JP3542322B2 - 湾曲管部を有する樹脂成形品用の金型 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、内部に湾曲管部が設けられた樹脂成形品を成形するための金型に関する。
【0002】
【従来の技術】
円弧状に湾曲した樹脂製の管部を成形するための金型として、特開平11−262922号公報、及び特開平11−320574号公報には湾曲管部の外面を成形する外型と内面を成形する内型とを用意し、内型を湾曲管部の湾曲中心の周りに回転させて外型に対して出し入れするようにした金型が開示されている。
【0003】
一方、アンダーカットを有する樹脂成形品を成形するための金型においては、スライドコアを利用してアンダーカット部分を成形することが一般に行なわれているが、そのスライドコアに回転運動を与えることにより成形性を改良した金型も提案されている(例えば特開平6−114893号公報、特開平6−126783号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の湾曲管部の成形用の金型は、独立した管部そのものを成形するために考案されたものであり、箱形の成形品の内部に湾曲管部を一体に設けた複雑な形状の成形にはそのまま適用できないことがある。図6を参照してその一例を説明する。
【0005】
図6に示す成形品1は、天板2の外縁を側壁3で取り囲んだ箱形の外観形状を有し、その天板2の内面側にはダクト4が一体に設けられたものである。ダクト4の一端部には湾曲管部4aが形成され、その先端は成形品1の開口部1a側に向けられている。換言すれば、湾曲中心CPは湾曲管部4aよりも開口部1a側にある。また、湾曲中心CPは成形品1の内部、つまりは側壁3にて囲まれた領域内に位置している。このような成形品1を成形する場合、天板2及び側壁3の外面側及び内面側をそれぞれ上型及び下型で成形し、ダクト4をスライドコアにより成形することになるが、その場合に次のような問題が生じる。
(1)ダクト4の直管部4bはその軸線方向にスライドするコアにより成形できるが、湾曲管部4aについては回転スライドコアを利用して成形する必要がある。しかし、成形品1においては湾曲中心CPが成形品1の内部に位置しているため、従来技術に従って湾曲中心CP上に回転スライドコアの回転軸やその支持機構を設けた場合には、これらの構成要素を成形品1内の限られたスペースに集約する必要があり、回転スライドコアを高剛性で支持することが難しくなる。支持剛性が低いとスライドコアの動作不良を招くおそれがある。また、回転スライドコアには成形時に高い圧力が作用するので、回転スライドコアの支持剛性が低いとコアがずれて成形精度が劣化するおそれもある。成形品1の形状によっては、湾曲中心CP上に回転軸を置けないことも考えられる。
(2)ダクト4の湾曲管部4aの外周と天板2又は側壁3との間にポケット5が生じ、その一部には図6にハッチングで示すようにアンダーカット部Xが生じる。従来の回転スライドコアは湾曲管部の内面側を成形する内型として設計されているので、上記のアンダーカット部Xは別のスライドコアにて成形する必要がある。その結果、金型の可動部が増えて金型の構成が複雑化し、成形のコストが上昇する。しかも、アンダーカット部Xが成形品1内の奥まった位置にあるため、スライドコアを移動させるに十分なスペースをとれないこともある。
【0006】
本発明は、内部に湾曲管部が設けられた箱形の樹脂成形品の成形に適した金型を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
以下、本発明について説明する。なお、本発明の理解を容易にするために添付図面の参照符号を括弧書きにて付記するが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものではない。
【0008】
本発明の金型は、開口部(1a)を有する略箱形の外観形状を有し、内部には湾曲管部(4a)がその先端を前記開口部に向けかつその湾曲中心(CP)を前記内部に位置させて設けられた樹脂成形品(1)を成形するための金型(10)であって、前記成形品の前記開口部に臨む位置に配置され、前記湾曲管部の内面側を成形するためのコア部(21a)を有するスライドコア(20)と、型締め時に前記スライドコアを前記湾曲中心の周りに回転可能な状態で支持する支持部材(15)とを具備し、前記スライドコア又は前記支持部材のいずれか一方には、型締め時に前記成形品の外部に位置して前記湾曲中心を中心とした円弧を描いて湾曲する案内溝(27)が設けられ、前記スライドコア又は前記支持部材のいずれか他方には前記案内溝に摺動自在に嵌合する案内軸(23)が設けられることにより、上述した課題を解決する。
【0009】
本発明の金型によれば、型締め時に成形品の外部に位置する案内溝と案内軸とを利用してスライドコアを湾曲中心の周りに回転させることができる。従って、湾曲管部の湾曲中心が成形品内に位置している場合でも、成形品内の限られたスペースにてスライドコアの回転支持を行なう必要がなく、スライドコアの支持剛性を高く設定できる。これにより支持剛性の不足に起因するスライドコアの動作不良やスライドコアのずれに起因する成形精度の劣化を防止できる。
【0010】
本発明の金型においては、前記成形品の外面側及び内面側をそれぞれ成形するための開閉可能な一対の型手段(11,12)を有し、前記スライドコア及び前記支持部材が前記内面側を成形するための型手段(12)に設けられてもよい。
【0011】
前記内面側を成形するための型手段には、前記湾曲管部を成形するための位置に前記スライドコアを拘束する拘束手段(16)が設けられてもよい。このようにすれば、成形圧力によるスライドコアのずれをより確実に防止できる。
【0012】
前記スライドコアには前記湾曲管部の外周側と前記成形品の内面との間に生じるポケット(5)を成形するためのコア部(22a)がさらに設けられてもよい。この場合には、一つのスライドコアにより湾曲管部の内面側とその外側に生じるポケットとを成形することができ、ポケット内のアンダーカット部を成形するために別のスライドコアを用意する必要がない。
【0013】
本発明の他の金型は、開口部(1a)を有する略箱形の外観形状を有し、内部には湾曲管部(4a)がその先端を前記開口部に向けて設けられた樹脂成形品(1)を成形するための金型(10)であって、前記湾曲管部の内面側を成形するための第1のコア部(21a)と、前記湾曲管部の外周側と前記成形品の内面との間に生じるポケット(5)を成形するための第2のコア部(22a)とを有するスライドコア(20)と、型締め時に前記スライドコアを前記湾曲中心の周りに回転可能な状態で支持する支持部材(15)とを具備することにより、上述した課題を解決する。
【0014】
この金型によれば、一つのスライドコアにより湾曲管部の内面側とその外側に生じるポケットとを成形することができ、ポケット内のアンダーカット部を成形するために別のスライドコアを用意する必要がない。
【0015】
なお、本発明に係る金型において、スライドコアによって成形される部分以外の成形には樹脂成形の分野において慣用されている種々の構成の型部材を用いてよい。スライドコアはそれらの型部材によって形成される成形品に対応したキャビティ内に挿入されて湾曲管部の内面側に相当する領域、又は湾曲管部の内面側及び湾曲管部の外周側のポケットに相当する領域を埋めるように機能する。型の開閉時にはスライドコアが前記キャビティから抜ける方向に回転して型開閉動作が許容される。この点は種々の回転スライドコアを利用する場合と同じである。スライドコアの回転駆動は油圧シリンダ等のアクチュエータを用いて行なうことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1〜図3は本発明の一実施形態に係る金型10の垂直断面図である。図1は型を締めた状態、図2はスライドコアを後退させた状態、図3は型を開く途中の状態をそれぞれ示している。なお、図1〜図3では成形品1が既に成形された状態を示しているが、成形前には成形品1の部分が溶融樹脂を受け入れるキャビティとなる点が異なるだけで、金型各部の様子は同じである。また、図1〜図3において成形品1は図6よりも具体的に描かれているが、基本的な形状は図6に示した通りである。従って、成形品1については図6と同一符号を付し、詳細は省略する。
【0017】
図1〜図3に示すように、金型10は、成形品1のほぼ下端に沿って延びる見切り線P−Pにて分割された上型11と下型12とを有している。上型11は成形品1の外面側(図では上面側)の成形に利用され、下型12は成形品1の内面側(図では下面側)の成形に利用される。上型11には、ダクト4の直管部4bを成形するためのスライドコア13と、ダクト4の直管部4bの口元外周部を成形するためのスライドコア14とが設けられている。これらのスライドコア13,14は不図示のアクチュエータにより直管部4bの軸線方向に駆動される。なお、スライドコア14は側壁3の一部の外面の成形にも利用される。上型11の構成は図示の例に限らず、種々変更してよい。
【0018】
下型12は、主盤15と、その主盤15の下方に配置される型締め盤16とを有している。主盤15は、不図示のアクチュエータにより、上型11に接する成形位置(図1及び図2に示す位置)と、上型11の下方に離れた待避位置との間で上下方向に駆動される(図3参照)。成形位置に保持された主盤15と上型11との間には成形品1を成形するためのキャビティが形成される。主盤15の上昇がいわゆる型締め動作に、下降が型開き動作にそれぞれ相当する。
【0019】
一方、型締め盤16は、ベース17と、その上面にボルト19,19にて固定されるサポート18とを有している。型締め盤16は、主盤15と一体に上下方向に移動可能であるとともに、主盤15に対しても上下方向に移動可能である。なお、図2に型締め盤16を主盤15に対して下方に後退させた状態を示す。型締め盤16を主盤15に対して上昇させると、図1に示すようにベース17及びサポート18が主盤15の下面に接触して主盤15が上下方向に拘束される。型締め盤16を主盤15に対して下降させると、ベース17及びサポート18が主盤15の下面側から離間し、それにより主盤15の型開き動作が可能となる。
【0020】
なお、主盤15に対する型締め盤16の上下動は主盤15を上下に駆動するためのアクチュエータを利用して実現してもよいし、別のアクチュエータを利用して実現してもよい。主盤15と型締め盤16とでアクチュエータを共用する場合には、型締め時にまず主盤15及び型締め盤16が離れた状態で主盤15が上型11に接するまで主盤15と型締め盤16とが一体的に上昇し、その後に型締め盤16が主盤15に接するまで単独で上昇するように、また、型開き時にはまず型締め盤16が主盤15を残して下降し、その後に主盤15と型締め盤16とが一体に下降するように、主盤15と型締め盤16の上下動を連係させる機構を設ければよい。一方、主盤15と型締め盤16とを別々のアクチュエータにて駆動する場合にはそのような連係機構は不要である。なお、下型12を駆動するアクチュエータは典型的には油圧シリンダを用いることができるが、その他のアクチュエータを利用してもよい。
【0021】
主盤15にはスライド収納部15aが設けられ、そこには湾曲管部4aの内面及びその外周側のポケット5を成形するためのスライドコア20が設けられている。図4及び図5に示すように、スライドコア20は、第1のコア部材21と、第2のコア部材22と、案内軸23とを互いに組み合わせて構成されている。なお、図4はスライドコア20の垂直断面図である。また、図5の中心線CLよりも上側はスライドコア20の平面形状を、下側は横断面形状をそれぞれ示している。
【0022】
第1のコア部材21は、成形品1の湾曲管部4aの内面側を成形するためのコア部21aと、そのコア部21aの基端に連なる円板部21bと、その円板部21bの下面側に連なるコア支持部21cとを有している。コア部21aの外周面は湾曲管部4aの内周面と相補的な形状に形成されている。また、コア部21aの先端はスライドコア13(図1参照)と密着可能に形成されている。円板部21bは湾曲管部4aの先端部を成形するために設けられている。
【0023】
一方、第2のコア部材22は、成形品1のポケット5を成形するためのコア部22aと、そのコア部22aの基端に連なるコア支持部22bとを有している。コア部22aはポケット5と相補的な形状である。また、第2のコア部材22の湾曲方向に関する外周側(図4の左側)は湾曲管部4aの湾曲中心CPを中心とした円弧を描くように湾曲している。
【0024】
両コア部材21,22のコア支持部21c,22bを互いに組み合わせ、それぞれのコア支持部21c,22bを貫くようにして案内軸23を取り付けることによりスライドコア20が組み立てられる。組み立てられたスライドコア20のコア部21a,22aの間には成形品1の湾曲管部4aを成形するためのキャビティ24が形成される。案内軸23の両端はコア部材22の両側面から等しく突出する。なお、コア部材21,22の間には両者の位置ずれを防止する位置決めピン25,25が打ち込まれる。第2のコア部材22のコア部22aに設けられた溝22cはポケット5内のリブを形成するためのものである。
【0025】
図1に示したように、スライドコア20のコア部21a,22aを湾曲管部4a及びポケット5に対応する位置においたとき、案内軸23は成形品1の下端よりも外側に突出して主盤15の内部に入り込む。主盤15のスライド収納部15aには案内軸23に対応して案内溝27が形成されている。案内溝27はスライドコア20の両側に一つずつ設けられ、いずれも湾曲中心CPを中心として円弧状に延びている。スライドコア20の案内軸23の両端部はこれら案内溝27に摺動自在に嵌合する。案内軸23が案内溝27に沿って案内されることにより、スライドコア20はそのコア部21a,22aが湾曲管部4a及びポケット5の成形に適した位置に突出した成形位置(図1に実線で示す位置)と、コア部21a,22aが主盤15内に引き込まれた待避位置(図1に想像線で、図2及び図3に実線でそれぞれ示す位置)との間で湾曲中心CPを中心として回転する。なお、主盤15はその加工上の都合やスライドコア20の取り付けの都合を考慮して複数の型部材をボルト等で組み合わせて構成してもよい。
【0026】
本実施形態の金型10では、スライドコア20が成形位置に繰り出された状態で型締め盤16を主盤15に当接するまで上昇させると、サポート18がスライドコア20に下方から当接する。これにより、スライドコア20が下方から押えられ、成形時の圧力でスライドコア20が下にずれるおそれがなくなる。
【0027】
図4に示したように、スライドコア20の下面側にはホルダ取付溝26が形成され、そこには図1に示したようにホルダ30が不図示のボルトを用いて固定される。一方、図1〜図3に示したように、主盤15の下面側にはブラケット31を介して油圧シリンダ32がピン33を中心として回転可能な状態で取り付けられている。油圧シリンダ32のピストンロッド32aの先端にはジョイント34が連結され、そのジョイント34とホルダ30とがピン35を中心として互いに回転可能に連結されている。これらホルダ30,ブラケット31,油圧シリンダ32,ピン33、ジョイント34及びピン35によりスライドコア20の回転駆動機構が構成される。このような回転駆動機構によれば、油圧シリンダ32のピストンロッド32aを伸縮させるだけでスライドコア20を成形位置と待避位置との間で回転駆動することができる。
【0028】
以上の金型10においては、上型11と下型12とを図1の状態に組み合わせて成形品1を成形する。成形後は型締め盤16を下降させて主盤15の拘束を解除する。その後、スライドコア13を直管部4bから抜けるまで右方に後退させ、さらにスライドコア14を直感部4bから抜けるまで右方に後退させる。さらに図2に示すように油圧シリンダ32を起動してスライドコア20を下方に回転させるとともに、図3に示すように主盤15を下降させて上型11から離すことにより型を開く。なお、図2ではスライドコア13,14に先行してスライドコア20を回転させた状態を示しているが、スライドコア20の回転は、スライドコア13,14を抜いた後に行なってもよい。主盤15を上型11から離す動作と並行してスライドコア20を下方に回転させてもよいし、主盤15を下方に後退させた後にスライドコア20を下方に回転させてもよい。以上の動作により成形品1が主盤15に密着したまま下方に移動する。その後、主盤15から成形品1を押し上げて主盤15から取り外す。以上により型開き動作が終了する。成形を行なう際の型締め動作は上記と逆手順で行なわれる。
【0029】
以上の説明から明らかなように、本実施形態の金型10では、主盤15を上型11に接触させた型締め状態において成形品1の外部(図では下側)に位置する案内軸23及び案内溝27を利用してスライドコア20の回転を案内したので、成形品1内の湾曲中心CP上に回転軸を設ける場合と比較して、案内軸23の直径を拡大してスライドコア20の支持剛性を十分に確保することができる。また、スライドコア20を型締め盤16により下方から押えるようにしたので、成形圧力によるスライドコア20のずれを確実に防止できる。従って、スライドコア20により湾曲管部4aを精度よく成形できる。さらに、湾曲管部4aの内側を成形するためのスライドコア20に、湾曲管部4aの外側に生じるポケット5を成形するためのコア部22aを一体に設けるようにしたので、そのポケット5内のアンダーカット部Xを成形するために別のスライドコアを設ける必要がなくなり、金型10の可動部分を減らして金型10の構成を簡素化し、コストダウンを達成できる。
【0030】
本発明は上述した実施形態に限定されず、種々の形態にて実施してよい。例えば、型の開閉は上型11を駆動して実現してもよい。スライドコア20に案内溝27を形成し、主盤15に案内軸23を設けてもよい。主盤15をスライドコア20に対する支持部材として利用したが、型締め時においてスライドコア20を案内できるものであれば主盤15に限らず各種の部材を支持部材として利用してよい。成形品1は図示の形状に限らない。スライドコア20からポケット5を成形するためのコア部22aを省略してもよい。
【0031】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明の金型によれば、型締め時に成形品の外部に位置する案内溝と案内軸とを利用してスライドコアを湾曲中心の周りに回転させることができるので、湾曲管部の湾曲中心が成形品内に位置している場合でも、成形品内の限られたスペースにてスライドコアの回転支持を行なう必要がなく、スライドコアの支持剛性を高く設定できる。これにより、支持剛性の不足に起因するスライドコアの動作不良やスライドコアのずれに起因する成形精度の劣化を防止することができる。
【0032】
また、本発明の他の金型によれば、一つのスライドコアにより湾曲管部の内面側とその外側に生じるポケットとを成形することができ、ポケット内のアンダーカット部を成形するために別のスライドコアを用意する必要がない。従って、金型の可動部を減らして金型の構成を簡素化し、成形に要するコストを削減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る金型の型締め時における垂直断面図。
【図2】図1の金型の型開き時における垂直断面図。
【図3】図2の状態からさらに型を開いた状態を示す垂直断面図。
【図4】図1の金型で使用するスライドコアの垂直断面図。
【図5】図4のスライドコアの部分破断平面図。
【図6】本発明の金型による成形対象として検討されている成形品の一例を示す図。
【符号の説明】
1 成形品
1a 成形品の開口部
4a 湾曲管部
5 ポケット
10 金型
11 上型
12 下型
15 主盤
16 型締め盤
20 スライドコア
21 第1のコア部材
21a 湾曲管部の内面側を成形するためのコア部
22 第2のコア部材
22a ポケットを成形するためのコア部
23 案内軸
27 案内溝
CP 湾曲中心
Claims (5)
- 開口部を有する略箱形の外観形状を有し、内部には湾曲管部がその先端を前記開口部に向けかつその湾曲中心を前記内部に位置させて設けられた樹脂成形品を成形するための金型であって、
前記湾曲管部の内面側を成形するためのコア部を有するスライドコアと、型締め時に前記スライドコアを前記湾曲中心の周りに回転可能な状態で支持する支持部材とを具備し、前記スライドコア又は前記支持部材のいずれか一方には、型締め時に前記成形品の外部に位置して前記湾曲中心を中心とした円弧を描いて湾曲する案内溝が設けられ、前記スライドコア又は前記支持部材のいずれか他方には前記案内溝に摺動自在に嵌合する案内軸が設けられたことを特徴とする樹脂成形品用の金型。 - 前記成形品の外面側及び内面側をそれぞれ成形するための開閉可能な一対の型手段を有し、前記スライドコア及び前記支持部材が前記内面側を成形するための型手段に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の金型。
- 前記内面側を成形するための型手段には、前記湾曲管部を成形するための位置に前記スライドコアを拘束する拘束手段が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の金型。
- 前記スライドコアには前記湾曲管部の外周側と前記成形品の内面との間に生じるポケットを成形するためのコア部がさらに設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の金型。
- 開口部を有する略箱形の外観形状を有し、内部には湾曲管部がその先端を前記開口部に向けて設けられた樹脂成形品を成形するための金型であって、
前記湾曲管部の内面側を成形するための第1のコア部と、前記湾曲管部の外周側と前記成形品の内面との間に生じるポケットを成形するための第2のコア部とを有するスライドコアと、型締め時に前記スライドコアを前記湾曲中心の周りに回転可能な状態で支持する支持部材とを具備することを特徴とする樹脂成形品用の金型。
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