JP7354031B2 - 固定部材、及びプロテクタ - Google Patents

固定部材、及びプロテクタ Download PDF

Info

Publication number
JP7354031B2
JP7354031B2 JP2020046620A JP2020046620A JP7354031B2 JP 7354031 B2 JP7354031 B2 JP 7354031B2 JP 2020046620 A JP2020046620 A JP 2020046620A JP 2020046620 A JP2020046620 A JP 2020046620A JP 7354031 B2 JP7354031 B2 JP 7354031B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cable
harness
holding
holding part
fixing member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020046620A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021151021A (ja
Inventor
一哉 奥本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furukawa Electric Co Ltd
Furukawa Automotive Systems Inc
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
Furukawa Automotive Systems Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Furukawa Electric Co Ltd, Furukawa Automotive Systems Inc filed Critical Furukawa Electric Co Ltd
Priority to JP2020046620A priority Critical patent/JP7354031B2/ja
Publication of JP2021151021A publication Critical patent/JP2021151021A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7354031B2 publication Critical patent/JP7354031B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Supports For Pipes And Cables (AREA)
  • Clamps And Clips (AREA)
  • Mutual Connection Of Rods And Tubes (AREA)
  • Details Of Indoor Wiring (AREA)

Description

この発明は、例えばワイヤーハーネスに対してケーブルを固定するような固定部材、及びプロテクタに関する。
例えば、自動車などの車両において、電気機器類とバッテリとは、複数の電線を束ねたワイヤーハーネスを介して接続されている。このようなワイヤーハーネスは、所望される配索経路に応じた形状を維持するために、固定部材が装着されていることが多い。
さらに、昨今では、この固定部材について、様々な提案がされている。
例えば、特許文献1には、ワイヤーハーネスを保持するハーネス保持部(プロテクタ本体の主部)の側壁に、ワイヤーハーネスに比べて細径のケーブルを保持するケーブル保持部(保持ステイ)を備えた固定部材(プロテクタ)が開示されている。
さらに、特許文献1の固定部材には、ケーブル保持部が形成されたハーネス保持部の側壁に、ワイヤーハーネスの軸方向に沿って千鳥配置された突起が形成されている。これにより、特許文献1の固定部材は、ケーブルがケーブル保持部から抜け出すことを防止している。
ところで、車両などで用いられるケーブルには、例えば、電気機器同士の通信に用いられる通信用ケーブルのように、ケーブルの周方向への捩れに対する要求性能が、電力供給用ケーブルなどに比べて高いものがある。このような捩れに対する要求性能が高いケーブルの場合、ケーブルの捩れを抑えてワイヤーハーネスに固定する必要があった。
しかしながら、特許文献1の固定部材は、略平行なハーネス保持部の側壁とケーブル保持部の側壁とでケーブルを保持しているため、周方向へのケーブルの回動が規制され難い。このため、特許文献1の固定部材では、車両に搭載されるまでの間の揺れ動きや曲げによって、ケーブルに捩れが生じるおそれがあった。
特開2001-78328号公報
本発明は、上述の問題に鑑み、ケーブルの捩れの発生を抑えて、ケーブルをワイヤーハーネスに沿わせて固定できる固定部材、及びプロテクタを提供することを目的とする。
この発明は、ワイヤーハーネスにケーブルを固定する固定部材であって、前記ワイヤーハーネスの軸方向に沿って取付ける基部と、前記基部に一端が立設されるとともに、前記ワイヤーハーネスの外周を囲むハーネス保持部と、前記ハーネス保持部に対して前記ケーブルを保持するケーブル保持部とが備えられ、前記ハーネス保持部の他端は、前記ワイヤーハーネスの直径より狭い間隔で前記基部から離間し、前記基部との間に前記ワイヤーハーネスを挿入するハーネス挿入開口を形成し、前記ケーブル保持部は、前記ハーネス保持部の他端から折り返され、前記ハーネス保持部との間に前記ケーブルを保持する保持空間を形成し、該保持空間は、前記ケーブル保持部の先端と前記ハーネス保持部との間に前記ケーブルを挿入するケーブル挿入開口が形成されるとともに、該ケーブル挿入開口から前記ハーネス保持部の他端側に向かって狭くなる先細り空間であることを特徴とする。
上記基部に一端が立設されたとは、基部の主面から立ち上がるように延設された、あるいは基部の側面から立ち上がるように延設されたことをいう。
この発明によれば、固定部材は、基部とハーネス保持部との協働により、ワイヤーハーネスを挟持するとともに、ハーネス保持部とケーブル保持部との協働によって、ケーブルを挟持することができる。
具体的には、ケーブル挿入開口に挿入開始されたケーブルは、固定部材のハーネス保持部の外周面、及びケーブル保持部の内面の双方に沿いながら、ケーブル挿入開口から保持空間へ移動する。
この際、固定部材のハーネス保持部、及びケーブル保持部は、略均等な押圧荷重でケーブルを押圧することになる。このため、ケーブルがケーブル挿入開口を通過して保持空間に移動する際、固定部材は、押圧荷重のバラツキによって、ケーブルが回動するように捩れることを抑制できる。
そして、固定部材は、ケーブル挿入開口からハーネス保持部の他端側へ向かうほど、ケーブルを保持する保持力が徐々に向上する保持空間内で、ケーブル挿入開口を通過したケーブルを保持することができる。このため、固定部材は、ハーネス保持部とケーブル保持部とで挟むようにケーブルを保持するとともに、保持した状態をしっかりと維持することができる。
このため、固定部材は、保持空間内におけるケーブルの捩れを抑えることができる。
これにより、固定部材は、ケーブルの捩れの発生を抑えて、ケーブルをワイヤーハーネスに沿わせて固定することができる。
この発明の態様として、前記ケーブル挿入開口付近に、前記保持空間に向かって突出し、前記保持空間からの前記ケーブルの抜け出しを防止する抜出し防止部が設けられてもよい。
この構成によれば、固定部材は、保持空間からのケーブルの抜け出しを抜出し防止部によって阻止することができる。このため、固定部材は、ケーブルを保持した状態を安定して維持することができる。
またこの発明の態様として、前記抜出し防止部は、前記ケーブル保持部の先端付近に設けられるとともに、前記ハーネス保持部の前記他端側に向かって傾斜する案内面が形成されてもよい。
この構成によれば、固定部材は、ケーブル保持部に設けた抜出し防止部の案内面により、ケーブル挿入開口へのケーブルの挿入を案内することができる。
この際、ケーブルは、抜出し防止部の案内面に案内されながら、ハーネス保持部から離間する方向へケーブル保持部を押圧して、ケーブル保持部を変位させることができる。このため、固定部材は、ケーブルの組付け性を向上することができる。
またこの発明の態様として、前記ケーブル保持部の中間部分に、細径の前記ケーブル用の細径抜出し防止部が設けられてもよい。
この構成によれば、固定部材は、例えば、捩れに対する要求性能が低い細径のケーブルのように、ハーネス保持部とケーブル保持部とで挟持する必要がない細径のケーブルが、保持空間から意図せず抜け出すことを、細径抜出し防止部によって阻止することができる。
また、この発明の態様として、前記ハーネス保持部の前記他端は、前記ワイヤーハーネスの半径より狭い間隔で前記基部から離間してもよい。
この構成によれば、固定部材のハーネス保持部は、ワイヤーハーネスの抜け出しを確実に阻止できるため、ワイヤーハーネスからの固定部材の脱落を防止することができる。
さらに、固定部材は、ハーネス保持部からのワイヤーハーネスの抜け出しによって、ハーネス保持部が変形容易な状態となり、ケーブルを保持する保持力が低下することを防止できる。
このため、固定部材は、保持したケーブルの保持状態を安定して維持することができる。
またこの発明の態様として、前記ハーネス保持部の前記他端は、前記基部より幅方向内側に配置されてもよい。
この構成によれば、例えば、車両の車体や車載部品に接触した際、固定部材は、ハーネス保持部の他端よりも先に基部が、車体や車載部品に接触することになる。
このため、固定部材は、車体や車載部品との接触によって、ハーネス挿入開口が意図せず広がる、あるいはハーネス保持部の他端が損傷して、ワイヤーハーネスがハーネス保持部から抜け出すことを防止できる。
もしくは、固定部材は、ハーネス保持部の他端が損傷して、ケーブル保持部が折損することを防止できる。
これにより、固定部材は、ワイヤーハーネスをより安定して保持することができる。
またこの発明の態様として、前記ケーブル保持部の前記先端は、前記ハーネス保持部において前記基部から最も離れた頂部より前記基部の側に配置されてもよい。
この構成によれば、例えば、車両の車体や車載部品に接触した際、固定部材は、ケーブル保持部の先端よりも先にハーネス保持部の頂部が、車体や車載部材に接触することになる。
このため、固定部材は、車体や車載部品との接触によって、ケーブル挿入開口が意図せず広がる、あるいはケーブル保持部の先端が損傷して、ケーブルがケーブル保持部から抜け出すことを防止できる。
これにより、固定部材は、ケーブルをより安定して保持することができる。
またこの発明の態様として、前記ケーブル挿入開口は、前記基部と反対側に向かって開口してもよい。
この構成によれば、固定部材は、ケーブル挿入開口へのケーブルの挿入が基部によって阻害されないため、例えば、車両に搭載された状態であっても、ケーブルをケーブル挿入開口に容易に挿入することができる。
さらに、固定部材は、ケーブル挿入開口にケーブルを挿入した際、ハーネス挿入開口が狭まるように、ハーネス保持部の他端側を変形させることができる。
このため、固定部材は、ケーブル挿入開口から保持空間へケーブルを挿入した際、ワイヤーハーネスがハーネス保持部から抜け出すことを防止できる。
これにより、固定部材は、組付け性を損なうことなく、ケーブルをワイヤーハーネスに沿わせて固定することができる。
またこの発明の態様として、前記軸方向に離間して複数の前記ハーネス保持部が設けられてもよい。
この構成によれば、固定部材は、ワイヤーハーネス、及びケーブルを安定して保持することができる。
またこの発明の態様として、前記ワイヤーハーネスの曲がり部分の両端部に配置されるよう、前記両端部の接線方向に直交する向きに沿って前記ハーネス保持部がそれぞれ配置されてもよい。
この構成によれば、固定部材は、例えば、湾曲するように配索されるワイヤーハーネスを配索状態で固定できるとともに、湾曲したワイヤーハーネスに沿うようにケーブルを固定することができる。
また、この発明は、上述した固定部材で構成されたプロテクタであることを特徴とする。
この発明によれば、プロテクタは、ケーブルの捩れの発生を抑えて、ケーブルをワイヤーハーネスに沿わせて固定することができる。
本発明により、ケーブルの捩れの発生を抑えて、ケーブルをワイヤーハーネスに沿わせて固定できる固定部材、及びプロテクタを提供することができる。
保持状態における固定部材の外観を示す外観斜視図。 プロテクタの外観を示す外観斜視図。 プロテクタを正面視で示す正面図。 実施例2におけるプロテクタの外観を示す外観斜視図。 プロテクタを平面視で示す平面図。 別の実施形態におけるプロテクタの外観を示す外観斜視図。
この発明の一実施形態を以下図面と共に説明する。
実施例1では、例えば、自動車などの車両に用いられるワイヤーハーネス1に対して、ワイヤーハーネス1とは異なる第1ケーブル2、及び第2ケーブル3を固定する固定部材であるプロテクタ4について、図1から図3を用いて説明する。
なお、図1は保持状態におけるプロテクタ4の外観斜視図を示し、図2はプロテクタ4の外観斜視図を示し、図3はプロテクタ4の正面図を示している。
さらに、図3中において、図示を明確にするため、ワイヤーハーネス1、第1ケーブル2、及び第2ケーブル3の外形を二点鎖線で示している。
また、図中において、ワイヤーハーネス1の長手方向を配索方向Xとし、配索方向Xに直交するプロテクタ4の短手方向を幅方向Yとする。さらに、図1中における幅方向Yの右側を幅方向右側YRとし、図1中における幅方向Yの左側を幅方向左側YLとする。加えて、図1中の上方を上方向とし、下方を下方向とする。
まず、ワイヤーハーネス1は、例えば、自動車などの車両において、バッテリと電気機器との接続に用いるような電線1aを、複数本束ねて構成されている。このワイヤーハーネス1は、図1に示すように、電線1aの長手方向から見て略円形状になるように、複数本の電線1aを束ねている。
なお、ワイヤーハーネス1は、図1に示すように、略直線的に延びるような状態で配索されている。
また、第1ケーブル2、及び第2ケーブル3は、例えば、自動車などの車両において、電気機器同士の通信に用いるような通信用ケーブルであって、それぞれ長手方向を中心軸として回動するような捩れに対する要求性能が、ワイヤーハーネス1の電線1aに比べて高いケーブルである。
具体的には、第1ケーブル2は、図1に示すように、ワイヤーハーネス1の幅方向左側YLにおいて、ワイヤーハーネス1の配索方向Xに沿って延びる電線である。この第1ケーブル2は、配索方向Xから見た形状が、ワイヤーハーネス1の電線1aに比べて小径で、上下方向に長い略長楕円形状に形成されている(図3参照)。
一方、第2ケーブル3は、図1に示すように、第1ケーブル2の下方において、配索方向Xに沿って延びる電線である。この第2ケーブル3は、配索方向Xから見た形状が、第1ケーブル2に比べて小径の略円形状に形成されている(図3参照)。
このような第1ケーブル2、及び第2ケーブル3は、図1に示すように、ワイヤーハーネス1に対して、プロテクタ4を介して固定されている。
このプロテクタ4は、第1ケーブル2の捩れ量、及び第2ケーブル3の捩れ量が、それぞれ許容範囲内に収まるように保持可能に構成されている。
引き続き、上述したプロテクタ4について詳述する。
プロテクタ4は、図1から図3に示すように、ワイヤーハーネス1の配索方向Xに延びる略平板状の基部41と、配索方向Xに所定間隔を隔てた位置でワイヤーハーネス1、第1ケーブル2、及び第2ケーブル3を保持する一対の保持部42とで一体形成されている。
基部41は、図2及び図3に示すように、ワイヤーハーネス1の半径よりも長い幅方向Yの長さを有するとともに、配索方向Xに長い平面視略矩形の平板に形成されている。この基部41は、後述する保持部42のハーネス保持部43とでワイヤーハーネス1を挟持するとともに、図示を省略した粘着テープによって、ワイヤーハーネス1に固定される部分として形成されている。
また、一対の保持部42は、図2に示すように、基部41よりも短い配索方向Xの長さで、基部41から延設されている。なお、一対の保持部42は、ワイヤーハーネス1、第1ケーブル2、及び第2ケーブル3をそれぞれ弾性力によって保持可能に形成されている。
このような保持部42は、図2及び図3に示すように、ワイヤーハーネス1を保持するハーネス保持部43と、ハーネス保持部43に対して第1ケーブル2、及び第2ケーブル3を保持するケーブル保持部44とで構成されている。
ハーネス保持部43は、図3に示すように、基部41における幅方向右側YRの側面41aに略同じ幅方向Yの位置に、ワイヤーハーネス1の径方向中心が位置するように、ワイヤーハーネス1の外周面を囲う正面視略C字状に形成されている。
具体的には、ハーネス保持部43は、図2及び図3に示すように、基部41における幅方向右側YRの側面41aから立ち上がるように上方へ向けて立設されたのち、ワイヤーハーネス1の直径よりも僅かに小径の直径で幅方向左側YLへ向けて湾曲した形状に形成されている。
さらに、ハーネス保持部43は、図3に示すように、基部41における幅方向左側YLの縁端よりも幅方向右側YRにおいて、ワイヤーハーネス1の半径よりも狭い間隔で、基部41の上面41bから上方へ離間した位置まで延設されることで、正面視略C字状に形成されている。
そして、ハーネス保持部43は、図3に示すように、その先端と基部41との隙間で、ワイヤーハーネス1が幅方向左側YLから幅方向右側YRへ向けて挿入されるハーネス挿入開口W1を構成している。
また、ケーブル保持部44は、図3に示すように、ハーネス保持部43の先端から幅方向左側YLへ向けて折り返された折返し部45を介して、上方へ向けて延びる略平板に形成されている。そして、ケーブル保持部44は、図3に示すように、ハーネス保持部43とで第1ケーブル2、及び第2ケーブル3を保持する保持空間Sを形成している。
具体的には、折返し部45は、図3に示すように、ハーネス保持部43の外周面に連続する面が、第2ケーブル3の直径よりも小さい直径の正面視略円弧状の面をなすように、ハーネス保持部43の先端から幅方向左側YLへ向けて折り返された形状に形成されている。
また、ケーブル保持部44は、図3に示すように、ハーネス保持部43における上方の頂部よりも下方に先端が位置する上下方向の長さで、折返し部45から上方へ向けて延設されている。
さらに、ケーブル保持部44は、幅方向右側YRの主面44aが、第1ケーブル2の直径、及び第2ケーブル3の直径より幅狭の間隔を隔ててハーネス保持部43と対向するように形成されている。
詳述すると、ケーブル保持部44は、図3に示すように、幅方向右側YRの主面44aが、ハーネス保持部43の先端における接線方向(図示省略)に略平行となる形状に延設されている。
さらに、ケーブル保持部44は、図3に示すように、幅方向右側YRの主面44aにおける下部とハーネス保持部43との間隔が部分的に第2ケーブル3の直径よりも幅狭となるように上方へ向けて延設されている。
加えて、ケーブル保持部44は、図3に示すように、幅方向右側YRの主面44aにおける上部とハーネス保持部43との間隔が部分的に第1ケーブル2の短径よりも幅狭となるように上方へ向けて延設されている。
このような形状のため、ケーブル保持部44は、図3に示すように、ハーネス保持部43との間の下部で第2ケーブル3を保持し、ハーネス保持部43との間の上部で第1ケーブル2を保持する保持空間Sを、ハーネス保持部43の外周面とで形成している。
この保持空間Sは、図3に示すように、正面視において、下方から上方へ向かうほど漸次、幅広になり、ケーブル保持部44の先端とハーネス保持部43との間が開口された空間に形成されている。換言すると、保持空間Sは、図3に示すように、上方から下方へ向けて漸次、幅狭となる先細り空間に形成されている。
なお、ケーブル保持部44の先端とハーネス保持部43で構成された開口は、図3に示すように、上方から下方へ向けて第1ケーブル2、及び第2ケーブル3が挿入されるケーブル挿入開口W2を形成している。
さらに、ケーブル保持部44には、図2及び図3に示すように、上下方向略中央の位置から保持空間Sへ向けて突出した下段抜出し防止部46と、ケーブル挿入開口W2付近から保持空間Sへ向けて突出した上段抜出し防止部47とが形成されている。
下段抜出し防止部46は、保持空間Sの下部から第2ケーブル3が抜出すことを防止する部分である。この下段抜出し防止部46は、図3に示すように、ケーブル保持部44における上下方向略中央から幅方向右側YRへ向けて突出した正面視略三角形状に形成されている。
さらに、下段抜出し防止部46の上面46aは、図3に示すように、ハーネス保持部43の先端へ向けて傾斜した傾斜面に形成されている。この下段抜出し防止部46の上面46aは、第2ケーブル3を保持空間Sの下部へ案内する案内面として形成されている。
一方、上段抜出し防止部47は、保持空間Sの上部から第1ケーブル2が抜出すことを防止する部分である。この上段抜出し防止部47は、図3に示すように、ケーブル保持部44の上端から幅方向右側YRへ向けて突出した正面視略三角形状に形成されている。
さらに、上段抜出し防止部47の上面47aは、図3に示すように、ハーネス保持部43の先端へ向けて傾斜した傾斜面に形成されている。この上段抜出し防止部47の上面47aは、第1ケーブル2、及び第2ケーブル3を保持空間Sの上部へ案内する案内面として形成されている。
次に、作業者が、上述した構成のプロテクタ4にワイヤーハーネス1を固定し、さらに第1ケーブル2、及び第2ケーブル3をプロテクタ4に装着する過程における各部の動きについて簡単に説明する。
まず、ハーネス保持部43にワイヤーハーネス1を装着する場合、作業者は、ハーネス挿入開口W1から、プロテクタ4の基部41とハーネス保持部43とで囲われた空間へ向けてワイヤーハーネス1を挿入する。
この際、ワイヤーハーネス1は、プロテクタ4におけるハーネス保持部43の先端を上方へ変位させて、ハーネス挿入開口W1を押し広げながら、プロテクタ4の基部41とハーネス保持部43とで囲われた空間に挿入される。なお、ハーネス保持部43は、上述したように、基部41に対して片持ち状態であるとともに、弾性を有するため、ワイヤーハーネス1の挿入が容易になっている。
これにより、ワイヤーハーネス1は、プロテクタ4のハーネス保持部43と基部41とに挟まれるようにして、プロテクタ4のハーネス保持部43に保持される。さらに、作業者によって巻着された粘着テープによって、ワイヤーハーネス1は、プロテクタ4の基部41に固定される。
また、ケーブル保持部44に第2ケーブル3を装着する場合、作業者は、プロテクタ4の保持空間Sへ向けて第2ケーブル3をケーブル挿入開口W2に挿入する。この際、第2ケーブル3は、プロテクタ4における上段抜出し防止部47の上面47aに案内されながら、ケーブル挿入開口W2に挿入される。
さらに、第2ケーブル3は、プロテクタ4の上段抜出し防止部47の上面47a、及びハーネス保持部43の外周面の双方に沿いながら、ケーブル保持部44の先端を幅方向左側YLへ変位させて、保持空間Sの上部に挿入される。
その後、第2ケーブル3は、作業者によってさらに下方へ移動することで、プロテクタ4における下段抜出し防止部46の上面46aに案内されながら、保持空間Sの下部に挿入される。
この際、第2ケーブル3は、プロテクタ4の下段抜出し防止部46の上面46a、及びハーネス保持部43の外周面の双方に沿いながら、ケーブル保持部44を幅方向左側YLへ変位させて、保持空間Sの下部へ移動する。
そして、保持空間Sの下部において、下方への移動が規制される位置まで移動することで、第2ケーブル3は、プロテクタ4のケーブル保持部44とハーネス保持部43とで挟まれるようにして、プロテクタ4のケーブル保持部44に保持される。
また、ケーブル保持部44に第1ケーブル2を装着する場合、作業者は、プロテクタ4の保持空間Sへ向けて第1ケーブル2をケーブル挿入開口W2に挿入する。この際、第1ケーブル2は、プロテクタ4における上段抜出し防止部47の上面47aに案内されながら、ケーブル挿入開口W2に挿入される。
さらに、第1ケーブル2は、プロテクタ4の上段抜出し防止部47の上面47a、及びハーネス保持部43の外周面の双方に沿いながら、ケーブル保持部44の先端を幅方向左側YLへ変位させて、保持空間Sの上部に挿入される。
そして、保持空間Sの上部において、下方への移動が規制される位置まで移動することで、第1ケーブル2は、プロテクタ4のケーブル保持部44とハーネス保持部43とで挟まれるようにして、プロテクタ4のケーブル保持部44に保持される。
以上のように、本発明のプロテクタ4は、ワイヤーハーネス1に第1ケーブル2、及び第2ケーブル3を固定する部材である。
このプロテクタ4は、ワイヤーハーネス1の配索方向Xに沿って取付ける基部41と、基部41に一端が立設されるとともに、ワイヤーハーネス1の外周を囲むハーネス保持部43とが備えられている。
さらに、プロテクタ4は、ハーネス保持部43に対して第1ケーブル2、及び第2ケーブル3を保持するケーブル保持部44が備えられている。
さらにまた、ハーネス保持部43の先端は、ワイヤーハーネス1の直径より狭い間隔で基部41から離間し、基部41との間にワイヤーハーネス1を挿入するハーネス挿入開口W1を形成している。
加えて、ケーブル保持部44は、ハーネス保持部43の先端から折り返され、ハーネス保持部43との間に第1ケーブル2、及び第2ケーブル3を保持する保持空間Sを形成している。
そして、保持空間Sは、ケーブル保持部44の先端とハーネス保持部43との間に第1ケーブル2、及び第2ケーブル3を挿入するケーブル挿入開口W2が形成されるとともに、ケーブル挿入開口W2からハーネス保持部43の先端側に向かって狭くなる先細り空間である。
この発明によれば、プロテクタ4は、基部41とハーネス保持部43との協働により、ワイヤーハーネス1を挟持するとともに、ハーネス保持部43とケーブル保持部44との協働によって、第1ケーブル2、及び第2ケーブル3を挟持することができる。
具体的には、ケーブル挿入開口W2に挿入開始された第1ケーブル2、及び第2ケーブル3は、プロテクタ4のハーネス保持部43の外周面、及びケーブル保持部44の内面の双方に沿いながら、ケーブル挿入開口W2から保持空間Sへ移動する。
この際、プロテクタ4のハーネス保持部43、及びケーブル保持部44は、略均等な押圧荷重で第1ケーブル2、及び第2ケーブル3を押圧することになる。
このため、第1ケーブル2、及び第2ケーブル3がケーブル挿入開口W2を通過して保持空間Sに移動する際、プロテクタ4は、押圧荷重のバラツキによって、第1ケーブル2、及び第2ケーブル3が回動するように捩れることを抑制できる。
そして、プロテクタ4は、ケーブル挿入開口W2からハーネス保持部43の先端側へ向かうほど、第1ケーブル2、及び第2ケーブル3を保持する保持力が徐々に向上する保持空間S内で、ケーブル挿入開口W2を通過した第1ケーブル2、及び第2ケーブル3を保持することができる。このため、プロテクタ4は、ハーネス保持部43とケーブル保持部44とで挟むように第1ケーブル2、及び第2ケーブル3を保持するとともに、保持した状態をしっかりと維持することができる。
このため、プロテクタ4は、保持空間S内における第1ケーブル2、及び第2ケーブル3の捩れを抑えることができる。
これにより、プロテクタ4は、第1ケーブル2及び第2ケーブル3の捩れの発生を抑えて、第1ケーブル2、及び第2ケーブル3をワイヤーハーネス1に沿わせて固定することができる。
また、プロテクタ4は、ケーブル挿入開口W2付近に、保持空間Sに向かって突出し、保持空間Sからの第1ケーブル2、及び第2ケーブル3の抜け出しを防止する上段抜出し防止部47が設けられた構成である。
この構成によれば、プロテクタ4は、保持空間Sからの第1ケーブル2、及び第2ケーブル3の抜け出しを上段抜出し防止部47によって阻止することができる。このため、プロテクタ4は、第1ケーブル2、及び第2ケーブル3を保持した状態を安定して維持することができる。
また、上段抜出し防止部47は、ケーブル保持部44の先端付近に設けられるとともに、ハーネス保持部43の先端側に向かって傾斜する案内面(上面47a)が形成された構成である。
この構成によれば、プロテクタ4は、ケーブル保持部44に設けた上段抜出し防止部47の案内面(上面47a)により、ケーブル挿入開口W2への第1ケーブル2、及び第2ケーブル3の挿入を案内することができる。
この際、第1ケーブル2、及び第2ケーブル3は、上段抜出し防止部47の案内面(上面47a)に案内されながら、幅方向左側YLへケーブル保持部44を押圧して、ケーブル保持部44を変位させることができる。
このため、プロテクタ4は、第1ケーブル2、及び第2ケーブル3の組付け性を向上することができる。
また、プロテクタ4は、ケーブル保持部44の中間部分に、細径の第2ケーブル3用の下段抜出し防止部46が設けられた構成である。
この構成によれば、プロテクタ4は、例えば、捩れに対する要求性能が低い細径のケーブルのように、ハーネス保持部43とケーブル保持部44とで挟持する必要がない細径のケーブルが、保持空間Sから意図せず抜け出すことを、下段抜出し防止部46によって阻止することができる。
また、ハーネス保持部43の先端は、ワイヤーハーネス1の半径より狭い間隔で基部41から離間した構成である。
この構成によれば、プロテクタ4のハーネス保持部43は、ワイヤーハーネス1の抜け出しを確実に阻止できるため、ワイヤーハーネス1からのプロテクタ4の脱落を防止することができる。
さらに、プロテクタ4は、ハーネス保持部43からのワイヤーハーネス1の抜け出しによって、ハーネス保持部43が変形容易な状態となり、第1ケーブル2、及び第2ケーブル3を保持する保持力が低下することを防止できる。
このため、プロテクタ4は、保持した第1ケーブル2、及び第2ケーブル3の保持状態を安定して維持することができる。
また、ハーネス保持部43の先端は、基部41より幅方向右側YRに配置された構成である。
この構成によれば、例えば、車両の車体や車載部品に接触した際、プロテクタ4は、ハーネス保持部43の先端よりも先に基部41が、車体や車載部品に接触することになる。
このため、プロテクタ4は、車体や車載部品との接触によって、ハーネス挿入開口W1が意図せず広がる、あるいはハーネス保持部43の先端が損傷して、ワイヤーハーネス1がハーネス保持部43から抜け出すことを防止できる。
もしくは、プロテクタ4は、ハーネス保持部43の先端が損傷して、ケーブル保持部44が折損することを防止できる。
これにより、プロテクタ4は、ワイヤーハーネス1をより安定して保持することができる。
また、ケーブル保持部44の先端は、ハーネス保持部43において基部41から最も離れた頂部より基部41の側(下方側)に配置された構成である。
この構成によれば、例えば、車両の車体や車載部品に接触した際、プロテクタ4は、ケーブル保持部44の先端よりも先にハーネス保持部43の頂部が、車体や車載部材に接触することになる。
このため、プロテクタ4は、車体や車載部品との接触によって、ケーブル挿入開口W2が意図せず広がる、あるいはケーブル保持部44の先端が損傷して、第1ケーブル2、及び第2ケーブル3がケーブル保持部44から抜け出すことを防止できる。
これにより、プロテクタ4は、第1ケーブル2、及び第2ケーブル3をより安定して保持することができる。
また、ケーブル挿入開口W2は、基部41と反対側(上方側)に向かって開口した構成である。
この構成によれば、プロテクタ4は、ケーブル挿入開口W2への第1ケーブル2、及び第2ケーブル3の挿入が基部41によって阻害されないため、例えば、車両に搭載された状態であっても、第1ケーブル2、及び第2ケーブル3をケーブル挿入開口W2に容易に挿入することができる。
さらに、プロテクタ4は、ケーブル挿入開口W2に第1ケーブル2、及び第2ケーブル3を挿入した際、ハーネス挿入開口W1が狭まるように、ハーネス保持部43の先端側を変形させることができる。
このため、プロテクタ4は、ケーブル挿入開口W2から保持空間Sへ第1ケーブル2、及び第2ケーブル3を挿入した際、ワイヤーハーネス1がハーネス保持部43から抜け出すことを防止できる。
これにより、プロテクタ4は、組付け性を損なうことなく、第1ケーブル2、及び第2ケーブル3をワイヤーハーネス1に沿わせて固定することができる。
また、プロテクタ4は、配索方向Xに離間して複数のハーネス保持部43が設けられた構成である。
この構成によれば、プロテクタ4は、ワイヤーハーネス1、第1ケーブル2、及び第2ケーブル3を安定して保持することができる。
また、本発明は、上述したプロテクタ4で構成されたプロテクタである。
この発明によれば、プロテクタ4は、第1ケーブル2及び第2ケーブル3の捩れの発生を抑えて、第1ケーブル2、及び第2ケーブル3をワイヤーハーネス1に沿わせて固定することができる。
上述した実施例1に対して配索経路が異なるワイヤーハーネス1に対応したプロテクタ5について、図4及び図5を用いて説明する。
なお、図4は実施例2におけるプロテクタ5の外観斜視図を示し、図5はプロテクタ5の平面図を示している。
さらに、図5中において、図示を明確にするため、ワイヤーハーネス1、第1ケーブル2、及び第2ケーブル3の外形を二点鎖線で図示している。
また、実施例1と同じ構成は、同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
実施例2のワイヤーハーネス1は、図4及び図5に示すように、平面視略円弧状の配索方向Xに沿って延びる状態で配索されている。
また、第1ケーブル2、及び第2ケーブル3は、図4及び図5に示すように、平面視略円弧状に湾曲されたワイヤーハーネス1の径方向内側において、配索方向Xに沿って平面視略円弧状に延びる状態で配索されている。
そして、第1ケーブル2、及び第2ケーブル3は、ワイヤーハーネス1に対してプロテクタ5を介して固定されている。
プロテクタ5は、図4及び図5に示すように、ワイヤーハーネス1の配索方向Xに延びる略平板状の基部51と、配索方向Xに所定間隔を隔てた位置でワイヤーハーネス1、第1ケーブル2、及び第2ケーブル3を保持する一対の保持部52とで一体形成されている。
具体的には、基部51は、図4及び図5に示すように、ワイヤーハーネス1の半径よりも幅広で、配索方向Xに沿って延びる平面視略円弧状の平板に形成されている。
なお、基部51は、実施例1と同様に、保持部42とでワイヤーハーネス1を挟持するとともに、図示を省略した粘着テープによって、ワイヤーハーネス1が固定される部分として形成されている。
また、一対の保持部52は、図4及び図5に示すように、基部51よりも短い配索方向Xの長さで、基部51から延設されている。この一対の保持部52は、図4及び図5に示すように、ワイヤーハーネス1の湾曲部分における両端部を保持するように、基部51の配索方向Xに所定間隔を隔てた位置に形成されている。
より詳しくは、一対の保持部52は、それぞれ、ワイヤーハーネス1の湾曲部分における両端部の接線方向(図示省略)に直交する向きに沿って形成されている。
この保持部52は、ワイヤーハーネス1を保持するハーネス保持部53と、ハーネス保持部53に対して第1ケーブル2、及び第2ケーブル3を保持するケーブル保持部54とで構成されている。
なお、保持部52は、実施例1におけるプロテクタ4の保持部42に略同じ構成のため、その詳細な説明を省略する。
以上のように、本発明のプロテクタ5は、実施例1と同様に、第1ケーブル2及び第2ケーブル3の捩れの発生を抑えて、第1ケーブル2、及び第2ケーブル3をワイヤーハーネス1に沿わせて固定することができる。
また、プロテクタ5は、ワイヤーハーネス1の曲がり部分の両端部に配置されるよう、両端部の接線方向に直交する向きに沿ってハーネス保持部53がそれぞれ配置された構成である。
この構成によれば、プロテクタ5は、例えば、湾曲するように配索されるワイヤーハーネス1を配索状態で固定できるとともに、湾曲したワイヤーハーネス1に沿うように第1ケーブル2、及び第2ケーブル3を固定することができる。
この発明の構成と、上述の実施形態との対応において、
この発明のケーブルは、実施形態の第1ケーブル2、及び第2ケーブル3に対応し、
以下同様に、
固定部材は、プロテクタ4に対応し、
軸方向は、配索方向Xに対応し、
ハーネス保持部の他端は、ハーネス保持部43の先端に対応し、
抜出し防止部は、上段抜出し防止部47に対応し、
案内面は、上面41bに対応し、
細径のケーブルは、第2ケーブル3に対応し、
細径抜出し防止部は、下段抜出し防止部46に対応するが、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
例えば、上述した実施形態において、正面視略長楕円形状の第1ケーブル2としたが、これに限定せず、正面視略円形状の第1ケーブルとしてもよい。
また、第1ケーブル2、及び第2ケーブル3がプロテクタ4,5に固定された構成としたが、これに限定せず、第1ケーブル2、または第2ケーブル3のいずれか一方がプロテクタ4,5に固定された構成であってもよい。
また、捩れに対する要求性能が高い第1ケーブル2,及び第2ケーブル3としたが、これに限定せず、捩れに対する要求性能が低い第1ケーブル、及び第2ケーブルであってもよい。この場合、プロテクタは、ハーネス保持部とケーブル保持部とで第1ケーブル、及び第2ケーブルを挟持する構成でなくともよい。
また、正面視略C字状のハーネス保持部43としたが、これに限定せず、ワイヤーハーネス1の外周面を囲うことができる形状であれば、例えば、ワイヤーハーネス1を幅方向Yで挟持する正面視略U字状であってもよい。
また、ハーネス保持部43の先端が、ワイヤーハーネス1の半径よりも狭い間隔で基部41から離間した構成としたが、これに限定せず、ワイヤーハーネス1の直径よりも狭い間隔で基部から離間した構成であってもよい。
この場合、ケーブル保持部は、ハーネス保持部の先端から折り返され、幅方向Yに延びる略平板に形成されるとともに、幅方向Yに沿って第1ケーブル2、及び第2ケーブル3が挿入されるケーブル挿入開口をハーネス保持部とで形成する構成であってもよい。
また、基部41における幅方向右側YRの側面41aから植設されたハーネス保持部43としたが、これに限定せず、基部41の上面41bから立設されたハーネス保持部としてもよい。
また、配索方向Xに所定間隔を隔てた位置にハーネス保持部43,53、及びケーブル保持部44,54が形成されたプロテクタ4,5としたが、これに限定せず、1つのハーネス保持部、あるいは3つ以上のハーネス保持部を備えたプロテクタであってもよい。もしくは、複数のケーブル保持部を備えた適宜の形状のプロテクタであってもよい。
例えば、別の実施形態におけるプロテクタ6の外観斜視図を示す図6(a)のように、配索方向Xに延びる正面視略C字状のハーネス保持部61と、配索方向Xに所定間隔を隔てて、ハーネス保持部61の先端から延設した一対のケーブル保持部62とを有するプロテクタ6であってもよい。
あるいは、別の実施形態におけるプロテクタ7の外観斜視図を示す図6(b)に示すように、1つのハーネス保持部71に対して一対のケーブル保持部72が形成されたプロテクタ7であってよい。
また、実施例2において、プロテクタ5を、平面視略円弧状の基部51と、配索方向Xに所定間隔を隔てて配置された2つの保持部52とで構成したが、これに限定しない。例えば、幅広な平面視略矩形の基部と、配索方向Xに所定間隔を隔てて配置された2つの保持部とで構成されたプロテクタであってもよい。
この場合であっても、プロテクタは、配索方向Xに所定間隔を隔てて配置された保持部によって、配索方向Xに沿って湾曲したワイヤーハーネス1を保持できるとともに、ワイヤーハーネス1に沿わして第1ケーブル2、及び第2ケーブル3を固定できる。
1…ワイヤーハーネス
2…第1ケーブル
3…第2ケーブル
4,5,6,7…プロテクタ
41,51…基部
41b…上面
43,53,61,71…ハーネス保持部
44,54,62,72…ケーブル保持部
46…下段抜出し防止部
47…上段抜出し防止部
S…保持空間
W1…ハーネス挿入開口
W2…ケーブル挿入開口
X…配索方向

Claims (11)

  1. ワイヤーハーネスにケーブルを固定する固定部材であって、
    前記ワイヤーハーネスの軸方向に沿って取付ける基部と、
    前記基部に一端が立設されるとともに、前記ワイヤーハーネスの外周を囲むハーネス保持部と、
    前記ハーネス保持部に対して前記ケーブルを保持するケーブル保持部とが備えられ、
    前記ハーネス保持部の他端は、前記ワイヤーハーネスの直径より狭い間隔で前記基部から離間し、前記基部との間に前記ワイヤーハーネスを挿入するハーネス挿入開口を形成し、
    前記ケーブル保持部は、前記ハーネス保持部の他端から折り返され、前記ハーネス保持部との間に前記ケーブルを保持する保持空間を形成し、
    該保持空間は、前記ケーブル保持部の先端と前記ハーネス保持部との間に前記ケーブルを挿入するケーブル挿入開口が形成されるとともに、該ケーブル挿入開口から前記ハーネス保持部の他端側に向かって狭くなる先細り空間である
    固定部材。
  2. 前記ケーブル挿入開口付近に、前記保持空間に向かって突出し、前記保持空間からの前記ケーブルの抜け出しを防止する抜出し防止部が設けられた
    請求項1に記載の固定部材。
  3. 前記抜出し防止部は、前記ケーブル保持部の先端付近に設けられるとともに、
    前記ハーネス保持部の前記他端側に向かって傾斜する案内面が形成された
    請求項2に記載の固定部材。
  4. 前記ケーブル保持部の中間部分に、細径の前記ケーブル用の細径抜出し防止部が設けられた
    請求項1乃至請求項3のうちいずれかに記載の固定部材。
  5. 前記ハーネス保持部の前記他端は、前記ワイヤーハーネスの半径より狭い間隔で前記基部から離間する
    請求項1乃至請求項4のうちいずれかに記載の固定部材。
  6. 前記ハーネス保持部の前記他端は、前記基部より幅方向内側に配置された
    請求項1乃至請求項5のうちいずれかに記載の固定部材。
  7. 前記ケーブル保持部の前記先端は、前記ハーネス保持部において前記基部から最も離れた頂部より前記基部の側に配置された
    請求項1乃至請求項6のうちいずれかに記載の固定部材。
  8. 前記ケーブル挿入開口は、前記基部と反対側に向かって開口する
    請求項1乃至請求項7のうちいずれかに記載の固定部材。
  9. 前記軸方向に離間して複数の前記ハーネス保持部が設けられた
    請求項1乃至請求項8のうちいずれかに記載の固定部材。
  10. 前記ワイヤーハーネスの曲がり部分の両端部に配置されるよう、前記両端部の接線方向に直交する向きに沿って前記ハーネス保持部がそれぞれ配置された
    請求項1乃至請求項9のうちいずれかに記載の固定部材。
  11. 請求項1乃至請求項10のうちいずれかに記載の固定部材で構成された
    プロテクタ。
JP2020046620A 2020-03-17 2020-03-17 固定部材、及びプロテクタ Active JP7354031B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020046620A JP7354031B2 (ja) 2020-03-17 2020-03-17 固定部材、及びプロテクタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020046620A JP7354031B2 (ja) 2020-03-17 2020-03-17 固定部材、及びプロテクタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021151021A JP2021151021A (ja) 2021-09-27
JP7354031B2 true JP7354031B2 (ja) 2023-10-02

Family

ID=77849688

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020046620A Active JP7354031B2 (ja) 2020-03-17 2020-03-17 固定部材、及びプロテクタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7354031B2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20060180716A1 (en) 2005-02-14 2006-08-17 Belkin Corporation Cable clip and method of manufacturing same
JP2008104304A (ja) 2006-10-19 2008-05-01 Sumitomo Wiring Syst Ltd 車載用の電気接続箱
JP2008303984A (ja) 2007-06-07 2008-12-18 Calsonic Kansei Corp クリップ構造
JP5355798B2 (ja) 2010-01-12 2013-11-27 エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド マルチキャリアシステムにおいてe−mbsサービスのためにキャリアスイッチング動作を行うための方法及び装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20060180716A1 (en) 2005-02-14 2006-08-17 Belkin Corporation Cable clip and method of manufacturing same
JP2008104304A (ja) 2006-10-19 2008-05-01 Sumitomo Wiring Syst Ltd 車載用の電気接続箱
JP2008303984A (ja) 2007-06-07 2008-12-18 Calsonic Kansei Corp クリップ構造
JP5355798B2 (ja) 2010-01-12 2013-11-27 エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド マルチキャリアシステムにおいてe−mbsサービスのためにキャリアスイッチング動作を行うための方法及び装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021151021A (ja) 2021-09-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6268566B1 (en) Electric wire holder
JPH051947Y2 (ja)
WO2012056747A1 (ja) バンドクリップ
JP5927692B2 (ja) ワイヤハーネス
JP6613287B2 (ja) プロテクタおよび配索構造
JP7354031B2 (ja) 固定部材、及びプロテクタ
JP6325275B2 (ja) ワイヤハーネス形状保持部材及び形状保持部材付きワイヤハーネス
JP2002010439A (ja) 電線配索構造及び電線配索方法
JP3331975B2 (ja) グロメットホルダー
JP2018121451A (ja) プロテクタおよびワイヤハーネス
JP5114240B2 (ja) 車載用の電気接続箱
KR200388148Y1 (ko) 와이어 하네스 고정클립
JP5239055B2 (ja) 保持具
KR102644880B1 (ko) 위치 조절형 밴드케이블
JP2013176205A (ja) ワイヤーハーネス
JP2014230427A (ja) ボンダーの保持構造
WO2022168553A1 (ja) 電気接続箱
JP2010154664A (ja) 保持具
KR200378967Y1 (ko) 와이어 하네스 고정용 클립
EP3798060B1 (en) Protector
JP2005251467A (ja) 電線保護チューブ用電線引き出し部材
KR20240052129A (ko) 스터드 타입 밴드케이블
JP2021093859A (ja) ワイヤハーネス用のプロテクタ、及び、ワイヤハーネス
JP2022115149A (ja) 曲げ規制ホルダ
KR20240029267A (ko) 와이어 하네스 고정용 밴드케이블

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230124

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230807

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230905

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230920

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7354031

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151