JP2600741Y2 - 電線保持具 - Google Patents

電線保持具

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JP2600741Y2
JP2600741Y2 JP1993048830U JP4883093U JP2600741Y2 JP 2600741 Y2 JP2600741 Y2 JP 2600741Y2 JP 1993048830 U JP1993048830 U JP 1993048830U JP 4883093 U JP4883093 U JP 4883093U JP 2600741 Y2 JP2600741 Y2 JP 2600741Y2
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electric
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、電線の搬送や、電線を
配索してワイヤーハーネスを製造する際に、電線が動か
ないように支持するために使用される電線保持具に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、ワイヤーハーネスの製造工程にお
いて、端子を接続するため所定の長さに切断した電線を
コンベア等で搬送する際に、電線が動かないように一時
的に保持しておくため、電線クランプあるいは電線保持
具とよばれる器具が使用されている。
【0003】たとえば、図7に示すように、電線保持台
aに立設されたピンフォークbにコイル状のスプリング
cを取付け、このスプリングcの間に電線(図示せず)
を挟んで保持しようとする電線保持具Pが考えられてい
る。しかし、この電線保持具Pは、保持する電線のサイ
ズや本数によって適切なスプリングcの形状を選択する
必要があり、電線の品種が変わる都度スプリングcを変
更しなければならない欠点がある。
【0004】図8は、ピンフォークbに直接電線wを巻
き付けて保持を行うようにした例である。dは端子であ
る。この場合、電線wの保持は可能であるが、作業者が
電線wを巻き付けるため時間がかかり非能率であるだけ
でなく、後の工程で端子を挿入する際に電線wにくせが
ついて挿入が困難となるなどの欠点がある。
【0005】また、実開昭57−53593号公報に
は、図9に示すように、U字型フォークeの先端にフッ
クfを設けて、フォークe内に嵌入した電線の飛び出し
をフックfで防止するようにした電線チャックQが提案
されている。しかし、この電線チャックQの場合、U字
型フォークeの大きさに比較して電線の量が少ないと保
持できず、電線の飛び出しが発生する欠点がある。
【0006】さらに、特開昭57−90817号公報に
は、図10に示すような、電線挟持具Rが提案されてい
る。電線挟持具Rは、弾性変形しうる挟持子g、g′間
で電線wを挟持するようにしている。しかしながら、電
線挟持具Rでは多本数の電線や、径の異なる電線を複数
本挟持しようとすると、図11に示すように、電線が挟
持子g、g′間を滑り出して矢印に示す上方に抜け出
し、全部の電線を挟持できない問題点がある。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】本考案は、上記の問題
点に着目してなされたもので、多本数あるいは径の異な
る複数の電線を容易かつ確実に保持できる電線保持具を
提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記の課題を達成するた
め、本考案は、対向する一対の電線保持壁から成り、該
電線保持壁の一側に凹面部を形成すると共に他側の電線
保持壁には可撓性を有する挟持板を該凹面部に対応して
凸形に張設してなることを特徴とする。
【0009】
【作用】本考案の電線保持具は、一方の電線保持壁に凹
面部を形成し、他方の電線保持壁には該凹面部に対応し
て挟持板を凸形に張設しているため、挟持板が弾性変形
して凹面部との間において電線を包むように保持するこ
とができるので、径の大小にかかわらず電線を確実に保
持することが可能であると共に、異なる径の電線を含む
複数本の電線を容易かつ確実に保持することが可能であ
る。
【0010】
【実施例】図1は、本考案の実施例を示す電線保持具H
の正面図であり、図2は、その側面図である。電線保持
具Hは、合成樹脂材を成形加工することによって作成さ
れたもので、対向する一対の電線保持壁1Aと1Bを固
定部2から立設し、電線保持壁1Aには内側に凹面部4
を形成し、電線保持壁1Bにはその先端部5から固定部
2にかけて、可撓性をもたせるため薄肉に形成した挟持
板6を、凹面部4に対応して凸状に張設して、挟持板6
と電線保持壁1Bとの間に空間部Sを形成してある。電
線保持壁1Aの先端部には、電線を挿入し易くするため
テーパー部7が形成され、固定部2には所望の位置に装
着するための取付孔8が形成されている。
【0011】次に、上記の電線保持具Hによって電線を
保持する状態について説明する。図3は、細い電線W1
を保持する場合を示すもので、電線W1 は電線保持壁1
Aの凹面部4と挟持板6との間に保持されている。すな
わち、電線W1 は、凸形に張設された挟持板6の弾性に
よって凹面部4に圧迫され、凹面部4および挟持板6の
ほぼ中央部において安定した状態で保持されており、と
くに大きな力を加えない限りテーパー部7から脱出する
ことはない。
【0012】太い電線W2 を保持する場合は、図4に示
すように、挟持板6が空間部S内に大きく屈曲して電線
保持壁1Bに当接すると同時に、電線保持壁1Aもやや
開いて電線保持壁1Bとの間で電線W2 を挟持する。こ
のときも、凹面部4の曲面と屈曲した挟持板6によって
電線W2 の抜け出しが防止される。
【0013】図5は、径の異なる電線W1 、W2 、Wn
…を複数本同時に保持する状態を示した例で、最も太い
電線W2 によって電線保持壁1Aが拡開されるが、挟持
板6がその可撓性と弾性により空間部S内いっぱいに変
形して各電線W1 、W2 、Wn …を包み込むように密接
するので、他の電線電線W1 、Wn …も凹面部4と挟持
板6との間で確実に保持される。
【0014】図6は、電線保持具Hの使用例で、末端に
端子金具を付設した電線Wを電線保持具Hで保持した状
態を示すものである。電線保持具Hは電線保持台9上に
立設されたスタンド10に対し、固定部2の取付孔8に
ビス11を用いてねじ止めすることにより固定されてお
り、ピンフォーク12を通じて仕分けされた複数の電線
Wを、電線保持具Hの凹面部4と挟持板6との間で保持
するようにしている。この場合、電線Wを引っ張って
も、電線Wに付設された端子金具13の後足13aが電
線保持具Hの電線保持壁1A、1Bに当たって外れない
ため、コネクタへの挿入端末の枝線の所要寸法を測定す
る手段に利用できる利点もある。
【0015】
【考案の効果】本考案の電線保持具は、一方の電線保持
壁の凹面部と、他方の電線保持壁に張設した挟持板との
間において電線を挟持するようにしているため、径の大
小にかかわらず電線を確実に保持することが可能である
と共に、異なる径の電線を含む複数本の電線を容易かつ
確実に保持することが可能であり、多種類の電線に対応
できると共に、多本数の電線をまとめて保持することが
可能であるので部品点数の削減と作業性の向上に役立つ
などの利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す電線保持具の正面図であ
る。
【図2】図1の電線保持具の側面図である。
【図3】図1の電線保持具によって細い電線を保持した
場合の説明図である。
【図4】図1の電線保持具によって太い電線を保持した
場合の説明図である。
【図5】図1の電線保持具によって異なる径の電線を複
数本保持した場合の説明図である。
【図6】図1の電線保持具で端子付き電線を保持した状
態を示す斜視図である。
【図7】従来の電線保持具の斜視図である。
【図8】従来の他の電線保持具の斜視図である。
【図9】従来の他の電線保持具の斜視図である。
【図10】従来の他の電線保持具の斜視図である。
【図11】図10の電線保持具で多本数の電線を保持し
ようとした場合の説明図である。
【符号の説明】
H 電線保持具 1A 電線保持壁 1B 電線保持壁 4 凹面部 6 挟持板

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対向する一対の電線保持壁から成り、該
    電線保持壁の一側に凹面部を形成すると共に他側の電線
    保持壁には可撓性を有する挟持板を該凹面部に対応して
    凸形に張設してなることを特徴とする電線保持具。
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JP5671310B2 (ja) * 2010-11-17 2015-02-18 矢崎総業株式会社 電線用クランプ構造
JP6068525B2 (ja) * 2015-02-03 2017-01-25 矢崎総業株式会社 布線治具用の電線外れ止め具及び布線治具
DE102022131158A1 (de) * 2022-11-24 2024-05-29 Md Elektronik Gmbh Einspannvorrichtung und verfahren zum einspannen eines kabels und halten eines bauteils während eines konfektionierungsvorgangs

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