JPH09211951A - トナー補給容器 - Google Patents

トナー補給容器

Info

Publication number
JPH09211951A
JPH09211951A JP8019664A JP1966496A JPH09211951A JP H09211951 A JPH09211951 A JP H09211951A JP 8019664 A JP8019664 A JP 8019664A JP 1966496 A JP1966496 A JP 1966496A JP H09211951 A JPH09211951 A JP H09211951A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
toner
supply container
toner supply
flexible sheet
opening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8019664A
Other languages
English (en)
Inventor
Yutaka Ban
伴  豊
Kazuyuki Miyano
和幸 宮野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP8019664A priority Critical patent/JPH09211951A/ja
Publication of JPH09211951A publication Critical patent/JPH09211951A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 シール部材の巻き取りが可能であって、小さ
な操作力で開封できるとともに、開封時に大きなスペー
スを必要としないトナー補給容器を提供すること。 【構成】 トナー5を排出するための開口1cと、可撓
性シート2と該可撓性シート2の前記開口1c側に設け
られた弾性体シート3とで構成されて前記開口1cを封
止するシール部材と、該シール部材を引き出してこれを
巻き取る巻取り手段4を含んでトナー補給容器を構成す
る。本発明によれば、トナー補給容器本体1の開口1c
を封止するためのシール部材が可撓性シート2と該可撓
性シート2の前記開口1c側に設けられた弾性体シート
3とで構成されるため、トナー補給容器本体1に接着剤
又は接着層が残留することがない。又、シール部材を引
き剥してこれを巻取り手段4によって巻き取るため、小
さな操作力で開封できるとともに、開封時に大きなスペ
ースを必要としない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乾式電子写真複写
機やプリンター等の画像形成装置に粉体トナーを補給す
るためのトナー補給容器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、静電式複写機、プリンター等の画
像形成装置においては、現像剤として粉末のトナーが使
用されている。そして、画像形成装置本体のトナーが消
費された場合には、トナー補給容器を用いて画像形成装
置本体にトナーを補給することが行われている。このト
ナー補給容器としては、従来、箱状の容器本体にフラン
ジ部を一体的に設け、このフランジ部に可撓性フィルム
(以下、シールフィルムと称する)を熱溶着等の手段に
より剥離可能に接着したものが広く実用化されている。
【0003】又、使用済みのトナー補給容器の内部に少
量残留したトナーがこぼれて飛散するのを防ぐため、更
にシャッターを追加し、これによって再封可能としたト
ナー補給容器も提案され、実用に供されている(特開平
4−336565号公報参照)。
【0004】一方、スライド式シャッターを有するトナ
ー補給容器も種々提案されている。このトナー補給容器
は、往復移動するスライド式シャッターと、容器本体の
補給口に取り付けられたシャッターをガイドするための
キャップ部材と、シャッターとキャップ部材の間に配置
されて容器本体の密閉性を保つためのシール部材とで構
成されている。この種のトナー補給容器では、スライド
式シャッターが移動することによって容器本体の補給口
が開放され、容器本体内のトナーが画像形成装置本体へ
排出供給される。そして、トナーの排出供給が完了する
と、シャッターを閉めることによって再びトナー補給容
器は密閉され、たとえ容器本体内にトナーが少量残留し
ていても、このトナーが飛散することがない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のトナー補給容器には次のような問題があった。
【0006】箱状の容器本体にシールフィルムを剥離可
能に溶着したトナー補給容器の場合には、使用済み容器
を回収再利用するに当たり2つの問題がある。即ち、第
1の問題は、シールフィルムは剥離可能に溶着されてい
るが、これを引き剥がした後に容器本体側に接着剤又は
接着層が若干残ってしまう場合があることである。シー
ルフィルムはユーザーがそれぞれ引き剥すものであるた
め、引き剥がす速度や方向はまちまちにならざるを得
ず、前記問題を根絶するのは困難である。容器本体側に
接着剤又は接着層の残留があると、使用済みのトナー補
給容器を回収してこれを粉砕し、再度原料として再利用
使用とするときに材料物性に影響して支障を来たす。然
るに、回収したトナー補給容器から残留した接着剤又は
接着層を除去するのは容易ではない。
【0007】又、第2の問題は、一般にシールフィルム
を剥離可能に接着する手段としてヒートシール(熱板溶
着)のような熱溶着を行うが、このとき熱の影響で容器
本体のヒートシールバーの当接した部分が僅かではある
が陥没するように変形することである。回収した使用済
みトナー補給容器に再度ヒートシールを行ってトナー補
給容器として再利用しようとする際にヒートシールする
面が前述のように変形していると、安定した接着強度が
得られないという問題がある。
【0008】次に、シールフィルムに加えてシャッター
をも設けたトナー補給容器の場合、トナーの排出供給後
にシャッターを閉じれば、これに従動してシールフィル
ムも元の位置に戻って一応再封されるが、開封時に引き
剥がしたシールフィルムは元通りに接着される訳ではな
い。よって、完全に密閉再封されないため、ユーザーが
使用済みのトナー補給容器を極めてラフに扱った場合
や、極く稀に何らかの不具合により容器内に多量のトナ
ーが残留したような場合に、トナーが飛散して周囲を汚
すという問題があった。
【0009】更に、次のような物流上も問題もある。即
ち、トナー補給容器は合成樹脂等から成るシールフィル
ムを熱溶着等の手段によって容器本体に接着しているた
め、通気性が全くなく、このため当該トナー補給容器が
減圧環境下に置かれた場合等に内圧が上昇してシールフ
ィルムの接着部が浮いたり、剥れたりする場合があると
いう問題があった。或は減圧環境下、例えば高地におい
てトナー補給容器を開封すると、前記のように該トナー
補給容器には通気性が全くないため、相対的に容器内圧
が上昇し、開封時にトナーが吹き出して飛散することが
稀に発生することがあった。
【0010】一方、スライド式シャッターを有するトナ
ー補給容器においては、弾性体から成るシール部材を圧
縮保持して密閉するようになっているため、前述のよう
に接着剤又は接着層が容器本体側に残留するようなこと
はなく、又、使用後にシャッターを閉じればシール部材
は元の位置に復帰して密閉再封される。更に、弾性体を
圧縮してシールしているために極く僅かな通気性があ
り、減圧環境下等でも内圧上昇が緩和され、トナーの吹
き出しが防がれる。
【0011】しかしながら、スライド式シャッターを備
えるトナー補給容器にも次のような問題がある。
【0012】即ち、引き出したシャッターはトナー補給
容器の外へ出てきてしまうため、そのスペースが必要と
なり、画像形成装置の設計上の制約となることがある。
特に、トナー補給容器を画像形成装置の内部に装着した
まま使用する所謂据置式のトナー補給容器の場合には、
引き出したシャッターを収納するスペースが必要となる
問題がある。
【0013】又、トナー補給容器の開閉動作は往復運動
となるため、画像形成装置本体の側からこれを駆動して
自動的に開閉を行うような形式(例えば、特開平6−7
5473公報参照)には向かないという問題もある。
【0014】これに対して前記シールフィルムを熱溶着
したトナー補給容器の場合、シールフィルムを巻き取る
ことも可能であり(実開昭61−117170号、実開
昭62−2063号公報参照)、このようにすれば前記
スペースの問題が解消されるとともに、操作力も小さく
抑えることが可能である。
【0015】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とする処は、シール部材の巻き取りが可能
であって、小さな操作力で開封できるとともに、開封時
に大きなスペースを必要とせず、又、画像形成装置本体
側からの駆動でシール部材の巻き取りを行うことができ
るトナー補給容器を提供することにある。
【0016】又、本発明の目的とする処は、容器本体に
接着剤又は接着層の残留がなく、多数回再使用可能であ
って、再使用した際に物性劣化しにくいトナー補給容器
を提供することにある。
【0017】更に、本発明の目的とする処は、減圧等の
環境変動に対して強く、減圧環境下で開封してもトナー
が吹き出したり、飛散することのないトナー補給容器を
提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、トナーを排出するための開
口と、可撓性シートと該可撓性シートの前記開口側に設
けられた弾性体シートとで構成されて前記開口を封止す
るシール部材と、該シール部材を引き出してこれを巻き
取る巻取り手段を含んでトナー補給容器を構成したこと
を特徴とする。
【0019】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記巻取り手段は画像形成装置本体から駆
動を受けることを特徴とする。
【0020】請求項3記載の発明は、トナーを排出する
ための開口と、可撓性シートと該可撓性シートの前記開
口側に設けられた弾性体シートとで構成されて前記開口
を封止するシール部材と、前記開口を開閉摺動自在に覆
う2枚のシャッター部材を含んでトナー補給容器を構成
し、2枚のシャッター部材を一体的に結合するととも
に、前記シール部材の一端側を折り返してこれを2枚の
シャッター部材の間を通したことを特徴とする。
【0021】請求項4記載の発明は、請求項1又は3記
載の発明において、前記可撓性シートの材質が、ポリエ
ステル、延伸ポリプロピレン、ナイロン、ポリエチレ
ン、ポリスチレン、ABS等の合成樹脂であることを特
徴とする。
【0022】請求項5記載の発明は、請求項1又は3記
載の発明において、前記可撓性シートの厚さが10μm
〜200μmであることを特徴とする。
【0023】請求項6記載の発明は、請求項1又は3記
載の発明において、前記可撓性シートの材質が、シリコ
ーン、ウレタン等のゴム、低発泡ポリウレタンゴム或は
スポンジであることを特徴とする。
【0024】請求項7記載の発明は、請求項1又は3記
載の発明において、前記可撓性シートの厚さが0.5m
m〜2mmであることを特徴とする。
【0025】請求項8記載の発明は、請求項1又は3記
載の発明において、前記弾性体シートは、ゴム硬度20
°〜70°、圧縮永久歪み4%以下、摩擦係数μ=0.
8以下、セルサイズ60μm〜300μm、比重0.2
〜0.5である低発泡ポリウレタンで構成され、これを
5%〜50%圧縮して用いることを特徴とする。
【0026】請求項9記載の発明は、請求項1又は3記
載の発明において、前記弾性体シートは前記可撓性シー
トに貼着されていることを特徴とする。
【0027】請求項10記載の発明は、請求項1又は3
記載の発明において、前記可撓性シートの前記弾性体シ
ートと反対側の面に低摩擦抵抗材料を配置することを特
徴とする。
【0028】請求項11記載の発明は、請求項10記載
の発明において、前記低摩擦抵抗材料がシリコーンオイ
ル、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、パラフィンワックス
類又は超高分子ポリエチレンであることを特徴とする。
【0029】請求項12記載の発明は、請求項10記載
の発明において、前記低摩擦抵抗材料がシリコーンオイ
ルであって、その粘度が100mm2/s〜10000m
2/s、好ましくは1000mm2/s〜5000mm2/
sであることを特徴とする。
【0030】請求項13記載の発明は、請求項10記載
の発明において、】 前記低摩擦抵抗材料がシリコーン
オイルであって、その塗布量が0.01mg/cm2
0.5mg/cm2 、好ましくは0.05mg/cm2
〜0.1mg/cm2 であることを特徴とする。
【0031】請求項14記載の発明は、請求項1又は3
記載の発明において、前記弾性体シートの圧縮応力が
9.81×10-3MPa〜1.96×10-1MPa、好
ましくは5.88×10-3MPa〜1.47×10-3
Paであることを特徴とする。
【0032】請求項15記載の発明は、請求項1又は3
記載の発明において、前記可撓性シートは、前記弾性体
シートと反対側の面にシリコーンコーティングフィルム
を貼着されていることを特徴とする。
【0033】従って、本発明によれば、当該トナー補給
容器の開口を封止するためのシール部材が可撓性シート
と該可撓性シートの前記開口側に設けられた弾性体シー
トとで構成されるため、トナー補給容器本体に接着剤又
は接着層の残留がなく、当該トナー補給容器を再使用し
た際の材料の物性劣化が生じにくい他、組立時にトナー
補給容器本体が変形することがなく、当該トナー補給容
器を多数回再使用することができる。
【0034】又、シール部材を引き剥してこれを巻取り
手段によって巻き取るため、小さな操作力で開封するこ
とができるとともに、開封に大きなスペースを必要とせ
ず、シール部材の巻き取り動作は回転運動であるために
画像形成装置本体側からの駆動でシール部材の巻き取り
を容易に行うことができる。
【0035】更に、シール部材を構成する弾性体シート
を圧縮することによってトナー補給容器が封止されてい
るため、極く僅かな通気性があり、減圧等の環境変動が
あっても、内圧上昇を緩和することができ、当該トナー
補給容器は減圧等の環境変動に対して強くなり、減圧環
境下で開封してもトナーが吹き出したり、飛散すること
がない。
【0036】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。
【0037】<実施の形態1> [トナー補給容器の構成]図1は本発明に係るトナー補
給容器の横断面図、図2は同トナー補給容器の縦断面
図、図3は開封している状態を示すトナー補給容器の横
断面図である。
【0038】図1乃至図3において、1はトナー補給容
器本体、2は可撓性シート、3は弾性体シート、4は巻
取り手段、5はトナーである。
【0039】上記容器本体1は箱状のトナー収納部1a
とフランジ部1bとを一体的に有して構成されており、
フランジ部1bにはトナーを排出するための開口(トナ
ー排出口)1cが形成されている。このトナー排出口1
cを密閉するために、前記可撓性シート2に弾性体シー
ト3を貼り付けたものをフランジ部1bの下面に設けた
略コ字型のガイド部1bに圧縮しつつ挿入する。尚、弾
性体シート3はトナー排出口1cを密閉封止するのに十
分な長さがあれば良いが、可撓性シート2の一端は更に
延在され、トナー補給容器の長手方向一端に設けられた
前記巻取り手段4に固着される。
【0040】[トナー補給容器の製造方法]トナー収納
部1aとフランジ部1bとを一体的に有するトナー補給
容器本体1は、例えば耐衝撃性ポリスチレン樹脂(HI
−PS)を射出成形して得られる。このトナー補給容器
本体1には、ガイド部1dにおいて可撓性シート2と弾
性体シート3を圧縮保持するために或る程度の剛性が必
要とされる上、種々の輸送条件、例えば振動や落下衝撃
にも耐えることが要求される。これらの諸要求に対応す
るためには前記耐衝撃性ポリスチレン樹脂(HI−P
S)がトナー補給容器本体1の材質として最も好適であ
るが、その他アクリロニトリル、スチレン、ブタジエン
共重合樹脂(ABS)やポリフェニレンオキサイド樹脂
(PPO)等の各種合成樹脂も好ましく利用できる。
又、金属、木、紙、その他の各種素材も利用可能であ
る。
【0041】トナー補給容器本体1の製造方法として
は、薄肉が可能で形状の自由度が大きい射出成形が最も
好適であるが、真空成形、圧縮成形、ブロー成形等も好
ましく利用でき、材料によって適宜種々の製造方法を選
択しても良い。
【0042】又、巻取り手段4としては種々の形態のも
のが利用可能である。本実施の形態では、ロール状の部
材をトナー補給容器本体1の一端に回動可能に軸支する
ことによって巻取り手段4を構成しているが、本発明は
この実施態様に限定されるものではない。
【0043】[可撓性シート]本実施の形態において
は、可撓性シート2として厚さ100μmのポリエステ
ルフィルムを用いた。可撓性シート2は巻取り手段4で
巻き取れるだけの弾性が必要である一方、図2に示すよ
うに、トナー補給容器の両サイドのガイド部1dの間の
スパンで容器本体1内のトナー重量と内圧に対抗して弾
性体シート3を支持することができるだけの剛性をも必
要とされる。このような要求を考慮すると、可撓性シー
ト2の材質としては、ポリエステル、延伸ポリプロピレ
ン、ナイロン、ポリエチレン、ポリスチレン等が好まし
く用いられる。これらの中でもポリエステルは薄くても
適度な引張強度と剛性を有するために特に好ましい。
【0044】又、同様に前記要求を考慮すると、可撓性
シート2の厚さは10μm〜200μmが好ましい。因
に、可撓性シート2の厚さが10μm未満では剛性が不
足し、物流環境等の条件によっては該可撓性シート2と
弾性体シート3がガイド部1dから部分的に脱落してト
ナー漏れを起こす場合がある。逆に可撓性シート2の厚
さが200μmを超えると、剛性が高過ぎて巻取り手段
4に該可撓性シート2を巻き取るのが困難となる。
【0045】[弾性体シート]本実施の形態において
は、弾性体シート3として厚さ1.0mmの低発泡ポリ
ウレタン(商品名:ポロン、イノアック社製)を用い
た。弾性体シート3は両面テープにより可撓性シート2
に一体的に貼着される。
【0046】弾性体シート3は、トナー補給容器本体1
のガイド部1dにより圧縮保持されることによってトナ
ー補給容器本体1のトナー排出口1cからトナー5が漏
れ出るのを防ぐ。従って、弾性体シート3には、柔軟で
弾性があり、しかも、このことが長期間に亘って維持さ
れることが求められる一方、開封時にはガイド部1dと
摺動するが開封強度を小さく抑えることが要求される。
【0047】このため、弾性体シート3の材質としては
シリコーン、ウレタン等のゴムやスポンジ、望ましくは
強度20〜70°、圧縮永久歪み4%以下、摩擦係数μ
=0.8以下、セルサイズ60〜300μm、比重0.
2〜0.5である低発泡ポリウレタンを5〜50%(よ
り好ましくは、10〜30%)圧縮して用いることが好
ましい。尚、本実施の形態おいて用いた低発泡ポリウレ
タン(商品名:ポロン、イノアック社製)は硬度30
°、圧縮永久歪み3.1%、摩擦係数μ=0.38、セ
ルサイズは約100μm、比重=0.32であった。
【0048】又、弾性体シート3の厚さは0.5mm〜
2.0mmが好ましい。因に、弾性体シート3の厚さが
0.5mm未満では弾性が殆ど得られず、シール性が悪
くなる。逆に、厚さが2.0mmを超えると該弾性体シ
ート3を巻取り手段4で巻き取るのに支障を来たす。
【0049】[物性測定条件]弾性体シート3の硬度
は、シール材として使われるゴムの硬度を測定する場合
の測定方法(JIS−K−6301)により、スプリン
グ式硬さ試験機(C型)を用いて測定される。この硬さ
試験機は直径0.79mmの針が基準面から2.54m
mだけ突き出すように構成されており、この針はバネで
5000gfだけ加圧されている。試験片(弾性体シー
ト3)に基準面を接触させたときの針が押し戻される距
離を測定し、次の式により硬度を算出する。
【0050】
【数1】硬度=(押し戻される距離mm/2.54m
m)×100 次に、弾性シート3の圧縮永久歪みはJIS−K−64
01に準拠して測定される。即ち、試験片(弾性体シー
ト3)を50%圧縮した状態で温度70℃で22時間放
置後、圧縮状態を解除して室温に30分放置してから厚
さを測定し、次の式に従って圧縮永久歪みを算出する。
【0051】
【数2】圧縮永久歪み={(初めの試験片厚さmm−試
験後の試験片厚さmm)/初めの試験片厚さmm}×1
00 又、弾性体シート3の摺動する相手部材に対する摩擦係
数μは一般的な妥当な測定方法によって求められるが、
本実施の形態における測定条件は、直径18mm、厚さ
3mmの試験片(弾性体シート3)を、摺動する相手部
材(この場合、トナー補給容器本体1)と同材質の平板
の上に置き、200gの荷重を試験片に掛けて試験片を
水平方向に引き、試験片が動き出すときの力を測定して
次の式に従って摩擦係数μを算出した。
【0052】
【数3】 摩擦係数μ=(動き出すときの力g/荷重g) セルサイズとは、発泡体を構成している気泡構造の平均
直径のことであり、これはJIS−K−6900に説明
されている。
【0053】更に、弾性体シート3の圧縮応力は、直径
50mm、厚さ2.4mmの試験片を、直径50mmの
フラット棒が取り付けられた圧縮試験機を用いて圧縮速
度1mm/minにて歪みを与え、そのときの荷重を測
定して次式に従って圧縮応力を求めた。
【0054】
【数4】圧縮応力(MPa)={(所定歪みを与えたと
きの荷重N−初期荷重N)/圧縮部の面積cm2 } [圧縮率の設定]弾性体シート3の圧縮率は弾性体シー
ト3の物性に応じて適宜設定されるが、これはシール性
と開封強度の両方に大きく影響する極めて重要なファク
ターである。圧縮率は弾性体シート3の圧縮前の厚さT
0 と圧縮後の厚さT(図2参照)との比率であって、次
式により算出される。
【0055】
【数5】 圧縮率%={(T0 −T)/T0 }×100 これ以降の実施の形態及び比較例における物性測定や圧
縮率の設定は前述の手順に準じている。
【0056】[物性値の意味]弾性体シート3の硬度は
20°〜70°が好ましい。弾性体シート3の相手部材
への密着性を良くしてシール性を確保するため、該弾性
体シート3としては硬度70°以下程度の柔らかさが必
要である。一方、弾性体シート3は低抵抗で相手部材と
摺動しなければならないために柔らか過ぎても好ましく
なく、硬度20°以上は必要である。
【0057】又、弾性体シート3の圧縮永久歪みは4%
以下であることが好ましい。弾性体シート3の圧縮永久
歪みが4%を超えると、1週間程度の比較的短期間でシ
ール性が失われ、落下時にトナー漏れが発生するので不
適当である。
【0058】弾性体シート3の摩擦係数μは0.8以下
であることが好ましい。因に、摩擦係数μが0.8を超
えると、シール部材の圧縮率が10〜40%の場合に、
開封強度が高くなり、操作性が著しく悪くなるので不適
当である。
【0059】セルサイズは60μm〜300μm、比重
は0.2〜0.5が好ましい。例えば、従来一般的に用
いられてきた発泡ウレタンは、セルサイズが500μm
以上、比重が0.2未満であり、気泡構造は網目状とな
る。この場合、形状を支えている構造体が非常に少な
く、圧縮されたときに復元する力が小さくて圧縮永久歪
みは4%を超える。又、隣接する気泡(セル)同士は互
いに完全に連通しており(連泡)、トナーのような微粒
子はこれを通過して漏れてしまうため、この点でもシー
ル性が悪い。更に、このような発泡体の表面は粗面とな
り、摩擦係数は高くなる。
【0060】逆にセルサイズが60μm以下と小さい場
合、各気泡が互いに完全に分離独立しているような構造
(単泡)を取り、トナーが発泡体を通り抜けてしまうと
いうことは防止できる。しかし、長期間圧縮応力が加わ
った後での復元においては、一端潰れた気泡に空気が入
りにくいためにむしろ形状が元へ戻りにくく、圧縮永久
歪みは4%を超えて大きくなる。
【0061】一方、セルサイズが小さい場合、表面は可
成り平滑になるが、圧縮量に対する反発力は急激に上昇
するため、摺動における垂直抗力が大きくなり、シャッ
ターの開封力を低く抑えるのは困難となる。このことは
シール部材の厚さの微妙なバラツキがシャッターの開封
力に大きく影響するということであり、量産性が著しく
悪くなる。
【0062】セルサイズは60μm〜300μm、比重
が0.2〜0.5程度の発泡体の構造は、前記二者の中
間であり、適度に構造体が残っていて復元力が大きいと
ともに、隣接する気泡同士は極く僅かに接しているため
に僅かに連通し、潰れた気泡に空気が戻り易く復元を助
ける。又、セルサイズはトナーの体積平均粒径と比較し
て遥かに大きいが、気泡と気泡との連通部分の大きさは
20μm以下程度と非常に小さく、トナーが発泡体を通
過することはできない。表面も適度に平滑で摩擦係数が
小さくなり、更に弾性が十分にあるために圧縮量に対す
る反発力の上昇は緩やかで、操作力を安定して低くする
ことが可能である。
【0063】[開封強度低下]更に、前記手法により高
いシール性を維持したまま、開閉強度を低下させて操作
性を向上させるために、可撓性シートの弾性体シート貼
着面と反対側の面に低摩擦抵抗材を配置させることが望
ましい。特に、大容量容器等の現像剤補給口の口径が大
きい場合には、可撓性シートと弾性体シート及びガイド
部が共に大きくなり、開封時の摺動面積も大きくなるこ
とから、開封強度低下の最も有効な手段である。
【0064】そこで、具体的には、本実施の形態によれ
ば、可撓性シート2にシリコーンオイル、フッ素樹脂、
パラフィン系のワックス類、超高分子ポリエチレン等の
材料を塗布、貼着、散布等の手段で配置する。その中で
も低コストで加工し易いものとして、シリコーンオイル
を塗布するか、又はシリコーンコーティングフィルムを
貼着することが好ましい。
【0065】又、可撓性シート2にシリコーンオイルを
塗布する場合には、粘度と塗布量を制御する必要があ
る。粘度については、低過ぎると、可撓性シート2とト
ナー補給容器本体1のガイド部1dとの摺動面において
開封時に脈動して操作性が悪化してしまう。逆に、粘度
が高過ぎると、シャッター部材への塗布が行いづらくな
る。従って、本実施の形態によれば、粘度としては、1
00mm2/s〜10000mm2/s(好ましくは、10
0mm2/s〜5000mm2/s)のものを用いることが
好ましい。
【0066】又、塗布量についても、少な過ぎると十分
なオイル膜が形成されず、開封強度の上昇を引き起こし
てしまう。逆に、多過ぎると塗布面のベタつき、ゴミ、
トナーの付着が生じてしまう。
【0067】従って、塗布量としては、0.01mg/
cm2 〜20.5mg/cm2 (好ましくは、0.05
mg/cm2 〜0.1mg/cm2 )であることが好ま
しい。
【0068】弾性体シート3を可撓性シート2に貼着し
て約23%圧縮した状態でトナー補給容器本体1のガイ
ド部1dに組み込んだ。このとき、弾性体シート3の圧
縮応力は6.86×10-2MPaであった。
【0069】本実施の形態では、可撓性シート2の弾性
体シート3貼着面と反対側の面にシリコーンオイルを塗
布したが、このシリコーンオイルの粘度は3000mm
2/sであり、塗布量は約0.1mg/cm2 に設定し
た。
【0070】弾性体シート3の表面についても同様に低
摩擦抵抗材料を配置することで、開封強度を低下させて
操作性を向上させることが可能である。しかし、常にト
ナーが接触する面であることから、塗布材料に制約があ
り、又、塗布材料の剥れや割れ等の問題もある。従っ
て、弾性体シート3については、低摩擦抵抗材料から成
る薄いフィルム又は低摩擦抵抗材料を表面に施した薄い
フィルム等を貼着することが好ましい。
【0071】[評価結果]以上のように構成される本実
施の形態に係るトナー補給容器について開封強度の測
定、減圧環境放置テスト及び物流落下テストを実施し
た。
【0072】開封強度は2.2kgf〜3.8kgf程
度と低く良好な操作性を示した。又、可撓性シート2の
巻取り手段4への巻き取りもスムーズに行うことがで
き、このときの操作力は1.5kgf〜2.0kgfで
あった。尚、同形状のトナー補給容器本体にシールフィ
ルムをヒートシール接着した容器の場合の開封強度は
3.3kgf〜5.5kgfであった。
【0073】次に、減圧環境下に放置する試験を行っ
た。本実施の形態に係るトナー補給容器に所定量のトナ
ーを充填し、460mmHg環境下に30分放置を2回
繰り返して行った。その結果、トナーの漏れ等の不具合
は発生しなかった。尚、同形状のトナー補給容器本体に
シールフィルムをヒートシール接着した容器の場合、同
じ条件で試験すると、ヒートシール接着部が部分的に浮
いてくる現象が発生し、稀には微少なトナー漏れを起こ
すこともあった。
【0074】又、減圧環境下に24時間放置した後に開
封する試験を行ったが、本実施の形態に係るトナー補給
容器においては、相対的な内圧上昇は緩和され、トナー
の吹き出しやトナー飛散は発生しなかった。他方、同形
状のトナー補給容器本体にシールフィルムをヒートシー
ル接着した容器の場合、内圧上昇は緩和されず、開封時
にトナーが僅かに吹き出してくる場合があった。
【0075】落下試験は本実施の形態に係るトナー補給
容器に所定量のトナーを充填し、所定の梱包を施して行
った。落下試験の方法はJIS−Z−0202に準拠
し、落下高さ60cmから1角3陵6面についてこの順
で計10回落下させた。その結果、トナー漏れや可撓性
シート2及び弾性体シート3のトナー補給容器本体1の
ガイド部1dからの脱落といった不具合は発生しなかっ
た。
【0076】[再生実験]本実施の形態に係るトナー補
給容器の再生実験を行った。使用済みのトナー補給容器
から可撓性シート2と弾性体シート3を除去し、粉砕機
にて数mm角程度の大きさまで粉砕し、混練機を通して
ペレット化し、これを原料として射出成形にて再びトナ
ー補給容器本体1を作った。これを用いてトナー補給容
器を組み立て、前記評価を同様の条件で行った。その結
果、開封強度、減圧放置試験及び落下試験共に新品と全
く同様の結果を示した。又、射出成形においても樹脂の
充填不良や外観不良、その他の不具合は発生しなかっ
た。
【0077】尚、同形状のトナー補給容器本体にシール
フィルムをヒートシール接着した容器の場合、開封後も
シールフィルムの接着層が部分的にトナー補給容器本体
の側に残留するものがあった。これについても前記と同
様に粉砕、ペレット化して原料とし、再生する実験を行
った。その結果、射出成形においては樹脂の流動性が変
化し、成型条件を調整しなければならなかった。又、評
価においては、開封強度と減圧放置試験は問題なかった
が、落下試験においてトナー補給容器本体が割れて破損
する不具合が発生した。
【0078】更に、使用済みのトナー補給容器を再びそ
のまま使用する実験を行った。
【0079】巻取り手段4に巻き取られたシール部材
(可撓性シート2と弾性体シート3とから成る)を引き
出してエアブローにて清掃し、同じくエアブローで清掃
したトナー補給容器本体1のガイド部1dにシール部材
を押し込んでトナー排出口1cを密閉し、更に可撓性シ
ート2の一端部を巻取り手段4に固着してトナー補給容
器として再生した。この再生トナー補給容器についても
前記の評価を同様の条件で行った。その結果、開封強
度、減圧放置試験及び落下試験共に新品と全く同様の結
果を示した。尚、シール部材は前述のように耐クリープ
性の高いポリエステルから成る可撓性シート2と圧縮永
久歪みの小さな低発泡ポリウレタンから成る弾性体シー
ト3で構成されており、該シール部材を巻取り軸から引
き出しても殆ど巻き癖は残っておらず、弾性体シート3
の復元力も十分に残っているため、5回〜10回程度の
再使用は十分に可能であった。
【0080】一方、同形状のトナー補給容器本体にシー
ルフィルムをヒートシール接着した容器の場合、シール
フィルムをヒートシール接着していた部分は陥没するよ
うに変形しており、この部分に重ねてヒートシールを行
ってトナー補給容器を再生した。尚、この際のトナー補
給容器の清掃は前記と同様にエアブローで行った。
【0081】この再生トナー補給容器も同様に評価した
ところ、先ず、開封強度はバラツキが極めて大きく、減
圧放置試験においてはシールフィルムの接着部の浮きが
著しく発生し、トナー漏れに至るものも散見された。更
に、落下試験においてもシールフィルムが部分的に剥れ
てトナー漏れを生じるものがあった。
【0082】尚、巻取り手段に巻き取られたシールフィ
ルム(熱溶着フィルム)は、前記本発明に係るシール部
材のように繰り返し使用することは全く不可能であっ
た。
【0083】<実施の形態2>次に、本発明の実施の形
態2を図4及び図5に基づいて説明する。
【0084】[トナー補給容器の構成]図4は本発明の
実施の形態2に係るトナー補給容器の横断面図、図5は
同トナー補給容器を開封している状態を示す横断面図で
あり、これらの図においては図1乃至図3に示したと同
一要素には同一符号を付している。
【0085】図4及び図5において、1はトナー容器本
体、2は可撓性シート、3は弾性体シート、4は巻取り
手段、5はトナーである。
【0086】トナー容器本体1は、トナー5を収容した
内容器1Aと該内容器1Aを収容した外容器1Bの2重
容器で構成されている。内容器1A及び外容器1Bには
それぞれトナー排出用の開口部1c,1eが形成され、
内容器1Aの開口部1cは可撓性シート2に弾性体シー
ト3を貼り付けて成る内側シール部材6により密閉封止
され、外容器1Bの開口部1eにはこれを開閉自在に覆
う外側シール部材7が設けられる。このとき、内容器1
Aと外容器1Bの間に形成された隙間を前記実施の形態
1におけるトナー補給容器のガイド部1dと同様に利用
し、この隙間よりも若干厚いシール部材をこの隙間に押
し込むことによって密閉性を維持するようになってい
る。尚、圧縮率はこの隙間の幅とシール部材の厚さによ
って調整する。
【0087】更に、内側シール部材6を引き剥がしてこ
れを巻き取る巻取り手段としての巻取り軸4と、外側シ
ール部材7の一端部を固定した状態で外容器1Bの下面
部に沿ってスライドすることによって外側シール部材7
によって外容器1Bの開口部1eを開閉するスライド部
材8が設けられている。
【0088】而して、トナー補給容器本体1はその長手
方向に沿って画像形成装置本体100に出し入れされ
る。このとき、画像形成装置本体100側には、スライ
ド部材8と係合して外側シール部材7を開閉させるスラ
イド部材移動手段9が設けられている。外側シール部材
7は、スライド部材移動手段9によるスライド部材8の
移動に伴って図4に示す閉位置と図5に示す開位置とに
移動される。
【0089】トナー補給容器本体1の導入側端部に対応
する端面Aには、トナー補給容器本体1の製造時に内容
器1Bの内部にトナー5を供給するためのトナー供給筒
1fが突出して形成されている。このトナー供給筒1f
の先端部は、内容器1A及び外容器1Bの組立状態で外
容器1Bの外方へ突出されるようになっている。又、ト
ナー供給筒1fの内部は、内容器1Aの内部に連通され
るとともに、導入側端部A側からトナー供給筒1f内に
嵌合された栓状部10によって外部との連通が遮断され
ている。この栓状部10は、トナー供給筒1fから内容
器1Aの内部へトナー5が供給された後に、熱溶着によ
ってトナー供給筒1fを塞ぐものである。
【0090】可撓性シート2と弾性体シート3とから成
る内側シール部材6の一端部は巻取り軸4に固着されて
いる。ここで、弾性体シート3は内容器1Aの開口部1
cを塞ぐのに十分な長さがあれば良く、更に抜き取り側
Bへ延在した可撓性シート2のみが巻取り軸4に固着さ
れても良い。
【0091】外側シール部材7の一端部は、スライド部
材8の上面に固着されている。このスライド部材8のス
ライド移動に伴って、外側シール部材7が外容器1Bの
開口部1eを開閉する。
【0092】トナー供給容器本体1を画像形成装置本体
100の収容凹部100aに装着すると、スライド部材
8の係合部にスライド部材移動手段9が係合され、更
に、トナー供給容器本体1を収納凹部100a内の奥側
へ挿入していくと、この挿入動作に連動してスライド部
材移動手段9がスライド部材8をトナー補給容器本体1
に対して相対的に移動させて外側シール部材7を開放し
ていく(図5)。このとき、外側シール部材7は内容器
1A上面部と外容器1B上面部との間の収容空間に略真
直状態で収容される。
【0093】トナー供給容器本体1の収納凹部100a
内への挿入が完了すると、巻取り軸4は画像形成装置本
体100側に設けられた不図示のモータによって駆動さ
れる駆動軸と連結し、内側シール部材6の巻き取りは前
記モータによって自動的に行われる。
【0094】このようにして先ず外容器1Bの開口部1
e、続いて内容器1Aの開口部1cが開放され、内容器
1Aの内部に収容されたトナー5は下方の不図示の現像
装置の所定部へ落下補給される。
【0095】次に、使用済みのトナー補給容器本体1を
抜き取る場合には、該トナー補給容器本体1の挿入時に
おいて既にスライド部材移動手段9とスライド部材8と
が係合しているため、トナー補給容器本体1の抜き取り
動作に連動してスライド部材8がトナー補給容器本体1
に対して相対的に導入側端部Aに向かって移動して閉位
置に達する。スライド部材8の相対移動に従動して前記
収容空間に収容されていた外側シール部材7は再び外容
器1Bの開口部1eを覆う位置に復帰する。
【0096】このようにトナー補給容器の交換のための
取り外しに際して、外容器1Bの開口部1eはトナー5
によって汚れていない外側シール部材7によって自動的
に閉塞されるため、トナー5の飛散を確実に防止するこ
とができる。又、内側シール部材6は前記のような構成
を有しているため、容易に巻取り軸4に巻き取られて非
常にコンパクトに収容される。
【0097】[評価結果]前記構成を有する本実施の形
態に係るトナー補給容器について開封強度の測定、減圧
環境放置テスト及び物流落下テストを実施した。
【0098】開封強度は小さく抑えられ、内側シール部
材6の巻取り手段4への巻き取りもスムーズに行うこと
ができた。
【0099】次に、トナー補給容器を減圧環境下に放置
する試験を行った。本実施の形態に係るトナー補給容器
に所定量のトナー5を充填し、460mmHg環境下に
30分放置を2回繰り返して行った。その結果、トナー
5の漏れ等の不具合は発生しなかった。
【0100】尚、同様の構成で内容器の開口部にシール
フィルムをヒートシール接着した容器(特開平6−75
473号公報参照)の場合、同じ条件で試験すると、ヒ
ートシール接着部が部分的に浮いてくる現象が発生し、
稀には微少なトナー漏れを起こすこともあった。但し、
外側シール部材7があるため、トナー供給容器本体1の
外部へのトナー5の飛散は殆どなかった。
【0101】又、トナー補給容器を減圧環境下に24時
間放置した後、開封する試験を行ったが、本実施の形態
に係るトナー補給容器においては、相対的な内圧上昇は
緩和され、トナー5の吹き出しや飛散は発生しなかっ
た。
【0102】他方、同様の構成のトナー補給容器の内容
器に内側シール部材としてシールフィルムをヒートシー
ル接着した容器(特開平6−75473号公報参照)の
場合、内圧上昇は緩和されず、開封時にトナーが吹き出
して飛散する場合があった。内側シール部材の開封時に
は外側シール部材は既に開封済であるため、外側シール
部材の設置もこの問題に対しては有効な対策とはならな
い。
【0103】本実施の形態に係るトナー補給容器の落下
試験は該トナー補給容器に所定量のトナー5を充填し、
所定の梱包を施して行った。落下試験の方法はJIS−
Z−0202に準拠し、落下高さ60cmから1角3陵
6面についてこの順で計10回落下させた。その結果、
トナー漏れや可撓性シート2及び弾性体シート3のトナ
ー補給容器本体1のガイド部からの脱落といった不具合
は発生しなかった。
【0104】他方、同様の構成で内容器の開口部にシー
ルフィルムをヒートシール接着した容器(特開平6−7
5473号公報参照)の場合、同じ条件で試験すると、
ヒートシール接着部が部分的に浮いてくる現象が発生
し、更にはトナー漏れに至るものもあった。但し、外側
シール部材があるため、トナー補給容器本体の外部への
トナーの飛散は殆どなかった。
【0105】[再生実験]本実施の形態に係るトナー補
給容器の再生実験を行った。
【0106】使用済みのトナー補給容器本体1から可撓
性シート2と弾性体シート3を除去し、粉砕機にて数m
m角程度の大きさまで粉砕し、混練機を通してペレット
化し、これを原料として射出成形にて再びトナー補給容
器本体1を作った。これを用いてトナー補給容器を組み
立て、前記評価を同様の条件で行った。その結果、開封
強度、減圧放置試験及び落下試験共に新品と全く同様の
結果が得られた。又、射出成形においても、樹脂の充填
不良や外観不良、その他の不具合は発生しなかった。
【0107】他方、同形状のトナー補給容器本体にシー
ルフィルムをヒートシール接着した容器の場合、開封後
もシールフィルムの接着層が部分的にトナー補給容器本
体の側に残留するものがあった。これについても前記と
同様に粉砕、ペレット化して原料とし、再生する実験を
行った。その結果、射出成形においては、樹脂の流動性
が変化し、成型条件を調整しなければならなかった。
又、評価においては、開封強度と減圧放置試験は問題な
かったが、落下試験においてトナー補給容器本体が割れ
て破損する不具合が発生した。
【0108】更に、使用済みのトナー補給容器を再びそ
のまま使用する実験を行った。
【0109】即ち、巻取り手段4に巻き取られたシール
部材(可撓性シート2と弾性体シート3とから成る)を
引き出してエアブローにて清掃し、該シール部材を同じ
くエアブローで清掃したトナー補給容器本体1の内容器
1Aと外容器1Bの間の隙間に押し込んで開口部1c,
1eを密閉し、更に可撓性シート2の一端部を巻取り手
段4に固着してトナー補給容器として再生した。この再
生されたトナー補給容器についても前記評価を同様の条
件で行った。その結果、開封強度、減圧放置試験及び落
下試験共に新品と全く同様の結果が得られた。尚、内側
シール部材6は耐クリープ性の高いポリエステルから成
る可撓性シート2と圧縮永久歪みの小さな低発泡ポリウ
レタンから成る弾性体シート3で構成されており、可撓
性シート2は巻取り軸4から引き出しても殆ど巻き癖は
残っておらず、弾性体シート3の復元力も十分に残って
いるため、5回〜10回程度の再使用は十分に可能であ
った。
【0110】一方、同様の構成のトナー補給容器の内容
器にシールフィルムをヒートシール接着した容器(特開
平6−75473号公報参照)の場合、シールフィルム
をヒートシール接着していた部分は陥没するように変形
していたが、この部分に重ねてヒートシールを行ってト
ナー補給容器を再生した。尚、この際のトナー補給容器
本体の清掃は前記と同様にエアブローにて行った。この
再生されたトナー補給容器も同様に評価したところ、先
ず、開封強度はバラツキが極めて大きく、減圧放置試験
においてはシールフィルムの接着部の浮きが著しく発生
し、トナー漏れに至るものも発生した。更に、落下試験
においてもシールフィルムが部分的に剥れてトナー漏れ
を生じるものがあった。
【0111】<実施の形態3>次に、本発明の実施の形
態3を添付図面に基づいて説明する。
【0112】[トナー補給容器の構成]図6は本発明の
実施の形態3に係るトナー補給容器の組立状態を示す分
解斜視図であり、本図においては前記実施の形態と対応
する部分には同一符号を付している。
【0113】図6において、1はトナー補給容器本体で
あり、2は可撓性シート、3は弾性体シート、11はシ
ャッター部材、12は把手である。又、図6に示す〜
は以下に示す組立順序に対応している。
【0114】先ず、トナー補給容器本体1のフランジ
部1bに可撓性シート2と弾性体シート3とを一体的に
貼り合わせたシール部材を弾性体シート3の側がトナー
補給容器本体1に対向するようにして置く。このとき、
可撓性シート3をシール部材後端側に若干量延在させて
おり(図示2a部)、これをトナー補給容器本体1のフ
ランジ部1bの図中破線で示す部分2bに両面テープ等
の適当な手段で接着固定する。
【0115】尚、可撓性シート2と弾性体シート3の材
質、構成、低摩擦抵抗処理等は実施の形態1と全く同様
である。又、シール部材の先端側は可撓性シート2を十
分に延在し(図示2c部)、その先端には把手12を両
面テープ等の適当な手段で接着固定する。
【0116】続いてヒンジ部を介して2つの部分から
成り、組立後には2枚のシャッターを一体化したように
なる前記シャッター部材11を図6に示すような形でト
ナー補給容器本体1のガイド部1dに手前側から挿入し
て取り付ける。このとき、シャッター部材11により可
撓性シート2及び弾性体シート3が圧縮保持されること
によって、トナー補給容器本体の開口部1cは密閉封止
される。このとき、コ字型のガイド部1dの幅とシール
部材の厚さ及びシャッター部材11の厚さによって圧縮
率は決まるが、これは実施の形態1と全く同様の圧縮率
になるよう設定されている。
【0117】次に、シール部材の延在している側(把
手12を取り付けた側)を折り返し、シャッター部材1
1の図中水平となっている部分を巻き込むようにしつつ
その上に折り返し、把手12が手前側に来るようにす
る。
【0118】シャッター部材11の図中垂直となって
いる部分をヒンジ部で折り畳んで、前記折り返したシー
ル部材を挟み込むようにし、シャッター部材11の2つ
の部分を一体的に結合する。
【0119】最後に把手12をトナー補給容器本体1
のフランジ部1bの手前側端部に固定して組み立てが完
了する。
【0120】このトナー補給容器を用いたトナー補給手
順は次の通りである。
【0121】即ち、先ず、トナー補給容器を開口部1c
が下向きになるようにして画像形成装置本体の現像装置
又はトナーホッパー(不図示)に装着する。このとき、
トナー補給容器が取り外し不可にロックされることが好
ましい。又、もし現像装置又はトナーホッパーに蓋が設
けられている場合には、トナー補給容器が装着されてい
ないときには前記蓋は開蓋不可にロックされ、トナー補
給容器の装着によってこれが解除するように構成するこ
とが好ましい。更に、トナー補給容器本体1のフランジ
部1bに固定した把手12はホッパー蓋のロックが解除
されると同時にトナー補給容器本体1から離脱し、トナ
ー補給容器の開封を可能とするよう構成することが望ま
しい。
【0122】次に、オペレーターが把手12を持ってこ
れを手前側に引き出すと、これに連れて可撓性シート2
と弾性体シート3が引き出される。ここで、可撓性シー
ト2と弾性体シート3は前述のようにシャッター部材1
1のトナー補給容器本体1側の部分に巻き付けるように
して折り返されており、且つ、シール部材後端側の端部
2bにおいてトナー補給容器本体1に接着固定されてい
るため、可撓性シートと弾性体シート3が引き出される
と、これに従動してシャッター部材11が引き出されて
トナー補給容器本体1の開口部1cが開放され、内部に
収容されていたトナー5が不図示の現像装置又はトナー
ホッパーに排出供給される。尚、このとき、シール部材
のトナー5と接触していた部分、即ち、図6に示す弾性
体シート3の部分はシャッター部材11の内部に収容さ
れるため、シール部材に付着したトナー5が飛散するこ
とがなく、又、トナー5の付着した部分がオペレーター
の目に触れることもない。
【0123】トナー5の補給が完了すると、シャッター
部材11を押し戻すことによって再び開口部1cは閉じ
られるため、内部にトナー5が微量残留していても、こ
れが飛散するようなことはない。
【0124】[評価結果]本実施の形態に係るトナー補
給容器について開封強度の測定と減圧環境放置テスト及
び物流落下テストをそれぞれ実施した。
【0125】開封強度は低く良好な操作性を示した。
又、シャッター部材11への巻き付け部分における摺動
抵抗も小さく、スムーズに開封することができた。
【0126】次に、減圧環境下に放置する試験を行っ
た。本実施の形態に係るトナー補給容器に所定量のトナ
ー5を充填し、460mmHg環境下に30分放置を2
回繰り返して行った。その結果、トナー5の漏れ等の不
具合は発生しなかった。
【0127】他方、同様の構成のトナー補給容器でシー
ルフィルムをヒートシール接着した容器(特開平4−3
36565号公報参照)の場合、同じ条件で試験する
と、ヒートシール接着部が部分的に浮いてくる現象が発
生したが、シャッター部材がシールフィルムを押え込む
効果があるためにトナー漏れに至るものはなかった。
【0128】又、減圧環境下に24時間放置した後に開
封する試験を行ったが、本発明の実施の形態3に係るト
ナー補給容器においては、相対的な内圧上昇は緩和さ
れ、トナー5の吹き出しや飛散は発生しなかった。
【0129】他方、同様の構成のトナー補給容器でシー
ルフィルムをヒートシール接着した容器(特開平4−3
36565号公報参照)の場合、内圧上昇は緩和され
ず、開封時にトナーが吹き出して飛散する場合があっ
た。
【0130】本実施の形態に係るトナー補給容器の落下
試験は該トナー補給容器に所定量のトナー5を充填し、
所定の梱包を施して行った。落下試験の方法はJIS−
Z−0202に準拠し、落下高さ60cmから1角3陵
6面についてこの順で計10回落下させた。その結果、
トナー5の漏れや可撓性シート2と弾性体シート3のト
ナー補給容器本体1のガイド部1dからの脱落等の不具
合は発生しなかった。尚、同様の構成のトナー補給容器
でシールフィルムをヒートシール接着した容器(特開平
4−336565号公報参照)の場合も、やはり何ら不
具合は発生しなかった。
【0131】[再生実験]本実施の形態に係るトナー補
給容器の再生実験を行った。
【0132】即ち、使用済みのトナー補給容器から可撓
性シート2と弾性体シート3を除去し、粉砕機にて数m
m角程度の大きさまで粉砕し、混練機を通してペレット
化し、これを原料として射出成形にて再びトナー補給容
器本体1を作った。これを用いてトナー補給容器を組み
立て、前記評価を同様の条件で行った。その結果、開封
強度、減圧放置試験及び落下試験共に新品と全く同様の
結果が得られた。又、射出成形においても、樹脂の充填
不良や外観不良、その他の不具合は発生しなかった。
【0133】他方、同様の構成のトナー補給容器でシー
ルフィルムをヒートシール接着した容器(特開平4−3
36565号公報参照)の場合、開封後もシールフィル
ムの接着層が部分的にトナー補給容器本体側に残留する
ものがあった。これについても前記と同様に粉砕、ペレ
ット化して原料とし、再生する実験を行った。その結
果、射出成形においては樹脂の流動性が変化し、成型条
件を調整しなければならなかった。又、評価において
は、開封強度と減圧放置試験は問題なかったが、落下試
験においてトナー補給容器本体が割れて破損する不具合
が発生した。
【0134】更に、使用済みのトナー補給容器を再びそ
のまま使用する実験を行った。
【0135】即ち、可撓性シート2と弾性体シート3と
から成るシール部材を引き出してこれをエアブローにて
清掃し、該シール部材を同じくエアブローで清掃したト
ナー補給容器本体1のガイド部1dに押し込んで開口部
1cを密閉し、更にエアブローで清掃したシャッター部
材11と把手12を前記と同様の手順で組み立ててトナ
ー補給容器として再生した。この再生されたトナー補給
容器についても前記の評価を同様の条件で行った。その
結果、開封強度、減圧放置試験及び落下試験共に新品と
全く同様の結果が得られた。尚、シール部材は耐クリー
プ性の高いポリエステルから成る可撓性シート2と圧縮
永久歪みの小さな低発泡ポリウレタンから成る弾性体シ
ート3で構成されており、シャッター部材11に巻き付
けるようにして折り返した状態から引き出しても殆ど折
り癖は残っておらず、弾性体シート3の復元力も十分に
残っているため、5回〜10回程度の再使用は十分に可
能であった。
【0136】一方、同様の構成のトナー補給容器本体で
シールフィルムをヒートシール接着した容器(特開平4
−336565号公報参照)の場合、シールフィルムを
ヒートシール接着していた部分は陥没するように変形し
ており、この部分に重ねてヒートシールを行ってトナー
補給容器を再生した。尚、この際のトナー補給容器及び
シャッター、把手の清掃は前記と同様のエアブローにて
行った。この再生トナー補給容器も同様に評価したとこ
ろ、先ず開封強度はバラツキが極めて大きく、減圧放置
試験においてはシールフィルムの接着部の浮きが著しく
発生し、トナー漏れに至るものも散見された。更に、落
下試験においてもシールフィルムが部分的に剥れてトナ
ー漏れを生じるものがあった。
【0137】尚、この構成の場合、シールフィルム(熱
溶着フィルム)は、本発明に係るトナー補給容器のシー
ル部材のように繰り返し使用することは全く不可能であ
る。
【0138】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、トナー補給容器の開口を封止するためのシール
部材が可撓性シートと該可撓性シートの前記開口側に設
けられた弾性体シートとで構成されるため、トナー補給
容器本体に接着剤又は接着層の残留がなく、当該トナー
補給容器を再使用した際の材料の物性劣化が生じにくい
他、組立時にトナー補給容器本体が変形することがな
く、当該トナー補給容器を多数回再使用することができ
るという効果が得られる。
【0139】又、シール部材を引き剥してこれを巻取り
手段によって巻き取るため、小さな操作力で開封するこ
とができるとともに、開封に大きなスペースを必要とせ
ず、シール部材の巻き取り動作は回転運動であるために
画像形成装置本体側からの駆動でシール部材の巻き取り
を容易に行うことができるという効果が得られる。
【0140】更に、シール部材を構成する弾性体シート
を圧縮することによってトナー補給容器が封止されてい
るため、極く僅かな通気性があり、減圧等の環境変動が
あっても、内圧上昇が緩和され、当該トナー補給容器が
減圧等の環境変動に対して強くなり、減圧環境下で開封
してもトナーの吹き出しや飛散を防ぐことができるとい
う効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係るトナー補給容器の
横断面図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係るトナー補給容器の
縦断面図である。
【図3】本発明の実施の形態1に係るトナー補給容器の
開封状態を示す横断面図である。
【図4】本発明の実施の形態2に係るトナー補給容器の
横断面図である。
【図5】本発明の実施の形態2に係るトナー補給容器の
開封状態を示す横断面図である。
【図6】本発明の実施の形態3に係るトナー補給容器の
組立状態を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
1 トナー補給容器本体 1a トナー収納部 1b フランジ部 1c トナー排出口 1d ガイド部 2 可撓性シート 2a 後端側延在部 2b 接着固定領域 2c 先端側延在部 3 弾性体シート 4 巻取り手段 5 トナー 6 シャッター部材 7 把手

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トナーを排出するための開口と、可撓性
    シートと該可撓性シートの前記開口側に設けられた弾性
    体シートとで構成されて前記開口を封止するシール部材
    と、該シール部材を引き出してこれを巻き取る巻取り手
    段を有することを特徴とするトナー補給容器。
  2. 【請求項2】 前記巻取り手段は画像形成装置本体から
    駆動を受けることを特徴とする請求項1記載のトナー補
    給容器。
  3. 【請求項3】 トナーを排出するための開口と、可撓性
    シートと該可撓性シートの前記開口側に設けられた弾性
    体シートとで構成されて前記開口を封止するシール部材
    と、前記開口を開閉摺動自在に覆う2枚のシャッター部
    材を有し、2枚のシャッター部材を一体的に結合すると
    ともに、前記シール部材の一端側を折り返してこれを2
    枚のシャッター部材の間を通して構成されることを特徴
    とするトナー補給容器。
  4. 【請求項4】 前記可撓性シートの材質が、ポリエステ
    ル、延伸ポリプロピレン、ナイロン、ポリエチレン、ポ
    リスチレン、ABS等の合成樹脂であることを特徴とす
    る請求項1又は3記載のトナー補給容器。
  5. 【請求項5】 前記可撓性シートの厚さが10μm〜2
    00μmであることを特徴とする請求項1又は3記載の
    トナー補給容器。
  6. 【請求項6】 前記可撓性シートの材質が、シリコー
    ン、ウレタン等のゴム、低発泡ポリウレタンゴム或はス
    ポンジであることを特徴とする請求項1又は3記載のト
    ナー補給容器。
  7. 【請求項7】 前記可撓性シートの厚さが0.5mm〜
    2mmであることを特徴とする請求項1又は3記載のト
    ナー補給容器。
  8. 【請求項8】 前記弾性体シートは、ゴム硬度20°〜
    70°、圧縮永久歪み4%以下、摩擦係数μ=0.8以
    下、セルサイズ60μm〜300μm、比重0.2〜
    0.5である低発泡ポリウレタンで構成され、これを5
    %〜50%圧縮して用いることを特徴とする請求項1又
    は3記載のトナー補給容器。
  9. 【請求項9】 前記弾性体シートは前記可撓性シートに
    貼着されていることを特徴とする請求項1又は3記載の
    トナー補給容器。
  10. 【請求項10】 前記可撓性シートの前記弾性体シート
    と反対側の面に低摩擦抵抗材料を配置することを特徴と
    する請求項1又は3記載のトナー補給容器。
  11. 【請求項11】 前記低摩擦抵抗材料がシリコーンオイ
    ル、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、パラフィンワックス
    類又は超高分子ポリエチレンであることを特徴とする請
    求項10記載のトナー補給容器。
  12. 【請求項12】 前記低摩擦抵抗材料がシリコーンオイ
    ルであって、その粘度が100mm2/s〜10000m
    2/s、好ましくは1000mm2/s〜5000mm2/
    sであることを特徴とする請求項10記載のトナー補給
    容器。
  13. 【請求項13】 前記低摩擦抵抗材料がシリコーンオイ
    ルであって、その塗布量が0.01mg/cm2 〜0.
    5mg/cm2 、好ましくは0.05mg/cm2
    0.1mg/cm2 であることを特徴とする請求項10
    記載のトナー補給容器。
  14. 【請求項14】 前記弾性体シートの圧縮応力が9.8
    1×10-3MPa〜1.96×10-1MPa、好ましく
    は5.88×10-3MPa〜1.47×10-3MPaで
    あることを特徴とする請求項1又は3記載のトナー補給
    容器。
  15. 【請求項15】 前記可撓性シートは、前記弾性体シー
    トと反対側の面にシリコーンコーティングフィルムを貼
    着されていることを特徴とする請求項1又は3記載のト
    ナー補給容器。
JP8019664A 1996-02-06 1996-02-06 トナー補給容器 Pending JPH09211951A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8019664A JPH09211951A (ja) 1996-02-06 1996-02-06 トナー補給容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8019664A JPH09211951A (ja) 1996-02-06 1996-02-06 トナー補給容器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09211951A true JPH09211951A (ja) 1997-08-15

Family

ID=12005517

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8019664A Pending JPH09211951A (ja) 1996-02-06 1996-02-06 トナー補給容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09211951A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008050031A (ja) * 2006-08-24 2008-03-06 Universal Seikan Kk キャップ及びキャップ付きボトル

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008050031A (ja) * 2006-08-24 2008-03-06 Universal Seikan Kk キャップ及びキャップ付きボトル

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3471992B2 (ja) トナー補給容器及び画像形成装置
JP3210175B2 (ja) 現像剤補給容器及び前記容器の組み立て方法
US7356290B2 (en) Toner supply unit and image forming apparatus
JPH0762777B2 (ja) 粉体現像剤収納容器
EP2786210A1 (en) Developer accommodating container, process cartridge and electrophotographic image forming apparatus
KR100237122B1 (ko) 토너 공급 용기
JPH0658569B2 (ja) 現像剤容器
JPH09106156A (ja) 現像剤容器、袋状シート及び現像剤充填装置
JPH09230684A (ja) 現像剤補給容器
JP3486555B2 (ja) トナー供給容器
JPH09211951A (ja) トナー補給容器
JP3031829B2 (ja) 現像剤補給容器
JPH08146734A (ja) 現像剤補給容器
JP3320285B2 (ja) トナー補給容器
JP3054323B2 (ja) 現像剤補給容器
JPH08123176A (ja) 現像剤補給容器
JP3514402B2 (ja) 現像剤補給容器
JPH11184228A (ja) トナー補給容器
CN216956685U (zh) 一种调色剂接收组件及处理盒
KR200288579Y1 (ko) 재생 토너 카트리지
JPH11143202A (ja) トナー供給容器
JP3804114B2 (ja) トナー補給容器
JP2000098720A (ja) トナーカートリッジ
JPH0546037Y2 (ja)
JPH0689062A (ja) 現像剤供給容器