JP2004007198A - 圧電デバイスと圧電デバイス用パッケージ、圧電デバイスの製造方法、ならびに圧電デバイスを利用した携帯電話装置ならびに圧電デバイスを利用した電子機器 - Google Patents

圧電デバイスと圧電デバイス用パッケージ、圧電デバイスの製造方法、ならびに圧電デバイスを利用した携帯電話装置ならびに圧電デバイスを利用した電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】パッケージ内の圧電振動片に、有害なガス成分を付着させないで蓋体のパッケージに対する封止を行うことができ、これにより、振動性能を損なうことがない圧電デバイスとその製造方法、及び圧電デバイスのパッケージを提供すること。
【解決手段】パッケージ内に圧電振動片32を収容した圧電デバイスであって、絶縁材料でなる基体を有し、この基体36の一面に圧電振動片32を接続するための電極部が形成され、この一面側に蓋体が接合されることにより、前記一面側に前記圧電振動片を気密に収容する収容空間を形成するようにした前記パッケージを備えており、前記蓋体70には、前記収容空間と、外部とを連通させる貫通孔80を備えていて、この貫通孔80に封止材20が充填されている。
【選択図】  図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、圧電振動片をパッケージに収容した圧電デバイスと製造方法ならびに、圧電デバイスのパッケージの改良に係り、また、このような圧電デバイスを利用した携帯電話と電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
HDD(ハード・ディスク・ドライブ)、モバイルコンピュータ、あるいはICカード等の小型の情報機器や、携帯電話、自動車電話、またはページングシステム等の移動体通信機器において、パッケージ内に圧電振動片を収容した圧電振動子や圧電発振器等の圧電デバイスが広く使用されている。
図24は、このような圧電デバイスの構成例を示す概略断面図である。
図において、圧電デバイス1は、パッケージ2の内部に、圧電振動片3を収容している。この圧電振動片3は、例えば水晶基板を利用して形成されている。この圧電振動片3は、パッケージ2の内側底部に形成された電極部6に対して、導電性接着剤6aを用いて、その基部3aが接合されている。
【0003】
パッケージ2は、積層基板2a,2bを積層して形成され、積層基板2bの内側の材料を除去することによって、内部に圧電振動片3を収容するための内部空間S1を有し、その上端には、ロウ材4aを介して、蓋体4が接合されている。電極部6はパッケージ2の外部に引き回されて、パッケージ2の底面において、実装基板(図示せず)に固定される実装用端子6b,6bとされている。
【0004】
このような圧電デバイス1は、実装基板から、実装用端子6b,6bを介して、電極部6に駆動電圧が印加されることにより、圧電振動片3が所定の振動周波数で振動するようになっており、この振動周波数を取り出して、基本クロック等の種々の信号に利用できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような圧電デバイス1では、例えば、パッケージ2の内部空間S1に圧電振動片3を収容固定した後に、蓋体4がパッケージ2に対して接合される必要がある。
この場合、パッケージ2の上端と蓋体4との間にロウ材4aを介在させて、例えば、ベルト炉等を利用して加熱することにより、ロウ材4aを溶融させて、蓋体4の封止が行われている。
【0006】
このため、蓋体4の加熱の際に、パッケージ2内が同時に加熱されることからパッケージ2内の導電性接着剤6aから有害なガスが発生し、このガス成分が圧電振動片3に付着した状態で、蓋体4がパッケージ2を気密に封止してしまうことがある。
これにより、圧電振動片3の振動性能に悪影響が及ぶ場合があった。
【0007】
本発明は、パッケージ内の圧電振動片に、有害なガス成分を付着させないで蓋体のパッケージに対する封止を行うことができ、これにより、振動性能を損なうことがない圧電デバイスとその製造方法、及び圧電デバイスのパッケージ、ならびに圧電デバイスを利用した携帯電話装置及び電子機器を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述の目的は、請求項1の発明によれば、パッケージ内に圧電振動片を収容した圧電デバイスであって、絶縁材料でなる基体を有し、この基体の一面に圧電振動片を接続するための電極部が形成され、この一面側に蓋体が接合されることにより、前記一面側に前記圧電振動片を気密に収容する収容空間を形成するようにした前記パッケージを備えており、前記蓋体には、前記収容空間と、外部とを連通させる貫通孔を備えていて、この貫通孔に封止材が充填されている、圧電デバイスにより、達成される。
【0009】
請求項1の構成によれば、蓋体に設けた貫通孔を利用することにより、パッケージ内に圧電振動片を収容し、蓋体によってパッケージを封止した後で、パッケージ内の気体を排出してから、それ以前の工程でパッケージ内で発生している有害なガスを排出して、蓋体側を気密に封止することが可能となる。このため、封止後に有害なガス成分が圧電振動片に付着して、その振動性能を損なう等の事態を有効に防止することができる。
また、外部とパッケージ内を連通する貫通孔をパッケージの基体側ではなく、蓋体側に設けているので、圧電振動片を固定するための電極を形成する等の複雑な構造に、このような貫通孔を付加する必要がなく、基体側の構造は、従来のものをそのまま利用できる利点がある。
【0010】
請求項2の発明は請求項1の構成において、前記蓋体が前記基体と線膨張係数が近似した光透過性の材料により形成されていることを特徴とする。
請求項2の構成によれば、蓋体の封止後に、環境温度が変化してもパッケージ基体と蓋体との接合が破壊されにくい。また、蓋体を封止後において、外部からレーザ光等を内部の圧電振動片に照射して、質量削減方式による周波数調整を行うことができる。
【0011】
請求項3の発明は、請求項1の構成において、前記蓋体が前記基体と線膨張係数が近似した金属材料により形成されていることを特徴とする。
請求項3の構成によれば、蓋体の封止後に、環境温度が変化してもパッケージ基体と蓋体との接合が破壊されにくい。また、蓋体が金属により形成されているので、蓋体の接合に際しては、シーム溶接や電子ビーム等の種々の方法を採用できる。
【0012】
請求項4の発明は、請求項1ないし3のいずれかの構成において、前記蓋体に設けた前記貫通孔は、外部に向かって徐々に拡径されたテーパ部を備えることを特徴とする。
請求項4の構成によれば、前記貫通孔が外側に向かって開くテーパ状であるため、外側に封止材を配置して支持しやすい。
【0013】
また、上述の目的は、請求項5の発明によれば、絶縁材料でなる基体を有し、この基体の一面に圧電振動片を接続するための電極部が形成され、この一面側に蓋体が接合されることにより、前記一面側に前記圧電振動片を気密に収容する収容空間を形成するようにしたパッケージであって、前記蓋体には、前記収容空間と、外部とを連通させる貫通孔を備えている、圧電デバイス用パッケージにより、達成される。
【0014】
請求項5の構成によれば、蓋体の貫通孔を利用することにより、パッケージ内に圧電振動片を収容し、蓋体によってパッケージを封止した後で、パッケージ内の気体を排出してから、蓋体側を封止することで、それ以前の工程でパッケージ内で発生している有害なガスを排出して、気密に封止することが可能となる。このため、封止後に有害なガス成分が圧電振動片に付着して、その振動性能を損なう等の事態を有効に防止することができる。
さらに、このようなパッケージは、外部とパッケージ内を連通する貫通孔を蓋体側に設けているので、圧電振動片を固定するための電極を形成する等の複雑な構造を有する基体側に、このような貫通孔を付加する必要がなく、基体側の構造は、従来のものをそのまま利用できる利点がある。
尚、この発明において、パッケージとは、その販売の形態において蓋体を含む場合には、圧電振動片を収容する内部空間を形成するために必要とされる蓋体まで含むものである。
【0015】
請求項6の発明は、請求項5の構成において、前記蓋体が前記基体と線膨張係数が近似した光透過性の材料により形成されていることを特徴とする。
【0016】
請求項7の発明は、請求項5の構成において、前記蓋体が前記基体と線膨張係数が近似した金属材料により形成されていることを特徴とする。
【0017】
請求項8の発明は、請求項5ないし7のいずれかの構成において、前記蓋体に設けた前記貫通孔は、外部に向かって徐々に拡径されたテーパ部を備えることを特徴とする。
【0018】
また、上述の目的は、請求項9の発明によれば、絶縁材料でなる基体を有し、この基体の一面に圧電振動片を接続するための電極部が形成され、この一面側に蓋体が接合されることにより、前記一面側に前記圧電振動片を気密に収容する収容空間を形成するようにしたパッケージであって、前記蓋体には、前記収容空間と、外部とを連通させる貫通孔を備えている圧電デバイス用パッケージを用意し、前記パッケージの前記電極部に、前記圧電振動片を接合する工程と、前記パッケージに前記蓋体を接合する封止工程と、前記蓋体の前記貫通孔に封止材を配置し、この封止材に対して加熱用ビームを照射して溶融することにより、前記貫通孔に封止材を充填する蓋体の孔封止工程とを備える、圧電デバイスの製造方法により、達成される。
【0019】
請求項9の構成によれば、圧電デバイスの製造工程において、蓋体の孔封止工程よりも前に、パッケージを加熱する工程を含んでいても、蓋体の孔封止工程において、このようなガス成分を排出することができるから、封止後に有害なガス成分が圧電振動片に付着して、その振動性能を損なう等の事態を有効に防止することができる。
【0020】
請求項10の発明は、請求項9の構成において、前記蓋体として、光を透過しない材料で形成された蓋体を用いる場合には、蓋体の接合を行う封止工程に先立って、圧電振動片の周波数調整を行うことを特徴とする。
請求項10の構成によれば、蓋体が光を透過しないので、蓋体を封止する前に、圧電振動片に直接レーザ光や電子ビームを当てて、質量削減方式による周波数調整を行い、その後、蓋体を封止するようにする。
【0021】
請求項11の発明は、請求項9の構成において、前記蓋体として、光を透過する材料で形成された蓋体を用いる場合には、前記蓋体の孔封止工程の後で、圧電振動片の周波数調整を行うことを特徴とする。
請求項11の構成によれば、蓋体が光を透過できるので、蓋体を封止した後においても、蓋体を透過するビーム、例えば、レーザ光や、ハロゲンランプによる光ビーム等を蓋体を介して圧電振動片に照射し、質量削減方式による周波数調整を行い。その後、蓋体を封止するようにする。
【0022】
また、上述の目的は、請求項12の発明によれば、パッケージ内に圧電振動片を収容した圧電デバイスを利用した携帯電話装置であって、絶縁材料でなる基体を有し、この基体の一面に圧電振動片を接続するための電極部が形成され、この一面側に蓋体が接合されることにより、前記一面側に前記圧電振動片を気密に収容する収容空間を形成するようにしたパッケージを備え、前記蓋体には、前記収容空間と、外部とを連通させる貫通孔を備えていて、この貫通孔に封止材が充填されている圧電デバイスにより、制御用のクロック信号を得るようにした、携帯電話装置により、達成される。
【0023】
また、上述の目的は、請求項13の発明によれば、パッケージ内に圧電振動片を収容した圧電デバイスを利用した電子機器であって、絶縁材料でなる基体を有し、この基体の一面に圧電振動片を接続するための電極部が形成され、この一面側に蓋体が接合されることにより、前記一面側に前記圧電振動片を気密に収容する収容空間を形成するようにしたパッケージを備え、前記蓋体には、前記収容空間と、外部とを連通させる貫通孔を備えていて、この貫通孔に封止材が充填されている圧電デバイスにより、制御用のクロック信号を得るようにした、電子機器により、達成される。
【0024】
【発明の実施の形態】
図1及び図2は、本発明の圧電デバイスの第1の実施の形態を示しており、図1はその概略平面図、図2は図1のA−A線概略断面図である。
これらの図において、圧電デバイス30は、圧電振動子を構成した例を示しており、圧電デバイス30は、パッケージの基体36内に圧電振動片32を収容している。パッケージの基体36は、例えば、絶縁材料として、例えば、酸化アルミニウム質のセラミックグリーンシートを成形して形成される複数の基板を積層した後、焼結して形成されている。複数の各基板は、その内側に所定の孔を形成することで、積層した場合に内側に所定の内部空間S2を形成するようにされている。
【0025】
すなわち、図2に示されているように、この実施形態では、パッケージの基体36は、下から第1の基板である積層基板61、第2の基板である積層基板62、第3の基板である積層基板63を重ねて形成されている。
この内部空間S2が圧電振動片を収容するための収容空間である。
ここで、基体は、ひとつの基板で形成されてもよく、この実施形態のように複数の積層基板で構成してもよい。
また、内部空間S2は、各積層基板の内側に形成した所定の孔もしくは材料の除去部であるが、これに限らず、後述するように、蓋体70がその周縁部に垂直な枠部を有していて、平坦な基板と、この枠部を備えた蓋体70とで形成される内部空間を圧電振動片の収容空間としてもよい。
【0026】
パッケージの基体36の内部空間S2内の図において左端部付近において、内部空間S2に露出して内側底部を構成する第2の積層基板62には、例えば、タングステンメタライズ上にNiメッキ及び金メッキで形成した電極部31,31が設けられている。
この電極部31,31は、外部と接続されて、駆動電圧を供給するものである。この各電極部31,31の上に導電性接着剤43,43が塗布され、この導電性接着剤43,43の上に圧電振動片32の基部51が載置されて、導電性接着剤43,43が硬化されるようになっている。この圧電振動片32の接合工程については、後述する。尚、導電性接着剤43,43としては、接合力を発揮する接着剤成分としての合成樹脂剤に、銀製の細粒等の導電性の粒子を含有させたものが使用でき、例えば、シリコーン系、エポキシ系またはポリイミド系導電性接着剤等を利用することができる。
【0027】
圧電振動片32は、例えば水晶で形成されており、水晶以外にもタンタル酸リチウム,ニオブ酸リチウム等の圧電材料を利用することができる。本実施形態の場合、圧電振動片32は、小型に形成して、必要な性能を得るために、特に図示する形状とされている。
すなわち、圧電振動片32は、パッケージの基体36側と後述するようにして固定される基部51と、この基部51を基端として、図において右方に向けて、二股に別れて平行に延びる一対の振動腕34,35を備えており、全体が音叉のような形状とされた、所謂、音叉型圧電振動片が利用されている。
【0028】
ここで、図1において、圧電振動片32の基部51において、一対の振動腕34,35の基端部側に寄った位置には、基部51の幅方向に縮幅して設けた切り欠き部もしくはくびれ部52,52を設けるようにしてもよい。
これにより、基部51に圧電振動片32の振動の漏れ込みを防止して、CI(クリスタルインピーダンス)値を低減することができる。
また、一対の振動腕34,35には、それぞれ、長手方向に延びる長溝34a,35aを形成してもよい。この場合、各長溝は、図2の長溝34a,34aとして示されているように、各振動腕34,35の上面と下面に同様の態様でそれぞれ形成される。
このように、一対の振動腕34,35に、それぞれ長手方向に延びる長溝34a,35aを形成することによって、振動腕34,35における電界効率が向上する利点がある。
【0029】
圧電振動片32の基部51の導電性接着剤43,43と触れる部分には、駆動電圧を伝えるための引出電極(図示せず)が形成されており、これにより、圧電振動片32は、駆動用電極がパッケージの基体36側の電極部31,31と導電性接着剤43,43を介して、電気的に接続されている。
この引出し電極は、圧電振動片32の表面に形成された励振電極(図示せず)と一体に形成されて、励振電極に駆動電圧を伝えるためのものである。
また、電極部31は、図示しない経路により、図2に示すように、パッケージの基体36の下面(底面)に形成された実装用端子31a,31aに接続されている。
【0030】
また、第2の基板62には、図2において右端部付近の内側の材料を除去して第2の孔42aが形成されている。第2の孔42aは、パッケージの基体36の内部空間S2に開口することで、積層基板62の厚みに対応した凹部42とされている。この凹部42は、圧電振動片32の自由端である先端部の下方に位置している。これにより、本実施形態では、パッケージの基体36に外部から衝撃が加わった場合に、圧電振動片32の自由端が、矢印D方向に変位して振れた場合においても、パッケージの基体36の内側底面と当接されることを有効に防止されるようになっている。
【0031】
パッケージの基体36の開放された上端には、例えば、低融点ガラス等のロウ材33を介して、蓋体70が接合されることにより、封止されている。蓋体70は、図1の例では、好ましくは、後述する周波数調整を行うために、光を透過する材料,例えば、ガラスで形成されている。
さらに、蓋体70には、図2に示されているように、パッケージの基体36の内部空間S2と、パッケージの基体36の外部とを連通する貫通孔80が形成されている。この貫通孔80は、好ましくは、図示のように外側に向かって徐々に拡径するテーパ状に形成されている。この貫通孔80には、封止材20が充填されている。
【0032】
本実施形態の圧電デバイス30は、以上のように構成されており、次に、図3を参照して、本実施形態の圧電デバイスの製造方法の第1の実施形態について説明しながら、パッケージの基体36や蓋体の各構成をさらに詳しく説明する。この製造方法は、主として、光透過性の材料でなる蓋体70を利用した場合の製造方法である。
この製造方法においては、先ず、パッケージの基体36を構成するためのセラミックグリーンシートから形成される基板と、圧電振動片32と、蓋体70とを別々に形成してから、これを完成させて、接合固定する。
【0033】
ここで、パッケージの基体36に関しては、上述したパッケージの基体36の構造を所定の工程により形成して、完成させる(ST11−1)。したがって、パッケージの基体36に関する本発明の構造は、以下で説明する製造方法に先立ってST11−1において完成される。あるいは、圧電振動片32と蓋体70を除く、上述した構造のパッケージの基体が、販売等により提供されて、さらに、以下で説明する製造方法が実施されることになる。
【0034】
図4及び図5は、光透過性の蓋体と組み合わせて使用されるのに好適なパッケージの基体を示している。
図4に示すパッケージの基体(以下、「基体」という)36は、図1及び図2で説明したように、例えば、絶縁材料として、セラミックグリーンシートを成形して焼結した酸化アルミニウム質焼結体である。この基体36は、上部に開口36aを有し、内側に収容空間を形成するための内部空間S1を備えるように、箱型に形成されている。また、基体36は、特に、光透過性の材料、例えば、ガラス製の蓋体70と接合されるために、基体36の上端に、低融点ガラスでなるロウ材33が配置されている。このような構成を形成することで、パッケージの基体の形成が行われる(ST11−1)。
【0035】
また、ガラス製の蓋体を接合するための基体としては、図5に示すように、平板状の基体55を用いることもできる。
この基体55は、図4の基体36と同様にセラミック材料で形成することができ、箱型ではなく、平らな板状に形成されて、必要な電極部31,31や実装用端子31a,31a等を基体36と同様に形成したものである。このような形態の基体55と組み合わされる蓋体に関しては、後で詳しく説明する。
【0036】
また、蓋体70と、圧電振動片32は、すでに説明したとおりの構成を、それぞれ別々の工程で完成させるが、圧電振動片32を形成するためには、所定形状とした圧電材料とする工程と、電極(励振電極、引出し電極等)を形成する工程が行われる(ST11−2)。
そして、本実施形態においては、蓋体の形成工程(ST11−3)において、特に貫通孔を形成するための次のような工程が実施される。
【0037】
図6は、図1及び図2で説明したガラス製の平板状の蓋体70に貫通孔を設ける様子を示す説明図である。また、図7は、図6の手法により形成した蓋体70を示しており、図7(a)は、蓋体70の概略平面図、図7(b)は、図7(a)のB−B線切断端面図である。
図6の方法では、蓋体70として形成するために、これに適合したサイズ、例えば、縦横3mm×1.3mm、厚み0.145mm程度のきわめて小さいガラス製基板39aを用意する。ガラス製基板39aとしては、例えばホウ珪酸ガラスのガラスウエハを用いることができる。
このガラス製基板39aの貫通孔をもうける箇所、例えば、中央付近に対して、レーザ光の照射手段91から、レーザ光LBを照射する。この場合、貫通孔を設ける箇所は、種々選択することができる。
例えば、パッケージ内の圧電振動片32をさける領域とすると、後述する蓋体の孔封止工程で、封止材を溶融する際に、溶融に用いる光ビームが圧電振動片32に当たって、損傷を与えることを防止することができる。あるいは、圧電振動片32と重なる領域であっても、その振動性能に大きな影響をあたえないように、圧電振動片32の先端部をよけた領域等に貫通孔を設けてもよい。
【0038】
図6で使用するレーザ光LBとしては、ガラス製基板39aに対して、吸熱率の高いものを選択する。例えば、ガラス製基板39aにホウ珪酸ガラスを用いた場合には、波長300nm以下のものが吸熱率が高く適している。このため、本実施形態では、レーザ光LBとして、例えば、YAGレーザの第4次高調波(波長266nm)が適している。また、ガラス製基板39aにホウ珪酸ガラスを用いた場合には、波長4μm以上のものが吸熱率が高く適している。このため、本実施形態では、レーザ光LBとして、例えば、波長10.5ないし10.7μm程度のCOレーザを用いることができる。
また、レーザ光LBのビーム径は、形成する貫通孔の孔径に対応しており、蓋体に形成する貫通孔は、製造工程において、パッケージ内の気体を排気する機能を満たせば、小さい程よい。レーザ光LBを使用すると、貫通孔80の孔径を0.03mm程度ときわめて小さくすることができる。これにより、後述する蓋体の孔封止工程で使用する封止材の量を少なくすることができ、高真空下での封止が可能であるという利点がある。
【0039】
図8は、図1及び図2で説明したガラス製の平板状の蓋体70に貫通孔を設ける別の手法を説明する図であり、図9は、図8の手法により形成した蓋体70を示し、図9(a)は、蓋体70の概略平面図、図9(b)は、図9(a)のC−C線切断端面図である。
図8で示すように、この手法では、ガラス製基板39aに対して、照射手段92から、サンドブラストSBを照射することで、貫通孔を形成している。
【0040】
具体的には、ガラス製基板39aの図において上面全体に、サンドブラスト加工に適したレジスト93を印刷等の手法で塗布する。レジスト93としては、例えば、サンドブラスト用のUV(紫外線効果)マスキングインキ(十条化学、商品名 JELCON GEC/6S)が好適である。
次に、レジスト93の上にマスク(図示せず)を配置し、露光して、貫通孔に対応した感光部を除去して、マスクを取り去る。
続いて、微細な砂やビーズでなるサンドブラストSBを照射して、エッチングを行い、図9に示すような貫通孔80を形成する。貫通孔80の形成後においては、レジスト93を除去することで、蓋体70に貫通孔80を形成することができる。
このように、サンドブラストSBを用いて貫通孔80を形成することで、貫通孔の孔径を0.1mm程度に形成できるので、貫通孔の性能としては、十分な小さな孔径とすることができる。
【0041】
図10は、図1及び図2で説明したガラス製の平板状の蓋体70とは別の形態の貫通孔を備えるガラス製蓋体を形成するための成形用型を示す図であり、図11は、図10の型を用いて形成した蓋体71を示し、図11(a)は、蓋体71の概略平面図、図11(b)は、図11(a)のD−D線切断端面図である。
図10は、ガラス成形用の型の概略断面図であり、この型94は、内側に、蓋体に設けるべき貫通孔に対応した凸部94aと、蓋体の周縁部に設けられる枠部もしくは壁部に対応した凹部94bを備えている。
【0042】
このような型94に、例えば、ガラス製蓋体用の材料である溶融したホウ珪酸ガラスを流し込み、固化させて型抜きすることで、図11に示すように、蓋体71が形成される。この蓋体71は、周縁部に厚み方向に延びる枠部71aが一体に形成されるので、その内側が圧電振動片32の収容空間となる。
【0043】
(接合工程)
基体36に、圧電振動片32を接合する(マウント)。この場合、図1及び図2で説明した電極部31,31に、導電性接着剤43,43を塗布し、その上から、圧電振動片32の基部51を載せて、僅かに荷重をかけることで、導電性接着剤43,43を、基部51と各電極部31,31との間で好適に介在させ、導電性接着剤43,43を乾燥固化させることにより、接合工程が完了する(ST12)。
【0044】
(封止工程)
基体36に圧電振動片32を接合したら、例えば、基体36と蓋体70との間に低融点ガラスでなるロウ材33を介在させ、加熱してロウ材33を溶融することによって、蓋体70を基体36に対して接合する(ST13)。
具体的には、例えば基体36の接合端面である上端面にロウ材33を予め形成しておき、その上に蓋体70を配置する。そして、例えば、ベルト炉において摂氏320度以上で、約10分程度加熱することで、低融点ガラスのロウ材33を溶融して、パッケージを封止することができる。
【0045】
図12は、図10及び図11で説明した枠部71aを備える蓋体71と平板状の基体55とを封止する様子を示す図である。
このように、基体55に蓋体71を封止することで、枠部71aにより、パッケージ内部に圧電振動片32の収容空間が形成される。封止方法は、上述の場合と同じ加熱工程を用いることができる。
これにより、基体側に収容空間を形成しなくて済むので、圧電デバイス全体を薄く形成でき、低背化を図ることができる。また、セラミック材料の基板を積層していないので、基体を形成するコストを低減することができる。
【0046】
(アニール工程)
次に、図3では示していないが、封止工程の後で、好ましくは、パッケージの熱処理を行うアニール工程を実施してもよい。この工程は、蓋体70が接合された基体36を加熱する工程である。例えば、図示しないチャンバー内に移して、ひき続き加熱してもよいし、蓋体70が光透過性の材料で形成されている場合には、基体36を介して、ハロゲンランプまたはレーザ照射手段等により、蓋体70を透過させて基体36内に、ハロゲン光またはレーザ光を照射してもよい。
これにより、基体36が加熱されると、例えば、導電性接着剤43等から有害なガスが発生する。そして、チャンバー内が真空とされていれば、蓋体70の貫通孔80から、有害なガスが外部に排出される。このため、続く蓋体の孔封止が行われた後で、基体36内の有害なガスが、圧電振動片32に付着して、振動性能に悪影響を与えたり、基体36内の吸着水が、付着して酸化させたりすることが、未然に防止される。
【0047】
(蓋体の孔封止工程)
基体36と蓋体70を接合する封止工程、あるいは、上述のアニール工程に続いて、基体36を所定のチャンバー内に配置して、蓋体の孔封止工程を行う(ST14)。
この場合、チャンバー(図示せず)内を真空にして、図13に示すように、蓋体70の貫通孔80のテーパ形状を利用して、貫通孔80の外側に封止材20を載せて、例えば、レーザ光LBや、ハロゲンランプ(図示せず)の光ビーム等を照射することにより、封止材20を照射して、図2に示すように、貫通孔80に溶融した封止材20を充填する。
【0048】
蓋体の孔封止工程を真空中で行うのは、ST13の封止工程による加熱や、上述のアニール工程による加熱で、上述したように、有害なガスが発生していても、貫通孔80から外部に排出できるからである。
このように、有害なガスを排出した後においては、貫通孔80を溶融した封止材20で完全に塞いで、パッケージを気密に封止する。
【0049】
ここで、封止材20は、貫通孔80の形状に適合させたものが好ましい。貫通孔80は、一般的には、円形の孔であるから、例えば、図示のような球形のものや、偏平な円柱状のものやペレット状のもの、立方体状のもの等が好適である。また、図13のように、貫通孔80がテーパ形状とされていると、これに球形の封止材20を載せれば、転動しないように支持することができる。
【0050】
また、封止材20は、蓋体70の材質にあわせて、その材質が決定されている。この場合、蓋体70は、上述したようにガラス製であるから、封止材20の材質としては、低融点ガラスのものが適している。これにより、封止材20として、高価な貴金属材料等を含まないことから、その分、コストを低く抑えることができる。
【0051】
この蓋体の孔封止工程において、封止材20の溶融にレーザ光LBを使用する場合には、低融点ガラスに対して、熱吸収率の高いものを使用する。例えば、波長1064nmのものが好適である。そして、貫通孔80の孔径を最小の0.03mmとして、封止材20の直径が0.05mm程度のものを使用した場合、例えば、レーザ光LBを例えば、約5秒程度照射することにより、好適に封止することができる。
この蓋体の孔封止工程において、封止材20を溶融させるには、レーザ光だけではなく、ハロゲンランプ(図示せず)を光源とした光ビームを用いることができる。ハロゲンランプは、フィラメントの太さと、バルブ内に封入するガス量等により、必要な熱量を得るように調整することができる。この場合、波長0.8μmないし1.5μm程度の近赤外線領域を利用するのが好適である。
ハロゲンランプは、100V(ボルト)の家庭用交流電源を利用して、加熱装置を構成することができ、設備を安価に、しかも環境の制約なく用意することができる利点がある。また、必要な温度への温度上昇時間が短時間で実現でき、しかも、レーザ光に比べると、光ビームの広い照射範囲を形成することが容易で、バッジ処理に適している。
【0052】
図14は、貫通孔の別の形成例を示している。
図示の場合、貫通孔81は、蓋体70の外側に開口した第1の孔81aと、この第1の孔81aと、第1の孔81aと連通して、蓋体70の内側に開口した第2の孔81bを有している。そして、第1の孔81aは、球形の封止材20の少なくとも下部が受容できる内径を有し、第2の孔81bは、第1の孔81aの内径よりも小さな内径を有している。このため、第1の孔81aと第2の孔81bの接続部には、上向きの段部81cが形成されている。
これにより、封止材20は、その下部が第1の孔81aに受容された状態で、段部81cの上に載置されるので、一層転動しにくく、安定的に保持される。
【0053】
図15は、貫通孔のさらに異なる構成例を示している。
図示の貫通孔82は、上向きの段部により底部82aを形成しており、孔の周縁部に貫通部82bが設けられている。これにより、底部82aは、封止材20を載置するための保持部として機能すると共に、レーザ光LB等の加熱ビームが封止材20に照射された際に、貫通したビームを受ける遮蔽部として機能する。これにより、貫通孔82においては、貫通部82bが上述したガスの排出機能を発揮すると共に、底部82aが加熱用のビームがパッケージ内に進入して、圧電振動片32等に直接照射されて、損傷することが防止される。
また、溶融した封止材20が、底部82aにより支持されて貫通孔82内に止まりやすく、この点においてもパッケージ内に滴下されにくく、貫通孔82内に適切に充填される。
【0054】
(周波数調整工程)
次に、図2に符号LBで示すように、レーザ照射手段(図示せず)により、蓋体70を透過させて基体36内の圧電振動片32の金属被膜(例えば、励振電極の一部もしくは、その圧電振動片32の先端近傍に設けた周波数調整用の金属被膜)に対して、レーザ光を照射し、金属の一部を蒸散させることによって、質量削減方式による周波数調整を行う(ST15)。
次いで、所定の検査を行い、圧電デバイス30を完成させる(ST16)。
【0055】
このように、本発明の実施形態にかかる製造方法によれば、蓋体70に設けた貫通孔80,81,82を利用することにより、基体内に圧電振動片32を収容し、蓋体70によって基体を封止した後で、パッケージ内の気体を排出できる。このため、封止工程等の、それ以前の工程でパッケージ内で発生している有害なガスを排出して、気密に封止することが可能となる。このため、封止後に有害なガス成分が圧電振動片32に付着して、その振動性能を損なう等の事態を有効に防止することができる。
また、外部とパッケージ内を連通する貫通孔80等をパッケージの基体36側ではなく、蓋体70側に設けているので、圧電振動片32を固定するための電極を形成する等の複雑な構造に、このような貫通孔80を付加する必要がなく、基体36側の構造は、従来のものをそのまま利用できる利点がある。
【0056】
次に、図16を参照して、本実施形態の圧電デバイスの製造方法の第2の実施形態について説明する。この製造方法は、主として、金属材料でなる蓋体70を利用した場合の製造方法である。
この製造方法においても、先ず、パッケージの基体36を構成するためのセラミックグリーンシートからなる基板の形成(ST21−1)と、圧電振動片32の形成(ST21−2)と、蓋体70の形成(ST21−3)とが別々に行われ、これらを完成させてから、互いに接合される点は、第1の実施形態と同じであるから、これらのうち、特に異なる蓋体70の形成(ST21−3)と、パッケージの基体36の形成(ST21−1)について、先ず説明する。
【0057】
図17は、図1及び図2で説明した蓋体として、金属製の蓋体を使用する場合に、この蓋体72に貫通孔を設ける様子を示す説明図である。また、図18は、図17の手法により形成した蓋体72を示しており、図18(a)は、蓋体72の概略平面図、図18(b)は、図18(a)のE−E線切断端面図である。
図17の方法では、蓋体72として形成するために、第1の実施形態で説明したガラス製基板39aとほぼ同様の金属の板体を用意する。この金属板72aは、パッケージ基体36を構成する圧電材料と、線膨張係数が近いものから選ばれることが好ましく、例えば、金属材料として、コバールや42アロイ等で形成することができる。
図17に示すように、例えばコバール製の金属板72aの貫通孔を形成すべき領域に、金属ピン95を、矢印で示す方向に移動させて、図18に示すように穿孔することで、貫通孔80を形成する。
【0058】
図19は、ST21−1で形成されたパッケージ基体36を示しており、この基体36は、図1及び図2、図4で説明したものと基本的には同じである。この製造方法では、蓋体との接合面となる基体36の上端36aに、封止方法の種類に応じて、異なる金属被覆部を設ける。
【0059】
(接合工程)
続く接合工程は、第1の実施形態のST12と同じである。
圧電振動片32を接合した後で、この実施形態では、周波数調整を行う(ST23)。
(周波数調整工程)
この工程では、図20に示すように、蓋体を封止する前に、大気中で、符号LBで示すように、レーザ照射手段(図示せず)により、圧電振動片32の先端付近の金属被膜(例えば、励振電極の一部もしくは、その圧電振動片32の先端近傍に設けた周波数調整用の金属被膜)に対して、レーザ光を照射し、金属の一部を蒸散させることによって、質量削減方式による周波数調整を行う。この場合、以降の工程において、加熱が行われたり、圧電振動片32が真空状態に封止されることを考慮して、これらにより振動周波数がズレることを予め見込んで、最終的に目標となる周波数になるように周波数調整を行う。
【0060】
(封止工程)
基体36に圧電振動片32を接合したら、ST24において、例えば、図20に示すように、基体36と蓋体72とを接合する封止工程を行う。
ここで、金属製の蓋体72を利用した場合の封止方法には、シーム溶接による場合、電子ビームを利用して封止する場合、蓋体を加熱して封止する場合の3種類の方法を選択することができる。
先ず、図20を参照して、シーム溶接による場合を説明する。
蓋体72の金属材料は、コバールが好適である。基体36の上端36aには、符号36bの箇所に下から順次、W(タングステン)の被覆の上にNi(ニッケル)メッキし、その上にAuメッキを施した金属被覆部を形成し、その上にロウ材となるコバールリングを配置する。
そして、これらの上に、図示するようにコバール製の蓋体72を載置して、ローラをかけながら電流を印加し、コバールリングを溶融させて接合する。この工程は真空中で行ってもよい。
【0061】
図21は、電子ビームを利用する場合を示している。
図において、コバール製の蓋体72の接合側の面には、Niメッキと、Agロウでなるロウ材72bが被覆されている。基体36の上端36aには、符号36cの箇所に下から順次、W(タングステン)被覆の上にNi(ニッケル)メッキを施した金属被覆部を形成しておく。
そして、真空中において、蓋体72を矢印に示すように、基体36の上に配置し、符号EBで示すように、接合面に対応する蓋体72の上から、局所的に電子ビームを照射して加熱する。これにより、主としてAgロウを溶融させて、基体36に蓋体72を接合する。
【0062】
図22は、蓋体を加熱することにより接合する方法を示している。
図において、コバール製の蓋体72の接合部には、Au/Snでなるロウ材72cが被覆されている。基体36の上端36aには、符号36dの箇所に下から順次、W(タングステン)被覆の上にNi(ニッケル)メッキを施した金属被覆部を形成しておく。
そして、チャンバー(図示せず)内において、蓋体72を矢印の方向に合わせて、基体36の開口を塞ぐようにし、チャンバー内の、例えば、加熱台の上に、図22の状態とは上下を逆にして、蓋体72側を下にして、その上に基体36を配置する。そして、チャンバー内を真空排気した後で、不活性ガス、例えば、窒素(N)を導入する。これにより、蓋体72を介してロウ材が加熱溶融されることにより、基体36に蓋体72を接合する。
【0063】
(蓋体の孔封止工程)
基体36と蓋体72を接合する封止工程に続いて、基体36を所定のチャンバー内に配置して、蓋体の孔封止工程を行う(ST25)。
この孔封止工程は、図13、図14、図15で説明したものとほぼ同様の形態であるから、これらを再び参照する。
この実施形態においては、蓋体72が、金属製、特にコバールである点が相違する。このため、封止材20の材質も、蓋体の材質に合わせて変更される。
すなわち、封止材20としては、好ましくは、鉛を含まない金属封止材が好適であり、比較的高い融点の金属材料である。例えば、封止材20として、Au/Sn、銀(Ag)ロウ、Au/Geの合金が使用できる。封止材20の形状も第1の実施形態と同様である。
【0064】
蓋体72に形成される貫通孔としては、図13ないし図15の全ての形態が採用できる。封止材20を溶融させる手段としては、真空中で、図13ないし図15の矢印LBで示すように、レーザ光もしくはハロゲンランプによる光ビームにより加熱溶融させることにより、第1の実施形態と同様に蓋体の孔封止を行うことができる。
【0065】
尚、封止材20として、例えば、金ゲルマニウム合金(Au/Ge)を用いるのが好ましい。金ゲルマニウム合金は、融点が高いが、酸化されやすく、表面に酸化膜が形成されやすい。そこで、金ゲルマニウム合金(Au/Ge)を球形にして、貫通孔80に配置し、真空もしくは窒素雰囲気でレーザ光等を照射すると、酸化がしにくいので、容易に溶融される。これにより、封止材の合金成分が、貫通孔80内に広がり流れて充填されることになる。
次いで、所定の検査を行い、圧電デバイス30を完成させる(ST26)。
【0066】
このように、各実施形態の製造方法においては、蓋体70,72の孔封止工程よりも前に、パッケージを加熱する工程を含んでいても、蓋体の孔封止工程において、このようなガス成分を排出することができるから、封止後に有害なガス成分が圧電振動片32に付着して、その振動性能を損なう等の事態を有効に防止することができる。
【0067】
図23は、本発明の上述した実施形態に係る圧電デバイスを利用した電子機器の一例としてのデジタル式携帯電話装置の概略構成を示す図である。
図において、送信者の音声を受信するマイクロフォン308及び受信内容を音声出力とするためのスピーカ309を備えており、さらに、送受信信号の変調及び復調部に接続された制御部としての集積回路等でなるコントローラ301を備えている。
コントローラ301は、送受信信号の変調及び復調の他に画像表示部としてのLCDや情報入力のための操作キー等でなる情報の入出力部302や、RAM,ROM等でなる情報記憶手段303の制御を行うようになっている。このため、コントローラ301には、圧電デバイス30が取り付けられて、その出力周波数をコントローラ301に内蔵された所定の分周回路(図示せず)等により、制御内容に適合したクロック信号として利用するようにされている。このコントローラ301に取付けられる圧電デバイス30は、圧電デバイス30単体でなくても、圧電デバイス30と、所定の分周回路等とを組み合わせた発振器であってもよい。
【0068】
コントローラ301は、さらに、温度補償水晶発振器(TCXO)305と接続され、温度補償水晶発振器305は、送信部307と受信部306に接続されている。これにより、コントローラ301からの基本クロックが、環境温度が変化した場合に変動しても、温度補償水晶発振器305により修正されて、送信部307及び受信部306に与えられるようになっている。
【0069】
このように、制御部を備えた携帯電話装置300のような電子機器に、上述した実施形態に係る圧電デバイスを利用することにより、製造の際の蓋体の孔封止工程において、このようなガス成分を排出することができるから、封止後に有害なガス成分が圧電振動片32に付着して、その振動性能を損なわれないようにした圧電デバイスを使用していることによって、正確なクロック信号を生成することができる。
【0070】
本発明は上述の実施形態に限定されない。各実施形態の各構成はこれらを適宜組み合わせたり、省略し、図示しない他の構成と組み合わせることができる。
また、この発明は、パッケージ内に圧電振動片を収容するものであれば、圧電振動子、圧電発振器等の名称にかかわらず、全ての圧電デバイスに適用することができる。
【0071】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、パッケージ内の圧電振動片に、有害なガス成分を付着させないで蓋体のパッケージに対する封止を行うことができ、これにより、振動性能を損なうことがない圧電デバイスとその製造方法、及び圧電デバイスのパッケージ、ならびに圧電デバイスを利用した携帯電話装置及び電子機器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の圧電デバイスの第1の実施形態を示す概略平面図。
【図2】図1のA−A線概略断面図。
【図3】図1の圧電デバイスを製造する方法の第1の実施形態を示すフローチャート。
【図4】図1の圧電デバイスに使用するパッケージの基体の一例を示す概略断面図。
【図5】図1の圧電デバイスに使用するパッケージの基体の他の例を示す概略断面図。
【図6】図1の圧電デバイスの蓋体に貫通孔を形成する形成方法を示す説明図。
【図7】図6の手法により貫通孔を形成した蓋体を示し、(a)は蓋体の概略平面図、(b)は、(a)のB−B線切断端面図。
【図8】図1の圧電デバイスの蓋体に貫通孔を形成する形成方法を示す説明図。
【図9】図8の手法により貫通孔を形成した蓋体を示し、(a)は蓋体の概略平面図、(b)は、(a)のC−C線切断端面図。
【図10】図1の圧電デバイスの貫通孔を備える蓋体を形成するための型の構造を示す概略断面図。
【図11】図10の型により形成された蓋体を示し、(a)は蓋体の概略平面図、(b)は、(a)のD−D線切断端面図。
【図12】図5の基体と図11の蓋体を接合する様子を示す概略断面図。
【図13】図1の圧電デバイスの蓋体の孔封止の様子を示す拡大図。
【図14】図1の圧電デバイスの蓋体の孔封止の様子を示す拡大図。
【図15】図1の圧電デバイスの蓋体の孔封止の様子を示す拡大図。
【図16】図1の圧電デバイスを製造する方法の第2の実施形態を示すフローチャート。
【図17】図1の圧電デバイスの金属製の蓋体に貫通孔を形成する形成方法を示す説明図。
【図18】図17の手法により貫通孔を形成した蓋体を示し、(a)は蓋体の概略平面図、(b)は、(a)のE−E線切断端面図。
【図19】図1の圧電デバイスに使用するパッケージの基体の一例を示す概略断面図。
【図20】図16のST24の封止工程を説明するための図。
【図21】図16のST24の封止工程を説明するための図。
【図22】図16のST24の封止工程を説明するための図。
【図23】本発明の実施形態に係る圧電デバイスを利用した電子機器の一例としてのデジタル式携帯電話装置の概略構成を示す図。
【図24】従来の圧電デバイスの一例を示す概略断面図。
【符号の説明】
20・・・封止材、30・・・圧電デバイス、32・・・圧電振動片、36・・・パッケージ基体、42・・・凹部、43・・・導電性接着剤、51・・・基部、70・・・蓋体、80・・・貫通孔。

Claims (13)

  1. パッケージ内に圧電振動片を収容した圧電デバイスであって、
    絶縁材料でなる基体を有し、この基体の一面に圧電振動片を接続するための電極部が形成され、この一面側に蓋体が接合されることにより、前記一面側に前記圧電振動片を気密に収容する収容空間を形成するようにした前記パッケージを備えており、
    前記蓋体には、前記収容空間と、外部とを連通させる貫通孔を備えていて、
    この貫通孔に封止材が充填されている
    ことを特徴とする、圧電デバイス。
  2. 前記蓋体が前記基体と線膨張係数が近似した光透過性の材料により形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の圧電デバイス。
  3. 前記蓋体が前記基体と線膨張係数が近似した金属材料により形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の圧電デバイス。
  4. 前記蓋体に設けた前記貫通孔は、外部に向かって徐々に拡径されたテーパ部を備えることを特徴とする、請求項1ないし3のいずれかに記載の圧電デバイス。
  5. 絶縁材料でなる基体を有し、この基体の一面に圧電振動片を接続するための電極部が形成され、この一面側に蓋体が接合されることにより、前記一面側に前記圧電振動片を気密に収容する収容空間を形成するようにしたパッケージであって、
    前記蓋体には、前記収容空間と、外部とを連通させる貫通孔を備えている
    ことを特徴とする、圧電デバイス用パッケージ。
  6. 前記蓋体が前記基体と線膨張係数が近似した光透過性の材料により形成されていることを特徴とする、請求項5に記載の圧電デバイス用パッケージ。
  7. 前記蓋体が前記基体と線膨張係数が近似した金属材料により形成されていることを特徴とする、請求項5に記載の圧電デバイス用パッケージ。
  8. 前記蓋体に設けた前記貫通孔は、外部に向かって徐々に拡径されたテーパ部を備えることを特徴とする、請求項5ないし7のいずれかに記載の圧電デバイス用パッケージ。
  9. 絶縁材料でなる基体を有し、この基体の一面に圧電振動片を接続するための電極部が形成され、この一面側に蓋体が接合されることにより、前記一面側に前記圧電振動片を気密に収容する収容空間を形成するようにしたパッケージであって、前記蓋体には、前記収容空間と、外部とを連通させる貫通孔を備えている圧電デバイス用パッケージを用意し、
    前記パッケージの前記電極部に、前記圧電振動片を接合する工程と、
    前記パッケージに前記蓋体を接合する封止工程と、
    前記蓋体の前記貫通孔に封止材を配置し、この封止材に対して加熱用ビームを照射して溶融することにより、前記貫通孔に封止材を充填する蓋体の孔封止工程と
    を備えることを特徴とする、圧電デバイスの製造方法。
  10. 前記蓋体として、光を透過しない材料で形成された蓋体を用いる場合には、蓋体の接合を行う封止工程に先立って、圧電振動片の周波数調整を行うことを特徴とする、請求項9に記載の圧電デバイスの製造方法。
  11. 前記蓋体として、光を透過する材料で形成された蓋体を用いる場合には、前記蓋体の孔封止工程の後で、圧電振動片の周波数調整を行うことを特徴とする、請求項9に記載の圧電デバイスの製造方法。
  12. パッケージ内に圧電振動片を収容した圧電デバイスを利用した携帯電話装置であって、
    絶縁材料でなる基体を有し、この基体の一面に圧電振動片を接続するための電極部が形成され、この一面側に蓋体が接合されることにより、前記一面側に前記圧電振動片を気密に収容する収容空間を形成するようにしたパッケージを備え、
    前記蓋体には、前記収容空間と、外部とを連通させる貫通孔を備えていて、
    この貫通孔に封止材が充填されている圧電デバイスにより、制御用のクロック信号を得るようにした
    ことを特徴とする、携帯電話装置。
  13. パッケージ内に圧電振動片を収容した圧電デバイスを利用した電子機器であって、
    絶縁材料でなる基体を有し、この基体の一面に圧電振動片を接続するための電極部が形成され、この一面側に蓋体が接合されることにより、前記一面側に前記圧電振動片を気密に収容する収容空間を形成するようにしたパッケージを備え、
    前記蓋体には、前記収容空間と、外部とを連通させる貫通孔を備えていて、
    この貫通孔に封止材が充填されている圧電デバイスにより、制御用のクロック信号を得るようにした
    ことを特徴とする、電子機器。
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