JP3542669B2 - 電解水生成装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、濃塩水タンク内に蓄えられた濃塩水と外部から供給される水とを混合して調製した所定の低濃度の希塩水を希塩水タンク内に蓄えておき、同蓄えられている希塩水を電解槽に供給するとともに同電解槽にて電気分解し、同電気分解された電解水を電解槽から取り出す電解水生成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の電解水生成装置は、濃塩水タンク内に多量の塩と所定量の水を収容して塩をほぼ飽和状態にて水に溶解させておき、希塩水タンク内の水位が所定水位より低下したとき外部から同タンク内に水を補給するようにし、また希塩水タンク内に設けた濃度センサにより検出された濃度が所定の低濃度より低くなったとき、濃塩水タンクから希塩水タンクに濃塩水を補給して希塩水タンク内の希塩水の濃度を所定の低濃度に調整するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来の装置にあっては、濃塩水供給手段を構成する電磁バルブ、電動ポンプなどに異常が発生して濃塩水漏れがあると、希塩水タンク内の希塩水の濃度は所定の低濃度より高くなるが、希塩水タンクの容量が大きいために同希塩水の濃度の高くなったことの判定が遅れる。その結果、前記異常の対処に遅れが生じ、電解槽にて均質な電解水が長時間に渡って生成されなかったり、同電解槽内の電極が劣化したりする。また、希塩水タンクの容量が大きいために、外部からの給水により希塩水タンク内の希塩水の濃度の低下したことの判定が遅れ、電解槽にて均質な電解水が長時間に渡って生成されないという問題もある。
【0004】
本発明は、上記のような希塩水タンクの容量が大きいことによる問題点に対処するためになされもので、その目的は、希塩水タンク内の希塩水の濃度の異常上昇に迅速に対処できるようにした電解水生成装置を提供することにある。また、他の目的は、外部からの給水による希塩水の濃度低下の判定が迅速に行われて、常に均質な電解水が生成されるようにした電解水生成装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段及びその効果】
上記目的を達成するため、本発明は、濃塩水を貯える濃塩水タンクと、所定の低濃度の希塩水を貯える希塩水タンクと、該希塩水タンク内の水位が所定水位より低下したとき外部から同希塩水タンクに水を補給する給水手段と、前記希塩水タンク内に設け濃度センサにより検出された同希塩水タンク内の塩水の濃度が前記所定の低濃度より低いとき前記濃塩水タンクから前記希塩水タンクに濃塩水を補給して同希塩水タンク内の希塩水の濃度をほぼ前記所定の低濃度まで高める濃塩水補給手段と、前記希塩水タンク内に貯えられている希塩水を電解槽に供給する希塩水供給手段とを備え、前記電解槽にて前記希塩水タンクから供給された希塩水を電気分解して生成された電解水を前記電解槽から導出するようにした電解水生成装置において、前記濃度センサにより検出された希塩水の濃度が前記所定の低濃度よりも異常に高くなったとき希塩水の濃度異常を検出する異常検出手段を設けるとともに、前記希塩水タンクの内部を部分的に連通させた状態で第1室と第2室に区分する仕切り板を設けて、前記第1室に前記濃度センサを収容するとともに、前記濃塩水補給手段によって同第1室に濃塩水の補給を行うようにし、一方前記第2室から前記希塩水供給手段によって前記所定の低濃度の希塩水を前記電解槽に供給するようにしたことを特徴とする電解水生成装置を提供するものである。
【0006】
上記のように構成した電解水生成装置においては、濃塩水供給手段の塩水漏れなどにより希塩水タンク内の希塩水の濃度が異常に高くなる場合でも、濃塩水の供給される第1室の容量を小さくできるので、第1室内の希塩水の濃度は急速に上昇し、この急速に上昇する希塩水の濃度を濃度センサが検出する。したがって、異常検出手段は希塩水の濃度異常を迅速に検出でき、使用者は同異常に対して速く対処できる。また、前述のように、第1室の希塩水の濃度が急速に上昇している最中であって異常検出手段が希塩水の濃度異常を検出する前であっても、濃塩水が直接供給されない第2室から電解槽に希塩水が供給され、同希塩水の濃度はそれほど高くならないので、比較的均質な電解水が常に生成されるとともに、電解槽内の電気分解のための電極が劣化することもなくなる。
【0009】
本発明の一実施形態においては、濃塩水を貯える濃塩水タンクと、所定の低濃度の希塩水を貯える希塩水タンクと、該希塩水タンク内の水位が所定水位より低下したとき外部から同希塩水タンクに水を補給する給水手段と、前記希塩水タンク内に設けた濃度センサにより検出された同希塩水タンク内の塩水の濃度が前記所定の低濃度より低いとき前記濃塩水タンクから前記希塩水タンクに濃塩水を補給して同希塩水タンク内の希塩水の濃度をほぼ前記所定の低濃度まで高める濃塩水補給手段と、前記希塩水タンク内に貯えられている希塩水を電解槽に供給する希塩水供給手段とを備え、前記電解槽にて前記希塩水タンクから供給された希塩水を電気分解して生成された電解水を前記電解槽から導出するようにした電解水生成装置において、 前記希塩水タンクの内部を部分的に連通させた状態で第1室と第2室に区分する仕切り板を設けて、 前記第1室に前記濃度センサを収容するとともに、同第1室に前記給水手段によって外部からの給水するようにし、一方前記第2室から前記希塩水供給手段によって所定の低濃度の希塩水を前記電解槽に供給するようにしたことを特徴とする電解水生成装置を提供するものである。
【0010】
この実施形態においては、外部から給水される第1室の容量を小さくできるので、給水による希塩水の濃度の低下が濃度センサにより迅速に検出され、濃塩水の補給制御が迅速に行われる。したがって、希塩水タンクに貯えられている希塩水の濃度が低下する割合が小さく抑えられ、電解槽にて均質な電解水が生成されるようになる。また、給水による希塩水の濃度の低下の影響を直接的に受けない第2室から電解槽に希塩水が供給されるので、電解槽にて生成される電解水がより均質なものになる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面を用いて説明すると、図1は同実施形態に係る電解水生成装置の全体を概略的に示している。
【0014】
この電解水生成装置は、濃塩水を蓄える濃塩水タンク10(例えば、容量約10リットル)と、同タンク10の下方に設けられて希塩水を蓄える希塩水タンク20(例えば、容量約20リットル)と、希塩水タンク20から供給される希塩水を電気分解する電解槽30と、電解槽30にて生成された酸性イオン水を蓄える酸性イオン水タンク40(例えば、容量約100リットル)と、酸性イオン水の生成に付随して生成されるアルカリ性イオン水を蓄えるアルカリ性イオン水タンク50(例えば、容量約100リットル)とを備えている。
【0015】
濃塩水タンク10には塩化ナトリウム、塩化カリウムなどの塩が多量に補給されるとともに、図示しない外部給水源(例えば、水道)から給水管11を介して水が圧送されるようになっている。この給水管11には電磁バルブ12が介装されていて、同バルブ12は給水管11と共に濃塩水タンク10に水を補給するための給水手段を構成する。濃塩水タンク10は補給された塩を水によりほぼ飽和状態に溶解させてなる濃塩水で常に満たされており、溶解し得ない残りの塩Sは同タンク10の底部に常に沈澱している。また、濃塩水タンク10内には、フロート式の水位センサ13が収容されている。水位センサ13は、濃塩水の水位が所定の上限水位以上になったことを検出するとともに、同濃塩水の水位が同上限水位より若干低い下限水位以下になったことも検出する。
【0016】
濃塩水タンク10には、希塩水タンク20に濃塩水を供給するための供給管14が同タンク10の底部にて上方向に侵入し、同供給管14の上端面は、沈澱している塩Sが混入しないように前記下限水位より若干だけ低い位置にて開口している。供給管14には電磁バルブ15が介装されていて、同バルブ15は供給管14と共に濃塩水補給手段を構成する。
【0017】
希塩水タンク20は仕切り板21により上部を連通させた状態で第1室R1と第2室R2とに区分され、両室R1,R2の容量は例えば1対3程度に設定されている。第1室R1の上方には供給管14の下端出口及び給水管22の出口が配置されており、同第1室R1には、前記濃塩水が供給管14を介して供給されるとともに、外部給水源からの水も給水管22を介して供給されるようになっている。この給水管22には電磁バルブ23が介装されていて、同バルブ23は給水管22と共に希塩水タンク20に水を補給するための給水手段を構成する。第1室R1内には濃度センサ24が収容され、同センサ24は希塩水タンク20内の希塩水の濃度Cを検出する。
【0018】
希塩水タンク20の第2室R2に連通した補助室R3には水位センサ25が収容され、同センサ25は希塩水の水位が所定の上限水位以上になったことを検出するとともに、同希塩水の水位が同上限水位より若干低い下限水位以下になったことも検出する。また、この第2室R2の底部には、攪拌用の導管26及び電解槽30に希塩水を供給するための供給管27の入口が接続されている。導管26の他端は希塩水タンク20の第1室R1の側壁に接続され、導管26の中間部には希塩水タンク20内の希塩水を攪拌するための電動ポンプ28が介装されている。供給管27にも電動ポンプ29が介装されていて、同ポンプ29は供給管27と共に希塩水供給手段を構成する。
【0019】
なお、濃塩水タンク10及び希塩水タンク20の各側壁にはオーバーフローパイプ16が接続されており、同パイプ16は前記水位センサ13,25によりそれぞれ検出される上限水位より若干高い位置にて各タンク10,20内に開口している。これにより、各タンク10,20の水位がオーバーフロー管16の各開口位置より高くなると、各タンク10,20内の塩水が外部に排出されるようになっている。
【0020】
電解槽30は内部が隔膜31によって陽極室32及び陰極室33に区画されていて、各電極室32,33には、電動ポンプ29の作動により供給管27を介した希塩水が供給されるようになっている。各電極室32,33には、直流電源装置60から正負の直流電圧が印可される正電極34及び負電極35が対向して配設されている。この直流電圧の印加により希塩水タンク20から供給された希塩水が電気分解され、陽極室32にて生成された酸性イオン水は、導出管36を介して酸性イオン水タンク40に供給されるようになっている。陰極室33にて生成されたアルカリ性イオン水は、導出管37を介してアルカリ性イオン水タンク50に供給されるようになっている。なお、この導出管37はアルカリ性イオン水タンク50の底部近くにて開口している。
【0021】
酸性イオン水タンク40の底部には取り出し管41の一端が接続されるとともに、同管41にはコック42が介装され、同コック42の操作により適宜取り出し管41の他端から酸性イオン水が取り出されるようになっている。酸性イオン水タンク40には水位センサ43が収容され、同センサ43は酸性イオン水の水位が同タンク40の満杯に近い上限水位以上になったことを検出するとともに、同酸性イオン水の水位が同上限水位より若干低い下限水位以下になったことも検出する。また、酸性イオン水タンク40にはオーバーフローパイプ44が設けられ、同パネル44の上端は同タンク40の前記上限水位より高い位置まで延出されるとともに、同パイプ44の下端は導出管37の中間部に接続されている。なお、このオーバーフローパイプ44は余剰の酸性イオン水をアルカリ性イオン水タンク50に排出する機能を果たすとともに、電気分解により発生した塩素ガスをアルカリ性イオン水にとけ込ませる機能も果たしている。
【0022】
アルカリ性イオン水タンク50には排出管51も侵入しており、同管51に介装させた電動ポンプ52の作動により同タンク50内のアルカリ性イオン水を外部に排出するようにしている。また、アルカリ性イオン水タンク50にも、水位センサ53が収容され、同センサ53はアルカリ性イオン水の水位が所定の上限水位以上になったことを検出するとともに、同アルカリ性イオン水の水位が同上限水位より低い下限水位以下になったことも検出する。
【0023】
この電解水生成装置は、前記各種センサ13,24,25,43,53、電磁バルブ12,15,23、電動ポンプ28,29,52及び直流電源装置60に接続された電気制御回路70を備えている。この電気制御回路70はマイクロコンピュータにより構成されており、図2,3に示すフローチャートに対応したプログラムを実行して、電磁バルブ12,15,23の開閉、電動ポンプ28,29,52及び直流電源装置60の作動を制御する。また、この電気制御回路70には、運転スイッチ71、警報器72及び表示器73も接続されている。運転スイッチ71はこの電解水生成装置の運転の開始及び停止を制御するためのもので、手動操作によりオン状態又はオフ状態に切り換えられるとともに、内蔵の電磁ソレノイドにより制御されてオン状態からオフ状態に切り換えられるようになっている。警報器72はこの電解水生成装置の異常時に警報を発生するためのもので、表示器73は同異常時に異常の種類を表示するためのものである。
【0024】
次に、上記のように構成した実施例の動作を説明すると、塩化ナトリウム、塩化カリウムなどの塩Sを濃塩水タンク10内に多量に投入して、同タンク10内の濃塩水をほぼ飽和状態にするとともに、残留の塩Sが同タンク10の底に常に沈澱している状態にしておく。なお、塩Sが不足している場合には随時補充する。その後、電源スイッチ(図示しない)の投入により、電気制御回路70は図2のステップ100にてプログラムの実行を開始し、ステップ102にて濃塩水タンク10に対する初期給水処理、ステップ104にて希塩水タンク20に対する初期給水処理及びステップ106にて希塩水タンク20の初期濃度調整処理を実行する。
【0025】
ステップ102の濃塩水タンク10に対する初期給水処理においては、水位センサ13により検出される濃塩水の水位が上限水位未満であれば、同水位が上限水位になるまで電磁バルブ12をオン状態に切り換え、濃塩水タンク10に外部から給水する。ステップ104の希塩水タンク20に対する初期給水処理においては、水位センサ25により検出される希塩水の水位が上限水位未満であれば、同水位が上限水位になるまで電磁バルブ23をオン状態に切り換えて、希塩水タンク20の第1室R1に外部から給水する。また、ステップ106の希塩水タンク20の初期濃度調整処理においては、前記希塩水タンク20に対する給水により同タンク20内の希塩水の濃度が所定の低濃度Coより微少量ΔCoだけ低い下限値Co+ΔCoより低くなり、濃度センサ24がこれを検出すると、電磁バルブ15をオン状態に切り換えて濃塩水タンク10から希塩水タンク20の第1室R1に濃塩水を補給する。そして、濃度センサ24により検出される希塩水の濃度が所定の低濃度Coより微少量ΔCoだけ高い上限値Co+ΔCoになると、電磁バルブ15をオフ状態に切り換えて前記濃塩水の補給を停止する。これらのステップ102〜106の処理により、濃塩水タンク10内には濃塩水が上限水位まで蓄えられ、希塩水タンク20内にはほぼ所定の低濃度Coの希塩水が上限水位まで蓄えられる。
【0026】
これらのステップ102〜106の処理後、電気制御回路70はステップ108にて運転スイッチ71がオン状態にあるか否かを判定する。運転スイッチ71がオフ状態に保たれている間、ステップ108の処理が続けられる。運転スイッチ71がオン状態に切り換えられると、ステップ108にて「YES」と判定して、プログラムをステップ110に進める。
【0027】
ステップ110においては、水位センサ43により検出される酸性イオン水の水位が上限水位に達しているか否かを判定する。この場合、酸性イオン水の水位が上限水位未満であれば、ステップ110にて「NO」と判定して、ステップ112にて電動ポンプ28,29及び直流電源装置60を作動状態に切り換える。電動ポンプ28は希塩水タンク20内の希塩水を攪拌し、電動ポンプ29は同タンク20の第2室R2内の希塩水を供給管27を介して電解槽30に連続的に供給する。直流電源装置60は正負電極34,35間に直流電圧を印可するので、電解槽30に供給された希塩水は電解され始める。そして、電解槽30にて電気分解された酸性イオン水は陽極室32から導出管36を介して酸性イオン水タンク40内に供給され始めるとともに、同電気分解されたアルカリ性イオン水は陰極室33から導出管37を介してアルカリ性イオン水タンク50に供給され始める。前記ステップ112の処理後、ステップ114にてフラグFLGを”1”に設定する。このフラグFLGは、”1”により電解水の生成状態を表し、”0”により電解水の生成待機状態を表す。
【0028】
一方、前記運転スイッチ71がオン状態に切り換えられた時点で、水位センサ43により検出される酸性イオン水の水位が上限水位に達していれば、前記ステップ110にて「YES」と判定してプログラムをステップ116に進める。ステップ116においては、フラグFLGを電解水の生成待機状態を表す”0”に設定する。
【0029】
前記ステップ114,116の処理後、電気制御回路70はステップ118にて運転スイッチ71がオン状態にあるか否かをふたたび判定する。この場合、運転スイッチ71は前記のようにオン状態に切り換えられているので、同ステップ118にて「YES」と判定して、プログラムを図3のステップ122に進める。
【0030】
ステップ122においては、フラグFLGが”1”であるか否かを判定する。まず、フラグFLGが電解水の生成状態を表す”1”に設定されている場合について説明する。この場合、ステップ124にて前記と同様に水位センサ43によって検出される酸性イオン水の水位が上限水位に達しているか否かを判定する。酸性イオン水の水位が上限水位に達していなければ、ステップ124における「NO」と判定の基にプログラムをステップ136に進める。また、ステップ136においてもフラグFLGがチェックされるが、この場合も「YES」と判定してプログラムをステップ138〜142に進める。
【0031】
ステップ138においては、水位センサ13による水位検出に基づき、濃塩水タンク10内の濃塩水の水位が下限水位以下になった時点で電磁バルブ12をオン状態に切り換え、同切り換えによる給水により、同タンク10内の濃塩水の水位が上限水位以上になった時点で電磁バルブ12をオフ状態に切り換える。ステップ140においては、水位センサ25による水位検出に基づき、希塩水タンク20内の希塩水の水位が下限水位以下になった時点で電磁バルブ23をオン状態に切り換え、同切り換えによる給水により、同タンク20内の希塩水の水位が上限水位以上になった時点で電磁バルブ23をオフ状態に切り換える。また、ステップ142においては、濃度センサ24による検出濃度に基づき、希塩水タンク20内の希塩水の濃度が前記下限値Co−ΔCoより低くなった時点で電磁バルブ15をオン状態に切り換え、同切り換えによる濃塩水の供給により、同タンク20内の希塩水の濃度が前記上限値Co+ΔCo以上になった時点で電磁バルブ15をオフ状態に切り換える。なお、これらのステップ138〜142は、給水又は濃塩水の補給中にプログラムの進行を止めてしまうものではなく、同ステップ138〜142の前記各制御はステップ118〜144からなる循環処理中に行われるものである。
【0032】
前記ステップ138〜142の処理後、ステップ144にて濃度センサ24により検出された濃度Cが前記上限値Co+ΔCoより大きな異常検出値Co+α以上であるか否かを判定する。前記検出濃度Cが異常検出値Co+α以上でなければ、ステップ144にて「NO」と判定するので、電気制御回路70はステップ118,122,124,136〜144の循環処理を繰り返し実行し続ける。したがって、この循環処理中、濃塩水タンク10内の濃塩水及び希塩水タンク20内の希塩水は下限水位と上限水位の間に維持されるとともに、希塩水タンク20内の希塩水の濃度は下限値Co−ΔCoと上限値Co+ΔCoとの間に維持される。そして、電解槽30にて希塩水が電気分解され続けて、同電気分解された酸性イオン水及びアルカリ性イオン水が酸性イオン水タンク40及びアルカリ性イオン水タンク50に蓄積され続ける。
【0033】
この酸性イオン水の蓄積により酸性イオン水タンク40が満杯近くになって、水位センサ43が上限水位を検出すると、前記循環処理中のステップ124にて「YES」と判定してプログラムをステップ126に進める。ステップ126においては、電動ポンプ28,29及び直流電源装置60を非作動状態に切り換えるとともに、電磁バルブ12,15,23をオフ状態に切り換える。既に、オフ状態にある電磁バルブ12,15,23に関しては、そのままオフ状態に保つ。これにより、希塩水タンク20内の希塩水の攪拌、希塩水タンク20から電解槽30への希塩水の供給、濃塩水タンク10及び希塩水タンク20への給水、希塩水タンク20内の希塩水の濃度調整、及び正負電極34,35への電圧印加が停止して、当該電解水生成装置は電解水の生成待機状態になる。前記ステップ126の処理後、ステップ128にてフラグFLGを”0”に設定してプログラムをステップ136に進める。ステップ136においては”0”に設定されたフラグFLGに基づき「NO」と判定するので、ステップ136〜142の処理は実行されなくなる。
【0034】
一方、前述のように蓄えられる酸性イオン水はコック42を操作することにより、取り出し管41を介して外部に取り出されて利用される。また、アルカリ性イオン水タンク50にアルカリ性イオン水が満杯近くまで満たされて、同イオン水が上限水位まで達したことを水位センサ53が検出すると、電気制御回路70は図示しないプログラムの実行により電動ポンプ52を作動させて、アルカリ性イオン水タンク50内のアルカリ性イオン水を排出管51を介して外部に排出する。この電動ポンプ52の作動は、水位センサ53による下限水位の検出で停止される。
【0035】
また、前述のように電解水の生成待機状態に入ると、ステップ122においても”0”に設定されているフラグFLGに基づいて「NO」と判定してプログラムをステップ130に進める。ステップ130においては、水位センサ43による検出される酸性イオン水の水位が下限水位に達しているか否かを判定する。酸性イオン水タンク40内の酸性イオン水の水位が下限水位まで低下しなければ、ステップ130にて「NO」と判定する。したがって、この場合、電気制御回路70はステップ118,122,130,136,144からなる循環処理を実行して、当該電解水生成装置を生成待機状態に保つ。
【0036】
一方、前述のような酸性イオン水タンク40内の酸性イオン水の取り出しにより、同タンク40内の水位が低下して水位センサ43が下限水位を検出すると、前記循環処理中、電気制御回路70はステップ130にて「YES」と判定して、ステップ132にて電動ポンプ28,29及び直流電源装置60を作動状態に切り換えるとともに、ステップ134にてフラグFLGを”1”に変更する。これにより、当該電解水生成装置は電解水生成状態に戻されて、ふたたび酸性イオン水及びアルカリ性イオン水を生成して酸性イオン水タンク40及びアルカリ性イオン水タンク50に蓄え始める。
【0037】
また、前記のようなステップ118〜144の循環処理中、運転スイッチ71が手動操作によりオフ状態に切り換えられると、電気制御回路70はステップ118にて「YES」と判定してプログラムをステップ120に進める。ステップ120においては、電動ポンプ28,29,52及び直流電源装置60を非作動状態に切り換えるとともに、電磁バルブ12,15,23をオフ状態に切り換える。なお、この場合も、非作動状態にある電動ポンプ28,29,52及び直流電源装置60や、オフ状態にある電磁バルブ12,15,23に関しては、そのまま非作動状態及びオフ状態に保つ。その結果、この場合には、電気制御回路70を除く当該電解水生成装置の全ての作動が停止制御される。そして、電気制御回路70は、次に運転スイッチ71がオン状態に切り換えられるまでステップ118,120の処理を実行し続ける。
【0038】
さらに、上記ステップ118〜144からなる循環処理中、濃度センサ24により検出された濃度Cが異常検出値Co+α以上になると、電気制御回路70はステップ144にて「YES」と判定してプログラムをステップ146〜152に進める。ステップ146においては、前記ステップ120と同様に、電動ポンプ28,29,52及び直流電源装置60を非作動状態に切り換えるとともに、電磁バルブ12,15,23をオフ状態に切り換える。ステップ148においては、運転スイッチ71に内蔵されている電磁ソレノイドを制御して運転スイッチ71をオフ状態に切り換える。また、ステップ150においては警報器72を制御して警報音を発生させるとともに、ステップ152においては表示器73を制御して異常の種類を表示する。そして、これらのステップ146〜152の処理後、ステップ154の処理によりプログラムの実行を終了する。なお、この場合、電源を新たに投入しない限り、前述したプログラム制御は行われない。
【0039】
上記作動説明のように、上記実施形態の電解水生成装置においては、電解水の生成中及び生成待機中、電気制御回路70はステップ144の処理により希塩水タンク20内の希塩水の濃度が異常に高くなることを監視している。そして、電磁バルブ15に異常が発生して塩水漏れがあり、特に電解水の生成待機中に前記塩水漏れがあって、希塩水の濃度が異常に高くなると、ステップ144にて希塩水の濃度が異常に高いと判定して、ステップ146,148の処理により電解水生成の運転を停止してしまう。したがって、電解槽30にて不均質な電解水が生成され続けないとともに、電解槽30における電極34,35の劣化を防止できる。また、このとき、ステップ150,152の処理により、異常警報を発生するとともに異常表示を行うので、使用者は前記異常を認識できるとともに同異常に対処できる。
【0040】
この場合、希塩水タンク20は上部を連通させた仕切り板21により第1及び第2室R1,R2に区分されるとともに、濃塩水は供給管14を介して第1室R1に補給され、同第1室R1の容量は小さいので、第1室R1内の希塩水の濃度は急激に上昇する。一方、希塩水濃度の異常判定に利用される濃度を検出するための濃度センサ24も第1室R1に収容されているので、前記異常の判定が迅速に行われる。したがって、電解槽30にて不均質な電解水が生成される時間を短くできるとともに電解槽30の電極34,35の劣化も最小限に抑えることができ、さらに、前記異常に対する使用者の対処も迅速に行うことができる。
【0041】
また、ステップ142にて希塩水タンク20内の希塩水の濃度を調整する場合でも、前記のように第1室R1の容量は小さくかつ外部からの給水も給水管22を介して第1室R1に行われるので、希塩水の濃度の低下は迅速に検出される。したがって、希塩水タンク20に蓄えられている希塩水の濃度が低下する割合が小さく抑えられ、電解槽にて均質な電解水が生成されるようになる。
【0042】
さらに、電動ポンプ29の作動による希塩水タンク20から電解槽30への希塩水の供給は、同タンク20の第2室R2から供給管27を介して行われる。この場合、第2室R2の希塩水は、前記第1室R1への濃塩水及び水の補給による濃度変化の影響を直接的に受けないので、電解槽30に送られる希塩水の濃度はほぼ一定に保たれて、電解槽30にてより均質な電解水が生成されるようになる。
【0043】
なお、上記実施形態においては、仕切り板21の上方にて第1室R1,R2を連通させるようにしたが、仕切り板21の中間部又は下部に連通穴を設けて、第1室R1と第2室R2とを仕切り板21の中間部又は下部にて連通させるようにしてもよい。
【0044】
また、上記実施形態においては、電磁バルブ15を用いて濃塩水タンク10内の濃塩水を希塩水タンク20に補給するようにしたが、同バルブ15に代えて電動ポンプを用いるようにしてもよい。この場合、濃塩水タンク10を希塩水タンク20の上方に位置させる必要がなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る電解水生成装置の全体概略図である。
【図2】図1の電気制御回路(マイクロコンピュータ)により実行されるプログラムの前半部分を示すフローチャートである。
【図3】同プログラムの後半部分を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10…濃塩水タンク、11…給水管、12,15…電磁バルブ、13…水位センサ、14…供給管、20…希塩水タンク、21…仕切り板、R1…第1室、R2…第2室、22…給水管、23…電磁バルブ、24…濃度センサ、25…水位センサ、27…供給管、29…電動ポンプ、30…電解槽、34,35…電極、36,37…導出管、40…酸性イオン水タンク、41…取り出し管、42…コック、43…水位センサ、50…アルカリ性イオン水タンク、51…排出管、52…電動ポンプ、53…水位センサ、60…直流電源装置、70…電気制御回路(マイクロコンピュータ),71…運転スイッチ、72…警報器、73…表示器。

Claims (2)

  1. 濃塩水を貯える濃塩水タンクと、所定の低濃度の希塩水を貯える希塩水タンクと、希塩水タンク内の水位が所定水位より低下したとき外部から同希塩水タンクに水を補給する給水手段と、前記希塩水タンク内に設けた濃度センサにより検出された同希塩水タンク内の塩水の濃度が前記所定の低濃度より低いとき前記濃塩水タンクから前記希塩水タンクに濃塩水を補給して同希塩水タンク内の希塩水の濃度をほぼ前記所定の低濃度まで高める濃塩水補給手段と、前記希塩水タンク内に貯えられている塩水を電解槽に供給する希塩水供給手段とを備え、前記電解槽にて前記希塩水タンクから供給された希塩水を電気分解して生成された電解水を前記電解槽から導出するようにし電解水生成装置において、
    前記濃度センサにより検出された希塩水の濃度が前記所定の低濃度よりも異常に高くなったとき希塩水の濃度異常を検出する異常検出手段を設けるとともに、前記希塩水タンクの内部を部分的に連通させた状態で第1室第2室に区分する仕切り板を設けて
    記第1室に前記濃度センサを収容するとともに、前記濃塩水補給手段によって同第1室に濃塩水の補給を行うようにし、一方前記第2室から前記希塩水供給手段によって前記所定の低濃度の希塩水を前記電解槽に供給するようにしたことを特徴とする電解水生成装置。
  2. 濃塩水を貯える濃塩水タンクと、所定の低濃度の希塩水をえる希塩水タンクと、希塩水タンク内の水位が所定水位より低下したとき外部から同希塩水タンクに水を補給する給水手段と、前記希塩水タンク内に設けた濃度センサにより検出された同希塩水タンク内の塩水の濃度が前記所定の低濃度より低いとき前記濃塩水タンクから前記希塩水タンクに濃塩水を補給して同希塩水タンク内の希塩水の濃度をほぼ前記所定の低濃度まで高める濃塩水補給手段と、前記希塩水タンク内に貯えられている塩水を電解槽に供給する希塩水供給手段とを備え、前記電解槽にて前記希塩水タンクから供給された希塩水を電気分解して生成された電解水を前記電解槽から導出するようにした電解水生成装置において、
    前記希塩水タンクの内部を部分的に連通させた状態で第1室第2室に区分する仕切り板を設けて、
    前記第1室に前記濃度センサを収容するとともに、同第1室に前記給水手段によって外部からの給水するようにし、一方前記第2室から前記希塩水供給手段によって所定の低濃度の希塩水を前記電解槽に供給するようにしたことを特徴とする電解水生成装置。
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