JP3031829B2 - 現像剤補給容器 - Google Patents

現像剤補給容器

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、静電式複写機、プリン
タ等の画像形成装置の現像装置に現像剤を補給するため
に用いられる現像剤補給容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、静電式複写機、プリンタ等の画像
形成装置には現像剤として粉末トナーが使用されてい
る。そして、装置本体の現像剤が消費された場合には、
トナー補給容器を用いて画像形成装置の装置本体(以
下、単に装置本体という)へトナーを補給することが行
われている。このトナー補給容器は、一般に合成樹脂等
で作られた円筒状もしくは直方体等の容器本体と、容器
本体から粉末トナーを画像形成装置に備える現像装置に
供給するために開口している容器本体の開口部を封止す
るシールとによって構成されている。
【0003】この中で、従来のシールは、大半がイージ
ーピールタイプのフィルムであり、一般に、本体の開口
部の周囲に接着剤、又は、ヒートシール等の手段で貼着
されたフィルムの貼着部を引き剥がして開封する。しか
しながら、この方式では、トナーを排出した後に容器を
密閉することができないため容器内に残ったトナーが落
下、飛散する場合があった。
【0004】又、スライド式シャッタを有する現像剤補
給容器も種々考案されている。この容器は、往復運動す
るスライド式シャッターと容器本体の開口部に取り付け
られシャッターをガイドするキャップ部材とシャッター
とキャップ部材の間に配置され容器本体の密封性を保つ
ためのシール部材とから構成されている。この容器本体
では、スライド式シャッターが移動することにより、容
器本体の開口が開放されて、容器本体内のトナーが装置
本体へ補給される。そして装置本体へのトナー補給後に
シャッターを閉めることによって、容器の密封性が保た
れ容器内にトナーが少量残っていてもこのトナーを飛散
させることなく容器本体を装置本体から外すことができ
る。なお、スライド式シャッターのシール部材として
は、発泡ポリウレタン、発泡ポリエチレン、各種ゴム、
ゴムスポンジ等の弾性部材が使用され、シャッターとキ
ャップ部材の間で圧縮して容器本体の密封性を維持して
いる。
【0005】
【発明が解決しようとしている課題】近年、画質向上を
目的としてトナーの粒径が極小化傾向があり、従来に比
べトナーがより飛散しやすくなっているため、シャッタ
ー部での高いシール性が更に要求されるようになってき
ている。
【0006】又、トナー補給に要するいわゆるトナーボ
トルと称する現像剤補給容器の数を減らすというエコロ
ジー問題への対応、トナー補給回数を減らして操作性を
向上させるため、及びコストダウンを図るために、現像
剤補給容器の容量が増大する傾向がある。これに伴い、
トナー補給性能を維持するためにトナー補給口を拡大す
る傾向があるが、補給口径が大きくなればなるほど物流
時、特に落下時のトナー漏れやトナー飛散を発生しやす
くなるため、益々、シャッター部でのシール性が要求さ
れてきている。
【0007】従来のスライド式シャッターを備えた現像
剤補給容器においては、上記シャッター部材でのシール
部材のシール性を向上させるために、前記シール部材の
材質や圧縮率等を変化させると、スライドシャッターを
引き出す或は押し込むために必要な力即ちシャッターの
開閉強度が異常に上昇して操作性を悪化させてしまうと
いう問題があった。また、シャッター部材とキャップ部
材の間に配置されるシール部材は、トナーの補給口を囲
むようにキャップ部材に貼着されるのが一般的であっ
た。
【0008】しかしながらこの構成では、キャップ部材
のフランジにシール材の貼着部とシャッター部材のガイ
ド部を設ける必要があり、キャップ部材が大きくなる傾
向があった。装置本体の現像ホッパーに余裕がある場合
には問題ないが、最近、装置本体のコンパクト化が要求
される傾向にあり、現像ホッパー自体も小さくなってい
る。そのため、シール部材の貼着部とシャッターガイド
部を備えたキャップ部材とを除いたスペースに設置する
トナー補給口が小さくなってしまう。そこで、トナーの
排出性が悪くなるだけでなく、現像装置に対するトナー
補給口が容器本体自体のトナー充填口を兼ねる場合が多
いため、トナー充填性能も悪化する。そこで、充填量を
減らさざるを得なかったり、充填ダクトが長くなりコス
トアップしてしまうという問題があった。
【0009】更に、シール部材をキャップ部材のフラン
ジ部に貼着する場合には、組立性を考慮するとキャップ
部材のシャッターガイド部を逃がす必要がある。しかし
ながら、シール部材を圧縮するシャッター部材はガイド
によって押えられているため、シャッターガイド部にシ
ール部材が存在しないと確実にシール部材を圧縮するこ
とが困難になったり、あるいは、シャッター部材が撓ん
だりしてシール性に安定性がなくなるという問題があっ
た。
【0010】本発明の目的は、物流時の落下衝撃あるい
は画像形成装置本体へ現像剤を補給する際に現像剤の外
部へのはみ出しによる汚れが発生せず、シャッタの開閉
動作に必要な操作力を低減させた易開閉操作を実現させ
しかも、画像形成装置のコンパクト化に対応した現像剤
補給容器を提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】 本発明の第1の発明は
現像剤を補給する開口部を備え、現像剤を収納する容器
本体と、前記開口部を閉鎖するシャッター部材と、前記
シャッター部材が前記開口部を開閉するために移動可能
なように前記シャッター部材を支持するシャッター支持
部と、を有する現像剤補給容器において、前記シャッタ
ー部材の前記開口部側の面上であって、前記シャッタ−
部材と前記シャッター支持部との間に圧縮して設けられ
るシール部材と、前記シール部材と摺動する前記シャッ
ター支持部の面に設けられた凹部と、を有し、前記凹部
は前記容器本体内部と前記容器本体外部との間で連通し
て両者の間空気の流れを許す形状であることを特徴と
する現像剤補給容器である。
【0012】本発明の第2の発明は、前記シール部材
は、前記シャッター部材の開閉動作に伴って前記シャッ
ター支持部と摺動する側の面に可撓性フィルムを備える
ことを特徴とする第1の発明に記載の現像剤補給容器で
ある。
【0013】本発明の第3の発明は、前記シャッター部
材の前記シール部材の貼着面とは反対の面に低摩擦抵抗
材料を配置することを特徴とする第1又は第2の発明に
記載の現像剤補給容器である。
【0014】本発明の第4の発明は、前記シャッター支
は、前記シャッター部材の移動方向に対して直角方
向のシャッター部材両端部が移動自在に嵌合する凹部を
有し、前記シール部材は、前記開口部と前記凹部とに渡
って設けられていることを特徴とする第1又は第2もし
くは第3の発明に記載の現像剤補給容器である。
【0015】
【0016】
【0017】本発明の第の発明は前記連通した凹部を
形成している面は、平均山間隔Smが50μm〜500
μm、中心線平均粗さRaが、1μm〜10μm、十点
平均粗さRzが5μm〜70μm、最大高さRmax
が、20μm〜150μmであることを特徴とする第1
から第4の発明の何れか1つに記載の現像剤補給容器で
ある。
【0018】本発明の第の発明は前記連通した凹部を
形成している面は、平均山間隔Smが100μm〜30
0μm、中心線平均粗さRaが2μm〜6μm、十点平
均粗さRzが20μm〜50μm、最大高さRmaxが
30μm〜100μmであることを特徴とする第1から
第4の発明の何れか1つに記載の現像剤補給容器であ
る。
【0019】本発明の第の発明は前記連通した凹部
は、前記シャッター開閉方向に略平行な線状に形成され
てなることを特徴とする第又は第の発明に記載の現
像剤補給容器である。
【0020】本発明の第の発明は前記シール部材は、
弾性体であることを特徴とする第1から第4の発明の何
れか1つに記載の現像剤補給容器である。
【0021】本発明の第の発明は前記弾性体の材質
は、シリコン、ウレタン等のゴム、低発泡ポリウレタン
ゴム、あるいは、スポンジの内の何れか1つであること
を特徴とする第の発明に記載の現像剤補給容器であ
る。
【0022】本発明の第10の発明は前記シール部材
は、硬度20〜70度、圧縮永久歪み4%以下、セルサ
イズ60〜300μm、比重0.2〜0.5である低発
泡ポリウレタンであって、該シール部材を5〜50%圧
縮して用いることを特徴とする第の発明に記載の現像
剤補給容器である。
【0023】本発明の第11の発明は前記シール部材を
20〜40%圧縮して用いることを特徴とする第10
発明に記載の現像剤補給容器である。
【0024】本発明の第12の発明は前記シール部材の
圧縮応力が、0.1kg/cm2〜2.0kg/cm2
あることを特徴とする第の発明に記載の現像剤補給容
器である。
【0025】本発明の第13の発明は前記シール部材の
圧縮応力が0.6kg/cm2〜1.5kg/cm2であ
ることを特徴する第の発明に記載の現像剤補給容器で
ある。
【0026】本発明の第14のは発明は前記シール部材
は、前記シャッタ部材と二色成型してなることを特徴と
する第の発明に記載の現像剤補給容器である。
【0027】本発明の第15の発明は前記シャッター部
材は、前記シール部材を圧縮できるだけの剛性を有する
ことを特徴とする第1又は第2もしくは第3の発明に記
載の現像剤補給容器である。
【0028】本発明の第16の発明は前記シャッター部
材の材質は、ポリスチレン、ポリプロピレン、ABS等
のプラスチック樹脂、及び前記樹脂と硝子繊維からなる
複合材料、あるいは、ステンレス等の金属であることを
特徴とする第15の発明に記載の現像剤補給容器。
【0029】本発明の第17の発明は前記シャッター部
材の曲げ弾性率が20000kg/cm2〜10000
0kg/cm2であることを特徴とする第16の発明に
記載の現像剤補給容器である。
【0030】本発明の第18の発明は前記シャッター部
材の曲げ弾性率が50000kg/cm2〜80000
kg/cm2であることを特徴とする第16の発明に記
載の現像剤補給容器である。
【0031】本発明の第19の発明は前記低摩擦抵抗材
料は、シリコンオイル、シリコン樹脂、フッソ樹脂、パ
ラフイン系ワックス類、又は、超高分子ポリエチレンか
らなることを特徴とする第3の発明に記載の現像剤補給
容器である。
【0032】本発明の第20の発明は前記低摩擦抵抗材
料が、シリコンオイルであってその粘度が100cSt
〜10000cStであることを特徴とする第19の発
明に記載の現像剤補給容器である。
【0033】本発明の第21の発明は前記低摩擦抵抗材
料が、シリコンオイルであって、その粘度が1000c
St〜5000cStであることを特徴とする第19
発明に記載の現像剤補給容器である。
【0034】本発明の第22の発明は前記低摩擦抵抗材
料が、シリコンオイルであって、その塗布量が0.01
mg/cm2〜0.5mg/cm2であることを特徴とす
る第20又は第21の発明に記載の現像剤補給容器であ
る。
【0035】本発明の第23の発明は前記低摩擦抵抗材
料が、シリコンオイルであって、その塗布量が0.05
mg/cm2〜0.1mg/cm2であることを特徴とす
る第20又は第21の発明に記載の現像剤補給容器であ
る。
【0036】本発明の第24の発明は前記シャッター部
材は、前記シール部材の貼着面と反対側の面にシリコン
コーティングフィルムを貼着されていることを特徴とす
る第3の発明に記載の現像剤補給容器である。
【0037】本発明の第25の発明は前記可性フィル
ムは、材料がポリエステル、ポリプロピレン、ポリアミ
ド、超高分子ポリエチレン、フッソ樹脂の単層又は、こ
れらの複合層からなることを特徴とする第2の発明に記
載の現像剤補給容器である。
【0038】本発明の第26の発明は前記可性フィル
ムは、前記相手部材と摺動する側の面に低摩擦抵抗化処
理をしていることを特徴とする第25の発明に記載の現
像剤補給容器である。
【0039】本発明の第27の発明は前記可性フィル
ムの低摩擦抵抗化処理は、シリコンオイル、シリコンワ
ックス、シリコン系塗料をコーティングしていることを
特徴とする第26の発明に記載の現像剤補給容器であ
る。
【0040】本発明の第28の発明は前記可性フィル
ムは、基材の厚さが、4μm以上100μm以下である
ことを特徴とする第25の発明に記載の現像剤補給容器
である。
【0041】本発明の第29の発明は前記可性フィル
ムは、基材の厚さが、10μm以上50μm以下である
ことを特徴とする第25の発明に記載の現像剤補給容器
である。
【0042】本発明の第30の発明は前記可性フィル
ムにコーティングされている前記低摩擦抵抗材料の層厚
は、0.05〜2μmであることを特徴とする第27
発明に記載の現像剤補給容器である。
【0043】本発明の第31の発明は前記可性フィル
ムにコーティングされている前記低摩擦抵抗材料の層厚
は、0.1〜0.5μmであることを特徴とする第27
の発明に記載の現像剤補給容器。
【0044】
【0045】
【0046】
【実施例】本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
【0047】「実施例1」図1、図2、図3は本発明の
本実施例のスライドシャッター式の現像剤補給容器Cを
示す。図4は本発明の実施例1の要部を示しシール部材
と摺動するキャップ部材の面を表わしている。
【0048】現像剤補給容器Cは、複写機本体Pに設け
られた現像ホッパー6に現像剤を供給するための開口1
aを有して、現像剤5を収納可能な容器本体1と、前記
開口1aを閉鎖するためのシャッター部材3と、前記開
口1aを閉鎖する閉鎖位置と、前記閉鎖位置から退避し
て前記開口1aを開放する開放位置とを取り得るよう前
記シャッター部材3を支持するキャップ部材2とを有し
ており、前記シャッター部材3の前記開口1a側の面3
aにはシール部材4が貼着されている。そして前記キャ
ップ部材2は、前記シャッター部材3の移動方向(図2
の矢印A方向)に対して直角方向の両側に、シャッター
部材3の移動方向をガイドするシャッターガイド部2c
を有し、前記シール部材4は前記開口1aと前記ガイド
部材2cとにわたって設けられている。
【0049】図4(a)(b)(c)(d)はシール部
材4と摺動するキャップ部材2のフランジ面2bの平面
図である。キャップ部材2は、シール部材4と当接し、
摺動するフランジ面2bに図4に示す様な凹凸形状部か
らなる空気の流通路である連通した凹部2dが形成され
ており空気の流通を容易にし、当接するシール部材4と
の間で発生する吸盤効果による密着現象を軽減し、更に
はシール部材4の摺動面積の減少効果によってシャッタ
部材3の開閉動作に必要な操作力即ちシャッター開閉
力(以下シャッター開閉強度という)の低減が可能とな
った。
【0050】前記凹凸形状部から成る連通した凹部2d
はシール部材4との吸盤現象を軽減するために容器本体
1の開口1a部側又はキャップ部材2の外部側の少なく
ともどちらかに連通していることが好ましく、連通した
凹部2dは、図4に生じた様な(a)シャッター開閉方
向と同方向のたて溝状、(b)キャップ部材2の現像剤
補給用の開口2aを中心側とする放射溝状(c)曲線溝
状(d)平板状の表面に多数の突起2d−1を設け突起
2d−1間に連通した凹部を設けるようにしたもの(島
状と称す)があるが、シャッター開閉時の操作力として
は(a)シャッター開閉方向と同方向のたて溝状の形状
が最も小さくキャップ部材2の成形型の構造も比較的容
易にできるという点で最も好ましい。
【0051】またこれら溝状部及び島状部の凹凸は、表
面粗度測定を行なった結果、平均山間隔Smが50〜5
00μm、中心線平均粗さRaが1〜10μm、十点平
均粗さRzが5〜70μm、最大高さRmaxが20〜
150μmであることがシール部材4との吸盤現象の軽
減に効果があり、尚、一定条件下での現像剤入り現像剤
補給容器Cの落下衝撃に対して該連通した凹部2dと該
シール部材4間での現像剤5の洩れもなく好ましい。
【0052】更にシール部材4との吸盤現象を軽減し、
シャッター部材3開閉時の操作力を低減させる為、また
落下衝撃時の現像剤5の洩れを確実に防止する為には、
平均山間隔Smが100〜300μm、中心線平均粗さ
Raが2〜6μm、十点平均粗さRzが20〜50μ
m、最大高さRmaxが30〜100μmであることが
より好ましい。また連通した凹部2dの形状は前記図4
(a)〜(d)に限定されるものではない。
【0053】シール部材4は柔らかい弾性体で、キャッ
プ部材2とシャッター部材3との間のシール性を維持し
て、落下衝撃試験等にて容器本体1内部に収納されてい
る現像剤5がキャップ部材2とシャッター部材3との間
から漏れ出るのを防止すること、またキャップ部材2の
現像剤補給用の開口2aをもつフランジのフランジ面2
bと低抵抗で摺動し、シャッター部材3の開閉強度を小
さくすることが要求される。そこで具体的には、シール
部材4の材質として、シリコン、ウレタン等のゴムやス
ポンジ、望ましくは、硬度20〜70°、圧縮永久歪み
4%以下、摩擦係数μ=0.8以下、セルサイズ60〜
300μm、比重が0.2〜0.5である低発泡ポリス
レタンを5〜50%圧縮して用いることが好ましい。さ
らに、より好ましくは10〜30%圧縮して用いた方が
良い。
【0054】また、シール部材4の表面は平滑で摩擦抵
抗が可能な限り小さいことが望ましい。シャッター部材
3とシール部材4との接着は、シャッター部材3開閉時
に剥れたり、ズレたりしない程度の接着強度が必要で、
できれば、二色成型により一体成型することが望まし
い。
【0055】シャッター部材3は、落下テスト等の衝撃
試験において、折れたり、捩じれたりせず、さらに、シ
ール部材4を均一に圧縮できるだけの剛性をもつことが
要求される。また、キャップ部材2との摺動抵抗が小さ
いことも必要である。具体的には、材質として、ポリス
チレン、ポリプロピレン、ABS等のプラスチック樹脂
及びこれらのプラスチック樹脂と硝子繊維からなる複合
材料、あるいは、ステンレス等の金属が挙げられる。
【0056】図1〜図3に示す通り、キャップ部材2は
容器本体1に取り付けられており、容器本体1から複写
機本体Pに設けられた現像ホッパー6に現像剤5を補給
するための開口2aとシャッター部材3の開閉移動をガ
イドするコの字状のシャッターガイド部2cを有する。
そして、容器本体1との結合部において、密封性を保つ
構造を持つことが必要である。このキャップ部材2の材
質としては、シャッター部材3と同様の材質が考えられ
る。
【0057】例えば、図1〜図3に示す容器本体1、キ
ャップ部材2、シャッター部材3の材質に、ポリプロピ
レンを用い、また、シール部材4には厚さ2.5mmの
発泡ウレタン(商品名:ポロン、イノアック社)を用い
て、このシール部材4を前述した通りシャッター部材3
に貼着し、約20%圧縮した状態でキャップ部材2に組
み込み、シール部材4と当接する側のキャップ部材2の
表面に前記図4(a)〜(d)に示した同程度の表面粗
度をもった凹凸形状からなる連通した凹部2dを設けて
実験を行なった。この時の図4(a)〜(d)に示すフ
ランジ面2bの表面粗度はどれもが、平均山間隔Sm=
180〜190μm 中心線平均粗さRa=3.5〜4
μm十点平均粗さRz=34〜40μm 最大高さRm
ax=50〜60μmであり同程度であった。
【0058】上記構成の現像剤補給容器Cを各5セット
ずつ作製し、シャッター開閉強度を測定したところ、キ
ャップ部材2のフランジ面2bに連通した凹部2dを全
く設けなかった現像剤補給容器のシャッター開閉強度の
平均値が5kgfであったのに対し、平均値が図4
(a)は、3.5kgf、図4(b)は、3.9kg
f、図4(c)は4.3kgf、図4(d)は、4.5
kgfであった。
【0059】また、前記と同様の構成であって、連通し
た凹部2dの形状が図4(a)形状で表面粗度の異なる
現像剤補給容器Cを作成し、シャッター開閉強度を測定
した結果、平均山間隔Smが50μm以上、中心線平均
粗さRaが1μm以上、十点平均粗さRzが5μm以
上、最大高さRmaxが20μm以上であれば、吸盤現
象の軽減によるシャッター開閉強度の低減効果が発生
し、平均山間隔Smが100μm以上、中心平均粗さR
aが2μm以上、十点平均粗さRzが20μm以上最大
高さRmaxが30μm以上であれば更にシャッター開
閉強度の低減効果があることが判明した。
【0060】また、上記現像剤補給容器Cをそれぞれ−
5℃の環境下で60cmの高さより落下させ、連通した
凹部2dからの現像剤の現像剤補給容器C外への漏れを
確認した結果、平均山間隔Smが500μm以下、中心
線平均粗さRaが10μm以下、十点粗さRzが70μ
m以下、最大高さRmaxが150μm以下であればシ
ール面への現像剤5のはみ出しは若干あるものの外部へ
の漏れは見られないことが確認できた。更に平均山間隔
Smが300μm以下、中心線平均粗さRaが6μm以
下十点平均粗さRzが50μm以下、最大高さRmax
が100μm以下であればシール面への現像剤のはみ出
しも無いことが確認できた。
【0061】本実験においては、シール部材4をシャッ
ター部材3に具備し、シール部材4と摺動するキャップ
部材2のフランジ面2bに連通した凹部2dを設けた構
成であったが、別の構成としては、図5に示した様なキ
ャップ部材2側にシール部材4を設置した構成であっ
て、シール部材4と摺動するシャッター部材3の表面
に、前記連通した凹部2dを設けても、吸盤現象軽減の
効果が得られた。
【0062】しかし乍ら、キャップ部材2のフランジ面
2bに連通した凹部2dを設けシャッター部材3の前記
フランジ面2bと摺動する面及び容器本体1の開口1a
に対する面にわたってシール部材4を貼付けると、シー
ル部材4のシャッター部材3の固定が強固となり、キャ
ップ部材2の開口2aとフランジ面2bとの角にシール
部材4をくい込ませるのでフランジ面2bの幅がせまく
ても密封性能が向上する。従って図5に示すようなキャ
ップ部材2にシール部材4を貼付した場合と比較して、
シャッター部材3にシール部材4を貼着することにより
現像剤補給口径を約10mm程度増加させることができ
た。その結果現像剤補給容器Cから現像剤5を現像ホッ
パー6へ移しかえるのに時間が約15秒になり、従来の
約半分の時間で複写機本体Pに現像剤5の補給を完了す
ることが可能になった。また、本実施例の現像剤補給容
器Cを組み立てるにあたって、容器本体1に現像剤5を
充填するについてもタクトアップが可能になった。
【0063】また連通した凹部2dの形状が図4(a)
に示すようにシャッター開閉方向と同方向とし、平均山
間隔Smが170μm、中心線平均粗さRaが2.7μ
m、十点平均粗さRzが27μm、最大高さRmaxが
165μm程度のものをキャップ部材2の成型時に同等
に射出成型法により形成し、現像剤補給容器Cを100
個作り開封テストを行った結果、シャッター開閉強度は
3.3〜3.7kgf程度であり、現像剤補給容器C内
の現像剤5はほとんど残らず現像ホッパー6に供給する
ことができた。
【0064】さらに、環境物流テストとして、振動テス
ト、減圧テスト、落下テスト、高温高湿テストについ
て、各条件ごとに現像剤補給容器Cを10個ずつ用いて
行ったが、いずれのテストにおいても、現像剤5の漏れ
等の異常は見られず、画出しテストを行つたが画質は良
好であり、問題は発生しなかった。
【0065】また、本実施例の現像剤補給容器Cを用い
て、複写機本体Pに設けられた現像ホッパー6に現像剤
5を補給する状態を図3に示す。図3に示すように、操
作者がシャッター部材3の把手3cを把んで、矢印A方
向へシャッター部材3を引くと開口1aが開放され、容
器本体1内部の現像剤5が開口1aを通じて落下して現
像ホッパー6に補給される。ここで、容器本体1に現像
剤5が残った状態でホッパー6が満杯になった場合等
に、操作者がシャッター部材3の把手3cを把んで、シ
ャッター部材3を矢印Aと反対方向に移動させて、開口
1aを閉じることがある。このように補給を途中で止め
ても、開口1aはシャッター部材3に貼着されたシール
部材4とキャップ部材2との間でシールされており、現
像剤5が漏れて飛散することはない。このようにホッパ
ー6へ現像剤5を補給後、シャッター部材3を閉じて現
像剤補給容器Cを現像ホッパー6から外す際、特に現像
剤5の飛散等が見られなかった。
【0066】「比較例1」本比較例の構成を示す現像剤
補給容器の縦断面図を図5に示す。本例では、シール部
材4をキャップ部材2の現像剤補給口用の開口2aの下
側の周縁部に貼着した。そのため、シール部材4の貼着
代を取らなければならず、現像剤補給口が実施例1に対
し、約10mmも小さくなってしまった。このため、排
出性能が悪くなって排出時間が長くなり、又、充填につ
いても充填時間が長くなったため、充填量を約10%減
らさざるを得ない結果となった。
【0067】「実施例2」次に、本発明の実施例2につ
いて説明する。
【0068】本実施例では、シール部材4をシャッター
部材3に取り付けるにあたって、シール部材4の材料と
してウレタンゴムを用い、二色成型によりシール部材4
をシャッター部材3と一体成型した。それ以外の点につ
いては、実施例1と同じである。
【0069】本実施例では、シール部材4をシャッター
部材3に貼着する必要がないので、工程削減によるコス
トダウンを図ることができる。
【0070】本実施例についても、開封テスト、環境物
流テストを行ったが、問題は発生しなかった。
【0071】「実施例3」次に、好ましいシャッター部
材3の性能及びシール部材4の性能について説明する。
【0072】前述実施例によれば、スライドシャッター
方式の現像剤補給容器Cにおいて、シャッター部材3と
キャップ部材2との間に配置されるシール部材4をシャ
ッター部材3の現像剤補給用の開口1aに対する面に貼
着する(図1〜図3)。シール部材4をシャッター部材
3に貼着し、キャップ部材2のシャッターガイド部2c
内にシール部材4を配置することにより、シール性の安
定化が図れ、又、キャップ部材2におけるシール部材4
の貼着スペースが不要になる。そのため、キャップ部材
2のシャッターガイド部2cをトナー補給用の開口1a
のすぐ脇に位置させることが可能になり、更なるシール
性の向上が図れる。更に、シール部材4とシャッター部
材3に貼着して組み立てることで、シール部材4が、現
像剤補給用の開口1aの周縁部即ち、キャップ部材2の
開口2aとフランジ面2bの角に沿って食い込み変形す
ることで、更なるシール性の向上が図れる。
【0073】シール部材4は、軟らかい弾性体で、キャ
ップ部材2とシャッター部材3の間のシールを保ち、落
下衝撃試験等にて現像剤補給容器C内部の現像剤5の漏
れを防止すると同時に、キャップ部材2の現像剤補給用
の開口2aを持つフランジのフランジ面2bと低抵抗で
摺動し、シャッター部材3の開閉強度を小さくすること
が要求される。
【0074】そこで具体的には、シール部材4の材質と
して、シリコン、ウレタン等のゴムやスポンジ、望まし
くは、硬度20〜70°、圧縮永久歪み4%以下、摩擦
係数μ=0.8以下、セルサイズ60〜300μm、比
重が0.2〜0.5である低発泡ポリウレタンを圧縮し
て用いることが好ましい。
【0075】このシール部材4の圧縮については、最近
の現像剤補給容器の容量増加傾向に対応して、高いシー
ル性を維持するために、圧縮率及び圧縮応力を増加させ
ることが好ましい。すなわち、圧縮率が小さいとシール
部材4の圧縮応力も小さくなり、十分なシール性が得ら
れず、落下衝撃試験等にて、現像剤5の漏れが発生して
しまう。特に、大容量の現像剤補給容器等の現像剤補給
口の口径が大きい場合には、落下衝撃等により、シャッ
ター部材3が撓み易いため、シール部材4の圧縮率の設
定値が小さいと、瞬間的に、シール性がなくなってしま
う可能性がある。ところが、逆に、圧縮率が大きくなり
過ぎると、シール部材4の圧縮応力も大きくなって、シ
ール性は向上するが、同時に、シャッター開閉強度も大
きくなってしまうため、シャッター開閉強度との調整が
必要となる。つまり、シール部材4の圧縮率及び圧縮応
力は、適正な範囲に制御することが望ましい。
【0076】したがって、本実施例によれば、シール部
材4の圧縮率としては、5%〜50%の範囲で用いるこ
とが好ましい。更に、より好ましくは20%〜40%の
範囲で用いる方が良い。又、シール部材4の圧縮応力に
ついても、0.1kg/cm2 〜2.kg/cm2 の範
囲で用いることが好ましい。更に、より好ましくは0.
6kg/cm2 〜1.5kg/cm2 の範囲で用いる方
が良い(JIS−K7220参考)。
【0077】又、シール部材4の表面即ち、シャッター
開閉動作に伴って相手部材と摺動する側の面は平滑で摩
擦抵抗が可能な限り小さいことが望ましく特に、ポリエ
ステル、ポリプロピレン、ポリアミド(商品名ナイロ
ン)、ポリエチレン、フッ素樹脂等の単層、または、少
なくともこれらの材料を用いた複合層からなるフィルム
をシール部材4の表面に取り付けて使用することによ
り、摺動面の平滑性が増し、シャッター開閉強度の低減
に効果があった。更に、該フィルムの摺動面には、シリ
コンオイル、シリコンワックス、シリリコン系塗料等を
コーティングして低摩擦抵抗化処理を行ったものを使用
することにより、シャッター開閉強度が更に低減でき
た。
【0078】ここに使用されるフィルムの基材の厚さと
しては、4μm以上100μm以下が好ましい。フィル
ムの厚さが100μmを越える場合は、シール部材4の
弾性力がフィルムの剛性で抑制され十分なシール性が得
られるない場合がある。シール部材4の弾性が十分に生
かせるという点ではフィルムの厚さは50μm以下がよ
り好ましい。また、基材の厚さが4μm未満では製造上
安定したものが得られにくく、シール部材への貼着性、
摺動等のフィルムの強度を考慮した場合には特に10μ
m以上が好ましい。
【0079】また、フィルムの表面に低摩擦抵抗化処理
のために行っているシリコンオイル、シリコンワックス
のコーティング層としては、0.05〜2μmの範囲が
好ましい。コーティング層厚が0.05μm以下の場合
は、安定したコーティング層が得られにくく、効果が不
安定であり、コーティング層厚が2μmを越える場合
は、摺動によりコーティング層が一部剥離する傾向が見
られ、好ましくない。安定した低摩擦抵抗化処理の効果
が得られ、尚、摺動によるコーティング層の剥離が発生
しない層厚としては、0.1〜0.5μmの範囲がより
好ましい。
【0080】シャッター部材3とシール部材4との接着
は、シャッター部材3の開閉時に、シール部材4がシャ
ッター部材3から剥れたり、ズレたりしない程度の接着
強度が必要で、できれば、2色成型により一体成型する
ことが望ましい。
【0081】キャップ部材2は、容器本体1から現像ホ
ッパー6に現像剤5を補給するための開口2aとシャッ
ター部材3をガイドするほぼコの字状のシャッターガイ
ド部2cを持ち、容器本体1との結合部において、密封
性を保つ構造を持つことが必要である。キャップ部材2
の材質としては、ポリスチレン、ポリプロピレン、AB
S等のプラスチック樹脂、及びその樹脂のガラスファイ
バー強化材料、又は、ステンレス等の金属が挙げられ
る。
【0082】シャッター部材3は、落下テスト等の衝撃
試験において、折れたり、ねじれたりせず、更に、シー
ル部材4を均一に圧縮できるだけの剛性を持つことが要
求される。前記の通り、現像剤補給容器Cの容量増加に
伴い、トナー補給口(開口2a)径が大きくなり、更
に、シール部材4の圧縮率及び圧縮応力が大きくなる
と、シール部材4を支持しているシャッター部材3が変
形して、トナー漏れが発生しやすくなる。シャッター部
材3は板状であり、キャップ部材2よりも変形しやす
く、又、開閉時にシャッター部材3の撓みによる開閉強
度上昇、トナー漏れ等のトラブルを防止するためにも、
シャッター部材3の剛性を確保することが望ましい。
【0083】すなわち、シャッター部材3の曲げ弾性率
が小さいと、シャッター部材3が変形して前記問題点が
発生してしまうが、逆に、曲げ弾性率を大きくし過ぎる
と、脆くなり、物流時の衝撃等にクラックが入ったり、
割れてしまう可能性がある。又、曲げ弾性率が極端に高
い材料は種類も少なく、コスト的にも高くなる傾向があ
る。
【0084】したがって、本実施例によれば、シャッタ
ー部材3の曲げ弾性率についても、適正な範囲の構成を
用いることが望ましく、具体的には、20000kg/
cm2 〜100000kg/cm2 の物を用いることが
好ましい。更に、より好ましくは50000kg/cm
2 〜80000kg/cm2 の物を用いる方が良い(J
IS−K7203参照)。
【0085】なおシャッター部材3の材質としては、前
記内容を前提とした上で、キャップ部材2と同種の材料
から選定することが望ましい。
【0086】更に、前記手法により高いシール性を維持
したまま、シャッター開閉強度を低下させて操作性を向
上させるために、シャッター部材3のシール部材4貼着
面と反対の面に低摩擦抵抗材料を配置させることが望ま
しい。特に、大容量の現像剤補給容器等の現像剤補給口
の口径が大きい場合には、シャッター部材3、キャップ
部材2、共に大きく、シャッター開閉時の摺動面積も大
きくなることから、シャッター開閉強度を低下させるた
めの最も有効な手段の1つである。
【0087】ここで本実施例の現像剤補給容器Cの構成
においては、シール部材4表面の摩擦抵抗を低下させる
場合に、実際に現像剤5が現像剤補給前まで接触する面
であることから、塗布材料に制約があり、又、塗布材料
の剥れや割れ等の問題がある。更に、低摩擦抵抗材料の
フィルム等を貼着する場合についても、シール部材4の
変形が減少してシール性が低下する問題がある。したが
って、上記シャッター部材3のシール部材4貼着面3a
と反対のシャッター面3dの摩擦抵抗を低下させること
がより望ましい。
【0088】そこで具体的には本実施例によれば、シャ
ッター面3dにシリコンオイル、シリコン樹脂、フッ素
樹脂、パラフィン系のワックス類、超高分子ポリエチレ
ン等の材料を塗布、貼着、散布等の手段で配置させる。
その内でも、低コストで加工しやすい物として、シリコ
ンオイルを塗布するか、又は、シリコンコーティングフ
ィルムを貼着することが好ましい。
【0089】またシャッター面3dにシリコンオイルを
塗布する場合には、粘度と塗布量を制御することが必要
である。粘度については、低過ぎると、前記シャッター
部材3とキャップ部材2との摺動面において、シャッタ
ー開閉時にシャッター部材3が脈動して操作性が悪化し
てしまう。逆に、粘度が高すぎると、シャッター部材3
への塗布がやりづらくなる。したがって、本実施例によ
れば、粘度としては、100cSt〜10000cSt
(センチストークス)の物を用いることが好ましい。更
に、より好ましくは1000cSt〜5000cStの
物を用いた方が良い。
【0090】又、塗布量についても、少な過ぎると、十
分なオイル膜が形成されず、シャッター開閉強度を低減
する効果がない。逆に、多過ぎると塗布面のベタつき
や、ゴミ、現像剤の付着等が生じてしまう。
【0091】したがって、塗布量としては、0.01m
g/cm2 〜0.5mg/cm2 であることが好まし
い。更に、より好ましくは0.05mg/cm2 〜0.
1mg/cm2 である方が良い。
【0092】本実施例では、容器本体1に、現像剤5を
1.5kg充填し、キャップ部材2に設けた現像剤補給
用の開口2aを直径60mmに設定した。このため、シ
ャッター部材3の材質には、ガラスファイバー強化ポリ
プロピレンを用いた。この材料は、曲げ弾性率:約52
000kg/cm2 である。
【0093】更に、キャップ部材2のシール部材4と当
接する面には、実施例1に用いた連通した凹部2dが設
けてあり、その凹凸形状は、シャッター部材3の開閉方
向と同方向の溝形状を持つ図4(a)形状の平均山間隔
Smが170μm、中心線平均粗さRaが2.7μm、
十点平均粗さRzが27μm、最大高さRmaxが16
5μm程度である。
【0094】シール部材4は実施例1と同じ材質を用
い、更にその表面(キャップ部材2との当接面)側に
は、フィルム厚さ40μmの延伸ポリプロピレンの表面
に0.2μmの層厚のシリコン系の塗料をコーティング
したフィルムをシール部材4に貼着して、更に、シャッ
ター部材3のシール部材貼着面3aと反対のシャッター
面3dに、シリコンオイルを塗布した。このシリコンオ
イルの粘度は、3000cStであり、塗布量は約0.
1mg/cm2 に設定した。
【0095】上記シャッター部材3をキャップ部材2に
組み込み、シール部材4を約23%圧縮し、圧縮応力約
0.7kg/cm2 の構成の現像剤補給容器Cを作製し
た。
【0096】前記構成の現像剤補給容器Cを20本用い
て、シャッター開閉強度を測定したところ2〜2.5k
gf程度であった。
【0097】また、シャッター面3dへのシリコンオイ
ル塗布の替りにシャッター部材3のシール部材4貼着面
3aと反対のシャッター面3dに厚さ40μmのOPP
フィルム層表面にシリコン系塗料をコーテイングしたフ
ィルムを貼着した以外は上記と同様の構成の現像剤補給
容器Cを20本作成し開閉強度を確認したところ、本実
施例の前記構成の結果とほぼ同様の2.1〜2.7kg
f程度の開閉強度が得られた。
【0098】更に、シャッター部材3の反対側の面シャ
ッター3dの表面には、何も処理を行なわない他は、本
実施例の前記構成と同様の現像剤補給容器Cを20本を
用いてシャッター開閉強度を測定した結果2.5〜3.
1kgf程度の開閉強度であった。
【0099】また、本実施例のそれぞれの現像剤補給容
器Cを各20本を用いて、現像剤補給テストを行った結
果、容器本体1内の現像剤5は、ほとんど残らず本体現
像ホッパー6に補給することができ、上記結果の通りシ
ャッター開閉強度の低減が図れた。更に、本例について
も、実施例1と同様、環境物流テスト、画出しテストを
行つたが、特に異常は発生しなかった。
【0100】「実施例4」本発明の現像剤補給容器の組
立方法を図1〜3に基いて説明する。本現像剤補給容器
はカートリッジとなっている。
【0101】キャップ部材2は、シール部材4と当接す
るフランジ面2bに連通した凹部2dとなる凹凸状の例
えば溝状部をキャップ部材2を射出成型にて成型する時
に設ける。シール部材4は、シート状の原材料の状態で
シャッター部材3と当接する側の面に片側に剥離紙のつ
いた状態で両面テープを貼着し、更にキャップ部材2と
当接する面には、必要に応じて可とう性フィルムを貼着
しておく。この状態のシート状シール部材4を所定の寸
法にプレス等を利用してカットする。次に、シャッター
部材3とシール部材4を、シール部材4の両面テープに
付いた剥離紙をはがしてシャッター部材3の所定の位置
にシール部材4を貼着する。この工程ではセット治具を
用いて貼着位置精度を±0.1m/m以内に保つことが
好ましい。次にシール部材4を貼着した側とは反対のシ
ャッター部材3のシャッター面3dに、所定粘度のシリ
コンオイルを所定量乗せ、布または紙等を用いて、均一
にコーティングさせる。この場合シャッター部材3の端
部、凹凸のある角部等にオイルだまりができない様に均
一に塗ることが重要である。本実施例では、シャッター
部材3にシール部材4を貼着した後にシリコンオイルコ
ーティングを行なっているが、シャッター部材3にあら
かじめシリコンオイルコーティングを行った後に、シー
ル部材4を貼着しても何ら問題はない。
【0102】次の工程では、キャップ部材2のシャッタ
ーガイド部2cにシャッター部材3を組み込む工程であ
って、組み込み時にシール部材4の表面、または、シー
ル部材4の表面に貼着したフィルムの表面及び端部にキ
ズを付けたり、はがれたりすることのない様、キャップ
部材2の容器本体1との接合部側に設けた開口2aから
押え治具を用いる事が好ましい。シャッター部材3をキ
ャップ部材2に完全に押し込んだ状態までセットして、
キャップユニットが完成する。
【0103】更に次の工程は、容器本体1に現像剤5を
充填する工程であって、一般的には、図6に示した様な
オーガ式充填機30を用いて充填する。投入口30bか
ら投入されたホッパー30a内の現像剤5はオーガ30
dが回転することにより、排出口ロート30cから送り
出され、現像剤補給容器Cへ充填される。又、振動フィ
ーダー方式等の別の方式でも現像剤5を現像剤補給容器
Cへ充填しても問題ない。
【0104】所定量の現像剤5を充填した後に、前記キ
ャップユニットを容器本体1の開口1aに接合させる。
本実施例においては、キャップ部材2のシャッターガイ
ド部2c上に一体成型した円筒に設けたためねじに容器
本体1の開口1a部外周に設けたおねじをねじ込んであ
る。
【0105】容器本体1と上記キャップユニットの接合
部のシールは、キャップ部材2の開口側シール面に二色
成型等の方法によりエラストマー等の弾性部材2eをと
り付けておき、トルクレンチ等の工具を用いて、所定の
トルクになる様しめつけて現像剤補給容器Cが得られ
る。
【0106】使用済の現像剤補給容器Cを再利用する場
合は、シャッター部材3を開口し、容器本体1内に現像
剤5を再充填して、シャッター部材3を閉めて、現像剤
補給容器Cとしても良いが、好ましくはシャッター部材
3、キャップ部材2、容器本体1の三点に分解、清掃し
た後に、各部材にキズ、割れ、はがれ等の問題がないこ
とを確認した後にシャッター部材3のシール部材4を貼
着した側と反対側のシャッター面3dにシリコンオイル
を塗布する工程から前記の組立順序に基づき組立てを行
ない現像剤補給容器Cを得る。
【0107】本発明にかかわる表面粗度の測定は下記の
装置、条件にて測定したものである。
【0108】 測定器:サーフコーダーSE−3300(小坂研究所社
製) 速度: 0.5mm/s カットオフ波長 0.8mm 測定長さ:25.0mm 又、本発明にかかわるシール部材の硬度は日本工業規格
(K6401)ウレタンフォーム硬さ試験によるスプリ
ング式A硬度である。
【0109】
【発明の効果】本発明の第1の発明によればシャッター
部材の開口部側の面上であって、シャッター部材とシャ
ッタ支持部との間に圧縮したシール部材が設けられるこ
とにより、容器内の密封性が向上し、物流時の現像剤の
漏れがより防止される。しかしながら、密封性向上によ
り、かえって容器内部が容器外部に比べて空気が負圧と
なったりしてシール部材とシャッター支持部との間で発
生する吸盤効果もあり、シャッターの開閉動作に必要な
力が大きくなるという問題が生じる。本発明によればシ
ャッター支持部の面に設けられた凹部が容器本体内部と
容器本体外部との間で連通して両者の間に空気の流れを
許すような形状であることにより、容器内と容器外とで
空気圧の差もなくなシール部材とシャッター支持部と
の間の吸盤効果も軽減され、シャッター開閉動作に必要
な力を低減ずることができる。
【0110】本発明の第2の発明は第1の発明におい
て、シール部材は、シャッター部材の開閉動作に伴って
シャッター支持部と摺動する側の面に可性フィルムを
配設したので、シャッター開閉力を一層小さくする効果
がある。
【0111】本発明の第3の発明は第1又は第2の発明
において、シャッター部材のシール部材の貼着面とは反
対の面に低摩擦抵抗材料を配置したので、シャッター開
閉力を更に一層小さくする効果がある。
【0112】本発明の第4の発明は第1又は第2もしく
は第3の発明において、シャッター支持は、シャッタ
ー部材の移動方向に対して直角方向のシャッター部材両
端部が移動自在に嵌合する凹部を有し、シール部材は、
開口部と凹部とに渡って設けられているから、現像剤の
密閉性が良好となり、凹部を小さくできるので現像剤を
補給するための開口部を大きくできる。或は開口部をそ
のままとすると現像剤補給容器のシャッター部を小さく
できる。
【0113】
【0114】
【0115】本発明の第の発明は第1から第4の発明
の何れか1つにおいて、連通した凹部を形成している面
は、平均山間隔Smが50μm〜500μm、中心線平
均粗さRaが1μm〜10μm、十点平均粗さRzが、
5μm〜70μm、最大高さRmaxが、20μm〜1
50μmとした場合には、夫々最大値側の或範囲におい
てシャッター部材とシャッター支持手段間のシール面へ
の現像剤のはみ出しがあるものの外部への現像剤の洩れ
はなく、これらの範囲で連通した凹部を形成している面
の表面粗さを広い範囲にわたって選択できる。
【0116】本発明の第の発明は第1から第4の発明
の何れか1つにおいて、連通した凹部を形成している面
は、平均山間隔Smが100μm〜300μm、中心線
平均粗さRaが2μm〜6μm、十点平均粗さRzが2
0μm〜50μm、最大高さRmaxが30μm〜10
0μmとした場合にはシャッター部材とシャッター支持
手段間のシール面への現像剤のはみ出しもなく、現像剤
の密閉性も良好であり、製作容易である。
【0117】本発明の第の発明は第又は第の発明
において、連通した凹部は、シャッター開閉方向に略平
行に線状に形成されているので連通した凹部を形成する
部材に連通した凹部を形成するのが容易である。例えば
連通した凹部を形成する部材が合成樹脂成型品である場
合に、金型に連通した凹部に対応する形状を容易に加工
できる。
【0118】本発明の第の発明は第1から第4の発明
の何れか1つにおいて、シール部材は、弾性体であるの
で、連通した凹部を形成した面にくい込みシール性能を
向上する効果がある。又、シャッター部材を支持するシ
ャッター支持手段の支持部のシャッター部材との境界の
角に沿ってシール部材がくい込むので容器本体中の現像
剤のシール面へのはみ出しを確実に防止できる。
【0119】本発明の第の発明は第の発明におい
て、弾性体の材質は、シリコン、ウレタン等のゴム、低
発泡ポリウレタンゴム、あるいは、スポンジの内の何れ
か1つであることとしたことにより、好適な結果が得ら
れる。
【0120】本発明の第10の発明は第の発明におい
て、シール部材は、硬度20〜70度、圧縮永久歪み4
%以下、セルサイズ60〜300μm、比重0.2〜
0.5である低発泡ポリウレタンであって、該シール部
材を5〜50%圧縮して用いることがシール性能及びシ
ャッター開閉力の点から好ましい。
【0121】本発明の第11の発明は第10の発明にお
いて、シール部材を20〜40%圧縮して用いることに
より、シール性能及びシャッター開閉力の点から一層望
ましい。
【0122】本発明の第12の発明は第の発明におい
て、シール部材の圧縮応力が、0.1kg/cm2
2.0kg/cm2とすることにより、シール性能を良
好とし、シャッター開閉力を軽くすることを両立でき
る。
【0123】本発明の第13の発明は第の発明におい
て、シール部材の圧縮応力が0.6kg/cm2〜1.
5kg/cm2とすることにより、シール性能を向上し
且つシャッター開閉力を軽くすることを好適に両立でき
る。
【0124】本発明の第14の発明は第の発明におい
て、シール部材は、シャッター部材と二色成型したので
シール部材をシャッター部材に貼着する必要がないので
工程削減によるコストダウンを図ることができる。
【0125】本発明の第15の発明は第1または第2も
しくは第3の発明において、シャッターは、シール部材
を圧縮できるだけの剛性を有することとしたので、シー
ル部材の圧縮が確保され、現像剤補給容器の落下の衝撃
に対して密封性が保たれ得る。
【0126】本発明の第16の発明は第15の発明にお
いて、シャッターの材質は、ポリスチレン、ポリプロピ
レン、ABS等のプラスチック樹脂、及び前記樹脂と硝
子繊維からなる複合材料、あるいは、ステンレス等の金
属とすることにより好適な結果が得られる。
【0127】本発明の第17の発明は第16の発明にお
いて、シャッター部材の曲げ弾性率が20000kg/
cm2〜100000kg/cm2であることとしたので
シャッター部材が変形もせず、物流時に衝撃によりクラ
ックが入ったり、割れたりしない。
【0128】本発明の第18の発明は第16の発明にお
いて、シャッター部材の曲げ弾性率が50000kg/
cm2〜80000kg/cm2であることとすると、シ
ャッター部材が変形もせず、物流時に衝撃によりクラッ
クが入ったり、割れたりすることに対して最も好ましい
範囲となる。
【0129】本発明の第19の発明は第3の発明におい
て、低摩擦抵抗材料は、シリコンオイル、シリコン樹
脂、フッソ樹脂、パラフィン系ワックス類、又は、超高
分子ポリエタレンからなることとすることにより、容易
に施工でき、良好な結果を得ることができる。
【0130】本発明の第20の発明は第19の発明にお
いて、低摩擦抵抗材料が、シリコンオイルであってその
粘度が100cSt〜10000cStのものでもって
施工可能で好適な結果を得る。
【0131】本発明の第21の発明は第19の発明にお
いて、低摩擦抵抗材料が、シリコンオイルであって、そ
の粘度が1000cSt〜5000cStのものでもっ
て施工性がよく一層好適な結果を得る。
【0132】本発明の第22の発明は第20又は第21
の発明において、前記低摩擦抵抗材料が、シリコンオイ
ルであって、その塗布量が0.01mg/cm2〜0.
5mg/cm2であることとしたので、シャッター部材
とシャッター支持手段間の摺動抵抗を減少させるオイル
膜が形成され、且つオイル塗布面のべたつきや、ゴミ或
は現像剤の付着が生じない。
【0133】本発明の第23の発明は第20又は第21
の発明において、低摩擦抵抗材料が、シリコンオイルで
あって、その塗布量が0.05mg/cm2〜0.1m
g/cm2であることとしたのでシャッター部材とシャ
ッター支持手段間の摺動抵抗を減少させるオイル膜が最
適に形成され、且つオイル塗布面のべたつきや、ゴミ或
は現像剤の付着が生じない。
【0134】本発明の第24の発明は第3の発明におい
て、シャッター部材は、シール部材の貼着面と反対側の
面にシリコンコーティングフィルムを貼着されているこ
とにより、シャッター開閉力を低減するのに好適な結果
を得た。
【0135】本発明の第25の発明は第2の発明におい
て、可性フィルムは、材料がポリエステル、ポリプロ
ピレン、、ポリアミド超高分子ポリエチレン、フッ素樹
脂の単層又は、これらの複合層からなることとすること
により、シャッター開閉力を小さくする効果がある。
【0136】本発明の第26の発明は第25の発明にお
いて、可性フィルムは、相手部材と摺動する側の面に
低摩擦抵抗化処理をしていることにより、シャッター開
閉力を一層小さくする効果がある。
【0137】本発明の第27の発明は第26の発明にお
いて、可性フィルムの低摩擦抵抗化処理は、シリコン
オイル、シリコンワックス、シリコン系塗料をコーティ
ングすることにより好適な結果が得られる。
【0138】本発明の第28の発明は第25の発明にお
いて、可性フィルムは、基材の厚さが、4μm以上1
00μm以下とすることにより、シール部材の弾性力が
損なわれることが少ない。
【0139】本発明の第29の発明は第25の発明にお
いて、可性フィルムは、基材の厚さが、10μm以上
50μm以下であるので、シール部材の弾性力が損なわ
れることが極めて少ない。
【0140】本発明の第30の発明は第27の発明にお
いて、可性フィルムにコーティングされている低摩擦
抵抗材料の層厚は、0.05〜2μmであることとした
ことにより、安定したコーティング層が得られると共に
摺動によりコーティング層が剥離するおそれが少ない。
【0141】本発明の第31の発明は第27の発明にお
いて、可性フィルムにコーティングされている低摩擦
抵抗材料の層厚は、0.1〜0.5μmであることとし
たことにより、より安定したコーティング層が得られる
と共に摺動によりコーティング層が剥離するおそれがな
い。
【0142】
【0143】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を適用した現像剤補給容器の側
断面図である。
【図2】図1に示した現像剤補給容器の外観斜視図であ
る。
【図3】図1に示した現像剤補給容器による画像形成装
置本体に対する現像剤の補給状態を示す側断面図であ
る。
【図4】(a),(b),(c),(d)は連通した凹
部の実施例を示した平面図であり、(e)は夫々
(a),(b),(c),(d)のAーA,BーB,C
ーC,DーDの断面を表わしている。
【図5】従来の現像剤補給容器の構造を示した側断面図
である。
【図6】オーガ式充填機の略図である。
【図7】図1の一部拡大図である。
【符号の説明】
1 容器本体 2 キャップ部材 3 シャッター部材 4 シール部材 4a 可とう性フイルム 5 現像剤 6 現像ホッパー 2c シャッターガイド部 2d 連通した凹部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−293382(JP,A) 特開 昭59−201838(JP,A) 実開 平2−140074(JP,U) 実開 平4−90064(JP,U) 実開 昭61−19259(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/08 B65D 83/06 G03G 21/16

Claims (31)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現像剤を補給する開口部を備え、現像剤
    を収納する容器本体と、前記開口部を閉鎖するシャッタ
    ー部材と、前記シャッター部材が前記開口部を開閉する
    ために移動可能なように前記シャッター部材を支持する
    シャッター支持部と、を有する現像剤補給容器におい
    て、 前記シャッター部材の前記開口部側の面上であって、前
    記シャッタ−部材と前記シャッター支持部との間に圧縮
    して設けられるシール部材と、前記シール部材と摺動す
    る前記シャッター支持部の面に設けられた凹部と、を有
    し、前記凹部は前記容器本体内部と前記容器本体外部と
    の間で連通して両者の間空気の流れを許す形状である
    ことを特徴とする現像剤補給容器。
  2. 【請求項2】 前記シール部材は、前記シャッター部材
    の開閉動作に伴って前記シャッター支持部と摺動する側
    の面に可撓性フィルムを備えることを特徴とする請求項
    1に記載の現像剤補給容器。
  3. 【請求項3】 前記シャッター部材の前記シール部材の
    貼着面とは反対の面に低摩擦抵抗材料を配置することを
    特徴とする請求項1又は2に記載の現像剤補給容器。
  4. 【請求項4】 前記シャッター支持部は、前記シャッタ
    ー部材の移動方向に対して直角方向のシャッター部材両
    端部が移動自在に嵌合する凹部を有し、前記シール部材
    は、前記開口部と前記凹部とに渡って設けられているこ
    とを特徴とする請求項1又は2もしくは3に記載の現像
    剤補給容器。
  5. 【請求項5】 前記連通した凹部を形成している面は、
    平均山間隔Smが50μm〜500μm、中心線平均粗
    さRaが、1μm〜10μm、十点平均粗さRzが5μ
    m〜70μm、最大高さRmaxが、20μm〜150
    μmであることを特徴とする請求項1から4の何れか1
    つに記載の現像剤補給容器。
  6. 【請求項6】 前記連通した凹部を形成している面は、
    平均山間隔Smが100μm〜300μm、中心線平均
    粗さRaが2μm〜6μm、十点平均粗さRzが20μ
    m〜50μm、最大高さRmaxが30μm〜100μ
    mであることを特徴とする請求項1から4の何れか1つ
    に記載の現像剤補給容器。
  7. 【請求項7】 前記連通した凹部は、前記シャッター開
    閉方向に略平行な線状に形成されてなることを特徴とす
    る請求項5又は6に記載の現像剤補給容器。
  8. 【請求項8】 前記シール部材は、弾性体であることを
    特徴とする請求項1から4の何れか1つに記載の現像剤
    補給容器。
  9. 【請求項9】 前記弾性体の材質は、シリコン、ウレタ
    ン等のゴム、低発泡ポリウレタンゴム、あるいは、スポ
    ンジの内の何れか1つであることを特徴とする請求項8
    に記載の現像剤補給容器。
  10. 【請求項10】 前記シール部材は、硬度20〜70
    度、圧縮永久歪み4%以下、セルサイズ60〜300μ
    m、比重0.2〜0.5である低発泡ポリウレタンであ
    って、該シール部材を5〜50%圧縮して用いることを
    特徴とする請求項9に記載の現像剤補給容器。
  11. 【請求項11】 前記シール部材を20〜40%圧縮し
    て用いることを特徴とする請求項10に記載の現像剤補
    給容器。
  12. 【請求項12】 前記シール部材の圧縮応力が、0.1
    kg/cm2〜2.0kg/cm2であることを特徴とす
    る請求項9に記載の現像剤補給容器。
  13. 【請求項13】 前記シール部材の圧縮応力が0.6k
    g/cm2〜1.5kg/cm2であることを特徴する請
    求項9に記載の現像剤補給容器。
  14. 【請求項14】 前記シール部材は、前記シャッタ部材
    と二色成型してなることを特徴とする請求項8に記載の
    現像剤補給容器。
  15. 【請求項15】 前記シャッター部材は、前記シール部
    材を圧縮できるだけの剛性を有することを特徴とする請
    求項1又は2もしくは3に記載の現像剤補給容器。
  16. 【請求項16】 前記シャッター部材の材質は、ポリス
    チレン、ポリプロピレン、ABS等のプラスチック樹
    脂、及び前記樹脂と硝子繊維からなる複合材料、あるい
    は、ステンレス等の金属であることを特徴とする請求項
    15に記載の現像剤補給容器。
  17. 【請求項17】 前記シャッター部材の曲げ弾性率が2
    0000kg/cm2〜100000kg/cm2である
    ことを特徴とする請求項16に記載の現像剤補給容器。
  18. 【請求項18】 前記シャッター部材の曲げ弾性率が5
    0000kg/cm2〜80000kg/cm2であるこ
    とを特徴とする請求項16に記載の現像剤補給容器。
  19. 【請求項19】 前記低摩擦抵抗材料は、シリコンオイ
    ル、シリコン樹脂、フッソ樹脂、パラフイン系ワックス
    類、又は、超高分子ポリエチレンからなることを特徴と
    する請求項3に記載の現像剤補給容器。
  20. 【請求項20】 前記低摩擦抵抗材料が、シリコンオイ
    ルであってその粘度が100cSt〜10000cSt
    であることを特徴とする請求項19に記載の現像剤補給
    容器。
  21. 【請求項21】 前記低摩擦抵抗材料が、シリコンオイ
    ルであって、その粘度が1000cSt〜5000cS
    tであることを特徴とする請求項19に記載の現像剤補
    給容器。
  22. 【請求項22】 前記低摩擦抵抗材料が、シリコンオイ
    ルであって、その塗布量が0.01mg/cm2〜0.
    5mg/cm2であることを特徴とする請求項20又は
    21に記載の現像剤補給容器。
  23. 【請求項23】 前記低摩擦抵抗材料が、シリコンオイ
    ルであって、その塗布量が0.05mg/cm2〜0.
    1mg/cm2であることを特徴とする請求項20又は
    21に記載の現像剤補給容器。
  24. 【請求項24】 前記シャッター部材は、前記シール部
    材の貼着面と反対側の面にシリコンコーティングフィル
    ムを貼着されていることを特徴とする請求項3に記載の
    現像剤補給容器。
  25. 【請求項25】 前記可撓性フィルムは、材料がポリエ
    ステル、ポリプロピレン、ポリアミド、超高分子ポリエ
    チレン、フッソ樹脂の単層又は、これらの複合層からな
    ることを特徴とする請求項2に記載の現像剤補給容器。
  26. 【請求項26】 前記可撓性フィルムは、前記相手部材
    と摺動する側の面に低摩擦抵抗化処理をしていることを
    特徴とする請求項25に記載の現像剤補給容器。
  27. 【請求項27】 前記可撓性フィルムの低摩擦抵抗化処
    理は、シリコンオイル、シリコンワックス、シリコン系
    塗料をコーティングしていることを特徴とする請求項2
    6に記載の現像剤補給容器。
  28. 【請求項28】 前記可撓性フィルムは、基材の厚さ
    が、4μm以上100μm以下であることを特徴とする
    請求項25に記載の現像剤補給容器。
  29. 【請求項29】 前記可撓性フィルムは、基材の厚さ
    が、10μm以上50μm以下であることを特徴とする
    請求項25に記載の現像剤補給容器。
  30. 【請求項30】 前記可撓性フィルムにコーティングさ
    れている前記低摩擦抵抗材料の層厚は、0.05〜2μ
    mであることを特徴とする請求項27に記載の現像剤補
    給容器。
  31. 【請求項31】 前記可撓性フィルムにコーティングさ
    れている前記低摩擦抵抗材料の層厚は、0.1〜0.5
    μmであることを特徴とする請求項27に記載の現像剤
    補給容器。
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