JP2003204238A - 圧電デバイスとその封止方法及び圧電デバイスを利用した携帯電話装置ならびに圧電デバイスを利用した電子機器 - Google Patents

圧電デバイスとその封止方法及び圧電デバイスを利用した携帯電話装置ならびに圧電デバイスを利用した電子機器

Info

Publication number
JP2003204238A
JP2003204238A JP2002001616A JP2002001616A JP2003204238A JP 2003204238 A JP2003204238 A JP 2003204238A JP 2002001616 A JP2002001616 A JP 2002001616A JP 2002001616 A JP2002001616 A JP 2002001616A JP 2003204238 A JP2003204238 A JP 2003204238A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hole
metal material
package
sealing
piezoelectric device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002001616A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3982263B2 (ja
Inventor
Yuji Kitahara
勇治 北原
Takao Kuwabara
卓男 桑原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2002001616A priority Critical patent/JP3982263B2/ja
Publication of JP2003204238A publication Critical patent/JP2003204238A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3982263B2 publication Critical patent/JP3982263B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2924/00Indexing scheme for arrangements or methods for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies as covered by H01L24/00
    • H01L2924/15Details of package parts other than the semiconductor or other solid state devices to be connected
    • H01L2924/161Cap
    • H01L2924/1615Shape
    • H01L2924/16195Flat cap [not enclosing an internal cavity]

Landscapes

  • Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】振動周波数のばらつきを生じることなく、パッ
ケージを封止することができる圧電デバイスの封止方法
と、その封止方法が適用される圧電デバイス及びこの圧
電デバイスを利用した携帯電話装置及び電子機器を提供
すること。 【解決手段】圧電振動片32の一部を支持固定して収容
する内部空間を備えたパッケージ36と、このパッケー
ジに固定された蓋体39と、前記パッケージの底部に設
けた貫通孔37に充填され、前記内部空間を気密状態で
封止するための封止材63とを備えており、前記封止材
として、低融点金属による第1の金属材料61と、第1
の金属材料よりも融点が高い第2の金属材料62により
形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧電振動片をパッ
ケージに内蔵した圧電デバイスとそのパッケージの封止
方法の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】HDD(ハード・ディスク・ドライ
ブ)、モバイルコンピュータ、あるいはICカード等の
小型の情報機器や、携帯電話、自動車電話、またはペー
ジングシステム等の移動体通信機器において、近年、装
置の小型薄型化がめざましく、それらに用いられる圧電
デバイスも小型薄型化が要求されている。また、それと
ともに、装置の回路基板に表面実装が可能な表面実装タ
イプの圧電デバイスが求められている。図16及び図1
7は、このような圧電デバイスの構成例を示す概略図で
あり、図16は、圧電デバイスの構成を示す概略平面
図、図17は、図16の圧電デバイスのA−A線概略断
面図である。
【0003】図16及び図17において、従来の圧電デ
バイス1は、パッケージ6の内部に、圧電振動片2を収
容している。この圧電振動片2は、例えば水晶基板を利
用して形成されている。この圧電振動片2は、厚みの薄
い矩形状に形成された、所謂ATカット振動片が使用さ
れ、パッケージ6の電極部に対して、その基部11が固
定されていると共に、先端側4が自由端とされている。
この圧電振動片2の表面(図17の上面及び下面を含む
表面)には駆動用の金属電極として、励振電極5が形成
されており、また、圧電振動片2の左端部の幅方向両端
部には、上記励振電極5と接続された引出し電極12,
12が形成されている。
【0004】パッケージ6は、セラミック製の複数の基
板を積層して内側に所定の内部空間Sを形成するように
されている。この内部空間Sにおいて、パッケージ6の
内側の底部には、導電性の接着剤7,7を介して、上述
した引出し電極12,12が電極部3,3上に接合固定
されている。そして、パッケージ6の開放された上端に
は、低融点ガラス等のロウ材8を介して、ガラス等の光
を透過する材料,すなわち光透過性の材料で形成された
蓋体9が接合されることにより、封止されている。
【0005】圧電デバイス1は、以上のように構成され
ており、外部からの駆動電圧が、電極部3及び導電性接
着剤7を介して、励振電極5に伝えられると、励振電極
5からの電圧が圧電材料に伝えられることで、圧電材料
が、所定の周波数で振動する。この振動周波数を外部に
取り出すことによって、所定の周波数の出力を得ること
ができるようになっている。
【0006】このような圧電デバイス1では、その製造
工程においては、先ず、圧電振動片2を導電性接着剤7
を用いて、パッケージ6の電極部3,3に接合する。封
止工程に先行して、圧電振動片2に対しては、その電極
膜に対して、蒸着等の手段により、金属膜をさらに被覆
して、重量を増加させたり、反対にプラズマを照射し
て、金属膜を除去して重量を減らして、所定の周波数調
整を行う。次いで、上述したロウ材8を介して、蓋体9
を配置し、真空雰囲気内で加熱してロウ材8を溶融する
ことにより、封止している。これにより、圧電振動片2
は、パッケージ6内で、所定の周波数で振動できるよう
にされている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
工程を経て製造される圧電デバイス1においては、蓋体
9の封止前に周波数調整を行っているにもかかわらず、
振動周波数に比較的大きなばらつきを生じていた。この
ような振動周波数のばらつきは、蓋体9の接合を行う場
合に、ロウ材8を加熱する過程で、圧電振動片2へのガ
スの脱吸着及び圧電振動片2の接合保持部の応力変化に
より生じていると考えられる。
【0008】そこで、次のような試みをなされている。
図18は、振動周波数のばらつきをできるだけ抑制する
ために検討された圧電デバイス10を示す概略斜視図で
ある。この圧電デバイス10において、図16,図17
で説明した圧電デバイス1と同じ符号を付した箇所は共
通する構成である。
【0009】すなわち、圧電デバイス10は、圧電デバ
イス1と比較すると、パッケージの構成が異なってお
り、圧電デバイス10のパッケージ11には、底部に開
口する貫通孔12を有している。この貫通孔12は、所
定の内径を備える内側の第1の貫通孔12aと、この第
1の貫通孔と連続して設けられると共に、前記第1の貫
通孔よりも大きな内径を備えて外側に開口した第2の貫
通孔12bとで形成されている。
【0010】図19は、このようなパッケージ構成をも
つ圧電デバイス10を封止する様子を示している。図に
おいて、チャンバー13内には、ヒータ等を内蔵した加
熱手段14と、加熱手段14の上に配置されたプレート
15が備えられている。圧電デバイス10は、プレート
15上に、図示するように逆さにされて、蓋体9が、加
熱手段14からの熱を伝えるプレート15上に載置され
ており、ロウ材8を介して、パッケージ11が載ってい
る。
【0011】先ず、チャンバー13内にて真空雰囲気あ
るいは窒素雰囲気にて所定の温度プロファイルに従っ
て、加熱手段14を駆動し、蓋体9を介してロウ材8を
加熱溶融することで、パッケージ11と蓋体9を接合す
る。
【0012】その後、必要により、貫通孔12を介し
て、例えばレーザ光を照射して、圧電振動片2の表面の
電極膜を一部蒸散させて、周波数調整を行い(図示せ
ず)、次に、貫通孔12内に、図示するように溶融前の
封止材16を載置する。溶融前の封止材16は、例え
ば、従来の半田を利用した金属封止材を使用してもよ
く、あるいは、鉛の使用を避けて、鉛を含有しないAu
/Sn等の金属封止材が用いられる。そして、この溶融
前の封止材16にレーザ光L1を照射して、封止材16
を溶融することによって、貫通孔12を塞ぎ、圧電デバ
イス1のように振動周波数にばらつきを生じることがな
い、圧電デバイス10を製造することができるものと期
待されていた。
【0013】しかしながら、実際には、図20で示すよ
うな現象を生じてしまう。図20は、図19の円形で示
した領域Bを拡大して示しており、図において、封止材
16にレーザ光L1を照射すると、封止材16が溶融
し、溶融金属の一部16aが貫通孔12を通ってパッケ
ージ11内に入り、圧電振動片2の表面に付着してしま
う。
【0014】図21は、上述の製造工程により製造され
た圧電デバイス10の振動周波数のばらつきをグラフ化
したものである。当初、振動周波数のばらつきは、図2
1(a)に示すように、非常に低く抑えることが期待さ
れたが、実際には、図20で示した現象によって、封止
材16が溶融した溶融金属の一部16aが圧電振動片2
の表面に付着する場合がある。このため、図21(b)
に示すように、振動周波数は、低い方へ、ばらついてし
まう結果となる。
【0015】本発明の目的は、振動周波数のばらつきを
生じることなく、パッケージを封止することができる圧
電デバイスの封止方法と、その封止方法が適用される圧
電デバイス及びこの圧電デバイスを利用した携帯電話装
置及び電子機器を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上述の目的は、請求項1
の発明によれば、圧電振動片の一部を支持固定して収容
する内部空間を備えたパッケージと、このパッケージに
固定された蓋体と、前記パッケージの底部に設けた貫通
孔に充填され、前記内部空間を気密状態で封止するため
の封止材とを備えており、前記封止材が、低融点金属に
よる第1の金属材料と、第1の金属材料よりも融点が高
い第2の金属材料により形成されている、圧電デバイス
により、達成される。請求項1の構成によれば、パッケ
ージの貫通孔に充填される封止材が低融点金属による第
1の金属材料と、第1の金属材料よりも融点が高い第2
の金属材料により形成されていることから、貫通孔の封
止の際にレーザ光等で熱を加えた場合に、溶融されやす
い第1の金属材料を溶融させ、溶融されにくい第2の金
属材料を少なくとも一部溶融されない状態で残すことが
できる。これにより、第2の金属材料の溶け残った一部
が、貫通孔とパッケージ内部とを連絡する箇所をせき止
めて塞ぎ、パッケージ内に侵入した溶融金属がパッケー
ジ内部の圧電振動片に付着することを防止できる。ま
た、溶融した金属材料は、貫通孔に充填されることで、
パッケージを気密に封止する。これにより、圧電振動片
の振動周波数が変動することを有効に防止することがで
きる。
【0017】請求項2の発明は、請求項1の構成におい
て、前記貫通孔は、所定の内径を備える内側の第1の貫
通孔と、この第1の貫通孔と連続して設けられると共
に、前記第1の貫通孔よりも大きな内径を備えて外側に
開口した第2の貫通孔とを有することを特徴とする。請
求項2の構成によれば、前記貫通孔が、内径の異なる第
1及び第2の貫通孔を有していることから、封止工程に
おいて、外部から封止材を貫通孔に挿入し、第1及び第
2の貫通孔の内径の違いによりできる段部に載置するこ
とができ、封止作業が容易で、封止材がパッケージ内部
に侵入しにくい。
【0018】請求項3の発明は、請求項1または2のい
ずれかの構成において、前記第1の貫通孔と前記第2の
貫通孔とは段部を介して連続しており、この段部と、前
記第2の貫通孔の内面には、前記封止材との濡れ性に優
れた金属被覆が設けられていることを特徴とする。請求
項3の構成によれば、前記段部と、前記第1の貫通孔の
内面には、前記封止材との濡れ性に優れた金属被覆が設
けられているので、溶融させた封止材が、前記段部と、
前記第2の貫通孔の内面に付着しやすく、それ以上パッ
ケージ内部に侵入しにくい構造とすることができる。
【0019】また、上述の目的は、請求項4の発明によ
れば、圧電振動片を内部に支持固定したパッケージに、
蓋体を固定した圧電デバイスの封止方法であって、前記
パッケージの底部に形成された貫通孔に対して、低融点
金属による第1の金属材料と、第1の金属材料よりも融
点が高い第2の金属材料を用いて形成した第2の金属材
料でなる封止材を配置し、真空雰囲気内あるいは不活性
雰囲気内で前記封止材に対して、レーザ光を照射して溶
融することにより、前記貫通孔を塞ぐようにした、圧電
デバイスの封止方法により、達成される。
【0020】請求項4の構成によれば、パッケージに形
成した貫通孔を封止する際に、この貫通孔に低融点金属
による第1の金属材料と、第1の金属材料よりも融点が
高い第2の金属材料とを用いて形成した封止材を配置す
る点に特徴がある。例えば、パッケージ内に圧電振動片
を接合して、蓋体を閉じた後で、真空雰囲気内で貫通孔
を塞ぐ場合には、パッケージ内のガス成分をパッケージ
外部に追い出しつつ、貫通孔を塞ぐことができる。ここ
で、パッケージの貫通孔に充填される封止材が低融点金
属による第1の金属材料と、第1の金属材料よりも融点
が高い第2の金属材料により形成されていることから、
貫通孔の封止の際にレーザ光等で熱を加えた場合に、溶
融されやすい第1の金属材料を溶融させ、溶融されにく
い第2の金属材料を少なくとも一部溶融されない状態で
残すことができる。これにより、第2の金属材料の溶け
残った一部が、貫通孔とパッケージ内部とを連絡する箇
所をせき止めて塞ぎ、パッケージ内に侵入した溶融金属
がパッケージ内部の圧電振動片に付着することを防止で
きる。また、溶融した金属材料は、貫通孔に充填される
ことで、パッケージを気密に封止する。これにより、圧
電振動片の振動周波数が変動することを有効に防止する
ことができる。この方法で使用する貫通孔に充填するた
めの封止材は、レーザ光等の照射前に第1の金属材料と
第2の金属材料が一体となっていても、一体となってい
なくてもよい。また、一体となっていない場合には、各
第1の金属材料と第2の金属材料を構成する個数が同じ
でも、違っていてもよい。
【0021】請求項5の発明は、請求項4の構成におい
て、前記不活性雰囲気として、窒素雰囲気が使用される
ことを特徴とする。請求項5の構成によれば、不活性雰
囲気として窒素雰囲気を使用すれば、最もコストが安く
入手でき、取り扱いも容易である。しかも窒素は広く種
々の用途に利用されており、特別な施設あるいは設備を
要しない利点がある。請求項6の発明は、請求項4また
は5の構成において、前記封止材が球形の封止材でな
り、この球形の封止材の中心部に前記第1の金属材料を
配置し、この第1の金属材料の外側に第2の金属材料を
配置したことを特徴とする。請求項6の構成によれば、
球形の封止材は、第1の金属材料と外側の第2の金属材
料が一体で取扱いがしやすく、転動させて、前記貫通孔
に入れることが容易である。
【0022】請求項7の発明は、請求項4または5の構
成において、前記球形の封止材を潰して、変形してか
ら、前記貫通孔に配置することを特徴とする。請求項7
の構成によれば、前記球形の封止材を潰すことで、外面
にできた亀裂から内部に熱が侵入しやすくなり、内部の
前記第1の金属材料を溶融させやすくすることができ
る。
【0023】請求項8の発明は、請求項4または5の構
成において、前記封止材が偏平なプレート状もしくはタ
ブレット状に形成されていることを特徴とする。請求項
8の構成によれば、前記封止材が偏平なプレート状もし
くはタブレット状であると、前記貫通孔に挿入した後
は、姿勢が安定して、貫通孔内で保持されやすい。
【0024】請求項9の発明は、請求項7の構成におい
て、前記偏平な封止材が、一面に第1の金属材料が、他
面に第2の金属材料が露出するように形成されており、
前記貫通孔の中で、前記他面がパッケージ内部に向くよ
うに配置されることを特徴とする。請求項9の構成によ
れば、パッケージ側に向いた封止材の他面が溶融されに
くくなり、パッケージ内部に侵入しにくくなる。これに
対して、封止材の一面側は溶融されやすく、溶融した材
料が貫通孔に付着して、貫通孔内に容易に充填されるこ
とになる。
【0025】請求項10の発明は、請求項4または5の
いずれかの構成において、前記封止材が円錐形状もしく
は角錐形状とされており、その頂部に前記第2の金属材
料が、その基部側に前記第1の金属材料が配置され、前
記貫通孔の中で、前記頂部がパッケージ内部に向くよう
に配置されることを特徴とする。請求項10の構成によ
れば、前記封止材は、その形状が円錐形状もしくは角錐
形状である。すなわち、封止材の形状としては、幅の広
い基部から、先端に向けて次第に縮幅されて頂点にいた
る形状であればよい。このため、封止材は、断面がテー
パ状の一番幅の狭い箇所である頂部をパッケージ内側に
向けて、前記貫通孔内に挿入することで、封止材の貫通
孔への挿入が容易となる。そして、前記封止材が貫通孔
内に挿入された状態では、基部がパッケージの外側に向
いていることから、この部分が前記第1の金属材料で形
成され、頂部が第2の金属材料で形成されていると、レ
ーザ光は、基部の第1の金属材料に照射されることか
ら、頂部の第2の金属材料は溶け残りやすく、溶け残っ
た第2の金属材料が貫通孔を堰となって塞ぎ、溶融した
金属材料がパッケージ内に侵入することを有効に防止す
ることができる。
【0026】請求項11の発明は、請求項4または5の
いずれかの構成において、前記貫通孔が、所定の内径を
備える内側の第1の貫通孔と、この第1の貫通孔と連続
して設けられると共に、前記第1の貫通孔よりも大きな
内径を備えて外側に開口した第2の貫通孔とを有してお
り、前記封止材として、前記第1の金属材料と第2の金
属材料とで、別々に形成された複数の封止材が使用さ
れ、この複数の封止材のうち、少なくとも、第2の金属
材料で形成された封止材は、前記第1の貫通孔よりも大
きな外形を備えていることを特徴とする。請求項11の
構成によれば、複数の封止材を使用する場合には、第2
の金属材料で形成された封止材として、前記第1の貫通
孔よりも大きな外形を備えるものを使用することで、第
2の金属材料で形成された封止材が貫通孔を塞ぎ、その
上から適用される第1の金属材料で形成された封止材
が、貫通孔内に止まるようにすることができる。次い
で、レーザ光により、封止材が溶融されると、第2の金
属材料で形成された封止材の少なくとも一部が溶け残っ
て、貫通孔を堰となって塞ぎ、溶融した金属材料がパッ
ケージ内に侵入することを有効に防止することができ
る。この場合、第2の金属材料で形成された封止材は、
円形、球形に限るものではない。
【0027】請求項12の発明は、請求項11の構成に
おいて、前記貫通孔が、所定の内径を備える内側の第1
の貫通孔と、この第1の貫通孔と連続して設けられると
共に、前記第1の貫通孔よりも大きな内径を備えて外側
に開口した第2の貫通孔とを有しており、前記封止材と
して、複数の金属球体が使用され、この複数の金属球体
が、前記第1の貫通孔の内径よりも大きな外径を備え、
前記第2の貫通孔の内径よりも小さな外径を有する前記
第2の金属材料で形成された高融点金属球体と、この高
融点金属球体よりも小さな外径でなる複数の低融点金属
球体とで形成されており、前記高融点金属球体が前記第
1の貫通孔を塞ぐように配置され、その上から複数の低
融点金属球体が配置されることを特徴とする。請求項1
2の構成によれば、先ず、前記高融点金属球体が前記第
1の貫通孔を塞ぐように配置されて、その上から配置さ
れる複数の低融点金属球体がパッケージ内に落下するこ
とを防止する。レーザ光は、複数の低融点金属球体に照
射されて、これを溶融させて、貫通孔内に充填させパッ
ケージを気密に封止する。前記高融点金属球体は、その
少なくとも一部が溶け残って、貫通孔とパッケージとを
連絡する箇所をせき止め、溶融金属がパッケージ内に侵
入することを防止する。
【0028】請求項13の発明は、請求項4の構成にお
いて、前記第1の金属材料として、金すず(Au/S
n)、金ゲルマニウム(Au/Ge)、アルミニウム
(Al)から選択される少なくともひとつの金属材料
が、前記第2の金属材料として、金(Au)、銀(A
g)、ニッケル(Ni)、プラチナ(Pt)から選択さ
れる少なくともひとつの金属材料が使用されることを特
徴とする。請求項13の構成によれば、第1の金属材料
は、レーザ光を短時間照射するだけで、容易に溶融さ
れ、第2の金属材料は、第1の金属材料のいずれのもの
と比較しても十分高い融点を備えていることから、封止
工程において、その少なくとも一部が溶けないように加
熱条件等を設定することが容易である。また、この請求
項に規定される第1の金属材料及び第2の金属材料は、
いずれも鉛を含有しておらず、使用により環境に鉛によ
る悪影響を与えることがない。
【0029】また、上述の目的は、請求項14の発明に
よれば、圧電振動片の一部を支持固定して内部に収容す
るようにしたパッケージとこのパッケージに固定される
蓋体とを有する圧電デバイスを利用した携帯電話装置で
あって、前記パッケージに固定された蓋体と、前記パッ
ケージの底部に設けた貫通孔に充填され、前記内部空間
を気密状態で封止するための封止材とを備えており、前
記封止材が、低融点金属による第1の金属材料と、第1
の金属材料よりも融点が高い第2の金属材料により形成
されている圧電デバイスにより、制御用のクロック信号
を得るようにした携帯電話装置により、達成される。
【0030】また、上述の目的は、請求項15の発明に
よれば、圧電振動片の一部を支持固定して内部に収容す
るようにしたパッケージとこのパッケージに固定される
蓋体とを有する圧電デバイスを利用した電子機器であっ
て、前記パッケージに固定された蓋体と、前記パッケー
ジの底部に設けた貫通孔に充填され、前記内部空間を気
密状態で封止するための封止材とを備えており、前記封
止材が、低融点金属による第1の金属材料と、第1の金
属材料よりも融点が高い第2の金属材料により形成され
ている圧電デバイスにより、制御用のクロック信号を得
るようにした電子機器により、達成される。
【0031】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の圧電デバイスの
第1の実施の形態を示しており、図1はその概略平面
図、図2は図1のC−C線概略断面図である。これらの
図において、圧電デバイス30は、圧電振動子を構成し
た例を示しており、圧電デバイス30は、パッケージ3
6内に圧電振動片32を収容している。パッケージ36
は、例えば、セラミックグリーンシートを成形して焼結
した酸化アルミニウム質焼結体等を利用した複数の基板
を積層して形成されている。複数の各基板は、その内側
に所定の孔を形成することで、積層した場合に内側に所
定の内部空間Sを形成するようにされている。
【0032】パッケージ36の内部空間S内の図におい
て左端部付近において、内部空間Sに露出して底部を構
成するベースとなる積層基板には、Niメッキの上にA
uまたはAu合金が施された電極部31,31が設けら
れている。この電極部31,31は、外部と接続され
て、駆動電圧を供給するものである。この各電極部3
1,31の上に導電性接着剤43,43が塗布され、こ
の導電性接着剤43,43の上に圧電振動片32の基部
51が載置されて、導電性接着剤43,43が硬化され
るようになっている。
【0033】圧電振動片32は、例えば水晶で形成され
ており、水晶以外にもタンタル酸リチウム,ニオブ酸リ
チウム等の圧電材料を利用することができる。本実施形
態の場合、圧電振動片32は、長方形で、厚みの薄い矩
形状に形成された所謂AT振動片が使用されている。す
なわち、圧電振動片32は、パッケージ36側と後述す
るようにして固定される基部51を有し、先端側が自由
端34とされている。
【0034】圧電振動片32の基部51の導電性接着剤
43,43と触れる部分には、駆動電圧を伝えるための
引出電極52,52が形成されており、これにより、圧
電振動片32は、駆動用電極がパッケージ36側の電極
部31,31と導電性接着剤43,43を介して、電気
的に接続されている。この引出し電極52,52は、圧
電振動片32の表面に形成された励振電極53と図1に
示す接続部52aにより一体に接続されるように形成さ
れて、励振電極に駆動電圧を伝えるためのものである。
このため、引出し電極52,52は、後述する圧電振動
片32の製造工程において、圧電振動片32の励振電極
の形成時に同時に形成される。また、導電性接着剤4
3,43は、シリコーン系のバインダーに、絶縁被膜を
施した銀の細粒等の導電粒子を含有させて、形成したも
ので、パッケージ側の電極部31,31にそれぞれ適用
されて、上から圧電振動片32の各引出し電極52,5
2の部分が載置され、軽く荷重をかけて、硬化される。
【0035】これにより、バインダー内の導電粒子は、
互いに接触するとともに、絶縁被覆が剥がれて、導通す
るようにされ、バインダー成分が接着剤として機能する
ことで、電極部31,31と、圧電振動片32とが電気
的に接続され、かつ所定の接着強度で接合される。ここ
で、シリコーン系接着剤は、特に、衝撃吸収能力が高
く、外部から衝撃が加わった場合に、その衝撃が圧電振
動片32に伝えられて、圧電振動片32が破壊されるこ
とを有効に防止できる。
【0036】パッケージ36の開放された上端には、例
えば、低融点ガラス等のロウ材33を介して、蓋体39
が接合されることにより、封止されている。蓋体39
は、後述する周波数調整を行うために、光を透過する材
料,例えば、ガラスで形成されている。
【0037】また、パッケージ36の底面のほぼ中央付
近には、パッケージ36を構成する2枚の積層基板(図
示せず)をそれぞれ貫通する貫通孔37a,37bを形
成することにより、一体に貫通した貫通孔37が設けら
れている。この貫通孔37を構成する2つの貫通孔のう
ち、パッケージ内部に開口する第1の孔37aに対し
て、第2の孔である外側の貫通孔37bは、より大きな
内径を備えるようにされている。これにより、貫通孔3
7は段つき開口とされており、好ましくは、第2の孔で
ある貫通孔37bの段部と、貫通孔37bの孔内周面に
は金属が被覆されている。
【0038】すなわち、パッケージ36内に圧電振動片
32を固定した後で、貫通孔37には、後述するように
金属製封止材38が充填されることにより、パッケージ
36内を気密状態に封止する。その後、例えば、蓋体3
9が光透過性の材料で形成されている場合には、この透
明な蓋体39を介して、外部からレーザ光L2を圧電振
動片32の励振電極53の一部あるいは、励振電極53
とは別に形成される周波数調整用の金属被膜に照射し、
その一部を蒸散させることにより、質量削減方式の周波
数調整を行うことができるようにされている。
【0039】ここで、図2において貫通孔37に充填さ
れている金属製封止材38は、後述する封止工程におい
て、溶融された後の封止材を示している。この封止材に
ついては、後で詳しく説明する。また、第2の貫通孔3
7bの段部と、貫通孔37bの内周面の金属被覆部は、
好ましくは、金属製封止材38と共通の金属または、金
属製封止材38に対して濡れ性のよい金属を被覆するこ
とで構成することができる。
【0040】さらに、この実施形態では、パッケージ3
6を構成する積層基板の最下層の基板には、図において
右端部付近に孔を形成することにより、この積層基板の
厚みに対応した凹部42が形成されている。この凹部4
2は、圧電振動片32の自由端34の下方に位置してい
る。これにより、本実施形態では、パッケージ36に外
部から衝撃が加わった場合に、圧電振動片32の自由端
34が、矢印D方向に変位して振れた場合においても、
パッケージ36の内側底面と当接されることを有効に防
止されるようになっている。
【0041】次に、パッケージ36に圧電振動片32を
接合して、蓋体39を固定した後、パッケージ36の貫
通孔37を封止する方法(以下、「孔封止」という)の
実施形態を説明する。図3において、チャンバー13内
には、ヒータ等を内蔵した加熱手段14と、加熱手段1
4の上に配置されたプレート15が備えられている。圧
電デバイス30は、プレート15上に、図示するよう
に、蓋体39が、加熱手段14からの熱を伝えるプレー
ト15上に接するようにして載置されており、ロウ材3
3を介して、パッケージ36が、図2とは上下の位置を
逆にして載せられている。
【0042】先ず、チャンバー13内にて真空雰囲気内
あるいは窒素等の不活性雰囲気内で、所定の温度プロフ
ァイルに従って、加熱手段14を駆動し、蓋体39を介
してロウ材33を加熱溶融することで、パッケージ36
と蓋体39を接合する。この際、例えば、真空雰囲気内
でパッケージ36と蓋体39とを接合する場合には、パ
ッケージ36を介して、導電性接着剤43に伝えられる
熱により、ガスが生じても、生じたガスは貫通孔37か
らチャンバー13内に排出される。ここで、チャンバー
13内に不活性雰囲気を形成する場合には、窒素,アル
ゴン,ヘリウム等が利用できる。このうち、窒素は最も
コストが安く入手でき、取り扱いも容易である。しかも
窒素は広く種々の用途に利用されており、特別な施設あ
るいは設備を要しない利点がある。
【0043】次に、孔封止の工程を実行する。図3に示
されているように、貫通孔37に、溶融前の封止材63
が載置される。この実施形態の場合は、溶融前の封止材
63は、球形である。溶融前の封止材63は、その外径
が、第1の貫通孔37aよりも大きく、第2の貫通孔3
7bよりも小さく設定されている。また、溶融前の封止
材63は、図3にその断面構造が示されているように、
中心部に比較的融点の低い第1の金属材料61を配置
し、この第1の金属材料の外側に融点の高い第2の金属
材料62を配置した構造とされている。この実施形態の
溶融前の封止材63は、溶融前の封止材を一体に形成し
た例である。
【0044】ここで、例えば、第1の金属材料61とし
ては、金すず(Au/Sn)、金ゲルマニウム(Au/
Ge)、アルミニウム(Al)から選択される少なくと
もひとつの金属材料が使用される。これらの金属の融点
は、金すずが、摂氏(以下、本明細書で表記される温度
は全て摂氏表示とする)284度、金ゲルマニウムが4
20度、アルミニウムが660度である。第2の金属材
料62としては、金(Au)、銀(Ag)、ニッケル
(Ni)、プラチナ(Pt)から選択される少なくとも
ひとつの金属材料が使用される。これらの金属の融点
は、金が、1064.4度、銀が961.9度、ニッケ
ルが1455度、プラチナが1772度である。
【0045】ここで、第1の金属材料61は、少なくと
も、第2の貫通孔37bの内径に充填されて隙間の生じ
ない量だけ必要である。第2の金属材料62は、少なく
とも第1の貫通孔37aの内径を塞ぐだけの量が必要で
ある。そして、第1の貫通孔37aの内径が、0.25
mm程度、第2の貫通孔37bの内径が0.55mm程
度である。また、球体でなる溶融前の封止材63は、例
えば、球形の第1の金属材料61を、細かい編み目のカ
ゴ内に入れて、電解液中に浸漬し、回転させることによ
り、バレルメッキの要領で作ることができる。
【0046】図3において、貫通孔37に配置した溶融
前の封止材63に対して、レーザ照射手段17からレー
ザ光L3を照射する。レーザ光の条件の一例としては、
YAGレーザの基本波(波長1064nm)を用い、1
パルス分照射したエネルギー換算で約2ジュールであ
る。ちなみに、このレーザ光照射条件は、図19で説明
したレーザ光L1と同じで、図19の場合は、溶融前の
封止材16が全て溶融していた。したがって、例えば、
金すずのみを用いた封止材16が貫通孔37内に溶融充
填される程度のレーザ光のエネルギーに抑えれば、第2
の金属材料62が全て溶融されてしまうことがないこと
が確認されている。
【0047】これに対して、図3においては、レーザ光
L3を上述の条件で照射することにより溶融前の封止材
63は、図4に示すように溶融される。すなわち、封止
材63は、レーザ光L3により全て溶融されずに、第2
の金属材料62が、一部溶け残り、貫通孔37の第1の
貫通孔37aとパッケージ36内部を連絡する箇所に付
着して、第1の貫通孔37aの孔周縁に蓋をするように
せき止める。その上に溶融した第1の金属材料61が載
る。この第1の金属材料61は完全に溶融されるため、
第2の貫通孔37b内に隙間なく充填されることにより
パッケージ36を完全に気密封止する。
【0048】すなわち、溶融した第1の金属材料61
は、第1の貫通孔37aの蓋をする溶け残った第2の金
属材料62にせき止められて、パッケージ36内に侵入
することがなく、パッケージ36内に侵入した溶融金属
がパッケージ36内部の圧電振動片32の表面に付着す
ることを防止できる。これにより、圧電振動片の振動周
波数が変動することを有効に防止することができる。ま
た、溶融した第1の金属材料61は、第2の貫通孔37
bに充填され、特に、第2の孔37bの段部に、金属被
膜が形成されている場合には、段部表面との濡れ性がよ
いので、付着しやすく、第2の貫通孔37bをより完全
にシールすることができる。
【0049】図5は、孔封止前と、孔封止後の圧電振動
片32の振動周波数の分布を調べたグラフである。これ
らから判明するように、本実施形態の方法によれば、孔
封止前(図5(a))と、孔封止後(図5(b))にお
いて、振動周波数のばらつきに変化はなく、孔封止が圧
電振動片32の振動性能に与える悪影響をほぼ完全に除
去することができる。
【0050】また、本実施形態の溶融前の封止材63
は、球形に形成され、第1の金属材料61と外側の第2
の金属材料62が一体で取扱いがしやすく、転動させ
て、貫通孔37内に挿入して、図3のように載置するこ
とが容易である。さらに、溶融前の封止材63に使用さ
れる第1の金属材料61と第2の金属材料62は、上述
した種類の金属が利用されていることにより、第1の金
属材料61は、後述するレーザ光を短時間照射するだけ
で、容易に溶融され、第2の金属材料62は、第1の金
属材料61のいずれのものと比較しても十分高い融点を
備えていることから、封止工程において、その少なくと
も一部が溶けないように加熱条件等を設定することが容
易である。また、本実施形態の第1の金属材料61及び
第2の金属材料62は、いずれも鉛を含有しておらず、
使用により環境に鉛による悪影響を与えることがない。
【0051】図6ないし図13は、本実施形態の孔封止
の方法の各変形例を示している。図6は、第1の変形例
を示し、図1ないし図4で使用した符号と同一の符号を
付した箇所は共通する構成であるから、重複する説明は
省略し、相違点を中心に説明する。図6は、本実施形態
の封止方法に使用する溶融前の封止材の第1の変形例を
示している。図6(a)に示すように、溶融前の封止材
71は、全体として偏平なプレート状もしくはタブレッ
ト状に形成されている。
【0052】この封止材71は、図6(b)に示すよう
に、それぞれ円盤状に形成した第1の金属材料61と第
2の金属材料62を接合して一体化することにより形成
されている。つまり、封止材71の一面である図におい
て上面に、低融点の第1の金属材料61が、他面である
図において下面に、高融点の第2の金属材料62が露出
するように形成されている。
【0053】この第1の金属材料61と第2の金属材料
62は、すでに説明した金属材料を用いることができ、
形状の相違を除き、上述の実施形態と同じである。図7
は、図3の工程を簡略化して示したものである。第1の
変形例の溶融前の封止材71は、図7に示されているよ
うに、パッケージ36の貫通孔37に載置される。すな
わち、溶融前の封止材71にあっては、一面に第1の金
属材料61が、他面に第2の金属材料62が露出するよ
うに形成されているから、貫通孔37の中で、第2の金
属材料62が、パッケージ内部に向くように配置され
る。次いで、図3で説明した条件により、レーザ光L3
を照射することにより、パッケージ36の孔封止を行う
ことができる。
【0054】以上により、第1の変形例においても、第
1の実施形態で説明した作用効果を全て発揮できると共
に、溶融前の封止材71が偏平なプレート状もしくはタ
ブレット状であると、封止作業において、貫通孔37に
挿入した後は、姿勢が安定して、貫通孔37内で保持さ
れやすく、封止作業を確実かつ容易に行うことができ
る。
【0055】図8は、本実施形態の封止方法に使用する
溶融前の封止材の第2の変形例を示し、図1ないし図4
で使用した符号と同一の符号を付した箇所は共通する構
成であるから、重複する説明は省略し、相違点を中心に
説明する。図示されているように、溶融前の封止材75
は、その全体の形状が円錐形状もしくは角錐形状であ
る。図示の場合は円錐状に形成したものの例であるが、
溶融前の封止材75の形状としては、幅の広い基部か
ら、先端に向けて次第に縮幅されて頂点にいたる形状で
あれば図示のものに限られない。
【0056】この封止材75は、円錐台形状に形成した
第1の金属材料61と、円錐形状に形成された第2の金
属材料62を接合して一体化することにより形成されて
いる。つまり、封止材75の基部側に第1の金属材料6
1が、頂部側である先端側に第2の金属材料62が露出
するように形成されている。
【0057】図9は、図3の工程を簡略化して示したも
のである。第2の変形例の溶融前の封止材75は、図9
に示されているように、パッケージ36の貫通孔37に
載置される。ここで第1の金属材料61と第2の金属材
料62は、すでに説明した金属材料を用いることがで
き、形状の相違を除き、上述の実施形態と同じである。
次いで、図3で説明した条件により、レーザ光L3を照
射すると、溶融前の封止材75が貫通孔37内に挿入さ
れた状態では、基部である第1の金属材料61で形成さ
れた部分が外側に向いていることから、レーザ光L3
は、第1の金属材料61に照射され内側に向いている。
頂部の第2の金属材料62は溶け残りやすく、溶け残っ
た第2の金属材料62が第2の貫通孔37bを塞ぎ、溶
融した金属材料がパッケージ36内に侵入することを有
効に防止することができる。
【0058】以上により、第2の変形例においても、第
1の実施形態で説明した作用効果を全て発揮できると共
に、溶融前の封止材75は、断面がテーパ状の一番幅の
狭い箇所である頂部をパッケージ内側に向けて、貫通孔
37内に挿入することで、封止材75の貫通孔37への
挿入が容易となる。
【0059】図10は、図3の工程を簡略化して示した
ものであり、パッケージ36の貫通孔37には、第3の
変形例に係る溶融前の封止材80が配置されている。図
10において、図1ないし図4で使用した符号と同一の
符号を付した箇所は共通する構成であるから、重複する
説明は省略し、相違点を中心に説明する。
【0060】第3の変形例では、溶融前の封止材80と
して、第1の金属材料61と第2の金属材料62とで、
別々に形成された複数の封止材が使用されている。第2
の金属材料で形成された封止材62は、高融点金属球体
であり、ひとつ使用されており、第1の貫通孔37aよ
りも大きな外径を備えている。第1の金属材料で形成さ
れた封止材61も、封止材62より小さな外径を有する
球形に形成された低融点金属球体である。この低融点金
属球体は、複数使用されている。
【0061】この変形例では、別体に形成された複数の
封止材を使用している。このため、第2の金属材料で形
成された封止材62として、第1の貫通孔37aよりも
大きな外径を備えるものを使用することで、第2の金属
材料で形成された封止材62が第1の貫通孔37aを塞
ぎ、その上から適用される第1の金属材料で形成された
封止材61が、貫通孔37内に止まるようにすることが
できる。次いで、図3で説明した条件により、レーザ光
L3により、封止材が溶融されると、第2の金属材料で
形成された封止材62の少なくとも一部が溶け残って、
第1の貫通孔37aを堰となって塞ぎ、溶融した金属材
料がパッケージ36内に侵入することを有効に防止する
ことができる。このため、第1の金属材料61と第2の
金属材料62とで、一体の封止材を形成することなく、
第1の実施形態と同様の作用効果を発揮することができ
る。
【0062】図11は、図3の工程を簡略化して示した
ものであり、パッケージ36の貫通孔37には、第4の
変形例に係る溶融前の封止材85が配置されている。図
11において、図1ないし図4で使用した符号と同一の
符号を付した箇所は共通する構成であるから、重複する
説明は省略し、相違点を中心に説明する。
【0063】この変形例では、第1の実施形態で説明し
た溶融前の封止材63を潰した形態の封止材85が使用
されている。すなわち、球形の封止材63を潰して、変
形してから、貫通孔37に配置することにより、溶融前
の封止材85を形成し、図3で説明した条件で、封止材
85にレーザ光L3を照射すると、この封止材85の外
面にできた亀裂から内部に熱が侵入しやすくなり、内部
の第1の金属材料を溶融させやすくすることができる。
それ以外の作用効果は、第1の実施形態と同様である。
【0064】図12及び図13は、それぞれ図3の工程
を簡略化して示したものである。図12は、第5の変形
例、図13は、第6の変形例を示し、これらの図におい
て、図1ないし図4で使用した符号と同一の符号を付し
た箇所は共通する構成であるから、重複する説明は省略
し、相違点を中心に説明する。
【0065】図12の第5の変形例では、溶融前の封止
材90として、パッケージ36の第1の貫通孔37aよ
りも大きな外径を備える球体でなる高融点の第2の金属
材料62と、これとは別体に形成されて、その上に載置
され、球体をカバーするような形態でなる低融点の第1
の金属材料61を備えている。つまり、球体と非球体の
組み合わせにより溶融前の封止材90を形成している。
【0066】これに対して、図13の変形例では、溶融
前の封止材95として、パッケージ36の第1の貫通孔
37aよりも大きな外径を備え、第2の貫通孔37bの
内径内にほぼ隙間なく収容される偏平な円盤状の高融点
の第2の金属材料62と、これとは別体に形成されて、
その上に載置され、複数の小さな球体でなる低融点の第
1の金属材料61を備えている。これら第5及び第6の
変形例の場合も第1の金属材料61と第2の金属材料6
2とで、一体の封止材を形成することなく、第1の実施
形態と同様の作用効果を発揮することができる。
【0067】図14は、本発明の圧電デバイスの第2の
実施の形態の構成を示す概略断面図である。図におい
て、圧電デバイス100は、圧電振動片32を用いて、
圧電発振器を形成した例を示しており、第1の実施の形
態と同一の符号を付した箇所は共通する構成であるか
ら、重複した説明は省略し、相違点を中心に説明する。
【0068】図において、パッケージ105は、その製
造の際に、第1の実施形態のパッケージ36よりも多く
のセラミックシート等で形成した積層基板を用いて製造
されている。パッケージ105には、図14に示すよう
に、中央付近に凹部106が形成されており、その内側
底部には、図示しない電極が設けられている。この電極
上には、集積回路107が実装されており、集積回路1
07は、所定の分周回路等を構成していて、圧電振動片
32の駆動電極と電気的に接続され、集積回路107か
ら出力された駆動電圧が圧電振動片32に与えられるよ
うになっている。
【0069】図14に示されているように、圧電デバイ
ス100の貫通孔37には、図3で説明したものと同じ
構成の溶融前の封止材63が配置され、第1の実施形態
と同様の孔封止方法により封止されるようになってい
る。また、溶融前の封止材としては、上述した各変形例
のいずれのものも利用することができる。第2の実施形
態は以上のように構成されており、第1の実施形態と同
様の作用効果を発揮することができる。
【0070】図15は、本発明の上述した実施形態に係
る圧電デバイスを利用した電子機器の一例としてのデジ
タル式携帯電話装置の概略構成を示す図である。図にお
いて、送信者の音声を受信するマイクロフォン308及
び受信内容を音声出力とするためのスピーカ309を備
えており、さらに、送受信信号の変調及び復調部に接続
された制御部としての集積回路等でなるコントローラ3
01を備えている。コントローラ301は、送受信信号
の変調及び復調の他に画像表示部としてのLCDや情報
入力のための操作キー等でなる情報の入出力部302
や、RAM,ROM等でなる情報記憶手段303の制御
を行うようになっている。このため、コントローラ30
1には、圧電デバイス30が取り付けられて、その出力
周波数をコントローラ301に内蔵された所定の分周回
路(図示せず)等により、制御内容に適合したクロック
信号として利用するようにされている。このコントロー
ラ301に取付けられる圧電デバイス30は、圧電デバ
イス30単体でなくても、圧電デバイス30と、所定の
分周回路等とを組み合わせた発振器である図13のよう
な圧電デバイス100であってもよい。
【0071】コントローラ301は、さらに、温度補償
水晶発振器(TCXO)305と接続され、温度補償水
晶発振器305は、送信部307と受信部306に接続
されている。これにより、コントローラ301からの基
本クロックが、環境温度が変化した場合に変動しても、
温度補償水晶発振器305により修正されて、送信部3
07及び受信部306に与えられるようになっている。
【0072】このように、制御部を備えた携帯電話装置
300のような電子機器に、上述した実施形態に係る圧
電デバイスを利用することにより、振動周波数のばらつ
きを生じることなく、パッケージが封止された圧電デバ
イスを使用していることによって、正確なクロック信号
を生成することができる。
【0073】本発明は上述の実施形態に限定されない。
各実施形態の各構成はこれらを適宜組み合わせたり、省
略し、図示しない他の構成と組み合わせることができ
る。本発明の第1及び2の実施形態に使用される圧電振
動片は、ATカット振動片として説明しているが、本発
明に使用される圧電振動片は、これに限らず、圧電材料
で形成された基部と、この基部から平行に延びる一対の
振動腕を有する音叉型の振動片を使用してもよい。ま
た、本発明でいう圧電デバイスは、圧電振動子や圧電発
振器等の名称にかかわらず、パッケージ内に圧電振動片
の一部を支持固定して収容する全ての製品に適用され
る。
【0074】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、振
動周波数のばらつきを生じることなく、パッケージを封
止することができる圧電デバイスの封止方法と、その封
止方法が適用される圧電デバイス及びこの圧電デバイス
を利用した携帯電話装置及び電子機器を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の圧電デバイスの第1の実施形態を示
す概略平面図。
【図2】 図1のC−C線概略断面図。
【図3】 図1の圧電デバイスのパッケージの貫通孔を
封止する孔封止工程を示す説明図。
【図4】 図1の圧電デバイスの孔封止後の構成を示す
概略断面図。
【図5】 図1の圧電デバイスの振動周波数のばらつき
を示すグラフであり、(a)は、孔封止前の周波数偏差
を示し、(b)は、孔封止後の周波数偏差を示すもので
ある。
【図6】 図1の圧電デバイスの孔封止に使用される溶
融前の封止材の第1の変形例を示し、(a)は概略斜視
図、(b)は、理解の便宜のため構成金属材料に分けた
分解斜視図。
【図7】 図1の圧電デバイスのパッケージを図6の封
止材を用いて孔封止する様子を示す説明図。
【図8】 図1の圧電デバイスの孔封止に使用される溶
融前の封止材の第2の変形例を示す概略斜視図。
【図9】 図1の圧電デバイスのパッケージを図8の封
止材を用いて孔封止する様子を示す説明図。
【図10】 図1の圧電デバイスのパッケージを第3の
変形例に係る溶融前の封止材を用いて孔封止する様子を
示す説明図。
【図11】 図1の圧電デバイスのパッケージを第4の
変形例に係る溶融前の封止材を用いて孔封止する様子を
示す説明図。
【図12】 図1の圧電デバイスのパッケージを第5の
変形例に係る溶融前の封止材を用いて孔封止する様子を
示す説明図。
【図13】 図1の圧電デバイスのパッケージを第6の
変形例に係る溶融前の封止材を用いて孔封止する様子を
示す説明図。
【図14】 本発明の圧電デバイスの第2の実施形態を
示す概略断面図。
【図15】 本発明の各実施形態に係る圧電デバイスを
利用した電子機器の一例としてのデジタル式携帯電話装
置の概略構成を示す図。
【図16】 従来の圧電デバイスの一例を示す概略平面
図。
【図17】 図11の圧電デバイスのA−A線概略断面
図。
【図18】 圧電デバイスの孔封止の検討例示す概略断
面図。
【図19】 図18の圧電デバイスの孔封止の方法を示
す説明図。
【図20】 図19の圧電デバイスの孔封止の欠点を説
明するための図であり、図19のBで示す領域を拡大し
て示す図。
【図21】 図18の圧電デバイスの振動周波数のばら
つきを示すグラフであり、(a)は、図19の孔封止の
手法により期待された周波数偏差を示し、(b)は、図
19による孔封止後の周波数偏差を示すものである。
【符号の説明】
30,100・・・圧電デバイス、32・・・圧電振動
片、36,105・・・パッケージ、37・・・貫通孔
(開口)、37a・・・第1の貫通孔、37b・・・第
2の貫通孔、38・・・(溶融後の)封止材、39・・
・蓋体、42・・・凹部、51・・・基部、61・・・
低融点金属による第1の金属材料、62・・・高融点金
属による第2の金属材料、63,71,75,80,8
5,90,95・・・(溶融前の)封止材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H03H 3/02 H01L 41/08 C 9/10 41/22 Z // H01L 23/10 41/18 101A Fターム(参考) 5J108 AA00 BB02 CC04 DD02 EE03 EE04 EE07 FF11 GG07 GG09 GG13 GG15 GG20 GG21 KK04 KK07 MM02

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電振動片の一部を支持固定して収容す
    る内部空間を備えたパッケージと、 このパッケージに固定された蓋体と、 前記パッケージの底部に設けた貫通孔に充填され、前記
    内部空間を気密状態で封止するための封止材とを備えて
    おり、 前記封止材が、低融点金属による第1の金属材料と、第
    1の金属材料よりも融点が高い第2の金属材料により形
    成されていることを特徴とする、圧電デバイス。
  2. 【請求項2】 前記貫通孔は、所定の内径を備える内側
    の第1の貫通孔と、この第1の貫通孔と連続して設けら
    れると共に、前記第1の貫通孔よりも大きな内径を備え
    て外側に開口した第2の貫通孔とを有することを特徴と
    する、請求項1に記載の圧電デバイス。
  3. 【請求項3】 前記第1の貫通孔と前記第2の貫通孔と
    は段部を介して連続しており、この段部と、前記第2の
    貫通孔の内面には、前記封止材との濡れ性に優れた金属
    被覆が設けられていることを特徴とする、請求項2に記
    載の圧電デバイス。
  4. 【請求項4】 圧電振動片を内部に支持固定したパッケ
    ージに、蓋体を固定した圧電デバイスの封止方法であっ
    て、 前記パッケージの底部に形成された貫通孔に対して、低
    融点金属による第1の金属材料と、第1の金属材料より
    も融点が高い第2の金属材料を用いて形成した第2の金
    属材料でなる封止材を配置し、 真空雰囲気内あるいは不活性雰囲気内で前記封止材に対
    して、レーザ光を照射して溶融することにより、前記貫
    通孔を塞ぐようにしたことを特徴とする、圧電デバイス
    の封止方法。
  5. 【請求項5】 前記不活性雰囲気として、窒素雰囲気が
    使用されることを特徴とする、請求項4に記載の圧電デ
    バイスの封止方法。
  6. 【請求項6】 前記封止材が球形の封止材でなり、この
    球形の封止材の中心に前記第1の金属材料を配置し、こ
    の第1の金属材料の外側に第2の金属材料を配置したこ
    とを特徴とする、請求項4または5のいずれかに記載の
    圧電デバイスの封止方法。
  7. 【請求項7】 前記球形の封止材を潰して、変形してか
    ら、前記貫通孔に配置することを特徴とする、請求項4
    または5のいずれかに記載の圧電デバイスの封止方法。
  8. 【請求項8】 前記封止材が偏平なプレート状もしくは
    タブレット状に形成されていることを特徴とする、請求
    項4または5のいずれかに記載の圧電デバイスの封止方
    法。
  9. 【請求項9】 前記偏平な封止材が、一面に第1の金属
    材料が、他面に第2の金属材料が露出するように形成さ
    れており、前記貫通孔の中で、前記他面がパッケージ内
    部に向くように配置されることを特徴とする、請求項7
    に記載の圧電デバイスの封止方法。
  10. 【請求項10】 前記封止材が円錐形状もしくは角錐形
    状とされており、その頂部に前記第2の金属材料が、そ
    の基部側に前記第1の金属材料が配置され、前記貫通孔
    の中で、前記頂部がパッケージ内部に向くように配置さ
    れることを特徴とする、請求項4または5のいずれかに
    記載の圧電デバイスの封止方法。
  11. 【請求項11】 前記貫通孔が、所定の内径を備える内
    側の第1の貫通孔と、この第1の貫通孔と連続して設け
    られると共に、前記第1の貫通孔よりも大きな内径を備
    えて外側に開口した第2の貫通孔とを有しており、 前記封止材として、前記第1の金属材料と第2の金属材
    料とで、別々に形成された複数の封止材が使用され、こ
    の複数の封止材のうち、少なくとも、第2の金属材料で
    形成された封止材は、前記第1の貫通孔よりも大きな外
    形を備えていることを特徴とする、請求項4または5の
    いずれかに記載の圧電デバイスの封止方法。
  12. 【請求項12】 前記貫通孔が、所定の内径を備える内
    側の第1の貫通孔と、この第1の貫通孔と連続して設け
    られると共に、前記第1の貫通孔よりも大きな内径を備
    えて外側に開口した第2の貫通孔とを有しており、 前記封止材として、複数の金属球体が使用され、 この複数の金属球体が、前記第1の貫通孔の内径よりも
    大きな外径を備え、前記第2の貫通孔の内径よりも小さ
    な外径を有する前記第2の金属材料で形成された高融点
    金属球体と、この高融点金属球体よりも小さな外径でな
    る複数の低融点金属球体とで形成されており、 前記高融点金属球体が前記第1の貫通孔を塞ぐように配
    置され、その上から複数の低融点金属球体が配置される
    ことを特徴とする、請求項11に記載の圧電デバイスの
    封止方法。
  13. 【請求項13】 前記第1の金属材料として、金すず
    (Au/Sn)、金ゲルマニウム(Au/Ge)、アル
    ミニウム(Al)から選択される少なくともひとつの金
    属材料が、前記第2の金属材料として、金(Au)、銀
    (Ag)、ニッケル(Ni)、プラチナ(Pt)から選
    択される少なくともひとつの金属材料が使用されること
    を特徴とする、請求項4に記載の圧電デバイスの封止方
    法。
  14. 【請求項14】 圧電振動片の一部を支持固定して内部
    に収容するようにしたパッケージとこのパッケージに固
    定される蓋体とを有する圧電デバイスを利用した携帯電
    話装置であって、 前記パッケージに固定された蓋体と、 前記パッケージの底部に設けた貫通孔に充填され、前記
    内部空間を気密状態で封止するための封止材とを備えて
    おり、 前記封止材が、低融点金属による第1の金属材料と、第
    1の金属材料よりも融点が高い第2の金属材料により形
    成されている圧電デバイスにより、制御用のクロック信
    号を得るようにしたことを特徴とする、携帯電話装置。
  15. 【請求項15】 圧電振動片の一部を支持固定して内部
    に収容するようにしたパッケージとこのパッケージに固
    定される蓋体とを有する圧電デバイスを利用した電子機
    器であって、 前記パッケージに固定された蓋体と、 前記パッケージの底部に設けた貫通孔に充填され、前記
    内部空間を気密状態で封止するための封止材とを備えて
    おり、 前記封止材が、低融点金属による第1の金属材料と、第
    1の金属材料よりも融点が高い第2の金属材料により形
    成されている圧電デバイスにより、制御用のクロック信
    号を得るようにしたことを特徴とする、電子機器。
JP2002001616A 2002-01-08 2002-01-08 圧電デバイスの封止方法 Expired - Fee Related JP3982263B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002001616A JP3982263B2 (ja) 2002-01-08 2002-01-08 圧電デバイスの封止方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002001616A JP3982263B2 (ja) 2002-01-08 2002-01-08 圧電デバイスの封止方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003204238A true JP2003204238A (ja) 2003-07-18
JP3982263B2 JP3982263B2 (ja) 2007-09-26

Family

ID=27641696

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002001616A Expired - Fee Related JP3982263B2 (ja) 2002-01-08 2002-01-08 圧電デバイスの封止方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3982263B2 (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007013594A (ja) * 2005-06-30 2007-01-18 Kyocera Kinseki Corp 圧電デバイスの製造方法
JP2009147643A (ja) * 2007-12-13 2009-07-02 Epson Toyocom Corp 圧電デバイス及びその封止方法
JP2010177810A (ja) * 2009-01-27 2010-08-12 Daishinku Corp 圧電振動デバイスおよび圧電振動デバイスの製造方法
CN102130661A (zh) * 2010-01-15 2011-07-20 精工爱普生株式会社 压电器件的制造方法
JP2014160877A (ja) * 2009-02-19 2014-09-04 Nec Corp 真空封止パッケージ、真空封止パッケージを有するプリント回路基板、電子機器、及び真空封止パッケージの製造方法
JP2015154297A (ja) * 2014-02-14 2015-08-24 セイコーエプソン株式会社 原子セル、原子セルの製造方法、量子干渉装置、原子発振器、電子機器および移動体
JP2018201185A (ja) * 2017-05-30 2018-12-20 セイコーエプソン株式会社 Mems素子、電子機器および移動体
CN109923665A (zh) * 2017-01-26 2019-06-21 日本电气硝子株式会社 气密封装体
CN115831881A (zh) * 2022-11-29 2023-03-21 无锡市博精电子有限公司 一种半导体封装用管座

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5807413B2 (ja) 2011-07-04 2015-11-10 セイコーエプソン株式会社 電子デバイス用パッケージ、電子デバイスおよび電子機器

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007013594A (ja) * 2005-06-30 2007-01-18 Kyocera Kinseki Corp 圧電デバイスの製造方法
JP2009147643A (ja) * 2007-12-13 2009-07-02 Epson Toyocom Corp 圧電デバイス及びその封止方法
JP2010177810A (ja) * 2009-01-27 2010-08-12 Daishinku Corp 圧電振動デバイスおよび圧電振動デバイスの製造方法
JP2014160877A (ja) * 2009-02-19 2014-09-04 Nec Corp 真空封止パッケージ、真空封止パッケージを有するプリント回路基板、電子機器、及び真空封止パッケージの製造方法
CN102130661A (zh) * 2010-01-15 2011-07-20 精工爱普生株式会社 压电器件的制造方法
JP2015154297A (ja) * 2014-02-14 2015-08-24 セイコーエプソン株式会社 原子セル、原子セルの製造方法、量子干渉装置、原子発振器、電子機器および移動体
CN109923665A (zh) * 2017-01-26 2019-06-21 日本电气硝子株式会社 气密封装体
CN109923665B (zh) * 2017-01-26 2023-10-13 日本电气硝子株式会社 气密封装体
JP2018201185A (ja) * 2017-05-30 2018-12-20 セイコーエプソン株式会社 Mems素子、電子機器および移動体
CN115831881A (zh) * 2022-11-29 2023-03-21 无锡市博精电子有限公司 一种半导体封装用管座
CN115831881B (zh) * 2022-11-29 2024-04-30 无锡市博精电子有限公司 一种半导体封装用管座

Also Published As

Publication number Publication date
JP3982263B2 (ja) 2007-09-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8069549B2 (en) Method for sealing a quartz crystal device
JP5119866B2 (ja) 水晶デバイス及びその封止方法
JP2003204238A (ja) 圧電デバイスとその封止方法及び圧電デバイスを利用した携帯電話装置ならびに圧電デバイスを利用した電子機器
JP4341268B2 (ja) 圧電デバイス用パッケージと圧電デバイスならびに圧電デバイスを利用した携帯電話装置と圧電デバイスを利用した電子機器
JP2004208236A (ja) 圧電デバイスとその製造方法ならびに圧電デバイスを利用した携帯電話装置および圧電デバイスを利用した電子機器
JP2007060593A (ja) 圧電デバイス及びその製造方法
JP2004320150A (ja) 圧電デバイス、圧電デバイス用パッケージ、および圧電デバイスの製造方法
JP2003158208A (ja) 圧電デバイス及びその製造方法
JP3922570B2 (ja) 圧電デバイスと圧電デバイス用パッケージ、圧電デバイスの製造方法、ならびに圧電デバイスを利用した携帯電話装置ならびに圧電デバイスを利用した電子機器
JP2002359536A (ja) 圧電振動子とその製造方法
JP3972360B2 (ja) 圧電デバイス用パッケージとその製造方法、及びこのパッケージを利用した圧電デバイス、並びにこの圧電デバイスを利用した電子機器
JP2006229283A (ja) 圧電デバイス
JP2013110492A (ja) 電子デバイス用パッケージ、電子デバイス、電子機器及び電子デバイスの製造方法
JP2004007198A (ja) 圧電デバイスと圧電デバイス用パッケージ、圧電デバイスの製造方法、ならびに圧電デバイスを利用した携帯電話装置ならびに圧電デバイスを利用した電子機器
JP2003158439A (ja) 圧電デバイスとその封止方法及び圧電デバイスを利用した携帯電話装置ならびに圧電デバイスを利用した電子機器
JP2005175686A (ja) 圧電デバイスおよび蓋体の製造方法ならびに圧電デバイスを利用した携帯電話装置および圧電デバイスを利用した電子機器
JP2004201211A (ja) 圧電振動片の接合構造および圧電デバイスとその製造方法ならびに圧電デバイスを利用した携帯電話装置および圧電デバイスを利用した電子機器
JP2007067788A (ja) 圧電デバイス
JP2013098609A (ja) 容器体、電子デバイス、及び電子デバイスの製造方法
JP2005151336A (ja) 圧電デバイスおよび蓋体の製造方法ならびに圧電デバイスと圧電デバイスを利用した携帯電話装置および圧電デバイスを利用した電子機器
JP3800127B2 (ja) 圧電デバイスと圧電デバイス用パッケージ、圧電デバイスの製造方法、ならびに圧電デバイスを利用した携帯電話装置ならびに圧電デバイスを利用した電子機器
JP2005241380A (ja) 圧電デバイスならびに圧電デバイスを利用した携帯電話装置および圧電デバイスを利用した電子機器
JP2005051408A (ja) 圧電デバイスとその製造方法ならびに圧電デバイスを利用した携帯電話装置および圧電デバイスを利用した電子機器
JP2004222053A (ja) 圧電デバイス、携帯電話装置及び電子機器
JP2004119625A (ja) 電子部品用蓋体とその製造方法、ならびに圧電デバイスと圧電デバイスを利用した携帯電話装置および圧電デバイスを利用した電子機器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041111

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061219

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070109

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070220

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20070402

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070612

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070625

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100713

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110713

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110713

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120713

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120713

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130713

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees