JP3205507B2 - 電解水生成装置 - Google Patents

電解水生成装置

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JP3205507B2
JP3205507B2 JP13691396A JP13691396A JP3205507B2 JP 3205507 B2 JP3205507 B2 JP 3205507B2 JP 13691396 A JP13691396 A JP 13691396A JP 13691396 A JP13691396 A JP 13691396A JP 3205507 B2 JP3205507 B2 JP 3205507B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、酸性水を生成して
タンクに蓄えておき、必要に応じて取出して医療などに
利用する電解水生成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の電解水生成装置は、電解
水生成手段により酸性水を生成するとともに、同生成し
た酸性水を酸性水タンク内に一旦蓄えておき、必要に応
じて取出し手段により取出して使用できるようにしてい
る。一方、前記酸性水の生成に伴い電解水生成手段によ
り生成されたアルカリ性水は、一旦廃水タンク内に蓄え
た後、排出手段により外部に排出されるようにしてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の装
置においては、酸性水タンク内の酸性水が、生成後の長
時間の経過による変質や、電解水生成手段の故障などに
より殺菌など所定の効力を有さなくなった場合、同所定
の効力を有さない酸性水が誤って取出されて使用されて
しまうという問題があった。この問題に対処するために
は、電解水生成手段が酸性水の生成を停止し続けたまま
所定時間が経過した場合や、その特性値が所定の規定範
囲外になった場合などに、酸性水タンク内に蓄えられて
いる酸性水を廃水タンクなどに排出することが考えられ
るが、この場合、同排出される酸性水は単に排出される
だけであるので、電解水生成手段により生成された酸性
水が全く無駄になる。また、アルカリ性水の流路である
廃水タンク及び排出手段にはカルシウム、マグネシムな
どのスケールが付着するため、同付着したスケールの蓄
積により廃水タンク内のアルカリ性水の排出不良が生じ
ることもあった。
【0004】
【発明の概要】本発明は、所定の効力を有さない酸性水
が誤って使用されることを回避した上で、同所定の効力
を有さない酸性水を効率よく利用して電解水生成装置に
より生成した酸性水を無駄にしないようにするととも
に、廃水タンク内のアルカリ性水の排出不良を予防する
ようにした電解水生成装置を提供することを目的とす
る。
【0005】前記目的を達成するための、本発明の第1
の構成上の特徴は、酸性水タンク内の酸性水の廃水タン
クへの導出を指示する指示手段と、酸性水タンク内の酸
性水を廃水タンクへ導出する導出手段と、指示手段によ
る指示に応答して、排出手段を制御して廃水タンク内の
アルカリ性水を外部へ排出した後、導出手段を制御して
酸性水タンク内の酸性水を廃水タンクに導出する導出制
御手段とを設けたことにある。この場合、指示手段は、
例えば電解水生成手段による酸性水の生成が所定時間以
上停止され続けたときか、酸性水タンク内の酸性水の特
性値が所定の規定範囲外であることが検出されたとき
か、運転スイッチの操作などにより前記酸性水の生成が
停止されたときか、操作スイッチが操作されたときに、
前記酸性水タンク内の酸性水の廃水タンクへの導出を指
示するようにするとよい。また、導出制御手段は、例え
ば廃水タンク内のアルカリ性水の水位が所定の下限水位
以下であることを検出する水位センサを有してなり、指
示手段による指示に応答して、水位センサが所定の下限
水位を検出するまで排出手段により同廃水タンク内のア
ルカリ性水を外部へ排出した後、導出手段を制御して酸
性水タンク内の酸性水を廃水タンクに導出するようにす
るか、指示手段による指示に応答して、所定時間の間排
出手段により廃水タンク内のアルカリ性水を外部に排出
した後、導出手段を制御して酸性水タンク内の酸性水を
廃水タンクに導出するようにするとよい。
【0006】これによれば、酸性水タンク内の酸性水
が、生成後の長時間の経過による変質や、電解水生成手
段の故障などにより殺菌など所定の効力を有さなくなっ
た場合、又はその可能性が生じた場合、指示手段が同酸
性水の廃水タンクへの導出を指示する。したがって、同
所定の効力を有さない酸性水が誤って酸性水タンクから
取出されて使用されることが回避される。また、この酸
性水の廃水タンクへの導出の際には廃水タンク内のアル
カリ性水が予め外部へ排出されるため、廃水タンクへ導
出された酸性水はアルカリ性水と中和することなく酸性
を保つ。したがって、この酸性水により廃水タンク及び
排出手段に付着したスケールを除去することが可能とな
るため、電解水生成手段により生成した酸性水を無駄に
することなく効率よく利用できるようになる。
【0007】また、本発明の第2の構成上の特徴は、前
記第1の構成上の特徴に加えて、廃水タンク内の酸性水
の水位が所定の上限水位以上に上昇したことを検出し
て、排出手段により同廃水タンク内の酸性水を排出する
排出制御手段とを設けたことにある。
【0008】これによれば、前記酸性水タンクからアル
カリ性タンクへの酸性水の導出などにより、廃水タンク
内の酸性水の水位が上昇して所定の上限水位に達する
と、排出手段が同酸性水を排出する。このとき、同酸性
水により排出手段に付着したスケールが除去されるた
め、同スケールの蓄積による廃水タンク内のアルカリ性
水の排出不良が予防される。
【0009】
【発明の実施の形態】
a.第1の実施形態 以下、本発明の第1の実施形態を図面を用いて説明する
と、図1は同実施形態に係る電解水生成装置の全体を概
略的に示している。
【0010】この電解水生成装置は、濃塩水を蓄える濃
塩水タンク10と、同タンク10の下方に設けられて希
塩水を蓄える希塩水タンク20と、希塩水タンク20か
ら供給される希塩水を電気分解する電解槽30と、電解
槽30にて生成された酸性水を蓄える酸性水タンク40
と、酸性水の生成に伴い生成されたアルカリ性水などの
不要な水を蓄える廃水タンク50とを備えている。
【0011】濃塩水タンク10には塩化ナトリウムが塩
として多量に補給されるとともに、図示しない外部給水
源(例えば、水道)から給水管11を介して水が圧送さ
れるようになっている。この給水管11には電磁バルブ
12が介装されており、同バルブ12は開状態にて外部
からの水を給水管11を介して濃塩水タンク10に供給
する。濃塩水タンク10は補給された塩を水によりほぼ
飽和状態に溶解させてなる濃塩水で常に満たされてお
り、溶解し得ない残りの塩Sは同タンク10の底部に常
に沈澱している。また、濃塩水タンク10内には水位セ
ンサ13が収容されており、同水位センサ13は同タン
ク10内の水位が所定の上限水位以上になったことを検
出するとともに、同タンク10内の水位が同上限水位よ
り低い下限水位以下になったことも検出する。
【0012】濃塩水タンク10には、希塩水タンク20
に濃塩水を供給するための供給管14が同タンク10の
底部にて上方向に侵入し、同供給管14の上端面は沈澱
している塩Sが混入しないように前記下限水位より若干
だけ低い位置にて開口している。供給管14には電磁バ
ルブ15が介装されており、同バルブ15は開状態にて
濃塩水タンク10内の濃塩水を供給管14を介して希塩
水タンク20に供給する。
【0013】希塩水タンク20の上方には供給管14の
下端出口及び給水管21の出口が配置されており、同タ
ンク20には濃塩水タンク10内の濃塩水が供給管14
を介して選択的に供給されるとともに、外部給水源から
の水も給水管21を介して選択的に供給されるようにな
っている。この給水管21には電磁バルブ22が介装さ
れており、同バルブ22は開状態にて外部からの水を給
水管21を介して希塩水タンク20に供給する。また、
希塩水タンク20内には、濃度センサ23及び水位セン
サ24が収容されている。濃度センサ23は希塩水タン
ク20内の希塩水の濃度を検出する。水位センサ24は
希塩水タンク20内の水位が所定の上限水位以上になっ
たことを検出するとともに、同タンク20内の水位が同
上限水位より低い下限水位以下になったことも検出す
る。
【0014】希塩水タンク20の底部には、攪拌用の導
管25及び電解槽30に希塩水を供給するための供給管
26の各一端が接続されている。導管25の他端は希塩
水タンク20の側壁に接続されているとともに、導管2
5の中間部には電動ポンプ27が介装されており、同ポ
ンプ27は作動状態にて希塩水タンク20内の希塩水を
攪拌する。供給管26には電動ポンプ28が介装されて
おり、同ポンプ28は作動状態にて希塩水タンク20内
の希塩水を供給管26を介して電解槽30に供給する。
【0015】なお、濃塩水タンク10及び希塩水タンク
20の各側壁にはオーバーフローパイプ16が接続され
ており、同パイプ16は前記水位センサ13,24によ
りそれぞれ検出される上限水位より若干高い位置にて各
タンク10,20内に開口している。これにより、各タ
ンク10,20内の水位がオーバーフロー管16の各開
口位置より高くなると、各タンク10,20内の塩水が
外部に排出されるようになっている。
【0016】電解槽30は内部が隔膜31によって陽極
室32及び陰極室33に区画されており、各電極室3
2,33にはそれぞれ電動ポンプ28の作動により希塩
水タンク20内の希塩水が供給管26を介して供給され
るようになっている。各電極室32,33には直流電源
装置60から正負の直流電圧が印加される正電極34及
び負電極35が対向して配設されており、同直流電圧の
印加により前記供給された希塩水が電気分解される。同
電気分解により、陽極室32においては酸性水が生成さ
れ、同生成された酸性水は導出管36を介して酸性水タ
ンク40に供給される。また、陰極室33においてはア
ルカリ性水が生成され、同生成されたアルカリ性水は導
出管37を介して廃水タンク50に供給される。なお、
この導出管37は廃水タンク50の底部近くにて開口し
ている。
【0017】酸性水タンク40の底部には導出管41の
一端が接続されているとともに、同管41の他端は切換
えバルブ42に接続されており、酸性水タンク40内の
酸性水が取出し管43又は導出管44に選択的に供給さ
れるようになっている。取出し管43にはコック45が
介装され、切換えバルブ42が取出し管43側に設定さ
れているとき(図示状態)、同コック45の操作により
同管43の終端から酸性水タンク40内の酸性水が適宜
取出される。導出管44の終端は導出管37の中間部に
接続され、切換えバルブ42が導出管44側に設定され
ているとき、酸性水タンク40内の酸性水は同導出管4
4及び導出管37を介して廃水タンク50に導出され
る。
【0018】酸性水タンク40内には水位センサ46が
収容され、同センサ46は同タンク40内の水位が同タ
ンク40の満杯に近い上限水位以上になったことを検出
するとともに、同タンク40内の水位が同上限水位より
低い下限水位以下になったことも検出する。また、酸性
水タンク40には、上端を同タンク40の上限水位より
高い位置まで延出するとともに、下端を導出管37の中
間部に接続したオーバーフローパイプ47が設けられて
おり、余剰の酸性水が廃水タンク50に排出されるとと
もに、電気分解により発生した塩素ガスが廃水タンク5
0内の水に溶け込むようになっている。
【0019】廃水タンク50には排出管51も侵入して
おり、同管51に介装された電動ポンプ52の作動によ
り同タンク50内の不要な水が外部に排出されるように
なっている。廃水タンク50には水位センサ53が収容
され、同センサ53は同タンク50内の水位が所定の上
限水位以上になったことを検出するとともに、同タンク
50内の水位が同上限水位より低く同タンク50の空に
近い下限水位以下になったことも検出する。
【0020】この電解水生成装置は、前記各種センサ1
3,23,24,46,53、電磁バルブ12,15,
22、電動ポンプ27,28,52、切り換えバルブ4
2及び直流電源装置60に接続された電気制御回路70
を備えている。この電気制御回路70はマイクロコンピ
ュータにより構成されており、図2〜4に示すフローチ
ャートに対応したプログラムを実行して、電磁バルブ1
2,15,22の開閉、電動ポンプ27,28,52及
び直流電源装置60の作動並びに切り換えバルブ42の
状態を制御する。
【0021】電気制御回路70は、第1及び第2タイマ
70a,70bを内蔵している。各タイマ70a,70
bはそれぞれ時間を計測し、所定の短時間毎にタイマイ
ンタラプト信号を発生させて電気制御回路70に図3,
4のタイマインタラプトプログラムを実行させる。ま
た、電気制御回路70には、運転スイッチ71及び表示
器72も接続されている。運転スイッチ71はこの電解
水生成装置の運転の開始及び停止を制御するためのもの
で、手動操作によりオン状態又はオフ状態に切り換えら
れる。表示器72は、酸性水タンク40内の酸性水が廃
水タンク50へ導出中であることを表示するためのもの
である。
【0022】次に、上記のように構成した第1の実施形
態の動作を説明する。塩化ナトリウムを塩Sとして濃塩
水タンク10内に多量に投入し、同タンク10内の濃塩
水をほぼ飽和状態にする。塩Sは随時補充し、常に残留
の塩Sが同タンク10の底に沈澱しているようにする。
その後、電源スイッチ(図示しない)が投入されると、
電気制御回路70が図2のステップ100にてプログラ
ムの実行を開始する。
【0023】まず、電気制御回路70は、ステップ10
2にて濃塩水タンク10及び希塩水タンク20内に塩水
を満たす処理を行う。この処理では、水位センサ13の
検出に基づき電磁バルブ12の開閉を制御し、外部給水
源から濃塩水タンク10に水を供給して同タンク10内
に前記所定の上限水位まで濃塩水を蓄える。また、水位
センサ24の検出に基づき電磁バルブ22の開閉を制御
して外部給水源から希塩水タンク20に水を供給し、濃
度センサ23の検出に基づき電磁バルブ15の開閉を制
御して濃塩水タンク10から希塩水タンク20に濃塩水
を供給するとともに、同水及び濃塩水の供給にともない
電動ポンプ27を作動させて希塩水タンク20内の希塩
水を撹拌し、同タンク20内に前記所定の上限水位まで
所定濃度の希塩水を蓄える。
【0024】上記ステップ102の処理後、電気制御回
路70は、ステップ104にて、切換えバルブ42を所
定時間の間導出管44側に切換え、酸性水タンク40内
に残留している酸性水をすべて廃水タンク50に排出し
た後、プログラムをステップ106へ進める。以後、電
気制御回路70はステップ106〜128からなる循環
処理を繰返し実行する。
【0025】まず、電気制御回路70は、ステップ10
6にて運転スイッチ71がオン状態にあるか否かを判定
し、同スイッチ71がオフ状態に保たれている間はステ
ップ106〜110からなる循環処理を実行し続ける。
ステップ108においては、電磁バルブ12,15,2
2を閉状態に保つとともに、電動ポンプ27,28及び
直流電源装置60を非作動状態に保つ。ステップ110
においてはフラグFLG1を“0”に設定する。フラグ
FLG1は、値“1”にて当該電解水生成装置が電解水
の生成中であることを表すとともに、値“0”にて電解
水の非生成中であることを表しており、図示しない初期
設定により最初は“0”に設定されている。このステッ
プ106〜110の循環処理中、運転スイッチ71がオ
ン状態に切り換えられると、電気制御回路70はステッ
プ106にて「YES」と判定してプログラムをステッ
プ112へ進め、以後ステップ106,112〜128
からなる循環処理を繰返し実行する。
【0026】ステップ112においては、濃塩水タンク
10及び希塩水タンク20内の塩水を調整する処理を行
う。この処理では、水位センサ13による検出に基づ
き、濃塩水タンク10内の水位が下限水位以下になった
とき、電磁バルブ12を開いて同タンク10への給水を
開始し、同給水により同タンク10内の水位が上限水位
以上になったとき、同バルブ12を閉じて同給水を停止
する。また、水位センサ24による検出に基づき、希塩
水タンク20内の水位が下限水位以下になったとき、電
磁バルブ22を開いて同タンク20への給水を開始し、
同給水により同タンク20内の水位が上限水位以上にな
ったとき、同バルブ22を閉じて同給水を停止する。ま
た、濃度センサ23による検出に基づき、希塩水タンク
20内の希塩水の濃度が所定の下限値より低くなったと
き、電磁バルブ15を開いて同タンク20への濃塩水の
供給を開始し、同濃塩水の供給により同タンク20内の
希塩水の濃度が所定の上限値以上になったとき、同バル
ブ15を閉じて同濃塩水の供給を停止する。また、上記
希塩水タンク20への給水及び濃塩水の供給に連動して
電動ポンプ27を作動させ、同タンク20内の希塩水を
撹拌する。
【0027】なお、上記ステップ112の処理は、給水
又は濃塩水の供給中にプログラムの進行を止めてしまう
ものではなく、上記各制御をステップ106,112〜
128からなる循環処理中に繰り返し行うものである。
同処理により、同循環処理中は常に濃塩水タンク10内
及び希塩水タンク20内の水位がそれぞれ上限水位と下
限水位の間に保たれるとともに、希塩水タンク20内の
希塩水の濃度が前記上限値と下限値の間に保たれる。
【0028】次に、電気制御回路70はステップ114
にてフラグFLG2が“1”であるか否かを判定する。
フラグFLG2は、値“1”にて切換えバルブ42が導
出管44側に設定されていることを表し、値“0”にて
同バルブ42が取出し管43側に設定されていることを
表すフラグである。最初、このフラグFLG2は図示し
ない初期設定により“0”に設定されており、これによ
り電気制御回路70は「NO」と判定してプログラムを
ステップ116以降へ進める。
【0029】ステップ116〜128は、酸性水の生成
の開始及び停止を制御する処理である。最初、フラグF
LG1は図示しない初期設定又はステップ110の処理
により“0”に設定されており、酸性水タンク40内の
酸性水はステップ104の処理により全て排出されてい
る。これにより、ステップ116における「NO」及び
ステップ118における「YES」との判定の基に、電
気制御回路70はステップ120にて電動ポンプ28及
び直流電源装置60を作動させて酸性水の生成を開始
し、酸性水タンク40内に同生成した酸性水を蓄え始め
るとともに、ステップ122にてフラグFLG1を
“1”に設定する。このフラグFLG1の設定により、
以後、ステップ116の処理が実行されたとき電気制御
回路70は「YES」と判定してプログラムをステップ
124へ進め、ステップ106,112〜116,12
4の循環処理を実行し続ける。
【0030】上記循環処理中、電解槽30においては酸
性水が生成され続け、酸性水タンク40内に同生成され
た酸性水が蓄積され続ける。そして同蓄積により同タン
ク40内の水位が上昇して上限水位に達したことが水位
センサ46により検出されると、ステップ124におけ
る「YES」との判定の基に、電気制御回路70はステ
ップ126にて電動ポンプ28及び直流電源装置60を
停止させて酸性水の生成を停止させるとともに、ステッ
プ128にてフラグFLG1を“0”に設定する。この
フラグFLG1の設定により、以後ステップ116が実
行されたとき電気制御回路70は「NO」と判定してプ
ログラムをステップ118へ進め、ステップ106,1
12〜118の循環処理を実行し続ける。
【0031】上記循環処理中、酸性水タンク40内の酸
性水は、コック45を操作することにより、取出し管4
3を介して外部に取出されて利用される。そして同取出
しにより酸性水タンク40内の水位が低下して下限水位
に達したことが水位センサ46により検出されると、電
気制御回路70はステップ118にて「YES」の判定
し、再びプログラムをステップ120以降へ進める。以
後、ステップ106,112〜128からなる循環処理
中、上記ステップ116〜128からなる処理が繰返し
実行されることにより、酸性水タンク40内の水位は酸
性水の蓄積による上昇と、取出しによる下降とを繰返し
ながら、上限水位と下限水位との間に保たれる。
【0032】なお、上記ステップ106,112〜12
8の循環処理中、運転スイッチ71が手動操作によりオ
フ状態に切り換えられると、電気制御回路70はステッ
プ106にて「NO」と判定してプログラムをステップ
108以降へ進める。ステップ108においては、開い
ている電磁バルブ12,15,22を閉じるとともに、
作動状態にある電動ポンプ27,28及び直流電源装置
60を停止させる。また、既に閉状態又は非作動状態に
あるバルブ12,15,22、ポンプ27,28及び電
源60についてはそのまま閉状態及び非作動状態に保
つ。その結果、この場合には、電気制御回路70、切換
えバルブ42及び電動ポンプ52を除く当該電解水生成
装置の全ての作動が停止制御される。ステップ110に
おいてはフラグFLG1を“0”に設定する。同設定
後、電気制御回路70は、次に運転スイッチ71がオン
状態に切換えられるまでステップ106〜110からな
る循環処理を実行し続ける。
【0033】一方、上記ステップ106〜128の循環
処理中、タイマ70aが所定の短時間の経過を計測する
毎に、電気制御回路70は図3のステップ200〜21
6からなるタイマインタラプトプログラムを割込み実行
する。同タイマインタラプトプログラムは廃水タンク5
0内の水位を上限水位と下限水位の間に保つためのもの
であり、ステップ200にてその実行を開始する。
【0034】上記実行開始後、電気制御回路70はステ
ップ202にてフラグFLG3が“1”であるか否かを
判定する。フラグFLG3は、値“1”にて電動ポンプ
52が作動中で廃水タンク50内の不要な水の排出中で
あることを表すとともに、値“0”にて同不要な水の非
排出中であることを表し、図示しない初期設定により最
初は“0”に設定されている。これにより、電気制御回
路70は「NO」と判定してプログラムをステップ20
4へ進め、廃水タンク50内の水位が上限水位以上であ
るか否かを判定する。廃水タンク50内の水位が上限水
位未満であった場合、電気制御回路70は「NO」と判
定してプログラムをステップ216へ進め、このタイマ
インタラプトプログラムを終了する。
【0035】上記ステップ200〜204,216の繰
返し実行中、メインプログラムにおけるステップ116
〜128の処理により、電解槽30においては酸性水の
生成が間欠的に繰返されている。酸性水が生成されてい
るとき、廃水タンク50内には同酸性水の生成に伴い生
成されたアルカリ性水が蓄積され続ける。そして同アル
カリ性水、又は後述する酸性水タンク40から導出され
た酸性水の蓄積により、廃水タンク50内の水位が上昇
して上限水位に達したことが水位センサ53により検出
されると、ステップ204が実行されたとき電気制御回
路70は「YES」と判定し、プログラムをステップ2
06以降へ進める。ステップ206においては、電動ポ
ンプ52を作動させて、廃水タンク50内の電解水を排
出管51を介して外部に排出し始める。ステップ208
においてはフラグFLG3を“1”に設定する。
【0036】上記フラグFLG3の設定により、以後、
このタイマインタラプトプログラムが実行されたとき、
電気制御回路70はステップ202にて「YES」と判
定してプログラムをステップ210へ進め、廃水タンク
50内の水位が下限水位以下であるか否かを判定する。
廃水タンク50内の水位が下限水位より高かった場合、
電気制御回路70は「NO」と判定してプログラムをス
テップ216へ進め、このタイマインタラプトプログラ
ムを終了する。
【0037】上記ステップ200,202,210,2
16の処理の繰返し実行中、ステップ206の処理によ
り作動を開始した電動ポンプ52により、廃水タンク5
0内のアルカリ性水又は酸性水は外部へ排出され続けて
いる。そして、同排出により同タンク50内の水位が下
降して下限水位に達したことが水位センサ53により検
出されると、ステップ210が実行されたとき電気制御
回路70は「YES」と判定し、プログラムをステップ
212以降へ進める。ステップ212においては、電動
ポンプ52を停止させて、前記アルカリ性水又は酸性水
の排出を停止させる。ステップ214においてはフラグ
FLG3を“0”に設定する。
【0038】上記フラグFLG3の設定により、次にこ
のタイマインタラプトプログラムが実行されたとき、電
気制御回路70はステップ202にて「NO」と判定し
てプログラムを再びステップ204以降へ進める。以
後、所定の短時間毎にこのタイマインタラプトプログラ
ムが繰返し実行されることにより、廃水タンク50内の
水位はアルカリ性水又は酸性水の蓄積による上昇と、排
出による下降とを繰返しながら、所定の上限水位と下限
水位との間に保たれる。
【0039】一方、前記ステップ106,112〜12
8の循環処理中、タイマ70bが所定の短時間の経過を
計測する毎に、電気制御回路70は図4のステップ30
0〜336からなるタイマインタラプトプログラムも割
り込み実行する。同タイマインタラプトプログラムは、
酸性水タンク40内の酸性水の廃水タンク50への導出
を制御するためのものであり、ステップ300にてその
実行を開始する。
【0040】上記実行開始後、電気制御回路70はステ
ップ302にてフラグFLG2が“1”であるか否かを
判定する。最初、フラグFLG2は図示しない初期設定
により、切換えバルブ42が取出し管43側に設定され
ていることを表す値“0”に設定されているため、電気
制御回路70は「NO」と判定してプログラムをステッ
プ304へ進める。
【0041】ステップ304においては、電気制御回路
70はフラグFLG1が“1”であるか否かを判定す
る。当該電解水生成装置が酸性水を生成中であり、フラ
グFLG1が図2のステップ122の処理により“1”
に設定されている場合、電気制御回路70は「YES」
と判定してプログラムをステップ306へ進め、タイマ
カウント値CNT1を“0”にリセットする。このタイ
マカウント値CNT1は酸性水の生成が停止されている
時間を計測するためのものであり、図示しない初期設定
により最初は“0”に設定されている。同リセット後、
電気制御回路70はプログラムをステップ336へ進
め、このタイマインタラプトプログラムを終了する。
【0042】一方、当該電解水生成装置が電解水の生成
を停止中であり、フラグFLG1が図2のステップ12
8の処理により“0”に設定されている場合、電気制御
回路70はステップ304にて「NO」と判定し、プロ
グラムをステップ308以降へ進める。ステップ308
においては、タイマカウント値CNT1に“1”を加算
する。ステップ310においては、同加算したタイマカ
ウント値CNT1が所定時間T1に達したか否かを判定
する。この所定時間T1は、生成された酸性水が変質し
て所定の効力を失う時間(例えば、24時間)に予め設
定されている。タイマカウント値CNT1が所定時間T
1に達していなければ、電気制御回路70は「NO」と
判定してプログラムをステップ336へ進め、このタイ
マインタラプトプログラムを終了する。
【0043】上述のように、当該電解水生成装置が酸性
水の生成を停止しているときは、このタイマインタラプ
トプログラムが実行される毎に、ステップ308の処理
によりタイマカウント値CNT1に“1”が加算され
る。したがって、このタイマカウント値CNT1によ
り、酸性水の生成が停止されている時間が計測される。
タイマカウント値CNT1はステップ310にて所定時
間T1と比較判定され、これにより前記酸性水の生成が
停止されている時間が監視される。同時間が所定時間T
1に達する前に図2のステップ120の処理により酸性
水の生成が再開されると、ステップ306の処理により
タイマカウント値CNT1は“0”にリセットされる。
この場合、タイマカウント値CNT1は、次に再び酸性
水の生成が停止されたときに改めて時間を計測し始め
る。
【0044】一方、酸性水の生成が停止してから所定時
間T1が経過し、タイマカウント値CNT1が同所定時
間T1に達した場合、電気制御回路70はステップ31
0にて「YES」と判定し、プログラムをステップ31
2以降へ進める。
【0045】まず、ステップ312において、電気制御
回路70は廃水タンク50内の水位が下限水位以下であ
るか否かを判定する。廃水タンク50内の水位が下限水
位より高かった場合、電気制御回路70は「NO」と判
定してプログラムをステップ314以降へ進める。ステ
ップ314においては、電動ポンプ52を作動させて、
廃水タンク50内に蓄えられているアルカリ性水を外部
に排出し始める。ステップ316においては、フラグF
LG3を“1”に設定する。なお、図3のタイマインタ
ラプトプログラムなどにより、既に電動ポンプ52が作
動して、フラグFLG3が“1”に設定されている場合
は、そのままの状態を保つ。同設定後、電気制御回路7
0はプログラムをステップ336へ進め、このタイマイ
ンタラプトプログラムを終了する。
【0046】上記ステップ300〜304,308〜3
16,336の処理の繰返し実行中、ステップ314の
処理により作動を開始した電動ポンプ52により、廃水
タンク50内のアルカリ性水は外部へ排出され続けてい
る。そして、同排出により同タンク50内の水位が下降
して下限水位に達したことが水位センサ53により検出
されると、電気制御回路70はステップ312にて「Y
ES」と判定し、プログラムをステップ318以降へ進
める。なお、このとき図3のタイマインタラプトプログ
ラムのステップ212の処理により、電動ポンプ52の
作動は停止される。
【0047】ステップ318においては、切換えバルブ
42を導出管44側に切換え、酸性水タンク40内の酸
性水を廃水タンク50内に導出し始める。ステップ32
0においては、表示器72を点灯して同導出を表示す
る。ステップ322においてはタイマカウント値CNT
2を“0”にリセットする。このタイマカウント値CN
T2は、酸性水タンク40内の酸性水が廃水タンク50
へ導出されている時間を計測するためのものである。ス
テップ324においてはフラグFLG2を“1”に設定
する。これらステップ318〜324の処理後、電気制
御回路70はプログラムをステップ336へ進め、この
タイマインタラプトプログラムを終了する。
【0048】上記ステップ324におけるフラグFLG
2の設定により、以後、このタイマインタラプトプログ
ラムが実行されたとき、電気制御回路70はステップ3
02にて「YES」と判定し、プログラムを326以降
へ進める。ステップ326においては、タイマカウント
値CNT2に“1”を加算する。これにより、前記ステ
ップ318の処理により酸性水タンク40内の酸性水が
廃水タンク50へ導出され始めてからの経過時間が計測
され続ける。ステップ322においては、同加算したタ
イマカウント値CNT2が所定時間T2に達したか否か
を判定する。この所定時間T2は、酸性水タンク40内
に残留している酸性水がすべて廃水タンク50に導出さ
れるのに充分な時間に予め設定されている。タイマカウ
ント値CNT2が所定時間T2に達していなければ、電
気制御回路70は「NO」と判定してプログラムをステ
ップ330へ進め、このタイマインタラプトプログラム
を終了する。
【0049】上記ステップ300,302,326,3
28,336の処理の繰返し実行中、酸性水タンク40
内の酸性水は廃水タンク50へ導出され続ける。なお、
前記ステップ324におけるフラグFLG2の設定によ
り、このとき図2のメインプログラムにおいては、ステ
ップ114における「YES」との判定の基に、電気制
御回路70はステップ116以降の処理を実行せずにス
テップ106〜114からなる循環処理を実行し続けて
いる。したがって、前記導出により酸性水タンク40内
の水位が下限水位以下に低下しても酸性水の生成が開始
されることはなく、古くなった酸性水だけが確実に酸性
水タンク40から導出される。そして、前記酸性水の導
出の開始から所定時間T2が経過し、タイマカウント値
CNT2が同所定時間T2に達すると、電気制御回路7
0はステップ328にて「YES」と判定してプログラ
ムをステップ330以降へ進め、ステップ330にて切
換えバルブ42を取出し管43側に切換えて同導出を終
了し、ステップ332にて表示器72を消灯するととも
に、ステップ334にてフラグFLG2を“0”に設定
する。これら各処理後、電気制御回路70はステップ3
36にてこのタイマインタラプトプログラムを終了す
る。
【0050】上記ステップ334におけるフラグFLG
2の設定により、次にこのタイマインタラプトプログラ
ムが実行されたとき、電気制御回路70はステップ30
2にて「NO」と判定してプログラムを再びステップ3
04以降へ進める。以後、所定の短時間毎にこのタイマ
インタラプトプログラムが実行されて、酸性水の生成が
停止されている時間が計測され、同計測時間に基づいて
酸性水タンク40内の酸性水の廃水タンク50への導出
が制御される。
【0051】上述のように、上記第1の実施形態におい
ては、電動ポンプ28及び直流電源装置60を作動させ
ることにより電解槽30にて酸性水を生成し、同生成し
た酸性水を酸性水タンク40内に蓄える。そして、同酸
性水の蓄積により、同タンク40内の水位が上昇して上
限水位に達したことが水位センサ46により検出される
と、前記ポンプ28及び電源60の作動を停止させて、
酸性水の生成を停止させる。酸性水タンク40内に蓄え
られた酸性水は、コック45の操作により取出し管43
を介して外部に取出されて利用される。そして同取出し
により同タンク40内の水位が低下して下限水位に達し
たことが水位センサ46により検出されると、再び酸性
水の生成を開始する。このとき、取出される酸性水の量
が少なく、所定時間T1の間前記酸性水の生成が再開さ
れなかった場合、切換えバルブ42を導出管44側に所
定時間T2だけ切換えて、酸性水タンク40内に蓄えら
れていた酸性水を全て廃水タンク50内に導出する。こ
れにより、生成されてから長時間が経過することにより
変質し、殺菌など所定の効力を失った酸性水が誤って取
出されて使用されることが回避される。
【0052】また、前記酸性水の生成に伴い、電解槽3
0においてはアルカリ性水も生成される。同生成された
アルカリ性水は、廃水タンク50内に蓄える。そして、
同アルカリ性水の蓄積により、同タンク50内の水位が
上昇して上限水位に達したことが水位センサ53により
検出されると、電動ポンプ52を作動させて、同タンク
50内のアルカリ性水を排出管51を介して外部へ排出
する。そして、同排出により同タンク50内の水位が低
下して下限水位に達したことが水位センサ53により検
出されると、前記ポンプ52の作動を停止させて、アル
カリ性水の排出を停止させる。ただし、前述した酸性水
タンク40内の酸性水を廃水タンク50へ導出する場合
には、廃水タンク50内の水位が上限水位に達していな
くても電動ポンプ52を作動させ、前記酸性水タンク4
0から廃水タンク50への酸性水の導出前に、同タンク
50内の水位が下限水位になるまで同タンク50内のア
ルカリ性水を外部へ排出する。したがって、酸性水タン
ク40から導出された酸性水は廃水タンク50内にてア
ルカリ性水と完全に中和することなく酸性を保つため、
この酸性水により廃水タンク50、排出管51及び電動
ポンプ52に付着したスケールを除去することが可能と
なり、生成した酸性水を無駄にすることなく効率よく利
用できるようになる。なお、上記酸性水タンク40内の
酸性水の導出に先がけた廃水タンク50内のアルカリ性
水の排出時にも、同アルカリ性水は水位センサ53によ
り検出される下限水位までは同タンク50内に残される
ため、電動ポンプ52の空転による故障が回避される。
【0053】また、上記酸性水タンク40から導出され
た酸性水により、廃水タンク50内の水位が上昇して上
限水位に達すると、前記アルカリ性水が蓄積された場合
と同様に、電動ポンプ52を作動させて同タンク50内
の酸性水を排出管51を介して外部へ排出する。このと
き、同排出される酸性水が排出管51及び電動ポンプ5
2に付着したスケールを除去するため、同スケールの蓄
積による廃水タンク50内のアルカリ性水の排出不良が
予防される。
【0054】なお、上記酸性水タンク40内の酸性水の
導出と廃水タンク50内の水位との関係について補足す
るが、廃水タンク50内の水位が上限水位に達して同タ
ンク50内の酸性水の外部への排出が開始されるのは、
必ずしも酸性水タンク40からの酸性水の導出中である
必要はない。酸性水タンク40からの酸性水の導出が終
了した時点で廃水タンク50内の水位が上限水位に達し
ていなくても、電解槽30からのアルカリ性水の供給に
より同タンク50内の水位はいずれ上限水位に達する
が、このとき同供給されたアルカリ性水の量が少なく廃
水タンク50内の酸性水が完全に中和されずに依然酸性
を保っていれば、同酸性水が排出されるとき同酸性水に
より排出管51及び電動ポンプ52に付着したスケール
が除去される。
【0055】また、上記実施形態においては、酸性水の
生成が停止されている時間を計測して、同時間が所定時
間T1に達したとき酸性水タンク40内の酸性水を廃水
タンク50へ導出するようにしたが、酸性水タンク40
内の水位が下限水位より高く保たれている時間を計測し
て、同時間が所定時間に達したとき同導出を行うように
してもよい。
【0056】b.第2の実施形態 第2の実施形態は、酸性水タンク40内の酸性水の特性
値が規定範囲外であることが検出されたとき、同酸性水
を廃水タンク50へ導出するようにしたものである。こ
の第2の実施形態においては、図1にて仮想線で示すよ
うに、酸性水タンク40は特性センサ48を収容してい
る。特性センサ48は、酸性水タンク40内の酸性水の
有効塩素濃度、酸化還元電位などの特性値を検出する。
【0057】第2の実施形態においては、電気制御回路
70は、タイマ70bが所定の短時間を計測する毎に、
第1の実施形態における図4のタイマインタラプトプロ
グラムに代えて、図5のタイマインタラプトプログラム
を実行する。図5のタイマインタラプトプログラムは、
図4のタイマインタラプトプログラムにおけるステップ
304〜308の処理を廃止するとともに、ステップ3
10の処理に代えて酸性水タンク40内の酸性水の特性
値が規定範囲外であるか否かを判定するステップ338
の処理を採用したものである。
【0058】第2の実施形態においては、生成からの長
時間の経過による変質などにより酸性水タンク40内の
酸性水の特性値が規定範囲から外れた場合、特性センサ
48の検出に基づいて、電気制御回路70はステップ3
38にて「YES」と判定してプログラムを前記と同様
のステップ312以降へ進める。これにより、酸性水タ
ンク40内の酸性水の特性値が規定範囲から外れた場合
には、廃水タンク50内のアルカリ性水が下限水位にな
るまで排出された後、酸性水タンク40内の酸性水が廃
水タンク50へ導出される。そして、同導出された酸性
水により廃水タンク50内の水位が上昇して上限水位に
達すると、電動ポンプ52が作動して、同タンク50内
の酸性水を排出管51を介して外部に排出する。
【0059】したがって、上記第2の実施形態によって
も、上記第1の実施形態と同様に、所定の効力を有さな
い酸性水が誤って使用されることを回避した上で、生成
した酸性水を無駄にすることなく、スケールの蓄積によ
る廃水タンク50内のアルカリ性水の排出不良の予防に
利用される。
【0060】c.第3の実施形態 第3の実施形態は、運転スイッチ71がオフ状態に切換
えられたとき、酸性水タンク40内の酸性水を廃水タン
ク50へ導出するようにしたものである。
【0061】第3の実施形態においては、電気制御回路
70は、タイマ70bが所定の短時間を計測する毎に、
第2実施形態における図5のタイマインタラプトプログ
ラムに代えて、図6のタイマインタラプトプログラムを
実行する。図6のタイマインタラプトプログラムは、図
5のタイマインタラプトプログラムにおけるステップ3
38の処理に代えて運転スイッチ71がオン状態である
か否かを判定するステップ340の処理を採用し、さら
にステップ342〜346の処理を加えたものである。
【0062】第3の実施形態においては、運転スイッチ
71がオン状態であるとき、電気制御回路70はステッ
プ340にて「YES」と判定してプログラムをステッ
プ342へ進め、フラグFLG4を“0”に設定する。
このフラグFLG4は、値“1”にてステップ312以
降の処理を禁止するフラグであり、図示しない初期設定
により最初は“0”に設定されている。同処理後、電気
制御回路70はプログラムをステップ336へ進めて、
このタイマインタラプトプログラムを終了する。
【0063】上記ステップ300,302,340,3
42,336の処理の繰返し実行中、運転スイッチ71
がオフ状態に切換えられると、電気制御回路70はステ
ップ340にて「NO」と判定してプログラムをステッ
プ344へ進め、フラグFLG4が“1”であるか否か
を判定する。フラグFLG4は、図示しない初期設定又
はステップ342の処理により“0”に設定されている
ため、電気制御回路70は「NO」と判定し、プログラ
ムを前記同様のステップ312以降へ進める。これによ
り、廃水タンク50内のアルカリ性水が下限水位になる
まで排出された後、酸性水タンク40内の酸性水が廃水
タンク50へ導出される。この場合、同導出の終了時に
は、ステップ346の処理によりフラグFLG4が
“1”に設定される。このフラグFLG4の設定によ
り、以後、運転スイッチ71がオフ状態を継続している
間、このタイマインタラプトプログラムが実行されたと
き、電気制御回路70はステップ344にて「YES」
と判定してプログラムをステップ336へ進め、同タイ
マインタラプトプログラムを終了する。また、前記導出
された酸性水により廃水タンク50内の水位が上昇して
上限水位に達すると、電動ポンプ52が作動して、同タ
ンク50内の酸性水を排出管51を介して外部に排出す
る。
【0064】したがって、上記第3の実施形態によって
も、上記第1及び第2の実施形態と同様に、所定の効力
を有さない酸性水が誤って使用されることを回避した上
で、生成した酸性水を無駄にすることなく、スケールの
蓄積による廃水タンク50内のアルカリ性水の排出不良
の予防に利用できる。
【0065】d.第4の実施形態 第4の実施形態は、酸性水タンク40内の酸性水の導出
を指示するための導出スイッチ73を設け、同導出スイ
ッチ73が操作されたとき、酸性水タンク40内の酸性
水を廃水タンク50へ導出するようにしたものである。
この第4の実施形態においては、図1にて仮想線で示す
ように、電気制御回路70には導出スイッチ73が接続
されている。導出スイッチ73は酸性水タンク40内の
酸性水の導出を指示するためのもので、手動操作により
オン状態又はオフ状態に切換えられる。
【0066】第4の実施形態においては、電気制御回路
70は、タイマ70bが所定の短時間を計測する毎に、
第3の実施形態における図6のタイマインタラプトプロ
グラムに代えて、図7のタイマインタラプトプログラム
を実行する。図7のタイマインタラプトプログラムは、
図6のタイマインタラプトプログラムにおけるステップ
340の処理に代えて、導出スイッチ73がオン状態で
あるか否かを判定するステップ348の処理を採用した
ものである。
【0067】第4の実施形態においては、導出スイッチ
73がオフ状態であるとき、電気制御回路70はステッ
プ348にて「NO」と判定し、ステップ342にて前
記同様の処理を行った後、ステップ336にてこのタイ
マインタラプトプログラムを終了する。
【0068】上記ステップ300,302,348,3
42,336の処理の繰返し実行中、導出スイッチ71
がオン状態に切換えられると、電気制御回路70はステ
ップ348にて「YES」と判定し、プログラムを前記
同様のステップ344以降へ進める。これにより、廃水
タンク50内のアルカリ性水が下限水位になるまで排出
された後、酸性水タンク40内の酸性水が廃水タンク5
0へ導出される。そして、同導出された酸性水により廃
水タンク50内の水位が上昇して上限水位に達すると、
電動ポンプ52が作動して、同タンク50内の酸性水を
排出管51を介して外部に排出する。
【0069】したがって、上記第3の実施形態によって
も、酸性水タンク40内に酸性水が長時間外部に取出さ
れなかった場合に使用者が導出スイッチ73を操作すれ
ば、上記各実施形態と同様に、所定の効力を有さない酸
性水が誤って使用されることが回避された上で、生成し
た酸性水を無駄にすることなく効率よく利用できるとと
もに、スケールの蓄積による廃水タンク50内のアルカ
リ性水の排出不良が予防される。
【0070】なお、上記各実施形態においては、酸性水
タンク40からの酸性水の導出に先がけて、電動ポンプ
52を廃水タンク50内の水位が下限水位に達するまで
作動させるようにしたが、このとき同ポンプ52を予め
設定された所定時間の間作動させるようにしてもよい。
この場合、同所定時間を長く設定しておけば、廃水タン
ク50内の水位を水位センサ53により検出される下限
水位よりもさらに低く下降させることが可能となり、後
に酸性水タンク40から同タンク50内に導出される酸
性水をより確実に強い酸性に保つことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の各実施形態に係る電解水生成装置の
全体概略図である。
【図2】 図1の電気制御回路(マイクロコンピュー
タ)により実行されるメインプログラムを示すフローチ
ャートである。
【図3】 図1の電気制御回路(マイクロコンピュー
タ)により実行されるタイマインタラプトプログラムを
示すフローチャートである。
【図4】 第1の実施形態において、図1の電気制御回
路(マイクロコンピュータ)により実行される他のタイ
マインタラプトプログラムを示すフローチャートであ
る。
【図5】 第2の実施形態において、図4のタイマイン
タラプトプログラムに代えて実行されるタイマインタラ
プトプログラムを示すフローチャートである。
【図6】 第3の実施形態において、図4のタイマイン
タラプトプログラムに代えて実行されるタイマインタラ
プトプログラムを示すフローチャートである。
【図7】 第4の実施形態において、図4のタイマイン
タラプトプログラムに代えて実行されるタイマインタラ
プトプログラムを示すフローチャートである。
【符号の説明】
10…濃塩水タンク、20…希塩水タンク、30…電解
槽、40…酸性水タンク、42…切り換えバルブ、43
…取出し管、44…導出管、45…コック、48…特性
センサ、50…廃水タンク、51…排出管、52…電動
ポンプ、53…水位センサ、60…直流電源装置、70
…電気制御回路(マイクロコンピュータ)、71…運転
スイッチ、73…導出スイッチ。

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】酸性水を生成する電解水生成手段と、 前記生成された酸性水を蓄える酸性水タンクと、 前記電解水生成手段による酸性水の生成に伴い生成され
    たアルカリ性水を蓄える廃水タンクと、 前記酸性水タンクに蓄えられた酸性水を取出す取出し手
    段と、 前記廃水タンク内のアルカリ性水を外部へ排出する排出
    手段とを備えた電解水生成装置において、 前記酸性水タンク内の酸性水の前記廃水タンクへの導出
    を指示する指示手段と、 前記酸性水タンク内の酸性水を前記廃水タンクへ導出す
    る導出手段と、 前記指示手段による指示に応答して、前記排出手段を制
    御して前記廃水タンク内のアルカリ性水を外部へ排出し
    た後、前記導出手段を制御して前記酸性水タンク内の酸
    性水を前記廃水タンクに導出する導出制御手段とを設け
    たことを特徴とする電解水生成装置。
  2. 【請求項2】前記請求項1に記載の電解水生成装置にお
    いて、前記指示手段は、前記電解水生成手段による酸性
    水の生成が所定時間以上停止され続けたとき、前記酸性
    水タンク内の酸性水の前記廃水タンクへの導出を指示す
    るものである電解水生成装置。
  3. 【請求項3】前記請求項1に記載の電解水生成装置にお
    いて、前記指示手段は、前記酸性水タンク内の酸性水の
    特性値が所定の規定範囲外であることを検出して、同検
    出時に前記酸性水タンク内の酸性水の前記廃水タンクへ
    の導出を指示するものである電解水生成装置。
  4. 【請求項4】前記請求項1に記載の電解水生成装置にお
    いて、前記指示手段は、前記電解水生成手段による酸性
    水の生成が停止されたとき、前記酸性水タンク内の酸性
    水の前記廃水タンクへの導出を指示するものである電解
    水生成装置。
  5. 【請求項5】前記請求項4に記載の電解水生成装置にお
    いて、前記指示手段は、前記電解水生成手段による酸性
    水の生成の開始及び停止を指示するための運転スイッチ
    の操作により、前記酸性水の生成の停止が指示されたと
    き、前記酸性水タンク内の酸性水の前記廃水タンクへの
    導出を指示するものである電解水生成装置。
  6. 【請求項6】前記請求項1に記載の電解水生成装置にお
    いて、前記指示手段は、前記酸性水タンク内の酸性水の
    廃水タンクへの導出を指示する操作スイッチである電解
    水生成装置。
  7. 【請求項7】前記請求項1に記載の電解水生成装置にお
    いて、前記導出制御手段は、前記廃水タンク内のアルカ
    リ性水の水位が所定の下限水位以下であることを検出す
    る水位センサを有してなり、前記指示手段による指示に
    応答して、前記水位センサが前記所定の下限水位を検出
    するまで前記排出手段により同廃水タンク内のアルカリ
    性水を外部へ排出した後、前記導出手段を制御して前記
    酸性水タンク内の酸性水を前記廃水タンクに導出する電
    解水生成装置。
  8. 【請求項8】前記請求項1に記載の電解水生成装置にお
    いて、前記導出制御手段は、前記指示手段による指示に
    応答して、所定時間の間前記排出手段により前記廃水タ
    ンク内のアルカリ性水を外部に排出した後、前記導出手
    段を制御して前記酸性水タンク内の酸性水を前記廃水タ
    ンクに導出する電解水生成装置。
  9. 【請求項9】前記請求項1〜8のうちのいずれか一つに
    記載の電解水生成装置において、前記廃水タンク内の酸
    性水の水位が所定の上限水位以上に上昇したことを検出
    して、前記排出手段により同廃水タンク内の酸性水を排
    出する排出制御手段を設けたことを特徴とする電解水生
    成装置。
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