JP2023148078A - 仮保持部材及び仮保持具付ワイヤーハーネス - Google Patents

仮保持部材及び仮保持具付ワイヤーハーネス Download PDF

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誠 西村
Makoto Nishimura
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Abstract

【課題】様々な仮装着箇所にワイヤーハーネスをしっかりと仮保持することができるとともに、容易に取り外しできること。【解決手段】ワイヤーハーネス100を保持するハーネス保持部20と、パネル状の仮装着材150の仮装着箇所Pにおける凹部151に対してハーネス保持部20を装着する装着部30とが備えられ、装着部30は、ハーネス保持部20から径外側に突出するとともに、仮装着箇所Pにおける凹部151の周縁部151aを厚み方向において挟み込む少なくとも2つの挟込片31が設けられた。【選択図】図3

Description

この発明は、ワイヤーハーネスを仮装着箇所に対して仮保持する仮保持部材及び仮保持具付ワイヤーハーネスに関する。
自動車等に装備された電装機器は、被覆電線を束ねたワイヤーハーネスを介して、別の電装機器や電源装置と接続して電気回路を構成している。
なお、ワイヤーハーネスは様々な配索経路で配索され、所定の接続箇所で別の電装機器や電源装置とコネクタで接続する。
上述のように、様々な配索経路で配索し、所定の接続箇所で接続するワイヤーハーネスは、配索作業中に、例えば、接続するコネクタが先端に設けられた枝線を仮置きして、配索することで作業性が向上することがある。
例えば、特許文献1では、上部パネルを下部パネルに組付ける際に、ケーブルの他端側を上部パネルに仮置きするために、上部パネルに着脱でき、下部パネルに設けた取付孔に嵌め込み可能で、ケーブルがテープ等で固定された取付冶具が開示されている。
しかしながら、特許文献1に開示された取付治具の場合、取付孔が設けられたパネルの板厚が異なると装着できないなど、取付箇所に応じた取付治具が必要であった。
特開2012-66364号公報
そこでこの発明は、様々な仮装着箇所にワイヤーハーネスをしっかりと仮保持することができるとともに、容易に取り外すことができる仮保持部材及び仮保持具付ワイヤーハーネスを提供することを目的とする。
本発明は、ワイヤーハーネスを、パネル状の仮装着材において貫通する仮装着箇所に対して仮保持する仮保持部材であり、前記ワイヤーハーネスを保持するハーネス保持部と、前記仮装着箇所に対して前記ハーネス保持部を装着する装着部とが備えられ、前記装着部は、前記ハーネス保持部から径外側に突出するとともに、前記仮装着箇所の周縁部を厚み方向から挟み込む少なくとも2つの挟込片が設けられたことを特徴とする。
またこの発明は、上述の仮保持部材が、前記ワイヤーハーネスの先端付近に装着された仮保持具付ワイヤーハーネスであることを特徴とする。
前記仮装着材は、インパネコアやその他パネルであることを含む。
また、前記仮装着材において貫通する仮装着箇所は、パネル状の仮装着材の縁部から凹状に貫通する凹部(溝部)が設けられた箇所に限らず、丸形状等で貫通する貫通孔が設けられた箇所であってもよい。
この発明により、パネル状の仮装着材における仮装着箇所に、前記ワイヤーハーネスの外周の一部に巻き回したハーネス保持部を配置することで、前記ハーネス保持部から径外側に突出する挟込片で、前記仮装着箇所の周縁部を厚み方向において挟み込むため、様々な仮装着箇所にワイヤーハーネスをしっかりと仮保持することができるとともに、容易に取り外すことができる。
この発明の態様として、前記挟込片が前記ワイヤーハーネスの長手方向に3以上設けられてもよい。
この発明により、3以上設けられた挟込片同士の間で、前記仮装着箇所の周縁部を厚み方向において挟み込んで仮保持できるため、仮保持箇所を選択でき、より容易に仮保持することができる。
またこの発明の態様として、前記挟込片は、前記ワイヤーハーネスの外周を囲繞する前記ハーネス保持部の周方向に複数配置された可撓性を有する棒状であってもよい。
この発明により、挟込片は、可撓性を有する棒状であるが故に変形性が向上する。このため、前記仮装着箇所の周縁部を厚み方向において挟み込んでさらに容易に仮保持することができる。
またこの発明の態様として、前記ハーネス保持部は、前記ワイヤーハーネスを挿通可能な筒状であってもよい。
この発明により、筒状の前記ハーネス保持部にワイヤーハーネスを挿通して、前記ハーネス保持部をワイヤーハーネスに装着することができる。
またこの発明の態様として、筒状の前記ハーネス保持部は、少なくとも周方向の伸縮性を有してもよい。
この発明により、径の異なるワイヤーハーネスに対しても、筒状の前記ハーネス保持部にワイヤーハーネスを挿通して、前記ハーネス保持部をワイヤーハーネスに装着することができる。
またこの発明の態様として、前記ハーネス保持部は、帯状に形成されるとともに、前記ワイヤーハーネスの外周に巻き回した状態で固定する固定部が設けられてもよい。
この発明により、帯状の前記ハーネス保持部をワイヤーハーネスに巻き回し、巻き回し状態を固定部で固定することで容易に前記ハーネス保持部をワイヤーハーネスに装着することができる。
またこの発明の態様として、前記ハーネス保持部の長手方向の両端部の少なくとも一方に、装着したワイヤーハーネスと跨いでテープ巻きするテープ巻代部が設けられてもよい。
この発明により、内部に挿通させたワイヤーハーネスに対して、ワイヤーハーネスの外周と前記テープ巻代部とを跨いでテープ巻きすることでしっかりと固定することができる。
この発明によれば、様々な仮装着箇所にワイヤーハーネスをしっかりと仮保持することができるとともに、容易に取り外すことができる仮保持部材及び仮保持具付ワイヤーハーネスを提供することができる。
(a)は本実施形態の仮保持具付ワイヤーハーネスにおける仮保持部材周辺を一部断面で示す側面図、(b)は図1(a)中のA-A線矢視断面図 本実施形態の仮保持部材を示す外観図 本実施形態の仮保持部材を所定の仮装着箇所に仮保持した状態を示す外観図 (a)は図2中のB-B線矢視断面図、(b)は図3中のC-C線矢視断面図 (a)は変形例1の仮保持部材を長手方向において直交する断面視で示した断面図、(b)は同じく図1(b)に対応して示した断面図 (a)は変形例2の仮保持部材の正面図、(b)は同じく平面図、(c)は同じく右側面図、(d)は同じく背面図 変形例2の仮保持具付ワイヤーハーネスを図1(a)に対応して示した拡大断面図 (a)は変形例3の仮保持部材の図6(c)に対応する図、(b)は同じく図6(d)に対応する図、(c)は同じく図6(b)に対応する図
この発明の一実施形態を以下図面と共に説明する。なお、図中、矢印Xは仮保持部材の幅方向、矢印Yは仮保持部材の長手方向、矢印Zは仮保持部材の上下方向を、夫々示すものとする。さらに、図中、矢印Xaは幅方向一方側、矢印Xbは幅方向他方側、矢印Yaは長手方向一方側、矢印Ybは長手方向他方側、矢印Zaは上方向、矢印Zbは下方向を夫々示すものとする。
図1(a)(b)に示すように、仮保持具付ワイヤーハーネス1は、自動車等の車体に組み付けられるワイヤーハーネス100と、ワイヤーハーネス100を車体に組み付ける際に、ワイヤーハーネス100の例えば、先端付近100aを車体における所定の仮装着箇所P(図3参照)に対して仮保持する仮保持部材10(図2参照)とを備えている。
図3、図4に示すように、仮装着箇所Pは、例えば、車体におけるインストルメントパネルの基材(以下、「インパネコア150」と略記する)の上縁150uから下方へ凹状に形成されることで厚み方向に貫通する凹部151である。仮装着箇所Pは、ワイヤーハーネス100の外径に対して一回り大きな溝幅を有している。
なお、本発明の仮装着箇所Pは、インパネコア150の上縁150uから下方へ凹状に設けられた凹部151に限らず、側縁或いは下縁などインパネコア150の端部の一部から凹状に設けられた凹部151であってもよい。また、仮装着箇所Pは、インパネコア150等の板材に設けられた凹部151に限らず、厚み方向に貫通する貫通孔であってもよい。
ワイヤーハーネス100は、車体に組み付けられた状態において所定の配索経路に沿って配索される。ワイヤーハーネス100は、図3に示すように、先端部にコネクタ101が接続され、車両に搭載された各種電気機器や電源(バッテリ)などの車載機器(図示省略)にコネクタ101を介して電気的に接続される。ワイヤーハーネス100は、幹線としてのメインハーネス(図示省略)と、メインハーネスから分岐する枝線としてのサブハーネス102を備えている。なお、図1(a)(b)、図3は、ワイヤーハーネス100における、サブハーネス102の先端付近100aに仮保持部材10を装着した状態を示しているが、これに限らず、メインハーネスの先端付近100aに仮保持部材10を装着して仮装着箇所Pに対して仮保持してもよい。
本実施形態の仮保持部材10は、ワイヤーハーネス100を車体における、仮装着箇所Pに対して仮保持する部材であり、図1~図4に示すように、ワイヤーハーネス100を保持するハーネス保持部20と、ハーネス保持部20を仮装着箇所Pに対して装着する装着部30とが備えられている。
ハーネス保持部20は、ワイヤーハーネス100の長手方向の全長に亘ってワイヤーハーネス100の外径と同等又は若干小径の内径を有する円筒状に形成されている。また、ハーネス保持部20は、通常時の形態に対して周方向に伸長することで内径が拡径可能に例えば、ゴム、EVA或いはシリコン等の伸縮性を有する部材で形成されている。
これにより、ハーネス保持部20は、内部空間Sにワイヤーハーネス100を挿通することで内周面20aがワイヤーハーネス100の外周面100bに対して密着した状態で囲繞するようにワイヤーハーネス100に装着される。
図1(a)、図3に示すように、ハーネス保持部20は、長手方向Yの両端部側にテープ巻代部21を備えるとともに、両側のテープ巻代部21の間に挟込片配設部22を備えている。
テープ巻代部21は、少なくともテープ幅に相当する長手方向Yの長さを有して形成されている。本実施形態の仮保持部材10は、ワイヤーハーネス100に装着された状態において、ハーネス保持部20の長手方向Yの両端部に設けたテープ巻代部21に対してテープTが巻き付けられる。
テープ巻代部21は、該テープ巻代部21と長手方向Yにおいて隣接するワイヤーハーネス100のサブハーネス102の外周面100bとに跨るようにテープ巻きされることでサブハーネス102に固定することができる。
なお、本発明のテープ巻代部は、本実施形態のテープ巻代部21のように、円筒状のハーネス保持部20の長手方向Yの両端部に設けられた構成に限らず、長手方向Yの少なくとも何れか一方に設けられた構成であればよい。
図3、図4に示すように、挟込片配設部22は、インパネコア150における、仮装着箇所Pの板厚tよりも長手方向Yに長い長さを有する円筒状に形成されている。挟込片配設部22の周方向および長手方向Yの全長に亘って複数の挟込片31が配設されている。
装着部30は、挟込片配設部22の周方向および長手方向Yに沿って配設される複数の挟込片31によって形成されている。
挟込片31は、挟込片配設部22から径外側に突出する棒状に形成されている。複数の挟込片31は、何れも同じ突出長さで形成され、挟込片配設部22の周方向および長手方向Yの全体に亘ってブラシ状に配設されている。本実施形態において、複数の挟込片31は、周方向および長手方向Yの夫々において等ピッチで配設されている。
詳しくは、図1~図4に示すように、挟込片31は、撓み変形可能に挟込片配設部22から径外側に直線状に突出する棒状部32と、棒状部32の突出方向の先端に備えた球状の先端球状部33とで一体に形成されている。先端球状部33は、棒状部32と比して径大に設けられている。
挟込片31は、周方向および長手方向Yの夫々において3以上が配設されている。複数の挟込片31は、周方向および長手方向Yの夫々において隣り合う挟込片31と近接しているものの、撓み変形していない状態において先端球状部33同士が互いに当接しないように互いに離間させたピッチで配設されている。
さらに、図4(a)に示すように、複数の挟込片31は、長手方向Yにおいては、撓み変形していない状態において隣り合う挟込片31の先端球状部33同士の隙間31sが、インパネコア150における、仮装着箇所Pの板厚tよりも狭い間隔で配設されている。一方、複数の挟込片31は、周方向においては図1(b)に示すように、撓み変形していない状態において円筒状の挟込片配設部22に対して放射状に突出する。
本実施形態の仮保持部材10は、ハーネス保持部20の少なくとも挟込片配設部22が凹状の仮装着箇所P、すなわち凹部151の溝幅(幅方向Xの長さ)よりも小さな外径で形成されるとともに、円筒状の挟込片配設部22に対して放射状に突出する複数の挟込片31を含めて凹部151の溝幅(幅方向Xの長さ)よりも大きな外径で形成されている。
続いて、例えば、作業者が車体においてワイヤーハーネス100を所定の配索経路に沿って組付け作業を行う際に、ワイヤーハーネス100の先端付近10aに装着された本実施形態の仮保持部材10を、インパネコア150における、凹状の仮装着箇所Pの周縁部151aに係合して該仮装着箇所Pに対して仮保持させる手順について説明する。
作業者は、ワイヤーハーネス100の長手方向における先端付近100aを把持するなどして、仮保持部材10をインパネコア150の凹状の仮装着箇所Pの直上に配置させる。
具体的に、作業者は、ワイヤーハーネス100に装着された仮保持部材10を、幅方向においてインパネコア150の凹状の仮装着箇所Pと一致する箇所においてインパネコア150の上縁150uよりも上方に配置させる。その際、仮保持部材10は、長手方向Yがインパネコア150の厚み方向に沿った姿勢とし、装着部30および挟込片配設部22が長手方向Yにおいてインパネコア150を跨ぐように配置する。
その状態から作業者は、仮保持部材10を、インパネコア150の凹状の仮装着箇所Pの側へ降下させると、仮保持部材10の挟込片配設部22の長手方向Yにおける所定の箇所に有する複数の挟込片31がインパネコア150の凹状の仮装着箇所Pの周縁部151aに当接する。
このように、複数の挟込片31は、各先端球状部33が仮装着箇所Pの周縁部151aに当接することで、夫々が仮装着箇所Pの周縁部151aに対して長手方向の両側のうち何れかの側へと倒れ込むように撓み変形する。このため、作業者は、仮保持部材10を、さらに降下させることでインパネコア150の凹状の仮装着箇所Pに嵌め込むように装着させることができる。
インパネコア150の凹状の仮装着箇所Pに嵌め込まれた仮保持部材10は、図4(a)に示す状態から図3、図4(b)に示すように、仮装着箇所Pの周縁部151aに当接することにより撓み変形した複数の挟込片31の復元力によって各先端球状部33が仮装着箇所Pの周縁部151aを押圧する。これにより、仮装着箇所Pの周縁部151aに対して長手方向の両側へ撓み変形した挟込片31によって仮装着箇所Pの周縁部151aを挟み込むようにして仮保持することができる。
また、例えば、仮保持部材10を仮装着箇所Pに仮保持する手順は、上述したように、仮保持部材10を仮装着箇所Pに対して上方から嵌め込むことに限らず、仮装着箇所Pに対して例えば、長手方向Yの他方側Ybから一方側Yaへ挿通するように嵌め込んでもよい。
詳しくは、作業者が仮保持部材10を仮装着箇所Pに対して挿通する際に、複数の挟込片31は、仮装着箇所Pの周縁部151aに当接するが適宜撓み変形する。これにより、仮保持部材10は、仮装着箇所Pにおける凹部151の溝幅よりも大径であるが、装着部30が長手方向Yにおいてインパネコア150を跨ぐ位置まで凹部151に挿通させることができる。
そして、仮保持部材10を仮装着箇所Pに対して挿通した状態においては、上述と同様に、撓み変形した挟込片31の復元力を利用して仮装着箇所Pの周縁部151aを長手方向Yの両側から挟み込むようにして係合することができる。これにより、仮保持部材10は、作業者がワイヤーハーネス100から手を離しても仮装着箇所Pから意に反して外れることがなく、仮装着箇所Pに仮保持することができる。
なお、本実施形態においては、仮保持部材10を仮装着箇所Pに仮保持させた状態において、仮保持部材10の長手方向Yが便宜上、インパネコア150の凹状の仮装着箇所Pの厚み方向と一致するものとする。
一方、仮保持部材10を仮装着箇所Pから取り外す際には、仮保持部材10をインパネコア150の凹状の仮装着箇所Pに対して持ち上げるだけで仮装着箇所Pから容易に取り外すことができ、仮保持が解除される。
なお、仮保持部材10は、撓み変形可能な複数の挟込片31を有するため、仮装着箇所Pから取り外した後においても、車体に組付けて所定の配索経路に沿って配索後のワイヤーハーネス100に装着しておくことで、車両走行時の振動等により入力される外力に対する緩衝材として活用することができる。
したがって、仮保持具付ワイヤーハーネス1は、仮保持部材10を仮装着箇所Pから取り外し、ワイヤーハーネス100を車体に組付け後においても仮保持部材10をワイヤーハーネス100から外さずに装着した状態としてもよい。
上述した実施形態の仮保持部材10は、図3、図4に示すように、ハーネス保持部20に備えた挟込片配設部22から径外側に突出する複数の挟込片31によって、インパネコア150の仮装着箇所Pにおいて貫通する凹状の凹部151の周縁部151aを長手方向の両側から挟み込むようにして仮装着箇所Pにしっかりと仮保持することができる。
その際、挟込片31は、インパネコア150における凹状の仮装着箇所Pの板厚や凹形状に応じて撓み変形するため、様々な仮装着箇所Pに仮保持することができる。
一方、仮保持部材10を凹状の仮装着箇所Pから意図的に外す際には、凹状の仮装着箇所Pに沿って持ち上げるだけで容易に取り外すことができる。
したがって、ワイヤーハーネス100を、仮保持部材10を介して様々な仮装着箇所Pにしっかりと仮保持することができるとともに、容易に取り外すことができる。
また、図1(a)、図2、図3、図4に示すように、仮保持部材10は、挟込片31が長手方向Yに3以上設けられているため、3以上設けられた挟込片31同士の間で、凹状の仮装着箇所Pの周縁部151aを厚み方向において挟み込んで仮保持できるため、仮保持箇所を選択でき、より容易に仮保持することができる。
詳しくは、作業者は、インパネコア150に対する装着部30の長手方向Yの位置を大まかに位置決めした状態で仮保持部材10を、インパネコア150の仮装着箇所Pの上方から降下させると、長手方向Yにおいて3以上設けられた挟込片31のうち、何れか2つの挟込片31の間に、インパネコア150の凹状の仮装着箇所Pを嵌り込ませることができる。これにより、仮保持部材10は、上述した2つの挟込片31によって、凹状の仮装着箇所Pの周縁部151aを厚み方向において挟み込むことができる。
したがって、作業者は、インパネコア150に対する装着部30の長手方向Yの位置について厳密な位置決めを要することなく、仮保持部材10をインパネコア150の凹状の仮装着箇所Pへ容易に仮保持することができる。
また、図3、図4に示すように、挟込片31は、可撓性を有する棒状に形成されることで変形性が向上する。仮保持部材10は、このような挟込片31が挟込片配設部22の周方向に複数配置されているため、凹状の仮装着箇所Pの周縁部151aを長手方向Yの両側からしっかりと挟み込むことができるため、より安定するとともに容易に仮保持することができる。
例えば、仮保持部材10は、インパネコア150の凹状の仮装着箇所Pに仮保持された状態から作業者が凹状の長手方向Yの一方側Yaへ軽く押し込んだり、長手方向Yの他方側Ybへ軽く引き抜こうとしても、撓み変形する挟込片31の復元力により仮装着箇所Pに対して外れることを阻止できる。
また、図1(b)、図2~図4(a)(b)に示すように、ハーネス保持部20は、ワイヤーハーネス100を挿通可能な筒状で形成されているため、ハーネス保持部20の内部空間Sにワイヤーハーネス100を挿通することで、ハーネス保持部20をワイヤーハーネス100に装着することができる。
また、図1(b)、図3、図4に示すように、筒状のハーネス保持部20は、少なくとも周方向において伸縮性を有しているため、伸縮していない状態のハーネス保持部20の内径よりも大きな外径を有するワイヤーハーネス100であっても内部空間Sに挿通することができる。このように、ハーネス保持部20は、周方向における伸縮性を利用して径の異なるワイヤーハーネス100に装着することができる。
また、図1(a)、図2~図4(a)(b)に示すように、筒状のハーネス保持部20の長手方向Yの両端部に、テープ巻代部21が設けられているため、図1(a)、図3、図4(a)(b)に示すように、内部空間Sに挿通させたワイヤーハーネス100に対して、ワイヤーハーネス100の外周面100bとテープ巻代部21とを跨いでテープ巻きすることでしっかりと固定することができる。
この発明は、上述した実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施形態を得ることができる。以下、上述した実施形態の変形例について説明するが、同一の構成については同一の符号を付してその説明を省略する。
例えば、本発明の仮保持部材は、変形例1に係る仮保持部材10Aのように形成されてもよい。
具体的には、図5(a)(b)に示すように、変形例1に係る仮保持部材10Aは、長手方向Yの直交断面視において、ハーネス保持部20Aの周方向の一部が分断された円弧形状、すなわちCの字形状に形成されている。
変形例1のハーネス保持部20Aは、上述した実施形態のハーネス保持部20とは異なり、周方向に伸縮性を有しないが可撓性を有するCの字形状に形成されている。このため、変形例1のハーネス保持部20Aは、周方向において分断する両端部20At,20Atが互いに離間するように撓み変形することで拡径可能に形成されている。
上記構成により、変形例1のハーネス保持部20Aは、図5(b)に示すように、ワイヤーハーネス100の外径に応じて撓み変形させることで、径の異なるワイヤーハーネス100に対しても装着することができる。
なお、図5(b)中において仮想線で示したハーネス保持部20Aは、撓み変形前の状態を示す。
また、本発明の仮保持部材は、図6、図7に示す変形例2に係る仮保持部材10Bのように形成されてもよい。
具体的には、図6(a)(b)(c)(d)に示すように、変形例2に係る仮保持部材10Bは、ハーネス保持部20Bが、シート状、当例では帯状に形成されている。
図6(a)に示すように、ハーネス保持部20Bは、正面視で矩形状に形成されている。ハーネス保持部20Bは、短辺方向において挟込片配設部22に相当する長さを有している。さらに、ハーネス保持部20Bは、長辺方向においてワイヤーハーネス100の周方向の長さよりも若干長く形成されている。
具体的に、ハーネス保持部20Bは、長辺方向において、ワイヤーハーネス100の周方向に沿うようにワイヤーハーネス100の外周面100bに巻き回した状態において、長辺方向の両端側部位が径方向に重なり合う程度の長さを有している。
ハーネス保持部20Bは、テープ巻代部21(図2参照)を備えずに形成され、ハーネス保持部20Bを巻き回した状態で固定する固定部としての面ファスナ25を備えている。面ファスナ25は、ループ状面ファスナ25aと、ループ状面ファスナ25aに取り外し可能に係合するフック状面ファスナ25bとを備えた公知の面ファスナである。
ループ状面ファスナ25aとフック状面ファスナ25bとのうち、何れか一方は、ハーネス保持部20Bの一方の面20Baの長辺方向の一端側部位において取り付けられるとともに、何れか他方は、ハーネス保持部20Bの他方の面20Bbの長辺方向の他端側部位において取り付けられている。
本実施形態においては、ループ状面ファスナ25aとフック状面ファスナ25bとは、夫々ハーネス保持部20Bの短辺方向の全長に亘って取り付けられている。
さらに、ハーネス保持部20Bの一方の面20Aaにおける、ループ状面ファスナ25aの取付箇所、すなわち長辺方向の一端側部位を除く略全体は、挟込片配設部22として形成されている。そして、挟込片配設部22には、長辺方向および短辺方向の全長に亘って複数の挟込片31が配設されている。
上述した変形例2に係る仮保持部材10Bをワイヤーハーネス100の外周面100bに装着する際には、作業者は、ハーネス保持部20Bの複数の挟込片31が配設された一方の面20Baが、径外側に面するとともに長辺方向がワイヤーハーネス100の周方向に沿うようにハーネス保持部20Bをワイヤーハーネス100の外周面100bに巻き回す。
さらに、作業者は、その状態からハーネス保持部20Bの長辺方向の両端部において、フック状面ファスナ25bとループ状面ファスナ25aとが互いに係合するように径方向において重合させることで、仮保持部材10をワイヤーハーネス100の外周面100bに図7に示すように装着することができる。
図6(a)(b)(c)(d)、図7に示すように、ハーネス保持部20Bは、帯状に形成されるとともに、ワイヤーハーネス100の外周面100bに巻き回した状態で固定する固定部としての面ファスナ25が設けられているため、帯状のハーネス保持部20Bをワイヤーハーネス100に巻き回し、巻き回し状態を面ファスナ25で固定することでハーネス保持部20Bをワイヤーハーネス100に容易に装着することができる。
また、固定部は、図8(a)(b)(c)に示す変形例3に係る仮保持部材10Cのように接着層26で形成してもよい。
具体的に、変形例3に係る仮保持部材10Cは、変形例2に係る仮保持部材10Bと同様に帯状に形成されているが、固定部が面ファスナ25ではなく、接着層26で形成されている。接着層26は、ハーネス保持部20Cの他方の面20Cbの全体に接着剤を塗布するなどして該他方の面20Cbの全体に形成されている。
なお、変形例3のハーネス保持部20Cは、ワイヤーハーネス100の外周面100bに巻き回した状態において、長辺方向の両端側部位が周方向に突き合わさる、或いは互いに近接する程度の長辺方向の長さを有している。
上記構成において、ハーネス保持部20Cは、ワイヤーハーネス100の外周面100bに対して接着層26を介してしっかりと装着できる。
なお、固定部は、面ファスナ25や接着層26に限らず、例えば、ホック、ステッチ、スライドファスナ等他の固定手段を適用してもよい。
この発明の構成と、上述した実施形態との対応において、仮保持具付ワイヤーハーネスは、仮保持具付ワイヤーハーネス1,1A,1Bに対応し、同様に
仮保持部材は、仮保持部材10,10A,10B,10Cに対応し、
仮装着箇所は、凹状の仮装着箇所Pに対応し、
仮装着箇所の周縁部は、凹状の仮装着箇所の周縁部151aに対応し、
ハーネス保持部は、ハーネス保持部20,20A,20B,20Cに対応し、
テープ巻代部は、テープ巻代部21に対応し、
固定部は、面ファスナ25または接着層26に対応し、
装着部は、装着部30に対応し、
挟込片は、挟込片31に対応し、
ワイヤーハーネスは、ワイヤーハーネス100に対応し、
ワイヤーハーネスの先端付近は、ワイヤーハーネス100の先端付近100aに対応し、
ワイヤーハーネス100の外周は、ワイヤーハーネス100の外周面100bに対応し、
パネル状の仮装着材は、インパネコア150に対応する。
1,1A,1B…仮保持具付ワイヤーハーネス
10,10A,10B,10C…仮保持部材
151a…凹状の仮装着箇所の周縁部
20,20A,20B,20C…ハーネス保持部
21…テープ巻代部
25…面ファスナ
26…接着剤
30…装着部
31…挟込片
100…ワイヤーハーネス
100a…ワイヤーハーネスの先端付近
100b…ワイヤーハーネスの外周面
150…インパネコア
P…凹状の仮装着箇所

Claims (8)

  1. ワイヤーハーネスを、パネル状の仮装着材において貫通する仮装着箇所に対して仮保持する仮保持部材であり、
    前記ワイヤーハーネスを保持するハーネス保持部と、
    前記仮装着箇所に対して前記ハーネス保持部を装着する装着部とが備えられ、
    前記装着部は、
    前記ハーネス保持部から径外側に突出するとともに、前記仮装着箇所の周縁部を厚み方向から挟み込む少なくとも2つの挟込片が設けられた
    仮保持部材。
  2. 前記挟込片が前記ワイヤーハーネスの長手方向に3以上設けられた
    請求項1に記載の仮保持部材。
  3. 前記挟込片は、前記ワイヤーハーネスの外周を囲繞する前記ハーネス保持部の周方向に複数配置された可撓性を有する棒状である
    請求項1または請求項2に記載の仮保持部材。
  4. 前記ハーネス保持部は、前記ワイヤーハーネスを挿通可能な筒状である
    請求項1乃至請求項3のうちいずれかに記載の仮保持部材。
  5. 筒状の前記ハーネス保持部は、少なくとも周方向の伸縮性を有する
    請求項4に記載の仮保持部材。
  6. 前記ハーネス保持部は、帯状に形成されるとともに、
    前記ワイヤーハーネスの外周に巻き回した状態で固定する固定部が設けられた
    請求項1乃至請求項3のうちいずれかに記載の仮保持部材。
  7. 前記ハーネス保持部の長手方向の両端部の少なくとも一方に、装着したワイヤーハーネスと跨いでテープ巻きするテープ巻代部が設けられた
    請求項4または請求項6に記載の仮保持部材。
  8. 請求項1乃至請求項7のうちいずれかに記載の仮保持部材が、
    前記ワイヤーハーネスの先端付近に装着された
    仮保持具付ワイヤーハーネス。
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