JP3548635B2 - 電解水生成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、希塩水を電気分解して電解水を生成して、同電解水を医療用などに利用する電解水生成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の電解水生成装置は、濃塩水及び希塩水をそれぞれ蓄える濃塩水タンク及び希塩水タンクを備え、希塩水タンク内の水位が低下したとき外部から水を補給するとともに、同水の補給により希塩水の濃度が低下したとき濃塩水タンクから希塩水タンクに濃塩水を補給して、希塩水タンク内に常に一定量かつ一定濃度の希塩水を蓄えておくようにしている。そして、この希塩水タンク内の希塩水を連続的に電解槽に供給するとともに同電解槽にて電気分解し、同電気分解された電解水を電解水タンクに一旦蓄え、同電解水タンクから必要に応じて生成された電解水を取り出すようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来の装置にあっては、電解水タンクからの電解水の取り出しが少ない場合、同タンクから電解水が溢れてしまうので、生成された電解水が無駄になるという問題があった。この問題を解消するために、生成された電解水が電解水タンクに満たされてしまった場合に、電解水の生成を一時停止させることが考えられるが、同一時停止させると次のような問題がある。すなわち、濃塩水タンクから希塩水タンクに濃塩水を供給する供給路に異常が発生して、例えば供給路に設けた電磁バルブ、電動モータなどに濃塩水漏れが生じると、希塩水タンク内の希塩水の濃度は上昇する。この場合、希塩水タンクに外部から水が補給される場合には前記希塩水の濃度もあまり大きくなることはないが、前記のように電解水の生成を一時的に停止させている場合には、同希塩水の濃度が非常に高くなることがある。希塩水の濃度が非常に高くなった場合には、電解槽にて均質な電解水が生成されなくなるとともに、電解槽内の電極が劣化するという問題もある。また、塩が不必要に消費されるという問題もある。
【0004】
本発明は上記問題に対処するためになされもので、生成された電解水が無駄にならないようにするとともに希塩水濃度の異常な上昇の問題を解決した電解水生成装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の目的を達成するため、濃塩水を貯える濃塩水タンク(10)と、所定の低濃度の希塩水をえる希塩水タンク(20)と、作動状態にて前記濃塩水タンクから前記希塩水タンクに濃塩水を補給する濃塩水補給手段(15)と、作動状態にて外部給水源から新たな水を前記希塩水タンクに補給する給水手段(22)と、希塩水供給手段の作動により前記希塩水タンクから供給される希塩水を電気分解して電解水を生成する電解槽(30)と、該電解槽から導出された電解水を貯える電解水タンク(40)と、電解水の生成開始を指示する運転スイッチ(71)と、前記希塩水タンクに設けた水位センサにより同希塩水タンク内に貯えた希塩水の水位が所定の下限水位以下に低下したことが検出されたとき前記給水手段を作動させて前記希塩水タンクに外部給水源から新たな水を補給する給水制御手段(140)と、前記希塩水タンクに設けた濃度センサにより同希塩水タンクに貯えた希塩水の濃度が所定の低濃度より低いとき前記濃塩水補給手段を作動させて前記濃塩水タンクから前記希塩水タンクに濃塩水を補給し同希塩水タンク内の希塩水の濃度を前記所定の低濃度まで高める濃塩水補給制御手段(142)と、前記運転スイッチの操作に応答して前記希塩水供給手段を作動させて前記希塩水タンク内の希塩水を前記電解槽に供給する希塩水供給制御手段(108,112)とを備えた電解水生成装置であって、前記電解水タンクに設けた水位センサにより同電解水タンク内の電解水の水位が所定の上限水位以上に上昇したことが検出されたとき前記給水手段と前記濃塩水補給手段の作動制御及び前記希塩水供給手段の作動を一時停止させるとともに前記電解槽内の電極への給電を停止し、同水位センサにより前記電解水タンク内の電解水の水位が所定の下限水位以下に低下したことが検出されたとき前記給水手段と濃塩水補給手段の作動制御及び前記希塩水供給手段の作動を再開させるとともに前記電解槽内の電極への給電を再開させる生成待機制御手段(122−136)と、該生成待機制御手段の制御下にて前記希塩水タンクに設けた濃度センサが前記所定の低濃度より高い異常濃度を検出したとき、前記電解水タンク内の電解水の水位とは無関係に、前記給水手段、前記濃塩水補給手段及び前記希塩水供給手段の作動を停止させる停止手段(144,146)とを設けたことを特徴とする電解水生成装置を提供するものである
【0006】
上記のように構成した本発明による電解水生成装置においては、運転スイッチが操作されると、希塩水供給制御手段が希塩水供給手段を作動させるので、希塩水タンク内の希塩水は電解槽に供給されるとともに同電解槽にて電気分解され、同電気分解された電解水は電解水タンクにえられ導出手段により外部に導出されて利用される。前記希塩水タンクから電解槽への希塩水の供給によって希塩水タンク内の水位が低下したとき希塩水タンク内の水位センサの検出信号に応答して給水制御手段が給水手段を作動状態に制御して外部給水源から希塩水タンクに新たな水を補給する。この水の補給によって希塩水タンク内の希塩水の濃度が低下したとき、希塩水タンク内の濃度センサの検出信号に応答して濃塩水補給制御手段が濃塩水補給手段を作動状態に制御して濃塩水タンクから希塩水タンクに濃塩水を補給する。これにより、当該電解水生成装置はほぼ均質な電解水を生成し続ける。
【0007】
一方、電解水タンクにえられた電解水が導出して利用されず、同タンク内の水位が上限水位以上に上昇すると、電解水タンク内の水位センサの検出信号に応答して生成待機制御手段が給水制御手段による給水手段の作動制御、濃塩水補給制御手段による濃塩水補給手段の作動制御、及び希塩水供給手段の作動を一時停止するので、当該電解水生成装置は電解水の生成を一時停止して待機状態になる。その結果、生成された電解水が電解水タンクから溢れることが回避され、同電解水が無駄になることもない。また、この待機状態にて電解水タンク内の電解水が導出されて同タンク内の水位が下限水位以下に低下すると、電解水タンク内の水位センサの検出信号に応答して生成待機制御手段が給水制御手段による給水手段の作動制御、濃塩水補給制御手段による濃塩水補給手段の作動制御、及び希塩水供給手段の作動を再開するので、当該電解水生成装置は電解水を再び生成し始める。その結果、当該電解水生成装置の運転が自動的に再開され、同装置の使い勝手が良好になる。
【0008】
また、濃塩水補給手段に異常が発生して濃塩水が漏れると、希塩水タンク内の希塩水の濃度が上昇して所定の低濃度に維持されなくなる。特に、当該電解水生成装置が待機状態にあるとき、前記濃塩水漏れが生じると、希塩水タンク内の希塩水の濃度が高くなり易い。この場合、希塩水タンク内の濃度センサが希塩水の異常濃度を検出し、停止手段が、電解水タンク内の電解水の水位とは無関係に、給水手段、濃塩水補給手段及び希塩水供給手段の作動を停止させるるので、当該電解水生成装置は電解水の生成動作を停止する。これにより、電解槽にて異常に高い濃度の塩水が電気分解されなくなるので、電解槽にてほぼ均質な電解水が常に生成されるようになるとともに、電解槽内の電極の劣化が回避される。また、濃塩水を生成するための塩が無駄に消費されることもなくなる。
【0009】
また、上記のように構成した電解水生成装置において、前記停止手段の制御下にて給水手段、濃塩水補給手段及び希塩水供給手段の作動停止した時に希塩水の濃度異常を報知する報知手段(72,73,150,152)を設けた場合には、前記のような当該電解水生成装置の作動が希塩水濃度の異常により停止されたことが、使用者に容易に認識されるようになり、同異常に迅速に対処できるようになる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面を用いて説明すると、図1は同実施形態に係る電解水生成装置の全体を概略的に示している。
【0011】
この電解水生成装置は、濃塩水を蓄える濃塩水タンク10と、同タンク10の下方に設けられて希塩水を蓄える希塩水タンク20と、希塩水タンク20から供給される希塩水を電気分解する電解槽30と、電解槽30にて生成された酸性イオン水を蓄える酸性イオン水タンク40と、酸性イオン水の生成に付随して生成されるアルカリ性イオン水を蓄えるアルカリ性イオン水タンク50とを備えている。
【0012】
濃塩水タンク10には塩化ナトリウム、塩化カリウムなどの塩が多量に補給されるとともに、図示しない外部給水源(例えば、水道)から給水管11を介して水が圧送されるようになっている。この給水管11には電磁バルブ12が介装されており、同バルブ12は作動状態にて外部から給水管11を介して水を濃塩水タンク10に供給する。濃塩水タンク10は補給された塩を水によりほぼ飽和状態に溶解させてなる濃塩水で常に満たされており、溶解し得ない残りの塩Sは同タンク10の底部に常に沈澱している。また、濃塩水タンク10内には、水位センサ13が収容されている。水位センサ13は、濃塩水の水位が所定の上限水位以上になったことを検出するとともに、同濃塩水の水位が同上限水位より若干低い下限水位以下になったことも検出する。
【0013】
濃塩水タンク10には、希塩水タンク20に濃塩水を供給するための供給管14が同タンク10の底部にて上方向に侵入し、同供給管14の上端面は、沈澱している塩Sが混入しないように前記下限水位より若干だけ低い位置にて開口している。供給管14には電磁バルブ15が介装されており、同バルブ15は作動状態にて濃塩水タンク10内の濃塩水を供給管14を介して希塩水タンク20に供給する。
【0014】
希塩水タンク20の上方には供給管14の下端出口及び給水管21の出口が配置されており、同タンク20には、前記濃塩水が供給管15を介して供給されるとともに、外部給水源からの水も給水管21を介して供給されるようになっている。この給水管21には電磁バルブ22が介装されていて、同バルブ22は作動状態にて外部からの水を給水管21を介して希塩水タンク20に供給する。希塩水タンク20内には、濃度センサ23及び水位センサ24が収容されている。濃度センサ23は希塩水タンク20内の希塩水の濃度Cを検出する。水位センサ24は希塩水の水位が所定の上限水位以上になったことを検出するとともに、同希塩水の水位が同上限水位より若干低い下限水位以下になったことも検出する。
【0015】
また、希塩水タンク20の底部には、攪拌用の導管25及び電解槽30に希塩水を供給するための供給管26の入口が接続されている。導管25の他端は希塩水タンク20の側壁に接続されるとともに導管25の中間部には電動ポンプ27が介装されており、同ポンプ27は作動状態にて希塩水タンク20内の希塩水を攪拌する。供給管26にも電動ポンプ28が介装されていて、同ポンプ28は作動状態にて希塩水タンク20内の希塩水を供給管26を介して電解槽30に供給する。
【0016】
なお、濃塩水タンク10及び希塩水タンク20の各側壁にはオーバーフローパイプ16が接続されており、同パイプ16は前記水位センサ13,24によりそれぞれ検出される上限水位より若干高い位置にて各タンク10,20内に開口している。これにより、各タンク10,20の水位がオーバーフロー管16の各開口位置より高くなると、各タンク10,20内の塩水が外部に排出されるようになっている。
【0017】
電解槽30は内部が隔膜31によって陽極室32及び陰極室33に区画されていて、各電極室32,33には、電動ポンプ28の作動により供給管26を介した希塩水が供給されるようになっている。各電極室32,33には、直流電源装置60から正負の直流電圧が印可される正電極34及び負電極35が対向して配設されている。この直流電圧の印加により希塩水タンク20から供給された希塩水が電気分解され、陽極室32にて生成された酸性イオン水(電解水)は、導出管36を介して酸性イオン水タンク40に供給されるようになっている。陰極室33にて生成されたアルカリ性イオン水(電解水)は、導出管37を介してアルカリ性イオン水タンク50に供給されるようになっている。なお、この導出管37はアルカリ性イオン水タンク50の底部近くにて開口している。
【0018】
酸性イオン水タンク40の底部には取り出し管41の一端が接続されるとともに、同管41にはコック42が介装され、同コック42の操作により適宜取り出し管41の他端から酸性イオン水が取り出されるようになっている。酸性イオン水タンク40には水位センサ43が収容され、同センサ43は酸性イオン水の水位が同タンク40の満杯に近い上限水位以上になったことを検出するとともに、同酸性イオン水の水位が同上限水位より若干低い下限水位以下になったことも検出する。また、酸性イオン水タンク40にはオーバーフローパイプ44が設けられ、同パネル44の上端は同タンク40の前記上限水位より高い位置まで延出されるとともに、同パイプ44の下端は導出管37の中間部に接続されている。なお、このオーバーフローパイプ44は余剰の酸性イオン水をアルカリ性イオン水タンク50に排出する機能を果たすとともに、電気分解により発生した塩素ガスをアルカリ性イオン水にとけ込ませる機能も果たしている。
【0019】
アルカリ性イオン水タンク50には排出管51も侵入しており、同管51に介装させた電動ポンプ52の作動により同タンク50内のアルカリ性イオン水を外部に排出するようにしている。また、アルカリ性イオン水タンク50にも、水位センサ53が収容され、同センサ53はアルカリ性イオン水の水位が所定の上限水位以上になったことを検出するとともに、同アルカリ性イオン水の水位が同上限水位より低い下限水位以下になったことも検出する。
【0020】
この電解水生成装置は、前記各種センサ13,23,24,43,53、電磁バルブ12,15,22、電動ポンプ27,28,52及び直流電源装置60に接続された電気制御回路70を備えている。この電気制御回路70はマイクロコンピュータにより構成されており、図2,3に示すフローチャートに対応したプログラムを実行して、電磁バルブ12,15,22の開閉、電動ポンプ27,28,52及び直流電源装置60の作動を制御する。また、この電気制御回路70には、運転スイッチ71、警報器72及び表示器73も接続されている。運転スイッチ71はこの電解水生成装置の運転の開始及び停止を制御するためのもので、手動操作によりオン状態又はオフ状態に切り換えられるとともに、内蔵の電磁ソレノイドにより制御されてオン状態からオフ状態に切り換えられるようになっている。警報器72はこの電解水生成装置の異常時に警報を発生するためのもので、表示器73は同異常時に異常の種類を表示するためのものである。
【0021】
次に、上記のように構成した実施例の動作を説明すると、塩化ナトリウム、塩化カリウムなどの塩Sを濃塩水タンク10内に多量に投入して、同タンク10内の濃塩水をほぼ飽和状態にするとともに、残留の塩Sが同タンク10の底に常に沈澱している状態にしておく。なお、塩Sが不足している場合には随時補充する。その後、電源スイッチ(図示しない)の投入により、電気制御回路70は図2のステップ100にてプログラムの実行を開始し、ステップ102にて濃塩水タンク10に対する初期給水処理、ステップ104にて希塩水タンク20に対する初期給水処理及びステップ106にて希塩水タンク20の初期濃度調整処理を実行する。
【0022】
ステップ102の濃塩水タンク10に対する初期給水処理においては、水位センサ13により検出される濃塩水の水位が上限水位未満であれば、同水位が上限水位になるまで電磁バルブ12をオン状態に切り換え、濃塩水タンク10に外部から給水する。ステップ104の希塩水タンク20に対する初期給水処理においては、水位センサ24により検出される希塩水の水位が上限水位未満であれば、同水位が上限水位になるまで電磁バルブ22をオン状態に切り換えて、希塩水タンク20に外部から給水する。また、ステップ106の希塩水タンク20の初期濃度調整処理においては、前記希塩水タンク20に対する給水により同タンク20内の希塩水の濃度が所定の低濃度Coより微少量ΔCoだけ低い下限値Co+ΔCoより低くなり、濃度センサ23がこれを検出すると、電磁バルブ15をオン状態に切り換えて濃塩水タンク10から希塩水タンク20に濃塩水を補給する。そして、濃度センサ23により検出される希塩水の濃度が所定の低濃度Coより微少量ΔCoだけ高い上限値Co+ΔCoになると、電磁バルブ15をオフ状態に切り換えて前記濃塩水の補給を停止する。これらのステップ102〜106の処理により、濃塩水タンク10内には濃塩水が上限水位まで蓄えられ、希塩水タンク20内にはほぼ所定の低濃度Coの希塩水が上限水位まで蓄えられる。
【0023】
これらのステップ102〜106の処理後、電気制御回路70はステップ108にて運転スイッチ71がオン状態にあるか否かを判定する。運転スイッチ71がオフ状態に保たれている間、ステップ108の処理が続けられる。運転スイッチ71がオン状態に切り換えられると、ステップ108にて「YES」と判定して、プログラムをステップ110に進める。
【0024】
ステップ110においては、水位センサ43により検出される酸性イオン水の水位が上限水位に達しているか否かを判定する。この場合、酸性イオン水の水位が上限水位未満であれば、ステップ110にて「NO」と判定して、ステップ112にて電動ポンプ27,28及び直流電源装置60を作動状態に切り換える。電動ポンプ27は希塩水タンク20内の希塩水を攪拌し、電動ポンプ28は同タンク20内の希塩水を供給管26を介して電解槽30に連続的に供給する。直流電源装置60は正負電極34,35間に直流電圧を印可するので、電解槽30に供給された希塩水は電解され始める。そして、電解槽30にて電気分解された酸性イオン水は陽極室32から導出管36を介して酸性イオン水タンク40内に供給され始めるとともに、同電気分解されたアルカリ性イオン水は陰極室33から導出管37を介してアルカリ性イオン水タンク50に供給され始める。前記ステップ112の処理後、ステップ114にてフラグFLGを”1”に設定する。このフラグFLGは、”1”により電解水の生成状態を表し、”0”により電解水の生成待機状態を表す。
【0025】
一方、前記運転スイッチ71がオン状態に切り換えられた時点で、水位センサ43により検出される酸性イオン水の水位が上限水位に達していれば、前記ステップ110にて「YES」と判定してプログラムをステップ116に進める。ステップ116においては、フラグFLGを電解水の生成待機状態を表す”0”に設定する。
【0026】
前記ステップ114,116の処理後、電気制御回路70はステップ118にて運転スイッチ71がオン状態にあるか否かをふたたび判定する。この場合、運転スイッチ71は前記のようにオン状態に切り換えられているので、同ステップ118にて「YES」と判定して、プログラムを図3のステップ122に進める。
【0027】
ステップ122においては、フラグFLGが”1”であるか否かを判定する。まず、フラグFLGが電解水の生成状態を表す”1”に設定されている場合について説明する。この場合、ステップ124にて前記と同様に水位センサ43によって検出される酸性イオン水の水位が上限水位に達しているか否かを判定する。酸性イオン水の水位が上限水位に達していなければ、ステップ124における「NO」と判定の基にプログラムをステップ136に進める。また、ステップ136においてもフラグFLGがチェックされるが、この場合も「YES」と判定してプログラムをステップ138〜142に進める。
【0028】
ステップ138においては、水位センサ13による水位検出に基づき、濃塩水タンク10内の濃塩水の水位が下限水位以下になった時点で電磁バルブ12をオン状態に切り換え、同切り換えによる給水により、同タンク10内の濃塩水の水位が上限水位以上になった時点で電磁バルブ12をオフ状態に切り換える。ステップ140においては、水位センサ24による水位検出に基づき、希塩水タンク20内の希塩水の水位が下限水位以下になった時点で電磁バルブ22をオン状態に切り換え、同切り換えによる給水により、同タンク20内の希塩水の水位が上限水位以上になった時点で電磁バルブ22をオフ状態に切り換える。また、ステップ142においては、濃度センサ23による検出濃度に基づき、希塩水タンク20内の希塩水の濃度が前記下限値Co−ΔCoより低くなった時点で電磁バルブ15をオン状態に切り換え、同切り換えによる濃塩水の供給により、同タンク20内の希塩水の濃度が前記上限値Co+ΔCo以上になった時点で電磁バルブ15をオフ状態に切り換える。なお、これらのステップ138〜142は、給水又は濃塩水の補給中にプログラムの進行を止めてしまうものではなく、同ステップ138〜142の前記各制御はステップ118〜144からなる循環処理中に繰り返し行われるものである。
【0029】
前記ステップ138〜142の処理後、ステップ144にて濃度センサ23により検出された濃度Cが前記上限値Co+ΔCoより大きな異常検出値Co+α以上であるか否かを判定する。前記検出濃度Cが異常検出値Co+α以上でなければ、ステップ144にて「NO」と判定するので、電気制御回路70はステップ118,122,124,136〜144の循環処理を繰り返し実行し続ける。したがって、この循環処理中、濃塩水タンク10内の濃塩水及び希塩水タンク20内の希塩水は下限水位と上限水位の間に維持されるとともに、希塩水タンク20内の希塩水の濃度は下限値Co−ΔCoと上限値Co+ΔCoとの間に維持される。そして、電解槽30にて希塩水が電気分解され続けて、同電気分解された酸性イオン水及びアルカリ性イオン水が酸性イオン水タンク40及びアルカリ性イオン水タンク50に蓄積され続ける。
【0030】
この酸性イオン水の蓄積により酸性イオン水タンク40が満杯近くになって、水位センサ43が上限水位を検出すると、前記循環処理中のステップ124にて「YES」と判定してプログラムをステップ126に進める。ステップ126においては、電動ポンプ27,28及び直流電源装置60を非作動状態に切り換えるとともに、電磁バルブ12,15,22をオフ状態に切り換える。既に、オフ状態にある電磁バルブ12,15,22に関しては、そのままオフ状態に保つ。これにより、希塩水タンク20内の希塩水の攪拌、希塩水タンク20から電解槽30への希塩水の供給、濃塩水タンク10及び希塩水タンク20への給水、希塩水タンク20内の希塩水の濃度調整、及び正負電極34,35への電圧印加が停止して、当該電解水生成装置は電解水の生成待機状態になる。前記ステップ126の処理後、ステップ128にてフラグFLGを”0”に設定してプログラムをステップ136に進める。ステップ136においては”0”に設定されたフラグFLGに基づき「NO」と判定するので、ステップ138〜142の処理は実行されなくなる。
【0031】
一方、前述のようにして酸性水イオン水タンク40に蓄えられた酸性イオン水はコック42を操作することにより、取り出し管41を介して外部に取り出されて利用される。また、アルカリ性イオン水タンク50にアルカリ性イオン水が満杯近くまで満たされて、同イオン水が上限水位まで達したことを水位センサ53が検出すると、電気制御回路70は図示しないプログラムの実行により電動ポンプ52を作動させて、アルカリ性イオン水タンク50内のアルカリ性イオン水を排出管51を介して外部に排出する。この電動ポンプ52の作動は、水位センサ53による下限水位の検出により停止される。
【0032】
また、前述のように電解水の生成待機状態に入ると、ステップ122においても”0”に設定されているフラグFLGに基づいて「NO」と判定してプログラムをステップ130に進める。ステップ130においては、水位センサ43による検出される酸性イオン水の水位が下限水位に達しているか否かを判定する。酸性イオン水タンク40内の酸性イオン水の水位が下限水位まで低下しなければ、ステップ130にて「NO」と判定する。したがって、この場合、電気制御回路70はステップ118,122,130,136,144からなる循環処理を実行して、当該電解水生成装置を生成待機状態に保つ。
【0033】
一方、前述のような酸性イオン水タンク40内の酸性イオン水の取り出しにより、同タンク40内の水位が低下して水位センサ43が下限水位を検出すると、前記循環処理中、電気制御回路70はステップ130にて「YES」と判定して、ステップ132にて電動ポンプ27,28及び直流電源装置60を作動状態に切り換えるとともに、ステップ134にてフラグFLGを”1”に変更する。これにより、当該電解水生成装置は電解水生成状態に戻されて、ふたたび酸性イオン水及びアルカリ性イオン水を生成して酸性イオン水タンク40及びアルカリ性イオン水タンク50に蓄え始める。
【0034】
このように、生成された酸性イオン水が酸性イオン水タンク40に上限水位まで満たされると、当該電解水生成装置は待機状態に設定されて同イオン水が同タンク40に供給されるなくなるので、同イオン水が同タンク40から溢れることが回避され、同イオン水が無駄になることもない。また、酸性イオン水タンク40内の水位が下限水位以下に低下すると、当該電解水生成装置は酸性イオン水及びアルカリ性イオン水の生成を自動的に再開するので、同装置の使い勝手が良好になる。
【0035】
また、前記のようなステップ118〜144の循環処理中、運転スイッチ71が手動操作によりオフ状態に切り換えられると、電気制御回路70はステップ118にて「YES」と判定してプログラムをステップ120に進める。ステップ120においては、電動ポンプ27,28,52及び直流電源装置60を非作動状態に切り換えるとともに、電磁バルブ12,15,22をオフ状態に切り換える。なお、この場合も、非作動状態にある電動ポンプ27,28,52及び直流電源装置60や、オフ状態にある電磁バルブ12,15,22に関しては、そのまま非作動状態及びオフ状態に保つ。その結果、この場合には、電気制御回路70を除く当該電解水生成装置の全ての作動が停止制御される。そして、電気制御回路70は、次に運転スイッチ71がオン状態に切り換えられるまでステップ118,120の処理を実行し続ける。
【0036】
さらに、上記ステップ118〜144からなる循環処理中、濃度センサ23により検出された濃度Cが異常検出値Co+α以上になると、電気制御回路70はステップ144にて「YES」と判定してプログラムをステップ146〜152に進める。ステップ146においては、前記ステップ120と同様に、電動ポンプ27,28,52及び直流電源装置60を非作動状態に切り換えるとともに、電磁バルブ12,15,22をオフ状態に切り換える。ステップ148においては、運転スイッチ71に内蔵されている電磁ソレノイドを制御して運転スイッチ71をオフ状態に切り換える。また、ステップ150においては警報器72を制御して警報音を発生させるとともに、ステップ152においては表示器73を制御して希塩水濃度が異常であることを表示する。そして、これらのステップ146〜152の処理後、ステップ154の処理によりプログラムの実行を終了する。なお、この場合、電源を新たに投入しない限り、前述したプログラム制御は行われない。
【0037】
その結果、電磁バルブ15に濃塩水漏れが生じ、希塩水タンク20内の希塩水の濃度Cが異常に高くなると、当該電解水生成装置の生成状態及び生成待機状態とは無関係に、同装置の作動が停止される。したがって、当該電解水生成装置が電解水の生成待機状態にあって、前記濃塩水漏れにより希塩水タンク20内の希塩水の濃度が高くなり易い場合でも、電解水の生成が停止されるので、電解槽20にて異常に高い濃度の塩水が電気分解されなくなって電解槽にてほぼ均質な電解水が常に生成されるようになる。また、高い濃度の塩水が電解槽20にて電気分解されることもなくなるので、電極34,35の劣化が回避される。さらに、濃塩水を生成するための塩Sが無駄に消費されることもなくなる。また、この電解水生成の停止時には、希塩水の濃度の異常が警報器72及び表示器73にて報知されるので、使用者は視覚的かつ聴覚的に前記濃度異常を認識できて同異常に迅速に対処できるようになる。
【0038】
なお、上記実施の形態においては、電磁バルブ15を用いて濃塩水タンク10内の濃塩水を希塩水タンク20に補給するようにしたが、同バルブ15に代えて電動ポンプを用いるようにしてもよい。この場合、濃塩水タンク10を希塩水タンク20の上方に位置させる必要がなくなる。
【0039】
また、上記実施の形態においては、電解槽30にて電気分解された酸性イオン水のみ取り出して利用するようにしたが、アルカリ性イオン水も取り出して、酸性イオン水及びアルカリ性イオン水の両電解水を利用するようにしてもよい。この場合、アルカリ性イオン水タンク50にも酸性イオン水タンク40と同様なコックを設けて、アルカリ性イオンタンク50からアルカリ性イオン水を必要に応じて取り出すことができるようにするとよい。また、この場合、アルカリ性イオン水タンクにも酸性イオン水タンク40と同様な水位センサを収容させて、当該電解水生成装置の生成状態及び生成待機状態とを両タンク40,50の各水位に応じて切り換え制御するようにすればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る電解水生成装置の全体概略図である。
【図2】図1の電気制御回路(マイクロコンピュータ)により実行されるプログラムの前半部分を示すフローチャートである。
【図3】同プログラムの後半部分を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10…濃塩水タンク、11…給水管、12…電磁バルブ、13…水位センサ、14…供給管、15…電磁バルブ(濃塩水補給手段)、20…希塩水タンク、21…給水管、22…電磁バルブ(給水手段)、23…濃度センサ、24…水位センサ、26…供給管、28…電動ポンプ(希塩水供給手段)、30…電解槽、34,35…電極、36,37…導出管、40…酸性イオン水タンク、41…取り出し管、42…コック、43…水位センサ、50…アルカリ性イオン水タンク、51…排出管、52…電動ポンプ、53…水位センサ、60…直流電源装置、70…電気制御回路(マイクロコンピュータ),71…運転スイッチ、72…警報器、73…表示器。

Claims (2)

  1. 濃塩水をえる濃塩水タンクと、所定の低濃度の希塩水を貯える希塩水タンクと、作動状態にて前記濃塩水タンクから前記希塩水タンクに濃塩水を補給する濃塩水補給手段と、作動状態にて外部給水源から新たな水を前記希塩水タンクに補給する給水手段と、希塩水供給手段の作動により前記希塩水タンクから供給される希塩水を電気分解して電解水を生成する電解槽と、該電解槽から導出された電解水を貯える電解水タンクと、電解水の生成開始を指示する運転スイッチと、前記希塩水タンクに設けた水位センサにより同希塩水タンク内に貯えた希塩水の水位が所定の下限水位以下に低下したことが検出されたとき前記給水手段を作動させて前記希塩水タンクに外部給水源から新たな水を補給する給水制御手段と、前記希塩水タンクに設けた濃度センサにより同希塩水タンクに貯えた希塩水の濃度が所定の低濃度より低いとき前記濃塩水補給手段を作動させて前記濃塩水タンクから前記希塩水タンクに濃塩水を補給し同希塩水タンク内の希塩水の濃度を前記所定の低濃度まで高める濃塩水補給制御手段と、前記運転スイッチの操作に応答して前記希塩水供給手段を作動させて前記希塩水タンク内の希塩水を前記電解槽に供給する希塩水供給制御手段とを備えた電解水生成装置であって、
    前記電解水タンクに設けた水位センサにより同電解水タンク内の電解水の水位が所定の上限水位以上に上昇したことが検出されたとき前記給水手段と前記濃塩水補給手段の作動制御及び前記希塩水供給手段の作動を一時停止させるとともに前記電解槽内の電極への給電を停止し、同水位センサにより前記電解水タンク内の電解水の水位が所定の下限水位以下に低下したことが検出されたとき前記給水手段と濃塩水補給手段の作動制御及び前記希塩水供給手段の作動を再開させるとともに前記電解槽内の電極への給電を再開させる生成待機制御手段と、
    該生成待機制御手段の制御下にて前記希塩水タンクに設けた濃度センサが前記所定の低濃度より高い異常濃度を検出したとき、前記電解水タンク内の電解水の水位とは無関係に前記給水手段、前記濃塩水補給手段及び前記希塩水供給手段の作動を停止させる停止手段とを設けたことを特徴とする電解水生成装置。
  2. 記停止手段の制御下にて前記給水手段、前記濃塩水補給手段及び前記希塩水供給手段の作動が停止したとき、前記希塩水タンク内の希塩水の濃度異常を報知する報知手段を設けたこと特徴とする請求項1に記載の電解水生成装置。
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