JP3541682B2 - 圧電振動子 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、圧電振動子片をパッケージに内蔵した圧電振動子、及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、HDD(ハード・ディスク・ドライブ)、モバイルコンピュータ、あるいはICカード等の小型の情報機器や、携帯電話、自動車電話、あるいはページングシステム等の移動体通信機器において装置の小型薄型化がめざましく、それらに用いられる圧電振動子等の圧電デバイスも小型薄型化が要求されている。
【0003】
またそれとともに、装置の回路基板に両面実装が可能な表面実装タイプの圧電振動子が求められている。
【0004】
そこで、従来の圧電振動子の一例を、圧電振動子片に音叉型の水晶振動子片を用いた図23(a)、(b)の構造図で示される低中周波水晶振動子を用いて説明する。低中周波水晶振動子とは、代表的な時計用の32.768KHz及びICカードやページャ等に用いられる数KHz〜数百KHzの周波数を有する水晶振動子である。
【0005】
図23(a)、(b)の従来の水晶振動子の構成において、水晶基板から音叉型に形成され、その表面に駆動用の金属電極を形成された水晶振動子片201が、セラミックの積層基板で形成されたベース202の台座部に導電性の接着剤等でマウント接合され、透明なガラス材で形成されたリッド203により真空雰囲気中で封止されている。更に封止後レーザー等によりガラス製のリッド203越しにトリミング加工がされ、周波数の調整がされている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述の圧電振動子は、パッケージが3層のセラミックベースと、ガラスリッドから構成され真空封止されている。ここで、リッド(蓋)は封止後に周波数調整が可能なように透明で高品質なホウケイ酸ガラス等のガラス材で作られている。
【0007】
しかしながら、このガラスリッドはその材料費や、ガラス基板から矩形形状のリッドに高精度にカットするためのコストが高く、そのため圧電振動子の価格を高価なものにしている。また、このガラスリッドから発生する微細なダスト等が水晶振動子の特性に影響を与えている。更に、ベースが3層のセラミック基板から構成されており、その積層間の気密性が問題となり、高真空の維持が必要な振動子の特性を悪化させる原因となっている。
【0008】
本発明の目的は、以上の従来技術の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは高真空で気密性の高い圧電振動子を安価に提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、圧電振動子片をパッケージに内蔵した表面実装型の圧電振動子において、前記パッケージのベースが前記パッケージの外部側に位置する第1のセラミック基板および前記パッケージの内部側に位置する第2のセラミック基板の少なくとも2層のセラミック基板を積層してなり、前記第1のセラミック基板には第1の貫通穴が形成され、前記第2のセラミック基板には前記第1の貫通穴より径が小さい第2の貫通穴が形成され、前記第1の貫通穴と前記第2の貫通穴との間に形成された段差部が金属により被覆(メタライズ)され、前記第2のセラミック基板の前記段差部と対向する面まで達しないように、前記段差部から延長して前記第2の貫通穴の内周縁部に金属が被覆されて形成された金属被覆部を有していることを特徴とする。
【0010】
請求項2記載の発明は、前記金属被覆部は、前記第2の貫通穴の周囲が他の領域よりも厚くなるようにメタライズされていることを特徴とする。
【0011】
請求項3記載の発明は、請求項1又は2の構成において、前記開口部を封止する前記封止材が融点250℃〜500℃の金属合金であることを特徴とする。
【0012】
請求項4記載の発明は、請求項1ないし3のいずれかの構成において、前記開口部を封止する前記封止材は、Au−Sn半田合金系、Sn半田合金系、Pb−Sn半田合金系のいずれかをひとつ又は複数選択して使用されていることを特徴とする。
【0013】
請求項5記載の発明は、請求項の構成において、前記開口部を封止する前記封止材は、銀(Ag)と銅(Cu)を含む合金であることを特徴とする。
【0014】
請求項6記載の発明は、請求項1ないし5のいずれかの構成において、前記第2の貫通穴が円形に形成され、前記開口部を封止する封止材が球形の金属合金であることを特徴とする。
【0015】
請求項記載の発明は、請求項の構成において、前記開口部を封止する封止材の溶融前の直径が前記開口部の直径の1.1ないし1.3倍であることを特徴とする。
【0036】
【発明の実施の形態】
本発明の圧電振動子の実施の形態を、圧電振動子片に音叉型の水晶振動子片を用いた、時計用の32.768KHz水晶振動子を例として、図面を参照して説明する。
【0037】
(第1の実施形態)
図1(a)は、本実施形態にかかる圧電振動子11の平面図、図1(b)は圧電振動子11の正面図である。
【0038】
これらの図に示すように、2層のセラミック基板1a,1bが積層されたベース1に、金属でメタライズされ表面にNi及びAuメッキが施された電極部2a、2bが間隔dを有して形成されている。このベース1の電極部2a、2b上に、表面に駆動用の金属電極が形成された圧電振動子片としての例えば音叉型の水晶振動子片3の電極部4a、4bを、アライメントしてマウントし、導電性の接着剤5で電気的に接続固定している。その後金属製のリッド(蓋)6をベース1にアライメントして封止剤7を用いて、加熱手段としてのビームの照射手段,例えばレーザー装置あるいは電子ビーム装置等により、封止剤7を溶かして第一の封止加工をする。これにより、水晶振動子片3をベース1とリッド6でなるパッケージ41に封入している。
【0039】
このベース1の底面には、図1(b)に示されているように、後述するパッケージの内部と、外部を連通する開口部8が形成されている。
【0040】
図2では、ベース1の裏面を上に向けて、次の加工する工程が示されている。図2に示すようにベース1に設けられた円形の開口部8を用いて、周波数調整手段としての高温の光ビーム等を集束させる手段,例えばレーザー装置あるいは電子ビーム装置13により、音叉型の水晶振動子片3の一部の金属電極部分をトリミング加工して、周波数調整を行う。
【0041】
そして最後に、真空雰囲気中で、開口部8に図1(b)に示すような封止用の金属製等の小片9を搭載し、封止剤10を用いて、第一の封止と同様にレーザー装置あるいは電子ビーム装置等により、封止剤10を溶かして第二の真空封止加工をする。
【0042】
以上により、小型薄型の表面実装パッケージの水晶振動子11が完成する。
【0043】
このように、音叉型の水晶振動子片3を内蔵する真空領域Sは、ベース1の単一層部12(上側の基板1b)と金属製の絞り加工されたリッド6から構成されており、その気密性は非常に高いものとなる。つまり、真空領域Sは、ベース1の単一層部12と金属製の絞り加工されたリッド6とだけから仕切られいるので、この真空領域S内に例えばベースを構成する複数のセラミック基板の継ぎ目等がなく、その分気密性を保持しやすい。
【0044】
ここで、図3は、本発明の実施形態による水晶振動子11の裏面側の構造図であり、上述した音叉型の水晶振動子片3の周波数調整として行われるレーザー加工あるいは電子ビーム加工によるトリミング部分と、開口部8の関係を示している。
【0045】
ここで水晶振動子片3は、フォトリソ加工により、ひとつの水晶基板から、同一の外形を備えるように、各振動子片が多数配列された状態で形成されて、さらに、各振動子片の表面に、Cr+Au等(例えば、Cr膜の上にAu膜をスパッタ加工する)の金属膜を電極として形成している。この金属膜の一部にAuあるいはAg等の金属膜を更に薄く精度良く形成し、重み効果により周波数をある一定の量で低くしている。
【0046】
その後、水晶振動子片3は水晶基板から折り取られ、図1に示すベース1にマウントされ、リッド6を用いて封止される。このようにマウント、封止という加工プロセスによる熱履歴や、それによる応力の発生、あるいは封止剤からでるアウトガス等の影響で、水晶振動子片3の共振周波数が変化してしまう。そのため封止後の周波数調整が必要であり、その周波数調整は精度良く行わなければならない。
【0047】
そこで、図3に示すように、水晶振動子片3の二股にわかれた2つの振動腕3a,3bのうち少なくとも1つの振動腕3aの周波数調整部3cが、開口部8からレーザー加工あるいは電子ビーム加工できるように、開口部8がベース1の裏側に形成されている。つまり、開口部8は、音叉型水晶振動子片3の2つある振動腕3a,3bの片方3aの一部を周波数調整部3d,3eとして露出するように位置決めされている。そして、この開口部8を通してレーザー光あるいは電子ビームを照射し、振動腕21の周波数調整部3cのAuあるいはAg等の金属膜を溶かして、周波数調整部3cの重みを減らし周波数を高くして狙った周波数(例えば32.768KHz)になるよう周波数調整を行う。
【0048】
さらに、その開口部8に金属製等の小片9を搭載し、レーザー装置あるいは電子ビーム装置により封止剤10を溶かして真空封止を行う。
【0049】
このように少なくとも1つの振動腕3aの周波数調整部3cのみを加工できる大きさの開口部8を封止するだけなので、その封止による周波数の影響は非常に少ない。
【0050】
(第2の実施形態)
図4は、本発明の他の実施形態にかかる圧電振動子42であり、この圧電振動子42の第1の実施形態と共通する構成には同一の符号を付して、重複する説明は省略する。圧電振動子42では、図1に示す金属製のリッド6の変わりにセラミックのリッド31を用いている点が第1の実施形態と異なっている。したがって、第2の実施形態にかかる圧電振動子42も第1の実施形態と同一の作用効果を奏することができる。
【0051】
(第3の実施形態)
図5は、本発明のさらに他の実施形態にかかる圧電振動子43でありこの圧電振動子43の第2の実施形態と共通する構成には同一の符号を付して、重複する説明は省略する。この圧電振動子43では、開口部32が図4で示したリッド31に形成された点が第2の実施形態と異なっている。したがって、第3の実施形態にかかる圧電振動子43も第1及び第2の実施形態と同一の作用効果を奏することができる。
【0052】
(第4の実施形態)
図6は本発明の第4の実施形態を示している。この図6は、圧電振動子44の図3に対応する図であり、ベース1の底面から見た状態を示している。
【0053】
図6において、第1の実施形態と共通する構成には同一の符号を付して、重複する説明は省略する。ベース1には、開口部45が設けられている。この開口部45は、パッケージ内部に収容されている音叉型水晶振動子片3の2つある振動腕3a,3bのそれぞれについて、これらの一部を周波数調整部3d,3eとして露出するように位置決めされている。そして、この開口部45の大きさ(内径)は、音叉型水晶振動子片3の外形を越えないようにされている。
【0054】
そして、この開口部45を通して、周波数調整手段としてのレーザー光あるいは電子ビームが、各振動腕3a,3bの周波数調整部3d,3eのAuあるいはAg等の金属膜を溶かして、周波数調整部3cの重みを減らし周波数を高くして狙った周波数(例えば32.768KHz)になるよう周波数調整を行うようになっている。したがって、第4の実施形態では、周波数調整に際して、各振動腕3a,3bの両方をバラス良く重みを減らすことができる。そして、この圧電振動子44は上記以外の作用効果は第1の実施形態と同じである。
【0055】
上述の各実施形態において、封止剤7、10については、その成分はAu−Sn系、Pb−Sn系、Agロウ系等の金属材料や、有機系の接着剤等でよい。また、封止剤7、10の形態は、クラッドされたものやプリフォームされたものでもよい。
【0056】
以上のような構成によれば、第一の封止工程と周波数調整工程及び第二の封止工程は、レーザー装置あるいは電子ビーム装置での共通加工が可能となり、同一装置による一貫加工が行える。
【0057】
また、加工するセラミックのベース1やリッド6の形態は単品、あるいは複数個が並んだプレート形態のどちらでもよい。
【0058】
以上、セラミック及び金属といった高品質ガラスに比較して安価な構成部品を用いることにより、横5mm、幅2mm、厚み0.8mmという小型薄型の水晶振動子が安価に得られる。
【0059】
次に、本発明の圧電振動子の第5の実施形態を、圧電振動子片に音叉型の水晶振動子片を用いた、時計用の32.768KHz水晶振動子を例として、図面を参照して説明する。
【0060】
(第5の実施形態)
図7(a)は、本実施形態にかかる圧電振動子51の平面図、図7(b)は圧電振動子51の正面図である。
【0061】
これらの図に示すように、2層のセラミック基板1a,1bが積層されたベース1に、W(タングステン)等の金属でメタライズされ表面にNi及びAuメッキが施された電極部52a、52bが形成されている。その電極部52a、52b上に、表面に駆動用の金属電極が形成された音叉型の水晶振動子片53の電極部54a、54bを、アライメントしてマウントし導電性接着剤55で電気的に接続固定している。その後金属製の(蓋)リッド56をベース65にアライメントして封止剤57を用いてレーザー装置あるいは電子ビーム装置等により、封止剤57を溶かして第一の封止加工をする。これにより、水晶振動子片53をベース65とリッド56でなるパッケージ61に封入している。
【0062】
このベース65の底面には、図7(b)に示されているように、後述するパッケージの内部と、外部を連通する開口部58が形成されている。
【0063】
更に図8に示すようにベース65に設けられた円形あるいは長円形あるいは楕円等の開口部58を用いて、周波数調整手段としてのレーザー装置あるいは電子ビーム装置63により、音叉型の水晶振動子片53の一部の金属電極部分をトリミング加工して、周波数調整を行う。
【0064】
そして最後に、開口部58に封止材として、Au−Sn半田系あるいは9:1半田等の高融点Pb−Sn半田系材料等で形成された、例えば球体の封止材59を搭載し、真空雰囲気中でバッチ式の真空封止装置やレーザー装置あるいは電子ビーム装置等により封止材59を溶かして第二の真空封止加工をする。この第二の封止加工に関しては、さらに詳しく後述する。
【0065】
以上により、小型薄型の表面実装パッケージの水晶振動子51が完成する。
【0066】
このように、音叉型の水晶振動子片53を内蔵する真空領域は、ベース65の単一層部52と金属製の絞り加工されたリッド56から構成されており、その気密性は非常に高いものとなる。つまり、真空領域Sは、ベース1の単一層部52と金属製の絞り加工されたリッド56とだけから仕切られているので、この真空領域S内に例えばベースを構成する複数のセラミック基板の継ぎ目等がなく、その分気密性を保持しやすい。
【0067】
ここで、上記封止材59は、金属合金であり、上記の他、Sn半田系材料や、銀(Ag)や銅(Cu)の合金、あるいは金属ロウ材で構成してもよい。この封止材59の形状については、さらに後述する。
【0068】
図9は、本実施形態の水晶振動子51の裏面側の構造図であり、音叉型の水晶振動子片53のレーザー加工あるいは電子ビーム加工によるトリミング部分と、開口部58の関係を示している。
【0069】
ここで本実施形態の水晶振動子片53は、水晶基板に多数配列された状態でフォトリソ加工により形成されており、Cr+Au等(例えば、Cr膜の上にAu膜をスパッタ加工する)の金属膜を電極として形成している。この金属膜の一部にAuあるいはAg等の金属膜を更に薄く精度良く形成し、重み効果により周波数をある一定の量で低くしている。
【0070】
その後、水晶振動子片53は水晶基板から折り取られ、図7に示すベース65にマウントされ、リッド56を用いて封止される。このようにマウント、封止という加工プロセスによる熱履歴や、それによる応力の発生、あるいは導電性接着剤55や封止剤57からでるアウトガス等の影響で、水晶振動子片53の共振周波数が変化してしまう。そのため封止後の周波数調整が必要であり、その周波数調整は精度良く行わなければならない。
【0071】
図9に示すように、水晶振動子片53の少なくとも1つの振動腕53aの周波数調整部53cが、開口部58からレーザー加工あるいは電子ビーム加工できるように、開口部58がベース65の裏側に形成されている。この開口部58を通してレーザー光あるいは電子ビームが、振動腕53aの周波数調整部53cのAuあるいはAg等の金属膜を溶かして、周波数調整部53cの重みを減らし周波数を高くして狙った周波数(32.768KHz)になるよう周波数調整を行う。
【0072】
そして、その開口部58に封止材59を搭載し、真空封止装置やレーザー装置あるいは電子ビーム装置により封止材59を溶かして真空封止を行う。
【0073】
このように少なくとも1つの振動腕53aの周波数調整部53cのみを加工できる大きさの開口部58を封止するだけなので、その封止による周波数の影響は非常に少ない。
【0074】
次に、開口部58に封止材としての封止材59を搭載し、真空封止を行う上述の第2の封止加工のプロセスについて詳細に説明する。
【0075】
図10(a)は、圧電振動子51をベース65の裏面から見たときに、その開口部58のみを表した図であり、図10(b)は、圧電振動子51の側断面図である。
【0076】
図10(a)、(b)に示すようにベース65に直径φ0.3mmの穴76とφ0.6mmの段差部74からなる開口部58が形成されている。つまり、ベース65を構成する第1の基板1aには貫通穴73が形成され、第2の基板1bには、この貫通穴73より小さい別の貫通穴76が形成されていて、両貫通穴73と76の間には、段差部74が形成されている。
【0077】
そして段差部74の表面には、ベース65に形成された電極部52a、52bと同様に、W(タングステン)でメタライズされ表面にNi及びAuメッキが施された高い熱伝導性を有するメタライズ部である金属被覆部74aが形成されている。これにより、メタライズされた金属(金属被覆部74a)をパッケージ61に設けられた開口部58周辺に配置しているので、後述するように、ここを加熱することで、封止時の熱を効率良く封止部に伝導することが可能となり、非常に高い真空度を達成することができる。
【0078】
又、開口部58の周囲には複数個の直径が例えばφ0.2mm〜0.25mmのW(タングステン)等を埋め込んで構成したメタライズ部である金属埋め込み部75が設けられている。そして、この金属埋め込み部75と段差部74の金属被覆部74aが電気的に接続されている。これにより、後述するように、開口部58周辺に埋設されている金属埋め込み部75を加熱することにより、微小な穴で形成された開口部58を直接加熱することが可能となる。そのため信頼性の高い真空封止が瞬時に行うことが可能となる。又、封止部以外の部分に直接熱が伝導しないため、特に圧電振動子片53のマウント部への熱の影響がなくなり、封止後の周波数偏差等がなく精度の高い圧電振動子を得ることができる。
【0079】
次に、図10(b)に示すように周波数調整のされた圧電振動子51をバッチ式の真空封止装置等(図10(b)には図示せず)にセットし、開口部58に封止材59としての金属部材をセットする。
【0080】
ここで、図11は、封止材59を示す拡大断面図である。
【0081】
図において、この封止材59は、例えば、Au−Sn半田系あるいは9:1半田等の高融点Pb−Sn半田系材料等で形成された、例えば直径φ0.35mm程度の球形の金属合金である。また、封止材59としては、例えば、融点250℃〜500℃の金属合金なら利用しやすく、また、上記の他、Sn半田系材料や、銀(Ag)や銅(Cu)の合金、あるいは金属ロウ材で構成してもよい。
【0082】
封止材59をこのように構成することで、低い温度での封止が可能であり、信頼性の高い真空封止を瞬時に行うことが可能となる。またφ0.3〜0.4mm程度と非常に小さい球形(ボール形状)の金属合金であるため、封止部材の加工もし易く安価に製作可能である。
【0083】
開口部58の穴形状は、円形や楕円形,あるいは長円形等の形状が適している。そして、例えば楕円形や長円形の場合には、封止材59は複数個を同時に適用してもよい。
【0084】
ここで、図11に示すように、球体の封止剤59を用いる場合に、封止材59の直径L1とし、貫通穴76の穴径L2とすると、L1は、好ましくはL2の1.1倍ないし1.3倍に設定される。この範囲よりL1が小さいと、封止材59がパッケージ61内に落ちてしまう可能性がある。この範囲よりL1が大きいと、開口部58から大きくはみ出してしまう。また、封止材59の熱容量が課題となり加熱作業が適切に行えない場合があり、その分材料コストも過大となる。
【0085】
このため、金属被覆部74aは、段差部74表面において、溶けた封止材59の溶融金属が、図11のAの面及びBの面からはみ出さないように、その被覆の面積を決定することが好ましい。Aの面から溶融金属が出てしまうと、圧電振動子51を基板等に実装する際に困難を生じる。また、Bの面から出てしまうと、パッケージ61内の圧電振動子片53と接触して短絡を生じる可能性がある。このため、金属被覆部74aは、図示されているように、開口部58の貫通穴76の周囲(Cの面)と次の箇所である。つまり、図11においては、開口部58の周辺部に形成する金属被覆部74aは、貫通穴76の周囲だけでなく、内周縁部に延長された延長部76aを有している。これにより、後述するようにして、封止材59を加熱溶融したときに、溶けた金属が延長部76a部分に付着して、封止効果を向上させることができる。この場合、延長部76aは、貫通穴76の内周縁部にとどめて、穴の反対側まで達しないようにすることが好ましい。そのようにすると、封止材59の溶融工程において、溶けた金属がパッケージ61の内側に達するおそれがあるからである。したがって、延長部76aは、貫通穴76の穴の深さの1/3ないし1/2に設定するのが好ましい。
【0086】
さらに、図12に示されているように、金属被覆部74aは、貫通穴76に近接した周辺領域において、その周囲よりも特に被覆厚を厚くした厚膜被覆部74bを設けるようにすると好ましい。これにより、封止材59を加熱溶融したときに、特に溶融金属との濡れ性が向上し、封止効果が向上する。
【0087】
このようにして、開口部58に適用した封止材59は、更に、開口部58の周辺に配置された図10に示す金属埋め込み部75をヒーター等の先端部で加熱して、その熱伝導により段差部74が加熱され、更に封止材59が加熱溶融する。そして、段差部74のメタライズに封止材59が溶融し、同時に穴76が封止されて第二の真空封止プロセスが完了する。
【0088】
この第二の真空封止を行うための真空封止手段について、図13を参照して詳しく説明する。
【0089】
図13において、真空封止手段100は、熱源101と熱伝導体81と当接治具82とを備える加熱治具80を有している。熱伝導体81は、熱源101に接続された熱伝導体であり、この熱伝導体81には、熱が伝達されるように当接治具82(第1の加熱手段)が取り付けられている。
【0090】
この熱伝導体81と当接治具82により加熱治具80が構成されている。好ましくは、この当接治具82は、所定の間隔をおいて、複数個熱伝導部81に取付けられていてもよい。また、熱伝導部81はそれ自体を熱源としての電気ヒータ(カーボンヒータ)等で構成してもよく、また熱源101に接続されていてもよい。加熱治具80は、例えば図示しない水平なXY方向と上下のZ方向に3軸ロボット等の駆動手段により駆動されるようになっている。
【0091】
当接治具82は、図13のように開口部58の上に位置したときに、封止材59に当接されるように、中心付近に配置した第1のピン83と、金属被覆部74aの上面に当接するように、第1のピン83の周囲に設けた第2のピン84,84を備えている。
【0092】
これにより、加熱治具80とパッケージ61をともに真空雰囲気内に配置し、加熱治具80が開口部58に対して位置決めされ、少なくとも当接治具82部分を下降させて、図示するように、第1のピン83を封止材59に当接させ、第2のピン84を金属被覆部74aに同時に当接させる。この時、図13には示されていない金属埋め込み部75も第2のピン84により当接されるようにしてもよい。
【0093】
次いで、電気ヒータ等の熱源101から熱伝導部81に熱が伝えられ、この熱は当接治具82を介して、封止材59と金属被覆部74aとに伝えられる。また、上記したように埋め込み金属部75が設けられている場合には、この埋め込み金属部75にも熱が伝えられる。
【0094】
これにより、封止材59に対しては、第1のピン83からだけでなく、金属被覆部74aと埋め込み金属部75とから同時に熱が伝えられて、きわめて効率良く加熱溶融される。そして、溶融金属が図20に示すように、開口部58の貫通穴76を塞ぐことにより、真空雰囲気中で、第2の封止加工が行われる。
【0095】
尚、図20には、封止後の開口部58の断面図が示されており、この図では、パッケージ61の裏面から封止材59が突き出ないように封止材59の直径が設定されている。
【0096】
ここで、真空封止装置の真空引きのプロファイルと、上述した熱源としてのヒーターの加熱温度のプロファイルについては、封止材59が完全に溶融する以前に圧電振動子11のパッケージ内が充分に高い真空度に到達しているように設定している。
【0097】
図14は、第二の真空封止を行うための他の例を示している。
【0098】
図示されているように、この真空封止手段110は、真空チャンバー91と、加熱手段93を備えている。
【0099】
真空チャンバー91内にはパッケージ61が収容されている。この状態で真空チャンバー91内は高真空にされている。
【0100】
この真空チャンバー91の図14に示す一部の隔壁またはカバー92は、透明になっている。そして、このカバー92側に、パッケージ61の開口部58が対向するように配置収容されている。
【0101】
これに対して、真空チャンバー91の外部には、加熱手段93が配置されている。加熱手段93は、例えば図示しない水平なXY方向と上下のZ方向に3軸ロボット等の駆動手段により駆動されるようになっている。この加熱手段93は、例えば、駆動源94とこの駆動源94に接続されたビームの照射手段95を備えている。ビームの照射手段95は、大容量レーザのレーザビーム等の高温の光ビームを真空チャンバー91のカバー92に対して照射するようになっている。
【0102】
これにより、加熱手段93を移動させて、図14に示すように、真空チャンバー91に対して位置合わせし、駆動手段94を駆動して、ビームの照射手段95から例えばレーザ光ビームを照射する。この光ビームは、透明なカバー92を透過して、封止材59に照射され、これを加熱溶融させる。
【0103】
このようにして、封止材59は、加熱溶融され、溶融金属が図20に示すように、開口部58の貫通穴76を塞ぐことにより、真空雰囲気中で、第2の封止加工が行われる。
【0104】
したがって、封止材59は、金属被覆部74aや金属埋め込み部75を加熱することなく、この封止材59だけを加熱することにより、溶融されるようにしてもよい。
【0105】
図15は、上述した第二の真空封止を行うための真空封止手段120を示している。
【0106】
この真空封止手段120に関して図13にて説明した真空封止手段100と同一の符号を付した箇所は同様の構成であり、重複する説明は省略し、相違点を中心に説明する。真空封止手段120は、図13の真空封止手段100と比べると、パッケージ61の例えばリッド56に接触するように配置された第2の加熱手段121と、熱源101及びこの第2の加熱手段121に接続された加熱制御手段102とを備える点で異なる。この第2の加熱手段121は、例えばそれ自体熱源としてカーボンヒータ等のヒータブロックで構成されていてもよく、その場合には、図15の熱源101と熱伝導部81は同じものとなる。
【0107】
このような真空封止手段120を用いると、パッケージ61を封止材59の融点以下に加熱して、第二の真空封止を行うことができる。
【0108】
具体的には、図16及び図17に示すように加熱して、真空封止が行われる。
先ず、図15に示されている状態と異なり、当接治具82は、封止材59の上方に保持されていて、当接治具82の各当接ピン83,84は封止材59に接触しない状態とされている。そして、加熱制御手段102は、第2の加熱手段121を駆動して、パッケージ61を加熱する。この熱はパッケージ61に接触している封止材59に伝えられ、この封止材59が図17に示すように、例えば摂氏200度程度になるまで昇温させる。この場合、封止材59の温度を計測して、加熱制御手段102に与えるようにしてもよいし、加熱制御手段は、予め実験したデータを保持していて、加熱時間と昇温スピードから封止材59の温度を知るようにしてもよい。そして、上記パッケージ61の加熱時間は、後述する封止材91の加熱溶融に先立って、5分ないし10分程度が好ましい。この時間設定によれば、リッド56の封止剤57や接着剤55から発生する有害なアウトガスを真空引きしてしまうことができる。尚、図18には、この時の真空引きのプロファイルを示している。
【0109】
一方、加熱制御手段102は、熱源101に指示を出して、熱伝導部(ヒータ)81を加熱駆動し、この熱が当接治具82に伝わって、当接治具82(第1の加熱手段)の温度が例えば摂氏320度程度になるまで、昇温させる(図16参照)。
【0110】
そして、上記したように、封止材59が例えば摂氏200度程度で、当接治具82が、例えば摂氏320度となったときに、図示しない駆動手段を駆動させて、当接治具82を下降させ、図15に示す状態とする。
【0111】
すなわち、当接治具82の第1のピン83は、封止部材59の中央付近に当接し、第2のピン84,84は、金属被覆部74a及び/又は埋め込み金属部に当接して、図17(a)の符号Aに示すように、封止材59の温度を急激に上昇させ、封止材59の融点以上の温度にする。この温度上昇に要する時間は短いほどよく、好ましくは、10秒以下、さらに好ましくは、3ないし5秒以下で、1.5秒とした時に最もよい結果が得られた。
【0112】
特にこの封止材59の温度上昇に関しては、図17(a)の符号Aで示した箇所を、図17(b)に拡大して示している。この図によると、温度の立ち上がり部分A1に関しては、温度変化は急峻であり、立ち下がりA2では、温度変化はややゆるやかになっている。
【0113】
この場合、パッケージ61の温度を封止材59の融点より低い温度にするために、例えば封止材としてAu−Sn半田合金を用いた場合に、封止材59の温度を上述のように摂氏約200度まで昇温させている。しかしながら、封止材59の材質によっては、より融点が高い場合には、もっと高い温度とし、融点が低い場合にはもっと低い温度としてもよい。しかしながら、パッケージ61の温度を摂氏240度以上とすると、リッド56の封止剤57や接着剤55等が溶けて、有害なガスが発生する場合があり、好ましくない。
【0114】
このように、図15に示す真空封止手段120により、パッケージ61を封止材59の融点以下に予め加熱してから、封止材59と溶融すると、封止材59が開口部58の周辺へ溶融して流れやすくなる。これにより、パッケージ61の安定した真空封止が可能となる。
【0115】
さらに、図17のように、パッケージ61を封止材59の融点以下に予め加熱してから、封止材59を融点以上に急激に加熱することにより、封止材59は瞬時に加熱溶融して、パッケージ61内の高い真空度を実現できる。尚、この封止材59の加熱時間が上述より長く、例えば1分以上かかると、リッド56の封止剤57や接着剤55等が溶けて、有害なガスが発生する場合があり、好ましくない。このため、加熱時間は短いほどよく、封止材59の溶融に要する時間を考慮すると、上述の範囲となることが本発明者等により確認されている。
【0116】
図19は、上述した第二の真空封止を行うためのさらに他の手段としての真空封止手段130を示している。
【0117】
この真空封止手段130に関して、図14にて説明した真空封止手段110と同一の符号を付した箇所は同様の構成であり、重複する説明は省略し、相違点を中心に説明する。真空封止手段130は、図14の真空封止手段110と比べると、パッケージ61の例えばリッド56に接触するように配置された第2の加熱手段121と、駆動源94及びこの第2の加熱手段121に接続された加熱制御手段102とを備える点で異なる。
【0118】
したがって、この真空封止手段130によれば、図14で説明した真空封止手段110の作用効果に加えて、封止材59が開口部58の周辺へ溶融して流れやすくなり、これにより、パッケージ61の安定した真空封止が可能となるという作用効果を発揮する。
【0119】
尚、金属埋め込み部75の形状や配置は上述の実施形態に限定されず、その形状や配置はベース65の強度を損なうことがない範囲で自由に設定可能である。また、上述したように、金属被覆部74aと金属埋め込み部75は、必ずしも両方設ける必要はない。どちらか一方設けてもよい。
【0120】
更に、開口部のメタライズあるいは金属埋め込み部75と電気的に接続された電極パターンをパッケージ61の側面等に延長して配線してもよい。
【0121】
(第6の実施形態)
図21は、本発明の第6の実施形態にかかる圧電振動子95であり、この圧電振動子95の第5の実施形態と共通する構成には同一の符号を付して、重複する説明は省略する。圧電振動子95では、図7に示す金属製のリッド56の変わりにセラミックのリッド96を用いている点が第5の実施形態と異なっている。したがって、第6の実施形態にかかる圧電振動子95も第5の実施形態と同一の作用効果を奏することができる。
【0122】
(第7の実施形態)
図22は、本発明の第7実施形態にかかる圧電振動子97でありこの圧電振動子97の第5の実施形態と共通する構成には同一の符号を付して、重複する説明は省略する。この圧電振動子97では、開口部99が図21で示したリッド96に形成された点が第6の実施形態と異なっている。したがって、第7の実施形態にかかる圧電振動子97も第5及び第6の実施形態と同一の作用効果を奏することができる。
【0123】
本発明は上述の各実施形態に限定されず、その構成部品の組み合わせは自由である。
【0124】
更に、封止剤57については、その成分はAu−Sn系、Sn系、Pb−Sn系、Agロウ系等の金属材料や、有機系の接着剤等でよい。又、封止剤57の形態は、クラッドされたものやプリフォームされたものでもよい。
【0125】
以上のような構成によれば、第一の封止工程と周波数調整工程及び第二の封止工程は、レーザー装置等での共通加工することも可能であり、同一装置による一貫加工が行える。
【0126】
又、加工するセラミックのベース65やリッド56の形態は単品、あるいは複数個が並んだプレート形態のどちらでもよい。
【0127】
又、パッケージに発振回路等を有するICチップと水晶振動子を内蔵した水晶発振器や、リアルタイムクロックオシレータ等にも本構造は適用可能である。
【0128】
以上、セラミック及び金属といった高品質ガラスに比較して安価な構成部品を用いることにより、横5mm、幅2mm、厚み0.8mmという小型薄型の水晶振動子が安価に得られる。
【0129】
【発明の効果】
請求項1〜7記載の発明によれば、圧電振動子をパッケージに内蔵した圧電振動子において、メタライズされた金属をパッケージに設けられた開口部周辺に配置することにより、封止時の熱を効率良く封止部に伝導することが可能となり、非常に高い真空度を達成することができるという効果を有する。これにより内蔵された圧電振動子片が安定して振動し高品質の圧電振動子が得られる。
【0137】
請求項の発明によれば、開口部を封止する前記封止材が融点250℃〜500℃の金属合金で構成されているので、封止材を溶融温度に加熱しても、振動片や接着剤に熱的な悪影響を与えなくて済む。
【0138】
請求項記載の発明によれば、開口部を封止する封止材が融点250℃〜500℃の球形の金属合金であることにより、低い温度での封止が可能であり、信頼性の高い真空封止を瞬時に行うことが可能となる。またφ0.3〜0.4mm程度と非常に小さい球形(ボール形状)の金属合金であるため、封止部材の加工もし易く安価に製作可能である。
【0139】
請求項記載の発明によれば、パッケージの開口部が円形で形成され、この開口部を封止する封止材が球形に形成されることにより、開口部の形状に合わせて、封止材を適用しやすく、加熱封止作業が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の圧電振動子の構造を示す図であり、(a)は圧電振動子の概略平面図、(b)は圧電振動子の概略側断面図。
【図2】図1の圧電振動子の周波数調整工程を示す概略図。
【図3】図1の圧電振動子の概略裏面図。
【図4】本発明の第2の実施形態の圧電振動子を示す概略正面断面図。
【図5】本発明の第3の実施形態の圧電振動子を示す概略正面断面図。
【図6】本発明の第4の実施形態の圧電振動子を示す概略裏面図。
【図7】本発明の第5の実施形態の圧電振動子の構造を示す図であり、(a)は圧電振動子の概略平面図、(b)は圧電振動子の概略正面断面図。
【図8】図7の圧電振動子の周波数調整工程を示す概略図。
【図9】図7の圧電振動子の概略裏面図。
【図10】(a)は図7の圧電振動子の裏面における開口部周辺を示す図、(b)は、図7の圧電振動子の概略正面断面図。
【図11】図7の圧電振動子の開口部の側面から見た概略拡大図。
【図12】図7の圧電振動子の開口部の変形例を側面から見た概略拡大図。
【図13】図7の圧電振動子の第二の封止工程の一例を示す説明図。
【図14】図7の圧電振動子の第二の封止工程の他の例を示す説明図。
【図15】図7の圧電振動子の第二の封止工程のさらに異なる例を示す説明図。
【図16】図15の第二の封止工程の第1の加熱手段の昇温状態を示す図。
【図17】図15の第二の封止工程の第2の加熱手段の昇温状態を示す図。
【図18】図15の第二の封止工程の真空引きのプロファイルを示す図。
【図19】図7の圧電振動子の第二の封止工程のさらに異なる例を示す説明図。
【図20】図7の圧電振動子の開口部の封止状態を示す概略正面断面図。
【図21】本発明の第6の実施形態の圧電振動子を示す概略正面断面図。
【図22】本発明の第7の実施形態の圧電振動子を示す概略正面断面図。
【図23】従来の圧電振動子の構造図であり、(a)はその平面図、(b)はその概略側断面図。
【符号の説明】
1,65 ベース
2a,2b,52a,52b 電極部
3,53 水晶振動子片
54a、54b 電極部
5,55 接着剤
6,56 リッド
7,57 封止剤
8,45,58 開口部
11,51 圧電振動子
12,52 単一層部
13,63 周波数調整手段(レーザー装置あるいは電子ビーム装置)
59 封止材
73 貫通穴
74 段差部
74a 金属被覆部(メタライズ部)
76 貫通穴
80 加熱治具
82 当接治具
91 真空チャンバー
93 加熱手段
201 水晶振動子片
202 ベース
203 リッド

Claims (7)

  1. 圧電振動子片をパッケージに内蔵した表面実装型の圧電振動子において、前記パッケージのベース前記パッケージの外部側に位置する第1のセラミック基板および前記パッケージの内部側に位置する第2のセラミック基板の少なくとも2層のセラミック基板を積層してなり、前記第1のセラミック基板には第1の貫通穴が形成され、前記第2のセラミック基板には前記第1の貫通穴より径が小さい第2の貫通穴が形成され、前記第1の貫通穴と前記第2の貫通穴との間に形成された段差部が金属により被覆(メタライズ)され、前記第2のセラミック基板の前記段差部と対向する面まで達しないように、前記段差部から延長して前記第2の貫通穴の内周縁部に金属が被覆されて形成された金属被覆部を有し、前記第2の貫通穴および前記段差部からなる開口部に適用した封止材を溶融することにより、封止されていることを特徴とする圧電振動子。
  2. 前記金属被覆部は、前記第2の貫通穴の周囲が他の領域よりも厚くなるようにメタライズされていることを特徴する請求項に記載の圧電振動子。
  3. 前記開口部を封止する前記封止材が融点250℃〜500℃の金属合金であることを特徴とする請求項1または2に記載の圧電振動子。
  4. 前記開口部を封止する前記封止材は、Au−Sn半田合金系、Sn半田合金系、Pb−Sn半田合金系のいずれかをひとつ又は複数選択して使用されていることを特徴とする請求項ないしのいずれかに記載の圧電振動子。
  5. 前記開口部を封止する前記封止材は、銀(Ag)と銅(Cu)を含む合金であることを特徴とする請求項に記載の圧電振動子。
  6. 前記第2の貫通穴が円形に形成され、前記開口部を封止する封止材が球形の金属合金であることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の圧電振動子。
  7. 前記開口部を封止する封止材の溶融前の直径が前記開口部の直径の1.1ないし1.3倍であることを特徴とする請求項に記載の圧電振動子。
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