JP3548889B2 - スイッチング電源装置およびそれを用いた電子装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スイッチング電源装置およびそれを用いた電子装置、特に軽負荷時の損失低減を図ったスイッチング電源装置およびそれを用いた電子装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
スイッチング電源装置、例えばRCC方式のスイッチング電源装置においては、負荷の軽重に応じてスイッチング周波数が変化するという性質がある。すなわち、重負荷時にはスイッチング素子のオン時間とオフ時間がともに長くなるためにスイッチング周波数は低下し、軽負荷時にはスイッチング素子のオン時間とオフ時間がともに短くなるためにスイッチング周波数は上昇する。スイッチング電源装置においては様々な損失が発生するが、その中でもスイッチング素子においてスイッチング毎に発生するスイッチング損失というものがある。スイッチング損失はスイッチング毎に発生するため、軽負荷時に周波数が上昇するとスイッチング損失が大きくなり、軽負荷時におけるスイッチング電源装置の損失の主要なものになるという問題がある。また、負荷が非常に軽くなると、間欠発振が発生して、出力リップルが増大したり、異音が発生したりするという問題もある。
【0003】
そこで、軽負荷時のスイッチング周波数の上昇を抑えるために、例えば特開2001−16849号公報には、軽負荷時にスイッチングの回数を低減するスイッチング電源装置が開示されている。ここでは、スイッチング素子の最小オン時間を設定して、負荷が軽くなって出力電圧が上昇したときにスイッチング素子のオン時間が最小オン時間より短くならないように、スイッチング素子をターンオンさせようとする信号をマスキングしてターンオンを抑制している。これによって軽負荷時のスイッチング回数を減らしてスイッチング損失の低減を図っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開2001−16849号公報に開示されたスイッチング電源装置においては、出力電圧が設定値以上の時にのみスイッチング素子をターンオンさせようとする信号をマスキングしてターンオンさせない手法であるため、スイッチング素子のオフ期間や周波数は静的負荷においても一定とは限らない。そのため、出力リップルの増大や異音の問題は必ずしも改善されない。
【0005】
本発明は上記の問題点を解決することを目的とするもので、軽負荷時のスイッチング損失が少なく、間欠発振や出力リップルの増大という問題が発生しないスイッチング電源装置およびそれを用いた電子装置を提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のスイッチング電源装置は、一次巻線、二次巻線および帰還巻線を有するトランスと、前記一次巻線に直列に接続されたスイッチング素子と、前記帰還巻線と前記スイッチング素子の制御端子との間に接続された制御回路と、前記二次巻線に接続されて前記二次巻線に発生する電圧を整流平滑して出力する整流平滑回路と、該整流平滑回路から出力される電圧を検出して前記制御回路に対するフィードバック信号を出力する出力電圧検知回路を備えたスイッチング電源装置において、前記制御回路が、前記フィードバック信号に基づいて出力電圧が一定になるように、非軽負荷時に所定の最小オン期間より大きい範囲で負荷が軽くなるほど短くなるようにオン期間を制御し、軽負荷時にオン期間を最小オン期間に固定してオフ期間を負荷が軽くなるほど長くなるように制御することを特徴とする。
【0007】
また、本発明のスイッチング電源装置は、一次巻線、二次巻線および帰還巻線を有するトランスと、前記一次巻線に直列に接続されたスイッチング素子と、前記帰還巻線と前記スイッチング素子の制御端子との間に接続された制御回路と、前記二次巻線に接続されて前記二次巻線に発生する電圧を整流平滑して出力する整流平滑回路と、該整流平滑回路から出力される電圧を検出して前記制御回路に対するフィードバック信号を出力する出力電圧検知回路を備えたスイッチング電源装置において、
前記制御回路が、前記フィードバック信号に基づいて出力電圧が一定になるように、非軽負荷時に前記スイッチング素子のオン期間を負荷が軽くなるほど短くなるように制御するオン期間制御回路と、軽負荷時に前記スイッチング素子のオン期間が所定の最小オン期間より短くならないように前記オン期間制御回路による前記スイッチング素子のターンオフ動作を抑制する最小オン期間設定回路と、軽負荷時に前記最小オン期間設定回路が前記オン期間制御回路の動作を抑制しているときに前記スイッチング素子のオフ期間を負荷が軽くなるほど長くなるように制御するオフ期間制御回路とを備えることを特徴とする。
【0008】
また、本発明のスイッチング電源装置は、非軽負荷時に電流臨界モードで動作することを特徴とする。
【0009】
また、本発明のスイッチング電源装置は、前記オン期間制御回路が、前記スイッチング素子のオン期間に充電あるいは放電されるとともに、その両端電圧が前記フィードバック信号によって決定される電圧と一致あるいは交差する時に前記スイッチング素子のターンオフのタイミングが決定される第1のコンデンサを有し、
前記最小オン期間設定回路が、前記スイッチング素子のオン期間に充電あるいは放電されるとともに、その両端電圧が基準電圧と一致あるいは交差する時まで前記オン期間制御回路による前記スイッチング素子のターンオフを抑制する第2のコンデンサを有し、
前記オフ期間制御回路が、前記スイッチング素子のオフ期間に充電あるいは放電されるとともに、その両端電圧が前記フィードバック信号によって決定される電圧と一致あるいは交差する時に前記スイッチング素子のターンオンのタイミングが決定される第3のコンデンサを有することを特徴とする。
【0010】
また、本発明のスイッチング電源装置は、前記第1のコンデンサが前記第3のコンデンサを兼ねることを特徴とする。
【0011】
また、本発明のスイッチング電源装置は、前記第1のコンデンサが前記第2および第3のコンデンサを兼ねることを特徴とする。
【0012】
また、本発明のスイッチング電源装置は、前記オン期間制御回路が動作している時は、前記第1のコンデンサの両端電圧が前記フィードバック信号によって決定される電圧と一方向から一致あるいは交差する時に前記スイッチング素子のターンオフのタイミングが決定され、
前記最小オン期間設定回路が前記オン期間制御回路の動作を抑制しているときは、前記第1のコンデンサの両端電圧が前記フィードバック信号によって決定される電圧と逆方向から一致あるいは交差する時に前記スイッチング素子のターンオンのタイミングが決定されることを特徴とする。
【0013】
また、本発明のスイッチング電源装置は、前記最小オン期間設定回路が、前記オン期間制御回路に含まれて、軽負荷時に前記スイッチング素子のターンオンから一定期間だけ前記オン期間制御回路の動作を抑制して前記スイッチング素子のターンオフを禁止する手段であることを特徴とする。
【0014】
また、本発明のスイッチング電源装置は、前記最小オン期間設定回路が、前記第1のコンデンサを前記スイッチング素子のターンオン時に放電し、前記第1のコンデンサの電圧がその後の充電によって所定の電圧と一致あるいは交差するまで前記スイッチング素子のターンオフを禁止することを特徴とする。
【0015】
また、本発明の電子装置は、上記のスイッチング電源装置を用いたことを特徴とする。
【0016】
このように構成することにより、本発明のスイッチング電源装置においては、軽負荷時のスイッチング損失の低減を図ることができる。また、軽負荷時の間欠発振の発生とリップルの増大を防止することができる。
【0017】
また、本発明の電子装置においては、待機時の効率の向上を図ることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
図1に、本発明のスイッチング電源装置の一実施例の回路図を示す。図1において、スイッチング電源装置1は、一次巻線N1、二次巻線N2、帰還巻線N3を有するトランスTと、一次巻線N1に直列に接続された直流電源VinおよびMOSFETからなるスイッチング素子Q1と、二次巻線N2に接続された整流平滑回路2と、整流平滑回路2に接続された出力電圧検知回路3と、帰還巻線N3とスイッチング素子Q1の制御端子であるゲートとの間に設けられた制御回路4とを有している。このうち、出力電圧検知回路3は制御回路4に対してフィードバック信号を出力するためのフォトカプラのうちのフォトダイオードPDを有しており、負荷が軽くなって出力電圧が高くなるほど発光量が多くなるように接続されている。
【0019】
次に制御回路4について説明する。帰還巻線N3の一端はコンデンサC1、トランジスタQ2のエミッタ−コレクタ間を介してスイッチング素子Q1のゲートに接続されており、他端はスイッチング素子Q1のソース、すなわちグランドに接続されている。トランジスタQ2のエミッタ−コレクタ間にはダイオードD1が、エミッタ−ベース間にはコンデンサC2が接続されており、さらにエミッタは起動抵抗R1を介して直流電源Vinに、ベースは抵抗R2とトランジスタQ3のコレクタ−エミッタ間を順に介してグランドに接続されている。
【0020】
出力電圧検知回路3のフォトダイオードPDと対になっているフォトトランジスタPTは、コレクタが定電流源Iに接続され、エミッタがグランドに接続され、コレクタ−エミッタ間にコンデンサC3が接続されており、さらにコレクタは比較器IC1の反転入力端子および比較器IC2の非反転入力端子に接続されている。なお、定電流源Iは直流電源Vinあるいは帰還巻線N3の電圧を整流平滑した電源から作られる。
【0021】
また、帰還巻線N3の一端は、抵抗R3と第1のコンデンサであるコンデンサC4を順に介してグランドに接続されており、抵抗R3とコンデンサC4の接続点は比較器IC1の非反転入力端子に接続されている。比較器IC1の出力はAND回路IC4の一方の入力に接続されている。帰還巻線N3の一端は抵抗R4を介し、さらにツェナーダイオードD3と第3のコンデンサであるコンデンサC5の並列回路を介してグランドに接続されており、抵抗R4とコンデンサC5の接続点は比較器IC2の反転入力端子に接続されている。比較器IC2の出力は抵抗R5を介してトランジスタQ3のベースに接続されている。
【0022】
さらに、帰還巻線N3の一端は抵抗R6を介し、さらにダイオードD2と第2のコンデンサであるコンデンサC6の並列回路を介してグランドに接続されており、抵抗R6とコンデンサC6の接続点は比較器IC3の非反転入力端子に接続されている。比較器IC3の反転入力端子には基準電圧源Vrefが接続されており、その出力はAND回路IC4の他方の入力に接続されている。AND回路14の出力は抵抗R7を介してトランジスタQ4のベースに接続されており、スイッチング素子Q1のゲートはトランジスタQ4のコレクタ−エミッタ間を介してグランドに接続されている。
【0023】
次に、このように構成されたスイッチング電源装置1の動作を、図2を参照して説明する。図2は、スイッチング電源装置1の(a)定格時と(b)軽負荷時における、帰還巻線N3の電圧Vbias、第1のコンデンサであるコンデンサC4の両端電圧Vc4、第3のコンデンサであるコンデンサC5の両端電圧Vc5、第2のコンデンサであるコンデンサC6の両端電圧Vc6の時間変化を示している。ここで、VfbはフォトトランジスタPTのコレクタ電圧で、フィードバック電圧として比較器IC1の反転入力端子に入力されている。Vfbは負荷の変動に従って変動するが、出力電圧が一定の時にはほぼ一定の値になる。ここでは、定電流源I、フォトトランジスタPT、コンデンサC3をフィードバック電圧発生回路と呼ぶ。また、VzはツェナーダイオードD3の降伏動作時のカソード電圧で、比較器IC2の反転入力端子に入力されている。そして、Vrefは基準電圧源Vrefの電圧で比較器IC3の反転入力端子に接続されている。
【0024】
まず、非軽負荷時である定格時の動作を時間を追って説明する。なお、ここでは負荷があらかじめ決められた値より軽い場合を軽負荷時、それより重い定格時などの場合を非軽負荷時と定義する。
【0025】
(t=0〜t1)スイッチング素子Q1がターンオンすると一次巻線N1に電流が流れ、同時に帰還巻線N3の電圧Vbiasが正になり、コンデンサC4、C5、C6の充電が始まる。コンデンサC5の充電は両端電圧Vc5がVzに達した時点で止まり、それ以上は充電されない。なお、定格時にはVfbはVzより高いレベルになるように設定されているため、比較器IC2の出力はHレベルとなっている。比較器IC2の出力がHレベルのときはトランジスタQ3がオン状態となっており、それによってトランジスタQ2もオン状態となっている。
【0026】
(t=t1〜t2)コンデンサC6の両端電圧Vc6がVrefを超えると比較器IC3の出力がHレベルになる。しかしながら、この時点ではコンデンサC4の両端電圧Vc4がVfbを超えていないために比較器IC1の出力がLレベルを保っており、AND回路IC4の出力はLレベルを保っている。
【0027】
(t=t2〜t3)コンデンサC4の両端電圧Vc4がVfbを超えると、比較器IC1の出力がHレベルになる。これによって、AND回路IC4の2つの入力がともにHレベルとなり、その出力もHレベルとなり、抵抗R7を介してトランジスタQ4をオンさせる。トランジスタQ4がオンすることによってスイッチング素子Q1がターンオフし、オン期間が終了する。すなわち、第1のコンデンサであるコンデンサC4の両端電圧Vc4がフィードバック信号によって決定される電圧であるVfbと交差することが、スイッチング素子Q1のターンオフのタイミングが決定されるトリガとなり、オン期間を決めることになる。
【0028】
フォトトランジスタPTは負荷が軽くなってフォトダイオードPDからの受光量が多くなるほどコレクタ−エミッタ間の抵抗が低下するため、Vfbは負荷が軽くなるほど低下する傾向がある。そのため、コンデンサC4の両端電圧Vc4がVfbを超えるまでの時間は負荷が軽くなるほど短くなる。これより、この抵抗R3、コンデンサC4、比較器IC1、AND回路IC4、抵抗R7、トランジスタQ4、およびフィードバック電圧発生回路を含む回路が、非軽負荷時にスイッチング素子Q1のオン期間を負荷が軽くなるほど短くなるように制御するオン期間制御回路であることがわかる。
【0029】
スイッチング素子Q1がターンオフすると、二次巻線N2から整流平滑回路2に電流が流れ始め、同時に帰還巻線N3の電圧Vbiasが負になるために、コンデンサC4、C5、C6は放電し始める。コンデンサC4が放電を始めるとすぐにその両端電圧Vc4がVfbより低くなるため、比較器IC1の出力はLレベルとなり、AND回路IC4の出力がLレベルとなり、トランジスタQ4はオフ状態に戻る。すなわち、トランジスタQ4はスイッチング素子Q1をターンオフさせるために一時的にオンになるだけである。
【0030】
また、上記の説明よりわかるように、コンデンサC4の両端電圧Vc4は一旦Vfbを超えてもすぐにVfbより低くなるため、図2に示すように見かけ上は交差ではなく一致した時点でスイッチング素子Q1のターンオフのタイミングが決定されるように見える。
【0031】
(t=t3〜t4)スイッチング素子Q1がオフの間に二次巻線N2から整流平滑回路2に流れ出す電流がゼロになると、帰還巻線N3の電圧Vbiasは共振を始める。
【0032】
(t=t4〜)この共振する電圧Vbiasの最初の正電圧方向の波がオン状態にあるトランジスタQ2を介してスイッチング素子Q1のゲートに印加され、スイッチング素子Q1がターンオンする。すなわち、二次巻線N2から整流平滑回路2に流れ出す電流がゼロになることがスイッチング素子Q1のターンオンのトリガになる。スイッチング素子Q1がターンオンすると電圧Vbiasの共振は止まり、t=0のときと同様に再び正の電圧になる。これ以後はt=0以降を繰り返す。
【0033】
このように、定格時(非軽負荷時)には、一次巻線N1に電流が流れなくなるとすぐに二次巻線N2から整流平滑回路2に電流が流れ出し始め、二次巻線N2から流れ出す電流がゼロになるとすぐにスイッチング素子Q1がターンオンして一次巻線N1に電流が流れ始める。このような動作モードを電流臨界モードといい、スイッチング電源装置1は定格時には電流臨界モードで動作していることがわかる。
【0034】
なお、非軽負荷時でスイッチング素子Q1のオン期間が制御されているときには、負荷の軽重によるオン期間の延び縮みに合わせてトランスTに蓄積される磁気エネルギーも増減するため、そのエネルギーの放出期間であるところのオフ期間も伸び縮みする。
【0035】
次に、軽負荷時の動作を時間を追って説明する。
【0036】
(t=0〜t1)スイッチング素子Q1がターンオンすると一次巻線N1に電流が流れ、同時に帰還巻線N3の電圧Vbiasが正になり、コンデンサC4、C5、C6の充電が始まる。このとき、後述のようにスイッチング素子Q1のターンオン時にはコンデンサC6は完全に放電された状態にあり、その両端電圧Vc6は0Vとなっている。コンデンサC5の充電は両端両端電圧Vc5がVzに達した時点で止まり、それ以上は充電されない。なお、軽負荷時にはVfbはVzより低いレベルになるように設定されているため、比較器IC2の出力はLレベルとなっている。比較器IC2の出力がLレベルになっているとトランジスタQ3がオフ状態になっており、それによってトランジスタQ2もオフ状態になっている。
【0037】
(t=t1〜t2)コンデンサC4の両端電圧Vc4がVfbを超えると比較器IC1の出力がHレベルになってオン期間制御回路が動作しようとするが、この時点ではコンデンサC6の両端電圧Vc6がVrefに達していないために比較器IC3の出力がLレベルを保っており、AND回路IC4の出力はLレベルを保っている。すなわち、第1のコンデンサであるコンデンサC4の両端電圧Vc4がVfbを超えることはスイッチング素子Q1のターンオフのトリガとはならず、オン期間制御回路の動作は抑制される。
【0038】
(t=t2〜t3)コンデンサC6の両端電圧Vc6がVrefを超えると、比較器IC3の出力がHレベルになる。これによって、AND回路IC4の2つの入力がともにHレベルとなり、その出力もHレベルとなり、トランジスタQ4をオンさせる。トランジスタQ4がオンすることによってスイッチング素子Q1がターンオフし、オン期間が終了する。すなわち、第2のコンデンサであるコンデンサC6の両端電圧Vc6が0Vから上昇してVrefと交差することが、スイッチング素子Q1のターンオフのタイミングが決定されるトリガになり、オン期間を決めることになる。言い換えれば、スイッチング素子Q1の最小オン期間がコンデンサC6の両端電圧Vc6が0Vから上昇してVrefを超えるまでの一定の時間で決定される。これよりこの抵抗R6、コンデンサC6、ダイオードD2、基準電圧源Vref、比較器IC3を含む回路が軽負荷時にオン期間制御回路によるスイッチング素子Q1のターンオフ動作を抑制する最小オン期間設定回路となっていることがわかる。
【0039】
スイッチング素子Q1がターンオフすると、二次巻線N2から整流平滑回路2に電流が流れ始め、同時に帰還巻線N3の電圧Vbiasが負になるために、コンデンサC4、C5、C6は放電し始める。コンデンサC6が放電を始めるとすぐにその両端電圧Vc6がVrefより低くなるため、比較器IC3の出力はLレベルとなり、AND回路IC4の出力がLレベルとなり、トランジスタQ4はオフ状態に戻る。すなわち、トランジスタQ4はスイッチング素子Q1をターンオフさせるために一時的にオンになるだけである。なお、ダイオードD2はコンデンサC6の逆方向への充電を防止するために設けられている。
【0040】
(t=t3〜t4)スイッチング素子Q1がオフの間に二次巻線N2から整流平滑回路2に流れ出す電流がゼロになると、帰還巻線N3の電圧Vbiasは共振を始める。このとき、トランジスタQ2はオフ状態にあるため、共振する電圧Vbiasがスイッチング素子Q1のゲートに印加されることはなく、電圧Vbiasは共振しながら減衰する。すなわち、共振する電圧Vbiasによるスイッチング素子Q1のターンオンは阻止される。したがって、これ以降は一次巻線N1と二次巻線N2のいずれにも電流が流れない状態となるため、電流臨界モードではなくなる。一方、コンデンサC5は引き続き放電され、その両端電圧Vc5は低下を続ける。また、コンデンサC4、C6も引き続き放電され、その両端電圧Vc4、Vc6は時間とともに0Vに近づいていく。
【0041】
(t=t4〜)コンデンサC5の両端電圧Vc5が低下してVfbを下回ると比較器IC2の出力がHレベルとなり、トランジスタQ3がオンし、トランジスタQ2がオンする。これによってt=t4となるまでにコンデンサC1に蓄えられた電荷がトランジスタQ2を介してスイッチング素子Q1のゲートに与えられ、スイッチング素子Q1がターンオンする。すなわち、第3のコンデンサであるコンデンサC5の両端電圧Vc5がVfbと交差することがスイッチング素子Q1のターンオンのタイミングを決定するトリガになる。Vfbは負荷が軽くなるほど低下するために、コンデンサC5の両端電圧Vc5が放電によって低下してVfbを下回るまでの時間も負荷が軽いほど長くなる。これより、この抵抗R4、コンデンサC5、ツェナーダイオードD3、比較器IC2、抵抗R5、トランジスタQ3、抵抗R2、コンデンサC2、およびフィードバック電圧発生回路を含む回路が軽負荷時にスイッチング素子Q1のオフ期間を負荷が軽くなるほど長くなるように制御するオフ期間制御回路であることがわかる。なお、この時点までにはコンデンサC6は完全に放電されるようにその容量値や抵抗R6の値が設定されている。これ以後はt=0以降を繰り返す。
【0042】
以上、図1と図2を用いて説明したように、スイッチング電源装置1においては、非軽負荷時にはオン期間制御回路によってスイッチング素子のオン期間を制御して出力電圧を一定に保ち、軽負荷時には最小オン期間設定回路によってスイッチング素子のオン期間を最小オン期間に固定するとともにオフ期間制御回路によってオフ期間を制御して出力電圧を一定に保っている。
【0043】
これによって、軽負荷時のスイッチング周波数の上昇を抑制するだけでなく、逆に負荷が軽くなるほどスイッチング周波数を低下させることができ、軽負荷時のスイッチング損失の低減を図ることができる。また、軽負荷時に負荷の大きさに応じてスイッチング素子のオフ期間を連続的に制御することができるために、間欠発振の発生を防止して出力リップルの増大を回避することができる。さらに、軽負荷時と非軽負荷時の境界においてスイッチング素子のスイッチングのデューティに連続性があるため、この境界付近に負荷があるときにスイッチング動作が不連続になるのを防止することができる。
【0044】
図3に、本発明のスイッチング電源装置の別の実施例の回路図を示す。図3において、図1と同一もしくは同等の部分には同じ記号を付し、その説明を省略する。
【0045】
図3において、スイッチング電源装置10は、帰還巻線N3とスイッチング素子Q1のゲートとの間に設けられた制御回路11において、その主要部が集積回路12で構成されている。以下、集積回路12の構成要素も含めて制御回路11について説明する。
【0046】
まず、帰還巻線N3の一端はダイオードD4とコンデンサC8からなる整流平滑回路を介して集積回路12に接続されている。集積回路12の内部の各構成要素にはこの整流平滑回路の出力電圧が供給される。ダイオードD4とコンデンサC8の接続点は起動抵抗R1を介して直流電源Vinに接続されている。
【0047】
出力電圧検知回路3のフォトダイオードPDと対になっているフォトトランジスタPTは、コレクタが定電流源Iに接続され、エミッタがグランドに接続され、コレクタ−エミッタ間にコンデンサC3が接続されており、さらにコレクタは比較器IC6の非反転入力端子および比較器IC8の反転入力端子に接続されている。なお、定電流源IはダイオードD4とコンデンサC8からなる整流平滑回路から集積回路12に供給される電圧から作られる。
【0048】
また、帰還巻線N3の一端は比較器IC5の非反転入力端子に接続されている。比較器IC5の反転入力端子には、非反転入力端子の電圧がゼロになったときに比較器IC5の出力がHレベルになるように小さな負の電圧値のオフセット電圧源Voffが接続されている。
【0049】
また、帰還巻線N3の一端は抵抗R8とコンデンサC7を順に介してグランドに接続されており、抵抗R8とコンデンサC7の接続点は比較器IC6の反転入力端子および比較器IC8の非反転入力端子に接続されている。なお、コンデンサC7は第1のコンデンサと第3のコンデンサの機能を兼ねている。
【0050】
さらに、帰還巻線N3の一端は抵抗R6を介し、さらにダイオードD2と第2のコンデンサであるコンデンサC6の並列回路を介してグランドに接続されており、抵抗R6とコンデンサC6の接続点は比較器IC9の非反転入力端子に接続されている。比較器IC9の反転入力端子には基準電圧源Vrefが接続されており、その出力はAND回路IC10の一方の入力に接続されている。
【0051】
比較器IC5とIC6の出力はAND回路IC7の2つの入力に接続されており、その出力はRSフリップフロップIC11のセット端子Sに接続されている。同様に、比較器IC8とIC9の出力はAND回路IC10の2つの入力に接続されており、その出力はRSフリップフロップIC11のリセット端子Rに接続されている。RSフリップフロップIC11の出力端子Qはドライブ回路13を介してスイッチング素子Q1のゲートに接続されている。なお、RSフリップフロップIC11の反転出力端子は使用しないために省略している。また、ドライブ回路13は集積回路12に供給される電圧を電源としている。
【0052】
なお、上記の構成要素の中で集積回路12を構成するのは、定電流源I、比較器IC5、IC6、IC8、IC9、AND回路IC7、IC10、RSフリップフロップIC11、ドライブ回路13、オフセット電圧源Voff、および基準電圧源Vrefである。
【0053】
次に、このように構成されたスイッチング電源装置10の動作を、図4を参照して説明する。図4は、スイッチング電源装置10の(a)定格時と(b)軽負荷時における、帰還巻線N3の電圧Vbias、第1のコンデンサと第3のコンデンサを兼ねているコンデンサC7の両端電圧Vc7、第2のコンデンサであるコンデンサC6の両端電圧Vc6の時間変化を示している。ここで、VfbはフォトトランジスタPTのコレクタ電圧で、フィードバック電圧として比較器IC6の非反転入力端子および比較器IC8の反転入力端子に入力されている。Vfbは負荷の変動に従って変動するが、出力電圧が一定の時にはほぼ一定の値になる。また、Vrefは基準電圧源Vrefの電圧で比較器IC9の反転入力端子に接続されている。
【0054】
まず、非軽負荷時である非軽負荷時である定格時の動作を時間を追って説明する。
【0055】
(t=0からt1)スイッチング素子Q1がターンオンすると一次巻線N1に電流が流れ、同時に帰還巻線N3の電圧Vbiasが正になり、コンデンサC6、C7の充電が始まる。なお、定格時にはVfbは高いレベルにあり、コンデンサC7の両端電圧Vc7の方が低いために、比較器IC6の出力はHレベルに、比較器IC8の出力はLレベルになっている。また、比較器IC5の出力も、非反転入力端子に電圧Vbiasが印加されているためにHレベルになっている。
【0056】
(t=t1〜t2)コンデンサC6の両端電圧Vc6がVrefを超えると比較器IC9の出力がHレベルになるが、この時点ではコンデンサC7の両端電圧Vc7がVfbを超えていないために比較器IC8の出力がLレベルを保っており、AND回路IC10の出力はLレベルを保っている。なお、このとき比較器IC6の出力は入力が比較器IC8と逆の接続になっているためにHレベルとなっている。
【0057】
(t=t2〜t3)コンデンサC7の両端電圧Vc7がVfbを超えると、比較器IC8の出力がHレベルになることによって、AND回路IC10の2つの入力がともにHレベルとなり、その出力もHレベルとなる。逆に比較器IC6の出力がLレベルになることによってAND回路IC7の出力はLレベルになる。そして、AND回路10の出力がHレベルになることによって、その立ち上がりをトリガとしてRSフリップフロップIC11がリセットされる。RSフリップフロップIC11がリセットされると、その出力がLレベルになり、ドライブ回路13を介してスイッチング素子Q1をターンオフさせ、オン期間が終了する。すなわち、第1のコンデンサであるコンデンサC7の両端電圧Vc7がフィードバック信号によって決定される電圧であるVfbと交差することが、スイッチング素子Q1のターンオフのタイミングが決定されるトリガとなり、オン期間を決めることになる。
【0058】
フォトトランジスタPTは負荷が軽くなってフォトダイオードPDからの受光量が多くなるほどコレクタ−エミッタ間の抵抗が低下するため、Vfbは負荷が軽くなるほど低下する傾向がある。そのため、コンデンサC7の両端電圧Vc7がVfbを超えるまでの時間は負荷が軽くなるほど短くなる。これより、この抵抗R8、コンデンサC7、比較器IC8、AND回路IC10、RSフリップフロップIC11、ドライブ回路13、およびフィードバック電圧発生回路を含む回路が、非軽負荷時にスイッチング素子Q1のオン期間を負荷が軽くなるほど短くなるように制御するオン期間制御回路であることがわかる。
【0059】
スイッチング素子Q1がターンオフすると、二次巻線N2から整流平滑回路2に電流が流れ始め、同時に帰還巻線N3の電圧Vbiasが負になるために、コンデンサC6、C7は放電し始める。コンデンサC7が放電を始めるとすぐにその両端電圧Vc7がVfbより低くなるため、比較器IC8の出力はLレベルとなり、AND回路IC10の出力もLレベルとなる。逆に比較器IC6の出力はHレベルになるが、比較器IC5の非反転入力端子に負の電圧Vbiasが印加されるためにその出力はLレベルとなりAND回路IC7の出力はLレベルになる。なお、それからしばらくしてコンデンサC6の放電が進むと、その両端電圧Vc6がVrefを下回るために、比較器IC9の出力もLレベルになる。
【0060】
また、上記の説明よりわかるように、コンデンサC7の両端電圧Vc7は一旦Vfbを超えてもすぐにVfbより低くなるため、図4に示すように見かけ上は交差ではなく一致した時点でスイッチング素子Q1のターンオフのタイミングが決定されるように見える。
【0061】
(t=t3〜t4)スイッチング素子Q1がオフの間に二次巻線N2から整流平滑回路2に流れ出す電流がゼロになると、帰還巻線N3の電圧Vbiasは共振を始める。
【0062】
(t=t4〜)この共振する電圧Vbiasの最初の正電圧方向の波によって比較器IC5の非反転入力端子の電圧が反転入力端子の電圧より高くなり、その出力がHレベルになる。比較器IC6の出力はすでにHレベルになっているために、AND回路IC7の出力もHレベルになり、その立ち上がりをトリガとしてRSフリップフロップIC11がセットされる。RSフリップフロップIC11がセットされると、その出力がHレベルになり、ドライブ回路13を介してスイッチング素子Q1をターンオンさせる。すなわち、二次巻線N2から整流平滑回路2に流れ出す電流がゼロになることがスイッチング素子Q1のターンオンのトリガになる。スイッチング素子Q1がターンオンすると電圧Vbiasの共振は止まり、t=0の時と同様に再び正の電圧になる。これ以後はt=0以降を繰り返す。
【0063】
このように、定格時(非軽負荷時)には、一次巻線N1に電流が流れなくなるとすぐに二次巻線N2から整流平滑回路2に電流が流れ出し始め、二次巻線N2から流れ出す電流がゼロになるとすぐにスイッチング素子Q1がターンオンして一次巻線N1に電流が流れ始めることより、スイッチング電源装置10は定格時には電流臨界モードで動作していることがわかる。
【0064】
次に、軽負荷時の動作を時間を追って説明する。
【0065】
(t=0〜t1)スイッチング素子Q1がターンオンすると一次巻線N1に電流が流れ、同時に帰還巻線N3の電圧Vbiasが正になり、コンデンサC6、C7の充電が始まる。このとき、後述のようにスイッチング素子Q1のターンオン時にはコンデンサC6は完全に放電されており、その両端電圧Vc6は0Vとなっている。なお、電圧Vbiasが正になることにより比較器IC5の出力はHレベルになる。また、軽負荷時にはVfbは低いレベルになっており、コンデンサC7の両端電圧Vc7の方が高いために、比較器IC6の出力はLレベルに、比較器IC8の出力はHレベルになっている。すなわち、第1のコンデンサであるコンデンサC7の両端電圧Vc7の充電による上昇は、スイッチング素子Q1のターンオフのトリガとはなり得ず、オン期間制御回路の動作は抑制される(実質的に動作しない)。さらに、コンデンサC6の両端電圧Vc6はVrefより低いために、比較器IC9の出力はLレベルとなっている。
【0066】
(t=t1〜t2)コンデンサC6の両端電圧Vc6がVrefを超えると比較器IC9の出力がHレベルになる。比較器IC8の出力はすでにHレベルになっているために、AND回路IC10の出力もHレベルになる。一方、コンデンサC7の両端電圧Vc7はあらかじめVfbより高いために比較器IC6の出力はLレベルのまま変化せず、AND回路IC7の出力もLレベルのまま変化しない。そして、AND回路10の出力がHレベルになることによって、その立ち上がりをトリガとしてRSフリップフロップIC11がリセットされる。RSフリップフロップIC11がリセットされると、その出力がLレベルになり、ドライブ回路13を介してスイッチング素子Q1をターンオフさせる。すなわち、第2のコンデンサであるコンデンサC6の両端電圧Vc6が0Vから上昇してVrefと交差することがスイッチング素子Q1のターンオフのタイミングが決定されるトリガになり、オン期間を決めることになる。言い換えれば、スイッチング素子Q1の最小オン期間がコンデンサC6の両端電圧Vc6が0Vから上昇してVrefを超えるまでの時間で決定される。これよりこの抵抗R6、コンデンサC6、ダイオードD2、比較器IC9、および基準電圧源Vrefを含む回路が、軽負荷時にオン期間制御回路によるスイッチング素子のターンオフ動作を抑制する最小オン期間設定回路となっていることがわかる。
【0067】
スイッチング素子Q1がターンオフすると、二次巻線N2から整流平滑回路2に電流が流れ始め、同時に帰還巻線N3の電圧Vbiasが負になるために、コンデンサC6、C7は放電し始める。コンデンサC6が放電を始めるとすぐにその両端電圧Vc6がVrefより低くなるため、比較器IC9の出力はLレベルとなり、AND回路IC10の出力もLレベルとなる。
【0068】
(t=t2〜t3)スイッチング素子Q1がオフの間に二次巻線N2から整流平滑回路2に流れ出す電流がゼロになると、帰還巻線N3の電圧Vbiasは共振を始める。この共振する電圧Vbiasの正電圧方向の波によって比較器IC5の非反転入力端子の電圧が反転入力端子の電圧より高くなり、その出力がHレベルになる。しかしながら、この時点ではまだコンデンサC7の両端電圧Vc7がVfbより高いために比較器IC6の出力はLレベルを維持するため、AND回路IC7の出力もLレベルを維持し、RSフリップフロップIC11がセットされることはない。すなわち、共振する電圧Vbiasによるスイッチング素子Q1のターンオンは阻止される。したがって、これ以降は一次巻線N1と二次巻線N2のいずれにも電流が流れない状態となるため、電流臨界モードではなくなる。電圧Vbiasは共振しながら減衰し、それに応じて比較器IC5の出力はHレベルとLレベルを交互に繰り返す。そして、電圧Vbiasが完全に減衰すると、比較器IC5の非反転入力端子の電圧はゼロになるが、反転入力端子には小さな負の電圧値のオフセット電圧源Voffが接続されているために、その出力はHレベルになる。一方、コンデンサC7は引き続き放電され、その両端電圧Vc7は低下を続ける。また、コンデンサC6も引き続き放電され、その両端電圧Vc6は時間とともに0Vに近づいていく。
【0069】
(t=t3〜)コンデンサC7の両端電圧Vc7がVfbを下回ると比較器IC6の出力がHレベルとなり、逆に比較器IC8の出力がLレベルとなる。比較器IC5の出力はすでにHレベルになっているために、AND回路IC7の出力もHレベルになり、その立ち上がりをトリガとしてRSフリップフロップIC11がセットされる。RSフリップフロップIC11がセットされると、その出力がHレベルになり、ドライブ回路13を介してスイッチング素子Q1をターンオンさせる。すなわち、第3のコンデンサでもあるコンデンサC7の両端電圧Vc7がVfbと交差することがスイッチング素子Q1のターンオンのタイミングを決定するトリガになる。Vfbは負荷が軽くなるほど低下するために、コンデンサC7の両端電圧Vc7が放電によって低下してVfbを下回るまでの時間も負荷が軽いほど長くなる。これより、この抵抗R8、コンデンサC7、比較器IC5、IC6、オフセット電圧源Voff、AND回路IC7、RSフリップフロップIC11、ドライブ回路13、およびフィードバック電圧発生回路を含む回路が、軽負荷時にスイッチング素子Q1のオフ期間を負荷が軽くなるほど長くなるように制御するオフ期間制御回路であることがわかる。なお、この時点までにはコンデンサC6は完全に放電されるようにその容量値や抵抗R6の値が設定されている。これ以後はt=0以降を繰り返す。
【0070】
以上、図3と図4を用いて説明したように、スイッチング電源装置10においては、非軽負荷時にはオン期間制御回路によってスイッチング素子のオン期間を制御して出力電圧を一定に保ち、軽負荷時には最小オン期間設定回路によってスイッチング素子のオン期間を最小オン期間に固定するとともにオフ期間制御回路によってオフ期間を制御して出力電圧を一定に保っている。
【0071】
これによって、軽負荷時のスイッチング周波数の上昇を抑制するだけでなく、逆に負荷が軽くなるほどスイッチング周波数を低下させることができ、軽負荷時のスイッチング損失の低減を図ることができる。また、軽負荷時に負荷の大きさに応じてスイッチング素子のオフ期間を連続的に制御することができるために、間欠発振の発生を防止して出力リップルの増大を回避することができる。
【0072】
なお、上記の説明のように、非軽負荷時すなわちオン期間制御回路が動作しているときには、第1のコンデンサであるコンデンサC7の両端電圧Vc7はフィードバック信号によって決定される電圧であるVfbに対して低い電圧値から高くなる方向で近づいて交差している。また、軽負荷時すなわち最小オン期間設定回路が動作しているときには、コンデンサV7の両端電圧Vc7はVfbに対して高い電圧から低くなる方向で近づいて交差している。すなわち、第1のコンデンサの両端電圧が、オン期間制御回路が動作している時はフィードバック電圧と一方向から交差する時にスイッチング素子のターンオフのタイミングが決定され、最小オン期間設定回路がオン期間制御回路の動作を抑制しているときは、フィードバック電圧と逆方向から交差する時にスイッチング素子のターンオンのタイミングが決定されている。このように、1つのコンデンサC7が第1のコンデンサと第3のコンデンサの機能を兼ねているため、外付け部品を減らすことができ、スイッチング電源装置の小型化と低コスト化を図ることができる。
【0073】
さらに、制御回路の大部分を集積回路化することによっても、部品点数の削減による小型化と低コスト化を図ることができる。
【0074】
図5に、本発明のスイッチング電源装置のさらに別の実施例の回路図を示す。図5において、図3と同一もしくは同等の部分には同じ記号を付し、その説明を省略する。
【0075】
図5において、スイッチング電源装置20は、帰還巻線N3とスイッチング素子Q1のゲートとの間に設けられた制御回路21において、その主要部が集積回路22で構成されている。以下、集積回路22の構成要素も含めて制御回路21ついて説明する。
【0076】
まず、帰還巻線N3の一端はダイオードD4とコンデンサC8からなる整流平滑回路を介して集積回路22に接続されている。集積回路22の内部の各構成要素にはこの整流平滑回路の出力電圧が供給される。ダイオードD4とコンデンサC8の接続点は起動抵抗R1を介して直流電源Vinに接続されている。
【0077】
出力電圧検知回路3のフォトダイオードPDと対になっているフォトトランジスタPTは、コレクタが定電流源Iに接続され、エミッタがグランドに接続され、コレクタ−エミッタ間にコンデンサC3が接続されており、さらにコレクタは比較器IC6の非反転入力端子およびダイオードD5を介して比較器IC12の反転入力端子に接続されている。また、比較器IC12の反転入力端子には基準電圧源Vrefも接続されている。なお、定電流源IはダイオードD4とコンデンサC8からなる整流平滑回路から集積回路22に供給される電圧から作られる。
【0078】
また、帰還巻線N3の一端は比較器IC5の非反転入力端子に接続されている。比較器IC5の反転入力端子には、非反転入力端子の電圧がゼロになったときに出力がHレベルになるように小さな負の電圧値のオフセット電圧源Voffが接続されている。
【0079】
また、帰還巻線N3の一端は抵抗R8とコンデンサC7を順に介してグランドに接続されており、抵抗R8とコンデンサC7の接続点は比較器IC6の反転入力端子および比較器IC12の非反転入力端子に接続されている。なお、コンデンサC7は第1のコンデンサと第2のコンデンサと第3のコンデンサの機能を兼ねている。
【0080】
比較器IC5とIC6の出力はAND回路IC7の2つの入力に接続されており、その出力はRSフリップフロップIC11のセット端子Sに接続されている。また、比較器IC12の出力はRSフリップフロップIC11のリセット端子RSに接続されている。RSフリップフロップIC11の出力端子Qはドライブ回路13を介してスイッチング素子Q1のゲートに接続されている。なお、ドライブ回路13は集積回路12に供給される電圧を電源としている。
【0081】
そして、ドライブ回路13の出力は単安定マルチバイブレータ23と抵抗R9を順に介してトランジスタQ5のベースに接続されており、トランジスタQ5のコレクタは比較器IC6の反転入力端子に、エミッタはグランドにそれぞれ接続されている。
【0082】
なお、上記の構成要素の中で集積回路22を構成するのは、定電流源I、ダイオードD5、トランジスタQ5、抵抗R9、単安定マルチバイブレータ23、比較器IC5、IC6、IC12、AND回路IC7、RSフリップフロップIC11、ドライブ回路13、オフセット電圧源Voff、および基準電圧源Vrefである。
【0083】
次に、このように構成されたスイッチング電源装置20の動作を、図6を参照して説明する。図6は、スイッチング電源装置20の(a)定格時と(b)軽負荷時における、帰還巻線N3の電圧Vbias、第1のコンデンサと第2のコンデンサと第3のコンデンサを兼ねているコンデンサC7の両端電圧Vc7の時間変化を示している。ここで、VfbはフォトトランジスタPTのコレクタ電圧で、フィードバック電圧として比較器IC6の非反転入力端子およびダイオードD5を介して比較器IC12の反転入力端子に入力されており、負荷の変動に従って変動するが、たとえば定格時で出力電圧が一定の時にはほぼ一定の値になる。また、Vrefは基準電圧源Vrefの電圧で比較器IC12の反転入力端子に接続されている。
【0084】
まず、非軽負荷時である定格時の動作を時間を追って説明する。
【0085】
(t=0〜t1)スイッチング素子Q1がターンオンすると一次巻線N1に電流が流れ、同時に帰還巻線N3の電圧Vbiasが正になり、コンデンサC7の充電が始まる。なお、定格時にはVfbは高いレベルにあり、コンデンサC7が後述のように直前にリセットされているために、その両端電圧Vc7はこの時点ではVfbより低く、比較器IC6の出力はHレベルとなっている。また、VfbはVrefよりもさらに高いレベルとなっているために、比較器IC12の反転入力端子にはダイオードD5を介してVfbが印加されており、比較器IC12の出力はLレベルとなっている。また、比較器IC5の出力も、非反転入力端子に電圧Vbiasが印加されているためにHレベルとなっている。さらに、AND回路IC7の出力もHレベルになっている。
【0086】
(t=t1〜t2)コンデンサC7の両端電圧Vc7がVrefを超えても、比較器IC12の反転入力端子にはVrefより高いVfbが入力されているために、比較器IC12の出力はLレベルを保っている。
【0087】
(t=t2〜t3)コンデンサC7の両端電圧Vc7がVfbを超えると、比較器IC12の出力がHレベルになる。逆に比較器IC6の出力がLレベルになることによってAND回路IC7の出力もLレベルになる。そして、比較器IC12の出力がHレベルになることによって、その立ち上がりをトリガとしてRSフリップフロップIC11がリセットされる。RSフリップフロップIC11がリセットされると、その出力がLレベルになり、ドライブ回路13を介してスイッチング素子Q1をターンオフさせ、オン期間が終了する。すなわち、第1のコンデンサであるコンデンサC7の両端電圧Vc7がフィードバック信号によって決定される電圧であるVfbと交差することがスイッチング素子Q1のターンオフのタイミングが決定されるトリガとなり、オン期間を決めることになる。
【0088】
フォトトランジスタPTは負荷が軽くなってフォトダイオードPDからの受光量が多くなるほどコレクタ−エミッタ間の抵抗が低下するため、Vfbは負荷が軽くなるほど低下する傾向がある。そのため、コンデンサC7の両端電圧Vc7がVfbを超えるまでの時間は負荷が軽くなるほど短くなる。これより、この抵抗R8、コンデンサC7、比較器IC12、ダイオードD5、RSフリップフロップIC11、ドライブ回路13、およびフィードバック電圧発生回路を含む回路が非軽負荷時にスイッチング素子Q1のオン期間を負荷が軽くなるほど短くなるように制御するオン期間制御回路であることがわかる。
【0089】
スイッチング素子Q1がターンオフすると、二次巻線N2から整流平滑回路2に電流が流れ始め、同時に帰還巻線N3の電圧Vbiasが負になるために、コンデンサC7は放電し始める。コンデンサC7が放電を始めるとすぐにその両端電圧Vc7がVfbより低くなるため、比較器IC12の出力はLレベルとなる。逆に比較器IC6の出力はHレベルになるが、比較器IC5の非反転入力端子に負の電圧Vbiasが印加されるためにその出力はLレベルとなりAND回路IC7の出力もLレベルになる。
【0090】
また、上記の説明よりわかるように、コンデンサC7の両端電圧Vc7は一旦Vfbを超えてもすぐにVfbより低くなるため、図6に示すように見かけ上は交差ではなく一致した時点でスイッチング素子Q1のターンオフのタイミングが決定されるように見える。
【0091】
(t=t3〜t4)スイッチング素子Q1がオフの間に二次巻線N2から整流平滑回路2に流れ出す電流がゼロになると、帰還巻線N3の電圧Vbiasは共振を始める。
【0092】
(t=t4〜)この共振する電圧Vbiasの最初の正電圧方向の波によって比較器IC5の非反転入力端子の電圧が反転入力端子の電圧より高くなり、その出力がHレベルになる。比較器IC6の出力はすでにHレベルになっているために、AND回路IC7の出力もHレベルになり、その立ち上がりをトリガとしてRSフリップフロップIC11がセットされる。RSフリップフロップIC11がセットされると、その出力がHレベルになり、ドライブ回路13を介してスイッチング素子Q1をターンオンさせる。すなわち、二次巻線N2から整流平滑回路2に流れ出す電流がゼロになることがスイッチング素子Q1のターンオンのトリガになる。スイッチング素子Q1がターンオンすると電圧Vbiasの共振は止まり、再び正の電圧になる。
【0093】
ドライブ回路13からスイッチング素子Q1をターンオンさせるための出力は、同時に単安定マルチバイブレータ23にもトリガ信号として入力される。これによって単安定マルチバイブレータ23の出力は一時的にHレベルになり、これが抵抗R9を介してトランジスタQ5のベースに印加されることによってトランジスタQ5が一時的にオン状態になる。トランジスタQ5がオン状態になることによってコンデンサC7に蓄えられていた電荷が瞬時に放電され、コンデンサC7の両端電圧Vc7は0Vにリセットされる。これ以後はt=0以降を繰り返す。
【0094】
このように、定格時(非軽負荷時)には、一次巻線N1に電流が流れなくなるとすぐに二次巻線N2から整流平滑回路2に電流が流れ出し始め、二次巻線N2から流れ出す電流がゼロになるとすぐにスイッチング素子Q1がターンオンして一次巻線N1に電流が流れ始めることより、スイッチング電源装置20は定格時には電流臨界モードで動作していることがわかる。
【0095】
次に、軽負荷時の動作を時間を追って説明する。
【0096】
(t=0〜t1)スイッチング素子Q1がターンオンすると一次巻線N1に電流が流れ、同時に帰還巻線N3の電圧Vbiasが正になり、コンデンサC7の充電が始まる。なお、電圧Vbiasが正になることにより比較器IC5の出力はHレベルになる。また、軽負荷時にはVfbはVrefよりさらに低いレベルになるために、比較器IC12の反転入力端子にはVrefが印加されている。コンデンサC7が後述のように直前にリセットされているために、その両端電圧Vc7はこの時点ではほぼ0VとなっておりVrefより低い。そのために、比較器IC6の出力はHレベルに、比較器IC12の出力はLレベルになっている。
【0097】
(t=t1〜t2)コンデンサC7の両端電圧Vc7がVfbを超えると比較器IC6の出力がLレベルになる。一方、比較器IC12においてはまだ反転入力端子に印加されている電圧Vrefの方が高いので、その出力はLレベルのまま変化しない。すなわち、第1のコンデンサであるコンデンサC7の両端電圧Vc7がVfbを超えることはスイッチング素子Q1のターンオフのトリガとはならず、オン期間制御回路の動作は抑制される。
【0098】
(t=t2〜t3)コンデンサC7の両端電圧Vc7がVrefを超えると比較器IC12の出力がHレベルになり、その立ち上がりをトリガとしてRSフリップフロップIC11がリセットされる。RSフリップフロップIC11がリセットされると、その出力がLレベルになり、ドライブ回路13を介してスイッチング素子Q1をターンオフさせる。すなわち、第2のコンデンサでもあるコンデンサC7の両端電圧Vc7が上昇してVrefと交差することがスイッチング素子Q1のターンオフのタイミングが決定されるトリガになり、オン期間を決めることになる。言い換えれば、スイッチング素子Q1の最小オン期間がコンデンサC7の両端電圧Vc7が上昇してVrefを超えるまでの時間で決定される。これよりこの抵抗R8、コンデンサC7、比較器IC12、基準電圧源Vrefを含む回路が軽負荷時にオン期間制御回路によるスイッチング素子のターンオフ動作を抑制する最小オン期間設定回路となっていることがわかる。なお、コンデンサC7の両端電圧Vc7がVrefを超えるまでの期間が最小オン期間になる理由については後述する。また、最小オン期間設定回路には上記の他に単安定マルチバイブレータ23、抵抗R9、およびトランジスタQ5も含まれるが、その理由についても後述する。
【0099】
スイッチング素子Q1がターンオフすると、二次巻線N2から整流平滑回路2に電流が流れ始め、同時に帰還巻線N3の電圧Vbiasが負になるために、コンデンサC7は放電し始める。コンデンサC7が放電を始めるとすぐにその両端電圧Vc7がVrefより低くなるため、比較器IC12の出力はLレベルとなる。
【0100】
(t=t3〜t4)スイッチング素子Q1がオフの間に二次巻線N2から整流平滑回路2に流れ出す電流がゼロになると、帰還巻線N3の電圧Vbiasは共振を始める。この共振する電圧Vbiasの正電圧方向の波によって比較器IC5の非反転入力端子の電圧が反転入力端子の電圧より高くなり、その出力がHレベルになる。しかしながら、この時点ではまだコンデンサC7の両端電圧Vc7がVfbより高いために比較器IC6の出力はLレベルを維持するため、AND回路IC7の出力もLレベルを維持し、RSフリップフロップIC11がセットされることはない。すなわち、共振する電圧Vbiasによるスイッチング素子Q1のターンオンは阻止される。したがって、これ以降は一次巻線N1と二次巻線N2のいずれにも電流が流れない状態となるため、電流臨界モードではなくなる。電圧Vbiasは共振しながら減衰し、それに応じて比較器IC5の出力はHレベルとLレベルを交互に繰り返す。そして、電圧Vbiasが完全に減衰すると、比較器IC5の非反転入力端子の電圧はゼロになるが、反転入力端子には小さな負の電圧値のオフセット電圧源Voffが接続されているために、その出力はHレベルになる。一方、コンデンサC7は引き続き放電され、その両端電圧Vc7は低下を続ける。
【0101】
(t=t4〜)コンデンサC7の両端電圧Vc7がVfbを下回ると比較器IC6の出力がHレベルとなる。比較器IC5の出力はすでにHレベルになっているために、AND回路IC7の出力もHレベルになり、その立ち上がりをトリガとしてRSフリップフロップIC11がセットされる。RSフリップフロップIC11がセットされると、その出力がHレベルになり、ドライブ回路13を介してスイッチング素子Q1をターンオンさせる。すなわち、第3のコンデンサでもあるコンデンサC7の両端電圧Vc7がVfbと交差することがスイッチング素子Q1のターンオンのタイミングを決定するトリガになる。Vfbは負荷が軽くなるほど低下するために、コンデンサC7の両端電圧Vc7が放電によって低下してVfbを下回るまでの時間も負荷が軽いほど長くなる。これより、この抵抗R8、コンデンサC7、比較器IC5、IC6、オフセット電圧源Voff、AND回路IC7、RSフリップフロップIC11、ドライブ回路13、およびフィードバック電圧発生回路を含む回路が、軽負荷時にスイッチング素子Q1のオフ期間を負荷が軽くなるほど長くなるように制御するオフ期間制御回路であることがわかる。
【0102】
ドライブ回路13からスイッチング素子Q1をターンオンさせるための出力は、同時に単安定マルチバイブレータ23にもトリガ信号として入力される。これによって単安定マルチバイブレータ23の出力は一時的にHレベルになり、これが抵抗R9を介してトランジスタQ5のベースに印加されることによってトランジスタQ5が一時的にオン状態になる。トランジスタQ5がオン状態になることによってコンデンサC7に蓄えられていた電荷が瞬時に放電され、コンデンサC7の両端電圧Vc7は0Vにリセットされる。これ以後はt=0以降を繰り返す。
【0103】
最後にコンデンサC7の両端電圧Vc7がVrefを超えるまでの期間が最小オン期間になる理由と、最小オン期間設定回路に単安定マルチバイブレータ23、抵抗R9、およびトランジスタQ5が含まれる理由について説明する。単安定マルチバイブレータ23が無い場合を仮定すると、スイッチング素子Q1がターンオンした後のコンデンサC7の充電はその両端電圧Vc7があらかじめVfbまで充電されている状態から始まる。Vrefは一定だがVfbは負荷の大きさによって変化するために、コンデンサC7の両端電圧Vc7がVfbからVrefまで充電される時間は負荷の大きさによって変化することになる。この時間は軽負荷時のオン期間に相当するために、このままでは軽負荷時のオン期間が変動し、最小オン期間を設定することができなくなるという問題が発生する。これに対して、スイッチング素子Q1のターンオン時に単安定マルチバイブレータ23によってコンデンサC7をリセットすると、コンデンサC7は常に0VからVrefまで充電されることになり、充電時間が一定になる。これによって、軽負荷時に負荷の大きさによらず最小オン期間を設定することができるようになる。したがって、最小オン期間設定回路には単安定マルチバイブレータ23、抵抗R9、およびトランジスタQ5も含まれることになる。
【0104】
以上、図5と図6を用いて説明したように、スイッチング電源装置20においては、非軽負荷時にはオン期間制御回路によってスイッチング素子のオン期間を制御して出力電圧を一定に保ち、軽負荷時には最小オン期間設定回路によってスイッチング素子のオン期間を最小オン期間に固定するとともにオフ期間制御回路によってオフ期間を制御して出力電圧を一定に保っている。
【0105】
これによって、軽負荷時のスイッチング周波数の上昇を抑制するだけでなく、逆に負荷が軽くなるほどスイッチング周波数を低下させることができ、軽負荷時のスイッチング損失の低減を図ることができる。また、軽負荷時に負荷の大きさに応じてスイッチング素子のオフ期間を連続的に制御することができるために、間欠発振の発生を防止して出力リップルの増大を回避することができる。
【0106】
なお、上記の説明のように、非軽負荷時すなわちオン期間制御回路が動作しているときには、第1のコンデンサであるコンデンサC7の両端電圧Vc7はフィードバック信号によって決定される電圧であるVfbに対して低い電圧値から高くなる方向で近づいて交差している。また、軽負荷時すなわち最小オン期間設定回路が動作しているときには、コンデンサV7の両端電圧Vc7はVfbに対して高い電圧から低くなる方向で近づいて交差している。すなわち、第1のコンデンサの両端電圧が、オン期間制御回路が動作している時はフィードバック電圧と一方向から交差する時にスイッチング素子のターンオフのタイミングが決定され、最小オン期間設定回路がオン期間制御回路の動作を抑制しているときは、フィードバック電圧と逆方向から交差する時にスイッチング素子のターンオンのタイミングが決定されている。このように、1つのコンデンサC7が第1のコンデンサと第3のコンデンサの機能を兼ねているため、外付け部品を減らすことができ、スイッチング電源装置の小型化と低コスト化を図ることができる。
【0107】
また、1つのコンデンサC7が第1のコンデンサと第2のコンデンサと第3のコンデンサの機能を兼ねているため、外付け部品をさらに減らすことができ、スイッチング電源装置のさらなる小型化と低コスト化を図ることができる。
【0108】
なお、上記の各実施例においては、最小オン期間設定回路は、いずれも軽負荷時にオン期間制御回路によってスイッチング素子がターンオンするのを禁止するように働いている。その意味において、最小オン期間設定回路は、オン期間制御回路に実質的に含まれていて、軽負荷時にスイッチング素子のターンオンから一定期間だけオン期間制御回路の動作を抑制してスイッチング素子のターンオフを禁止する手段であると言ってもよい。
【0109】
また、上記の各実施例においては、第1、第2、第3のコンデンサの両端電圧が充電もしくは放電によって基準電圧あるいはフィードバック電圧と交差する時点でスイッチング素子のターンオンあるいはターンオフのトリガがかかるようになっているが、いずれも実施例に示した構成に限定されるものではない。例えばフィードバック電圧を負荷が軽くなるほど高くなるように設定しておいて、実施例においては充電時に基準電圧あるいはフィードバック電圧と交差するようになっていたものを放電時に交差するようにしたり、逆に放電時に基準電圧あるいはフィードバック電圧と交差するようになっていたものを充電時に交差するようにしても構わないものである。
【0110】
さらには、上記の各実施例においては、第1、第2、第3のコンデンサの両端電圧が基準電圧あるいはフィードバック電圧と交差する時点でスイッチング素子のターンオンあるいはターンオフのトリガがかかるようになっているが、実際の動作では見かけ上は一致した時点でスイッチング素子のターンオンあるいはターンオフのトリガがかかるようになっている。このように、第1、第2、第3のコンデンサの両端電圧と基準電圧あるいはフィードバック電圧は必ずしも交差しなければならないものではなく、例えば比較回路に代えて2つの入力が一致した時点でトリガ信号を出力するような回路を用いても構わない。その場合には、第1、第2、第3のコンデンサの両端電圧が基準電圧あるいはフィードバック電圧と一致する時点でスイッチング素子のターンオンあるいはターンオフのトリガがかかるようになる。
【0111】
図7に、本発明の電子装置の一実施例の斜視図を示す。図7において、電子装置の1つであるプリンタ30は電源回路の一部として本発明のスイッチング電源装置1を使用している。
【0112】
プリンタ30の印刷動作に関する部分は、印刷時には電力を消費するが、印刷動作をしない待機時には軽負荷となり、ほとんど電力を消費しない。そして、本発明のスイッチング電源装置1を用いているために、待機時すなわち軽負荷時のの電力損失を低減し、効率の向上を図ることができる。
【0113】
なお、図7に示したプリンタ30においては図1に示したスイッチング電源装置1を使用したが、図3または図5に示したスイッチング電源装置10、20を使用しても構わないもので、同様の作用効果を奏するものである。
【0114】
また、本発明の電子装置はプリンタに限られるものではなく、ノートパソコンや携帯情報機器など、電圧の安定な直流電源の必要なあらゆる電子装置を含むものである。
【0115】
【発明の効果】
本発明のスイッチング電源装置によれば、フィードバック信号に基づいて出力電圧が一定になるように、非軽負荷時に所定の最小オン期間より大きい範囲でオン期間を制御し、軽負荷時にオン期間を最小オン期間に固定してオフ期間を制御することによって、軽負荷時のスイッチング損失の低減を図ることができる。また、軽負荷時の間欠発振の発生とリップルの増大を防止することができる。
【0116】
また、本発明の電子装置においては、本発明のスイッチング電源装置を用いることによって、待機時の効率の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスイッチング電源装置の一実施例を示す回路図である。
【図2】図1のスイッチング電源装置の(a)定格時と(b)軽負荷時における、Vbias、Vc4、Vc5、Vc6の時間変化を示す特性図である。
【図3】本発明のスイッチング電源装置の別の実施例を示す回路図である。
【図4】図3のスイッチング電源装置の(a)定格時と(b)軽負荷時における、Vbias、Vc6、Vc7の時間変化を示す特性図である。
【図5】本発明のスイッチング電源装置のさらに別の実施例を示す回路図である。
【図6】図5のスイッチング電源装置の(a)定格時と(b)軽負荷時における、Vbias、Vc7の時間変化を示す特性図である。
【図7】本発明の電子装置の一実施例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1、10、20…スイッチング電源装置
2…整流平滑回路
3…出力電圧検知回路
4、11、21…制御回路
12、22…集積回路
13…ドライブ回路
22…単安定マルチバイブレータ
30…プリンタ
T…トランス
N1…一次巻線
N2…二次巻線
N3…帰還巻線
Vin…直流電源
R1…起動抵抗
R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9…抵抗
C1、C2、C3、C4、C5、C6、C7、C8…コンデンサ
Q1…スイッチング素子
Q2、Q3、Q4…トランジスタ
D1、D2、D4…ダイオード
D3…ツェナーダイオード
I…定電流源
Vref…基準電圧源
Voff…オフセット電圧源
PD…フォトダイオード
PT…フォトトランジスタ
IC1、IC2、IC3、IC5、IC6、IC8、IC9…比較器
IC4、IC7、IC10…AND回路
IC11…RSフリップフロップ

Claims (10)

  1. 一次巻線、二次巻線および帰還巻線を有するトランスと、前記一次巻線に直列に接続されたスイッチング素子と、前記帰還巻線と前記スイッチング素子の制御端子との間に接続された制御回路と、前記二次巻線に接続されて前記二次巻線に発生する電圧を整流平滑して出力する整流平滑回路と、該整流平滑回路から出力される電圧を検出して前記制御回路に対するフィードバック信号を出力する出力電圧検知回路を備えたスイッチング電源装置において、
    前記制御回路が、前記フィードバック信号に基づいて出力電圧が一定になるように、非軽負荷時に所定の最小オン期間より大きい範囲で負荷が軽くなるほど短くなるようにオン期間を制御し、軽負荷時にオン期間を最小オン期間に固定してオフ期間を負荷が軽くなるほど長くなるように制御することを特徴とするスイッチング電源装置。
  2. 一次巻線、二次巻線および帰還巻線を有するトランスと、前記一次巻線に直列に接続されたスイッチング素子と、前記帰還巻線と前記スイッチング素子の制御端子との間に接続された制御回路と、前記二次巻線に接続されて前記二次巻線に発生する電圧を整流平滑して出力する整流平滑回路と、該整流平滑回路から出力される電圧を検出して前記制御回路に対するフィードバック信号を出力する出力電圧検知回路を備えたスイッチング電源装置において、
    前記制御回路が、前記フィードバック信号に基づいて出力電圧が一定になるように、非軽負荷時に前記スイッチング素子のオン期間を負荷が軽くなるほど短くなるように制御するオン期間制御回路と、軽負荷時に前記スイッチング素子のオン期間が所定の最小オン期間より短くならないように前記オン期間制御回路による前記スイッチング素子のターンオフ動作を抑制する最小オン期間設定回路と、軽負荷時に前記最小オン期間設定回路が前記オン期間制御回路の動作を抑制しているときに前記スイッチング素子のオフ期間を負荷が軽くなるほど長くなるように制御するオフ期間制御回路とを備えることを特徴とするスイッチング電源装置。
  3. 非軽負荷時に電流臨界モードで動作することを特徴とする、請求項2に記載のスイッチング電源装置。
  4. 前記オン期間制御回路は、前記スイッチング素子のオン期間に充電あるいは放電されるとともに、その両端電圧が前記フィードバック信号によって決定される電圧と一致あるいは交差する時に前記スイッチング素子のターンオフのタイミングが決定される第1のコンデンサを有し、
    前記最小オン期間設定回路は、前記スイッチング素子のオン期間に充電あるいは放電されるとともに、その両端電圧が基準電圧と一致あるいは交差する時まで前記オン期間制御回路による前記スイッチング素子のターンオフを抑制する第2のコンデンサを有し、
    前記オフ期間制御回路は、前記スイッチング素子のオフ期間に充電あるいは放電されるとともに、その両端電圧が前記フィードバック信号によって決定される電圧と一致あるいは交差する時に前記スイッチング素子のターンオンのタイミングが決定される第3のコンデンサを有することを特徴とする、請求項2または3に記載のスイッチング電源装置。
  5. 前記第1のコンデンサが前記第3のコンデンサを兼ねることを特徴とする、請求項4に記載のスイッチング電源装置。
  6. 前記第1のコンデンサが前記第2および第3のコンデンサを兼ねることを特徴とする、請求項4に記載のスイッチング電源装置。
  7. 前記オン期間制御回路が動作している時は、前記第1のコンデンサの両端電圧が前記フィードバック信号によって決定される電圧と一方向から一致あるいは交差する時に前記スイッチング素子のターンオフのタイミングが決定され、
    前記最小オン期間設定回路が前記オン期間制御回路の動作を抑制しているときは、前記第1のコンデンサの両端電圧が前記フィードバック信号によって決定される電圧と逆方向から一致あるいは交差する時に前記スイッチング素子のターンオンのタイミングが決定されることを特徴とする、請求項5または6に記載のスイッチング電源装置。
  8. 前記最小オン期間設定回路は、前記オン期間制御回路に含まれて、軽負荷時に前記スイッチング素子のターンオンから一定期間だけ前記オン期間制御回路の動作を抑制して前記スイッチング素子のターンオフを禁止する手段であることを特徴とする、請求項4ないし7のいずれかに記載のスイッチング電源装置。
  9. 前記最小オン期間設定回路は、前記第1のコンデンサを前記スイッチング素子のターンオン時に放電し、前記第1のコンデンサの電圧がその後の充電によって所定の電圧と一致あるいは交差するまで前記スイッチング素子のターンオフを禁止することを特徴とする、請求項8に記載のスイッチング電源装置。
  10. 請求項1ないし9のいずれかに記載のスイッチング電源装置を用いたことを特徴とする電子装置。
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