JP3320300B2 - 現像剤補給容器 - Google Patents

現像剤補給容器

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JP3320300B2
JP3320300B2 JP05682096A JP5682096A JP3320300B2 JP 3320300 B2 JP3320300 B2 JP 3320300B2 JP 05682096 A JP05682096 A JP 05682096A JP 5682096 A JP5682096 A JP 5682096A JP 3320300 B2 JP3320300 B2 JP 3320300B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、静電式複写機、プ
リンタ等の画像形成装置の現像装置に現像剤を補給する
ために用いられる現像剤補給容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、静電式複写機、プリンタ等の画像
形成装置には、現像剤として粉末トナーが使用されてお
り、装置本体の現像剤が消費された場合には、現像剤補
給容器(以下、トナー補給容器と称する)を用いて装置
本体へトナーを補給することが行われている。このトナ
ー補給容器は、一般に合成樹脂等で作られた円筒状もし
くは直方体等の容器本体と、容器本体から粉末トナーを
現像装置に供給するために開口している容器本体の開口
部を封止するシール部材とを備えている。
【0003】この中で、従来のシール部材は、大半がイ
ージーピールタイプのフィルムであり、一般に容器本体
の開口部の周辺に接着剤、又はヒートシールフィルム等
の手段で貼着された貼着部を引き剥がして開封する。し
かしながら、この方式では、トナーを排出した後に容器
本体を密閉することができないために容器本体内に残っ
たトナーが落下、飛散する場合があった。
【0004】さらに、開封後、再度開口部を密閉するた
めにはイージーピールフィルム等により再封止しなけれ
ばならずトナー補給容器の繰り返し使用が極めて難しい
状況にあった。
【0005】一方、スライド式シャッターを有するトナ
ー補給容器も種々提案されている。この方式のトナー補
給容器は、往復運動するスライド式シャッターと、容器
本体の開口部に取付られたシャッターをガイドするキャ
ップ部材と、シャッター・キャップ間に配置され容器の
密閉性を保ためのシール部材とを備えている。
【0006】この方式のトナー補給容器では、スライド
式シャッターが移動することにより、容器本体の開口部
が開放されて、容器本体内のトナーが装置本体へ供給さ
れる。そして、装置本体へのトナー補給後にシャッター
を閉めることによって、容器の密閉性が保たれ、容器本
体内にトナーが少量残っていたとしても、イージーピー
ルタイプのトナー補給容器に比べ、トナーの飛散を少な
くすることができる。
【0007】しかしながら、近年のトナー補給容器の大
容量化に伴い、容器本体の開口部の大径化が進んでお
り、容器の落下衝撃による開口部のシール部からのトナ
ー漏れ、汚れを防止するためには、シール部材(発泡ポ
リウレタン、発泡ポリエチレン、各種ゴム、ゴムスポン
ジ等の弾性部材)をさらに圧縮して使用しなければなら
ない。その結果、シャッター開閉強度が上昇し、補給時
の操作性を犠牲にしている状況である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところでスライド式シ
ャッターを有するトナー補給容器において、従来、シャ
ッターとキャップ部材の間に配置されるシール部材は、
トナー補給口を囲むようにキャップ部材に貼着されるの
が一般的であった。しかしながらこの構成では、キャッ
プ部材のフランジ部にシール材の貼着部とシャッターの
ガイド部を設ける必要があり、キャップ部材が大きくな
る傾向にあった。
【0009】これは、トナー補給容器が装着される装置
本体の現像ホッパーの大きさに余裕がある場合には問題
ないが、最近、装置本体のコンパクト化が要求される傾
向にあり、現像ホッパー自体も小さくなっている。その
ため、シール部材の貼着部とシャッターのガイド部とを
設けると開口部自体の大きさが小さくなってしまう。そ
の結果、トナーの排出性が悪くなるだけでなく、開口部
がトナー充填口を兼ねる場合が多いため、トナー充填性
能も悪化する。そこで、充填量を減らさざるを得なかっ
たり、充填タクトが長くなりコストアップしてしまうこ
とがあった。
【0010】さらに、シール部材をキャップ部材のフラ
ンジ部に貼着する場合には、組立性を考慮するとシャッ
ターガイド部を逃がす必要がある。しかしながら、シー
ル材を圧縮するシャッターはガイド部に押さえられてい
るため、シャッターガイド部にシール部材が存在しない
と確実にシール部材を圧縮することが困難になったり、
あるいは、シャッターが撓んだりしてシール性に安定性
がなくなる傾向があった。
【0011】特に、最近では、画質向上を目的としてト
ナー粒径が極小化してより飛散しやすくなっているた
め、シャッター部での高いシール性がさらに要求される
ようになってきている。
【0012】また、トナー補給に要するトナーボトルの
数を減らすというエコロジー問題への対応、トナー補給
回数を減らすことによる操作性の向上、及びコストダウ
ンを図るために、トナー補給容器の容量が増大する傾向
がある。これに伴い、トナー補給性能を維持するために
トナー補給口を拡大する傾向にあるが、補給口径が大き
くなればなるほど、運搬時における、特に落下時のトナ
ー漏れやトナー飛散が発生しやすくなるため、益々、シ
ャッター部でのシール性が要求されてきている。
【0013】さらに、上記シャッター部材でのシール性
を向上させるために、シール部材の材質や圧縮率等を変
化させると、シャッターの開閉強度が上昇して操作性を
悪化させてしまう。そこで開閉強度を低下させる方法と
して、シャッター部材及びシール部間の摺動面積を減少
させる方法がある。しかしながらこの方法では、各部材
の形状が大きく制約を受けることになり金型構造が複雑
になったり、コストアップしたり、また、シール部材の
ガイドが不十分になってシール性が不安定になる傾向が
あった。
【0014】近年では、スライド式シャッターを備えた
トナー補給容器において、シール部材をシャッター側に
配し、且つシャッターの剛性を上げ、補給口径の拡大や
落下時のトナー漏れ及びトナー飛散の発生を抑えシール
性を向上させている。また、シャッターの開閉強度に関
しては、シール部材の表面に低摩擦抵抗材料を配するこ
とによりシャッターの開閉強度の低減を図っている。
【0015】しかしながら、シャッターをスライドさせ
トナー補給容器を開封する場合、開口部近傍に開口部の
開口面積と同等以上のスペースを必要とするため、装置
本体側のトナー補給口の設置位置が制約される傾向にあ
った。また、シャッターのスライド方向についても、操
作性の観点から制約される傾向にあった。
【0016】そこで本発明の目的は、シール性能を向上
させた現像剤補給容器を提供することである。
【0017】本発明の他の目的は、対トナー汚染性を向
上させた現像剤補給容器を提供することである。
【0018】又、本発明の他の目的は、運搬時あるい
は、画像形成装置本体へ現像剤を補給する際に、現像剤
の漏れることのない現像剤補給容器を提供することであ
る。
【0019】更に、本発明の他の目的は、画像形成装置
本体へ現像剤を補給する際に使用するトナー補給口の設
置位置の制約を低減することのできる現像剤補給容器を
提供することである。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的は本発明に係る
現像剤補給容器にて達成される。要約すれば、本発明
は、現像剤を収容する容器本体と、前記容器本体内の現
像剤を画像形成装置へ補給するための容器開口と、前記
容器開口をシール可能な弾性シール部材が設けられたシ
ール領域と、前記容器開口と連通可能な連通開口が設け
られた開口領域と、を備えたループ状の可撓性シート
と、前記シール領域及び前記開口領域が前記容器開口の
位置へ移動可能なように前記可撓性シートを支持する支
持手段と、を有する現像剤補給容器において、前記支持
手段に支持された前記可撓性シートを回動させるための
把手を有し、前記可撓性シートは正方向及び逆方向へ前
記把手により回動可能であることを特徴とする現像剤補
給容器である。
【0021】一実施態様によると、前記支持手段は前記
可撓性シートと噛合うことによって前記把手からの回動
力を前記可撓性シートに伝達する。
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【0028】
【0029】
【0030】
【0031】
【0032】
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る現像剤補給容
器を図面に則して更に詳しく説明する。
【0034】参考例1 本発明に係る現像剤補給容器の参考例1について、図1
〜図5を参照して説明する。
【0035】本参考例におけるスライドシャッター式現
像剤補給容器(以下、トナー補給容器と称する)Cは、
図1及び図2に示すように、蓋部材1及びシャッター支
持部材2を備え、両者の内壁面によってトナー6を収容
する空間Qを形成している。トナー補給容器Cは、装置
本体に設けられた現像ホッパー7の開口部7a上に装着
され、シャッター支持部材2の下方には、上記ホッパー
開口部7aに対応するように空間Q内のトナー6を現像
ホッパー7に供給するための容器開口部2aが形成され
ている。容器開口部2aは、シャッター支持部材2の下
部に設けられたガイド部2cにより支持されたシャッタ
ー3によって閉鎖され、トナー6を空間Q内に密封して
いる。
【0036】シャッター3による容器開口2aの閉鎖時
におけるシャッター3の上面3a、即ち蓋部材1側に
は、容器開口部2aを閉鎖できる大きさのシール部材4
が貼着され、又、シャッター3には、シール部材4と若
干の間隔をおいてシャッター開口3dを備えている(図
3参照)。尚、シール部材4の表面にはシャッター3の
開閉強度を低減するため低摩擦抵抗材5が配されてい
る。
【0037】シャッター3の移動方向A、A’の一端
は、シャッター支持部材2の一側に設けられた回転可能
な第1送り部材8に固定され、他端はシャッター支持部
材2の他側に設けられた第2送り部材9に固定されてい
る。
【0038】又、シャッター3の幅方向端部、即ちシャ
ッター3の移動方向A、A’に対して直角方向の端部
は、シャッター支持部材2の両側に設けられたシャッタ
ーガイド部2cにより保持され、案内される。シャッタ
ー3による容器開口部2aの閉鎖時においては、シャッ
ター3はシール部材4と共にシャッターガイド部2cに
より保持され、シール性の安定が図られている。
【0039】更に、シャッター3は、上記のように容器
開口部2aを閉鎖するシール部材4を備えると共に、容
器開口部2aを現像ホッパー7の開口部7aとを連通し
てトナーを供給可能とするシャッター開口3dを備えて
いることにより、シャッター3を第1及び第2送り部材
8、9によって移動することにより、容器開口部2aの
閉鎖位置及び開放位置をとることができる。なお、シャ
ッター開口3dの開口面積は、シャッター3の開放位置
にて容器開口部2aの大きさを減少させることのないよ
うに、容器開口部2aと同等かもしくはそれ以上の大き
さを有することが好ましい。
【0040】本参考例において、トナー補給容器Cは、
図4及び図5に示すように、蓋部材1、シャッター支持
部材2、第1及び第2送り部材8、9を含むシャッター
3、及びシャッター3の移動をガイドするガイド部2c
を含む側壁部材2eに分割されており、組立性の上でも
好ましい。
【0041】又、第1送り部材8の先端には側壁部材2
eに穿設された孔2e1 を貫通して把手10が取付けら
れており、把手10を回転することにより、シャッター
3をA又はA’方向に移動することができる。
【0042】ここで本参考例のトナー補給容器Cを用い
て、装置本体Pに設けられた現像ホッパー7に現像剤を
補給する状態を図6に示す。トナー補給容器Cを装置本
体Pの現像剤ホッパー7の開口部7a上に装着し、送り
部材9に連結された把手10を回転させ、矢印A方向へ
シャッター3を移動すると、シャッター開口3aがホッ
パー開口部7a上に移動して、シャッター3が開口状態
となり、空間Q内部の現像剤6が落下して現像剤ホッパ
ー7に補給される。
【0043】尚、ホッパー7が満杯になった場合等に
は、把手10を回転させ、シャッター3を図2に示す閉
鎖位置まで移動させて、容器開口部2aを閉じる。この
ように補給を途中で止めても、容器開口部2aはシャッ
ター3に貼着されたシール部材4とシャッター支持部材
2との間でシールされており、現像剤6が漏れて飛散す
ることはない。
【0044】又、本参考例のトナー補給容器において
は、図2に示すように、シャッター3の送り部材8、9
を、シャッター3の容器開口部2aの閉鎖位置より高い
位置に配置することにより、シャッター3がシャッター
支持部材2の下部コーナー部2f、2fに所定の角度α
で必ず当接することになり、その結果、シャッター3に
張力を付与し易くなり、シール性を向上させることがで
きる。
【0045】更に、下部コーナー部2f、2fの形状
を、図2に示す如くR形状とすることにより、摺動抵抗
が小さくでき、シャッターの開封強度を低くできる。
【0046】本参考例においては、上記の角度αを60
°とし、又、上記のR形状を40Rとした。
【0047】ここでシール部材4について詳しく説明す
る。シール部材4は、柔らかい弾性体からなり、シャッ
ター支持部材2とシャッター3との間のシール性を維持
し、落下衝撃試験等にて空間Qに収容されている現像剤
6が、シャッター支持部材2とシャッター3との間から
漏れ出すのを防止すること、又シャッター支持部材2の
ガイド部2cに設けられたフランジ面2bと低抵抗で摺
動し、シャッター3の開閉強度を小さくすることが要求
される。
【0048】シール部材の材質として、具体的には、シ
リコーン、ウレタン等のゴムやスポンジ、望ましくは、
硬度20〜70°、圧縮永久歪み4%以下、摩擦係数μ
=0.8以下、セルサイズ60〜300μm、比重が
0.2〜0.5である低発泡ポリウレタンを5〜50%
圧縮して用いることが好ましい。さらに、より好ましく
は、10〜30%圧縮して用いたほうが良い。
【0049】{物性測定条件}シール部材4の硬度は、
シール部材として使われるゴムの硬度を測定する場合の
測定方法(JIS−K−6301)により、スプリング
式硬さ試験機(C型)を用いて測定される。この硬さ試
験機は直径0.79mmの針が基準面から2.54mm
だけ突き出すように構成されており、この針はバネで5
000gfだけ加圧されている。試験片(シール部材)
に基準面を接触させたときの針が押し戻される距離を測
定し、次の式により硬度を算出する。
【0050】硬度=(押し戻される距離mm)/(2.
54mm)×100 次に、シール部材4の圧縮永久歪みはJIS−K−64
01に準拠して測定される。即ち、試験片(シール部
材)を50%圧縮した状態で70℃にて22時間放置
後、圧縮状態を解除して、室温に30分間放置してから
厚さを測定し、次の式に従って圧縮永久歪みを算出す
る。
【0051】圧縮永久歪み={(初めの試験片厚さm
m)−(試験後の試験片の厚さmm)}/(初めの試験
片厚さmm)×100 また、シール部材4の摺動する相手部材に対する摩擦係
数μは一般的な妥当な測定法によって求められるが、本
参考例において行った測定条件は、直径18mm、厚さ
3mmの試験片(シール部材)を、摺動する相手部材
(この場合シャッター2)と同材質でなる平板の上に置
き、200gの荷重を試験片にかけて試験片を水平方向
に引き、動き出すときの力を測定して次の式に従って摩
擦係数μを算出した。
【0052】 摩擦係数μ=(動き出すときの力g)/(荷重g) セルサイズとは、発泡体を構成している気泡構造の平均
直径のことであり、これはJIS−K−6900に説明
されている。
【0053】さらにまた、シール部材4の圧縮応力は、
直径50mm、厚さ2.4mmの試験片を、直径50m
mのフラット棒が取付けられた圧縮試験機を用いて圧縮
速度1mm/minにて歪みを与え、その時の荷重を測
定し次式に従って圧縮応力を求めた。
【0054】圧縮応力(MPa)={(所定歪みを与えた
時の荷重N)−(初期荷重N)}/(圧縮部の面積cm
2
【0055】{圧縮率の設定}シール部材2の圧縮率は
シール部材2の物性に応じて適宜設定されるが、これ
は、シール性とシャッター開封強度の両方に大きく影響
する極めて重要なファクターである。圧縮率は、シール
部材の圧縮前の厚さTO と圧縮後の厚さTとの比率であ
り、次式により算出される。
【0056】圧縮率%=(T0−T)/T0×100 これ以降の参考例、実施例及び比較例における物性測定
や圧縮率の設定は、前述の手順に準じている。
【0057】又、シール部材4の表面は平滑で摩擦抵抗
が可能なかぎり小さいことが望ましい。シャッター3と
シール部材4との接着は、シャッター開閉時に剥がれた
り、ズレたりしない程度の接着強度が必要であり、二色
成形により一体成形することが望ましい。
【0058】従来のスライド式シャッターのシャッター
は、落下テスト等の衝撃試験において、折れたり、捩れ
たりせず、さらに、シール部材を均一に圧縮できるだけ
の剛性を持つことが要求されていたが、本参考例におい
ては、シャッター3のシャッターの移動方向に対しての
両端が各々送り部材8、9に連結され、シャッター3に
張力が発生するようにシャッター3、送り部材8、9を
配置していることにより、従来のスライド式シャッター
のようにシャッターに剛性を持たせなくてもよく、落下
テスト等の衝撃試験において、折れたり、捩れたりせ
ず、さらに、シール部材を均一に圧縮できる。
【0059】しかしながら、シャッター3として用いら
れるフレキシブル(可撓性)シートは、落下テスト等の
衝撃試験において、切れたりしないこと、及びシャッタ
ー支持部材2と摺動抵抗が小さいことが要求される。
【0060】シャッター3として用いられるフレキシブ
ルシートの材質としては、具体的には、ポリスチレン、
ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート(PE
T)、ABS等のプラスチック樹脂、または、ステンレ
ス等の金属が挙げられる。又、フレキシブルシートの板
厚は、50μm〜1mmであることが望ましい。
【0061】又、シャッター支持部材2の材質として
は、シャッター3と同様な材質が考えられる。
【0062】蓋部材1、シャッター支持部材2、シャッ
ター3の材料として、ポリプロピレンを用い、更にシャ
ッター3に用いられるフレキシブルシートの厚さを30
0μmとし、また、シール部材4には厚さ2.5mmの
発泡ウレタン(商品名:ポロン、イノアック社)を用い
て、このシール部材4を前述した通りシャッター3に貼
着し、約20%圧縮した状態でシャッター支持部2に組
み込んで実験を行った。
【0063】100個の現像剤補給容器を作り、開封テ
ストを行った結果、開封強度は3〜4Kgf程度で適度な
強度であり、現像補給容器内の現像剤はほとんど残らず
現像ホッパー7に供給できた。
【0064】さらに、環境物流テストとして、振動テス
ト、落下テスト、高温高湿テストについて、各条件ごと
に現像剤補給容器を10個ずつ用いて行ったが、いずれ
のテストにおいても、現像剤の漏れ等の異常は見られ
ず、画出しテストを行ったが画質は良好であり、問題は
発生しなかった。また、この容器構成においては、トナ
ーと接触していた面が容器の外部に露出しないため、操
作者に対するトナー汚染もなく、また外観上も好ましい
ものであった。
【0065】参考例2 参考例1においては、トナー補給容器Cは、蓋部材1、
シャッター支持部材2、第1及び第2送り部材8、9を
含むシャッター3、及びシャッター3の移動をガイドす
るガイド部2cを含む側壁部材2eに分割された構成で
あるが、参考例2においては、図7に示すように、蓋部
材1及びシャッター支持部材2を一体的に構成した。他
の構成等については参考例1と同等である。
【0066】本参考例においても、参考例1と同様に環
境物量テスト、画出しテスト等を行なったが、特に異常
の発生はなく、参考例1と同様の効果を得ることができ
た。
【0067】実施例1 次に、本発明に係る現像剤補給容器の実施例1につい
て、図8乃至図20により説明する。尚、下記にする説
明においては、前出の部材と同一の機能を有する部材に
ついては同一符号を付し、説明を省略する。
【0068】本実施例は、図8及び図9に示すように、
トナー補給容器Cのシャッター3が、送り部材8、9に
ループ状に巻回されていることを特徴とする。
【0069】更に説明すると、シャッター3には、図1
0及び図11に示すようにシール部材4が固着され、シ
ール部材4の両側にはそれぞれシャッター開口3dが設
けられている。
【0070】又、図12及び図13に示すように、シャ
ッター3の表面にはその幅方向に多数の凸条3gを配設
し、シャッター3が巻回される送り部材8、9に凸条3
gと噛合うように、図14及び図15に示すような歯状
部材8a(9a)を設けることにより、送り部材8、9
の回動によるシャッター3の移動を確実に行なうことが
できる。
【0071】更に、図16及び図17に示すように、シ
ャッター3の表面の移動方向側端部に多数の穴3hを配
設し、シャッター3が巻回される送り部材8、9に穴3
hにと噛合うように、図18及び図19に示すような突
起8b(9b)を設けてもよく、これによって、送り部
材8、9の回動によるシャッター3の移動を確実に行な
うことができる。
【0072】上記のような構成において、図9に示すよ
うに、把手10を矢印A又はA’方向に回転することに
より、シャッター3を同様に移動して、容器開口部2a
にシャッター開口3dを合わせることにより、図20に
示すように、空間Q内のトナーを現像ホッパー7に供給
することができ、ホッパー7が満杯になった場合等に、
操作者がシャッター支持部材2に設置してある把手10
を回転させ、シャッターを図8に示す閉鎖位置まで移動
させて、容器開口部2aを閉じることがある。このよう
に補給を途中で止めても、容器開口部2aはシャッター
3に貼着されたシール部材4とシャッター支持部材2と
の間でシールされており、現像剤6が漏れて飛散するこ
とはない。
【0073】実施例2 実施例1においては、トナー補給容器Cは、蓋部材1、
シャッター支持部材2、第1及び第2送り部材8、9を
含むシャッター3、及びシャッター3の移動をガイドす
るガイド部2cを含む側壁部材2eに分割された構成で
あるが、実施例2においては、図21に示すように、蓋
部材1及びシャッター支持部材2を一体的に構成した。
他の構成等については実施例1と同等である。
【0074】本実施例においても、参考例1と同様に環
境物量テスト、画出しテスト等を行なったが、特に異常
の発生はなく、参考例1と同様の効果を得ることができ
た。
【0075】実施例3 次に、本発明に係る現像剤補給容器の実施例3について
説明する。本実施例は特にシャッター及びシール部材に
特徴を有する。
【0076】シール部材4の材質は、前述のように具体
的には、シリコン、ウレタン等のゴムやスポンジ、望ま
しくは、硬度20〜70°、圧縮永久歪み4%以下、摩
擦係数μ=0.8以下、セルサイズ60〜300μm、
比重0.2〜0.5である低発泡ポリウレタンを圧縮し
て用いることが好ましく、更に、シール部材4は、最近
のトナー容器の容量増加傾向に対応して、高いシール性
を維持するために、圧縮率及び圧縮応力を増加させるこ
とが好ましい。
【0077】すなわち、圧縮率が小さいと圧縮応力も小
さくなり、十分なシール性が得られず、落下衝撃試験等
にて、現像剤の漏れが発生してしまう。特に、大容量容
器等の現像剤補給口の口径が大きい場合には、落下衝撃
試験等により、シャッター部材が撓み易いため、瞬間的
にシール性がなくなってしまう可能性がある。
【0078】ところが、逆に圧縮率が大きくなると、シ
ール部材の圧縮応力も大きくなってシール性は向上する
が、同時に、シャッターの開閉強度も大きくなってしま
うため、開閉強度との調整が必要になる。つまりシール
部材の圧縮率及び圧縮応力は、適正な範囲に調整するこ
とが望ましい。
【0079】そこで、上記適正な範囲を検討した結果、
シール部材の圧縮率としては、5%〜50%の範囲で用
いることが好ましく、更に、より好ましくは20%〜4
0%の範囲で用いる方が良いことが明らかになった。
【0080】又、シール部材の圧縮応力についても、
9.81×10-3MPa〜1.96×10-1MPaの範囲で
用いることが好ましく、更に、より好ましくは、5.8
8×10-2MPa〜1.47×10-1MPaの範囲で用いる
方がよい(JIS=K7220参考)。また、シール部
材の表面は、平滑で摩擦抵抗が可能な限り小さい方が望
ましい。シャッターとシール材との接着は、シャッター
開閉時に剥れたり、ズレたりしない程度の接着強度が必
要で、二色成形により一体成形することが望ましい。
【0081】実施例4 次に、本発明に係る現像剤補給容器の実施例4につい
て、図22により説明する。
【0082】本実施例のトナー補給容器は、実施例1と
同様の構成において、図22に示すように、シャッター
3とシャッター支持部材2との間のシールを、更に高い
シール性を維持したまま、シャッター開閉強度を低下さ
せて操作性を向上させるために、シャッター3のシール
部材4貼着面と反対の面に低摩擦抵抗材20を配置した
ことを特徴とする。
【0083】特に、大容量容器等の現像剤補給口の口径
が大きい場合には、シャッター3及びシャッター支持部
材2が共に大きく、シャッター閉鎖時の摺動面積も大き
くなることから、低摩擦抵抗材20は、開封強度低下の
最も有効な手段である。
【0084】図22に示したような本実施例の容器構成
においては、シール部材4の表面の摩擦抵抗を低下させ
る場合に、この面が実際にトナーが補給前まで接触する
面であることから、塗布材料に制約があり、又、塗布材
料の剥がれや割れ等の問題がある。さらに、シール部材
4の表面に低摩擦抵抗材のフィルム等を貼着する場合に
ついても、シール部材4の変形が減少してシール性が低
下する問題がある。従って、シャッター3のシール部材
4の貼着面と反対の面の摩擦抵抗を低下させることがよ
り望ましい。
【0085】そこで具体的には、本実施例によれば、シ
ャッター3のシール部材4の貼着面と反対の面に、低摩
擦抵抗材20としてシリコーンオイル、フッ素樹脂、パ
ラフィン系のワックス類、超高分子ポリエチレン等の材
料を塗布、貼着、散布等の手段で配置させる。そのなか
でも、低コストで加工しやすい物として、シリコーンオ
イルを塗布するか、または、シリコーンコーティングフ
ィルムを貼着することが好ましい。
【0086】また、シャッターの上面、即ち蓋部材1側
の面にシリコーンオイルを塗布する場合には、粘度と塗
布量を制御する必要がある。粘度については、低過ぎる
と、シャッター部材4と、シャッター支持部材2との摺
動面において、シャッター開閉時に脈動して操作性が悪
化してしまう。
【0087】逆に、粘度が高すぎると、シャッター部材
への塗布がやりづらくなる。従って、本実施例において
は、粘度としては、100mm2/s〜10000mm2/
sのものを用い、さらに、より好ましくは、100mm
2/s〜5000mm2/sのものを用いた。
【0088】また、塗布量についても、少な過ぎると、
十分なオイル膜が形成されず、開閉強度の上昇を引き起
こしてしまう。逆に、多すぎると塗布面のベタつき、ゴ
ミ、トナーの付着が生じてしまう。
【0089】したがって、塗布量としては、0.01m
g/cm2 〜20.5mg/cm2であることが好まし
い。さらに、より好ましくは0.05mg/cm2
0.1mg/cm2 である方が良い。
【0090】本実施例では、トナー補給容器内に、1.
5Kgの現像剤を充填した。このため、シャッター3の
材質としてポリプロピレンを用いた。
【0091】シール部材4は、参考例1と同じ材質を用
い、シャッター3に貼着して、約23%圧縮した状態で
シャッター支持部材2に組み込んだ。この時、シール部
材4の圧縮応力は、約6.86×10-2MPaであっ
た。
【0092】さらに、本実施例では、シャッター3のシ
ール部材4の貼着面と反対の面に、低摩擦抵抗材20と
してシリコーンオイルを塗布した。このシリコーンオイ
ルの粘度は、3000mm2/sであり、塗布量は約0.
1mg/cm2 に設定した。
【0093】前記容器構成において、実際に100の容
器を作り、現像剤補給テストを行った結果、開封強度は
約3〜5Kgf程度であり、トナー補給容器内の現像剤
は、ほとんど残らず本体現像ホッパー7に補給すること
ができた。通常、操作者はシャッター3の開閉を行うに
あたって、シャッター支持部材2に設置してある把手1
0を回転させ開閉を行う。そして、シャッター3のシャ
ッターの移動方向に対しての両端を連結してループ状の
シャッターを形成し、シャッター3に張力が発生するよ
うにシャッター3、送り部材8及び9を配置しているた
め、上側に力がかかりやすく、シャッター3の上面、つ
まり、シール部材4の貼着面と反対の面と、シャッター
支持部材2との摺動抵抗が大きくなる傾向にあるが、本
実施例によれば、シリコーンオイル塗布の効果により、
開封強度の上昇を防止することができた。
【0094】さらに、本実施例についても、参考例1と
同様、環境物流テスト、画出しテスト等を行ったが、特
に異常は発生しなかった。また、この容器構成において
は、トナーと接触していた面が容器の外部に露出しない
ため、操作者に対するトナー汚染もなく、また外観上も
好ましい物であった。
【0095】前述実施例によれば、シール部材をシャッ
ター部材に取付、シャッターガイド部とシャッターとの
間隙を一様に塞ぐようにしたので、トナー補給口を最大
限に取ることができ、補給性能及び充填性能を同時に向
上させることができる。また、シャッター、シャッター
支持部材のコンパクト化を図ることができるため、最終
的に装置本体のコンパクト化を図ることができる。更
に、シャッターガイド部の中にシール部材を配置するた
め、シール性を安定して維持することができる。また、
シール部材の形状が単純になるため、シール部材の貼り
付け組立性が向上する。
【0096】実施例5 次に、本発明に係る現像剤補給容器の実施例5につい
て、図23〜図26を参照して説明する。尚、本実施例
は、実施例1の現像剤補給容器と略同様の構成を備えて
おり、従って主に異なる部分のみを説明し、その際、同
一部材については同一符号を付し、その説明を省略す
る。
【0097】本実施例におけるトナー補給容器Cは、現
像剤を収納可能な容器本体1’とシャッター支持部材2
とを備え、容器本体1’の下部には螺子溝11が穿刻さ
れ、シャッター支持部材2に設けられた容器本体取付部
2hには螺子溝11に螺合可能な突条12が形成され、
容器本体1’とシャッター支持部材2とは螺子溝11及
び突条12により一体結合される構成を備えている。こ
の点が実施例1と異なっている。
【0098】尚、シャッター3は送り部材8、9に移動
方向の両端部をループ状に巻回されており、実施例1と
同一構成を備えている。
【0099】このような構成において、例えば、図23
及び図24に示すように、容器本体1’、シャッター支
持部材2、シャッター3の材質にポリプロピレンを用
い、さらにシャッター3に用いられるフレキシブルシー
トの厚さを300μmとし、また、シール部材4には厚
さ2.5mmの発泡ウレタン(商品名:ポロン、イノア
ック社)を用いて、このシール部材4を前述した通りシ
ャッター3に貼着し、約20%圧縮した状態でシャッタ
ー支持部2に組み込んで実験を行った。
【0100】100個の容器を作り、開封テストを行っ
た結果、開封強度は3〜4Kgf程度であり、現像剤補給
容器内の現像剤はほとんど残らず現像ホッパー7に供給
できた。
【0101】さらに、環境物流テストとして、振動テス
ト、落下テスト、高温高湿テストについて、各条件ごと
に現像剤補給容器を10個ずつ用いて行ったが、いずれ
のテストにおいても、現像剤の漏れ等の異常は見られ
ず、画出しテストを行ったが画質は良好であり、問題は
発生しなかった。また、この容器構成においては、トナ
ーと接触していた面が容器の外部に露出しないため、操
作者に対するトナー汚染もなく、また外観上も好ましい
物であった。
【0102】また、本実施例の現像剤補給容器Cを用い
て、複写機本体Pに設けられた現像ホッパー7に現像剤
を補給する状態を図26に示す。同図に示すように、操
作者がシャッター支持部材2に設置してある把手10を
回転させ、矢印A方向へシャッター3を開くと容器本体
1´内部の現像剤6が落下して現像剤ホッパー7に補給
される。
【0103】ここで、ホッパー7が満杯になった場合等
に、操作者がシャッター支持部材2に設置してある把手
10を回転させ、シャッターを図24に示す閉鎖位置ま
で移動させて、容器開口部2aを閉じることがある。こ
のように補給を途中で止めても、容器開口部2aはシャ
ッター3に貼着されたシール部材4とシャッター支持部
材2との間でシールされており、現像剤6が漏れて飛散
することはない。このようにホッパー7へ現像剤を補給
後、シャッター3を閉じて容器本体1´を現像ホッパー
7から外す際、特に現像剤6の飛散等は見られなかっ
た。
【0104】実施例6 次に、本発明に係る現像剤補給容器の実施例6につい
て、図27〜図29により説明する。尚、本実施例のト
ナー補給容器Cは、実施例5と同様に、現像剤を収納可
能な容器本体1’とシャッター支持部材2とを備え、容
器本体1’の下部には螺子溝11が穿刻され、シャッタ
ー支持部材2に設けられた容器本体取付部2hには螺子
溝11に螺合可能な突条12が形成され、容器本体1’
とシャッター支持部材2とは螺子溝11及び突条12に
より一体結合される構成を備えている。
【0105】但し、本実施例のシャッター3は、実施例
5と異なり、その両端部がそれぞれ送り部材8、9に固
定されている。
【0106】シャッター支持部材2の材質としては、シ
ャッター3と同様な材質が考えられる。例えば、図27
に示すように、容器1´、シャッター支持部材2、シャ
ッター3の材質にポリプロピレンを用い、さらにシャッ
ター3に用いられるフレキシブルシートの厚さを300
μmとし、また、シール部材4には厚さ2.5mmの発
泡ウレタン(商品名:ポロン、イノアック社)を用い
て、このシール部材4を前述した通りシャッター3に貼
着し、約20%圧縮した状態でシャッター支持部材2に
組み込んで実験を行った。
【0107】100個の容器を作り、開封テストを行っ
た結果、開封強度は3〜4Kgf程度であり、現像剤補給
容器内の現像剤はほとんど残らず現像ホッパー7に供給
できた。
【0108】さらに、環境物流テストとして、振動テス
ト、落下テスト、高温高湿テストについて、各条件ごと
に現像剤補給容器10個ずつ用いて行ったが、いずれの
テストにおいても、現像剤の漏れ等の異常は見られず、
画出しテストを行ったが画質は良好であり、問題は発生
しなかった。また、この容器構成においては、トナーと
接触していた面が容器の外部に露出しないため、操作者
に対するトナー汚染もなく、また外観上も好ましい物で
あった。
【0109】また、本実施例の現像剤補給容器Cを用い
て、複写機本体Pに設けられた現像ホッパー7に現像剤
を補給する状態を図29に示す。同図に示すように、操
作者がシャッター支持部材2に設置してある把手10を
回転させ、矢印A´方向へシャッター3を開くと容器本
体1´内部の現像剤6が落下して現像ホッパー7に補給
される。ここで、現像ホッパー7が満杯になった場合等
に、操作者がシャッター支持部材2に設置してある把手
10を回転させ、シャッター3を図27に示す閉鎖位置
まで移動させて、容器開口部2aを閉じることがある。
このように補給を途中で止めても、容器開口部2aはシ
ャッター3に貼着されたシール部材4とシャッター支持
部材2との間でシールされており、現像剤6が漏れて飛
散することはない。このように現像ホッパー7へ現像剤
を補給後、シャッター3を閉じて容器本体1´を現像ホ
ッパー7から外す際、特に現像剤6の飛散等は見られな
かった。
【0110】比較例 次に、図30〜図33により、現像剤補給容器の上記実
施例との比較例について説明する。
【0111】同図に示す現像剤補給容器Cは、画像形成
装置本体Pに設けられた現像ホッパー700に現像剤6
00を供給するための開口100aを有し、現像剤を収
納可能な容器100と、開口100aを閉鎖するための
シャッター300と、開口100aを閉鎖する閉鎖位置
と、前記閉鎖位置から退避して開放位置とを取り得るよ
うシャッター300を支持するキャップ部材200とを
具備しており、シャッター300の開口100a側の面
300aにはシール部材400が貼着されている。
【0112】キャップ部材200は、シャッター300
の移動方向(矢印M方向)に対しての直角方向の両端
に、シャッター300の移動方向を案内するガイド部2
00cを有し、シール部材400は、開口100aとガ
イド部材200cとにわたって設けられている。
【0113】本比較例においては、容器本体100、キ
ャップ部材200、シャッター200の材質に、ポリプ
ロピレンを用い、また、シール部材には厚さ2.5mm
の発泡ウレタン(商品名:ポロン、イノアック社)を用
いて、このシール部材400を前述した通りシャッター
300に貼着し、約20%圧縮した状態でキャップ部材
200に組み込んで実験を行った。
【0114】環境物流テストとして、振動テスト、落下
テスト、恒温高湿テストについて、各条件ごとにトナー
補給容器を10個ずつ用いて行ったが、いずれのテスト
においても、現像剤の漏れ等の異常は見られず、画出し
テストを行ったが画質は良好であり、問題は発生しなか
った。
【0115】しかしながら、このトナー補給容器構成に
おいては、容器開封時にトナーと接触していたシール部
材400が容器外部に引き出されるため、シール部材4
00に付着したトナーが飛散することがあった。又、ト
ナー補給容器についての操作性を検討したが、シャッタ
ー300の移動方向に制約があり、また容器開封時に容
器開口部100aと同等以上のスペースがシャッター3
00の作動スペースとして必要となるため、画像形成装
置本体の補給口の設定位置が制約される傾向があった。
【0116】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
による現像剤補給容器は、容器開口をシール可能な弾性
シール部材が設けられたシール領域と、容器開口と連通
可能な連通開口が設けられた開口領域と、を備えたルー
プ状の可撓性シートを有することにより、次の効果を得
ることができる。 (1)大口径、大容量の容器構成においても、高いシー
ル性能を得ることができる。 (2)対トナー汚染性を向上させることができる。 (3)運搬時、あるいは画像形成装置本体へ現像剤を補
給する際に、現像剤の漏れを防止することができる。 (4)画像形成装置本体に現像剤を補給する際に使用す
るトナー補給口の設置場所の制約を低減することがで
き、従って、画像形成装置本体のコンパクト化を図るこ
とができる。特に、本発明では、支持手段に支持された
可撓性シートを回動させるための把手を有し、可撓性シ
ートは正方向及び逆方向へ把手により回動可能である構
成とされるので、把手を回転することにより、可撓性シ
ートを正方向及び逆方向に移動して、容器開口に可撓性
シートの開口領域を合わせることができ、それによっ
て、現像剤を現像ホッパーに供給することができる。ま
た、このとき、ホッパーが満杯になった場合等には、操
作者が把手を回転させ、可撓性シートを閉鎖位置まで移
動させて、容器開口を閉じることが可能である。このよ
うに補給を途中で止めても、容器開口は弾性シール部材
によりシールされることにより、現像剤が漏れて飛散す
ることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るトナー補給容器の参考例1を図2
のY−Y線から見た断面図である。
【図2】図1のトナー補給容器をX−X線から見た断面
図である。
【図3】図1のシャッターを示す展開図である。
【図4】図1のトナー補給容器を示す分解図である。
【図5】図4の側面部材を示す側面図である。
【図6】図1のトナー補給容器からトナーを現像ホッパ
ーに補給している状態を示す断面図である。
【図7】トナー補給容器の参考例2を示す分解図であ
る。
【図8】トナー補給容器の実施例1を示す断面図であ
る。
【図9】図8のトナー補給容器の分解図である。
【図10】図8のシャッターの展開図である。
【図11】図10のシャッターの側面図である。
【図12】実施例1のシャッターの変形例を示す展開図
である。
【図13】図12のシャッターの側面図である。
【図14】図12のシャッターを移動するための送り部
材を示す斜視図である。
【図15】図14の送り部材を示す側面図である。
【図16】実施例1のシャッターの他の変形例を示す展
開図である。
【図17】図16のシャッターの側面図である。
【図18】図16のシャッターを移動するための送り部
材を示す斜視図である。
【図19】図18の送り部材の側面図である。
【図20】図8のトナー補給容器からトナーを現像ホッ
パーに補給している状態を示す断面図である。
【図21】実施例2のトナー補給容器の分解図である。
【図22】実施例4のトナー補給容器を示す断面図であ
る。
【図23】実施例5のトナー補給容器を示す、図24の
Y−Y線から見た断面図である。
【図24】図23のX−X線から見たトナー補給容器を
示す断面図である。
【図25】図23のトナー補給容器の分解図である。
【図26】図23のトナー補給容器からトナーを現像ホ
ッパーに補給している状態を示す断面図である。
【図27】実施例6のトナー補給容器を示す断面図であ
る。
【図28】図27のトナー補給容器の分解図である。
【図29】図27のトナー補給容器からトナーを現像ホ
ッパーに補給している状態を示す断面図である。
【図30】比較例としてのトナー補給容器を示す断面図
である。
【図31】図30のトナー補給容器の斜視図である。
【図32】図30のトナー補給容器の要部拡大図であ
る。
【図33】図30のトナー補給容器からトナーを現像ホ
ッパーに補給している状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 蓋部材 1’ 容器本体 2 シャッター支持部材 2a 容器開口部 2c シャッターガイド部 2f コーナー部 3 シャッター 3d シャッター開口部(穴) 4 シール部材 6 現像剤 7 現像ホッパー(現像装置) 7a ホッパー開口部 8、9 送り部材 20 低摩擦抵抗材

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現像剤を収容する容器本体と、 前記容器本体内の現像剤を画像形成装置へ補給するため
    の容器開口と、 前記容器開口をシール可能な弾性シール部材が設けられ
    たシール領域と、前記容器開口と連通可能な連通開口が
    設けられた開口領域と、を備えたループ状の可撓性シー
    トと、 前記シール領域及び前記開口領域が前記容器開口の位置
    へ移動可能なように前記可撓性シートを支持する支持手
    段と、を有する現像剤補給容器において、 前記支持手段に支持された前記可撓性シートを回動させ
    るための把手を有し、前記可撓性シートは正方向及び逆
    方向へ前記把手により回動可能であることを特徴とする
    現像剤補給容器。
  2. 【請求項2】 前記支持手段は前記可撓性シートと噛合
    うことによって前記把手からの回動力を前記可撓性シー
    トに伝達することを特徴とする請求項1の現像剤補給容
    器。
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