】図1に示した写真フイルムパトローネの写真フ
イルム送り出し過程の要部断面図である。
【図3】図1に示した写真フイルムパトローネの写真フ
イルム巻き込み状態の要部断面図である。
【図4】摩擦係数と写真フイルム巻き込み時の不良発生
率の関係を表すグラフである。
【図5】図1に示した写真フイルムパトローネに係わる
規制板の他の例をしめす斜視図である。
【図6】(a),(b)共に、スプール一体型フランジ
の他の実施例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 パトローネ本体 2 写真フイルム 3 スプール 7 円板 7a 突起 8 フランジ 12 規制板

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 写真フイルムを巻きつけたスプールと、
    このスプールを回転自在に収納したパトローネ本体と、
    スプールの両端部に設けられた柔軟な円板とを有し、前
    記円板の周縁に環状に一体成形した突起により、スプー
    ルに巻かれた写真フイルムの最外周を両側端から部分的
    に包み込んで巻き緩みを防ぐとともに、パトローネ本体
    の写真フイルム出口近傍では前記突起を写真フイルムの
    幅方向に広がるように変形させて写真フイルムの導出を
    行うようにした写真フイルムパトローネにおいて、前記
    円板の各々の内側に、写真フイルムの側端に摺接して写
    真フイルムの幅方向の位置規制を行う規制板を設けたこ
    とを特徴とする写真フイルムパトローネ。
JP20251491A 1991-07-17 1991-07-17 写真フイルムパトローネ Pending JPH0527372A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20251491A JPH0527372A (ja) 1991-07-17 1991-07-17 写真フイルムパトローネ

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JP20251491A JPH0527372A (ja) 1991-07-17 1991-07-17 写真フイルムパトローネ

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