JP3543153B2 - モンタージュ画像処理装置およびモンタージュ画像処理方法 - Google Patents
モンタージュ画像処理装置およびモンタージュ画像処理方法 Download PDFInfo
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、顔や体全体のモンタージュ画像を表示処理或いは印刷処理させるモンタージュ画像処理装置およびモンタージュ画像処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
モンタージュ作成装置には、目、鼻、口、眉毛、輪郭、髪型等の人間の顔の各部位ごとに当該部位の形状を表すパーツパターンを各々複数種記憶したパーツパターンメモリが設けられている。また、顔のモンタージュの作成の際に、顔の各部位を選択するための部位選択キーと、この部位選択キーの操作により選択された部位を表すパーツパターンを選択するためのパーツパターン選択キー等が設けられている。そして、任意の顔を作成するに際しては、部位選択キーを押して例えば目の部位を選択する。しかる後に、パーツパターン選択キーを操作して部位選択キーの操作により選択された目の部位に設けられた複数種類のパーツパターンのなかから一種類のパーツパターンを選択する。鼻、口、眉毛、輪郭、髪型に関しても同様の操作を行うことにより、最終的に各部位ごとに選択したパーツパターンの組み合わせに基づいて任意の顔のモンタージュを作成することができる。また、この作成した顔のモンタージュ登録しておき、必要に応じてこれを呼び出して表示することもできる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のモンタージュ作成装置にあっては、予め作成したモンタージュを登録しておいて、これを単に表示するものに過ぎないこから、表示されたモンタージュ画像を見ても、当該モンタージュ画像に対応する者が、自分より年上であるか否か、あるいは、どの地方に在住しているか等の、個人的特徴を把握できるものではなかった。
【0004】
本発明は、このような従来の課題に鑑みてなされたものであり、モンタージュ画像を、その画像に係る個人的な要素を加味して表示あるいは印刷することができるモンタージュ画像処理装置およびモンタージュ画像処理方法を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本発明にかかるモンタージュ画像処理装置は、
モンタージュ画像を表示処理あるいは印刷処理させるように制御するモンタージュ画像処理装置において、
基準となる者の個人データ及びそれ以外の他の者の個人データとモンタージュデータとを対応付けて記憶している記憶手段と、
この記憶手段に記憶されている前記基準となる者の個人データが示す年令と、前記他の者の個人データが示す年令との比較結果に基づいて、前記記憶されている他の者のモンタージュデータを変更するモンタージュデータ変更手段と、
このモンタージュデータ変更手段により変更されたモンタージュデータに従って、当該個人のモンタージュ画像を作成し、この作成されたモンタージュ画像を表示処理あるいは印刷処理させるように制御する視覚処理手段と、
を備えたことを特徴とする。
【0006】
【作用】
前記構成において、モンタージュデータ変更手段は、例えば個人データの年令に基づき、年下の者のモンタージュデータであれば、その目や口の部分を変更する等により、笑い顔のモンタージュデータに変更する。したがって、このモンタージュデータ変更手段により変更されたモンタージュデータに従って、表示処理あるいは印刷処理されたモンタージュ画像を見た場合、笑い顔であれは年下であることが解る。
【0007】
また、モンタージュデータ変更手段は、例えば個人データの住所や電話番号に基づき、北国の者のモンタージュデータであれば、マフラーを付加する等のモンタージュデータの変更を行う。したがって、このモンタージュデータ変更手段により変更されたモンタージュデータに従って、表示処理あるいは印刷処理されたモンタージュ画像を見た場合、マフラーが付加されている等ことにより、北国に在住の者であることが解る。
【0008】
【実施例】
以下、本発明の一実施例を図にしたがって説明する。すなわち、図1に示したように、モンタージュ画像処理装置1は外部ケース2を有しており、外部ケース2の上面には、複数のキーで構成される入力部3、液晶表示部4、印刷パターン選択スイッチ5、印刷処理スイッチ6、本人スイッチ19及び検索スイッチ20が設けられている。印刷パターン選択スイッチ5は、操作されるごとに印刷パターンAと印刷パターンBとが選択的に設定されるように構成されており、印刷処理スイッチ6は印刷を開始する際に操作される。また、本人スイッチ19は、操作されることにより、後述する本人フラグがセットされるスイッチであり、検索スイッチ20は記憶されたデータの検索を開始する際に操作される。
【0009】
一方、外部ケース2の上面側部には、モンタージュデータ入力部7、人物モンタージュ作成スイッチ8、データ入力スイッチ9、及び登録スイッチ10が設けられている。外部ケース2の側面部には、内部に配置されているプリンタ18(図3参照)により印刷された住所録Jを外部に排出するための排出口11が設けられている。前記モンタージュ入力部7は、図2に拡大して示したように、人間の全身を構成する各部位に対応する位置に配置された複数のスイッチ、すなわち、髪型スイッチ70、眉毛スイッチ71、目スイッチ72、耳スイッチ73、鼻スイッチ74、輪郭スイッチ75、口スイッチ76、両手スイッチ77、服装スイッチ78及び両足スイッチ79で構成されている。
【0010】
図3は、モンタージュ画像処理装置1の内部構成を示すブロック図であり、前述した各スイッチの操作情報は、このブロック図において入力部12からCPU13に入力される。CPU13は、ROM14に記憶されているプログラムやRAM15に記憶されるデータ等に基づき、このモンタージュ画像処理装置1において必要となる全ての制御を実行するとともに、前記液晶表示装置4を駆動する表示駆動回路16を制御する。さらにCPU13は、モンタージュデータや文字データを印刷データに変換処理する印刷変換処理部17を制御し、プリンタ18はこの印刷変換処理17から出力される信号に基づいて動作する。
【0011】
また、前記ROM14は、プログラムを記憶したプログラムROM14A、人物用パーツパターンROM14B、及び変更パーツパターンROM14Cとから構成されている。人物用パーツパターンROM14Bには、図4に示すように、前記モンタージュデータ入力部7に設けられた各スイッチ70〜79に対応する輪郭、髪形、目・・・両足等の10部位のパーツパターンデータが各々アドレス01〜50までの50種類ずつ格納されている。また、変更パーツパターンROM14Cには、人物用パーツパターンROM14Bの目と口のパーツパターンデータに対応して、図5に示すように、笑い顔用のパーツパターンデータと、むっつり顔のパーツパターンデータとが各々50種類ずつ格納されている。
【0012】
RAM15は、ワーク用RAM15AとデータRAM15Bで構成される。データRAM15Bには、図6に示したように表示レジスタ150、モンタージュ合成用ワークエリア151が設けられているとともに、項目1,2・・・ごとに、中心人物と家族のデータを記憶するデータエリア152が設けられている。このデータエリア152は、甲、乙等の中心人物のデータを記憶する中心人物データエリア153と、家族1、家族2・・・等の当該中心人物の家族のデータを記憶する家族データエリア154とで構成されている。
【0013】
この中心人物及び家族データエリア153,154は、住所録・文書データエリア155とモンタージュデータエリア156、及び本人フラグエリア157に区分されている。住所録・文書データエリア155には、中心人物または家族の氏名、住所等が記憶され、モンタージュデータエリア156には、前記モンタージュ入力部7に設けられた各スイッチ70〜79の操作により入力された輪郭、髪型、目・・・等のデータが図4に示した01〜50のパーツパターンNO.をもって記憶される。また、本人フラグエリア157には、このモンタージュ画像処理装置1の持ち主である本人のエリアに、“1”がセットされ、他の者のエリアには全て“0”がセットされる。
【0014】
次に以上の構成にかかる本実施例の動作について、図7以降に示したフローチャートに従って説明する。すなわち、図7は本実施例のゼネラルフローであり、先ず住所録・文書データの入力・登録処理を実行する(ステップSA1)。この住所録・文書データの入力・登録処理は、図8に示したフローに従って行われ、先ずデータ入力スイッチ9が操作されたか否かを判別する(ステップSB1)。データ入力スイッチ9が操作されたならば、液晶表示部4に「本人?」の表示を行い(ステップSB2)、本人スイッチ19が操作されたか否かを判別する(ステップSB3)。本人スイッチ19が操作されたならば、図6のデータRAM15Bにおいて、本人フラグエリア157に“1”を書き込んで、本人フラグをオンにし(ステップSB4)、本人スイッチ19が操作されない場合には、ステップSB4の処理を行うことなく、本人フラグエリア157を初期値である“0”のまま放置する。
【0015】
次に、液晶表示部4に「氏名、住所、電話?」の表示を行い(ステップSB5)、これら氏名等が入力されたか否かを判別する(ステップSB6)。これらのデータが入力済となるまで、ステップSB5,SB6のループを繰り返し、この間ユーザーは入力部3に設けられているスイッチを操作して氏名等の入力を行う。そして、氏名等が入力済となった時点で、次に「年令、身長?」の表示を行い(ステップSB7)、さらに年令及び身長が入力されたか否かを判別する(ステップSB8)。これらのデータが入力済となるまで、ステップSB7,SB8のループを繰り返し、この間ユーザーは同様に入力部3に設けられているスイッチを操作して年令及び身長の入力を行う(ステップSB13)。また、これらデータの入力があった時点で、「文書?」の表示を行った後(ステップSB9)、当該文書データが入力済となったか否かを判別し(ステップSB10)、文書データが入力済となった時点で、「家族1の氏名、住所、電話、年令、身長、文書?」の表示を行う(ステップSB14)。さらに、家族1の氏名等が入力済となったか否かを判別し(ステップSB15)、入力済となったならば、以下家族2、家族3等の氏名、住所、電話、年令、身長、文書のデータを入力を行う。そして、このような必要なデータが入力されたならば、登録スイッチ10が操作されたか否かを判別し(ステップSB11)、登録スイッチ10が操作された時点で、これまで入力されたデータをRAM15の住所録・文書データエリア155に記憶させ(ステップSB12)、図7のゼネラルフローに戻る。
【0016】
図7のゼネラルフローにおいて、ステップSA1に続くステップSA2では、人物のモンタージュ作成・登録処理が実行される。この人物のモンタージュ作成・登録処理は図9に示したフローに各々従って行われる。すなわち、図9の人物のモンタージュ作成・登録処理のフローは、モンタージュ作成スイッチ8が操作されたことにより実行され(ステップSC1)、このモンタージュ作成スイッチ8が操作されたならば、初期設定時における人物のモンタージュ像を表示するために、基本型「01」を初期設定する(ステップSC2)。ここで、基本型「01」とは、図4に示した1輪郭〜10両足までの各部位の01列に記憶されているパーツパターンNO.データであり、よって、このステップSC2の処理により01列に記憶されている部位「1」の輪郭から部位「10」の両足までの10種類で構成される一人分の全パーツパターンNO.データがRAM15のモンタージュデータエリア156内の各部位エリアに記憶される。
【0017】
引き続き、モンタージュ合成処理(ステップSC3)が実行されるが、このモンタージュ合成処理は前記基本型「01」で設定されたパーツパターンNO.データまたは前記モンタージュデータエリア153に記憶された各パーツパターンNO.データに基づいて、図10に示したフローに従って行われる。すなわち、これらパーツパターンNO.データのなかから、先ず、輪郭パーツパターンNO.を読み取って(ステップSD1)、この読み取った輪郭パーツパターンNO.に対応するパーツパターンデータをRAM15のモンタージュ合成用エリア151に転送する(ステップSD2)。
【0018】
次に、髪型パーツパターンNO.を読み取って(ステップSD3)、この読み取った髪型パーツパターンNO.に対応するパーツパターンデータを前記モンタージュ合成用エリア151に転送する(ステップSD4)。さらに、目、鼻、口等の他の部位についても同様の処理を行った後(ステップSD5)、モンタージュ合成用エリア151で合成したモンタージュを液晶表示部4に表示させる(ステップSD6)。よって、前述したモンタージュ作成スイッチ8を操作した直後の初期設定時にあっては、このステップSD6の処理により液晶表示部4には、図4の部位1の輪郭〜部位10の両足までの01列に記憶されている各パーツパターンNO.データに対応したパーツパターンデータで構成される全身の基本型モンタージュが表示される。
【0019】
一方、図9のステップSC3に続くステップSC4では、先ず輪郭スイッチ75が操作されたか否かを判別し(ステップSC4)、輪郭スイッチ75が操作されたならば、その輪郭のパーツパターンNO.を初期設定されている「01」から「02」に変更した後(ステップSC5)、前述したモンタージュ合成処理(ステップSC3)を実行する。したがって、輪郭スイッチ75を順次操作すれば、その都度液晶表示部4に表示されている全身モンタージュのなかの輪郭のパーツパターンのみが順次変更される。このため、輪郭のパーツパターンは50種類記憶されていることから、輪郭スイッチ75を連続的に操作することにより、全身モンタージュのなかの輪郭を50パターン変更することができる。
【0020】
そして、50種類の中から希望する輪郭と最も似ている輪郭のパーツパターンが液晶表示部4に表示された時点で、次に髪型スイッチ70を操作すると、ステップSC6の判別がYESとなって、髪型のパーツパターンNO.が変更され(ステップSC7)、全身モンタージュのなかの髪型のパーツパターンが変更される。また、髪型パーツも50種類記憶されていることから、髪型スイッチ70の操作により全身モンタージュのなかの髪型を50パターン変更することができる。
【0021】
以下同様にして、図2に示した目スイッチ72〜両足スイッチ79を操作して、作成対象者の各部位と似ているパーツパターンを示すパーツパターンNO.に変更することにより、最初に表示された基本型の人物の全身モンタージュから対象者に似た全身モンタージュに移行する。そして、対象者に似ている全身モンタージュが形成されたならば、登録スイッチ10を操作する。すると、ステップSC16からステップSC17に進み、前述した図9のフローで個人データを入力された被合成者の氏名が記憶されている項目のモンタージュデータエリア156に、各パーツパターンNO.が記憶される。
【0022】
また、ゼネラルフローのステップSA2に続くステップSA3では、検索・表示処理を実行し、この検索・表示処理は、図11に示したフローチャートに従って行われる。すなわち、入力部2に設けられている検索スイッチ20が操作されたか否かを判別し(ステップSF1)、検索スイッチ20が操作されたならば、液晶表示部4に「検索語?」の表示を行う(ステップSF2)。すると、ユーザーは表示に従って、予めRAM15に記憶してある個人データの名前「甲、乙・・・」のいずれかを、入力部3に設けられているスイッチの操作により行い、これにより検索データが入力される(ステップSF3)。次に、先程ステップSF3で入力された検索データが、個人データのいずれかの名前と一致するか否かを判別する(ステップSF4)。
【0023】
そして、両データが一致してスイッチ操作により入力された名前が、RAM15の個人データにあった場合には、対応の住所録、文書データ、モンタージュデータ(パターンNO.)を読み取る(ステップSF5)。次に、この読み取られたデータ中の年令が、本人の年令以上か否かを判別する(ステップSF6)。すなわち、図6のデータRAM15Bにおいて、このモンタージュ画像処理装置1の所有者本人の本人フラグは“1”となっていることから、本人フラグが“1”となっている中心人物データエリア153の年令(本例では“18”)と、読み取った個人データの年令とを比較することにより、当該個人データの年令が本人の年令以上であるか否かを判別する。
【0024】
そして、この判別の結果、本人の年令以上であれば、目及び口のパーツパターンデータ(パターンNO.)を、図5に示した変更用パーツパターンROM14Cに記憶されている、対応するむっつり顔用のパーツパターンデータ(パターンNO.)に変更する(ステップSF7)。また、SF6の判別の結果、個人データの年令が、本人の年令未満であれば、目及び口のパーツパターンデータ(パターンNO.)を、図5に示した変更用パーツパターンROM14Cに記憶されている、対応する笑った顔用のパーツパターンデータ(パターンNO.)に変更する(ステップSF8)。
【0025】
さらに、この変更したパーツパターンデータを、他のパーツパターンデータとともに合成RAM(RAM15のモンタージュ合成用エリア151)に転送する(ステップSF9)。次に、入力された名前の者に、家族データがあるか否かを判別し(ステップSF10)、家族データがある場合にはステップSF5〜SF10のループを繰り返す。これにより、全家族データが読み取られると、この読み取られたデータに基づく住所録、文書とモンタージュとを一括表示する(ステップSF8)。したがって、これにより家族全員のモンタージュと共に、住所等や文書が液晶表示部4に表示される。このとき、本人の年令以上の者にあってはむっつり顔で、本人の年令未満の者にあっては笑い顔でモンタージュが表示されることとなる。
【0026】
また、ゼネラルフローのステップSA3に続くステップSA4では、住所録印刷処理が実行される。この住所録印刷処理は、図12に示したフローに従って行われる。すなわち、先ず印刷処理スイッチ6が操作されたか否かを判別し(ステップSG1)、印刷処理スイッチ6が操作されたならば、順次住所録、文書データ、モンタージュデータ(パターンNO.)を読み取る(ステップSG2)。次に、印刷パターン選択スイッチ5の操作状態に基づき、印刷パターンAと印刷パターンBのいずれが設定されているか否かを判別する(ステップSG3)。この判別の結果、印刷パターンAが選択されている場合には、ステップSG4〜SG7の判別処理を行うことなく、SG8に進みパーツパターンデータを合成RAM(RAM15のモンタージュ合成用エリア151)に転送する。
【0027】
次に、前述のSG2読み取られたデータに基づく住所録、文書とモンタージュデータに基づくモンタージュとを印刷する(ステップSG9)。引き続き、データRAM15Bに記憶されている最終データまでの印刷を終了したか否かを判別して(ステップSG10)、終了するまでステップSG2〜SG10の判別処理を繰り返す。これにより、図13に示すように、氏名、生年月日、電話、住所、電話等の文書データとともに、各人のモンタージュM0〜M3等が印刷された住所録Jが、図1に示した排出口11からアウトプットされる。このとき、印刷パターンAにおいては、モンタージュデータの変更を行うことなく、登録されているモンタージュデータをそのまま用いて印刷を行った。よって、印刷パターンAで印刷された住所録JのモンタージュM0〜M3は、登録時の形態となる。
【0028】
他方、ステップSG3の判別において、印刷パターンBが選択されている場合には、ステップSG3からステップSG4に進み、読み取られたデータが本人のものであるか否かを判別する。すなわち、前述したように、図6のデータRAM15Bにおいて、このモンタージュ画像処理装置1の所有者本人の本人フラグは“1”となっていることから、読み取ったデータにおいて、本人フラグが“1”となっているか否かを判別する。そして、この判別の結果、本人であればステップSG5〜SG7の判別処理を行うことなく、ステップSG8に進む。また、本人でなかった場合には、この読み取られたデータ中の年令が、本人の年令以上か否かを判別する(ステップSG6)。
【0029】
すなわち、本人フラグが“1”となっている中心人物データエリア153の年令と、読み取った個人データの年令とを比較することにより、当該個人データの年令が本人の年令以上であるか否かを判別する。そして、この判別の結果、本人の年令以上であれば、目及び口のパーツパターンデータ(パターンNO.)を、図5に示した変更用パーツパターンROM14Cに記憶されている、対応するむっつり顔用のパーツパターンデータ(パターンNO.)に変更する(ステップSG6)。また、SG6の判別の結果、個人データの年令が、本人の年令未満であれば、目及び口のパーツパターンデータ(パターンNO.)を、図5に示した変更用パーツパターンROM14Cに記憶されている、対応する笑った顔用のパーツパターンデータ(パターンNO.)に変更する(ステップSG7)。
【0030】
さらに、この変更したパーツパターンデータを他のパーツパターンデータとともに合成RAM(RAM15のモンタージュ合成用エリア151)に転送する(ステップSG9)。次に、前述のSG2読み取られたデータに基づく住所録、文書とモンタージュデータに基づくモンタージュとを印刷する(ステップSG9)。そして、データRAM15Bに記憶されている最終データまでの印刷を終了したか否かを判別して(ステップSG10)、終了するまでステップSG2〜SG10の判別処理を繰り返す。
【0031】
これにより、図14に示すように、氏名、生年月日、電話、住所、電話等の文書データとともに、各人のモンタージュM0〜M3が印刷された住所録Jが図1に示した排出口11からアウトプットされる。このとき、印刷パターンBにおいては、本人の年令以上の者にあっては、前述のSG6の処理によりむっつり顔用のモンタージュデータに変更され、本人の年令未満のものにあっては笑った顔用のモンタージュデータに変更されている。このため、図13の印刷パターンAによる住所録と、図14の印刷パターンBによる住所録とを比較すると、図14に示す住所録にあっては、本人のモンタージュM0はそのままであるが、本人より年下である者のモンタージュM1,M3は笑い顔で印刷される。また、本人より年上である者のモンタージュM2は、むっつり顔で印刷される。よって、各モンタージュを見ることにより、一見して本人よりも年下であるか年上であるか識別することができる。
【0032】
なお、この実施例においては、本人との関係における年令に応じて、モンタージュデータを笑い顔用、あるいはむっつり顔用に変更するようにしたが、マフラーや帽子のパーツパターンデータを記憶しておき、住所や電話番号に基づき、その者が北国に在住している場合には、マフラーや帽子のパーツパターンをモンタージュ合成して、表示あるいは印刷するようにしてもよい。
【0033】
図15〜18は、本発明の他の実施例を示すものであり、図15の似顔絵処理フローにおいては、先ず図1に示した入力部3に設けられている似顔絵スイッチが操作されたか否かを判別し(ステップSH1)、この似顔絵スイッチが操作されるまで待機状態を維持する。そして、似顔絵スイッチが操作されたならば、図16の(B)に示した似顔絵選択画面を表示して、この表示された項目“さくせい”“よびだし”“かくにん”“おわり”のいずれが選択されたかを判別する(ステップSH2)。この選択操作は、いずれかの項目上にカーソルCを合致させて、入力部3内の実行キーを操作することにより行われる。すなわち、“さくせい”にカーソルCを合致させて実行キーを操作した場合には、図15のフローにおいて、ステップSH2からステップSH3に進んで似顔絵作成処理を実行する。
【0034】
この似顔絵作成処理は、前述の第1実施例において、図9のフローに示した人物のモンタージュ作成・登録処理とほぼ同じであるが、このフローのステップSC13までの処理により、人物の顔部分のモンタージュのみが作成されて登録される。また、この登録に際しては、図18に示したように、本人を“かお1”として、“かお30”までの30種類の顔モンタージュをデータRAM15Bに登録可能である。
【0035】
一方、“よびだし”にカーソルCを合致させて実行キーを操作した場合には、図15のフローにおいて、ステップSH2からステップSH12に進んで、似顔絵呼び出し処理を実行する。この似顔絵呼び出し処理より、図16の(A)に示す画面が表示され、この画面において、左部の「かお2」の表示は、似顔絵簡易表示文字(似顔絵マーク)であって、本実施例において登録されている“かお1”〜“かお30”までのいずれかを示している。また、その数値は入力部3に設けられているカーソルキーによりカーソルCを当該部位上に位置させて、テンキーを操作することにより任意に変更することができる。
【0036】
他方、“かくにん”にカーソルCを合致させて実行キーを操作した場合には、ステップSH2からステップSH4に進んで、カーソルが似顔絵マークに合致していたか否かを判別する。すなわち、図16の(A)に示すように似顔絵マーク「かお2」にカーソルCを合致させておいた状態で、似顔絵スイッチを操作し、しかる後にカーソルCを「かくにん」に合致させて、実行キーを操作した場合には、ステップSH4の判別がYESとなる。しかし、図16の(A)において似顔絵マーク以外にカーソルCを合致させて、同様の操作を行った場合には、ステップSH4の判別がNOとなる。そして、この場合には、ステップSH4からステップSH5に進みエラー表示を行う。このエラー表示は、図17に示すように、「カーソルがにがおえマークのところにありません」なる記述を表示することにより行う。
【0037】
また、「かお2」にカーソルCを合致させておいた状態で、似顔絵スイッチを操作し、しかる後にカーソルCを「かくにん」に合致させて、実行キーを操作した場合には、ステップSH4の判別がYESとなって、ステップSH4からステップSH6に進み、対応の住所録、文書データ、モンタージュデータ(顔)を読み取る。次に、この読み取られたデータ中の年令が、本人の年令以上か否かを判別する(ステップSH7)。そして、この判別の結果、本人の年令以上であれば、目及び口のパーツパターンデータを、図5に示した変更用パーツパターンROM14Cに記憶されている、対応するむっつり顔用のパーツパターンデータ(パターンNO.)に変更する(ステップSH8)。また、SH7の判別の結果、個人データの年令が、本人の年令未満であれば、目及び口のパーツパターンデータ(パターンNO.)を、図5に示した変更用パーツパターンROM14Cに記憶されている、対応する笑った顔用のパーツパターンデータに変更する(ステップSH9)。
【0038】
さらに、この変更したパーツパターンデータを、他のパーツパターンデータとともに合成RAM(RAM15のモンタージュ合成用エリア151)に転送する(ステップSH10)。引き続き、この読み取られたデータに基づく名前とモンタージュとを表示する(ステップSH11)。このステップSH11の処理により、図16の(C)に示すように、“かお2”に対応する者の顔のモンタージュがむっつり顔又はは笑い顔で表示されるとともに、名前が表示される。なお、図16の(C)の状態から、入力部3に設けられている取り消しキーを操作すると、同図(B)の状態に戻り、さらにもう一度取り消しキーを操作すると、同図(A)の状態に戻る。
【0039】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、記憶されている基準となる者の個人データが示す年令と、他の者の個人データが示す年令との比較結果に基づいて、記憶されている他の者のモンタージュデータ変更し、あるいは、記憶手段に記憶されている個人データが示す住所または電話番号に基づいて、前記記憶されている当該個人データに対応するモンタージュデータを変更し、この変更されたモンタージュデータに従って、当該個人のモンタージュを表示処理あるいは印刷処理させるように制御するようにしている。よって、表示あるいは印刷されるモンタージュに個人的な要素を加味することができ、その結果、モンタージュ画像から、個人的特徴を把握することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかるモンタージュ画像処理装置の外観斜視図である。
【図2】モンタージュデータ入力部の詳細を示す拡大図である。
【図3】本実施例の全体構成を示すブロック図である。
【図4】人物用パーツパターンROMの記憶状態を示す模式図である。
【図5】変更用パーツパターンROMの記憶状態を示す模式図である。
【図6】データRAMの記憶状態を示す模式図である。
【図7】本実施例のゼネラルフローである。
【図8】住所録・文書データの入力登録処理の内容を示すフローチャートである。
【図9】人物のモンタージュ作成・登録処理の内容を示すフローチャートである。
【図10】モンタージュ合成の処理内容を示すフローチャートである。
【図11】検索・表示処理の内容を示すフローチャートである。
【図12】住所録印刷処理の内容を示すフローチャートである。
【図13】印刷パターンAにより印刷された住所録の一例を示す図である。
【図14】印刷パターンBにより印刷された住所録の一例を示す図である。
【図15】本発明の他の実施例における似顔絵処理の内容を示すフローチャートである。
【図16】同実施例の表示変化状態を示す図である。
【図17】同実施例のエラー表示状態を示す図である。
【図18】同実施例におけるデータRAMの記憶状態を示す図である。
【符号の説明】
3 入力部
4 液晶表示部
5 印刷パターン選択スイッチ
6 印刷処理スイッチ
8 人物モンタージュ作成スイッチ
9 データ入力スイッチ
13 CPU
14 ROM
15 RAM
18 プリンタ
Claims (6)
- モンタージュ画像を表示処理あるいは印刷処理させるように制御するモンタージュ画像処理装置において、
基準となる者の個人データ及びそれ以外の他の者の個人データとモンタージュデータとを対応付けて記憶している記憶手段と、
この記憶手段に記憶されている前記基準となる者の個人データが示す年令と、前記他の者の個人データが示す年令との比較結果に基づいて、前記記憶されている他の者のモンタージュデータを変更するモンタージュデータ変更手段と、
このモンタージュデータ変更手段により変更されたモンタージュデータに従って、当該個人のモンタージュ画像を作成し、この作成されたモンタージュ画像を表示処理あるいは印刷処理させるように制御する視覚処理手段と、
を備えたことを特徴とするモンタージュ画像処理装置。 - モンタージュ画像を表示処理あるいは印刷処理させるように制御するモンタージュ画像処理装置において、
個人データとモンタージュデータとを対応付けて記憶している記憶手段と、
この記憶手段に記憶されている個人データが示す住所または電話番号に基づいて、前記記憶されている当該個人データに対応するモンタージュデータを変更するモンタージュデータ変更手段と、
このモンタージュデータ変更手段により変更されたモンタージュデータに従って、当該個人のモンタージュ画像を作成し、この作成されたモンタージュ画像を表示処理あるいは印刷処理させるように制御する視覚処理手段と、
を備えたことを特徴とするモンタージュ画像処理装置。 - 前記記憶手段は、複数の個人データと複数のモンタージュデータとを対応付けて記憶しているデータ記憶手段を備えており、
前記視覚処理手段は、前記モンタージュデータ変更手段により変更されたモンタージュデータに従って、前記複数の個人のモンタージュ画像を印刷処理するとともに、この各モンタージュ画像に対応する各個人データを印刷処理するように制御する制御処理手段を備えていることを特徴とする請求項1又は2記載のモンタージュ画像処理装置。 - モンタージュ画像を表示処理あるいは印刷処理させるように制御するモンタージュ画像処理方法において、
基準となる者の個人データ及びそれ以外の他の者の個人データとモンタージュデータとを対応付けて記憶している記憶手段をアクセスし、この記憶手段に記憶されている前記基準となる者の個人データが示す年令と、前記他の者の個人データが示す年令との比較結果に基づいて、前記記憶されている他の者のモンタージュデータを変更するモンタージュデータ変更ステップと、
このモンタージュデータ変更ステップにより変更されたモンタージュデータに従って、当該個人のモンタージュ画像を作成し、この作成されたモンタージュ画像を表示処理あるいは印刷処理させるように制御する視覚処理ステップと、
を備えたことを特徴とするモンタージュ画像処理方法。 - モンタージュ画像を表示処理あるいは印刷処理させるように制御するモンタージュ画像処理方法において、
個人データとモンタージュデータとを対応付けて記憶している記憶手段をアクセスし、この記憶手段に記憶されている個人データが示す住所または電話番号に基づいて、前記個人データに対応するモンタージュデータを変更するモンタージュデータ変更ステップと、
このモンタージュデータ変更ステップにより変更されたモンタージュデータに従って、当該個人のモンタージュ画像を作成し、この作成されたモンタージュ画像を表示処理あるいは印刷処理させるように制御する視覚処理ステップと、
を備えたことを特徴とするモンタージュ画像処理方法。 - 前記記憶手段は、複数の個人データと複数のモンタージュデータとを対応付けて記憶しているデータ記憶手段を備えており、
前記視覚処理ステップは、前記モンタージュデータ変更ステップにより変更されたモンタージュデータに従って、前記複数の個人のモンタージュ画像を印刷処理するとともに、この各モンタージュ画像に対応する各個人データを印刷処理するように制御する制御処理ステップを備えていることを特徴とする請求項4又は5記載のモンタージュ画像処理方法。
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