JP3546918B2 - 後入れ電線仮保持具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は後入れ電線仮保持具に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、ワイヤハーネスやワイヤハーネスを構成するサブアセンブリ(以下、「ワイヤアセンブリ」と総称する)は、複数の電線を図板と呼称される作業台の上に布線することにより、製造される電気配線システムである。
上記布線を容易にするために、上記図板上には、ワイヤアセンブリの配線形態に併せて複数の電線保持具が立設されている。この電線保持具は、図板に固定されて上方に立ち上がる棒状のピラー部と、ピラー部の上端部に形成された電線受け部とを備えている。通常、電線受け部は、「U」字型或いは鼎型に区画されてピラー部と一体に形成される金属部材であり、この電線受け部に電線束を受けるようにしている。
【0003】
ところで、図板に布線される電線は、多くの場合、コネクタに接続されて所定の電気回路を形成しているが、一部のものについては、先端に接続された端子が剥き出しのまま配索され、図板上で接続待ちになっている等、後工程でこの端子をコネクタに挿入する仕様のもの(以下、「後入れ電線」という)がある。
このような後入れ電線を含むワイヤアセンブリを図板上に布線するに当たり、上記後工程までの間に後入れ電線を仮保持するための仮保持具がこれまで多く提案されてきた。
【0004】
大別すると、周知の電線保持具の電線受け部に変更を加えて、専らワイヤアセンブリの後入れ電線のみを保持するための仮保持具(例えば実開平5−65015号、特開平9−161563号公報等)と、電線保持具の電線受け部に、仮保持用の別部材を付設したもの(例えば特開平8−190821号公報)とが知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述した先行技術に係る仮保持具では、何れも電線保持具が電線束を受ける電線受け部または電線受け部相当部分(ピラー部の上端側)において後入れ電線を仮保持していた。そのため、電線保持具が密集した部分では、十分なスペースを確保することができないため、作業性が悪くなるという不具合があった。
【0006】
本発明は上記不具合に鑑みてなされたものであり、作業性並びに汎用性に優れた後入れ電線仮保持具を提供することを課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、ワイヤアセンブリを布線するための図板上に立設されたピラー部とピラー部の上端部に形成される電線受け部とを有する電線保持具に付設され、該電線保持具上に配索されるワイヤアセンブリの後入れ電線を仮保持するための後入れ電線仮保持具において、上記後入れ電線を仮保持する仮保持部と、仮保持部が、上記電線受け部の下方に区画される空き空間で後入れ電線を仮保持するように、仮保持部を電線保持具に着脱可能に取り付ける取付手段とを備えていることを特徴とする後入れ電線仮保持具である。
【0008】
この特定事項を有する発明では、後入れ電線を受けて仮保持する仮保持部が、電線保持具の電線受け部の下方に区画される空き空間のところに配置されるので、電線保持具が密集している箇所でも比較的広いスペースで、後入れ電線の着脱を行うことができる。
また、この後入れ電線を保持する仮保持部は、取付手段によって電線保持具に着脱可能に取り付けられているので、必要に応じて後入れ電線仮保持具を電線保持具と一体に着脱したり、あるいは電線保持具に対して着脱することが可能になる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好ましい実施の形態について、詳述する。
図1は本発明の実施の一形態における後入れ電線仮保持具10の使用例を示す斜視図であり、図2は図1の後入れ電線仮保持具10を電線保持具1に装着する際の状態を示す斜視図である。
【0010】
これらの図を参照して、図示の実施の形態に係る後入れ電線仮保持具10は、周知の電線保持具1に着脱自在に付設されることにより、電線保持具1が保持しているワイヤアセンブリ(図示せず)の後入れ電線Wを仮保持するためのものである。
先ず、電線保持具1は、図示しない図板上に立設され、上記ワイヤアセンブリを受けるためのものであり、該図板上に一対のナット2(一方のみ図示)によって立設されたピラー部3と、このピラー部3の上端部に延設されたU字状の電線受け部4とを一体に備えた金属製部材である。
【0011】
そして、後入れ電線仮保持具10は、この電線保持具1のピラー部3に着脱される一対のクリップ片11と、両クリップ片11間に張設される引っ張りコイルばね12とからなるものである。
上記一対のクリップ片11は、図示の実施の形態において取付手段を構成するものであり、全体として略J字型に屈曲し、直線状に延びる取付部11aと、取付部11aの一端側に連続してC字型に湾曲することにより、上記ピラー部3の外周部に巻着可能な巻着部11bと、巻着部11bの自由端に連続して形成された折り返し部11cとを一体に有するフック状の部材である。各クリップ片11は、例えばばね鋼で形成されており、上記巻着部11bに比較的強い緊縛力を奏し得るばね性を持たせている。そして、これにより、取付部11aと折り返し部11cとの間に形成される隙間から上記巻着部11bをピラー部3に押し込んで圧入することにより、容易にクリップ片11を電線保持具1に装着することができる一方、クリップ片11を把持して上記と逆向きに引き抜くことにより、比較的容易に取り外すことが可能になる。
【0012】
各クリップ片11、11間に張設される引っ張りコイルばね12は、図示の実施の形態において後入れ電線Wを仮保持するための仮保持部を構成するステンレススチール製品であり、例えば、ピッチが1.0mmから1.3mmのものが好適に使用される。引っ張りコイルばね12の各端部12aは、対応するクリップ片11の取付部11aを貫通した状態で固着されている。
【0013】
この引っ張りコイルばね12の引っ張り力に対して、上記クリップ片11の巻着部11bによる止定力を十分に大きく設定しておくことにより、図1に示すように、各クリップ片11、11の電線保持具1への装着時において、所望の張力でピラー部3に対し並行に張設することが可能になる。このとき、図1に示すように、引っ張りコイルばね12を上記クリップ片11の取付部11aの寸法設定により、概ね電線保持具1の電線受け部4の下方に配置させ、ピラー部3の周囲に区画されている空き空間S内に引っ張りコイルばね12を収めている。
【0014】
以上の構成によれば、図2に示すように、取付手段としての各クリップ片11を図2に示す状態から図1に示す状態に装着することにより、各クリップ片11に取り付けられている仮保持部としての引っ張りコイルばね12をピラー部3に並行に張設することができる。そして、この引っ張りコイルばね12のピッチ間に後入れ電線Wを挟み込むことにより、後入れ電線Wを容易に仮保持し、布線作業やその他の作業を行うことが可能になる。
【0015】
ここで、上述した実施の形態では、後入れ電線Wを受けて仮保持する引っ張りコイルばね12が、電線保持具1の電線受け部4の下方に区画される空き空間Sのところに配置されるので、電線保持具1が密集している箇所でも比較的広いスペースで、後入れ電線Wの着脱を行うことができる。
また、この後入れ電線Wを保持する引っ張りコイルばね12は、各クリップ片11によって電線保持具1に着脱可能に取り付けられているので、必要に応じて後入れ電線仮保持具10を電線保持具1と一体に着脱したり、あるいは電線保持具1に対して着脱することが可能になる。
【0016】
このように、上述した実施の形態に係る後入れ電線仮保持具10では、電線保持具1の空き空間Sを有効活用することができるので、作業性やレイアウトの許容度が高まる他、電線保持具1に対する着脱機能によって取り扱いや汎用性も高まるという顕著な効果を奏する。
図3は本発明の実施の別の形態に係る後入れ電線仮保持具20の別の態様を示す斜視図であり、図4は図3の後入れ電線仮保持具20を装着した状態を示す正面略図である。
【0017】
これらの図を参照して、後入れ電線仮保持具20は、軟質のポリウレタン製で柱状体であり、その中央部に長手方向に連通する挿通孔21と、この挿通孔21と連通して後入れ電線仮保持具20の一辺に挿通孔21を開放するスリット22とが形成されている。そして、上記スリット22を介し、電線保持具1のピラー部3を挿通孔21内に嵌入することが可能になっており、これによって取付手段としての機能を奏するように構成されている。
【0018】
さらに、後入れ電線仮保持具20の外周部の少なくとも一辺には、長手方向に間隔を隔てて多数形成されるスリット23が、後入れ電線仮保持具20の長手方向の概ね全長にわたって形成されており、各スリット23、23間に区画されるフランジ部24、24が、図示の実施の形態における仮保持部を構成している。以上の構成では、上記スリット23を介して後入れ電線仮保持具20を電線保持具1のピラー部3に装着し、後入れ電線Wを各スリット23のうちの任意の位置に嵌め入れるだけで、図1の実施の形態と同様の作用効果を奏し、後入れ電線Wを仮保持することが可能になる。
【0019】
上記スリット23は、等間隔でもよく、複数種の線径の後入れ電線Wに対応してピッチを複数種変更したものであってもよい。
図5は本発明のさらに別の実施の形態に係る後入れ電線仮保持具30の一部を破断して示す斜視図である。
同図を参照して、図示の実施の形態では、図3および図4に示したウレタン製の柱状体の全周にわたってスリット23を形成している。
【0020】
この実施の形態では、上述した作用効果の他、取付け時の姿勢に拘らず、何れの方向からも後入れ電線Wを仮保持することができるという利点がある。
上述した実施の各形態は本発明の好ましい具体例を例示したものに過ぎず、本発明は上述した実施の形態に限定されない。本発明の特許請求の範囲内で種々の設計変更が可能であることは云うまでもない。
【0021】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、電線保持具の空き空間を有効活用することができるので、作業性やレイアウトの許容度が高まる他、電線保持具に対する着脱機能によって取り扱いや汎用性も高まるという顕著な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態における後入れ電線仮保持具の使用例を示す斜視図である。
【図2】図1の後入れ電線仮保持具を電線保持具に装着する際の状態を示す斜視図である。
【図3】本発明の実施の別の形態に係る後入れ電線仮保持具の別の態様を示す斜視図である。
【図4】図3の後入れ電線仮保持具を装着した状態を示す正面略図である。
【図5】本発明のさらに別の実施の形態に係る後入れ電線仮保持具の一部を破断して示す斜視図である。
【符号の説明】
1 電線保持具
3 ピラー部
4 電線受け部
10 電線仮保持具
11 クリップ片(取付手段)
12 引っ張りコイルばね(仮保持部)
20 電線仮保持具
21 挿通孔
22 スリット
23 スリット
24 フランジ
30 電線仮保持具
S 空き空間
Claims (1)
- ワイヤアセンブリを布線するための図板上に立設されたピラー部とピラー部の上端部に形成される電線受け部とを有する電線保持具に付設され、該電線保持具上に配索されるワイヤアセンブリの後入れ電線を仮保持するための後入れ電線仮保持具において、
上記後入れ電線を仮保持する仮保持部と、
仮保持部が、上記電線受け部の下方に区画される空き空間で後入れ電線を仮保持するように、仮保持部を電線保持具に着脱可能に取り付ける取付手段と
を備えていることを特徴とする後入れ電線仮保持具。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP03008298A JP3546918B2 (ja) | 1998-02-12 | 1998-02-12 | 後入れ電線仮保持具 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (2)
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JPH11232941A JPH11232941A (ja) | 1999-08-27 |
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ID=12293885
Family Applications (1)
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JP03008298A Expired - Fee Related JP3546918B2 (ja) | 1998-02-12 | 1998-02-12 | 後入れ電線仮保持具 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3546918B2 (ja) |
-
1998
- 1998-02-12 JP JP03008298A patent/JP3546918B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH11232941A (ja) | 1999-08-27 |
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