JP4114149B2 - 圧電デバイスとその製造方法ならびに圧電デバイスを利用した携帯電話装置および圧電デバイスを利用した電子機器 - Google Patents

圧電デバイスとその製造方法ならびに圧電デバイスを利用した携帯電話装置および圧電デバイスを利用した電子機器 Download PDF

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Description

本発明は、パッケージ内に圧電振動片を収容した圧電デバイスおよびその製造方法、ならびに圧電デバイスを利用した携帯電話と電子機器に関する。
HDD(ハード・ディスク・ドライブ)、モバイルコンピュータ、あるいはICカード等の小型の情報機器や、携帯電話、自動車電話、またはページングシステム等の移動体通信機器において、圧電振動子や圧電発振器等の圧電デバイスが広く使用されている。
従来の圧電デバイスは、例えば、図21の概略断面図に示すように構成されている(特許文献1参照)。
図において、圧電デバイス1は、セラミック製の浅い箱状のパッケージ2内に電極部4を形成し、この電極部4に導電性接着剤4aを用いて、圧電振動片3を固定している。このパッケージ2は、ガラス製の透明な蓋体5により気密に封止されている。
そして、蓋体5の封止後に外部からレーザ光を蓋体5を介してパッケージ2内に照射し、圧電振動片3に形成されている電極の一部を蒸散させることにより、周波数調整することができるようになっている。
ところが、このような構造の圧電デバイス1においては、蓋体5がガラスで形成されており、この比較的脆い材質の蓋体5が外部に大きく露出する状態である。このため、ガラス製の蓋体5に何かが衝突するなどした場合には、蓋体5に割れや欠けが生じて、封止状態に影響し、振動性能を損なう場合がある。
このような弊害に対しては、例えば、図22に示すような蓋体6を使用することも考えられる(特許文献2参照)。
図22(a)は蓋体6の概略断面図、図22(b)は蓋体6の概略平面図である。
図において、蓋体6は金属などの丈夫な損傷にくい材料により形成されており、窓と成る開口8が形成されている。この開口8には、ガラス7が充填されており、このガラス7を利用して、外部からレーザ光を照射することができるようになっている。これにより、蓋体6を上述したパッケージ2等に接合することで、上述した弊害を防止しようとするものである。
特開2002−171150 実開昭57−43628
ところが、圧電デバイスは、近年大幅に小型化が進められており、蓋体の厚みも0.1mm程度ときわめて薄くする必要がある。
これに対して、図22の蓋体6は、開口8の内部に段部9を形成して、この段部9を利用してガラス7の抜け止めと、固定とを行っているが、蓋体の厚みが0.1mmというレベルの厚さとなると、開口内にこのような段部を形成する構造を実現することは難しい。
本発明は、以上の課題を解決するためになされたもので、パッケージを封止するための丈夫な材料で形成したきわめて厚みの薄い蓋体に、加熱用光ビームを透過させることができる構造を実現し、圧電デバイスおよびその製造方法、ならびに圧電デバイスを利用した携帯電話と電子機器を提供することを目的とする。
上述の目的は、第1の発明にあっては、気密に封止するための金属またはセラミックで形成した蓋体を備えたパッケージに圧電振動片を収容した圧電デバイスであって、前記蓋体を貫通する開口と、この開口に取付けられた光透過物とを備えることにより、周波数調整に用いる調整用窓部が形成されており、前記開口の内周面は、前記蓋体の前記開口の外周部よりも粗い粗面とし、前記光透過物は、前記開口に挿入される挿入部と、前記開口径より大きな外形を備えるフランジ部とを有しており、前記挿入部の外周は前記開口の前記内周面に接合され、前記フランジ部は前記開口の前記外周部に接合されている圧電デバイスにより、達成される。
第2の発明は、第1の発明の構成において、前記蓋体が、前記パッケージと熱膨張係数が近似した材料で形成されていることを特徴とする。
上記目的は、第3の発明にあっては、パッケージ内に圧電振動片を収容し、蓋体により気密に封止した圧電デバイスの製造方法であって、前記パッケージと、前記圧電振動片と、前記蓋体とを別々に形成するための個別の形成工程と、前記パッケージを構成する絶縁性基体に対して、前記圧電振動片を接合する工程と、前記パッケージを前記蓋体により気密に封止する蓋封止工程と、前記パッケージの外部から前記圧電振動片に形成されている金属膜に加熱用光ビームを照射する周波数調整工程とを備えており、前記蓋体の形成工程においては、金属またはセラミックでなる前記蓋体に周波数調整に用いる調整用窓部としての貫通孔でなる開口を形成し、前記開口の内周面を、前記蓋体の前記開口の外周部よりも粗い粗面とする工程と、この開口に挿入部とフランジ部とを有する光透過物を固定する工程を含み、前記挿入部は前記開口に挿入され、前記挿入部の外周は前記開口の前記内周面に接合され、前記フランジ部は開口径より大きな外形を備え、前記開口の前記外周部に接合され、かつ前記周波数調整工程においては、前記蓋体の前記開口に固定した前記光透過物を介して、前記パッケージ内の前記圧電振動片の前記金属膜に対して、前記パッケージの外部から加熱用光ビームを照射し、前記金属膜の一部を蒸散させることにより、周波数調整する圧電デバイスの製造方法により、達成される。
第4の発明は、第3の発明の構成において、前記蓋体の開口を形成する工程において、蓋体を構成する板体に対して、ドリルにより前記貫通孔を穿設することを特徴とする。
第5の発明は、第3の発明の構成において、前記蓋体の開口を形成する工程において、蓋体を構成する板体をエッチングすることにより前記貫通孔を穿設することを特徴とする。
また、上記目的は、第6の発明にあっては、金属またはセラミック製の蓋体により気密に封止されるパッケージ内に圧電振動片を収容した圧電デバイスを利用した携帯電話装置であって、前記蓋体を貫通する開口と、この開口に取付けられた光透過物とを備えることにより、周波数調整に用いる調整用窓部が形成されており、前記開口の内周面は、前記蓋体の前記開口の外周部よりも粗い粗面とし、前記光透過物は、前記開口に挿入される挿入物と、前記開口径より大きな外形を備えるフランジ部とを有しており、前記挿入部の外周は前記開口の前記内周面に接合され、前記フランジ部は前記開口の外周部に接合された圧電デバイスにより、制御用のクロック信号を得るようにした携帯電話装置により、達成される。
また、上記目的は、第7の発明にあっては、金属またはセラミック製の蓋体により気密に封止されるパッケージ内に圧電振動片を収容した圧電デバイスを利用した電子機器であって、前記蓋体を貫通する開口と、この開口に取付けられた光透過物とを備えることにより、周波数調整に用いる調整用窓部が形成されており、前記開口の内周面は、前記蓋体の前記開口の外周部よりも粗い粗面とし、前記光透過物は、前記開口に挿入される挿入物と、前記開口径より大きな外形を備えるフランジ部とを有しており、前記挿入部の外周は前記開口の前記内周面に接合され、前記フランジ部は前記開口の外周部に接合された圧電デバイスにより、制御用のクロック信号を得るようにした電子機器により、達成される。
図1及び図2は、本発明の圧電デバイスの第1の実施形態を示しており、図1はその概略平面図、図2は図1のA−A線概略断面図、図3は図1の圧電デバイスのパッケージに収容される圧電振動片の概略斜視図、図4は図3のB−B線切断端面図である。
図において、圧電デバイス30は、圧電振動子を構成した例を示しており、圧電デバイス30は、パッケージ37内に圧電振動片32を収容している。パッケージ37は、例えば、後述するように、絶縁材料として、酸化アルミニウム質のセラミックグリーンシートを成形して形成される複数の基板を積層した後、焼結して形成されている。
すなわち、この実施形態では、パッケージ37は、第1の基板55と第2の基板56とを積層して形成されており図2に示す全長L1が例えば約2.0mmときわめて小さいものである。パッケージ37は、図2に示すように、第2の基板56の内側の材料を除去することで、内部空間Sのスペースを形成している。この内部空間Sが圧電振動片32を収容するための収容空間である。そして、第1の基板55が絶縁性基体に相当し、この第1の基板55に圧電振動片32を接合している。
ここで、本実施形態では、箱状のパッケージ37を形成して、圧電振動片32を収容するようにしているが、例えば、後述するように、絶縁性基体として、1枚の基板を用意し、この1枚の基板に、第1の基板55の電極部と同様の電極部を形成して圧電振動片32を接合し、厚みの薄い箱状のリッドないしは蓋体をかぶせて封止し、全体として圧電振動片32を収容するためのパッケージを構成するようにしてもよい。
パッケージ37の内部空間S内の図において左端部付近において、内部空間Sに露出して内側底部を構成する絶縁性基体としての第1の基板55には、例えば、タングステンメタライズ上にニッケルメッキ及び金メッキで形成した電極部31,31が設けられている。
この電極部31,31は、それぞれ図2に示す実装端子48,48と接続されており、外部から印加される駆動電圧を、圧電振動片32に供給するものである。具体的には、この実装端子48,48と電極部31,31は、パッケージ37外部をメタライズにより引き回したり、あるいは第1の基板55および第2の基板56の焼成前にタングステンメタライズ等を利用して形成した導電スルーホール等で接続することで形成できる。
各電極部31,31の上には、導電性接着剤47が塗布されて、圧電振動片32の基部51が接合されている。この導電性接着剤47としては、例えば、合成樹脂などを利用したバインダー成分に、銀粒子などの導電粒子を混入したもので、機械的接合と電気的接続とを同時に行うことができるものである。
圧電振動片32は、例えば水晶で形成されており、水晶以外にもタンタル酸リチウム,ニオブ酸リチウム等の圧電材料を利用することができる。本実施形態の場合、圧電振動片32は、小型に形成して、必要な性能を得るために、特に図3に詳しく示す形状とされている。
すなわち、圧電振動片32は、パッケージ37側と固定される基部51と、この基部51を基端として、図において斜め右方に向けて、二股に別れて平行に延びる一対の振動腕35,36を備えており、全体が音叉のような形状とされた、所謂、音叉型圧電振動片が利用されている。
ここで、各振動腕35,36の主面には、好ましくは、それぞれ長さ方向に延びる長溝33,34を形成し、この長溝内に励振電極38,39を形成している。この長溝は、それぞれ振動腕35と、振動腕36の主面である表裏面に形成され、図4に示すように、長溝33,34内には励振電極38,39がそれぞれ形成されており、各振動腕の長溝内に形成される励振電極は互いに分離された一対の電極とされている。これにより、励振電極に駆動電圧が印加されることによって、駆動時に、各振動腕の内部の電界効率を高めることができるようになっている。
また、圧電振動片32の基部51の端部(図1では左端部)の幅方向両端付近には、上述したように、パッケージ37の電極部31,31と接続するための電極部として、引出し電極38a,39aが形成されている。各引出し電極38a,39aは、基部51の外縁を回り込んで、圧電振動片32の基部51の表裏に設けられている。これらの各引出し電極38a,39aは上述した各励振電極と接続されており、例えば、水晶表面に、クロム(Cr)および金(Au)を順次メッキして形成することができる。また、振動腕35,36の少なくとも表面の先端領域には、この電極金属と同じ金属を利用して、電極形成の際に同時に周波数調整用の金属膜53,54が形成されている。
これにより、引出し電極38a,39aから、励振電極38,39に駆動電圧が印加されることにより、各振動腕35,36内で電界が適切に形成され、振動腕35,36の各先端部が互いに接近したり離間したりするように駆動されて、所定の周波数で振動する。
尚、圧電振動片としては、図示のような音叉型の圧電振動片に限らず、圧電材料を矩形にカットしたATカット振動片やコンベックスタイプの振動片等の種々の圧電振動片を使用することができる。
パッケージ37の開放された上端には、蓋体40が接合されることにより、封止されている。
蓋体40は、その厚みが極めて薄く形成されており、例えば、厚み0.1mm以下とされている。また蓋体40の材料は、ガラス材料よりも割れにくい丈夫な材料で形成されており、例えば、金属やセラミックにより形成されている。そして、好ましくは、蓋体40を形成するための材料として、パッケージ37の材料と熱膨張係数が近似したものが選択される。このような条件を満たすものとして、金属であれば、例えば、鉄,ニッケル,コバルトの合金であるコバール合金が適しており、セラミックであれば、パッケージ37の材質と同じセラミックが適している。
この蓋体40には、図1および図2に示すように、周波数調整用窓部(以下、「窓部」という)41が形成されている。窓部41は、図示されているように蓋体40を表裏に貫通する開口42であり、開口42は内径が変化しない貫通孔として示されているが、内側に向かって徐々に縮径するテーパ状としてもよい。開口42をこのようなテーパ状とすると、後述する光透過物がパッケージ37内に落下しにくくすることができる。また開口の形状は円形に限らず、長円形や楕円、多角形などでもよい。そして、窓部41の形成される個所は、蓋体40がパッケージ37を封止した状態で、内部に収容されている圧電振動片32の周波数調整用の金属膜と対向する位置に設けられる。この場合、圧電振動片32の振動腕34および/または35の先端領域と対向する個所である。図1に示されているように、好ましくは、開口42は、各振動腕35,36の先端領域の金属膜(後述)が開口内に入る位置に形成され、開口径もこれら金属膜を露出させる大きさとされる。
開口42の内周面は粗面42aとされている。粗面42aは開口42の内周面の表面粗さを意図的に粗くしたものであって、平坦な面よりも摩擦が大きくなるようにしたものである。
そして、このような開口42には、光透過物43が取付けられている。光透過物43は、後述する周波数調整に使用される加熱用光ビームとして、レーザ光や、ハロゲンビームなどの加熱用の光ビームを透過させる性質を備えるものであれば、ガラスに限らず、種々のものが使用できるが、加工の容易さや、コストなどを考慮するとともに、特に蓋体40を構成する材料と、熱膨張係数が近似したものを選択することが好ましい。このような点で、光透過物(以下、「ガラス」という)として、硼珪酸ガラスや、コバールガラス等が用いられる。この実施形態では、好ましくは、ガラス43の開口42に挿入される挿入部46の下端には、開口42に挿入されない部分として、開口42の内径よりも大きな外径を有するフランジ部44が設けられている。そして、ガラス43はその外周とフランジ部44の上向き段部44aとで直接蓋体40に直接接合もしくは低融点ガラス等の接合材45を介して蓋体40に接合されている。
蓋体40が、セラミックにより形成される場合には、例えば、低融点ガラス等を利用した封止材37aを利用して、パッケージ37に固定される。蓋体40が、コバール等の金属材料で形成される場合には、蓋体40はシーム溶接等の手法により、パッケージ37に対して固定される。
本実施形態は以上のように構成されており、圧電デバイス30のパッケージ37を封止するための蓋体40は金属またはセラミックというガラスよりも構造的に強い材料で形成されているので、外部から何かが衝突した場合に、容易に損傷することがなく、パッケージ37の封止性能を損なうことが有効に防止される。
また蓋体40には、開口42に光透過物を取付けることにより形成した調整用窓部41を備えているから、この窓部41を透過させてパッケージ内部の圧電振動片32に形成した金属膜53,54に対して、図2に符号LBで示すようにレーザ光やハロゲンビームなどの加熱用光ビームを照射することができる。この場合、蓋体40がその厚みを極めて薄くするように形成されていて、開口42の内側に段部を設けることができない場合であっても、開口42とガラス43との接触面が粗面42aとされているので、この粗面を利用して、ガラス43を直接その摩擦力で保持し、あるいは接合材45のアンカー効果を効果的に高めて保持することができる。
かくして、パッケージ37を封止するための丈夫な材料で形成したきわめて厚みの薄い蓋体40で封止したパッケージ37を備える圧電デバイス30であって、蓋体40の外部からパッケージ37内にレーザ光LBなどを透過させて、質量削減方式による周波数調整をすることができる構造を実現することができる。
さらに、図2で説明したように、好ましくは、ガラス43がフランジ部44を備えている。
このため、上述の作用効果に加えて、ガラス43は、開口42に挿入される挿入部46の外周とフランジ部44の開口42周縁部への当接面である上向き段部44aの箇所で、蓋体40に対して接合されるので、接合面積が増大することで、より確実で接合強度の高い固定構造とすることができる。
しかもフランジ部44はガラス43の下部に設けられているので、蓋体40の内側におさまり、圧電デバイス30の外形を拡大させることがないので、表面実装される圧電デバイス30の高さ方向の大きさをコンパクトに納めることができる。
図5は上述の第1の実施形態の圧電デバイスの変形例を示す概略断面図である。
図5の圧電デバイス30−1は、ガラス43の形状を除き、第1の実施形態の圧電デバイス30と同じ構造であるから、共通する構成には同一の符号を付して重複する説明は省略し、以下、相違点を中心に説明する。
この圧電デバイス30−1においては、蓋体40の開口42に取付けられるガラス43の上端にフランジ部44−1が形成され、このフランジ部44−1は、蓋体40の外部に突出している。したがって、この突出分だけ圧電デバイス30−1の高さ方向の寸法を拡大させることとなるが、その分パッケージ37の内部空間Sは大きくなり、圧電振動片32の振動腕35の先端部が上方に振れた際に、フランジ部と当接する事態を有効に避けることができる。それ以外の作用効果は、第1の実施形態の圧電デバイス30と同じである。
(圧電デバイスの製造方法)
次に、圧電デバイス30(30−1)の製造方法の実施形態を図6のフローチャートを参照しながら説明する。
先ず、図1ないし図4で説明した圧電振動片32と蓋体40、パッケージ37は、それぞれ別々に形成しておく。
(圧電振動片の形成工程)
圧電振動片32については、例えば、水晶ウエハをエッチングして、既に説明した形状を形成するとともに、必要な励振電極を形成する(ST11)ことで、従来と同様に製造することができるので、詳しい説明は省略する。電極形成後に、駆動電圧を印加して周波数を粗調整する(ST12)。
(パッケージの形成工程)
図1および図2で説明したパッケージ37は、例えば、所定の溶液中にセラミックパウダを分散させ、バインダを添加して生成される混練物をシート状の長いテープ形状に成形し、これを所定の長さにカットして得た、所謂グリーンシートを用意する。
グリーンシートは、上述した第1の基板55と、第2の基板56とを形成するために共通して使用することができる。
これら第1の基板55と、第2の基板56は、上述した各構造に適合するように成形され、各電極部や導電パターンを形成する。すなわち、第1の基板55となるグリーンシートには、裏側に実装端子48,48に対応して、導電ペースト、例えばタングステンメタライズを塗布する。表側には電極部31,31に対応して、タングステンメタライズを塗布する。さらに必要に応じてスルーホールを穿設し、導電ペーストを塗布することで、導電スルーホールを形成する。第2の基板56なるグリーンシートには、内部空間Sに対応するように、材料を除去する。
成形後に第1および第2の基板を積層し、焼成後、タングステンメタライズ上に、ニッケルおよび金メッキを施す。なお、パッケージ37の上端には、封止材37aを塗布しておく。あるいは、蓋体40に金属材料を用いる場合には、金属製のシームリング37aを設けておくことになる。
(蓋体の形成工程)
蓋体40をコバールの板材を用いて形成する場合について説明する。
第1の方法は、図7に示すように、厚みt1が約0.1mm程度のきわめて薄い板体にガラス体43(図2参照)を保持できるような貫通孔でなる開口42を形成するために、ドリルDを用いて穿孔する。これにより、図2で説明したように、開口42の内周には粗面42aが形成される(ST21)。
これに対して、他の方法では、図7で説明したようなコバールの板で、図8(a)に示すように、蓋体40を形成するに当り、その表面および裏面に先ず、レジスト61,62をそれぞれ形成する。
次いで、窓部となる開口を形成すべき個所について、表面側のレジスト61を、一般的なフォトリソプロセスを用いて除去し、金属材料を露出させる。
続いて、図8(b)に示すように、コバールを所定のエッチング液、例えば、塩化第二鉄溶液に浸漬して片側からウエットエッチングし、開口42としての貫通孔を穿設する。この場合、表面側から裏面側に向かって、徐々に縮径したテーパ状の貫通孔であって、内周面に粗面42aを備える開口42を比較的容易に形成することができる。
最後に、レジスト61,62を除去することで、コバールの板体で形成した蓋体40に貫通孔でなる開口42を形成することができる。
続いて、図9に示すように、ガラス43−1を用意する。ガラス43−1は、フランジ部44と、フランジ部44と一体の挿入部46を備えており、フランジ部44の段部44aには、リング状の低融点ガラス等でなる接合材45が装着されている。このような構造のガラス43を蓋体40の開口42に挿入し、蓋体40を裏返して、リフロー炉などの加熱手段で、接合材45を溶融させた後で、硬化することにより、図2で説明したように、開口42にガラス43を取り付けることができる(ST22)。
(圧電振動片の接合工程)
次に、圧電振動片32をパッケージ37の電極部31の上に接合する(ST31)。すなわち、図1および図2で説明したように、パッケージ37の電極部31上に導電性接着剤47を塗布して、その上に圧電振動片32の基部51の引き出し電極38a,39aの個所を載置し、導電性接着剤47,47を硬化させることにより、電極部31と圧電振動片32とが電気的、機械的に接合される。このようにして、圧電振動片32は絶縁基体である第1の基板55に対して、片持ち式に接合される。
さらに、パッケージ37と蓋体40とを真空雰囲気中で、接合することで蓋封止を行う(ST32)。
図10は治具Jにより蓋体40を抑えて、封止材37aを硬化させる様子を示しており、封止材37aとして低融点ガラスを用いる場合を示している。また、封止材37aとしてコバールリングを用いる場合には、図10とは異なり、シーム溶接により行う。
続いて、図2で説明したように、蓋体40の外部からレーザ光LBなどを光透過物であるガラス43を透過させて、圧電振動片32の図3で説明した金属膜53および/または54に照射し、その一部を蒸散させて、質量削減方式により周波数調整を行う(ST33)。ここで、開口42が、図1に示すように、両振動腕35,36の金属膜を露出させるものであると、各振動腕の金属膜について、その一部を蒸散させることができ、両振動腕35,36についての屈曲バランスまでも調整できて好ましい。
その後必要な検査を経て(ST34)、圧電デバイス30が完成する。
このように、この実施形態に係る圧電デバイスの製造方法では、蓋体40の形成工程において、内周を粗面とするようにして金属またはセラミックでなる蓋体40に周波数調整に用いる調整用窓部41としての開口42を設けているので、極めて薄い蓋体でも外部からの衝撃に強く、かつ光透過物を取り付けた開口42を設けておくことができる。このため、蓋封止後の周波数調整工程では、外部からのレーザ光などの加熱用の光ビームをガラス43を介して、パッケージ37内の圧電振動片32の金属膜に照射することができる。このようにして、蓋封止後に周波数調整されて、精密な周波数合わせを行った圧電デバイス30は、蓋体40が丈夫な材料で形成されているので、外部からの衝撃に強く、容易に破損することがない。
図11は、圧電デバイスの第2の実施形態を示す概略斜視図である。
この第2の実施形態の圧電デバイス70は、蓋体に形成される(調整用)窓部の構造以外は第1の実施形態の圧電デバイス30と同一の構造であるから、重複する説明は省略し、相違点を中心に説明する。
図において、蓋体40の材料は第1の実施形態の圧電デバイス30の蓋体40と同一であるが、開口72は、蓋体40の表面側に突出している点が相違している。
図12は図11のC−C線概略断面図である。
図示されているように、開口72は上方に突出しており、その周囲に下向きの段部74を備えている。光透過物であるガラス73は、開口72の内径よりも大きな外径を有した円盤状であり、段部74に受容される大きさである。
ガラス73は段部74と、この段部74の外縁から縦方向に延びる内壁部72aとに対して、接合材75を介して接触しており、その結果蓋体40の厚みt1よりも大きな面積により接合している。
第2の実施形態の圧電デバイス30は以上のように構成されており、この圧電デバイス70のパッケージ37を封止するための蓋体40は金属またはセラミックというガラスよりも構造的に強い材料で形成されているので、外部から何かが衝突した場合に、容易に損傷することがなく、パッケージ37の封止性能を損なうことが有効に防止される。また蓋体40には、開口72にガラス73を取付けることにより形成した調整用窓部71を備えているから、このガラス73を透過させてパッケージ37内部の圧電振動片32に形成した金属膜53に対して、レーザ光LBなどの加熱用の光ビームを照射することができる。この場合、蓋体40がその厚みを極めて薄くするように形成されていて、開口72の内側に段部を設けることができない場合であっても、この開口72が蓋体40を貫通してその表面に突出するように形成され、内側に下向きの段部74を有している。このため、この段部74を利用して、ガラス73を確実に保持することができる。
また、開口72は蓋体40の表面側に突出しているので、パッケージ37内の内部空間Sの有効空間を減少させることなく、また、圧電振動片の振動腕35が上向きに振れた際に突出部と当接しやすくなって損傷することが有効に回避される。また、ガラス73の周縁が窓部71内に収容されるので、損傷しにくい。
図13は、第2の実施形態の変形例を示している。
すなわち、図11および図12で説明した蓋体40の表裏を反対にして使用した状態を示している。つまり、図13の蓋体40においては、窓部71−1の開口72−1は、蓋体40の裏面に突出しており、上向きの段部74−1を備えた構造となっている。
それ以外の点では、第2の実施形態と全く同様の構造であり、第1および第2の実施形態と同様の作用効果を発揮することができる。
この場合、開口72−1は蓋体40の裏面側に突出しているので、圧電デバイスの高さ方向の寸法が拡大されることがなく、表面実装に有利である。また、蓋体40を金属で形成する場合に、蓋封止工程において、シーム溶接を行う際に、蓋体40の表面を摺動させるローラの動きを阻害することがなく、工程上有利となる。
図14ないし図16は、第2の実施形態とその変形例で用いる蓋体に窓部を形成する方法をそれぞれ示す工程図である。
図14は第1の方法を示している。すなわち、図14(a)に示すように、厚さt1の薄い金属製の板体40−1を用意する。そして、図14(b)に示すように、プレスにより突出部76を形成し、図14(c)に示すように開口72となる貫通孔を穿孔することにより、窓部71を形成することができる。
図15は第2の方法を示している。先ず、図15(a)に示すように、完成される蓋体の厚みt1よりも大きな厚みを有する金属製の板体40−2を用意する。図15(b)に示すように、切削加工により突出部76を形成する。最後に、図15(c)に示すように開口72となる貫通孔を穿孔することにより、窓部71を形成することができる。
図16は第3の方法を示している。先ず、図16(a)に示すように、完成される蓋体の厚みt1よりも大きな厚みを有する金属製の板体40−3を用意する。
次に、図16(b)に示すように、窓部が形成される個所を囲むように、一般的なフォトリソプロセスを用いて板体40−3の一面に、所定のパターンで第1のレジスト77を形成する。さらに板体40−3の他の面には、第1のレジスト77の外縁と僅かに重なる位置から外側の全面に、第2のレジスト78を形成する。この状態で、板体40−3を例えばウエットエッチングすると、図16(c)に示すように、突出部76と窓部となる開口72が同時に形成される。最後に図16(d)に示すように、第1および第2のレジスト77,78を剥離することで、窓部71を形成することができる。
図17は、圧電デバイスの第3の実施形態を示す分解斜視図である。
図において、圧電デバイス80は、第1の実施形態の圧電デバイス30と比較すると、パッケージの形態が異なり、蓋体の形状が異なっている。
すなわち、図示されているように、この実施形態では、絶縁基体55−1とカバー状の蓋体81とにより、パッケージが形成されている。
絶縁基体55−1は、図2で説明した第1の実施形態の第1の基板55と同じ構造であり、このため、細部の構造は図示を省略している。また、この絶縁基体55−1に接合される圧電振動片は、第1の実施形態の圧電振動片32と同一のものであるが、圧電振動片はこれに限らず、圧電材料を矩形にカットした、所謂、ATカット振動片を好適に利用することができる。
図18は蓋体81の概略切断端面図であり、図示されているように、蓋体81は下方が開口された箱状の構造であり、この開口をしたにして、図17に示すように、絶縁基体55−1に接合されることにより、内部の空間を気密に封止することができるようになっている。蓋体81の材料は、圧電デバイス30の蓋体40と同じである。
また、蓋体81に形成される窓部41も圧電デバイス30と同じ構造で、同じ機能を発揮する。
かくして、圧電デバイス80も、第1の実施形態と同様の作用効果を発揮することができる。
図19は、圧電デバイスの第4の実施形態を示す概略断面図である。
図19の圧電デバイス90は以下に説明する点を除き、第1の実施形態の圧電デバイス30と全く同じ構造で、これと同一の符号を付した個所は同一の構成であるから、重複する説明は省略する。
すなわち、圧電デバイス30が圧電振動子であるのに対して、この圧電デバイス90は圧電発振器として構成されている。
このため、パッケージ37−1では、第1の基板55の下に第3の基板91を付加して、パッケージの底部を形成している。これにともない、第3の基板91の裏面に実装端子48,48を形成し、第1の基板55はほぼ中央部の材料を除去して、凹部93を形成している。そして、パッケージ37−1の内部空間Sに開口した凹部93には、IC(集積回路素子)92を収容している。
すなわち、IC92は、第3の基板91に形成したランドに実装され、圧電振動片32とパッケージ内の電極を介して、ワイヤボンディングなどにより接続されている(図示せず)。そして、蓋体40に形成した窓部41は、圧電デバイス30と同一の構成であるから、かくして、この圧電デバイス90も第1の実施形態と同様の作用効果を発揮することができるものである。
図20は、本発明の上述した実施形態に係る圧電デバイスを利用した電子機器の一例としてのデジタル式携帯電話装置の概略構成を示す図である。
図において、送信者の音声を受信するマイクロフォン308及び受信内容を音声出力とするためのスピーカ309を備えており、さらに、送受信信号の変調及び復調部に接続された制御部としての集積回路等でなるCPU(Central Processing Unit)301を備えている。
CPU301は、送受信信号の変調及び復調の他に画像表示部としてのLCDや情報入力のための操作キー等でなる情報の入出力部302や、RAM,ROM等でなる情報記憶手段(メモリ)303の制御を行うようになっている。このため、CPU301には、圧電デバイス30等の本発明の実施形態や変形例の圧電デバイスが取り付けられて、その出力周波数をCPU301に内蔵された所定の分周回路(図示せず)等により、制御内容に適合したクロック信号として利用するようにされている。このCPU301に取付けられる圧電デバイスは、圧電振動子でも圧電発振器でもよい。
CPU301は、さらに、温度補償水晶発振器(TCXO)305と接続され、温度補償水晶発振器305は、送信部307と受信部306に接続されている。これにより、CPU301からの基本クロックが、環境温度が変化した場合に変動しても、温度補償水晶発振器305により修正されて、送信部307及び受信部306に与えられるようになっている。
このように、制御部を備えたデジタル式携帯電話装置300のような電子機器に、上述した実施形態に係る圧電デバイス30等を利用することができる。この場合、外部から衝撃を受けても、蓋体が損傷を受けることがないので、製品の信頼性が向上する。
本発明は上述の実施形態に限定されない。各実施形態の各構成はこれらを適宜組み合わせたり、省略し、図示しない他の構成と組み合わせることができる。
また、この発明は、パッケージや箱状の蓋体に被われるようにして、内部に圧電振動片を収容するものであれば、圧電振動子、圧電発振器等の名称にかかわらず、全ての圧電デバイスに適用することができる。
本発明の圧電デバイスの第1の実施形態を示す概略平面図。 図1のA−A線概略断面図。 図1の圧電デバイスに使用される圧電振動片の概略斜視図。 図3のB−B線切断端面図。 図1の圧電デバイスの変形例を示す概略断面図。 図1の圧電デバイスの製造方法の実施形態を示すフローチャート。 図1の圧電デバイスに使用する蓋体の製造工程における穿孔方法の一例を示す説明図。 図1の圧電デバイスに使用する蓋体の製造工程における穿孔方法の他の例を示す説明図。 図1の圧電デバイスに使用する蓋体の貫通孔を塞ぐ方法の一例を示す説明図。 図1の圧電デバイスの蓋封止の一例を示す説明図。 本発明の圧電デバイスの第2の実施形態を示す概略斜視図。 図11の圧電デバイスの蓋体の調整用窓部の詳しい構成を示す部分拡大断面図。 図11の圧電デバイスの蓋体の調整用窓部の詳しい構成を示す部分拡大断面図。 図11の圧電デバイスの蓋体の調整用窓部の形成方法の一例を示す工程図。 図11の圧電デバイスの蓋体の調整用窓部の形成方法の一例を示す工程図。 図11の圧電デバイスの蓋体の調整用窓部の形成方法の一例を示す工程図。 本発明の圧電デバイスの第3の実施形態を示す概略斜視図。 図17の圧電デバイスの蓋体の概略断面図。 本発明の圧電デバイスの第4の実施形態を示す概略断面図。 本発明の実施形態に係る圧電デバイスを利用した電子機器の一例としてのデジタル式携帯電話装置の概略構成を示す図。 従来の圧電デバイスの一例を示す概略断面図。 従来の圧電デバイスの蓋体の構成を示す図。
符号の説明
30,70,80,90・・・圧電デバイス、32・・・圧電振動片、35,36・・・振動腕、31・・・電極部、40・・・蓋体、41・・・調整用窓部、42・・・開口、43・・・光透過物(ガラス)、47・・・導電性接着剤、55・・・第1の基板(絶縁性基体)、56・・・第2の基板。

Claims (7)

  1. 気密に封止するための金属またはセラミックで形成した蓋体を備えたパッケージに圧電振動片を収容した圧電デバイスであって、
    前記蓋体を貫通する開口と、この開口に取付けられた光透過物とを備えることにより、周波数調整に用いる調整用窓部が形成されており、
    前記開口の内周面は、前記蓋体の前記開口の外周部よりも粗い粗面とし、
    前記光透過物は、前記開口に挿入される挿入部と、前記開口径より大きな外形を備えるフランジ部とを有しており、前記挿入部の外周は前記開口の前記内周面に接合され、前記フランジ部は前記開口の前記外周部に接合されている
    ことを特徴とする、圧電デバイス。
  2. 前記蓋体が、前記パッケージと熱膨張係数が近似した材料で形成されていることを特徴とする請求項1に記載の圧電デバイス。
  3. パッケージ内に圧電振動片を収容し、蓋体により気密に封止した圧電デバイスの製造方法であって、
    前記パッケージと、前記圧電振動片と、前記蓋体とを別々に形成するための個別の形成工程と、
    前記パッケージを構成する絶縁性基体に対して、前記圧電振動片を接合する工程と、
    前記パッケージを前記蓋体により気密に封止する蓋封止工程と、
    前記パッケージの外部から前記圧電振動片に形成されている金属膜に加熱用光ビームを照射する周波数調整工程と
    を備えており、
    前記蓋体の形成工程においては、金属またはセラミックでなる前記蓋体に周波数調整に用いる調整用窓部としての貫通孔でなる開口を形成し、前記開口の内周面を、前記蓋体の前記開口の外周部よりも粗い粗面とする工程と、この開口に挿入部とフランジ部とを有する光透過物を固定する工程を含み、前記挿入部は前記開口に挿入され、前記挿入部の外周は前記開口の前記内周面に接合され、前記フランジ部は開口径より大きな外形を備え、前記開口の前記外周部に接合され、
    かつ前記周波数調整工程においては、前記蓋体の前記開口に固定した前記光透過物を介して、前記パッケージ内の前記圧電振動片の前記金属膜に対して、前記パッケージの外部から加熱用光ビームを照射し、前記金属膜の一部を蒸散させることにより、周波数調整する
    ことを特徴とする、圧電デバイスの製造方法。
  4. 前記蓋体の開口を形成する工程において、蓋体を構成する板体に対して、ドリルにより前記貫通孔を穿設することを特徴とする請求項3に記載の圧電デバイスの製造方法。
  5. 前記蓋体の開口を形成する工程において、蓋体を構成する板体をエッチングすることにより前記貫通孔を穿設することを特徴とする請求項3に記載の圧電デバイスの製造方法。
  6. 金属またはセラミック製の蓋体により気密に封止されるパッケージ内に圧電振動片を収容した圧電デバイスを利用した携帯電話装置であって、
    前記蓋体を貫通する開口と、この開口に取付けられた光透過物とを備えることにより、周波数調整に用いる調整用窓部が形成されており、
    前記開口の内周面は、前記蓋体の前記開口の外周部よりも粗い粗面とし、
    前記光透過物は、前記開口に挿入される挿入物と、前記開口径より大きな外形を備えるフランジ部とを有しており、前記挿入部の外周は前記開口の前記内周面に接合され、前記フランジ部は前記開口の外周部に接合された圧電デバイスにより、制御用のクロック信号を得るようにしたことを特徴とする、携帯電話装置。
  7. 金属またはセラミック製の蓋体により気密に封止されるパッケージ内に圧電振動片を収容した圧電デバイスを利用した電子機器であって、
    前記蓋体を貫通する開口と、この開口に取付けられた光透過物とを備えることにより、周波数調整に用いる調整用窓部が形成されており、
    前記開口の内周面は、前記蓋体の前記開口の外周部よりも粗い粗面とし、
    前記光透過物は、前記開口に挿入される挿入物と、前記開口径より大きな外形を備えるフランジ部とを有しており、前記挿入部の外周は前記開口の前記内周面に接合され、前記フランジ部は前記開口の外周部に接合された圧電デバイスにより、制御用のクロック信号を得るようにしたことを特徴とする、電子機器。
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